JP2850055B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2850055B2
JP2850055B2 JP40166590A JP40166590A JP2850055B2 JP 2850055 B2 JP2850055 B2 JP 2850055B2 JP 40166590 A JP40166590 A JP 40166590A JP 40166590 A JP40166590 A JP 40166590A JP 2850055 B2 JP2850055 B2 JP 2850055B2
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真司 桜田
宗治 篠崎
仁 大久保
理 柴崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録及び/又は再生装
置において使用されるテープカセット、特に8mmビデ
オ用テープカセットやHDTV用テープカセットのよう
にケース本体部の厚さ方向に動作する蓋の閉蓋ロックを
行うロック部材を具備したテープカセットに関するもの
である。
【0002】
【発明の背景】従来より、ビデオテープレコーダ等の記
録及び/又は再生装置(以下、単に記録再生装置)にあ
ってはテープカセットが使用されていること周知の通り
である。尚、このようなテープカセットを概説すると、
一般的には、プラスチック製の上ハーフと下ハーフとが
合体されてなるケース本体部内に供給側リールと巻取側
リールとが配設され、そしてこの供給側リールと巻取側
リールとの間の所定の径路には磁気テープが張設されて
なり、さらにケース本体部の外に位置する磁気テープを
保護する為の前蓋を備えている。
【0003】そして、この前蓋の閉蓋状態を維持する為
のロック手段が設けられていることも良く知られてい
る。例えば、実公昭63−12455号公報で提案され
る如く、テープカセットの前面に架張されるテープを保
護すべくその前面を覆う回動蓋と、相互に隔てられた二
つの側壁と、前記側壁間及び前記側壁の一方の延長部と
前記テープカセットの前面に架張される前記テープの長
手方向に対し、垂直方向にある前記回動蓋の側板の内面
とを相互に隔てて配することにより形成される溝部と、
前記テープカセットの前面より前記溝部内へのロック解
除部材の進入を許すべく、前記溝部位置に対応して前記
回動蓋の前面下部に設けられる切欠部と、前記側壁に軸
支され前記溝部内においてテープカセットの厚さ方向面
内に回動し、前記回動蓋との係合端及び前記切欠部を経
由して前記テープカセットの前面に臨んだ解除端を有し
て、通常は前記回動蓋と前記係合端において係合してそ
の回動を阻止し、前記切欠部及び前記溝部を通過し、前
記テープカセットの前面より進入する前記ロック解除部
材が前記解除端を当接移動させることにより回動し、前
記回動蓋との係合を解除し、その回動を許す蓋ロック
と、前記蓋ロックを前記回動蓋と係合するよう付勢する
付勢バネを有するテープカセットが提案されている。
【0004】ところで、このテープカセットは、蓋ロッ
クと蓋ロックを回動蓋に係合するよう付勢する付勢バネ
とが別部材で構成されており、部品点数が多く、部品管
理に手間がかかり、さらには組立も面倒である。そこ
で、このような問題点を解決するものとして、本願出願
人により、板バネ等の弾撥部材の機能によりロック機能
を持たせたロック部材がケース本体部に固定されたテー
プカセットが提案された。
【0005】しかしながら、この提案のものにあって
も、問題点が残されていた。すなわち、ロック部材のロ
ック解除動作が行われていない状態、つまりロック状態
の時に、前蓋に開蓋方向の大きな力が加えられると、ロ
ック部材における弾撥部材が塑性変形してしまい、この
結果ロック機能の低下が引き起こされ、耐久性がそれだ
け乏しいといった問題点の有ることが判明して来た。
【0006】
【発明の開示】本発明の目的は、蓋に対するロック部材
の耐久性に優れたテープカセットを提供することにあ
る。この本発明の目的は、ケース本体部と、このケース
本体部に対して取り付けられた回動開閉式の蓋と、この
蓋に設けられた係止部と、この係止部に係止して前記蓋
の閉蓋ロックを行うロック部材とを具備したテープカセ
ットであって、前記ロック部材は、前記ケース本体部に
取り付けられた基台部と、前記係止部に係止するロック
爪部と、前記基台部とロック爪部とを連結するバネとを
具備するものであり、 前記ロック部材の閉蓋ロック・ロ
ック解除の動作は該ロック部材のスライド動作によら
