JPH0740744A - サイドドア構造 - Google Patents
サイドドア構造Info
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- JPH0740744A JPH0740744A JP5186398A JP18639893A JPH0740744A JP H0740744 A JPH0740744 A JP H0740744A JP 5186398 A JP5186398 A JP 5186398A JP 18639893 A JP18639893 A JP 18639893A JP H0740744 A JPH0740744 A JP H0740744A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗員の肩部及び胸部のサイドドアへの衝突速
度を低減する。 【構成】 フロントサイドドア１２はフロントサイドド
アアウタパネル２６とフロントサイドドアインナパネル
２８とを備えている。フロントサイドドアアウタパネル
２６にはベルトライン部２０に沿って閉断面構造３２を
形成するドアアウタリインフォース３０が配置されてい
る。ドアアウタリインフォース３０の下方にはインパク
トビーム３４が配置されており、インパクトビーム３４
と閉断面構造３２との間には、リインフォース３６が設
けられている。また、フロントサイドドア１２の下部で
は、フロントサイドドアアウタパネル２６とフロントサ
イドドアインナパネル２８との間隔が、リインフォース
３６とフロントサイドドアインナパネル２８との間隔に
比べて広く、隙間３５が形成されている。
度を低減する。 【構成】 フロントサイドドア１２はフロントサイドド
アアウタパネル２６とフロントサイドドアインナパネル
２８とを備えている。フロントサイドドアアウタパネル
２６にはベルトライン部２０に沿って閉断面構造３２を
形成するドアアウタリインフォース３０が配置されてい
る。ドアアウタリインフォース３０の下方にはインパク
トビーム３４が配置されており、インパクトビーム３４
と閉断面構造３２との間には、リインフォース３６が設
けられている。また、フロントサイドドア１２の下部で
は、フロントサイドドアアウタパネル２６とフロントサ
イドドアインナパネル２８との間隔が、リインフォース
３６とフロントサイドドアインナパネル２８との間隔に
比べて広く、隙間３５が形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、側突時の衝撃荷重を吸
収するための自動車のサイドドア構造に関する。
収するための自動車のサイドドア構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車のサイドドアには、側方か
らの衝突、所謂側突に対して乗員を保護するために、サ
イドドア内に補強部材を設けたものがあり、その一例が
特開平３−４５４２１号公報に示されている。
らの衝突、所謂側突に対して乗員を保護するために、サ
イドドア内に補強部材を設けたものがあり、その一例が
特開平３−４５４２１号公報に示されている。
【０００３】図７に示される如く、このサイドドア７０
では、サイドドアアウタパネル７２とサイドドアインナ
パネル７４との互いに対向する面にそれぞれ、ラミネー
ト鋼板からなる補強部材７６、７８が設けられており、
側突時には、図８に示される如く、サイドドアアウタパ
ネル７２側に設けられている補強部材７６が、サイドド
アインナパネル７４側に設けられている補強部材７８に
当接してサイドドア７０の初期剛性を向上させ、シート
８０に着座している乗員８２に対するサイドドア７０の
瞬間侵入速度を相対的に低下させることができるように
なっている。即ち、常時は、両補強部材７６、７８間に
ドアガラス８４の昇降を許容するわずかな空間８６（図
７参照）があるが、側突時には、補強部材７６が内方へ
変形することによって、補強部材７６の山部７６Ａが、
補強部材７８の山部７８Ａに直ぐに当接してサイドドア
アウタパネル７２とサイドドアインナパネル７４とが一
体化されるようになっている。
では、サイドドアアウタパネル７２とサイドドアインナ
パネル７４との互いに対向する面にそれぞれ、ラミネー
ト鋼板からなる補強部材７６、７８が設けられており、
側突時には、図８に示される如く、サイドドアアウタパ
ネル７２側に設けられている補強部材７６が、サイドド
アインナパネル７４側に設けられている補強部材７８に
当接してサイドドア７０の初期剛性を向上させ、シート
８０に着座している乗員８２に対するサイドドア７０の
瞬間侵入速度を相対的に低下させることができるように
なっている。即ち、常時は、両補強部材７６、７８間に
ドアガラス８４の昇降を許容するわずかな空間８６（図
７参照）があるが、側突時には、補強部材７６が内方へ
変形することによって、補強部材７６の山部７６Ａが、
補強部材７８の山部７８Ａに直ぐに当接してサイドドア
アウタパネル７２とサイドドアインナパネル７４とが一
