JP3221204B2 - 自動車の車室における乗員の保護構造 - Google Patents

自動車の車室における乗員の保護構造

Info

Publication number
JP3221204B2
JP3221204B2 JP01878294A JP1878294A JP3221204B2 JP 3221204 B2 JP3221204 B2 JP 3221204B2 JP 01878294 A JP01878294 A JP 01878294A JP 1878294 A JP1878294 A JP 1878294A JP 3221204 B2 JP3221204 B2 JP 3221204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flanges
structural member
flange
interior material
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01878294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07205730A (ja
Inventor
仁志 菅
聡太郎 熊沢
淳 高橋
弘信 内田
辰也 菅本
泰道 成瀬
智彦 川手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP01878294A priority Critical patent/JP3221204B2/ja
Publication of JPH07205730A publication Critical patent/JPH07205730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3221204B2 publication Critical patent/JP3221204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車室における乗
員の保護構造に関し、特に、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材を備える乗用車の車室において乗員の頭部を保護す
る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車では、一般に、インナパネルおよ
びアウタパネルそれぞれのフランジを重ね合せて接合
し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
じ断面形状を呈するように形成した、ピラー、ルーフサ
イドレールなどの構造部材を車室に備える。そして、ピ
ラーガーニッシュ、オープニングトリムまたは天井トリ
ムのような内装材を構造部材の内側に配置する。
【0003】前記構造部材は剛性が大きいため、乗員の
身体、特に頭部が内装材を介して構造部材に衝突した場
合、頭部に損傷を及ぼすおそれがある。そこで、構造部
材と内装材との間に金属製のブラケットを配置し、衝突
の際の衝撃エネルギをブラケットの変形によって吸収し
ようとするものが提案されている(米国特許第5,163,73
0 号明細書)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記提案に係るもので
は、ブラケットが2組のフランジ接合部の中間に位置
し、最も剛性の大きなフランジ接合部に向く荷重に対す
る配慮を欠くことから、乗員の頭部をフランジ接合部に
衝突させようとする荷重が加わるとき、ブラケットの変
形が不十分になり、その分エネルギ吸収が少なくなって
満足のいく保護が得られない可能性がある。
【0005】本発明の目的は、乗員の頭部を剛性部材の
フランジ接合部に衝突させようとする荷重の衝撃エネル
ギを吸収するか、または乗員の頭部がフランジ接合部に
衝突するのを避けることができる、自動車の車室におけ
る乗員の保護構造を提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、荷重の方向によるエ
ネルギ吸収の差異が実質的にない、自動車の車室におけ
る乗員の保護構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インナパネル
の2つのフランジとこれらフランジにそれぞれ対面する
アウタパネルの2つのフランジとを重ね合せて接合した
2組のフランジ接合部を有し、前記フランジに交差する
仮想面で切断した断面が閉じ断面形状を呈するように形
成された構造部材を備える車室において、車室内方から
前記構造部材に向く衝撃荷重が加わるとき乗員を保護す
る構造である。この保護構造は、前記構造部材の前記2
組のフランジ接合部のうち1組のフランジ接合部であっ
て前記衝撃荷重が加わるおそれのあるフランジ接合部の
エッジから、前記仮想面において前記フランジが伸びて
いる方向へエネルギ吸収に必要な間隔をおいた内装材
と、少なくとも前記フランジ接合部のエッジを覆う部分
を有し、前記間隔内に配置された、前記衝撃荷重によっ
て変形可能なエネルギ吸収手段とを備える。
【0008】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材を内側で覆うように前記構造部材か
ら間隔をおいた内装材とを備える車室における乗員の保
