JPH0721952B2 - テ−プカ−トリツジ - Google Patents

テ−プカ−トリツジ

Info

Publication number
JPH0721952B2
JPH0721952B2 JP59110274A JP11027484A JPH0721952B2 JP H0721952 B2 JPH0721952 B2 JP H0721952B2 JP 59110274 A JP59110274 A JP 59110274A JP 11027484 A JP11027484 A JP 11027484A JP H0721952 B2 JPH0721952 B2 JP H0721952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
case
main body
body case
bottom wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59110274A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60253076A (ja
Inventor
孝志 隅田
成雄 佐々木
嵩夫 毛取
和弘 藤田
憲治 荻路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP59110274A priority Critical patent/JPH0721952B2/ja
Priority to EP85106585A priority patent/EP0163293B1/en
Priority to DE8585106585T priority patent/DE3581315D1/de
Priority to KR1019850003716A priority patent/KR930000080B1/ko
Priority to US06/739,297 priority patent/US4660784A/en
Publication of JPS60253076A publication Critical patent/JPS60253076A/ja
Publication of JPH0721952B2 publication Critical patent/JPH0721952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,本体ケースの前面にテープローディング用
ポケットを有するテープカートリッジにおいて,本体ケ
ースの底壁の下面に摺動式のシャッターを備えており,
このシャッターでポケットの開口下面を開閉自在に閉じ
るようにしたものである。
〔従来の技術〕 この種のテープカートリッジにおいては,本体ケースの
前面に凹設形成したテープローディング用ポケットの下
面がプレイヤー側のテープローディング部材の突入を許
すために開口状態にある。そのため,本体ケースにテー
プの前面外側をカバーする前蓋を付設しただけでは,不
使用時に該ポケットの開口下面を介してテープに塵埃が
付着するし,指先その他がテープに触れてこれを疵つけ
るおそれがある。
そこで,従来技術としては,未だ公開されていないが,
本出願人によって本体ケースの底壁にシャッターを前後
方向に進退摺動自在に装着し,不使用時にはシャッター
でポケットの開口下面を閉じたおき,プレイヤーに装填
するとシャッターが後退摺動してポケットの下面を開放
状態にするものが提案されている(例えば,特開昭60-1
29985号,同60-136078号,同60-136079号)。とくに,
ケース底壁の外面に摺動式のシャッターを装着した形態
も提案されている(例えば,特願昭59-32104号(特開昭
60-175271号公報))。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに,本体ケースの底壁にシャッターを前後摺動自
在に装着する形態では,ケース底壁にシャッターを全面
的に密着する状態で摺接させると,僅かな製作精度誤差
それに内部歪や熱による僅かな変形で摺接抵抗が過大に
なり,シャッターが作動不良および作動不能に陥りやす
い。かといって,ケース底壁とポケットカバーとの間に
全面的に余裕隙間を設けると,ガタついてこじれが生
じ,これまたシャッターの作動不良や作動不能を招く。
また、本体ケースの底壁とこれの外面側のシャッターと
の間に異物をかみ込み、これでシャッターの円滑な摺動
が阻害されやすくもある。
更に、シャッターが前方に進出して前記ポケットの下面
を閉じた不使用時において、シャッターが不測に後退摺
動するようではシャッターこれ自体の存在意義が損なわ
れる。一方、プレイヤーに装着したときにシャッターが
後方に退入してポケットの下面を開放した状態におい
て、シャッターが不測に前方へ摺動するようではテープ
ローディング不能を招くことになる。
そこで本発明の目的は、本体ケースの底壁の外面に沿っ
てシャッターをガタつきなく摺接抵抗を可及的に抑えて
円滑に前後摺動させることのできるテープカートリッジ
を得るにある。
本発明の他の目的は、本体ケースの底壁とこれの外面に
装着したシャッターとの間に異物が紛れ込んでも、なお
シャッターが支障なく円滑に摺動できるテープカートリ
ッジを得るにある。
本発明の別の目的は、シャッターをこれがポケットの開
口下面を閉じる前方進出姿勢と、ポケットの開口下面を
開放する後方退入姿勢とにおいてそれぞれ確実に摺動ロ
ックできるテープカートリッジを得るにある。
本発明の更に別の目的は、前述の摺動ロック手段をシャ
ッターに強度的な不利を招くことなく合理的に設けたテ
ープカートリッジを得るにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、図示するごとく本体ケース1の前面にテープ
ローディング用のポケット20が凹設形成されており、本
体ケース1の底壁4の外面に該ポケット20の開口下面を
開閉するシャッター30が前後方向に進退摺動自在に装着
されているテープカートリッジにおいて、シャッター30
の内面側に、前後方向に走るリブ状の突部60が本体ケー
ス1の底壁4に摺接するよう突設されていること、本体
ケース1の底壁4側に、上下動し得る係合子43を有する
ロック片42が設けられていること、シャッター30の下面