体化されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
イドドア構造では、図８に示される如く、側突初期に、
他車８３のバンパ８３Ａがサイドドア７０の下部７０Ａ
に当接するため、サイドドア７０の中部から上部に至る
部位に先行して、サイドドア７０の下部７０Ａにおい
て、補強部材７６の山部７６Ａが、補強部材７８の山部
７８Ａにまず当接する。このため、サイドドア７０の下
部７０Ａが、サイドドア７０の中部から上部に至る部位
に先行して、乗員８２の腰部８２Ａ側に移動する。
イドドア構造では、図８に示される如く、側突初期に、
他車８３のバンパ８３Ａがサイドドア７０の下部７０Ａ
に当接するため、サイドドア７０の中部から上部に至る
部位に先行して、サイドドア７０の下部７０Ａにおい
て、補強部材７６の山部７６Ａが、補強部材７８の山部
７８Ａにまず当接する。このため、サイドドア７０の下
部７０Ａが、サイドドア７０の中部から上部に至る部位
に先行して、乗員８２の腰部８２Ａ側に移動する。
【０００５】従って、乗員８２は腰部８２Ａに入力され
た車両内方（図８の矢印Ｆ方向）の荷重によって、腰部
８２Ａを支点としてサイドドア７０の方向（図８の矢印
Ｇ方向）に回転するが、この回転速度が増加した時点
で、肩部８２Ｂ及び胸部８２Ｃがサイドドアインナパネ
ル７４のベルトライン９０近傍のベルトライン部９２へ
衝突する。
た車両内方（図８の矢印Ｆ方向）の荷重によって、腰部
８２Ａを支点としてサイドドア７０の方向（図８の矢印
Ｇ方向）に回転するが、この回転速度が増加した時点
で、肩部８２Ｂ及び胸部８２Ｃがサイドドアインナパネ
ル７４のベルトライン９０近傍のベルトライン部９２へ
衝突する。
【０００６】本発明は係る事実を考慮し、乗員の肩部及
び胸部のサイドドアへの衝突速度を低減することができ
るサイドドア構造を提供することを目的とする。
び胸部のサイドドアへの衝突速度を低減することができ
るサイドドア構造を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係るサイドドア
構造は、サイドドアの内側部を構成するサイドドアイン
ナパネルと、サイドドアの外側部を構成するサイドドア
アウタパネルと、このサイドドアアウタパネルの内側に
ベルトラインに沿って配置され前記サイドドアアウタパ
ネルとで前後方向に延びる閉断面構造を形成するドアア
ウタリインフォースと、このドアアウタリインフォース
の下方に配置されサイドドアアウタパネルとサイドドア
インナパネルとの間を車両前後方向に延びサイドドアア
ウタパネルの車両内側への変形を抑制するための補強メ
ンバと、サイドドアアウタパネルとサイドドアインナパ
ネルとの間の車両前後方向中間部に設けられ両端が前記
ドアアウタリインフォースと前記補強メンバとへ各々連
結され且つサイドドアインナパネルとの間隔がサイドド
アアウタパネルとサイドドアインナパネルとの間の補強
メンバの下方に形成された間隔よりも狭くされ変形によ
って車両外方から車両内方へ作用する衝撃を吸収する補
強部材と、を有することを特徴としている。
構造は、サイドドアの内側部を構成するサイドドアイン
ナパネルと、サイドドアの外側部を構成するサイドドア
アウタパネルと、このサイドドアアウタパネルの内側に
ベルトラインに沿って配置され前記サイドドアアウタパ
ネルとで前後方向に延びる閉断面構造を形成するドアア
ウタリインフォースと、このドアアウタリインフォース
の下方に配置されサイドドアアウタパネルとサイドドア
インナパネルとの間を車両前後方向に延びサイドドアア
ウタパネルの車両内側への変形を抑制するための補強メ
ンバと、サイドドアアウタパネルとサイドドアインナパ
ネルとの間の車両前後方向中間部に設けられ両端が前記
ドアアウタリインフォースと前記補強メンバとへ各々連
結され且つサイドドアインナパネルとの間隔がサイドド
アアウタパネルとサイドドアインナパネルとの間の補強
メンバの下方に形成された間隔よりも狭くされ変形によ
って車両外方から車両内方へ作用する衝撃を吸収する補
強部材と、を有することを特徴としている。
【０００８】
【作用】本発明に係るサイドドア構造では、側突時、例
えば、他車のバンパがフロントサイドドアの下部に衝突
すると、サイドドアの下部では、サイドドアアウタパネ
ルとサイドドアインナパネルとの間隔が、補強部材とサ
イドドアインナパネルとの間隔に比べて広いため、サイ
ドドアアウタパネルはサイドドアインナパネル側へ容易
に凹む、次に、他車のバンパより上方の部分が、フロン
トサイドドアの中部から上部に至る部位に当接すると、
サイドドアアウタパネルとともに、補強メンバがサイド
ドアインナパネル側へ移動する。これによって、補強メ
ンバに連結された補強部材がサイドドアインナパネル側
へ移動し、直接に又はウインドガラス等を介してサイド
ドアインナパネルに当接し、車両外方から車両内方へ作
用する衝撃を吸収しつつサイドドアインナパネルの中部
から上部に至る部位を車両内方へ移動させる。
えば、他車のバンパがフロントサイドドアの下部に衝突
すると、サイドドアの下部では、サイドドアアウタパネ
