JPH0552596B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0552596B2
JPH0552596B2 JP58243273A JP24327383A JPH0552596B2 JP H0552596 B2 JPH0552596 B2 JP H0552596B2 JP 58243273 A JP58243273 A JP 58243273A JP 24327383 A JP24327383 A JP 24327383A JP H0552596 B2 JPH0552596 B2 JP H0552596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust cover
case
tape
pocket
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58243273A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60136079A (ja
Inventor
Takashi Sumida
Shigeo Sasaki
Takao Ketori
Ikuo Nishida
Kenji Ogiji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24327383A priority Critical patent/JPS60136079A/ja
Publication of JPS60136079A publication Critical patent/JPS60136079A/ja
Publication of JPH0552596B2 publication Critical patent/JPH0552596B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、本体ケースの前面にテープローデ
イング用のポケツトを有するテープカートリツ
ジ、更に詳しくは不使用時に該ポケツトの開口下
面から侵入して来る塵埃がケース前面に導出した
テープ部分に付着するのを防止するダストカバー
を備えたテープカートリツジにおいて、このダス
トカバーの装着方および不使用時にダストカバー
を閉じ姿勢に維持するばね部材の装着方に改良を
加えたものである。
〔背景技術〕
デツキに装填したとき本体ケースの前面からテー
プが前方に引き出される形態のビデオ用やオーデ
イオ用のテープカートリツジにおいては、本体ケ
ースの前面に前方および下方が開口するテープロ
ーデイング用のポケツトが入り込み状に凹設形成
されている。そして不使用時にケース前面に導出
したテープの前面外側をカバーして保護する前蓋
が本体ケースに枢着され、更に該ポケツトの開口
下面から塵埃や他物が侵入してくることからテー
プを保護するためにダストカバーを付設すること
が知られている。
この種のテープカートリツジでは、デツキに装
填したとき前蓋は前方に揺動して上向きに開く
が、ダストカバーもポケツトにこれの開口下面か
らデツキ側のテープローデイング部材の突入を許
してテープが引き出し可能なように閉じ姿勢から
開き姿勢へ退避しなければならない。問題はこの
ダストカバーをいかに作動させるかである。
この点に関して、ポケツトの存在箇所において
前蓋の内面にダストカバーをこれがテープの内側
をカバーするように一体連設することが考えられ
る。しかし、前蓋が前方上向きに開き作動すると
き、これと一体に動くダストカバーがテープに接
当干渉しないように配慮する必要があり、そのた
めにダストカバーの上下幅の寸法が短くなり、前
蓋とダストカバーとの間のテープ挿通空間は依然
として下面が開放状態のままであるなど、防塵効
果が不十分になる。それに前蓋が開いたときダス
トカバーがケース前方や上方に大きく突出する不
利もある。
そこで、前蓋とダストカバーを別体に成形して
別々に装着する。つまり、ダストカバーはその左
右端にカムフオロアを設けて前記ポケツトの左右
側面に形成せるカム溝に該カムフオロアを案内係
入し、そのうえで前蓋とダストカバーとを別に連
動連結しておき、前蓋が開くとこれに連動してダ
ストカバーがテープに接当干渉することなく、ケ
ースの後ろ側上方に開くようにしたものが提案さ
れている。
これによればダストカバーのテープへの接当干
渉、並びにケース上方への突出を抑えることがで
き機能的には問題がない。しかし、特にテープカ
ートリツジの小型化を図る場合にダストカバーを
前蓋と連動するように同時一体的に組み付ける作
業が極めて面倒であるところに最大の欠点があ
る。また本体ケースにカム溝を高精度に形成する