には、前端寄り部から前端縁にわたって、プレイヤー側
のロック解除部材53が前方から導入されて来ることを許
す案内溝44が前記突部60に沿って形成されていること、
シャッター30が前記ポケット20の開口下面を閉じる前方
進出姿勢と、該ポケット20の開口下面が開放する後方退
入姿勢とにあるとき、前記ロック片42の係合子43が係脱
自在に係合する第1係合孔45と第2係合孔46とが、前記
案内溝44の前後にそれぞれ透設されていることを要件と
する。
なお,プレイヤー側のホルダー部に対するテープカート
リッジの差込み装填に基づいてシャッター30は摺動する
が,この摺動は相対的なものである。シャッター30の前
端がプレイヤー側の固定部材に突き当たって固定された
状態で,本体ケース1側が前方に移動する摺動形態の場
合もあるし,本体ケース1側が固定状態にあってプレイ
ヤー側の可動部材でシャッター30をケース後方側に摺動
させることも予想している。
〔作用〕
本体ケース1の底壁4に対してシャッター30が前後摺動
する際に、底壁4の外面にシャッター30の内面が全面的
に摺接せず、突部60の突端面のみが該底壁4に部分的に
摺接し、摺接面積が少ない分だけ摺接抵抗を小さくでき
る。突部60の存在で本体ケース1の底壁4とシャッター
30との間に隙間gが生じ、両者4・30間に侵入した異物
は該隙間g内にあって該底壁4と前記突部60との間にか
み込まれることはない。
テープカートリッジの不使用時には、シャッター30がポ
ケット20の開口下面を閉じる前方進出姿勢にあり、この
状態においてロック片42の係合子43が第1係合孔45に係
合しており、これでシャッター30を摺動不能にロックす
る。
プレイヤーにテープカートリッジを装填すると、プレイ
ヤー側のロック解除部材53が案内溝44にこれの前端側か
ら導入されて来、このロック解除部材53が係合子43に接
当作用して該係合子43を第1係合孔45から外し、これで
ロックが解除されてシャッター30が後方に退入操作され
る。シャッター30がポケット20の開口下面を開放する後
方退入姿勢に移ると、係合子43が今度は第2係合孔46に
係合し、これでシャッター30の摺動をロックする。
プレイヤーからテープカートリッジを抜き外す際には、
ロック解除部材53が案内溝44内から前方へ抜き外れる。
これに伴い、ロック解除部材53が係合子43に接当作用し
て該係合子43を第2係合孔46から外し、これでロックが
解除されてシャッター30が前方に進出操作される。そし
て、シャッター30がポケット20の開口下面を閉じる前方
進出姿勢になると、係合子43が再び元の第1係合孔45に
係合し、シャッター30の摺動がロックされた状態とな
る。
〔実施例〕
第1図ないし第13図は本発明に係るテープカートリッジ
の第1実施例を示す。具体的にはディジタル記録再生方
式のオーディオ用テープカートリッジが例示されてい
る。
第2図および第3図において,1は本体ケースである。本
体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・1bを蓋合
わせ状にねじ結合してなり,内部左右にテープ2が巻か
れるハブ3・3を有する。こらのハブ3・3は本体ケー
ス1の底壁4に透設した左右の各駆動軸挿入孔5・5上
にあって回転し,デッキに装填するとデッキ側の駆動軸
が各挿入孔5を介して各ハブ3に嵌係合する。本体ケー
ス1の前方左右にテープガイド部材6・6を有し,これ
らガイド部材6・6を介してテープ2は一方のハブ3か
らケース前面に導出されて他方のハブ3に巻き取られ
る。
前蓋 第2図および第3図において,本体ケース1の前面には
テープ保護用の前蓋10を有する。この前蓋10は本体ケー
ス1の前面を左右間にわたって閉合する前面板11と,前
面板11の左右両端から後方に連出した連結片12・12と,
連結片12・12の内面に対向状に突設した枢軸13・13とを
有するプラスチック成形品である。本体ケース1の左右
側壁7・7の前端部に左右の連結片12・12が外嵌した状
態で枢軸13・13がケース側(より詳しくは上ケース1a)
に透設の枢支孔14・14にそれぞれ嵌合枢支されている
(第9図)。これで前蓋10は枢軸13まわりに本体ケース
1の前面を閉じる姿勢と上向きの開き姿勢とにわたって
回動し,図外のばね部材で常に閉じ姿勢に回動付勢され
ている。
テープカートリッジの不使用時に前蓋10は閉じられてい
て,テープ2の前面外側をカバーして保護する。テープ
カートリッジをプレイヤーに装填すると、前蓋10が開い
てテープ2がケース前方に引き出し可能なスタンバイ状
態になる。
テープローディング用ポケット 第2図,第3図および第5図において,本体ケース1の
前方中央部位にはテープローディング用ポケット20が大
きく入り込み状に凹設形成されている。このポケット20
の上面は上ケース1a側の上壁8で閉じられているが,前
面および下面は開放状態にある。テープカートリッジを
プレイヤーに装填すると,前蓋10が上開き回動したの
ち,プレイヤー側のテープローディング部材が該ポケッ
ト20にこれの下方から突入して来てテープ2をケース前
方に引き出す。
シャッター 本体ケース1には不使用時に前記ポケット20の開口下面
を閉じるためのシャッター30がケース底壁4の外面側に
装着されている。
(1)シャッター30の基本形状 第1図および第2図において,シャッター30はケース底
壁4に添う平板状で中央部の左右に前述の駆動軸挿入孔
5・5に対応する透孔31・31を有し,左右端から側壁板
32・32が略垂直に立ち上げ連出されたプラスチック成形
品である。一般には自己潤滑性にすぐれたポリアセター
ル樹脂などで成形される。
(2)シャッター30の動き シャッター30はケース底壁4の外側下面に配置され,そ
の左右側壁板32・32がケース左右側壁7・7の横外側面
に沿うよう装着され,左右側壁板32・32を介してケース
左右側壁7・7に抜け止め状に連結されて前後方向に進
退摺動する。すなわち,シャッター30はその前端部30a
がポケット20の開口下面を完全に閉じる前方への進出姿
勢と,ポケット20の下面を完全に開放状態にする後方へ
の退入姿勢とにわたって前後摺動自在である。シャッタ
ー30が完全に後退したとき,前記透孔31・31が駆動軸挿
入孔5・5と同心状に合致し,ケース下方からプレイヤ