ルとサイドドアインナパネルとの間隔が、補強部材とサ
イドドアインナパネルとの間隔に比べて広いため、サイ
ドドアアウタパネルはサイドドアインナパネル側へ容易
に凹む、次に、他車のバンパより上方の部分が、フロン
トサイドドアの中部から上部に至る部位に当接すると、
サイドドアアウタパネルとともに、補強メンバがサイド
ドアインナパネル側へ移動する。これによって、補強メ
ンバに連結された補強部材がサイドドアインナパネル側
へ移動し、直接に又はウインドガラス等を介してサイド
ドアインナパネルに当接し、車両外方から車両内方へ作
用する衝撃を吸収しつつサイドドアインナパネルの中部
から上部に至る部位を車両内方へ移動させる。
【０００９】従って、このサイドドア構造おいては、側
突時、サイドドアインナパネルの下部が、サイドドアア
ウタパネルの下部に押圧されて車両内方へ移動すると、
これに極端に遅れることなく、サイドドアインナパネル
の中部から上部に至る車両前後方向中間部の部位が車両
内方へ移動する。即ち、サイドドアインナパネルの上
部、中部、が下部に対して極端に遅れることなく車幅方
向内方ヘ移動する。このため、乗員の腰部を支点とたサ
イドドア方向への回転速度が大きくなる前に、乗員の肩
部及び胸部が、サイドドアインナパネルの中部から上部
に至る車両前後方向中間部の補強部材を設けた部位へ到
達するため、乗員の肩部及び胸部の衝突速度を低減する
ことができる。
突時、サイドドアインナパネルの下部が、サイドドアア
ウタパネルの下部に押圧されて車両内方へ移動すると、
これに極端に遅れることなく、サイドドアインナパネル
の中部から上部に至る車両前後方向中間部の部位が車両
内方へ移動する。即ち、サイドドアインナパネルの上
部、中部、が下部に対して極端に遅れることなく車幅方
向内方ヘ移動する。このため、乗員の腰部を支点とたサ
イドドア方向への回転速度が大きくなる前に、乗員の肩
部及び胸部が、サイドドアインナパネルの中部から上部
に至る車両前後方向中間部の補強部材を設けた部位へ到
達するため、乗員の肩部及び胸部の衝突速度を低減する
ことができる。
【００１０】
【実施例】本発明のサイドドア構造の第１実施例につい
て図１〜図４に従って説明する。
て図１〜図４に従って説明する。
【００１１】なお、図中矢印ＩＮは車幅方向内側方向
を、矢印ＦＲは車両前方を、矢印ＵＰは車両上方を、そ
れぞれ示している。
を、矢印ＦＲは車両前方を、矢印ＵＰは車両上方を、そ
れぞれ示している。
【００１２】図４に示される如く、乗員１８がフロント
シートに着座した場合には、乗員１８の肩部１８Ａ近傍
が、フロントサイドドア１２のベルトライン部２０の近
くに位置する。
シートに着座した場合には、乗員１８の肩部１８Ａ近傍
が、フロントサイドドア１２のベルトライン部２０の近
くに位置する。
【００１３】図１に示される如く、フロントサイドドア
１２は、フロントサイドドア１２の車両外側部を構成す
るフロントサイドドアアウタパネル２６と、フロントサ
イドドア１２の車室内側部を構成するフロントサイドド
アインナパネル２８とを備えている。フロントサイドド
アアウタパネル２６のドア内側には、ベルトライン部２
０に沿って、ドアアウタリインフォース３０が配置され
ている。このドアアウタリインフォース３０は上端縁部
３０Ａは、フロントサイドドアアウタパネル２６の上端
縁部２６Ａにフェミング加工により固定されている。ま
た、ドアアウタリインフォース３０の下部は、フロント
サイドドアアウタパネル２６側へ屈曲されており、下面
３０Ｂとされている。この下面３０Ｂの先端部は、下方
へ屈曲されフランジ３０Ｃとされており、このフランジ
３０Ｃは、フロントサイドドアアウタパネル２６に固定
されている。
１２は、フロントサイドドア１２の車両外側部を構成す
るフロントサイドドアアウタパネル２６と、フロントサ
イドドア１２の車室内側部を構成するフロントサイドド
アインナパネル２８とを備えている。フロントサイドド
アアウタパネル２６のドア内側には、ベルトライン部２
０に沿って、ドアアウタリインフォース３０が配置され
ている。このドアアウタリインフォース３０は上端縁部
３０Ａは、フロントサイドドアアウタパネル２６の上端
縁部２６Ａにフェミング加工により固定されている。ま
た、ドアアウタリインフォース３０の下部は、フロント
サイドドアアウタパネル２６側へ屈曲されており、下面
３０Ｂとされている。この下面３０Ｂの先端部は、下方
へ屈曲されフランジ３０Ｃとされており、このフランジ
３０Ｃは、フロントサイドドアアウタパネル２６に固定
されている。
【００１４】従って、ドアアウタリインフォース３０
は、フロントサイドドアアウタパネル２６とで、ベルト
ライン部２０に沿って車体前後方向へ延びる閉断面構造
３２を形成している。
は、フロントサイドドアアウタパネル２６とで、ベルト
ライン部２０に沿って車体前後方向へ延びる閉断面構造
３２を形成している。
【００１５】図４に示される如く、ドアアウタリインフ
ォース３０の下方には、フロントサイドドアアウタパネ
ル２６のフロントサイドドアインナパネル２８側への変
