JPH0867140A - ドアトリムのエネルギ吸収構造 - Google Patents

ドアトリムのエネルギ吸収構造

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JPH0867140A
JPH0867140A JP6206821A JP20682194A JPH0867140A JP H0867140 A JPH0867140 A JP H0867140A JP 6206821 A JP6206821 A JP 6206821A JP 20682194 A JP20682194 A JP 20682194A JP H0867140 A JPH0867140 A JP H0867140A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エネルギ吸収部材によって車室内空間が狭く
なるのを抑制する。 【構成】 自動車用フロントサイドドア１０は、車室外
側に配置されるドアアウタパネル１２と車室内側に配置
されるドアインナパネル１４とから成る内部中空のドア
本体を備えている。このドア本体におけるドアインナパ
ネル１４の車室内側に、ドアトリム１６が取り付けられ
ている。フロントシートに着座した乗員１８の骨盤１８
Ａと対向するドアトリム１６の部位には、アームレスト
２０が形成されている。アームレスト２０は、アームレ
ストアッパ２２とアームレストロア２４とで構成されて
いる。アームレストロア２４は、車室内側方向に膨出し
ており、乗員１８の大腿骨１８Ｂと対向するアームレス
トロア２４内の部位には、エネルギ吸収部材２６が配設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアトリムが乗員に衝
突した際に、乗員を保護するためのドアトリムのエネル
ギ吸収構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、自動車用ドアのアウタパネル
への所定の荷重作用時に、自動車用ドアのドアトリムが
乗員に当接する際の乗員保護性能を向上させるべく、種
々のエネルギー吸収構造が案出されている（一例とし
て、実開平３−４９１１１号公報参照）。以下、この公
報に開示された構造について簡単に説明する。
【０００３】図１０に示される如く、車体のサイドドア
７０のドアインナパネル７２の車室内側には、側面衝突
時に衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収部材７４、７
６が設けられている。エネルギ吸収部材７４は乗員の胸
部に対応した胸部エネルギ吸収部材となっており、エネ
ルギ吸収部材７６は乗員の腰部に対応した腰部エネルギ
吸収部材となってなっている。また、腰部エネルギ吸収
部材７６の車幅方向の厚さＭ１が胸部エネルギ吸収部材
７４の車幅方向の厚さＭ２よりも厚くなっており、側面
衝突時により乗員の胸部が受ける影響を小さくしてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このド
アトリムのエネルギ吸収構造では、側面衝突時に乗員の
腰部全体が当接するように腰部エネルギ吸収部材７６を
配設しているが、腰部上方に位置する腰椎に作用する荷
重を小さくするためには、さらに、腰部エネルギ吸収部
材７６を大きく、また厚くする必要があり、腰部エネル
ギ吸収部材が大型化し、車室内空間が狭くなるという不
具合がある。
【０００５】本発明は上記事実を考慮し、エネルギ吸収
部材によって車室内空間が狭くなるのを抑制できるドア
トリムのエネルギ吸収構造を得ることが目的である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明
は、ドアトリムの乗員の腰部近傍に配設されるエネルギ
吸収部材であって、該エネルギ吸収部材は乗員の大腿骨
に対応する部位にのみ配設したことを特徴としている。
【０００７】請求項２記載の本発明は、請求項１記載の
ドアトリムのエネルギ吸収構造において、前記エネルギ
吸収部材は通常時にドアインナパネルとドアアウタパネ
ルの間に位置し側突時に車室内に移動するようにしたこ
とを特徴としている。
【０００８】請求項３記載の本発明のドアトリムのエネ
ルギ吸収構造は、乗員の腸骨側部に位置し車室内に突出
するアームレストまたはドアポケット等の内装材が、車
室内側から車室外側へ作用する荷重により容易に変形す