護構造であって、前記間隔内に配置されるエネルギを吸
収可能な金属製のブラケットを備える。該ブラケット
は、前記仮想面で切断した断面が前記インナパネルと前
記内装材とに交互に接するように折り曲げられた波形状
を呈するように形成され、かつ、前記2組のフランジ接
合部のうち1組のフランジ接合部であって衝撃荷重が加
わるおそれのあるフランジ接合部のエッジから、前記仮
想面において前記フランジが伸びている方向へ間隔をお
いて前記エッジを覆うように形成された部分を有する。
【0009】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材を内側で覆うように前記構造部材か
ら間隔をおいた内装材とを備える車室における乗員の保
護構造であって、前記間隔内に配置され、前記内装材に
固定されるエネルギを吸収可能な金属製のブラケットを
備える。該ブラケットは、前記2組のフランジ接合部の
うち1組のフランジ接合部であって衝撃荷重が加わるお
それのあるフランジ接合部のエッジから、前記仮想面に
おいて前記フランジが伸びている方向へ間隔をおいて前
記エッジを覆うように、かつ、前記エッジと前記内装材
との間で変形できるように形成されている。
【0010】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材を内側で覆うように前記構造部材か
ら間隔をおいた内装材とを備える車室における乗員の保
護構造であって、前記間隔内に配置され、前記内装材に
固定されるエネルギを吸収可能な金属製のブラケットを
備える。該ブラケットは、前記2組のフランジ接合部の
うち1組のフランジ接合部のエッジを覆うように、か
つ、前記エッジと前記内装材との間で変形できるように
形成されている。前記ブラケットは、該ブラケットを前
記インナパネルに固定するクリップの取付け座を前記仮
想面で切断した断面の中間部分に有し、前記取付け座を
はさんだ両側で前記内装材に固定されている。
【0011】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材の前記2組のフランジ接合部のうち
1組のフランジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれ
のあるフランジ接合部に関連して取り付けられる内装材
とを備える車室における乗員の保護構造である。前記内
装材は、前記1組のフランジ接合部のエッジから、前記
仮想面において前記フランジが伸びている方向へ間隔を
おいて前記エッジを覆う部分を有する、エネルギを吸収
可能なエネルギ吸収手段を有する。
【0012】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材の前記2組のフランジ接合部のうち
1組のフランジ接合部に関連して取り付けられる内装材
とを備える車室における乗員の保護構造である。前記内
装材は、前記1組のフランジ接合部を覆う、エネルギを
吸収可能なエネルギ吸収手段を有する。該エネルギ吸収
手段は、前記内装材に設けられた中空部であって内部に
気泡を有する材料が充填されるか、または複数のリブが
設けられる中空部である。
【0013】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材の前記2組のフランジ接合部のうち
1組のフランジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれ
のあるフランジ接合部を覆う内装材とを備える車室にお
ける乗員の保護構造である。前記内装材は、前記仮想面
で切断した断面において前記1組のフランジ接合部の内
側および外側を覆うように形成された端末部分を有す
る。前記1組のフランジ接合部と前記構造部材の前記ア
ウタパネルとは、前記仮想面において鋭角の角度をなす
ように形成され、これによって前記衝撃荷重が加わると
き前記端末部分が開くのが阻止される。
【0014】本発明はまた、インナパネルの2つのフラ
ンジとこれらフランジにそれぞれ対面するアウタパネル
の2つのフランジとを重ね合せて接合した2組のフラン
ジ接合部を有し、前記フランジに交差する仮想面で切断
した断面が閉じ断面形状を呈するように形成された構造
部材と、該構造部材の前記2組のフランジ接合部のうち
1組のフランジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれ
のあるフランジ接合部を覆う内装材とを備える車室にお
ける乗員の保護構造である。前記内装材は、前記仮想面
で切断した断面において前記1組のフランジ接合部の内
側および外側を覆うように形成された端末部分を有し、
前記構造部材の前記アウタパネルは前記端末部分と接触
可能な切起しを有する。前記衝撃荷重が加わるとき前記
端末部分は前記切起しによって開くのが阻止される。
【0015】
【作用および効果】構造部材の2組のフランジ接合部の
うち1組は、通常、乗員の頭部の近くに位置するが、他
の1組は頭部から離れており、頭部が衝突する可能性が
少ない。そこで、頭部の近くに位置する1組のフランジ
接合部を本発明に従う保護構造とする。
【0016】乗員の頭部から内装材を経てフランジ接合
部に向く所定以上の荷重が加わると、金属製のブラケッ
トを構造部材と内装材との間の間隔内に配置する場合に
はブラケットが変形し、また内装材がエネルギを吸収す
