JP2002511852A - 蛋白質キナーゼ活性の調節剤としての2−インドリノン誘導体 - Google Patents

蛋白質キナーゼ活性の調節剤としての2−インドリノン誘導体

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JP2002511852A JP54831998A JP54831998A JP2002511852A JP 2002511852 A JP2002511852 A JP 2002511852A JP 54831998 A JP54831998 A JP 54831998A JP 54831998 A JP54831998 A JP 54831998A JP 2002511852 A JP2002511852 A JP 2002511852A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、蛋白質キナーゼの活性を調節し、このことにより蛋白質キナーゼ関連細胞性疾患、例えば癌の予防および治療に有用であることが予測される、新規2−インドリノンおよびその生理学的に許容しうる塩およびプロドラッグに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 蛋白質キナーセ活性の調節剤としての2−インドリノン誘導体 本発明は、一般に有機化学、生化学、薬理学および医薬に関する。より詳細に は、本発明は、蛋白質キナーゼ(”PK”)の活性を調節し、このことにより異 常なPK活性に関連する疾患に対して有益な効果を示すことが予測される新規な 2−インドリノン誘導体およびその生理学的に許容しうる塩およびプロドラッグ に関する。発明の背景 以下は、背景情報としてのみ提供されるものであり、本発明に対する先行技術 であると認めるものではない。 PKは、蛋白質のチロシン、セリンおよびトレオニン残基上のヒドロキシ基の リン酸化を触媒する酵素である。この外観上は単純な活性の結果は圧倒的である 。細胞成長、分化および増殖、すなわち、細胞生命のほぼすべての観点が種々の 仕方でPK活性に依存する。さらに、異常なPK活性は、比較的生命を脅かさな い疾患(例えば乾癬)から、非常に悪性の疾患(例えば神経膠細胞腫(脳癌)) までの範囲の疾患のホストと関連づけられてきた。 PKは、慣用的に2種類に分類することができる:蛋白質チロシンキナーゼ( PTK)およびセリン−トレオニンキナーゼ(STK)。 PTK活性の主な観点は、成長因子レセプターへのその関与である。成長因子 レセプターは、細胞表面蛋白質である。成長因子リガンドが結合すると、成長因 子レセプターは活性型に変換され、これが細胞膜の内表面上の蛋白質と相互作用 する。これは、レセプターおよび他の蛋白質上のチロシン残基のリン酸化を引き 起こし、細胞内部で種々の細胞質シグナリング分子との複合体を形成し、次にこ れは多くの細胞性応答、例えば、細胞***(増殖)、細胞分化、細胞成長、細胞 外微細環境への代謝的効果の発現等に影響する。さらに詳しい議論については、 Schlessinger and Ullrich,Neuron,9:30 3−391(1992)(図面を含め本明細書の一部としてここに引用する)を 参照されたい。 PK活性を有する成長因子レセプターは、レセプターチロシンキナーゼ(”R TK”)として知られている。これらは、多様な生物学的活性を有する膜貫通レ セプターの大きなファミリーを含む。現在のところ、RTKの少なくとも19個 の異なるサブファミリーが同定されている。これらのサブファミリーの例は、” HER”RTKと称されるサブファミリーであり、これにはEGFR(上皮成長 因子レセプター)、HER2、HER3およびHER4が含まれる。これらのR TKは、細胞外グリコシル化リガンド結合ドメイン、膜貫通ドメイン、および蛋 白質上のチロシン残基をリン酸化しうる細胞内細胞質触媒ドメインから構成され る。 別のRTKサブファミリーは、インスリンレセプター(IR)、インスリン様 成長因子Iレセプター(IGF−IR)およびインスリンレセプター関連レセプ ター(IRR)を含む。IRおよびIGF−IRはインスリン、IGF−Iおよ びIGF−IIと相互作用して、2つの完全に細胞外グリコシル化されたαサブ ユニットと2つのβサブユニットのヘテロ4量体を形成し、これは細胞膜を横切 り、チロシンキナーゼドメインを含有する。 第3のRTKサブファミリーは、血小板由来成長因子レセプター(”PDGF R”)群として表され、これにはPDGFRα、PDGFRβ、CSFIR、c −kitおよびc−fmsが含まれる。これらのレセプターは、可変数のイムノ グロビン様ループおよび細胞内ドメインからなるグリコシル化された細胞外ドメ インから構成され、ここでチロシンキナーゼドメインは関連のないアミノ酸配列 により分断されている。 別の群は、そのPDGFRサブファミリーとの類似性のため、しばしばPDG FRサブファミリーに包摂される、胎児肝臓キナーゼ(”flk”)レセプター サブファミリーである。この群は、キナーゼ挿入ドメイン−レセプター胎児肝臓 キナーゼ−1(KDR/FLK−1)、flk−1R、flk−4およびfms 様チロシンキナーセ1(flt−1)からなると考えられている。 チロシンキナーゼ成長因子レセプターファミリーの別の1つのメンバーは、繊 維芽細胞成長因子(”FGF”)レセプター群である。この群は、4つのレセプ ター、FGFRI−4、および7つのリガンド、FGFI−7から構成される。 まだあまり明確にされていないが、レセプターは、可変数のイムノグロビン様ル ープおよび細胞内ドメインを含有するグリコシル化された細胞外ドメインから構 成されるようであり、ここでPTK配列は関係のないアミノ酸配列の領域により 分断されている。 既知のRTKサブファミリーのより完全なリストは、Plowman et al.,DN&P,7(6):334−339(1994)(図面を含め本明細 書の一部としてここに引用する)に記載されている。 RTKに加え、”非レセプターチロシンキナーゼ”または”細胞性チロシンキ ナーゼ”と称される、完全に細胞内のPTKのファミリーが存在する。本明細書 においては、”CTK”と略されるこの後者の呼称を使用する。CTKは細胞外 および膜貫通ドメインを含有しない。現在のところ、11個のサブファミリー( Src、Frk、Btk,Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fa k、JakおよびAck)の24個を越えるCTKが同定されている。Srcサ ブファミリーは、これまでのところ、CTKのもっとも大きい群であるようであ り、Src、Yes、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、Fgrおよび Yrkを含む。CTKのより詳細な議論については、Bolen,Oncoge ne,8:2023−2031(1993)(図面を含め本明細書の一部として ここに引用する)を参照されたい。 セリン−トレオニンキナーゼもしくはSTKは、CTKと同様に、主として細 胞内にあるが、STKタイプのレセプターキナーゼは少ない。STKはもっとも 一般的なサイトゾルキナーゼである。すなわち、細胞質オルガネラおよび細胞骨 格以外の、細胞質のその部分でその機能を行うキナーゼである。サイトゾルは、 細胞の中間代謝および生合成活性のほとんどが生ずる細胞中の領域である。例え ば、蛋白質がリボソーム上で合成されるのはサイトゾル内である。 RTK、CTKおよびSTKはすべて、病原性状態、特に多数の種々の癌を含 む状態のホストであることが示唆されてきた。PTKと関連づけられてきた他の 病原性状態には、限定されるものではないが、乾癬、肝硬変、糖尿病、アテロー ム性動脈硬化、脈管形成、再狭窄、眼疾患、慢性関節リウマチおよび他の炎症性 疾患、自己免疫疾患および種々の腎臓疾患が含まれる。 癌に関しては、腫瘍の発達を推進する過剰な細胞増殖を説明する主要な仮説の 2つは、PKにより制御されることが知られている機能に関連する。すなわち、 悪性細胞成長は細胞***および/または分化を調節するメカニズムの故障に起因 することが示唆されている。多数のプロトオンコジンの蛋白質産物は、細胞成長 および分化を制御するシグナル伝達経路に関与することが示されている。これら のプロトオンコジンの蛋白質産物には、上で議論した、細胞外成長因子、膜貫通 成長因子PTKレセプター(RTK)、細胞質PTK(CTK)およびサイトゾ ルSTKが含まれる。 PK関連細胞活性と多くのヒト疾患との間の見かけ上の連結の観点から、PK 活性を調節する方法を同定しようとする試みに多大な努力が払われていることは 驚くべきことではない。これらのいくつかには、実際の細胞プロセスに関与する 分子を模倣する大きな分子を用いるバイオミメティック方法が含まれる(例えば 、変異体リガンド(米国特許4,966,849);可溶性レセプターおよび抗 体(WO94/10202,Kendall and Thomas,Proc .Nat'l.Acad.Sci.,90:10705−09(1994),K im,et al.,Nature,362:841−844(1993)); RNAリガンド(Jelinek,et al.,Biochemistry, 33:10450−56);Takano,et al.,Mol.Bio.C ell 4:358A(1993);Kinsella,et al.,Exp .Cell Res.199:566−62(1992);Wright,et al.,J.Cellular Phys.,152:448−57)および チロシンキナーゼ阻害剤(WO94/03427;WO92/21660;WO 91/15495;WO94/14808;米国特許5,330,992;Ma riani,et al.,Proc.Am.Assoc.Cancer Re s.,35:2268(1994))。 最近、PK阻害剤として作用する小分子を同定する試みがなされている。例え ば、ビス単環、二環およびヘテロ環アリール化台物(PCT WO92/206 42)、ビニレンアザインドール誘導体(PCT WO94/14808)およ び1−シクロプロピル−4−ピリジルキノロン類(米国特許5,330,992 )が、PTK阻害剤として記載されている。スチリル化合物(米国特許5,21 7,999)、スチリル置換ピリジル化合物(米国特許5,302,606)、 キナゾリン誘導体(欧州特許出願0566266A1)、セレナインドール類お よびセレニド類(PCT WO94/03427)、三環ポリヒドロキシル化合 物(PCT WO92/21660)およびベンジルホスホン酸化合物(PCT WO91/15495)はすべて、癌の治療において有用なPTK阻害剤とし て記載されている。 PK活性を調節し、したがって、異常なPK活性により推進される疾患の治療 および予防に有用であるはずの小有機分子を同定しようとする我々自身の努力に より、優れたPK調節能力を示す新規2−インドリノン誘導体のファミリーが発 見され、これらが本発明の主題である。発明の概要 本発明は、一般に、レセプター蛋白質チロシンキナーゼ(RTK)、非レセプ ター蛋白質チロシンキナーゼ(CTK)およびセリン/トレオニン蛋白質キナー ゼ(STK)の活性を調節する新規2−インドリノン誘導体およびその塩および プロドラッグに関する。さらに、本発明は、開示される化合物およびその生理学 的に許容しうる塩およびプロドラッグの医薬組成物の製造、およびPK誘導性疾 患、例えば、限定されないが、癌、糖尿病、肝硬変、アテローム性動脈硬化症、 脈管形成およびおよび腎臓疾患の治療および予防におけるその使用に関する。 ”2−インドリノン”および”2−オキシインドール”との用語は、本明細書 において互換的に用いられ、両方とも、次の一般構造: を有する化学化合物を表す。 式中、A1、A2、A3およびA4は、炭素であり、Zは、酸素である。しかし、 理解されるように、本発明はまた、Zがイオウであり、および/またはA1、A2 、A3および/またはA4が窒素である化合物を特徴とする。したがって、本明細 書においては、”2−インドリノン”または”2−オキシインドール”との用語 は、イオウおよび窒素類似体をも含むと解釈すべきである。 ”医薬組成物”とは、1またはそれ以上の本明細書に記載される化合物、また はその生理学的に許容しうる塩と、他の化学成分、例えば生理学的に許容しうる 担体および/または賦形剤との混合物を表す。医薬組成物の目的は、化合物の生 物への投与を容易にすることである。 本明細書において用いる場合、”生理学的に許容しうる担体”とは、生物に顕 著な刺激をもたらさず、投与される化合物の生物学的活性および特性を排除しな い担体または希釈剤を表す。 ”賦形剤”とは、医薬組成物に加えて化合物の投与をさらに容易にする不活性 の物質を表す。賦形剤の例には、限定されないが、炭酸カルシウム、リン酸カル シウム、種々の糖および各種のでんぷん、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油 、およびポリエチレングリコールがある。 ”プロドラッグ”とは、インビボで親薬剤に転換される薬剤を表す。プロドラ ッグは、場合により、親薬剤より投与が容易であるかもしれないため、しばしば 有用である。例えば、プロドラッグは経口投与により生物学的に利用可能である が、親薬剤はそうではないかもしれない。プロドラッグはまた、親薬剤よりも医 薬組成物中で改良された溶解性を有するかもしれない。プロドラッグの例は、限 定されるものではないが、エステル(”プロドラッグ”)として投与されて、水 溶性であることが移動に不利である細胞膜の通過を容易にし、次に、水溶性であ ることが有利である細胞内に入った後、代謝的に加水分解されて活性種のカルボ ン酸となるような、本発明の化合物であろう。 本明細書において用いる場合、”エステル”とは、本明細書において定義され るカルボキシ基であって、R”が水素以外の記載される任意の基であるものを表 す。1.化合物 一般的構造の特徴 本発明の1つの観点においては、本発明は、次の一般化学構造: を有する化合物を特徴とする。 本発明の化合物の生理学的に許容しうる塩およびプロドラッグ、ならびに化合 物、塩およびプロドラッグの医薬組成物も本発明の範囲内である。 A1、A2、A3およびA4は、独立して、炭素および窒素からなる群より選択さ れ、ただし、理解されるように、形成される9員の二環は化学の技術分野におい て知られるものであり;さらに理解されるように、A1、A2、A3またはA4が窒 素である場合、R3、R4、R5またはR6はそれぞれ存在しない。 R1は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリー ル、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、 C−アミド、C−チオアミド、グアニル、グアニジニル、ウレイジル、スルホニ ルおよびトリハロメタンスルホニルからなる群より選択される。 R2は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテ ロ脂環式およびハロからなる群より選択される。 R3、R4、R5およびR6は、独立して、水素、アルキル、トリハロメチル、シ クロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂 環式、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロ キシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、S− スルホンアミド、N−スルホンアミド、N−トリハロメタンスルホンアミド、カ ルボニル、アルデヒド、トリハロメチル−カルボニル、C−カルボキシ、O−カ ルボキシ、シアノ、ニトロ、ハロ、シアナト、イソシアナト、チオシアナト、イ ソチオシアナト、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N− チオカルバミル、ホスホニル、グアニル、グアニジノ、ウレイド、C−アミド、 N−アミド、アミノ、−NR1819、−W(CH2mNR1819、−W(CH2 mC(=Y)T、−N=CNR1819、−NHR20および−(alk1rMか らなる群より選択される。 R18およびR19は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、 カルボニル、トリハロメチルカルボニル、C−カルボキシ、トリハロメタンスル ホニル、スルホニル、C−ペプチジルからなる群より選択され、または一緒にな って5員または6員のヘテロ脂環式環である。 Wは、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択される。 基(alk1)は、場合により置換されていてもよいアルキル(−CRR’− )、場合により置換されていてもよいエチレン(−CR=CR’−)およびアセ チレン(−C≡C−)からなる群より選択される。 RおよびR’は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ア ルコキシ、チオアルコキシ、アリールオキシおよびハロからなる群より選択され る。 rについては、rは1−10でありうる。 Mは極性基である。 Tは、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、N−ヒドロキシル アミノ、O−カルボキシ、−NR1819および−N−ペプチジルからなる群より 選択される。 mについては、mは0、1、2または3でありうる。 Yは、酸素およびイオウからなる群より選択される。 R20はポリヒドロキシアルキル基である。 R3およびR4またはR4およびR5またはR5およびR6は、一緒になって、メチ レンジオキシまたはエチレンジオキシ基を形成してもよい。 Qは、以下の基からなる群より選択される: 1およびB2は、5員のヘテロアリール環Q1が化学の技術分野において知ら れるものであるように、炭素、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され る。 R7、R8、R8'、R8"、R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12、R12' 、R13、R14、R15、R16およびR17は、独立して、水素、アルキル、トリハロ メチル、シクロアルキル、トリハロメチルカルボニル、アルケニル、アルキニル 、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、アルコキシ、アリールオキシ、チ オアルコキシ、チオアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環オキシ 、スルフィニル、スルホニル、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、 カルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−アミド、N−アミド、シア ノ、ニトロ、ハロ、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N −チオカルバミル、ホスホニル、グアニル、グアニジン、ウレイド、トリハロメ タンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノ、−NR1819、−W (CH2mNR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819、− NHR20および−(alk1rMからなる群より選択される。 R7およびR8、R8およびR8'、またはR8'およびR8"は、一緒になって、5 員のシクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環または6員のシクロ アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環を形成してもよい。 R7およびR8、およびR9、R10、R11またはR12が水素である場合にはR9' 、R10'、R11'またはR12'はそれぞれ、上記の群より選択される他、独立して 、ヒドロキシおよびチオヒドロキシからなる群より選択されてもよい。 さらに、R9およびR9'、R10およびR10'、R11およびR11'、またはR12お よびR12'は、一緒になって、ケト、5員のスピロシクロアルキル、5員のスピ ロヘテロ脂環式、6員のスピロシクロアルキルまたは6員のスピロヘテロ脂環式 基を形成してもよい。 D1は、炭素および窒素からなる群より選択される。 D2は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択される。 理解されるように、D1が窒素でありかつD2が酸素またはイオウである場合、 R7は存在しない。 E1は、炭素および窒素からなる群より選択される。 E2は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択される。 理解されるように、E1が窒素でありかつE2が酸素またはイオウである場合、 R8は存在しない。 J1は、酸素、窒素およびイオウからなる群より選択される。 J2、J3およびJ4は、独立して、5員のヘテロアリール環Q4が化学の技術分 野において知られるものであるように、炭素、窒素、酸素およびイオウからなる 群より選択される。さらに、理解されるように、J2、J3またはJ4が窒素、酸 素またはイオウである場合、R8、R8'またはR8"は、それぞれ存在せず、同様 に、J1が酸素またはイオウである場合、R7は存在しない。 L1、L2、L3、L4およびL5は、独立して、形成される6員の窒素含有ヘテ ロアリール環Q5が化学の技術分野において知られるものであるように、炭素お よび窒素からなる群より選択され、ただし、L1、L2、L3、L4またはL5が窒 素である場合、R13、R14、R15、R16またはR17は、それぞれ存在しない。 本明細書において用いる場合、”アルキル”との用語は、飽和脂肪族炭化水素 を表し、直鎖または分枝鎖の基を含む。好ましくは、アルキル基は1−20個の 炭素原子(本明細書において表される場合、”1−20”との数値範囲は、所定 の範囲の各整数を表す。例えば”1−20個の炭素原子”は、アルキル基が1の 個炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、そして20個までの炭素原子か ら構成されうることを意味する)。より詳細には、これは1−10個の炭素原子 を有する中程度のサイズのアルキルである。もっとも好ましくは、これは1−4 個の炭素原子を有する低級アルキルである。アルキル基は、置換されていてもさ れていなくてもよい。置換されている場合、置換基は、好ましくは、シクロアル キル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、ア リールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、シアノ 、ハロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O− チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、C−カルボキ シ、O−カルボキシ、シアナト、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナ ト、ニトロ、シリル、アミノおよび−NR1819(R18およびR19は上で定義し たとおりである)から独立して選択される1またはそれ以上の基である。 ”シクロアルキル”基は、すべて炭素の単環または縮合環(すなわち、隣接す る1対の炭素原子を共有する複数の環)基を表し、ここで1つまたはそれ以上の 環は完全に共役したパイ電子系を有しない。シクロアルキル基の例は、限定され るものではないが、シクロプロパン、シタロブタン、シクロペンタン、、シクロ ペンテン、シクロヘキサン、アダマンタン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタ ンおよびシクロヘプタトリエンがある。シクロアルキル基は置換されていてもさ れていなくてもよい。置換されている場合、置換基は、好ましくは、アルキル、 アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリール オキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、シアノ、ハロ 、カルボニル、チオカルボニル、カルボキシ、O−カルバミル、N−カルバミル 、C−アミド、N−アミド、ニトロ、アミノおよび−NR1819(R18およびR19 は上で定義したとおりである)から独立して選択される1つまたはそれ以上の 基である。 ”アルケニル”基は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1個の炭素 −炭素二重結合から構成される、本明細書において定義されるアルキル基を表す 。 ”アルキニル”基は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1個の炭素 −炭素三重結合から構成される、本明細書において定義されるアルキル基を表す 。 ”アリール”基は、完全に共役したパイ電子系を有する、すべて炭素の単環ま たは縮合多環(すなわち、隣接する1対の炭素原子を共有する複数の環)基を表 す。アリール基の例は、限定されるものではないが、フェニル、ナフタレニル、 およびアントラセニルがある。アリール基は置換されていてもされていなくても よい。置換されている場合、置換基は、好ましくは、ハロ、トリハロメチル、ア ルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、 アリールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、シア ノ、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、 O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、 C−アミド、N−アミド、スルフィニル、スルホニル、S−スルホンアミド、N −スルホンアミド、トリハロメタンスルホンアミド、アミノおよび−NR1819 (R18およびR19は上で定義したとおりである)から選択される1つまたはそれ 以上の基である。 本明細書において用いる場合、”ヘテロアリール”基は、環内に窒素、酸素お よびイオウからなる群より選択される1つまたはそれ以上の原子を含み、かつ、 完全に共役したパイ電子系を有する単環式または縮合環(すなわち、隣接する1 対の原子を共有する複数の環)基を表す。ヘテロアリール基の例は、限定される ものではないが、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール 、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、 プリンおよびカルバゾールがある。ヘテロアリール基は、置換されていてもされ て いなくてもよい。置換されている場合、置換基は、好ましくは、アルキル、シク ロアルキル、アリール、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリ ールオキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、シアノ、 ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、スルホンアミド、カルボキシ、スルフィ ニル、スルホニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N −チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、アミノおよび−NR1819(R18 およびR19は上で定義したとおりである)から選択される1つまたはそれ以上の 基である。 ”ヘテロ脂環式”基は、環中に窒素、酸素およびイオウからなる群より選択さ れる1つまたはそれ以上の原子を有する単環式または縮合環基を表す。環はまた 、1つまたはそれ以上の二重結合を有していてもよい。しかし、環は完全に共役 したパイ電子系を有しない。ヘテロ脂環式基の例は、限定されるものではないが 、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピロリン、ピロリジン、ジヒドロチオ フェン、テトラヒドロフラン等がある。ヘテロ脂環式環は、置換されていてもさ れていなくてもよい。置換されている場合、置換基は、好ましくは、アルキル、 シクロアルキル、ハロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオ キシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、シアノ、ニトロ 、カルボニル、チオカルボニル、カルボキシ、O−カルバミル、N−カルバミル 、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、スルフィニル、スルホニル、C− アミド、N−アミド、アミノおよび−NR1819(R18およびR19は上で定義し たとおりである)から選択される1つまたはそれ以上の基である。 ”ヒドロキシ”基は−OH基を表す。 ”アルコキシ”基は、本明細書において定義される−O−アルキルおよび−O −シクロアルキル基の両方を表す。 ”アリールオキシ”基は、本明細書において定義される−O−アリールおよび −O−ヘテロアリール基の両方を表す。 ”ヘテロ脂環オキシ”基は、−O−ヘテロ脂環式基を表す。 ”チオヒドロキシ”基は−SH基を表す。 ”チオアルコキシ”基は、本明細書において定義されるS−アルキルおよび− S−シクロアルキル基の両方を表す。 ”チオアリールオキシ”基は、本明細書において定義される−S−アリールお よび−S−ヘテロアリール基の両方を表す。 ”カルボニル”基は、−C(=O)−R”基を表し、ここでR”は、本明細書 において定義される、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリ ール(環炭素を介して結合)およびヘテロ脂環式(環炭素を介して結合)からな る群より選択される。 ”トリハロメチルカルボニル”基は、X3CC(=O)−基を表し、ここで、 Xは本明細書において定義されるハロ基である。 ”アルデヒド”基は、R”が水素であるカルボニル基を表す。 ”チオカルボニル”基は−C(=S)−R”基を表し、R”は本明細書におい て定義される。 ”O−カルボキシ”基はR”C(=O)O−基を表し、R”は本明細書におい て定義される。 ”C−カルボキシ”基は−C(=O)OR”基を表し、R”は本明細書におい て定義される。 ”アセチル”基は−C(=O)CH3基を表す。 ”カルボキシアルキル”基は、−(CH2sC(O)OR”を表し、ここでs は1−6であり、R”は上で定義したとおりである。 ”カルボン酸”基は、R”が水素であるC−カルボキシ基を表す。 A”ハロ”基は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。 ”トリハロメチル”基は−CX3基を表し、Xは本明細書において定義される ハロ基である。 ”トリハロメタンスルホニル”基はX3CS(=O)2基を表し、Xは上で定義 したとおりである。 ”シアノ”基は−C≡N基を表す。 ”シアナト”基は−CNO基を表す。 ”イソシアナト”基は−NCO基を表す。 ”チオシアナト”基は−CNS基を表す。 ”イソチオシアナト”基rは−NCS基を表す。 ”スルフィニル”基は−S(=O)−R”基を表し、R”は本明細書において 定義される。 ”スルホニル”基は−S(=O)2R”基を表し、R”は本明細書において定 義される。 ”スルホンアミド”基は−S(=O)2−NR1819を表し、R18およびR19 は本明細書において定義される。 ”トリハロメタンスルホンアミド”基はX3CS(=O)2N(R18)−基を表 し、XおよびR18は本明細書において定義される。 ”O−カルバミル”基は−OC(=O)NR1819基を表し、R18およびR19 は本明細書において定義される。 ”N−カルバミル”基はR19OC(=O)NR18−基を表し、R18およびR19 は本明細書において定義される。 ”O−チオカルバミル”基は−OC(=S)−NR1819基を表し、R18およ びR19は本明細書において定義される。 ”N−チオカルバミル”基はR19OC(=S)NR18−基を表し、R18および R19は本明細書において定義される。 ”アミノ”基は−NR1819基を表し、R18およびR19は両方とも水素である 。 ”4級アンモニウム”基は−+NR1818'R19を表し、R18およびR19は本 明細書において定義され、R18'はR18およびR19と同じく定義される。 ”C−アミド”基は−C(=O)−NR1819基を表し、R18およびR19は本 明細書において定義される。 “N−アミド”基はR18C(=O)NR19−基を表し、R18およびR19は本明 細書において定義される。 ”C−チオアミド”基は−C(=S)NR1819基を表し、R18およびR19は 本明細書において定義される。 ”ニトロ”基は−NO2基を表す。 ”メチレンジオキシ”基は、−OCH2O−基を表し、ここで酸素原子は隣接 する環の炭素原子に結合している。 ”エチレンジオキシ”基は、−OCH2CH2O−基を表し、ここで酸素原子は 隣接する環の炭素原子に結合している。 ”グアニル”基は、R1819NC(=N)−基を表し、R18およびR19は本明 細書において定義される。 ”グアニジニル”基は、−R18NC(=N)NR18'R19基を表し、R18およ びR19は本明細書において定義され、R18'はR18およびR19と同じく定義され る。 ”ウレイジル”基は、−NR18C(=O)NR18'R19基を表し、R18および R19は本明細書において定義され、R18'はR18およびR19と同じく定義される 。 ”ホスホニル”基は、−OP(=O)2OR”基を表し、R”は本明細書にお いて定義される. ”C−ペプチジル”基は、アミノ酸の2−アミノ基と他のアミノ酸のカルボキ シ基との反応により形成される基を表す。すなわち、ペプチジル基は、一般構造 −(NCHRC(=O)n−を有し、ここでR基は、ペプチジル基を形成するの にどのアミノ酸が用いられたかにより、同一でも異なっていてもよい。”C−ペ プチジル”との名称は、ペプチジル基がC(=O)炭素を介して非アミノ酸分子 に結合している状態を表す。 ”極性基”は、互いに共有結合して基を形成する原子の核がこれらを結合する 共有結合の電子を等分に共有していない基を表す。すなわち、電子雲が一方の原 子について他方の原子より密度が濃い。このことにより、共有結合の一方の端は 比較的負に、他方の端は比較的正になる。すなわち、負の極と正の極が存在する 。極性基の例には、限定されるものではないが、ヒドロキシ、アルコキシ、カル ボキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、4級アンモニウム、アミド、ウレイジル、ス ルホンアミド、スルフィニル、スルホニル、ホスホノ、モルホリノ、ピペラジニ ルおよびテトラゾリルがある。 ”スピロシクロアルキル”基は、環の炭素原子を他の環と共有するシクロアル キル基を表す。 ”スピロヘテロ脂環式”基は、環の炭素原子を他の環と共有するヘテロ脂環式 基を表す。 ”N−ヒドロキシルアミノ基は、R”ONR18−基を表し、R”およびR19は 本明細書において定義される。 A”ポリヒドロキシアルキル”基は、1−8個の炭素、好ましくは1−4個の 炭素を有する、2またはそれ以上、好ましくは3またはそれ以上のヒドロキシル 基のみで置換された、分枝鎖のないアルキル基を表す。 ”モルホリニル”基は、次の化学構造: を有する基を表す。 ”テトラゾリル”基は、次の化学構造: を有する基を表す。 ”アミノトリアゾリル”基は、次の化学構造:を有する基を表す。 ”1−ピペラジニル”基は、次の化学構造: を有する基を表す。 式中、R21、R21'、R22、R22'、R23、R23'、R24、R24'、R25およびR25 'は、独立して、水素、非置換低級アルキル、トリハロメチル、非置換シクロ アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニル、非置換アリール、非置換ヘテ ロアリール、非置換ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ 、非置換アリールオキシ、チオヒドロキシ、非置換低級アルキルチオアルコキシ 、非置換チオアリールオキシ、非置換低級アルキルで置換されたスルフィニル、 水素または非置換低級アルキルで置換されたスルホニル、N−スルホンアミド、 S−スルホンアミド、水素または非置換低級アルキルで置換されたカルボニル、 トリハロメチルカルボニル、水素または非置換低級アルキルで置換されたC−カ ルボキシ、非置換低級アルキルで置換されたO−カルボキシ、シアノ、ニトロ、 ハロ、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバ ミル、C−アミド、N−アミド、アミノおよび−NR1819(R18およびR19は 、独立して、水素および非置換低級アルキルからなる群より選択される)からな る群より選択される。 例示のためであり、限定するものではないが、化学の技術分野において知られ る9員の二環には以下のものがある。 同様に、さらに例示のためであり、限定するものではないが、化学の技術分野 において知られる5員のヘテロアリール環Q1には以下のものがある。 同様に、化学の技術分野において知られる5員のヘテロアリール環Q4の非限 定的例には以下のものがある。 さらに、化学の技術分野において知られる窒素を含有する6員のヘテロアリー ル環Q5の非限定的例には以下のものがある。 B.好ましい構造的特徴 本発明の化合物の好ましい構造的特徴においては、Zは酸素である。 同様に、本発明の好ましい特徴においては、R1およびR2およびR7は水素で ある。 本発明の別の好ましい特徴においては、A1、A2、A3およびA4は炭素である 。 また本発明の好ましい特徴においては、A1またはA2またはA3またはA4は窒 素であり、形成されるヘテロ芳香族環の残りの位置は炭素である。 同様に好ましくは、A2およびA4は窒素であり、一方A1およびA3は炭素であ る。 本発明の別の好ましい特徴においては、該分子において、Zは酸素であり、R1 、R2およびR7は水素であり、およびA1、A2、A3およびA4は炭素である。 本発明の好ましい特徴においては、A1、A2、A3またはA4の1つは窒素であ り、Zは酸素であり、および、R1、R2およびR7は水素である。 本発明の別の好ましい特徴においては、A1およびA3は炭素であり、A2およ びA4は窒素であり、Zは酸素であり、および、R1、R2およびR7は水素である 。 R3、R4、R5およびR6に関しては、本発明の好ましい特徴においては、これ らは、独立して、水素、非置換低級アルキル、以下の群:非置換シクロアルキル 、ハロ、ヒドロキシ、非置換低級アルコキシ、C−カルボキシ、非置換アリール 、非置換ヘテロアリール、非置換ヘテロ脂環式、アミノ、4級アンモニウムまた は−NR1819より選択される基で置換されている低級アルキル、非置換シクロ アルキル、ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ、以下の群:1またはそ れ以上のハロ基、非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールより選択される基 で置換されている低級アルキルアルコキシ、トリハロメチル、ハロ、非置換アリ ール、独立して、以下の群:非置換低級アルキル、1またはそれ以上のハロ基で 置換されている低級アルキル、トリハロメチル、ハロ、ヒドロキシ、非置換低級 アルキルアルコキシより選択される1またはそれ以上の基で置換されているアリ ール、非置換アリールオキシ、独立して、以下の群:ハロ、非置換低級アルキル 、1またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル、非置換アリール、 ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ、アミノまたは−NR1819より選 択される1またはそれ以上の基で置換されているアリールオキシ、アミノ、S− スルホンアミド、−NR1819、非置換アリールオキシ、非置換ヘテロアリール 、独立して、以下の群:水素、非置換低級アルキル、1またはそれ以上のハロ基 で置換されている低級アルキル、トリハロメチル、ハロ、ヒドロキシ、非置換低 級アルキルアルコキシ、非置換アリールオキシ;アミノ、S−スルホンアミドま たは−NR1819より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロ アリール、非置換ヘテロ脂環式、独立して、以下の群:非置換低級アルキル、1 またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル、非置換低級アルキルア ルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、S−スルホンアミドまたは−NR1819より選 択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロ脂環式、非置換低級アル キルC−カルボキシ、カルボン酸、非置換低級アルキルカルボニル、アルデヒド 、非置換アリールカルボニル、アセチル、S−スルホンアミド、N−スルホンア ミド、アミノおよび−NR1819からなる群より選択される。 本発明のさらに別の好ましい特徴においては、R8、R8'およびR8"は、独立 して、水素、非置換低級アルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、C−カルボキシ、非 置換シクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、非置換ヘテロ脂 環式、トリハロメチル、非置換低級アルケニル、非置換低級アルキニル、ヒドロ キシ、非置換低級アルキルアルコキシ、非置換アリールオキシ、スルフィニル、 スルホニル、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、カルボニル、C−カル ボキシ、O−カルボキシ、シアノ、ニトロ、ハロ、C−アミド、N−アミド、O −カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、グ アニル、グアニジニル、ウレイジルおよび−NR1819からなる群より選択され る。 Qは一般構造2を有し、B1は窒素であり、B2は、イオウまたは酸素であり、 nは0または1であり、および、R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12 およびR12'は水素である。 Qは一般構造2を有し、B1およびB2は窒素であり、nは0または1であり、 および、R7、R9、R9'R10、R10'、R11、R11'、R12およびR12'は水素で ある。 Qは一般構造3を有し、D1およびD2は窒素であり、R7は水素または非置換 低級アルキルであり、R8またはR8'の1つは、−NR1819、−W(CH2m NR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819および−NHR20 からなる群より選択され、Wは酸素またはイオウであり、Yは酸素またはイオ ウであり、Tは、ヒドロキシ、アミノ、N−ヒドロキシルアミノまたはN−ペプ チジルであり、R18およびR19は、独立して、水素および非置換低級アルキルか らなる群より選択され、および、R20は低級ポリヒドロキシアルキル基である。 Qは一般構造3を有し、D1は窒素であり、D2は炭素であり、R7は水素であ り、R7は水素または非置換低級アルキルであり、R8およびR8'は、独立して、 水素または非置換低級アルキルであり、R3、R4、R5またはR6の1つは、−N R1819、−(CH2mNR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CN R1819および−NHR20からなる群より選択され、Wは酸素またはイオウであ り、Yは酸素またはイオウであり、Tはヒドロキシ、アミノ、N−ヒドロキシル アミノまたはN−ペプチジルであり、R18およびR19は、独立して、水素および 非置換低級アルキルからなる群より選択され、および、R20は低級ポリヒドロキ シアルキル基である。 Qは一般構造3を有し、D1はイオウであり、R8およびR8'は、一緒になって 、非置換の6員のシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環 式環を形成し、R3、R4、R5またはR6の1つは、−NR1819、−(CH2m NR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819および−NHR20 からなる群より選択され、Wは、酸素またはイオウであり、Yは、酸素または イオウであり、Tは、ヒドロキシ、アミノ、N−ヒドロキシルアミノまたはN− ペプチジルであり、R18およびR19は、独立して、水素および非置換低級アルキ ルからなる群より選択され、および、R20は低級ポリヒドロキシアルキル基であ る。 Qは一般構造3を有し、D1は窒素であり、D2は炭素であり、R7は水素また は非置換低級アルキルであり、R8、R8'およびR8"は、独立して、水素、非置 換低級アルキル、または水素または非置換低級アルキルで置換されているC−カ ルボキシである。 Qは一般構造3を有し、D1はイオウであり、D2は炭素または窒素であり、R8 、R8'およびR8"は(D2が炭素である場合)、独立して、水素、非置換低級ア ルキル、非置換低級アルケニル、非置換低級アルキニル、非置換シクロアルキル 、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、ハロ、非置換低級アルキルカルボニ ル、ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ、非置換アリールオキシ、非置 換低級アルキルチオアルコキシ、非置換チオアリールオキシ、ニトロ、トリハロ メタンカルボニルからなる群より選択され、またはR8およびR8'は一緒になっ て5員の非置換シクロアルキル、非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロ脂環 式基または6員の非置換シクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリー ルま たは非置換ヘテロ脂環式基を形成する。 Qは一般構造3を有し、A1、A2、A3またはA4の1つは窒素である。 Qは一般構造3を有し、A1およびA3は炭素であり、A2およびA4は窒素であ る。 Qは一般構造4を有し、E1は窒素であり、E2は炭素であり、R7は水素であ り、R8は水素、非置換低級アルキル、1またはそれ以上のハロゲンからなる群 より選択される基で置換された低級アルキル、水素または非置換低級アルキルで 置換されたC−カルボキシ、非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロ脂環式、 非置換アリールまたは非置換ヘテロアリールであり、R9、R9'、R10、R10'、 R11、R11'、R12およびR12'は水素である。 Qは一般構造4を有し、E1はイオウであり、E2は炭素であり、R8は、水素 、非置換低級アルキル、非置換シクロアルキル、非置換アルケニル、水素または 非置換低級アルキルで置換されたC−カルボキシ、ヒドロキシ、非置換低級アル コキシ、非置換シクロアルキルオキシおよび非置換アリールオキシからなる群よ り選択され、R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12およびR12'は水素で ある。 Qは、一般構造4を有し、E1は酸素であり、E2は炭素であり、R8は、水素 、非置換低級アルキル、非置換シクロアルキル、非置換アリール、シアノ、また は水素または非置換低級アルキルで置換されたC−カルボキシからなる群より選 択される。 Qは、一般構造5を有し、J1は窒素または酸素であり、J2、J3およびJ4は 炭素であり、R8、R8'またはR8"の1つは−(alk1rMであり、(alk1 )は−CH2−であり、rは1−3であり、Mは、ヒドロキシ、非置換低級アル キルアルコキシ、アミノ、水素または非置換低級アルキルで置換されたカルボキ シ、O−カルバミル、N−カルバミル、C−アミド、N−アミド、非置換モルホ リノ、非置換ピペラジニル、非置換テトラゾロ、ヒドロキシまたは非置換低級ア ルキルで置換されたスルホニル、S−スルホンアミド、ウレイド、グアニジニル 、グアニルまたは水素または非置換低級アルキルで置換されたホスホニルであり 、R18およびR19は、独立して、水素および非置換低級アルキルからなる群よ り選択される。 Qは一般構造5を有し、J1は窒素または酸素であり、R7(J1が窒素である 場合、J1が酸素である場合にはR7は存在しない)は水素であり、A1、A2、A3 およびA4は炭素であり、R8、R8'またはR8"の1つは−(alk1rMであ り、(alk1)はCH2であり、rは1−3であり、Mはヒドロキシまたは非置 換低級アルキルで置換されたC−カルボキシであり、R8、R8'およびR8"の残 りの2つは、独立して、水素および非置換低級アルキルからなる群より選択され 、または、R8およびR8'またはR8'およびR8"は一緒になって6員の非置換シ クロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリールまたは非置換ヘテロ脂環 式基を形成する。 Qは一般構造5を有し、J1およびJ3は窒素であり、J2およびJ4は炭素であ り、R8またはR8"の1つは−(alk1rMであり、(alk1)はCH2であ り、rは1−3であり、Mは水素または非置換低級アルキルで置換されたカルボ キシである。 Qは一般構造6を有し、L1、L2、L3、L4およびL5は炭素であり、R13、 R14、R1516およびR17の1つは1−ピペラジニルであり、R21、R21'、R2 2 、R22'、R24、R24'、R25およびR25'は水素であり、R23は、水素、非置換 低級アルキル、非置換シクロアルキル、非置換アミノトリアゾロ、非置換C−チ オアミド、水素または非置換低級アルキルで置換されたカルボニル、水素または 非置換低級アルキルで置換されたC−カルボキシ、C−アミド、ヒドロキシルま たは非置換低級アルキルで置換されたS−スルホニル、トリハロメタンスルホニ ルまたはS−スルホンアミドからなる群より選択され、R18およびR19は、独立 して、水素および非置換低級アルキルからなる群より選択され、残りのR13、R14 、R15およびR16およびR17は、独立して、水素、非置換低級アルキル、トリ ハロメチル、ハロ、ヒドロキシ、非置換低級アルコキシ、非置換アリールオキシ 、非置換低級アルキルチオアルコキシまたは非置換チオアリールオキシからなる 群より選択される。 Qは一般構造6を有し、A1、A2、A3、A4、L1、L2、L3、L4およびL5 は炭素であり、R15は1−ピペラジニルであり;R13、R14、R16、R17、R2 1 、R21'、R22、R22'、R24、R24'、R25およびR25'は、独立して、水素で あり、および、R23は、水素、非置換低級アルキルおよび水素で置換されたカル ボニルからなる群より選択される。 本発明の特定の化合物の例は、以下の表1、2、3および4に示される。表1 、2、3および4の化合物は、例示のために示されるものであり、いかなる意味 においても、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。表1 3−[3−(2−カルボキシエチル−4−メチルピロール)−2−メチリデニル ]−2−インドリノン 3−(2−アセチル−3,4−ジメチルピロール−5−メチリデニル)−2−イ ンドリノン 3−[4−(2−メトキシカルボニルエチル−3−メチルピロール−2−メチリ デニル]−2−インドリノン 3−(2,4−ジメチル−3−エトキシカルボニルピロール−5−メチリデニル )−2−インドリノン 3−[2−エトキシカルボニル−3−(2−エトキシカルボニルエチル)−4− エトキシカルボニルメチル)ピロール−5−メチリデニル)]−2−インドリノ ン 3−(2−カルボキシ−4−エチル−3−メチルピロール−5−メチリデニル) −2−インドリノン 3−(2−クロロ−4−メトキシカルボニル−3−メトキシカルボニルメチルピ ロール−5−メチリデニル)−2−インドリノン 3−(4−アセチル−2−エトキシカルボニル−3−メチルピロール−5−メチ リデニル)−2−インドリノン 3−(4−エトキシカルボニル−3−メチルピロール−2−メチリデニル)−2 −インドリノン 3−[4−(2−メトキシカルボニルエチル)−3−メチルピロール−2−メチ リデニル]−5,6−ジメトキシ−2−インドリノン 3−(2,4−ジメチル−3−エトキシカルボニルピロール−5−メチリデニル ) 5−(4−メトキシカルボニルベンズアミド)−2−インドリノン 3−(2,4−ジメチル−3−エトキシカルボニルピロール−5−メチリデニル )5−ブロモ−2−インドリノン 3−[4−(2−カルボキシエチル)−3,5−ジメチルピロール−2−メチリ デニル]−2−インドリノン 3−[4−(2−カルボキシエチル)−4−メチルピロール−2−メチリデニル ]−2−インドリノン 2.生化学 また別の実施形態では、本発明は、本発明の化合物又はその生理学的に許容さ れる塩又はプロドラッグとPKを接触させることによりPKの触媒活性をモジュ レートする方法に関する。 「PK」とはRTK、CTK及びSTKを意味し、RTK、CTK及びSTK のモジュレーシヨンによって触媒されるシグナルプロセスが本発明に考慮される 。 「方法」という用語は、限定しないが、化学、薬理学、生物学、生化学及び医 学の技術の実施者によって知られている又は既存の手法、手段、技術及び方法か ら容易に開発される手法、手段、技術及び方法を含む、ある一定の課題を達成す るための手法、手段、技術及び方法に言及する。 本明細書に使用されているように、「モジュレーション」又は「モジュレート する」という用語は、RTK、CTK及びSTKの触媒活性を変えることに言及 する。特に、モジュレートすることは、RTK、CTK及びSTKの触媒活性の 活性化、好ましくはRTK、CTK又はSTKが接している化合物又は塩の濃度 に依存したRTK、CTK及びSTKの触媒活性の活性化又は阻害、又はより好 ましくは、RTK、CTK及びSTKの触媒活性の阻害に言及する。 本明細書で使用する「触媒活性」という用語は、RTK及び/又はCTKの直 接的又は間接的な影響下でのチロシンのリン酸化速度、又はSTKの直接的又は 間接的な影響下でのセリン及びスレオニンのリン酸化に言及する。 本明細書で使用する「接触」という用語は、本発明の化合物及びターゲットP Kをその化合物が直接的に(即ち、キナーゼそのものと相互作用することによっ て)又は間接的に(即ち、キナーゼの触媒活性が依存している別の分子と相互作 用することによって)PKの触媒活性に影響を及ぼし得るように、一緒にするこ とに言及する。そのような「接触」は、試験管、ペトリ皿又はその同類において 達成され得る。試験管では、接触は、化合物及び関心対象のPKのみに関わり得 るか、又は細胞全体に関わり得る。細胞はまた細胞培養皿において維持又は増殖 され、その環境で本発明の化合物と接触され得る。この文脈では、PKが関連す る障害に影響を及ぼすある特定の化合物の能力、即ち、以下に定義される化合物 のIC50は、より複雑な生きた生物体に対して化合物がインビボで試用される 前に決定され得る。生物体の外にある細胞に対しては、限定しないが、直接的な 細胞へのマイクロインジェクション及び多くの膜貫通キャリアー技術を含む、P Kを化合物と接触させるためのいくつかの方法が存在し、当業者に知られている 。 RTK介在性シグナル伝達は、特定の成長因子(リガンド)との細胞外相互作 用によって開始され、次いで受容体のダイマー化、内因性タンパク質チロシンキ ナーゼ活性の瞬間的な刺激及びリン酸化が続く。それによって細胞内シグナル伝 達分子に対する結合部位が創出され、適切な細胞応答(例えば、細胞***、細胞 外のマイクロ環境に対する代謝的な効果)を促進する広範囲の細胞質シグナル分 子との複合体が形成される。Schlessinger及びUllrich、1 992,Neuron 9:303〜391を参照のこと。 成長因子受容体のチロシンリン酸化部位が、シグナル分子のSH2(srcと 相同)ドメインに対する高親和性の結合部位として機能することが示されている (Fantl等、1992,Cell 69:413〜423;Songyan g等、1994,Mol.Cell.Biol.14:2777〜2785;S ongyang等、1993,Cell 72:768〜778;及びKoch 等、1991,Science 252:668〜678)。RTKと結合する 細胞内基質タンパク質がいくつか同定された。それらは主に2つのグループに分 けられ得る: (1)触媒ドメインを有する基質;及び(2)そのようなドメインを 欠くがアダプターとして機能し、触媒的な活性のある分子と結合する基質(So ngyang等、1993,Cell 72:768〜778)。受容体とその 基質のSH2ドメインとの相互作用の特異性は、リン酸化チロシン残基のごく周 囲にあるアミノ酸残基によって決定される。SH2ドメインと特定の受容体上の リン酸チロシン残基の周囲にあるアミノ酸配列との結合親和性の違いは、それら の基質リン酸化プロフィールに認められる違いに一致している(Songyan g等、1993,Cell 72:768〜778)。上記の観察結果は、各R TKの機能が、その発現パターン及びリガンドの利用可能性だけでなく、特定の 受容体によって活性化される一連の下流へのシグナル伝達経路によっても決定さ れていることを示唆する。従って、リン酸化は、特定の成長因子受容体並びに分 化因子受容体が参画するシグナル経路の選択性を決定する重要な調節ステップ をもたらす。 主に細胞質ゾルに存在するSTKは、しばしばPTK事象に対する下位の応答 物として細胞内の生化学に影響を及ぼす。STKは、DNA合成と細胞増殖を導 くその後の有糸***を開始させるシグナルプロセスとの関連が示唆されてきた。 従って、PKシグナル伝達は、他の反応にまして、細胞の増殖、分化、成長及 び代謝をもたらす。異常な細胞増殖が、癌腫のような新生物、肉腫、白血病、膠 芽腫、血管腫、乾癬、動脈硬化、関節炎及び糖尿病性網膜障害(又は無制御の血 管形成及び/又は脈管形成に関連した他の障害)の発達を含む、広範囲の障害及 び疾患をもたらし得る。 本発明の化合物がPKを阻害する機構を正確に理解することは本発明を実施す るために必要ではない。しかしながら、本明細書ではある特定の機構又は理論に 拘泥しないが、本発明の化合物はPK触媒領域のアミノ酸と相互作用すると信じ られている。PKは典型的には二葉構造を保有し、PKの間でアミノ酸が保存さ れている領域に存在するこの二葉間の裂溝にATPが結合するらしい。PK阻害 剤は、上記のATPがPKに結合するのと同じ一般的な領域で、水素結合、ファ ンデルワールスカ及びイオン相互作用のような非共有的相互作用によって結合す ると信じられている。より特定すると、本発明の化合物の2−インドリノン成分 は、ATPのアデニン環によって通常は占められている一般的な空間に結合する と考えられている。特定のPKに対する特定の分子の特異性は、特定のPKに特 異的なアミノ酸ドメインと2−インドリノン骨格上の様々な置換基との追加的な 相互作用の結果として生じ得る。従って、様々なインドリノン置換基が、特定の PKに対する選好性の結合に貢献し得る。様々なATP(又は他のヌクレオチド )結合部位で活性である化合物を選別する能力によって、その化合物はそのよう な部位を有する任意のタンパク質、即ちPKだけでなくタンパク質ホスファター ゼをもターゲッティングするために有用になる。従って、本明細書に開示される 化合物は、そのようなタンパク質に対するインビトロのアッセイ及びそのような タンパク質を介したインビボの治療効果に対する有用性を有する。 他の態様では、本発明の化合物との接触によって触媒活性がモジュレートされ るタンパク質キナーゼはタンパク質チロシンキナーゼであり、より特定すれば、 受容体タンパク質チロシンキナーゼである。本発明の化合物又はその塩で触媒活 性がモジュレートされ得る受容体タンパク質チロシンキナーゼには、限定しない が、EGF、HER2、HER3、HER4、IR、IGF−IR、IRR、P DGFR□、PDGFR□、CSFIR、C−Kit、C−fms、Flk−1 R、Flk4、KDR/Flk−1、Flt−1、FGFR−IR、FGFR− 2R、FGFR−3R及びFGFR−4Rがある。 本発明の化合物又はその塩又はプロドラッグとの接触によって触媒活性がモジ ュレートされるタンパク質チロシンキナーゼはまた、非受容体又は細胞性のタン パク質チロシンキナーゼ(CTK)でもあり得る。従って、限定しないが、Sr c、Frk、Btk、Csk、Ab1、ZAP70、Fes/Fps、Fak、 Jak、Ack、Yes、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、Fgr及 びYrkのようなCTKの触媒活性が、本発明の化合物又は塩との接触によって モジュレートされ得る。 本発明の化合物との接触によってその触媒活性がモジュレートされ得るPKの さらに別のグループは、限定しないが、CDK2及びRafのようなセリン−ス レオニンタンパク質キナーゼである。 別の態様では、本発明は、本発明の化合物又はその塩又はプロドラッグの薬理 組成物の治療有効量を生物体に投与することによってPKに関連した障害を治療 又は予防するための方法に関する。 本明細書で使用する「PKに関連した障害」「PKに促進される障害」及び「 異常なPK活性」という用語は、いずれも不適当な、即ち特定のPKがRTK、 CTK又はSTKである場合、より低い、又はより一般的には、より高いPK触 媒活性によって特徴付けられる病態に言及する。不適当な触媒活性は、(1)通 常はPKを発現しない細胞におけるPKの発現;(2)所望されない細胞増殖、 分化及び/又は成長につながる増加したPK発現;又は(3)細胞増殖、分化及 び/又は所望されない成長減退につながる低下したPK発現、のいずれかの結果 として生じ得る。PKの過剰な活性は、特定のPKをコードしている遺伝子の増 幅又は細胞増殖、分化及び/又は成長異常に相関し得る(即ち、PKレベルが上 昇するにつれて細胞異常の1つ又はそれ以上の症状の重症度が増加する)PK活 性 レベルの産生のいずれかに関連する。過少活性は、当然ながら、逆のことであり 、細胞異常の1つ又はそれ以上の症状の重症度がPKレベルの減少につれて増加 するものである. 本明細書で使用する「予防する」「予防すること」及び「予防」という用語は 、PK介在性の細胞異常を生物体に初めから獲得させないようにするための方法 に言及する。 