ることを特徴としている。
【０００９】請求項４記載の本発明のドアトリムのエネ
ルギ吸収構造は、エネルギ吸収部材をドアアウタパネル
に取り付けるブラケットにエネルギ吸収部材の上下方向
の変移を規制する変移規制部を設けたことを特徴として
いる。
【００１０】
【作用】請求項１記載の本発明では、車体側方から他車
両が車室内側方向へ食い込むと、エネルギ吸収部材が乗
員方向へ移動し、乗員の大腿部を車室内側方向へ押圧す
る。この際、乗員の大腿骨に対応する部位にのみエネル
ギ吸収部材を配設したので、エネルギ吸収部材は変形に
より、エネルギ吸収機能を果たすと共に、乗員の骨盤を
車室方向内側に移動させる。即ち、乗員を腰椎の下方を
中心に回転させることになる。
【００１１】一方、本発明では、乗員の腸骨に当接する
エネルギ吸収部材が無いため、腸骨への入力が小さくな
ると共に、乗員の上記回転により、乗員の腰椎には、理
論上負の加速度、即ち、車室外方向の加速度が作用する
ため、乗員の腰椎に発生する加速度を低減することがで
きる。
【００１２】また、本発明では、乗員の腸骨に当接する
エネルギ吸収部材が無いため、車室内空間が狭くなるの
を抑制できる。
【００１３】請求項２記載の本発明では、通常時、エネ
ルギ吸収部材はドアインナパネルとドアアウタパネルと
の間に位置しているので車室内空間をさらに広くでき
る。
【００１４】請求項３記載の本発明では、乗員の腸骨側
部に位置し室内側に突出する内装部材が、車室内側から
車室外側へ作用する荷重により容易に変形するようにし
たので、乗員の腸骨部ではエネルギ吸収されず、大腿部
でのみ積極的にエネルギ吸収を行うことになる。よっ
て、腸骨への入力が小さくなると共に、乗員の回転によ
り、乗員の腰椎には、理論上負の加速度、即ち、車室外
方の加速度が作用するため、乗員の腰椎に発生する加速
度を低減することができる。
【００１５】請求項４記載の本発明ではエネルギ吸収部
材の上下方向の変移を規制する変移規制部が、ブラケッ
トに形成されたことにより、エネルギ吸収部材の車室内
方への移動がコントロール可能となって、このエネルギ
吸収部材をドアインナパネル側へ設けられたエネルギ吸
収部材へ効果的に当てることが可能となる。従って、大
腿部にのみ対応する比較的小さなエネルギ吸収部材に
も、エネルギ吸収部材を大きくすることなく効果的に当
てることができ、車室内空間が狭くなるのを抑制でき
る。
【００１６】
【実施例】本発明のドアトリムのエネルギ吸収構造の第
１実施例を図１及び図２に従って説明する。
【００１７】なお、図中矢印ＦＲはドア前方方向を、矢
印ＵＰはドア上方方向を、矢印ＩＮは車室内側方向を示
す。
【００１８】図２に示される如く、自動車用フロントサ
イドドア１０は、車室外側に配置されるドアアウタパネ
ル１２と車室内側に配置されるドアインナパネル１４と
から成る内部中空のドア本体を備えている。このドア本
体におけるドアインナパネル１４の車室内側に、ドアト
リム１６が取り付けられている。
【００１９】図１に示される如く、図示を省略したフロ
ントシートに着座した乗員１８の骨盤１８Ａと対向する
ドアトリム１６の部位には、アームレスト２０が形成さ
れている。
【００２０】図２に示される如く、アームレスト２０
は、アームレストアッパ２２とアームレストロア２４と
で構成されている。アームレストロア２４は、車室内側
方向に膨出しており、乗員１８の大腿骨１８Ｂと対向す
るアームレストロア２４内の部位には、エネルギ吸収部
材２６が配設されている。このエネルギ吸収部材２６
は、ウレタンパッド、樹脂リブ等で構成されている。
【００２１】なお、図１及び図２において符号１８Ｃは
腸骨を示しており、符号１８Ｄは腰椎を示している。
【００２２】次に、本第１実施例の作用を説明する。図
２に示される如く、車体側方から、フロントサイドドア
１０へ他車両２８のバンパ２８Ａが当接して、更に、車
室内側方向（図２の矢印Ａ方向）へ食い込むと、アーム
レストロア２４内のエネルギ吸収部材２６が乗員方向
（図２の矢印Ｂ方向）へ移動し、ドアトリム１６のアー
ムレストロア２４を介して乗員１８の大腿骨１８Ｂ付近
を車室内側方向へ押圧する。
【００２３】この際、乗員１８の大腿骨１８Ｂに対応す
る部位にのみエネルギ吸収部材２６を配設したので、エ
ネルギ吸収部材２６は変形により、エネルギ吸収機能を
果たすと共に、乗員１８の骨盤１８Ａを車室内側に移動
させる。即ち、乗員１８を腰椎１８Ｄの下方Ｐを中心
に、図２の矢印Ｃ方向へ回転させることになる。