る手段を有する場合には吸収手段が変形し、衝撃エネル
ギを吸収する。さらに、内装材が開くのを阻止する手段
を備える場合、頭部からの荷重により内装材が開くこと
による内装材とフランジ接合部との衝突、いわゆる底付
きによって乗員の頭部が間接にフランジ接合部に衝突す
るのが避けられる。
【0017】金属製のブラケットを備える場合、または
内装材がエネルギを吸収する手段を有する場合、乗員の
頭部をフランジ接合部に衝突させようとする荷重の衝撃
エネルギを吸収するため、頭部に及ぼされる損傷を少な
くできる。また、内装材が開くのを阻止する手段を備え
る場合、頭部がフランジ接合部に衝突する可能性が実質
的にないことから、頭部の保護を図ることができる。
【0018】金属製のブラケットを備える場合、金属の
種類と厚みとによって吸収すべきエネルギ量を設定でき
る上、エネルギの吸収性能を安定させることができる。
さらに、このブラケットが波形状であれば、荷重が加わ
る方向によるエネルギの吸収性能に実質的に差異が生じ
ない効果を得ることができる。
【0019】金属製のブラケットが内装材に固定される
場合、内装材を所定の位置に取り付けるだけでブラケッ
トの所定位置への配置ができ、作業性がよい。さらに、
ブラケットが、このブラケットを構造部材のインナパネ
ルに固定するクリップの取付け座を有する場合、内装材
をインナパネルに取り付けるための本来設けるブラケッ
トにわずかな形状変更を行うと共に、ブラケットをエネ
ルギ吸収可能に形成することによって対処できる。
【0020】内装材がエネルギを吸収可能な手段を有す
る場合、外観上の見栄えや視界を損なうことなく、また
車室内のスペースを実質的に減少することなく、フラン
ジ接合部における衝撃エネルギを吸収でき、頭部を保護
できる。
【0021】エネルギを吸収する手段が内装材の中空部
であって内部に気泡を有する材料を充填したり、複数の
リブを設けたりする場合、中空部そのものの変形による
エネルギ吸収に加え、充填材またはリブの変形によるエ
ネルギ吸収も生ずるため、乗員の頭部をより良好に保護
できる。
【0022】内装材が開くのを阻止する手段を備える場
合、乗員の頭部がフランジ接合部に衝突するのを防止で
きるため、頭部に加わる衝撃を和らげることができる。
さらに、構造部材のアウタパネルとフランジ接合部とが
なす鋭角の角度によって阻止手段を形成する場合、それ
ぞれの配置をわずかに変更するだけで対処できるため、
特に手間がかかるものではない。
【0023】
【実施例】本発明に係る乗員の保護構造は、図6に示す
ように、フロントピラー10、センタピラー12、リヤ
ピラー14ならびにフロントドア16およびリヤドア1
8の上方のルーフサイドレール(図6には示してない)
のような構造部材と、この構造部材を内側で覆うピラー
ガーニッシュ、オープニングトリム、天井トリムのよう
な内装材とを備える車室において実施できる。保護構造
は、複数の構造部材のそれぞれに、または任意の構造部
材のみに実施する。
【0024】図1の実施例では、構造部材20はフロン
トピラーである。フロントピラー20は、インナパネル
22の2つのフランジ23A、23Bとこれらフランジ
にそれぞれ対面するアウタパネル24の2つのフランジ
25A、25Bとを重ね合せて接合する2組のフランジ
接合部26、27を有する。フロントピラー20は、フ
ランジ23A、23B・・に交差する仮想面で切断した
断面が閉じ断面形状を呈している。前記仮想面は、図示
の実施例では、水平面である。一方、構造部材20を内
側で覆うように構造部材20から間隔30をおいた内装
材32は、硬質の樹脂で成形したピラーガーニッシュで
ある。間隔30は、たとえば20mm程度の大きさとする。
【0025】図示の実施例では、さらに、補強パネル3
4をインナパネル22とアウタパネル24との間に配置
してあるため、各接合部に補強パネル34のフランジ3
5を介在し、3つのフランジを接合してフランジ接合部
26、27となっている。
【0026】エネルギを吸収可能な金属製のブラケット
36をフロントピラー20とピラーガーニッシュ32と
の間の間隔30内に配置する。ブラケット36は、たと
えば0.4 〜0.7mm の厚みの鉄板またはばね鋼板によって
形成するもので、その厚みが小さいため変形しやすく、
エネルギ吸収可能である。ブラケット36は、前記仮想
面で切断した断面がインナパネル22とピラーガーニッ
シュ32とに交互に接するように折り曲げられた波形状
を呈するように、かつ、2組のフランジ接合部26、2
7のうちの1組のフランジ接合部27のエッジから間隔
をおいてこのエッジを覆うように形成する。
【0027】図示の実施例では、ブラケット36は、イ
ンナパネル22に接する2つの片37Aと、ピラーガー
ニッシュ32に接する2つの片37Bと、ピラーガーニ
ッシュ32に接し、かつ、フランジ接合部27のエッジ
を覆う1つの片37Cと、これら片を一体に結合する連
結片37Dとを有する。ブラケット36は、可能な限り
薄い板材によってインナパネル22およびピラーガーニ
ッシュ32に接する片が多くなるように形成することが
好ましく、主として乗員の頭部保護を目的とするもので
あるため、シートに座った乗員のほぼ肩部分より上方に
位置するように配置すればよい。ブラケット36は、片
37Aをねじ、リベットまたは溶接によってインナパネ
ル22に固定し、インナパネル22に取り付ける。一
