JP5503028B2 - 積層二重インダクタ構造 - Google Patents

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Description

発明の分野
この明細書内に開示された実施形態は半導体集積回路(IC)に関する。より特定的には、実施形態は、IC内で実現される積層二重インダクタ構造に関する。
背景
半導体集積回路(IC)に与えられる入力信号の周波数は、長い期間をかけて確実に増加してきた。入力信号の周波数がギガヘルツあるいはそれより大きい無線周波数(RF)領域に達すると、ICの入力ノードにおける複素インピーダンスが顕著になる。IC入力ノードの複素インピーダンスは、入力信号のソースとICの入力ノードとの間にインピーダンス整合の問題を生じさせ得る。入力信号のソースとICの入力ノードとの間のインピーダンスの不整合は、結果として、入力信号の何パーセントかの電力が入力ノードから入力信号のソースへと反射して戻ることをもたらす。入力信号電力の反射は、入力ノードへの入力信号電力の非効率な伝達をもたらす。
複素インピーダンスは、ICの入力ノードに結合される素子に関連する多数の小さな容量およびインダクタンスの関数である。これら小さな容量およびインダクタンスは、ゲート容量、配線に関連するインダクタンスおよび容量、パッケージのボンディングワイヤのインダクタンス、入力パッドに関連する容量、静電放電構造に関連する容量などを含み得る。より高周波数において、複素インピーダンスを形成する小さなインダクタンスおよび容量が、より顕著となるために、インピーダンス不整合は、より高い周波数において増大する傾向にある。これらのインピーダンス不整合は、入力ノードの帯域における減少をもたらす。
信号電力の損失を避けるために、RFシステムは、純粋な抵抗性インピーダンス(典型的には50Ω)を、各々のRF入出力およびRF出力において生成することを目指している。IC入力ノードにおける複素インピーダンスを弱めるために、複素インピーダンスを相殺することを意図する整合回路が、ICの各々の入力ノードにおいて実現され得る。そのような整合回路は、T−コイル回路網と呼ばれる。一般に、T−コイル回路網は、電気的に直列に結合された2つのインダクタを備え、それら2つのインダクタは、当該2つのインダクタの間の結合点においてT−コイル回路網に電気的に結合される入力負荷を伴う。T−コイル回路網は、IC入力ノードにおける容量性負荷に関連付けられる複素インピーダンスを減少または相殺することができる。ICの入力ノードにおけるT−コイル回路網の実現は、その入力ノードの帯域を増大させる。さらに、T−コイル回路網は、たとえば、リターンロスの低減、ビット誤り率の減少、電力ゲインの増大などによって、その入力ノードにおけるRFシステムの性能を改善することができる。
概要
この明細書で開示される実施形態は、半導体集積回路(IC)に関し、より特定的には、IC内で実現される二重インダクタ(DI)構造に関する。DI構造は、第1の複数のコイルを含む第1のインダクタを含み得る。第1の複数のコイルのうちの各々のコイルは、複数の導電層のうちの異なる導電層内に配置され得る。第1の複数のコイルは、垂直方向に積層されるとともに垂直軸に対して同心であり得る。DI構造は、さらに、第2の複数のコイルを含む第2のインダクタをさらに含み得る。第2の複数のコイルの各々のコイルは、複数の導電層のうちの異なる導電層内に配置され得る。第2の複数のコイルは、垂直方向に積層されるとともに垂直軸に対して同心であり得る。各々の導電層内において、第2の複数のコイルのうちのあるコイルは、第1の複数のコイルのうちのあるコイルの内側の周辺に配置され得る。
第1の複数のコイルのうちの各々のコイルは、1回の巻数と、第1の複数のコイルの各々の他のコイルと同じ線幅とを有し得る。第2の複数のコイルのうちの各々のコイルは、少なくとも1つの巻数と、第2の複数のコイルの各々の他のコイルと同じ線幅および同じ巻数とを有し得る。
別の態様において、DI構造は、ICの入力パッドに結合された、第1のインダクタの第1の端子と、ICの内部ノードに結合された、第2のインダクタの第1の端子とを含み得る。第1のインダクタの第1の端子と、第2のインダクタの第1の端子とは、複数の導電層のうちの、ICの基板から最も遠くに離れた導電層に配置され得る。DI構造は、第1のインダクタおよび第2のインダクタに結合された第2の端子をさらに含み得る。第2の端子は、複数の導電層のうちの、基板に最も近い導電層に配置され得る。第2の端子は、第1のインダクタと第2のインダクタとに直列に、電気的に結合され得る。
別の態様において、DI構造は、ICの入力パッドに結合された、第1のインダクタの第1の端子と、ICの内部ノードに結合された、第2のインダクタの第1の端子とを含み得る。第1のインダクタの第1の端子と、第2のインダクタの第1の端子とは、複数の導電層のうちの、ICの基板に最も近い導電層に配置され得る。DI構造は、第1のインダクタおよび第2のインダクタに結合される第2の端子をさらに含み得る。第2の端子は、複数の導電層のうちの、基板から最も遠くに離れた導電層に配置され得る。第2の端子は、第1のインダクタと第2のインダクタとに直列に、電気的に結合され得る。
同じ導電層内にある、第1の複数のコイルのうちのあるコイルと、第2の複数のコイルのうちのあるコイルとは、同じ方向に電流を流すように構成され得る。別の態様において、第1の複数のコイルの線幅は、第2の複数のコイルの線幅よりも大きくあり得る。その場合、第2の複数のコイルのうちの各々のコイルは、第1の複数のコイルのうちの各々のコイルよりも大きい、コイル当たりの巻数を有して、第1のインダクタと第2のインダクタとでほぼ等しい誘導係数を生成し得る。
第1のインダクタの第1の複数のコイルは、少なくとも1つのビアによって直列に結合され得る。第2のインダクタの第2の複数のコイルは、少なくとも1つのビアによって直列に結合され得る。第1のインダクタの誘導係数は、第2のインダクタの誘導係数にほぼ等しい。
別の実施形態は、半導体集積回路(IC)内で実現されるDI構造を含み得る。DI構造は、第1のインダクタの第1のコイルと、第2のインダクタの第1のコイルとを含む第1の導電層を含み得るが、第2のインダクタの第1のコイルは、第1のインダクタの第1のコイル内に配置され得る。DI構造は、さらに、第1のインダクタの第2のコイルと、第2のインダクタの第2のコイルとを含む第2の導電層を含み得る。第1のインダクタの第2のコイルは、第1のインダクタの第1のコイルと同じ線幅を有するとともに、第1のインダクタの第1のコイルの直下に垂直に積層され得る。第2のインダクタの第2のコイルは、第2のインダクタの第1のコイルと同じ線幅を有するとともに、第2のインダクタの第1のコイルの直下に垂直に積層され得る。