ず、 前記ロック部材の閉蓋ロックは、前記バネの力によ
り前記ロック爪部のロック爪が前記係止部に対するロッ
ク位置に保持されて発揮され、 前記ロック部材の閉蓋ロ
ック解除は、前記バネの力に抗して前記ロック爪部のロ
ック爪を非ロック位置に退避させることによって行われ
るものであり、 前記ロック爪部のロック爪に対する閉蓋
ロック解除前に前記蓋に開方向の力が作用し、前記係止
部を介して前記ロック部材のバネに強制変位力が作用し
た際、前記ロック爪部の所定以上の変位を禁止する禁止
機構が設けられてなることを特徴とするテープカセット
によって達成される。
【0007】すなわち、ロック部材に対するロック解除
前に蓋に開方向の大きな力が作用し、係止部を介してロ
ック部材のバネに予期せぬ強制変位力が作用した際、
ック爪部の所定以上の変位を禁止する禁止機構が設けら
れてなると、ロック部材のバネに塑性変形が起きる前に
ロック爪部はその位置が維持され、バネに塑性変形が起
きることはなく、この結果ロック機能は阻害されず、耐
久性にそれだけ富んでいる。
【0008】尚、このような禁止機構は、ケース本体部
に設けられたリブで構成できるものである。
【0009】
【実施例】図1乃至図5は本発明に係るテープカセット
の1実施例を示すもので、図1は全体の斜視図、図2は
通常の閉蓋状態での要部の側面図、図3は閉蓋状態にお
いて開蓋力が作用した状態での要部の側面図、図4はロ
ック部材の所定以上の変位を禁止する禁止機構の要部の
斜視図、図5はロック部材の取付部の平面図である。
【0010】テープカセットAを構成するケース本体部
1は例えばポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂
等の合成樹脂で形成された方形の上ハーフ1aと下ハー
フ1bとで構成され、これら上ハーフ1aと下ハーフ1
bは上下から相互に嵌合され、止ネジにてネジ止めされ
て一体の筐体状に形成されている。ケース本体部1内に
は一対のテープリール、すなわち供給側リール2aと巻
取側リール2bとが回転自在に収納され、磁気テープ
(以下単にテープ)3がこれら供給側リール2aと巻取
側リール2bとの間に巻装張設されている。尚、両テー
プリール2a,2bは下ハーフ1bの底面板上に載置さ
れ、更にその下端は底面板に設けられたリール嵌合孔に
嵌合されて位置決めされている。
【0011】4は、一対のテープリール2a,2bの押
えバネである。ケース本体部1の前面には、図1に示す
如く、テープカセットの略全幅に亘って前面開口5が設
けられ、又、下ハーフ1bの底面板にはこの前面開口5
と連続した底面開口(この前面開口5と底面開口とで形
成されるポケットに記録再生装置側のテープローディン
グ部材が進入してテープ3をテープカセットAより引き
出すことになる)が設けられている。この底面開口の縁
部に沿って下ハーフ1bの底面板上に前面壁が一体形成
して設けられ、この前面壁によってケース本体部1内が
底面開口側と両テープリール2a,2bとの間で区画さ
れている。そして、前面壁の左右両端部には一対のテー
プガイド6a,6bが下ハーフ1bの底面板上に一体形
成して設けられ、上記テープ3がこれら両テープガイド
6a,6bにて案内され、前面開口に沿って掛け渡され
ている。
【0012】前面開口5は、略コ字状に形成された前蓋
7によって覆われている。すなわち、この前蓋7は、ケ
ース本体部1の前面を閉合する前面板7aと、該前面板
7aの左右両端から後向きに連出した連結片7bと、両
連結片7bの内面に対向状に突設した回動軸7cとを有
するポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂等の合
成樹脂からなる成形品であって、左右連結片7bがケー
ス本体部1の左右側壁の前端凹設部8a,8bに外嵌し
て前記回動軸7cが該凹設部8a,8bに設けた回動用
の穴にそれぞれ嵌合枢支されている。そして、前蓋7
は、この回動軸7cの回りにケース本体部1の前面を閉
じる姿勢と上開きの姿勢とに回動自在であり、前蓋7に
は、例えば右側の回動軸7cに装着のトーションスプリ
ング9等の弾撥手段で通常閉じ姿勢に回動付勢されてい
る。
【0013】前記ポケットの存在箇所においては前蓋7
の内側にダストカバーを軸を介して揺動自在に枢支連結
し、このダストカバーでテープカセットAの不使用時に
テープ3の下側方を含む内側方及びポケットの開口上面
を密閉して、ポケットの上下開口面から塵埃が進入して
テープ3に付着するのを防止している。このダストカバ