方、ピラーガーニッシュ32は、ねじまたはクリップに
よってブラケット36の片37Bに取り付ける。
【0028】ブラケット36の片37Cによってそのエ
ッジが覆われるフランジ接合部27は、他のフランジ接
合部26よりも乗員の頭部の近くに位置し、頭部が衝突
する可能性が高い。これに対し、フランジ接合部26
は、フロントシールドガラス38に近接しており、乗員
の頭部が衝突する可能性が低い。そこで、ブラケット3
6によってフランジ接合部27を覆うようにする。実際
には、フランジ接合部27にオープニングトリム39を
取り付けるため、ブラケット36はオープニングトリム
39の内側を覆う。
【0029】図2の実施例では、構造部材40はルーフ
サイドレールである。ルーフサイドレール40は、イン
ナパネル42の2つのフランジ43A、43Bとこれら
フランジにそれぞれ対面するアウタパネル44の2つの
フランジ45A、45Bとを重ね合せて接合する2組の
フランジ接合部46、47を有する。ルーフサイドレー
ル40は、フランジ43A、43B・・に交差する仮想
面で切断した断面が閉じ断面形状を呈している。前記仮
想面は、図示の実施例では、鉛直面である。一方、構造
部材40を内側で覆うように構造部材40から間隔50
をおいた内装材52は、硬質の樹脂で成形した天井トリ
ムである。間隔50は、たとえば20mm程度の大きさとす
る。
【0030】エネルギを吸収可能な金属製のブラケット
56をルーフサイドレール40と天井トリム52との間
の間隔50内に配置する。ブラケット56は、前記ブラ
ケット36と同様に、厚みの小さな材料で形成すればよ
く、これによって変形しやすくなり、エネルギ吸収可能
である。ブラケット56は、前記仮想面で切断した断面
がインナパネル42と天井トリム52とに交互に接する
ように折り曲げられた波形状を呈するように、かつ、2
組のフランジ接合部46、47のうちの1組のフランジ
接合部46のエッジから間隔をおいてこのエッジを覆う
ように形成する。
【0031】図示の実施例では、ブラケット56は、イ
ンナパネル42に接する2つの片57Aと、天井トリム
52に接する2つの片57Bと、天井トリム52に接
し、かつ、フランジ接合部46のエッジをオープニング
トリム59の内側で覆う1つの片57Cと、これら片を
一体に結合する連結片57Dとを有する。ブラケット5
6は、ルーフサイドレール40に沿って前後方向へ伸び
ている。ブラケット56および天井トリム52の取付け
は、前記ブラケット36およびピラーガーニシュ32の
取付けに準じて行う。
【0032】図1の実施例のブラケット36の片37C
と、図2の実施例のブラケット56の片57Cとは、い
ずれも構造部材20、40に向けて折り曲げられ、さら
に、内装材32、52の端部が構造部材20、40に向
けて折り曲げられ、片37C、57Cの折曲げ部分に密
接している。この形態によれば、乗員の頭部から荷重が
加わったとき、内装材32、52が内側に倒れ込むのを
防止できる。
【0033】図3および図4に示す実施例では、構造部
材20はフロントピラーであり、内装材32はピラーガ
ーニッシュである。フロントピラー20およびピラーガ
ーニッシュ32の基本的な構成は図1と同じであるた
め、詳細な説明は省略する。
【0034】フロントピラー20とピラーガーニッシュ
32との間の間隔30内にエネルギ吸収可能な金属製の
ブラケット60を配置する。ブラケット60は、内装材
であるピラーガーニッシュ32に固定されるもので、2
組のフランジ接合部26、27のうちの1組のフランジ
接合部27のエッジを覆うように、かつ、エッジとピラ
ーガーニッシュ32との間で変形できるように形成す
る。
【0035】図示の実施例では、ブラケット60は、フ
ランジ接合部27をオープニングトリム39の内側で覆
うL形の被覆片61Aと、被覆片61Aから張り出した
L形の被取付け片61Bと、被覆片61Aからフロント
ピラー20のインナパネル22にほぼ沿って伸びる中間
片61Cと、中間片61Cから伸び、ピラーガーニッシ
ュ32に沿うように曲げられた被取付け片61Dとを有
する。
【0036】ブラケット60の被取付け片61Bに開け
た穴62にピラーガーニッシュ32の熱かしめ63を、
また被取付け片61Dに開けた2つの穴64に熱かしめ
65を行い、ブラケット60はピラーガーニッシュ32
に取り付けられている。熱かしめに代えて、ピラーガー
ニッシュ32を射出成形する際、ブラケット60をイン
サート成形し、ピラーガーニッシュ32に固定すること
もできる。
【0037】ブラケット60は、図1の実施例のブラケ
ット36と同様に、厚みの小さな鉄板またはばね鋼板に
よって形成し、乗員のほぼ肩部より上方に配置する。図
3および図4の実施例では、ブラケット60がピラーガ
ーニッシュ32に固定されているため、ピラーガーニッ
シュ32を所定の位置に取り付けるだけでブラケット6
0の配置が可能であるが、ピラーガーニッシュ32その
ものは、従来と同様に別途設けるクリップによってイン
ナパネル22に取り付ける。
【0038】図5に示すブラケット60は、ブラケット
60をインナパネル22に固定するクリップ68の取付
け座70を中間片61Cに有し、取付け座70をはさん
だ両側でピラーガーニッシュ32に熱かしめ63、65
によって固定されている。取付け座70は上下方向に間
隔をおいて複数設ける。
【0039】ブラケット60とピラーガーニッシュ32