【００２４】一方、本第１実施例では、乗員１８の腸骨
１８Ｃに当接するエネルギ吸収部材が無いため、腸骨１
８Ｃへの入力が小さくなると共に、乗員１８の矢印Ｃ方
向への回転により、乗員１８を腰椎１８Ｄには、理論上
負の加速度、即ち、車室外方（図２の矢印Ｄ方向）の加
速度が作用するため、乗員１８の腰椎に発生する加速度
を低減することができる。
【００２５】次に、本発明のドアトリムのエネルギ吸収
構造の第２実施例を図３に従って説明する。
【００２６】なお、第１実施例と同一部材は同一符号を
付してその説明を省略する。図３に示される如く、本第
２実施例ではエネルギ吸収部材２６が板状のブラケット
２７に固定されており、このブラケット２７の外周部
が、ドアトリム１６に形成された開口部１７の周囲に車
室内方から当接し、周方向に沿って所定の間隔でピンポ
イント結合されている。
【００２７】次に、本第２実施例の作用を説明する。車
体側方から、フロントサイドドアへ他車両２８のバンパ
２８Ａが当接して、更に、車室内側方向へ食い込むと、
バンパ２８Ａによって、エネルギ吸収部材２６が乗員方
向（図３の矢印Ｂ方向）へ押圧される。これによって、
ブラケット２７とドアトリム１６とのピンポイント結合
が解除され、エネルギ吸収部材２６が矢印Ｂ方向へ移動
し、図３の想像線の位置となり、乗員１８の大腿骨１８
Ｂ付近を車室内側方向へ押圧する。
【００２８】この際、乗員１８の大腿骨１８Ｂに対応す
る部位にのみエネルギ吸収部材２６を配設したので、エ
ネルギ吸収部材２６は変形により、エネルギ吸収機能を
果たすと共に、乗員１８の骨盤１８Ａを車室内側に移動
させる。即ち、乗員１８を腰椎１８Ｄの下方Ｐを中心
に、図３の矢印Ｃ方向へ回転させることになる。
【００２９】一方、本第２実施例では、乗員１８の腸骨
１８Ｃに当接するエネルギ吸収部材が無いため、腸骨１
８Ｃへの入力が小さくなると共に、乗員１８の矢印Ｃ方
向への回転により、乗員１８の腰椎１８Ｄには、理論上
負の加速度、即ち、車室外方（図３の矢印Ｄ方向）の加
速度が作用するため、乗員１８の腰椎に発生する加速度
を低減することができる。
【００３０】次に、本発明のドアトリムのエネルギ吸収
構造の第３実施例を図４〜図６に従って説明する。
【００３１】なお、第１実施例と同一部材は同一符号を
付してその説明を省略する。図４に示される如く、アー
ムレストロア２４の裏面２４Ａの略中央部には、車室外
側へ向けてアームレストアッパ固定用のクリップ座３０
が突出されている。このクリップ座３０は前後方向へ延
びる板状とされており、先端部３０Ａ近傍には、前後方
向に延びる矩形状の係合孔３２が形成されている。
【００３２】図５に示される如く、クリップ座３０の先
端部３０Ａは、ドアトリム１６に穿設された貫通孔３４
と、この貫通孔３４に対応して穿設されたドアインナパ
ネル１４の貫通孔３６とに挿入されている。また、クリ
ップ座３０の下面３０Ｂには、係合孔３２近傍からアー
ムレストロア２４の裏面２４Ａへ至るリブ３８が複数本
形成されている。
【００３３】尚、このリブ３８はアームレストアッパ２
２に引っ張り方向の荷重が作用した場合に、クリップ座
３０が撓んでクリップ座３０からアームレストアッパ２
２が外れるのを防止するために設けられている。
【００３４】図４に示される如く、アームレストアッパ
２２の下面の略中央部には、下方へ向けて係合爪４０が
突出されており、この係合爪４０の先端部には、爪部４
０Ａが形成されている。
【００３５】図５に示される如く、係合爪４０の爪部４
０Ａは、アームレストロア２４のクリップ座３０の係合
孔３２に係合されている。
【００３６】図６に示される如くクリップ座３０は、乗
員１８の腸骨１８Ｃの近傍の部位に対応している。
【００３７】次に、本第３実施例の作用を説明する。本
第３実施例のドアトリムのエネルギ吸収構造では、車体
側方から、フロントサイドドアへ他車両のバンパが当接
して、更に、車室内側方向へ食い込むと、ドアトリム１
６のアームレストロア２４が乗員１８の骨盤１８Ａ付近
を車室内側方向へ押圧する。
【００３８】この際、クリップ座３０の先端部３０Ａ
を、ドアトリム１６の貫通孔３４とドアインナパネル１
４の貫通孔３６とに挿入し、室内側に突出するアームレ
ストロア２４を、車室内側から車室外側へ作用する荷重
により容易に変形し、図５に想像線で示す状態となるよ
うにしたので、クリップ座３０と対応する乗員１８の腸
骨部１８Ｃではエネルギは殆ど吸収されず、大腿骨１８
