JPH0930452A - 自動車用サイドシル補強構造 - Google Patents
自動車用サイドシル補強構造Info
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Abstract
きる自動車用サイドシル補強構造とする。 【構成】 車体側面にあって閉断面を構成し車体前後方
向に伸びるサイドシル1の内部に、該閉断面を略閉塞す
るブレース15を取り付け、サイドシル1の前記閉断面
を略閉塞する閉塞面15aに上下方向に伸びるビード1
6aを形成し、サイドシル1の上面に接する上部フラン
ジ面15bとサイドシル1の下面に接する下部フランジ
面15cとにそれぞれビード16aと車幅方向の位置が
一致する切り欠き16b,16cを形成する。
Description
ル補強構造に関し、特にサイドシルの内部にブレースを
取り付けた構造に関する。
構造としては、例えば、実開昭61−176072号及
び図6に示したものがある。図6の例で説明すると、1
は、車体側面にあって前後方向に伸びるサイドシルであ
り、サイドシル1は、シルインナパネル2、シルアウタ
パネル3及びシルインナパネル2とシルアウタパネル3
との間に介挿された補強用のシルレインフォースパネル
4から構成され、それぞれのパネルの上部フランジ2
a、3a、4a及び下部フランジ2b、3b、4bが溶
接されることで、閉断面を構成している。サイドシル1
の内部には、シルアウタパネル3とシルレインフォース
パネル4とによって構成される閉断面を閉塞するブレー
ス5が取り付けられている。
入力等によるサイドシル1の閉断面の変形を抑えると共
に、側面衝突時に車幅方向の入力を受けることでサイド
シル1の剛性を高めている。ブレース5を車体前後方向
に間隔をおいて複数個取り付ける場合には、ブレース5
に入力される力を車室側で受けるためにシートクロスメ
ンバ,セコンドクロスメンバのような強度部材端部近傍
に取り付けることが望ましく、また、シートクロスメン
バとセコンドクロスメンバとの間としてセンタピラー下
端の着座部付近に取り付けることが望ましい。
従来の自動車用サイドシル補強構造にあっては、走行時
の車体への振動入力等の車体の弾性域内での小変形に対
しては、ブレースがサイドシルの閉断面の変形を抑える
働きをして、車体剛性の向上に寄与するものの、側面衝
突時の大入力時でサイドシルが圧壊変形するときに、か
えってブレースが強固で変形しにくいために、サイドシ
ルの変形がブレースで抑えられ、結果として狭い範囲で
しかエネルギーを吸収することができないという問題が
ある。
に、センタピラー下端着座部近傍とシートクロスメンバ
端部近傍とにブレースを取り付けるとこれらの2つのブ
レース間の間隔が短く、且つサイドシルのシートクロス
メンバ端部近傍の部分の強度がセンタピラー下端着座部
近傍の部分の強度よりも強くブレースがあるとサイドシ
ルが変形しにくいので、側面衝突時に過大な引張応力が
サイドシルに作用する恐れがあり、必然的にブレース間
の間隔を広げるためにシートクロスメンバ端部近傍より
も後方にブレースを取り付けなければならない。そのた
め、通常の走行時に望ましい取付位置である強度部材端
部近傍にブレースを取り付けられず、設計の自由度が下
がるという問題もある。
ので、衝突エネルギーを有効に吸収できる自動車用サイ
ドシル補強構造を提供することを目的とする。また、他
の目的としては、ブレースの取付位置の自由度を増加さ
せることができ、シートクロスメンバ端部近傍にブレー
スを配置することができる自動車用サイドシル補強構造
を提供することを目的とする。
に請求項1記載の発明では、車体側面にあって閉断面を
構成し車体前後方向に伸びるサイドシルの内部に、該閉
断面を略閉塞するブレースを取り付けた自動車用サイド
シル補強構造において、前記ブレースの車幅方向に伸び
る面に、他の部分に比べて車幅方向の入力に対して屈曲
しやすい易屈曲部を該ブレースの上端から下端に亘って
形成する。
易屈曲部が屈曲することで、ブレースが車幅方向の面が
つぶれるため、衝突エネルギーを有効に吸収できる。請
求項2記載の発明では、車体側面にあって閉断面を構成
し車体前後方向に伸びるサイドシルの内部に、該閉断面
を略閉塞するブレースを、センタピラー下端後着座部近
傍及びシートクロスメンバ端部近傍にそれぞれ車体前後
