JP2001514182A - 血管新生阻害剤としてのオキシインドリルキナゾリン誘導体 - Google Patents

血管新生阻害剤としてのオキシインドリルキナゾリン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は式I[式中、環Zは例えば1又は2個の窒素原子を含有する6員芳香族複素環であり;R1は水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシメチル、ジ(C1−C4アルコキシ)メチル又はC1−C4アルカノイルを表し;R2は例えばハロゲノ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル又はN,N−ジ(C1−C3アルキル)アミノスルホニルを表し;nは0〜3の整数であり、mは0〜4の整数であり;R3は例えばヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−C3アルキル、シアノ、アミノ又はR157(R15は例えば置換されてもよい5〜6員炭素環若しくは複素環基、又はアルケニル、アルキニル、若しくは置換されてもよいアルキルである基であり、該アルキル基はヘテロ原子結合基を含有することができ、該アルケニル、アルキニル若しくはアルキル基はアルキル及び5〜6員炭素環若しくは複素環基から選択された、置換されてもよい末端基を含有することができ、X7は例えば−O−又は−NR−のような結合基である)を表す]で示される化合物及びその塩と、それらの製造方法と、それらを有効成分として含有する薬剤組成物とに関する。式I化合物及びその塩はVEGF及びFGFの効果を阻害し、この性質は癌及び慢性関節リウマチを含めた、多くの疾患状態の治療において重要である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はヘテロ芳香族オキシインドール誘導体、それらの製造方法、それらを
有効成分として含有する薬剤組成物、血管新生及び/又は脈管透過性増強に関連
した疾患状態の治療方法、薬剤としてのそれらの使用並びに例えばヒトのような
温血動物における抗血管新生及び/又は脈管透過性低減効果の発生に用いるため
の薬剤の製造へのそれらの使用に関する。
【0002】 正常な血管新生は、胚発達、創傷治癒、雌生殖機能の幾つかの要素を含めた多
様なプロセスにおいて重要な役割を果たしている。望ましくない又は病的な血管
新生は糖尿病性網膜症、乾せん、癌、慢性関節リウマチ、アテローム、カポージ
肉腫及び血管腫を含めた疾患状態に関連付けられている(Fan等、1995、
Trends Pharmacol.Sci.16:57〜66;Folkma
n、1995、Nature Medicine 1:27〜31)。脈管透過
性の変化は正常と病的の両方の生理的プロセスに関係すると考えられる(Cul
linan−Bove等、1993、Endocrinology 133:8
29〜837;Senger等、1993、Cancer and Metas
tasis Reviews、12:303〜324)。酸性及び塩基性線維芽
細胞増殖因子(aFGFとbFGF)と血管内皮増殖因子(VEGF)とを含め
た、in vitro内皮細胞増殖促進活性を有する幾つかのポリペプチドが同
定されている。VEGFの増殖因子活性は、その受容体の制限された発現のため
に、該FGFの増殖因子活性とは対照的に、内皮細胞に対して比較的特異的であ
る。最近の証拠は、VEGFが正常と病的の両方の血管新生の重要な促進剤(J
akeman等、1993、Endocrinology、133:848〜8
59;Kolch等、1995、Breast Cancer Researc
h and Treatment、36:139〜155)及び血管透過性の重
要な促進剤(Connolly等、1989、J.Biol.Chem.264
:20017〜20024)であることを実証している。抗体によるVEGFの
封鎖(sequestration)によってVEGF作用に拮抗すると、腫瘍増殖の抑制が生 じうる(Kim等、1993、Nature 362,841〜844)。塩基
性FGF(bFGF)は血管新生の強力な促進剤であり(例えば、Hayek等 、1987、Biochem.Biophys.Res.Commun.147
:876〜880)、癌を有する患者の血清中(Fujimoto等、1991
、Biochem.Biophys.Res.Commun.180:386〜
392)及び尿中(Nguyen等、1993、J.Natl.Cancer.
Inst.85:241〜242)に上昇したレベルのFGFが検出されている
【0003】 チロシンキナーゼ受容体(RTK)は細胞の形質膜を横切っての生化学的シグ
ナルの伝達において重要である。これらの膜貫通分子は特徴的に、細胞内チロシ
ンキナーゼ・ドメインに形質膜内のセグメントを通って連結した細胞外リガンド
結合・ドメインから成る。受容体へのリガンドの結合が受容体関与チロシンキナ
ーゼ活性を刺激することになり、この刺激が受容体と他の細胞内分子との両方上
のチロシン残基のリン酸化をもたらす。チロシン・リン酸化におけるこれらの変
化がシグナリング・カスケードを開始させて、多様な細胞応答をもたらす。今ま
でに、アミノ酸配列の相同性によって確認された、少なくとも19種類の異なる
RTKサブファミリーが同定されている。これらのサブファミリーの1つが現在
、Fms様チロシンキナーゼ受容体、Flt又はFlt1と、キナーゼ挿入ドメ
イン含有受容体、KDR(Flk−1とも呼ばれる)と、他のFms様チロシン
キナーゼ受容体、Flt4とによって構成されている。これらの関連RTKのう
ちの2つ、FltとKDRとは高いアフィニティでVEGFを結合することが実
証されている(De Vries等、1992、Science 255:98
9〜991;Terman等、1992、Biochem.Biophys.R
es.Comm.、1992、187:1579〜1586)。異種細胞中に発
現されるこれらの受容体へのVEGFの結合は、細胞タンパク質のチロシン・リ
ン酸化状態とカルシウム・フラックスとの変化に関連付けられている。
【0004】 本発明はVEGF及びFGFの作用を予想外に抑制する化合物の発見、例えば
癌、糖尿病、乾せん、慢性関節リウマチ、カポージ肉腫、血管腫、急性及び慢性 ネフロパシー、アテローマ、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性炎症及び網膜血管 増殖を付随する眼病のような、血管新生及び/又は血管透過性増強に関連した疾
患状態の治療に重要な性質の発見に基づいている。本発明の化合物はVEGF受
容体チロシンキナーゼとFGF R1受容体チロシンキナーゼとに対して、上皮
増殖因子(EGF)受容体チロシンキナーゼに対するよりも高い効力を有する。
さらに、本発明の化合物はVEGF受容体チロシンキナーゼとFGF R1受容
体チロシンキナーゼとに対して、EGF受容体チロシンキナーゼに対するよりも
実質的に高い効力を有する。試験された本発明の化合物はVEGF受容体チロシ
ンキナーゼとFGF R1受容体チロシンキナーゼとに対して活性を有するので
、 VEGF受容体チロシンキナーゼとFGF R1受容体チロシンキナーゼとを阻
害するが、EGF受容体チロシンキナーゼに対しては有意な活性を示さないよう
な、充分な量で用いることができる。したがって、本発明の化合物は良好なVE
GF受容体チロシンキナーゼ活性と良好なFGF R1受容体チロシンキナーゼ
活性とを有する。VEGF受容体チロシンキナーゼ活性とFGF R1受容体チ
ロシンキナーゼ活性とを有する化合物は、血管新生及び/又は血管透過性増強に
関連した疾患状態の治療に特に重要であると考えられる。
【0005】 本発明の1態様によると、式I:
【化12】 で示される化合物及びその塩を提供する:
【0006】 上記式中、 環Zは、O、S及びNから独立的に選択された1〜3個のヘテロ原子を含有す
る5−6員複素環である、但し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−ト リアザオキシインドル−3−イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3
−イルから選択された、置換された基又は置換されない基ではない;
【0007】 R1は水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシメチル、ジ(C1−C4ア ルコキシ)メチル又はC1−C4アルカノイルを表し; R2はヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1
3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ ル、シアノ、アミノ、ニトロ、C2−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルア
ミノ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキ
ルスルフィニル、C1−C4アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C4
ルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル、アミノス
ルホニル、N−C1−C4アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C4アル
キル)アミノスルホニル若しくはC1−C4アルキルスルホニルアミノを表す、又
は R2は下記4群:
【0008】 (1)R41[X1は直接結合、−O−、−NR5−,C1−C3アルキル、C2 −C4アルカノイル、−CONR67−、−SO2NR89−又は−SO210− (R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1−C2アルキルを表し、R7
9及びR10はそれぞれ独立的にC1−C4アルキルを表し、R4はR7、R9又はR 10 に結合する)を表し、R4はフェニル又は、O、S及びNから独立的に選択さ れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員複素環基を表し、該
複素環基は飽和でも、不飽和でもよく、該フェニル又は複素環基はオキソ、ヒド
ロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルカノ
イルオキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、ニトロ及びC1−C4アルコ
キシカルボニルから選択された1個又は2個の置換基を有することができる]; (2)X22−C4アルキルX31−C3アルキル[X2は−O−又は−NR11 −(R11は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルで
ある)であり、X3は−O−、−NR12−、−S−、−SO−又は−SO2−(R 12 は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルである)
である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキル[X4とX5 とは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −又は−NR13−(R13は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2 −C3アルキルである)である];及び (4)C1−C3アルキルX61−C3アルキル[X6は−O−、−S−、−SO
−、−SO2−又は−NR14−(R14は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3ア ルコキシC2−C3アルキルである)である] の1つから選択される; Zが6員複素環の場合には、nは0〜3の整数であり、Zが5員複素環の場合
には、nは0〜2の整数である; mは0〜4の整数である;
【0009】 R3はヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−C3アルキ ル、シアノ、アミノ又はR157[X7は直接結合、−O−、−CH2−、 −S−、−SO−、−SO2−、−NR16CO−、−CONR17−、−SO2NR 18 −、−NR19SO2−又は−NR20−(式中、R16、R17、R18、R19及びR2 0 はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3 アルキルを表す)、R15は下記17群;
【0010】 (1)水素、又はC1−C5アルキル(これは非置換であることも、ヒドロキシ
、フルオロ及びアミノから選択された1つ以上の基によって置換されることもで
きる); (2)C1−C5アルキルX8COR21(X8は−O−又は−NR22−(R22は水
素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を
表し、R21はC1−C3アルキル、−NR2324−又は−OR25−(R23、R24
びR25は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3アルキル若しくは
1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表す); (3)C1−C5アルキルX926(X9は−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−OCO−、−NR27CO−、−CONR28−、−SO2NR29−、−NR3 0 SO2−又は−NR31−(R27、R28、R29、R30及びR31はそれぞれ独立的に
水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)
を表し、R26は水素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル又は
、O、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有す
る5員若しくは6員飽和複素環基を表し、このうち、C1−C3アルキルはオキソ
、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の
置換基を有することができ、環状基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4 アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された
1個又は2個の置換基を有することができる); (4)C1−C5アルキルX101−C5アルキルX1132(X10とX11は同じで
も異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR3 3 CO−、−CONR34−、−SO2NR35−、−NR36SO2−又は−NR37− (R33、R34、R35、R36及びR37はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル
若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり、R32は水素又は
1−C3アルキルを表す); (5)R38(R38はO、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個の
ヘテロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基を表し、この複素環基はオ
キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル
及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することがで
きる);
【0011】 (6)C1−C5アルキルR38(R38は上記で定義した通りである); (7)C2−C5アルケニルR38(R38は上記で定義した通りである); (8)C2−C5アルキニルR38(R38は上記で定義した通りである); (9)R39(R39はピリドン基、フェニル基又はO、S及びNから独立的に選
択された1個〜3個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員芳香族複素環基を
表し、ピリドン、フェニル又は複素環基はヒドロキシ、ハロゲノ、アミノ、C1 −C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4 アミノアルキル、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ヒドロキシアルコキシ、カ
ルボキシ、トリフルオロメチル、シアノ、−CONR4041、及び−NR42CO
43−(R40、R41、R42及びR43は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素
、C1−C4アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)から
選択された5個までの置換基を有することができる);
【0012】 (10)C1−C5アルキルR39(R39は上記で定義した通りである); (11)C2−C5アルケニルR39(R39は上記で定義した通りである); (12)C2−C5アルキニルR39(R39は上記で定義した通りである); (13)C1−C5アルキルX1239(X12は−O−、−S−、−SO−、−S
2−、−NR44CO−、−CONR45−、−SO2NR46−、−NR47SO2− 又は−NR48−(R44、R45、R46、R47及びR48はそれぞれ独立的に水素、C 1 −C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり、
39は上記で定義した通りである); (14)C2−C5アルケニルX1339(X13は−O−、−S−、−SO−、−
SO2−、−NR49CO−、−CONR50−、−SO2NR51−、−NR52SO2 −又は−NR53−(R49、R50、R51、R52及びR53はそれぞれ独立的に水素、
1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり
、R39は上記で定義した通りである); (15)C2−C5アルキニルX1439(X14は−O−、−S−、−SO−、−
SO2−、−NR54CO−、−CONR55−、−SO2NR56−、−NR57SO2 −又は−NR58−(R54、R55、R56、R57及びR58はそれぞれ独立的に水素、
1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり
、R39は上記で定義した通りである); (16)C1−C3アルキルX151−C3アルキルR39(X15は−O−、−S−
、−SO−、−SO2−、−NR59CO−、−CONR60−、−SO2NR61−、
−NR62SO2−又は−NR63−(R59、R60、R61、R62及びR63はそれぞれ 独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
を表す)であり、R39は上記で定義した通りである);及び (17)C1−C3アルキルX151−C3アルキルR38(X15とR38とは上記で
定義した通りである) の1つから選択される]を表す。
【0013】 本発明の他の態様によると、R1、R2、R3、m及びnが上記で定義した通り であり、環Zが1〜3個の窒素原子を含有する6員複素環である、但し、キナゾ
リン環の4-位置の基は4,5,7−トリアザオキシインドル−3−イル及び4 ,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された、置換された基又
は置換されない基ではない式I化合物及びその塩を提供する。
【0014】 本発明の他の態様によると、R1、R2、R3、m及びnが上記で定義した通り であり、環Zが1個又は2個の窒素原子を含有する6員複素環である、但し、R 2 は基R41であり、X1はC2−C4アルカノイル又は−SO210−ではなく、 R4は置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい5員若しくは6員不飽和 複素環ではない式I化合物及びその塩を提供する。
【0015】 有利には、環Zは1〜3個の窒素原子を含有する6員芳香族複素環である、但
し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−トリアザオキシインドル−3− イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された、置換
された基若しくは置換されない基ではないか、又はZはO、S及びNから独立的
に選択された1〜3個のヘテロ原子を含有する5員芳香族複素環である。 好ましくは、Zは1〜3個の窒素原子を含有する6員芳香族複素環である、但
し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−トリアザオキシインドル−3− イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された、置換
された基又は置換されない基ではない。より好ましくは、Zは1個又は2個の窒
素原子を含有する6員芳香族複素環である。
【0016】 本発明の特定の態様では、Zは1個又は2個の窒素原子を含有する6員芳香族
複素環であり、キナゾリン環の4位置の置換基は7−アザオキシインドル−3−
イル基及び5,7−ジアザオキシインドル−3−イル基から選択され、該基は上
記で定義した通りの(R2)nを有する。
【0017】 好都合には、R2はヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C2アル コキシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニト
ロ、C2−C3アルカノイル、C1−C3アルカノイルアミノ、C1−C3アルコキシ
カルボニル、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニル、C1−C3 アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アルキルカルバモイル、N,
N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスルホニル、N−C1−C3
ルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)アミノスルホニル又
はC1−C3アルキルスルホニルアミノであるか、又はR2が下記4群:
【0018】 (1)R41[X1は−O−、−NR5−,C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO2NR89−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1− C2アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、 R4はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択さ
れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員複素環基を表し、該複素
環基は飽和でも不飽和でもよく、該複素環基はヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C3 アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルカノイルオキシ、トリフルオロメ
チル、シアノ、アミノ、ニトロ、及びC1−C4アルコキシカルボニルから選択さ
れた1個又は2個の置換基を有することができ、該複素環基は環の窒素若しくは
環の硫黄ヘテロ原子上に1個又は2個のオキソ置換基を有することができる];
(2)X22−C4アルキルX31−C3アルキル[X2は−O−又は−NR11 −(R11は水素、C1−C2アルキル又はC1−C2アルコキシエチルである)であ
り、X3は−O−、−NR12−又は−SO2−(R12は水素、C1−C2アルキル又
はC1−C2アルコキシエチルである)である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキル[X4とX5 とは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−NR13−又は−SO2−( R13は水素、C1−C2アルキル又はC1−C2アルコキシエチルである)である]
;及び (4)C1−C3アルキルX61−C3アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
−SO2−(R14は水素、C1−C2アルキル又はC1−C2アルコキシエチルであ る)である] の1つから選択される。
【0019】 有利には、R2はヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C2アルコ キシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ
、C2−C3アルカノイル、C1−C3アルカノイルアミノ、C1−C3アルコキシカ
ルボニル、C1−C3アルキルチオ、C1−C3アルキルスルフィニル、C1−C3
ルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アルキルカルバモイル、N,N
−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスルホニル、N−C1−C3アル
キルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)アミノスルホニル又は
1−C3アルキルスルホニルアミノであるか、又はR2は下記4群:
【0020】 (1)R41[X1は−O−、−NR5−、C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO2NR89−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1− C2アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、 R4はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択さ
れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員複素環基を表し、該複素
環基は飽和でも不飽和でもよく、該複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオ
キソ置換基を有することができる]; (2)X22−C4アルキルX31−C3アルキル[X2は−O−又は−NR11 −(R11は水素若しくはC1−C2アルキルである)であり、X3は−O−、−N R12−又は−SO2−(R12は水素若しくはC1−C2アルキルである)である] ; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキル[X4とX5 とは同じでも異なってもよく、それぞれ、−NR13−又は−SO2−(R13は水 素若しくはC1−C2アルキルである)である];及び (4)C1−C3アルキルX61−C3アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
−SO2−(R14は水素若しくはC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される。
【0021】 好ましくは、R2はハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C2アルコキシ、トリ フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3 アルカノイルアミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1− C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、ア ミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1− C3アルキル)アミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノである か、又はR2は下記4群:
【0022】 (1)R41[X1は−O−、−NR5−、C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO2NR89−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1− C2アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、 R4はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択さ
れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員飽和複素環基を表し、該
複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基を有することができる]
; (2)X22−C4アルキルX31−C3アルキル[X2は−O−又は−NR11 −(R11は水素若しくはC1−C2アルキルである)であり、X3は−O−、−N R12−又は−SO2−(R12は水素若しくはC1−C2アルキルである)である] ; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキル[X4とX5 とは同じでも異なってもよく、それぞれ、−NR13−又は−SO2−(R13は水 素若しくはC1−C2アルキルである)である];及び (4)C1−C3アルキルX61−C3アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
−SO2−(R14は水素若しくはC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される。
【0023】 より好ましくは、R2はハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、 トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1 −C3アルカノイルアミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N− C1−C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル
、アミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C 1 −C3アルキル)アミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノであ
るか、又はR2は下記4群:
【0024】 (1)R41[X1は−O−、−NR5−、C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO2NR89−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1− C2アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、 R4はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択さ
れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員飽和複素環基を表し、該
複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基を有することができる]
; (2)X22−C3アルキルX3メチル[X2は−O−又は−NR11−(R11は 水素若しくはC1−C2アルキルである)であり、X3は−O−、−NR12−又は −SO2−(R12は水素若しくはC1−C2アルキルである)である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX5メチル[X4とX5とは同じで
も異なってもよく、それぞれ、−NR13−又は−SO2−(R13は水素若しくは C1−C2アルキルである)である];及び (4)C1−C2アルキルX61−C2アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
−SO2−(R14は水素若しくはC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される。
【0025】 特に、R2はハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、トリフルオ ロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3アルカ
ノイルアミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アル
キルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスル
ホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C3アルキ
ル)アミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノである。 より詳しくは、R2はハロゲノ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル オロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N
−C1−C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイ
ル、アミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル又はN,N−ジ
(C1−C3アルキル)アミノスルホニルである。 本発明の特定の態様では、Zが1〜3個の窒素原子を含有する6員芳香族複素
環であるが、キナゾリン環の4位置の基が4,5,7−トリアザオキシインドル
−3−イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された
、置換された基又は置換されない基ではない場合に、R2は、R2がフルオロでな
いかぎり、ヘテロ芳香族オキシインドール環の4位置に結合しない。
【0026】 本発明の他の特定の態様では、Zが1〜3個の窒素原子を含有する6員芳香族
複素環であるが、キナゾリン環の4位置の基が4,5,7−トリアザオキシイン
ドル−3−イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択さ
れた、置換された基又は置換されない基ではない場合に、R2はヘテロ芳香族オ キシインドール環の5−及び/又は6−位置に結合するが、R2がフルオロであ る場合には、R2はヘテロ芳香族オキシインドール環の4−、5−、6−又は7 −位置(単数又は複数)に結合することができる。
【0027】 本発明の他の特定の態様では、Zが1個又は2個の窒素原子を含有する6員芳
香族複素環である場合に、R2はヘテロ芳香族オキシインドール環の5−及び/ 又は6−位置に結合するが、R2がフルオロである場合には、R2はヘテロ芳香族
オキシインドール環の4−、5−、6−又は7−位置(単数又は複数)に結合す
ることができる。
【0028】 好ましくは、nは0〜2の整数である。 好ましくは、R1は水素、C1−C4アルコキシメチル、ジ(C1−C4アルコキ シ)メチル又はC1−C4アルカノイルを表し、特に水素を表す。 好ましくは、mは0〜2の整数であり、最も好ましくは1〜2の整数である。
有利には、X7は−O−、−S−、−NR16CO−、−NR19SO2−又は−N
20−(R16、R19及びR20はそれぞれ独立的に水素、C1−C2アルキル若しく
はC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X7は−O−、−S−、−NR16CO−、−NR19SO2−(R16 とR19とはそれぞれ独立的に水素若しくはC1−C2アルキルを表す)又はNHを
表す。より好ましくは、X7は−O−、−S−、−NR16CO−(R16は水素若 しくはC1−C2アルキルを表す)又は−NH−を表す。
【0029】 特に、X7は−O−又は−NR16CO−(R16は水素若しくはC1−C2アルキ ルを表す)を表し、より詳しくは、−O−又は−NHCO−、特に,−O−を表
す。 有利には、X8は−O−又は−NR22−(R22は水素、C1−C3アルキル若しく
はC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。
【0030】 有利には、X9は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR27CO−、−
NR30SO2−又は−NR31−(R27、R30及びR31はそれぞれ独立的に水素、 C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X9は−O−、−S−、−SO−、−SO2−又は−NR31−(R 31 は水素、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す
。 より好ましくは、X9は−O−、−SO2−又は−NR31−(R31は水素若しく
はC1−C2アルキルを表す)を表す。
【0031】 有利には、X10とX11とは、同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−
S−、−SO−、−SO2−又は−NR37−(R37は水素、C1−C3アルキル若 しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X10とX11とは、同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、
−S−、−SO2−又は−NR37−(R37は水素、C1−C2アルキル若しくはC1 −C2アルコキシエチルを表す)を表す。 より好ましくは、X10とX11とは、同じでも異なってもよく、それぞれ、−O
−、−SO2−又は−NH−を表す。
【0032】 有利には、X12は−O−、−S−、−SO2−又は−NR48−(R48は水素、 C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X12は−O−、−SO2−又は−NR48−(R48は水素若しくは C1−C2アルキルを表す)を表す。
【0033】 有利には、X13は−O−、−S−、−SO2−又は−NR53−(R53は水素、 C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X13は−O−、−SO2−又は−NR53−(R53は水素若しくは C1−C2アルキルを表す)を表す。 有利には、X14は−O−、−S−、−SO2−又は−NR58−(R58は水素、 C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X14は−O−、−SO2−又は−NR58−(R58は水素若しくは C1−C2アルキルを表す)を表す。
【0034】 有利には、X15は−O−、−S−、−SO2−又は−NR63−(R63は水素、 C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X15は−O−、−SO2−又は−NR63−(R63は水素若しくは C1−C2アルキルを表す)を表す。R38は好ましくはピロリジニル、ピペラジニ
ル、ピペリジニル、モルホリノ又はチオモルホリノであり、この基はオキソ、ヒ
ドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1 −C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる。
【0035】 より好ましくは、R38は好ましくはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニ
ル、モルホリノ、チオモルホリノ、1−メチルピペラジニル又は1−エチルピペ
ラジニルであり、この基は1個又は2個のオキソ置換基を有することができる。
39は好ましくはピリドン基又は、O、S及びNから選択された1〜3個のヘテ
ロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環基を表し、ピリドン基又は複素環基は
上記で定義したように置換されることができる。
【0036】 R39が5員又は6員芳香族複素環基である場合には、該複素環基は好ましくは
O、S及びNから選択された1個又は2個のヘテロ原子を有し、より好ましいヘ テロ原子はNであり、該複素環基は上記で定義したように置換されることができ
る。 R39は特に、上記で定義したように置換されることができる、ピリドン、ピリ
ジル、イミダゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、ピリダジニル、ピ
ラジニル又はピリミジニル基であり、より詳しくは、上記で定義したように置換
されることができる、ピリドン、ピリジル、イミダゾリル、チアゾリル又はトリ
アゾリル基であり、特に、ピリドン、ピリジル、イミダゾリル又はトリアゾリル
基である。本発明の1実施態様では、R39はピリドン、フェニル又は、O、S及
びNから選択された1〜3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員芳香族複素
環基を表し、該基は上記で定義した通りの置換基群から選択された置換基を好ま
しくは2個まで、より好ましくは1個まで有することができる。
【0037】 R39の定義において、好都合には、置換基はハロゲノ、C1−C4アルキル、C 1 −C4アルコキシ、トリフルオロメチル及びシアノから選択され、より好都合に
は、置換基はクロロ、フルオロ、メチル、エチル及びトリフルオロメチルから選
択される。 好都合には、R3はヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1 −C3アルキル、シアノ、アミノ、又はR157[X7は上記で定義した通りであ り、R15は下記17群:
【0038】 (1)C1−C5アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C5アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個以上の置換基によって置換されてもよ
い); (2)C2−C3アルキルX8COR21(X8は上記で定義した通りであり、R21 はC1−C3アルキル、−NR2324−又は−OR25−(R23、R24及びR25は同
じでも異なってもよく、それぞれ、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキ
シエチルを表す)を表す); (3)C2−C4アルキルX926(X9は上記で定義した通りであり、R26は水
素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル又は、O、S及びNか
ら独立的に選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6
員飽和複素環基を表し、このうち、C1−C3アルキルはオキソ、ヒドロキシ、ハ
ロゲノ及びC1−C3アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有するこ
とができ、環状基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1− C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の 置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX102−C3アルキルX1132(X10とX11は上記で
定義した通りであり、R32は水素又はC1−C3アルキルを表す); (5)R38(R38は上記で定義した通りである);
【0039】 (6)C1−C4アルキルR64(R64はO、S及びNから独立的に選択された1
個若しくは2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基であり、
該複素環基は炭素原子を介してC1−C4アルキルに結合し、かつ該複素環基はオ
キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル
及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することがで
きる)又はC2−C5アルキルR65(R65は、1個若しくは2個のヘテロ原子を含
有し、そのうちの1個はNであり、他方はO、S及びNから独立的に選択される
5員若しくは6員飽和複素環基であり、該複素環基は窒素原子を介してC2−C5 アルキルに結合し、かつ該複素環基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4 アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された
1個又は2個の置換基を有することができる); (7)C3−C4アルケニルR66(R66は上記で定義した通りのR64又はR65
表す); (8)C3−C4アルキニルR66(R66は上記で定義した通りのR64又はR65
表す); (9)R39(R39は上記で定義した通りである);
【0040】 (10)C1−C4アルキルR39(R39は上記で定義した通りである); (11)C3−C4アルケニルR39(R39は上記で定義した通りである); (12)C3−C4アルキニルR39(R39は上記で定義した通りである); (13)C2−C4アルキルX1239(X12とR39は上記で定義した通りである
); (14)C4−C5アルケニルX1339(X13とR39は上記で定義した通りであ
る); (15)C4−C5アルキニルX1439(X14とR39は上記で定義した通りであ
る); (16)C2−C3アルキルX151−C2アルキルR39[X15とR39は上記で定
義した通りである);及び (17)C2−C3アルキルX151−C2アルキルR38(X15とR38とは上記で
定義した通りである) の1つから選択される]を表す。
【0041】 有利には、R3はヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1
3アルキル、シアノ、アミノ、又はR157[X7は上記で定義した通りであり 、R15は下記17群:
【0042】 (1)C1−C4アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C4アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個又は2個の置換基によって置換されて
もよい); (2)C2−C3アルキルX8COR21(X8は上記で定義した通りであり、R21 は−NR2324−又は−OR25−(R23、R24及びR25は同じでも異なってもよ
く、それぞれ、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルである)を
表す); (3)C2−C4アルキルX926(X9は上記で定義した通りであり、R26はC 1 −C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル及びピペリジ
ニルから選択された基であり、該基は炭素原子を介してX9に結合する、このう ちC1−C3アルキル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C2アルコキシ
から選択された1個又は2個の置換基を有することができ、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、ピロリジニル又はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲ
ノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシか
ら選択された1個の置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX102−C3アルキルX1132(X10とX11は上記で
定義した通りであり、R32は水素又はC1−C3アルキルを表す); (5)R38(R38は上記で定義した通りである);
【0043】 (6)C1−C4アルキルR67(R67はピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジ
ニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,
3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基で
あり、該基は炭素原子を介してC1−C4アルキルに結合し、かつ該基はオキソ、
ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC 1 −C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる)
又はC2−C4アルキルR68(R68はモルホリノ、チオモルホリノ、ピロリジン−
1−イル、ピペラジン−1−イル及びピペリジノから選択された基であり、該基
はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアル
キル及びC1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有すること
ができる); (7)C3−C4アルケニルR69(R69は上記で定義した通りのR67又はR68
表す); (8)C3−C4アルキニルR69(R69は上記で定義した通りのR67又はR68
表す); (9)R39(R39は上記で定義した通りである);
【0044】 (10)C1−C4アルキルR39(R39は上記で定義した通りである); (11)1−R39プロパ−1−エン−3−イル又は1−R39ブタ−2−エン−
4−イル(R39は上記で定義した通りである、但し、R15が1−R39プロパ−1
−エン−3−イルである場合には、R39は炭素原子を介してアルケニル基に結合
する); (12)1−R39プロパ−1−イン−3−イル又は1−R39ブタ−2−イン−
4−イル(R39は上記で定義した通りである、但し、R15が1−R39プロパ−1
−イン−3−イルである場合には、R39は炭素原子を介してアルキニル基に結合
する); (13)C2−C4アルキルX1239(X12とR39は上記で定義した通りである
); (14)1−(R3913)ブタ−2−エン−4−イル(X13とR39は上記で定
義した通りである); (15)1−(R3914)ブタ−2−イン−4−イル(X14とR39は上記で定
