JP3521452B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

自動車のドア構造

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JP3521452B2
JP3521452B2 JP25969893A JP25969893A JP3521452B2 JP 3521452 B2 JP3521452 B2 JP 3521452B2 JP 25969893 A JP25969893 A JP 25969893A JP 25969893 A JP25969893 A JP 25969893A JP 3521452 B2 JP3521452 B2 JP 3521452B2
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    • B60R21/04Padded linings for the vehicle interior ; Energy absorbing structures associated with padded or non-padded linings
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドア構造に関
し、詳しくは、側面衝突時(略して側突時)の衝撃荷重
を吸収する衝撃荷重吸収部材の適所への配置により車室
内の居住性を向上させる対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のドア構造においては、
例えば、特開昭53−147323号公報に開示される
ように、インナパネルとアウタパネルとからなるドア内
に、側面衝突時のドアに対する衝撃荷重をインナパネル
側への変形移動により吸収するようにしたインパクトバ
ーを設けており、該インパクトバーは、ドア内に昇降自
在に収納されるドアガラスとの干渉を回避する上でアウ
タパネル寄りを車体前後方向へ延びて配置され、上記イ
ンパクトバーに対応するインナパネルよりも車体内方つ
まり車室側に、乗員に対する直接的な当接により側面衝
突時の乗員に対する衝撃荷重を緩和吸収する衝撃荷重吸
収部材を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のもの
では、衝撃荷重吸収部材が車室側に設けられているた
め、この衝撃荷重吸収部材によって車室内の居住性が悪
化することになる。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、衝撃荷重吸収部材を側面
衝突時にのみ乗員に弾性当接させて、車室内の居住性を
向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、インナパ
ネルとアウタパネルとウインドガラスとを有する自動車
のドア構造であって、側突時に乗員に作用する側突衝撃
荷重を吸収、減少するため、インナパネルとアウタパネ
ルとの間の空間における前記ウインドガラスよりも車幅
方向に関して外側の位置に配設された弾性変形可能な
撃荷重吸収部材と、側突衝撃荷重によって少なくとも上
記衝撃荷重吸収部材の一部分が上記空間から車両の乗員
室に向って移動することを可能とするようインナパネル
に設けられた開口手段と、上記衝撃荷重吸収部材を支持
するため、ドア内に該ドア内のアウタパネル寄りを車体
前後方向へ延びるように配設されたインパクトバーと、
インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
え、上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開
口手段を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重
吸収部材に接するように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0006】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、側突時に乗員に作
用する側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネ
ルとアウタパネルとの間の空間における前記ウインドガ
ラスよりも車幅方向に関して外側の位置に配設された
性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、側突衝撃荷重によっ
て少なくとも上記衝撃荷重吸収部材の一部分が上記空間
から車両の乗員室に向って移動することを可能とするよ
うインナパネルに設けられた開口手段と、上記衝撃荷重
吸収部材を支持するため、上記インナパネルの前後端に
接合固着され、ドア内に該ドア内のアウタパネル寄りを
車体前後方向へ延びるように配設されたレインフォース
メントと、インナパネルの乗員室側に配設されたトリム
部材とを備え、上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部
材が上記開口手段を介して乗員室に向って移動する時、
該衝撃荷重吸収部材に接するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0007】また、請求項3記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、側突時に乗員に作
用する側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネ
ルとアウタパネルとの間の空間における前記ウインドガ
ラスよりも車幅方向に関して外側の位置に配設された
性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、側突衝撃荷重によっ
て少なくとも上記衝撃荷重吸収部材の一部分が上記空間
から車両の乗員室に向って移動することを可能とするよ
うインナパネルに設けられた開口手段と、上記衝撃荷重
吸収部材を支持するため、ドア内に配設された支持手段
と、インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材と
を備え、上記支持手段は、ドア内のアウタパネル寄りを
車体前後方向へ延びるインパクトバーと、上記インナパ
ネルの前後端に接合固着され、ドア内のアウタパネル寄
りを車体前後方向へ延びるレインフォースメントとであ
り、上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開
口手段を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重
吸収部材に接するように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0008】また、請求項4記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、乗員に接触するこ
とによって乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少す
るためにインナパネルとアウタパネルとの間の空間にお
ける前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の
位置に設けられた弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、