とをインナパネル22に取り付けるには、クリップ68
を取付け座70に植え込んでおき、一方、ピラーガーニ
ッシュ32からクリップ68に向けてリブ72を突出し
ておく。リブ72をクリップ68に当てて力を加える
と、クリップ68がインナパネル22の穴に進入する。
ブラケット60が薄い板材で形成されているため、リブ
72によってクリップ68に力を加えることが有効であ
る。
【0040】図7ないし図12に示す実施例では、構造
部材80はルーフサイドレールである。ルーフサイドレ
ール80は、インナパネル82のフランジ83とこのフ
ランジ83に対面するアウタパネル84のフランジ85
とを重ね合せて接合したフランジ接合部86を有する。
なお、図には他のフランジ接合部は省略してあるが、ル
ーフサイドレール80は、フランジ83、85に交差す
る仮想面で切断した断面が閉じ断面形状を呈するように
形成されている。一方、内装材は、ルーフサイドレール
80のフランジ接合部86を覆うように取り付けられる
オープニングトリムであり、エネルギを吸収する手段を
有する。
【0041】図7の実施例では、オープニングトリム9
0のエネルギを吸収する手段92は中空部94である。
中空部94は、ポリ塩化ビニルのような合成樹脂、また
はEPDMのような合成ゴムを成形してオープニングトリム
90を製造する際に導入する。中空部94は、乗員の頭
部からの荷重が矢印Aのように、フランジ83、85の
延長方向からフランジに向けて加わる場合に特に有効で
ある。図7の中空部94内にウレタンのような気泡を有
する材料96を充填し、エネルギを吸収する手段92と
する。
【0042】図8の実施例では、オープニングトリム1
00のエネルギを吸収する手段102は、ルーフサイド
レール80のフランジ83、85の回りを囲むように配
置した複数の中空部104である。各中空部104に気
泡を有する材料を充填し、エネルギ吸収手段102とす
る。
【0043】頭部106からの荷重がA方向からだけで
なく、図9に示すように、たとえばフランジ83、85
にほぼ直交する方向から加わる場合、さらにフランジ8
3、85に対し斜めの方向から加わる場合にも有効であ
る。したがって、この実施例の他、後述の図10および
図11にそれぞれ示す実施例は、頭部からの荷重が種々
の方向から加わると予想される場合に適する。
【0044】図10の実施例では、オープニングトリム
108のエネルギを吸収する手段110は、中空部11
2と、複数のリブ114とからなる。リブ114は中空
部112を横切る形態である。
【0045】図11の実施例では、オープニングトリム
116のエネルギを吸収する手段118は、中空部12
0と、複数のリブ122とからなる。これらリブ122
は、中空部120の中間まで突出しており、互い違いに
配列してある。
【0046】オープニングトリムには、たとえば図8に
示すように、オープニングトリム100をフランジ接合
部86に取り付けたとき、オープニングトリムの外れを
防止するための複数のひれ101を設けてあるが、この
ひれ101にはエネルギを吸収する機能は実質的にな
い。それは、オープニングトリムをフランジ接合部86
に取り付けたとき、ひれ101がフランジ接合部86に
よって変形した状態となり、さらに変形する余地が少な
いことによる。しかし、図10および図11の実施例で
は、中空部と複数のリブとを備え、オープニングトリム
自体が変形可能であるため、エネルギを吸収できる。
【0047】図12の実施例では、オープニングトリム
124のエネルギを吸収する手段126は、ルーフサイ
ドレール80のインナパネル82およびアウタパネル8
4によってそれぞれ変形される外側のリブ128と、内
側のリブ129である。内側のリブ129は、外側のリ
ブ128の断面積より小さな断面積を有する。
【0048】図12の実施例では、エネルギ吸収手段1
26のリブ128、129の向きがひれ101の向きと
は逆であるため、荷重がA方向に加わるとき、ひれ10
1が向きを変えようとすることにより生ずる抵抗と、リ
ブ128、129の変形とによりエネルギを吸収する。
【0049】図13ないし図15に示す実施例では、構
造部材140はセンタピラーである。センタピラー14
0は、インナパネル142のフランジ143とこのフラ
ンジ143に対面するアウタパネル144のフランジ1
45とを重ね合せて接合したフランジ接合部146を有
する。なお、図には他のフランジ接合部は省略してある
が、センタピラー140は、フランジ143、145に
交差する仮想面で切断した断面が閉じ断面形状を呈する
ように形成されている。一方、センタピラー140のフ
ランジ接合部146を覆う内装材148は、オープニン
グトリムまたはピラーガーニッシュであり、前記仮想面
で切断した断面における内装材148の端末を拘束し、
内装材が開くのを阻止する手段を備える。
【0050】図13および図14に示す実施例では、阻
止手段150は、内装材148で覆われるフランジ接合
部146とセンタピラー140のアウタパネル144と
がなす角度αを鋭角にして形成されている。
【0051】角度αを鋭角に形成した結果、乗員の頭部
から図14のB方向の荷重が加わるとき、内装材148
の先端部149は、仮想線の位置にあったものが、フラ
ンジ接合部146に向けて曲がるようになる。これによ
り、内装材148の荷重を受けた部分がフランジ接合部