義した通りである); (16)C2−C3アルキルX151−C2アルキルR39[X15とR39は上記で定
義した通りである);及び (17)C2−C3アルキルX151−C2アルキルR38(X15とR38とは上記で
定義した通りである) の1つから選択される]を表す。
【0045】 好ましくは、R3はヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1 −C3アルキル、シアノ、アミノ、又はR157[X7は上記で定義した通りであ り、R15は下記15群:
【0046】 (1)C1−C3アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C3アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個又は2個の置換基によって置換されて
もよい); (2)2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル、3−(3,3−ジメチルウ
レイド)プロピル、2−(3−メチルウレイド)エチル、3−(3−メチルウレ
イド)プロピル、2−ウレイドエチル、3−ウレイドプロピル、2−(N,N−
ジメチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイルオ
キシ)プロピル、2−(N−メチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N−メ
チルカルバモイルオキシ)プロピル、2−(カルバモイルオキシ)エチル、3−
(カルバモイルオキシ)プロピル; (3)C2−C3アルキルX926(X9は上記で定義した通りであり、R26はC 1 −C2アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、及びピペリ
ジニルから選択された基であり、該基は炭素原子を介してX9に結合する、該C1 −C2アルキル基はヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C2アルコキシから選択され た1個又は2個の置換基を有することができ、シクロペンチル、シクロヘキシル
、ピロリジニル又はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2 アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された
1個の置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX102−C3アルキルX1132(X10とX11は上記で
定義した通りであり、R32は水素又はC1−C2アルキルを表す); (5)R38(R38は上記で定義した通りである);
【0047】 (6)C1−C2アルキルR67(R67はピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジ
ニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,
3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基で
あり、該基はC1−C2アルキルに炭素原子を介して結合し、該基はオキソ、ヒド
ロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1− C2アルコキシから選択された1個の置換基を有することができる)、又はC2
3アルキルR68(R68はモルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジ ン−1−イル及びピロリジン−1−イルから選択された基であり、該基はオキソ
、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及び
1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる
);
【0048】 (7)R39(R39は上記で定義した通りである); (8)C1−C4アルキルR39(R39は上記で定義した通りである); (9)1−R39ブタ−2−エン−4−イル(R39は上記で定義した通りである
); (10)1−R39ブタ−2−イン−4−イル(R39は上記で定義した通りであ
る); (11)C2−C4アルキルX1239(X12及びR39は上記で定義した通りであ
る); (12)1−(R3913)ブタ−2−エン−4−イル(X13及びR39は上記で
定義した通りである); (13)1−(R3914)ブタ−2−イン−4−イル(X14及びR39は上記で
定義した通りである); (14)エチルX15メチルR39(X15及びR39は上記で定義した通りである)
;及び (15)エチルX15メチルR38(X15及びR38は上記で定義した通りである)
の1つから選択される]を表す。
【0049】 より好ましくは、R3はヒドロキシ、C1−C3アルキル、アミノ又はR157
7は上記で定義した通りであり、R15は2−メチルチアゾル−4−イルメチル 、2−アセトアミドチアゾル−4−イルメチル、1−メチルイミダゾル−2−イ
ルメチル、4−ピリジルメチル、2−(4−ピリジル)エチル、3−(4−ピリ
ジル)プロピル、2−((N−(1−メチルイミダゾル−4−イルスルホニル)
−N−メチル)アミノ)エチル、2−((N−(3−モルホリノプロピルスルホ
ニル)−N−メチル)アミノ)エチル、2−((N−メチル−N−4−ピリジル
)アミノ)エチル、2−(4−オキシドモルホリノ)エチル、3−(4−オキシ
ドモルホリノ)プロピル、2−(4−オキソ−1,4−ジヒドロ−1−ピリジル
)エチル、3−(4−オキソ−1,4−ジヒドロ−1−ピリジル)プロピル、メ
チル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒ
ドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−(N,N−ジメチルスルファモ
イル)エチル、2−(N−メチルスルファモイル)エチル、(1,3−ジオキソ
ラン−2−イル)メチル、2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル、2
−(2−メトキシエチルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
エチル、3−(2−メトキシエチルアミノ)プロピル、3−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、2
−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロピル、3−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)プロピル
、2−(4−ピリジルオキシ)エチル、3−(4−ピリジルオキシ)プロピル、
2−(4−ピリジルアミノ)エチル、3−(4−ピリジルアミノ)プロピル、2
−(2−メチルイミダゾル−1−イル)エチル、3−(2−メチルイミダゾル−
1−イル)プロピル、2−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)
エチル、3−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル、モ
ルホリノ、N−メチルピペラジニル、ピペラジニル、2−(N,N−ジメチルア
ミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリノエチ
ル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル
、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)プロピ
ル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル)プロ
ピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−1−イ
ル)エチル、 2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリア
ゾル−2−イル)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,
2,3−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2
−イル)プロピル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、
2−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオ
モルホリノ)プロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プ
ロピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロ
ピル、2−(メチルスルフィニル)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチル
を表す]を表す。
【0050】 特に、R3はヒドロキシ、C1−C3アルキル、アミノ又はR157[X7は上記 で定義した通りであり、R15はメチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,
2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2
−(N,N−ジメチルスルファモイル)エチル、2−(N−メチルスルファモイ
ル)エチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル、2−(1,3−ジオ
キソラン−2−イル)エチル、2−(2−メトキシエチルアミノ)エチル、2−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル、3−(2−メトキシエチルアミノ)プ
ロピル、3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル、2−(1,2,4−ト
リアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)エチ
ル、3−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,4−
トリアゾル−4−イル)プロピル、2−(4−ピリジルオキシ)エチル、3−(
4−ピリジルオキシ)プロピル、2−(4−ピリジルアミノ)エチル、3−(4
−ピリジルアミノ)プロピル、2−(2−メチルイミダゾル−1−イル)エチル
、3−(2−メチルイミダゾル−1−イル)プロピル、2−(5−メチル−1,
2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、3−(5−メチル−1,2,4−トリ
アゾル−1−イル)プロピル、モルホリノ、N−メチルピペラジニル、ピペラジ
ニル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ
)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノ
エチル、3−ピペリジノプロピル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、3−
(ピペラジン−1−イル)プロピル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、3
−(ピロリジン−1−イル)プロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロ
ピル、2−(イミダゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−
1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−2−イル)エチル、3−(
イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)
プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2−イル)プロピル、2−チオモル
ホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、2−(1,1−ジオキソチオモル
ホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロピル、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル
、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル、3−(メチルスルフィニ
ル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルフィニル
)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチルを表す]を表す。
【0051】 より詳しくは、R3はヒドロキシ、C1−C3アルキル、アミノ又はR157[X 7 は上記で定義した通りであり、R15は2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル 、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モル
ホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(ピペ
ラジン−1−イル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)プロピル、2−(ピ
ロリジン−1−イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル)プロピル、2−メ
トキシエチル、3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−1−イル)エチル、
2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリア
ゾル−2−イル)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,
2,3−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2
−イル)プロピル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、
2−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオ
モルホリノ)プロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プ
ロピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロ
ピル、2−(メチルスルフィニル)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチル
を表す]を表す。
【0052】 R3置換基の1つがR157である場合に、置換基R157は好ましくはキナゾ リン環の6又は7位置に、より好ましくはキナゾリン環の7位置に存在する。
【0053】 本発明の特定の態様では、式Ia:
【化13】 で示される化合物及びその塩を提供する:
【0054】 上記式中、 R1、R2、環Z及びnは上記で定義した通りである; R3aは水素、ヒドロキシ、メトキシ、アミノ、ニトロ又はハロゲノを表し; R4aは水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、−NR6a7a −(R6a及びR7aは、同じでも異なってもよく、それぞれ、水素若しくはC1− C3アルキルを表す)、又は基R8a(CH2ta2a (R8a はO、S及びNから
独立的に選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員
飽和複素環基であり、該複素環基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4
ルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1
個若しくは2個の置換基を有することができる、taは0〜4の整数であり、X 2a は直接結合、−O−、−CH2−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR9a CO−、−CONR10a−、−SO2NR11a−、−NR12aSO2−又は−NR13a −(R9a、R10a、R11a、R12a及びR13aはそれぞれ独立的に水素、C1−C3
ルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す))を表し;
【0055】 X1aは直接結合、−O−、−CH2−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR 14a CO−、−CONR15a−、−SO2NR16a−、−NR17aSO2−又は−NR 18a −(R14a、R15a、R16a、R17a及びR18aはそれぞれ独立的に水素、C1− C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表し;
【0056】 R5aは下記17群: (1)水素、又はC1−C5アルキル(これは非置換であることも、ヒドロキシ
、フルオロ及びアミノから選択された1つ以上の基によって置換されることもで
きる); (2)C1−C5アルキルX3aCOR19a(X3aは−O−又は−NR20a−(R20 a は水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表 す)を表し、R19aはC1−C3アルキル、−NR21a22a−又は−OR23a−(R 21a 、R22a及びR23aは同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3ア ルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表す); (3)C1−C5アルキルX4a24a[X4aは−O−、−S−、−SO−、−S O2−、−OCO−、−NR25aCO−、−CONR26a−、−SO2NR27a−、 −NR28aSO2−又は−NR29a−(R25a、R26a、R27a、R28a及びR29aはそ
れぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3
ルキルを表す)を表し、R24aは水素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シ クロヘキシル又は、O、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個のヘ
テロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基を表し、このうち、C1−C3 アルキルはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C4アルコキシから選択され
た1個又は2個の置換基を有することができ、該環状基はオキソ、ヒドロキシ、
ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコ
キシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる];
【0057】 (4)C1−C5アルキルX5a1−C5アルキルX6a30a[X5aとX6aは同じ でも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−N R31aCO−、−CONR32a−、−SO2NR33a−、−NR34aSO2−又は−N
35a−(R31a、R32a、R33a、R34a及びR35aはそれぞれ独立的に水素、C1 −C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり、 R30aは水素又はC1−C3アルキルを表す]; (5)R36a(R36aはO、S及びNから独立的に選択された1個又は2個のヘ
テロ原子を含有する5員又は6員飽和複素環基であり、該複素環基はオキソ、ヒ
ドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1 −C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる) ;
【0058】 (6)C1−C5アルキルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (7)C2−C5アルケニルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (8)C2−C5アルキニルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (9)R37a[R37aはピリドン基、フェニル基又はO、S及びNから独立的に
選択された1個〜3個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員芳香族複素環基
を表し、ピリドン、フェニル又は複素環基はヒドロキシ、ハロゲノ、アミノ、C 1 −C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4 アミノアルキル、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ヒドロキシアルコキシ、カ
ルボキシ、トリフルオロメチル、シアノ、−CONR38a39a、及び−NR40a COR41a−(R38a、R39a、R40a及びR41aは同じでも異なってもよく、それ ぞれ、水素、C1−C4アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
表す)から選択された5個までの置換基を有することができる];
【0059】 (10)C1−C5アルキルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (11)C2−C5アルケニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (12)C2−C5アルキニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (13)C1−C5アルキルX7a37a[X7aは−O−、−S−、−SO−、− SO2−、−NR42aCO−、−CONR43a−、−SO2NR44a−、−NR45a
2−又は−NR46a−(R42a、R43a、R44a、R45a及びR46aはそれぞれ独立 的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表
す)であり、R37aは上記で定義した通りである]; (14)C2−C5アルケニルX8a37a[X8aは−O−、−S−、−SO−、 −SO2−、−NR47aCO−、−CONR48a−、−SO2NR49a−、−NR50a SO2−又は−NR51a−(R47a、R48a、R49a、R50a及びR51aはそれぞれ独 立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
表す)であり、R37aは上記で定義した通りである];
【0060】 (15)C2−C5アルキニルX9a37a[X9aは−O−、−S−、−SO−、 −SO2−、−NR52aCO−、−CONR53a−、−SO2NR54a−、−NR55a SO2−又は−NR56a−(R52a、R53a、R54a、R55a及びR56aはそれぞれ独 立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
表す)であり、R37aは上記で定義した通りである]; (16)C1−C3アルキルX10a1−C3アルキルR37a[X10aは−O−、− S−、−SO−、−SO2−、−NR57aCO−、−CONR58a−、−SO2NR 59a −、−NR60aSO2−又は−NR61a−(R57a、R58a、R59a、R60a及びR 61a はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2 −C3アルキルを表す)を表し、R37aは上記で定義した通りである];及び (17)C1−C3アルキルX10a1−C3アルキルR36a(X10aとR36aとは上
記で定義した通りである) の1つから選択される。
【0061】 好ましくは、R3aは水素、アミノ、ニトロ又はハロゲノを表すが、特に水素を
表す。 有利には、X2aは−O−、−S−、−NR9aCO−、−NR12aSO2−又は−
NR13a−(R9a、R12a及びR13aはそれぞれ独立的に水素、C1−C2アルキル 又はC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X2aは−O−、−S−、−NR9aCO−、−NR12aSO2−(R 9a とR12aとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1−C2アルキルを表す)、又は NHを表す。 より好ましくは、X2aは−O−、−S−、−NR9aCO−(R9aは水素若しく
はC1−C2アルキルを表す)、又はNHを表す。
【0062】 特に、X2aは−O−又は−NR9aCO−(R9aは水素若しくはC1−C2アルキ
ルを表す)を表し、より詳しくは−O−又は−NHCO−、特に−O−を表す。 好ましくは、taは1〜3の整数である。 好ましくは、R8aはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ
及びチオモルホリノから選択された基であり、該基はオキソ、ヒドロキシ、ハロ
ゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシ
から選択された1個又は2個の置換基を有することができる。
【0063】 有利には、R4aは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、アミノ又はR8a(CH2ta2a(R8 a 、X2a及びtaは上記で定義した通りである)を表す。 好ましくは、R4aは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル
、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はR8a(CH2ta2a(R8a、X2a 及びtaは上記で定義した通りである)を表す。 より好ましくは、R4aは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ
チル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はR8a(CH2ta2a(R8aは ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ及びチオモルホリノか
ら選択された基であり、該基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキ
ル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された1個又
は2個の置換基を含有することができ、X2aは−O−、−S−、−NR9aCO−
、−NR12aSO2−(R9aとR12aとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1−C2 アルキルを表す)又はNHであり、taは1〜3の整数である)である。 特に、R4aは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチ
ル、メトキシ又はR8a(CH2ta2a(R8a、X2a及びtaは上記で定義した 通りである)を表す。 より詳しくは、R4aは水素又はメトキシを表す。
【0064】 R4aは特にメトキシを表す。 有利には、X1aは−O−、−S−、−NR14aCO−、−NR17aSO2−又は −NR18a−(R14a、R17a及びR18aはそれぞれ独立的に水素、C1−C2アルキ
ル又はC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X1aは−O−、−S−、−NR14aCO−、−NR17aSO2−( R14a及びR17aはそれぞれ独立的に水素若しくはC1−C2アルキルを表す)又は
NHを表す。 より好ましくは、X1aは−O−、−S−、−NR14aCO−(R14aは水素若し
くはC1−C2アルキルを表す)又はNHを表す。
【0065】 特に、X1aは−O−若しくは−NR14aCO−(R14aは水素若しくはC1−C2 アルキルを表す)、より詳しくは−O−若しくは−NHCO−,特に−O−を表
す。 有利には、X3aは−O−又はNR20a(R20aは水素、C1−C3アルキル若しく
はC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。
【0066】 有利には、X4aは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR25aCO−、
−NR28aSO2−又は−NR29a−(R25a、R28a及びR29aはそれぞれ独立的に
水素、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X4aは−O−、−S−、−SO−、−SO2−又は−NR29a−(
29aは水素、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を 表す。 より好ましくは、X4aは−O−、−SO2−又は−NR29a−(R29aは水素、 若しくはC1−C2アルキルを表す)を表す。
【0067】 有利には、X5aとX6aは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−
、−SO−、−SO2−又は−NR35a−(R35aは水素、C1−C3アルキル若し くはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X5aとX6aは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S
−、−SO2−又は−NR35a−(R35aは水素、C1−C2アルキル若しくはC1
2アルコキシエチルを表す)を表す。 より好ましくは、X5aとX6aは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、
−SO2−又は−NH−を表す。
【0068】 有利には、X7aは−O−、−S−、−SO2−又は−NR46a−(R46aは水素 、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X7aは−O−、−SO2−又は−NR46a−(R46aは水素若しく はC1−C2アルキルを表す)を表す。 有利には、X8aは−O−、−S−、−SO2−又は−NR51a−(R51aは水素 、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X8aは−O−、−SO2−又は−NR51a−(R51aは水素若しく はC1−C2アルキルを表す)を表す。
【0069】 有利には、X9aは−O−、−S−、−SO2−又は−NR56a−(R56aは水素 、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X9aは−O−、−SO2−又は−NR56a−(R56aは水素若しく はC1−C2アルキルを表す)を表す。 有利には、X10aは−O−、−S−、−SO2−又は−NR61a−(R61aは水素
、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチルを表す)を表す。 好ましくは、X10aは−O−、−SO2−又は−NR61a−(R61aは水素若しく
はC1−C2アルキルを表す)を表す。
【0070】 R36aは好ましくはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ 又はチオモルホリノであり、該基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2
ルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された1
個又は2個の置換基を有することができる。
【0071】 より好ましくは、R36aはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モル ホリノ、チオモルホリノ、1−メチルピペラジニル又は1−エチルピペラジニル
であり、該基は1個又は2個のオキソ置換基を有することができる。 R37aは好ましくは、ピリドン基又は、O、N及びSから選択された1個〜3 個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員芳香族複素環基を表し、ピリドン基
又は複素環基は上記で定義したように置換されることができる。 R37aが5員若しくは6員芳香族複素環基である場合には、これは好ましくは O、N及びSから選択された1個又は2個のヘテロ原子を含有し(より好ましく
は、ヘテロ原子の1つはNである)、上記で定義したように置換されることがで
きる。
【0072】 R37aは特に、上記で定義したように置換されることができる、ピリドン、ピ リジル、イミダゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、ピリダジニル又
はピラジニル基であり、より詳しくは、上記で定義したように置換されることが
できる、ピリドン、ピリジル、イミダゾリル、チアゾリル又はトリアゾリル基、
特に、ピリドン、ピリジル、イミダゾリル又はトリアゾリル基である。
【0073】 本発明の1実施態様では、R37aはピリドン基、フェニル基又は、O、N及び Sから選択された1個〜3個のヘテロ原子を有する5員若しくは6員芳香族複素
環基を表し、該基は上記で定義した通りの置換基の群から選択された好ましくは 2個までの置換基、より好ましくは1個までの置換基を有することができる。
【0074】 R37aの定義において、好都合には、置換基はハロゲノ、C1−C4アルキル、 C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル及びシアノから選択され、より好都合
には、置換基はクロロ、フルオロ、メチル、エチル及びトリフルオロメチルから
選択される。
【0075】 好都合には、R5aは下記17群: (1)C1−C5アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C5アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個以上の基によって置換されてもよい)
; (2)C2−C3アルキルX3aCOR19a[X3aは上記で定義した通りであり、 R19aはC1−C3アルキル、−NR21a22a−又は−OR23a−(R21a、R22a
びR23aは同じでも異なってもよく、それぞれ、C1−C2アルキル若しくはC1
2アルコキシエチルである)を表す]; (3)C2−C4アルキルX4a24a(X4aは上記で定義した通りであり、R24a は水素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル又は、O、S及び
Nから独立的に選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を有する5員若しくは
6員飽和複素環基を表し、該C1−C3アルキル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲ
ノ及びC1−C3アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することが
でき、該環状基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4 ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換
基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX5a2−C3アルキルX6a30a(X5aとX6aは上記 で定義した通りであり、R30aは水素又はC1−C3アルキルを表す); (5)R36a(R36aは上記で定義した通りである);
【0076】 (6)C1−C4アルキルR62a(R62aはO、S及びNから独立的に選択された
1個又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員飽和複素環基であり、該複素環
基は炭素原子を介してC1−C4アルキルに結合し、かつ該複素環基はオキソ、ヒ
ドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1 −C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる) 又はC2−C5アルキルR63a(R63aは、1個又は2個のヘテロ原子を有し、ヘテ
ロ原子の1個はNであり、他方はO、S及びNから独立的に選択される5員又は
6員飽和複素環基であり、該複素環基は窒素原子を介してC2−C5アルキルに結
合し、かつ該複素環基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C 1 −C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個
の置換基を有することができる);
【0077】 (7)C3−C4アルケニルR64a(R64aは上記で定義した通りのR62a又はR6 3a を表す); (8)C3−C4アルキニルR64a(R64aは上記で定義した通りのR62a又はR6 3a を表す); (9)R37a(R37aは上記で定義した通りである);
【0078】 (10)C1−C4アルキルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (11)C3−C4アルケニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (12)C3−C4アルキニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (13)C2−C4アルキルX7a37a(X7aとR37aは上記で定義した通りであ
る); (14)C4−C5アルケニルX8a37a(X8aとR37aは上記で定義した通りで
ある); (15)C4−C5アルキニルX9a37a(X9aとR37aは上記で定義した通りで
ある); (16)C2−C3アルキルX10a1−C2アルキルR37a(X10aとR37aは上記
で定義した通りである);及び (17)C2−C3アルキルX10a1−C2アルキルR36a(X10aとR36aとは上
記で定義した通りである) の1つから選択される。
【0079】 有利には、R5aは下記17群: (1)C1−C4アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C4アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個若しくは2個の基によって置換されて
もよい); (2)C2−C3アルキルX3aCOR19a[X3aは上記で定義した通りであり、 R19aは−NR21a22a−又は−OR23a−(R21a、R22a及びR23aは同じでも 異なってもよく、それぞれ、C1−C2アルキル若しくはC1−C2アルコキシエチ
ルである)を表す];
【0080】 (3)C2−C4アルキルX4a24a(X4aは上記で定義した通りであり、R24a はC1−C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル及びピペ
リジニルから選択された基であり、該基は炭素原子を介してX4aに結合し、該C 1 −C3アルキル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C3アルコキシから
選択された1個又は2個の置換基を有することができ、該シクロペンチル、シク
ロヘキシル、ピロリジニル又はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ
、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから
選択された1個の置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX5a2−C3アルキルX6a30a(X5aとX6aは上記 で定義した通りであり、R30aは水素又はC1−C3アルキルを表す); (5)R36a(R36aは上記で定義した通りである);
【0081】 (6)C1−C4アルキルR65a(R65aはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリ
ジニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1
,3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基
であり、該基はC1−C4アルキルに炭素原子を介して結合し、かつ該基はオキソ
、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及び
1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することができる
)、又はC2−C4アルキルR66a(R66aはモルホリノ、チオモルホリノ、ピロリ
ジン−1−イル、ピペラジン−1−イル及びピペリジノから選択された基であり
、該基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキ
シアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有す
ることができる);
【0082】 (7)C3−C4アルケニルR67a(R67aは上記で定義した通りのR65a又はR6 6a を表す); (8)C3−C4アルキニルR67a(R67aは上記で定義した通りのR65a又はR6 6a を表す); (9)R37a(R37aは上記で定義した通りである);
【0083】 (10)C1−C4アルキルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (11)1−R37aプロパ−1−エン−3−イル又は1−R37aブタ−2−エン
−4−イル(R37aは上記で定義した通りである、但し、R5aが1−R37aプロパ
−1−エン−3−イルである場合には、R37aは炭素原子を介してアルケニル基 に結合する); (12)1−R37aプロパ−1−イン−3−イル又は1−R37aブタ−2−イン
−4−イル(R37aは上記で定義した通りである、但し、R5aが1−R37aプロパ
−1−イン−3−イルである場合には、R37aは炭素原子を介してアルキニル基 に結合する);
【0084】 (13)C2−C4アルキルX7a37a(X7aとR37aは上記で定義した通りであ
る); (14)1−(R37a8a)ブタ−2−エン−4−イル(X8aとR37aは上記で
定義した通りである); (15)1−(R37a9a)ブタ−2−イン−4−イル(X9aとR37aは上記で
定義した通りである); (16)C2−C3アルキルX10a1−C2アルキルR37a(X10aとR37aは上記
で定義した通りである);及び (17)C2−C3アルキルX10a1−C2アルキルR36a(X10aとR36aとは上
記で定義した通りである) の1つから選択される。
【0085】 好ましくは、R5aは下記15群: (1)C1−C3アルキル(これは非置換であっても、1個以上のフッ素原子に
よって置換されてもよい)、又はC2−C3アルキル(これは非置換であっても、
ヒドロキシ及びアミノから選択された1個又は2個の基によって置換されてもよ
い); (2)2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル、3−(3,3−ジメチルウ
レイド)プロピル、2−(3−メチルウレイド)エチル、3−(3−メチルウレ
イド)プロピル、2−ウレイドエチル、3−ウレイドプロピル、2−(N,N−
ジメチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイルオ
キシ)プロピル、2−(N−メチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N−メ
チルカルバモイルオキシ)プロピル、2−(カルバモイルオキシ)エチル、3−
(カルバモイルオキシ)プロピル;
【0086】 (3)C2−C3アルキルX4a24a(X4aは上記で定義した通りであり、R24a はC1−C2アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル及びピペ
リジニルから選択された基であり、該基は炭素原子を介してX4aに結合する、該
1−C2アルキル基はヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C2アルコキシから選択さ
れた1個又は2個の置換基を有することができ、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ピロリジニル又はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1− C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択さ れた1個の置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX5a2−C3アルキルX6a30a(X5aとX6aは上記 で定義した通りであり、R30aは水素又はC1−C2アルキルを表す); (5)R36a(R36aは上記で定義した通りである);
【0087】 (6)C1−C2アルキルR65a(R65aはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリ
ジニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1
,3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基
であり、該基はC1−C2アルキルに炭素原子を介して結合し、かつ該基はオキソ
、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及び
1−C2アルコキシから選択された1個の置換基を有することができる)、又は
2−C3アルキルR66a(R66aはモルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピ
ペラジン−1−イル及びピロリジン−1−イルから選択された基であり、該基は
オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキ
ル及びC1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することが
できる);
【0088】 (7)R37a(R37aは上記で定義した通りである); (8)C1−C4アルキルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (9)1−R37aブタ−2−エン−4−イル(R37aは上記で定義した通りであ
る); (10)1−R37aブタ−2−イン−4−イル(R37aは上記で定義した通りで
ある); (11)C2−C4アルキルX7a37a(X7a及びR37aは上記で定義した通りで
ある); (12)1−(R37a8a)ブタ−2−エン−4−イル(X8a及びR37aは上記
で定義した通りである); (13)1−(R37a9a)ブタ−2−イン−4−イル(X9a及びR37aは上記
で定義した通りである); (14)エチルX10aメチルR37a(X10a及びR37aは上記で定義した通りであ
る);及び (15)エチルX10aメチルR36a(X10a及びR36aは上記で定義した通りであ
る) の1つから選択される。
【0089】 より好ましくは、R5aは2−メチルチアゾル−4−イルメチル、2−アセトア
ミドチアゾル−4−イルメチル、1−メチルイミダゾル−2−イルメチル、4−
ピリジルメチル、2−(4−ピリジル)エチル、3−(4−ピリジル)プロピル
、2−((N−(1−メチルイミダゾル−4−イルスルホニル)−N−メチル)
アミノ)エチル、2−((N−(3−モルホリノプロピルスルホニル)−N−メ
チル)アミノ)エチル、2−((N−メチル−N−4−ピリジル)アミノ)エチ
ル、2−(4−オキシドモルホリノ)エチル、3−(4−オキシドモルホリノ)
プロピル、2−(4−オキソ−1,4−ジヒドロ−1−ピリジル)エチル、3−
(4−オキソ−1,4−ジヒドロ−1−ピリジル)プロピル、メチル、エチル、
トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル
、3−ヒドロキシプロピル、2−(N,N−ジメチルスルファモイル)エチル、
2−(N−メチルスルファモイル)エチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル
)メチル、2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル、2−(2−メトキ
シエチルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル、3−(
2−メトキシエチルアミノ)プロピル、3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プ
ロピル、2−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,4
−トリアゾル−4−イル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)
プロピル、3−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)プロピル、2−(4−ピ
リジルオキシ)エチル、3−(4−ピリジルオキシ)プロピル、2−(4−ピリ
ジルアミノ)エチル、3−(4−ピリジルアミノ)プロピル、2−(2−メチル
イミダゾル−1−イル)エチル、3−(2−メチルイミダゾル−1−イル)プロ
ピル、2−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、3−(
5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル、モルホリノ、N−
メチルピペラジニル、ピペラジニル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホ
リノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(ピペラ