Ｂでのみ積極的にエネルギ吸収を行うことになる。
【００３９】また、仮に係合爪４０が変形しなくても先
端部３０Ａをドアトリム１６に貫通タイプとしたことに
よるリブ３８の縮小により、想像線で示すようにクリッ
プ座３０が変形する様にしたので、この場合も同様にク
リップ座３０と対応する乗員１８の腸骨部１８Ｃでは、
エネルギは殆ど吸収されず、大腿骨１８Ｂでのみ積極的
にエネルギ吸収を行うことになる。よって、腸骨１８Ｃ
への入力が小さくなると共に、図２に示される乗員１８
の回転により、乗員１８を腰椎１８Ｄには、理論上負の
加速度、即ち、車室外方の加速度が作用するため、乗員
１８の腰椎に発生する加速度を低減することができる。
従って、エネルギ吸収部材を小型化でき、車室内空間が
狭くなるのを抑制できる。
【００４０】なお、本第３実施例では、クリップ座３０
の先端部３０Ａを、ドアトリム１６の貫通孔３４とドア
インナパネル１４の貫通孔３６とに挿入し、室内側に突
出するアームレストロア２４を、車室内側から車室外側
へ作用する荷重により容易に変形する構成としたが、こ
れに代えて、図７に示される如く、クリップ座３０の先
端部３０Ａを斜め下方へ屈曲させ、車室内側から車室外
側方向（図７の矢印Ｅ方向）へ荷重が作用した場合に
は、クリップ座３０の先端部３０Ａがドアトリム１６と
摺動し、率先してクリップ座３０が下方（図７の矢印Ｆ
方向）へ座屈する構成としても良い。
【００４１】次に、本発明のドアトリムのエネルギ吸収
構造の第４実施例を図８及び図９に従って説明する。
【００４２】なお、第１実施例と同一部材に付いては同
一符号を付してその説明を省略する。
【００４３】図８に示される如く、自動車用フロントサ
イドドア１０の内部には、前後方向へ延びるインパクト
ビーム４２が配設されている。このインパクトビーム４
２は前後両端に固定されたブラケット４２Ａ、４２Ｂに
よって、ドアアウタパネル１２の前後両端部近傍に固定
されている。
【００４４】図９に示される如く、インパクトビーム４
２の下方のエネルギ吸収部材２６と対向する部位には、
エネルギ吸収部材４４が配設されている。このエネルギ
吸収部材４４は、側面視でエネルギ吸収部材２６と略同
じ大きさとされており、厚さは、エネルギ吸収部材２６
より薄くなっている。
【００４５】図８に示される如く、エネルギ吸収部材４
４の前後方向中央部には、帯状のブラケット４６が取付
られている。
【００４６】図９に示される如く、ブラケット４６は、
メインブラケット４８と補助ブラケット５０とで構成さ
れている。メインブラケット４８の上下方向中間部に形
成された車室外側へ突出した凹部５２内にエネルギ吸収
部材４４が挿入されており、エネルギ吸収部材４４は、
補助ブラケット５０によって凹部５２内に保持されてい
る。
【００４７】メインブラケット４８の上端部４８Ａは、
インパクトビーム４２の車室内側部に固定されており、
メインブラケット４８の下端部４８Ｂは、ドアインナパ
ネル１４の下端縁部１４Ｂ近傍に固定されている。メイ
ンブラケット４８の上端部４８Ａと凹部５２との間と、
メインブラケット４８の下端部４８Ｂと凹部５２との間
には、それぞれ変移規制部５４、５６が形成されてい
る。これらの変移規制部５４、５６には、車室外側へ突
出した凹部とされており、エネルギ吸収部材４４が車室
内側方向（図９の矢印Ｇ方向）へ移動する場合に、エネ
ルギ吸収部材４４の上下方向の変移を規制するようにな
っている。
【００４８】次に、本第４実施例の作用を説明する。本
第４実施例のドアトリムのエネルギ吸収構造では、車体
側方から、フロントサイドドア１０へ他車両のバンパが
当接して、更に、車室内側方向へ食い込むと、エネルギ
吸収部材４４が図９の矢印Ｇ方向へ移動する。この時、
インパクトビーム４２の屈曲等によって、エネルギ吸収
部材４４が上下方向へ移動しようとした場合には、変移
規制部５４、５６が上下方向に伸縮することによって、
エネルギ吸収部材４４の矢印Ｇ方向への移動がコントロ
ール可能となる。
【００４９】これによって、ドアインナパネル側へ設け
られたエネルギ吸収部材２６へエネルギ吸収部材４４を
効果的に当てることが可能となる。従って、乗員１８の
大腿骨１８Ｂにのみ対応する比較的小さなエネルギ吸収
部材２６にも、エネルギ吸収部材を大きくすることなく
効果的に当てることができ、車室内空間が狭くなるのを
抑制できる。
【００５０】なお、上記各実施例では、本発明のドアト
リムのエネルギ吸収構造をフロントサイドドア１０に適