DI構造は、第1のインダクタの第3のコイルと、第2のインダクタの第3のコイルとを含む第3の導電層を含み得る。第1のインダクタの第3のコイルは、第1のインダクタの第2のコイルと同じ線幅を有し、第1のインダクタの第2のコイルの真下に垂直に積層され得る。第2のインダクタの第3のコイルは、第2のインダクタの第2のコイルと同じ線幅を有し、第2のインダクタの第2のコイルの真下に垂直に積層され得る。
第1のインダクタの各々のコイルは、1回の巻数を含むコイルとして実現され得る。第2のインダクタの各々のコイルは、少なくとも1回の巻数を含むコイルとして実現され得る。さらに、第2のインダクタの各々のコイルは、同じ数の巻数を有する。別の態様において、同じ導電層内にある、第1のインダクタのあるコイルと、第2のインダクタのあるコイルとは、同じ方向に電流を流すように構成され得る。
ある態様において、DI構造は、ICの入力パッドに結合された、第1のインダクタの第1の端子と、ICの内部ノードに結合された、第2のインダクタの第1の端子とを含み得る。第1のインダクタの第1の端子と、第2のインダクタの第1の端子とは、複数の導電層のうちの、ICの基板から最も遠くに離れた導電層に配置され得る。DI構造は、第1のインダクタおよび第2のインダクタに結合された第2の端子をさらに含み得る。第2の端子は、複数の導電層のうちの、基板に最も近い導電層に配置され得る。第2の端子は、第1のインダクタと第2のインダクタとに直列に、電気的に結合され得る。
別の態様において、DI構造は、ICの入力パッドに結合された、第1のインダクタの第1の端子と、ICの内部ノードに結合された、第2のインダクタの第1の端子とをさらに含み得る。第1のインダクタの第1の端子と、第2のインダクタの第1の端子とは、複数の導電層のうちの、ICの基板に最も近い導電層に配置され得る。DI構造は、第1のインダクタおよび第2のインダクタに結合される第2の端子をさらに含み得る。第2の端子は、複数の導電層のうちの、基板から最も遠くに離れた導電層に配置され得る。第2の端子は、第1のインダクタと第2のインダクタとに直列に、電気的に結合され得る。
第1のインダクタのコイルは、少なくとも1つのビアに直列に結合され得る。第2のインダクタのコイルもまた、少なくtも1つのビアに直列に結合され得る。
半導体集積回路(IC)内に二重インダクタ構造を実現する方法もまた開示される。この方法によれば、第1の導電層が堆積され、第1の導電層は、第1のインダクタの第1のコイルと、第2のインダクタの第1のコイルとを備える。第2のインダクタの第1のコイルは、第1のインダクタの第1のコイル内に堆積される。第1の絶縁層が次に第1の導電層上に堆積される。第1の絶縁層上に第2の導電層が堆積される。第2の導電層は、第1のインダクタの第2のコイルと、第2のインダクタの第2のコイルとを備える。第1の導電層と第2の導電層とは、第1の絶縁層を貫通する垂直な導電経路を形成する第1のビアを介して電気的に結合される。第1のインダクタの第1および第2のコイルは、垂直方向に積層されるとともに垂直軸に対して同心である。第2のインダクタの第1および第2のコイルは、垂直方向に積層されるとともに垂直軸に対して同心である。第1および第2の導電層の各々において、第2の複数のコイルのうちのあるコイルは、第1の複数のコイルのうちのあるコイルの内側の周辺に配置される。
第1のインダクタの第2のコイルは、第1のインダクタの第1のコイルと同じ線幅を有し得る。第2のインダクタの第2のコイルは、第2のインダクタの第1のコイルと同じ線幅を有し得る。
方法は、第2の導電層上に第2の絶縁層を堆積するステップと、第2の絶縁層上に第3の導電層を堆積するステップとをさらに含み得る。第3の導電層は、第1のインダクタの第3のコイルと、第2のインダクタの第3のコイルとを備える。第2の導電層と第3の導電層とは、第2の絶縁層を貫通する垂直な導電経路を形成する第2のビアを介して電気的に結合される。第1のインダクタの第3のコイルは、第1のインダクタの第2のコイルと同じ線幅を有し、第1のインダクタの第2のコイルの真下に垂直に積層される。第2のインダクタの第3のコイルは、第2のインダクタの第2のコイルと同じ線幅を有し、第2のインダクタの第2のコイルの真下に垂直に積層される。
第1の導電層を堆積するステップは、第1のインダクタの1回巻かれた第1のコイルと、第2のインダクタの少なくとも1回巻かれた第1のコイルとを堆積するステップを含み得る。第2の導電層を堆積するステップは、第1のインダクタの1回巻かれた第2のコイルと、第2のインダクタの少なくとも1回巻かれた第2のコイルとを堆積するステップを含み得る。第2のインダクタの第1および第2のコイルの各々は、同じ巻数を有し得る。
同じ導電層内にある、第1のインダクタのあるコイルと、第2のインダクタのあるコイルとは、同じ方向に電流を流すように構成され得る。
別の実施形態は、IC内で実現されるT−コイル回路網を含み得る。T−コイル回路網は、ICの入力パッドに結合される第1の端子と、ICの入力素子に結合される第2の端子とを含む第1のインダクタを含み得る。第1のインダクタは、複数の導電層に配置された、複数の垂直方向に積層されたコイルを含み得る。T−コイル回路網は、また、第1の端子と第2の端子とを含む第2のインダクタを含み得る。第2のインダクタの第2の端子は、第1のインダクタの第2の端子に結合され得る。第2のインダクタは、複数の垂直方向に積層されたコイルを含み得るが、第2のインダクタの各々のコイルは、少なくとも1回の巻き数を有するとともに同じ巻き数を有する。さらに、複数の導電層のうちの各々の導電層は、第1のインダクタの単一のコイル内に配置された第2のインダクタの単一のコイルを含み得る。DI構造は、また、第1の端子と第2の端子とを含む終端抵抗を含み得る。終端抵抗の第1の端子は、第2のインダクタの第1の端子に結合され得る。終端抵抗の第2の端子は、IC内の所定の電位に結合され得る。
ある態様において、第1のインダクタの複数のコイルと、第2のインダクタの複数のコイルとは、垂直軸に同心であり得る。第1のインダクタの線幅は、第2のインダクタの線幅よりも大きくあり得る。その場合、第2のインダクタの各々のコイルは、第1のインダクタの各々のコイルよりも大きな巻数を含み、第1のインダクタと第2のインダクタとでほぼ同じ誘導係数を生成し得る。
半導体集積回路(IC)内での使用のための二重インダクタ構造を図示する第1のトポグラフィック図(topographical view)である。 図1の二重インダクタ構造を図示する側面図である。 図1の二重インダクタ構造を図示する第2のトポグラフィック図である。 図1の二重インダクタ構造を図示する三次元斜視図である。 T−コイル回路網を含む回路を図示する回路図である。
詳細な説明