ー側の駆動軸がハブ3・3に係合するのを許す状態にな
る。
(3)シャッター30の抜け止め手段 第2図および第4図において,シャッター30の左右側壁
板32・32には上端の前後に抜け止め片33・33をそれぞれ
内向きに突出形成する。本体ケース1の左右側壁7・7
には上下ケース1a・1bの合わせ目間にスリット34・34を
それぞれ形成する。そして,各スリット34を介して各抜
け止め片33をケース内方に位置させることにより,ケー
ス側壁7の内面に対する各抜け止め片33の接当でシャッ
ター30は本体ケース1から抜け外れるのが規制されて前
後摺動する。左右の各ケース側壁7において,上ケース
1aの側壁部分7aは少なくともシャッター30の摺動領域に
わたって下ケース1bの側壁部分7bよりも外方に突出して
おり,上ケース側壁部分7aの外側面がシャッター側壁板
32の外側面とほぼ面一状に設定されている。
(4)シャッター30の前方への摺動付勢手段 シャッター30が前後方向に自由に摺動変位するのを防止
し,不使用時にポケット20の開口下面をシャッター30で
常に閉じておくために,シャッター30を前方へ摺動付勢
する手段を備えている。
具体的には第3図に示すごとくケース底壁4の前方部位
における内面側の部材36とシャッター30の前端部内面に
設けたばね受け37との間にわたってばね部材38を装着
し,このばね部材38の弾発力でシャッター30を前方に摺
動付勢した。図のばね部材38は線状ばねとしたが,これ
の種類,掛け方は任意に設定できる。
(5)シャッター30の摺動ロック手段 更にシャッター30はポケット20の開口下面を閉じる前方
進出姿勢と,ポケット20の下面を開放状態にする後退摺
動姿勢の2位置において摺動不能にロックしておくこと
が望まれる。そのための摺動ロック手段40を備えてい
る。
この摺動ロック手段40としては,ケース底壁4の適所,
図では右方寄りの前後中央部位に孔41を明けて,この孔
41内に前後に長い左右小幅のロック片42をこれの後端が
ケース底壁4につながる片持ち状態で切り起こし状に一
体成形する。このロック片42は連設基端部を支点にして
上下方向(内外方向)に弾性変形でき,遊端部(前端
部)に下向きの係合子43を有し,該係合子43が自由状態
において第6図に示すごとくケース底壁4の外側下面よ
り下方に突出する程度にくせ付け形成されている。
このロック片42に対応させてシャッター30には,第2図
および第5図に示すごとく前端寄り部から前端縁にわた
って案内溝44を下面に形成し,該案内溝44上において後
方部位に第1係合孔45を透設するとともに前端に第2係
合孔46を切欠き形成してある。この案内溝44の後端面44
aは第1係合孔45より後方に位置する。
しかるときは,シャッター30がポケット20の開口下面を
閉じる前方進出姿勢にあるとき,つまり不使用状態にお
いて係合子43はシャッター30の第1係合孔45に第5図に
示すごとく嵌係合しており,シャッター30の前後摺動を
完全にロックする。この状態において,シャッター30は
前記ばね部材38で前方に摺動付勢されているので,常態
では係合子43の後ろ側の上方に形成した垂直係合面48と
第1係合孔45の後端縁とが接当係合して,シャッター30
の前方への摺動をガタつきなくロックしている。もっと
も,シャッター30はこれの一部を本体ケース1側の部材
に突き当てて前方進出限界を接当規制してもよい。な
お,ロック片42はシャッター30の上面で受け止め支持す
るとともに,係合子43の上下厚みを一定に設定して組付
け状態で係合子43の下端がシャッター30の下面より下方
に突出して他物と接当干渉することがないものとしてあ
る。
注目すべきは不使用時などに,本体ケース1に対してシ
ャッター30を後方へ摺動させる外力が加わったときであ
るが,このときは第1係合孔45の前端縁が係合子43の前
側の上部に形成した受け面49に接当して後退摺動をロッ
クする。この受け面49は第6図に示すごとく一定角度θ
だけ後ろ上がりの傾斜面に形成されており,第1係合孔
45の前端縁が該受け面49に接当しても,係合子43が上方
のロック解除姿勢に浮き上がることはなく,該係合子43
を下向きのロック姿勢に揺動するよう常に維持する。
不使用時に,指先や他物50が例えば第7図に示すごとく
係合子43をケース内方側に強く突き上げると,ローラ片
42が塑性変形してしまうので,該係合子43の直上にこれ
の突き上げ限界を規制する部材51を有する。図の規制部
材51はケース上壁8から垂設されている。
第2係合孔46はポケット20に臨む配置関係にあり,この
第2係合孔46を介して塵埃が下方から内部に侵入するお
それなしとしない。この第2係合孔46は小孔であるか
ら,該当部分のみが開口していても,実際には殆ど支障
はないが,必要に応じて第5図の想像線で示すごとく前
蓋10の前面板11から一体連出したカバー片52で第2係合
孔46の上面を塞ぐことができる。
いま,プレイヤーのホルダー部にテープカートリッジを
ケース前方側から水平に差し込み装填すると,差し込み
途中の状態においてプレイヤー側に固定のロック解除部
材53が,前蓋10の前面板11の右寄り下端に形成した切欠
き部55(第2図および第5図参照)を介して案内溝44に
導入されてき,該ロック解除部材53が第7図に示すごと
く係合子43に接当してこれを蹴り上げる。すなわち,ロ
ック解除部材53の後ろ側の上端角部53a(傾斜面に形成
されている)が係合子43の前側の下方に形成した傾斜逃
がし面56に接当して係合子43を蹴り上げる。引き続い
て,ロック解除部材53は案内溝44の後端面44aに突き当
たり,これでシャッター30の前方への移動が阻止された
状態になるが,この状態から本体ケース1はなお前方に
差し込まれ行く。これに伴って係合子43の前記逃がし面
56が第1係合孔45の前端縁に乗り掛かってシャッター30
の内側上面に乗り上がり,本体ケース1がホルダー部に
完全にセッティングされた状態において,係合子43が第
8図の仮想線で示すごとく第2係合孔46に嵌係合し,係
合子43の前記垂直係合面48と第2係合孔46の後端縁との
接当でシャッター30が前方に復帰摺動するのを規制す
る。
テープカートリッジをホルダ部から抜き外すときは,本
体ケース1に対してシャッター30は摺動不能に一体化さ