側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
ネルに設けられた開口と、上記衝撃荷重吸収部材を支持
するため、ドア内に該ドア内のアウタパネル寄りを車体
前後方向へ延びるように配設されたインパクトバーと、
インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
え、上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開
口を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収
部材の下部に接するように構成され、この点において、
上記衝撃荷重吸収部材は、上部分と下部分とを有し、上
記上部分は下部分よりも厚さが小さく、側突時に下部分
は上記開口を通って乗員室内に移動するように構成され
ていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項5記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、乗員に接触するこ
とによって乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少す
るためにインナパネルとアウタパネルとの間の空間にお
ける前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の
位置に設けられた弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、
側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
ネルに設けられた開口と、上記衝撃荷重吸収部材を支持
するため、上記インナパネルの前後端に接合固着され、
ドア内に該ドア内のアウタパネル寄りを車体前後方向へ
延びるように配設されたレインフォースメントと、イン
ナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備え、
上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口を
介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収部材
の下部に接するように構成され、この点において、上記
衝撃荷重吸収部材は、上部分と下部分とを有し、上記上
部分は下部分よりも厚さが小さく、側突時に下部分は上
記開口を通って乗員室内に移動するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項6記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、乗員に接触するこ
とによって乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少す
るためにインナパネルとアウタパネルとの間の空間にお
ける前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の
位置に設けられた弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、
側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
ネルに設けられた開口と、上記衝撃荷重吸収部材を支持
するため、ドア内に配設された支持手段と、インナパネ
ルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備え、上記支
持手段は、ドア内のアウタパネル寄りを車体前後方向へ
延びるインパクトバーと、上記インナパネルの前後端に
接合固着され、ドア内のアウタパネル寄りを車体前後方
向へ延びるレインフォースメントとであり、上記トリム
部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口を介して乗員
室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収部材の下部に接
するように構成され、この点において、上記衝撃荷重吸
収部材は、上部分と下部分とを有し、上記上部分は下部
分よりも厚さが小さく、側突時に下部分は上記開口を通
って乗員室内に移動するように構成されていることを特
徴とするものである。
【0011】また、請求項7記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、側突時に乗員に作
用する側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネ
ルとアウタパネルとによって形成される空間内における
前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の位置
に配設された弾性変形可能な第1衝撃荷重吸収部材と、
インナパネルとアウタパネルとによって形成される空間
内に該アウタパネル寄りを車体前後方向へ延び、上記第
1衝撃荷重吸収部材を支持するインパクトバーと、イン
ナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材と、上記側
突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネルと上記
トリム部材との間に配設された弾性変形可能な第2衝撃
荷重吸収部材とを備え、側突時、上記側突衝撃荷重は、
先ず、アウタパネルと上記第1衝撃荷重吸収部材とが接
触し、次いで、上記第1衝撃荷重吸収部材とインナパネ
ルとが接触し、更に、インナパネルと上記第2衝撃荷重
吸収部材とが接触するステップにより、吸収、減少され
るように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項8記載の発明が講じた解決手
段は、インナパネルとアウタパネルとウインドガラスと
を有する自動車のドア構造であって、側突時に乗員に作
用する側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネ
ルとアウタパネルとによって形成される空間内における
前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の位置
に配設された弾性変形可能な第1衝撃荷重吸収部材と、
上記第1衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に
ドア内のア ウタパネル寄りを車体前後方向へ延びるよう
に配設されたインパクトバーと、インナパネルの乗員室
側に配設されたトリム部材と、上記側突衝撃荷重を吸
収、減少するため、インナパネルと上記トリム部材との
間に配設された弾性変形可能な第2衝撃荷重吸収部材
と、側突時に上記第1衝撃荷重吸収部材の少なくとも一
部分が上記空間から車両の乗員室に向って移動し上記第
2衝撃荷重吸収部材に接することを可能とするため、上
記第2衝撃荷重吸収部材の位置に対応してインナパネル
に設けられた開口手段と、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0013】また、請求項9記載の発明が講じた解決手
段は、請求項1、3、4、及び6のいずれか1つにおい