146に底付くのが防止される。内装材148は、図1
4の状態になったとき、この状態に保持できる剛性を有
する樹脂で形成する。
【0052】図15に示す実施例では、阻止手段160
は、センタピラー140のアウタパネル144に設けら
れた切起しである。
【0053】乗員の頭部からB方向の荷重が加わると
き、内装材148は、仮想線の位置にあったものが、全
体に膨らんだ形状になるが、内装材148の荷重を受け
た部分がフランジ接合部146に底付くのは防止され
る。内装材148は、図15の状態になったとき、この
状態に保持できる剛性を有する樹脂で形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造の実施例の、水平な仮想面で切断した断面図であ
る。
【図2】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造の別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した断面図で
ある。
【図3】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造のさらに別の実施例の、水平な仮想面で切断した断
面図である。
【図4】図3に示した乗員の保護構造におけるピラーガ
ーニッシュとブラケットとをほぼ180°回して分解し
た斜視図である。
【図5】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造のさらに別の実施例の、水平な仮想面で切断した断
面図である。
【図6】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造を実施できる車室の内側から見た側面図である。
【図7】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造のさらに別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した断
面図で構造部材は一部を示してある。
【図8】本発明に係る自動車の車室における乗員の保護
構造のさらに別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した断
面図で構造部材は一部を示してある。
【図9】図8に示した実施例の作用を示す断面図であ
る。
【図10】本発明に係る自動車の車室における乗員の保
護構造のさらに別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した
断面図で構造部材は一部を示してある。
【図11】本発明に係る自動車の車室における乗員の保
護構造のさらに別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した
断面図で構造部材は一部を示してある。
【図12】本発明に係る自動車の車室における乗員の保
護構造のさらに別の実施例の、鉛直な仮想面で切断した
断面図で構造部材は一部を示してある。
【図13】本発明に係る自動車の車室における乗員の保
護構造のさらに別の実施例の、水平な仮想面で切断した
断面図で構造部材は一部を示してある。
【図14】図13に示した実施例の作用を示す断面図で
ある。
【図15】本発明に係る自動車の車室における乗員の保
護構造のさらに別の実施例の、水平な仮想面で切断した
断面図で構造部材は一部を示してある。
【符号の説明】
20、40、80、140 構造部材 22、42、82、142 インナパネル 24、44、84、144 アウタパネル 26、27、46、47、86、146 フランジ接合
部 32、52、90、100、108、116、124
148 内装材 36、56、60 ブラケット 92、102、110、118、126 エネルギの吸
収手段 150、160 阻止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 弘信 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 菅本 辰也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 成瀬 泰道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 川手 智彦 愛知県知多郡阿久比町福住石亀坂1−92 (56)参考文献 特開 平2−256537(JP,A) 特開 昭48−49122(JP,A) 特開 平2−171356(JP,A) 実開 平4−42450(JP,U) 実開 平4−113248(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/02 - 21/04 B60R 13/02 B62D 25/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材を備える
    車室において、車室内方から前記構造部材に向く衝撃荷
    重が加わるとき乗員を保護する構造であって、 前記構造部材の前記2組のフランジ接合部のうち1組の
    フランジ接合部であって前記衝撃荷重が加わるおそれの
    あるフランジ接合部のエッジから、前記仮想面において
    前記フランジが伸びている方向へエネルギ吸収に必要な