れているので,本体ケース1の後方への移動により,固
定のロック解除部材53が第8図の仮想線で示すごとく相
対的に矢印方向(前方)に動くことになり,ロック解除
部材53の前側上端部53b(傾斜逃がし面に形成されてい
る)に係合子43の後ろ側の下方に形成した傾斜逃がし面
57が乗り掛かってシャッター30の内側上面に乗り上が
り,係合子43が第2係合孔46から外れる。テープカート
リッジをホルダ部から完全に抜き外すと,ロック片42の
弾性で係合子43が第1係合孔45に再び嵌係合した元の状
態に自動復帰する。
(6)シャッター30の摺動案内手段 本体ケース1に対してシャッター30はガタつきなく円滑
に摺動案内させる必要がある。本発明はこの摺動案内手
段に特徴を有する。
この点に関して,図示例では第1図(a)・(b)およ
び第4図に示すごとく,シャッター30の平板状主体部の
内面の左右,および左右側壁板32・32の内面の上下中間
部にそれぞれ前後方向に走る線条突部60を一体に突設
し,これらの各突部60が本体ケース1の底壁4の外側下
面および左右側壁7・7の外側面にそれぞれ接触するも
のとした。なお,図示例ではシャッター30の主体部に形
成された右側の突部60を利用して前述の案内溝44が形成
されている。
しかるときは,リブ状の突部60はシャッター30の主体部
および左右側壁板32・32を薄肉化したときでも,これら
をよく補強する。そのうえで,ケース底壁4の下面に接
触する突部60・60は本体ケース1に対する上下方向ガタ
を吸収し,ケース左右側壁7・7に接触する突部60・60
は左右方向ガタを吸収する。これら突部60の介在で本体
ケース1の外面とシャッター30の内面との間には,第4
図に示すごとく小さな隙間gが形成され,本体ケース1
に対しシャッター30は突部60を介して部分的に摺接しな
がら前後移動することになる。
なお,本発明においては突部60の形状および配設位置は
シャッター30の肉厚その他を考慮して自由に選べる。例
えば突部60は先端を丸く形成してもよいし,後述する第
19図に示すごとく分断状に形成されていてもよい。シャ
ッター30はケース底壁4の下面に例えば蟻溝嵌合で前後
摺動自在にしかし抜け止め状に装着して左右側壁板32・
32を省略した形状でもよく,そうした場合なども含めて
シャッター30とケース底壁4との間にのみ突部60が存在
する形態でもよい。
ハブ回り止め手段 テープカートリッジの不使用時に左右の各ハブ3・3が
自由に回転すると,テープ弛みが生じ,テープローディ
ング不良その他のトラブルの原因になる。これを防止す
るためのハブ回り止め手段を備えている。
第3図および第5図において,まず各ハブ3は外周にテ
ープ2が巻かれる主体部3aの上方にこれよりも小径の係
合部62を有し,該係合部62の円形外周面に縦方向の係合
溝が全周にわたって形成されている。
本体ケース1内にはプラスチック製のブレーキ部材63を
組み込む。このブレーキ部材63としては,第3図および
第4図に示すごとく水平の板部63aと該板部63aの左右端
から一体に垂設した脚部63b・63bとを有する門型形状と
し,水平板部63aが両ハブ3・3よりもケース内の前方
に位置して内装部品とくにテープ2に接当干渉しないよ
うにケース上壁8の直下を左右間にわたって走るよう配
置し,左右の脚部63a・63bの下端がケース底壁4の内面
で前後摺動自在に受け止め支持されるとともに,ケース
左右側壁7・7の内面に接当して前後方向にガタつきな
く摺動案内されるものとした。
このブレーキ部材63と本体ケース1との間にばね部材64
を装着してあり,このばね部材64でブレーキ部材63これ
全体がケース後方側に摺動付勢されている。図ではケー
ス上壁8と水平板部63aとの間にばね部材64を掛け渡し
たが,このばね部材64の種類や装着方は必要に応じて変
更できる。
ブレーキ部材63の水平板部63aの後端左右からは,第3
図および第8図に示すごとく左右の各ハブ3・3の係合
部62・62に接当作用する係合片65・65が後ろ向きに片持
ち連出されている。この各係合片65は左右方向に弾性変
形でき,連出基端部65aも前後方向に弾性変形する。各
ハブ3は各駆動軸挿入孔5上で径方向に一定範囲内を限
って遊動自在であるが,各ハブ3が最大限に遊動しても
これに対応する各係合片65の先端が常にハブ中心より左
右方向の外側に位置する状態で係合部62の外周に前方か
ら接当係合するよう位置設定してある。
ブレーキ部材63の左右の脚部63b・63bの下端にガイド66
・66を前後方向に長く一体形成してあり,具体的には該
ガイド66・66がケース底壁4に摺接するとともに,ケー
ス左右側壁7・7の内面に摺接する。そして,前方に延
出したガイド66・66の先端部66a・66aを外向きのL字形
状に折り曲げ,この先端部66a・66aが本体ケース1の左
右外側方に露出して前記前蓋10の左右の連結片12・12の
下方に位置する。
更に詳しくは第12図および第13図に示すごとく,前蓋10
の連結片12が枢結されるケース左右側壁7の前端部は外
側面が内側に入り込んでいるが,下ケース1bの側壁部分
7bは上ケース1aの側壁部分7aよりも更に外面が内側に位
置している。各ガイド66はこの下ケース1bの側壁部分7b
の外面に添う状態にあり,下ケース1bから外向きに連出
した受け壁67で受け止め支持され,この状態で上ケース
1aの側壁部分7aの外面よりもガイド66は内側に,ガイド
先端部66aのみが外側にそれぞれ位置する。
第4図および第5図において,ケース上壁8の内側には
剛性のあるシート68が小間隙を設けて張設されている。
このシート68はケース上壁8の内面から突設のリブ68a
を利用して溶着固定してあり,ケース上壁8と該シート
68との間にブレーキ部材63の水平板部63aを摺動自在に
挟み込み,該シート68の下面に第5図にのみ示すごとく
スリップシートsが介装されている。かくして上ケース
1a側にブレーキ部材63を先組みして該シート68で固定す
る形態を可能にし,両シート68・sがテープ2およびハ
ブ3の存在領域に在って特にテープ2が水平板部63aに
接触して疵つくのを防止している。
テープカートリッジの不使用時にはブレーキ部材63がば
ね部材64で後方に摺動付勢されており(第3図),左右
の各抜止片65・65の先端部が,第11図に示すごとく左右