形を低減するための補強メンバとしてのインパクトビー
ム３４が車両前後方向に沿って配置されており、インパ
クトビーム３４は、前端部３４Ａ及び後端部３４Ｂがそ
れぞれフロントサイドドア１２の前部及び後部にそれぞ
れ固定されている。
ォース３０の下方には、フロントサイドドアアウタパネ
ル２６のフロントサイドドアインナパネル２８側への変
形を低減するための補強メンバとしてのインパクトビー
ム３４が車両前後方向に沿って配置されており、インパ
クトビーム３４は、前端部３４Ａ及び後端部３４Ｂがそ
れぞれフロントサイドドア１２の前部及び後部にそれぞ
れ固定されている。
【００１６】図１に示される如く、インパクトビーム３
４は、側突時に他車５４のバンパ５４Ａが当接する部位
より若干上方に位置しており、フロントサイドドアアウ
タパネル２６とフロントサイドドアインナパネル２８と
の間に、フロントサイドドアアウタパネル２６に近接し
て配置されている。また、インパクトビーム３４と閉断
面構造３２との間には、補強部材としてのリインフォー
ス３６が設けられており、フロントサイドドアアウタパ
ネル２６とフロントサイドドアインナパネル２８との間
のインパクトビーム３４の下方には隙間３５が形成され
ている。従って、リインフォース３６とフロントサイド
ドアインナパネル２８との間隔は、フロントサイドドア
アウタパネル２６とフロントサイドドアインナパネル２
８との間のインパクトビーム３４の下方に形成された間
隔よりも狭くなっている。
４は、側突時に他車５４のバンパ５４Ａが当接する部位
より若干上方に位置しており、フロントサイドドアアウ
タパネル２６とフロントサイドドアインナパネル２８と
の間に、フロントサイドドアアウタパネル２６に近接し
て配置されている。また、インパクトビーム３４と閉断
面構造３２との間には、補強部材としてのリインフォー
ス３６が設けられており、フロントサイドドアアウタパ
ネル２６とフロントサイドドアインナパネル２８との間
のインパクトビーム３４の下方には隙間３５が形成され
ている。従って、リインフォース３６とフロントサイド
ドアインナパネル２８との間隔は、フロントサイドドア
アウタパネル２６とフロントサイドドアインナパネル２
８との間のインパクトビーム３４の下方に形成された間
隔よりも狭くなっている。
【００１７】図４に示される如く、このリインフォース
３６は、車両前後方向中間部の乗員１８の上腕部１８Ｂ
と対向する位置に設けられている。
３６は、車両前後方向中間部の乗員１８の上腕部１８Ｂ
と対向する位置に設けられている。
【００１８】図３に示される如く、このリインフォース
３６は、リインフォース３６のフロントサイドドアアウ
タパネル２６側を構成するアウタリインフォース３８
と、リインフォース３６のフロントサイドドアインナパ
ネル２８側を構成するインナリインフォース４０とで構
成されている。アウタリインフォース３８は矩形板状と
されている。アウタリインフォース３８の下端部中央か
らは、インパクトビーム３４へ向けて取付け部３８Ａが
延長しており、この取付け部３８Ａはインパクトビーム
３４の外周部のフロントサイドドアアウタパネル２６側
に溶着等で固定されている。また、アウタリインフォー
ス３８の上端縁部３８Ｂは、ドアアウタリインフォース
３０のフランジ３０Ｃに溶着等で固定されている。
３６は、リインフォース３６のフロントサイドドアアウ
タパネル２６側を構成するアウタリインフォース３８
と、リインフォース３６のフロントサイドドアインナパ
ネル２８側を構成するインナリインフォース４０とで構
成されている。アウタリインフォース３８は矩形板状と
されている。アウタリインフォース３８の下端部中央か
らは、インパクトビーム３４へ向けて取付け部３８Ａが
延長しており、この取付け部３８Ａはインパクトビーム
３４の外周部のフロントサイドドアアウタパネル２６側
に溶着等で固定されている。また、アウタリインフォー
ス３８の上端縁部３８Ｂは、ドアアウタリインフォース
３０のフランジ３０Ｃに溶着等で固定されている。
【００１９】インナリインフォース４０は、車両前後方
向から見た断面形状が、ハット型とされており、上フラ
ンジ４０Ａがアウタリインフォース３８の上端縁部３８
Ｂに固定され、下フランジ４０Ｂがアウタリインフォー
ス３８の下端縁部３８Ｃに固定されている。
向から見た断面形状が、ハット型とされており、上フラ
ンジ４０Ａがアウタリインフォース３８の上端縁部３８
Ｂに固定され、下フランジ４０Ｂがアウタリインフォー
ス３８の下端縁部３８Ｃに固定されている。
【００２０】従って、リインフォース３６はアウタリイ
ンフォース３８とインナリインフォース４０とで、前後
方向へ延び、厚さ方向（衝撃吸収方向）を車幅方向とす
る閉断面構造４２を形成しており、側突時には、この閉
断面構造４２が潰れることによって、衝撃を吸収するよ
うになっている。
ンフォース３８とインナリインフォース４０とで、前後
方向へ延び、厚さ方向（衝撃吸収方向）を車幅方向とす
る閉断面構造４２を形成しており、側突時には、この閉
断面構造４２が潰れることによって、衝撃を吸収するよ