用した例について説明したが、本発明のドアトリムのエ
ネルギ吸収構造はリアサイドドア等の他のドアにも適用
可能である。
【００５１】
【発明の効果】請求項１記載の本発明は、ドアトリムの
乗員の腰部近傍に配設されるエネルギ吸収部材であっ
て、該エネルギ吸収部材は乗員の大腿骨に対応する部位
にのみ配設した構成としたので、車室内空間が狭くなる
のを抑制できるという優れた効果を有する。
【００５２】請求項２記載の本発明は、請求項１記載の
発明において、エネルギ吸収部材は通常時にドアインナ
パネルとドアアウタパネルの間に位置し側突時に車室内
に移動するようにした構成としたので、車室内空間をさ
らに広くできるという優れた効果を有する。
【００５３】請求項３記載の本発明は、乗員の腸骨側部
に位置し車室内に突出するアームレストまたはドアポケ
ット等の内装材が、車室内側から車室外側へ作用する荷
重により容易に変形する構成としたため、車室内空間が
狭くなるのを抑制できるという優れた効果を有する。
【００５４】請求項４記載の本発明は、エネルギ吸収部
材をドアアウタパネルに取り付けるブラケットにエネル
ギ吸収部材の上下方向の変移を規制する変移規制部を設
けた構成としたため、車室内空間が狭くなるのを抑制で
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す概略側面図である。
【図２】図１の２−２線断面図である。
【図３】本発明の第２実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す断面図である。
【図４】本発明の第３実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す斜め前方内側から見た斜視図である。
【図５】本発明の第３実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す断面図である。
【図６】本発明の第３実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す概略側面図である。
【図７】本発明の第３実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造の変形例を示す断面図である。
【図８】本発明の第４実施例に係るドアトリムのエネル
ギ吸収構造を示す斜め前方外側から見た斜視図である。
【図９】図８の９−９線断面図である。
【図１０】従来例に係るドアトリムのエネルギ吸収構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
１０ フロントサイドドア １２ ドアアウタパネル １４ ドアインナパネル １６ ドアトリム １８ 乗員 １８Ａ 骨盤 １８Ｂ 大腿部 １８Ｃ 腸骨 １８Ｄ 腰椎 ２０ アームレスト ２６ エネルギ吸収部材 ３０ クリップ座 ３４ 貫通孔 ３６ 貫通孔 ４０ 係合爪 ４２ インパクトビーム ４４ エネルギ吸収部材 ４６ ブラケット ５４ 変移規制部 ５６ 変移規制部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 和雄 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ドアトリムの乗員の腰部近傍に配設され
    るエネルギ吸収部材であって、該エネルギ吸収部材は乗
    員の大腿骨に対応する部位にのみ配設したことを特徴と
    するドアトリムのエネルギ吸収構造。
  2. 【請求項２】 前記エネルギ吸収部材は通常時にドアイ
    ンナパネルとドアアウタパネルの間に位置し側突時に車
    室内に移動するようにしたことを特徴とする請求項１記
    載のドアトリムのエネルギ吸収構造。
  3. 【請求項３】 乗員の腸骨側部に位置し車室内に突出す
    るアームレストまたはドアポケット等の内装材が、車室
    内側から車室外側へ作用する荷重により容易に変形する
    ことを特徴とするドアトリムのエネルギ吸収構造。
  4. 【請求項４】 エネルギ吸収部材をドアアウタパネルに
    取り付けるブラケットにエネルギ吸収部材の上下方向の
    変移を規制する変移規制部を設けたことを特徴とするド
    アトリムのエネルギ吸収構造。
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