明細書は、新規と見なされる実施の形態の特徴を定義する特許請求の範囲で結ばれるが、発明の実施の形態は、図面とともに明細書を考慮することによって、よりよく理解されるであろう。要求されるように、本明細書では、詳細な実施の形態が開示される。しかしながら、開示された実施形態は発明の構成の単なる例であって、さまざまな形態で実施可能であることが理解されるべきである。したがって、本明細書で開示された具体的な構造上および機能上の詳細は、限定するものと解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲の基礎として、および、本発明の構成が仮想的に、任意の適切に詳細な構造でさまざまなに採用されることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。さらに、本明細書で使用される用語および文言は、制限することを意図するものではなく、本発明の実施の形態の理解できる説明を提供することを意図するものである。
この明細書内に開示される実施の形態は、半導体集積回路(IC)に関する。より特定的には、実施の形態は、IC内の使用のための二重インダクタ構造に関する。二重インダクタ構造は、IC製造プロセスにおいて利用可能な2以上の導電層に及んで構築される2つのインダクタで実現可能である。二重インダクタ構造の第1のインダクタおよび第2のインダクタの各々のコイルは、各々のインダクタの巻線間容量を低減し、高周波において各々のインダクタのコイルの内部に電流を流す方法で、垂直方向に積層することができる。
たとえばT−コイル回路網において実現される場合、二重インダクタ構造の低い巻線間容量は、T−コイル回路網が、無線周波数(RF)信号を受信するように構成されたIC入力ノードに配置される場合には、そのT−コイル回路網によって帯域がより一層改善される。さらに、第1のインダクタがT−コイル回路網を通じた静電放電(ESD)経路に沿って配置される場合には、垂直方向に積層された二重インダクタ構造によって、第1のインダクタの誘導係数における最小の変化量で第1のインダクタのコイルの線幅を変化させることができる。たとえば、第1のインダクタのコイルを広げることは、ESD事象の間における第1のインダクタのESD性能を高めることができる。
図1は、1つの実施の形態に従う、IC内の実現のための二重インダクタ構造100を図示する第1のトポグラフィック図である。図1は、二重インダクタ構造(DI構造)100の第1の導電層(層)105を示す。DI構造100を含むICは、IC基板(図示せず)上に積層された複数の導電層を含むことができる。DI構造100は、ICの2以上の導電層において実現可能であるので、層105は、IC基板の上の最も高いところに位置する、DI構造100の導電層であり得る。
層105内において、所定の面積を有する導電材料の領域が、任意のさまざまな絶縁材料、たとえばシリコン酸化膜内に配置され得るとともに、その絶縁材料によって囲まれ得る。層105内の導電材料は、現在のIC製造プロセスにおいて典型的に含まれるRF素子製造材料だけでなく、単一経路接続金属(single routing interconnect metal)を含み得る。銅、アルミニウム、タングステン、またはシリサイド金属層のような金属が、層105の導電材料を実現するために用いられ得る。層105は、インダクタ110の一部と、インダクタ115の一部とを含み得る。
図1を参照して、インダクタ110の第1のコイルは層105内に配置される。インダクタ110の第1のコイルは、ビア120とノード125とを含み得る。ノード125はインダクタ110の第1の端子である。ノード125は、層105内のインダクタ110の第1のコイルを実現する、あるいは経路付ける(route)ために用いられる導電材料を、DI構造100が実現されるICの他の構成要素に電気的に結合することができる。たとえば、ノード125は、ICの入力パッドに電気的に結合されることができる。層105におけるインダクタ110の第1のコイルは、1回巻き(single turn)のコイルとして実現可能である。インダクタ110の各々の他のコイルもまた、この明細書内でより詳細に説明されるように、1回巻きによって実現可能である。
この明細書において用いられるように、「線幅」との用語は、インダクタ110および115の各々のコイルを実現するために用いられる、経路付けられた導電材料のことを指す。たとえば、線幅140は、層105におけるインダクタ110の1回巻きコイルを経路付けるために用いられる導電材料の幅を示す。1つの実施形態において、線幅140は、各々のコイルに対して、インダクタ110を実現するために用いられる導電材料の全体の長さにわたり一定、または実質的に一定であり得る。他の実施形態において、線幅は、導電材料の長さにわたり変化する。
ビア120は、IC製造プロセスにおいて典型的に用いられる1以上のビア構造を表現し得るものであり、IC内の異なる、たとえば別々の導電層を電気的に結合する。これらの異なる導電層は、たとえばフィールド酸化膜のような絶縁層によって垂直方向に分離可能であるので、ビア120は、絶縁層を貫通して、層105を、層105の下の導電層に電気的に結合させる垂直方向の導電経路を生成することができる。ビア120は、2つの隣接する導電層を結合させる単一のビア、または、垂直方向に積層されて隣接していない導電層を電気的に結合させる2以上のビアであり得る。
この明細書で用いられるように、「隣接していない導電層」との文言は、1以上の追加の導電層によって分離される第1の導電層および第2の導電層を示し得る。たとえば、IC製造プロセスは、IC基板上の最も低い導電層である第1の金属層、すなわちIC基板に最も近い金属層を伴う4つの金属接続層を含み得る。第4の金属層は、IC基板上の最も高い導電層であり、たとえば、この例ではIC基板から最も遠くに離れた金属層であり得る。したがって、第1の金属層および第2の金属層は隣接し、第1の金属層および第2の金属層を垂直方向に結合する単一のビアによって電気的に結合可能である。しかしながら、第4の金属層と第2の金属層とは、その第2の金属層と第4の金属層との間に配置された第3の金属層によって、隣接していない導電層となる。隣接していない導電層である、第2の金属層および第4の金属層は、電気的に結合されるために、2以上のビアの積層体を必要とする。
インダクタ115の第1のコイルは、ビア130とノード135とを含み得る。ノード135は、インダクタ115の第1の端子であり、その第1の端子は、インダクタ115の第1のコイルを実現する、あるいは経路付けるために用いられる導電材料を、DI構造110が実現されるICの他の回路部品に電気的に結合させることができる。層105上のインダクタ115の第1のコイルは、少なくとも1回巻かれたコイルとして実現可能である。さらに、インダクタ115の各々の別のコイルは、少なくとも1回の巻数で実現可能である。インダクタ115の各々のコイルは、同等または等しい数の巻数を含み得るが、巻数の一部または全体のいずれであるかは、この明細書で後に詳細に説明されるであろう。インダクタ110と同じく、インダクタ115を実現するために用いられる導電材料の線幅は、インダクタ115の各々のコイルを通じて一定であり得る。