本明細書で使用する「治療する」「治療すること」及び「治療」という用語は 、PK介在性の細胞異常及び/又はその随伴症状を軽減する又は排除する方法に 言及する。特に癌について言えば、上記の用語は、癌に罹患した個体の期待寿命 を延ばすこと又はその疾患の1つ又はそれ以上の症状を減らすことを明解に意味 する。 「生物体」という用語は、少なくとも1つの細胞からなる任意の生きた実体に 言及する。生きている生物体は、例えば、単一の真核生物細胞と同じくらい単純 であるか又はヒトを含む哺乳類と同じくらい複雑であり得る。 本明細書で使用する「治療有効量」という用語は、治療される障害の1つ又は それ以上の症状をある程度軽減し得る投与化合物の量に言及する。癌の治療に関 連すれば、治療有効量は、(1)腫瘍のサイズを減少させる;(2)腫瘍の転移 を阻害する(つまり、ある程度遅らせる、好ましくは止める);(3)腫瘍の成 長をある程度阻害する(つまり、ある程度遅らせる、好ましくは止める);及び /又は(4)癌に関連した1つ又はそれ以上の症状をある程度軽減する(好まし くは一掃する)効果を及ぼす量に言及する。 従って、本発明は、RTK、CTK及び/又はSTKの酵素活性に影響を及ぼ し、それによりそのようなタンパク質によって伝達されるシグナルに干渉するこ とによってPKシグナル伝達をモジュレートする化合物に向けられている。より 特定すると、本発明は、限定しないが、癌腫、カポシ肉腫を含む肉腫、白血病、 赤芽球腫、膠芽腫、髄膜腫、星芽腫、黒色腫及び骨髄腫を含む多くの種類の固形 腫瘍に対する治療アプローチとしてRTK、CTK及び/又はSTK介在性のシ グナル伝達経路をモジュレートする化合物に向けられている。適応症は、限定し ないが、脳の癌、膀胱癌、卵巣癌、胃癌、膵臓癌、結腸癌、血液癌、肺癌、骨の 癌及び白血病を含み得る。 本明細書に記載される化合物が予防、治療及び研究に有用であり得る非調節性 のPK活性に関連した障害のタイプの更なる例は、限定しないが、細胞の増殖異 常、線維異常及び代謝異常である。 本発明によって予防、治療又はさらに研究され得る細胞の増殖異常は、癌、血 管の増殖異常及び間質細胞の増殖異常を含む。 血管の増殖異常は、血管の異常増殖をもたらす血管形成及び脈管形成異常に一 般に言及する。血管の形成及び拡張、又は脈管形成及び血管形成は、それぞれ、 胚の発生、黄体形成、創傷治癒及び臓器再生のような多様な生理学的プロセスに おいて重要な役割を担っている。それらはまた、癌の発達にも枢要な役割を演じ ている。血管の増殖異常の他の例は、新生の毛細血管が関節に侵入して軟骨を破 壊する関節炎、及び網膜の新生毛細管が硝子体に侵入し、出血し、失明を引き起 こす糖尿病性網膜障害のような眼疾患を含む。逆に、再狭窄のような血管の縮小 、収縮又は閉鎖に関連した障害も含まれる。 線維異常は、細胞外マトリックスの異常形成に言及する。線維異常の例は、肝 硬変および間質細胞の増殖異常を含む。肝硬変は、肝瘢痕の形成をもたらす細胞 外マトリックス構成成分の異常によって特徴づけられる。肝硬変は肝臓の硬変の ような疾患を引き起こし得る。肝瘢痕をもたらす細胞外マトリックスの増加はま た肝炎のようなウイルス感染によっても引き起こされ得る。脂肪細胞は肝硬変に おいて主要な役割を担っているらしい。他の関連する線維異常は、動脈硬化を含 む。 間質細胞の増殖異常は、間質細胞の異常増殖によって引き起こされる障害に言 及する。間質性の増殖異常は、糸球体腎炎、糖尿病性腎障害、悪性腎硬化症、血 栓性微小血管障害症候群、移植拒否及び腎糸球体症のような様々なヒトの腎疾患 を含む。PDGF−Rは、間質細胞の増殖維持との関連が示唆されている(Fl oege等、1993,Kidney International 43:4 7S〜54S)。 すでに述べたように、PKはそのような細胞の増殖異常と関連づけられてきた 。例えば、いくつかのRTKファミリーメンバーは、癌の発達と関連づけられて い る。これら受容体のいくつかは、EGFR(Tuzi等、1991、Br.J. Cancer 63:227〜233;Torp等、1992,APMIS 1 00:713〜719)、HER2/neu(Slamon等、1989,Sc ience 244:707〜712)及びPDGF−R(Kumabe等、1 992,Oncogene,7:627〜633)のように、多くの腫瘍で過剰 に発現されている及び/又はオートクリンループによって常に活性化されている 。事実、最も一般的で重篤な癌では、これら受容体の過剰発現(Akbasak とSuner−Akbasak等、1992,J.Neurol.Sci.,1 11:119〜133;Dickson等、1992,Cancer Trea tment Res. 61:249〜273;Korc等、1992,J.Cl in.Invest. 90:1352〜1360)及びオートクリンループ(L eeとDonoghue、1992,J.Cell.Biol.,118:10 57〜1070;Korc等、同上;AkbasakとSuner−Akbas ak等、同上)が証明されている。例えば、EGFR受容体は、扁平上皮細胞癌 、星芽腫、膠芽腫、頭頚部癌、肺癌及び膀胱癌と関連づけられている。HER2 は、乳癌、卵巣癌、胃癌、肺癌、膵臓癌及び膀胱癌と関連づけられている。PD GFRは、膠芽腫、肺癌、卵巣癌、黒色腫及び前立腺癌と関連づけられている。 RTKc−metは一般に肝の発癌、従って肝細胞癌に関連づけられている。C −metは、悪性の腫瘍形成に結びつけられている。より特定すると、RTKc −metは、他の癌にまして、結腸直腸癌、甲状腺癌、膵臓癌及び胃癌、白血病 及びリンパ腫と関連づけられている。さらに、c−met遺伝子の過剰発現が、 ホジキン病、バーキット病及びリンパ腫の細胞系を有する患者で検出されている 。 Flkは、膠芽腫のような神経膠腫だけでなく乳癌、卵巣癌及び肺癌を限定せ ずに含む広範囲の腫瘍と関連づけられている。 IGF−IRは、栄養補助及びII型糖尿病との関連が示唆されていることに 加えて、数タイプの癌とも関連づけられている。例えば、IGF−IRは、例え ばヒト乳癌の癌細胞(Arteaga等、1989,J.Clin.Inves .84:1418〜1423)及び小胞性肺癌細胞(Macauley等、1 990,Cancer Res.,50,2511〜2517)のような、いく つかの腫瘍タイプに対するオートクリン増殖刺激剤として示唆されている。さら に、神経系の正常な成長及び分化に統合的に関与しているIGF−Iは、ヒト神 経膠腫のオートクリン刺激剤であるらしい(Sandberg−Nordqvi st等、1993,Cancer Res.53:2475〜2478)。IG F−IRとそのリガンドの細胞増殖における重要性をさらに指示するのは、多く の培養細胞のタイプ(線維芽細胞、上皮細胞、平滑筋細胞、T−リンパ球、骨髄 細胞、軟骨細胞、骨芽細胞、骨髄の幹細胞)が、IGF−Iによって成長を刺激 されるという事実である(GoldringとGoldring、1991, ucaryotic Gene Expression ,1:301〜326) 。一連の最新公表物で、Basergaは、IGF−IRが形質転換の機構にお いて中心的な役割を果たしているので、広範囲のヒト悪性腫瘍に対する治療的介 入の好ましいターゲットになり得るとさえ示唆している(Baserga、19 95,CancerRes.,55:249〜252;Baserga、199 4,Cell 79:927〜930;Coppola等、1994,Mol. Cell.Biol. ,14:4588〜4595)。 STKは、特に乳癌を含む、多くのタイプの癌との関連が示唆されている(C ance等、Int.J.Cancer,54:571〜77(1993))。 しかしながら、異常なPK活性と疾患との関連性は、癌に限らない。例えば、 RTKは、乾癬、糖尿病、子宮内膜症、血管形成、アテローム斑形成、アルツハ イマー病、表皮増殖亢進及び加齢に関連した斑変性のような神経変性疾患、血管 腫のような疾患と関連づけられている。例えば、EGF−Rは、角膜及び皮膚の 創傷治癒に必要とされる。II型糖尿病ではインスリン−R及びIGF−1Rの 欠損が指摘されている。特定のRTKとその治療適応症とのより完全な相関性に ついては、Plowman等、1994,DN&P 7:334〜339に述べ られている。 すでに述べたように、RTKだけでなく、限定しないが、src、abl、f ps、yes、fyn、lyn、lck、blk,.hck、fgr及びyrk を含むCTKもまた増殖性及び代謝性のシグナル伝達経路に関わっているので、 本発明が指向されている多くのPTK介在性の障害に関わっていることが予期さ れ、 示されてきた。例えば、突然変異したsrc(v−src)は、ニワトリでは癌 タンパク質(pp60v-src)として実証された。さらに、その細胞性の相同体 である癌原遺伝子pp60c-srcは、多くの受容体の腫瘍原性シグナルを伝達す る。例えば、腫瘍におけるEGFR及びHER2/neuの過剰発現は、pp6 0c-srcの構成的活性化をもたらし、このことは悪性腫瘍細胞には特徴的である が正常細胞にはない。一方、c−srcの発現が欠損しているマウスは、骨化石 症のような表現型を表すので、そのことはc−srcが破骨細胞の機能に必須な 役割を演じていること及び関連する疾患にも恐らくは関わっていることを示して いる。同様に、Zap70はT細胞のシグナル伝達に関係している。 STKは、炎症、自己免疫疾患、免疫応答及び、再発狭窄症、線維症、乾癬、 骨関節炎及び慢性関節リウマチのような増殖亢進性の障害と関連づけられている 。 PKはまた胚の着床との関連が示唆されているので、本発明の化合物は胚の着 床を予防する有効な手段を提供し得る。 最後に、RTKとCTKはいずれも免疫亢進性の障害に関わっているのではな いかと現在考えられている。3.薬理組成物及び治療応用 本発明の化合物、そのプロドラッグ、又はその塩又はプロドラッグのいずれか の生理学的に許容される塩は、そのまま又は適切なキャリアー又は賦形剤と混合 した薬理組成物にしてヒト患者へ投与され得る。薬物の製剤化及び投与の技術は 、「レミントンの製薬科学」、マックパブリッシング社、イーストン、PA、最 新版に見出し得る。A.投与経路 本明細書で使用する「投与する」又は「投与」は、本発明の化合物、塩又はプ ロドラッグ又は本発明の化合物、塩又はプロドラッグを含む薬理組成物を、PK に関連した障害の予防又は治療を目的として生物体へデリバリーすることに言及 する。 好適な投与経路は、限定しないが、経口、直腸、経粘膜又は小腸投与、又は、 筋肉内、皮下、髄内、鞘内、直接心室内、静脈内、腹腔内、鼻孔内又は眼球内注 射を含み得る。 別のやり方では、全身的ではなく局所的に、例えば、しばしばデポー製剤又は 持続性放出製剤での化合物の注射を介して直接固形癌へ化合物を投与し得る。 さらに、例えば、腫瘍特異的な抗体で被覆されたリポソームのようなターゲッ ティングされた薬物デリバリーシステムにおいて薬物を投与し得る。リポソーム は、腫瘍にターゲッティングされ、選択的に取込まれる可能性がある。B.組成物/製剤 本発明の薬理組成物は、当技術分野でよく知られている方法、例えば、従来の 混合、溶解、造粒、糖剤調製、粉砕、乳化、被胞、捕捉又は凍結乾燥法によって 、製造され得る。 従って、本発明に拠って使用される薬理組成物は、医薬品として使用され得る 調製物中への活性化合物の処理工程を促進する賦形剤及び補助剤を含む1つ又は それ以上の生理学的に許容されるキャリアーを使用する従来の方法において製剤 化され得る。適切な製剤は、選択される投与経路に依存する。 注射のためには、本発明の化合物は、水溶液、好ましくはハンク液、リンゲル 液又は生理食塩緩衝液のような生理学的適合性のある緩衝液において製剤化され 得る。経粘膜投与のためには、浸透されるバリアに対して適切な浸透剤が製剤に 使用される。そのような浸透剤は当技術分野で一般に知られている。 経口投与のためには、化合物は、当技術分野でよく知られている医薬品として 許容されるキャリアーと活性化合物を一緒にすることによって容易に製剤化され 得る。そのようなキャリアーは、本発明の化合物が治療される患者に経口摂取さ れるための、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル、シロップ、スラリ ー、懸濁液といったものとして製剤化されることを可能にする。経口使用のため の医薬調製物は、錠剤又は糖衣剤の核部分を得るために所望ならば適切な補助剤 を加えた後に、得られる混合物を所望により摩砕し、細粒の混合物を加工し、固 体の賦形剤を使用して作られ得る。適切な賦形剤は、特に、乳糖、ショ糖、マン ニトール又はソルビトールを含む糖のような充填剤、又は、例えばトウモロコシ デンプン、小麦デンプン、米デンプン、ポテトデンプン、ゼラチン、ゴムトラガ カント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシ メチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)のよう なセルロース調製物である。所望ならば、架橋結合性ポリビニルピロリドン、寒 天又はアルギン酸又はアルギン酸ナトリウムのようなその塩、といった崩壊剤が 追加され得る。 糖衣錠の核部分には好適なコーティング剤が施される。この目的のために、所 望ならばアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポル(carb opol)ゲル、ポリエチレングリコール及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶 液及び好適な有機溶媒又は溶媒混合物を所望により含み得る濃縮された糖溶液が 使用され得る。錠剤又は糖衣錠のコーティング部分に、確認のために又は様々な 組み合わせの活性化合物用量を特徴づけるために、染料又は色素が追加され得る 。 経口的に使用され得る薬理組成物は、ゼラチン製のプッシュフィット(pus h−fit)カプセル、並びにゼラチン製の密封軟カプセル及びグリセロール又 はソルビトールのような可塑剤を含む。プッシュフィットカプセルは、乳糖のよ うな充填剤、デンプンのような結合剤、及び/又はタルク又はステアリン酸マグ ネシウムのような滑沢剤及び、所望ならば、安定化剤と混和した活性成分を含み 得る。軟カプセルでは、活性化合物は、脂肪酸、流動パラフィン又は液体ポリエ チレングリコールのような好適な液体に溶解又は懸濁され得る。さらに、安定化 剤を加える場合がある。 経口投与用の製剤は、すべてその投与に適した用量であるべきである。 舌下投与のためには、組成物は、従来の方法で製剤化される錠剤又はトローチ 剤の形態をとり得る。 吸入による投与のためには、本発明により使用される化合物は、例えばジクロ ロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタ ン、二酸化炭素又は他の適切なガスのような好適な噴射剤を使用して、加圧式パ ック又は噴霧器に代表されるエアゾールスプレーの形態で簡便にデリバリーされ る。加圧式エアゾールの場合、用量単位は、目盛り量をデリバリーするバルブを 装備することにより決定され得る。吸入剤又は吸入器に使用される、例えばゼラ チン製のカプセル及びカートリッジは、化合物と乳糖又はデンプンのような好適 な粉末基剤との混合粉末を含むように製剤化され得る。 本発明の化合物は、例えばボーラス注射又は連続注入のような注射による非経 口投与のために製剤化され得る。注射用製剤は、例えば、保存剤入りのアンプル 又は多用量容器のような単位投与量の形態で提示され得る。この組成物は、油状 又は水性担体の懸濁液、溶液又は乳濁液のような形態をとり得て、懸濁剤、安定 化剤及び/又は分散剤のような製剤用の薬剤を含み得る。 非経口投与のための薬理組成物は、活性化合物が水に溶けた形態の水溶液を含 む。さらに、活性化合物の懸濁液は、適切な油状の注射懸濁液として調製され得 る。好適な脂溶性の溶媒又は担体は、ゴマ油のような脂肪油又はオレイン酸エチ ル又はトリグリセリドのような合成の脂肪酸エステル、又はリポソームを含む。 水性の注射懸濁液は、カルボキシメチルナトリウムセルロース、ソルビトール又 はデキストランのような、懸濁剤の粘度を高める物質を含み得る。所望により、 懸濁剤はまた、好適な安定化剤又は化合物の溶解度を高め、ごく濃縮された溶液 の調製を可能にする薬剤を含み得る。 別のやり方では、活性成分は、例えば発熱物質の無い滅菌水のような好適な担 体との構成のために、使用前には粉末の形態であり得る。 化合物はまた、坐剤又は停留浣腸剤のような、例えばカカオ脂又は他のグリセ リドのような従来の坐薬基剤を含む、直腸内組成物の形で製剤化され得る。 すでに記載した製剤に加えて、化合物はまたデポー調製物としても製剤化され 得る。そのような長時間作用性の製剤は、埋め込み(例えば、皮下又は筋肉内) 又は筋肉内注射によって投与され得る。従って、例えば化合物は、適切な高分子 又は疎水性材料(例えば、許容される油の乳濁液として)又はイオン交換樹脂と ともに、また例えばほとんど溶けない塩のような不溶性の誘導体として、製剤化 され得る。 本明細書の薬理組成物はまた、好適な固相又はゲル相のキャリアー又は賦形剤 を含み得る。そのようなキャリアー又は賦形剤の例は、限定しないが、炭酸カル シウム、リン酸カルシウム、様々な糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチ ン及びポリエチレングリコールのようなポリマーを含む。 本発明のPKモジュレート化合物の多くは、特許請求される化合物が負又は正 の電荷の分子種を形成しうる生理学的に許容される塩として提供され得る。本発 明の化合物が正電荷の成分を含む塩の例は、限定しないが、適切な酸とアミノ基 の反応によって形成される、4価アンモニウム(本明細書の別のところで定義さ れている)の塩酸、硫酸、炭酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸等の塩を 含む。本発明の化合物が負電荷の成分を含む塩の例は、限定しないが、適切な塩 基(例、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化カ ルシウム(Ca(OH)2)等)と化合物分子内のカルボン酸基との反応によっ て形成される、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩を含む。C.投与量 本発明の使用に適した薬理組成物は、活性成分がその意図された目的を達成す るのに有効である量だけ含まれている組成物を含む。 より特定すると、治療有効量とは、治療される患者の疾患症状を予防、軽減又 は改善する又はその生存を引き伸ばすのに有効な化合物の量を意味する。治療有 効量の決定は、特に本明細書に提供される詳細な開示に照らせば、十分当業者の 能力の範囲内にある。 本発明の方法に使用される任意の化合物に対しては、治療有効量又は用量は、 最初は細胞培養アッセイから評価され得る。次いで、細胞培養で決定されるIC50 (即ち、PK活性の最大阻害の半分を達成する試験化合物の濃度)を含む循環 濃度範囲に達するように、動物モデルでの使用のための用量が定式化され得る。 そのような情報は、ヒトでの有用な用量をより正確に決定するために使用され得 る。 本発明に記載される化合物の毒性及び治療効果は、細胞培養又は実験動物を用 いた標準的な医薬品の方法、例えば、LD50(実験集団の50%に対して致死的 な用量)及びED50(実験集団の50%に治療効果がある用量)を決定する方法 によって決定され得る。毒性効果と治療効果との用量比が治療インデックスであ り、それはLD50とED50との比として表現され得る。高い治療インデックスを 示す化合物が好ましい。このような細胞培養アッセイ及び動物試験から得られる データは、ヒトに使用するための投与量の範囲を定式化するときに使用され得る 。そのような化合物の投与量は、好ましくは、毒性がほとんど又は全くないED50 を含む循環濃度の範囲内にある。投与量は、利用される投与形態及び利用され る投与経路に依存してこの範囲内を変動し得る。的確な製剤、投与経路及び投与 量は、患者の状態を考慮するそれぞれの医師によって選択され得る(Fingl 等、1975,「治療薬の薬理学的基礎」第1章、1頁を参照のこと)。 投与量及び間隔は、キナーゼモジュレート効果を維持するのに十分な活性成分 の血漿レベル又は最少有効濃度(MEC)をもたらすように各個人ごとに調整さ れ得る。MECは各化合物で異なるものだが、例えば本明細書に記載されるアッ セイを用いてキナーゼの50〜90%阻害を達成するのに必要な濃度、といった インビトロのデータから推定され得る。MECを達成するのに必要な投与量は各 個人の特性及び投与経路に依存するものである。しかしながら、血漿濃度を決定 するためには、HPLCアッセイ又はバイオアッセイが使用され得る。 投与間隔はまた、MEC値を用いて決定され得る。化合物は、この時間の10 〜90%、好ましくは30〜90%、及び最も好ましくは50〜90%の間ME Cより上の血漿レベルを維持する処方を使用して投与されるべきである。 局所投与又は選択的取込みの場合は、薬物の有効局所濃度は、血漿濃度に関連 しない可能性がある。 投与される組成物の量は、勿論、治療される患者、患者の体重、病気の重症度 、投与の方法及び処方医の判断に依存するだろう。D.包装 薬理組成物は、FDA承認キットのような、活性成分を含む1つ又はそれ以上 の単位投与形態を含み得る、パック又はディスペンサー器具において、所望なら ば、提示され得る。パックは、例えばブリスターパックのような、金属又はプラ スチックの箔を含み得る。パック又はディスペンサー器具には投与の指示書が付 き得る。パック又はディスペンサーにはまた、医薬品の製造、使用又は販売を規 制する政府当局による、処方される形態の容器に関連した通知が付き得るが、そ の通知はその組成物の形態又はヒト又は家畜への投与に関する規制当局の承認を 反映している。そのような通知は、例えば、処方薬に対して米国食品医薬品が承 認したラベル又は承認された製品説明書であり得る。適合性のある医薬品用キャ リアーで製剤化された本発明の化合物を含む組成物はまた製造され、適切な容器 に入れられ、適応症の治療のためにラベルを表示され得る。ラベルに示される好 適な条件は、腫瘍の治療、血管形成の阻害、線維症、糖尿病等の治療を含み得る 。 4.合成 本発明の化合物並びに前駆体の2−オキシインドール及びアルデヒドは、化学 技術の分野でよく知られている技術を用いて容易に合成され得る。当業者は、本 発明の化合物を形成するために他の合成経路が利用可能であること、及び以下の 経路が提供されるのは例示のためであって限定のためではないことを理解されよ う。A.一般的な合成法 以下の一般的な方法論を使用して本発明の化合物を調製してもよい: 適切に置換された2−オキシインドール(1当量)、適切に置換されたアルデ ヒド(1.2当量)、およびピペリジン(0.1当量)をエタノールと混合し( 1〜2ml/mmol 2−オキシインドール)、次いで混合液を90℃で3〜 5時間加熱する。冷却後、反応混液を濃縮し、酸性化してpH3とする。生成す る沈殿を濾過し、水で洗浄してpH7とした後、冷エタノール、酢酸エチル、お よび/またはヘキサンで洗浄し、真空乾燥して標記の化合物を得る。必要により 、生成物をクロマトグラフィーで更に精製してもよい。B.2−オキシインドール 以下の実施例は、本発明の化合物の2−オキシインドール前駆体のいくつかの 代表的な合成法を示す。これらの2−オキシインドールは、本発明の他の物質と 同様、適切に置換されたアルデヒドと上記の条件下で反応させることによって本 発明の化合物を生成する。以下の合成は単に例としてのみ提供するものであり、 合成法または記載する化合物についての制限としてみなされるものではないこと は理解されるところである。5−アミノ−2−オキシインドール 5−ニトロ−2−オキシインドール(6.3g)をメタノール中、10%パラ ジウム/炭素で水素添加し、3.0g(収率60%)の標記化合物の白色固体を 得た。5−ブロモ−2−オキシインドール 20mLのアセトニトリル中の2−オキシインドール(1.3g)を−10℃ に冷却し、2.0gのN−ブロモスクシンイミドを撹拌しながら徐々に添加した 。反応液を−10℃で1時間、および0℃で2時間撹拌した。沈殿を回収し、水 で洗浄して乾燥し、1.9g(収率90%)の標記化合物を得た。4−メチル−2−オキシインドール 20mLの乾燥エーテル中のシュウ酸ジエチル(30mL)を、50mLの乾 燥エーテルに懸濁した19gのカリウムエトキシドに撹拌しながら添加した。混 合液を氷浴中で冷却し、20mLの乾燥エーテル中の20mLの3−ニトロ−o −キシレンを徐々に添加した。濃暗赤色の混合液を0.5時間加熱還流し、濃縮 して暗赤色の固体を得、10%水酸化ナトリウムで、ほとんどの固体が溶解する まで処理した。暗赤色の混合液を30%過酸化水素で、赤色が黄色に変化するま で処理した。混合液を10%水酸化ナトリウムおよび30%の過酸化水素で、暗 赤色がもはや存在しなくなるまで交互に処理した。固体を濾過して除去し、濾液 を6N塩酸で酸性化した。生じた沈殿を吸引濾過で回収し、水で洗浄し、真空下 で乾燥して9.8g(収率45%)の2−メチル−6−ニトロフェニル酢酸のオ フホワイト色の固体を得た。固体をメタノール中、10%パラジウム/炭素で水 素添加し、9.04gの標記化合物の白色固体を得た。7−ブロモ−5−クロロ−2−オキシインドール 5−クロロ−2−オキシインドール(16.8g)および19.6gのN−ブ ロモスクシンイミドを140mLのアセトニトリルに懸濁し、3時間還流した。 薄層クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル)は、還流2時間の時点で5−ク ロロ−2−オキシインドールまたはN−ブロモスクシンイミド(Rf 0.8) 、生成物(Rf 0.85)、および第二の生成物(Rf 0.9)を示し、そ の比率は更に1時間の還流後も変化しなかった。混合液を10℃に冷却し、吸引 濾過で沈殿を回収し、25mLのエタノールで洗浄し、漏斗で20分間、吸引乾 燥し、14.1gの湿生成物(収率56%)を得た。固体を200mLの変性エ タノールに懸濁し、撹拌して懸濁液を洗浄し、10分間還流した。混合液を氷浴 中で10℃に冷却した。固体生成物を吸引濾過で回収し、25mLのエタノール で洗浄し、真空下において40℃で乾燥して12.7g(収率51%)の7−ブ ロモ−5−クロロ−2−オキシインドールを得た。5−フルオロ−2−オキシインドール 5−フルオロイサチン(8.2g)を50mLのヒドラジン一水和物に溶解し 、1.0時間還流した。次いで反応混液を氷水に注入した。その後沈殿を濾過し 、水で洗浄し、真空オーブンで乾燥して標記の化合物を得た。5−ニトロ−2−オキシインドール 2−オキシインドール(6.5g)を25mLの濃硫酸に溶解し、混合液を− 10〜−15℃に保持しつつ2.1mLの発煙硝酸を滴加した。硝酸の添加後、 反応混液を0℃で0.5時間撹拌し、氷水に注入した。沈殿を濾過して回収し、 水で洗浄して50%酢酸から結晶化した。次いで結晶生成物を濾過し、水で洗浄 し、真空下で乾燥して6.3g(70%)の5−ニトロ−2−オキシインドール を得た。5−ヨード−2−オキシインドール 2−オキシインドール(82.9g)を自動撹拌機で撹拌しつつ630mLの 酢酸に懸濁し、混合液を氷水浴中で10℃に冷却した。N−ヨードスクシンイミ ドの固体(175g)を数回に分けて10分間にわたって添加した。添加が完了 した後、混合液を10℃で1時間撹拌した。懸濁した固体が常に存在していたが 、この時点で非常に濃厚になった。固体を吸引濾過で回収し、100mLの50 %酢酸/水、次いで200mLの水で洗浄し、漏斗で20分間吸引乾燥した。生 成物を真空下で乾燥して93.5g(36%)の5−ヨード−2−オキシインド ールを得たが、これはプロトンNMRで測定したところ、約5%の2−オキシイ ンドールを含有していた。5−メチル−2−オキシインドール 5−メチルイサチン(15.0g)と60mLのヒドラジン一水和物を140 〜160℃で4時間加熱した。薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:2、シリカゲル)は、開始物質が残存していないことを示した。反応混液を 室温まで冷却し、300mLの氷水に注入し、6N塩酸でpH2まで酸性化した 。室温で2日間静置した後、吸引濾過で沈殿を回収して水で洗浄し、真空下で乾 燥 して6.5g(収率47%)の5−メチル−2−オキシインドールを得た。5−ブロモ−4−メチルオキシインドールおよび5,7−ジブロモ−4−メチル オキシインドール 40mLのアセトニトリル中の4−メチル−2−オキシインドール(5g)を 7.26gのN−ブロモスクシンイミドで処理し、室温で4時間撹拌した。薄層 クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:2、シリカゲル)は、5−ブ ロモ(Rf 0.3)および5,7−ジブロモ(Rf 0.5)生成物が混合し ていることを示した。更に7.26gのN−ブロモスクシンイミドを添加し、混 合液を更に4時間撹拌した。固体を吸引濾過で回収し、20mLのアセトニトリ ルで洗浄して乾燥し、モノおよびジブロモ化合物の1:1混合物を得た。濾液を 濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン (1:2)) に適用し、1.67gの5−ブロモ−4−メチル−2−オキシインドールのベー ジュ色の固体を得た。残存する1:1混合物の固体を氷酢酸から2回再結晶し、 3.2gの5,7−ジブロモ−4−メチル−2−オキシインドールの淡橙色固体 を得た。この物質の濾液を上記のようにクロマトグラフィーに適用し、0.6g の5−ブロモ−4−メチル−2−オキシインドールおよび0.5gの5,7−ジ ブロモ−4−メチル−2−オキシインドールを得た。6−フルオロ−2−オキシインドール 水素化ナトリウム(2.6g)と14.5gのマロン酸ジメチルを撹拌し、1 60mLのジメチルスルホキシド中で100℃まで1時間加熱した。混合液を室 温まで冷却し、7.95gの2,5−ジフルオロニトロベンゼンを添加して混合 液を30分間撹拌した。次いで混合液を100℃まで1時間加熱し、室温まで冷 却して400mLの飽和塩化アンモニウム溶液に注入した。混合液を200mL の酢酸エチルで抽出し、有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し て真空下で濃縮した。残渣をメタノールから結晶化させ、24.4g(収率80 %)の4−フルオロ−2−ニトロフェニルマロン酸ジメチルの白色固体を得た。 薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:6、シリカゲル)でのR fは 0.2であった。濾液を濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ チル:ヘキサン 1:8)に適用し、更に5.03gの4−フルオロ−2−ニト ロフェニルマロン酸ジメチルを得、総量は29.5g(収率96%)であった。 4−フルオロ−2−ニトロフェニルマロン酸ジメチル(5.0g)を20mL の6N塩酸中で24時間還流した。反応液を冷却し、吸引濾過で白色固体を回収 し、水で洗浄し、乾燥して3.3g(収率87%)の4−フルオロ−2−ニトロ フェニル酢酸を得た。薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:2 、シリカゲル)でのRfは0.6であった。 4−フルオロ−2−ニトロフェニル酢酸(3.3g)を15mLの酢酸に溶解 し、0.45gの10%パラジウム/炭素で、60psiのH2で2時間水素添 加した。濾過して触媒を除去し、15mLのメタノールで洗浄した。合一した濾 液を濃縮し、水で希釈した。