必要があつてケース成形上、およびケース強度確
保の点で不利が生じ、更にカム溝でのカムフオロ
アの円滑な滑り効果を確保するのが困難である。
〔発明の目的〕
この発明は、かかる事実に着目し、ダストカバ
ーがテープの内側ではなくポケツトこれ自体の開
口下面を閉じる形態にして、不使用時には防塵効
果の完璧が図れ、デツキ装填時にはポケツトの下
面を開放状態にしてテープローデイングを一切の
支障なく行なえるようにすることを第1の目的と
する。
そして、本体ケースと前蓋との間にわたつてダ
ストカバーを連動連結する従来の複雑な開閉機構
を止め、本体ケースに対してダストカバーを簡単
な摺動機構で簡単に組み付けられるようにするこ
とを第2の目的とする。
また、ダストカバーが開き作動するときにテー
プに接当干渉したり、本体ケース外にはみ出し突
出するといつたことも皆無にし、併せて作動の確
実性を期すことを第3の目的とする。
更に、ダストカバーがケース底壁に沿つて前後
に進退摺動する形式では、不使用時にダストカバ
ーをこれがポケツトの開口下面を常に閉じるよう
に前方へ揺動付勢するためのばね部材をどこに装
着するかが問題になる。そこで、この点に関して
本発明ででは本体ケース内のテープ巻回用ハブや
テープに接当干渉することなくばね部材を装着で
きるようにすることを第4の目的とするものであ
る。
〔発明の概要〕
本発明は大要、本体ケースの底壁にダストカバ
ーを前後方向に進退摺動自在に装着し、不使用時
にばね部材でダストカバーがテープローデイング
用ポケツトの開口下面を常に閉じるように前方へ
移動付勢されていてポケツトに塵埃が侵入するの
を防止し、デツキに装填したときにはダストカバ
ーが後方に退入することにより、ポケツトの開口
下面を開放状態にして円滑なテープローデイング
を図れるようにしたものである。そして、ダスト
カバーの摺動付勢用のばね部材をダストカバーの
前端部と本体ケースとの間にわたつて装着するよ
うにしたものである。具体的には、このばね部材
46が、コイル部46aと該コイル部46aの両
端から延出した連出端46b,46cとを有する
捩りコイルばねからなり、コイル部46aがダス
トカバー30の前端部30aまたは本体ケース1
のいずれか一方に突設したコイル受け部に嵌装さ
れ、連出端46b,46cのうち少なくとも一方
がダストカバー30の前端部30aまたは本体ケ
ース1のいずれか他方に設けたばね止めに対し摺
動自在に接当するようにしたものである。
〔実施例〕
第1図ないし第9図は本発明に係るテープカー
トリツジの第1実施例を示しており、具体的には
デイジタル記録再生方式のオーデイオ用テープカ
ートリツジが例示されている。
基本構成 第1図ないし第3図において、1は本体ケース
である。本体ケース1はプラスチツク製の上下ケ
ース1a,1bを蓋合わせ状にねじ結合してな
り、内部左右にテープ2が巻かれるハブ3,3を
有する。こらのハブ3,3は本体ケース1の底壁
4に透設した左右の各駆動軸挿入孔5,5上にあ
つて回転し、デツキに装填するとデツキ側の駆動
軸が各挿入孔5を介して各ハブ3のハブ穴8に嵌
係合する。本体ケース1の前方左右にテープガイ
ド部材9,9を有し、これらガイド部材9,9を
介してテープ2は一方のハブ3からケース前面に
導出されて他方のハブ3に巻き取られる。なお、
第1図において符号10はケース上壁6に設けた
透明窓であり、この透明窓10を介して各ハブ3
へのテープ巻き量が外部から視認できる。
上下ケースのねじ止め形態 第1図において、上下ケース1a,1bは前方
の左右2箇所でテープガイド部材9,9を利用し
てねじ締結され、また後方の左右2箇所において
もねじ締結される。このうち、前方の各ねじ締結
箇所においては、第5図および第6図に示すごと
く各テープガイド部材9よりもケース内方寄り部
位にケース底壁4の内面からねじ下穴11を有す
る円形のボス12をケース上壁6の内面に達する
高さで立設し、ケース上壁6にねじ挿通孔13を
ねじ下穴11と対向状に透設し、上ケース1a側
からタツピンねじ15を該挿通孔13に挿通して
ねじ下穴11にそれぞれねじ込んである。
また、後方左右の各ねじ締結箇所においては、
第10図に示すごとくケース底壁4の内面からね
じ下穴16を有する円形のボス17を立設し、ケ
ース上壁6にねじ挿通孔18を透設し、上ケース
1a側からタツピンねじ15をねじ挿通孔18に
挿通してねじ下穴16にそれぞれねじ込んだもの
となつている。
前 蓋 本体ケース1にはこれの前面を閉合するテープ
保護用の前蓋20が開閉操作可能に枢着されてい
る。第1図および第2図において、この前蓋20
は本体ケース1の前面を左右間に亘つて閉合する
前面板21と、前面板21の左右両端から後方に