ジン−1−イル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)プロピル、2−(ピロ
リジン−1−イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル)プロピル、2−メト
キシエチル、3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−1−イル)エチル、2
−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾ
ル−2−イル)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2
,3−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2−
イル)プロピル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、2
−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオモ
ルホリノ)プロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロ
ピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロピ
ル、2−(メチルスルフィニル)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチルを
表す。
【0090】 特に、R5aはメチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−(N,N−ジ
メチルスルファモイル)エチル、2−(N−メチルスルファモイル)エチル、(
1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル、2−(1,3−ジオキソラン−2−
イル)エチル、2−(2−メトキシエチルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキ
シエチルアミノ)エチル、3−(2−メトキシエチルアミノ)プロピル、3−(
2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾル−1−
イル)エチル、2−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)エチル、3−(1,
2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,4−トリアゾル−4
−イル)プロピル、2−(4−ピリジルオキシ)エチル、3−(4−ピリジルオ
キシ)プロピル、2−(4−ピリジルアミノ)エチル、3−(4−ピリジルアミ
ノ)プロピル、2−(2−メチルイミダゾル−1−イル)エチル、3−(2−メ
チルイミダゾル−1−イル)プロピル、2−(5−メチル−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル)エチル、3−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)プロピル、モルホリノ、N−メチルピペラジニル、ピペラジニル、2−(N
,N−ジメチルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、2
−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピ
ペリジノプロピル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、3−(ピペラジン−
1−イル)プロピル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、3−(ピロリジン
−1−イル)プロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−(イ
ミダゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エチ
ル、2−(1,2,3−トリアゾル−2−イル)エチル、3−(イミダゾル−1
−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−
(1,2,3−トリアゾル−2−イル)プロピル、2−チオモルホリノエチル、
3−チオモルホリノプロピル、2−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)エチル
、3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロピル、2−(2−メトキシエト
キシ)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、3−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)プロピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、
3−(メチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルフィニル)エチル又は2
−(メチルスルホニル)エチルを表す。
【0091】 より詳しくは、R5aは2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、3−(N,N
−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル
、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(ピペラジン−1−イ
ル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)プロピル、2−(ピロリジン−1−
イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル)プロピル、2−メトキシエチル、
3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,
3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−2−イル
)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリア
ゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2−イル)プロピ
ル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、2−(1,1−
ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)プ
ロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチルピペラジン−
1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル、3−(
メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロピル、2−(メ
チルスルフィニル)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチルを表す。
【0092】 本発明の他の態様では、式Ib:
【化14】 で示される化合物及びその塩を提供する:
【0093】 上記式中、 R1bは水素を表す; R2bはハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、トリフルオロメチル
、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3アルカノイルア
ミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アルキルカル
バモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスルホニル、
N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)アミ
ノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノであるか、又はR2bは下記
4群:
【0094】 (1)R6b2b[X2bは−O−、−NR7b−,C1−C3アルキル、−CONR 8b9b−又は−SO2NR10b11b−(R7b、R8b及びR10bはそれぞれ独立的に
水素又はC1−C2アルキルを表し、R9bとR11bとはそれぞれ独立的にC1−C3 アルキルを表し、R6bはR9b又はR11bに結合する)を表し、R6bは、O、S及 びNから独立的に選択された1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員
飽和複素環基を表し、該複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基
を有することができる];
【0095】 (2)X3b2−C3アルキルX4bメチル[X3bは−O−又は−NR12b−(R1 2b は水素又はC1−C2アルキルである)であり、X4bは−O−、−NR13b−又 は−SO2−(R13bは水素又はC1−C2アルキルである)である]; (3)C1−C2アルキルX5b2−C3アルキルX6bメチル[X5bとX6bとは同
じでも異なってもよく、それぞれ、−NR14b−又は−SO2−(R14bは水素又 はC1−C2アルキルである)である];及び (4)C1−C2アルキルX7b1−C2アルキル[X7bは−O−、−NR15b− 又は−SO2−(R15bは水素又はC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される;
【0096】 nbは0〜2の整数である; 環Zbは1個又は2個の窒素原子を含有する6員ヘテロ芳香環であり、キナゾ
リン環の4位置の置換基は7−アザオキシインドル−3−イル基及び5,7−ジ
アザオキシインドル−3−イル基から選択され、該基は上記で定義した通りの(
2bnbを有する;R2bはヘテロ芳香族オキシインドール環の5位置及び/又は
6位置に結合するが、R2bがフルオロである場合にはヘテロ芳香族オキシインド
ール環の4−、5−、6−又は7−位置(単数又は複数)に結合することができ
る;
【0097】 R3bは水素を表す; R4bは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、メ
トキシ又はR16b(CH2tb8b基(R16bはピロリジニル、ピペラジニル、ピ ペリジニル、モルホリノ及びチオモルホリノから選択された基を表し、該基はオ
キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル
及びC1−C2アルコキシから選択された1個若しくは2個の置換基を有すること
ができる、tbは1〜3の整数であり、X8bは−O−、−S−、−NR17bCO −、−NR18bSO2−(R17bとR18bとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1− C2アルキルを表す)又はNHである); X1bは−O−又は−NR19bCO−(R19bは水素又はC1−C2アルキルを表す
)を表す;
【0098】 R5bはメチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−(N,N−ジメチル
スルファモイル)エチル、2−(N−メチルスルファモイル)エチル、(1,3
−ジオキソラン−2−イル)メチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチ
ル、2−(2−メトキシエチルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエチルア
ミノ)エチル、3−(2−メトキシエチルアミノ)プロピル、3−(2−ヒドロ
キシエチルアミノ)プロピル、2−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチ
ル、2−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)エチル、3−(1,2,4−ト
リアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)プ
ロピル、2−(4−ピリジルオキシ)エチル、3−(4−ピリジルオキシ)プロ
ピル、2−(4−ピリジルアミノ)エチル、3−(4−ピリジルアミノ)プロピ
ル、2−(2−メチルイミダゾル−1−イル)エチル、3−(2−メチルイミダ
ゾル−1−イル)プロピル、2−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−
イル)エチル、3−(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピ
ル、モルホリノ、N−メチルピペラジニル、ピペラジニル、2−(N,N−ジメ
チルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリ
ノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプ
ロピル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)
プロピル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル
)プロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−
1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(
1,2,3−トリアゾル−2−イル)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プ
ロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,
3−トリアゾル−2−イル)プロピル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモ
ルホリノプロピル、2−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1
,1−ジオキソチオモルホリノ)プロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)プロピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチ
ルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルフィニル)エチル又は2−(メチル
スルホニル)エチルを表す。
【0099】 好ましい化合物を以下に挙げる: 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−メトキシ−6−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン、 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(2−メトキ
シエトキシ)キナゾリン、及び 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(2−(ピロ
リジン−1−イル)エトキシ)キナゾリン、並びに これらの塩、特に、これらの塩酸塩。
【0100】 より好ましい化合物を以下に挙げる: 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン、 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(2−(イミダゾル−1−イ
ル)エトキシ)−6−メトキシキナゾリン、 4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モ
ルホリノプロポキシ)キナゾリン及び 4−(4−アザ−6−トリフルオロメチルオキシインドル−3−イル)−6−メ
トキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン並びに これらの塩、特にこれらの塩酸塩。
【0101】 他のより好ましい化合物を以下に挙げる: 4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−(
1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)キナゾリン、 4−(7−アザ−6−クロロオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリ
ノプロポキシ)キナゾリン、 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(4−モルホリノブタ−2−
エン−1−イルオキシ)キナゾリン及び 4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−メ
チルスルホニルプロポキシ)キナゾリン 並びにこれらの塩、特にこれらの塩酸塩。
【0102】 本発明の特定の態様では、好ましい化合物は4−(5,7−ジアザ−6−メチ
ルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン
及びその塩、特にその塩酸塩である。 本発明の他の特定の態様では、好ましい化合物は4−(7−アザオキシインド
ル−3−イル)−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン及
び4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキ
シ)キナゾリン並びにその塩、特にその塩酸塩である。
【0103】 疑念を避けるために、本明細書で基を“上記で定義した”又は“前記で定義し
た”によって限定する場合に、前記基が最初に発生する広範囲な定義と、該基に
関する好ましい定義の各々及び全てを包含することを理解すべきである。
【0104】 本明細書では、他に指定しない限り、“アルキル”なる用語は、例えば“プロ
ピル”のような個々のアルキル基の呼称が直鎖バージョンのみに特定的である以
外は、直鎖と分枝鎖の両方を包含する。同様な取り決めは他の包括的な用語にも
適用される。他に指定しない限り、“アルキル”なる用語は有利には炭素数1〜
6の鎖を、好ましくは炭素数1〜4の鎖を意味する。本明細書で用いられる“ア
ルコキシ”なる用語は、他に指定しない限り、“アルキル”が上記で定義した通
りである“アルキル”−O−基を包含する。本明細書で用いられる“アリール”
なる用語は、他に指定しない限り、必要な場合には、ハロゲノ、アルキル、アル
コキシ、ニトロ、トリフルオロメチル及びシアノ(この場合、アルキルとアルコ
キシとは上記で定義した通りである)から選択された1個以上の置換基を有する
ことができるC6−C10アリールの意味を包含する。本明細書で用いられる“ア リールオキシ”なる用語は、他に指定しない限り、“アリール”が上記で定義し
た通りである“アリール”−O−基を包含する。本明細書で用いられる“スルホ
ニルオキシ”なる用語は、“アルキル”と“アリール”とが上記で定義した通り
であるアルキルスルホニルオキシとアリールスルホニルオキシとを包含する。本
明細書で用いられる“アルカノイル”なる用語は、他に指定しない限り、“アル
キル”が上記で定義した通りであるホルミル及びアルキルC=O基を包含し、例
えば、C2アルカノイルはエタノイルであり、CH3C=Oを意味する。C1アル カノイルはホルミルであり、CHOを意味する。本明細書では、他に指定しない 限り、“アルケニル”なる用語は、例えば2−ブテニルのような個々のアルケニ
ル基の呼称が直鎖バージョンのみに特定的である以外は、直鎖と分枝鎖の両方の
アルケニル基を包含する。他に指定しない限り、“アルケニル”なる用語は有利
には炭素数2〜5の鎖を、好ましくは炭素数3〜4の鎖を意味する。本明細書で
は、他に指定しない限り、“アルキニル”なる用語は、例えば2−ブチニルのよ うな個々のアルキニル基の呼称が直鎖バージョンのみに特定的である以外は、直
鎖と分枝鎖の両方のアルキニル基を包含する。他に指定しない限り、“アルキニ
ル”なる用語は有利には炭素数2〜5の鎖を、好ましくは炭素数3〜4の鎖を意
味する。
【0105】 本発明の範囲内で、式I化合物又はその塩が互変異性の現象を示すことができ
、本明細書内の式図が可能な互変異性形の1つのみを表すことができるに過ぎな
いことを理解すべきである。本発明が、VEGF受容体チロシンキナーゼ活性 を阻害し、FGF R1受容体チロシンキナーゼ活性を阻害する如何なる互変異
性形をも包含し、式図に用いられたいずれか1つの互変異性形のみに限定されな
いことを理解すべきである。特に、ヘテロ芳香族オキシインドール基は式IとI
Iの化合物を生じる少なくとも2つの形で存在しうる:
【0106】
【化15】 [式中、R1、R2、R3、環Z、m及びnは上記で定義した通りである] 本明細書内の式図が可能な互変異性形の1つのみを表すことができるに過ぎない
ことを理解すべきであり、本明細書が本明細書の図形によって示すことが可能で
あったような形のみではなく、示された化合物の全ての可能な互変異性形を包含 することを理解すべきである。
【0107】 或る一定の式I化合物とそれらの塩が、例えば水和形のような、溶媒和形でも
、非溶媒和形でも存在しうることも理解すべきである。本発明が、VEGF受容 体チロシンキナーゼ活性を阻害し、FGF R1受容体チロシンキナーゼ活性を
阻害する、このような溶媒和形の全てを包含することを理解すべきである。
【0108】 如何なる疑念をも避けるために、X7が例えば式−NR16CO−の基である場 合には、キナゾリン環に結合するのは、R16基含有窒素原子であり、カルボニル
(CO)基はR15に結合するが、X7が例えば式−CONR17−の基である場合 には、キナゾリン環に結合するのは、カルボニル基であり、R17基含有窒素原子
がR15に結合することを理解すべきである。同様な取り決めが他の2種類の原子
7結合基、例えば−NR19SO2−及び−SO2NR18−にも適用される。X7
−NR20−である場合には、キナゾリン環とR15とに結合するのは、R20基含有
窒素原子である。同様な取り決めが他の基にも適用される。X7が−NR20−を 表し、R20がC1−C3アルコキシC2−C3アルキルである場合には、X7の窒素 原子に結合するのはC2−C3アルキル部分であり、同様な取り決めが他の基にも
適用されることを理解すべきである。
【0109】 如何なる疑念をも避けるために、式I化合物では、R15が例えば式C1−C5
ルキルX151−C5アルキルR39の基である場合には、X15に結合するのは末端
1−C5アルキル部分であり、同様に、R15が例えば式C2−C5アルケニルR39 の基である場合には、X7に結合するのはC2−C5アルケニル部分であり、同様 な取り決めが他の基にも適用されることを理解すべきである。R15が基1−R39 プロパ−1−エン−3−イルである場合には、基R39が結合するのは第1炭素で
あり、X7に結合するのは第3炭素であり、同様な取り決めが他の基にも適用さ れることを理解すべきである。
【0110】 如何なる疑念をも避けるために、R39がC1−C4アミノアルキル置換基を有す
る場合に、R39に結合するのは、C1−C4アルキル部分であり、R39がC1−C4 アルキルアミノ置換基を有する場合に、R39に結合するのは、アミノ部分であ り、同様な取り決めが他の基にも適用されることを理解すべきである。
【0111】 如何なる疑念をも避けるために、X1がC2−C4アルカノイルである場合に、 ヘテロ芳香族オキシインドール基に結合するのは、カルボニル部分であり、R4 に結合するのは、アルキル部分であり、同様な取り決めが他の基にも適用される
ことを理解すべきである。
【0112】 如何なる疑念をも避けるために、R2が基X22−C4アルキルX31−C3ア ルキルである場合に、ヘテロ芳香族オキシインドール基に結合するのは、X2で あり、同様な取り決めが他の基にも適用されることを理解すべきである。R2が 基C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキルである場合に、ヘ
テロ芳香族オキシインドール基に結合するのは、C1−C2アルキル部分であり、
同様な取り決めが他の基にも適用されることを理解すべきである。
【0113】 本発明は上記で定義した通りの式I化合物並びにその塩に関する。薬剤組成物
に用いるための塩は製薬的に受容される塩であるが、他の塩も式I化合物及びそ れらの製薬的に受容される塩の製造に有用でありうる。本発明の製薬的に受容さ
れる塩は、このような塩を形成するほど充分に塩基性である、上記で定義した通 りの式I化合物の酸付加塩を包含しうる。このような酸付加塩は、例えばハロゲ
ン化水素(特に、塩酸又は臭化水素酸、これらのうち塩酸が特に好ましい)によ
る又は硫酸若しくはリン酸による又はトリフルオロ酢酸、クエン酸若しくはマレ イン酸によるような、製薬的に受容されるアニオンを生じる無機酸又は有機酸に
よる塩を包含する。さらに、式I化合物が充分に酸性である場合には、製薬的に
受容されるカチオンを生じる無機塩基若しくは有機塩基によって製薬的に受容さ
れる塩が形成されうる。無機塩基若しくは有機塩基による、このような塩は、例
えば、ナトリウム若しくはカリウム塩のようなアルカリ金属塩、例えばカルシウ
ム若しくはマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、又は
例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホ
リン若しくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンによる塩を包含する。
【0114】 式I化合物又はその塩、及び本発明の他の化合物(以下で定義する)は、化学
的に関連する化合物の製造に適用可能であることが知られた任意の方法によって
製造することができる。このような方法は、例えば、ヨーロッパ特許出願公開第
0520722号、第0566226号、第0602851号、第063549
8号及び第0636608号に例示された方法を包含する。このような方法はま
た固相合成法を包含する。このような方法は本発明の他の態様として提供され、 以下に開示される。必要な出発物質は有機化学の標準的方法によって得ることが
できる。このような出発物質の調製は添付する非限定的な実施例によって説明す
る。或いは、必要な出発物質は有機化学者の通常の技術の範囲内である例示操作 と同様な操作によって入手可能である。 したがって、下記操作(a)〜(h)と(i)〜(viii)は本発明のさら
なる態様を構成する。
【0115】式I化合物の合成 (a)式1化合物及びその塩は、式III:
【化16】 [式中、R3とmとは上記で定義した通りであり、L1は置換可能な部分である]
で示される化合物を、式IV:
【化17】 [式中、R1、R2、環Z及びnは上記で定義した通りである]で示される化合物
と反応させて、式I化合物及びそれらの塩を得ることによって製造することがで
きる。好都合な置換可能な部分L1は、例えば、ハロゲノ、アルコキシ(好まし くは、C1−C4アルコキシ)、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、
アルコキシアルキルチオ若しくはスルホニルオキシ基、例えば、クロロ、ブロモ
、メトキシ、フェノキシ、メチルチオ、2−メトキシエチルチオ、メタンスルホ
ニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
【0116】 この反応は塩基の存在下で有利に行われる。このような塩基は、例えば、有機
アミン塩基、例えばピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモリホリン若しくはジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、テトラメチルグァニジン、又
は例えばアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩若しくは水酸化物、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム若しく
は水酸化カリウムである。或いは、このような塩基は、例えば、アルカリ金属水 素化物、例えば水素化ナトリウム、又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属 のアミド、例えばナトリウムアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミ
ド、カリウムアミド又はカリウムビス(トリメチルシリル)アミドである。この
反応は好ましくは不活性な溶媒又は希釈剤の存在下、例えば、テトラヒドロフラ ン又は1,4−ジオキサンのようなエーテル、例えばトルエンのような芳香族炭
化水素溶媒、又は例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドのような
双極性非プロトン性溶媒の存在下で行われる。この反応は好都合には例えば10
〜150℃の範囲内、好ましくは20〜90℃の範囲内の温度において行われる
【0117】 酸塩を得ることが望ましい場合には、遊離塩基を例えばハロゲン化水素、例えば
塩化水素、硫酸、スルホン酸、例えばメタンスルホン酸、又はカルボン酸、例え ば酢酸若しくはクエン酸のような酸によって慣用的な操作を用いて処理すること
ができる。
【0118】 (b)式I化合物及びそれらの塩は、式V:
【化18】 [式中、R2、R3、n、環Z及びmは上記で定義した通りであり、P1は保護基 を表す]で示される化合物を脱保護することによって製造することができる。
【0119】 N−スルホニル誘導体(例えば、p−トルエンスルホニル)、カルバメート(
例えば、t−ブチルカルボニル)、N−アルキル誘導体(例えば、2−クロロエ
チル、ベンジル)及び特に、アミノアセタール誘導体(例えば、ジエトキシメチ
ル及びベンジルオキシメチル)を含めて、例えば、“有機合成における保護基”
(T.W.GreeneとR.G.M.Wuts、第2版、Wiley、199
1)のような、標準的テキストに含まれるような、インドール保護基P1を選択 することは、有機化学者の標準的知識内である。このような保護基の除去は、上
記に示したような標準的テキストに記載されたような反応条件を含めた、このよ
うな変換のために知られた操作のいずれかによって、又は関連操作によって行う ことができる。例えば、保護基P1がジエトキシメチルである場合には、この変 換は、好ましくは非プロトン性溶媒又は補助溶剤、例えば水又はアルコール、例
えばメタノール若しくはエタノールの存在下でヘテロ芳香族オキシインドール誘
導体を酸(プロセス(a)において上記で定義したような)によって処理するこ
とによって好都合に行われる。このような反応は、付加的な不活性溶媒又は希釈
剤(プロセス(a)において上記で定義したような)の存在下で、有利には0〜
100℃の範囲内、好都合には20〜90℃の範囲内の温度において行うことが
できる。
【0120】 (c)R1が水素である式I化合物及びそれらの塩は、式VI:
【化19】 [式中、R2、R3、m、環Z及びnは上記で定義した通りであり、Yはシアノ、
カルボキシ又はC1−C4アルコキシカルボニルを表す]で示される化合物を還元
し、環化することによっても製造することができる。ニトロ基の還元は好都合に
は以下のプロセス(i)に述べるように行うことができる。Yがカルボキシ又は
1−C4アルコキシカルボニルを表す場合には、式I化合物への環化はニトロ基
の還元後に自然に生じるか、又は必要な場合には、例えばキシレン、トルエン若 しくはN,N−ジメチルホルムアミドのような、不活性溶媒若しくは希釈剤中で
任意に酸(プロセス(a)において上記で定義したような)の存在下、有利には
20〜150℃の範囲内、好ましくは20〜100℃の範囲内の温度において加
熱することによって促進することができる。Yがシアノを表す場合には、式I化
合物への環化を、不活性溶媒若しくは希釈剤(プロセス(a)において上記で定
義したような)中で、酸(プロセス(a)において上記で定義したような)又は
ルイス酸(例えば、三フッ化ホウ素のようなハロボラン誘導体)及びアルコール
又はチオール(例えば、メタノール、エタノール若しくは2−メチル−2−プロ
パンチオール)の存在下、−20〜50℃の範囲内、好ましくは−5〜10℃の
範囲内の温度において行った後に、酸水溶液(プロセス(a)において上記で定
義したような)によって、20〜150℃の範囲内、好ましくは20〜100℃
の範囲内の温度において処理することができる。
【0121】 (d)少なくとも1個のR2基がヒドロキシであるような式I化合物及びその 塩は、式VII:
【化20】 [式中、R1、R2、R3、n、環Z及びmは上記で定義した通りであり、P2はフ
ェノール・ヒドロキシ保護基(phenolic hydroxy protecting group)を表し、p lは保護されたヒドロキシ基の数に等しい、1〜3の整数であり、n−plは、
保護されたヒドロキシではないR2置換基の数に等しい]で示される化合物を脱 保護することによっても製造することができる。エーテル(例えば、メチル、メ
トキシメチル、アリル、ベンジル及び、C1−C4アルコキシ及びニトロから選択
された2個までの置換基によって置換されたベンジル)、シリルエーテル(例え
ば、t−ブチルジフェニルシリル及びt−ブチルジメチルシリル)、エステル(
例えば、アセテート及びベンゾエート)及びカーボネート(例えば、メチル、ベ
ンジル及び、C1−C4アルコキシ及びニトロから選択された2個までの置換基に
よって置換されたベンジル)を含めて、例えば、“有機合成における保護基”(
T.W.GreeneとR.G.M.Wuts、第2版、Wiley、1991
)のような、標準的テキストに含まれるような、フェノール・ヒドロキシ保護基
2を選択することは、有機化学者の標準的知識の範囲内である。このようなフ ェノール・ヒドロキシ保護基の除去は、上記に示したような標準的テキストに記
載されたような反応条件を含めた、このような変換のために知られた操作のいず
れかによって、又は関連操作によって行うことができる。例えば、保護基P2がベ
ンジルである場合には、この変換は、好ましくはエーテル又はチオエーテル、例 えばチオアニソールの存在下でヘテロ芳香族オキシインドール誘導体を酸(プロ
セス(a)において上記で定義したような)、特にトリフルオロ酢酸によって処
理することによって好都合に行うことができる。このような反応は他の不活性溶
媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で定義したような)の存在下で、有
利には0〜80℃の範囲内の温度、好都合には約40℃において行うことができ
る。
【0122】 (e)少なくとも1個のR3がR157[R15は上記で定義した通りであり、X 7 は−O−、−S−、−SO2−、−CONR17−、−SO2NR18−又は−NR2 0 −(R17、R18及びR20はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1
3アルコキシC2−C3アルキルを表す)である]であるような式I化合物及び その塩は、式VIII:
【化21】 [式中、R1、R2、R3、n、環Z及びX7は上記で定義した通りであり、sは0
〜3の整数である]で示される化合物を、式IX: R15−L1 (IX) [式中、R15とL1は上記で定義した通りである]で示される化合物と反応させ ることによって、好都合には塩基(プロセス(a)において上記で定義したよう
な)の存在下で、製造することができ、L1は置換可能な部分、例えば、ハロゲノ
若しくはスルホニルオキシ基、例えばブロモ、メタンスルホニルオキシ若しくは トルエン−4−スルホニルオキシ基である、又は標準的なMitsunobu条
件下(“Organic Reactions”、John Wiley &
Sons Inc.1992、42巻、第2章、David L Hughes
)でL1をアルコールからその場で発生させることができる。この反応は好まし くは塩基(プロセス(a)において上記で定義したような)の存在下かつ有利に
は不活性溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で定義したような)の存
在下で、有利には例えば10〜150℃の範囲内の温度、好都合には約50℃に
おいて行われる。
【0123】 (f)少なくとも1個のR3がR157[R15は上記で定義した通りであり、X 7 は−O−、−S−又は−NR20−(R20は水素、C1−C3アルキル又はC1−C 3 アルコキシC2−C3アルキルを表す)である]であるような式I化合物及びそ の塩は、式X:
【化22】 で示される化合物を式XI: R15−X7−H (XI) [式中、L1、R1、R2、R3、R15、n、環Z、s及びX7は全て上記で定義し た通りである]で示される化合物と反応させることによって製造することができ
る。この反応は好ましくは塩基(プロセス(a)において上記で定義したような
)の存在下かつ有利には不活性溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で
定義したような)の存在下で、有利には例えば10〜150℃の範囲内の温度、
好都合には約100℃において行うことができる。
【0124】 (g)少なくとも1個のR3がR157[X7は上記で定義した通りであり、R1 5 はC1−C5アルキルR70(R70は下記6群: (1)X161−C3アルキル(X16は−O−、−S−、−SO2−、−NR71 CO−又は−NR72SO2−(R71とR72は同じでも異なってもよく、それぞれ 、水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す
)を表す); (2)NR7374(R73とR74は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、
1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す); (3)X171−C5アルキルX1132(X17は−O−、−S−、−SO2−、 −NR75CO−、−NR76SO2−又は−NR77−(R75、R76及びR77は同じ でも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アル
コキシC2−C3アルキルを表す)であり、X11とR32とは上記で定義した通りで
ある); (4)R65(R65は上記で定義した通りである); (5)X1839(X18は−O−、−S−、−SO2−、−NR78CO−、−N R79SO2−又は−NR80−(R78、R79及びR80は同じでも異なってもよく、 それぞれ、水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキ
ルを表す)であり、R39は上記で定義した通りである);及び
【0125】 (6)X191−C5アルキルR39(X19は−O−、−S−、−SO2−、−N R81CO−、−NR82SO2−又は−NR83−(R81、R82及びR83は、それぞ れ、独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
を表す)であり、R39は上記で定義した通りである) の1つから選択される)である]である式I化合物及びその塩は、式XII:
【化23】 [式中、L1、X7、R1、R2、R3、n、環Z及びsとは上記で定義した通りで ある]で示される化合物を式XIII: R70−H (XIII) [式中、R70は上記で定義した通りである]で示される化合物と反応させて、式
I化合物又はその塩を得ることによって、製造することができる。この反応は好
ましくは塩基(プロセス(a)において上記で定義したような)の存在下かつ有
利には不活性溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で定義したような)
の存在下で、例えば0〜150℃の範囲内の温度、好都合には約50℃において
行うことができる。プロセス(a)〜(d)はプロセス(e)〜(g)よりも好
ましい。
【0126】 (h)1個以上の置換基(R3mが−NR8485−(R84とR85の一方又は両
方がC1−C3アルキルである)によって表されるような式I化合物及びその塩は 、置換基(R3mがアミノ基である式I化合物とアルキル化剤とを、好ましくは
上記で定義したような塩基の存在下で、反応させることによって製造することが
できる。このようなアルキル化剤は上記で定義したような置換可能な部分を有す
るC1−C3アルキル部分であり、例えば、C1−C3アルキルクロリド、ブロミド 又はヨージドのような、C1−C3アルキルハロゲン化物である。この反応は好ま
しくは不活性溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で定義したような)
の存在下で、例えば10〜100℃の範囲内の温度、好都合にはほぼ周囲温度に
おいて行われる。置換基R2又はR3の1つ以上がアミノ基であるような式I化合 物及びその塩は、キナゾリン及び/又はヘテロ芳香族オキシインドール基の対応
する位置(単数又は複数)における置換基(単数又は複数)がニトロ基(単数又
は複数)である対応する式I化合物を還元することによって製造することができ る。この還元は好都合には以下のプロセス(i)で述べるように行うことができ
る。キナゾリン及び/又はヘテロ芳香族オキシインドール基の対応する位置(単
数又は複数)における置換基(単数又は複数)がニトロ基(単数又は複数)であ
る式I化合物及びその塩の製造は、プロセス(a〜g、(好ましくは、a、b又 はd〜g、より好ましくはa、b若しくはd))と(i〜viii)において上 記及び以下で述べるプロセスによって、キナゾリン及び/又はヘテロ芳香族オキ
シインドール基のベンズ環の対応する位置(単数又は複数)における置換基(単
数又は複数)がニトロ基(単数又は複数)である、式(I〜XXXIV)化合物
から選択した化合物を用いて行うことができる。
【0127】中間体の合成 (i)式III化合物とその塩は、本発明のさらなる態様を構成する。L1が ハロゲノである、このような化合物は例えば式XIV:
【化24】 [式中、R3とmは上記で定義した通りである] で示される化合物をハロゲン化することによって製造することができる。
【0128】 好都合なハロゲン化剤は無機酸ハロゲン化物、例えば、塩化チオニル、塩化リ
ン(III)、オキシ塩化リン(V)及び塩化リン(V)を包含する。ハロゲン
化反応は、例えば塩化メチレン、トリクロロメタン若しくは四塩化炭素のような ハロゲン化溶媒、又はベンゼン若しくはトルエンのような芳香族炭化水素溶媒の
ような、不活性溶媒又は希釈剤の存在下で行うことができる、又は反応を溶媒の 存在なしに行うことができる。この反応は好都合には例えば10〜150℃の範
囲内の温度、好ましくは40〜100℃の範囲内の温度において行うことができ
る。
【0129】 本発明の他の態様を構成する式XIV化合物及びその塩は例えば、式XV:
【化25】 [式中、R3、s及びL1は上記で定義した通りである]で示される化合物を、上
記で定義した通りの式XI化合物と反応させることによって製造することができ
る。この反応は好ましくは塩基(プロセス(a)において上記で定義したような
)の存在下かつ有利には不活性溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で
定義したような)の存在下で、有利には例えば10〜150℃の範囲内の温度、
好都合には約100℃において行うことができる。
【0130】 少なくとも1個のR3がR157であり、X7が−O−、−S−、−SO2−、−
CONR17−、−SO2NR18−又は−NR20−(R17、R18及びR20がそれぞれ
独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
を表す)である式XIV化合物とその塩は例えば、式XVI:
【化26】 [式中、R3、s及びX7は上記で定義した通りである]で示される化合物を 上記で定義した通りの式IX化合物と反応させることによって製造することがで
きる。この反応は例えば上記でプロセス(e)に関して述べたように行うことが
できる。次に、この生成物を例えばアンモニア水溶液、水中のトリエチルアミン
、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又はアルコキシドと、好ましく はアンモニア水溶液、水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液のよう
な塩基と、例えばアルコール(例えば、メタノール又はエタノール)のような極
性プロトン性溶媒中で反応させることによって、ピバロイルオキシメチル基を切
断することができる。この反応は好都合には20〜100℃の範囲内の温度、好
都合には20〜50℃の範囲内の温度において行うことができる。
【0131】 式XIV化合物及びその塩は、式XVII:
【化27】 [R3とmは上記で定義した通りであり、A1はヒドロキシ、アルコキシ(好まし
くはC1−C4アルコキシ)又はアミノ基である]で示される化合物を式XIV化
合物又はその塩を形成するように環化させることによっても製造することができ
る。この環化を、A1がヒドロキシ又はアルコキシ基である式XVII化合物を 、環化を惹起させるために有効なホルムアミド又はその同等物と反応させること
によって行って、例えば[3−(ジメチルアミノ)−2−アザプロパ−2−エニ
リデン]ジメチルアンモニウムクロリドのような式XIV化合物又はその塩を得
ることができる。この環化は好都合には、溶媒としてのホルムアミドの存在下で 又はエーテル(例えば1,4−ジオキサン)のような不活性溶媒若しくは希釈剤
の存在下で行われる。この環化は好都合には高温において、好ましくは80〜2
00℃の範囲内の温度において行うことができる。式XIV化合物は、A1がア ミノ基である式XVII化合物を、式XIV化合物又はその塩が得られるような
環化を惹起させるために有効なギ酸又はその同等物によって環化させることによ
っても製造することができる。環化を惹起させるために有効なギ酸の同等物は、 例えばトリ−C1−C4アルコキシメタン、例えばトリエトキシエタン及びトリメ
トキシメタンを包含する。環化は好都合には触媒量の無水酸、例えばスルホン酸
(例えばp−トルエンスルホン酸)の存在下かつ例えばハロゲン化溶媒(例えば
、塩化メチレン、トリクロロメタン若しくは四塩化炭素)、エーテル(例えば、
ジエチルエーテル若しくはテトラヒドロフラン)又は芳香族炭化水素溶媒(例え
ば、トルエン)のような不活性溶媒又は希釈剤の存在下で行われる。この環化は
好都合には例えば10〜100℃の範囲内の温度、好ましくは20〜50℃の範
囲内の温度において行うことができる。
【0132】 本発明の他の態様を構成する、式XVII化合物とその塩は例えば、式XVI
II:
【化28】 [式中、R3、m及びA1は上記で定義した通りである]で示される化合物中のニ トロ基を還元して、上記で定義した通りの式XVII化合物を得ることによって 製造することができる。該ニトロ基の還元はこのような変換のために知られた操
作のいずれかによって好都合に行うことができる。この還元は例えば、上記で定
義した通りの不活性溶媒又は希釈剤の存在下、水素化反応を触媒するために有効
な金属、例えばパラジウム又は白金の存在下において1〜4気圧の水素下で該ニ トロ化合物の溶液を撹拌することによって行うことができる。他の還元剤は例え
ば、活性化鉄(例えば、塩酸のような酸の希薄な溶液によって鉄粉を洗浄するこ とによって製造)のような活性化金属である。したがって、例えば、この還元は 該ニトロ化合物を2気圧の水素下で、活性化金属及び例えば水とアルコール(例
えば、メタノール又はエタノール)のような溶媒又は希釈剤の存在下、50〜1
50℃の範囲内の温度、好都合には約70℃において加熱することによって行う
ことができる。
【0133】 本発明の他の態様を構成する、式XVIII化合物とその塩は例えば、式XI
X:
【化29】 [式中、R3、s、L1及びA1は上記で定義した通りである]で示される化合物を
上記で定義した通りの式XI化合物と反応させて、式XVIII化合物を得るこ
とによって製造することができる。式XIX化合物と式XI化合物との反応は好
都合には上記プロセス(f)に関して述べたような条件下で行われる。
【0134】 少なくとも1個のR3がR157であり、X7が−O−、−S−、−SO2−、−
CONR17−、−SO2NR18−又は−NR20−(R17、R18及びR20がそれぞれ
独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
を表す)である式XVIII化合物とその塩は例えば、式XX:
【化30】 [式中、R3、s、A1及びX7は上記で定義した通りである]で示される化合物 を上記で定義した通りの式IX化合物と反応させて、上記で定義した通りの式X
VIII化合物を得ることによっても製造することができる。式XX化合物と式
IX化合物との反応は例えば上記でプロセス(e)に関して述べたような条件下
で好都合に行うことができる。
【0135】 少なくとも1個のR3がR157であり、X7が−O−、−S−、−SO2−、−
CONR17−、−SO2NR18−又は−NR20−(R17、R18及びR20がそれぞれ
独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
を表す)である式III化合物とその塩は例えば、式XXI:
【化31】 [式中、R3、X7及びsは上記で定義した通りであり、L2は置換可能な保護部 分である]で示される化合物を上記で定義した通りの式IX化合物と反応させて
、L1がL2によって表示される式III化合物を得ることによっても製造するこ
とができる。
【0136】 L2が、必要な場合にはハロゲノ、ニトロ及びシアノから選択された5個まで の置換基、好ましくは2個までの置換基を有することができるフェノキシ基を表 す式XXI化合物を好都合には用いることができる。この反応は好都合には上記
プロセス(e)に関して述べたような条件下で行うことができる。
【0137】 本発明の他の態様を構成する式XXI化合物とその塩は例えば、式XXII:
【化32】 [式中、R3、P2、X7、s及びL2は上記で定義した通りである、但し、X7は −CH2−ではない]で示される化合物を脱保護することによって製造すること ができる。脱保護は文献において周知の方法によって行うことができ、例えば、
2がベンジル基を表す場合には、水素化分解によって又はトリフルオロ酢酸に よる処理によって脱保護を行うことができる。
【0138】 式III化合物の1つを、必要な場合には、部分L1が異なる別の式III化合
物に転化させることができる。したがって、例えば、L1がハロゲノ以外である、
例えば置換されてもよいフェノキシである式III化合物を、L1がハロゲノで ある式III化合物に式III化合物(L1がハロゲノ以外である)の水素化分 解によって転化させて、上記で定義した通りの式XIV化合物を得て、このよう
にして得られた、上記で定義した通りの式XIV化合物にハライドを導入して、
1がハロゲンを表す式III化合物を得ることができる。
【0139】 (ii)本発明の他の態様を構成する式IV化合物及びその塩は、既知方法の
いずれかによって製造することができる、参考文献は“インドールの化学”R.
