JP2002198490A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002198490A
JP2002198490A JP2000396081A JP2000396081A JP2002198490A JP 2002198490 A JP2002198490 A JP 2002198490A JP 2000396081 A JP2000396081 A JP 2000396081A JP 2000396081 A JP2000396081 A JP 2000396081A JP 2002198490 A JP2002198490 A JP 2002198490A
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wave shielding
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spiral inductor
spiral
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Yoichiro Niitsu
陽一郎 新津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Q値を劣化させずに、良好な電磁波遮蔽効果を
発揮する、スパイラルインダクタと電磁波遮蔽層とを有
する半導体装置を提供する。 【解決手段】 スパイラルパターンを有するスパイラル
インダクタの上方もしくは下方に配置する電磁波遮蔽層
に、スパイラルインダクタによってスパイラルパターン
中心に発生する磁束通過領域に開口部と、この開口部か
ら周縁部に至るスリットとを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にスパイラルインダクタと電磁波遮蔽層とを備え
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ回路やRF(Radio Frequenc
y)回路ではインダクタを必須部品とするが、最近で
は、部品点数削減のため、インダクタを薄膜で形成し、
同一基板上に混載することが多い。
【0003】このような薄膜インダクタには、例えばい
ずれかの配線層で平面状のスパイラル(渦巻き)パター
ンを形成したものや、複数の配線層と各配線層間の導電
プラグとをつなぎ合わせて、立体的なコイルを形成した
もの等がある。
【0004】このうち、平面状のスパイラルパターンを
持つ、いわゆるスパイラルインダクタは、単一の配線層
でインダクタ部分を構成するため、引き出し電極部を含
めても必要とする配線層数が少なく構造が簡易であり、
接続部が少ないためインダクタの抵抗を小さくできる等
の理由からしばしば用いられている。
【0005】しかし、その一方で、スパイラルインダク
タは平面上に周回パターンを形成するため、比較的広い
占有面積を必要とする。よって、他の回路で発生する電
磁波等のクロストーク信号が流入しやすく、回路特性の
誤動作を招きやすい。特に、最近では、アナログ回路と
ともにデジタル回路を同一基板上に混載する場合が増え
ており、デジタル回路等で発生する電磁波の影響が無視
できなくなっている。そこで、スパイラルインダクタと
ともに、クロストーク信号の流入を阻止するため、何ら
かの電磁波遮蔽手段を備える構造が検討されている。例
えば、スパイラルインダクタの上方に電磁波遮蔽層であ
る導体層を備える簡易な構造の使用が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6(a)および図6
(b)は、半導体基板100上に形成された、スパイラ
ルインダクタと簡易な電磁波遮蔽構造の一例を示すもの
である。
【0007】図6(a)に示すように、スパイラルイン
ダクタ200は、例えば、矩形の渦巻きパターンを有
し、最も内側のスパイラルパターンの始点と最も外側の
スパイラルパターンの終点からそれぞれ通電のための電
極が引き出されている。電磁波遮蔽層600は接地され
ており、スパイラルインダクタ200のインダクタ部分
を覆う十分な広さを有し、図6(b)に示すように、絶
縁層150を介してインダクタの上方に備えられてい
る。
【0008】インダクタの特性としてはQ値が高いこと
が望まれている。Q値は、自己インダクタンス(L)値
が高い程、抵抗(R)が低い程、高い値を得ることがで
きる。
【0009】電磁波遮蔽層600は、他の回路からのク