連出した連結片22,22と、連結片22,22
の内面に対向状に突設した枢軸23,23とを有
するプラスチツク成形品である。本体ケース1の
左右側壁25,25の前端部に蓋取付壁24,2
4がケース内方側に位置して形成されており、第
5図に示す如く左右の連結片22,22が蓋取付
壁24,24に外嵌した状態で枢軸23,23が
該蓋取付壁24,24に透設の枢支孔26,26
にそれぞれ嵌合枢支されており、前蓋20は枢軸
23まわりに本体ケース1の前面を閉じる姿勢と
上向きの開き姿勢とにわたつて回動自在であり、
図上左側の枢軸23に装着した捩りばね27で閉
じ姿勢に回動付勢されている。
テープカートリツジの不使用時に前蓋20は閉
じられていて、テープ2の前面外側をカバーして
保護し、テープカートリツジをデツキに装填する
と、前蓋20が開いてテープ2がケース前方に引
き出し可能なスタンバイ状態になる。
テープローデイング用ポケツト 第3図ないし第5図において、本体ケース1の
前方中央部位には前方および下方が開口するテー
プローデイング用ポケツト29をケース内方に向
けて入り込み状に凹設形成してあり、デツキ側の
テープローデイング部材がケース下方から該ポケ
ツト29に突入して来てテープ2をケース前方に
引き出す。
ダストカバー このようにポケツト29が大きく開口している
と、左右のテープガイド部材9,9間に張られた
テープ2は、不使用時に前面外側が前蓋20でカ
バーされているが、ポケツト29の開口下面は開
放状態のままなので、ここから塵埃が侵入してテ
ープ2に付着するおそれがある。そこで、本発明
は不使用時に該ポケツト29の開口下面を閉じる
ダストカバー30を備えており、このダストカバ
ー30の装着方に第1の特徴を有する。
第4図ないし第7図におて、ダストカバー30
は前端部30aがポケツト29の平面形状にほぼ
合致するプラスチツク製の平板状部材であつて、
ケース底壁4の内面上に前端部30aがポケツト
29の開口下面を全面的に閉じる前方への突出姿
勢と、ポケツト29の開口下面を全面的に開放状
態にする後方への退入姿勢とにわたつて水平姿勢
で前後方向に進退摺動自在に装着される。図では
ポケツト29の左右隔壁31,31の後端縁にダ
ストカバー30の一部が接当係合することによ
り、ダストカバー30の前方進出限界が規制され
ている。
このダストカバー30の前後幅は前方限界まで
摺動した状態において後端がポケツト29の内奥
端面32よりケース後方に残るように設定されて
いて、後方限界まで摺動した状態においても後端
縁が前記ハブ3,3に接当干渉しない。但し、ダ
ストカバー30は各ハブ3に巻かれたテープ2の
巻き層やテープ走行領域にまで至るので、ケース
底壁4の内面上においてテープ2の下端エツジよ
りも下方に沈ませてある。
ケース底壁4の内面上をダストカバー30がス
ムーズに前後摺動するように、両者4,30の対
向面間には摺動抵抗を低減するための突起を有す
る。具体的には第4図に示す如くケース底壁4側
にポケツト29の内奥端面32の近傍、図では直
上に線上突起33を該内奥端面32に沿つて突設
し、ダストカバー30の平坦下面にも同じく線状
突起34を前記突起33と平行になるように突設
してあり、両突起33,34はそれぞれ先端が互
いに相手方に接当する。そして、ダストカバー3
0を前方限界にまで突出摺動させた状態におい
て、カバー30側の線状突起34がケース底壁4
側の線状突起33の内側に近接対向若しくは接当
する。かくして、とくにケース底壁4側の線状突
起33でポケツト29の内奥端面部分の強度を十
分に確保するとともに、ケース底壁4とダストカ
バー30との間に生じる隙間を介して塵埃がケー
ス内に侵入するのを防止する。
第5図において、ポケツト29の左右には左右
隔壁31,31の内方側にケース底壁4から一体
に張り出す棚35,35が形成れていて、ダスト
カバー30の前端部30aはその左右端縁部分が
棚35,35に水平姿勢で受け止め支持されてい
る。
また、ダストカバー30の摺動時におけるガタ
止めを図るために、ダストカバー30の上面左右
端からは後方に延びてケース左右側壁25,25
に近接して沿うガイドプレート37,38が一体
連設されている。各ガイドプレート37,38は
十分な上下幅を有し、第8図に示すごとく上端縁
がケース上壁6に、下端縁ケース底壁4にそれぞ
れ摺接するとともに、横外側面がケース左右側壁
25,25に摺接する。各ガイドプレート37,
38の上端縁の前後端には、第7図に示すごとく
上下方向に弾性変形可能な薄肉弾性部39,39
を有し、この弾性部39,39がケース上壁6の
内面に接当して上下方向ガタを吸収する。
また、第5図および第8図に示すごとくケース