て、前記衝撃荷重吸収部材が前記インパクトバーの上側
に位置するように、前記衝撃荷重吸収部材と前記インパ
クトバーとの間に介在するブラケットを備えたことを特
徴とするものである。
【0014】また、請求項10記載の発明が講じた解決
手段は、請求項7又は8において、前記第1衝撃荷重吸
収部材が前記インパクトバーの上側に位置するように、
前記衝撃荷重吸収部材と前記インパクトバーとの間に介
在するブラケットを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1〜10記載の発明
では、アウタパネルは、側突時に作用する車体側方から
の衝撃荷重により、ドアパネル内のインパクトバー、レ
インフォースメント、又はインパクトバーおよびレイン
フォースメントと共に衝撃荷重吸収部材を伴ってインナ
パネル側へ変形移動する。その場合、衝撃荷重吸収部材
の少なくとも一部分は、アウタパネルのインナパネル側
への変形移動に伴ってインナパネルの開口を介して乗員
室側つまり車体内方へ移動し、この乗員室側に飛び出す
(移動する)衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分に乗
員が弾性当接して側突時の乗員に対する衝撃荷重が緩和
吸収されることになる。
【0016】これにより、衝撃荷重吸収部材を車室側に
設けておかなくとも、側突時の衝撃荷重により車室側に
飛び出す衝撃荷重吸収部材でもって乗員に作用する衝撃
荷重を緩和吸収させることが可能となり、衝撃荷重吸収
部材によって車室内の居住性が悪化することはない。
【0017】また、請求項1、4、7及び8記載の発明
では、衝撃荷重吸収部材がインパクトバーにより支持さ
れているので、側突時、ドア内のアウタパネル寄りを車
体前後方向へ延びるインパクトバーは、車体側方からの
衝撃荷重により衝撃荷重吸収部材を伴ってインナパネル
側へ変形移動し、このインパクトバーのインナパネル側
への変形移動により側突時の衝撃荷重を効果的に吸収し
つつ、該インナパネルへの当接によりインパクトバーの
それ以上の乗員室側への移動が規制される。その場合、
衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分は、インパクトバ
ーがインナパネルへの当接により乗員室側への移動が規
制されるのに対し、インナパネルの開口を介したさらな
る乗員室側つまり車体内方への移動が可能となり、この
乗員室側に飛び出す衝撃荷重吸収部材に乗員が弾性当接
して側突時の乗員に対する衝撃荷重が効果的に緩和吸収
されることになる。これにより、側突時の衝撃荷重によ
り車室側に飛び出す衝撃荷重吸収部材でもって乗員への
衝撃荷重を効果的に緩和吸収させることが可能となり、
車室側に設ける必要のない衝撃荷重吸収部材によって車
室内の居住性が同様に悪化することがない。
【0018】また、請求項2及び5記載の発明では、衝
撃荷重吸収部材がレインフォースメントにより支持され
ているので、側突時、ドア内のアウタパネル寄りを車体
前後方向へ延びるレインフォースメントは、車体側方か
らの衝撃荷重によって衝撃荷重吸収部材を伴ってインナ
パネル側へ変形移動し、このレインフォースメントのイ
ンナパネル側への変形移動により側突時の衝撃荷重を吸
収しつつ、該インナパネルへの当接によりレインフォー
スメントのそれ以上の乗員室側への移動が規制される。
その場合、衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分は、レ
インフォースメントがインナパネルへの当接により乗員
室側への移動が規制されるのに対し、インナパネルの開
口を介したさらなる車体内方への移動が可能となり、こ
の乗員室側に飛び出す衝撃荷重吸収部材に乗員が弾性当
接して側突時の乗員に対する衝撃荷重が効果的に緩和吸
収されることになる。これにより、側突時の衝撃荷重に
より車室側に飛び出す衝撃荷重吸収部材でもって乗員へ
の衝撃荷重を効果的に緩和吸収させることが可能とな
り、衝撃荷重吸収部材によって車室内の居住性が同様に
悪化することがない。
【0019】また、請求項3及び6記載の発明では、衝
撃荷重吸収部材がインパクトバーおよびレインフォース
メントの両者により支持されているので、側突時、ドア
内のインパクトバーおよびレインフォースメントは、車
体側方からの衝撃荷重によって衝撃荷重吸収部材を伴っ
てインナパネル側へ共に変形移動し、このインパクトバ
ーおよびレインフォースメントのインナパネル側への変
形移動により側突時の衝撃荷重をより効果的に吸収しつ
つ、該インナパネルへの当接によりインパクトバーおよ
びレインフォースメントのそれ以上の乗員室側への移動
が共に規制される。その場合、衝撃荷重吸収部材の少な
くとも一部分は、インナパネルに当接して乗員室側への
移動が規制されたインパクトバーおよびレインフォース
メントに対し、インナパネルの開口を介してさらに車体
内方へ移動することになり、側突時の衝撃荷重により乗
員室側に飛び出す衝撃荷重吸収部材でもって乗員への衝
撃荷重をより効果的に緩和吸収させることが可能となっ
て、衝撃荷重吸収部材による車室内の居住性の悪化を防
止している。
【0020】特に、請求項7及び8記載の発明では、上
記衝撃荷重吸収部材(第1衝撃荷重吸収部材)とは別に
第2衝撃荷重吸収部材がインナパネルとトリム部材との
間に設けられているので、側突時に作用する車体側方か
らの衝撃荷重によりアウタパネルと共にインナパネル側
へ変形移動するインパクトバーがインナパネルに当接し
た際の衝撃荷重が第2衝撃荷重吸収部材により効果的に
吸収され、乗員への衝撃荷重を効果的に緩和吸収させる
ことが可能となる。
【0021】しかも、第2衝撃荷重吸収部材が、インパ
クトバーにより支持されたドア内の第1衝撃荷重吸収部
材に対して対向配置されている場合には、第1衝撃荷重
吸収材により吸収された衝撃荷重を第2衝撃荷重吸収部
材でもって2段階に緩和吸収することが可能となり、乗
員への衝撃荷重を一層効果的に緩和吸収させることが可
能となる。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜10記載の発明
における自動車のドア構造によれば、側突時、アウタパ
ネルの変形移動に伴いインパクトバー、レインフォース
メント、又はインパクトバーおよびレインフォースメン
と共にインナパネル側へ移動する衝撃荷重吸収部材の
少なくとも一部分を、インナパネルの開口を介してさら
に車体内方への移動させて乗員に弾性当接させることに
より、通常時にドア内に収納された衝撃荷重吸収部材で
もって側突時の乗員に対する衝撃荷重を緩和吸収でき、
車室側の衝撃荷重吸収部材を不要にして、車室内の居住
性の拡大化を図ることができる。
【0023】また、請求項1、3、7及び8記載の発明
における自動車のドア構造によれば、側突時、インパク
トバーの変形移動により衝撃荷重を効果的に吸収しつつ
インナパネル側へ移動する衝撃荷重吸収部材の少なくと
も一部分を、インナパネルの開口を介してさらに車体内
方への移動させて乗員に弾性当接させることにより、ド
ア内の衝撃荷重吸収部材でもって側突時の乗員に対する
衝撃荷重を効果的に緩和吸収でき、車室内の居住性の拡
大化を図ることができる。
【0024】また、請求項2及び5記載の発明における
自動車のドア構造によれば、側突時、レインフォースメ
ントの変形移動により衝撃荷重を効果的に吸収しつつイ
ンナパネル側へ移動する衝撃荷重吸収部材の少なくとも
一部分を、インナパネルの開口を介してさらに車体内方