    間隔をおいた内装材と、 少なくとも前記フランジ接合部のエッジを覆う部分を有
    し、前記間隔内に配置された、前記衝撃荷重によって変
    形可能なエネルギ吸収手段とを備える、自動車の車室に
    おける乗員の保護構造。
  2. 【請求項2】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材を内側で覆うように前記構造部材から間隔をおい
    た内装材とを備える車室における乗員の保護構造であっ
    て、 前記間隔内に配置されるエネルギを吸収可能な金属製の
    ブラケットを備え、 該ブラケットは、前記仮想面で切断した断面が前記イン
    ナパネルと前記内装材とに交互に接するように折り曲げ
    られた波形状を呈するように形成され、かつ、前記2組
    のフランジ接合部のうち1組のフランジ接合部であって
    衝撃荷重が加わるおそれのあるフランジ接合部のエッジ
    から、前記仮想面において前記フランジが伸びている方
    向へ間隔をおいて前記エッジを覆うように形成された部
    分を有する、自動車の車室における乗員の保護構造。
  3. 【請求項3】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材を内側で覆うように前記構造部材から間隔をおい
    た内装材とを備える車室における乗員の保護構造であっ
    て、 前記間隔内に配置され、前記内装材に固定されるエネル
    ギを吸収可能な金属製のブラケットを備え、 該ブラケットは、前記2組のフランジ接合部のうち1組
    のフランジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれのあ
    るフランジ接合部のエッジから、前記仮想面において前
    記フランジが伸びている方向へ間隔をおいて前記エッジ
    を覆うように、かつ、前記エッジと前記内装材との間で
    変形できるように形成された、自動車の車室における乗
    員の保護構造。
  4. 【請求項4】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材を内側で覆うように前記構造部材から間隔をおい
    た内装材とを備える車室における乗員の保護構造であっ
    て、 前記間隔内に配置され、前記内装材に固定されるエネル
    ギを吸収可能な金属製のブラケットを備え、 該ブラケットは、前記2組のフランジ接合部のうち1組
    のフランジ接合部のエッジを覆うように、かつ、前記エ
    ッジと前記内装材との間で変形できるように形成され、
    前記ブラケットは、該ブラケットを前記インナパネルに
    固定するクリップの取付け座を前記仮想面で切断した断
    面の中間部分に有し、前記取付け座をはさんだ両側で前
    記内装材に固定されている、自動車の車室における乗員
    の保護構造。
  5. 【請求項5】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材の前記2組のフランジ接合部のうち1組のフラン
    ジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれのあるフラン
    ジ接合部に関連して取り付けられる内装材とを備える車
    室における乗員の保護構造であって、 前記内装材は、前記1組のフランジ接合部のエッジか
    ら、前記仮想面において前記フランジが伸びている方向
    へ間隔をおいて前記エッジを覆う部分を有する、エネル
    ギを吸収可能なエネルギ吸収手段を有する、自動車の車
    室における乗員の保護構造。
  6. 【請求項6】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材の前記2組のフランジ接合部のうち1組のフラン
    ジ接合部に関連して取り付けられる内装材とを備える車
    室における乗員の保護構造であって、 前記内装材は、前記1組のフランジ接合部を覆う、エネ
    ルギを吸収可能なエネルギ吸収手段を有し、 該エネルギの吸収手段は、前記内装材に設けられた中空
    部であって内部に気泡を有する材料が充填されるか、ま
    たは複数のリブが設けられる中空部である、自動車の車
    室における乗員の保護構造。
  7. 【請求項7】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材の前記2組のフランジ接合部のうち1組のフラン
    ジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれのあるフラン
    ジ接合部を覆う内装材とを備える車室における乗員の保
    護構造であって、 前記内装材は、前記仮想面で切断した断面において前記
    1組のフランジ接合部の内側および外側を覆うように形
    成された端末部分を有し、 前記1組のフランジ接合部と前記構造部材の前記アウタ
    パネルとは、前記仮想面において鋭角の角度をなすよう
    に形成され、これによって前記衝撃荷重が加わるとき前
    記端末部分が開くのが阻止される、 自動車の車室におけ
    る乗員の保護構造。
  8. 【請求項8】 インナパネルの2つのフランジとこれら