J.Sundberg、341頁、1970、Academic、New Yo
rk;GassmanとBergen、1974、Jnl.Am.Chem.S
oc.96、5508と5512;QuallichとMorrissey、1
993、Synthesis、51;Cherest等、1989、Tetra
hedron Letters、30、715;Marfat等、1987、T
etrahedron Letters、28、4027〜4030;Robi
nson等、1991、J.Org.Chem.56,4805;ヨーロッパ特
許出願公開第0436333A2号;Daisley等、Synth.Comm
un.1981、11(9)、743〜749;Robinson等、J.He
terocyclic Chem.1996、33、287を包含する。
【0140】 特に、5,7−ジアザオキシインドールは、塩基の存在下でのスクシネートジ
エステルとエチルホルメートとの反応によって開始する一連の工程によって製造
することができる。このような塩基は例えばアルカリ金属水素化物、例えば水素 化ナトリウム、又はアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属アミド、例えばナト リウムアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムアミド若
しくはカリウムビス(トリメチルシリル)アミド、好ましくは水素化ナトリウム
である。この反応は好ましくは、例えばベンゼン、キシレン、トルエンのような 、不活性な溶媒又は希釈剤(プロセス(a)において上記で定義したような)中
で、好ましくはトルエン中で、例えば25〜100℃の範囲内、好ましくは25〜
80℃の範囲内の温度において行われる。次に、混合物を例えばメタノール、エ
タノール、2−プロパノール、2−ペンタノール、2−メチル−1−プロパノー
ルのようなアルコール系溶媒中で、好ましくは2−プロパノール中で例えばアル キルアミジンのようなアミジンと反応させる。この反応は好都合には溶媒の還流
温度において行われる(参考文献:Biggs、J.Amer.Chem.So
c.1959、1849)。次に、生成物のハロゲン化は上記の(i)において 述べたような条件下で好都合に行われる。塩素原子の置換は、双極性非プロトン
性溶媒(プロセス(a)において上記で定義したような)中で、好都合にはN,
N−ジメチルホルムアミド中で、生成物をアジ化物誘導体(例えば、アジ化ナト
リウム、トリメチルシリルアジド)と、好ましくはアジ化ナトリウムと反応させ
ることによって行うことができる。この反応は有利には50〜80℃の範囲内の
温度において行うことができる。次に、得られたアジ化物をこのような変換のた
めに知られた方法のいずれかによって還元する。この還元は上記の(i)におい
て述べた方法と同様な方法で行うことができる。したがって、例えば、アジ化物 を大気圧の水素下で、炭素付き10%パラジウム触媒の存在下、アルコール(例
えばメタノール、エタノール)又はN,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒
又は希釈剤の存在下において15〜50℃の範囲内の温度、好ましくは周囲温度 で撹拌することによって、還元を行うことができる。次に、生成物を例えばトル エン、キシレン、ジフェニルエーテル、Dowtherm(Fluka Che
mie AGの商標)混合物のような不活性溶媒中で、好ましくはジフェニルエ ーテル又はDowtherm混合物中で加熱することによって、環化を達成する ことができる。この環化は好都合には例えば100〜250℃の範囲内、好まし
くは150〜200℃の範囲内の温度において行うことができる。
【0141】 或いは(Seela等、Liebgs Ann.Chem.1984、275
〜282及びSeela等、Helvetica Chimica Acta
1994、77,194に従って)、5,7−ジアザオキシインドールを、式Z
1:
【化33】 [式中、R86はC1−C3アルキル又はR4の意味のいずれかを表す(R4は上記で
定義した通りである)]で示される化合物をエチル2−シアノ−4,4−ジエト
キシブチルカルボキシレートと反応させることによって製造することもできる。
この反応は、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド又はカリウムエ
トキシドのような塩基の存在下で好都合に行われる。この反応は好ましくは、例
えばアルコール、好都合にはメタノール、エタノール、有利にはR86置換基に対 応するアルコールのような溶媒の存在下で行われ、例えば、R86がメトキシであ る場合には、溶媒は有利にはメタノールである。この反応は好都合には例えば5
0〜200℃の範囲内、好ましくは50〜150℃の範囲内の温度において行う
ことができる。次に、得られたアジ化物を例えば塩酸又は硫酸のような無機酸に
よって処理して、アザインドールを得ることができる。次に、アザインドールの
ハロゲン化を不活性な溶媒若しくは希釈剤中で、又は芳香族炭化水素溶媒中で、 又は芳香族アミン中でハロゲン化剤(上記(i)で述べたような)によって行う
ことができ、例えば、この反応は有利には塩化メチレン、トリクロロメタン、ベ
ンゼン、トルエン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン中で
、より好ましくはN,N−ジメチルアニリン中で行うことができる。この反応は
好都合には例えば50〜200℃の範囲内、好ましくは80〜150℃の範囲内
の温度において行われる。次に、アザインドールをニトロ基の還元に関して上記
(i)で述べた条件と同様な条件下で還元することができる。例えば、この還元
はアザインドールの溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パラジウム触媒の存
在下、例えばトリエチルアミン、エチルアミン又はアンモニアのようなアミンを
含有する、好ましくはアンモニアを含有するアルコール、メタノール又はエタノ ールのような溶媒の存在下、好都合には15〜80℃の範囲内の温度において、
好ましくは周囲温度において撹拌することによって達成することができる。次に
、得られたアザインドールの臭素化は好都合には、アザインドールを例えばアル コール(例えば、2−メチル−2−プロパノール)のようなプロトン性溶媒中で
ピリジニウムブロミドペルブロミドによって、25〜75℃の範囲内、好ましく は25〜45℃の範囲内の温度において処理することによって行うことができる
。次に、生成物の還元が上記(i)で述べた方法と同様な方法で行われる。例え
ば、この還元は生成物の溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パラジウム触媒
の存在下の、例えばメタノール又はエタノール又はN,N−ジメチルホルムアミ
ドのような不活性溶媒又は希釈剤の存在下において撹拌することによって達成す
ることができる。
【0142】 或いは(Yamanaka等、Chem.Pharm.Bull.1993、
41、81〜86に従って)、5,7−ジアザオキシインドールは、式Z2:
【化34】 [式中、R87は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ又は上記で定義し
た通りのR2の意味のいずれか(但し、ヒドロキシ、アミノ、C2−C4アルカノイ
ル及びC1−C4アルキルスルフィニルを除く)を表し、R88はブロモ又はヨード
を表し、R89はC1−C5アルキル又はフェニルを表す]で示される化合物をトリ
アルキルスタナンと、好ましくはトリブチルスタナン(例えば、(2−エトキシ ビニル)トリブチルスズ)と、パラジウム塩、好ましくはジクロロビス(トリフ ェニルホスフィン)パラジウムの存在下、例えばテトラエチルアンモニウムクロ
リドのようなアンモニウム塩の存在下で反応させることによって製造することも
できる。この反応は双極性非プロトン性溶媒(プロセス(a)において上記で定
義したような)例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又はテト
ラヒドロフラン中で、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド又はアセトニト リル中で行うことができる。この反応は好都合には50〜200℃の範囲内の温
度において、より好ましくは80〜150℃の範囲内の温度において行われる。
生成物を例えばアルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような極性
プロトン性溶媒中で、例えば塩酸、臭化水素酸又は硫酸のような無機酸の存在下 で加熱することによって、生成物の環化を行うことができる。この反応は好都合 には50〜200℃の範囲内、好ましくは50〜150℃の範囲内の温度におい
て行うことができる。次に、得られたアザインドールの臭素化は好都合には上述
したように行うことができる。次に、生成物の還元は上記(i)で述べた方法と
同様な方法で行われる。例えば、この還元は好都合には生成物の溶液を大気圧の
水素下、炭素付き10%パラジウム触媒の存在下、例えばメタノール、エタノー
ル又はN,N−ジメチルホルムアミドのような、不活性な溶媒又は希釈剤の存在
下で撹拌することによって達成することができる。
【0143】 4,6−ジアザオキシインドール(Yamanaka等、Chem.Phar
m.Bull.1993、41、81〜86に従って)は、式Z3:
【化35】 [式中、R90は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ又は上記で定義し
た通りのR2の意味のいずれか(但し、ヒドロキシ、アミノ、C2−C4アルカノイ
ル及びC1−C4アルキルスルフィニルを除く)を表し、R91はブロモ又はヨード
を表す]で示される化合物を、トリアルキルスタナンと、好ましくはトリブチル スタナン(例えば、(2−エトキシビニル)トリブチルスズ)と、パラジウム塩
、好ましくはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下、例 えばテトラエチルアンモニウムクロリドのようなアンモニウム塩の存在下で反応
させることによって製造することができる。この反応は好都合には双極性非プロ
トン性溶媒(プロセス(a)において上記で定義したような)例えばN,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトニトリル又はテトラヒドロフラン中で、好ましくは N,N−ジメチルホルムアミド又はアセトニトリル中で行うことができる。この
反応は有利には50〜200℃の範囲内の温度において、より好ましくは80〜
150℃の範囲内の温度において行われる。得られた生成物中のニトロ基の還元
は、上記(i)で述べた条件と同様な条件下で、達成することができる。例えば
、この反応は好都合には生成物を大気圧の水素下、例えばラネーニッケルのよう
な活性化金属触媒の存在下の、例えばメタノール、エタノール又はアルコールと
例えば塩化メチレンのような塩素化溶媒との混合物のような極性溶媒の存在下で
撹拌することによって達成することができる。この反応は好都合には15〜80
℃の範囲内の温度において、より好ましくは周囲温度において行うことができる
。生成物の環化は、例えば塩酸、臭化水素酸又は硫酸水溶液のような無機酸を含
有する、例えばメタノール又はエタノールのような、アルコール中の生成物の溶
液を50〜150℃の範囲内の温度、より好ましくは溶媒の還流温度において加
熱することによって、行うことができる。この反応は好都合にはニトロ基の還元 と同時に、中間生成物を単離せずに行うことができる。次に、得られたアザイン
ドールの臭素化は好都合には上述したように行うことができる。次に、生成物の
還元は上記(i)で述べた方法と同様な方法で行われる。例えば、この還元は好
都合には生成物の溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パラジウム触媒の存在
下の、例えばメタノール、エタノール又はN,N−ジメチルホルムアミドのよう
な、不活性な溶媒又は希釈剤の存在下で撹拌することによって達成することがで
きる。
【0144】 5,6−ジアザオキシインドール(Marquet等、Chemie The
rapeutique 1968、3、348)は、式Z4:
【化36】 [式中、R92はC1−C5アルキル、ハロ、アミノ、C1−C5アルキルアミノ、ジ
(C1−C5アルキル)アミノ又はアリールアミノ、好ましくはC1−C5アルコキ
シ、特にエトキシを表す]で示される化合物をヒドラジンと反応させることによ
って製造することができる。この反応は好都合には、例えばメタノール、エタノ ール、2−プロパノール、3−メチル−1−ブタノールのような極性プロトン性
溶媒中で、好ましくはエタノール中で50〜120℃の範囲内の温度において、
好ましくは溶媒の還流温度において行うことができる。次に、生成物のハロゲン
化は生成物をハロゲン化剤(上記(i)で述べたような)と反応させることによ
って行うことができる。この反応は好都合には溶媒なしに又は例えばハロゲン化
溶媒(例えば、塩化メチレン、トリクロロメタン又は四塩化炭素)、又は芳香族
炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン又はトルエン)のような、不活性な溶媒又は希 釈剤の存在中で行われる。この反応は好都合には10〜150℃の範囲内、好ま
しくは40〜100℃の温度において行うことができる。次に、得られたアザイ
ンドールを上記(i)で述べた方法と同様な方法で還元することができる。この
反応は好都合には、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属のアルコキシド、例
えばナトリウムエトキシド又はナトリウムメトキシドのような塩基の存在下で行
うことができる。例えば、この還元は、水酸化ナトリウムを含有するエタノール
中で炭素付き10%パラジウム触媒の存在下において2気圧の水素下でアザイン
ドール溶液を、好都合には15〜80℃の範囲内の温度において、好ましくは周囲
温度において加熱することによって達成することができる。次に、得られたアザ インドールの臭素化は好都合には上述したように行うことができる。次に、生成 物の還元は上記(i)で述べた方法と同様な方法で行われる。例えば、この還元
は好都合には、生成物の溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パラジウム触媒
の存在下の、例えばメタノール、エタノール又はN,N−ジメチルホルムアミド
のような、不活性な溶媒又は希釈剤の存在下で撹拌することによって達成するこ
とができる。
【0145】 4,7−ジアザオキシインドール(Parrick等、J.Chem.Soc
.Perk I 1976、1361に従って)は、式Z5:
【化37】 [式中、R93は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ又は上記で定義し
た通りのR2の意味のいずれか(但し、ヒドロキシ、アミノ及びC2−C4アルカ ノイルを除く)を表す]で示される化合物を、例えばメチルオルトホルメート又
はエチルオルトホルメートのようなオルトホルメートと、例えばメタノール、1
−プロパノール、2−プロパノールのようなアルコール、好ましくはメタノール
のようなプロトン性溶媒の存在下で反応させることによって製造することができ
る。この反応は好都合には、例えば塩酸、臭化水素酸又は硫酸のような無機酸の 存在下で行うことができる。この反応は好都合には、50〜180℃の範囲内、 好ましくは50〜150℃の範囲内の温度において行うことができる。次に、生 成物を例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルアニリン、エチルアニリ
ン、好ましくはメチルアニリンのような、アミン又はアルキルアニリンの存在下
で加熱する。この反応は好都合には、100〜200℃の範囲内、好ましくは1 50〜180℃の範囲内の温度において行うことができる。次に、生成物を例え ばナトリウムアミド又はリチウムアミド、好ましくはナトリウムアミドのような
、アルカリ金属アミド又はアルカリ土類金属アミドと、例えばメチルアニリン、
エチルアニリンのようなアルキルアニリン、好ましくはメチルアニリンの存在下 で反応させる。この反応は好都合には、50〜200℃の範囲内、好ましくは5 0〜150℃の範囲内の温度において行うことができる。次に、得られたアザイ
ンドールの臭素化は好都合には上述したように行うことができる。次に、生成物 の還元は上記(i)で述べた方法と同様な方法において行われる。例えば、還元
を好都合には、生成物の溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パラジウム触媒
の存在下の、例えばメタノール、エタノール又はN,N−ジメチルホルムアミド
のような、不活性な溶媒又は希釈剤の存在下で撹拌することによって達成するこ
とができる。
【0146】 4,5−ジアザオキシインドール(Parrick等、J.Chem.Soc
.Perk I 1976、1363と、P.Cook等、J.Het.Che
m.1973、10、807に従って)は、式Z6:
【化38】 [式中、R94は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ又は上記で定義し
た通りのR2の意味のいずれか(但し、ヒドロキシ、アミノ及びC2−C4アルカ ノイルを除く)を表す]で示される化合物を、例えばメチルオルトホルメート又
はエチルオルトホルメートのようなオルトホルメートと、例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又は1−メチル−2−ピロリジ
ノンのような不活性な溶媒の存在下で、例えばアルコール、例えば、メタノール
、1−プロパノール、2−プロパノールのようなプロトン性溶媒、有利にはメタ
ノール、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドとメタノールとの混合物の存
在下で反応させることによって製造することができる。この反応は好都合には、
例えば塩酸、臭化水素酸又は硫酸のような無機酸の存在下で行うことができる。 この反応は好都合には、50〜180℃の範囲内、好ましくは50〜150℃の 範囲内の温度において行うことができる。次に、生成物をジエチルオキサレート 又はジメチルオキサレートのカリウム塩と反応させることができる。この反応は
好都合には、例えばエタノール、メタノール、エーテル又はテトラヒドラフラン
、好ましくはエタノールとエーテルとの混合物のような、溶媒又は希釈剤中で行 うことができる。この反応は好都合には、10〜40℃の範囲内、好ましくは2 0〜30℃の範囲内の温度において行うことができる。次に、生成物を例えば塩 酸又は臭化水素酸のような濃無機酸の水溶液中で周囲温度において撹拌すること
によって、生成物の環化を達成することができる。次に、酸化窒素基の還元は、
酸化窒素の還元に関して文献において既知の任意の方法によって(Chemis
try of Heterocyclic N−oxides、Katrits
kyとLagowski、Academic Press 1971)、例えば
生成物を塩化リン(III)若しくは塩化リン(V)と、例えば塩化メチレン若
しくはトリクロロメタンのような塩素化溶媒中で反応させることによって、又は
生成物を無水トリフルオロ酢酸と、ヨウ化ナトリウム含有アセトニトニル中で反
応させることによって行うことができる。次に、生成物を例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムのような無機塩基の水溶液と、例えばメタノール、エタノー
ルのような不活性溶媒若しくは希釈剤の存在下で、好ましくは水とN,N−ジメ
チルホルムアミド若しくはメタノールとの混合物中の水酸化ナトリウムと反応さ
せることによって、アザインドールが製造される。この反応は好都合には、25
〜100℃の範囲内、好ましくは25〜50℃の範囲内の温度において行うこと ができる。次に、生成物を塩酸、臭化水素酸又は硫酸のような濃縮又は希薄な無 機酸の溶液によって、例えばメタノール、エタノール、塩化メチレン、好ましく
は水とエタノールとの混合物のような不活性溶媒の存在下で処理する。次に、得
られたアザインドールの臭素化は好都合には上述したように行うことができる。
次に、生成物の還元は上記(i)で述べた方法と同様な方法において行われる。 例えば、還元を好都合には、生成物の溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パ
ラジウム触媒の存在下の、例えばメタノール、エタノール又はN,N−ジメチル
ホルムアミドのような、不活性な溶媒又は希釈剤の存在下で撹拌することによっ
て達成することができる。
【0147】 本発明の他の態様では、6,7−ジアザオキシインドールを式Z7:
【化39】 [式中、R95は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ又は上記で定義し
た通りのR2の意味のいずれか(但し、ヒドロキシ、アミノ及びC2−C4アルカ ノイルを除く)を表す]で示される化合物を、式Z6の化合物の代わりに、4,
5−ジアザオキシインドールの製造に関して述べた方法に用いて製造することが
できる。
【0148】 本発明の他の態様では、5,6,7−トリアザオキシインドールを式Z8:
【化40】 [式中、R96は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシメチル、ジ(C1 −C5アルコキシ)メチル、アリール、ベンジル、C1−C5アルコキシカルボニ ル、ジ(C1−C5アルコキシ)ベンジル、好ましくは水素、ベンジル又はC1− C5アルコキシカルボニルを表す]で示される化合物を例えばポリリン酸のよう な無機酸と、リン酸中で反応させることによって製造することができる。この反
応は好都合には、50〜150℃の範囲内、好ましくは100〜150℃の範囲 内の温度において行うことができる。環化前に、生成物を単離してもしなくても よい。リン酸中の生成物の溶液を亜硝酸ナトリウムの溶液と混合することによっ
て、生成物の環化を行うことができる。この反応は好都合には、例えば水のよう
な溶媒中で、−5〜10℃の範囲内の温度、好ましくは0℃において行うことが できる。次に、環化生成物のハロゲン化をハロゲン化剤(上記(i)で述べたよ
うな)によって、好ましくは塩化リン(V)によって行うことができる。この反 応は好都合には、例えば、塩化メチレン、トリクロロメタンのような不活性溶媒
若しくは希釈剤中、ベンゼン若しくはトルエンのような芳香族炭化水素溶媒中、
又はN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのような芳香族アミ
ン中、より好ましくはN,N−ジメチルアニリン中で行うことができる。この反
応は好都合には、50〜200℃の範囲内、より好ましくは80〜150℃の範 囲内の温度において行われる。次に、得られたハロゲン化アザインドールを上記
(i)で述べたような方法と同様な方法で還元することができる。例えば、この 還元は好都合には、アザインドールの溶液を大気圧の水素下、炭素付き10%パ
ラジウム触媒の存在下の、例えばトリエチルアミン、エチルアミン又はアンモニ
アのようなアミンを含有する、好ましくはアンモニアを含有する、例えばアルコ ール(例えば、メタノール又はエタノール)のような溶媒の存在下で15〜80
℃の範囲内の温度、好ましくは周囲温度において撹拌することによって行うこと
ができる。次に、得られたアザインドールの臭素化は好都合には、上述したよう
に行うことができる。次に、生成物の還元は上記(i)で述べた方法と同様な方
法で行われる。例えば、この還元は好都合には、生成物の溶液を大気圧の水素下
で、炭素付き10%パラジウム触媒の存在下の、例えばメタノール、エタノール
又はN,N−ジメチルホルムアミドのような、不活性溶媒又は希釈剤の存在下に
おいて撹拌することによって行うことができる。
【0149】 本発明の他の態様では、4,5,6−トリアザオキシインドールは、式Z9:
【化41】 [式中、R97は水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシメチル、ジ(C1 −C5アルコキシ)メチル、アリール、ベンジル、C1−C5アルコキシカルボニ ル、ジ(C1−C5アルコキシ)ベンジル、好ましくは水素、ベンジル又はC1− C5アルコキシカルボニルを表す]で示される化合物を5,6,7−トリアザオ キシインドールの製造に関して上述した反応に式Z8化合物の代わりに用いるこ
とによって製造することができる。
【0150】 アザオキシインドール、ジアザオキシインドール及びトリアザオキシインドー
ルの製造では、ヘテロ芳香族オキシインドール基の置換基はこのために適当であ
ると知られた任意の方法によって製造の任意の段階において加えることができる
【0151】 (iii)式V化合物及びその塩は本発明の他の態様を構成し、例えば、上記
で定義した通りの式III化合物を、式XXIII:
【化42】 [式中、R2、n、環Z及びP1は上記で定義した通りである]で示される化合物
と反応させることによって製造することができる。この反応は例えば上記プロセ
ス(a)に関して述べたように行うことができる。
【0152】 式V化合物及びその塩は式XXIV:
【化43】 [式中、R2、R3、L1、n、環Z、s及びP1は上記で定義した通りである]で
示される化合物を、上記で定義した通りの式XI化合物と反応させることによっ
ても製造することができる。この反応は例えば上記プロセス(f)に関して述べ
たように行うことができる。
【0153】 少なくとも1個のR3がR157であり、X7が−O−、−S−、−SO2−、−
CONR17−、−SO2NR18−又は−NR20−(R17、R18及びR20はそれぞ れ独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
表す)である式V化合物及びその塩は、式XXV:
【化44】 [式中、R2、R3、X7、n、環Z、s及びP1は上記で定義した通りである]で
示される化合物を、上記で定義した通りの式IX化合物と反応させることによっ
ても製造することができる。この反応は例えば上記プロセス(e)に関して述べ
たように行うことができる。
【0154】 式XXIV化合物及びその塩は本発明の他の態様を構成し、例えば、式XXV
I:
【化45】 [式中、R3、s及び各L1は上記で定義した通りであり、キナゾリン環の4位置
のL1と他の位置の他のL1とは同じでも異なってもよい]で示される化合物を、
上記で定義した通りの式XXIII化合物と反応させることによって製造するこ
とができる。この反応は例えば上記プロセス(a)に関して述べたように行うこ
とができる。
【0155】 本発明の他の態様を構成する式XXV化合物及びその塩は、上記で定義した通
りである式XXII化合物と式XXIII化合物とを上記(a)で述べた条件下
で反応させて、式XXVII:
【化46】 [式中、R2、R3、P1、P2、X7、s、環Z及びnは上記で定義した通りであ る、但し、X7は−CH2−ではない]で示される化合物を得て、次に式XXVI
I化合物を例えば上記(i)で述べたように脱保護することによって製造するこ
とができる。
【0156】 (iv)式VI化合物及びその塩は本発明の他の態様を構成し、上記で定義し
た通りの式III化合物を式XXVIII:
【化47】 [式中、R2、n、環Z及びYは上記で定義した通りである]で示される化合物 と反応させることによって製造することができる。この反応は例えば上記プロセ
ス(a)に関して述べたように行うことができる。
【0157】 (v)式VII化合物及びその塩は本発明の他の態様を構成し、例えば、上記
で定義した通りの式III化合物を式XXIX:
【化48】 [式中、R1、R2、n、pl、環Z及びP2は上記で定義した通りである]で示 される化合物と反応させることによって製造することができる。この反応は例え
ば上記プロセス(a)に関して述べたように行うことができる。
【0158】 式VII化合物及びその塩は,式XXX:
【化49】 [式中、R1、R2、R3、L1、n、pl、s、環Z及びP2は上記で定義した通 りである]で示される化合物を、上記で定義した通りの式XI化合物と反応させ
ることによっても製造することができる。この反応は例えば上記プロセス(f)
に関して述べたように行うことができる。
【0159】 少なくとも1個のR3がR157であり、X7が−O−、−S−、−SO2−、−
CONR17−、−SO2NR18−又は−NR20−(R17、R18及びR20はそれぞ れ独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
表す)である式VII化合物及びその塩は、式XXXI:
【化50】 [式中、R1、R2、R3、X7、n、s、pl、環Z及びP2は上記で定義した通 りである]で示される化合物を、上記で定義した通りの式IX化合物と反応させ
ることによっても製造することができる。この反応は例えば上記プロセス(e)
に関して述べたように行うことができる。
【0160】 式XXX化合物及びその塩は例えば、上記で定義した通りの式XXVI化合物
を上記で定義した通りの式XXIX化合物と反応させることによっても製造する
ことができる。この反応は例えば上記プロセス(a)に関して述べたように行う
ことができる。
【0161】 式XXXI化合物及びその塩は、上記で定義した通りである式XXII化合物
と式XXIX化合物とを上記(a)で述べた条件下で反応させて、式XXXII
【化51】 [式中、R1、R2、R3、P2、X7、pl、環Z、n及びsは上記で定義した通 りである、但し、X7は−CH2−ではない]で示される化合物を得て、次に式X
XXII化合物を例えば上記(i)で述べたように脱保護することによって製造
することができる。
【0162】 (vi)上記で定義した通りの式VIII化合物及びその塩は本発明の他の態
様を構成し、式XXXIII:
【化52】 [式中、R1、R2、R3、P2、X7、s、環Z及びnは上記で定義した通りであ る、但し、X7は−CH2−ではない]で示される化合物を例えば上記(i)で述
べたようなプロセスによって脱保護することによって製造することができる。
【0163】 本発明の他の態様を構成する、式XXXIII化合物及びその塩は、上記で定
義した通りの式XXII化合物と式IV化合物とを、上記(a)で述べた条件下
で反応させて、式XXXIII化合物又はその塩を得ることによって製造するこ
とができる。
【0164】 (vii)式X化合物及びその塩は本発明の他の態様を構成し、上記で定義し
た通りの式XXVI化合物と式IV化合物とを反応させることによって製造する
ことができる、この反応は例えば、上記(a)で述べたプロセスによって行うこ
とができる。
【0165】 (viii)上記で定義した通りの式XII化合物及びその塩は本発明の他の
態様を構成し、例えば、上記で定義した通りの式VIII化合物を式XXXIV
: L1−C1−C5アルキル−L1 (XXXIV) [式中、L1は上記で定義した通りである]で示される化合物と反応させて、式 XII化合物又はその塩を得ることによって製造することができる。この反応は
例えば、上記(e)で述べたプロセスによって行うことができる。
【0166】 式I化合物の製薬的に受容される塩が必要である場合には、該塩は前記化合物
を例えば、製薬的に受容されるアニオンを有する酸と慣用的な方法を用いて反応
させることによって得ることができる。 例えば式III、IV、V、VI、VII、VIII、X、XII、XIV、
XV、XVI、XVII、XVIII、XIX、XX、XXI、XXII、XX
III、XXIV、XXV、XXVI、XXVII、XXVIII、XXIX、
XXX,XXXI、XXXII及びXXXIIIで示されるような、本明細書で
定義する中間体の多くは新規であり、これらは本発明の他の態様として提供され
る。これらの化合物の製造は本明細書に述べる通りである、及び/又は有機化学
の分野に熟練した人に周知の方法によって行われる。
【0167】 例えばFlt及び/又はKDRのようなVEGF受容体に関連した及びFGF
R1受容体に関連したチロシンキナーゼ活性を強力に阻害し、血管新生及び/
又は血管透過性増強を阻害する化合物の同定が望ましく、本発明の対象である。
これらの性質は例えば以下に記載する方法の1つ以上を用いて評価することがで
きる:
【0168】(a)in Vitroチロシンキナーゼ受容体阻害試験 この分析は、試験化合物がチロシンキナーゼ活性を阻害する能力を測定する。
VEGF、FGF又はEGF受容体細胞質ドメインをコードするDNAは、総遺
伝子合成(Edwards M.、International Biotec
hnology Lab5(3)、19〜25,1987)によって、又はクロ
ーニングによって得ることができる。次に、これらは、チロシンキナーゼ活性を
有するポリペプチドを得るための適当な発現系に発現させることができる。例え
ば、 昆虫細胞における組換えタンパク質の発現によって得られた、VEGF、FGF
又はEGF受容体細胞質ドメインが固有のチロシンキナーゼ活性を示すことが判
明した。VEGF受容体Flt(Genbank受け入れ番号X51602)の
場合には、Shibuya等(Oncogene、1990、5:519〜52
4)によって述べられている、メチオニン783によって開始し、終止コドンを
包含する細胞質ドメインの大部分をコードする1.7kb DNAフラグメント
をcDNAから単離し、バキュロウイルス・トランスプレイスメント・ベクター
(transplacement vector)中にクローン化した(例えば、pAcYM1(The Baculovirus Expression System:A Lab
oratory Guide、L.A.KingとR.D.Possee、Ch
apman and Hall、1992)又はpAc360又はpBlueB
acHis(Invitrogen Corporationから入手可能))
。この組換え構築体を昆虫細胞(例えば、Spodoptera frugip
erda21(Sf21))中にウイルスDNA(例えば、Pharminge
n BaculoGold)と共に同時トランスフェクトして(co-transfected)
、組換えバキュロウイルスを作製した(組換えDNA分子のアセンブリー方法と 、組換えバキュロウイルスの作製及び使用方法とについての詳細は標準的テキス ト、例えば、Sambrook等、1989、Molecular cloni ng−A Laboratory Manual、第2版、Cold Spri ng Harbour Laboratory Pressと、O’Reill y等、1992、Baculovirus Expression Vecto rs−A Laboratory Manual、W.H.Freeman a nd Co.New Yorkに見出すことができる)。分析に用いるための他 のチロシンキナーゼに関しては、メチオニン806(KDR、Genbank受 け入れ番号L04947)、メチオニン668(EGF受容体、Genbank 受け入れ番号X00588)、及びメチオニン399(EGF R1受容体、G enbank受け入れ番号X51803)から出発する細胞質フラグメントを同 様な方法でクローン化して、発現させることができる。
【0169】 cFltチロシンキナーゼ活性の発現のために、Sf21細胞をプラーク−純 粋なcFlt組換えウイルスによって3の感染多重度で感染させ、48時間後に 回収した。次に、回収した細胞を氷冷リン酸塩緩衝化生理食塩水(PBS)(1 0mM リン酸ナトリウムpH7.4、138mM 塩化ナトリウム、2.7m M 塩化カリウム)によって洗浄し、次に、氷冷HNTG/PMSF(20mM Hepes pH7.5、150mM塩化ナトリウム、10%v/vグリセロ ール、1%v/vTriton X100、1.5mM塩化マグネシウム、1m Mエチレングリコール−ビス(βアミノエチルエーテル)N,N,N’,N’− テトラ酢酸(EGTA)、1mM PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオ リド)中に再懸濁させた;使用する直前に、細胞1000万につき1ml HN TG/PMSFを用いて、新たに調製したメタノール中100mM溶液からPM SFを加える。この懸濁液を13,000rpmで4℃において10分間遠心分 離し、上澄み液(酵素ストック)を取り出して、アリコートとして−70℃にお いて貯蔵した。分析においてストック酵素の各新しいバッチを酵素希釈剤(10 0mM Hepes pH7.4、0.2mM オルトバナジン酸ナトリウム、 0.1%v/vTriton X100、0.2mMジチオスレイトール)で希 釈することによって滴定した。典型的なバッチでは、ストック酵素を酵素希釈剤 によって1/2000に希釈し、50μlの希釈酵素を各分析穴に対して用いる 。
【0170】 チロシン含有ランダムコポリマー、例えばPoly(Glu、Ala、Tyr )6:3:1(Sigma P3899)から基質溶液のストックを調製して、 PBS中の1mg/mlストックとして−20℃において貯蔵し、プレート(pla te coating)のためにはPBSによって1/500に希釈した。 分析の1日前に、希釈済基質溶液100μlを分析プレート(Nunc ma
xisorp 96穴イムノプレート)の総ての穴に移し、これをシールし、4
℃において一晩放置した。
【0171】 分析の当日に、基質溶液を捨て、分析プレート穴をPBST(0.05%v/
vTween20含有PBS)によって1回、50mM Hepes pH7.