上壁6から垂設したケース側壁25と平行なリブ
41で左右のガイドプレート37,38をガタつ
くことなく摺動案内している。つまり組み付け状
態においてガイドプレート37,38はケース側
壁25,25と該プレート37,38との間に挟
まれた状態で摺動する。また、ダストカバー30
の前端部30aの左右中央部位には左右および前
後方向に走る一連のT字形補強リブ44を低く突
設し、該リブ44でカー前端部30aの補強を図
るとともに、ケース上壁6から垂設の押えリブ4
5が該補強リブ44に近接対向してカバー前端部
30aの浮き上がりを接当規制するものとなつて
いる。ここで補強リブ44は前後方向の向きの部
分が重要であつて、これの後端面44aは後退時
にテープ2との接当干渉を防ぐために第4図に示
すごとく傾斜面にしておくとが望まれる。
ポケツト29の開口下面は不使用時にダストカ
バー30で常に閉じておく必要がある。そこで、
ダストカバー30を前方の突出限界にまで摺動付
勢するためのばね部材46を有するが、本発明は
このばね部材46の装着方に第2の特徴がある。
すなわち、第5図および第6図において、ばね
部材46としては一対の捩りコイルばねを使用す
る。ダストカバー30の前端部30aには前端近
くの上面左右に丸ピン状のばね止め47,47を
一体に突設し、左右の隔壁31,31の前記ねじ
止め用ボス12の近傍部位に切欠き48を設け
る。そして、各ボス12をコイル受け部とし、該
コイル受け部12の下端にはばね部材46の中間
コイル部46aを上方から嵌装し、ばね部材46
の長く延ばした一方の連出端46bをばね止め4
7に、摺動自在に接当させて受け止め、他方の連
出端46cを隔壁31に受け止め支持させた装着
方とする。ここで、各ばね止め47は上端がケー
ス上壁6に近接対向する高さに設定し、ダストカ
バー30の前端部30aが下方から強く押された
とき、各ばね止め47の上端がケース上壁6の内
面に突つ掛かつて該カバー先端部30aの変形・
損傷を防止する。また、不使用状態において前蓋
20の前面板21と各ばね止め47との間がテー
プパスを構成し、テープ3がばね止め47の存在
でケース内方側に弛み出ることを防止している。
もちろん、各ばね部材46の一方の連出端46b
はケース内方側から案内されて各ばね止め47で
受け止められ、テープ2が該ばね部材46に接当
干渉することはない。
いま、テープカートリツジが不使用状態にある
ときは、前蓋20がテープ2の前面外側を閉じて
おり、ばね部材46で前方に移動付勢されている
ダストカバー30は、これの前端部30aがポケ
ツト29の開口下面を全面的に閉じている。ダス
トカバー30は前方への移動限界が接当規制され
ていれ、カバー前端縁が前蓋10の前面板21の
下端部内面に接当する状態にある。実際には設計
上の余裕を考えて、第4図に示すごとくカバー前
端縁が前面板21に僅かな隙間を以て近接対向す
るものとし、ポケツト29の存在箇所において該
前面板21の下端から後ろ向きに連出した突出片
49がダストカバー30の下方に位置して前記隙
間を介して塵埃が内部に侵入することを防止して
いる。
テープカートリツジをデツキに装填したときは
ダストカバー30をばね部材46に抗して後方に
退入させてポケツト29の開口下面を開放状態に
しなければならない。そのために、本体ケース1
の左右の各側壁25には、第4図に示すごとく上
下のほぼ中央部に前後方向のスリツト50が形成
されている。このスリツト50の前端部50aは
前方下り傾斜の案内面51を有する前方広がり状
に形成されており、前記ガイドプレート37,3
8から突設のノブ52,52がそれぞれ該スリツ
ト50,50に前後動自在に臨む。
したがつて、テープカートリツジをデツキに装
填すると、未だ前蓋20が閉じた状態においてデ
ツキ側の部材が左右のスリツト50,50に係入
案内されてノブ52,52に接当作用し、これで
ダストカバー30これ全体がばね部材46に抗し
て後方に摺動変位し、ポケツト29の開口下面が
全面的に開放状態になり、デツキ側のテープロー
デング部材が下方からポケツト29に突入して来
るのを許す。
なお、図示例のごとく左右に一対のばね部材4
6,46が装着されていると、ダストカバー30
を安定よく前後摺動させるに有利であるが、左右
一方にのみばね部材46を装着した形態でもよ
い。この場合、前記ばね止め47をカバー前端部
30aの左右中央部位に設定し、ばね部材46に
よるばね圧がダストカバー30に左右で偏ること
なく作用するようにすることが望まれる。
前蓋の閉蓋ロツク機構 前蓋20は前記ばね27で閉じ勝手に回動付勢
されてはいるが、なお不使用時に開き回動しない
ように作動ロツクすることが望まれる。