ビア120と同じく、ビア130はIC製造プロセス内でさまざまな導電層を電気的に結合させるためにIC製造プロセスで典型的に用いられる1以上のビア構造を表わし得る。ビア130は、2つの隣接する金属層を電気的に結合させる単一のビア、または、2つの隣接していない導電層を電気的に結合させる2以上の垂直方向に積層されたビアであり得る。
インダクタ115の第1のコイルは、インダクタ110の第1のコイルの内側の周辺に配置される。インダクタ110の第1のコイルおよびインダクタ115の第1のコイルは同心である。間隔145は、インダクタ110の導電材料とインダクタ115の導電材料との間の距離を表わす。間隔145は、インダクタ110および115の所望の誘導係数、インダクタ110および115の間の必要とされる磁気結合、DI構造100の実現のために準備されたダイ面積、またはDI構造100が実現される製造プロセスのための金属の最小間隔の規則を含む、さまざまな要因によって決定され得る。間隔145は、インダクタ115の外側の端の長さ、およびインダクタ110の内側の端の長さにわたり、一定または実質的に一定であってもよい。
インダクタ110および115の誘導係数、およびインダクタ110と115との間の磁気結合は、インダクタ110および115の各々のコイルの外側の周囲の直径を変化させることによって変化し得る。コイルの内側の周辺の「空洞の(hollow)」すなわち空の領域を増大させることによって、および/または、コイルの巻線の間の間隔を増大させることによって、コイルの直径を変更することが実現可能である。直径を変化させることは、インダクタ110およびインダクタ115を形成するために用いられる金属配線の全体の長さを変化させる。さらに、あるいは代わりに、インダクタ110および115の誘導係数は、インダクタ110および115を実現するために用いられる導電層の数、すなわちコイルの数を変更することによって変更可能である。たとえば、インダクタ110および115の誘導係数は、最も低い導電層において、インダクタ110および115の各々にさらなるコイルを追加することによって増大させることができる。この方法では、インダクタ110および115の誘導係数は、大きな離散的な量によって、たとえば、2つのコイルインダクタに追加される第3のコイルによって調整可能である。さらに、あるいは代わりに、インダクタ110および115の誘導係数を増大させるために、インダクタ110および115を実現するために用いられる各々の導電層内のコイルの外側の周辺の直径を増大させることができる。この方法において、インダクタ110および115の誘導係数は、それぞれ、連続的な範囲にわたり緩やかに調整可能である。対応して、導電層を取除くことにより、あるいは各々の導電層のコイルの外側の周辺を減少させることによって、インダクタ110および115の誘導係数を減少させることができる。
なお、ノード125とノード135との間のいずれかの方向に電流が流れる場合に、インダクタ110のコイルおよびインダクタ115のコイル内で電流が同じ方向に流れるように、インダクタ110および115のコイルの経路の方向が定められなければならないということが理解されるべきである。そのような方法に従ってインダクタ110および115のコイルを経路付けることにより、動作中にDI構造100内でインダクタ110とインダクタ115との間の磁気結合が生成される。
図2は、別の実施の形態に従う、図1のDI構造100を図示する側面図である。図2は、DI構造100内のインダクタ110および115の多層構成を示す。したがって、同様の符号は、この明細書を通じて同じ要素を参照するために用いられる。図2では、4つの導電層によって実現されているが、DI構造100を実現するために2以上の任意の数の導電層を使用することができる。すなわち図2は、明確さと説明の目的のために提供されるものであり、この明細書内で開示される実施の形態を制限することを意図するものではない。
DI構造100は、コイル205,210,215,220と、ビア120,130,235,240,245,250とを含み得る。インダクタ115のコイルがインダクタ110の内側の周辺内で同心に配置されているので、図2では、インダクタ110のコイルのみが見えている。すなわち、コイル205−220の各々は、インダクタ110のコイルを表わす。コイル205−220の各々は、IC内の異なる隣接する導電層に存在する。たとえば、コイル205は、層105に配置される。コイル210は、層255に配置される。コイル215は層260に配置される。コイル220は層265に配置される。
コイル205−220の各々は、絶縁層270によって、隣接するコイル、または基板275から垂直方向に分離される。各々の絶縁層270は、現在のIC製造プロセスで利用可能な任意のさまざまな絶縁材料、たとえばシリコン酸化膜で形成可能である。コイル205−220の各々は、インダクタ115のコイルと同様に、垂直軸に対して同心であり得る。1つの実施形態において、インダクタ110および/またはインダクタ115の2以上のコイルが、隣接していない導電層に存在し得る。より特定的には、インダクタ110およびインダクタ115のいずれのコイルも含んでいない1以上の導電層を、インダクタ110および115の各々の少なくとも1つのコイルを実際に含んでいる2つの導電層の間に配置することができる。
ビア120,130,235−250は、絶縁層270を貫通してインダクタ110および115の各々のコイルを電気的に結合する。絶縁層270は、DI構造100を実現するために用いられる4つの導電層を電気的に絶縁する。ビア120は、コイル205をコイル210に電気的に結合させる。ビア235は、コイル210をコイル215に電気的に結合させる。ビア245は、コイル215をコイル220に電気的に結合させる。この方式において、ビア120,235,245は、インダクタ110のコイル205−220を含む連続的な導電経路を生成する。すなわち、インダクタ110は、インダクタ110を実現するために用いられる、層105,255,260,265を電気的に結合させるビア120,235,245によって、絶縁層270を貫通して延在する。
同様に、ビア130,240,250は、インダクタ115(図示せず)のコイル同士を電気的に結合させて、絶縁層270を貫通して延びる連続的な導電経路を生成する。ビア130,245,250の各々の水平方向の位置は、インダクタ115のコイルを実現するために用いられる巻数に依存する。図2において示されるように、ビア120,130,235−250の位置は、説明の目的のみのために示されるものであり、この明細書内で開示される実施形態を制限することを意図するものではない。
典型的には、インダクタ内を流れる電流の周波数がRFレベルまで増大するのに伴い、インダクタを実現するために用いられる導電体の中の電流の分布に対して、表皮効果が影響を及ぼし始める。表皮効果は、導電体内で交流電流が分布するための交流電流の傾向であり、導電体の表面近くの電流密度が導電体の中心における電流密度よりも大きくなる。電流は、「表皮」すなわち導電体の表面を流れやすくなり、平均的な深さは表皮深さと呼ばれる。電流の周波数が高くなるに伴い、電流を流す導電体の断面積がより小さくなるために、表皮効果は導電体の実効抵抗を増大させる。