吸引濾過で沈殿を回収し、水で洗浄して乾燥し、1 .6g(収率70%)の6−フルオロ−2−オキシインドールを得た。薄層クロ マトグラフィーでのRfは0.24であった。濾液を濃縮して紫色の固体を得た が、これは最初の生成物と同様のNNMスペクトルを示した。紫色の固体をクロ マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:2、シリカゲル)に適用し、第二 の生成物、6−フルオロ−2−オキシインドールの白色固体を得た。5−アミノスルホニル−2−オキシインドール 27mLのクロロスルホン酸を充填した100mLのフラスコに13.3gの 2−オキシインドールを徐々に添加した。添加の間、反応液の温度は30℃未満 に保持した。添加後、反応混液を室温で1.5時間撹拌し、68℃で1時間加熱 し、冷却し、水に注入した。沈殿を水で洗浄して真空オーブンで乾燥し、11. 0gの5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(収率50%)を得、更な る精製をせずに使用した。 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(2.1g)を10mLのエタ ノール中の10mLの水酸化アンモニウムに添加し、室温で一晩撹拌した。混合 液を濃縮し、固体を吸引濾過で回収して、0.4g(収率20%)の標記化合物 のオフホワイト色の固体を得た。5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドール 10mLの2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン中の3.38gの5−クロ ロスルホニル−2−オキシインドールの懸濁液を室温で4時間撹拌し、その間に 白色固体が生成した。吸引濾過で沈殿を回収し、5mLの水で2回洗浄し、真空 下、40℃で一晩乾燥して3.0g(収率88%)の5−メチルアミノスルホニ ル−2−オキシインドールを得た。5−(4−トリフルオロメチルフェニルアミノスルホニル)−2−オキシインド ール 20mLのジクロロメタン中の2.1gの5−クロロスルホニル−2−オキシ インドール、1.6gの4−トリフルオロメチルアニリン、および1.4gのピ リジンの懸濁液を室温で4時間撹拌した。生成した沈殿を吸引濾過で回収し、5 mLの水で2回洗浄し、真空下、40℃で一晩乾燥して2.4gの粗生成物を得 たが、これは薄層クロマトグラフィーで分析したところ、不純物を含有していた 。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに適用して酢酸エチル:ヘキサン(1 :2)で溶出し、1.2g(収率37%)の5−(4−トリフルオロメチルフェ ニルアミノスルホニル)−2−オキシインドールを得た。5−(モルホリノスルホニル)−2−オキシインドール 50mLのジクロロメタン中の2.3gの5−クロロスルホニル−2−オキシ インドールおよび2.2gのモルホリンの懸濁液を室温で3時間撹拌した。吸引 濾過で白色の沈殿を回収し、酢酸エチルおよびヘキサンで洗浄し、真空下、40 ℃で一晩乾燥して2.1g(収率74%)の5−(モルホリノスルホニル)−2 −オキシインドールを得た。6−トリフルオロメチル−2−オキシインドール ジメチルスルホキシド(330mL)を7.9gの水素化ナトリウムに添加し た後、43.6gのシュウ酸ジエチルを滴加した。混合液を100℃まで1時間 加熱し、室温まで冷却した。2−ニトロ−4−トリフルオロメチルトルエン(3 1.3g)を添加し、反応液を室温で30分間撹拌し、その後100℃まで1時 間加熱した。反応液を冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液、酢酸エチル、およ びヘキサンの混合液に注入した。有機相を飽和塩化アンモニウム、水、および食 塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して2−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフ ェニル)マロン酸ジメチルを得た。 ジエステルを100mLのジメチルスルホキシド中の6.4gの塩化リチウム および2.7mLの水の混合液に溶解し、100℃まで3時間加熱した。反応液 を冷却し、酢酸エチルと食塩水の混合液に注入した。有機相を食塩水で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してシリカゲルクロマトグラフィーに適用した( 10%酢酸エチル/ヘキサン)。生成物を含有する画分をエバポレートして25 .7gの2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル酢酸メチルを得た。 2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル酢酸メチル(26mg)を10% パラジウム/炭素で水素添加した後、100℃で3時間加熱した。濾過して触媒 を除去し、溶媒をエバポレートして標記化合物を得た。5−(2−クロロエチル)オキシインドール 氷浴に入れた30mLのトリフルオロ酢酸中の5−クロロアセチル−2−オキ シインドール(4.18g)を4.65gのトリエチルシランで処理し、室温で 3時間撹拌した。混合液を150mLの水に注入し、吸引濾過で沈殿を回収し、 50mLの水で洗浄して乾燥し、2.53g(収率65%)の5−(2クロロエ チル)−2−オキシインドールの赤褐色固体を得た。5−メトキシカルボニル−2−オキシインドール 5−ヨード−2−オキシインドール(17g)を、2gのパラジウムジアセタ ート、18.2gのトリエチルアミン、150mLのメタノール、15mLのジ メチルスルホキシド、および2.6gのDPPPと共に、一酸化炭素で飽和した 雰囲気下で還流した。24時間後、反応液を濾過して触媒を除去し、濾液を濃縮 した。濃縮物をシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン) に適用した。生成物を含有する画分を濃縮して静置した。沈殿した生成物を吸引 濾過で回収し、0.8g(7%)の標記化合物のオフホワイト色の固体を得た。4−カルボキシ−2−オキシインドール トリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(2M)を、20mLのメタノ ール中の2.01gの2−クロロ−3−カルボキシニトロベンゼンに、室温でそ れ以上ガスが発生しなくなるまで滴加した。過剰のトリメチルシリルジアゾメタ ンを酢酸でクエンチングした。反応混液をロータリーポンプで乾燥し、残渣を更 に真空オーブンで一晩乾燥した。生成物(2−クロロ−3−メトキシカルボニル ニトロベンゼン)は以下の反応に十分な純度であった。 マロン酸ジメチル(6.0mL)を、15mLのDMSO中の2.1gの水素 化ナトリウムの氷冷懸濁液に添加した。次いで反応混液を100℃で1時間撹拌 した後、室温まで冷却した。2−クロロ−3−メトキシカルボニルニトロベンゼ ン(2.15g)を上記の混合液に一度に添加し、混合液を100℃まで1.5 時間加熱した。次いで反応混液を室温まで冷却して氷水に注入し、pH5まで酸 性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム で乾燥し、濃縮して3.0gの2−メトキシカルボニル−6−ニトロフェニルマ ロン酸ジメチルを得た。 2−メトキシカルボニル−6−ニトロフェニルマロン酸ジメチル(3.0g) を50mLの6N塩酸中で一晩還流した。混合液を濃縮乾固して、20mLのエ タノール中の1.1gの塩化スズ(II)と共に2時間還流した。混合液をセラ イトを通して濾過し、濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ キサン:酢酸)に適用して0.65g(収率37%)の4−カルボキシ−2−オ キシインドールの白色固体を得た。5−カルボキシ−2−オキシインドール 2−オキシインドール(6.7g)を、氷浴に入れた30mLのジクロロエタ ン中の23gの塩化アルミニウムの撹拌懸濁液に添加した。塩化クロロアセチル (11.3g)を徐々に添加し、塩化水素ガスが発生した。10分間撹拌した後 、 反応液を40〜50℃で1.5時間加温した。薄層クロマトグラフィー(酢酸エ チル、シリカゲル)は、開始物質が残存していないことを示した。混合液を室温 まで冷却し、氷水に注入した。吸引濾過で沈殿を回収し、水で洗浄し、真空下で 乾燥して10.3g(98%)の5−クロロアセチル−2−オキシインドールの オフホワイト色の固体を得た。 9.3gの5−クロロアセチル−2−オキシインドールの懸濁液を90mLの ピリジン中で、80〜90℃で3時間撹拌した後、室温まで冷却した。吸引濾過 で沈殿を回収し、20mLのエタノールで洗浄した。固体を90mLの2.5N 水酸化ナトリウムに溶解し、70〜80℃で3時間撹拌した。混合液を室温まで 冷却し、0.5N塩酸でpH2に酸性化した。吸引濾過で沈殿を回収し、水で完 全に洗浄し、粗製の5−カルボキシ−2−オキシインドールの暗褐色の固体を得 た。一晩静置した後、濾液から2gの5−カルボキシ−2−オキシインドールの 黄色固体を得た。暗褐色の粗生成物を熱メタノールに溶解し、不溶性物質を濾過 して除去し、濾液を濃縮して5.6gの5−カルボキシ−2−オキシインドール の褐色固体を得た。総収率は97%であった。5−カルボキシエチル−2−オキシインドール 25mLの濃塩酸を含有する10mLの水中の5−シアノエチル−2−オキシ インドール(4.02g)を4時間還流した。混合液を冷却し、水を添加して、 吸引濾過で生成した固体を回収し、水で洗浄し、乾燥して1.9g(収率44% )の標記化合物の黄色固体を得た。5−ヨード−4−メチル−2−オキシインドール 氷浴に入れた40mLの水酢酸中の2gの4−メチル−2−オキシインドール に3.67gのN−ヨードスクシンイミドを添加した。混合液を1時間撹拌し、 100mLの50%酢酸/水で希釈し、濾過した。生成した白色固体を高真空下 で乾燥し、3.27g(収率88%)の標記化合物のオフホワイト色の固体を得 た。5−クロロ−4−メチル−2−オキシインドール 3.0gの4−メチル−2−オキシインドールの懸濁液を50mLのアセトニ トリル中で、室温で撹拌しつつ、3.3gのN−クロロスクシンイミドを数回に 分けて添加した。次いでトリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。懸濁液を室温 で3日間撹拌したが、その間、常に固体が存在した。吸引濾過で白色固体を回収 し、少量の冷アセトンで洗浄し、真空オーブンで40℃で一晩乾燥し、2.5g (68%)の5−クロロ−4−メチル−2−オキシインドールを得た。5−ブチル−2−オキシインドール トリエチルシラン(2.3g)を、20mLのトリフルオロ酢酸中の2gの4 −ブタノイル−2−オキシインドールに室温で添加し、溶液を3時間撹拌した。 反応液を氷水に注入して赤色油を得、静置して凝固させた。吸引濾過で固体を回 収し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して1.7g(収率91%)の標記化合 物のオフホワイト色の固体を得た。5−エチル−2−オキシインドール 氷浴に入れた15mLトリフルオロ酢酸中の5−アセチル−2−オキシインド ール(2g)に1.8gのトリエチルシランを徐々に添加した;次いで反応液を 室温で5時間撹拌した。1mLのトリエチルシランを添加し、撹拌を一晩継続し た。反応混液を氷水に注入し、生成した沈殿を吸引濾過で回収し、水で十分洗浄 し、真空下で乾燥して1.3g(収率71%)の標記化合物の黄色固体を得た。5−(モルホリン−4−エチル)−2−オキシインドール 5−クロロエチル−2−オキシインドール(2.3g)、1.2mLのモルホ リン、および1.2mLのジイソプロピルエチルアミンを、10mLのジメチル スルホキシド中で、100℃で一晩加熱した。混合液を冷却し、水に注入して酢 酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、乾燥し、エバポレートした。残 渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/クロロホルム)に適用し 、0.9g(31%)の標記化合物の白色固体を得た。5−(4−メトキシカルボニルベンズアミド)−2−オキシインドール ピリジン中の82.0mgの5−アミノ−2−オキシインドールおよび131 .0mgの4−メトキシカルボニル塩化ベンゾイルの混合液を室温で3時間撹拌 し、氷水に注入した。沈殿を濾過し、水で洗浄して真空オーブンで乾燥し、13 8.0mgの5−(4−メトキシカルボニルベンズアミド)−2−オキシインド ールを得た(収率81%)。5−(4−カルボキシベンズアミド)−2−オキシインドール 25mLのメタノール中の5−(4−メトキシカルボニルベンズアミド)−2 −オキシインドール(0.9g)および0.4gの水酸化ナトリウムを3時間還 流した。混合液を濃縮し、水を添加し、6N塩酸で酸性化した。吸引濾過で沈殿 を回収し、0.75g(87%)の標記化合物の白色固体を得た。5−メトキシ−2−オキシインドール 抱水クロラール(9.6g)を、83gの硫酸ナトリウムを含有する200m Lの水に溶解した。溶液を60℃に加温し、50mLの水中の11.4gの塩酸 ヒドロキシルアミンの溶液を添加し、混合液を60℃に保持した。別のフラスコ で、80mLの水中の6.4gの4−アニシジンおよび4.3mLの濃塩酸を8 0℃に加温した。第一の溶液を第二の溶液に添加し、混合液を2分間還流した後 、室温まで徐々に冷却し、その後、氷浴中で冷却した。吸引濾過で黄褐色の沈殿 を回収し、水で洗浄して真空下で乾燥し、8.6g(収率85%)のN−(2− ヒドロキシイミノアセチル)アニシジンを得た。 5mLの水を含有する濃硫酸(45mL)を60℃に加温し、8.6gのN− (2−ヒドロキシイミノアセチル)アニシジンを一度に添加した。撹拌した混合 液を93℃まで10分間加熱し、その後室温まで冷却させた。混合液を500g の氷に注入し、酢酸エチルで3回抽出した。合一した抽出液を無水硫酸ナトリウ ムで乾燥し、濃縮して5.1g(収率65%)の5−メトキシイサチンの暗赤色 固体を得た。5−メトキシイサチン(5.0g)および30mLのヒドラジン一 水和物を加熱して15分間還流した。反応混液を室温まで冷却し、50mLの水 を添加した。混合液を、毎回25mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合一 し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、黄色固体を得た。固体を酢酸エチル 中で撹拌し、吸引濾過で1.1gの不溶性物質を除去して保存した。この物質は 2−ヒドラジノカルボニルメチル−4−アニシジンであることが判明した。濾液 を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーに適用して酢酸エチル:へキサン(1: 1)で溶出し、0.7gの5−メトキシ−2−オキシインドールの黄色固体を得 た。1.1gの2−ヒドラジノカルボニルメチル−4−アニシジンを20mLの 1N水酸化ナトリウム中で1時間還流した。混合液を冷却し、濃塩酸でpH2ま で酸性化し、毎回25mLの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出液を合一し、 食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、0.8gの5−メトキ シ−2−オキシインドールの黄色固体を得た。総収量は1.5gまたは33%で あった。7−アザオキシインドール 3,3−ジブロモ−7−アザオキシインドール(2.9g)を20mLの酢酸 および30mLのアセトニトリルの混合液に溶解した。溶液に6.5gの亜鉛末 を添加した。混合液を室温で2時間撹拌した。混合液から固体を濾過し、溶媒を エバポレートした。残渣を酢酸エチルに懸濁した。不溶性の固体を含有する酢酸 エチル溶液をシリカゲルのショートカラムに通した。回収した酢酸エチル溶液を エバポレートし、残渣を真空下で乾燥して1.8g(収率91%)の7−アザオ キシインドール酢酸塩を得た。5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドール 10mLの2Mジメチルアミン/メタノール中の2.3gの5−クロロスルホ ニル−2−オキシインドールの懸濁液を室温で4時間撹拌したが、その際、白色 固体が生成した。吸引濾過で沈殿を回収し、5mLの1N水酸化ナトリウムおよ び5mLの1N塩酸で洗浄し、真空下、40℃で一晩乾燥し、1.9g(収率7 9%)の5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールを得た。6−フェニル−2−オキシインドール 25mLのジメチルスルホキシド中のマロン酸ジメチル(10mL)を、25 mLのジメチルスルホキシドに懸濁した3.5gの水素化ナトリウムに滴加し、 混合液を100℃で10分間加熱した。混合液を室温まで冷却し、25mLのジ メチルスルホキシド中の4.7gの4−フルオロ−3−ニトロビフェニルを添加 した。混合液を100℃で2時間加熱し、冷却して300mLの飽和塩化アンモ ニウム溶液でクエンチングした。混合液を酢酸エチルで3回抽出し、合一した有 機相を水および食塩水で洗浄し、エバポレートして粗製のジメチル−3−ニトロ ビフェニル−4−マロン酸の黄色の油を得た。 粗製のジメチル−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸を30mLの6N塩酸 中で24時間還流した。沈殿を濾過して回収し、水で洗浄して乾燥し、4.5g の3−ニトロビフェニル−4−酢酸のクリーム色の固体を得た。 鉄粉(2.6g)を40mLの酢酸中の4.5gの3−ニトロビフェニル−4 −酢酸に一度に添加した。混合液を2時間還流し、濃縮乾固し、酢酸エチルに溶 解した。固体を濾過して除去し、濾液を1N塩酸および食塩水で2回洗浄し、無 水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を濃縮して3.4g(収率93%)の6−フ ェニル−2−オキシインドールの淡褐色固体を得た。6−(2−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1g)を、50mLのト ルエンおよび50mLのエタノール中の5gの2−メトキシフェニルボロン酸、 6.6gの5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼンおよび30mLの2M炭酸 ナトリウム溶液の混合液に添加した。混合液を2時間還流して濃縮し、残渣を酢 酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル相を水および食塩水で洗浄し、次いで乾燥 し、濃縮して暗緑色の油を得たが、これは静置すると凝固して粗製の4−フルオ ロ−2’−メトキシ−3−ニトロビフェニルとなった。 マロン酸ジメチル(14mL)を50mLのジメチルスルホキシドに懸濁した 2.9gの水素化ナトリウムに滴加した。混合液を100℃で15分間加熱し、 室温まで冷却した。60mLのジメチルスルホキシド中の粗製の4−フルオロ− 2’−メトキシ−3−ニトロビフェニルを添加し、混合液を100℃で2時間加 熱した。反応混液を冷却し、300mLの飽和塩化ナトリウム溶液でクエンチン グし、酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を合一し、飽和塩化アンモニウム、水 、および食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、粗製の2’− メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルの黄色の油を得た。 粗製の2’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルを50 mLの6N塩酸中で100℃で24時間加熱し、冷却した。濾過して沈殿を回収 し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して9.8の2’−メトキシ−2−ニトロ ビフェニル−4−酢酸の淡黄褐色の固体を得た。 鉄粉(5g)を50mLの氷酢酸中の9.8gの2’−メトキシ−3−ニトロ ビフェニル−4−酢酸に一度に添加し、100℃で3時間加熱した。反応混液を 濃縮乾固し、酢酸エチル中で音波処理し、濾過して不溶性物質を除去した。濾液 を1N塩酸、水、および食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃 縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに適用して酢酸エチル:ヘキサン (1:2)で溶出し、5.4gの6−(2−メトキシフェニル)−2−オキシイ ンドールのバラ色の固体を得た。6−(3−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.8g)を100mL のトルエン中の5gの3−メトキシフェニルボロン酸、5gの5−ブロモ−2− フルオロニトロベンゼン、および11mLの2M炭酸ナトリウム溶液の混合液に 添加した。混合液を2時間還流して水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エ チルを飽和重炭酸ナトリウムおよび食塩水で洗浄し、次いで乾燥して濃縮し、油 性の固体を得た。固体をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン (1:6))に適用し、4.3g(収率77%)の4−フルオロ−3’−メトキ シ−3−ニトロビフェニルを得た。 マロン酸ジメチル(9.7mL)を50mLのジメチルスルホキシドに懸濁し た2.0gの水素化ナトリウムに滴加した。混合液を100℃で35分間加熱し 、 室温まで冷却した。50mLのジメチルスルホキシド中の4−フルオロ−2’− メトキシ−3−ニトロビフェニル(4.2g)を添加し、混合液を100℃で1 時間加熱した。反応混液を冷却し、300mLの飽和塩化アンモニウム溶液でク エンチングし、酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を合一し、食塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、粗製の3’−メトキシ−3−ニトロビフ ェニル−4−マロン酸ジメチルの薄黄色の固体を得た。 粗製の3’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルを45 mLの6N塩酸中で110℃で4日間加熱した後、冷却した。濾過して沈殿を回 収し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して5.3gの3’−メトキシ−2−ニ トロビフェニル−4−酢酸の淡黄褐色固体を得た。 3’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−酢酸(5.2g)をメタノール に溶解し、0.8gの10%パラジウム/炭素で、室温で3時間水素添加した。 濾過して触媒を除去し、メタノールで洗浄し、濾液を合一して濃縮し、茶色の固 体を得た。固体をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸 (33:66:1))に適用して3.0gの6−(3−メトキシフェニル)−2 −オキシインドールのピンク色の固体を得た。6−(4−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1g)を、50mLのト ルエンおよび50mLのエタノール中の5gの4−メトキシフェニルボロン酸、 6.6gの5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン、および30mLの2M炭 酸ナトリウム溶液の混合液に添加した。混合液を2時間還流して濃縮し、残渣を 酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル相を水および食塩水で洗浄し、乾燥し、 濃縮して褐色の油性の固体を得た。固体をシリカゲルクロマトグラフィー(5% 酢酸エチル/ヘキサン)に適用し、粗製の4−フルオロ−4’−メトキシ−3− ニトロビフェニルの薄黄色の固体を得た。 マロン酸ジメチル(10mL)を60mLのジメチルスルホキシドに懸濁した 2.0gの水素化ナトリウムに滴加した。混合液を100℃で10分間加熱し、 室温まで冷却した。50mLのジメチルスルホキシド中の粗製の4−フルオロ− 2’−メトキシ−3−ニトロビフェニル(5.2g)を添加し、混合液を100 ℃で2時間加熱した。反応混液を冷却し、300mLの飽和塩化ナトリウム溶液 でクエンチングし、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合一し、飽和塩化アン モニウム、水、および食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、 粗製の4’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルの黄色の 油を得た。 粗製の4’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルを60 mLの6N塩酸中で100℃で15時間加熱し、冷却した。濾過して沈殿を回収 し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して7.2gの粗製の4’−メトキシ−3 −ニトロビフェニル−4−酢酸の淡黄褐色の固体を得た。 鉄粉(3.6g)を50mLの氷酢酸中の7.2gの4’−メトキシ−3−ニ トロビフェニル−4−酢酸に一度に添加し、100℃で一晩加熱した。反応混液 を濃縮乾固し、酢酸エチル中で音波処理し、濾過して不溶性物質を除去した。濾 液を1N塩酸および食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し 、2.7gの6−(4−メトキシフェニル)−2−オキシインドールのバラ色の 固体を得た。6−(3−エトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.8g)を、50mL のトルエンおよび50mLのエタノール中の4.2gの3−エトキシフェニルボ ロン酸、5.0gの5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン、および22mL の2M炭酸ナトリウム溶液の混合液に添加した。混合液を2時間還流し、濃縮し 、水を添加し、混合液を酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル相を水および食 塩水で洗浄した後、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( 5%酢酸/ヘキサン)に適用し、5.3g(収率90%)の粗製の4−フルオロ −3’−エトキシ−3−ニトロビフェニルの黄色油を得た。 マロン酸ジメチル(11.4mL)を20mLのジメチルスルホキシドに懸濁 した4.0gの水素化ナトリウムに滴加した。混合液を100℃で10分間加熱 した後、室温まで冷却した。25mLのジメチルスルホキシド中の粗製の4−フ ルオロ−3’−エトキシ−3−ニトロビフェニル(5.3g)を添加し、混合液 を100℃で2時間加熱した。反応混液を冷却し、300mLの飽和塩化アンモ ニウム溶液でクエンチングし、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合一し、水 および食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、粗製の3’ −エトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルの黄色油を得た。 粗製の3’−エトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロン酸ジメチルを60 mLの6N塩酸中で100℃で4日間加熱した後、冷却した。沈殿を濾過して回 収し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して4.7gの粗製の3’−エトキシ− 3−ニトロビフェニル−4−酢酸の淡黄褐色固体を得た。 鉄粉(2.4g)を40mLの氷酢酸中の4.6gの3’−エトキシ−3−ニ トロビフェニル−4−酢酸に一度に添加し2時間還流した。反応混液を濃縮乾固 し、酢酸エチルで繰り返し処理し、濾過して不溶性物質を除去した。濾液を1N 塩酸および食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮し、3 .5g(収率91%)の6−(3−エトキシフェニル)−2−オキシインドール の淡褐色固体を得た。6−ブロモ−2−オキシインドール マロン酸ジメチル(13mL)を20mLのジメチルスルホキシドに懸濁した 2.7gの水素化ナトリウムに滴加した。混合液を100℃で10分間加熱し、 室温まで冷却した。25mLのジメチルスルホキシド中の5−ブロモ−2−フル オロニトロベンセン(5.0g)を添加し、混合液を100℃で2時間加熱した 。反応混液を冷却し、300mLの飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングし 、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合一し、飽和塩化アンモニウム、水、お よび食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗製の4−ブロモ −2−ニトロフェニルマロン酸ジメチルの薄黄色油を得た。 粗製の4−ブロモ−2−ニトロフェニルマロン酸ジメチルを40mLの6N塩 酸中で110℃で24時間加熱した後、冷却した。沈殿を濾過して回収し、水で 洗浄し、乾燥して5.3g(収率89%)の4−ブロモ−2−ニトロフェニル酢 酸のオフホワイト色の固体を得た。 5mLのエタノール中の4−ブロモ−2−ニトロフェニル酢酸(0.26g) 、0.26gの亜鉛末、および3mLの50%硫酸を100℃で一晩加熱した。 反応混液を濾過し、少量の酢酸で希釈し、濃縮してエタノールを除去し、水で希 釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合一した抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸 ナトリウムで乾燥し、濃縮して0.19g(収率90%)の6−ブロモ−2−オ キシインドールの黄色固体を得た。5−アセチル−2−オキシインドール 2−オキシインドール(3g)を1,2−ジクロロエタンに懸濁し、3.2m Lの塩化アセチルを徐々に添加した。得られた懸濁液を50℃で5時間加熱し、 冷却し、水に注入した。生成した沈殿を吸引濾過で回収し、水で十分洗浄し、真 空下で乾燥して2.9g(収率73%)の標記化合物の褐色固体を得た。5−ブタノイル−2−オキシインドール 氷浴に入れた30mLの1,2−ジクロロエタンに懸濁した15gの塩化アル ミニウムに7.5gの2−オキシインドール、次いで12gの塩化ブタノイルを 添加した。得られた懸濁液を50℃で一晩加熱した。混合液を氷水に注入し、酢 酸エチルで3回抽出した。