ロストーク信号の流入を阻止する効果を発揮するが、そ
の一方で、以下に説明するような電磁誘導作用によりス
パイラルインダクタ200の自己インダクタンス(L)
を低下させ、結果的にQ値を劣化させる要因となる虞が
ある。
【0010】一般に、周回パターンを持つ配線に通電す
ると、円電流による磁界が生じる。この磁界は円中心部
において最も強い磁束密度を示す。スパイラルインダク
タ200の場合も同様に、通電すると、図6(b)に示
すように、スパイラルパターンの中央に、スパイラル面
に垂直な方向の磁束を発生する。この磁束は、上方に置
かれた電磁波遮蔽層600を貫通する。電磁波遮蔽層6
00は導体であるため、貫通する磁束が変化する際に
は、電磁誘導作用により、誘導電流が電磁波遮蔽層60
0内の磁束周囲を渦のように流れる。電磁誘導によって
生じるこの誘導電流は磁束変化を妨げる向きに生じるた
め、スパイラルインダクタ200の発生する磁束密度を
低下させ、自己インダクタンス(L)を減少させ、Q値
を劣化させてしまう。
【0011】この問題に対して、米国特許公報5,96
9,590および5,831,331では、スパイラル
インダクタの主要なターンのパターンと一致するパター
ンを持つ電磁波遮蔽層を設けることで誘導電流の発生を
阻止する方法が開示されているが、この構造では、電磁
波遮蔽層に隙間を多く設けることになるため十分な電磁
波遮蔽効果が得られにくい。
【0012】本発明は、上述する課題に鑑み、スパイラ
ルインダクタと電磁波遮蔽層とを有する半導体装置にお
いて、スパイラルインダクタのQ値を劣化させることな
く良好な電磁波遮蔽効果を併せ持たせることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の第
1の特徴は、第1導電層で形成されたスパイラルパター
ンを有するスパイラルインダクタと、絶縁膜を介してス
パイラルインダクタの上方もしくは下方に配置され、接
地もしくは定電圧電源に接続された、第2導電層からな
る電磁波遮蔽層とを有する半導体装置であって、上記電
磁波遮蔽層は、スパイラルインダクタによってスパイラ
ルパターン中心部に発生する磁束が通過する領域に開口
部を有することである。
【0014】上記本発明の半導体装置の第1の特徴によ
れば、スパイラルインダクタによって発生する磁束の多
くが電磁波遮蔽層内の開口部を通過するため、導体であ
る電磁波遮蔽層中を通過する磁束量は減少する。よっ
て、電磁誘導により生じる周回電流の発生が抑制され、
スパイラルインダクタで発生する磁束密度の低下を抑制
できる。この開口部は、電磁波遮蔽層の中央部に設けら
れるだけであるため、電磁波遮蔽効果の犠牲も少ない。
【0015】本発明の半導体装置の第2の特徴は、第1
導電層で形成されたスパイラルパターンを有するスパイ
ラルインダクタと、絶縁膜を介して上記スパイラルイン
ダクタの上方もしくは下方に配置され、接地、もしくは
定電圧源に接続された、第2導電層からなる電磁波遮蔽
層とを有する半導体装置であって、上記電磁波遮蔽層
は、通電時のスパイラルインダクタによってスパイラル
パターン中央に発生する磁束の周囲を周回する電流パス
が形成されないように、該周回パスを遮断するスリット
を有することである。
【0016】上記本発明の半導体装置の第2の特徴によ
れば、上記スリットが、スパイラルインダクタにより生
じた磁束の周囲を周回する閉じた電流パスを遮断するた
め、電磁誘導作用により電磁波遮蔽層内に周回電流が生
じるのを抑制できる。よって、この周回電流による磁束
の発生が抑制され、スパイラルインダクタで発生する磁
束密度の低下を防止できるとともに、電磁波遮蔽層に
は、スリットを形成するだけであるため、電磁波遮蔽効
果も良好に維持できる。
【0017】なお、上記第2の特徴を有する半導体装置
において、上記スリットは、スパイラルインダクタによ
ってスパイラルパターン中心に発生する磁束が通過する
領域の中心から電磁波遮蔽層の周縁部に向けて延びるス
リットを有してもよい。この場合は、確実に、スパイラ
ルインダクタにより生じた磁束の周囲を電磁波遮蔽層内
で周回する電流パスをスリットが遮断するため、周回電
流の発生を抑制できるとともに、電磁波遮蔽効果を良好
に維持できる。
【0018】本発明の半導体装置の第3の特徴は、第1
導電層で形成されたスパイラルパターンを有するスパイ
ラルインダクタと、絶縁膜を介してスパイラルインダク
タの上方もしくは下方に配置され、接地もしくは定電圧