したがって、高い周波数において、導電体の誘導インピーダンスが大きくなり、それによって導電体のインダクタンスの値を最小化するが、それは電流がほとんど導電体の表面を流れ始めるためである。DI構造100内のコイル、たとえばコイル205−220および/またはコイル405−420を垂直方向に積層することは、隣接する導電層における、DI構造100のコイルの間での強い磁気結合、すなわちKがほぼ1に等しくなることをもたらし得る。結果として、隣接する導電層に垂直方向に積層されたコイルの間において、強い磁場を生成することができ、その磁場は各々のコイルを実現するために用いられる導電材料の内部、あるいは内側の端に沿って電流を流す。すなわち、各々のコイルの内部において、垂直方向に積層されたコイルの間に生成された磁場により、コイルの空洞の中央部に最も近い導電材料の部分に沿って電流が流れる。適度な周波数、たとえばほぼ5ギガヘルツ(GHz)を超える周波数において、DI構造100内の垂直方向に積層されたコイルによる磁気結合が生じ始める。垂直方向に積層されたコイルの各々の内部において電流が流れることにより、積層されたコイルにより実現されるインダクタのインダクタンスの値が、コイルの線幅に対して独立したものとなる。
DI構造100がIC内のT−コイル回路網内に取込まれる場合、インダクタ110は典型的には、ICの入力パッドに電気的に結合される。結果として、ICの入力パッドにおいて生じるESD事象は、インダクタ110を流れるESD電流をもたらし得る。ESD事象は比較的高速の事象であるものの、ESD事象に関連付けられる周波数は、RF周波数に対して数次のオーダで小さい。ESD事象は、典型的にはRF周波数以下の周波数での事象であるので、ESD事象の間には、表皮効果がインダクタ110内の電流に大きな影響を与えない。
積層されたコイルで実現されるインダクタのインダクタンスの値が、コイルの線幅に対して独立であるので、インダクタ110の誘導係数およびコイル間の結合係数の大幅な変更なしに、インダクタ110のコイルの線幅を増大させることができる。磁場効果により、インダクタ110の誘導係数の最小の変化でインダクタ110のESD電流処理能力を改善するためにインダクタ110のコイルの線幅を増大させることができる。同じ磁場効果は、また、インダクタ115が、インダクタ110と同じ誘導係数を有しながら、インダクタ110よりも狭い線幅であることを可能にする。
さらに、DI構造100内で実現されるような積層されたインダクタ構造の使用は、単一層のインダクタよりも低い巻線間容量(CBI)を与える。積層インダクタ構造の解析は、積層インダクタを実現するために用いられる、異なる導電層内の各々のコイルの間に現われる電圧変化によって、積層インダクタに関連付けられる寄生容量が大きな影響を受けることを明らかにする。結果として、コイルによるCBIへの寄与は、積層インダクタを生成するために用いられる各々の下向きの導電層で減少する。積層されたインダクタを解析する場合、2つの高さの積層インダクタに対するCBIの値を評価する式は、CBI=1/12(4C1+C2)と表わすことができるが、ここで、C1はインダクタの頂部のコイルに関連付けられる容量を表わし、C2は積層インダクタの下部のコイルに関連付けられる容量を表わす。2つの高さの積層インダクタのCBIの式は、CBIに対して、C1の影響がC2の影響よりもずっと大きいことを表わす。
n層に積層されたインダクタのCBIの一般化された式は、次のように表わされる。
上記のCBIの式は、積層インダクタを実現するために用いられる導電層の数が増えるに従って、積層インダクタの巻線間容量が大幅に減少することを表わす。従来の二重インダクタIC構造は、典型的な1ナノヘンリー(nH)ICインダクタに対して数十フェムトファラッド(fF)でのCBIの値を達成するが、二重インダクタ構造100は、1nH ICインダクタに対して6fFと同じぐらい低いCBIの値を達成することができる。DI構造100によって与えられるCBIの減少は、DI構造100内のインダクタ110および115の各々の自己共振周波数を増大させる。減少したCBIのT−コイル回路網の性能に対する影響のさらなる詳細は、この明細書において、図5の説明により与えられる。
さらに、典型的なIC製造プロセスによるインダクタ110および115のコイルの垂直方向の積層によって、水平方向のダイ面積をさらに消費することなく、インダクタ110および115のコイルの間で間隔を増大させることができる。異なる導電層においてインダクタ110および115の各々のコイルを垂直方向に積層することによって間隔を増大させることにより、インダクタ110および115のCBIの値をさらに減少させることができる。
図3は、図1のDI構造100を示すトポグラフィック図である。より特定的には、図3は、DI構造100の別の導電層、すなわち層265を示す。層265は、DI構造100を実現するために用いられる2以上の導電層のうちのある導電層であり、IC基板上の最も低い層である。すなわち、層265は、DI構造100を形成するために用いられるすべての層のうち、IC基板に最も近い。
図3を参照して、インダクタ110の4番目のコイル、すなわちコイル220は、層265内に示されている。インダクタ110のコイル220は、ビア245とノード305とを含み得る。ノード305は、インダクタ110とインダクタ115との間の共通の端子であり、インダクタ110とインダクタ115とを直列に電気的に結合させる。たとえば、T−コイル回路網内において、ノード305はT−コイル回路網が実現される入力デバイスに結合される出力端子であり得る。インダクタ110の他のコイルと同様に、層265におけるインダクタ110のコイル220は、1回巻きのコイルとして実現される。
ビア245は、層265におけるインダクタ110の1回巻きコイル220を、次に最も高い、隣接する層内のインダクタ110の1回巻きのコイル、すなわちコイル215に結合させる。ビア245は、2つの隣接する導電層を結合させる単一のビア、あるいは上記のような、隣接していない導電層を電気的に結合させるために垂直方向に積層された2以上のビアであり得る。
インダクタ115の4番目のコイルはビア250を含み得る。インダクタ115の4番目のコイルは、層265に配置されているが、少なくとも1回巻かれたコイルとして実現され得る。示されるように、インダクタ115の各々のコイルは、インダクタ115の各々の別のコイルと同じ巻数を含み得る。ビア245と同様に、ビア250は2つの隣接する導電層を結合させる単一のビア、または隣接していない導電層を電気的に結合させるために垂直方向に積層された2以上のビアであり得る。インダクタ115の4番目のコイルは、インダクタ110の4番目のコイルの内側の周辺に、同心で配置される。