そのために、ダストカバー30の左側のガイド
プレート37が利用される。すなわち、第4図に
示すごとくダストカバー30の前方に進出させた
状態において、このガイドプレート37の前端部
は前蓋20の連結片22とケース側の蓋取付壁2
4との間に割り込むよう長さ設定し、該プレート
37の前端部の上面54を段付き状に形成し、前
蓋20が閉じ姿勢にあるとき前記連結片22の内
面に突出形成した下向き端面55が、該段付き上
面54に枢軸23の中心より後方位置において対
向するよう位置設定してある。
しかるときは、不使用時に前蓋20を閉じ姿勢
から前方上向きに開き作動させようとしても、前
述の下向き端面55が段付き上面54にと接当し
て前蓋20は開かない。しかし、デツキにテープ
カートリツジを装填したときにデツキ側の部材が
前記スリツト50に係入してダストカバー30を
後方に摺動変位させると、段付き上面54が下向
き端面55の下方から逃げるので、前蓋20の回
動ロツクが解除される。その後に、デツキ側の別
の部材が前蓋20の前面板21の下端適所に接当
作用して前蓋20をばね27に抗して上向きに開
く。
テープ端検出手段 第2図および第5図において、デツキにテープ
カートリツジを装填したとき、テープ2の始端と
終端とを光学的に検出するために、ケース底壁4
の前方左右部位にテープ端検出用の透孔60,6
0を明け、左右のケース側壁25,25には前記
スリツト50,50に通じる通孔61,61をそ
れぞれ内外貫通状に明けてある。
不使用時には第2図に示すごとく左右の透孔6
0,60はダストカバー30で閉じられており、
また通孔61,61もダストカバー30のガイド
プレート37,38で閉じれており、内部に塵埃
の侵入することが防止されている。しかし、テー
プカートリツジをデツきに装填してダストカバー
30を後方に退入させると、第5に示すごとく透
孔60,60および通孔61,61が開き、デツ
キ側のランプ62,62が透孔60,60に下方
から突入して来て、該ランプ62からの光がテー
プ2の両端に接続した透明リーダーテープ部分を
透過して左右の各通孔61,61を通り抜け、デ
ツキ側のセンサー63,63に受光される。図
中、符号Lはそのセンサー光路を示す。尤もデツ
キ側からの検出光を本体ケース1の左右外側から
通孔61,61を介して本体ケース内に投射し、
透孔60,60に突入して来たデツキ側のセンサ
ーで投射検出光を受けてもよい。
ハブ回り止め手段 本体ケース1内の後方の左右隅部には、第2図
に示すごとく両ハブ3,3にそれぞれ個別に作用
する一対のバブ回り止め手段70,70を有す
る。第9図ないし第11図において、この各バブ
回り止め手段70は組み付け部材としてプラスチ
ツク製のブレーキ片71を備えており、前述のね
じ止め用ボス15が利用される。
そのブレーキ片71は上下方向の肉厚が薄い扁
平状で、基端部のボス部71から舌片状のばね片
73が一体に片持ち連出され、先端に係合爪74
を有する。ブレーキ片71はボス部72が前記ボ
ス17に上方から嵌合され、ケース底壁4の凹設
内面に受け止め支持されて、テープ2の下方で該
ボス17まわりに水平回動する。ばね片73はケ
ース側の部材78で受け止め支持され、ブレーキ
片71をこれの先端係合爪74が常にハブ3側に
向けて接当作用するよう揺動付勢されている。そ
して、各ハブ3にはこれの下端外周に係合歯75
が周回状に連続形成されており、ブレーキ片71
の先端係合爪74が該係合歯75に係合する関係
にある。
ケース底壁4には左右のボス15,15の近傍
にブレーキ解除用操作口76,76が透設されて
いて、各ブレーキ片71の中間部が各操作口76
上の一部を跨いでいる。この操作口76,76は
第2図および第3図に示すごとく左右の一方が小
判形で他方が円形の異形になつており、デツキ装
填時における位置決め用基準孔を兼ねている。
不使用時には各ブレーキ片71の先端係合爪7
4が対応する各ハブ3の係合歯75に接当係合し
ており、これで各ハブ3の回り止めを図つてい
る。デツキにテープカートリツジを装填すると、
第11図に示すごとくデツキ側の位置決め用基準
ピンを兼ねたブレーキ解除部材77が、下方から
各操作口76に係入して来て各ブレーキ片71の
中間部に接当作用し、これでブレーキ片71がば
ね片73のばね圧に抗してブレーキ解除位置に揺
動退避し、各ハブ3を自由回転状態にする。
なお、ケース上壁6からは第9図および第10
図に示すごとく壁状の押えリブ79をこれの下端
が各ブレーキ片71の上面に近接する位置にまで
垂設してあり、該リブ79で各ブレーキ片71の
浮き上がりを接当規制するとともに、不使用時に
各操作口76を介してケース内の隅部に侵入した