方向に間隔をおいて取り付けた自動車用サイドシル補強
構造において、前記ブレースのうちシートクロスメンバ
端部近傍に取り付けたブレースの車幅方向に伸びる面
に、他の部分に比べて車幅方向の入力に対して屈曲しや
すい易屈曲部を該ブレースの上端から下端に亘って形成
する。
レースの強度を調整することができる。従って、センタ
ピラー下端後着座部近傍及びシートクロスメンバ端部近
傍のように距離が短く、且つシートクロスメンバ端部近
傍の強度が強すぎて周囲との強度バランスが悪い場合
に、シートクロスメンバ端部近傍に取り付けたブレース
に易屈曲部を形成することで、周囲との強度バランスを
はかることができる。
2記載の自動車用サイドシル補強構造において、前記易
屈曲部を、前記サイドシルの前記閉断面を略閉塞する閉
塞面に形成され、上下方向に伸びるビードと、前記サイ
ドシルの上面に接する上部フランジ面と前記サイドシル
の下面に接する下部フランジ面とにそれぞれ形成され、
前記ビードと車幅方向の位置が一致する切り欠きと、か
ら構成する。
向の大入力に対して屈曲することができ、ブレースが衝
突エネルギーを有効に吸収することができる。
の形態を説明する。図1は自動車用サイドシル補強構造
の斜視図であり、図2はブレースの車体配置例を示す説
明図であり、図3は図2矢視A図であり、図4は、図2
の矢視B図である。図において、従来例と同一の部材は
同一の符号を用いる。
方向に間隔をおいて片側4つずつのブレース5、15が
配置されており、先頭はセコンドクロスメンバ7端部近
傍に、第2番目と第3番目はセンタピラー8下端前着座
部と後着座部に、従来と同様のブレース5が取り付けら
れており、第4番目は、シートクロスメンバ6端部近傍
にブレース15が取り付けられている。
ース15を詳細に説明する。図1に示したように、ブレ
ース15は、シルアウタパネル3とシルレインフォース
パネル4とによって構成される閉断面を略閉塞する閉塞
面15aと、シルアウタパネル3の上面に接する上部フ
ランジ面15bと、シルアウタパネル3の下面に接する
下部フランジ面15cと、シルアウタパネル3の外面に
接する外側フランジ面15dと、シルレインフォースパ
ネル4に接する内側フランジ面15eと、から構成され
る。各フランジ面15b、15c、15d、15eは、
それぞれ接する面とスポット溶接されることにより固定
されている。尚、閉塞面15aの中央には、ブレース1
5全体の軽量化のために開口部15fが設けられている
が、この開口部15fはなくてもよく、閉塞面15aが
シルアウタパネル3とシルレインフォースパネル4とに
よって構成される閉断面を完全に閉塞するものであって
もよい。
方向に伸びる閉塞面15a、上部フランジ面15b及び
下部フランジ面15cには、ブレース15の上端から下
端に亘って他の部分に比べて車幅方向の入力に対して屈
曲しやすい易屈曲部16が形成されている。即ち、閉塞
面15aには、開口部15fを挟んで上下方向に伸びる
ビード16aが形成されており、上部フランジ面15b
には、ビード16aと車幅方向に一致した位置に切り欠
き16bが形成されており、ビード16aの上端と切り
欠き16bとの間の部分の幅が狭くなっている。同様
に、下部フランジ面15cには、ビード16aと車幅方
向に一致した位置に切り欠き16cが形成されており、
ビード16aの下端と切り欠き16cとの間の部分の幅
が狭くなっている。
うに、シートクロスメンバ6の端部近傍に取り付けられ
ており、具体的には、その内側フランジ面15eが、シ
ートクロスメンバ6にその前端が取り付けられるリアフ
ロアパネル10の前側部にあってシルインナパネル2の
側面に固定される前側部フランジ面10aに、対向する
ように取り付けるとよい。尚、9はフロントフロアパネ
ルである。
通常の走行時にはサイドシル1の閉断面の変形を抑える
働きをするが、図5に矢印で示したように側面衝突時に
車幅方向の大入力を受けると、易屈曲部16が屈曲し、
ブレース15全体として車幅方向の面がつぶれるため、
衝突エネルギーを有効に吸収できる。さらに、センタピ
ラー8下端後着座部近傍及びシートクロスメンバ6端部
近傍のように距離が短く、且つ強度バランスがとりにく
いシートクロスメンバ端部近傍に取り付けたブレース1
5に、易屈曲部16を形成することで、周囲との強度バ
ランスをはかることができる。即ち、図5に示したよう