4によって1回洗浄した。
【0172】 試験化合物を10%ジメチルスルホキシド(DMSO)によって希釈し、25
μlの希釈済み化合物を洗浄済み分析プレートの穴に移した。“トータル(total
)”対照穴は化合物の代わりに10%DMSOを含有した。8μMアデノシン− 5’−三リン酸(ATP)を含有する40mM塩化マンガン(II)25μlを
“ブランク”対照穴以外の総ての試験穴に加えた、“ブランク”対照穴はATP
を含有しない塩化マンガン(II)を含有した。反応を開始させるために、50
μlの新たに希釈した酵素を各穴に加えて、プレートを室温において20分間イ
ンキュベートした。次に、液体を捨て、穴をPBSTによって2回洗浄した。1
00μlのマウスIgG抗ホスホチロシン抗体(Upstate Biotec
hnology Inc.、製品05−321)を、0.5%w/vウシ血清ア
ルブミン(BSA)含有PBSTによって1/6000濃度に希釈して、各穴に
加えて、プレートを室温において1時間インキュベートしてから、液体を捨て、
穴をPBSTによって2回洗浄した。100μlの西洋ワサビペルオキシダーゼ
(HRP)結合ヒツジ抗マウスIg抗体(Amersham、製品NXA931
)を0.5%w/vBSA含有PBSTによって1/500濃度に希釈して、加
え、プレートを室温において1時間インキュベートしてから、液体を捨て、穴を
PBSTによって2回洗浄した。100μlの2,2’−アジノ−ビス(3−エ
チルベンズチアゾリン−6−スルホン酸)(ABTS)溶液[新たに調製された
50mMリン酸塩−クエン酸塩緩衝剤pH5.0+0.03%過ホウ酸ナトリウ
ム(蒸留水100mlにつきリン酸塩クエン酸塩緩衝剤+過ホウ酸ナトリウム(
PCSB)カプセル(Sigma P4922)1個によって調製)50ml中
にABTSの50mg錠剤(Boehringer 1204 521)1個を
用いて新たに調製したもの]を各穴に加えた。次に、プレート読み取り分光光度
計を用いて405nmにおいて測定した、“トータル”対照穴の光学濃度値が約
1.0になるまで、プレートを室温において20〜60分間インキュベートした
。“ブランク”(ATPなし)と“トータル”(化合物なし)対照値を用いて、
酵素活性の50%阻害を生じる試験化合物の希釈範囲を決定した。
【0173】(b)in vitro HUVEC増殖分析 この分析は、試験化合物がヒトへそ静脈内皮細胞(HUVEC)の増殖因子−
刺激増殖を阻害する能力を測定する。 HUVEC細胞をMCDB 131(Gibco BRL)+7.5%v/v
ウシ胎児血清(FCS)中に単離し、96穴プレートにおいて1000細胞/穴
の濃度で、MCDB 131+2%v/vFCS+3μg/mlヘパリン+1μ
g/mlヒドロコルチゾン中で培養した(継代数2〜8)。少なくとも4時間後
に、これらに適当な増殖因子(即ち、VEGF3ng/ml、EGF3ng/m
l又はb−FGF0.3ng/ml)と化合物を投与した。次に、培養物を37
℃において7.5%CO2と共に4日間インキュベートした。4日目に、培養物 を1μCi/穴のトリチウム化チミジン(Amersham、製品TRA61)
によってパルス標識して、4時間インキュベートした。細胞を96穴プレート回
収器(Tomtek)を用いて回収し、Betaプレートカウンターによってト
リチウムの取り込みに関して評価した。cpmとして表現される、細胞中への放
射能の取り込みを用いて、化合物による増殖因子刺激細胞増殖の阻害を測定した
【0174】(c)in vitroラット子宮水腫分析 この試験は、化合物がエストロゲン刺激後の最初の4〜6時間内に生じるラッ
ト子宮重量の急激な増加を減ずる能力を測定する。子宮重量のこの早期増加は、
子宮血管系の透過性増強によって惹起される水腫によるものであることが長い間
知られており、最近では、Cullinan−BoveとKoos(Endoc
rinology、1993,133:829〜837)が子宮におけるVEG
FmRNAの発現増加との密接な一時的関係を実証している。本発明者らは、V
EGFに対する中和モノクローナル抗体によるラットの先行処理が子宮重量の急
激な増加を有意に低減することを発見し、重量増加がVEGFによって実質的に
仲介されることを確認した。
【0175】 生後20〜22日間のラット群を溶媒中の1回皮下投与量のエストラジオール
安息香酸(2.5μg/ラット)によって、又は溶媒のみによって処理した。後
者は無刺激対照として役立った。エストラジオール安息香酸を投与する前の種々
な時点において試験化合物を経口投与した。エストラジオール安息香酸を投与し
た後5時間に、ラットを人によって殺して、それらの子宮を切断し、水気を拭き
取り、秤量した。試験化合物とエストラジオール安息香酸によって処理した群と
、エストラジオール安息香酸のみによって処理した群とにおける子宮重量の増加
をStudent T検定を用いて比較した。エストラジオール安息香酸の作用
の阻害は、p<0.05の場合に、有意であるとみなされた。
【0176】 本発明の他の態様によると、上記で定義した通りの式I化合物又はその製薬的に
受容される塩を、製薬的に受容される賦形剤又はキャリヤーと共に含む薬剤組成
物を提供する。
【0177】 該組成物は、例えば錠剤若しくはカプセルとして経口投与に適した形態、例え
ば無菌の溶液、懸濁液若しくはエマルジョンとして非経口注射(静脈内、皮下、
筋肉内、血管内又は注入)に適した形態、例えば軟膏若しくはクリームとして局
所投与に適した形態、又は例えば座薬として直腸投与に適した形態でありうる。
一般に、上記組成物は慣用的な賦形剤を用いて慣用的な方法で製造することがで
きる。
【0178】 本発明の組成物は有利には単位投与形として提供される。該化合物は通常、温
血動物に、動物の1m2体表面積当り5〜5000mg、即ち、約0.1〜10 0mg/kgの範囲内の単位投与量で投与される。例えば、1〜100mg/k
g、好ましくは、1〜50mg/kgの範囲内の単位投与量が考えられ、これは
通常、治療有効量を提供する。例えば錠剤又はカプセルのような単位投与形は通
常、例えば1〜250mgの有効成分を含有する。
【0179】 本発明の他の態様によると、療法によるヒト又は動物の身体の治療法に用いる
ための上記で定義した通りの式I化合物又はその製薬的に受容される塩を提供す
る。 本発明者らは、本発明の化合物がVEGF受容体チロシンキナーゼ活性とFG
F R1受容体チロシンキナーゼ活性とを阻害し、それ故、それらの抗血管新生
効果及び/又はそれらが血管透過性を低減させる能力のために重要であることを
発見している。
【0180】 本発明の他の態様は、薬剤として用いるための式I化合物又はその製薬的に受
容される塩であり、好都合には、例えばヒトのような温血動物に抗血管新生効果
及び/又は血管透過性低減効果を発生させるための薬剤として用いるための式I
化合物又はその製薬的に受容される塩である。
【0181】 したがって、本発明の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物におけ
る抗血管新生効果及び/又は血管透過性低減効果の発生に用いるための薬剤の製
造への式I化合物又はその製薬的に受容される塩の使用を提供する。
【0182】 本発明の他の態様によると、抗血管新生効果及び/又は血管透過性低減効果を
発生させる治療を必要とする、例えばヒトのような温血動物に抗血管新生効果及
び/又は血管透過性低減効果を発生させる方法であって、前記動物に上記で定義
した通りの式I化合物又はその製薬的に受容される塩の有効量を投与することを
含む前記方法を提供する。
【0183】 上述したように、特定の疾患状態の治療的又は予防的処置に必要な投与量の大
きさは治療されるホスト、投与経路及び治療される疾患の重症度に依存して、必
然的に変化する。好ましくは、1〜50mg/kgの範囲内の1日量が用いられ
る。しかし、該1日量は治療されるホスト、特定の投与経路及び治療される疾患
の重症度に依存して、必然的に変化する。したがって、最適投与量は、任意の特
定の患者を治療している開業医によって決定されることができる。
【0184】 上記で定義した抗血管新生及び/又は血管透過性低減治療は単独療法として適
用することができる、又は本発明の化合物の他に、1種類以上の他の物質又は治
療を包含することができる。このような複合治療(conjoint treatment)は治療の
個々の構成要素を同時、逐次又は別々に投与することによって達成することがで
きる。医療の腫瘍学分野では、各癌患者の治療に種々な治療形式の組み合わせを
用いることは、標準的実施である。医療の腫瘍学では、上記で定義した抗血管新
生及び/又は血管透過性低減治療の他の、このような複合治療の他の構成要素(
単数又は複数)は手術、放射線療法又は化学療法でありうる。このような化学療
法は主要な3カテゴリーの治療剤を包括しうる:
【0185】 (i)上記で定義した抗血管新生剤とは異なる機構によって作用する他の抗血管
新生剤(例えば、リノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、アンギオス
タチン、ラゾキシン、サリドマイド); (ii)例えば抗エストロゲンのような細胞増殖抑制剤(例えば、タモキシフェ
ン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン)、
プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば
、アナストロゾール、レトラゾール、ボラゾール、イクゼメスタン(exemestane)
)、抗プロゲストゲン、抗アントロゲン(例えば、フルタミド、ニルタミド、ビ
カルタミド、酢酸シプロテロン)、LHRHアゴニスト及びアンタゴニスト(例
えば、酢酸ゴセレリン、ルプロリド)、テストステロン5α−ジヒドロレダクタ
ーゼ阻害剤(例えば、フィナステリド)、抗浸潤剤(例えば、マリマスタットの
ようなメタロプロテイナーゼ阻害剤と、ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベ
ーター受容体機能の阻害剤)、及び増殖因子機能の阻害剤(このような増殖因子
は例えばEGF、血小板由来増殖因子と、肝細胞増殖因子を包含し、このような
阻害剤は増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体、チロシンキナーゼ阻害剤及びセリ
ン/トレオニンキナーゼ阻害剤を包含する);及び
【0186】 (iii)医療の腫瘍学に用いられる、抗増殖/抗腫瘍薬及びこれらの組み合わ
せ、例えば、代謝拮抗物質(例えば、メトトレキセートのような葉酸拮抗薬、5
−フルオロウラシル、プリン及びアデノシン類似体のようなフルオロピリミジン
、シトシンアラビノシド);抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウ
ノマイシン、エピルビシン及びイダルビシンのようなアントラサイクリン、ミト
マイシン−C、ダクチノマイシン、ミトラマイシン);白金誘導体(例えば、シ
スプラチン、カルボプラチン);アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタ
ード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イ
フォスファミド、ニトロソウレア、チオテパ);有糸***阻害剤(例えば、ビン
クリスチンのようなビンカアルカロイドと、タキソール、タキソテレのようなタ
キソイド);トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシドとテニポシドのよう
なエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン)。
【0187】 上述したように、本発明において定義した化合物はそれらの抗血管新生及び/
又は血管透過性低減効果のために重要である。本発明のこのような化合物は癌、
糖尿病、乾せん、慢性関節リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、急性及び慢性のネフ
ロパシー、アテローム、動脈再狭窄、自己免疫病、急性炎症、及び網膜血管増殖
を伴う眼疾患を含めた、広範囲な疾患状態に有用であると期待される。特に、本
発明のこのような化合物は、例えば結腸、胸部、前立腺、肺及び皮膚の原発性及
び再発性の固体腫瘍の増殖を有利に遅延させると期待される。より詳しくは、本
発明のこのような化合物は、VEGF及び/又はFGFに関連した原発性及び再
発性の固体腫瘍、特に、例えば結腸、胸部、前立腺、肺、外陰部及び皮膚の或る
一定の腫瘍を含めた、それらの増殖と進展に関してVEGF及び/又はFGFに
有意に依存するような腫瘍の増殖を阻害すると期待される。
【0188】 式I化合物及びその製薬的に受容される塩は、治療薬へのそれらの使用の他に
、例えばネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような実験室動物にお
けるVEGF受容体チロシンキナーゼ活性とFGF R1受容体チロシンキナー
ゼ活性との阻害剤の効果を、新規な治療剤の探求の一部として、評価するための
in vivo及びin vitro試験系の開発と標準化における薬理学的ツ
ールとしても有用である。
【0189】 “エーテル”なる用語を本明細書の如何なるところでも用いる場合には、この
用語がジエチルエーテルを意味することを理解すべきである。 次に、本発明を以下の非限定的実施例において説明するが、実施例において他
に指示しない限り、次のように定める:
【0190】 (i)蒸発は真空下での回転蒸発によって実施し、濾過によって例えば乾燥剤
のような残留固体を除去した後に、仕上げ処理を実施した; (ii)操作は、18〜25℃の範囲内である周囲温度において、例えばアル
ゴンのような不活性ガスの雰囲気下で実施した; (iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ操作による)と中圧液体ク
ロマトグラフィー(MPLC)とは、E.Merck(Darmstadt、G
ermany)から入手した、Merck Kieselgelシリカ(Art
.9385)又はMerck Lichroprep RP−18(Art.9
303)逆相シリカ上で実施した;
【0191】 (iv)収率は例示のためにのみ記載するのであり、必ずしも達成されうる最
大値ではない; (v)融点は未修正であり、Mettler SP62自動融点装置、油浴装
置又はKofflerホットプレート装置を用いて測定した; (vi)式Iの最終生成物の構造は核(一般にはプロトン)磁気共鳴(NMR
)と質量スペクトル方法とによって確認した;プロトン磁気共鳴化学シフト値は
δスケールで測定し、ピーク多重度は次のように表示する:s、一重線;d、二
重 線;t、三重線;m、多重線;br、幅広い;q、四重線、quin、五重線;
【0192】 (vii)中間体は一般に完全には特徴付けず、純度は薄層クロマトグラフィ
ー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外(IR)又はN
MR分析によって評価した; (viii)石油エーテルは40〜60℃の範囲で沸騰する石油留分を意味す
る; (iX)下記略号が用いられている: DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヒドロフラン
【0193】実施例1 7−アザオキシインドール臭化水素酸塩(269mg、1.25mmol)(
Tet.Let.1987、28、4027)をTHF(3ml)とDMF(3
ml)との混合物中の水素化ナトリウム(100mg、2.5mmol、ヘキサ
ンによって予め洗浄したもの)の懸濁液に加えた。周囲温度において40分間撹
拌した後に、4−クロロ−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キ
ナゾリン(169mg、0.5mmol)を加えた。75℃において1時間加熱
した後に、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を酢酸エチルと水とに分配した
。水層を分離し、2M塩酸によってpH8に調節した。塩化メチレンによって抽
出した後に、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、揮発物を蒸発によって 除去した。残渣を塩化メチレン/メタノール中に溶解して、エーテル中の3M塩
化水素(0.5ml)を加えた。エーテルによる希釈後に、固体を濾過によって
回収し、真空下で乾燥させて、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7
−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(150mg、59
%)を得た。
【数1】
【0194】 出発物質は次のように製造した: 6M塩酸(120ml)中の4−(3−クロロ−4−フルオロアニリノ)−7
−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(6.0g、13.
4mmol)(WO96/33980)の懸濁液を6時間還流加熱した。混合物
を0℃に冷却し、冷却しながら、濃アンモニア水溶液を添加することによって細
心に中和した。得られた沈殿を濾過によって回収し、希アンモニア水溶液と水と
によって 洗浄し、真空下で乾燥させて、7−メトキシ−6−(3−モルホリ
ノプロポキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(4.2g、98%収
率)を得た。
【数2】
【0195】 DMF(0.1ml)を含有する塩化チオニル(10ml)中の7−メトキシ
−6−(3−モルホリノプロポキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン
(990mg、3.1mmol)の溶液を80℃において1.5時間加熱した。
冷却後に、トルエンを加え、溶媒を蒸発によって除去した。残渣をエーテルと共
に磨砕して、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を酢酸エチルと水とに分配し
、水層を2M水酸化ナトリウムによってpH7.5に調節した。有機層をブライ
ン(brine)によって洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、揮発物を蒸発によって除去
した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/メ
タノール(1/9、その後に95/5)によって溶出した。固体を、ヘキサンと
共に磨砕し、濾過によって回収し、エーテルによって洗浄し、4−クロロ−7−
メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(614mg、58%
)を得た。
【数3】
【0196】実施例2 THF(3ml)中の7−アザオキシインドール(268mg、2mmol)
の溶液を、THF(4ml)中の水素化ナトリウム(80mg、2mmol、T
HFによって予め洗浄したもの)の懸濁液に加えた。周囲温度において20分間
撹拌した後に、THF(3ml)とDMF(1ml)との混合物中の4−クロロ
−6−メトキシ−7−(2−メトキシエトキシ)キナゾリン(180mg、0.
7mmol)を加えた。周囲温度において30分間、次に65℃において1時間
撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を水とエーテルとに分配し
た。水層を分離し、2M塩酸によってpH4に調節した。沈殿を濾過によって回
収し、真空下で乾燥させ、次に、これを塩化メチレン/メタノール(1/1)中
に懸濁させ、エーテル中の3M塩化水素を加えた。固体を濾過によって回収し、
メタノールによって洗浄し、次にエーテルによって洗浄して、真空下で乾燥させ
て、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(2−メ
トキシエトキシ)キナゾリン(388mg、68%)を得た。
【数4】
【0197】 出発物質は次のように製造した: アセトン(60ml)中のエチル 4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾエー
ト(9.8g、50mmol)と、2−ブロモエチルメチルエーテル(8.46
ml、90mmol)と、炭酸カリウム(12.42g、90mmol)との混
合物を30時間還流加熱した。混合物を冷却させ、固体を濾過によって除去した
。揮発物を濾液から蒸発によって除去し、残渣を、ヘキサンと共に磨砕して、エ
チル 3−メトキシ−4−(2−メトキシエトキシ)ベンゾエート(11.3g
、89%)を白色固体として得た。
【数5】
【0198】 エチル 3−メトキシ−4−(2−メトキシエトキシ)ベンゾエート(9.5
g、37mmol)を0℃の撹拌濃硝酸(75ml)に少量ずつ加えた。混合物
を周囲温度に加温し、さらに90分間撹拌した。混合物を水によって希釈し、塩
化メチレンによって抽出し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を蒸発によって除去 した。残渣を、ヘキサンと共に磨砕し、エチル 5−メトキシ−4−(2−メト
キシエトキシ)−2−ニトロベンゾエート(10.6g、95%)を橙色固体と
して得た。
【数6】
【0199】 メタノール(150ml)中のエチル 5−メトキシ−4−(2−メトキシエ
トキシ)−2−ニトロベンゾエート(10.24g、34mmol)と、シクロ
ヘキサン(30ml)と、炭素付き10%パラジウム触媒(2.0g)との混合
物を5時間還流加熱した。反応混合物を冷却させ、塩化メチレンによって希釈し
た。触媒を濾過によって除去し、揮発物を濾液から蒸発によって除去した。残渣
を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して、エチル 2−アミノ−5−メトキシ−
4−(2−メトキシエトキシ)ベンゾエート(8.0g)を淡黄褐色固体として
得た。ホルムアミド(80ml)をこの生成物に加えて、混合物を170℃にお
いて18時間加熱した。溶媒の約1/2を高真空下での蒸発によって除去し、残
渣を一晩放置した。固体生成物を濾過によって回収して、エーテルによって洗浄
して、乾燥させて、6−メトキシ−7−(2−メトキシエトキシ)−3,4−ジ
ヒドロキナゾリン−4−オン(5.3g、2工程を通して62%)を灰色固体と
して得た。
【数7】
【0200】 塩化チオニル(50ml)中の6−メトキシ−7−(2−メトキシエトキシ)
−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(5.1g、20mmol)の混合物
に、DMF(0.5ml)を加えた。この混合物を3時間、撹拌し、還流加熱し
、冷却させ、過剰な塩化チオニルを蒸発によって除去した。残渣を塩化メチレン
中に懸濁させ、炭酸水素ナトリウム水溶液によって洗浄した。水相を塩化メチレ
ンによって抽出し、一緒にした抽出物を乾燥させた(MgSO4)。粗生成物を 塩化メチレン/ヘキサンから再結晶して、4−クロロ−6−メトキシ−7−(2
−メトキシエトキシ)キナゾリン(2.8g、51%)を純白色固体として得た
【数8】
【0201】 塩化メチレン(10ml)中の7−アザオキシインドール臭化水素酸塩(80
0mg、3.7mmol)(Tet.Let.1987、28、4027)の懸
濁液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液によってpH9に調節した。有機層を分離
し、水層を塩化メチレンによって抽出した。有機層を一緒にして、ブラインによ
って洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を カラムクロマトグラフィーによって精製して,塩化メチレン/ヘキサン(95/ 5)によって溶出して、7−アザオキシインドール遊離塩基(238mg、48
%)を得た。
【0202】実施例3 THF(10ml)中の7−アザオキシインドール(284mg、2.1mm
ol)(実施例2において出発物質に関して述べたように調製)の溶液を、TH
F(6ml)中の水素化ナトリウム(112mg、2.8mmol、石油エーテ
ルによって予め洗浄したもの)の懸濁液に加えた。周囲温度において20分間撹
拌した後に、THF(3ml)とDMF(1ml)との混合物中の4−クロロ−
6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(238mg、0
.7mmol)の溶液を加えた。65℃において1時間撹拌した後に、揮発物を
蒸発によって除去した。残渣を水とエーテルとに分配した。水層を分離し、2M
塩酸によってpH7に調節した。水の蒸発後に、沈殿を、エーテルと共に磨砕し
、濾過によって回収して、エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させた。残渣
をカラムクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/メタノール(95
/5、その後に90/10)によって溶出した。溶媒の蒸発後に、残渣を塩化メ
チレン/メタノール(1/1)中に懸濁させ、エーテル中3M塩化水素を加えた
。溶媒を蒸発によって除去した後に、固体を濾過によって回収して、エーテルに
よって洗浄し、真空下で乾燥させて、4-(7−アザオキシインドル−3−イル )−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(150mg
,51%)を得た。
【数9】
【0203】 出発物質は次のように製造した: 4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸(4.5g、26.8mmol)と、
3−モルホリノプロピルクロリド(9.5g、58.0mmol)(J.Am.
Chem.Soc.1945、67,736に従って調製)と、炭酸カリウム(
8.0g、58mmol)と、ヨウ化カリウム(1.0g、0.22mmol)
と、DMF(80ml)との混合物を100℃において3時間、撹拌し、加熱し
た。固体を濾過によって除去し、濾液から揮発物を蒸発によって除去した。残渣
をエタノール(50ml)中に溶解し、2M水酸化ナトリウム(50ml)を加
え、混合物を90℃において2時間加熱した。一部蒸発させた後に、混合物を濃
塩酸によって酸性化し、エーテルによって洗浄し、Diaion(Mitsub
ishiの商標)HP20SS樹脂カラム上で精製し、水によって溶出し、次に
塩酸(pH2)中のメタノールの勾配(0〜25%)によって溶出した。溶媒の
一部蒸発と、凍結乾燥とは3−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)安
息香酸(8.65g、97%)を生成した。
【数10】
【0204】 TFA(25ml)中の3−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)安
息香酸(7.78g、23.5mmol)の溶液に、発煙硝酸(1.5ml、3
6.2mmol)を0℃において徐々に加えた。冷却浴を除去し、反応混合物を
周囲温度において1時間撹拌した。TFAを蒸発させ、氷を残渣に加えた。沈殿
を濾過によって回収して、最低量の水によって洗浄し、次にトルエンとエーテル
とによって洗浄した。固体を五酸化リン上で真空下において乾燥させて、5−メ
トキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)−2−ニトロ安息香酸トリフルオロ
酢酸塩(7.54g、71%収率)を得て、これをさらに精製せずに用いた。
【数11】
【0205】 塩化チオニル(15ml)とDMF(0.05ml)とを5−メトキシ−4−
(3−モルホリノプロポキシ)−2−ニトロ安息香酸トリフルオロ酢酸塩(7.
54g、16.6mmol)に加えた。この混合物を50℃において1時間加熱
し、過剰な塩化チオニルを蒸発と、トルエンとの共沸蒸留(x2)とによって除
去した。得られた固体をTHF(200ml)中に懸濁させ、この混合物に通し
てアンモニアを30分間バブルさせた。沈殿を濾過によって取り出し、THFに
よって洗浄してから、捨てた。濾液を蒸発によって濃縮した後に、生成物が析出
し、これを濾過によって回収して、5−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポ
キシ)−2−ニトロベンズアミド(5.25g、93%収率)を淡黄色結晶とし
て得て、これをさらに精製せずに用いた。
【数12】
【0206】 メタノール(150ml)中の5−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキ
シ)−2−ニトロベンズアミド(5.67g、16.7mmol)の懸濁液に、
濃塩酸(30ml)を加え、混合物を60℃に加熱した。5−メトキシ−4−(
3−モルホリノプロポキシ)−2−ニトロベンズアミドが溶解したときに、鉄粉
(5.6g、100mmol)を少量ずつ反応混合物に加え、次に、反応混合物
を60℃において90分間加熱した。冷却後に、不溶物を、珪藻土に通す濾過に
よって除去し、揮発物を濾液から蒸発によって除去し、残渣をDiaion(M
itsubishiの商標)HP20SS樹脂カラム上で精製して、水によって
溶出し、次に塩酸(pH2)によって溶出した。蒸発による画分の濃縮は沈殿を
生じ、この沈殿を濾過によって回収し、五酸化リン上で真空下で乾燥させて、2
−アミノ−5−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)ベンズアミドをベ
ージュ色結晶の塩酸塩(4.67g、75%)として得た。
【数13】
【0207】 ジオキサン(35ml)中の2−アミノ−5−メトキシ−4−(3−モルホリ
ノプロポキシ)ベンズアミド(4.57g、12.25mmol)とGold試
薬(2.6g,15.89mmol)との混合物を5時間還流加熱した。酢酸( 0.55ml)と酢酸ナトリウム(1.0g)とを反応混合物に加え、この反応
混合物をさらに3時間還流加熱した。混合物を周囲温度に冷却して、揮発物を蒸
発によって除去した。残渣を2M水酸化ナトリウムによってpH7に調節し、D
iaion(Mitsubishiの商標)HP20SS樹脂カラム上で精製し
て、水中メタノール(0〜60%の勾配)によって溶出した。蒸発による画分の
濃縮は沈殿を生じ、この沈殿を濾過によって回収し、五酸化リン上で真空下で乾
燥させて、4−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)
キナゾリン(3.04g、78%)を白色固体として得た。
【数14】
【0208】 4−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリ
ン(638mg、2mmol)と塩化チオニル(8ml)との混合物を30分間
還流加熱した。過剰な塩化チオニルを蒸発と、トルエンとの共沸蒸留(x2)と
によって除去した。残渣を塩化メチレン中に懸濁させ、炭酸水素ナトリウムの1
0%水溶液(50ml)をこの混合物に加えた。有機層を分離して、乾燥させ(
MgSO4)、溶媒を蒸発によって除去した。残渣を、エーテルと共に磨砕し、 固体を濾過によって回収して、エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、
4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(5
90mg、87%)を得た。
【数15】
【0209】実施例4 THF(3ml)中の7−アザオキシインドール(170mg、1.27mm
ol)(実施例2において出発物質に関して述べたように調製)の溶液を、TH
F(3ml)中の水素化ナトリウム(51mg、1.27mmol、ヘキサンに
よって予め洗浄したもの)の懸濁液に加えた。周囲温度において30分間撹拌し
た後に、DMF(2ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(2−(ピロリ
ジン−1−イル)エトキシキナゾリン(130mg、0.42mmol)の溶液
を加えた。60℃において30分間撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去し
た。残渣を塩化メチレンと水とに分配した。水層を2M塩化水素によってpH2
に調節した。水層を蒸発させた。残渣を水中に懸濁させ、水層を2M水酸化ナト
リウムによってpH9に調節し、塩化メチレンによって抽出した。有機層をブラ
インによって洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。沈殿を、中性アル ミナ上でのクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/メタノールの勾
配(9/10〜1/9)によって溶出した。溶媒の蒸発後に、残渣を塩化メチレ
ン/メタノール(1/1)中に溶解し、メタノール中2M塩酸を加えた。揮発物
を蒸発によって除去し、残渣を、エーテルと共に磨砕し、濾過によって回収し、
真空下で乾燥させて、4-(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキ シ−7−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)キナゾリン(33mg,1
8%)を得た。
【数16】
【0210】 出発物質は次のように製造した: ジオキサン(100ml)中の2−アミノ−4−ベンジルオキシ−5−メトキ
シベンズアミド(10g、0.04mol)(J.Med.Chem.1977
、20巻、146〜149)と、Gold試薬(7.4g、0.05mol)と
の混合物を24時間、撹拌し、還流加熱した。酢酸ナトリウム(3.02g、0
.037mol)と酢酸(1.65ml、0.029mol)とを反応混合物に
加え、さらに3時間還流加熱した。揮発物を蒸発によって除去し、水を残渣に加
え、固体を濾過によって回収し、水によって洗浄し、乾燥させた。酢酸からの再
結晶は7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−
オン(8.7g、84%)を生成した。
【0211】 7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン
(2.82g、0.01mol)と、塩化チオニル(40ml)と、DMF(0
.28ml)との混合物を1時間、撹拌し、還流加熱した。この混合物を蒸発さ
せ、トルエンと共沸蒸留して、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−6−メトキシ
キナゾリン塩酸塩(3.35g)を得た。
【0212】 7−ベンジルオキシ−4−クロロ−6−メトキシキナゾリン塩酸塩(3.35
g)を塩化メチレン(250ml)中に溶解し、水層がpH8に調節されるまで
,炭酸水素ナトリウムによって洗浄した。有機層をブラインによって洗浄し、乾 燥させ(MgSO4)、蒸発させて、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−6−メ トキシキナゾリン(2.9g、96%)を得た。 水素化ナトリウム(パラフィン油中80%懸濁液400mg、13.3mmo
l)を、乾燥1−メチル−2−ピロリジノン(20ml)中のフェノール(1. 26g、13.3mmol)の溶液に加えて、混合物を10分間撹拌した。
【0213】 次に、7−ベンジルオキシ−4−クロロ−6−メトキシキナゾリン(1.6g
、5.3mmol)を加え,反応混合物を110℃において2時間加熱した。混 合物を冷却させ、水を加え、混合物を酢酸エチル(3x100ml)によって抽
出した。一緒にした抽出物を次に2M水酸化ナトリウム溶液、水及びブラインに
よって洗浄した。減圧下で溶媒を除去して、7−ベンジルオキシ−6−メトキシ
−4−フェノキシキナゾリン(1.6g、84%)を黄色を帯びた固体として得
た。
【数17】
【0214】 TFA(3ml)中の7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−4−フェノキシキ
ナゾリン(160mg、0.44mmol)を30分間、還流加熱した。溶媒を
蒸発によって除去し、残渣を炭酸水素ナトリウム溶液によって処理した。沈殿し
た生成物を濾過によって回収し、水によって洗浄し、乾燥させて、7−ヒドロキ
シ−6−メトキシ−4−フェノキシキナゾリン(105mg、88%)を得た。
【数18】
【0215】 DMF(30ml)中の7−ヒドロキシ−6−メトキシ−4−フェノキシキナ
ゾリン(1.0g、3.7mmol)と炭酸カリウム(3.9g、28.3mm
ol)に、1−(2−クロロエチル)ピリジン塩酸塩(1.27g、7.5mm
ol)を加えた。この混合物を110℃において4時間加熱し、冷却させた。混
合物を濾過し、濾液から揮発物を蒸発によって除去した。残渣をカラムクロマト
グラフィーによって精製して、塩化メチレン/メタノール/アンモニア(100
/8/1)によって溶出して、油状物を得て、これを酢酸エチルと共に磨砕し、
6−メトキシ−4−フェノキシ−7−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ
)キナゾリン(200mg、15%)を白色固体として得た。
【数19】
【0216】 6−メトキシ−4−フェノキシ−7−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキ
シ)キナゾリン(565mg、1.55mmol)と2M塩酸(5ml)との混
合物を90℃において90分間加熱し、冷却させた。この溶液を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液によって中和し、水を蒸発によって除去した。残渣をカラムクロマト
グラフィーによって精製して、塩化メチレン/メタノール/アンモニア(100
/8/1)によって溶出して、6−メトキシ−7−(2−(ピロリジン−1−イ
ル)エトキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(440mg、98%
収率)を得た。この物質をさらに特徴付けすることなく用いた。
【0217】 DMF(0.5ml)を含有する塩化チオニル(12ml)中の6−メトキシ
−7−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリ
ン−4−オン(909mg、3.14mmol)の溶液を1時間還流させた。冷
却後に、トルエンを加え、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を塩化メチレン
と水とに分配し、水層を炭酸水素ナトリウムによってpH8に調節した。有機層
を分離し、ブラインによって洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発さ せた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/メ
タノール(95/5、次に85/15)によって溶出した。残渣を、エーテルと
共に磨砕し、濾過によって回収し、真空下で乾燥させて、4−クロロ−6−メト
キシ−7−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)キナゾリン(638mg
、66%)を得た。
【数20】
【0218】実施例5 DMF(3ml)中の7−アザオキシインドール(165mg、1.23mm
ol)(実施例2において出発物質に関して述べたように調製)の溶液を、DM
F(3ml)中の水素化ナトリウム(50mg、1.23mmol、ヘキサンに
よって予め洗浄したもの)の懸濁液に滴加した。周囲温度において30分間撹拌
した後に、DMF(3ml)中の4−クロロ−7−(2−(イミダゾル−1−イ
ル)エトキシ)−6−メトキシキナゾリン(125mg、0.41mmol)を
加えた。混合物を65℃において30分間加熱した。冷却後に、混合物を飽和塩
化アンモニウム水溶液と塩化メチレンとに分配した。沈殿を濾過によって回収し
、乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/メ
タノール(8/2)によって溶出した。溶媒の蒸発後に、固体を塩化メチレン/
メタノール中に溶解し、エーテル中2.2M塩化水素を加えた。周囲温度におい
て10分間撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を、エーテルと
共に磨砕し、濾過によって回収し、真空下で乾燥させて、4-(7−アザオキシ インドル−3−イル)−7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−
メトキシキナゾリン(110mg、53%)を得た。
【数21】
【0219】 出発物質は次のように製造した: ジオキサン(100ml)中の2−アミノ−4−ベンジルオキシ−5−メトキ
シベンズアミド(10g、0.04mol)(J.Med.Chem.1977
、20巻、146〜149)と、Gold試薬(7.4g、0.05mol)と
の混合物を24時間、撹拌し、還流加熱した。酢酸ナトリウム(3.02g、0
.037mol)と酢酸(1.65ml、0.029mol)とを反応混合物に
加え、さらに3時間還流加熱した。揮発物を蒸発によって除去し、水を残渣に加
え、固体を濾過によって回収し、水によって洗浄し、乾燥させた。酢酸からの再
結晶は7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−
オン(8.7g、84%)を生成した。
【0220】 DMF(70ml)中の7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒド
ロキナゾリン−4−オン(8.46g、30mmol)の溶液に、水素化ナトリ
ウム(鉱油中60%懸濁液1.44g、36mmol)を少量ずつ20分間にわ
たって加え、混合物を1.5時間撹拌した。クロロメチルピバレート(5.65 g、37.5mmol)を滴加し、混合物を周囲温度において2時間撹拌した。
混合物を酢酸エチル(100ml)によって希釈して、氷/水(400ml)と
2M塩酸(4ml)上に注入した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルによって
抽出して、一緒にした抽出物をブラインによって洗浄し、乾燥させ(MgSO4 )、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を,エーテルと石油エーテルの混合物 と共に磨砕して、固体を濾過によって回収して、真空下で乾燥させて、7−ベン
ジルオキシ−6−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジ
ヒドロキナゾリン−4−オン(10g、84%)を得た。
【数22】
【0221】 酢酸エチル(250ml)、DMF(50ml)、メタノール(50ml)及
び酢酸(0.7ml)中の7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3−((ピバロ
イルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(7g、17.