への移動させて乗員に弾性当接させることにより、ドア
内の衝撃荷重吸収部材でもって側突時の乗員に対する衝
撃荷重を効果的に緩和吸収でき、車室内の居住性の拡大
化を図ることができる。
【0025】また、請求項3及び6記載の発明における
自動車のドア構造によれば、側突時、インパクトバーお
よびレインフォースメントの変形移動により衝撃荷重を
より効果的に吸収しつつインナパネル側へ移動する衝撃
荷重吸収部材の少なくとも一部分を、インナパネルの開
口を介してさらに車体内方への移動させて乗員に弾性当
接させることにより、ドア内の衝撃荷重吸収部材でもっ
て側突時の乗員に対する衝撃荷重をより効果的に緩和吸
収でき、車室内の居住性の拡大化を図ることができる。
【0026】特に、請求項7及び8記載の発明における
自動車のドア構造によれば、側突時、ドア内の第1衝撃
荷重吸収部材とは別に第2衝撃荷重吸収部材がインナパ
ネルとトリム部材との間に設けられているので、側突時
の衝撃荷重による,アウタパネルと共にインパクトバー
がインナパネルに当接した際の衝撃荷重、および第2衝
撃荷重吸収部材をドア内の第1衝撃荷重吸収部材に対向
配置した場合のドア内の第1衝撃荷重吸収部材を介した
第2衝撃荷重吸収部材への段階的な衝撃荷重をそれぞれ
効果的に緩和吸収して、乗員への衝撃荷重を一層効果的
に緩和吸収させることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】図1および図2は本発明の第1実施例に係
るドア構造を用いた自動車右側のフロントサイドドアを
示し、このフロントサイドドア1(ドア)は、インナパ
ネル2とアウタパネル3とを接合してなり、この上縁部
にはフロントサイドドア1内外を連通する開口部1aが
形成され、その開口部1aを介してウインドガラス4を
昇降移動させてウインドを開閉するようになされてい
る。該ウインドガラス4は、フロントサイドドア1内の
車体前後方向略中間部を上下方向へ延びる中央ガラスガ
イド5にスライダ6を介して下端部中央位置が支持され
ていると共に、前端部がフロントサイドドア1内の前端
部を上下方向へ延びる断面略コ字状の前側ガラスガイド
7に、後端部がフロントサイドドア1内の後端部を上下
方向へ延びる断面略コ字状の後側ガラスガイド8にそれ
ぞれ支持されていて、フロントサイドドア1内での上記
各ガラスガイド5,7,8に則した昇降移動を可能にし
ている。
【0029】上記フロントサイドドア1内には、その上
縁部位置つまりベルトライン位置を車体前後方向へ延び
るベルトラインレインフォースメント10が設けられて
いる。該ベルトラインレインフォースメント10は、フ
ロントサイドドア1内においてアウタパネル3と共に閉
断面を形成するよう,その上下端部が充填材9,9を介
して接合固着された状態で配置されていて、フロントサ
イドドア1前後端のインナパネル2とアウタパネル3と
の接合面間に前後端部が挟み込まれた状態で接合固着さ
れている。そして、上記ベルトラインレインフォースメ
ント10は、上記フロントサイドドア1側のシート(図
示せず)に着座した乗員Xの肩部と後部付近において車
体側面視で交差していて、フロントサイドドア1への側
突時の衝撃荷重をベルトラインレインフォースメント1
0によるインナパネル2側への変形移動により吸収する
よう配置されている。
【0030】また、上記フロントサイドドア1内には、
車体前後方向へ延びるインパクトバー11が設けられて
いる。該インパクトバー11は、フロントサイドドア1
への側突時の衝撃荷重を最も受け易い自動車のバンパ位
置に対応するフロントサイドドア1の上下方向中間位置
を車体前後方向へ延びて配されていて、上記フロントサ
イドドア1側のシート(図示せず)に着座した乗員Xの
胴体と後部付近において車体側面視で交差している。そ
して、上記インパクトバー11は、フロントサイドドア
1への側突時の衝撃荷重をインパクトバー11によるイ
ンナパネル2側への変形移動により吸収するよう,フロ
ントサイドドア1内におけるアウタパネル3と上記各ガ
ラスガイド5,7,8との間に配置されている。さら
に、図3にも示すように、上記インパクトバー11の前
後端には、平板状のブラケット13,13がそれぞれ接
合固着されており、該各ブラケット13は、フロントサ
イドドア1内において前後側ガラスガイド7,8と干渉
しない前側ガラスガイド7前方および後側ガラスガイド
8後方よりアウタパネル3側に各々膨出するインナパネ
ル2前後端の車外側面略中央位置にそれぞれ接合固着さ
れている。そして、上記インパクトバー11は、アウタ
パネル3側を車体前後方向へ延びる断面略ハット状のア
ウタベース11aと、該アウタベース11aよりも各ガ
ラスガイド5,7,8側(インナパネル2側)に配さ
れ、上下端部がアウタベース11a車内側面の上下端部
に接合固着されてアウタベース11aと共に車体前後方
向へ延びる閉断面を形成する断面略ハット状のインナベ
ース11bと、上記アウタベース11aの車体前後方向
中央部のアウタパネル3側に配され、上下端部がアウタ
ベース11a車外側面の上下端部に接合固着されてアウ
タベース11aの車体前後方向中央部において車体前後
方向へ延びる閉断面を形成するほぼ平板状のベース11
cとからなる。尚、図1中14,14はドアヒンジ、図
3中15はフロントサイドドア1の所定量以上の回動を
規制するドアチェッカーである。
【0031】そして、図4にも示すように、上記乗員X
の胴体に対応するインパクトバー11の後部上側位置に
は、乗員Xに対する直接的な当接により側突時の乗員X
に対する衝撃荷重を緩和吸収する衝撃荷重吸収部材21
(第1衝撃荷重吸収部材)が設けられている。該衝撃荷
重吸収部材21は、内外に2分割された弾性変形可能な
比較的柔らかな2つのパッド22,22を合わせてな
る。また、上記衝撃荷重吸収部材21は、その各パッド
22の合わせ面に挟んで上部が接着固定されたブラケッ
ト23の下部をインナベース11bの中央部にビス2
4,…止めしてインパクトバー11への取付がなされる
ようになっていて、インパクトバー11が衝撃荷重吸収
部材21を支持する支持手段として構成されている。そ
して、上記インナパネル2の後部中央位置付近には、上
記フロントサイドドア1を昇降移動させるウインドレギ
ュレータ装置25(図では上述した中央ガラスガイド5
およびスライダ6のみを示す)の組付用の開口26が設
けられており、この開口26の上部後側が上記衝撃荷重
吸収部材21の車体内方側に対応していて、衝撃荷重吸
収部材21の側突時におけるインナパネル2を介した車
体内方への移動を可能とする開口手段としての機能を有
している。
【0032】また、上記フロントサイドドア1の内面つ
まりインナパネル2の車室側面には、トリム部材31が
取付けられており、該トリム部材31は、側突時におけ
る衝撃荷重吸収部材21の開口26(インナパネル2)
を介した車体内方への移動により破砕されて、衝撃荷重
吸収部材21の車室側への移動を規制しないようにして
いる。尚、31aは、乗員Xの胴体下部に対応して車室
側に膨出するアームレストである。
【0033】したがって、上記実施例では、側突時、フ
ロントサイドドア1内のアウタパネル3寄りを車体前後
方向へ延びるインパクトバー11は、車体側方からの側
突衝撃荷重によって衝撃荷重吸収部材21を伴ってイン
ナパネル2側へ移動し、各ガラスガイド5,7,8に当
接する。すると、インパクトバー11は、各ガラスガイ
ド5,7,8と共にインナパネル2側へさらに変形移動
し、この各ガラスガイド5,7,8を伴うインパクトバ
ー11の変形移動により側突時の衝撃荷重を吸収しつ