うになっている。
【００２１】なお、リヤサイドドアもフロントサイドド
ア１２と同様の構造となっている。また、図１及び図２
の符号２５はドアガラスを示している。
ア１２と同様の構造となっている。また、図１及び図２
の符号２５はドアガラスを示している。
【００２２】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のサイドドア構造では、図２に示される如く、側突時、
例えば、他車５４のバンパ５４Ａがフロントサイドドア
１２の下部に衝突すると、フロントサイドドア１２の下
部では、フロントサイドドアアウタパネル２６とフロン
トサイドドアインナパネル２８との間隔が、リインフォ
ース３６とフロントサイドドアインナパネル２８との間
隔に比べて広く、隙間３５が形成されているため、フロ
ントサイドドアアウタパネル２６はフロントサイドドア
インナパネル２８側へ容易に凹む、次に、他車５４のバ
ンパ５４Ａより上方の部分５４Ｂが、フロントサイドド
ア１２の中部から上部に至る部位に当接すると、フロン
トサイドドアアウタパネル２６とともに、インパクトビ
ーム３４がフロントサイドドアインナパネル２８側へ移
動する。これによって、インパクトビーム３４に連結さ
れたリインフォース３６がフロントサイドドアインナパ
ネル２８側へ移動し、ウインドガラス２５を介してフロ
ントサイドドアインナパネル２８に当接し、車両外方か
ら車両内方へ作用する衝撃をリインフォース３６の潰れ
によって吸収しつつ、フロントサイドドアインナパネル
２８の中部から上部に至る部位を車両内方へ移動させ
る。
のサイドドア構造では、図２に示される如く、側突時、
例えば、他車５４のバンパ５４Ａがフロントサイドドア
１２の下部に衝突すると、フロントサイドドア１２の下
部では、フロントサイドドアアウタパネル２６とフロン
トサイドドアインナパネル２８との間隔が、リインフォ
ース３６とフロントサイドドアインナパネル２８との間
隔に比べて広く、隙間３５が形成されているため、フロ
ントサイドドアアウタパネル２６はフロントサイドドア
インナパネル２８側へ容易に凹む、次に、他車５４のバ
ンパ５４Ａより上方の部分５４Ｂが、フロントサイドド
ア１２の中部から上部に至る部位に当接すると、フロン
トサイドドアアウタパネル２６とともに、インパクトビ
ーム３４がフロントサイドドアインナパネル２８側へ移
動する。これによって、インパクトビーム３４に連結さ
れたリインフォース３６がフロントサイドドアインナパ
ネル２８側へ移動し、ウインドガラス２５を介してフロ
ントサイドドアインナパネル２８に当接し、車両外方か
ら車両内方へ作用する衝撃をリインフォース３６の潰れ
によって吸収しつつ、フロントサイドドアインナパネル
２８の中部から上部に至る部位を車両内方へ移動させ
る。
【００２３】従って、このサイドドア構造おいては、側
突時、フロントサイドドアインナパネル２８の下部が、
フロントサイドドアアウタパネル２６の下部に押圧され
て車両内方へ移動すると、これに極端に遅れることな
く、略同時に、フロントサイドドアインナパネル２８の
中部から上部に至る車両前後方向中間部の部位が車両内
方へ移動する。
突時、フロントサイドドアインナパネル２８の下部が、
フロントサイドドアアウタパネル２６の下部に押圧され
て車両内方へ移動すると、これに極端に遅れることな
く、略同時に、フロントサイドドアインナパネル２８の
中部から上部に至る車両前後方向中間部の部位が車両内
方へ移動する。
【００２４】即ち、サイドドアインナパネルの上部、中
部、下部が略同時に車幅方向内方ヘ移動する。このた
め、乗員１８の腰部１８Ｃを支点とたフロントサイドド
ア１２方向（図１の矢印Ａ方向）への回転速度が大きく
なる前に、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄが、フロ
ントサイドドアインナパネル２８の中部から上部に至る
車両前後方向中間部のリインフォース３６を設けた部位
へ到達するため、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄの
衝突速度を低減することができる。
部、下部が略同時に車幅方向内方ヘ移動する。このた
め、乗員１８の腰部１８Ｃを支点とたフロントサイドド
ア１２方向（図１の矢印Ａ方向）への回転速度が大きく
なる前に、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄが、フロ
ントサイドドアインナパネル２８の中部から上部に至る
車両前後方向中間部のリインフォース３６を設けた部位
へ到達するため、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄの
衝突速度を低減することができる。
【００２５】また、本実施例では、リインフォース３６
の両端が、ベルトライン部２０の閉断面構造３２と、側
突時にサイドドアインナパネル２８側へ大きく移動する
ことがないインパクトビーム３４とに連結されているた
め、サイドドアアウタパネル２６の下部の変形に追従し