ーはポケットに面する左右の側面(この側面はテープガ
イド6a,6bに連なっている)に設けたカム溝に連結
されており、前蓋7の開放にともなってダストカバーも
テープ3に一切干渉することなく前蓋7と共に上方に移
動する。すなわち、前蓋7の前面板7aの左右両端寄り
箇所には前面板7aの上端側からダストカバー取付片を
一体に垂設してあり、この取付片にダストカバーの上下
中間部の左右両端に突設した軸を揺動自在に枢支する。
ダストカバーの下端近くの左右側からはピン状のカムフ
ォロアを突設し、このカムフォロアを前記カム溝にそれ
ぞれ係入連結している。
【0014】10はロック部材であり、このロック部材
10は板バネや例えばポリアセタール等の適宜な樹脂材
料を用いてインサート成形手段で構成されたものであ
り、図2及び図3に示す如く、その要部は、ケース本体
部1(本実施例では下ケース1b)に固定される爪状の
係止部10a(係止部10aの傾斜角θは例えば30°
といった鋭角)が構成された弾性を有する一対の樹脂製
の係止アーム10bと、この係止アーム10bのベース
となる樹脂製の基台部10cと、この基台部10cの先
端部から下方に垂下配設されたステンレスなどの金属製
の弾撥材料からなる板バネ10dと、この板バネ10d
の下端部に設けられている解除端10e及びロック爪1
0fが構成された樹脂製のロック部10gとを有したも
のである。
【0015】尚、このロック部材10は、ステンレス等
の板バネやポリアセタール等の適宜な樹脂材料を用いて
インサート成形手段で構成されたものであり、ポリアセ
タール等の樹脂材料の注入時の圧力による板バネ10d
の変形を防止する為、基台部10cやロック部10gに
は凹部10h,10iが構成された形である。すなわ
ち、これらの凹部10h,10iに対応する金型側には
凸部が構成されており、これらの凸部の存在によって板
バネ10dが支えられる構成となって、ポリアセタール
等の樹脂材料の注入時の圧力による板バネ10dの変形
が防止されるのである。
【0016】11はケース本体部1(本実施例では下ケ
ース1bの水平な平板部12)に構成された開口部であ
り、この開口部11にロック部材10の係止アーム10
bを嵌め込むと、係止アーム10bは弾性変形をし、係
止アーム10bは開口部11からその下方に入り、爪状
の係止部10aが平板部12の下面に係止し、ロック部
材10の基台部10cがケース本体部1にいわゆるスナ
ップ式で取り付けられるように構成されている。尚、こ
の開口部11の入口側は、図5に示す如く、テーパー部
が形成されていて、ロック部材10の取付けが一層簡単
なものとなっている。
【0017】そして、ロック部材10の構造及び取付構
造から理解できようが、ロック部材10は、これまでの
テープカセットのロック部材のように回動するものでは
ない。13は前蓋7の連結片7bの所定位置に形成され
ている係止部であり、ロック部材10のロック爪10f
がこの係止部13に係止することにより前蓋7の閉蓋ロ
ックが行われるようにする為のものである。
【0018】14は、下ハーフ1bの側板部15に形成
された高さが0.9mm程度の半円(半径0.7mm程
度)柱状のリブである。このリブ14の構成位置は、図
2中、一点鎖線で囲まれるような位置であり、この位置
は、ロック部材10の解除端10eに対して、図2中、
右方向の力が作用して、板バネ10dが撓み、変位(ロ
ック解除)する場合にあっては、ロック部10gがリブ
14に衝突してロック部材10の解除動作が妨げられる
ようになることがなく、かつ、図2の状態において、す
なわち前蓋7の閉蓋時において、前蓋7に時計方向の開
蓋力が無理やり印加された場合には、係止部13を介し
てロック部材10のロック爪10fには引き込むような
力が作用する訳であるが、図3に示す如く、係止部13
とロック部10gとリブ14の三者が衝合して、それ以
上は変位できないようにする位置である。
【0019】尚、このリブ14の基部側は、図4に示す
如く、山のように広がった形状をしており、リブ14に
大きな力が作用しても破損しにくいものとなっている。
勿論、このリブ14は、下ハーフ1bと同素材の樹脂で
一体構成されていて差し支えないが、金属材が植立され
ていても良い。そして、リブ14が金属材で構成される
場合には、単なる柱状である場合が多く、又、インサー
ト成形、圧入手段、その他加熱した後に圧入するとか、
超音波溶着の手段で構成することができる。さらに、図
においては、リブ14が半円柱状に描かれているが、例
えば三角柱状でも良く、これらの形状に限られるもので
はない。
【0020】16は、ロック部材10の取付状態におい