つ、インナパネル2へ当接し、インパクトバー11のそ
れ以上の車室側への移動が規制される。その場合、衝撃
荷重吸収部材21は、インパクトバー11がインナパネ
ル2への当接により車室側への移動が規制されるのに対
し、インパクトバー11上側のブラケット23から離脱
してインナパネル2の開口26の上部後側を介したさら
なる車室側への移動が可能となり、この車室側に飛び出
す(移動する)衝撃荷重吸収部材21に乗員Xの胴体が
弾性当接して側突時の乗員Xに対する衝撃荷重が緩和吸
収されることになる。また、乗員Xの胴体は、側突時に
アームレスト31aにも当接するが、このアームレスト
31aが車室側に膨出しているためにクッション効果が
期待でき、側突時の乗員Xの胴体下部に対する衝撃荷重
が緩和吸収されることになる。
【0034】これにより、衝撃荷重吸収部材21を車室
側に設けておかなくとも、側突時の衝撃荷重により車室
側に飛び出す衝撃荷重吸収部材21により、乗員Xに作
用する衝撃荷重をアームレスト31aによるクッション
効果と相俟って緩和吸収させることが可能となる。しか
も、インパクトバー11の上側に衝撃荷重吸収部材21
がブラケット23を介して取付けられていることによ
り、衝撃荷重吸収部材21の車幅方向の厚みがインパク
トバー11の車幅方向の厚みとオーバーラップし、その
互いのオーバーラップ部分により両者の車幅方向の厚み
が相殺されてフロントサイドドア1の厚みを薄くするこ
とが可能となる。
【0035】この結果、車室側に設けることなくフロン
トサイドドア1の厚みを薄くできる衝撃荷重吸収部材2
1でもって、車室内の居住性の拡大化を効果的に図るこ
とができる。
【0036】次に、本発明の第2実施例を図5に基づい
て説明する。
【0037】この第2実施例は、上記第1実施例の支持
手段を変更したものである(尚、上記実施例と同一の部
分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略
する)。
【0038】つまり、本例では、ベルトラインレインフ
ォースメント10は、その後部下端位置より下方に延設
された延設フランジ10aを有している。そして、衝撃
荷重吸収部材21は、その各パッド22の合わせ面に挟
んで下部が接着固定されたブラケット41の上部をベル
トラインレインフォースメント10の延設フランジ10
aにクリップ40,…止めしてベルトラインレインフォ
ースメント10への取付がなされるようになっていて、
ベルトラインレインフォースメント10が衝撃荷重吸収
部材21を支持する支持手段として構成されている。
【0039】また、上記ベルトラインレインフォースメ
ント10に対応するインナパネル2とトリム部材31と
の上縁部間には、上記衝撃荷重吸収部材21の車幅方向
の肉厚よりも薄い肉厚のインナパネル側上部衝撃荷重吸
収部材42(第2衝撃荷重吸収部材)が設けられてい
る。該インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42は、乗
員Xの肩部に対応していて、乗員Xに対するトリム部材
31を介した当接により側突時の乗員Xの肩部に対する
衝撃荷重を緩和吸収するようにしている。また、上記フ
ロントサイドドア1内には、断面円管形状のインパクト
バー43が設けられている。
【0040】この場合、側突時、フロントサイドドア1
内でアウタパネル3に接合固着されて車体前後方向へ延
びるベルトラインレインフォースメント10は、インパ
クトバー43と共に車体側方からの衝撃荷重によって衝
撃荷重吸収部材21を伴ってインナパネル2側へ移動
し、各ガラスガイド5,7,8に当接する。すると、ベ
ルトラインレインフォースメント10およびインパクト
バー43は、各ガラスガイド5,7,8と共にインナパ
ネル2側へさらに変形移動し、この各ガラスガイド5,
7,8を伴うベルトラインレインフォースメント10お
よびインパクトバー43の変形移動により側突時の衝撃
荷重を吸収しつつ、インナパネル2へ当接し、ベルトラ
インレインフォースメント10およびインパクトバー4
3のそれ以上の車室側への移動が規制される。その場
合、衝撃荷重吸収部材21は、ベルトラインレインフォ
ースメント10がインナパネル2への当接により車室側
への移動が規制されるのに対し、ベルトラインレインフ
ォースメント10下側のブラケット23から離脱してイ
ンナパネル2の開口26を介したさらなる車室側への移
動が可能となり、この車室側に飛び出す(移動する)衝
撃荷重吸収部材21に乗員Xの胴体が弾性当接して側突
時の乗員Xの胴体下部に対する衝撃荷重が緩和吸収され
ることになる。一方、インナパネル側上部衝撃荷重吸収
部材42は、ベルトラインレインフォースメント10が
インナパネル2に当接した際の衝撃荷重を効果的に吸収
し、乗員Xの肩部に対する衝撃荷重が緩和吸収されるこ
とになる。
【0041】これにより、側突時に乗員Xの胴体下部に
作用する衝撃荷重を、車室側に飛び出す衝撃荷重吸収部
材21と、アームレスト31aによるクッション効果と
により緩和吸収させることができる一方、側突時に乗員
Xの肩部に作用する,インナパネル2に当接した際のベ
ルトラインレインフォースメント10からの衝撃荷重
を、インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42により緩
和吸収させることができる。しかも、インナパネル側上
部衝撃荷重吸収部材42がフロントサイドドア1内の衝
撃荷重吸収部材21の車幅方向の肉厚よりも薄い肉厚で
あることから、インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材4
2の車室内への張出し量を可及的に小さくできる。
【0042】この結果、インナパネル側上部衝撃荷重吸
収部材42による車室内の居住性への影響が最小限度に
止められ、フロントサイドドア1の厚みを可及的に薄く
できる衝撃荷重吸収部材21およびインナパネル側上部
衝撃荷重吸収部材42でもって、車室内の居住性の拡大
化に貢献することができる。
【0043】次に、本発明の第3実施例を図6に基づい
て説明する。
【0044】この第3実施例は、上記第1実施例の支持
手段を変更したものである。
【0045】つまり、本例では、ベルトラインレインフ
ォースメント10とインパクトバー43とは、支持ブラ
ケット51を介して互いに連結されている。該支持ブラ
ケット51は、その上端がベルトラインレインフォース
メント10の下端に接合固着されている一方、下端がイ
ンパクトバー43の周囲を抱持する抱持部51aを介し
て固定されるようになっている。上記抱持部51aは、
インパクトバー43の周囲を抱持した状態でボルト52
およびナット53によりインパクトバー43に対する締
結固定がなされるようにしている。
【0046】そして、衝撃荷重吸収部材21は、支持ブ
ラケット51の略中央部車室側に配されていて、その各
パッド22の合わせ面に挟んで接着固定されたブラケッ
ト54の上端部が支持ブラケット51の上部に、ブラケ
ット54の下端部が支持ブラケット51の下部(抱持部
51aよりも上側)にそれぞれクリップ40,…止めさ
れてベルトラインレインフォースメント10およびイン
パクトバー43への取付けがなされるようになってい
て、ベルトラインレインフォースメント10およびイン
パクトバー43が衝撃荷重吸収部材21を支持する支持
手段として構成されている。また、上記ベルトラインレ
インフォースメント10に対応するインナパネル2とト
リム部材31との上縁部間には、インナパネル側上部衝