て、リインフォース３６の衝撃吸収方向の向きが大きく
変わることがなく、リインフォース３６の衝撃吸収方向
の向きの変動を抑制することで、所定の衝撃吸収量を確
保することができる。
の両端が、ベルトライン部２０の閉断面構造３２と、側
突時にサイドドアインナパネル２８側へ大きく移動する
ことがないインパクトビーム３４とに連結されているた
め、サイドドアアウタパネル２６の下部の変形に追従し
て、リインフォース３６の衝撃吸収方向の向きが大きく
変わることがなく、リインフォース３６の衝撃吸収方向
の向きの変動を抑制することで、所定の衝撃吸収量を確
保することができる。
【００２６】本発明のサイドドア構造の第２実施例につ
いて図５及び図６に従って説明する。
いて図５及び図６に従って説明する。
【００２７】なお、第１実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
同一符号を付してその説明を省略する。
【００２８】図６に示される如く、本実施例のフロント
サイドドア１２では、第１実施例のリインフォース３６
のインナリインフォース４０に代えて、補強部材として
ハニカム部材６０を、アウタリインフォース３８に固定
したものである。なお、図５に示される如く、ハニカム
部材６０は、衝撃吸収方向の向きをサイドドアインナパ
ネル２８側に向けて配置されている。
サイドドア１２では、第１実施例のリインフォース３６
のインナリインフォース４０に代えて、補強部材として
ハニカム部材６０を、アウタリインフォース３８に固定
したものである。なお、図５に示される如く、ハニカム
部材６０は、衝撃吸収方向の向きをサイドドアインナパ
ネル２８側に向けて配置されている。
【００２９】従って、本実施例にフロントサイドドア１
２でも、第１実施例と同様に、ハニカム部材６０によっ
て、側突時、フロントサイドドアインナパネル２８の下
部が、フロントサイドドアアウタパネル２６の下部に押
圧されて車両内方へ移動すると略同時に、フロントサイ
ドドアインナパネル２８の中部から上部に至る車両前後
方向中間部の部位が車両内方へ移動する。
２でも、第１実施例と同様に、ハニカム部材６０によっ
て、側突時、フロントサイドドアインナパネル２８の下
部が、フロントサイドドアアウタパネル２６の下部に押
圧されて車両内方へ移動すると略同時に、フロントサイ
ドドアインナパネル２８の中部から上部に至る車両前後
方向中間部の部位が車両内方へ移動する。
【００３０】即ち、サイドドアインナパネルの上部、中
部、下部が略同時に車幅方向内方ヘ移動する。このた
め、乗員１８の腰部１８Ｃを支点とたフロントサイドド
ア１２方向（図１の矢印Ａ方向）への回転速度が大きく
なる前に、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄが、フロ
ントサイドドアインナパネル２８の中部から上部に至る
車両前後方向中間部のハニカム部材６０を設けた部位へ
到達するため、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄの衝
突速度を低減することができる。
部、下部が略同時に車幅方向内方ヘ移動する。このた
め、乗員１８の腰部１８Ｃを支点とたフロントサイドド
ア１２方向（図１の矢印Ａ方向）への回転速度が大きく
なる前に、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄが、フロ
ントサイドドアインナパネル２８の中部から上部に至る
車両前後方向中間部のハニカム部材６０を設けた部位へ
到達するため、乗員８の肩部１８Ａ及び胸部１８Ｄの衝
突速度を低減することができる。
【００３１】また、本実施例では、ハニカム部材６０を
支持するアウタリインフォース３８の両端が、ベルトラ
イン部２０の閉断面構造３２と、側突時にサイドドアイ
ンナパネル２８側へ大きく移動することがないインパク
トビーム３４とに連結されているため、サイドドアアウ
タパネル２６の下部の変形に追従して、リインフォース
３６の衝撃吸収方向の向きが大きく変わることがなく、
リインフォース３６の衝撃吸収方向の向きの変動を抑制
することで、所定の衝撃吸収量を確保することができ
る。
支持するアウタリインフォース３８の両端が、ベルトラ
イン部２０の閉断面構造３２と、側突時にサイドドアイ
ンナパネル２８側へ大きく移動することがないインパク
トビーム３４とに連結されているため、サイドドアアウ
タパネル２６の下部の変形に追従して、リインフォース
３６の衝撃吸収方向の向きが大きく変わることがなく、
リインフォース３６の衝撃吸収方向の向きの変動を抑制
することで、所定の衝撃吸収量を確保することができ
る。
【００３２】
【発明の効果】本発明のサイドドア構造は、サイドドア
の内側部を構成するサイドドアインナパネルと、サイド
ドアの外側部を構成するサイドドアアウタパネルと、こ
のサイドドアアウタパネルの内側にベルトラインに沿っ
て配置されサイドドアアウタパネルとで前後方向に延び
る閉断面構造を形成するドアアウタリインフォースと、