の各ハブ3・3の係合部62・62の横外側方寄り部位にそ
れぞれ前方から接当係合し,これで各ハブ3の回転にブ
レーキをかけている。ブレーキ部材63がガイド66・66を
介して前後に摺動するとき,左右で多少のガタつきを生
じる可能性があるが,そのときはハブ中心に対して各係
合片65を横外側方にズラしてあること,各係合片65これ
自体が基本的に左右方向へ弾性変形すること,各係合片
65の基端部65aも基本的に前後方向へ弾性変形できるこ
と,が相埃って左右の一方のハブ3にのみ片利き状態で
ブレーキが掛かるといった不具合を招かない。なお,第
11図に示すごとく各係合片65の先端部には係合部62との
摩擦係合をより確実にするためにギザギザ面65bが形成
されている。
テープカートリッジをプレイヤーに装填すると,前蓋10
が上開き回動するが,これに伴って前蓋10の連結片12・
12が第12図に示すごとく左右の各ガイド先端部66a・66a
の後側面に上方から回動してきて接当し,ブレーキ部材
63の全体をばね部材64に抗してケース前方側に移動させ
る。このブレーキ部材63の前方への移動量はごく僅かで
ある。これで左右の係合片65・65が第8図および第10図
に示すごとく左右のハブ3・3の係合部62・62からそれ
ぞれ外れ,各ハブ3が自由回転になる。
なお,前蓋10の各連結片12は前記ガイド66の延出先端部
に接当干渉しない筈ではあるが,寸法的には僅かな余裕
しかないので該ガイド66が何等かの事情で上ケース1aの
側壁部分7aの外面より外側に出る可能性なしとしない。
その場合には連結片12がガイド66の上端角部に当たって
重大なトラブルを招く。そこで,このガイド66の外側の
上端角部69は第12図および第13図に示すごとく角落とし
されている。図では面取りしたがアール面にしてもよ
い。
因に,プレイヤーのホルダー部にテープカートリッジを
差し込み装填すると,まずシャッター30が前述の要領で
開き操作される。次にホルダー部が下方のロード位置に
押し下げられて行く。この押し下げ時にプレイヤー側の
部材が前蓋10の前面板11の下端に接当作用して前蓋10を
上方に開き操作し,次に遅れて各ハブ3のブレーキが外
れる。ロード位置に完全にセッティングした状態におい
て,プレイヤー側のテープローディング部材がポケット
20に,駆動軸が駆動軸挿入孔5にそれぞれ係入する。ハ
ブ3のブレーキ解除のタイミングを遅らせてあるので,
駆動軸が各ハブ3に係合したのち,ハブ3のブレーキが
外れる。したがって,最後までテープ弛みの防止が図ら
れている。
〔別実施例〕
第1図ないし第13図に示す第1実施例の詳細は以上の通
りであるが,本発明はこれに限られるものではない。次
に,各部の変形例のいくつかを説明する。なお,以下の
図において第1実施例と同一の部材には同一の符号を付
してある。
例えば,本体ケース1に対するシャッター30の装着形態
に関しては,プレイヤーのホルダー部に本体ケース1を
基準にして差し込み装着するか,又はシャッター30を基
準にして差し込み装着するか,で若干の相違が出る。
この点に関して,本体ケース1を基準にする場合には前
述の第1図において本体ケース1の左右間の外径寸法が
シャッター30の左右間の外径寸法と同等か好ましくはこ
れ以上になるように設定することが望まれる。そして,
例えば第14図および第15図に示すごとく本体ケース1の
下面の後端部分70を左右間にわたって突出形成し,シャ
ッター30の前端部の左右に前後向きの長孔71・71を透設
し,ケース底壁4から突設したガイドピン72・72を該長
孔71・71を介してシャッター30の下方に突出させる。そ
して,前記後端部分70とピン72・72のそれぞれの下端を
基準受け面に形成した形態にしてもよい。これによると
きは不使用時にシャッター30が載置面73に接触せず,テ
ープカートリッジを載置面73上で滑らせてもシャッター
30に無理な外力が加わらない。それにプレイヤーのホル
ダー部にテープカートリッジを装填したとき,本体ケー
ス1を固定した状態でプレイヤー側の可動部材にてシャ
ッター30をケース後方側に摺動操作させることもできる
ことになる。
逆に,シャッター30を基準にするときは第16図および第
17図に示すごとく本体ケース1の左右間の外径寸法
(a)よりもシャッター30の左右間の外径寸法(b)が
大になるように設定し,前蓋10の前面板11の下端がシャ
ッター30の下端面より下方に突出しない形態にすること
が望まれる。
第18図および第19図は本体ケース1に対するシャッター
30の抜け止め手段の変形例を示しており,これではシャ
ッター30の左右の各側壁板32の上端から水平の抜け止め
鍔75を内向きに連出し,この抜け止め鍔75に前後向きの
長孔76を図では前後2箇所に透設し,上ケース1a側から
突設した前後のガイドピン77を各長孔76に嵌合し,ガイ
ドピン77と長孔76による嵌合でシャッター30の抜け止め
と摺動案内とを図っている。このようにシャッター30の
抜け止めは必要に応じて設計変更できる。
第20図および第21図はシャッター30をプラスチック製に
代えて金属板製にした例である。これによるときはシャ
ッター30を薄肉化しても強度的に心配はない。この場合
もケース底壁4の外面に摺接する前記突部60を第21図に
示すごとくシャッター30に設けてあり,この突部60が補
強機能をも十分に果たす。
第22図および第23図はシャッター30の摺動ロック手段40
の配設位置に変更を加えた例であり,これでは摺動ロッ
ク手段40を横向きに配設してある。このように横向きの
配置としたときは,第1実施例で示した前後向きの配置
形態に比べて,係合子43が係合孔45・46に嵌係合した状
態においてシャッター30を後方に動かす外力が加わった
としてもロック片42が変形して座屈することはない利点
を有する。これに関連するが,ロック片42が前後向きに
配置されている場合に,これの後端に係合子43が存在す
る形態にすれば,不使用時におけるシャッター30の開き
方向への外力に対して,係合子43が引っ掛かり状態に係
合することになるので,ロック片42の座屈防止に有効で
ある。また,基本的には第1実施例と同様の形態におい
て第22図の仮想線で示すように摺動ロック手段40を左右
の中央部に配設してもよく,この場合は左右の係合片65
・65によるハブ3・3の回り止めが片利き状態になるの