て、ロック部材10の板バネ10dに対応する基台部1
0c位置上に来るよう上ハーフ1aに構成されたリブで
ある。すなわち、下ハーフ1bにロック部材10が組付
けられた後、上ハーフ1aと下ハーフ1bとが合体され
た後には、リブ16がロック部材10の基台部10c上
に来るから、ロック部材10に、図2中、下側から押し
上げられるような力が作用しても、ロック部材10が取
り外れることはないようになっている。
【0021】尚、リブ16は基台部10cに当接するよ
うに構成されていても良いが、この場合には部品の精度
を極めて高くしなければならない。しかしながら、図示
した如く、リブ16と基台部10cとの間に隙間を構成
させておけば、部品の精度を必要以上に高くしなくても
済み、それだけ生産性が良くなる。従って、このような
寸法mの隙間を構成した場合には、この寸法mが開口部
11を構成する平板部12の非テーパー部の厚み寸法n
より小さいものであるようにしておけば、ロック部材1
0の組込作業性は良く、かつ、部品の精度を必要以上に
高くしなくても済み、さらにはロック部材10が取り外
れにくいものとなる。
【0022】上記のように構成させたテープカセットA
は、その不使用時に前蓋7は閉じられていて、テープ3
の前面外側をカバーして保護しているのであるが、テー
プカセットAを記録再生装置に装填すると、前蓋7が開
いてケース本体部1の前縁の左右中央部に大きく入り込
み状に凹設形成したポケットに記録再生装置側のテープ
ローディング部材(図示せず)が突入してテープ3をテ
ープカセット前方に引き出す。
【0023】すなわち、テープカセットAを記録再生装
置に装填すると、記録再生装置側のロック解除部材(図
示せず)が進入し、ロック部材10の板バネ10dの弾
撥力に抗してロック解除部材がロック部材10の解除端
10eを、図2中、右方に変位させるので、これによっ
てロック爪10fは前蓋7の係止部13から遠ざかり、
前蓋7は開蓋可能な状態に置かれ、記録再生装置側の開
蓋部材(図示せず)の作動によって前蓋7が、図1中、
時計方向に回動して開き、又、ケース本体部1の前縁の
左右中央部に大きく入り込み状に凹設形成したポケット
に記録再生装置側のテープローディング部材(図示せ
ず)が突入してテープ3をテープカセット前方に引き出
すようになる。
【0024】そして、上記構成のテープカセットAにあ
っては、開口部11にロック部材10の係止アーム10
bを嵌め込むだけの簡単な作業で取付けが完了するか
ら、前蓋7のロック機構の組立作業性は著しく高い。
又、ロック部材10はスナップ式で取り付けられる為、
取付作業性が良い。そして、仮に、下側から押し上げる
力が働いても、リブ16がロック部材10の基台部10
c上にあるから、ロック部材10が取り外れることはな
い。
【0025】さらには、リブ16とロック部材10の基
台部10cとの間に隙間が構成されているから、部品の
精度を必要以上に高くしなくても済み、それだけ生産性
が良い。尚、この隙間寸法mは開口部11を構成する平
板部12の非テーパー部の厚み寸法nより小さいもので
あるから、隙間があってもロック部材10が取り外れる
ことはない。
【0026】尚、ロック部材10は、爪状の係止部10
aが下ケース1bの平板部12に係止することで固定さ
れるものであるから、テープカセットの組立に際して取
り外れるといった事故はなく、テープカセットの組立作
業性は著しく高い。又、ロック部材10は、前蓋7の開
閉に伴って繰り返して変形作用を受けるものの、この変
形作用を受ける部分は耐久性に富む板バネ10dで構成
されているから、その耐久性に富んでいて、損傷しにく
いものであり、テープカセットの耐久性に富むものであ
る。
【0027】特に、ロック部材10がロック解除部材に
よる作用を受けていない時、すなわちロック状態の時
に、前蓋7に開蓋方向の大きな力が加えられると、ロッ
ク部材10の板バネ10dとロック部10gとの接合部
における板バネ10dには大きな力が作用し、板バネ1
0dに塑性変形が起きてしまうことが有ったのに対し
て、上記の実施例にあってはリブ14が構成されている
為、ロック部10gがリブ14に衝合し、ロック部材1
0はその状態で維持され、板バネ10dには塑性変形以
上の変形力は作用せず、塑性変形が起きず、ロック機能
の低下は起きず、耐久性にそれだけ富んでいる。
【0028】又、この結果、前蓋7の閉蓋ロックが確実
であり、前蓋7が間違って不意に開けられるといった事
故は起きず、テープ3に対する安全性も高い。
【0029】
【効果】本発明に係るテープカセットは、ケース本体部