7mmol)と、炭素付き10%パラジウム触媒(700mg)との混合物を大
気圧の水素下で40分間撹拌した。触媒を濾過によって除去し、濾液から揮発物
を蒸発によって除去した。残渣を,エーテルと共に磨砕して、濾過によって回収 して、真空下で乾燥させて、7−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−((ピバロイ
ルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(4.36g、8
0%)を得た。
【数23】
【0222】 5℃の塩化メチレン(10ml)中の7−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−(
(ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(61
2mg、2mmol)と、2−(イミダゾル−1−イル)エタノール(280m
g、2.5mmol)(J.Med.Chem.1993、25、4052〜4
060)と、トリフェニルホスフィン(655mg、2.5mmol)との懸濁
液に、 ジエチル アゾジカルボキシレート(435mg、2.5mmol)を滴加した
。混合物を5℃において10分間撹拌してから、周囲温度において1時間撹拌し
た。混合物をシリカカラム上に直接注入して,塩化メチレン/メタノール(95
/5)によって溶出して、7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6
−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリ
ン−4−オン(640mg、80%)を得た。
【数24】
【0223】 飽和メタノール性アンモニア(saturated methanolic ammonia)(10ml)中
の 7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシ−3−((ピバ
ロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(640mg
、1.6mmol)の溶液を周囲温度において15時間撹拌した。揮発物を蒸発
によって除去して、固体を、エーテルと共に磨砕し、濾過によって回収し、真空
下で乾燥させて、7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキ
シ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(412mg、90%)を得た。
【数25】
【0224】 7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロキナゾリン−4−オン(412mg、1.44mmol)と、塩化チオニ
ル(5ml)と、DMF(0.2ml)との混合物を1時間還流加熱した。混合
物をトルエンによって希釈し、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を塩化メチ
レン中に懸濁させ、0℃に冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。得られ
た沈殿を濾過によって回収して、真空下で乾燥させて、4−クロロ−7−(2−
(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシキナゾリン(258mg、
59%)を得た。
【数26】
【0225】実施例6 DMF(100ml)中の水素化ナトリウム(500mg、8.3mmol、
ヘキサンによって予め洗浄したもの)の懸濁液に、5,7−ジアザ−6−メチル
オキシインドール(1.3g,8.7mmol)を滴加した。周囲温度において
20分間撹拌した後に、DMF(10ml)中の4−クロロ−7−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン(1.6g、5.2mmol)を加えた。混合物を
70℃において1時間加熱した。冷却後に、混合物を水によって希釈し、2M塩
酸によってpH1に調節した。混合物をエーテルによって抽出した。水層を炭酸
水素ナトリウム水溶液によって塩基性化し、沈殿を濾過によって回収し、水、エ
ーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させた。固体をフラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製し、塩化メチレン/メタノール(90/10、次に80/20
)によって溶出して、固体を得た。固体を塩化メチレン/メタノール(1/1)
中に溶解し、メタノール中の5M塩化水素(0.5ml)を加えた。溶液を2m
lの全体量になるまで濃縮し、エーテル(15ml)を加えた。固体を濾過し、
エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、4-(5,7−ジアザ−6−メ チルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリ
ン(1.29g、59%)を得た。
【数27】
【0226】 出発物質は次のように製造した: ホルムアミド(30ml)中の2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(3g、1
9.3mmol)の溶液を150℃で6時間加熱した。反応混合物を氷/水 1
/1(250ml)上に注入した。沈殿した固体を濾過によって回収し、水によ
って洗浄し、乾燥させて、7−フルオロ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オ
ン(2.6g、82%)を得た。 ナトリウム金属(4.4g、191mmol)をベンジルアルコール(100
ml)に周囲温度において加え、混合物を30分間撹拌し、次に80℃において
1時間加熱した。次に、混合物を40℃に冷却して、7−フルオロ−3,4−ジ
ヒドロキナゾリン−4−オン(7.8g、47mmol)を加えた。反応混合物
を130℃において4時間撹拌し、周囲温度に冷却し、18時間撹拌した.溶液
を水(800ml)によってクエンチし、濃塩酸によってpH3に酸性化した。
得られた沈殿を濾過によって回収し、水とエーテルとによって洗浄し、高真空下
で60℃において4時間乾燥させて、7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキ
ナゾリン−4−オン(7.02g,63%)を得た。
【0227】 7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(7.0g、2
7mmol)を乾燥DMF(50ml)中に懸濁させ、水素化ナトリウム(鉱油
中60%懸濁液1.22g、30mmol)を加えた。この反応混合物を周囲温
度に戻し、クロロメチルピバレート(4.75g、31.5mmol)を10分
間にわたって加え、混合物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物を水(25
0ml)中に入れてクエンチし、2M塩酸によってpH5に調節し、エーテル(
3x300ml)によって抽出した。一緒にしたエーテル相をブラインによって
洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、揮発物を蒸発によって除去した。固体残渣を 、イソヘキサンと共に磨砕し、濾過によって回収し、真空下で乾燥させて、7−
ベンジルオキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナ
ゾリン−4−オン(9.1g、90%)を得た。
【0228】 7−ベンジルオキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒド
ロキナゾリン−4−オン(8.0g、22mmol)をTHF(40ml)中に
溶解し、混合物を3時間還流加熱し、次に、周囲温度に冷却して、18時間撹拌
した。TFAを蒸発によって除去して、残渣をエーテルと炭酸水素ナトリウム水
溶液との混合物中に再懸濁させた。固体を濾過によって回収し、水とエーテルと
によって洗浄し、高真空下で40℃において3時間乾燥させて、7−ヒドロキシ
−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オ
ン(5.42g、90%)を得た。
【0229】 トルエン(750ml)中の3−ブロモ−1−プロパノール(75g、0.5
4mol)の溶液に、モルホリン(94g、1.08mol)を滴加し,次に、
反応を80℃に4時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、沈殿した固体を濾
過によって除去した。揮発物を濾液から除去し、得られた黄色油状物を0.4〜
0.7mmHgにおける蒸留によって精製し、4−(3−ヒドロキシプロピル)
モルホリン(40g、50%)を無色油状物として得た。
【数28】
【0230】 7−ヒドロキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキ
ナゾリン−4−オン(750mg、2.7mmol)を,5℃の塩化メチレン(
40ml)中に懸濁させ、4−(3−ヒドロキシプロピル)モルホリン(490
mg、3.4mmol)とトリフェニルホスフィン(890mg、3.4mmo
l)とを加えた。混合物を5分間撹拌し、ジエチルアゾジカルボキシレート(5
90mg、3.4mmol)を5℃において5分間にわたって加えた。反応混合
物を5℃において30分間撹拌してから、周囲温度において1時間撹拌した。こ
の溶液を次にカラムフラッシュクロマトグラフィーによって直接,精製し、塩化
メチレンによって,次に酢酸エチルによって、アセトニトリル/酢酸エチル(2
0/80)によって、及びアセトニトリル/酢酸エチル/アンモニア(50/5
0/0.5)によって溶出した。精製した生成物をエーテル/イソヘキサンと共
に磨砕して,濾過によって回収して、7−(3−モルホリノプロポキシ)−3−
((ピバロイルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(7
45mg、68%)を得た。
【0231】 7−(3−モルホリノプロポキシ)−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−
3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(680mg、1.6mmol)を40
℃のメタノール性アンモニア(20ml)中で6時間撹拌し、周囲温度において
18時間撹拌した。溶媒を蒸発によって除去し、残渣を、エーテル/イソヘキサ
ンと共に磨砕し、濾過によって回収して、7−(3−モルホリノプロポキシ)−
3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(450mg、92%)を得た。
【数29】
【0232】 7−(3−モルホリノプロポキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン
(500mg、1.7mmol)と、塩化チオニル(10ml)と、DMF(0
.1ml)との混合物を2時間、還流加熱した。揮発物を蒸発によって除去し、
残渣をトルエンと共沸蒸留した。粗生成物を塩化メチレン(50ml)と飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(50ml)とに分配し、混合物を10分間撹拌した。
有機相を分離し、水相を塩化メチレンによって抽出した。一緒にした抽出物を乾
燥させ(MgSO4)、溶媒を蒸発によって除去し、4−クロロ−7−(3−モ ルホリノプロポキシ)キナゾリン(425mg、80%)を得た。
【0233】 水素化ナトリウム(油中60%懸濁液10g、0.25mol)をトルエン(
100ml)中に懸濁させ、ジエチルスクシネート(40g、0.23mol)
を加え、次にエチルホルメート(21g、0.285mol)を加えた。最初の
30分間中は反応が生じないように見えるが、次に温度を徐々に35℃に上昇さ
せると、この時点において、強度な発熱が記録され、温度は数分間にわたって9
0℃に上昇した。反応混合物が周囲温度に冷却したならば、2−プロパノール(
250ml)中のアセトアミジン塩酸塩(21g、0.22mol)を加えて,
この溶液を4時間還流加熱した。反応混合物を100gのシリカに直接吸着させ
て、溶媒を真空下での回転蒸発によって除去した。この自由流動性粉末を、酢酸
エチル中の5%メタノールと予め平衡させたフラッシュクロマトグラフィー・カ
ラムの頂部に注入した。溶媒の極性を酢酸エチル中15%メタノールまで徐々に
高め、エチル(2−メチル−4−ヒドロキシピリミジン−5−イル)アセテート
(21.3g、51%)を得た。
【0234】 エチル(2−メチル−4−ヒドロキシピリミジン−5−イル)アセテート(1
9.2g、99mmol)とオキシ塩化リン(75ml)とを80℃において2
時間加熱し、橙色溶液を得た。オキシ塩化リンを真空下での回転蒸発によって除
去して、残留油状物を塩化メチレン(100ml)と炭酸水素ナトリウム(飽和
溶液250ml)と氷とに分配した。数分間撹拌した後に、pHが依然として約
8に留まるまで、さらに多くの炭酸水素ナトリウムを加えた。塩化メチレンを分
離し、水相を塩化メチレンによって再び再抽出した。有機相を一緒にし、炭酸水
素ナトリウムとブライン(1/1)の飽和溶液によって1回洗浄し、相セパレー
タ濾紙(phase separator filter paper)(Whatman)に通した濾過によっ
て乾燥させた。蒸発による揮発物の除去はエチル(2−メチル−4−クロロピリ
ミジン−5−イル)アセテート(20.3g、96%)を橙色油状物として生じ
た。
【0235】 エチル(2−メチル−4−クロロピリミジン−5−イル)アセテート(19.
9g、93mmol)をDMF(150ml)中に溶解し、アジ化ナトリウム(
6.5g、100mmol)を加え、この溶液を60〜70℃において3時間撹
拌した。DMFを蒸発によって除去し、残留油状物を塩化メチレン中に懸濁させ
、水(250ml)と、ブライン(250ml)とによって1回洗浄し、相セパ
レータ濾紙(Whatman)に通した濾過によって乾燥させた。蒸発による揮
発物の除去はエチル(4−アジド−4−メチルピリミジン−5−イル)アセテー
ト(19.6g、95%)を黄色/橙色油状物として生じ、これは一晩経つと結
晶化し た。
【0236】 エチル(4−アジド−4−メチルピリミジン−5−イル)アセテート(19.
5g、88mmol)をエタノール(100ml)とメタノール(100ml)
との混合物中に溶解して、炭素付き10%パラジウム触媒(水中50%懸濁液1
.5g)を加えた。次に,混合物を大気圧の水素下で周囲温度において6時間撹
拌した。次に、塩化メチレンを加えて、生成物を溶解して、触媒を濾過によって
除去した。溶媒を回転蒸発器を用いて蒸発させ、残渣を、エーテルと共に磨砕し
て,濾過によって回収して、エチル(4−アミノ−2−メチルピリミジン−5−
イル)アセテートを橙色固体(16.3g、95%)として得た。
【0237】 エチル(4−アミノ−2−メチルピリミジン−5−イル)アセテート(7.2
g、37mmol)をDowtherm A(14ml)中に懸濁させ、230
℃において3時間加熱した.反応混合物を約120℃に冷却し、トルエン(10
0ml)によって希釈し、混合物が周囲温度に戻るまで撹拌した。得られた褐色
の固体を濾過によって回収し、塩化メチレンとメタノール中に再溶解して、シリ
カ(15g)を加え、揮発物を蒸発によって除去した。自由流動性粉末を、塩化
メチレン/メタノール/アンモニア(100/0.5/0.5)中で予め平衡さ
せたフラッシュクロマトグラフィー・カラムの頂部に注入し、生成物を塩化メチ
レン/メタノール/アンモニア(100/10/1)を用いて溶出した。蒸発に
よる揮発物の除去は、5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドール(3.8g
、70%)を生じた。
【0238】実施例7 DMF(7ml)中の4−アザ−6−トリフルオロメチルオキシインドール(
360mg、1.8mmol)に、水素化ナトリウム(83mg、2.1mmo
l)を加え、真空とアルゴンとを交互に用いて、溶液を注意深く脱気した。周囲
温度において15分間撹拌した後に、DMF(7ml)中の4−クロロ−6−メ
トキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(200mg、5.9m
mol)(実施例3において出発物質に関して述べたように調製)を加えて、反 応混合物を再び脱気してから、100℃において1時間加熱した。周囲温度に冷
却したときに、DMFを蒸発によって除去して、残渣を塩化メチレン(20ml
)とメタノール(20ml)中に入れた。この溶液にシリカを加えて、揮発物を
蒸発によって除去した。自由流動性粉末を、100%塩化メチレン中で予め平衡
させたフラッシュクロマトグラフィー・カラムの頂部に注入した。溶出は塩化メ
チレン/メタノール(100/0〜10/1の勾配)を用いて行った。生成物を
、メタノールと共に磨砕し、濾過によって回収して、4−(4−アザ−6−トリ
フルオロメチルオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン(35mg、12%)を橙色固体として得た。
【数30】
【0239】 出発物質は次のように製造した: 無水DMF(35ml)中のジベンジルマロネート(5.5ml、20mmo
l)に周囲温度において水素化ナトリウム(880mg、20mmol)を加え
た。混合物を15分間撹拌し、2−クロロ−2−ニトロ−5−トリフルオロメチ
ルピリジン(2.5g、10mmol、DMF5ml中)を加えて、反応混合物
を周囲温度において1時間撹拌した。次に、暗褐色溶液を氷/水中に注入し、エ
ーテル(500ml)によって抽出した。エーテル相を水(4x250ml)、 ブラインによって洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、揮発物を蒸発によ って除去して、赤色油状物を得た。イソヘキサン/酢酸エチル(12/1)を用
いるフラッシュクロマトグラフィーによる精製は、ジベンジル(3−ニトロ−5
−トリフルオロメチル−2−ピリジル)マロネートを白色固体(3.5g、67
%)として生成した。
【0240】 ジベンジル(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)マロネー
ト(3.5g、7.4mmol)をDMSO中に溶解し、塩化リチウム(620
mg、14mmol)と水(130mg、7.4mmol)とを加えた。反応混
合物を100℃において3時間加熱してから、放置して周囲温度に冷却させた。
この溶液を酢酸エチル(500ml)によって希釈し、水とブラインとによって
洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、揮発物を蒸発によって除去した。イ ソヘキサン/酢酸エチル(17/1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーに
よる精製は、ベンジル(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)
アセテート(2.45g、70%)をピンク色固体として生成した。
【0241】 ベンジル(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)アセテート
(2.4g、7.1mmol)を酢酸(15ml)中に溶解し、鉄粉(1.58
g、28mmol)を加え、混合物を100℃において1時間加熱した。反応混
合物を周囲温度に冷却させ、これをメタノールと酢酸エチルとによって希釈し、
鉄塩を濾過によって除去した。シリカを濾液に加え、揮発物を蒸発によって除去
した。自由流動性粉末を、塩化メチレン中で予め平衡させたフラッシュクロマト
グラフィー・カラムの頂部に注入し、生成物を塩化メチレン/メタノール(25
/1)を用いて溶出した。蒸発による揮発物の除去、エーテルを用いる固体の磨
砕、及び濾過は4−アザ−6−トリフルオロメチルオキシインドール(376m
g、26%)を生成した。
【数31】
【0242】実施例8 実施例9の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、4−メチルスルフ
ァニル−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(160mg、0.5m
mol)をDMSO(3ml)中の7−アザー6−クロロオキシインドール(1
85mg、1.1mmol)(実施例9において出発物質に関して述べたように 調製)と反応させて、4−(7−アザ−6−クロロオキシインドル−3−イル)
−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン塩酸塩(150mg、64%)
を得た。
【数32】
【0243】 出発物質は次のように製造した: 五硫化リン(12.5g、33mmol)を含有するピリジン(350ml)
中の7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(7g、28
mmol)(実施例6において出発物質に関して述べたように調製)の懸濁液を
8時間還流加熱した。冷却後に、混合物を水(1リットル)中に注入した。沈殿
を濾過によって回収して,水で洗浄した。固体を6M水酸化ナトリウムに溶解し
、溶液を濾過した。濾液を6M塩酸によってpH2に酸性化した。沈殿を濾過に
よって回収し、水で洗浄して、60℃において真空下で乾燥させて、7−ベンジ
ルオキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−チオン(7.42g、99%)を
得た。
【数33】
【0244】 1M水酸化ナトリウム(25.7ml)を含有するTHF(13ml)中の7
−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−チオン(3.45g、1
2.9mmol)の溶液にヨウ化メチル(0.97ml、15.4mmol)を
滴加した。周囲温度において30分間撹拌した後に、混合物を2M塩酸によって
pH7に調節した。水による希釈後に、固体を濾過によって回収し、水によって
洗浄し,真空下で乾燥させて、7−ベンジルオキシ−4−メチルスルファニルキ
ナゾリン(3.3g、92%)を得た。
【数34】
【0245】 TFA(30ml)中の7−ベンジルオキシ−4−メチルスルファニルキナゾ
リン(3g、10.6mmol)の溶液を5時間還流加熱した。冷却後に、揮発
物を蒸発によって除去した。残渣を水中に懸濁させ、固体の炭酸水素ナトリウム
を完全に溶解するまで加えた。エーテルによる抽出後に、水層を2M塩酸によっ
てpH2に酸性化した。沈殿を濾過によって回収し、水によって洗浄し,次にエ
ーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、7−ヒドロキシ−4−メチルスル
ファニルキナゾリン(2g、定量的)を得た。
【数35】
【0246】 7−ヒドロキシ−4−メチルスルファニルキナゾリン(2.5g、13mmo
l)を塩化メチレン(65ml)中に懸濁させ、トリフェニルホスフィン(4.
45g、17mmol)を加えた後に、4−(3−ヒドロキシプロピル)モルホ
リン(2.47g、17mmol)(Bull.Soc.Chim.Fr.19
62、1117)と、ジエチルアゾジカルボキシレート(2.92g、17mm
ol)とを滴加した。1時間撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去し、残渣
を酢酸エチルとエーテル(20ml/20ml)と、1M塩化水素(20ml)
とに分配した。水層を分離し、固体の炭酸水素ナトリウムによってpH9に調節
した。水層を塩化メチレンによって抽出した。有機層を分離し、水、ブラインに
よって洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。揮発物を蒸発によって除去し、残渣 をクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン/酢酸エチル/メタノール
(6/3/1その後に5/3/2と75/0/25)によって溶出して、4−メ
チルスルファニル−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(2.03g
、49%)を得た。
【数36】
【0247】実施例9 DMSO(2ml)中の水素化ナトリウム(40mg、1mmol、ヘキサン
によって予め洗浄したもの)の懸濁液に、7−アザ−6−クロロオキシインドー
ル(148mg、0.88mmol)を加えた。周囲温度において15分間撹拌
した後に、7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−4−メチルスルフ
ァニルキナゾリン(118mg、0.4mmol)を加えた。105℃において
1.5時間撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去した。残渣を酢酸エチル/
エーテル(3ml/3ml)と飽和塩化アンモニウム水溶液とに分配した。エマ
ルジョンを濾過した。固体を塩化メチレン/メタノール中に溶解し、揮発物を蒸
発によって除去した。残渣をクロマトグラフィーによって精製して、塩化メチレ
ン/メタノール(90/10)によって溶出し、溶媒を蒸発によって除去した。
固体を塩化メチレン/メタノール(1/1)中に溶解し、エーテル中3M塩化水
素(1ml)を加えた。揮発物を除去した後に、残渣を濾過によって回収し、エ
ーテルによって洗浄し,真空下で乾燥させて、4−(7−アザ−6−クロロオキ
シインドール−3−イル)−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キ
ナザリン塩酸塩(90mg、54%)を得た。
【数37】
【0248】 出発物質は次のように製造した: 2−メチル−2−プロパノール(50ml)中の7−アザ−6−クロロインド
ール(1g、6.6mmol)(Synthesis 1992,661)の溶
液に、ピリジニウムブロミドペルブロミド(6.3g、20mmol)を加え,
混合物を周囲温度において3.5時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去して
、残渣を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を水、ブラインによって洗浄し、
乾燥させ(MgSO4)、揮発物を蒸発によって除去して、7−アザ−6−クロ ロ−3,3−ジブロモ−1,3−ジヒドロ−2H−インドル−2−オン(2.1
g、100%)を得た。
【数38】
【0249】 氷酢酸(40ml)中の7−アザ−6−クロロ−3,3−ジブロモ−1,3−
ジヒドロ−2H−インドル−2−オン(2.17g、6.6mmol)の溶液に
,亜鉛粉末(4.3g、66mmol)を激しく撹拌しながら、少量ずつ加えた
。30分間後に、懸濁液を濾過して、残渣を酢酸によって洗浄し、揮発物を真空
下で除去した。残渣を水中に懸濁させ、混合物を固体炭酸水素ナトリウムによっ
てpH6に調節した。固体を濾過によって回収し、水によって,次にエーテルに
よって洗浄して、真空下で乾燥させて、7−アザ−6−クロロオキシインドール
(825mg、75%)を得た。
【数39】
【0250】 7−ヒドロキシ−4−メチルスルファニルキナゾリン(4.8g、25mmo
l)(実施例8において出発物質に関して述べたように製造)を塩化メチレン(1 00ml)中に懸濁させ、トリフェニルホスフィン(8.51g、32.5mm ol)を滴加し、次に、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール(3.9g、
32.5mmol)を滴加し,次に、ジエチル アゾジカルボキシレート(5.
66g、32.5mmol)を滴加した。周囲温度において1時間撹拌した後に
、揮発物を真空下で除去した。残渣をエーテルと1M塩化水素とに分配した。水
層を固体の炭酸水素ナトリウムによってpH7に調節した。水層をエーテルと酢
酸エチル(1/1)の混合物によって抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO4) 、濾過し、揮発物を蒸発によって除去した。残渣をカラムクロマトグラフィーに
よって精製し、塩化メチレン/酢酸エチル(1/1)によって溶出して、溶媒の
蒸発後に、7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−4−メチルスルフ
ァニルキナゾリン(4.69g、63%)を得た。
【数40】
【0251】実施例10 DMF(3ml)中の水素化ナトリウム(40mg、1mmol、ペンタンに
よって予め洗浄したもの)の懸濁液に,5,7−ジアザ−6−メチルオキシイン
ドール(131mg、0.88mmol)(実施例6において出発物質に関して
述べたように製造)を加えた。周囲温度において1時間撹拌した後に、4−クロ
ロ−6−メトキシ−7−(2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ
)キナゾリン(122mg、0.4mmol)を加え、混合物を60℃において
2時間加熱した。冷却後に、混合物を水中に注入して、2M塩酸によってpH7
に調節した。沈殿を濾過によって回収して、エーテルによって洗浄して、真空下
で乾燥させた。固体をカラムクロマトグラフィーによって精製し、塩化メチレン
/メタノール(90/10その後に80/20)によって溶出して、揮発物の蒸 発による除去後に橙色固体を得た。この固体を塩化メチレン/メタノール中に溶
解して、0.5mlのエーテル中3M塩化水素を加えた。溶媒の除去後に、残渣
を濾過によって回収し、エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、4−(
5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−
(2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)キナゾリン塩酸塩(4
0mg、20%)を得た。
【数41】
【0252】 出発物質は次のように製造した: 塩化メチレン(70ml)中の2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エ
タノール(609mg、5.4mmol)(J.Antib.1993、46、
177)と7−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル
)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(1.1g、3.6mmol)(実
施例5において出発物質に関して述べたように製造)との溶液に、トリフェニル
ホスフィン(2.82g、10.7mmol)を加え,次に、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート(600μl、10.7mmol)を加えた。周囲温度において 2時間撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去し、残渣をカラムクロマトグラ
フィーによって精製して、塩化メチレン/メタノール(98/2)によって溶出 して、6−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−7−(2−(1,
2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−4
−オン(4g、97%)を得た。
【0253】 メタノールの溶液(30ml)中の6−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ
)メチル)−7−(2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)−3
,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(1.4g、3.5mmol)の溶液に、
メタノール中5.1Mアンモニア(30ml)を加えた。周囲温度において一晩
撹拌した後に、揮発物を蒸発によって除去し、残渣をエーテルと共に磨砕し、濾
過によって回収し、エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、6−メトキ
シ−7−(2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)キナゾリン(
946mg、92%)を得た。
【数42】
【0254】 DMF(0.9ml)を含有する塩化チオニル(10ml)中の6−メトキシ
−7−(2−(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)キナゾリン(9
20mg、3.2mmol)の溶液を80℃において1時間加熱した。揮発物の
蒸発後に、残渣をトルエンと共に共沸蒸留した。残渣を酢酸エチルと水とに分配
して、水層を固体炭酸水素ナトリウムによってpH8に調節した。有機層を水、
ブラインによって洗浄して、乾燥させ(MgSO4)、揮発物を蒸発によって除 去した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、塩化メチレン/メ
タノール(96/4)によって溶出して、4−クロロ−6−メトキシ−7−(2 −(1,2,3−トリアゾル−1−イル)エトキシ)キナゾリン(693mg、
71%)を得た。
【数43】
【0255】実施例11 窒素下で、水素化ナトリウム(25mg、0.70mmol;ペンタンによっ
て予め洗浄したもの)の溶液に、DMSO(2ml)中の5,7−ジアザ−6−
メチルオキシインドール(105mg、0.70mmol)(実施例6において
出発物質に関して述べたように製造)を滴加した。周囲温度において30分間撹
拌した後に、4−(2−メトキシエチルスルファニル)−7−(3−メチルスル
ホニルプロポキシ)キナゾリン(100mg、0.28mmol)を加えた.混
合物を100℃において2.5時間加熱した。冷却後に、混合物を塩化アンモニ
ウムの飽和水溶液(5ml)上に注入した。沈殿を濾過によって回収して、カラ
ムクロマトグラフィーによって精製して、塩化メチレン/メタノール(97/3 その後に95/5と93/7)によって溶出して,固体を得た。この固体をメタ
ノール/塩化メチレン(1/1)中に溶解して、エーテル中3.8M塩化水素(
0.5ml)を加えた。揮発物を除去した後に、残渣をエーテルと共に磨砕し,
濾過によって回収し、エーテルによって洗浄して、真空下で乾燥させて、4−(
5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−メチルス
ルホニルプロポキシ)キナゾリン塩酸塩(47mg、15%)を得た。
【数44】
【0256】 出発物質は次のように製造した: 炭酸カリウム(4.6g、3.3mmol)を含有するDMF(275ml)中
の7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−チオン(7.4g、
28mmol)(実施例8において出発物質に関して述べたように製造)の溶液
に、2−ブロモエチルメチルエーテル(3.2ml、33mmol)を滴加した
。4時間撹拌した後に、水を加え,沈殿を濾過によって回収し,水によって洗浄
し、真空下で乾燥させて、7−ベンジルオキシ−4−(2−メトキシエチルスル
ファニル)キナゾリン(8g、89%)を得た。
【数45】
【0257】 TFA(80ml)中の7−ベンジルオキシ−4−(2−メトキシエチルスル
ファニル)キナゾリン(8g、24.5mmol)の溶液を5時間還流させた。
冷却し,揮発物を蒸発によって除去した後に、残渣を水と共に磨砕し、濾過によ
って回収し、水によって、次に酢酸エチルによって洗浄した。残渣を塩化メチレ
ン中に再懸濁させ、濾過し、石油エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて
、7−ヒドロキシ−4−(2−メトキシエチルスルファニル)キナゾリン(5.