をよく防止できることになる。
第24図および第25図はシャッター30の摺動ロック手段40
を更に変形した例である。これでは,まず先端に係合子
43を有するロック片42をケース底壁4とは別体に,例え
ば弾性を有するプラスチック材などで成形し,ケース底
壁4の内面にL字形の支持片79を一体に突設しておき,
この支持片79にロック片42の基端部を前方または横側方
から差し込んで支持固定した。また,第1実施例の前記
孔41に代わる透孔80をケース底壁4に明け,該透孔80を
介して係合子43がシャッター30側の第1係合孔45と第2
係合孔46とに選択的に係合するものとした。なお,図に
おいて符号81は支持片79に成形時にアンダーカットが生
じないように設けた通孔である。この場合,ロック片42
の基端部の左右幅は該通孔81の左右幅よりも大に設定し
てケース底壁4で受け止め,係合子43が常に下向きに移
動するようにばね性を確保してある。このようにロック
片42は別体にしてもよい。更にこの例では係合子43が第
1係合孔45に嵌係合している第1実施例で述べた状態に
おいて,第24図に示すごとくシャッター30に開き方向
(矢印方向)への力が加わったときは,係合子43側の受
け面82が透孔80の開口端縁でも受け止められ,また第25
図に示すごとく係合子43が第2係合孔46に嵌係合してい
る状態においてシャッター30に閉じ方向(矢印方向)の
力が加わったときは,係合子43側の別の受け面83が透孔
80の対向する開口端縁で受け止められるものとし,以て
ロック片42が変形するのを有効に防止するものとしてあ
る。
第26図と第27図は支持片79に対する別体のロック片42の
支持形態に変更を加えたものである。すなわち,第26図
の例ではロック片42の基端部が突起85とあな86との凹凸
嵌合で支持片79に簡単にしかし抜け止め状に支持できる
ものとなっている。そして,ロック片42を受け止めるケ
ース底壁4の内面を傾斜面87に形成し,ロック片42がシ
ャッター30側の係合孔45・46に確実に嵌係合し得るもの
としてある。また,第27図の例ではロック片42の基端部
を厚肉にして,ロック片42の抜け止めと係合孔45・46へ
の嵌係合を確実にできるものとしてある。
第28図はロック片42から上向きに弾性舌片88を片持ち連
出し,この弾性舌片88の遊端側が前記規制部材51の下面
で受け止められるものとし,係合子43がシャッター30側
の係合孔45・46により確実に嵌係合するようにしたもの
である。また,第29図では係合子43の上面と規制部材51
の下面との間に別体のばね部材89,図では圧縮コイルば
ねを装着し,第28図の例と同様の効果を狙っている。こ
れらの第28図および第29図の例において,ロック片42は
ケース底壁4と一体でも別体のものでもよい。
更に,第30図は摺動ロック手段40の形態を問わず,シャ
ッター30の内面にロック片42が嵌合する凹溝90を設けた
ものである。図では案内溝44を有する前記突部60の内側
上面に凹溝90を設けたものとなっている。これによると
きはロック片42の振れ止めが有効に図れる。同じ目的の
もとに例えば第24図から第27図の例において,ケース底
壁4の内面側に前記凹溝90の類を設けてもよいであろ
う。
第31図はハブ回り止め手段において,係合片65とハブ3
側の係合部62との係合形態に変形を加えたものである。
これではケース上壁8からガイドピン91を垂設し,左右
方向に弾性変形可能な係合片65が該ピン91の外周面にブ
レーキ部材63の前後摺動範囲内で常に接当しており,ブ
レーキ部材63の前後摺動ストロークを僅かに設定したと
きでも係合片65の先端が係合部62に確実に係脱する。す
なわち,ブレーキ部材63の後退摺動した不使用時には,
ガイドピン91に案内されて係合片65の先端部がハブ中心
側(図上左側方)に寄った状態で係合部62に接当係合し
ており,ブレーキ部材63が前進摺動した時には,係合片
65の先端が前方に逃げるとともにハブ中心から外れる方
向(図上右側方)にも逃げるので,ブレーキ部材63の僅
かな変位量でも係合片65の先端が確実に係合部62から離
脱できるようになっている。
〔発明の効果〕
以上みたように本発明によれば、本体ケース1の底壁4
の外面にシャッター30を前後摺動自在に装着するについ
て、シャッター30の内面側に前後方向に走るリブ状の突
部60を突設し、該突部60が本体ケース1の底壁4に摺接
するようにした。したがって,この突部60の存在によ
り,本体ケース1の外面にシャッター30の内面が全面的
に摺接する形態とはならず,部分的に摺接するものとな
るから,それだけ本体ケース1とシャッター30との相対
摺動時における摺接抵抗を軽減でき,シャッター30の摺
動をスムーズなものにできる。また,突部60の部分のみ
成形精度を高めてこれが部分的な摺動基準面になるもの
としたので,シャッター30はこの点でもガタつきなく円
滑に摺動できるものとなる。更に、前記突部60の存在に
より本体ケース1とシャッター30との間には僅かな隙間
gが生じるが,両者1・30間に侵入した異物は該隙間g
内にとどまり,かみ込むことが可及的に防止できるか
ら,本体ケース1の底壁4の外面にシャッター30を配置
する形態において特に有効である。また本発明は、シャ
ッター30が本体ケース1の前面のポケット20の開口下面
を閉じる前方進出姿勢と、該ポケット20の開口下面を開
放する後方退入姿勢とにあるとき、シャッター30をそれ
ぞれ摺動不能に保持する摺動ロック手段40を備えてい
る。従って、シャッター30が前方進出姿勢にあるべき不
使用時に、不測に後退摺動してポケット20の下面を開放
状態にすることがないとともに、シャッター30が後方退
入姿勢にあるべきプレイヤーへの装填時に、不測に前方
へ摺動してプレイヤー側のテープローディング部材が該
シャッター30に接当干渉することも確実に防止できる。
とくにその摺動ロック手段40として、シャッター30の下
面には前端寄り部から前端縁にわたってプレイヤー側の
ロック解除部材53が前方から導入されて来る案内溝44を
前記突部60に沿って形成し、該案内溝44の前後に第1係
合孔45と第2係合孔46とをそれぞれ透設し、本体ケース
1の底壁4側に設けたロック片42の係合子43はシャッタ
ー30が前述の前方進出姿勢にあるとき第1係合孔45に、