撃荷重吸収部材42が設けられている。
【0047】この場合、側突時、ベルトラインレインフ
ォースメント10は、インパクトバー43と共に車体側
方からの衝撃荷重によって衝撃荷重吸収部材21を伴っ
てインナパネル2側へ移動し、各ガラスガイド5,7,
8に当接する。すると、ベルトラインレインフォースメ
ント10およびインパクトバー43は、各ガラスガイド
5,7,8と共にインナパネル2側へさらに変形移動
し、この各ガラスガイド5,7,8を伴うベルトライン
レインフォースメント10およびインパクトバー43の
変形移動により側突時の衝撃荷重を吸収しつつ、インナ
パネル2へ当接し、ベルトラインレインフォースメント
10およびインパクトバー43のそれ以上の車室側への
移動が規制される。その場合、衝撃荷重吸収部材21
は、ベルトラインレインフォースメント10およびイン
パクトバー43がインナパネル2への当接により車室側
への移動が規制されるのに対し、支持ブラケット51か
ら離脱してインナパネル2の開口26を介したさらなる
車室側への移動が可能となり、この車室側に飛び出す
(移動する)衝撃荷重吸収部材21に乗員Xの胴体が弾
性当接して側突時の乗員Xの胴体下部に対する衝撃荷重
を緩和吸収している。一方、インナパネル側上部衝撃荷
重吸収部材42は、ベルトラインレインフォースメント
10がインナパネル2に当接した際の衝撃荷重を効果的
に吸収し、乗員Xの肩部に対する衝撃荷重を緩和吸収し
ている。
【0048】これにより、側突時に乗員Xの胴体下部に
作用する衝撃荷重を、ベルトラインレインフォースメン
ト10およびインパクトバー43による車室側への変形
移動により効果的に吸収しつつ、車室側に飛び出す衝撃
荷重吸収部材21と、アームレスト31aによるクッシ
ョン効果とにより効果的に緩和吸収させることができる
一方、側突時に乗員Xの肩部に作用する,インナパネル
2に当接した際のベルトラインレインフォースメント1
0からの衝撃荷重を、インナパネル側上部衝撃荷重吸収
部材42により緩和吸収させることができる。この結
果、衝撃荷重吸収部材21およびインナパネル側上部衝
撃荷重吸収部材42による車室内の居住性への影響を最
小限度に止めて、車室内の居住性の拡大化に貢献でき
る。
【0049】尚、上記第3実施例では、抱持部51aに
よりインパクトバー43に対して固定したが、図7に示
すように、インパクトバー43とアウタパネル3との間
の隙間が非常に小さい場合には、衝撃荷重吸収部材21
を、その各パッド22の合わせ面に挟んで下部が接着固
定されたブラケット41の上部をベルトラインレインフ
ォースメント10の後部下端位置にクリップ40止めし
てベルトラインレインフォースメント10への取付けを
行う一方、インパクトバー43の周囲の略四分の三円弧
分を嵌合する嵌合部55aを下端部に有する支持ブラケ
ット55の上端部を各パッド22の合わせ面に挟んで接
着固定するようにしても良い。この場合、組付手順とし
ては、ブラケット41、衝撃荷重吸収部材21および支
持ブラケット55を予めサブアッセンブリしておき、支
持ブラケット55の嵌合部55aをインパクトバー43
に嵌合させると共に、ブラケット41の上端部をベルト
ラインレインフォースメント10の下端部にクリップ4
0止めすることにより行われる。
【0050】次に、本発明の第4実施例を図8に基づい
て説明する。
【0051】この第4実施例は、上記第1実施例の支持
手段を変更したものである。
【0052】つまり、本例では、フロントサイドドア1
内に、外方(反車室側)に開口する断面略ハット状のイ
ンパクトバー61を設けている。このインパクトバー6
1には、上面および車室側面に跨がる断面略L字状のブ
ラケット62がクリップ40止めされており、このブラ
ケット62の上面側に上下方向に長い衝撃荷重吸収部材
63の下面側が接着固定されている。該衝撃荷重吸収部
材63は、開口26つまり乗員Xの胴体下部に対応する
下部側の車幅方向の肉厚が75mmに、開口26の上方
つまり乗員Xの肩部に対応する上部側の車幅方向の肉厚
が60mmにそれぞれ設定されていて、車室側面が段差
状に形成されてなる。
【0053】また、乗員Xの肩部に対応するインナパネ
ル2の反車室側面上縁部には、ベルトラインレインフォ
ースメント64が設けられている。そして、インナパネ
ル2とトリム部材31との間には、第2衝撃荷重吸収部
材として、上記ベルトラインレインフォースメント64
に対応するインナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42
と、上記開口26つまり衝撃荷重吸収部材63の下部側
に対応するインナパネル側下部衝撃荷重吸収部材65と
が配されている。上記インナパネル側上部衝撃荷重吸収
部材42の車幅方向への肉厚が25mmに、上記インナ
パネル側下部衝撃荷重吸収部材65の車幅方向への肉厚
が20mmにそれぞれ設定されている。
【0054】この場合、側突時、インパクトバー61
は、車体側方からの衝撃荷重によって衝撃荷重吸収部材
63を伴ってインナパネル2側へ移動し、各ガラスガイ
ド5,7,8に当接すると、各ガラスガイド5,7,8
と共にインナパネル2側へさらに変形移動し、この各ガ
ラスガイド5,7,8を伴うインパクトバー61の変形
移動により側突時の衝撃荷重を吸収しつつ、インナパネ
ル2へ当接し、インパクトバー61のそれ以上の車室側
への移動が規制される。その場合、衝撃荷重吸収部材6
3の下部側は、インパクトバー61がインナパネル2へ
の当接により車室側への移動が規制されるのに対し、イ
ンナパネル2の開口26を介したさらなる車室側への移
動が可能となり、この車室側に飛び出す(移動する)衝
撃荷重吸収部材63がインナパネル側下部衝撃荷重吸収
部材65に弾性当接し、それから、このインナパネル側
下部衝撃荷重吸収部材65を介して乗員Xの胴体が弾性
当接して、側突時の乗員Xの胴体下部に対する衝撃荷重
を2段階で段階的に緩和吸収するようにしている。一
方、衝撃荷重吸収部材63の上部側は、アウタパネル3
の変形移動に伴ってインナパネル2側へ移動し、インナ
パネル2のベルトラインレインフォースメント64への
当接により車室側への移動が効果的に規制されると共
に、インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42に当接
し、このインナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42を介
して乗員Xの胴体が弾性当接して、側突時の乗員Xの肩
部に対する衝撃荷重を2段階で段階的に緩和吸収するよ
うにしている。
【0055】これにより、側突時に乗員Xの胴体下部に
作用する衝撃荷重を、インパクトバー43による車室側
への変形移動により効果的に吸収しつつ、車室側に飛び
出す衝撃荷重吸収部材63と、該衝撃荷重吸収部材63
を弾性当接させるインナパネル側下部衝撃荷重吸収部材
65と、アームレスト31aによるクッション効果とに
より段階的に一層効果的に緩和吸収させることができる
一方、側突時に乗員Xの肩部に作用する,インナパネル
2に当接した際のベルトラインレインフォースメント1
0からの衝撃荷重を、該ベルトラインレインフォースメ
ント64により効果的に吸収しつつ衝撃荷重吸収部材6
3の上部側およびインナパネル側上部衝撃荷重吸収部材
42により一層効果的に緩和吸収させることができる。
この結果、インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材42お
よびインナパネル側下部衝撃荷重吸収部材65による車