8g、定量的)を得た。
【数46】
【0258】 塩化メチレン(100ml)中の3−(メチルスルファニル)−1−プロパノ
ール(5ml、48.6mmol)の溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(
25g、97.2mmol)を少量ずつ加え,この間、反応混合物を25℃に維
持した。周囲温度において1時間撹拌した後に、固体を濾過によって除去し、濾
液を水(200ml)中の亜硫酸ナトリウム(6.5g、51.6mmol)の
水溶液によって希釈した。有機層を分離し、揮発物を蒸発によって除去した。白
色残渣をアセトンと共に磨砕し、揮発物を再び蒸発によって除去した。次に、固
体を塩化メチレン中に溶解し、酸化アルミニウム(90Åメッシュ)を加えた。
15分間放置した後に、固体を濾過によって除去し、揮発物を蒸発によって除去
して、3−(メチルスルホニル)−1−プロパノールを無色油状物(4.46g
、66%)として得た。
【数47】
【0259】 トリフェニルホスフィン(1.7g、6.36mmol)と、3−(メチルス
ルホニル)−1−プロパノール(0.85g、6mmol)と、ジエチル アゾ
ジカルボキシレート(1.05ml、6.36mmol)とを含有する塩化メチ
レン(20ml)中の7−ヒドロキシ−4(2−メトキシエチルスルファニル)
キナゾリン(0.1g、3.8mmol)の溶液を周囲温度において3時間撹拌
した。塩化メチレンを一部蒸発させた後に,酢酸エチルを加えた。沈殿を濾過に
よって回収し、エーテルによって洗浄し、真空下で乾燥させて、4−(2−メト
キシエチルスルファニル)−7−(3−メチルスルホニルプロポキシ)キナゾリ
ン(960mg、71%)を得た。
【数48】
【0260】実施例12 DMSO(1ml)中の水素化ナトリウム(58mg、1.44mmol;ペン
タンによって予め洗浄したもの)の懸濁液に、DMSO(2.5ml)中の5,
7−ジアザ−6−メチルオキシインドール(215mg、1.44mmol)(
実施例6において出発物質に関して述べたように製造)を滴加した。周囲温度に
おいて30分間撹拌した後に、7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)
−4−メチルスルファニルキナゾリン(140mg、0.578mmol)(実
施例9において出発物質に関して述べたように製造)を加えた。105℃におい
て2時間加熱した後に、混合物を塩化メチレン/飽和塩化アンモニウム水溶液(
40ml/40ml)上に注入した。有機層を分離して、水層を塩化メチレンに
よって抽出した。有機層を一緒にし、ブラインによって洗浄し、乾燥させて(M
gSO4)、濾過し、揮発物を蒸発によって除去した。残渣をカラムクロマトグ ラフィーによって精製して、塩化メチレン/メタノール(95/5その後に94 /6)によって溶出した。溶媒を一部除去した後に、エーテル中3.8M塩化水
素(1ml)を加えた。揮発物を蒸発によって除去した後に、固体をエーテルと
共に磨砕し,濾過によって回収し、エーテルによって洗浄して、真空下で乾燥さ
せて、4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(
2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン塩酸塩(72mg、28%
)を得た。
【数49】
【0261】実施例13 実施例12の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、DMF(1ml)
中の水素化ナトリウム(45mg、1.1mmol)に、DMF(4ml)中の
5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドール(167mg、1.1mmol)
(実施例6において出発物質に関して述べたように製造)を加え、この溶液を、
4−クロロ−6−メトキシ−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キ
ナゾリン(140mg、0.45mmol)と反応させて、仕上げ処理、精製及
び塩酸塩形成後に、4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イ
ル)−6−メトキシ−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリ
ン塩酸塩(70mg、32%)を得た。
【数50】
【0262】 出発物質は次のように製造した: 7−ヒドロキシ−6−メトキシ−3−((ピバロイルオキシ)メチル)−3,
4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(1.2g、3.9mmol)(実施例5に
おいて出発物質に関して述べたように製造)を、5℃に冷却した塩化メチレン(
70ml)中に懸濁させ、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール(653μ
l、5.5mmol)を滴加し、続いて、トリフェニルホスフィン(1.44g
、5.5mmol)とジエチル アゾジカルボキシレート(864μl、5.5
mmol)とを滴加した。周囲温度において1.5時間撹拌した後に、揮発物を
真空下で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、酢酸エ
チル/塩化メチレン(1/1その後80/20)によって溶出して、揮発物の蒸
発による除去後に、6−メトキシ−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ)−3−((ピバロイル)メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(
1.6g、95%)を得た。
【数51】
【0263】 塩化メチレン(15ml)とエタノール(40ml)との混合物中の6−メト
キシ−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−3−((ピバロイル)
メチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(2.26g、5.5mmol
)の溶液に、メタノール(20ml)中の飽和アンモニアの溶液を加えた。周囲
温度において24時間撹拌した後に、メタノール(20ml)中のアンモニアを
加えて、撹拌をさらに24時間続けた。揮発物を真空下で除去し、残渣をエーテ
ルと共に磨砕して、濾過によって回収し、エーテルによって洗浄し、真空下で乾
燥させて、6−メトキシ−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナ
ゾリン−4−オン(975mg、78%)を得た。
【数52】
【0264】 DMF(150μl)を含有する塩化チオニル(15ml)中の6−メトキシ
−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン−4−オン(93
0mg、3.2mmol)の溶液を、60℃において1.5時間加熱した。揮発
物を蒸発によって除去した。残渣を塩化メチレン中に溶解し、この溶液を5℃に
冷却し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によってpH8に調節した。有機
層を分離し、ブラインによって洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、揮発 物を真空下で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸
エチルによって溶出し、4−クロロ−6−メトキシ−7−(2−(2−メトキシ
エトキシ)エトキシ)キナゾリン(863mg、87%)を得た。
【数53】
【0265】実施例14 実施例10の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、DMF(1.5 ml)中の水素化ナトリウム(43.6mg、1.1mmol)に、DMF(2 .5ml)中の7−アザオキシインドール(147mg、1.1mmol)(実
施例2において出発物質に関して述べたように製造)を加え、この溶液を、4−
クロロ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(134mg、0.43
mmol)(実施例6において出発物質に関して述べたように製造)と反応させ
て、仕上げ処理、精製及び塩酸塩形成後に、4−(7−アザオキシインドル−3
−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン塩酸塩(147mg、
66%)を得た。
【数54】
【0266】実施例15 実施例3の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、DMSO(1ml)
中の水素化ナトリウム(57mg、1.4mmol)に、DMSO(2ml)中
の7−アザオキシインドール(191mg、1.43mmol)(実施例2にお
いて出発物質に関して述べたように製造)を加え、この溶液を、7−(2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ)−4−メチルスルファニル−キナゾリン(14
0mg、0.47mmol)(実施例9において出発物質に関して述べたように
製造)と110℃において40分間反応させて、仕上げ処理、精製及び塩酸塩形
成後に、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(2−(2−メトキ
シエトキシ)エトキシ)キナゾリン塩酸塩(118mg、56%)を得た。
【数55】
【0267】実施例16 実施例3の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、DMSO(1ml)
中の水素化ナトリウム(51mg、1.3mmol)に、DMSO(2ml)中
の7−アザオキシインドール(171mg、1.27mmol)(実施例2にお
いて出発物質に関して述べたように製造)を加え、この溶液を、4−メチルスル
ファニル−7−(4−モルホリノブタ−2−イン−1−イルオキシ)キナゾリン
(140mg、0.425mmol)と反応させて、仕上げ処理、精製及び塩酸
塩形成後に、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(4−モルホリ
ノブタ−2−イン−1−イルオキシ)キナゾリン塩酸塩(138mg、57%)
を得た。
【数56】
【0268】 出発物質は次のように製造した: 塩化メチレン(30ml)中の7−ヒドロキシ−4−メチルスルファニルキナゾ
リン(1.2g、6.25mmol)(実施例8において出発物質に関して述べ
たように製造)の溶液に、トリフェニルホスフィン(4.09g、1.56mm
ol)を滴加し、続いて、塩化メチレン(5ml)中の4−モルホリノブタ−2
−イン−1−オール(1.26g、8.3mmol)(J.Am.Chem.S
oc.1957,79,6184)を滴加し、ジエチル アゾジカルボキシレー
ト(2.46ml、1.56mmol)を滴加した。周囲温度において3時間撹
拌した後に、揮発物を真空下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して、塩化メチレン/メタノール(100/0その後95/5)によって
溶出した。溶媒を除去した後、残渣をエーテルと共に磨砕して、濾過によって回
収し、真空下で乾燥させて、4−メチルスルファニル−7−(4−モルホリノブ
タ−2−イン−1−イルオキシ)キナゾリン(1.3g、63%)を得た。
【数57】
【0269】実施例17 実施例3の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、DMSO(0.5 ml)中の水素化ナトリウム(43.5mg、1.09mmol)に、DMSO (20ml)中の7−アザオキシインドール(146mg、1.09mmol)
(実施例2において出発物質に関して述べたように製造)を加え、この溶液を、
4−メチルスルファニル−7−(4−モルホリノブタ−2−エン−1−イルオキ
シ)キナゾリン(120mg、0.36mmol)と反応させて、仕上げ処理、
精製及び塩酸塩形成後に、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(
4−モルホリノブタ−2−エン−1−イルオキシ)キナゾリン塩酸塩(100m
g、49%)を得た。
【数58】
【0270】 出発物質は次のように製造した: 実施例16において出発物質の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて
、 4−モルホリノブタ−2−エン−1−オール(1.27g、8.13mmol)
(J.Med.Chem.1972、15、110〜112)を、トリフェニル
ホスフィン(4.09g、1.56mmol)とジエチル アゾジカルボキシレ
ート(2.46ml、1.56mmol)との存在下の塩化メチレン(30ml
)中の7−ヒドロキシ−4−メチルスルファニルキナゾリン(1.2g、6.2
5mmol)と反応させて、4−メチルスルファニル−7−(4−モルホリノブ
タ−2−エン−1−イルオキシ)キナゾリン(1.15g、55%)を得た。
【数59】
【0271】実施例18 DMF(1.5ml)中の水素化ナトリウム(80mg、2mmol)に、DM
F(2.5ml)中の4−アザオキシインドール(268mg、2mmol)の
溶液を加え、この溶液を、DMF(2ml)中の4−クロロ−7−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン(201mg、0.65mmol)(実施例6にお いて出発物質に関して述べたように製造)と反応させた。75℃において45分
間撹拌した後に、溶媒を蒸発によって除去した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ーによって精製して、塩化メチレン/メタノール(93/7)によって溶出して、
溶媒の蒸発及び塩酸塩形成(実施例3に述べたように)後に、4−(4−アザオ キシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン塩酸
塩(93mg、10%)を得た。
【数60】
【0272】 出発物質を次のように製造した: 水素化ナトリウム(5.65g、130mmol)を無水DMF(100ml
)中に懸濁させ、ジエチル マロネート(19.15ml、130mmol)を
30分間にわたって滴加した。この反応を30分間撹拌した後に、2−クロロ−
3−ニトロピリジン(9.9g、62.4mmol)を1回で加えると、反応混
合物が即時に赤色になった。周囲温度における3時間後に、DMFを真空下で留
去して、残渣を、最初にイソヘキサン、最後にイソヘキサン/酢酸エチル(3/
2)を用いる、徐々に大きい極性の溶媒混合物を用いたフラッシュクロマトグラ
フィーによって精製した。溶媒を蒸発させて、2−(3−ニトロ−2−ピリジル
)ジエチルマロネート(11g、62%)を黄色油状物として得た。 MS(ESI):[MH]-281
【0273】 2−(3−ニトロ−2−ピリジル)ジエチルマロネート(16g、57mmo l)をDMSO(250ml)中に溶解した。塩化リチウム(4.8g、113
mmol)と水(1.02g、57mmol)とを加え、混合物を120℃にお
いて5時間撹拌した。反応を周囲温度に冷却させ、酢酸エチル(500ml)に
よって希釈した。有機相をブライン(2x500ml)によって洗浄し、乾燥さ
せ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。得られた油状物を、溶離剤としてイソ ヘキサン/酢酸エチル(1/1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによっ
て精製して、2−(3−ニトロ−2−ピリジル)エチルアセテート(11.2g
、94%)を赤色油状物として得た。
【0274】 2−(3−ニトロ−2−ピリジル)エチルアセテート(10.1、48mmo
l)と,塩化スズ(II)二水和物(54.3g、240mmol)と、酢酸エ
チルとの混合物を撹拌し、5時間還流加熱した。反応混合物を一晩冷却させ、珪
藻土に通して濾過し、溶媒を蒸発によって除去した。得られた油状物を、塩化メ
チレンによって始まり、塩化メチレン/メタノール(10/1)で終わる、徐々
に大きい極性の溶媒混合物を用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精
製した。蒸発による溶媒の除去は4−アザオキシインドール(2.1g、33% )を生成した。
【数61】
【0275】実施例19 水素化ナトリウム(53mg、1.3mmol)をペンタンによって洗浄して
から、無水DMSO(0.5ml)中に懸濁させた。5,7−ジアザ−6−プロ
ピルオキシインドール(234mg、1.3mmol)をDMSO(1.7ml
)中の溶液として加え、混合物をアルゴン下で10分間撹拌した。次に、4−メ
チルスルファニル−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン
(130mg、0.44mmol)(実施例9において出発物質に関して述べた
ように製造)を加えて、反応混合物を100℃において4.5時間撹拌した。次
に,溶媒を回転蒸発によって一部除去して、残渣をシリカに吸着させ、溶離剤と
して塩化メチレン/メタノール(95/5)を用いるフラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製した。得られた生成物はやや不純であり、溶離剤として塩化メ
チレン/アセトニトリル/メタノール(60/35/5)を用いるフラッシュク
ロマトグラフィーによってさらに精製した。得られた固体を塩化メチレン/メタ
ノール中に懸濁させ、塩化水素のエーテル溶液によって処理した。溶媒を蒸発に
よって除去して、4−(5,7−ジアザ−6−プロピルオキシインドル−3−イ
ル)−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン塩酸塩(12 5mg、59%)を得た。
【数62】
【0276】 出発物質は次のように製造した: 5℃に冷却した、ブチロニトリル(10g、145mmol)と無水エタノー
ル(8.65ml、148mmol)との混合物に通して、塩化水素ガス(約7
.4g、200mmol)を45分間バブルさせた。この溶液を同じ温度にさら
に2時間維持してから、低温の室内で4℃に3日間維持すると、粘性な油状物が
得られた。この粘性な油状物に、エタノール中のアンモニア溶液(8%w/w、
35ml)を加えた。反応は発熱を生じ、塩化アンモニウムが析出した。沈殿を
濾過によって除去して、さらに多くのエタノール中アンモニアを加えた(100
ml)。無色溶液を周囲温度において一晩撹拌した.溶液を回転蒸発によって濃
縮してから,氷浴中で冷却して、ブタミジン塩酸塩を得て、これを濾過によって
回収し、エーテルによって洗浄した(9.88g、55%,吸湿性固体)。
【0277】 水素化ナトリウム(2.85g、71mmol)をペンタンによって洗浄して
から、トルエン(128ml)中に懸濁させた。ジエチル スクシネート(11
.5g、66mmol)を加え(強く発熱)、5分間後に、エチルホルメート(
6.6ml、82mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度において45分間
撹拌した。イソプロパノール(70ml)とブタミジン塩酸塩(8.1g、66
mmol)とを加え、混合物を3時間還流加熱した。溶媒を蒸発によって除去し
,残渣を塩化メチレン(150ml)とメタノール(600ml)中に溶解した
。シリカを加え、溶媒を回転蒸発によって除去した。得られた粉末をフラッシュ
クロマトグラフィーカラムの頂部に注入し、生成物を塩化メチレン/メタノール
(95/5)を用いて,溶出して、エチル (4−ヒドロキシ)−2−プロピル
ピリミジン−5−イル)アセテート(5.35g、36%)を白色固体として得
た。
【0278】 実施例6において出発物質の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、
エチル(4−ヒドロキシ−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセテート(3
g、13mmol)をエチル(4−クロロ−2−プロピルピリミジン−5−イル
)アセテート(3.2g、99%)に転化させた。
【0279】 実施例6において出発物質の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、
エチル(4−クロロ−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセテート(3.2
g、13mmol)をアジ化ナトリウムと反応させて、フラッシュクロマトグラ
フィー(石油エーテル/エーテル、1/1)による精製後に、エチル(4−アジ ド−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセテート(2.87g、88%)を
得た。
【0280】 実施例6において出発物質の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、
エチル(4−アジド−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセテート(2.8
5g、11.4mmol)を1.2気圧,周囲温度において1.5時間にわたっ
て水素化して、エチル(4−アミノ−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセ
テート(2.36g、93%)を得た。 MS(ESI):[MH]+224
【0281】 エチル(4−アミノ−2−プロピルピリミジン−5−イル)アセテート(1g
、4.5mmol)をジフェニルエーテル(4ml)中に溶解し、アルゴン下で
220〜240℃に3時間加熱した。部分的に冷却した溶液(120℃)をトル
エン(14ml)によって希釈してから,周囲温度に戻るまで放置して、石油エー
テル(50ml)を加えた。形成された沈殿を濾過によって回収し、石油エーテ
ルによって洗浄して、塩化メチレン/メタノール中に再溶解した。この溶液にシ
リカを加え、溶媒を回転蒸発によって除去した。得られた粉末をシリカカラムの
頂部に注入して、溶離剤として塩化メチレン/メタノール(96/4)を用いて
溶出した。蒸発による溶媒の除去は、5,7−ジアザ−6−プロピルオキシイン
ドール(307mg、38%)をベージュ色固体として生成した。
【数63】
【0282】実施例20 実施例19の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、4−アザ−オキ
シインドール(153mg、11.4mmol)(実施例18において出発物質
に関して述べたように製造)をDMSO(4ml)中の水素化ナトリウム(123
mg、3mmol)に加え、この溶液を4−メチルスルファニル−7−(2−(
2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン(223mg、0.76mmol
)(実施例9において出発物質に関して述べたように製造)と反応させて、仕上
げ処理、精製及び塩酸塩形成後に、4−(4−アザオキシインドル−3−イル)
−7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン塩酸塩(57mg
、16%)を得た。
【数64】
【0283】実施例21 実施例19の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、5,7−ジアザ
−6−プロピルオキシインドール(283mg、1.6mmol)(実施例19
において出発物質に関して述べたように製造)を、4−メチルスルファニル−7
−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(170mg、0.53mmol)
(実施例8において出発物質に関して述べたように製造)と反応させて、4−(
5,7−ジアザ−6−プロピルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホ
リノプロポキシ)キナゾリン塩酸塩(135mg、47%)を得た。
【数65】
【0284】実施例22 水素化ナトリウム(59mg、1.46mmol,油中60%)をDMF(5
ml)とDMSO(1ml)中に懸濁させた。5,7−ジアザ−6−メチルオキ
シインドール(218mg、1.46mmol)(実施例6において出発物質に
関して述べたように製造)を1回で加えて、この溶液を、真空とアルゴンとを交
互に用いて、細心に脱気して、アルゴン下、周囲温度において20分間撹拌した
。次に、7−(3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)−4−(
2−メトキシエチルスルファニル)キナゾリン(200mg、0.49mmol
)を1回で加えて、反応混合物を70℃において5時間撹拌した。次に、反応を
完成させるために、温度を100℃に12時間かけて上昇させた。冷却後に、真
空下での蒸発によってDMFを除去して、残渣をメタノール、ジクロロメタン及
びトリエチルアミンを用いて再溶解した。シリカを加えて、溶媒を蒸発によって
除去した。得られた粉末を、ジクロロメタン/トリエチルアミン(95/5)と
予め平衡させたフラッシュクロマトグラフィーカラムの頂部に注入した。ジクロ
ロメタン/メタノール/トリエチルアミン(85/10/5)までの徐々に大き
い極性の溶媒混合物を用いて溶出を行った。蒸発による溶媒の除去は、4−(5
,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−(1,1−
ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)キナゾリン(126mg、56%)を生 じた。 ジクロロメタン/メタノール中の生成物の溶液に塩化水素のエーテル溶液を加え
、次に蒸発によって溶媒を除去し、エーテル中で磨砕することによって塩酸塩を
製造した。
【数66】
【0285】 出発物質を次のように製造した: 3−アミノ−1−プロパノール(650μl、8.4mmol)とビニルスル
ホン(1g、8.4mmol)との混合物を110℃において45分間加熱した
。混合物を冷却させ、カラムクロマトグラフィーによって精製して、塩化メチレ
ン/メタノール(95/5)によって溶出して、3−(1,1−ジオキソチオモ
ルホリノ)−1−プロパノール(800mg、90%)を得た。
【数67】
【0286】 塩化メチレン(6ml)中の7−ヒドロキシ−4−(2−メトキシエチルスル
ファニル)キナゾリン(100mg、0.42mmol)(実施例11において
出発物質に関して述べたように製造)と、3−(1,1−ジオキソチオモルホリ
ノ)−1−プロパノール(99mg、0.51mmol)と、トリフェニルホス
フィン(167mg、0.63mmol)との溶液に、ジエチル アゾジカルボ
キシレート(100μl、0.63mmol)を滴加した。4時間撹拌した後に
、トリフェニルホスフィン(167mg、0.63mmol)とジエチル アゾ
ジカルボキシレート(100μl、0.63mmol)とを加えて、撹拌を1時
間続けた。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーによ
って精製して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製し,酢酸エチル/
メタノール(100/0その後に92/8)によって溶出した。蒸発によって溶
媒を除去した後に、残渣をエーテルと共に磨砕し、固体を濾過によって回収し、
真空下で乾燥させて、7−(3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロポキ
シ)−4−(2−メトキシエチルスルファニル)キナゾリン(72mg、41%
)を得た。
【数68】
【0287】実施例23 5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドール(440mg、3mmol)(
実施例6において出発物質に関して述べたように製造)を無水DMF(15ml
)中に溶解し、溶液を脱気し、水素化ナトリウム(120mg、3mmol)を
1回で加えた。周囲温度における5分間後に、反応混合物を再び脱気して、グリ
ーン(green)溶液を得た。粗4−クロロ−6−メトキシ−7−(2−(4−ピリ ジルオキシ)エトキシ)キナゾリンをDMF(10ml)中に溶解して、この溶
液を脱気してから、該オキシインドール・アニオン溶液に加えた。反応混合物を
95℃において90分間撹拌し、周囲温度に冷却し、溶媒を蒸発によって除去し
た。残渣を塩化メチレン/メタノール/アンモニア(100/10/1)中に再
溶解して、シリカ2gを加えた。溶媒を蒸発によって再び除去し、自由流動性粉
末をシリカカラムの頂部に注入して、上記溶媒系を用いて生成物を溶出した。溶
媒を蒸発させて,210gの遊離塩基を得て、これを塩化水素のエーテル溶液を
用いて塩酸塩に転化させて、4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル
−3−イル)−6−メトキシ−7−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)キ
ナゾリン塩酸塩(145mg、26%)を得た。
【数69】
【0288】 出発物質を次のように製造した: 4−ピリジルオキシエタノール(3.5g、25.2mmol)(J.Che
m.Soc.Perk Trans 2、1987、1867)を塩化メチレン
(75ml)とトリエチルアミン(2.6g、26mmol)に懸濁させて、塩
化トシル(4.7g、0.25mmol)を加えた.反応混合物を周囲温度にお
いて10分間撹拌してから、水によって洗浄し、有機相をBond Elute
(Varian Associates Corp.の商標)カラムに通して、
如何なる残留塩をも除去した。溶媒を蒸発によって除去して,残渣をエーテルと
共に磨砕して、2−(4−ピリジルオキシ)エチルパラトルエンスルホネート(
3.94g、53%収率)を得た。
【0289】 4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンズアミド(26g、91
mmol)(J.Med.Chem.1977、20巻、146〜149)をT
FA中に溶解し、2時間還流加熱した。冷却後に、蒸発によってTFAを除去し
、残渣を2M水酸化ナトリウムと共に撹拌して、不溶性物質を濾過によって除去
した.赤色水溶液を濃塩酸によってpH1に酸性化して、周囲温度に再び冷却し
てから、濾過によって生成物を回収した。得られた固体を水とエーテルとによっ
て洗浄し、真空オーブン内で60℃において乾燥させて、4−ヒドロキシ−5−
メトキシ−2−ニトロベンズアミド(11.04g、62%)を得た。
【0290】 4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンズアミド(1.86g、9.
5mmol)と2−(4−ピリジルオキシ)エチルパラトルエンスルホネート(
3.3g、11.2mmol)とを炭酸カリウム(1.7g、12.3mmol
)と無水DMF(25ml)との存在下で混合して、80℃において2時間加熱
した。反応混合物を一晩冷却させ、DMFを蒸発によって除去し,残渣を水(2
50ml)中にクエンチした。固体を濾過によって除去し、アセトン/エーテル
混合物(1/1)によって洗浄して、5−メトキシ−2−ニトロ−4−(2−(
4−ピリジルオキシ)エトキシ)ベンズアミドをクリーム色固体(2.16g、
68%)として得た。
【0291】 5−メトキシ−2−ニトロ−4−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)ベ
ンズアミド(2.15g、6.4mmol)と炭素付き10%パラジウム触媒(
100mg)とをメタノール(400ml)中に懸濁させて、大気圧の水素下に
置いた。反応混合物を40℃において1時間加熱し,周囲温度に冷却し、珪藻土
に通して濾過し、溶媒を蒸発によって除去した。沈殿をエーテルによってスラリ
ー化し、濾過によって回収して、2−アミノ−5−メトキシ−4−(2−(4−
ピリジルオキシ)エトキシ)ベンズアミドをクリーム色固体(1.95g、99
%)として得た。
【0292】 2−アミノ−5−メトキシ−4−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)ベ
ンズアミド(1.95g、6.4mmol)とホルムアミド(10ml)とを1
90〜200℃において1時間加熱した.生成物が析出するように、反応混合物
を50℃に冷却させた。水(50ml)を加え、固体を濾過によって回収し、さ
らに多くの水とエーテルとによって洗浄し、真空下で乾燥させて、6−メトキシ
−7−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン
−4−オン(0.99g、49%)をクリーム色固体として得た。
【0293】 6−メトキシ−7−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)−3,4−ジヒ
ドロキナゾリン−4−オン(312mg、1mmol)を塩化チオニル(10m
l)とDMF(5滴)中で1時間還流加熱し、蒸発乾燥させて、炭酸水素ナトリ ウムの飽和水溶液と塩化メチレンとに分配した。塩化メチレン相を相セパレータ
濾紙に通した濾過によって乾燥させ、溶媒を蒸発によって除去して、粗4−クロ
ロ−6−メトキシ−7−(2−(4−ピリジルオキシ)エトキシ)キナゾリンを
得て、これをさらに精製せずに用いた。
【0294】実施例24 実施例23の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、7−(2−(イ
ミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン
−4−オン(286mg、1mmol)を塩化チオニル(50ml)と反応させ
て、4−クロロ−7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキ
シキナゾリンを得て、次に、これを5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドー
ル(440mg、3mmol)及び水素化ナトリウム(120mg、3mmol
)と反応させて、4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル
)−7−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシキナゾリン
塩酸塩(80mg、15%)を得た。
【数70】
【0295】 出発物質は次のように製造した: イミダゾール(20.4g、300mmol)とエチレンカーボネート(28
.6g、325mmol)とを125℃において1時間加熱した。CO2発生が 停止したならば、反応混合物を周囲温度に冷却させ、塩化メチレン/メタノール
(10/1、50ml)中に懸濁させてから、シリカの短いプラグ上に注入した
。塩化メチレン/メタノールの徐々に大きい極性の溶媒混合物(100/10か
ら100/15まで)を用いて溶出を行った。蒸発による溶媒の除去は粗2−(
イミダゾル−1−イル)エタノール(20.1g、60%)を生成した。
【0296】 粗2−(イミダゾル−1−イル)エタノールの一部(10g、89mmol)
とトリエチルアミン(10.1g、100mmol)とを塩化メチレン(250
ml)中に溶解して,塩化トシル(17.5g、92mmol)を固体として5
分間にわたって加えると、還流するまでの発熱が生じた。反応を周囲温度におい
て30分間撹拌してから、1M塩化水素(250ml)と塩化メチレン(250
ml)中にクエンチした。有機相をブラインによって洗浄し、相セパレータ濾紙
に通して乾燥させた。蒸発による溶媒の除去と、塩化メチレン/メタノール/ア
ンモニア(100/10/1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによる精
製とは2−(イミダゾル−1−イル)エチルパラトルエン・スルホネート(10 .95g、46%、不純)を生成した。
【0297】 4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンズアミド(3g、15.3m
mol)(実施例23において出発物質に関して述べたように製造)と2−(イ
ミダゾル−1−イル)エチルパラトルエン・スルホネート(7g、不純)とを、
炭酸カリウム(5g、72mmol)と無水DMF(20ml)との存在下で混
合し、100℃において3時間加熱した.反応混合物を周囲温度に冷却させ、D
MFを蒸発によって除去した.残渣を塩化メチレン/メタノール/アンモニア(
100/10/1)中に再び懸濁させ、シリカ(15g)を加えた。溶媒を蒸発
によって除去し,得られた粉末をシリカゲルカラムの頂部に注入し、最初に塩化
メチレンを用い、次に塩化メチレン/メタノール/アンモニア(100/10/
1)まで溶媒極性を徐々に高めて溶出した。蒸発による溶媒の除去は4−(2−
(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンズアミド
をクリーム色固体(2.53g、55%)を生成した。
【0298】 実施例23の主発物質の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、4−
(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンズ
アミド(2.4g、7.8mmol)のニトロ基を還元して、2−アミノ−4−
(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−5−メトキシベンズアミド(2.