シャッター30が前述の後方退入姿勢にあるとき第2係合
孔46にそれぞれ選択的に係合するようにした。このよう
にシャッター30の下面には前記突部60に沿って案内溝44
を形成したので、シャッター30の肉厚が小さくても該案
内溝44を有効に形成できる。しかも、ロック片42の係合
子43が第1係合孔45又は第2係合孔46に係合した状態に
おいて、係合子43の下端が案内溝44内に臨むので、該係
合子43を第1係合孔45又は第2係合孔46にそれぞれ設計
上の余裕を以て確実に係合させることができる。更に、
案内溝44や第1・第2係合孔45・46を設けても、該当部
位は前記突部60の存在で強度をよく確保でき、摺動ロッ
ク手段40の作動の確実性を期すに有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は本発明に係るテープカートリッジ
の第1実施例を示す。第1図は本発明の特徴を最もよく
表しており,第1図(a)は概略縦断正面図,第1図
(b)は本発明の構成部材のひとつであるシャッター30
の要部の斜視図である。第2図は下方から見た全体の分
解斜視図である。第3図は内部構造を示す全体平面図,
第4図は第3図におけるA−A線断面図,第5図は第3
図におけるB−B線断面図である。第6図と第7図はシ
ャッター30の摺動ロック手段40を示すそれぞれ部分拡大
縦断側面図であり,第6図は不使用状態を,第7図は使
用状態をそれぞれ示す。第8図は第5図に相当する使用
状態での要部の縦断側面図,第9図は第8図におけるC
−C線断面図である。第10図と第11図とはハブ回り止め
手段を示しており,第10図は使用状態における主要部の
平面図,第11図はハブ3にブレーキをかけた状態での部
分拡大平面図である。第12図と第13図とは前蓋10に連動
するハブ回り止め手段の動きを主に説明するものであ
り,第12図は部分拡大斜視図,第13図は第12図における
D−D線断面図である。 第14図および第15図は本体ケース1に対するシャッター
30の装着形態に関する別実施態様例を示しており,第14
図は全体の底面図,第15図はその側面図である。第16図
および第17図は本体ケース1に対するシャッター30の装
着形態に関する更に異なる別実施態様例を示しており,
第16図は第1図に相当する概略縦断正面図,第17図はそ
の側面図である。第18図および第19図は本体ケース1に
対するシャッター30の抜け止め手段に関する別実施態様
例を示しており,第18図はシャッター30の要部の斜視
図,第19図はシャッター30を装着した状態での要部の縦
断正面図である。第20図および第21図はシャッター30の
材質を変更した別実施態様例を示しており,第20図は要
部の縦断側面図,第21図はシャッター30の縦断正面図で
ある。第22図および第23図はシャッター30の摺動ロック
手段40の配設位置に関する別実施態様例を示しており,
第22図は全体の内部構造を示す概略平面図,第23図は第
22図におけるE−E線断面図である。第24図および第25
図はシャッター30の摺動ロック手段40における係合子43
を含むロック片42の別実施態様例を示しており,第24図
は不使用状態での部分拡大縦断側面図,第25図は同じ例
での使用状態における部分拡大縦断側面図である。第26
図,第27図,第28図,第29図はシャッター30の摺動ロッ
ク手段40のそれぞれ異なる別実施態様例を示す,いずれ
も部分拡大縦断側面図である。第30図はシャッター30の
摺動ロック手段40の更に異なる別実施態様例を示す部分
拡大縦断正面図である。第31図はハブ回り止め手段の別
実施態様例を示す,第11図に相当する部分拡大平面図で
ある。 1……本体ケース,4……本体ケースの底壁,10……前蓋,
20……ポケット,30……シャッター,60……突部,g……隙
間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛取 嵩夫 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 藤田 和弘 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−224173(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース(1)の前面にテープローディ
    ング用のポケット(20)が凹設形成されており、 本体ケース(1)の底壁(4)の外面に該ポケット(2
    0)の開口下面を開閉するシャッター(30)が前後方向
    に進退摺動自在に装着されており、 シャッター(30)の内面側に、前後方向に走るリブ状の
    突部(60)が本体ケース(1)の底壁(4)に摺接する
    よう突設されており、 本体ケース(1)の底壁(4)側に、上下動し得る係合
    子(43)を有するロック片(42)が設けられており、 シャッター(30)の下面には、前端寄り部から前端縁に
    わたって、プレイヤー側のロック解除部材(53)が前方
    から導入されて来ることを許す案内溝(44)が前記突部
    (60)に沿って形成されており、 シャッター(30)が前記ポケット(20)の開口下面を閉
    じる前方進出姿勢と、該ポケット(20)の開口下面が開
    放する後方退入姿勢とにあるとき、前記ロック片(42)
    の係合子(43)が係脱自在に係合する第1係合孔(45)
    と第2係合孔(46)とが、前記案内溝(44)の前後にそ
    れぞれ透設されていることを特徴とするテープカートリ
    ッジ。
JP59110274A 1984-05-30 1984-05-30 テ−プカ−トリツジ Expired - Lifetime JPH0721952B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59110274A JPH0721952B2 (ja) 1984-05-30 1984-05-30 テ−プカ−トリツジ
EP85106585A EP0163293B1 (en) 1984-05-30 1985-05-29 Tape cartridge
DE8585106585T DE3581315D1 (de) 1984-05-30 1985-05-29 Bandkassette.