と、このケース本体部に対して取り付けられた回動開閉
式の蓋と、この蓋に設けられた係止部と、この係止部に
係止して前記蓋の閉蓋ロックを行うロック部材とを具備
したテープカセットであって、前記ロック部材は、前記
ケース本体部に取り付けられた基台部と、前記係止部に
係止するロック爪部と、前記基台部とロック爪部とを連
結するバネとを具備するものであり、前記ロック部材の
閉蓋ロック・ロック解除の動作は該ロック部材のスライ
ド動作によらず、前記ロック部材の閉蓋ロックは、前記
バネの力により前記ロック爪部のロック爪が前記係止部
に対するロック位置に保持されて発揮され、前記ロック
部材の閉蓋ロック解除は、前記バネの力に抗して前記ロ
ック爪部のロック爪を非ロック位置に退避させることに
よって行われるものであり、前記ロック爪部のロック爪
に対する閉蓋ロック解除前に前記蓋に開方向の力が作用
し、前記係止部を介して前記ロック部材のバネに強制変
位力が作用した際、前記ロック爪部の所定以上の変位を
禁止する禁止機構が設けられてなるので、ロック部材が
ロック解除部材による作用を受けていない時、すなわち
ロック状態の時に、間違って蓋に開蓋方向の大きな力が
加えられると、前記禁止機構が設けられていない場合に
は、蓋の係止部を介してロック部材のバネに予期しない
強制変位力が作用し、これによってバネは塑性変形が起
きる恐れが有ったものの、前記禁止機構が設けられてい
ると、ロック部材のバネに塑性変形が起きる前にロック
爪部はその位置が維持され、バネに塑性変形が起きるこ
とはなく、この結果ロック機能は阻害されず、耐久性に
それだけ富んでおり、又、蓋の閉蓋ロックは確実であ
り、蓋が間違って不意に開けられるといった事故は起き
ず、テープに対する保護安全性は高い等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセット全体の斜視図である。
【図2】通常の閉蓋状態での要部の側面図である。
【図3】閉蓋状態において開蓋力が作用した状態での要
部の側面図である。
【図4】ロック部材の所定以上の変位を禁止する禁止機
構の要部の斜視図である。
【図5】ロック部材の取付部の平面図である。
【符号の説明】
A…テープカセット 1…ケース本体部 7…前蓋 10…ロック部材 10d…板バネ 13…係止部 14…リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 仁 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 柴崎 理 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 高橋 伸明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−70570(JP,A) 実開 平2−30181(JP,U) 実開 平1−177482(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/087 521

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体部と、このケース本体部に対
    して取り付けられた回動開閉式の蓋と、この蓋に設けら
    れた係止部と、この係止部に係止して前記蓋の閉蓋ロッ
    クを行うロック部材とを具備したテープカセットであっ
    て、前記ロック部材は、前記ケース本体部に取り付けられた
    基台部と、前記係止部に係止するロック爪部と、前記基
    台部とロック爪部とを連結するバネとを具備するもので
    あり、 前記ロック部材の閉蓋ロック・ロック解除の動作は該ロ
    ック部材のスライド動作によらず、 前記ロック部材の閉蓋ロックは、前記バネの力により前
    記ロック爪部のロック爪が前記係止部に対するロック位
    置に保持されて発揮され、 前記ロック部材の閉蓋ロック解除は、前記バネの力に抗
    して前記ロック爪部のロック爪を非ロック位置に退避さ
    せることによって行われるものであり、 前記ロック爪部のロック爪に対する閉蓋 ロック解除前に
    前記蓋に開方向の力が作用し、前記係止部を介して前記
    ロック部材のバネに強制変位力が作用した際、前記ロッ
    ク爪部の所定以上の変位を禁止する禁止機構が設けられ
    てなることを特徴とするテープカセット。
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