室内の居住性への影響を最小限度に止めて、車室内の居
住性の拡大化に貢献できる。
【0056】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記各実施例では、インパクトバー11,
43,61の上側に衝撃荷重吸収部材21,63を設け
たが、インパクトバーの下側や車室側に衝撃荷重吸収部
材が設けられていても良い。
【0057】また、上記各実施例では、車幅方向で二重
の閉断面状のインパクトバー11を構成したり、断面円
管状のインパクトバー43を構成したり、断面略ハット
状のインパクトバー61を構成したりしたが、上下方向
で二重の閉断面を構成するインパクトバーや、平板状の
ベースと断面ハット状のベースとで単一の閉断面を形成
するインパクトバーなどであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る開口の後部上側付近で切断し
たフロントサイドドアの縦断正面図である。
【図2】第1実施例に係るフロントサイドドアを車体内
方より視た側面図である。
【図3】第1実施例に係るインパクトバー前端部付近で
切断したフロントサイドドアの横断平面図である。
【図4】第1実施例に係る衝撃荷重吸収部材の縦断正面
図である。
【図5】第2実施例に係る図1相当図である。
【図6】第3実施例に係る図1相当図である。
【図7】第3実施例の変形例に係る衝撃荷重吸収部材付
近の縦断正面図である。
【図8】第4実施例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 フロントサイドドア(ドア) 2 インナパネル 3 アウタパネル 10,64 ベルトラインレインフォースメント(支持
手段) 11,43,61 インパクトバー(支持手段) 21,63 衝撃荷重吸収部材 26 開口(開口手段) 31 トリム部材 42 インナパネル側上部衝撃荷重吸収部材(インナ
パネル側衝撃荷重吸収部材) 65 インナパネル側下部衝撃荷重吸収部材(インナ
パネル側衝撃荷重吸収部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−34925(JP,U) 実開 平4−54722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 側突時に乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少する
    ため、インナパネルとアウタパネルとの間の空間におけ
    る前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の位
    置に配設された弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、 側突衝撃荷重によって少なくとも上記衝撃荷重吸収部材
    の一部分が上記空間から車両の乗員室に向って移動する
    ことを可能とするようインナパネルに設けられた開口手
    段と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に該ドア
    内のアウタパネル寄りを車体前後方向へ延びるように配
    設されたインパクトバーと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口手
    段を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収
    部材に接するように構成されていることを特徴とする自
    動車のドア構造。
  2. 【請求項2】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 側突時に乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少する
    ため、インナパネルとアウタパネルとの間の空間におけ
    る前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の位
    置に配設された弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、 側突衝撃荷重によって少なくとも上記衝撃荷重吸収部材
    の一部分が上記空間から車両の乗員室に向って移動する
    ことを可能とするようインナパネルに設けられた開口手
    段と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、上記インナパネ
    ルの前後端に接合固着され、ドア内に該ドア内のアウタ
    パネル寄りを車体前後方向へ延びるように配設されたレ
    インフォースメントと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口手
    段を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収
    部材に接するように構成されていることを特徴とする自
    動車のドア構造。
  3. 【請求項3】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 側突時に乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少する
    ため、インナパネルとアウタパネルとの間の空間におけ
    る前記ウインドガラスよりも車幅方向に関して外側の位
    置に配設された弾性変形可能な衝撃荷重吸収部材と、 側突衝撃荷重によって少なくとも上記衝撃荷重吸収部材
    の一部分が上記空間から車両の乗員室に向って移動する
    ことを可能とするようインナパネルに設けられた開口手
    段と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に配設さ
    れた支持手段と、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、上記支持手段は、ドア内のアウタパネル寄りを車体前後
    方向へ延びるインパクトバーと、上記インナパネルの前
    後端に接合固着され、ドア内のアウタパネル寄りを車体
    前後方向へ延びるレインフォースメントとであり、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口手
    段を介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収
    部材に接するように構成されていることを特徴とする自
    動車のドア構造。
  4. 【請求項4】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 乗員に接触することによって乗員に作用する側突衝撃荷
    重を吸収、減少するためにインナパネルとアウタパネル
    との間の空間における前記ウインドガラスよりも車幅方
    向に関して外側の位置に設けられた弾性変形可能な衝撃
    荷重吸収部材と、 側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
    両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