塵埃が更にケース内の中央にまで至るのを防止し
ている。
〔変形例〕
図示例の全容は以上の通りであるが、本発明は
これに限られるものではない。
例えば、第12図は本発明の第2実施例を示し
ており、これではカバー前端部30aの上面の前
端寄り中央部位に丸ピン状のばね止め47をコイ
ル受け部として立設し、ケース底壁4の内面左右
にはテープ端検出用透孔60,60から外れた前
方部位にもばね止め80,80を突設しておき、
捩りコイルばねからなるばね部材46の中間コイ
ル部46aをダストカバー30側のコイル受け部
47に上方から嵌装し、ばね部材46の両連出端
46b,46cをケース底壁4側のばね止め8
0,80でそれぞれ摺動自在に受け止め、該ばね
部材46でダストカバー30を前方に摺動付勢す
るものとなつている。これではダストカバー30
が前方進出状態にあるとき、ばね部材46は第1
2図の実線図で示すように平面視でV字形状にな
つているが、ダストカバー30が後方退入状態に
なると、ばね部材46はほぼ一直線状に変形し、
その両連出端46b,46cがテープ走行領域に
入る。しかし、両連出端46b,46cはテープ
2の下側エツジよりも下方に沈んだ状態で配置さ
れているので、テープ2に接当干渉することなは
い。
これらの第1・第2実施例ではカバー前端部3
0aの上面と下ケース1b側の適所との間にばね
部材46を装着するものとした。したがつて、下
ケース1bにダストカバー30を組み付けたの
ち、ばね部材46を上方から簡単に抜け止め装着
できる。しかも、ダストカバー30の後端部とこ
れより後方側に位置する下ケース1bの適所との
間に圧縮コイルばね等を装着する形態ではダスト
カバー30の前後揺動範囲が大きいので、ばね部
材の変形量が大きくなつて飛び外れたり、テープ
2やハブ3を避けて装着することが困難になりが
ちだが、これらの点もよく改善できる。
第13図および第14図は本発明の第3実施例
を示しており、この場合も第2実施例とほぼ同様
にカバー前端部30aの上面の前端寄り中央部位
に丸ピン状のばね止め47をコイル受け部として
立設する。但し、該コイル受け部47は上端部を
段付きの小径に形成し、この上端小径部47aに
としてばね部材46の中間コイル部46aを上方
から嵌装して支持する。そして、ケース上壁6の
内面から左右方向に一定幅を有する板状のばね止
め81を一体に垂設し、ばね部材46の両連出端
46b,46cを該ばね止め81の前方平坦面で
左右摺動自在に受け止めたものとなつている。な
お、この場合も不使用時には該ばね部材46は平
面視V字形状であるが、ダストカバー30が後退
するとほぼ一直線状になり、ダストカバー30側
のコイル受け部47はケース上壁6側のばね止め
81に設けた切欠き82に嵌合した状態になる。
また、ダストカバー30を前方の突出限界まで
進出付勢した状態において、図示例のごとくダス
トカバー30の前端縁がテープ2の下端エツジの
下側を通つて前蓋20の前面板21に接当又は近
接対向するものであれば最も好ましいが、上下高
さに余裕がない場合などにはダストカバー30の
前端縁がテープ2の内側方に位置する形態でもよ
い。こうした場合などにおいて、ダストカバー3
0の前端縁から上向きに立壁を設け、この立壁で
テープ2の内側をカバーすることも考えられる。
また、ダストカバー30はポケツト29の開閉
だけを行い、前蓋20のロツクやテープ端検出用
透孔60の開閉などはそれぞれ別々に行つてもよ
いことは言うまでもない。
また、テープカートリツジの小型化を図る場合
に、前記ポケツト29とは別にテープ端検出用透
孔60を設けようとすると、両者29,60の間
が近接していて、ケース底壁4の強度が部分的に
落ちるし、設計上の余裕もなくなる場合がある。
そうした場合にはポケツト29および両透孔6
0,60を一連に形成して、ダストカバー30も
それに見合う形状にすることが望まれる。
また、ダストカバー30はこれを後退摺動操作
する場合その他で全体もしくは一部がケース底壁
4の外側下面にあつて前後方向に進退摺動する形
態も考えられる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば本体ケ
ース1の底壁4にダストカバー30を前後方向に
進退摺動自在に装着し、不使用時には常にダスト
カバー30が前方に進出してポケツト29の開口
下面をほぼ全面的に閉じるものとした。したがつ
て、ポケツト29にこれの開口下面から塵埃が侵
入することを確実に防止でき、かつ指先や他物が
入つてテープを傷つけることもよく防止できる。
そして、デツキへの装填時にはダストカバー30
が後方に退入摺動するものとしたので、ダストカ
バー30がこの作動時にケース前面に導出せるテ