図4は、別の実施形態に従う図1のDI構造100を示す三次元(3−D)斜視図である。図4は、DI構造100の多層構成を3−Dで示す。図4では4つの導電層で実現されているが、2以上の任意の数の導電層を、DI構造100を実現するために用いることができる。したがって、図4に示された実施形態は、明確さおよび説明の目的のみで与えられるものであり、この明細書内で開示された実施形態を制限することを意図するものではない。DI構造100は、インダクタ110および115を含み得る。
示されるように、インダクタ110は、コイル205,210,215,220を含む。ノード125は、インダクタ110の第1の端子である。コイル205−220の各々は、1回巻きによって形成される。インダクタ115は、コイル405,410,415,420を含み得る。ノード135は、インダクタ115の第1の端子である。図示された例において、コイル405−420の各々は、1回半巻きで実現される。インダクタ115のコイル405−420の各々は、コイル205−220のそれぞれの内側の周辺に配置されて、コイル205−220の各々と同じ導電層内に配置される。
コイル205−220と405−420との各々は、DI構造100における各々の別のコイルに対する垂直軸に対して同心である。コイル205−220は垂直方向に積層され、コイル205−220の各々は、同じ外側周辺直径、同じ一定の線幅、および1回巻きを有する。コイル405−420は垂直方向に積層され、コイル405−420の各々は、同じ外側周辺直径と、同じ一定の線幅と、同じ巻数とを有する。インダクタ110および115は、同じ誘導係数を有するように実現可能である。コイル205−220の各々と、コイル405−420の各々とは、図4においては、同じ外側周辺直径と、同じ一定の線幅と、同じ巻数とを有するように実現されるが、コイル205−220とコイル405−420との各々のコイルの外側周辺直径、線幅および巻数は、DI構造100の設計上の要請に従って変更可能である。したがって、図4に示された実施形態は、明確さおよび説明の目的のみによって与えられるものであり、この明細書内で開示される実施形態を制限することを意図するものではない。
インダクタ110および115は同じ誘導係数を有しているが、インダクタ115よりも大きなESD電流処理能力をインダクタ110に与えるために、コイル205−220の各々の線幅は、コイル405−420の各々の線幅よりも大きい。磁場は、一部分は、インダクタ110および115の各々のコイルを垂直方向に積層することで生じるが、インダクタ110とインダクタ115とで同じ線幅を維持することなく、インダクタ110および115に対して同じ誘導係数を実現することを可能にする。インダクタ115の誘導係数を得るために、インダクタ115のコイルは1以上の巻数で実現可能であり、その誘導係数は、インダクタ110の誘導係数とほぼ等しい。
ビア120,130,235−250、または類似する層間接続構造は、上記のようにインダクタ110および115の各々のコイルを結合させる。ノード305は、インダクタ110および115の両方に共通な第2の端子であり、インダクタ110およびインダクタ115を直列に電気的に結合させる。各々の導電層内において、インダクタ110のコイルとインダクタ115のコイルとは、反対の巻き方向で経路付けられる。インダクタ110および115の経路がこの方法で構成される場合、ノード125とノード135との間のいずれかの方向での電流が、各々の導電層内の同じ方向で、インダクタ110および115のコイルを流れる。
1つの実施形態において、DI構造100は、図4に示されるように、反転可能である。その場合、コイル205および405は、IC基板に最も近くに配置される、DI構造100を実現するために用いられる導電層に存在する。コイル210および410は、コイル205および405の上に存在する、DI構造100を実現するために用いられる、次の最も高い導電層に存在する。さらに、コイル215および415は、コイル210および410の上に位置する、DI構造100を実現するために用いられる次の導電層に存在する。コイル220および420は、IC基板から最も遠くに離れて位置する、DI構造100を実現するために用いられる導電層に存在し得る。したがって、ノード125および135は、IC基板に最も近くに位置する、DI構造100を実現するために用いられる導電層に存在し得る。ノード305は、IC基板から最も遠くに離れて位置する、DI構造100を実現するために用いられる導電層に存在し得る。
図5は、別の実施形態に従う、T−コイル回路網を含む回路500を示す回路図である。回路500は、ICの入力ノードを示す。示されるように、T−コイル回路網は、入力ノードのインピーダンスと、その入力ノードに入力信号を与えるソースの出力のインピーダンスとの間の整合を改善するために、入力ノードにおいて実現されてきた。回路500は、インダクタ110および115を備えるDI構造100を含み得る。
回路500は、入力素子505と、入力パッド510と、ESD素子515および520と、T−コイル回路網525とを含み得る。入力素子505は、外部高周波信号を入力信号として受けるように構成された、IC内の任意の入力素子であり得る。図5において、入力素子505は、金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)として表わされる。入力素子505は、IC製造プロセスで利用可能な任意のさまざまな素子で実現可能であるので、MOSFETを用いて入力素子505を表わすことは、この明細書で開示された実施形態を制限することを意図するものではない。入力素子505は、IC内のさらなる入力回路530に電気的に結合され得る。さらなる入力回路530は、入力パッド510を介して受信された入力信号を処理するための入力素子505と電気的に結合され得る、さらなる素子または回路を表わし得る。
示されるように、ソース580は、ICの入力ピン(図示せず)を介して入力パッド510と電気的に結合される。ソース580は、信号生成器590を含み得る。ソース580のインピーダンスは、ソース580の出力595を見ると、RSource585として表わされる。ソース580は、出力595を通じて入力パッド510に入力信号を与え得る。入力信号は、RF入力信号であり得る。
入力パッド510は、IC製造プロセスで利用可能な任意のパッド構造であり得て、ICの外部の信号をICの内部回路に与えることができる。入力パッド510は、T−コイル入力ノード(入力ノード)535においてT−コイル回路網525と電気的に結合される。入力パッド510は、入力信号を入力素子505に結合させる信号経路の一部であり得る。
ESD素子515および520はT−コイル出力ノード(出力ノード)540に電気的に結合される。出力ノード540は、入力素子505に信号を与える。図5において、ESD素子515および520は、IC製造プロセスで利用可能な任意のさまざまな素子または回路であり得て、それらは入力素子505をESD事象から保護することを可能にする。