このドアアウタリインフォースの下方に配置されサイド
ドアアウタパネルとサイドドアインナパネルとの間を車
両前後方向に延びサイドドアアウタパネルの車両内側へ
の変形を抑制するための補強メンバと、サイドドアアウ
タパネルとサイドドアインナパネルとの間の車両前後方
向中間部に設けられ両端がドアアウタリインフォースと
補強メンバとへ各々連結され且つサイドドアインナパネ
ルとの間隔がサイドドアアウタパネルとサイドドアイン
ナパネルとの間の補強メンバの下方に形成された間隔よ
りも狭くされ変形によって車両外方から車両内方へ作用
する衝撃を吸収する補強部材と、を有する構成としたの
で、乗員の肩部及び胸部のサイドドアへの衝突速度を低
減することができるという優れた効果を有する。
の内側部を構成するサイドドアインナパネルと、サイド
ドアの外側部を構成するサイドドアアウタパネルと、こ
のサイドドアアウタパネルの内側にベルトラインに沿っ
て配置されサイドドアアウタパネルとで前後方向に延び
る閉断面構造を形成するドアアウタリインフォースと、
このドアアウタリインフォースの下方に配置されサイド
ドアアウタパネルとサイドドアインナパネルとの間を車
両前後方向に延びサイドドアアウタパネルの車両内側へ
の変形を抑制するための補強メンバと、サイドドアアウ
タパネルとサイドドアインナパネルとの間の車両前後方
向中間部に設けられ両端がドアアウタリインフォースと
補強メンバとへ各々連結され且つサイドドアインナパネ
ルとの間隔がサイドドアアウタパネルとサイドドアイン
ナパネルとの間の補強メンバの下方に形成された間隔よ
りも狭くされ変形によって車両外方から車両内方へ作用
する衝撃を吸収する補強部材と、を有する構成としたの
で、乗員の肩部及び胸部のサイドドアへの衝突速度を低
減することができるという優れた効果を有する。
【図１】図４の１−１線断面図である。
【図２】本発明の第１実施例のサイドドア構造の作用説
明図である。
明図である。
【図３】本発明の第１実施例のサイドドア構造の主要部
品を示す斜視図である。
品を示す斜視図である。
【図４】本発明の第１実施例のサイドドア構造が適用さ
れたサイドドアを示す概略側面図である。
れたサイドドアを示す概略側面図である。
【図５】本発明の第２実施例のサイドドア構造を示す図
１に対応する断面図である。
１に対応する断面図である。
【図６】本発明の第２実施例のサイドドア構造の主要部
品を示す斜視図である。
品を示す斜視図である。
【図７】従来例のサイドドア構造を示すドア前方から見
た断面図である。
た断面図である。
【図８】従来例のサイドドア構造の作用説明図である。
１０ フロントシート １２ フロントサイドドア １８ 乗員 １８Ａ 肩部 １８Ｂ 腰部 ２０ ベルトライン部 ２６ フロントサイドドアアウタパネル ２８ フロントサイドドアインナパネル ３０ ドアアウタリインフォース ３２ 閉断面構造 ３４ インパクトビーム（補強メンバ） ３５ 隙間 ３６ リインフォース（補強部材） ３８ アウタリインフォース ４０ インナリインフォース ６０ ハニカム部材（補強部材）
Claims (1)
- 【請求項１】 サイドドアの内側部を構成するサイドド
アインナパネルと、サイドドアの外側部を構成するサイ
ドドアアウタパネルと、このサイドドアアウタパネルの
内側にベルトラインに沿って配置され前記サイドドアア
ウタパネルとで前後方向に延びる閉断面構造を形成する
ドアアウタリインフォースと、このドアアウタリインフ
ォースの下方に配置されサイドドアアウタパネルとサイ
ドドアインナパネルとの間を車両前後方向に延びサイド
ドアアウタパネルの車両内側への変形を抑制するための
補強メンバと、サイドドアアウタパネルとサイドドアイ
ンナパネルとの間の車両前後方向中間部に設けられ両端
が前記ドアアウタリインフォースと前記補強メンバとへ
各々連結され且つサイドドアインナパネルとの間隔がサ
イドドアアウタパネルとサイドドアインナパネルとの間
の補強メンバの下方に形成された間隔よりも狭くされ変
形によって車両外方から車両内方へ作用する衝撃を吸収
する補強部材と、を有することを特徴とするサイドドア
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5186398A JPH0740744A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | サイドドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5186398A JPH0740744A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | サイドドア構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740744A true JPH0740744A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16187708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5186398A Pending JPH0740744A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | サイドドア構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740744A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154744A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ボディ構造体 |