KR1019850003716A KR930000080B1 (ko) 1984-05-30 1985-05-29 테이프 카아트리지
US06/739,297 US4660784A (en) 1984-05-30 1985-05-30 Tap cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59110274A JPH0721952B2 (ja) 1984-05-30 1984-05-30 テ−プカ−トリツジ

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3155085A Division JP2565805B2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 テープカートリッジ
JP15508491A Division JPH0724151B2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 テープカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60253076A JPS60253076A (ja) 1985-12-13
JPH0721952B2 true JPH0721952B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=14531527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59110274A Expired - Lifetime JPH0721952B2 (ja) 1984-05-30 1984-05-30 テ−プカ−トリツジ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4660784A (ja)
EP (1) EP0163293B1 (ja)
JP (1) JPH0721952B2 (ja)
KR (1) KR930000080B1 (ja)
DE (1) DE3581315D1 (ja)

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60187982A (ja) * 1984-03-07 1985-09-25 Sony Corp テ−プカセット
JPS6145783U (ja) * 1984-08-27 1986-03-26 富士写真フイルム株式会社 磁気テ−プカセツト
JPS6148487U (ja) * 1984-09-04 1986-04-01
JPH0418134Y2 (ja) * 1984-09-19 1992-04-22
US4742416A (en) * 1984-10-01 1988-05-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cassette with U-shaped slide guard
JPH0411272Y2 (ja) * 1984-10-01 1992-03-19
JPS61158678U (ja) * 1985-03-22 1986-10-01
JPS61174087U (ja) * 1985-04-15 1986-10-29
JPH0634333B2 (ja) * 1985-04-18 1994-05-02 日立マクセル株式会社 情報記録媒体を内蔵するカ−トリツジ
JPH0445184Y2 (ja) * 1985-06-14 1992-10-23
JPH0640431B2 (ja) * 1985-06-19 1994-05-25 松下電器産業株式会社 テ−プカセツト
JPH0348787Y2 (ja) * 1985-08-09 1991-10-17
JPH0348785Y2 (ja) * 1985-10-18 1991-10-17
JPH0743908B2 (ja) * 1985-12-06 1995-05-15 日立マクセル株式会社 テ−プカ−トリツジ
JPH0447818Y2 (ja) * 1985-12-23 1992-11-11
JPH0418139Y2 (ja) * 1985-12-27 1992-04-22
JPH0418140Y2 (ja) * 1986-01-29 1992-04-22
JPS62150785U (ja) * 1986-03-13 1987-09-24
JPS62158688U (ja) * 1986-03-28 1987-10-08
JPS62195285U (ja) * 1986-05-30 1987-12-11
JPS62198571U (ja) * 1986-06-10 1987-12-17
CA1316894C (en) * 1986-07-18 1993-04-27 Yuji Iwahashi Brake device for tape reel in magnetic tape cassette
US5255144A (en) * 1986-07-18 1993-10-19 Sony Corporation Brake device for tape reel in magnetic tape cassette
JPH0447826Y2 (ja) * 1986-11-29 1992-11-11
JPS6399374U (ja) * 1986-12-16 1988-06-28
JPH07118174B2 (ja) * 1987-06-03 1995-12-18 日立マクセル株式会社 テ−プカ−トリツジ
JP2600264B2 (ja) * 1988-03-31 1997-04-16 ソニー株式会社 テープリールの回転防止装置
KR940009172B1 (ko) * 1988-10-07 1994-10-01 주식회사 에스케이씨 테이프 카트리지
JPH03189979A (ja) * 1989-12-20 1991-08-19 Sony Corp テープカセット
KR930005620Y1 (ko) * 1989-12-21 1993-08-23 주식회사 에스케이씨 비디오 카세트의 릴 록킹장치
JPH0629831Y2 (ja) * 1989-12-27 1994-08-10 花王株式会社 テープカセット
US5144511A (en) * 1990-08-20 1992-09-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cassette
JP3024227B2 (ja) * 1991-02-01 2000-03-21 ソニー株式会社 テープカセット
US5303876A (en) * 1991-08-20 1994-04-19 Tdk Corporation Magnetic tape cassette
US6421203B1 (en) * 1991-10-30 2002-07-16 Sony Corporation Magnetic tape cassette slider lock mechanism with tapered surfaces and coil spring bias
WO1993026008A1 (en) * 1992-06-15 1993-12-23 John Michael Woodbury Video cassettes
JPH0668644A (ja) * 1992-06-19 1994-03-11 Sony Corp テープカセット
JP3120196B2 (ja) * 1992-08-07 2000-12-25 日立マクセル株式会社 テープカートリッジ
GB2270194B (en) * 1992-08-24 1996-05-15 Tdk Corp Cartridge for a recording/reproducing medium and method of making the same
US5449124A (en) * 1992-11-19 1995-09-12 Sony Corporation Reel lock mechanism for tape cassette
JP2565244B2 (ja) * 1993-01-20 1996-12-18 ソニー株式会社 テープカセット
JP2565243B2 (ja) * 1993-01-20 1996-12-18 ソニー株式会社 テープカセット
JP3606717B2 (ja) * 1997-09-11 2005-01-05 富士写真フイルム株式会社 テープカセット
JP2000306359A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Tdk Corp テープカセット
JP2000306358A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Tdk Corp テープカセット

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3894796A (en) * 1972-01-03 1975-07-15 Polaroid Corp Motion picture system and apparatus
NL165598C (nl) * 1978-05-09 1981-04-15 Philips Nv Magneetbandcassette.
US4466583A (en) * 1982-08-12 1984-08-21 T/B & H Home Video Cassette door latch
JPS6089678U (ja) * 1983-11-25 1985-06-19 ソニー株式会社 テ−プカセツト
JPH0644381B2 (ja) * 1984-04-10 1994-06-08 ソニー株式会社 テ−プカセツト

Also Published As

Publication number Publication date
EP0163293A3 (en) 1987-07-22
KR930000080B1 (ko) 1993-01-08
JPS60253076A (ja) 1985-12-13
EP0163293A2 (en) 1985-12-04
DE3581315D1 (de) 1991-02-21
US4660784A (en) 1987-04-28
EP0163293B1 (en) 1991-01-16
KR850008750A (ko) 1985-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0721952B2 (ja) テ−プカ−トリツジ
US5084799A (en) Lid locking device for tape cassette
JP2565805B2 (ja) テープカートリッジ
JPH048871B2 (ja)
JPH0634333B2 (ja) 情報記録媒体を内蔵するカ−トリツジ
US5335876A (en) Tape cassette lid-locking device
JPH0724151B2 (ja) テープカートリッジ
JPH0685271B2 (ja) テ−プカ−トリツジ
JPH0538451Y2 (ja)
JPH0749671Y2 (ja) テープカセット
JPH0743906B2 (ja) テ−プカ−トリツジ
JPH0552596B2 (ja)
JPH0685272B2 (ja) テ−プカ−トリツジ
JP3120233B2 (ja) テープカートリッジ
JPS62134878A (ja) テ−プカ−トリツジ
JPH075593Y2 (ja) テープカセット
JP3427311B2 (ja) テープカートリッジ
JP2529611Y2 (ja) 車両用灰血
JPS6341665Y2 (ja)
JPH0632188B2 (ja) テープカートリッジ
JP2565198Y2 (ja) テープカセット
JPH073516Y2 (ja) ディスク収納ケース
JP2850055B2 (ja) テープカセット
JPH07107786B2 (ja) テープカートリッジ
EP0457156A2 (en) Tape cassette

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term