T−コイル回路網525は、インダクタ110および115と、RTM560として示される終端抵抗とを備えるDI構造100を含み得る。T−コイル回路網525は、さまざまな寄生容量を含み得る。1つのそのような寄生容量は、実際の回路素子ではないが、図5においてはCL545と表わされる。CL545は、出力ノード540、すなわち入力素子505の入力ノードにおいて現われる寄生容量の合計を表わす。したがって、CL545は、T−コイル回路網525によって見られる負荷容量を表わす。CL545は、出力ノード540に電気的に結合された素子と関連付けられるさまざまな寄生容量を含み得る。たとえば、CL 545は、入力素子505と関連付けられるゲート容量と、素子を出力ノード540に結合させる配線に関連付けられた容量と、ESD素子515および520に関連付けられた容量などを含み得る。CL545は、ICおよびICパッケージに関連付けられたさまざまな寄生インダクタンスおよび寄生容量に従って、ソース580に対する複素インピーダンスを表わし得る。
BI565は、インダクタ110および115に関連付けられた巻線間容量を表わす。この明細書で用いられるように、「巻線間容量」は、インダクタの接近して配置された巻線間の容量結合によって起こされる寄生容量を表わす。典型的には、巻線間容量は、インダクタの巻線の線幅が増大するに従って増大する。対応して、巻線間容量は、巻線の線幅が減少するに従って減少する。インダクタ110および115の各々は垂直方向に積層されたインダクタであるので、巻線間容量への線幅の影響が大幅に減少する。CBI565の値は、寄生容量として表わされており、回路500内における実際の容量ではないが、インダクタ110および115の各々の巻線の線幅が増大あるいは減少しても大きく増大または減少しない。さらに、線幅の効果の排除が変化することにより、垂直方向に積層されたインダクタ110および115のCBI565の値は、インダクタ110および115を実現するために用いられる2以上の導電層を通じてインダクタ110および115のコイルを分配することによって、大きく減少する。
入力ノードにおいて実現される場合、T−コイル回路網525は、入力素子505と関連付けられた複素インピーダンスを相殺して、ソース580に大部分抵抗性のインピーダンスを与えることができるが、ソース580は、高周波入力信号を生成して入力素子505を駆動する。典型的には、RFシステムの入力ノードおよび出力ノードは、50オームの整合した特性インピーダンスを有するように設計される。したがって、RSource585およびRTM560は、各々、ほぼ50Ωの特性インピーダンスで実現される。T−コイル回路網525は、適切に実現される場合には、ソース580の出力595で見た複素インピーダンスを相殺する効果を有することができ、したがって、ICの入力ノードは、ソース580から見て、RTM560とほぼ等しい、純粋な抵抗であるRSource585となる。なお、図5を参照して用いられた値は、図示のみの目的であり、本明細書で開示される実施形態を制限することを意図するものではないということが理解されるべきである。
垂直方向に積層されたインダクタ110および115によってCBI565を減少させることは、ICの入力ノードだけでなく、T−コイル回路網525に関連付けられる複素インピーダンスを減少させることができるとともに、T−コイル回路網にとって可能な最大の理論上の帯域拡張にIC入力ノードが到達することを可能にする。T−コイル回路網525において、本明細書で開示されたDI構造を用いることは、T−コイル回路網なしでの同じ入力ノードと比べてほぼ2.7倍の帯域幅の増大をもたらすことができる。たとえば、T−コイル回路網を有していない従来のIC受信回路は、ほぼ12.7GHzの最大入力帯域を達成するが、3つの導電層DI構造を有するT−コイル回路網を備えた同じIC受信回路は、ほぼ30GHzの入力帯域を達成することができる。この例において、T−コイル回路網は、ほぼ2.4倍に帯域を増大させた。典型的には、ICの従来のインダクタ構造を利用するT−コイル回路網は、T−コイル回路網を有さない入力ノードのほぼ1.6倍に帯域を大きくすることしか達成できない。
図5を参照して、インダクタ110は、ノード535において入力パッド510に電気的に結合されるとともに、ノード540において、入力素子505とESD素子515および520とに電気的に結合される。ESD事象の間、インダクタ110は、入力パッド510からESD素子515および/またはESD素子520を通るESD電流経路に直列に接続される。この場合、インダクタ110が実現される導電材料は、ESD事象の間にインダクタ110を流れるピーク電流レベルを処理する能力を有することを必要とする。インダクタ110を実現するために用いられる積層インダクタ構造の線幅は、インダクタ110の誘導係数にわずかな影響しか与えないので、インダクタ110の誘導係数を大きく増大させることなく、インダクタ110の線幅を増大させてインダクタ110のESD電流処理能力を改善させることができる。したがって、T−コイル回路網525のESD性能を大幅に改善させることができる。
本明細書に用いられる「1つの」(「a」,「an」)との用語は、1以上として定義される。本明細書において用いられる「複数」との用語は、2以上として定義される。本明細書において用いられる「他の」との用語は、少なくとも2番目あるいはそれ以上として定義される。本明細書において用いられる「含む(including)」および/または「有する(having)」との用語は、「備える(comprising)」すなわち開放的記載として用いられる。本明細書において用いられる「結合される(coupled)」との用語は、接続として定義されるが、介在する要素なく直接的であるか、1以上の介在する要素によって間接的であるかは、指定されない限りはどちらも含む。2つの要素は、また、機械的に、電気的に、あるいは通信チャネル、経路、ネットワークまたはシステムを通じて通信可能に結合され得る。
本明細書において開示された実施の形態は、その精神または本質的な属性を逸脱することなく他の形態で実施され得る。したがって、本発明の実施の形態の範囲が示されているので、以上の明細書ではなく、以下に続く特許請求の範囲を参照すべきである。

Claims (10)

  1. 半導体集積回路(IC)内で実現される二重インダクタ構造であって、
    前記二重インダクタ構造は、
    第1の複数のコイルを備える第1のインダクタを備え、前記第1の複数のコイルのうちの各々のコイルは、複数の導電層のうちの異なる導電層内に配置され、前記第1の複数のコイルは、一方が他方の真下にあるように垂直方向に積層されるとともに垂直軸に対して同心であり、
    第2の複数のコイルを備える第2のインダクタをさらに備え、前記第2の複数のコイルのうちの各々のコイルは、複数の導電層のうちの異なる導電層内に配置され、