| USRE45510E1 (en) | 2005-08-17 | 2015-05-05 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Patch having easily detachable release sheet |
| JP2015209059A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | マツダ株式会社 | 自動車のドア構造 |
| US9597239B2 (en) | 2007-02-06 | 2017-03-21 | Mönlycke Health Care AB | Elongated strip-like film bandage |
| USD854171S1 (en) | 2014-09-25 | 2019-07-16 | Ethicon Llc | Release paper for wound treatment devices |
| US10434211B2 (en) | 2004-02-18 | 2019-10-08 | Ethicon, Inc. | Adhesive-containing wound closure device and method |
| US10470935B2 (en) | 2017-03-23 | 2019-11-12 | Ethicon, Inc. | Skin closure systems and devices of improved flexibility and stretchability for bendable joints |
| US10470934B2 (en) | 2016-09-29 | 2019-11-12 | Ethicon, Inc. | Methods and devices for skin closure |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP5186398A patent/JPH0740744A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10434211B2 (en) | 2004-02-18 | 2019-10-08 | Ethicon, Inc. | Adhesive-containing wound closure device and method |
| USRE45510E1 (en) | 2005-08-17 | 2015-05-05 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Patch having easily detachable release sheet |
| US9597239B2 (en) | 2007-02-06 | 2017-03-21 | Mönlycke Health Care AB | Elongated strip-like film bandage |
| JP2009154744A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ボディ構造体 |
| JP2015209059A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | マツダ株式会社 | 自動車のドア構造 |
| USD854171S1 (en) | 2014-09-25 | 2019-07-16 | Ethicon Llc | Release paper for wound treatment devices |
| US10470934B2 (en) | 2016-09-29 | 2019-11-12 | Ethicon, Inc. | Methods and devices for skin closure |
| US10470935B2 (en) | 2017-03-23 | 2019-11-12 | Ethicon, Inc. | Skin closure systems and devices of improved flexibility and stretchability for bendable joints |
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