電源に接続された、第2導電層からなる電磁波遮蔽層と
を有し、電磁波遮蔽層は、スパイラルインダクタによっ
てスパイラルパターン中心に発生する磁束通過領域に開
口部と、この開口部から周縁部に向けて延びるスリット
とを有することである。
【0019】上記本発明の半導体装置の第3の特徴によ
れば、上記第1の特徴と第2の特徴をあわせもつため、
より確実にスパイラルインダクタで発生する磁束密度の
低下を抑制できる。
【0020】なお、上記電磁波遮蔽層に形成する開口部
は、上記スパイラルインダクタのスパイラルパターンの
最も内側のターンに囲まれる領域に対応する電磁波遮蔽
層の領域内の中心部に形成されるものであってもよい。
また、開口部面積が、スパイラルインダクタのスパイラ
ルパターンの最も内側のターンで囲まれる領域の50%
〜80%の面積を有するものであってもよい。スパイラ
ルインダクタにより生じる磁束は、スパイラルパターン
の中心で最も高い磁束密度を示すため、この中心部に対
応する領域に開口部を有することで、効率的に誘導電流
の発生を抑制できる。また、スパイラルパターンの最も
内側のターンで囲まれる領域に対応する電磁波遮蔽層の
領域内に開口部を制限することにより、良好な電磁波遮
蔽効果を維持できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の半導体装置の第1の実施の形態を示す正面図であ
り、図1(b)は、図1(a)における破断線A−Aに
おける断面図である。
【0023】図1(a)に示すように、第1の実施の形
態に係る半導体装置は、同一平面内に形成されたスパイ
ラルパターンを持つスパイラルインダクタ20と、電磁
波遮蔽層60とを有する。また、電磁波遮蔽層60は、
スパイラルインダクタ20の最も内側に位置するターン
に囲まれる領域に対応する領域内に開口部100を持つ
とともに、この開口部100から電磁波遮蔽層60の周
縁部にいたるスリット120を有している。
【0024】以下、より具体的に各部分の構成について
説明する。
【0025】スパイラルインダクタの形成位置は、特に
限定されるものではないが、図1(b)に示すように、
例えば第1の配線層の位置に同層を用いて形成できる。
この場合、半導体基板10上に形成された第1層間絶縁
膜15上の第1配線層で、図1(a)に示すような渦巻
き状のパターンを持つスパイラルインダクタ20を形成
する。
【0026】スパイラルインダクタ20を構成する配線
層は、配線層であれば広く用いられているAl配線を含
むいずれの配線層を用いることも可能であるが、スパイ
ラルインダクタ20のQ値を上げるためには、スパイラ
ルインダクタ20自身の抵抗をできるだけ抑えることが
望ましい。よって、抵抗の低いメタル配線、特にCu配
線を使用することが望ましい。
【0027】スパイラルパターンのサイズは、各回路に
合わせて適当なサイズを選択できるが、例えば100μ
m角の占有面積を持つスパイラルインダクタ20を形成
する場合を例にとると、インダクタの抵抗を小さく抑え
るため、スパイラルのライン幅は、ある程度の幅を有す
るように例えば5μm〜10μmとし、ラインピッチを
10μm程度としてよい。図中には便宜的に3ターンか
らなるスパイラルパターンを示しているが、ターン数
は、必要に応じて選択すればよい。なお、抵抗を下げる
ため配線層の厚みはある程度厚い方が好ましく、例えば
Cu配線層を用いる場合は、2μm〜4μm程度の厚み
にすることが望まれる。
【0028】スパイラルインダクタ20には、スパイラ
ル中に電流を流すため、スパイラル中央のターン始点と
スパイラル最外周のターン終点からそれぞれ電極の引き
出しを行う。例えば図1(b)に示すように、ターン始
点からの引き出し線は、第2層間絶縁膜35中に形成さ
れた導電ビア30を介して第2配線層に引き出し線40
を形成し、スパイラルインダクタ20外部に電極の引き
出しを行う。また、ターン終点からの引き出し線は、ス
パイラルインダクタを構成する第1配線層で形成してよ
い。
【0029】一方、電磁波遮蔽層60は、第3層間絶縁
膜55上の第3配線層で形成する。図1(a)に示すよ
うに、電磁波遮蔽層60は、スパイラルインダクタ20
に対し、十分な電磁波遮蔽効果を発揮させるためスパイ
ラルインダクタ20を覆うに足る広さを有することが望
ましい。電磁波遮蔽層60は、電磁波を遮蔽するもので
あればよいため、導体であればどのような材質で形成さ
れていてもよい。電磁波遮蔽層60は、図示せぬ引き出