    フランジにそれぞれ対面するアウタパネルの2つのフラ
    ンジとを重ね合せて接合した2組のフランジ接合部を有
    し、前記フランジに交差する仮想面で切断した断面が閉
    じ断面形状を呈するように形成された構造部材と、該構
    造部材の前記2組のフランジ接合部のうち1組のフラン
    ジ接合部であって衝撃荷重が加わるおそれのあるフラン
    ジ接合部を覆う内装材とを備える車室における乗員の保
    護構造であって、 前記内装材は、前記仮想面で切断した断面において前記
    1組のフランジ接合部の内側および外側を覆うように形
    成された端末部分を有し、 前記構造部材の前記アウタパネルは前記端末部分と接触
    可能な切起しを有し、 前記衝撃荷重が加わるとき前記端末部分は前記切起しに
    よって開くのが阻止される、 自動車の車室における乗員
    の保護構造。
JP01878294A 1994-01-20 1994-01-20 自動車の車室における乗員の保護構造 Expired - Fee Related JP3221204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01878294A JP3221204B2 (ja) 1994-01-20 1994-01-20 自動車の車室における乗員の保護構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01878294A JP3221204B2 (ja) 1994-01-20 1994-01-20 自動車の車室における乗員の保護構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07205730A JPH07205730A (ja) 1995-08-08
JP3221204B2 true JP3221204B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=11981202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01878294A Expired - Fee Related JP3221204B2 (ja) 1994-01-20 1994-01-20 自動車の車室における乗員の保護構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3221204B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4619683B2 (ja) * 2004-04-23 2011-01-26 株式会社イノアックコーポレーション 車両用ダクト
JP7074415B2 (ja) * 2018-03-23 2022-05-24 ダイハツ工業株式会社 スペーサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07205730A (ja) 1995-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3000898B2 (ja) 自動車の衝撃エネルギ吸収構造
EP0841221B1 (en) Structure for arrangement of occupant protective apparatus for vehicle
JP2001322506A (ja) 車体上方構造
JPH10167114A (ja) 自動車のルーフボウ取付構造
JP2000289650A (ja) 室内衝撃吸収構造
JP3430581B2 (ja) 自動車のトリム構造
JP3221204B2 (ja) 自動車の車室における乗員の保護構造
JPH07246953A (ja) 自動車の車体上部の乗員の保護構造
JP3496843B2 (ja) 車両の乗員保護用パッディング構造
JP3503883B2 (ja) 自動車のフロントピラー
JP3173271B2 (ja) 自動車の車室における乗員の保護構造
JP3478136B2 (ja) 乗員の脚部保護構造
JP2985676B2 (ja) 車室内の衝撃エネルギ吸収構造
JP3320213B2 (ja) 車室内の衝撃エネルギ吸収構造
JPH1016661A (ja) 自動車のドア構造
JP3171024B2 (ja) 自動車の車体上部乗員保護構造
JP2979970B2 (ja) 車室内の衝撃エネルギ吸収構造
JP3063605B2 (ja) 自動車の車体上部の衝撃エネルギ吸収構造
JP4174636B2 (ja) 自動車のドア構造
JP3518202B2 (ja) 自動車用ドアパネル構造
JP2979971B2 (ja) 車室内の衝撃エネルギ吸収構造
JP3963096B2 (ja) 自動車天井部の衝撃吸収構造
JPH0872644A (ja) 車室構造部材の衝撃エネルギ吸収構造
JP2004058740A (ja) 車両用内装部品の衝撃吸収構造
KR0135440B1 (ko) 자동차용 센터 필러 어셈블리

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070817

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees