JP5551480B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年の半導体装置の性能向上により、ギガヘルツを超える高い周波数で動作する半導体装置が実用化されている。近年の半導体装置は、主に素子の微細化による性能向上がなされており、例えば、主にゲート長の微細化と短チャネル効果の抑制とにより動作周波数の向上が達成されている。このようなギガヘルツ帯以上の高周波帯の信号を扱う半導体装置においては、インピーダンスマッチング、共振現象を利用した増幅器の利得向上、および広帯域化等を目的として、しばしば半導体基板上にインダクタ素子を集積化することが必要となっている。
インダクタ素子は、インダクタ素子周囲に磁気エネルギーを蓄積することにより、電子素子としての性能を発揮するものである。このようなインダクタ素子を半導体基板上に搭載した場合、インダクタ素子周囲に存在する配線や、インダクタ素子の下に位置する半導体基板に侵入した磁界による渦電流損等により、インダクタ素子の性能が劣化してしまうという課題がある。
そこで、無線回路に用いられるインダクタ素子の場合、この用途においては低雑音特性を実現するためにインダクタ素子の高いQ値が重要であるため、インダクタ素子の下に位置する半導体基板上にスリットを有する遮蔽導体を形成し、半導体基板による損失を低減していた(特許文献1および2、非特許文献1)。インダクタ素子の磁界は上部にも漏洩するが、無線回路用のインダクタ素子はQ値を向上させるために最上層の厚膜配線を用いて形成されており、また、インダクタ素子の上部には配線を形成しないことが一般的であるため、かかる構造により、無線回路においては、インダクタ素子の上部漏洩磁界に関する課題を回避していた。
一方で、近年の半導体装置の動作周波数の向上に伴い、ロジック回路にインダクタ素子を利用することが多くなってきている。かかるインダクタ素子は、一般に"ピーキングインダクタ"と呼称されるものであるが、前記ピーキングインダクタは、増幅器の負荷として使用されるため、無線回路に使用されるインダクタ素子と異なり、比較的低いQ値が許容される。その一方で、ピーキングインダクタはチップ内に多数搭載されるため、インダクタ素子の小面積化を図る必要がある。この課題に対して、インダクタ素子の小面積化を図るために、下層に位置する配線を用いた多層構造を有するインダクタ素子が提案されている(特許文献8)。
ここで、インダクタ素子上部への漏洩磁束を低減する従来技術として、インダクタ素子を含む半導体装置を実装基板に実装する際、前記インダクタ素子と前記実装基板の配線との間の電磁相互作用を遮蔽するため、図20に示すように、前記インダクタ素子上のパッド配線層を用いて、前記インダクタ素子上に電磁遮蔽導体を形成したものがある(特許文献3)。
また、特許文献4には、図21に示すように、インダクタ素子の上部及び下部に電磁遮蔽導体を形成し、前記電磁遮蔽導体のうち、インダクタ素子の中心部に発生する磁束通過領域に開口部を設けることにより、前記電磁遮蔽導体によるインダクタ素子の特性劣化を低減する技術が開示されている。
また、特許文献5乃至7には、電磁遮蔽導体として磁性体材料を用いた技術が開示されている。
特開2004−031922号公報 特開2002−093916号公報 特開2008−218566号公報 特開2002−198490号公報 国際公開WO2004/112138号 特開2008−091631号公報 特開平11−220030号公報 国際公開WO2008/016089号 実開昭60−136156号公報
C.P.Yue et al.,「On-Chip Spiral Inductors with Patterned Ground Shields for Si-Based RF IC's」, IEEE Journal of Solid-State Circuits, 1998, Vol.33, No.5, 743
ピーキングインダクタは上述した技術などにより小面積化が実現されるものの、チップ内に多数搭載されるため、設計上、インダクタ素子の上方に配線が位置してしまい、インダクタ素子と配線との間に相互作用が生じるという課題がある。
例えば、通常用いられる半導体装置の設計方法によれば、半導体装置を構成する最上層の配線を用いて、電源電位或いは接地電位などの固定電位を有する配線が形成される。それらは多くの場合、一定の配線幅と配線間隔の繰り返しからなる構成をとることが多く、インダクタ素子の上方にこれらの配線が位置してしまう。結果、インダクタ素子と配線との間に相互作用が生じ、前記固定電位を有する配線による損失によって、インダクタンス素子の特性劣化が起き、回路の誤動作の原因となる。
上記課題を解決する手段として、インダクタ素子の上方を避けて配線を配置する手段が考えられるが、この手段の場合、配線の設計の自由度が損なわれてしまうほか、チップ面積の増大を招いてしまう。さらには、インダクタ素子上に外部接続用のパッドを形成することが困難であるため、これも半導体装置のチップ面積の増大の要因となっていた。
なお、特許文献1乃至7、および、非特許文献1には、同一チップ上に形成されたインダクタ素子とその上方に位置する配線との間に生じる相互作用を、適切に抑制する手段が開示されていない。
本発明によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された多層配線層と、を有し、前記多層配線層は、インダクタ素子と、前記インダクタ素子の上方に形成されたインダクタ上配線と、前記インダクタ素子と前記インダクタ上配線との間に形成され、平面視で前記インダクタ素子を覆う、固定電位を有する遮蔽導体と、を有する半導体装置が提供される。
また、本発明によれば、半導体基板上にインダクタ素子を形成する工程と、前記インダクタ素子の上方に、固定電位を有する遮蔽導体を形成する工程と、前記遮蔽導体の上方に、配線を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明者らは、高速ロジック回路のように、無線回路と比較して低いQ値が許容されるインダクタ素子を多数使用する半導体装置であって、下層配線層を用いてインダクタ素子を形成した半導体装置において、インダクタ素子と、インダクタ素子の上方に位置する配線との間に、固定電位を有する遮蔽導体を敷設することにより、インダクタ素子への前記配線の影響を抑制できることを見出した。
すなわち、本発明によれば、高速ロジック回路に用いられるインダクタ素子の上方に、固定電位を有する配線、或いは外部接続用のパッドを、設計者が自由に配置することが可能となるため、半導体装置のチップ面積を縮小することが可能となる。更には、インダクタ素子の上方における配置の自由度の向上により、インダクタ素子を含む半導体装置の設計工数を削減することが可能となる。
本発明によれば、同一チップ上に形成されたインダクタ素子とその上方に位置する配線との間に生じる相互作用を、適切に抑制することが可能となる。
第1の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 本実施形態のガードリング及びインダクタ素子の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態のガードリング及びインダクタ素子の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態のインダクタ素子と遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の配線とインダクタ素子の一例を模式的に示す上面図である。 半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 図8(a)乃至(d)の構造のインダクタンスの周波数依存性を示す図である。 半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 図10(a)乃至(c)の構造のインダクタンスの周波数依存性を示す図である。 第2の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 図8(b)および図12に示す構造のインダクタンスの周波数依存性を示す図である。 第3の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 第4の実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の遮蔽導体の一例を模式的に示す上面図である。 特許文献3に記載の半導体装置を示す図である。 特許文献4に記載の半導体装置を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の構造図は全て本発明の実施の形態を模式的に示すものであり、特にことわりがない限り、構成要素の図面上の比率により、本発明による構造の寸法を規定するものではない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態の一例を示す断面図である。図1を参照すると、半導体基板上1上に、通常の半導体装置と同様に、能動素子2、素子分離領域3および層間絶縁膜4が形成されるとともに、層間絶縁膜4内に複数の配線層が形成されている。すなわち、本実施形態の半導体装置は、半導体基板1と、半導体基板1上に形成された多層配線層を有する。そして、この多層配線層は、インダクタ素子10と、インダクタ素子10の上方に形成された配線11A乃至11C及び12と、インダクタ素子10と配線11A乃至11Cおよび12との間に形成され、平面視で前記インダクタ素子を覆う、固定電位を有する遮蔽導体13及び14と、を有する。なお、以下、「配線11A乃至11C」を単に「配線11」と表わすことがある)。
ここで、通常用いられる半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜4は、互いに組成や物性の異なる複数の絶縁膜により構成されることが多いが、本実施形態の構造の特徴及び効果は、層間絶縁膜4の構造及び物性に関して特に制限を受けるものではないので、本実施形態を示す図面においては、層間絶縁膜4の表記を簡略化し、単層の絶縁膜として図示する。同じく、通常用いられる半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜4内に形成される複数の多層配線を構成する金属は、アルミニウムや銅、或いはそれらを主体とした金属化合物であることが多いが、本実施形態の構造の特徴及び効果は、この多層配線の材料に関して特に制限を受けるものではない。また、半導体装置において通常用いられる配線の構造としては、金属配線及び、金属配線同士を接続するビアの側面及び底面に、一般に"バリアメタル"と呼称される前記金属配線よりも薄い膜厚を有するチタンやタンタル、ルテニウムなどの金属、或いはそれらを含有する金属化合物が形成されることが多いが、本実施形態の構造の特徴及び効果は、この金属配線およびバリアメタルの組成により特に制限を受けるものではないため、本実施形態を示す図面においては、半導体装置を構成する金属配線は、単一の金属配線として図示するものとする。なお、これらの前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
本実施形態によれば、層間絶縁膜4内に形成された複数の配線層のうち、半導体基板1に近い配線層により、インダクタ素子10が形成されている。インダクタ素子10は、無線回路における電圧制御発振器に使用されるインダクタ素子のように、高いQ値を要求されるものではなく、例えば、高速ロジック回路における抵抗負荷を兼ねたピーキングインダクタ素子のような、比較的低いQ値が許容されるインダクタ素子である。従って、インダクタ素子10は、例えば、特許文献9に示すような、スパイラル型のインダクタ素子を複数層積層して、各々をビア等により直列接続したようなインダクタ素子であってもよい。または、特許文献8に示すような、インダクタ素子の寄生容量を低減するため、複数の周回状配線をビア等により直列接続した構成をとってもよい。なお後述するように、本実施形態の半導体装置の特徴は、インダクタ素子と、このインダクタ素子の上方に位置する配線との間に、遮蔽導体を有することを特徴としており、インダクタ素子自体の構造によって本実施形態が制限されるものではない。このため、インダクタ素子の構造は任意に設計可能であり、本実施形態による構造上の特徴を実現しうる範囲において、半導体装置の設計者が自由に設計することができる。したがって、前記インダクタ素子の構造として、通常用いられるような、1層の配線層を用いた、一般に"スパイラルインダクタ"と呼称される構造を用いてもよい。
図1を参照すると、本実施形態では、インダクタ素子10の上方に、配線11及び12が形成されている。配線11及び12は、固定電位を有する配線であってもよいし、電位可変の信号配線であってもよい。固定電位を有する配線の電位は、半導体装置の電源電位であってもよいし、半導体装置における接地電位であってもよいし、または、メモリ回路を駆動するため等に用いられるような、半導体装置の電源電位の約半分の電位であってもよい。本実施形態の半導体装置の特徴は、インダクタ素子と、このインダクタ素子の上方に位置する配線との間に、遮蔽導体を有することを特徴としており、インダクタ素子の上方に位置する配線の構成によって本実施形態が制限されるものではない。なお、図1は、配線11及び12が固定電位を有する配線である例を示したものである。
通常用いられる半導体装置の設計方法によれば、固定電位を有する配線は、半導体装置を構成する複数層の配線層のうち、最上層に位置する配線層か、或いは、最上層に比較的近い配線層を用いて構成される。また、固定電位を有する配線を構成する配線の膜厚は、インダクタ素子10を構成する配線の膜厚よりも厚いことが多いため、図1においても、配線11及び12をそのように図示している。
なお、配線(図中、11および12)は、図1に示すように複数であってもよい。また、固定電位を有する配線が複数形成される場合は、電源電位を有する配線と、接地電位を有する配線とが、交互に配列されていてもよい。例えば、図示する11B及び11Cが電源電位を有する配線であり、11Aが接地電位を有する配線であってもよい。
図1を参照すると、本実施形態では、インダクタ素子10と、配線11との間に、それぞれ異なった層に位置する遮蔽導体13及び14が形成されている。なお、遮蔽導体の数は2つに限定されず、それ以上の数であってもよいし、1つであってもよい。遮蔽導体が複数存在する場合、それらすべてが、インダクタ素子10と配線11との間に、それぞれ異なった層として設けられる。遮蔽導体の数が1つである実施形態については、第2の実施形態で説明する。
このような遮蔽導体13及び14は、平面視でインダクタ素子10を覆う位置に形成されており、遮蔽導体13及び14は、ビア15により、一部で互いに電気的に接続されている。遮蔽導体が複数存在する場合には、それらすべてが互いに電気的に接続される。
ここで、遮蔽導体13及び14によるインダクタ素子10の損失を抑制するためには、図1に示すように、インダクタ素子10と遮蔽導体13との半導体基板1に対して垂直な方向の距離(以下、「半導体基板1に対して垂直な方向の距離」を単に「距離」という)は、インダクタ素子10と半導体基板1との距離よりも大きいことが好ましい。遮蔽導体が複数存在する場合、遮蔽導体によるインダクタ素子10の損失を抑制するためには、インダクタ素子10と最も下層に位置する遮蔽導体との距離が、インダクタ素子10と半導体基板1との距離よりも大きいことが好ましい。
遮蔽導体13及び14は固定電位を有する。この固定電位は、半導体装置に供給される電源電位、接地電位、および、電源電位の約半分の電位、の中のいずれかであってもよい。図1に示す例では、遮蔽導体13及び14は、多層配線16により、接地電位を有する拡散層17に接続されている。なお、遮蔽導体13及び14を固定電位に接続する手段はこれに限定されるものではない。
多層配線16は、インダクタ素子10の周囲に配置される略周回状の配線であり、一般に"ガードリング"と呼称される。ガードリングの構造は、図2(a)に示すように、インダクタ素子10を取り囲むべく周回する構造であっても良いし、図2(b)に示すように、一部に切欠部18を有し、完全には周回しない構造であっても良い。図2(a)及び図2(b)は、図1の破線AとA´で挟まれた領域のB−B'の断面図である。また、図1は、図2(a)及び図2(b)に示すC−C'の断面図である。
ここで、図3に、図1に示す遮蔽導体13とインダクタ素子10との位置関係の一例を表す上面図を示す。図3を参照すると、この遮蔽導体13は、複数のスリット19を有することで、複数の配線が互いに電気的に繋がったパターンを形成している。そして、インダクタ素子10と遮蔽導体13とが平面視で重なる領域20において、遮蔽導体13を構成する配線は、直下におけるインダクタ素子10の電流方向、すなわちインダクタ素子10を構成する配線の延伸方向に対して、略直角になるよう構成されている。かかる構造により、遮蔽導体13に発生する渦電流を抑制し、インダクタ素子10の性能劣化を抑制することができる。
図4は、図1に示した遮蔽導体14の上面図の一例を示している。図4を参照すると、遮蔽導体14は、遮蔽導体13同様に、スリット19を有することで、複数の配線が互いに電気的に繋がったパターンを形成している。そして、インダクタ素子10と遮蔽導体14とが平面視で重なる領域20において、遮蔽導体14を構成する配線は、直下のインダクタ素子10の電流方向、すなわちインダクタ素子10を構成する配線の延伸方向に対して、略直角になるよう構成されている。かかる構造により、遮蔽導体14に発生する渦電流を抑制し、インダクタの性能劣化を抑制することができる。
図5は、図3及び図4それぞれに示した遮蔽導体13及び14を、図1に示すように重ね合わせた時の上面図を示している。図6は、図3及び図4それぞれに示した遮蔽導体13及び14のスリットの位置関係を示す。
図5に示すように、本実施形態によれば、図1に示す状態において、平面視で、一方の遮蔽導体のスリットに相当する部分に、他方の遮蔽導体の配線が重なるべく設計されている。このため、遮蔽導体13および14からなる遮蔽導体は、平面視で隙間の無い構造となる。かかる構造により、インダクタ素子10は、遮蔽導体13及び14の上方に位置する配線11及び12から、十分に遮蔽された構造となる。かかる構造を実現するため、遮蔽導体13及び14のスリット幅は、遮蔽導体13及び14の配線幅と同等または小さいことが好ましい。なお、遮蔽導体が複数存在する場合には、すべての遮蔽導体が遮蔽導体13および14と同様なスリットを設けたパターンに構成されてもよい。かかる場合、すべての遮蔽導体のスリット部分が、平面視で、少なくとも1つの他の遮蔽導体の配線と重なるよう構成される。
ここで、図7に、インダクタ素子10と、配線11との平面視における位置関係の一例を示す。本実施形態では、図示するように、配線11A乃至11Eは、延伸方向が全て同じであってもよい。また、本実施形態では、図示するように、インダクタ素子10は、配線11A乃至11Eの延伸方向と略平行に延伸している配線(第1の配線)と、配線11A乃至11Eの延伸方向と略直角に延伸している配線(第2の配線)とが連続的に繋がることで、インダクタ素子を構成してもよい。そして、本実施形態では、図示するように、すべての第1の配線の長さの合計は、すべての第2の配線の長さの合計よりも小さくなるよう構成されてもよい。かかる構造により、インダクタ素子10と、配線11との間の磁気的結合を抑制することができる。
なお、本実施形態では、配線11及び12の膜厚は、遮蔽導体13及び14の膜厚以上、かつ、インダクタ素子10の膜厚以上であってもよい。遮蔽導体が複数存在する場合には、配線11及び12の膜厚は、すべての遮蔽導体の膜厚以上、かつ、インダクタ素子10の膜厚以上であってもよい。
また、本実施形態では、遮蔽導体13及び14の膜厚は、インダクタ素子10の膜厚以上であってもよい。遮蔽導体が複数存在する場合には、すべての遮蔽導体の膜厚は、インダクタ素子10の膜厚以上であってもよい。
さらに、本実施形態では、上下方向に隣り合う2つの遮蔽導体の膜厚は、同じもしくは上方に位置する遮蔽導体の方が厚くなるよう構成されてもよい。
なお、図示しないが、本実施形態によれば、前記固定電位を有する配線12の更に上方に、半導体装置の外部接続用の金属パッドを形成してもよい。すなわち、本実施形態によれば、インダクタ素子10の上方に遮蔽導体13及び14を形成することにより、遮蔽導体13及び14の上方の配線11及び12によるインダクタ素子10の性能劣化ないしは特性変動を抑制できるため、半導体装置の設計者が、遮蔽導体13および14の上方に配線或いは外部接続用のパッドを自由に配置することが可能となる。
かかる構造によれば、インダクタ素子10は、遮蔽導体13及び14により、インダクタ素子10の上方に形成された配線11および12から、電気的、磁気的に遮蔽される。このため、インダクタ素子10は、配線11及び12の位置によらず、安定したインダクタ性能を発揮することが可能となる。従って、本実施形態を用いれば、インダクタ素子10の上方に配線11および12を配置しないよう設計する必要がない。このため、半導体装置の面積を縮小することができ、さらには、半導体装置の設計にかかる工数を削減することが可能となる。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。
本実施形態の半導体装置の製造方法としては、通常用いられる半導体装置の製造方法を用いればよく、インダクタ素子10上の遮蔽導体13及び14、配線11及び12は、例えば半導体装置の配線を構成するためのレジストパターニングに用いるマスク設計を利用して形成することができる。
実際に半導体装置を形成するための製造方法としては、通常用いられる半導体装置の製造方法を用いればよく、例えば、半導体基板上に形成された絶縁膜上にアルミ等の金属膜を全面に堆積し、前記金属膜上にフォトレジスト等を用いて配線パターンを形成した後に、反応性イオンエッチング等の方法を用いてアルミ等からなる金属をエッチングして配線パターンを形成する方法や、或いは、半導体基板上に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜上にフォトレジスト等を用いて配線パターンを形成した後に、反応性イオンエッチング等の方法を用いて前記絶縁膜内に配線に相当する溝を形成し、前記配線溝に、銅或いは銅を主成分とした金属化合物を埋め込み、その後余剰な金属を化学機械研磨法等の方法により除去する、いわゆる"ダマシン法"と呼称される配線形成方法を用いても良い。これらの方法を用いて、半導体基板1上にインダクタ素子10を形成する工程と、インダクタ素子10上方に固定電位を有する遮蔽導体13及び14を形成する工程と、遮蔽導体13及び14の上方に配線を形成する工程と、を経て、本実施形態の半導体装置を形成することができる。
すなわち、本実施形態の半導体装置の製造方法は、通常用いられる半導体装置の製造方法を用いればよく、半導体基板上に多層配線を有する半導体装置を形成可能な製造方法であれば、前記した代表的な半導体装置の製造方法以外の方法を用いても良い。従って、以下に記載する本発明の他の実施形態においては、製造方法についての詳細は特に記載しない。
次に、本実施形態の半導体装置の効果を、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態による効果を明らかにするために、本発明者らは、図8(a)乃至(d)に示す各構造において、配線11及び12の位置に依存して、インダクタ素子の特性が変化するかを調査した。なお、配線11及び12は、接地電位を有する配線とした。
図8(a)は、本実施形態による遮蔽導体13及び14を有し、かつ、配線11及び12を有さない構造である。図8(b)は、本実施形態による遮蔽導体13及び14を有し、かつ、インダクタ素子10の直上に、配線11及び12を有する構造である。図8(c)は、本実施形態による遮蔽導体13及び14を有し、かつ、インダクタ素子10の直上を避けた位置に、配線11及び12を有する構造である。図8(d)は、本実施形態による遮蔽導体13及び14を有し、かつ、インダクタ素子10を平面視で完全に覆うような配線11及び12を有する構造である。
このような図8(a)乃至(d)に示す各構造において、各々の構造のインダクタンスの周波数依存性を測定した。なお、図8(a)乃至(d)には図示していないが、図1に示したガードリングを設けた。
図9に、図8(a)乃至(d)の各々の構造における、インダクタ素子10のインダクタンスの周波数依存性を示す。図9を参照すると、構造によるインダクタンスの変化が非常に小さいことがわかる。
次に、表1に、2GHz及び20GHzにおける、各構造のインダクタンス値を示す。
Figure 0005551480
表1において、括弧内の数値は、図8(a)に示す構造のインダクタンス値に対する増減を、パーセント表示したものである。表1より、2GHzにおけるインダクタンスの減少率は、図8(d)に示す構造が最大であるが、その値は2.7パーセントと小さい値である。また、20GHzにおいては、インダクタンスは構造によりほとんど変化しない。
上記に示したように、インダクタ素子10の上方に本実施形態による遮蔽導体13及び14を配置することにより、配線11及び12の配置によらず、ほぼ一定のインダクタ性能を得ることが可能となる。
次に、比較例として、図8(a)乃至(c)に示す構造から遮蔽導体13及び14を取り除いた構造について、上記と同等の試験を行った。すなわち、図10(a)乃至(c)に示す構造について、上記と同等の試験を行った。
図10(a)は、図8(a)に示す構造から遮蔽導体13及び14と、これらを接続するビア15とを取り除いた構造であり、その他は図8(a)と同じである。図10(b)は、図8(b)に示す構造から遮蔽導体13及び14と、これらを接続するビア15とを取り除いた構造であり、その他は図8(b)と同じである。図10(c)は、図8(c)に示す構造から遮蔽導体13及び14と、これらを接続するビア15とを取り除いた構造であり、その他は図8(c)と同じである。このような構造の半導体装置において、各々のインダクタンスの周波数依存性を測定した。
図11に、図10(a)乃至(c)の各々の構造における、インダクタ素子10Aのインダクタンスの周波数依存性を示す。図11を参照すると、配線11A及び12Aを有さない構造と比較して、配線11A及び12Aを有する構造は、インダクタンス値が減少することがわかる。また、インダクタンス値の減少は、インダクタ素子10Aの上方に設けられた配線11A及び12Aの位置により変化した。具体的には、インダクタ素子10Aの直上に配線11A及び12Aを配置した構造(図10(b))の方が、インダクタ素子10Aの直上を避けて配線11A及び12Aを配置した構造(図10(c))よりもインダクタンス値は大きく減少し、図10(b)の構造のインダクタンス値の変化率は、最大で約−10パーセントとなった。
すなわち、図10(a)乃至(c)に示したような、本実施形態の遮蔽導体を有さない構造においては、インダクタ素子10Aの上方に設けられた配線11A及び12Aの有無、或いは配置方法に依存して、インダクタンス値が変化することがわかる。
ここで、特許文献3に開示された技術では、図20に示すように、実装基板108に形成された配線109の損失によりインダクタ素子の特性が変動することを抑制するために、半導体装置の外部接続用パッド形成用の配線層を用いて、インダクタ素子103の上部(半導体基板101を下にした場合)に、スリット等の開口を有さない遮蔽導体104を形成しているが、このような構成によれば、遮蔽導体104はインダクタ素子103を完全に覆う形で形成されているため、遮蔽導体104に起因する磁気エネルギーの損失によるインダクタンスの低下が大きく、所望のインダクタンス値を得るためにはインダクタ素子103の面積を大きくする必要がある。更には、特許文献3に記載の技術によれば、インダクタ素子103と半導体基板101との距離よりも、インダクタ素子103と遮蔽導体104との距離が近いため、遮蔽導体104によりインダクタ素子103の寄生容量が著しく増加し、インダクタの自己共振周波数の低下を招く。
特許文献4に開示された技術では、図21に示すように、半導体基板110上に形成されたインダクタ素子111上部に電磁波遮蔽層112を有する構造において、電磁波遮蔽層112に、インダクタ素子111の中心に発生する磁束が通過するべく開口部を設ける構造が開示されているが、この技術によれば、電磁波遮蔽層112によるインダクタ素子の特性劣化は抑制できるものの、電磁波遮蔽層112が有する開口部を介して、インダクタ素子111とその上方の層とが、半導体基板110に対して垂直な方向に電磁波遮蔽層112を介さず繋がることとなる。結果、電磁波遮蔽層112の上に配線が配置された場合に、この開口を介した配線とインダクタ素子との相互作用により、インダクタ素子の特性が劣化してしまう。かかる場合、電子波遮蔽層112上にレイアウトされた配線により、インダクタ素子の特性が変化してしまい、回路の誤動作等を引き起こす恐れがある。
特許文献5及び6には、インダクタ素子周囲に磁性体層を形成することにより、インダクタ素子の磁束の外部への漏洩を低減する技術が開示されているが、強磁性体を用いた場合には強磁性体による渦電流損失により、インダクタ素子の特性が劣化してしまう。また、磁性体材料としてフェライト材料を用いた場合において、インダクタ素子と電源電位或いは接地電位を有する配線との間に前記フェライト材料が配置された場合、フェライト材料の比誘電率が高いため、前記インダクタと、前記固定電位を有する配線との間の寄生容量が増加してしまい、インダクタ素子の自己共振周波数が低下してしまうという課題があった。また、強磁性体はヒステリシスを持つために、インダクタ内の信号の歪みが発生するため、線形性が必要な回路では使用できない。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図12は、本実施形態の一例を示す断面図である。本実施形態は、第1の実施形態と異なり、インダクタ素子10と、インダクタ素子10の上方に配置された配線11及び12との間に配置される遮蔽導体21が、1層配線により形成されていることを、特徴とする。なお、上記相違点以外は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は適宜省略する。
遮蔽導体21は、上記した第1の実施形態による遮蔽導体14と同様に、スリットを設けたパターンであって、スリットにより複数の配線を形成し、この配線の延伸方向が直下のインダクタ素子10に流れる電流と直角の角度を成すよう構成されてもよい(図3参照)。また、遮蔽効果を高くしたい場合には、遮蔽導体21は、格子状のパターンを構成しても良い。
なお、本実施形態においても、図示しないが、第1の実施形態と同様に、インダクタ素子10の周囲に、多層配線を用いて形成されたガードリング(図1に示す16)を有してもよく、また、遮蔽導体21と前記ガードリングは、電気的に接続されていても良い。さらに、遮蔽導体21とインダクタ素子10との距離は、インダクタ素子10と半導体基板1との距離よりも大きいことが、好ましい。このように構成することで得られる効果は、第1の実施形態において説明したものと同様である。
このような本実施形態は、例えば、半導体装置を構成する配線層数が、第1の実施形態を構成するには困難である場合等に、適用することができる。
次に、本実施形態の半導体装置の効果を、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態による効果を明らかにするために、本発明者らは、第1の実施形態の一例である図8(b)に示す構造と、本実施形態の一例である図12に示す構造のインダクタンスの変化を調査した。なお、図12に示す遮蔽導体21は、図4に示す遮蔽導体14と同様の配線パターンとした。また、配線11及び12は、接地電位を有する配線とした。
図13に、図8(b)に示す構造および図12に示す構造のインダクタンスの変動率の周波数依存性を示す。図13を参照すると、図8(b)に示す構造と比較して、図12に示す構造の方が、全周波数帯に渡って、インダクタンスの変動率(低下率)が大きく、遮蔽導体による遮蔽効果が小さいことがわかる。しかし、図示しないが、第1の実施形態の説明に付記した比較例(図10(a)乃至(c))と比較すると、インダクタンスの変動率は十分に小さかった。
すなわち、本実施形態に示すように、インダクタ素子10の上方に形成する遮蔽導体を1層配線による遮蔽導体として形成した場合も、第1の実施形態と比較して効果は落ちるものの、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図14は、本実施形態の一例を示す断面図である。図14に示す例では、2層配線を用いて形成された遮蔽導体のうち、下層に位置する遮蔽導体13は、第1の実施形態と同様に図3に示すような構成の遮蔽導体とし、上層に位置する遮蔽導体22は、図15に示すような格子状のパターンを有する遮蔽導体としている。すなわち、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、「格子状のパターンを有する遮蔽導体」と、「互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有し、インダクタ素子10と平面視で重なる領域に位置する配線の延伸方向が、その配線の直下におけるインダクタ素子10の電流方向と略直角な関係にある遮蔽導体(以下、「スリットを有する遮蔽導体」という)と、を少なくとも1つずつ有している。これら2つの遮蔽導体の上下関係は図14に示すものに限定されないが、遮蔽導体内での磁気エネルギーの損失によるインダクタンスの低下を抑制するためには、図14に示すように格子状のパターンを有する遮蔽導体を上方に配置するのが望ましい。かかる観点から、遮蔽導体が複数存在する場合には、最下層をスリットを有する遮蔽導体とし、格子状のパターンを有する遮蔽導体はできるだけ上方に配置するのが望ましい。
なお、本実施形態においても、図示しないが、第1の実施形態と同様に、インダクタ素子10の周囲に、多層配線を用いて形成されたガードリング(図1に示す16)を有してもよく、また、遮蔽導体22と前記ガードリングは、電気的に接続されていても良い。このように構成することで得られる効果は、第1の実施形態において説明したものと同様である。
ここで、図16に、格子状のパターンを有する遮蔽導体と、スリットを有する遮蔽導体とが平面視で重なるように積層された本実施形態の一例として、図3に示すような構成の遮蔽導体13と、図15に示すような構成の遮蔽導体22とが平面視で重なるように積層された状態(図14)の上面図を示す。
図16に示すように、本実施形態では、スリットを有する遮蔽導体13のスリット部分に、格子状のパターンを有する遮蔽導体22の導体部分が平面視で重なるよう設計されている。また、これに加えて、格子状のパターンを有する遮蔽導体22の開口部分に、スリットを有する遮蔽導体13の配線部分が平面視で重なるよう設計されている。このため、複数の遮蔽導体を平面視で重なるように積層することでえられる本実施形態の遮蔽導体は、平面視で隙間の無い構造となる。かかる構造により、インダクタ素子10は、配線11及び12から、十分に遮蔽された構造となる。かかる構造を実現するため、スリットを有する遮蔽導体のスリット幅は、格子状のパターンを有する遮蔽導体の導体部分の幅以下であることが好ましい。また、格子状のパターンを有する遮蔽導体の開口部分の幅は、スリットを有する遮蔽導体の配線の幅以下であることが好ましい。なお、遮蔽導体が複数存在する場合には、すべての格子状のパターンを有する遮蔽導体(例:遮蔽導体22)の開口部分が、平面視で、少なくとも1つの他の遮蔽導体の導体部分と重なるよう構成される。また、すべてのスリットを有する遮蔽導体(例:遮蔽導体13)のスリット部分が、平面視で、少なくとも1つの他の遮蔽導体の導体部分と重なるよう構成される。
本実施形態によれば、第1の実施形態および第2の実施形態と比べて、遮蔽導体による遮蔽効果を高めることができる。一方で、本実施形態は、格子状の遮蔽導体を配置することにより、遮蔽導体内での磁気エネルギーの損失によるインダクタンスの低下が大きくなるため、所望のインダクタンス値を得るためには、インダクタ素子を、第1の実施形態よりも、大きい寸法で形成する必要がある。
すなわち、半導体装置の設計者は、所望の遮蔽効果とインダクタ素子の占有面積を勘案し、第1の実施形態または本実施形態を選択することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図17は、本実施形態の一例を示す断面図である。本実施形態は、第1の実施形態と異なり、インダクタ素子10と、インダクタ素子10の上方に配置された配線11及び12との間に配置される2層以上の遮蔽導体22及び23がいずれも、格子状のパターンを有していることを特徴とする。上記相違点以外は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は適宜省略する。
なお、本実施形態においても、図示しないが、第1の実施形態と同様に、インダクタ素子10の周囲に、多層配線を用いて形成されたガードリング(図1に示す16)を有してもよく、また、遮蔽導体22と前記ガードリングは、電気的に接続されていても良い。このように構成することで得られる効果は、第1の実施形態において説明したものと同様である。
ここで、図19に、格子状のパターンを有する2つの遮蔽導体が平面視で重なるように積層された本実施形態の一例として、図15に示すような遮蔽導体22と、図18に示すような遮蔽導体23とが平面視で重なるように積層された状態(図17)の上面図を示す。
図19に示すように、本実施形態では、遮蔽導体22の開口部分に、遮蔽導体23の導体部分が平面視で重なるよう設計されている。また、これに加えて、遮蔽導体23の開口部分に、遮蔽導体22の導体部分が平面視で重なるよう設計されている。このため、遮蔽導体22及び23を平面視で重なるように積層することでえられる本実施形態の遮蔽導体は、平面視で隙間の無い構造となる。かかる構造により、インダクタ素子10は、配線11及び12から、十分に遮蔽された構造となる。かかる構造を実現するため、遮蔽導体22の開口部分の幅は、遮蔽導体23の導体部分の幅以下であることが好ましい。また、遮蔽導体23の開口部分の幅は、遮蔽導体22の導体部分の幅以下であることが好ましい。なお、遮蔽導体が複数存在する場合には、すべての遮蔽導体の開口部分が、平面視で、少なくとも1つの他の遮蔽導体の導体部分と重なるよう構成される。
本実施形態によれば、第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態と比べて、遮蔽導体による遮蔽効果を高めることができる。一方で、本実施形態は、格子状の遮蔽導体を複数配置することにより、遮蔽導体内での損失が大きくなるため、所望のインダクタンス値を得るためには、インダクタ素子を、他の実施形態よりも、大きい寸法で形成する必要がある。
すなわち、半導体装置の設計者は、所望の遮蔽効果とインダクタ素子の占有面積を勘案し、第1の実施形態、第2の実施形態および本実施形態の中から1つを選択することができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された多層配線層と、を有し、
前記多層配線層は、
インダクタ素子と、
前記インダクタ素子の上方に形成されたインダクタ上配線と、
前記インダクタ素子と前記インダクタ上配線との間に形成され、平面視で前記インダクタ素子を覆う、固定電位を有する遮蔽導体と、を有する半導体装置。
2. 前記遮蔽導体の固定電位が、半導体装置に供給される電源電位、接地電位、および、前記電源電位の約半分の電位、の中のいずれかであることを特徴とする1に記載の半導体装置。
3. 前記インダクタ上配線の膜厚は、前記遮蔽導体の膜厚以上、かつ、前記インダクタ素子の膜厚以上であることを特徴とする1または2に記載の半導体装置。
4. 前記遮蔽導体の膜厚は、前記インダクタ素子の膜厚以上であることを特徴とする1乃至3のいずれか一に記載の半導体装置。
5. 前記遮蔽導体は、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域において、格子状パターンを形成している1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
6. 前記遮蔽導体は、互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有し、
前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向は、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
7. 前記インダクタ上配線の延伸方向は全て同じであり、
前記インダクタ素子は互いに電気的に繋がった複数のインダクタ配線からなり、
前記インダクタ配線は、前記インダクタ上配線の延伸方向と略平行に延伸している第1インダクタ配線と、前記インダクタ上配線の延伸方向と略直角に延伸している第2インダクタ配線と、を有することを特徴とする1乃至6のいずれか一に記載の半導体装置。
8. 全ての前記第1インダクタ配線の長さの合計は、全ての前記第2インダクタ配線の長さの合計よりも小さいことを特徴とする7に記載の半導体装置。
9. 前記遮蔽導体は2つ以上のサブ遮蔽導体を有し、
前記2つ以上のサブ遮蔽導体は、それぞれ異なった層の前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に形成され、ビアを介して互いに電気的に繋がっていることを特徴とする5乃至8のいずれか一に記載の半導体装置。
10. 上下方向に隣り合う2つの前記サブ遮蔽導体の膜厚は、同じもしくは上方に位置するサブ遮蔽導体の方が厚い、ことを特徴とする9に記載の半導体装置。
11. 前記サブ遮蔽導体は、導体領域と開口領域とを有するパターンに形成され、
前記サブ遮蔽導体の前記開口領域は、平面視で少なくとも1つの他の前記サブ遮蔽導体の前記導体領域と重なることを特徴とする9または10に記載の半導体装置。
12. 互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体が少なくとも2つ存在し、
前記遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体はいずれも、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向が、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする9乃至11のいずれか一に記載の半導体装置。
13. 互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体と、格子状パターンを形成している前記サブ遮蔽導体とが、それぞれ少なくとも1つ存在し、
前記遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体はいずれも、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向が、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする9乃至11のいずれか一に記載の半導体装置。
14. 前記格子状パターンを形成している前記サブ遮蔽導体が少なくとも1つ存在することを特徴とする9乃至11に記載の半導体装置。
15. 前記インダクタ素子と前記遮蔽導体との前記半導基板に対して垂直な方向の距離は、前記インダクタ素子と前記半導体基板との前記半導体基板に対して垂直な方向の距離よりも大きいことを特徴とする、1乃至8のいずれか一に記載の半導体装置。
16. 前記インダクタ素子と最も下層に位置する前記サブ遮蔽導体との前記半導基板に対して垂直な方向の距離は、前記インダクタ素子と前記半導体基板との前記半導体基板に対して垂直な方向の距離よりも大きいことを特徴とする、9乃至14のいずれか一に記載の半導体装置。
17. 前記インダクタ上配線は固定電位を有し、
前記インダクタ上配線の固定電位は、半導体装置に供給される電源電位、接地電位、および、前記電源電位の約半分の電位、の中のいずれかであることを特徴とする1乃至16のいずれか一に記載の半導体装置。
18. 前記インダクタ上配線は、
前記固定電位が半導体装置に供給される電源電位である配線と、前記固定電位が接地電位である配線とが、同一層内に交互に配置されていることを特徴とする17に記載の半導体装置。
19. 前記インダクタ上配線は電位可変の信号配線であることを特徴とする1乃至16のいずれか一に記載の半導体装置。
20. 前記インダクタ上配線の更に上層に、半導体装置の外部接続用の金属端子が形成されていることを特徴とする1乃至19に記載の半導体装置。
21. 前記インダクタ素子を略周回状に取り囲む周回配線をさらに有し、
前記遮蔽導体は、前記周回配線と電気的に繋がっている1乃至20のいずれか一に記載の半導体装置。
22. 前記インダクタ素子と、前記遮蔽導体と、前記インダクタ上配線と、を有する回路を備える1乃至21に記載の半導体装置。
23. 半導体基板上にインダクタ素子を形成する工程と、
前記インダクタ素子の上方に、固定電位を有する遮蔽導体を形成する工程と、
前記遮蔽導体の上方に、配線を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明の活用例として、トランジスタと多層配線を有する半導体装置への活用があげられる。半導体素子の性能向上に伴い、今後その動作周波数は高くなることが予想される。また、無線通信や高速ロジック回路に用いられる高周波帯における用途は、より拡大していくと考えられる。本発明によれば、かかる高周波で動作させる必要が生ずる半導体装置のうち、特にインダクタ素子を有する半導体装置において、インダクタ上に遮蔽導体を配置することにより、前記遮蔽導体の上に、固定電位を有する配線を、設計者が自由にレイアウトすることが可能となる。これにより、半導体装置の設計工数を削減することができ、かつ、半導体装置のチップ面積を縮小し、低コストで、高性能、高信頼性を実現する半導体装置を供することができる。
1 半導体基板
2 能動素子
3 素子分離領域
4 層間絶縁膜
10 インダクタ素子
11A 配線
11B 配線
11C 配線
11D 配線
11E 配線
12 配線
13 遮蔽導体
14 遮蔽導体
15 ビア
16 多層配線
17 拡散層
18 切欠部
19 スリット
20 領域
21 遮蔽導体
22 遮蔽導体
23 遮蔽導体

Claims (20)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された多層配線層と、を有し、
    前記多層配線層は、
    インダクタ素子と、
    前記インダクタ素子の上方に形成されたインダクタ上配線と、
    前記インダクタ素子と前記インダクタ上配線との間に形成され、平面視で前記インダクタ素子を覆う、固定電位を有する遮蔽導体と、を有し、
    前記インダクタ素子と前記遮蔽導体との間の前記半導基板に対して垂直な方向の距離は、前記インダクタ素子と前記半導体基板との間の前記半導体基板に対して垂直な方向の距離よりも大きく、
    前記インダクタ上配線の延伸方向は全て同じであり、
    前記インダクタ素子は互いに電気的に繋がった複数のインダクタ配線からなり、