し線により接地電位に接続させている。なお、接地電位
の代わりに定電圧源に接続してもよい。
【0030】第1の実施の形態に係る電磁波遮蔽層60
に特徴的なことは、第1にスパイラルインダクタ20の
最も内側に位置するターンによって囲まれる領域に対応
する電磁波遮蔽層60の中央部分に開口部100が形成
されていることである。
【0031】図1(b)に示すように、スパイラルイン
ダクタ20に通電すると、スパイラル中を周回電流が流
れるため、この周回電流による磁束がスパイラル中央に
発生する。この磁束は、スパイラル中心で最も高い磁束
密度を示すものであり、スパイラル形成面に垂直な方向
に生じる。
【0032】電磁波遮蔽層60に形成された開口部10
0は、スパイラルインダクタ20の最も内側に位置する
ターンに多少オーバラップされていても良いが、電磁波
遮蔽効果の低下を防止するためには、例えば、スパイラ
ルインダクタ20の最も内側のターンで囲まれる矩形領
域をはみ出さないよう、できるだけ中央部分に形成し、
例えば約50%〜90%、好ましくは80%程度の開口
部面積を有するものとする。即ち、内側のターンで囲ま
れる矩形領域が10μm角である場合、開口部100は
例えば8μm角程度にすることが望ましい。
【0033】電磁波遮蔽層60の中央に開口部100を
設けたことにより、スパイラルインダクタ20の中央に
形成されるほとんどの磁束は開口部100を通り抜ける
ことになる。導体中を磁束が通過する場合は、磁束の強
度変化に伴う電磁誘導により磁束の周囲に誘導電流が発
生するが、開口部100はもはや導体ではないので、開
口部100内を通過する磁束により誘導電流は発生しな
い。この結果、従来電磁波遮蔽層60に発生する誘導電
流によって生じていたスパイラルインダクタ20による
磁束と逆向きの磁束の発生が大幅に減少する。よって、
スパイラルインダクタ20の自己インダクタンス(L)
の減衰は抑制され、Q値の劣化を防止できる。
【0034】また、第1の実施の形態に係る電磁波遮蔽
層60に特徴的なことは、第2に電磁波遮蔽層60の中
央部分に形成された開口部100から電磁波遮蔽層60
の周縁部に至るスリット120が形成されていることで
ある。
【0035】このスリット120は、電磁波遮蔽層60
の中央を通過する磁束を周回する電流パスを遮断するた
めのものである。よって、スリットの幅に限定はなく、
電気的な断線部を形成できるものであればよい。ただ
し、スリットが広すぎると、そこから電磁波の漏れを生
じる虞があるため、5〜6μm幅以下のできるだけ細い
スリットを形成することが望ましい。
【0036】スリット120の存在により、一部の磁束
が電磁波遮蔽層60である導体を通過しても、この磁束
周囲に閉ループとなる電流パスが形成されず、周回する
誘導電流が発生しないため、スパイラルインダクタ20
の磁束と逆向きの磁束も発生しない。従ってスパイラル
インダクタ20の自己インダクタンス(L)は減衰せ
ず、Q値の劣化を防止できる。
【0037】なお、第1の実施の形態に係るスパイラル
インダクタ20と電磁波遮蔽層60は、半導体装置の製
造で汎用的に使用される製造方法を利用して形成でき
る。例えば次のようなダマシン工程あるいはデュアルダ
マシン工程を用いて形成してもよい。
【0038】例えば、スパイラルインダクタ20と電磁
波遮蔽層60をCu配線層で形成する場合は、半導体基
板上10に形成された第1層間絶縁膜15上に絶縁膜2
5を形成し、さらに、この絶縁膜25にフォトリソグラ
フィ工程を用いて、スパイラルインダクタのスパイラル
パターンと引き出し部に相当する溝を形成する。この溝
を埋めるように、基板表面にCu配線層を形成し、続け
て基板表面をCMP工程で平滑化することによりスパイ
ラルインダクタ20を形成する。
【0039】続けて第2層間絶縁膜35と絶縁膜45を
形成し、スパイラルインダクタ20の最も内側のターン
始点に形成する導電ビア30と引き出し線40に相当す
る溝パターンを形成する。この後、導電ビアおよび配線
パターンに相当する溝部を同時に埋め、続けて基板表面
をCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程で
平滑化することにより導電ビア30と引き出し線40と
を形成する。
【0040】第3層間絶縁層55を形成し、さらに絶縁
膜65を形成する。開口部100とスリット120とを
有する電磁波遮蔽層パターンに対応する溝を形成した
後、この溝を埋めるように基板表面をCu配線層で被覆
し、CMP工程を用いて基板表面を平滑化し、電磁波遮
蔽層60を形成する。さらに層間絶縁膜もしくはパッシ
ベーション膜などの絶縁膜70で表面を覆えば、図1
(a)、図1(b)に示す構造が形成できる。
【0041】このように、第1の実施の形態の半導体装
置によれば、電磁波遮蔽層60に開口部100とスリッ
ト120とを形成することにより、電磁波遮蔽層60に
おいて、スパイラルインダクタによる磁束を打ち消す逆
向きの磁束の発生を抑制し、スパイラルインダクタ20
のQ値を劣化させないで、電磁波の影響を阻止できる。
【0042】(第2の実施の形態)図2(a)は、本発
明の半導体装置の第2の実施の形態を示す正面図であ
り、図2(b)は、図2(a)における破断線B−Bに
おける断面図である。
【0043】第2の実施の形態も、第1の実施の形態同
様に、電磁波遮蔽層がスパイラルインダクタの最も内側
に位置するターンに囲まれる領域に対応する部分に開口
部を持つとともに、この開口部から電磁波遮蔽層の周縁
部にいたるスリットを有する。ただし、電磁波遮蔽層
が、スパイラルインダクタの下方に形成されている点で
第1の実施の形態と異なっている。
【0044】図2(a)および図2(b)に示すよう
に、第1の実施の形態同様に、半導体基板10上に形成
された第1層間絶縁膜15上の第1配線層をパターニン
グし、渦巻き状のスパイラルパターンを持つスパイラル
インダクタ20を形成する。スパイラルインダクタ20
のサイズや形状は、第1の実施の形態に係るものとほぼ
同じ条件のものを用いることができる。
【0045】一方、第2の実施の形態に係る電磁波遮蔽
層12は、半絶縁層である半導体基板10の表面層に形
成する不純物拡散層で構成している。不純物拡散層12
は、例えばSi基板のような半導体基板10の基板表面
に拡散層を形成しない領域を覆うレジスト膜パターンを
形成し、レジスト膜を注入マスクとしてイオン注入法で
不純物イオンの注入を行う。注入する不純物はp型、n
型いずれに寄与するものでもよい。例えば、5価のP、
As等を不純物濃度が1019cm−3〜10 20cm
−3となるように注入し、その後のアニール工程を経て
活性化し不純物拡散層に導電性を付与する。
【0046】このような不純物拡散層で電磁波遮蔽層1
2を形成する場合は、同一基板上に形成されるMOSト
ランジスタの形成工程を利用して、MOSトランジスタ
のソースあるいはドレイン領域の作製工程と同時に形成
することができる。
【0047】この場合も、スパイラルインダクタ20の
最も内側に位置するターンによって囲まれる領域に対応
する電磁波遮蔽層12の領域の中央部分に開口部105
と、開口部105から電磁波遮蔽層12の外縁に至るス
リット125とを有している。
【0048】電磁波遮蔽層12にこの開口部105を設
けたことにより、スパイラルインダクタ20の中心に形
成されるほとんどの磁束は開口部105を通り抜けるこ
とになる。開口部105内は半絶縁層であるため、ここ
を通過する磁束により誘導電流の発生はほとんどない。
この結果、従来電磁波遮蔽層12に生じる誘導電流によ
るスパイラルインダクタの磁束密度の低下が抑制でき
る。
【0049】また中央部分に形成された開口部105か
ら電磁波遮蔽層12の外縁に至るスリット125は、電
磁波遮蔽層12の中央を通過する磁束を周回する電流パ
スの形成を阻止するため、周回する誘導電流により形成
される磁束の発生が抑制できる。よって、電磁波遮蔽層
12の電磁波遮蔽効果を犠牲にすることなく、スパイラ
ルインダクタ20による磁束を打ち消す逆向きの磁束の
発生も抑制できるため、スパイラルインダクタの自己イ
ンダクタンス(L)値を維持し、Q値の劣化を防止でき
る。
【0050】(第3の実施の形態)図3(a)は、本発
明の半導体装置の第3の実施の形態を示す正面図であ
り、図3(b)は、図3(a)における破断線C−Cにお
ける断面図である。
【0051】第3の実施の形態も、第1、第2の実施の
形態と同様に、電磁波遮蔽層がスパイラルインダクタの
最も内側に位置するターンの内側に相当する領域に開口
部を持つとともに、この開口部から電磁波遮蔽層の周縁
部にいたるスリットを有する。ただし、ここでは、電磁
波遮蔽層を、スパイラルインダクタの上方および下方の
双方に形成している点で第1、第2の実施の形態と異な
っている。
【0052】図3(a)および図3(b)に示すよう
に、第1および第2の実施の形態同様に、半導体基板1
0上に形成された第1層間絶縁膜15上の第1配線層
で、図1(a)に示すような渦巻き状のスパイラルパタ
ーンのスパイラルインダクタ20を形成する。スパイラ
ルインダクタ20のサイズや形状は、第1の実施の形態
に係るものとほぼ同じ条件のものを用いることができ
る。
【0053】上方の電磁波遮蔽層60は、第1の実施の
形態と同様な条件で形成し、下方の電磁波遮蔽層12
は、第2の実施の形態と同様な条件で形成する。このよ
うに、第3の実施の形態に係る半導体装置では、二層の
電磁波遮蔽層を備えることにより、第1、第2の実施の
形態に比較し、より高い電磁波の遮蔽効果を備えること
ができる。
【0054】各電磁波遮蔽層60、12のそれぞれの中
央に設けた開口部100、105により、スパイラルイ
ンダクタ20の中心に形成されるほとんどの磁束は上下
の開口部100、105を通り抜けることになり、開口
部100内を通過する磁束により誘導電流の発生はほと
んどない。この結果、従来電磁波遮蔽層60、12に生
じる誘導電流によって発生していた、スパイラルインダ
クタによる磁束に対し逆向きの磁束が減少する。
【0055】また中央部分に形成されたそれぞれの開口
部100、105から電磁波遮蔽層の周縁部に至るそれ
ぞれのスリット120、125は、電磁波遮蔽層の中央
を通過する磁束の周囲を周回する電流パスの形成を阻止
するため、誘導電流の周回により形成される別の磁束の
発生が抑制できる。よって、電磁波遮蔽層60、12そ
れぞれの電磁波遮蔽効果を犠牲にすることなく、インダ
クタの磁界を維持して、Q値の劣化を防止できる。
【0056】なお、第2、第3の実施の形態では、スパ
イラルインダクタの下方に備える電磁波遮蔽層12を不
純物拡散層で形成しているが、配線層で形成してもよ
い。例えば第1の配線層で下方の電磁波遮蔽層を形成
し、第2もしくは第3配線層でスパイラルインダクタを
形成し、さらに上方の配線層で電磁波遮蔽層を形成して
もよい。
【0057】(第4の実施の形態)図4(a)および図
4(b)は、本発明の半導体装置の第4の実施の形態を
示す電磁波遮蔽層とスパイラルインダクタとを示す正面
図である。なお、ここでは、半導体基板等については図
示を省略している。
【0058】第1から第3の実施の形態では、電磁波遮
蔽層に開口部とスリットの両方を形成した場合の例を示
したが、開口部のみを形成した場合でも、スパイラルイ
ンダクタのQ値の劣化を抑制する効果は大きい。よっ
て、ここでは、開口部のみを有する電磁波遮蔽層を使用
した例を示す。なお、スパイラルインダクタの上方に電
磁波遮蔽層を備える場合を例示するが、第2、第3の実
施の形態に示すように電磁波遮蔽層の位置は上方、下方
のいずれでもよい。
【0059】例えば、図4(a)に示すように、スパイ
ラルインダクタ20の最も内側に位置するターンで規定
される領域に対応する電磁波遮蔽層62上の領域内に開
口部110を形成する。スパイラルインダクタ20によ
って発生する磁束のほとんどが開口部110を通過する
場合は、もはや導体を通過する磁束は大幅に低減され、
磁束が導体を通過することによって生じる誘導電流量も
制限されるため、スパイラルインダクタによる磁束と逆
向きの磁束の発生が抑制され、スパイラルインダクタの
Q値の劣化を防止できる。
【0060】電磁波遮蔽層に形成する開口部の形状は、
特に限定されるものではなく、スパイラルインダクタの
スパイラルパターンに適した形状であればよい。例えば
図4(b)に示すように、スパイラルインダクタ22
が、八角形を基本とするスパイラルパターンを有する場
合は、電磁波遮蔽層63の中央に形成する開口部112
は、円形、もしくは円形に近い多角形としてもよい。
【0061】第4の実施の形態に示すように、電磁波遮
蔽層に開口のみを形成する場合には、開口とスリットの
双方を形成する場合に較べ、電磁波の遮蔽効果をより高
くできる。
【0062】(第5の実施の形態)図5(a)〜図5
(c)は、本発明の半導体装置の第5の実施の形態を示
す電磁波遮蔽層とスパイラルインダクタとを示す正面図
である。なお、ここでは、半導体基板等については図示
を省略している。なお、スパイラルインダクタの上方に
電磁波遮蔽層を備える場合を例示するが、第2、第3の
実施の形態に示すように電磁波遮蔽層の位置は上方、下
方のいずれでもよい。
【0063】第1から第3の実施の形態では、電磁波遮
蔽層に開口部とスリットの両方を備える例を示したが、
スリットのみでも、スパイラルインダクタのQ値の劣化
を抑制する効果は大きい。通電時のスパイラルインダク