    前記第2の複数のコイルは、一方が他方の真下にあるように垂直方向に積層されるとともに前記垂直軸に対して同心であり、
    前記第1の複数のコイルの線幅は、前記第2の複数のコイルの前記線幅よりも大きく、
    前記第1のインダクタの前記第1の複数のコイルは、少なくとも1つのビアによって直列に結合され、前記第2のインダクタの前記第2の複数のコイルは、少なくとも1つのビアによって直列に結合され、
    各々の導電層内において、前記第2の複数のコイルのうちのあるコイルは、前記第1の複数のコイルのうちのあるコイルの内側の周辺に配置され
    前記第1の複数のコイルのうちの各々のコイルは、1回の巻数と、前記第1の複数のコイルの各々の他のコイルと同じ線幅とを有し、
    前記第2の複数のコイルのうちの各々のコイルは、少なくとも1つの巻数と、前記第2の複数のコイルの各々の他のコイルと同じ線幅および同じ巻数とを有する、二重インダクタ構造。
  2. 前記ICの入力パッドに結合された、前記第1のインダクタの第1の端子と、
    前記ICの内部ノードに結合された、前記第2のインダクタの第1の端子とをさらに備え、
    前記第1のインダクタの前記第1の端子と、前記第2のインダクタの前記第1の端子とは、前記複数の導電層のうちの、前記ICの基板から最も遠くに離れた前記導電層に配置され、
    前記第1のインダクタおよび前記第2のインダクタに結合された第2の端子をさらに備え、
    前記第2の端子は、前記複数の導電層のうちの、前記基板に最も近い前記導電層に配置され、
    前記第2の端子は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとに直列に、電気的に結合される、請求項1に記載の二重インダクタ構造。
  3. 前記ICの入力パッドに結合された、前記第1のインダクタの第1の端子と、
    前記ICの内部ノードに結合された、前記第2のインダクタの第1の端子とをさらに備え、
    前記第1のインダクタの前記第1の端子と、前記第2のインダクタの前記第1の端子とは、前記複数の導電層のうちの、前記ICの基板に最も近い前記導電層に配置され、
    前記第1のインダクタおよび前記第2のインダクタに結合される第2の端子をさらに備え、
    前記第2の端子は、前記複数の導電層のうちの、前記基板から最も遠くに離れた前記導電層に配置され、
    前記第2の端子は、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとに直列に、電気的に結合される、請求項1に記載の二重インダクタ構造。
  4. 同じ導電層内にある、前記第1の複数のコイルのうちのあるコイルと、前記第2の複数のコイルのうちのあるコイルとは、同じ方向に電流を流すように構成される、請求項1からのいずれか1項に記載の二重インダクタ構造。
  5. 前記第2の複数のコイルのうちの各々のコイルは、前記第1の複数のコイルのうちの各々のコイルよりも大きい巻数を有して、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとでほぼ等しい誘導係数を生成する、請求項1からのいずれか1項に記載の二重インダクタ構造。
  6. 前記第1のインダクタの前記誘導係数は、前記第2のインダクタの前記誘導係数にほぼ等しい、請求項1からのいずれか1項に記載の二重インダクタ構造。
  7. 半導体集積回路(IC)内で二重インダクタ構造を実現する方法であって、
    前記方法は、
    第1のインダクタの第1のコイルと、第2のインダクタの第1のコイルとを備える第1の導電層を堆積するステップを備え、
    前記第2のインダクタの前記第1のコイルは、前記第1のインダクタの前記第1のコイル内に堆積され、
    前記第1の導電層上に第1の絶縁層を堆積するステップと、
    前記第1の絶縁層上に第2の導電層を堆積するステップとをさらに備え、前記第2の導電層は、前記第1のインダクタの第2のコイルと、前記第2のインダクタの第2のコイルとを備え、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層とは、前記第1の絶縁層を貫通する垂直な導電経路を形成する第1のビアを介して電気的に結合され、
    前記第1のインダクタの前記第1および第2のコイルは、一方が他方の真下にあるように垂直方向に積層され、直列に結合され、垂直軸に対して同心であり、
    前記第2のインダクタの前記第1および第2のコイルは、一方が他方の真下にあるように垂直方向に積層され、直列に結合され、前記垂直軸に対して同心であり、
    前記第1のインダクタの各々のコイルの線幅は、第2のインダクタの各々のコイルの前記線幅よりも大きく、
    前記第1および第2の導電層の各々において、複数の前記第2のコイルのうちのあるコイルは、複数の前記第1のコイルのうちのあるコイルの内側の周辺に配置され
    前記第1のインダクタの前記第2のコイルは、前記第1のインダクタの前記第1のコイルと同じ線幅を有し、
    前記第2のインダクタの前記第2のコイルは、前記第2のインダクタの前記第1のコイルと同じ線幅を有する、方法。
  8. 前記第2の導電層上に第2の絶縁層を堆積するステップと、
    前記第2の絶縁層上に第3の導電層を堆積するステップとをさらに備え、前記第3の導電層は、前記第1のインダクタの第3のコイルと、前記第2のインダクタの第3のコイルとを備え、
    前記第2の導電層と前記第3の導電層とは、前記第2の絶縁層を貫通する垂直な導電経路を形成する第2のビアを介して電気的に結合され、
    前記第1のインダクタの前記第3のコイルは、前記第1のインダクタの前記第2のコイルと同じ線幅を有し、前記第1のインダクタの前記第2のコイルの真下に垂直に積層され、
    前記第2のインダクタの前記第3のコイルは、前記第2のインダクタの前記第2のコイルと同じ線幅を有し、前記第2のインダクタの前記第2のコイルの真下に垂直に積層される、請求項に記載の方法。
  9. 前記第1の導電層を堆積するステップは、前記第1のインダクタの1回巻かれた前記第1のコイルと、前記第2のインダクタの少なくとも1回巻かれた前記第1のコイルとを堆積するステップを備え、
    前記第2の導電層を堆積するステップは、前記第1のインダクタの1回巻かれた前記第2のコイルと、前記第2のインダクタの少なくとも1回巻かれた前記第2のコイルとを堆積するステップを備え、
    前記第2のインダクタの前記第1および第2のコイルの各々は、同じ巻数を有する、請求項7または8に記載の方法。
  10. 同じ導電層内にある、前記第1のインダクタのあるコイルと、前記第2のインダクタのあるコイルとは、同じ方向に電流を流すように構成される、請求項からのいずれか1項に記載の方法。
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