12g、98%)を得た。
【0299】 2−アミノ−4−(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−5−メトキシ
ベンズアミド(2.10g、7.6mmol)とホルムアミド(10ml)とを 190〜200℃において3時間加熱した.反応混合物を周囲温度に冷却させ、
水(20ml)中にクエンチした。沈殿を濾過によって回収し、水とエーテルとに
よって洗浄し、真空下で乾燥させて、7−(2−(イミダゾル−1−イル))−
6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(1.42g,65%)
を得た。
【0300】実施例25 実施例18の合成に関して述べた方法と同様な方法を用いて、5−アザオキシ
インドール(130mg、0.97mmol)(Tet.1993,49,28
85)を4−クロロ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン(234m
g、0.76mmol)(実施例6において出発物質に関して述べたように製造
)と反応させて、仕上げ処理、精製及び塩酸塩形成後に、4−(5−アザオキシ
インドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン塩酸塩(
112mg、27%)を得た。
【数71】
【0301】実施例26 下記は、ヒトにおける治療的又は予防的使用のための式I化合物又はその製薬
的に受容される塩(以下では化合物X)を含有する、典型的な製薬的に受容され
る投与形を例示する:
【0302】 (a)錠剤I mg/錠 化合物X 100 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 182.75 クロスカルメロース・ナトリウム 12.0 トウモロコシ澱粉ペースト(5%w/vペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0
【0303】 (b)錠剤II mg/錠 化合物X 50 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 223.75 クロスカルメロース・ナトリウム 6.0 トウモロコシ澱粉 15.0 ポリビニルピロリドン(5%w/vペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0
【0304】 (c)錠剤III mg/錠 化合物X 1.0 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 93.25 クロスカルメロース・ナトリウム 4.0 トウモロコシ澱粉ペースト(5%w/vペースト) 0.75 ステアリン酸マグネシウム 1.0
【0305】 (d)カプセル剤 mg/カプセル 化合物X 10 ラクトース(ヨーロッパ薬局方) 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5
【0306】 (e)注射薬I (50mg/ml) 化合物X 5.0%w/v 1N水酸化ナトリウム水溶液 15.0%w/v 0.1N塩酸 pHを7.6に調節するため ポリエチレングリコール400 4.5%w/v 注射用水 100%にするため
【0307】 (f)注射薬II (10mg/ml) 化合物X 1.0%w/v リン酸ナトリウム(イギリス薬局方) 3.6%w/v 0.1N水酸化ナトリウム溶液 15.0%v/v 注射用水 100%にするため
【0308】 (g)注射薬III (1mg/ml、pH6に緩衝化) 化合物X 0.1%w/v リン酸ナトリウム(イギリス薬局方) 2.26%w/v クエン酸 0.38%w/v ポリエチレングリコール400 3.5%w/v 注射用水 100%にするため
【0309】注釈 上記製剤は製薬分野において周知の、慣用的な方法によって得ることができる
。錠剤(a)〜(c)は例えば酢酸フタル酸セルロースの被膜を与えるように慣
用的な方法によって腸溶性被覆することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 97401972.1 (32)優先日 平成9年8月22日(1997.8.22) (33)優先権主張国 欧州特許庁(EP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 プレ,パトリック フランス国エフ−51689 ランス・セデッ クス 2,ボワット・ポスタル 1050, ジ・ラ・ポンペル (72)発明者 ローマン,ジャン−ジャック・マルセル フランス国エフ−51689 ランス・セデッ クス 2,ボワット・ポスタル 1050, ジ・ラ・ポンペル (72)発明者 トーマス,アンドリュー・ピーター イギリス国チェシャー エスケイ10 4テ ィージー,マックレスフィールド,オルダ ーレー・パーク Fターム(参考) 4C050 AA01 BB04 CC08 EE03 FF10 GG03 HH04 4C065 AA04 BB04 CC01 DD02 EE02 HH02 HH03 HH08 JJ02 JJ03 JJ05 KK09 LL04 PP10 PP13 PP15 PP18 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB05 MA01 NA14 ZA36 ZA45 ZA89 ZB15 ZB26

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 で示される化合物及びその塩、 上記式中、 環Zは、O、N及びSから独立的に選択された1〜3個のヘテロ原子を含有す
    る5−6員複素環である、但し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−ト リアザオキシインドル−3−イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3
    −イルから選択された、置換された基又は置換されない基ではない; R1は水素、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシメチル、ジ(C1−C4ア ルコキシ)メチル又はC1−C4アルカノイルを表し; R2はヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1
    3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチ ル、シアノ、アミノ、ニトロ、C2−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルア
    ミノ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキ
    ルスルフィニル、C1−C4アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C4
    ルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル、アミノス
    ルホニル、N−C1−C4アルキル−アミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C4
    ルキル)アミノスルホニル若しくはC1−C4アルキルスルホニルアミノを表す、
    又は R2は下記4群: (1)R41[X1は直接結合、−O−、−NR5−,C1−C3アルキル、C2 −C4アルカノイル、−CONR67−、−SO2NR89−又は−SO210− (R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1−C2アルキルを表し、R7
    9及びR10はそれぞれ独立的にC1−C4アルキルを表し、R4はR7、R9又はR 10 に結合する)を表し、R4はフェニル又は、O、S及びNから独立的に選択さ れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員複素環基を表し、該
    複素環基は飽和でも、不飽和でもよく、該フェニル又は複素環基はオキソ、ヒド
    ロキシ、ハロゲノ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルカノ
    イルオキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、ニトロ及びC1−C4アルコ
    キシカルボニルから選択された1個又は2個の置換基を有することができる];
    (2)X22−C4アルキルX31−C3アルキル[X2は−O−又は−NR11 −(R11は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルで
    ある)であり、X3は−O−、−NR12−、−S−、−SO−又は−SO2−(R 12 は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルである)
    である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX51−C3アルキル[X4とX5 とは同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −又は−NR13−(R13は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2 −C3アルキルである)である];及び (4)C1−C3アルキルX61−C3アルキル[X6は−O−、−S−、−SO
    −、−SO2−又は−NR14−(R14は水素、C1−C3アルキル又はC1−C3ア ルコキシC2−C3アルキルである)である] の1つから選択される; Zが6員複素環の場合には、nは0〜3の整数であり、Zが5員複素環の場合
    には、nは0〜2の整数である; mは0〜4の整数である; R3はヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−C3アルキ ル、シアノ、アミノ又はR157[X7は直接結合、−O−、−CH2−、 −S−、−SO−、−SO2−、−NR16CO−、−CONR17−、−SO2NR 18 −、−NR19SO2−又は−NR20−(式中、R16、R17、R18、R19及びR2 0 はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3 アルキルを表す)を表し、R15は下記17群: (1)水素、又はC1−C5アルキル(これは非置換であることも、ヒドロキシ
    、フルオロ及びアミノから選択された1つ以上の基によって置換されることもで
    きる); (2)C1−C5アルキルX8COR21[X8は−O−又は−NR22−(R22は水
    素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を
    表し、R21はC1−C3アルキル、−NR2324−又は−OR25−(R23、R24
    びR25は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3アルキル若しくは
    1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表す]; (3)C1−C5アルキルX926[X9は−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−OCO−、−NR27CO−、−CONR28−、−SO2NR29−、−NR3 0 SO2−又は−NR31−(R27、R28、R29、R30及びR31はそれぞれ独立的に
    水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)
    を表し、R26は水素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル又は
    、O、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個のヘテロ原子を含有す
    る5員若しくは6員飽和複素環基を表し、このうち、C1−C3アルキルはオキソ
    、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の
    置換基を有することができ、環状基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4 アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された
    1個又は2個の置換基を有することができる]; (4)C1−C5アルキルX101−C5アルキルX1132[X10とX11は同じで
    も異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR3 3 CO−、−CONR34−、−SO2NR35−、−NR36SO2−又は−NR37− (R33、R34、R35、R36及びR37はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル
    若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり、R32は水素又は
    1−C3アルキルを表す]; (5)R38(R38はO、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個の
    ヘテロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基を表し、この複素環基はオ
    キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル
    及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することがで
    きる); (6)C1−C5アルキルR38(R38は上記で定義した通りである); (7)C2−C5アルケニルR38(R38は上記で定義した通りである); (8)C2−C5アルキニルR38(R38は上記で定義した通りである); (9)R39[R39はピリドン基、フェニル基又はO、N及びSから独立的に選
    択された1個〜3個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員芳香族複素環基を
    表し、ピリドン、フェニル又は複素環基はヒドロキシ、ハロゲノ、アミノ、C1 −C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4 アミノアルキル、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ヒドロキシアルコキシ、カ
    ルボキシ、トリフルオロメチル、シアノ、−CONR4041、及び−NR42CO
    43−(R40、R41、R42及びR43は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素
    、C1−C4アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)から
    選択された5個までの置換基を有することができる]; (10)C1−C5アルキルR39(R39は上記で定義した通りである); (11)C2−C5アルケニルR39(R39は上記で定義した通りである); (12)C2−C5アルキニルR39(R39は上記で定義した通りである); (13)C1−C5アルキルX1239[X12は−O−、−S−、−SO−、−S
    2−、−NR44CO−、−CONR45−、−SO2NR46−、−NR47SO2− 又は−NR48−(R44、R45、R46、R47及びR48はそれぞれ独立的に水素、C 1 −C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり、
    39は上記で定義した通りである]; (14)C2−C5アルケニルX1339[X13は−O−、−S−、−SO−、−
    SO2−、−NR49CO−、−CONR50−、−SO2NR51−、−NR52SO2 −又は−NR53−(R49、R50、R51、R52及びR53はそれぞれ独立的に水素、
    1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり
    、R39は上記で定義した通りである]; (15)C2−C5アルキニルX1439[X14は−O−、−S−、−SO−、−
    SO2−、−NR54CO−、−CONR55−、−SO2NR56−、−NR57SO2 −又は−NR58−(R54、R55、R56、R57及びR58はそれぞれ独立的に水素、
    1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)であり
    、R39は上記で定義した通りである]; (16)C1−C3アルキルX151−C3アルキルR39[X15は−O−、−S−
    、−SO−、−SO2−、−NR59CO−、−CONR60−、−SO2NR61−、
    −NR62SO2−又は−NR63−(R59、R60、R61、R62及びR63はそれぞれ 独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキル
    を表す)であり、R39は上記で定義した通りである];及び (17)C1−C3アルキルX151−C3アルキルR38(X15とR38とは上記で
    定義した通りである) の1つから選択される]を表す。
  2. 【請求項2】 環Zは1〜3個の窒素原子を含有する6員複素環である、但
    し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−トリアザオキシインドル−3− イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された、置換
    された基又は置換されない基ではない、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Zは1個又は2個の窒素原子を含有する6員複素環である
    、但し、R2は基R41であり、X1はC2−C4アルカノイル又は−SO210で はなく、R4は置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい5員若しくは6 員不飽和複素環ではない、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が水素である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物 。
  5. 【請求項5】 R2がハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、 トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1 −C3アルカノイルアミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N− C1−C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル
    、アミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C 1 −C3アルキル)アミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノであ
    るか、又はR2が下記4群: (1)R41[X1は−O−、−NR5−,C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO2NR89−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1− C2アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、 R4はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択さ
    れた1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員飽和複素環基を表し、該
    複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基を有することができる]
    ; (2)X22−C3アルキルX3メチル[X2は−O−又は−NR11−(R11は 水素又はC1−C2アルキルである)であり、X3は−O−、−NR12−又は−S O2−(R12は水素又はC1−C2アルキルである)である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX5メチル[X4とX5とは同じで
    も異なってもよく、それぞれ、−NR13−又は−SO2−(R13は水素又はC1
    2アルキルである)である];及び (4)C1−C2アルキルX61−C2アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
    −SO2−(R14は水素又はC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R3がヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル 、C1−C3アルキル、シアノ、アミノ又はR157であり、X7は請求項1で定義
    した通りであり、R15は下記15群: (1)C1−C3アルキル(これは非置換であることも、1個以上のフッ素原子
    によって置換されてもよい)若しくはC2−C3アルキル(これは非置換であるこ
    とも、ヒドロキシ及びアミノから選択された1個若しくは2個の置換基によって
    置換されてもよい); (2)2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル、3−(3,3−ジメチルウ
    レイド)プロピル、2−(3−メチルウレイド)エチル、3−(3−メチルウレ
    イド)プロピル、2−ウレイドエチル、3−ウレイドプロピル、2−(N,N−
    ジメチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイルオ
    キシ)プロピル、2−(N−メチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N−メ
    チルカルバモイルオキシ)プロピル、2−(カルバモイルオキシ)エチル、3−
    (カルバモイルオキシ)プロピル; (3)C2−C3アルキルX926(X9は請求項1で定義した通りであり、R26 はC1−C2アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル、及びピ
    ペリジニルから選択され、炭素原子を介してX9に結合した基であり、C1−C2 アルキルはヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C2アルコキシから選択された1個の
    置換基を有することができ、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル又
    はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1− C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の 置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX102−C3アルキルX1132(X10とX11は請求項
    1で定義した通りであり、R32は水素又はC1−C2アルキルを表 す); (5)R38(R38は請求項1で定義した通りである); (6)C1−C2アルキルR67(R67はピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジ
    ニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,
    3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基で
    あり、この基はC1−C2アルキルに炭素原子を介して結合し、この基はオキソ、
    ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC 1 −C2アルコキシから選択された1個の置換基を有することができる)、又はC 2 −C3アルキルR68(R68はモルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピペラ
    ジン−1−イル及びピロリジン−1−イルから選択された基であり、この基はオ
    キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル
    及びC1−C2アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することがで
    きる); (7)R39(R39は請求項1で定義した通りである); (8)C1−C4アルキルR39(R39は請求項1で定義した通りである); (9)1−R39ブタ−2−エン−4−イル(R39は請求項1で定義した通りで
    ある); (10)1−R39ブタ−2−イン−4−イル(R39は請求項1で定義した通り
    である); (11)C2−C4アルキルX1239(X12及びR39は請求項1で定義した通り
    である); (12)1−(R3913)ブタ−2−エン−4−イル(X13及びR39は請求項
    1で定義した通りである); (13)1−(R3914)ブタ−2−イン−4−イル(X14及びR39は請求項
    1で定義した通りである); (14)エチルX15メチルR39(X15及びR39は請求項1で定義した通りであ
    る);及び (15)エチルX15メチルR38(X15及びR38は請求項1で定義した通りであ
    る) の1つから選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】 式Ia: 【化2】 で示される請求項1記載の化合物、 上記式中、 R1、R2、環Z及びnは請求項1で定義した通りである; R3aは水素、ヒドロキシ、メトキシ、アミノ、ニトロ又はハロゲノを表し; R4aは水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルチオ、−NR6a7a −(R6a及びR7aは、同じでも異なってもよく、それぞれ、水素若しくはC1− C3アルキルである)、又は基R8a(CH2ta2a (R8a はO、S及びNから
    独立的に選択された1若しくは2個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員飽
    和複素環基を表し、該複素環基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アル
    キル、C1−C4 ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1 個若しくは2個の置換基を有することができる、taは0〜4の整数であり、X 2a は直接結合、−O−、−CH2−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR9a CO−、−CONR10a−、−SO2NR11a−、−NR12aSO2−又は−NR13a −(R9a、R10a、R11a、R12a及びR13aはそれぞれ独立的に水素、C1−C3
    ルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表し; X1aは直接結合、−O−、−CH2−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR 14a CO−、−CONR15a−、−SO2NR16a−、−NR17aSO2−又は−NR 18a −(R14a、R15a、R16a、R17a及びR18aはそれぞれ独立的に水素、C1− C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表し; R5aは下記17群: (1)水素、又はC1−C5アルキル(これは非置換であることも、ヒドロキシ
    、フルオロ及びアミノから選択された1つ以上の基によって置換されることもで
    きる); (2)C1−C5アルキルX3aCOR19a(X3aは−O−又は−NR20a−(R20 a は水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表 す)を表し、R19aはC1−C3アルキル、−NR21a22a−又は−OR23a−(R 21a 、R22a及びR23aは同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3ア ルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)を表す); (3)C1−C5アルキルX4a24a[X4aは−O−、−S−、−SO−、−S O2−、−OCO−、−NR25aCO−、−CONR26a−、−SO2NR27a−、 −NR28aSO2−又は−NR29a−(R25a、R26a、R27a、R28a及びR29aはそ
    れぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3
    ルキルを表す)を表し、R24aは水素、C1−C3アルキル、シクロペンチル、シ クロヘキシル又は、O、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個のヘ
    テロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基を表し、このうち、C1−C3 アルキルはオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C4アルコキシから選択され
    た1個又は2個の置換基を有することができ、環状基はオキソ、ヒドロキシ、ハ
    ロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル及びC1−C4アルコキ
    シから選択された1個又は2個の置換基を有することができる]; (4)C1−C5アルキルX5a1−C5アルキルX6a30a[X5aとX6a は同じでも異なってもよく、それぞれ、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−NR31aCO−、−CONR32a−、−SO2NR33a−、−NR34aSO2
    又は−NR35a−(R31a、R32a、R33a、R34a及びR35aはそれぞれ独立的に水
    素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)で
    あり、R30aは水素又はC1−C3アルキルを表す]; (5)R36a(R36aはO、S及びNから独立的に選択された1個若しくは2個
    のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員飽和複素環基を表し、この複素環基は
    オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキ
    ル及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有することが
    できる); (6)C1−C5アルキルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (7)C2−C5アルケニルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (8)C2−C5アルキニルR36a(R36aは上記で定義した通りである); (9)R37a[R37aはピリドン基、フェニル基又はO、N及びSから独立的に
    選択された1個〜3個のヘテロ原子を含有する5員若しくは6員芳香族複素環基
    を表し、ピリドン、フェニル又は複素環基はヒドロキシ、ハロゲノ、アミノ、C 1 −C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4 アミノアルキル、C1−C4アルキルアミノ、C1−C4ヒドロキシアルコキシ、カ
    ルボキシ、トリフルオロメチル、シアノ、−CONR38a39a、及び−NR40a COR41a−(R38a、R39a、R40a及びR41aは同じでも異なってもよく、それ ぞれ、水素、C1−C4アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
    表す)から選択された5個までの置換基を有することができる]; (10)C1−C5アルキルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (11)C2−C5アルケニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (12)C2−C5アルキニルR37a(R37aは上記で定義した通りである); (13)C1−C5アルキルX7a37a[X7aは−O−、−S−、−SO−、− SO2−、−NR42aCO−、−CONR43a−、−SO2NR44a−、−NR45a
    2−又は−NR46a−(R42a、R43a、R44a、R45a及びR46aはそれぞれ独立 的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表
    す)であり、R37aは上記で定義した通りである]; (14)C2−C5アルケニルX8a37a[X8aは−O−、−S−、−SO−、 −SO2−、−NR47aCO−、−CONR48a−、−SO2NR49a−、−NR50a SO2−又は−NR51a−(R47a、R48a、R49a、R50a及びR51aはそれぞれ独 立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
    表す)であり、R37aは上記で定義した通りである]; (15)C2−C5アルキニルX9a37a[X9aは−O−、−S−、−SO−、 −SO2−、−NR52aCO−、−CONR53a−、−SO2NR54a−、−NR55a SO2−又は−NR56a−(R52a、R53a、R54a、R55a及びR56aはそれぞれ独 立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
    表す)であり、R37aは上記で定義した通りである]; (16)C1−C3アルキルX10a1−C3アルキルR37a[X10aは−O−、− S−、−SO−、−SO2−、−NR57aCO−、−CONR58a−、−SO2NR 59a −、−NR60aSO2−又は−NR61a−(R57a、R58a、R59a、R60a及びR 61a はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル若しくはC1−C3アルコキシC2 −C3アルキルを表す)であり、R37aは上記で定義した通りである];及び (17)C1−C3アルキルX10a1−C3アルキルR36a(X10aとR36aとは上
    記で定義した通りである) の1つから選択される。
  8. 【請求項8】 環Zが1個〜3個の窒素原子を有する6員複素環である、但
    し、キナゾリン環の4-位置の基は4,5,7−トリアザオキシインドル−3− イル及び4,6,7−トリアザオキシインドル−3−イルから選択された、置換
    された又は置換されない基ではないものとする、請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 環Zが1個又は2個の窒素原子を有する6員複素環である、
    但し、R2は基R41であり、X1はC2−C4アルカノイル又は−SO210では なく、R4は置換されてもよいフェニル又は置換されてもよい5員若しくは6員 不飽和複素環ではない、請求項7記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1が水素である、請求項7〜9のいずれかに記載の化合 物。
  11. 【請求項11】 R2がハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ 、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C 1 −C3アルカノイルアミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−
    1−C3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル
    、アミノスルホニル、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C 1 −C3アルキル)アミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノであ
    るか、又はR2が下記4群: (1)R41[X1は−O−、−NR5−,C1−C3アルキル、−CONR67 −又は−SO289−(R5、R6及びR8はそれぞれ独立的に水素又はC1−C2 アルキルを表し、R7とR9とはそれぞれ独立的にC1−C3アルキルを表し、R4 はR7又はR9に結合する)を表し、R4は、O、S及びNから独立的に選択され た1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員飽和複素環基を表し、該複
    素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基を有することができる]; (2)X22−C3アルキルX3メチル[X2は−O−又は−NR11−(R11は 水素又はC1−C2アルキルである)であり、X3は−O−、−NR12−又は−S O2−(R12は水素又はC1−C2アルキルである)である]; (3)C1−C2アルキルX42−C3アルキルX5メチル[X4とX5とは同じで
    も異なってもよく、それぞれ、−NR13−又は−SO2−(R13は水素、C1−C 2 アルキルである)である];及び (4)C1−C2アルキルX61−C2アルキル[X6は−O−、−NR14−又は
    −SO2−(R14は水素又はC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される、請求項7〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R3aが水素である、請求項7〜11のいずれかに記載の化
    合物。
  13. 【請求項13】 R4aが水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロ
    メチル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、又はR8a(CH2ta2a[R8 a はピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ及びチオモルホリ ノから選択された基であり、該基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2
    ルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選択された1
    個又は2個の置換基を含有することができ、X2aは−O−、−S−、−NR9a
    O−、−NR12aSO2−(R9aとR12aとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1
    2アルキルを表す)若しくはNHであり、taは1〜3の整数である]である 、請求項7〜12のいずれかに記載の化合物。
  14. 【請求項14】 X1aが−O−、−S−、−NR14aCO−、−NR17aSO 2 −(R14aとR17aとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1−C2アルキルを表す )又はNHである、請求項7〜13のいずれかに記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R5aが下記15群: (1)非置換であることも、1個以上のフッ素原子によって置換されることも
    できるC1−C3アルキル、又は非置換であることも、ヒドロキシ及びアミノから
    選択された1個若しくは2個の基によって置換されることもできるC2−C3アル
    キル; (2)2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル、3−(3,3−ジメチルウ
    レイド)プロピル、2−(3−メチルウレイド)エチル、3−(3−メチルウレ
    イド)プロピル、2−ウレイドエチル、3−ウレイドプロピル、2−(N,N−
    ジメチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイルオ
    キシ)プロピル、2−(N−メチルカルバモイルオキシ)エチル、3−(N−メ
    チルカルバモイルオキシ)プロピル、2−(カルバモイルオキシ)エチル、3−
    (カルバモイルオキシ)プロピル; (3)C2−C3アルキルX4a24a(X4aは請求項7で定義した通りであり、 R24aはC1−C2アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピロリジニル及 びピペリジニルから選択された基であり、該基は炭素原子を介してX4aに結合し 、該C1−C2アルキル基はヒドロキシ、ハロゲノ及びC1−C2アルコキシから選
    択された1個又は2個の置換基を有することができ、該シクロペンチル、シクロ
    ヘキシル、ピロリジニル又はピペリジニル基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、
    1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1−C2アルコキシから選
    択された1個の置換基を有することができる); (4)C2−C3アルキルX5a2−C3アルキルX6a30a(X5aとX6aは請求 項7に記載した通りであり、R30aは水素又はC1−C2アルキルを表す); (5)R36a(R36aは請求項7で定義した通りである); (6)C1−C2アルキルR65a(R65aはピロリジニル、ピペラジニル、ピペリ
    ジニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1
    ,3−ジチオラン−2−イル及び1,3−ジチアン−2−イルから選択された基
    であり、該基は炭素原子を介してC1−C2アルキルに結合し、該基はオキソ、ヒ
    ドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル及びC1 −C2アルコキシから選択された1個の置換基を有することができる)、又はC2 −C3アルキルR66a(R66aはモルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピペ ラジン−1−イル及びピロリジン−1−イルから選択された基であり、該基はオ
    キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル
    及びC1−C2アルコキシから選択された1個若しくは2個の置換基を有すること
    ができる); (7)R37a(R37aは請求項7で定義した通りである); (8)C1−C4アルキルR37a(R37aは請求項7で定義した通りである); (9)1−R37aブタ−2−エン−4−イル(R37aは請求項7で定義する通り
    である); (10)1−R37aブタ−2−イン−4−イル(R37aは請求項7で定義する通
    りである); (11)C2−C4アルキルX7a37a(X7a及びR37aは請求項7で定義する通
    りである); (12)1−(R37a8a)ブタ−2−エン−4−イル(X8a及びR37aは請求
    項7で定義する通りである); (13)1−(R37a9a)ブタ−2−イン−4−イル(X9a及びR37aは請求
    項7で定義する通りである); (14)エチルX10aメチルR37a(X10a及びR37aは請求項7で定義する通り
    である);及び (15)エチルX10aメチルR36a(X10a及びR36aは請求項7で定義する通り
    である) の1つから選択される、請求項7〜14のいずれかに記載の化合物。
  16. 【請求項16】 式Ib: 【化3】 で示される請求項1記載の化合物、 上記式中、 R1bは水素を表す; R2bはハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ、トリフルオロメチ
    ル、2,2,2−トリフルオロエチル、シアノ、ニトロ、C1−C3アルカノイル
    アミノ、C1−C3アルキルスルホニル、カルバモイル、N−C1−C3アルキルカ
    ルバモイル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)カルバモイル、アミノスルホニル
    、N−C1−C3アルキルアミノスルホニル、N,N−ジ(C1−C3アルキル)ア
    ミノスルホニル又はC1−C3アルキルスルホニルアミノであるか、又はR2bが下
    記4群: (1)R6b2b[X2bは−O−、−NR7b−,C1−C3アルキル、−CONR 8b9b−又は−SO2NR10b11b−(R7b、R8b及びR10bはそれぞれ独立的に
    水素又はC1−C2アルキルを表し、R9bとR11bとはそれぞれ独立的にC1−C3 アルキルを表し、R6bはR9b又はR11bに結合する)を表し、R6bは、O、S及 びNから独立的に選択された1個又は2個のヘテロ原子を含有する5員又は6員
    飽和複素環基を表し、該複素環基は環の硫黄ヘテロ原子上に2個のオキソ置換基
    を有することができる]; (2)X3b2−C3アルキルX4bメチル[X3bは−O−又は−NR12b−(R1 2b は水素又はC1−C2アルキルである)であり、X4bは−O−、−NR13b−又 は−SO2−(R13bは水素又はC1−C2アルキルである)である]; (3)C1−C2アルキルX5b2−C3アルキルX6bメチル[X5bとX6bとは同
    じでも異なってもよく、それぞれ、−NR14b−又は−SO2−(R14bは水素又 はC1−C2アルキルである)である];及び (4)C1−C2アルキルX7b1−C2アルキル[X7bは−O−、−NR15b− 又は−SO2−(R15bは水素又はC1−C2アルキルである)である] の1つから選択される; nbは0〜2の整数である; 環Zbは1個又は2個の窒素原子を含有する6員ヘテロ芳香環であり、キナゾ
    リン環の4位置の置換基は7−アザオキシインドル−3−イル基及び5,7−ジ
    アザオキシインドル−3−イル基から選択され、該基は上記で定義した通りの(
    2bnbを有する;R2bはヘテロ芳香族オキシインドール環の5位置及び/又は
    6位置に結合するが、R2bがフルオロである場合にはヘテロ芳香族オキシインド
    ール環の4−、5−、6−又は7−位置(単数又は複数)に結合することができ
    る; R3bは水素を表す; R4bは水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、メ
    トキシ又はR16b(CH2tb8b基(R16bはピロリジニル、ピペラジニル、ピ ペリジニル、モルホリノ及びチオモルホリノから選択された基を表し、該基はオ
    キソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C2アルキル、C1−C2ヒドロキシアルキル
    及びC1−C2アルコキシから選択された1個若しくは2個の置換基を有すること
    ができる、tbは1〜3の整数であり、X8bは−O−、−S−、−NR17bCO −、−NR18bSO2−(R17bとR18bとはそれぞれ独立的に水素若しくはC1− C2アルキルを表す)又はNHである;X1bは−O−又は−NR19bCO−(R19 b は水素又はC1−C2アルキルを表す)を表す;R5bはメチル、エチル、トリフ ルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ヒドロキシエチル3−ヒ
    ドロキシプロピル、2−(N,N−ジメチルスルファモイル)エチル、2−(N
    −メチルスルファモイル)エチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル
    、2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル、2−(2−メトキシエチル
    アミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル、3−(2−メト
    キシエチルアミノ)プロピル、3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル、
    2−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,4−トリア
    ゾル−4−イル)エチル、3−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル
    、3−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)プロピル、2−(4−ピリジルオ
    キシ)エチル、3−(4−ピリジルオキシ)プロピル、2−(4−ピリジルアミ
    ノ)エチル、3−(4−ピリジルアミノ)プロピル、2−(2−メチルイミダゾ
    ル−1−イル)エチル、3−(2−メチルイミダゾル−1−イル)プロピル、2
    −(5−メチル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)エチル、3−(5−メチ
    ル−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル、モルホリノ、N−メチルピ
    ペラジニル、ピペラジニル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、3−(N
    ,N−ジメチルアミノ)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロ
    ピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(ピペラジン−1
    −イル)エチル、3−(ピペラジン−1−イル)プロピル、2−(ピロリジン−
    1−イル)エチル、3−(ピロリジン−1−イル)プロピル、2−メトキシエチ
    ル、3−メトキシプロピル、2−(イミダゾル−1−イル)エチル、2−(1,
    2,3−トリアゾル−1−イル)エチル、2−(1,2,3−トリアゾル−2−
    イル)エチル、3−(イミダゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−ト
    リアゾル−1−イル)プロピル、3−(1,2,3−トリアゾル−2−イル)プ
    ロピル、2−チオモルホリノエチル、3−チオモルホリノプロピル、2−(1,
    1−ジオキソチオモルホリノ)エチル、3−(1,1−ジオキソチオモルホリノ
    )プロピル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、2−(4−メチルピペラジ
    ン−1−イル)エチル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル、3
    −(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロピル、2−
    (メチルスルフィニル)エチル又は2−(メチルスルホニル)エチルを表す。
  17. 【請求項17】 下記化合物: 4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホ
    リノプロポキシ)キナゾリン、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7
    −(2−(イミダゾル−1−イル)エトキシ)−6−メトキシキナゾリン、4−
    (5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホ
    リノプロポキシ)キナゾリン及び4−(4−アザ−6−トリフルオロメチルオキ
    シインドル−3−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キ
    ナゾリンと、これらの塩とから選択される請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】 下記化合物: 4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−(
    1,1−ジオキソチオモルホリノ)プロポキシ)キナゾリン、4−(7−アザ−
    6−クロロオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キ
    ナゾリン、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)−7−(4−モルホリノ
    ブタ−2−エン−1−イルオキシ)キナゾリン及び4−(5,7−ジアザ−6−
    メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−メチルスルホニルプロポキシ)
    キナゾリンと、これらの塩とから選択される請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】 下記化合物: 4−(5,7−ジアザ−6−メチルオキシインドル−3−イル)−7−(3−モ
    ルホリノプロポキシ)キナゾリン、4−(7−アザオキシインドル−3−イル)
    −7−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)キナゾリン及び4−(7−ア
    ザオキシインドル−3−イル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン
    と、これらの塩とから選択される請求項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】 製薬的に受容される塩としての請求項1〜19のいずれか
    に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 式I化合物又はその塩(請求項1で定義される)の製造方
    法であって、 (a)式I化合物及びその塩を得るために、式III: 【化4】 [式中、R3とmとは請求項1で定義した通りであり、L1は置換可能な部分であ
    る]で示される化合物を、式IV: 【化5】 [式中、R1、R2、環Z及びnは請求項1で定義した通りである]で示される化
    合物と反応させる工程と; (b)式V: 【化6】 [式中、R2、R3、n、環Z及びmは請求項1で定義した通りであり、P1は保 護基を表す]で示される化合物を脱保護する工程と; (c)式VI: 【化7】 [式中、R2、R3、m、環Z及びnは請求項1で定義した通りであり、Yはシア
    ノ、カルボキシ又はC1−C4アルコキシカルボニルを表す]で示される化合物を
    還元し、環化する工程と; (d)少なくとも1個のR2基がヒドロキシであるような式I化合物及びその 塩を製造するためには、式VII: 【化8】 [式中、R1、R2、R3、n、環Z及びmは請求項1で定義した通りであり、P2 はフェノール・ヒドロキシ保護基を表し、plは保護されたヒドロキシ基の数に
    等しい、1〜3の整数であり、n−plは、保護されたヒドロキシではないR2 置換基の数に等しい]で示される化合物を脱保護する工程と; (e)少なくとも1個のR3がR157[R15は請求項1で定義した通りであり
    、X7は−O−、−S−、−SO2−、−CONR17−、−SO2NR18−又は− NR20−(R17、R18及びR20はそれぞれ独立的に水素、C1−C3アルキル又は
    1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)である]であるような式I化合物
    及びその塩を製造するためには、式VIII: 【化9】 [式中、R1、R2、R3、n、環Z及びX7は請求項1で定義した通りであり、s
    は0〜3の整数である]で示される化合物を、式IX: R15−L1 (IX) [式中、R15は請求項1で定義した通りであり、L1は上記で定義した通りであ る]で示される化合物と反応させる工程と; (f)少なくとも1個のR3がR157[R15は請求項1で定義した通りであり
    、X7は−O−、−S−又は−NR20−(R20は水素、C1−C3アルキル又はC1 −C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)である]であるような式I化合物及 びその塩を製造するためには、式X: 【化10】 で示される化合物を式XI: R15−X7−H (XI) [式中、L1とsは上記で定義した通りであり、R1、R2、R3、R15、n、環Z
    及びX7は全て請求項1で定義した通りである]で示される化合物と反応させる 工程と; (g)少なくとも1個のR3がR157[X7は請求項1で定義した通りであり 、R15はC1−C5アルキルR70(R70は下記6群: (1)X161−C3アルキル(X16は−O−、−S−、−SO2−、−NR71 CO−又は−NR72SO2−(R71とR72は同じでも異なってもよく、それぞれ 、水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)で
    ある); (2)NR7374(R73とR74は同じでも異なってもよく、それぞれ、水素、
    1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す); (3)X171−C5アルキルX1132(X17は−O−、−S−、−SO2−、 −NR75CO−、−NR76SO2−又は−NR77−(R75、R76及びR77は同じ でも異なってもよく、それぞれ、水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキ
    シC2−C3アルキルを表す)であり、X11とR32とは請求項1で定義した通りで
    ある); (4)R65(R65は1個若しくは2個のヘテロ原子を有し、そのうちの1個は
    Nであり、他方はO、S及びNから独立的に選択される5員若しくは6員飽和複
    素環基であり、該複素環基は窒素原子を介してC2−C5アルキルに結合し、該複
    素環基はオキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキ
    シアルキル及びC1−C4アルコキシから選択された1個又は2個の置換基を有す
    ることができる); (5)X1839(X18は−O−、−S−、−SO2−、−NR78CO−、−N R79SO2−又は−NR80−(R78、R79及びR80は同じでも異なってもよく、 それぞれ、水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを
    表す)であり、R39は請求項1で定義した通りである); (6)X191−C5アルキルR39(X19は−O−、−S−、−SO2−、−N R81CO−、−NR82SO2−又は−NR83−(R81、R82及びR83は、それぞ れ、水素、C1−C3アルキル又はC1−C3アルコキシC2−C3アルキルを表す)
    であり、R39は請求項1で定義した通りである) の1つから選択される)である]である式I化合物及びその塩を製造するために
    は、式XII: 【化11】 [式中、L1とsとは上記で定義した通りであり、X7、R1、R2、R3、n及び 環Zは請求項1で定義した通りである]で示される化合物を式XIII: R70−H (XIII) [式中、R70は上記で定義した通りである]で示される化合物と反応させて、式
    I化合物又はその塩を得る工程と; (h)1個以上の置換基(R3mが−NR8485−(R84とR85の一方又は両
    方がC1−C3アルキルである)によって表されるような式I化合物及びその塩を 製造するためには、置換基(R3mがアミノ基である式I化合物をアルキル化剤
    と反応させる工程と; 置換基R2又はR3の1つ以上がアミノ基であるような式I化合物及びその塩を 製造するためには、キナゾリン及び/又はヘテロ芳香族オキシインドール基の対
    応する位置(単数又は複数)における置換基(単数又は複数)がニトロ基(単数
    又は複数)である対応する式I化合物を還元し、式I化合物の塩が必要である場合
    には、得られた化合物を酸又は塩基と反応させて、所望の塩を得る工程と を含む前記製造方法。
  22. 【請求項22】 有効成分としての請求項1で定義した式I化合物又はその 製薬的に受容される塩を製薬的に受容される賦形剤又はキャリヤーと共に含む薬
    剤組成物。
  23. 【請求項23】 抗血管新生及び/又は脈管透過性低減治療を必要とする温
    血動物において抗血管新生及び/又は脈管透過性低減効果を発生させる方法であ
    って、前記動物に有効量の請求項1で定義した式I化合物又はその製薬的に受容 される塩を投与することを含む前記方法。
  24. 【請求項24】 薬剤として用いるための請求項1〜19のいずれかに記載
    の化合物又はその製薬的に受容される塩。
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