合一した酢酸エチル相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥し、濃縮乾固して褐色固体を得た。固体をシリカゲルクロマトグラフ ィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)に適用し、3g(25%)の標記化合物の 黄色固体を得た。5−シアノエチル−2−オキシインドール シアン化カリウム(2.0g)を15mLのジメチルスルホキシドに添加して 90℃まで加熱した。5mLのジメチルスルホキシドに溶解した5−クロロエチ ル−2−オキシインドール(3.0g)を撹拌しながら徐々に添加し、反応液を 150℃まで2時間加熱した。混合液を冷却し、氷水に注入し、吸引濾過で沈殿 を回収し、水で洗浄し、乾燥した後シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノ ール/クロロホルム)に適用し、1.2g(収率42%)の標記化合物を得た。6−(モルホリン−4−イル)−2−オキシインドール 6−アミノ−2−オキシインドール(2.2g)、4.0gの2,2’−ジブ ロモエチルエーテル、および7.9gの炭酸ナトリウムを20mlのエタノール 中で一晩還流し、濃縮して50mlの水で希釈した。混合液を50mlの酢酸エ チルで3回抽出し、有機相を合一し、20mlの食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト リウムで乾燥して濃縮乾固した。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、0.7%酢酸を含有)に適用し、1.2g( 収率37%)の標記化合物のベージュ色固体を得た。6−(3−トリフルオロアセチルフェニル)−2−オキシインドール 50mLのトルエン中の3−アミノフェニルボロン酸(3.9g)、5gの5 −ブロモ−2−フルオロニトロベンセン、0.8gのテトラキス(トリフェニル ホスフィン)パラジウム、および23mLの2M 重炭酸ナトリウム溶液を窒素 下で2.5時間還流した。反応混液を200mLの氷水に注入し、混合液を50 mLの酢酸エチルで3回抽出した。合一した有機相を50mLの水および20m Lの食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して9.7g(収率9 2%)の2−フルオロ−5−(3−アミノフェニル)ニトロベンゼンの暗褐色油 を得た。 トリフルオロ酢酸無水物(5.4mL)を、50mLのジクロロメタン中の9 .7gの2−フルオロ−5−(3−アミノフェニル)ニトロベンゼンおよび5. 3mLのトリエチルアミンの撹拌溶液に0℃で徐々に添加し、混合液を更に20 分間撹拌した。混合液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 10%酢酸エチル/ヘキサン)に適用して8.6g(収率65%)の2−フルオ ロ−5−(3−トリフルオロアセトアミドフェニル)ニトロベンゼンの薄橙色油 を得、静置して凝固させた。 マロン酸ジメチル(9.6mL)を40mLの無水ジメチルスルホキシド中の 3.2gの60%水素化ナトリウム/鉱油の撹拌懸濁液に窒素下で滴加した。混 合液を10分間撹拌し、20mLのジメチルスルホキシド中の2−フルオロ−5 −(3−トリフルオロアセトアミドフェニル)ニトロベンゼンを添加した。得ら れた暗赤色の混合液を100℃で2時間加熱した。反応液をクエンチングするた めに100mLの飽和塩化アンモニウム溶液に注入し、50mLの酢酸エチルで 2回抽出した。有機相を50mLずつの飽和塩化アンモニウム溶液、水、および 食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して黄色油を得た。油をシ リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン(1:4))に適用 し、4.4g(収率50%)の2−[2−ニトロ−4−(3−トリフルオロアセ トアミドフェニル)フェニル]−マロン酸ジメチルの薄黄色固体を得た。 2−[2−ニトロ−4−(3−トリフルオロアセトアミドフェニル)フェニル ]−マロン酸ジメチル(4.4g)を50mlの6N塩酸中で一晩還流した。反 応混液を室温まで冷却し、吸引濾過で固体を回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥 して2.7g(収率73%)の2−[2−ニトロ−4−(3−トリフルオロアセ トアミドフェニル)フェニル]−酢酸を得た。 3mLの酢酸中の2−[2−ニトロ−4−(3−トリフルオロアセトアミドフ ェニル)フェニル]一酢酸(100mg)および50mgの鉄粉を100℃で2 時間加熱した。反応混液を濃縮し、残渣を5mLの酢酸エチル中で音波処理した 。不溶性の固体を吸引濾過で除去し、濾液を1N塩酸、水、および食塩水で洗浄 し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して10mg(収率14%)の標記化合 物のバラ色の固体を得た。 上記の方法、並びに化学分野で知られる他の方法によって調製でき、本発明の 化合物を調製するのに有用なオキシインドールの一覧を表−5に示す。表−5の オキシインドールは単に例として示すものであり、本発明の範囲をいかなる点で も制限するものと解釈されるべきではない。C.アルデヒド 本発明の化合物の合成に有用なアルデヒドは、当業者に周知の多くの合成法に よって調製できる。例えば(非限定的に)、以下の出版物(その全体を本明細書 の一部としてここに引用する)に記載される方法を使用して本発明のアルデヒド を得ることができる: J.Med.Chem.,1993,36(23),3674-3685; Chem.Commun.,1966,393; Chem.Heterocyl.Compd.(EN),1974,10,50-52;および J.Chem.Soc.Perkin Trans.,1:EN,1974,1237-1243 表−6は本発明の化合物を合成するのに使用できる更なるアルデヒドの一覧で ある。表−6中のオキシインドールは単に例として示すものであり、本発明の範 囲をいかなる点でも制限するものと解釈されるべきではない。5.生物学的評価 所定の一連の化合物において、ある範囲の生物学的活性が得られるのが好まし い。好ましい態様では、本発明はRTK、CTK、およびSTK活性の調節能を 示す新規の2−インドリノンに関する。以下のアッセイを使用して、最適な程度 の所望の活性を示す化合物を選択する。A.表の説明 表−1は、本発明の化合物のいくつかの一覧である。一覧中の化合物は単に例 として示すものであり、決して本発明の範囲を制限するものとみなされるべきで はない。 表−2は、本発明の化合物のいくつかの一覧である。一覧中の化合物は単に例 として示すものであり、決して本発明の範囲を制限するものとみなされるべきで はない。 表−3は、本発明の化合物のいくつかの一覧である。一覧中の化合物は単に例 として示すものであり、決して本発明の範囲を制限するものとみなされるべきで はない。 表−4は、本発明の化合物のいくつかの一覧である。一覧中の化合物は単に例 として示すものであり、決して本発明の範囲を制限するものとみなされるべきで はない。 表−5は、本発明の化合物を調製するのに使用してもよいオキシインドールの 一覧である。一覧中のオキシインドールは単に例として示すものであり、決して 本発明の範囲を制限するものとみなされるべきではない。 表−6は、本発明の化合物を調製するのに使用してもよいアルデヒドの一覧で ある。一覧中のオキシインドールは単に例として示すものであり、決して本発明 の範囲を制限するものとみなされるべきではない。 表−7は、代表的な(しかし決して制限的ではない)例の本発明の化合物を使 用した生物学的アッセイの結果を示す。IC50とは、本発明の化合物が存在しな いコントロールについて示される試験においてPTKの活性に50%の変化を与 えるのに必要な試験化合物の量をいう。表中の試験に関しては、50%の変化と して評価したのは、コントロールに対するPTK活性の50%の阻害である。使 用したアッセイ法については以下に詳細を記載する。 表−8は、代表的な(しかし決して制限的ではない)例の本発明の化合物を使 用した更なる生物学的アッセイの結果を示す。この場合も、 IC50とは、本発 明の化合物が存在しないコントロールについて示される試験においてPTKの活 性に50%の変化を与えるのに必要な試験化合物の量をいう。表中の試験に関し ては、50%の変化として評価したのは、コントロールに対するPTK活性の5 0%の阻害である。上記のように、使用したアッセイ法については以下に詳細を 記載する。 表−9も同様に、代表的な(しかし決して制限的ではない)例の本発明の化合 物を使用した更なる生物学的アッセイの結果を示す。この場合も、IC50とは、 本発明の化合物が存在しないコントロールについて示される試験においてPTK の活性に50%の変化を与えるのに必要な試験化合物の量をいう。表中の試験に 関しては、50%の変化として評価したのは、コントロールに対するPTK活性 の50%の阻害である。上記のように、使用したアッセイ法については以下に詳 細を記載する。 表−10もまた、代表的な(しかし決して制限的ではない)例の本発明の化合 物を使用した更なる生物学的アッセイの結果を示す。この場合、試験した化合物 は表−3に示すものである。この試験では、未処理のスタンダードに比較したP Kの阻害のパーセントを示す。前記のように、使用したアッセイ法については以 下に詳細を記載する。 C.アッセイ法 以下のインビトロアッセイは一つまたはそれ以上のPKに対する本発明の異な った化合物の活性および効果のレベルを決定するために使用される。同様なアッ セイが本分野で既知の技術を用いてPKのために同じ手法で設計できる。 本明細書に記載されている細胞/触媒的アッセイはELISA様式で実施され る。その一般的方法は以下のようである:試験キナーゼ(天然または組換え)を 発現している細胞へ化合物が導入され、いくらかの時間の後に、もし試験キナー ゼがレセプターであるならば、レセプターを活性化することが知られているリガ ンドが添加される。細胞を溶解し、溶解物は酵素的リン酸化反応の基質を認識す る特異的抗体で前もって被覆したELISAプレートのウェルへ移す。細胞溶解 物の非基質成分は洗い流し、基質に対するリン酸化の量をホスホチロシンを特異 的に認識する抗体を検出し、試験化合物と接触させなかった対照細胞と比較する 。 本明細書に記載した細胞/生物学的アッセイは、増殖性応答の一般的尺度であ る、試験キナーゼの活性化に応答して作られたDNA量を測定している。このア ッセイの一般的方法は以下のようである:天然または組換えによる試験キナーゼ を発現している細胞へ化合物が導入され、いくらかの時間が経過した後、もし試 験キナーゼがレセプターであるならば、レセプターを活性化することが知られて いるリガンドが加えられる。少なくとも一夜インキュベーションした後、ブロモ デオキシウリジン(BrdU)または3H−チミジンのようなDNA標識試薬を 加える。標識されたDNA量は抗BrdU抗体または放射活性を測定することに より検出され、試験化合物と接触していない対照細胞と比較される。1.細胞/触媒的アッセイ 酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)がPK活性の存在を検出および測定 するために使用される。ELISAは例えば、Vollerら,1980,”酵 素結合免疫吸着アッセイ”,Manual of Clinical Immu nology ,第2版,RoseおよびFriedman編,pp359−37 1,Am.Soc.of Microbiology,Washington, D.C.に記載されている既知のプロトコールに従って実施される。 記載されているプロトコールは特定のPKに関する活性を決定するために適用 できる。例えば、特定のPKに対してELISA実験を実施するための好適なプ ロトコールは以下に提供されている。PTKファミリーの他の仲間、ならびにC TKおよびSTKに対する化合物の活性を決定するためのこれらのプロトコール の適用は当業者の知識を持ってすれば容易である。a.FLK−1 ELISAアッセイは、FLK−1レセプターのキナーゼ活性、特にFLK− 1レセプターに対するプロテインチロシンキナーゼの阻害または活性化を測定す るために実施された。特に、FLK−1/NIH3T3細胞におけるFLK−1 レセプターのキナーゼ活性を測定するために以下のアッセイが実施された。材料および方法 材料 以下の試薬および器具が使用された: a. Corning 96ウェルELISAプレート(Corningカタ ログ番号25805−96); b. Cappelヤギ抗ウサギIgG(カタログ番号55641); c. PBS(Gibcoカタログ番号450−1300EB); d. TBSW緩衝液(50mMトリス(pH7.2)、150mM NaC lおよび0.1%トウィーン−20); e. エタノールアミン保存液(10%エタノールアミン(pH7.0)、4℃ で保存); f. HNTG緩衝液(20mM HEPES緩衝液(pH7.5)、150 mM NaCl、0.2%トリトンX−100および10%グリセロール); g. EDTA(100X保存液として0.5M(pH7.0)); h. オルトバナジン酸ナトリウム(100X保存液として0.5M); i. ピロリン酸ナトリウム(100X保存液として0.2M); j. NUNC 96ウェルV底ポリプロピレンプレート(Applied Scientificカタログ番号AS−72092); k. NIH3T3 C7#3細胞(FLK−1発現細胞); l. 1X高グルコースL−グルタミンを含むDMEM(カタログ番号119 65−050); m. FBS、Gibco(カタログ番号16000−028); n. L−グルタミン、Gibco(カタログ番号25030−016); o. VEGF、PeproTech,Inc.(カタログ番号100−20) (Milli−Q dH2O中1μg/100μl保存液として保ち、−20℃ で保存); p. アフィニティー精製抗FLK−1抗血清: q. ホスホチロシンに特異的なUB40モノクローナル抗体(Fendly et.al.,1990,Cancer Research 50:1550 −1558を参照されたい); r. EIA用ヤギ抗マウスIgG−POD(BioRadカタログ番号17 2−1011); s. 2,2−アジノ−ビス(3−エチルベンズ−チアゾリン−6−スルホン 酸(ABTS)溶液(100mMクエン酸(無水)、250mM Na2HPO4 (pH4.0)、0.5mg/ml ABTS(Sigmaカタログ番号A−1 888))、溶液は使用するまで4℃、暗所で保存しなければならない; t. H22(30%溶液)(Fisherカタログ番号H325); u. ABTS/H22(15ml ABTS溶液、2μl H22)、使用 5分前に調製して室温で放置; v. 0.2M HCl H2O保存液 w. ジメチルスルホキシド(100%)(Sigmaカタログ番号D−84 18);および x. トリプシン−EDTA(Gibco BRLカタログ番号25200− 049)。 プロトコール アッセイを実施するために以下のプロトコールが使用された: 1. ウェル当たり1.0μgの0.1M Na2CO3 pH9.6に溶解し たCappelヤギ抗ウサギIgGでCorning 96ウェルELISA プレートを被覆する。ウェル当たり150μlの最終容量とする。プレートは4 ℃で一夜被覆する。4℃で保存した場合、プレートは2週間までは使用できる。 2. 適した培養皿を用い、増殖培地(2.0mM L−グルタミンを補給し たDMEM)中でコンフルエントになるまで37℃、5%CO2で細胞を増殖さ せる。 3. トリプシン処理により細胞を採取し、Corning25850ポリス チレン96ウェル丸底細胞プレートに、200μlの増殖培地を含むウェル当た り25,000の細胞で播種する。 4. 37℃、5%CO2で少なくとも1日、細胞を増殖させる。 5. 細胞をD−PBS IXで洗浄する。 6. 200μl/ウェルの飢餓培地(DMEM、2.0mM L−グルタミ ン、0.1%FBS)を加える。37℃、5%CO2で一夜インキュベートする 。 7. ポリプロピレン96ウェルプレート中、飢餓培地を用いて化合物を1: 20に希釈する。対照ウェルで使用するためジメチルスルホキシドを1:20に 希釈する。 8. 96ウェル細胞培養プレートから飢餓培地を除去し、各々のウェルに1 62μlの新鮮な飢餓培地を加える。 9. 細胞刺激後の最終希釈が1:200になるように、各々のウェルに18 μlの1:20に希釈した化合物希釈液(工程7から)および対照ウェル(+/ −VEGF)に1:20ジメチルスルホキシド希釈液を加える。最終ジメチルス ルホキシドは0.5%である。37℃、5%CO2で2時間プレートをインキュ ベートする。 10.液体を除去するためにプレートを逆さにし、ELISAプレートから非 結合抗体を除去する。TBSW+0.5%エタノールアミン(pH7.0)で3 回洗浄する。紙タオル上でプレートを軽くたたいて余分な液体および泡を除去す る。 11.ウェル当たり150μlのTBSW+0.5%エタノールアミン(pH 7.0)でプレートを遮断する。マイクロタイタープレート振盪機上で振盪しな がらプレートを30分間インキュベートする。 12.工程10で説明したようにプレートを3回洗浄する。 13.0.5μg/ウェルのアフィニティー精製抗FLK−1ポリクローナル ウサギ抗血清を加える。TBSW+0.5%エタノールアミン(pH7.0)で 150μl/ウェルの最終容量とする。振盪しながら30分間プレートをインキ ュベートする。 14.細胞に180μlの飢餓培地を加え、20μl/ウェルの10.0mM オルトバナジン酸ナトリウムおよび500ng/mlのVEGF(各々の最終濃 度はウェル当たり1.0mMのオルトバナジン酸ナトリウムおよび50ng/m lのVEGFとなる)、37℃、5%CO2で8分間細胞を刺激する。陰性対照 ウェルには飢餓培地のみを加える。 15.8分後に培地を細胞から除去すべきであり、200μl/ウェルのPB Sで1度洗浄する。 16.室温で振盪しながら5分間、150μl/ウェルのHNTG中で細胞を 溶解する。HNTG処方には、オルトバナジン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリ ウムおよびEDTAが含まれている。 17.工程10で説明したようにELISAプレートを3回洗浄する。 18.細胞プレートからELISAプレートへ細胞溶解液を移し、振盪しなが ら2時間インキュベートする。細胞溶解液を移すためには、ウェルをこすりなが らピペットの吸引および排出を繰り返す。 19.工程10で説明したようにプレートを3回洗浄する。 20.0.02μg/ウェルを含むTBSW+0.5%エタノールアミンでE LISAプレートをインキュベートする。最終容量を150μl/ウェルとする 。 振盪しながら30分間インキュベートする。 21.工程10で説明したようにプレートを3回洗浄する。 22.1:10,000希釈EIA用ヤギ抗マウスIgG結合西洋ワサビペル オキシダーゼのTBSW+0.5%エタノールアミン(pH7.0)溶液でEL ISAプレートをインキュベートする。最終容量を150μl/ウェルとする。 振盪しながら30分間インキュベートする。 23.工程10で説明したようにプレートを洗浄する。 24.ウェルに100μlのABTS/H22溶液を加える。振盪しながら1 0分間インキュベートする。 25.発色反応を停止させるため、0.1M HClとなるように100μl の0.2M HClを加える。室温で1分間振盪する。ゆっくりと通気して泡を 除去し、ELISAプレートリーダー中、410nmでELISAプレートを読 みとる。b.HER−2 ELISA アッセイ1:全細胞でのEGFレセプター−HER2キメラレセプターアッセイ 全EGFR−NIH3T3細胞中のHER2キナーゼ活性は以下のように測定 された: 材料および試薬。アッセイを実施するために以下の材料および試薬が使用され た: a. EGF:保存濃度:16.5 ILM;EGF201,TOYOBO, Co.,Ltd.Japan。 b. 05−101(UBI)(EGFR細胞外ドメインを認識するモノクロ ーナル抗体)。 c. 抗ホスホチロシン抗体(抗Ptyr)(ポリクローナル)(Fendl ey et.al.,上記文献参照)。 d. 検出抗体:ヤギ抗ウサギIgG西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体、T AGO,Inc.,Burlingame,CA。 e. TBST緩衝液: トリス−HCl、pH7.2 50mM NaCl 150mM トリトンX−100 0.1 f. HNTG 5X保存液 HEPES 0.1M NaCl 0.75M グリセロール 50% トリトンX−100 1.0% g. ABTS保存液 クエン酸 100mM Na2HPO4 250mM 濃HCl 0.5pM ABTS* 0.5mg/ml *(2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリンスルホン酸) )。 溶液は使用するまで暗所で4℃に保つ。 h. 保存試薬: EDTA 100mM pH7.0 Na3VO4 0.5M Na4(P27) 0.2M 方法。以下のプロトコールが使用された:A. ELISAプレートの前被覆 1.ELISAプレート(Corning、96ウェル、カタログ番号258 05−96)をウェル当たり0.5gの05−101抗体PBS溶液で被覆し( 100μl最終容量/ウェル)、4℃で一夜保存する。被覆されたプレートは4 ℃で保存された場合、10日まで使用できる。 2.使用日に被覆緩衝液を除き、100μlの遮断緩衝液(5%Carnat ionインスタント脱脂粉乳のPBS溶液)で置き換える。室温で(約23℃か ら25℃)30分間振盪してプレートをインキュベートする。使用直前に遮断緩 衝液を除き、TBST緩衝液でプレートを4回洗浄する。B. 細胞の播種 1. EGFR細胞外ドメインおよび細胞内HER2キナーゼドメインを含ん でいるキメラレセプターを過剰発現しているNIH3T3細胞がこのアッセイに 使用できる。 2. 実験には80−90%コンフルエントの皿を選ぶ。細胞をトリプシン処 理し、10%ウシ胎児血清を加えることにより反応を停止させる。DMEM培地 (10%CS DMEM培地)に細胞を懸濁し、室温で5分間、1500rpm で一度遠心分離する。 3. 播種培地(DMEM、0.5%ウシ血清)に細胞を再懸濁し、トリパン ブルーを使用して細胞を計数する。90%以上の生存度が受容可能である。96 ウェルマイクロタイタープレートを用い、ウェル当たり10,000細胞の密度 でDMEM培地(0.5%ウシ血清)に細胞を播種する。播種した細胞は5%C O2雰囲気下、37℃で約40時間インキュベートする。C. アッセイ法 1. 播種した細胞の汚染を傾立顕微鏡を用いて検査する。薬剤保存液(10 mg/ml DMSO溶液)をDMEM培地で1:10に希釈し、最終薬剤希釈 が1:200および最終DMSO濃度が1%になるようにTBSTウェルに5μ lを移す。対照ウェルにはDMSOのみを加える。5%CO2雰囲気下、37℃ で2時間インキュベートする。 2. EGFリガンドを調製:10μlの希釈EGFを移すことにより100 nMの最終濃度が達成されるようにEGFの保存DMEM溶液を希釈する(1: 12希釈)。 3. ウェル当たり100μlの量に十分な新らしいHNTG*を調製し;氷 上に置く。 HNTG*(10ml): HNTG保存液 2.0ml MilliQ H2O 7.3ml EDTA、100mM、pH7.0 0.5ml Na3VO4 、0.5M 0.1ml Na4(P27)0.2M 0.1ml 4. 薬剤と120分インキュベーション後、調製したSGFリガンドを10 0nMの最終濃度で細胞に加える(ウェル当たり10μl)。対照ウェルはDM EMのみを加える。室温で振盪しながら5分間インキュベートする。 5. 薬剤、EGFおよびDMEMを除去する。細胞を2回PBSで洗う。H NTG*を細胞に移す(ウェル当たり100μl)。氷上に5分置く。その間、 他のELISAプレートから遮断緩衝液を除き、前記のようにTBSTで洗浄す る。 6. マイクロピペッターに安全に固定したピペットチップを用い、細胞をプ レートからはがしおよびHNTG*溶解緩衝液の吸引および排出を繰り返すこと により細胞物質を均一化する。被覆し、遮断しおよび洗浄したELISAプレー トに溶解物を移す。室温で振盪しながら1時間インキュベートする。 7. 溶解物を除き、TBSTで4回洗う。新しく希釈した抗Ptyr抗体を ELISAプレートへ移す(ウェル当たり100μl)。抗Ptyr抗血清存在 下(TBSTで1:3000に希釈)、室温で振盪しながら30分間インキュベ ートする。 8. 抗Ptyr抗体を除去し、TBSTで4回洗う。新しく希釈したTAG O抗ウサギIgG抗体をELISAプレートへ移す(ウェル当たり100μl) 。室温で振盪しながら30分間インキュベートする(抗ウサギIgG抗体:TB STで1:3000に希釈)。 9. TAGO検出抗体を除去し、TBSTで4回洗う。新しく調製したAB TS/H22溶液をELISAプレートへ移す(ウェル当たり100μl)。室 温で振盪しながら20分間インキュベートする(ABTS/H22溶液:1μl 30%H22を10mlのABTS保存液に加える)。 10. 50μlの5N H2SO4(随意)を加えることにより反応を停止さ せ、410nmでO.D.を決定する。 11. 最大のホスホチロシン信号は陽性対照から陰性対照の値を引くことに より決定される。抽出物含有ウェルのホスホチロシン含量のパーセント阻害が、 陰性対照を差し引いた後に計算される。c. PDGF−R ELISA すべての細胞培養培地、グルタミンおよびウシ胎児血清は特に指示しない限り Gibco Life Technologies(Grand Island , NY)から購入された。すべての細胞は90−95%空気および5−10%CO2 の加湿した雰囲気中、37℃で増殖させた。すべての細胞は週2回定期的に継代 培養され、Mycotect法(Gibco)によりマイコプラズマ陰性である と判定された。 ELISAアッセイのため、細胞(U1214、Joseph Schles singer,NYUから入手)は増殖培地(10%FBSを含むMEM、N EAA、1mM NaPyrおよび2mM GLN)中で80−90%コンフル エントまで増殖させ、96ウェル組織培養プレートにウェル当たり25,000 から30,000細胞でまく(0.5%血清)。0.5%血清含有培地中で一夜 インキュベーション後、細胞を無血清培地に変え、試験化合物を加え5%CO2 雰囲気下、37℃で2時間インキュベーターで処理する。細胞は次に5−10分 リガンドで刺激し、続いてHNTG(20mMヘペス、150mM NaCl、 10%グリセロール、5mM EDTA、5mM Na3VO4、0.2%トリト ンX−100および2mM NaPyr)で溶解させる。細胞溶解液(0.5m g/ウェルPBS溶液)は、レセプター特異的抗体で前もって被覆されおよび5 %ミルクを含むTBST溶液(50mMトリス−HCl pH7.2、150m MNaClおよび0.1%トリトンX−100)を用いて室温で30分遮断され ているELISAプレートへ移した。溶解物は室温で1時間振盪しながらインキ ュベートした。プレートはTBSTで4回洗浄した後、ポリクローナル抗ホスホ チロシン抗体と室温で30分インキュベートした。過剰の抗ホスホチロシン抗体 はプレートをTBSTで4回すすぐことにより除去された。ELISAプレート には室温で30分間ヤギ抗ウサギIgG抗体を加え、続いてTBSTでさらに4 回すすいだ。ABTS(100mMクエン酸、250mM Na2HPO4および 0.5mg/mL 2,2'−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリンスルホン 酸))にH22(1.2mlの30%H22を10mlのABTSへ)を加えた ものをELISAプレートに加えて発色を開始させた。630nmを対照として 410nmでの吸光度をABTS添加して約15から30分後に記録した。d. IGF−IレセプターELISA 以下のプロトコールがIGF−Iレセプターチロシンキナーゼ活性を示すIG F−Iレセプター上のホスホチロシンレベルを測定するために使用される。 材料および試薬。以下の材料および試薬が使用された: a. この研究で使用された細胞株は3T3/IGF−IRであり、細胞株は IGF−1レセプターを過剰発現するように遺伝子操作されている。 b. NIH3T3/IGF−Rは37℃および5%CO2でインキュベータ ー内で増殖させる。増殖培地はDMEM+10%FCS(熱不活性化)+2mM L−グルタミンである。 c. アフィニティー精製抗IGF−IR抗体17−69。 d. D−PBS: KH2PO4 0.20g/l K2HPO4 2.16g/l KCl 0.20g/l NaCl 8.00g/l(pH7.2) e. 遮断緩衝液:TBST+5%ミルク(Carnationインスタント 脱脂粉乳) f. TBST緩衝液: トリス−HCl 50mM NaCl 150mM(pH7.2/HCl10N) トリトンX−100 0.1% TBS(10X)の保存溶液が調製され、希釈の間に緩衝液にトリトンX−10 0が加えられる。 g. HNTG緩衝液: HEPES 20mM NaCl 150mM(pH7.2/HCl10N) グリセロール 10% トリトンX−100 0.2% 保存溶液(5X)が調製され、4℃に保たれる。 h. EDTA/HCl:0.5M pH7.0(NaOH) 100X保存 液として。 i. Na3VO4:0.5M 100X保存液として、および一部は−80℃ に保たれる。 j. Na427:0.2M 100X保存液として。 k. Promegaからのインシュリン様増殖因子−1(カタログ番号G5 111) l. ウサギポリクローナル抗ホスホチロシン抗血清 m. ヤギ抗ウサギIgG、POD結合体(検出抗体)、Tago(カタログ 番号4520、ロット番号1802):Tago,Inc.,Burlinga me,CA。 n. ABTS(2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリンスルホ ン酸))溶液: クエン酸 100mM Na2HPO4 250mM(pH4.0/1N HCl) ABTS 0.5mg/ml ABTS溶液は使用するまで暗所で4℃に保たなければならない。本溶 液は緑色に変わったら捨てるべきである。 o. 過酸化水素:30%溶液は暗所で4℃に保たなければならない。 方法. 特に指示しない限り、以下のすべての工程は室温で実施される。すべ てのELISAプレート洗浄は、プレートを水道水で3回すすぎ、続いてTBS Tで1回すすぐことにより行われる。プレートを紙タオルで軽くたたいて乾燥さ せる。A.細胞播種 : 1. 組織培養皿(Corning 25020−100)中、80−90% コンフルエントに増殖させた細胞をトリプシン−EDTA(0.25%,0.5 ml/D−100,GIBCO)で採取する。 2. 新しいDMEM+10%FBS+2mM L−グルタミンに再懸濁し、 20,000細胞/ウェル(100μl/ウェル)で96ウェル組織培養プレー トに移す。1日インキュベートした後、培地を無血清培地(90μl)に置き換 え5%CO2および37℃で一夜インキュベートする。B.ELISAプレート被覆および遮断 1. ELISAプレート(Corning25805−96)を0.5μg /ウェルの抗IGF−IR抗体(100μlPBS溶液)で少なくとも2時間被 覆する。 2. 被覆溶液を除去し、100μlの遮断緩衝液で置き換え、30分間振盪 する。遮断緩衝液を除去し、溶解物を加える直前にプレートを洗浄する。C.アッセイ法: 1. 薬剤は無血清条件で試験される。 2. 薬剤保存液(100%DMSO)を96ウェルポリプロピレンプレート においてDMEMで1:10に希釈し、この溶液の10μl/ウェルを細胞に移 すことにより最終薬剤希釈1:100および最終DMSO濃度1.0%を達成す る。5%CO2および37℃で2時間、細胞をインキュベートする。 3. 新しい細胞溶解緩衝液(HNTG*)を調製する HNTG保存液 2.0ml EDTA 0.1ml Na3VO4 0.1ml Na4(P27) 0.1ml H2O 7.3ml 4. 2時間の薬剤インキュベーション後、10μl/ウェルの200nM IGF−1リガンドのPBS溶液を細胞に加え(最終濃度=20nM)、5%C O2および37℃で10分間インキュベートする。 5. 培地を除き、100μl/ウェルのHNTG*を加え10分間振盪する 。適切に溶解されているかどうかを顕微鏡下で細胞を観察する。 6. 12チャンネルピペットを使用してプレートから細胞をはがし、吸引お よび排出を繰り返すことにより溶解物を均一化する。すべての溶解物を抗体被覆 ELISAプレートに移し、1時間振盪する。 7. 溶解物を除き、プレートを洗浄し、100μl/ウェルの抗pTyr( 1:3,000 TBST溶液)を加え、30分間振盪する。 8. 抗pTyrを除き、プレートを洗浄し、100μl/ウェルのTAGO (1:3,000 TBST溶液)を加え、30分間振盪する。 9. 検出抗体を除き、プレートを洗浄し、100μl/ウェルの新しいAB TS/H22(1.2μlのH22を10mlのABTSに)をプレートに加え て発色を開始させる。 10. Dynatec MR5000を使用し630nmの波長を対照とし て410nmでのODを測定する。e. EGFレセプターELISA ヒトEGF−Rを発現するように遺伝子操作された細胞のEGFレセプターキ ナーゼ活性は以下のように測定された: 材料および試薬。以下の材料および試薬が使用された: a. EGFリガンド:保存濃度=16.5μM;EGF201,TOYOB O,Co.,Ltd.Japan。 b. 05−101(UBI)(EGFR細胞外ドメインを認識するモノクロ ーナル抗体)。 c. 抗ホスホチロシン抗体(抗Ptyr)(ポリクローナル) d. 検出抗体:ヤギ抗ウサギIgG西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体、T AGO,Inc.,Burlingame,CA。 e. TBST緩衝液: トリス−HCl、pH7.2 50mM NaCl 150mM トリトンX−100 0.1 f. HNTG 5X保存液 HEPES 0.1M NaCl 0.75M グリセロール 50% トリトンX−100 1.0% g. ABTS保存液 クエン酸 100mM Na2HPO4 250mM 濃HCl 4.0pH ABTS* 0.5mg/ml 溶液は使用するまで暗所で4℃に保つ。 h. 保存試薬: EDTA 100mM pH7.0 Na3VO4 0.5M Na4(P27) 0.2M 方法。以下のプロトコールが使用された:A. ELISAプレートの前被覆 1.ELISAプレート(Corning、96ウェル、カタログ番号258 05−96)をウェル当たり0.5μgの05−101抗体PBS溶液で被覆し (100μl最終容量/ウェル)、4℃で一夜保存する。被覆されたプレートは 4℃で保存された場合、10日まで使用できる。 2.使用日に被覆緩衝液を除き、100μlの遮断緩衝液(5%Carnat ionインスタント脱脂粉乳のPBS溶液)で置き換える。室温で(約23℃か ら25℃)30分間振盪してプレートをインキュベートする。使用直前に遮断緩 衝液を除き、TBST緩衝液でプレートを4回洗浄する。B. 細胞の播種 1. NIH 3T3/C7細胞株(Honegger,et al.,Ce ll 51:199−209,1987)がこのアッセイに使用できる。 2. 実験には80−90%コンフルエントの皿を選ぶ。細胞をトリプシン処 理し、10%CS DMEM培地を加えることにより反応を停止させる。DME M培地(10%CS DMEM培地)に細胞を懸濁し、室温で5分間、1000 rpmで一度遠心分離する。 3. 播種培地(DMEM、0.5%ウシ血清)に細胞を再懸濁し、トリパン ブルーを使用して細胞を計数する。90%以上の生存度が受容可能である。96 ウェルマイクロタイタープレートを用い、ウェル当たり10,000細胞の密度 でDMEM培地(0.5%ウシ血清)に細胞を播種する。播種した細胞は5%C O2中、37℃で約40時間インキュベートする。C. アッセイ法 1. 播種した細胞の汚染を傾立顕微鏡を用いて検査する。薬剤保存液(10 mg/ml DMSO溶液)をDMEM培地に1:10で希釈し、最終薬剤希釈 が1:200および最終DMSO濃度が1%になるようにTBSTウェルに5μ lを移す。対照ウェルにはDMSOのみを加える。5%CO2雰囲気下、37℃ で2時間インキュベートする。 2. EGFリガンドを調製:10μlの希釈EGFを移すことで100nM の最終濃度が達成されるようにEGFの保存DMEM溶液を希釈する(1:12 希釈)。 3. ウェル当たり100μlの量に十分な新らしい10mlのHNTG*を 調製する、ここでHNTG*は以下のものから成る:HNTG保存液(2.0m l)、MilliQ H2O(7.3ml)、EDTA 100mM pH7. 0(0.5ml)、Na3VO4 0.5M(0.1ml)、Na4(P27)0 .2M(0.1ml)。 4. 氷上に置く。 5. 薬剤と2時間インキュベーション後、調製したEGFリガンドを25n Mの最終濃度で細胞に加える(ウェル当たり10μl)。対照ウェルはDMEM のみを加える。室温で振盪しながら5分間インキュベートする。 6. 薬剤、EGFおよびDMEMを除去する。細胞を2回PBSで洗う。H NTG*を細胞に移す(ウェル当たり100μl)。氷上に5分置く。その間、 他のELISAプレートから遮断緩衝液を除き、前記のようにTBSTで洗浄す る。 7. マイクロピペッターに安全に固定したピペットチップを用い、細胞をプ レートからはがしおよびHNTG*溶解緩衝液の吸引および排出を繰り返すこと により細胞物質を均一化する。被覆し、遮断しおよび洗浄したELISAプレー トに溶解物を移す。室温で振盪しながら1時間インキュベートする。 8. 溶解物を除き、TBSTで4回洗う。新しく希釈した抗Ptyr抗体を ELISAプレートへ移す(ウェル当たり100μl)。抗Ptyr抗血清存在 下(TBSTで1:3000に希釈)、室温で振盪しながら30分間インキュベ ートする。 9. 抗Ptyr抗体を除去し、TBSTで4回洗う。ウェル当たり100μ lで新しく希釈したTAGO30抗ウサギIgG抗体をELISAプレートへ移 す。室温で振盪しながら30分間インキュベートする(抗ウサギIgG抗体:T BSTで1:3000に希釈)。 10. 検出抗体を除去し、TBSTで4回洗う。新しく調製したABTS/ H22溶液をELISAプレートへ移す(ウェル当たり100μl)。室温で2 0分間インキュベートする(ABTS/H22溶液:1μl30%H22を10 mlのABTS保存液に加える)。 11. 50μlの5N H2SO4(随意)を加えることにより反応を停止さ せ、410nmでO.D.を決定する。 12. 最大のホスホチロシン信号は陽性対照から陰性対照の値を引くことに より決定される。抽出物含有ウェルのホスホチロシン含量のパーセント阻害が、 陰性対照を差し引いた後に計算される。f. Met自己リン酸化アッセイ−ELISA このアッセイはMetレセプター上のMetタンパタ質チロシンキナーゼレベ ルを分析することによりMetチロシンキナーゼ活性を決定する。 1. 試薬 a. HNTG(5X保存液):23.83gのヘペスおよび43.83gの NaClを約350mlのdH2Oに溶解する。HClまたはNaOHでpHを 7.2に調整し、500mlのグリセロールおよび10mlのトリトンX−10 0を加え、混合し、dH2Oを加えて総量を1Lとする。1Lの1X作業溶液を 作るため、200mlの5X保存溶液を800mlのdH2Oに加え、必要に応 じてpHを試験および調整し、4℃で保存する。 b. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化塩溶液)、Gibcoカタログ番号4 50−1300EB(1X溶液) c. 遮断緩衝液:500mlのdH2Oに100gBSA、12.1gのト リス−pH7.5、58.44gのNaClおよび10mlのトゥイーン−20 を加え、総量1Lに希釈する。 d. キナーゼ緩衝液:500mlのdH2Oに12.1gのトリス−pH7 .5、58.4gのNaCl、40.7gのMgCl2および1.9gのEGT Aを加え;dH2Oを加えて総量を1Lとする。 e. PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオリド)、Sigmaカタロ グ番号P−7626、435.5mgに100%エタノールを加えて総量を25 mlとし、ボルテックスする。 f. ATP(細菌起源)、Sigmaカタログ番号A−7699、粉末を− 20℃で保存する;使用の際に溶液にする、3.31mgを1mlのdH2Oに 溶解する。 g. RC−20H HRPO結合抗ホスホチロシン、Transducti on Laboratoriesカタログ番号E120H。 h. Pierce 1−Step(TM)Turbo TMB−ELISA (3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン)、Pierceカタログ番号 34022。 i. H2SO4、1mlの濃硫酸(18N)を35mlのdH2Oに加える。 j. トリスHCl、Fischerカタログ番号BP152−5;121. 14gの物質に600mlのMilliQ H2Oを加え、HClでpHを7. 5(または7.2)に調整する、MilliQ H2Oで総量を1Lとする。 k. NaCl、Fischerカタログ番号S271−10、5M溶液を作 製する。 l. トゥイーン−20、Fischerカタログ番号S337−500。 m. Na3VO4、Fischerカタログ番号S454−50、1.8gの 物質に80mlのMilliQ H2Oを加え、HClまたはNaOHでpHを 10.0に調整し、電子レンジで沸騰させ、冷却し、pHを検査し、pHが10 .0で安定になるまでこの過程を繰り返し、MilliQ H2Oを加えて総量 を100mLとし、1mlに分注して−80℃で保存する。 n. MgCl2、Fischerカタログ番号M33−500、1M溶液を 作製する。 o. ヘペス、Fischerカタログ番号BP310−500、200ml のMilliQ H2Oに59.6gの物質を加え、pHを7.5に調整し、総 量を300mlとし、滅菌濾過する。 p. アルブミン、ウシ(BSA)、Sigmaカタログ番号A−4503、 30グラムの物質に滅菌蒸留水を加えて総量を300mlとする、4℃で保存。 q. TBST緩衝液:1Lの目盛りのついたシリンダー中の約900mlの dH2Oに6.057gのトリスおよび8.766gのNaClを加え、溶解し たらHClでpHを7.2に調整し、1.0mlのトリトンX−100を加えて dH2Oで総量を1Lとする。 r. ヤギアフィニティー精製抗体ウサギIgG(全分子)、Cappelカ タログ番号55641。 s. 抗h−Met(C−28)ウサギポリクローナルIgG抗体、Sant a Cruz Chemicalカタログ番号SC−161。 t. 過渡的にトランスフェクトされたEGFR/Metキメラ細胞(EMR )(Komada,et al.,Oncogene,8:2381−2390 (1993)。 u. 炭酸ナトリウム緩衝液(Na2CO4、、Fischerカタログ番号S 495):10.6gの物質に800mlのMilliQ H2Oを加え、溶解 したらNaOHでpHを9.6に調整し、MilliQ H2Oで総量を1Lと し、濾過して4℃で保存する。2.方法 特に指示されない限り、以下のすべての工程は室温で実施される。すべてのE LISAプレート洗浄は、4回TBSTですすぐことにより行われる。A.EMR溶解 この方法はレセプター捕捉開始の一夜前または直前に行われる。 1. 37℃の水浴中、最後の結晶が消滅するまで回しながら溶解物をすばや く融解させる。 2. 1mM PMSF含有1XHNTGで細胞ペレットを溶解する。細胞の 15cm皿当たり3mlのHNTGを使用する。計算されたHNTG量の1/□ を加え、チューブを1分間ボルテックスし、残りの量のHNTGを加えてさらに 1分間ボルテックスする。 3. チューブの平衡をとり、10,000xgで10分間4℃で遠心分離す る。 4. 上清を集め、一部をタンパタ質決定のために除く。 5. ドライアイス/エタノール浴中で集めた試料を急速に凍らせる。この工 程は溶解物が一夜保存されるか、または以下のタンパク質決定にすぐに使用され るかに関係なく実施される。 6. 標準ビシンコニニン酸(BCA)法(BCAアッセイ試薬キット、Pi erce Chemicalカタログ番号23225)を用いてタンパク質決定 を実施する。B.ELISA法 1. ウェル当たり5μgのヤギ抗ウサギ抗体(炭酸緩衝液、総ウェル容量5 0μl)でCorning 96ウェルELISAプレートを被覆する。4℃で 一夜保存。 2. プレートを逆さにして液体を除くことにより非結合ヤギ抗ウサギ抗体を 除去する。 3. 150μlの遮断緩衝液を各々のウェルに加える。振盪しながら室温で 30分インキュベートする。 4. TBSTで4回洗浄する。紙タオル上でプレートを軽くたたき、過剰の 液体および泡を除く。 5. 100μlの総ウェル容量にTBSTで希釈されたウサギ抗Met抗体 をウェル当たり1μgで加える。 6. 溶解物をHNTGに希釈する(90μg溶解物/100μl)。 7. 100μlの希釈溶解物を各々のウェルに加える。室温で60分振盪す る。 8. TBSTで4回洗浄する。紙タオル上で軽くたたき、過剰の液体および 泡を除く。 9. ウェル当たり50μlの1X溶解物緩衝液を加える。 10. ポリプロピレン96ウェルプレート中で化合物/抽出物を1Xキナー ゼ緩衝液で1:10に希釈する。 11. 5.5μlの希釈薬剤をELISAプレートへ移す。振盪しながら室 温で20分インキュベートする。 12. ウェル当たり5.5μlの60μM ATP溶液を加える。陰性対照 にはATPを加えない。振盪しながら室温で90分インキュベートする。 13. TBSTで4回洗浄する。紙タオル上でプレートを軽くたたき、過剰 の液体および泡を除く。 14. ウェル当たり100μlのRC20(1:3000遮断緩衝液で希釈 )を加える。振盪しながら室温で30分インキュベートする。 15. TBSTで4回洗浄する。紙タオル上でプレートを軽くたたき、過剰 の液体および泡を除く。 16. ウェル当たり100μlのTurbo−TMBを加える。振盪しなが ら30−60分インキュベートする。 17. 反応を停止させるため、ウェル当たり100μlの1M H2SO4を 加える。 18. Dynatech MR7000 ELISAリーダーでアッセイを 読みとる。試験フィルター=450nm、対照フィルター=410nm。g.生化学的srcアッセイ−ELISA このアッセイは読み出しとしてビオチニル化ペプチドのリン酸化を測定してs rcタンパク質キナーゼ活性を決定するために使用される。1.材料および試薬 : a. Courtneidge Laboratory(Sugen,Inc .,Redwood City,California)からのsrcで形質転 換した酵母。 b. 細胞溶解物:srcを発現している酵母細胞をペレット化し、水で一度 洗浄し、再ペレット化して使用するまで−80℃で保存。 c. N−末端ビオチニル化EEEYEEYEEEYEEEYEEEYは当業 者には良く知られた標準法により調製される。 d. DMSO:Sigma,ST.Louis,MO。 e. 96ウェルELISAプレート:Corning 96ウェル洗浄が容 易な改良平底プレート、Corningカタログ番号25805−96。 f. 化合物希釈のためのNUNC 96ウェルV底ポリプロピレンプレート :Applied Scientificカタログ番号A−72092。 g. Vectastain ELITE ABC試薬:Vector,Bu rlingame,CA。 h. 抗src(327)mab:シゾサッカロミセス ポムベが組換えSr cを発現させるために使用された(Superti−Furga,et al. ,EMBO J.,12:2625−2634;Superti−Furga, et al.,Nature Biochem.,14:600−605)。S .ポムベ株SP200(h−s leul.32 ura4 ade210)を 記載されているように増殖させ、pRSP発現プラスミドによる形質転換は酢酸 リチウム法(Superti−Furga,前記文献)により行われた。細胞は nmt1プロモーターからの発現を抑制するために1μMチアミン存在下、また は発現を誘導するためのチアミン不在下で増殖させた。 i. モノクローナル抗ホスホチロシン、UBI05−321(代わりにUB 40を使用してもよい)。 j. Turbo TMB−ELISAペルオキシダーゼ基質:Pierce Chemical。2.緩衝液 a. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化塩溶液)、GIBCO PBS、GI BCOカタログ番号450−1300EB b. 遮断緩衝液:5%脱脂ミルク(Carnation)PBS溶液。 c. 炭酸緩衝液:FischerからのNa2CO4、カタログ番号S495 、100mM保存溶液作製。 d. キナーゼ緩衝液:1.0ml(1M保存溶液から)MgCl2;0.2 ml(1M保存溶液から)MnCl2;0.2ml(1M保存溶液から)DTT ;5.0ml(1M保存溶液から)ヘペス;0.1ml TX−100;Mil liQH2Oで総量を10mlとする。 e. 溶解緩衝液:5.0mlヘペス(1M保存溶液から);2.74ml NaCl(5M保存溶液から);10mlグリセロール;1.0ml TX−1 00;0.4ml EDTA(100mM保存溶液から);1.0ml PMS F(100mM保存溶液から);0.1ml Na3VO4(0.1M保存溶液から) ;MilliQH2Oで総量を100mlとする。 f. ATP:Sigmaカタログ番号A−7699、10mM保存溶液を作 製(5.51mg/ml)。 g. トリス−HCl、Fischerカタログ番号BP152−5、600 mlのMilliQ H2Oに121.14gの物質を加え、HClでpHを7 .5に調整する、MilliQ H2Oで総量を1Lとする。 h. NaCl、Fischerカタログ番号S271−10、MilliQ H2Oで5M溶液を作製する。 i. Na3VO4:Fischerカタログ番号S454−50、80mlの MilliQ H2Oに1.8gの物質を加え;HClまたはNaOHでpHを 10.0に調整し;電子レンジで沸騰させ;冷却し;pHを検査し、加熱/冷却 サイクル後にpHが10.0で安定になるまでpH調整を繰り返し;Milli Q H2Oを加えて総量を100mlとし;1mlに分注して−80℃で保存す る。 j. MgCl2、Fischerカタログ番号M33−500、Milli Q H2Oで1M保存溶液を作製する。 k. ヘペス:Fischerカタログ番号BP310−500、200ml のMilliQ H2Oに59.6gの物質を加え、pHを7.5に調整し、M illiQ H2Oで総量を250mlとし、滅菌濾過する(1M保存溶液)。 l. TBST緩衝液:900mlのdH2Oに6.057gのトリスおよび 8.766gのNaClを加え;HClでpHを7.2に調整し、1.0mlの トリトンX−100を加え;dH2Oで総量を1Lとする。 m. MnCl2、Fischerカタログ番号M87−100、Milli Q H2Oで1M保存溶液を作製する。 n. DTT:、Fischerカタログ番号BP172−5。 o. TBS(トリス緩衝化塩溶液):900mlのMilliQ H2Oに 6.057gのトリスおよび8.777gのNaClを加え;MilliQ H2 Oで総量を1Lとする。 p. キナーゼ反応混合物:アッセイプレート(100ウェル)当たりの量: 1.0mlキナーゼ緩衝液、200μg GST−□、MilliQ H2Oで 最終容量を8.0mlとする。 q. ビオチン標識EEEYEEYEEEYEEEYEEEY:使用直前に新 鮮なペプチド保存水溶液(1mM,2.98mg/ml)を作製する。 r. Vectastain ELISA ABC試薬:14mlの作業溶液 を調製するためには、15mlのTBSTに試薬Aを1滴加え、チューブを数回 逆さにして混合する。次に試薬Bを1滴加える。チューブをオービタル振盪機に 乗せ、室温で30分混合する。3.方法: a.src被覆ELISAプレートの作製 1. ELISAプレートを100μlのpH9.6炭酸ナトリウム緩衝液に 溶解した0.5μg/ウェルの抗src mabで一夜4℃にて被覆する。 2. ウェルを一回PBSで洗浄する。 3. プレートを0.15mlの5%ミルクPBS溶液で30分、室温にて遮 断する。 4. プレートをPBSで4回洗浄する。 5. 溶解緩衝液に希釈したsrc形質転換酵母溶解物10μg/ウェル(ウ ェル当たり総量で0.1ml)を加える。(溶解物の量はバッチ間で変化するで あろう。)プレートを室温で20分振盪する。b.ホスホチロシン抗体被覆ELISAプレートの調製 1. 4G10プレート:100μlのPBSに溶解した0.5μg/ウェル の4G10を用いて一夜4℃で被覆し、150μlの5%ミルクPBS溶液で3 0分、室温にて遮断する。c. キナーゼアッセイ法 1. 上記工程1−7の非結合タンパク質を除去し、プレートを5回PBSで 洗浄する。 2. ウェル当たり0.08mlのキナーゼ反応混合物(10μlの10Xキ ナーゼ緩衝液を含んでいる)およびウェル当たり10μM(最終濃度)の水で希 釈したビオチン−EEEYEEYEEEYEEEYEEEYを加える。 3. 10μlの水(10%のDMSOを含んでいる)で希釈した化合物を加 え、室温で15分、前もってインキュベートする。 4. 10μl/ウェルの0.05mM ATP水溶液を加えることにより( 5μMの最終ATP濃度)キナーゼ反応を開始する。 5. ELISAプレートを室温で15分振盪する。 6. ウェル当たり10μlの0.5M EDTAを加えることによりキナー ゼ反応を停止させる。 7. 90μlの上清を、前記B項の遮断された4G10被覆ELISAプレ ートへ移す。 8. 振盪しながら室温で30分インキュベートする。 9. TBSTで5回プレートを洗浄する。 10. Vectastain ELISA ABC試薬(100μl/ウェ ル)と室温で30分インキュベートする。 11. TBSTで5回プレートを洗浄する。 12. Turbo TMBで発色させる。h.生化学的lckアッセイ−ELISA このアッセイは読み出しとしてGST−□のリン酸化を測定してlckタンパ タ質キナーゼ活性を決定するために使用される。1.材料および方法 a. lckで形質転換された酵母。シゾサッカロミセス ポムベが組換えL ckを発現させるために使用された(Superti−Furga,et al .,EMBO J.,12:2625−2634;Superti−Furga ,et al.,Nature Biochem.,14:600−605)。 S.ポムベ株SP200(h−s leul.32 ura4 ade210) を記載されているように増殖させ、pRSP発現プラスミドによる形質転換は酢 酸リチウム法(Superti−Furga,前記文献)により行われた。細胞 は発現を誘導するために1μMチアミン存在下で増殖させた。 b. 細胞溶解物:lckを発現している酵母細胞をペレット化し、水で一度 洗浄し、再ペレット化して使用するまで−80℃で保存。 c. GST−□:細菌での発現のためのGST−□融合タンパク質をコード しているDNAはサンフランシスコ、カリフォルニア大学Howard Hug hes Medical InstituteのArthur Weissから 入手した。形質転換した細菌は振盪しながら一夜25℃で増殖させた。GST− □はグルタチオンアフィニティークロマトグラフイー(Pharmacia,A lameda,CA)により精製された。 d. DMSO:Sigma,ST.Louis,MO。 e. 96ウェルELISAプレート:Corning 96ウェル洗浄が容 易な改良平底プレート、Corningカタログ番号25805−96。 f. 化合物希釈のためのNUNC 96ウェルV底ポリプロピレンプレート :Applied Scientificカタログ番号A−72092。 g. 精製されたウサギ抗GST抗血清:Amrad Corporatio n(Australia)カタログ番号90001605。 h. ヤギ抗ウサギ−IgG−HRP:Amershamカタログ番号V01 0301。 i. ヒツジ抗マウスIgG(H+L):Jackson Labsカタログ 番号5215−005−003。 j. 抗Lck(3A5)mab:Santa Cruz Biotechn oligyカタログ番号sc−433。 k. モノクローナル抗ホスホチロシンUB105−321(代わりにUB4 0を使用してもよい)。2.緩衝液 a. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化塩溶液)1X溶液、GIBCO PB S、GIBCOカタログ番号450−1300EB b. 遮断緩衝液:100g BSA、12.1gトリス−PH7.5、58 .44g NaCl、10mlトゥイーン−20,MilliQ H2Oで総量 を1Lとする。 c. 炭酸緩衝液:FischerからのNa2CO4、カタログ番号S495 、100mM保存溶液作製。 d. キナーゼ緩衝液:1.0ml(1M保存溶液から)MgCl2;0.2 ml(1M保存溶液から)MnCl2;0.2ml(1M保存溶液から)DTT ;5.0ml(1M保存溶液から)ヘペス;0.1ml TX−100;Mil liQH2Oで総量を10mlとする。 e. 溶解緩衝液:5.0mlヘペス(1M保存溶液から);2.74ml NaCl(5M保存溶液から);10mlグリセロール;1.0ml TX−1 00;0.4ml EDTA(100mM保存溶液から);1.0ml PMS F(100mM保存溶液から);0.1ml Na3VO4(0.1M保存溶液から) ; MilliQH2Oで総量を100mlとする。 f. ATP:Sigmaカタログ番号A−7699、10mM保存溶液を作 製(5.51mg/ml)。 g. トリス−HCl、Fischerカタログ番号BP152−5、600 mlのMilliQ H2Oに121.14gの物質を加え、HClでpHを7 .5に調整する、MilliQ H2Oで総量をILとする。 h. NaCl、Fischerカタログ番号S271−10、MiIliQ H2Oで5M溶液を作製する。 i. Na3VO4:Fischerカタログ番号S454−50、80mlの MilliQ H2Oに1.8gの物質を加え;HClまたはNaOHでpHを 10.0に調整し;電子レンジで沸騰させ;冷却し;pHを検査し、加熱/冷却 サイクル後にpHが10.0で安定になるまでpH調整を繰り返し;Milli Q H2Oを加えて総量を100mlとし;1mlに分注して−80℃で保存す る。 j. MgCl2、Fischerカタログ番号M33−500、Milli Q H2Oで1M保存溶液を作製する。 k. ヘペス:Fischerカタログ番号BP310−500、200ml のMilliQ H2Oに59.6gの物質を加え、pHを7.5に調整し、M illiQ H2Oで総量を250mlとし、滅菌濾過する(1M保存溶液)。 l. アルブミン、ウシ(BSA)、Sigmaカタログ番号A4503;1 50mlのMil1iQ H2Oに30gの物質を加え、MilliQ H2Oで 総量を300mlとし、0.22μmフィルターを通し、4℃で保存する。 m. TBST緩衝液:900mlのdH2Oに6.057gのトリスおよび 8.766gのNaClを加え;HClでpHを7.2に調整し、1.0mlの トリトンX−100を加え;dH2Oで総量を1Lとする。 n. MnCl2、Fischerカタログ番号M87−100、Milli Q H2Oで1M保存溶液を作製する。 o. DTT:、Fischerカタログ番号BP172−5。 p. TBS(トリス緩衝化塩溶液):900mlのMilliQ H2Oに 6.057gのトリスおよび8.777gのNaClを加え;MilliQ H2 Oで総量をILとする。 q. キナーゼ反応混合物:アッセイプレート(100ウェル)当たりの量: 1.0mlキナーゼ緩衝液、200μg GST−□、MilliQ H2Oで 最終容量を8.0mlとする。2.方法: a.Lck被覆ELISAプレートの作製 1. 100μlのpH9.6炭酸ナトリウム緩衝液に溶解した2.0μg/ ウェルのヒツジ抗マウスIgGで一夜4℃にて被覆する。 2. ウェルを一回PBSで洗浄する。 3. プレートを0.15mlの遮断緩衝液で30分、室温にて遮断する。 4. プレートをPBSで5回洗浄する。 5. 0.1mlのPBSに溶解した0.5μg/ウェルの抗lck(mab 3A5)を室温で1−2時間加える。 6. プレートをPBSで5回洗浄する。 7. 溶解緩衝液に希釈したlck形質転換酵母溶解物20μg/ウェル(ウ ェル当たり総量で0.1ml)を加える。(溶解物の量はバッチ間で変化するで あろう。)活性の損失を防ぐために4℃で一夜プレートを振盪する。b.ホスホチロシン抗体被覆ELISAプレートの調製 1. UB40プレート:100μlのPBSに溶解した1.0μg/ウェル のUB40を用いて一夜4℃で被覆し、150μlの遮断緩衝液で少なくとも1 時間遮断する。c. キナーゼアッセイ法 1. 上記工程1−7の非結合タンパク質を除去し、プレートを5回PBSで 洗浄する。 2. ウェル当たり0.08mlのキナーゼ反応混合物(10μlの10Xキ ナーゼ緩衝液およびウェル当たり2μgの水希釈GST−□を含んでいる)を加 える。 3. 10μlの水(10%のDMSOを含んでいる)で希釈した化合物を加 え、室温で15分、前もってインキュベートする。 4. 10μl/ウェルの0.1mM ATP水溶液を加えることにより(1 0μMの最終ATP濃度)キナーゼ反応を開始する。 5. ELISAプレートを室温で60分振盪する。 6. ウェル当たり10μlの0.5M EDTAを加えることによりキナー ゼ反応を停止させる。 7. 90μlの上清を、前記B項の遮断された4G10被覆ELISAプレ ートへ移す。 8. 振盪しながら室温で30分インキュベートする。 9. TBSTで5回プレートを洗浄する。 10. 100μlのTBSTで1:5000希釈したウサギ抗GST抗体と 室温で30分インキュベートする。 11. TBSTで5回プレートを洗浄する。 12. 100μlのTBSTに1:20,000希釈したヤギ抗ウサギ−I gG−HRPと室温で30分インキュベートする。 13. TBSTで5回プレートを洗浄する。 14. Turbo TMBで発色させる。i.Rafのリン酸化機能を測定するアッセイ 以下のアッセイは、標的タンパク質MEKならびにMEKが標的とするMAP KのRAF−触媒リン酸化の量を報告している。RAF遺伝子配列はBonne r et al.,1985,Molec.Cell.Biol.5:1400 −1407、に記載されており、集合的遺伝子配列データバンタで容易に利用可 能である。