    前記インダクタ配線は、前記インダクタ上配線の延伸方向と略平行に延伸している第1インダクタ配線と、前記インダクタ上配線の延伸方向と略直角に延伸している第2インダクタ配線と、を有し、
    全ての前記第1インダクタ配線の長さの合計は、全ての前記第2インダクタ配線の長さの合計よりも小さい半導体装置。
  2. 前記遮蔽導体の固定電位が、半導体装置に供給される電源電位、接地電位、および、前記電源電位の約半分の電位、の中のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記インダクタ上配線の膜厚は、前記遮蔽導体の膜厚以上、かつ、前記インダクタ素子の膜厚以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記遮蔽導体の膜厚は、前記インダクタ素子の膜厚以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の半導体装置。
  5. 前記遮蔽導体は、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域において、格子状パターンを形成している請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
  6. 前記遮蔽導体は、互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有し、
    前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向は、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
  7. 前記遮蔽導体は2つ以上のサブ遮蔽導体を有し、
    前記2つ以上のサブ遮蔽導体は、それぞれ異なった層の前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に形成され、ビアを介して互いに電気的に繋がっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の半導体装置。
  8. 上下方向に隣り合う2つの前記サブ遮蔽導体の膜厚は、同じもしくは上方に位置するサブ遮蔽導体の方が厚い、ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記サブ遮蔽導体は、導体領域と開口領域とを有するパターンに形成され、
    前記サブ遮蔽導体の前記開口領域は、平面視で少なくとも1つの他の前記サブ遮蔽導体の前記導体領域と重なることを特徴とする請求項7または8に記載の半導体装置。
  10. 互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体が少なくとも2つ存在し、
    前記遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体はいずれも、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向が、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の半導体装置。
  11. 互いに電気的に繋がった遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体と、格子状パターンを形成している前記サブ遮蔽導体とが、それぞれ少なくとも1つ存在し、
    前記遮蔽導体配線を有する前記サブ遮蔽導体はいずれも、前記インダクタ素子と平面視で重なる領域に位置する前記遮蔽導体配線の延伸方向が、その遮蔽導体配線の直下における前記インダクタ素子の電流方向と略直角な関係にあることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の半導体装置。
  12. 前記格子状パターンを形成している前記サブ遮蔽導体が少なくとも1つ存在することを特徴とする請求項7乃至9に記載の半導体装置。
  13. 前記インダクタ素子と最も下層に位置する前記サブ遮蔽導体との前記半導基板に対して垂直な方向の距離は、前記インダクタ素子と前記半導体基板との前記半導体基板に対して垂直な方向の距離よりも大きいことを特徴とする、請求項7乃至12のいずれか一に記載の半導体装置。
  14. 前記インダクタ上配線は固定電位を有し、
    前記インダクタ上配線の固定電位は、半導体装置に供給される電源電位、接地電位、および、前記電源電位の約半分の電位、の中のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一に記載の半導体装置。
  15. 前記インダクタ上配線は、
    前記固定電位が半導体装置に供給される電源電位である配線と、前記固定電位が接地電位である配線とが、同一層内に交互に配置されていることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記インダクタ上配線は電位可変の信号配線であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一に記載の半導体装置。
  17. 前記インダクタ上配線の更に上層に、半導体装置の外部接続用の金属端子が形成されていることを特徴とする請求項1乃至16に記載の半導体装置。
  18. 前記インダクタ素子を略周回状に取り囲む周回配線をさらに有し、
    前記遮蔽導体は、前記周回配線と電気的に繋がっている請求項1乃至17のいずれか一に記載の半導体装置。
  19. 前記インダクタ素子と、前記遮蔽導体と、前記インダクタ上配線と、を有する回路を備える請求項1乃至18に記載の半導体装置。
  20. 半導体基板上にインダクタ素子を形成する工程と、
    前記インダクタ素子の上方に、固定電位を有する遮蔽導体を形成する工程と、
    前記遮蔽導体の上方に、配線を形成する工程と、
    を有し、
    前記遮蔽導体を形成する工程では、前記インダクタ素子と前記遮蔽導体との間の前記半導基板に対して垂直な方向の距離は、前記インダクタ素子と前記半導体基板との間の前記半導体基板に対して垂直な方向の距離よりも大きくなるように前記遮蔽導体を形成し、
    前記配線を形成する工程では、延伸方向が同じである前記配線を形成し、
    前記インダクタ素子を形成する工程では、互いに電気的に繋がった、前記配線の延伸方向と略平行に延伸している第1インダクタ配線と、前記配線の延伸方向と略直角に延伸している第2インダクタ配線とからなり、全ての前記第1インダクタ配線の長さの合計は、全ての前記第2インダクタ配線の長さの合計よりも小さい前記インダクタ素子を形成する半導体装置。
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