に、側面衝突時にシートクロスメンバ端部近傍に取り付
けたブレース15が屈曲することで、過大な引張応力が
サイドシル1に作用することがない。
メンバ6端部近傍のみのブレース15について易屈曲部
16を設けたが、これに限るものではなく、これ以外の
箇所に取り付けたブレースに易屈曲部16を設けてもよ
い。例えば、車室内のフロアパネルの強度に対してブレ
ースを取り付けたサイドシル1の強度が強くなり過ぎる
ときには、易屈曲部16を設けて、フロアパネルとの強
度バランスを調整することもできる。複数のブレース1
5が屈曲することで、広い範囲で車体が変形し、安定し
て大きなエネルギーを吸収することができる。
ジ面15b,15c,15d,15eでサイドシル1内
に固定されるブレースについて説明したが、これに限る
ものではなく、最低3つのフランジ面でサイドシル1内
に固定されればよく、その中の車幅方向に伸びる面に易
屈曲部16を形成すればよい。
明によれば、側面衝突時の車幅方向の大入力に対して、
易屈曲部が屈曲することで、ブレースが車幅方向の面が
つぶれるため、衝突エネルギーを有効に吸収できる。請
求項2記載の発明によれば、ブレースに易屈曲部を形成
することで、ブレースの強度を調整することができるの
で、センタピラー下端後着座部近傍及びシートクロスメ
ンバ端部近傍のように距離が短く、且つ強度バランスが
とりにくいシートクロスメンバ端部近傍に取り付けたブ
レースに、易屈曲部を形成することで、周囲との強度バ
ランスをはかることができる。
り欠きで、側面衝突時の車幅方向の大入力に対して屈曲
することができ、ブレースが衝撃エネルギーを有効に吸
収することができる。
補強構造の斜視図である。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 車体側面にあって閉断面を構成し車体前
後方向に伸びるサイドシルの内部に、該閉断面を略閉塞
するブレースを取り付けた自動車用サイドシル補強構造
において、 前記ブレースの車幅方向に伸びる面に、他の部分に比べ
て車幅方向の入力に対して屈曲しやすい易屈曲部を該ブ
レースの上端から下端に亘って形成することを特徴とす
る自動車用サイドシル補強構造。 - 【請求項2】 車体側面にあって閉断面を構成し車体前
後方向に伸びるサイドシルの内部に、該閉断面を略閉塞
するブレースを、センタピラー下端後着座部近傍及びシ
ートクロスメンバ端部近傍にそれぞれ車体前後方向に間
隔をおいて取り付けた自動車用サイドシル補強構造にお
いて、 前記ブレースのうちシートクロスメンバ端部近傍に取り
付けたブレースの車幅方向に伸びる面に、他の部分に比
べて車幅方向の入力に対して屈曲しやすい易屈曲部を該
ブレースの上端から下端に亘って形成することを特徴と
する自動車用サイドシル補強構造。 - 【請求項3】 前記易屈曲部は、 前記サイドシルの前記閉断面を略閉塞する閉塞面に形成
され、上下方向に伸びるビードと、 前記サイドシルの上面に接する上部フランジ面と前記サ
イドシルの下面に接する下部フランジ面とにそれぞれ形
成され、前記ビードと車幅方向の位置が一致する切り欠
きと、から構成される請求項1または2記載の自動車用
サイドシル補強構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18184595A JP3653807B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 自動車用サイドシル補強構造 |
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JP18184595A Expired - Fee Related JP3653807B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 自動車用サイドシル補強構造 |
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- 1995-07-18 JP JP18184595A patent/JP3653807B2/ja not_active Expired - Fee Related
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