本発明のこの部分で利用される核酸ベクターの構築および細胞株はM orrison et al.,1988,Proc.Natl.Acad.S ci.USA 85:8855−8859、において十分に説明されている。材料および試薬 1. Sf9(スポドプテラ フルギペルダ)細胞;GIBCO−BRL,G aithersburg,MD。 2. RIPA緩衝液:20mMトリス/HCl pH7.4、137mM NaCl、10%グリセロール、1mM PMSF、5mg/L アプロテニン 、0.5%トリトンX−100; 3. チオレドキシン−MEK融合タンパク質(T−MEK):T−MEK発 現およびアフィニティー クロマトグラフィーは製造元が指示する方法に従って 実施された。カタログ番号 K350−01およびR350−40、Invit rogen Corp.,San Diego,CA。 4.His−MAPK(ERK2);His−タグ化MAPKは、His−M APKをコードしているpUC18ベクターで形質転換したXL1ブルー細胞で 発現された。His−MAPKはNi−アフィニティークロマトグラフィーによ り精製された。カタログ番号27−4949−01、Pharmacia,Al ameda,CA、本明細書に記載されているように。 5. ヒツジ抗マウスIgG:Jackson laboratories, West Grove,PA、カタログ番号515−006−008、ロット番 号28563。 6. RAF−1プロテインキナーゼ特異的抗体:UBIからのURP265 3。 7. 被覆緩衝液:PBS;リン酸緩衝化塩溶液、GIBCO−BRL,Ga ithersburg,MD。 8. 洗浄緩衝液:TBST−50mMトリス/HCl pH7.2、150 mM NaCl、0.1%トリトンX−100。 9. 遮断緩衝液:TBST、0.1%エタノールアミン pH7.4。 10.DMSO、Sigma,St.Louis,MO。 11.キナーゼ緩衝液(KB):20mM ヘペス/HCl pH7.2、1 50mM NaCl、0.1%トリトンX−100、1mM PMSF、5mg /Lアプロテニン、75mMオルトバナジン酸ナトリウム、0.5mM DTT および10mM MgCl2。 12.ATP混合物:100mM MgCl2、300mM ATP、10m Ci γ−33P ATP(Dupont−NEN)/mL。 13.停止溶液:1%リン酸;Fisher,Pittsburgh,PA。 14.Wallacセルロースリン酸フィルターマット;Wallac,Tu rku,Finland。 15.フィルター洗浄溶液:1%リン酸;Fisher,Pittsburg h,PA。 16.Tomtecプレートハーベスター、Wallac,Turku,Fi nland。 17.Wallacベータプレートリーダー #1205、Wallac,T urku,Finland。 18.化合物のためのNUNC 96ウェルV底ポリプロピレンプレート、A pplied Scientific カタログ番号AS−72092。方法 特に指示しない限り、以下のすべての工程は室温で実施された。 1. ELISAプレート被覆:ELISAウェルは100μLのヒツジ抗マ ウスアフィニティー精製抗血清(1mg/100mLコーティング緩衝液)によ り4℃で一夜被覆する。 2. 液体を除くためにプレートを逆さにする。100μLの遮断溶液を加え 、30分間インキュベートする。 3. 遮断溶液を除き、洗浄緩衝液で4回洗浄する。紙タオル上でプレートを 軽くたたいて余分の液体を除去する。 4. 各々のウェルに1mgのRAF−1に特異的な抗体を加え、1時間イン キュベートする。工程3に説明したように洗浄する。 5. RAS/RAF感染Sf9細胞からの細胞溶解液を融解し、TBSTで 10mg/100mLに希釈する。ウェルに10mgの希釈溶解液を加えて1時 間インキュベートする。インキュベーションの間、プレートを振盪する。陰性対 照には溶解液を添加しない。RAS/RAF感染Sf9昆虫細胞からの細胞溶解 液は、細胞を組換え体バキュロウイルス(各々のウイルスに対し5のMOIで) で感染させ、48時間後に採取して調製される。細胞はPBSで一度洗浄し、R IPA緩衝液中で溶解する。不溶性物質は遠心分離により除去する(10000 xgで5分)。細胞溶解液を小分けし、ドライアイス/エタノールで凍結し、使 用するまで−80℃で保存する。 6. 非結合物質を除去し、前(工程3)に説明したように洗浄する。 7. 各ウェルに2mgのT−MEKおよび2mgのHis−MAPKを加え 、キナーゼ緩衝液で40mLに容量を調節する。細胞抽出物からT−MEKおよ びMAPKを精製する方法は本明細書の実施例に提供されている。 8. 化合物(保存液10mg/mL DMSO)または抽出物を1%DMS Oを加えたTBSTで20倍に前もって希釈する。工程6で説明したウェルに5 mLの前もって希釈した化合物/抽出物を加える。20分インキュベートする。 対照には薬剤を添加しない。 9. 5μLのATP混合物を加えることによりキナーゼ反応を開始させる; インキュベーションの間、ELISAプレート振盪機上でプレートを振盪する。 10.60分後、各々のウェルに30mLの停止溶液を添加することによりキ ナーゼ反応を停止させる。 11.ホスホセルロースマットおよびELISAプレートをTomtecプレ ートハーベスターに置く。使用説明書に従って採取し、フィルターをフィルター 洗浄溶液で洗浄する。フィルターマットを乾燥する。フィルターマットを封じ、 それらをホルダーに入れる。ホルダーを放射活性検出装置内へ挿入し、フィルタ ーマット上の放射活性リンを定量する。 もしくは、アッセイプレートの個々のウェルからの40μLをホスホセルロー スフィルターマットの対応する位置へ移すことができる。フィルターを風乾後、 フィルターをトレー内へ入れる。トレーを穏やかに揺り動かし、1時間の間15 分間隔で洗浄溶液を交換する。フィルターを風乾する。フィルターマットを封じ 、それらを試料中の放射活性リンの測定に適したホルダーに入れる。ホルダーを 検 出装置内へ挿入し、フィルターマット上の放射活性リンを定量する。j.CDK2/サイタリンA−阻害アッセイ このアッセイは外因性基質中のCDK2タンパク質キナーゼ活性を分析する。試薬 : A. 緩衝液A(80mMトリス(pH7.2)、40mM MgCl2): 500mlのH2Oに溶解した4.84gトリス(F.W.=121.1g/m ol)、4.07g MgCl2(F.W.=203.31g/mol)。HC lでpH7.2に調整する。 B. ヒストンH1溶液(0.45mg/mlヒストンH1および20mMヘ ペスpH7.2(pH7.4はOKである):5mgヒストンH1(Boehr inger Mannheim)を11.111mlの20mMヘペスpH7. 2(477mgのヘペス(F.W.=238.3g/mol)を100mlのH2 Oに溶解)に溶解し、1mlずつ−80℃で保存する。 C. ATP溶液(60μM ATP、300μg/ml BSA、3mM DTT):120μlの10mM ATP、600μlの10mg/mlのBS Aを20mlに、1mlずつ−80℃で保存する。 D. CDK2溶液:10mMヘペスpH7.2、25mM NaCl、0. 5mM DTT、10%グリセロールに溶解したCDK2/サイクリンA、9μ lずつ−80℃で保存する。アッセイの説明 : 1. ddH2O/15容量%DMSOを用い所望の最終アッセイ濃度の3倍 で阻害剤の溶液を調製する。 2. 20μlの阻害剤をポリプロピレン96ウェルプレートのウェルに分配 する(または20μlの15%DMSOを陽性および陰性対照に)。 3. ヒストンH1溶液(1ml/プレート)、ATP溶液(1ml/プレー トおよび1mを陰性対照に)、およびCDK2溶液(9μl/プレート)を融解 する。CDK2は使用するまで氷上に保つ。CDK2溶液の一部は繰り返しの凍 結−融解サイクルを避けるのが賢明である。 4. 9μlのCDK2溶液を2mlの緩衝液Aで希釈する(プレート当たり) 。混合する。各々のウェルに20μlを分配する。 5. 10mlのねじ蓋を持つチューブ中で1mlのヒストンH1溶液を1m lのATP溶液と混合する。0.15μCi/20μlの濃度でγ33P−ATP を加える(アッセイでは0.15μCi/ウェル)。BSAの泡立ちを避けるた めに注意深く混合する。適切なウェルへ20μlを加える。プレート振盪機上で プレートを混合する。陰性対照のためには、ATP溶液を等量の20mMヘペス pH7.2、と混合し、0.15μCi/20μlの濃度でγ33P−ATPを加 える。適切なウェルに20μlを加える。 6. 反応を60分間進行させる。 7. 各々のウェルに35μlの10%TCAを加える。プレート振盪機上で プレートを混合する。 8. 各々の試料の40μlをP30フィルターマットの区画にスポットする 。マットを乾燥させる(約10−20分)。 9. フィルターマットを250mlの1%リン酸(ddH2Oリットル当た り10mlのリン酸)で10分間、4回洗浄する。 10. ベータプレートリーダーでフィルターマットを計数する。2.細胞/生物学的アッセイ アッセイ1:PDGF誘導BrdU取り込みアッセイ 材料および試薬 (1)PDGF:ヒトPDGF B/B;1276−956,Boehrin ger Mannheim,Germany。 (2)BrdU標識試薬:10mM、PBS溶液(pH7.4)、カタログ番 号1 647 229、Boehringer Mannheim,Germa ny。 (3)FixDenat:固定溶液(調製済)、カタログ番号1 647 2 29、Boehringer Mannheim,Germany。 (4)抗BrdU−POD:ペルオキシダーゼと結合されたマウスモノクロー ナル抗体、カタログ番号1 647 229、Boehringer Mann heim,Germany。 (5)TMB基質溶液:テトラメチルベンジジン(TMB)、調製済、カタロ グ番号1 647 229、Boehringer Mannheim,Ger many。 (6)PBS洗浄溶液:1XPBS、pH7.4、会社で作製(Sugen, Inc.,Redwood City,California)。 (7)アルブミン、ウシ(BSA):分画V粉末;A−8551、Sigma Chemical Co.,USA。 (8)ヒトPDGF−Rを発現するように遺伝子操作されている3T3細胞株 。プロトコール (1)96ウェルプレートにDMEM、10%CS、2mMGln溶液として 8000細胞/ウェルで細胞を播種する。細胞は5%CO2雰囲気下、37℃で 一夜インキュベートする。 (2)24時間後、細胞をPBSで洗浄し、無血清培地(0.1%BSAを含 む0%CS DMEM)で24時間血清飢餓状態にする。 (3)3日目、リガンド(PDGF、3.8nM、0.1%BSAを含む0% CS DMEMで調製)および試験化合物を細胞に同時に加える。陰性対照ウェ ルは0.1%BSAを含む無血清DMEMのみを与え;陽性対照細胞にはリガン ド(PDGF)を与えるが試験化合物は与えない。試験化合物は96ウェルプレ ート中、リガンドを含む無血清DMEMで調製され、7試験濃度に連続的に希釈 される。 (4)リガンド活性化20時間後、希釈されたBrdU標識試薬(0.1%B SAを含むDMEMで1:100に)を加え、細胞をBrdU(最終濃度=10 μM)と1.5時間インキュベートする。 (5)標識試薬とのインキュベーション後、デカントおよび紙タオル上に逆に したプレートを軽くたたくことにより培地を除去する。FixDenat溶液を 加え(50μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で45分間プレートをイン キュベートする。 (6)FixDenat溶液はデカントおよび紙タオル上に逆にしたプレート を軽くたたくことにより完全に除去する。遮断溶液としてミルク(5%脱水ミル クPBS溶液、200ul/ウェル)を加え、プレート振盪機上、室温で30分 間プレートをインキュベートする。 (7)デカントすることにより遮断溶液を除き、PBSで1回洗浄する。抗B rdU−POD溶液(1%BSAを含むPBSで1:100希釈)を加え(10 0μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で90分間プレートをインキュベー トする。 (8)デカントし、PBSで5回すすぐことにより抗体結合物を完全に除去し 、紙タオル上で軽くたたくことによりプレートを乾燥させる。 (9)TMB基質溶液を加え(100μl/ウェル)、発色が吸光光度検出に 十分になるまでプレート振盪機上、室温で20分間プレートをインキュベートす る。 (10)試料の吸光度はDynatech ELISAプレートリーダーを用 い410nmで測定される(対照波長として490nmでのフィルター読み取り を行う”二波長”モードで)。アッセイ2:EGF誘導BrdU取り込みアッセイ 材料および試薬 (1)EGF:マウスEGF、201;Toyobo,Co.,Ltd.Ja pan。 (2)BrdU標識試薬:10mM、PBS溶液(pH7.4)、カタログ番 号1 647 229、Boehringer Mannheim,Germa ny。 (3)FixDenat:固定溶液(調製済)、カタログ番号1 647 2 29、Boehringer Mannheim,Germany。 (4)抗BrdU−POD:ペルオキシダーゼと結合されたマウスモノクロー ナル抗体、カタログ番号1 647 229、Boehringer Mann heim,Germany。 (5)TMB基質溶液:テトラメチルベンジジン(TMB)、調製済、カタロ グ番号1 647 229、Boehringer Mannheim,Ger many。 (6)PBS洗浄溶液:1XPBS、pH7.4、会社で作製(Sugen, Inc.,Redwood City,California)。 (7)アルブミン、ウシ(BSA):分画V粉末;A−8551、Sigma Chemical Co.,USA。 (8)ヒトEGF−Rを発現するように遺伝子操作されている3T3細胞株。プロトコール (1)96ウェルプレートにDMEM、10%CS、2mMGln溶液として 8000細胞/ウェルで細胞を播種する。細胞は5%CO2雰囲気下、37℃で 一夜インキュベートする。 (2)24時間後、細胞をPBSで洗浄し、無血清培地(0.1%BSAを含 む0%CS DMEM)で24時間血清飢餓状態にする。 (3)3日目、リガンド(EGF、2nM、0.1%BSAを含む0%CS DMEMで調製)および試験化合物を細胞に同時に加える。陰性対照ウェルは0 .1%BSAを含む無血清DMEMのみを与え;陽性対照細胞にはリガンド(E GF)を与えるが試験化合物は与えない。試験化合物は96ウェルプレート中、 リガンドを含む無血清DMEMで調製され、7試験濃度に連続的に希釈される。 (4)リガンド活性化20時間後、希釈されたBrdU標識試薬(0.1%B SAを含むDMEMで1:100に)を加え、細胞をBrdU(最終濃度=10 μM)と1.5時間インキュベートする。 (5)標識試薬とのインキュベーション後、デカントおよび紙タオル上に逆に したプレートを軽くたたくことにより培地を除去する。FixDenat溶液を 加え(50μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で45分間プレートをイン キュベートする。 (6)FixDenat溶液はデカントおよび紙タオル上に逆にしたプレート を軽くたたくことにより完全に除去する。遮断溶液としてミルタ(5%脱水ミル クPBS溶液、200μl/ウェル)を加え、プレート振盪機上、室温で30分 間プレートをインキュベートする。 (7)デカントすることにより遮断溶液を除き、PBSで1回洗浄する。抗B rdU−POD溶液(1%BSAを含むPBSで1:100希釈)を加え(10 0μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で90分間プレートをインキュベー トする。 (8)デカントし、PBSで5回すすぐことにより抗体結合物を完全に除去し 、紙タオル上で軽くたたくことによりプレートを乾燥させる。 (9)TMB基質溶液を加え(100μl/ウェル)、発色が吸光光度検出に 十分になるまでプレート振盪機上、室温で20分間プレートをインキュベートす る。 (10)試料の吸光度はDynatech ELISAプレートリーダーを用 い410nmで測定される(対照波長として490nmでのフィルター読み取り を行う”二波長”モードで)。アッセイ3:EGF誘導Her2−由来BrdU取り込み 材料および試薬 (1)EGF:マウスEGF、201;Toyobo,Co.,Ltd.Ja pan。 (2)BrdU標識試薬:10mM、PBS溶液(pH7.4)、カタログ番 号1 647 229、Boehringer Mannheim,Germa ny。 (3)FixDenat:固定溶液(調製済)、カタログ番号1 647 2 29、Boehringer Mannheim,Germany。 (4)抗BrdU−POD:ペルオキシダーゼと結合されたマウスモノクロー ナル抗体、カタログ番号1 647 229、Boehringer Mann heim,Germany。 (5)TMB基質溶液:テトラメチルベンジジン(TMB)、調製済、カタロ グ番号1 647 229、Boehringer Mannheim,Ger many。 (6)PBS洗浄溶液:1XPBS、pH7.4、会社で作製。 (7)アルブミン、ウシ(BSA):分画V粉末;A−8551、Sigma Chemical Co.,USA。 (8)EGF−Rの細胞外ドメインおよびHer2の細胞内ドメインを持って いるキメラレセプターを発現するように遺伝子操作されている3T3細胞株。プロトコール (1)96ウェルプレートにDMEM、10%CS、2mMGln溶液として 8000細胞/ウェルで細胞を播種する。細胞は5%CO2雰囲気下、37℃で 一夜インキュベートする。 (2)24時間後、細胞をPBSで洗浄し、無血清培地(0.1%BSAを含 む0%CS DMEM)で24時間血清飢餓状態にする。 (3)3日目、リガンド(EGF、2nM、0.1%BSAを含む0%CS DMEMで調製)および試験化合物を細胞に同時に加える。陰性対照ウェルは0 .1%BSAを含む無血清DMEMのみを与え;陽性対照細胞にはリガンド(E GF)を与えるが試験化合物は与えない。試験化合物は96ウェルプレート中、 リガンドを含む無血清DMEMで調製され、7試験濃度に連続的に希釈される。 (4)リガンド活性化20時間後、希釈されたBrdU標識試薬(0.1%B SAを含むDMEMで1:100に)を加え、細胞をBrdU(最終濃度=10 μM)と1.5時間インキュベートする。 (5)標識試薬とのインキュベーション後、デカントおよび紙タオル上に逆に したプレートを軽くたたくことにより培地を除去する。FixDenat溶液を 加え(50μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で45分間プレートをイン キュベートする。 (6)FixDenat溶液はデカントおよび紙タオル上に逆にしたプレート を軽くたたくことにより完全に除去する。遮断溶液としてミルク(5%脱水ミル クPBS溶液、200μl/ウェル)を加え、プレート振盪機上、室温で30分 間プレートをインキュベートする。 (7)デカントすることにより遮断溶液を除き、PBSで1回洗浄する。抗B rdU−POD溶液(1%BSAを含むPBSで1:100希釈)を加え(10 0μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で90分間プレートをインキュベー トする。 (8)デカントし、PBSで5回すすぐことにより抗体結合物を完全に除去し 、紙タオル上で軽くたたくことによりプレートを乾燥させる。 (9)TMB基質溶液を加え(100μl/ウェル)、発色が吸光光度検出に 十分になるまでプレート振盪機上、室温で20分間プレートをインキュベートす る。 (10)試料の吸光度はDynatech ELISAプレートリーダーを用 い410nmで測定される(対照波長として490nmでのフィルター読み取り を行う”二波長”モードで)。アッセイ4:IGF1誘導BrdU取り込みアッセイ 材料および試薬 (1)IGFIリガンド:ヒト、組換え体;G511、Promega Co rp.,USA。 (2)BrdU標識試薬:10mM、PBS溶液(pH7.4)、カタログ番 号1 647 229、Boehringer Mannheim,Germa ny。 (3)FixDenat:固定溶液(調製済)、カタログ番号1 647 2 29、Boehringer Mannheim,Germany。 (4)抗BrdU−POD:ペルオキシダーゼと結合されたマウスモノクロー ナル抗体、カタログ番号1 647 229、Boehringer Mann heim,Germany。 (5)TMB基質溶液:テトラメチルベンジジン(TMB)、調製済、カタロ グ番号1 647 229、Boehringer Mannheim,Ger many。 (6)PBS洗浄溶液:1XPBS,pH7.4、会社で作製(Sugen, Inc.,Redwood City,California)。 (7)アルブミン、ウシ(BSA):分画V粉末;A−8551、Sigma Chemical Co.,USA。 (8)ヒトIGF−1レセプターを発現するように遺伝子操作されている3T 3細胞株。プロトコール (1)96ウェルプレートにDMEM、10%CS、2mMGln溶液として 8000細胞/ウェルで細胞を播種する。細胞は5%CO2雰囲気下、37℃で 一夜インキュベートする。 (2)24時間後、細胞をPBSで洗浄し、無血清培地(0.1%BSAを含 む0%CS DMEM)で24時間血清飢餓状態にする。 (3)3日目、リガンド(IGF1=3.3nM、0.1%BSAを含む0% CS DMEMで調製)および試験化合物を細胞に同時に加える。陰性対照ウェ ルは0.1%BSAを含む無血清DMEMのみを与え;陽性対照細胞にはリガン ド(IGF1)を与えるが試験化合物は与えない。試験化合物は96ウェルプレ ート中、リガンドを含む無血清DMEMで調製され、7試験濃度に連続的に希釈 される。 (4)リガンド活性化16時間後、希釈されたBrdU標識試薬(0.1%B SAを含むDMEMで1:100に)を加え、細胞をBrdU(最終濃度=10 μM)と1.5時間インキュベートする。 (5)標識試薬とのインキュベーション後、デカントおよび紙タオル上に逆に したプレートを軽くたたくことにより培地を除去する。FixDenat溶液を 加え(50μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で45分間プレートをイン キュベートする。 (6)FixDenat溶液はデカントおよび紙タオル上に逆にしたプレート を軽くたたくことにより完全に除去する。遮断溶液としてミルク(5%脱水ミル クPBS溶液、200μl/ウェル)を加え、プレート振盪機上、室温で30分 間プレートをインキュベートする。 (7)デカントすることにより遮断溶液を除き、PBSで1回洗浄する。抗B rdU−POD溶液(1%BSAを含むPBSで1:100希釈)を加え(10 0μl/ウェル)、プレート振盪機上、室温で90分間プレートをインキュベー トする。 (8)デカントし、PBSで5回すすぐことにより抗体結合物を完全に除去し 、紙タオル上で軽くたたくことによりプレートを乾燥させる。 (9)TMB基質溶液を加え(100μl/ウェル)、発色が吸光光度検出に 十分になるまでプレート振盪機上、室温で20分間プレートをインキュベートす る。 (10)試料の吸光度はDynatech ELISAプレートリーダーを用 い410nmで測定される(対照波長として490nmでのフィルター読み取り を行う”二波長”モードで)。g.HUV−EC−Cアッセイ 以下のプロトコールがPDGF−R、FGF−R、VEGF、aFGFまたは Flk−1/KDR(これらはすべてHUV−EC細胞により天然に発現されて いる)に対する化合物の活性を測定するために使用された。0日目 1.HUV−EC−C細胞(ヒト臍帯静脈内皮細胞、American Ty pe Culture Collection;カタログ番号1730 CRL ) を洗浄し、トリプシン処理する。約1ml/10cm2組織培養フラスコで2回 、ダルベッコリン酸緩衝塩溶液(D−PBS;Gibco BRLから入手された ;カタログ番号14190−029)を用いて洗浄する。非酵素的細胞解離溶液 (Sigma Chemical Company;カタログ番号C−1544 )中、0.05%トリプシン−EDTAでトリプシン処理する。0.05%トリ プシンは0.25%トリプシン/1mM EDTA(Gibco;カタログ番号 25200−049)を細胞解離溶液で希釈することにより作製される。約1m l/25−30cm2組織培養フラスコで5分間、37℃にてトリプシン処理す る。細胞がフラスコから離れた後、等量のアッセイ培地を加えて50mlの滅菌 遠心分離管(Fisher Scientific;カタログ番号05−539 −6)に移す。 2.アッセイ培地を加えることにより50mlの滅菌遠心分離管中、約35m lのアッセイ培地で細胞を洗浄し、約200gで10分遠心分離し、上清を吸引 し、35mlのD−PBSに再懸濁する。D−PBSでさらに2回洗浄を繰り返 し、約1mlアッセイ培地/15cm2組織培養フラスコに細胞を再懸濁する。 アッセイ培地はF12K培地(Gibco BRL;カタログ番号21127− 014)+0.5%熱不活性化ウシ胎児血清から成っている。タールターカウン ター(Coulter Electronics,Inc.)で細胞を計数し、 0.8−1.0x105細胞/mlの濃度が得られるようにアッセイ培地を加え る。 3.細胞を96ウェル平底プレートに100μl/ウェルまたは0.8−1. 0x105細胞/ウェルで加える;37℃、5%CO2で約24時間インキュベー トする。1日目 1.別の96ウェルプレートに2倍薬剤タイトレーションを用意する、一般に 50μMから0μMへ。前記0日目工程2で説明したアッセイ培地と同じものを 使用する。200μM(4X最終ウェル濃度)の薬剤を90μl/ウェルで特定 のプレートカラムへ加えることによりタイトレーションを行う。保存薬剤濃度は 通常20mM DMSO溶液であるので、200μM薬剤濃度では2%のDMS Oを含んでいる。従って、薬剤を希釈する一方でDMSO濃度を一定に保つため 、アッセイ培地(Fl2K+0.5%ウシ胎児血清)で2%DMSOに調製され た希釈液が薬剤タイトレーションの希釈液として使用される。この希釈液を60 μl/ウェルでカラムの残りのウェルに加える。カラムの一番上のウェルにある 200μM薬剤希釈液120μlから60μlをとり、カラムの第二のウェル中 の60μlと混合する。このウェルから60μlをとり、カラムの第三のウェル 中の60μlと混合し、以下2倍タイトレーションが完了するまで続ける。最後 の一つ前のウェルが混合された時、このウェル中にある120μlから60μl をとって捨てる。60μlのDMSO/培地希釈液を含む最後のウェルは、非薬 剤含有対照として残す。1)VEGF(Pepro Tech Inc.より入 手した、カタログ番号100−200)、2)内皮細胞増殖因子(ECGF)( 酸性繊維芽細胞増殖因子、aFGFとしても知られている)(Boehring er Mannheim Biochemicaから入手された、カタログ番号 1439 600)、または3)ヒトPDGF B/B(1276−956、B oehringer Mannheim,Germany)およびアッセイ培地 対照のための各々に3重のウェルを作るのに十分なように、9カラムのタイトレ ーとされた薬剤を作製する。ECGFはヘパリンナトリウムで調製される。 2. 0日目のHUV−EC−C細胞の0.8−1.0x104細胞/100 μl/ウェルを含む96ウェルアッセイプレートへ薬剤希釈液を50μl/ウェ ルで加え、37℃、5%CO2で約2時間インキュベートする。 3. 3重に、80μg/ml VEGFを50μl/ウェル、20ng/m lのECGFまたは培地対照を各々の薬剤条件に加える。薬剤と同じように、増 殖因子濃度は4X所望の最終濃度である。増殖因子の濃度を調整するためには0 日目工程2のアッセイ培地を使用する。37℃、5%CO2で約24時間インキ ュベートする。各々のウェルは50μlの薬剤希釈液、50μlの増殖因子また は培地および100μlの細胞を含んでおり、総計で200μl/ウェルであろ う。従って、薬剤および増殖因子の4X濃度は、すべてのものがウェルに加えら れたら1Xになる。2日目 1. 1μCi/ウェルで3H−チミジン(Amersham;カタログ番号 TRK−686)を加え(RPMI培地+10%熱不活性化ウシ胎児血清で調製 した100μCi/ml溶液を10μl/ウェル)、37℃、5%CO2で約2 4時間インキュベートする。注:3H−チミジンを使用するすべての他の応用で はRPMIで行われる実験が含まれているので、3H−チミジンはRPMI培地 で調製される。この工程での培地変化はおそらく重要なことではないであろう。 RPMIはGibco BRL(カタログ番号11875−051)から入手さ れた。3日目 1. −20℃で一夜プレートを凍結させる。4日目 1. プレートを融解し、フィルターマット(Wallac;カタログ番号1 205−401)上に96ウェルプレートハーベスター(Tomtec Har vester 96R)を用いて採取し;Wallac BetaplateT M液体シンチレーションカウンターでカウントを読みとる。3.インビボ動物モデル A.異種移植片動物モデル 無胸腺マウス(例えば、Balb/c、nu/nu)内で異種移植片として増 殖するヒト腫瘍の能力は、ヒト腫瘍治療に対する生物学的応答を研究するための 有用なインビボモデルとなる。ヒト腫瘍の無胸腺マウス内への異物移植術が最初 に成功して以来(Rygaard and Povlsen,1969,Act a Pathol.Microbiol.Scand .77:758−760) 、多くの異なったヒト腫瘍細胞株(例えば、乳腺、肺、泌尿生殖器、胃腸、頭部 および頸部、グリア芽腫、骨および悪性メラノーマ)が移植され、ヌードマウス で うまく増殖された。以下のアッセイが本発明の異なった化合物の活性、特異性お よび効果を決定するために使用される。三つの一般的な型のアッセイが化合物を 評価するために有用である:細胞/触媒的、細胞/生物学的およびインビボ。細 胞/触媒的アッセイの目的は細胞中の既知の基質上のチロシンをリン酸化するT Kの能力に及ぼす化合物の影響を決定することである。細胞/生物学的アッセイ の目的は細胞中のTKにより刺激される生物学的応答に及ぼす化合物の影響を決 定することである。インビボアッセイの目的は、癌のような特定の障害の動物モ デルにおける化合物の効果を決定することである。 皮下異種移植片実験に適した細胞株にはEGFR、PDGFR、IGF−IR または他の試験キナーゼを過剰発現するように遺伝子操作されたC6細胞(グリ オーマ、ATCC#CCL107)、A375細胞(メラノーマ、ATCC#C RL1619)、A431細胞(表皮癌、ATCC#CRL1555)、Cal u6細胞(肺、ATCC#HTB56)、PC3細胞(前立腺、ATCC#CR L1435)、SKOV3TP5細胞およびNIH 3T3繊維芽細胞が含まれ る。以下のプロトコールが異種移植片実験を実施するために使用できる: メス無胸腺マウス(Balb/c、nu/nu)はSimonsen Lab oratories(Gilroy,CA)から入手した。すべての動物はAl pha−dri床のMicro−isolatorケージ中でクリーンルーム条 件下で維持された。動物には滅菌齧歯動物食物および水が自由に与えられた。 細胞株は適切な培地(例えば、5%−10%のウシ胎児血清(FBS)および 2mMグルタミン(GLN)を加えたMEM、DMEM、ハムF10またはハム F12)で増殖させる。