    ネルに設けられた開口と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に該ドア
    内のアウタパネル寄りを車体前後方向へ延びるように配
    設されたインパクトバーと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口を
    介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収部材
    の下部に接するように構成され、 この点において、上記衝撃荷重吸収部材は、上部分と下
    部分とを有し、上記上部分は下部分よりも厚さが小さ
    く、側突時に下部分は上記開口を通って乗員室内に移動
    するように構成されていることを特徴とする自動車のド
    ア構造。
  5. 【請求項5】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 乗員に接触することによって乗員に作用する側突衝撃荷
    重を吸収、減少するためにインナパネルとアウタパネル
    との間の空間における前記ウインドガラスよりも車幅方
    向に関して外側の位置に設けられた弾性変形可能な衝撃
    荷重吸収部材と、 側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
    両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
    ネルに設けられた開口と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、上記インナパネ
    ルの前後端に接合固着され、ドア内に該ドア内のアウタ
    パネル寄りを車体前後方向へ延びるように配設されたレ
    インフォースメントと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口を
    介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収部材
    の下部に接するように構成され、 この点において、上記衝撃荷重吸収部材は、上部分と下
    部分とを有し、上記上部分は下部分よりも厚さが小さ
    く、側突時に下部分は上記開口を通って乗員室内に移動
    するように構成されていることを特徴とする自動車のド
    ア構造。
  6. 【請求項6】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 乗員に接触することによって乗員に作用する側突衝撃荷
    重を吸収、減少するためにインナパネルとアウタパネル
    との間の空間における前記ウインドガラスよりも車幅方
    向に関して外側の位置に設けられた弾性変形可能な衝撃
    荷重吸収部材と、 側突時に上記衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分が車
    両の乗員室に入ることを可能にするため、上記インナパ
    ネルに設けられた開口と、 上記衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に配設さ
    れた支持手段と、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材とを備
    え、上記支持手段は、ドア内のアウタパネル寄りを車体前後
    方向へ延びるインパクトバーと、上記インナパネルの前
    後端に接合固着され、ドア内のアウタパネル寄りを車体
    前後方向へ延びるレインフォースメントとであり、 上記トリム部材は、上記衝撃荷重吸収部材が上記開口を
    介して乗員室に向って移動する時、該衝撃荷重吸収部材
    の下部に接するように構成され、 この点において、上記衝撃荷重吸収部材は、上部分と下
    部分とを有し、上記上部分は下部分よりも厚さが小さ
    く、側突時に下部分は上記開口を通って乗員室内に移動
    するように構成されていることを特徴とする自動車のド
    ア構造。
  7. 【請求項7】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 側突時に乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少する
    ため、インナパネルとアウタパネルとによって形成され
    る空間内における前記ウインドガラスよりも車幅方向に
    関して外側の位置に配設された弾性変形可能な第1衝撃
    荷重吸収部材と、 インナパネルとアウタパネルとによって形成される空間
    内に該アウタパネル寄りを車体前後方向へ延び、上記第
    1衝撃荷重吸収部材を支持するインパクトバーと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材と、 上記側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネル
    と上記トリム部材との間に配設された弾性変形可能な
    2衝撃荷重吸収部材とを備え、 側突時、上記側突衝撃荷重は、先ず、アウタパネルと上
    記第1衝撃荷重吸収部材とが接触し、次いで、上記第1
    衝撃荷重吸収部材とインナパネルとが接触し、更に、イ
    ンナパネルと上記第2衝撃荷重吸収部材とが接触するス
    テップにより、吸収、減少されるように構成されている
    ことを特徴とする自動車のドア構造。
  8. 【請求項8】 インナパネルとアウタパネルとウインド
    ガラスとを有する自動車のドア構造であって、 側突時に乗員に作用する側突衝撃荷重を吸収、減少する
    ため、インナパネルとアウタパネルとによって形成され
    る空間内における前記ウインドガラスよりも車幅方向に
    関して外側の位置に配設された弾性変形可能な第1衝撃
    荷重吸収部材と、 上記第1衝撃荷重吸収部材を支持するため、ドア内に
    ドア内のアウタパネル寄りを車体前後方向へ延びるよう
    に配設されたインパクトバーと、 インナパネルの乗員室側に配設されたトリム部材と、 上記側突衝撃荷重を吸収、減少するため、インナパネル
    と上記トリム部材との間に配設された弾性変形可能な
    2衝撃荷重吸収部材と、 側突時に上記第1衝撃荷重吸収部材の少なくとも一部分
    が上記空間から車両の乗員室に向って移動し上記第2衝
    撃荷重吸収部材に接することを可能とするため、上記第
    2衝撃荷重吸収部材の位置に対応してインナパネルに設
    けられた開口手段と、 を備えたことを特徴とする自動車のドア構造。
  9. 【請求項9】 前記衝撃荷重吸収部材が前記インパクト
    バーの上側に位置するように、前記衝撃荷重吸収部材と
    前記インパクトバーとの間に介在するブラケットを備え
    たことを特徴とする請求項1、3、4、及び6のいずれ
    か1つに記載の自動車のドア構造。
  10. 【請求項10】 前記第1衝撃荷重吸収部材が前記イン
    パクトバーの上側に位置するように、前記衝撃荷重吸収
    部材と前記インパクトバーとの間に介在するブラケット
    を備えたことを特徴とする請求項7又は8記載の自動車
    のドア構造。
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