タにより生じた磁束が、電磁波遮蔽層である導体内を通
過する場合でも、スリットを設けることにより、その磁
束の周囲に閉じた電流パスを形成しなければ、周回する
誘導電流が発生しないため、誘導電流によるスパイラル
インダクタの磁束と逆向きの磁束は形成されない。よっ
て、電磁波遮蔽層に形成するスリットは、スパイラルイ
ンダクタにより生じる磁束が電磁波遮蔽層を通過する際
のその磁束の中心を通り電磁波遮蔽層の周縁に至るスリ
ットを形成すればよい。あるいは、少なくともその磁束
の中心から電磁波遮蔽層の周縁に向けて延びるスリット
を形成すればよい。
【0064】例えば、図5(a)に示すように、スパイ
ラルインダクタ20により生じる磁束の中心から電磁波
遮蔽層64の周縁に至るスリット131を形成してもよ
い。この場合のスリット131は、電磁波遮蔽層64の
矩形平面の一辺の約半分の長さを有するものであり、電
磁波遮蔽層64の電磁波遮蔽効果をほとんど犠牲にしな
いですむ。
【0065】また、図5(b)に示すように、スパイラ
ルインダクタ20により生じる磁束中心を通過して電磁
波遮蔽層65を完全に二領域に分割するようなスリット
132を形成してもよい。この場合は、図5(a)の場
合に比較し、より確実にスパイラルインダクタにより生
じる磁束の周囲に周回する電流パスが形成されることを
防止できる。なお、スリットにより分割された電磁波遮
蔽層65はそれぞれ接地電位、あるいは定電圧電源に接
続する必要がある。
【0066】なお、スパイラルインダクタ20により生
じる磁束の中心を通過して電磁波遮蔽層を完全に二領域
に分割するように設けるスリットはスリットの方向は特
に限定されない。図5(b)に示すスリット132のよ
うに、図中縦方向に形成してもよいし、図5(c)に示
すスリット133のように図中横方向に形成してもよ
い。あるいは対角方向、その他の方向に形成してもよ
い。
【0067】また、スリットの数は1つに限られない
が、少ないほど電磁波遮蔽効果を犠牲にしないで済む。
また、スリットの幅はできるだけ狭いことが望ましい。
【0068】以上、実施の形態に沿って本発明の半導体
装置について説明したが、本発明は、上述する実施の形
態の記載に限定されるものではなく、種々の改良や材料
の置換が可能であることは当業者には明らかである。例
えば、スパイラルインダクタの平面パターンは、矩形状
のスパイラルに限られず、種々の多角形あるいは円形の
スパイラル形状にすることができる。また、電磁波遮蔽
層は、スパイラルインダクタの上方、下方に配置するだ
けでなく、スパイラルインダクタの側面等にも必要に応
じて広げてもよい。
【0069】なお、上述する本発明の実施の形態に係る
半導体装置は、アナログ回路を混載した半導体装置やR
F回路のようにスパイラルインダクタの搭載が必要な半
導体装置に適用することができる。また、デジタル回路
または電圧制御発振回路(Vco)を混載した半導体装
置では、電磁波の影響が大きく、スパイラルインダクタ
に電磁波遮蔽層を備える構成が必須となるため上記本発
明の構成が極めて有効である。
【0070】
【発明の効果】以上に説明するように、本発明の第1の
特徴を有する半導体装置は、電磁波遮蔽層の、スパイラ
ルインダクタによって生じる磁束通過領域に開口部を設
けることにより、電磁誘導により生じる周回電流の発生
を抑制し、スパイラルインダクタが発生する磁束密度の
低下を抑制し、Q値の劣化を伴わずに、良好な電磁波遮
蔽効果を発揮できる。
【0071】本発明の第2の特徴を有する半導体装置
は、電磁波遮蔽層中の、スパイラルインダクタによって
生じる磁束通過領域の中心から周縁部に向けて延びるス
リットを備えることにより、周回電流の発生を抑制し、
スパイラルインダクタで発生する磁束密度の低下を防止
し、Q値の劣化を伴わずに、良好な電磁波遮蔽効果を発
揮できる。
【0072】本発明の第3の特徴を有する半導体装置
は、上述する本発明の第1の特徴および第2の特徴を合
わせ持つ。
【0073】よって、上記本発明の特徴を有する半導体
装置を使用すれば、Q値が高くしかも電磁波の影響によ
る誤動作の少ないスパイラルインダクタを有する半導体
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る半導体装置の部分平面
図および部分断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る半導体装置の部分平面