ープ2に接当干渉することがなく、またケース外
にはみ出し突出することもない。このように、ダ
ストカバー30を前後方向に直線摺動させる形態
では揺動形式のものとなり、作動が確実で機構も
簡略化できる利点を有する。
更に、ダストカバー30を前方に進出付勢する
ためばね部材46はカバー前端部30aと本体ケ
ース1側とにわたつて掛け渡し装着するものとし
たので、このばね部材46がテープ2やハブ3に
接当干渉することがなく、またダストカバー30
とこれより後方の本体ケース部分との間に弾発ば
ねを装着する形態に比べてばね部材46の材質・
形状・ばね圧およびはね止め位置の設定に設計上
の余裕度が大きい。また、ばね部材46はカバー
前端部30aに装着されているので、ダストカバ
ー30の後退時にばね部材46が前記ポケツト2
9の開口領域から確実に逃げ、テープローデイン
グにも一切の支障を来さない利点を有する。とく
に本発明のばね部材46は、コイル部46aとこ
れの両端から延出した連出端46b,46cとを
有する捩りコイルばねからなるものとし、そのコ
イル部46aを本体ケース1又はダストカバー3
0の前端部30aの一方に設けたコイル受け部に
嵌装し、連出端46b,46cの少なくとも一方
をダストカバー30の前端部30a又は本体ケー
ス1のいずれか他方に設けたばね受けに摺動自在
に受け止める仕様としたから、前記コイル受け部
にコイル46aを嵌装したのち、前記ばね受けに
連出端46bをチヨン掛けするだけでよい。従つ
て、他の圧縮コイルばねや板ばねの類とは異な
り、ばね部材46の装着が容易に行えるととも
に、これが組み付け時に飛び外れることもない
し、簡単な構成で確実に外れ止めを図れる利点を
有る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明に係るテープカ
ートリツジの第1実施例を示しており、第1図は
全体の斜視図、第2図はテープローデイング用ポ
ケツトをダストカバーで閉じた状態における内部
構造の全体平面図、第3図は底面図、第4図は一
部を破断した左側面図、第5図はポケツトが開放
した状態における要部の拡大平面図、第6図は第
2図におけるA−A線断面図、第7図はダストカ
バーの斜視図、第8図は第2図におけるB−B線
断面図、第9図はハブ回り止め手段を示す拡大平
面図、第10図は第9図におけるC−C線断面
図、第11図は第9図におけるD−D線断面図で
ある。第12図はダストカバーの揺動付勢用ばね
部材の装着方に関する本発明の第2実施例を示す
要部の平面図である。第13図および第14図は
ダストカバーの揺動付勢用ばね部材の装着方に関
する本発明の第3実施例を示しており、第13図
は要部の平面図、第14図は第13図におけるE
−E線断面図である。 1……本体ケース、4……本体ケースの底壁、
6……本体ケースの上壁、20……前蓋、29…
…ポケツト、30……ダストカバー、46……ば
ね部材、47……ばね止め。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体ケース1の前面にテープローデイング用
    のポケツト29を有するテープカートリツジにお
    いて、 本体ケース1の底壁4にダストカバー30をこ
    れがポケツト29の開口下面を閉じる前方への突
    出姿勢とポケツト29の開口下面を開放状態にす
    る後方への退入姿勢とにわたつて前後方向に進退
    摺動自在に装着してあり、 ダストカバー30の前端部30aと本体ケース
    1との間にわたつて装着されて、ダストカバー3
    0を突出姿勢に摺動付勢するばね部材46を備え
    ており、 このばね部材46が、コイル部46aと該コイ
    ル部46aの両端から延出した連出端46b,4
    6cとを有する捩りコイルばねからなり、コイル
    部46aがダストカバー30の前端部30aまた
    は本体ケース1のいずれか一方に突設したコイル
    受け部に嵌装され、連出端46b,46cのうち
    少なくとも一方がダストカバー30の前端部30
    aまたは本体ケース1のいずれか他方に設けたば
    ね止めに対し摺動自在に接当していることを特徴
    とするテープカートリツジ。
JP24327383A 1983-12-22 1983-12-22 テ−プカ−トリツジ Granted JPS60136079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24327383A JPS60136079A (ja) 1983-12-22 1983-12-22 テ−プカ−トリツジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24327383A JPS60136079A (ja) 1983-12-22 1983-12-22 テ−プカ−トリツジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60136079A JPS60136079A (ja) 1985-07-19