図および部分断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係る半導体装置の部分平面
図および部分断面図である。
【図4】第4の実施の形態に係る半導体装置の部分平面
図である。
【図5】第5の実施の形態に係る半導体装置の部分平面
図である。
【図6】従来の半導体装置の部分平面図および部分断面
図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 15 第1層間絶縁膜 25、45、65、70 絶縁膜 20 スパイラルインダクタ 30 導電ビア 35 第2層間絶縁膜 40 引き出し線 55 第3層間絶縁膜 12、60、62〜66 電磁波遮蔽層 100、105、110、112 開口部 120、125、131、132、133 スリット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電層で形成されたスパイラルパタ
    ーンを有するスパイラルインダクタと、 絶縁層を介して前記スパイラルインダクタの上方もしく
    は下方に配置され、接地もしくは定電圧源に接続され
    た、第2導電層からなる電磁波遮蔽層とを有し、 前記電磁波遮蔽層は、通電時の前記スパイラルインダク
    タによって前記スパイラルパターン中央に発生する磁束
    が通過する領域に、開口部を有することを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電層で形成されたスパイラルパタ
    ーンを有するスパイラルインダクタと、 絶縁膜を介して前記スパイラルインダクタの上方もしく
    は下方に配置され、接地、もしくは定電圧源に接続され
    た、第2導電層からなる電磁波遮蔽層とを有し、 前記電磁波遮蔽層は、通電時の前記スパイラルインダク
    タによって前記スパイラルパターン中央に発生する磁束
    の周囲を周回する電流パスが形成されないように、該周
    回パスを遮断するスリットを有することを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記スリットは、 通電時の前記スパイラルインダクタによって前記スパイ
    ラルパターン中央に発生する磁束が通過する領域の中心
    から前記電磁波遮蔽層の周縁部に向けて延びるスリット
    パターンを有することを特徴とする請求項2に記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 第1導電層で形成されたスパイラルパタ
    ーンを有するスパイラルインダクタと、 絶縁膜を介して前記スパイラルインダクタの上方もしく
    は下方に配置され、接地、もしくは定電圧源に接続され
    た、第2導電層からなる電磁波遮蔽層とを有し、 前記電磁波遮蔽層は、通電時の前記スパイラルインダク
    タによって前記スパイラルパターン中央に発生する磁束
    が通過する領域に設けられた開口部と、前記開口部から
    前記電磁波遮蔽層の周縁部に向けて延びるスリットとを
    有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記開口部は、前記スパイラルインダク
    タが有するスパイラルパターンの最も内側のターンで囲
    まれる領域に対応する前記電磁波遮蔽層の領域内に形成
    されることを特徴とする請求項1または4に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 前記開口部は、前記スパイラルインダク
    タが有するスパイラルパターンの最も内側のターンで囲
    まれる領域に対応する前記電磁波遮蔽層の領域内の中心
    部に該領域の50%〜90%の面積を占めることを特徴
    とする請求項1または4に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記スパイラルインダクタは、アナログ
    回路もしくはRF回路内に形成されたものであることを
    特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 同一基板上に前記アナログ回路もしくは
    RF回路とデジタル回路とが混載されていることを特徴
    とする請求項7に記載の半導体装置。
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