JPH0552596B2 true JPH0552596B2 (ja) 1993-08-05

Family

ID=17101411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24327383A Granted JPS60136079A (ja) 1983-12-22 1983-12-22 テ−プカ−トリツジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60136079A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222782U (ja) * 1985-07-26 1987-02-12
JPS6463263A (en) * 1987-09-02 1989-03-09 Stanley Electric Co Ltd Method for engagement between wedge base bulb and socket
JP3606717B2 (ja) * 1997-09-11 2005-01-05 富士写真フイルム株式会社 テープカセット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101074A (ja) * 1982-11-30 1984-06-11 Sony Corp テ−プカセツト

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5529907Y2 (ja) * 1974-11-21 1980-07-16
JPS5167721U (ja) * 1974-11-21 1976-05-28
JPS5749270Y2 (ja) * 1977-12-13 1982-10-28

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101074A (ja) * 1982-11-30 1984-06-11 Sony Corp テ−プカセツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60136079A (ja) 1985-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900010130Y1 (ko) 테이프 카세트
JPH09153264A (ja) ディスクカートリッジ
JPS6220934Y2 (ja)
JP3322964B2 (ja) ディスクカートリッジ装置
JPH0552596B2 (ja)
JPH0552595B2 (ja)
US6282059B1 (en) Disk Cartridge
JP3438408B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP4261225B2 (ja) 単リール型テープカートリッジ
JPS6171485A (ja) テ−プカ−トリツジ
JP2508449B2 (ja) ディスクカ―トリッジ
JP2565215B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH02223083A (ja) テープカセット
JPS6331259Y2 (ja)
JPH0685271B2 (ja) テ−プカ−トリツジ
JPS6215908Y2 (ja)
JPH0570236B2 (ja)
JP2565244B2 (ja) テープカセット
JPS6020221Y2 (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ
JPS6349909Y2 (ja)
JPH0648629Y2 (ja) 磁気テープカセット
JP2565805B2 (ja) テープカートリッジ
JPS6017109Y2 (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ
KR900008773B1 (ko) 테이프카세트
JPS60136078A (ja) テ−プカ−トリツジ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term