すべての細胞培養培地、グルタミンおよびウシ胎児血清 は特に指示しない限りGibco Life Technologies(Gr and Island,NY)から購入された。すべての細胞は90−95%空 気および5−10%CO2の加湿した雰囲気中、37℃で増殖させた。すべての 細胞は週2回定期的に継代培養され、Mycotect法(Gibco)により マイコプラズマ陰性であると判定された。 細胞はコンフルエントでまたはそれ近くで0.05%トリプシン−EDTAに より採取され、450xg、10分でペレット化された。ペレットは滅菌PBS または培地(FBSを含まない)で特定の濃度に再懸濁され、細胞はマウスの後 脚内へ移植された(群当たり8−10匹のマウス、2−10x106細胞/動物 )。腫瘍増殖はベニアーカリパスを用いて3から6週にわたって測定された。腫 瘍容量は特に指示しない限り長さx幅x高さの積として計算された。P値はスチ ューデントt−テストを用いて計算された。50−100μLの賦形剤(DMS OまたはVPD:D5W)に溶解した試験化合物は異なった濃度のIP注射によ り送達され、一般的には移植1日後から始める。B.腫瘍侵襲モデル 以下の腫瘍侵襲モデルが開発され、KDR/FLK−1レセプターを特異的に 阻害することが同定された化合物の治療的価値および効能の評価に使用される。方法 8週齢ヌードマウス(メス)(Simonsen Inc.)が実験動物とし て使用された。腫瘍細胞の移植は層流フードで行われた。麻酔のためキシラジン /ケタミンカタテル(100mg/kgケタミンおよび5mg/kgキシラジン) が腹腔内へ投与された。腹部腔を露出させるために正中線切開が行われ(約1. 5cmの長さ)、100μlの培地に含まれた107腫瘍細胞が注入された。細 胞は膵臓の十二指腸小葉内または結腸の漿膜下に注入された。腹膜および筋肉は 6−0絹糸連続縫合で閉じられ、皮膚は創傷クリップで閉じられた。動物は毎日 観察された。分析 2−6週間後(動物の肉眼的観察に依存して)、マウスを殺し、種々の器官( 肺、肝臓、脳、胃、脾臓、心臓、筋肉)への局所腫瘍転移が切り出され、分析さ れた(腫瘍サイズの測定、侵襲の程度、免疫化学およびインシチュハイブリダイ ゼーション)。D.細胞毒性の測定 治療的化合物は毒性効果を働かせるよりもプロテインキナーゼ活性を阻害する ことにより強力でなければならない。化合物の有効性および細胞毒性の尺度は治 療的指標:IC50/LD50を決定することにより得ることができる。50%阻害 を達成するのに必要とされる量であるIC50は本明細書に記載されているような 標準技術を用いて測定できる。50%毒性を生じるLD50は標準技術(Moss man,1983,J.Immunol.Methods,65:55−63) により、放出されたLDH量を測定することにより(Korzeniewski and Callewaert,1983,J.Immunol.Metho ds ,64:313;Decker and Lohmann−Matthes ,1988,J.Immunol.Methods,115:61)、または動 物モデルの致死量を測定することにより測定できる。大きな治療的指標を持つ化 合物が好適である。治療的指標は2よりも大きくなければならず、好適には少な くとも10、より好適には少なくとも50である。結論 従って、本発明の化合物、方法および医薬組成物はPK活性を調節するのに有 効であり、それ故RTK、CTKおよびSTK関連障害に対する治療薬として有 効であることが期待される。 ある種の態様および実施例が本発明を説明するために使用されてきたが、示さ れた態様および実施例の変更が本発明の範囲および精神から離れることなく行え るであろうことを当業者は理解するであろう。 他の態様は以下の請求の範囲内に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/423 A61K 31/423 31/428 31/428 31/4365 31/4365 31/437 31/437 31/454 31/454 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/513 31/513 31/519 31/519 31/5377 31/5377 A61P 1/16 A61P 1/16 3/10 3/10 9/00 9/00 9/10 101 9/10 101 13/12 13/12 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 C07D 209/36 C07D 209/36 209/42 209/42 401/14 401/14 403/06 403/06 405/06 405/06 409/06 409/06 409/14 409/14 413/06 413/06 417/06 417/06 471/04 104 471/04 104Z 487/04 140 487/04 140 495/04 105 495/04 105A (31)優先権主張番号 60/049,324 (32)優先日 平成9年6月11日(1997.6.11) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/050,412 (32)優先日 平成9年6月20日(1997.6.20) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/050,413 (32)優先日 平成9年6月20日(1997.6.20) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/050,977 (32)優先日 平成9年6月20日(1997.6.20) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,336 (32)優先日 平成9年9月19日(1997.9.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,381 (32)優先日 平成9年9月19日(1997.9.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,384 (32)優先日 平成9年9月19日(1997.9.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,544 (32)優先日 平成9年9月19日(1997.9.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,677 (32)優先日 平成9年9月19日(1997.9.19) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/059,971 (32)優先日 平成9年9月25日(1997.9.25) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/060,194 (32)優先日 平成9年9月26日(1997.9.26) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 マクマホン,ジェラルド アメリカ合衆国カリフォルニア州95452, ケンウッド,シュルツ・ロード 1800 (72)発明者 ショーバー,ローラ・ケイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94112, サンフランシスコ,コッター・ストリート 216 (72)発明者 ハース,クラウス・ピーター アメリカ合衆国カリフォルニア州94114, サンフランシスコ,コリングスウッド・ス トリート 334

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次の化学構造: [式中、 A1、A2、A3およびA4は、独立して、炭素および窒素からなる群より選択され 、ただし、理解されるように、形成される9員の二環は化学の技術分野において 知られるものであり;さらに理解されるように、A1、A2、A3またはA4が窒素 である場合、R3、R4、R5またはR6はそれぞれ存在せず; R1は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール 、ヘテロアリール、トリハロメタンカルボニル、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、ア ルコキシ、カルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−アミド、C−チ オアミド、グアニル、グアニジニル、ウレイジル、スルホニルおよびトリハロメ タンスルホニルからなる群より選択され; R2は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ 脂環式およびハロからなる群より選択され; R3、R4、R5およびR6は、独立して、水素、アルキル、トリハロメチル、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環 式、ヒドロキシ、チオヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオヒドロキ シ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルフィニル、スルホニル、S−ス ルホンアミド、N−スルホンアミド、N−トリハロメタンスルホンアミド、カル ボニル、アルデヒド、トリハロメチル−カルボニル、C−カルボキシ、O−カル ボキシ、シアノ、ニトロ、ハロ、シアナト、イソシアナト、チオシアナト、イソ チオシアナト、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チ オカルバミル、ホスホニル、グアニル、グアニジニル、ウレイジル、C−アミド 、N−アミド、アミノ、4級アンモニウム、−NR1819、−W(CH2mNR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819、−NHR20および −(alk1rMからなる群より選択され; R18およびR19は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、カ ルボニル、アセチル、トリハロメチルカルボニル、C−カルボキシ、トリハロメ タンスルホニル、スルホニル、C−ペプチジルからなる群より選択され、または 一緒になって5員または6員のヘテロ脂環式環であり; Wは、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され; (alk1)は、−CRR’−、−CR=CR’−および−C≡C−からなる群 より選択され; RおよびR’は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アル コキシ、チオアルコキシ、アリールオキシおよびハロからなる群より選択され; rは1−10であり; Mは極性基であり; Tは、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、N−ヒドロキシルア ミノ、O−カルボキシ、−NR1819および−N−ペプチジルからなる群より選 択され; mは、0、1、2または3であり; Yは、酸素およびイオウからなる群より選択され; R20はポリヒドロキシアルキル基であり; R3およびR4またはR4およびR5またはR5およびR6は、一緒になって、シクロ アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、メチレンジオキシまたは エチレンジオキシ基を形成してもよく; Qは、以下の基からなる群より選択され:1およびB2は、ヘテロアリール環Q1が化学の技術分野において知られるもの であるように炭素、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され; D1は、炭素および窒素からなる群より選択され; D2は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され、ただし、理解される ように、D1が窒素でありかつD2が酸素またはイオウである場合、R7またはR8 はそれぞれ存在せず; E1は、炭素および窒素からなる群より選択され; E2は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され、ただし、理解される ように、E1が窒素でありかつE2が酸素またはイオウである場合、R8は存在せ ず; J1は、酸素、窒素およびイオウからなる群より選択され; J2、J3およびJ4は、独立して、5員のヘテロアリール環Q4が化学の技術分野 において知られるものであるように、炭素、窒素、酸素およびイオウからなる群 より選択され、ただし、理解されるように、J2、J3またはJ4が窒素、酸素ま たはイオウである場合、R8、R8'またはR8"は、それぞれ存在せず、同様に、 J1が酸素またはイオウである場合、R7は存在せず; L1、L2、L3、L4およびL5は、独立して、形成される任意の6員の窒素含有 ヘテロアリール環Q5が化学の技術分野において知られるものであるように、炭 素および窒素からなる群より選択され、ただし、理解されるように、L1、L2、 L3、L4またはL5が窒素である場合、R13、R14、R15、R16またはR17は、 それぞれ存在せず; R7、R8、R8'、R8"、R9、R9'、R10、R10'、R11、R11、R12、R12'、 R13、R14、R15、R16およびR17は、独立して、水素、アルキル、トリハロメ チル、シクロアルキル、トリハロメチルカルボニル、アルケニル、アルキニル、 アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、アルコキシ、アリールオキシ、チオ アルコキシ、チオアリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロオ キシ、スルフィニル、スルホニル、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、 カルボニル、トリハロメチルカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C −アミド、N−アミド、シアノ、ニトロ、ハロ、O−カルバミル、N−カルバミ ル、O−チオカルバミル、1−ピペラジニル、N−チオカルバミル、ホスホニル 、グアニル、グアニジニル、ウレイジル、トリハロメタンスルホニル、トリハロ メタンスルホンアミド、アミノ、−NR1819、4級アンモニウム、−W(CH2mNR1819、−W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819、−NHR20 および−(alk1rMからなる群より選択され; R7およびR8、R8およびR8'、またはR8'およびR8"は、一緒になって、5員 のシクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環または6員のシクロア ルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環を形成してもよく; R7およびR8、およびR9、R10、R11またはR12が水素である場合にはR9'、 R10'、R11'またはR12'はそれぞれ、上記の群より選択される他、独立して、 ヒドロキシおよびチオヒドロキシからなる群より選択されてもよく;および、 R9およびR9'、R10およびR10'、R11およびR11'、R12およびR12'、R21お よびR21'、R22およびR22'、R24およびR24'、またはR25およびR25' は、一緒になって、ケト、5員のスピロシクロアルキル、5員のスピロヘテロ脂 環式、6員のスピロシクロアルキルまたは6員のスピロヘテロ脂環式基を形成し てもよい] を有する2−インドリノンおよびその生理学的塩およびプロドラッグ。 2. Zは酸素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 3. R1は水素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 4. R2は水素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 5. R7は水素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 6. A1、A2、A3およびA4は炭素である、請求項1記載の化合物、塩または プロドラッグ。 7. A1、A2またはA3またはA4の1つは窒素であり、残りは炭素である、請 求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 8. A2およびA4は窒素であり、一方A1およびA3は炭素である、請求項1記 載の化合物、塩またはプロドラッグ。 9. Zは酸素であり; R1、R2およびR7は水素であり;および、 A1、A2、A3およびA4は炭素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロド ラッグ。 10. A1、A2、A3またはA4の1つは窒素であり、残りは炭素であり; Zは酸素であり;および、 R1、R2およびR7は水素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッ グ。 11. A1およびA3は炭素であり; A2およびA4は窒素であり; Zは酸素であり;および、 R1、R2およびR7は水素である、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッ グ。 12. R3、R4、R5およびR6は、独立して、 水素; 非置換低級アルキル; 以下の群: 非置換シクロアルキル; ハロ; ヒドロキシ; 非置換低級アルコキシ、 C−カルボキシ; 非置換アリール; 非置換ヘテロアリール; 非置換ヘテロ脂環式; アミノ; 4級アンモニウム;または、 −NR1819; より選択される基で置換されている低級アルキル; 非置換シクロアルキル; ヒドロキシ; 非置換低級アルキルアルコキシ; 以下の群: 1またはそれ以上のハロ基; 非置換アリール;または、 非置換ヘテロアリール; より選択される基で置換されている低級アルキルアルコキシ; トリハロメチル; ハロ; 非置換アリール; 独立して、以下の群: 非置換低級アルキル; 1またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル; トリハロメチル; ハロ; ヒドロキシ; 非置換低級アルキルアルコキシ; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているアリール; 非置換アリールオキシ; 独立して、以下の群: ハロ; 非置換低級アルキル; 1またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル; 非置換アリール; ヒドロキシ; 非置換低級アルキルアルコキシ; アミノ;または、 −NR1819; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているアリールオキシ; アミノ; S−スルホンアミド; −NR1819; 非置換アリールオキシ; 非置換ヘテロアリール; 独立して、以下の群: 水素; 非置換低級アルキル; 1またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル; トリハロメチル; ハロ; ヒドロキシ; 非置換低級アルキルアルコキシ; 非置換アリールオキシ;アミノ; S−スルホンアミド;または、 −NR1819; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロアリール; 非置換ヘテロ脂環式; 独立して、以下の群: 非置換低級アルキル; 1またはそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル; 非置換低級アルキルアルコキシ; ヒドロキシ; アミノ; S−スルホンアミド;または、 −NR1819; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロ脂環式; 非置換低級アルキルC−カルボキシ; カルボン酸; 非置換低級アルキルカルボニル; アルデヒド; 非置換アリールカルボニル; アセチル; S−スルホンアミド; N−スルホンアミド; アミノ;および、 −NR1819; からなる群より選択され: R8、R8'およびR8"は、独立して、水素、非置換低級アルキル、ハロ、シアノ 、ニトロ、C−カルボキシ、非置換シクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘ テロアリール、非置換ヘテロ脂環式、トリハロメチル、非置換低級アルケニル、 非置換低級アルキニル、ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ、非置換ア リールオキシ、スルフィニル、スルホニル、S−スルホンアミド、N−スルホン ア ミド、カルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、シアノ、ニトロ、ハロ、 C−アミド、N−アミド、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミ ル、N−チオカルバミル、グアニル、グアニジニル、ウレイジルおよび−NR18 19からなる群より選択され; R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12、R12'、R13、R14、R15、R16 およびR17は、独立して、 水素; 非置換低級アルキル; トリハロメチル; 非置換シクロアルキル; トリハロメチルカルボニル; 非置換低級アルケニル; 非置換低級アルキニル; 非置換アリール; 以下の群: 非置換低級アルキル; 非置換低級アルキルアルコキシ; 非置換アリール; 非置換アリールオキシ、 非置換ヘテロアリール; 非置換ヘテロ脂環式; ハロ; ヒドロキシ; アミノ; −N1819;または、 S−スルホンアミド; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているアリール; 非置換ヘテロアリール; 以下の群: 非置換低級アルキル; 非置換低級アルキルアルコキシ、 非置換アリール、 非置換ヘテロアリール、 非置換ヘテロ脂環式; ハロ、 ヒドロキシ、アミノ; −N1819;または、 S−スルホンアミド; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロアリール; 非置換ヘテロ脂環式; 以下の群: 非置換低級アルキル; 非置換低級アルキルアルコキシ; 非置換アリール; 非置換ヘテロアリール; ハロ; ヒドロキシ; アミノ;または、 S−スルホンアミド; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロ脂環式; 1−ピペラジニル; 非置換低級アルコキシ; 非置換アリールオキシ; スルフィニル; スルホニル; S−スルホンアミド; N−スルホンアミド; カルボニル; C−カルボキシ; O−カルボキシ; C−アミド; N−アミド; シアノ; ニトロ; ハロ; トリハロメタンスルホニル; トリハロメタンスルホンアミド; アミノ;または、 −NR1819; からなる群より選択され、および、 R18、R19およびR”は、水素および非置換低級アルキルからなる群より選択さ れる、請求項1記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 13. A1、A2、A3およびA4は炭素であり; R1、R2およびR7は水素であり;および、 Zは酸素である、請求項12記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 14. A1、A2、A3またはA4の1つは窒素であり、および残りは炭素であり ; R1、R2およびR7は水素であり;および、 Zは酸素である、請求項12記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 15. A1およびA3は炭素であり; A2およびA4は窒素であり; R1、R2およびR7は水素であり;および、 Zは酸素である、請求項12記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 16. Qは以下の基であり; 1は窒素であり; B2は、イオウおよび酸素からなる群より選択され; nは0または1であり;および、 R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12およびR12'は水素である、請求項 13記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 17. Qは以下の基であり; 1およびB2は窒素であり; nは0または1であり;および、 R9、R9'R10、R10'、R11、R11'、R12およびR12'は水素である、請求項1 3記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 18. Qは以下の基であり;8またはR8'の1つは、−NR1819、−W(CH2mNR1819、−W(C H2mC(=Y)T、−N=CNR1819および−NHR20からなる群より選択 され; WおよびYは、独立して、酸素およびイオウからなる群より選択され; mは1または2であり; Tは、ヒドロキシ、アミノ、N−ヒドロキシルアミノまたはN−ペプチジルから なる群より選択され; R18およびR19は、独立して、水素および非置換低級アルキルからなる群より選 択され;および、 R20は低級ポリヒドロキシアルキル基である、請求項13記載の化合物、塩また はプロドラッグ。 19. D1は窒素であり;および、 D2は炭素である、請求項18記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 20. D1は窒素であり;および、 D2はイオウである、請求項18記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 21. D1およびD2は窒素である、請求項18記載の化合物、塩またはプロド ラッグ。 22. D1は、酸素およびイオウからなる群より選択され;および、 D2は炭素である、請求項18記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 23. Qは以下の基であり;1はイオウであり; D2は炭素であり; R8およびR8'は、一緒になって、非置換の6員のシクロアルキル、アリール、 ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環を形成し; R3、R4、R5またはR6の1つは、−NR1819、−(CH2mNR1819、− W(CH2mC(=Y)T、−N=CNR1819および−NHR20からなる群よ り選択され; WおよびYは、独立して、酸素およびイオウからなる群より選択され; mは1または2であり; Tは、ヒドロキシ、アミノ、N−ヒドロキシルアミノおよびN−ペプチジルから なる群より選択され; R18およびR19は、独立して、水素および非置換低級アルキルからなる群より選 択され;および、 R20は低級ポリヒドロキシアルキル基である、請求項13記載の化合物、塩また はプロドラッグ。 24. Qは以下の基であり; 1は窒素であり; D2は炭素であり; R7は水素または非置換低級アルキルであり; R8、R8'およびR8"は、独立して、 水素; 非置換低級アルキル; C−カルボキシからなる群より選択され;または、 R8およびR8'は一緒になって6員のシクロアルキル環を形成し; R”は、水素および非置換低級アルキルからなる群より選択される、請求項14 記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 25. Qは以下の基であり; 1は窒素であり; D2は炭素であり; R7は水素または非置換低級アルキルであり; R8、R8’およびR8"は、独立して、 水素; 非置換低級アルキル; C−カルボキシからなる群より選択され;または R8およびR8'は、一緒になって6員のシクロアルキル環を形成する、請求項1 5記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 26. Qは以下の基であり;1は窒素であり; D2は炭素であり;および、 R8およびR8”は、非置換低級アルキル;または、 カルボキシ基で置換されている低級アルキルからなる群より選択される、請求項 14記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 27. Qは以下の基であり; 1は窒素であり; D2は炭素であり;および、 R8およびR8"は、非置換低級アルキル;または、 カルボキシ基で置換されている低級アルキルからなる群より選択される、請求項 15記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 28. Qは以下の基であり; 1はイオウであり; D2は炭素であり;および、 R8、R8'およびR8"は、独立して、水素、非置換低級アルキル、カルボキシ基 により置換されている低級アルキル、非置換低級アルケニル、非置換低級アルキ ニル、非置換ヘテロアリール、非置換アリールオキシ、非置換低級アルキルチオ アルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロメチルカルボニルからなる群より選択され 、またはR8およびR8'が一緒になって形成されるアリールまたはヘテロアリー ル環である、請求項14記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 29. Qは以下の基であり; 1はイオウであり; D2は炭素であり;および、 R8、R8'およびR8"は、独立して、水素、非置換低級アルキル、カルボキシ基 により置換されている低級アルキル、非置換低級アルケニル、非置換低級アルキ ニル、非置換ヘテロアリール、非置換アリールオキシ、非置換低級アルキルチオ アルコキシ、ハロ、ニトロ、トリハロメチルカルボニルからなる群より選択され 、または一緒になって6員のアリールまたは5または6員のヘテロアリール環を 形成する、請求項15記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 30. Qは以下の基であり;1は窒素であり; E2は炭素であり; R3、R4、R5およびR6は、独立して、水素、非置換低級アルキル、トリハロメ チル、非置換低級アルコキシ、アミノ、ハロ、ニトロ、C−カルボキシ、C−ア ミド、O−カルバミルおよびS−スルホンアミドからなる群より選択され; R8'は、水素、非置換低級アルキル、非置換低級シクロアルキル、非置換アリー ル、C−カルボキシ、シアノ、非置換アルケニル、ヒドロキシ、非置換低級アル コキシおよび非置換アリールオキシからなる群より選択され;および、 R9、R9'、R10、R10'、R11、R11'、R12およびR12'は水素である、請求項 9記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 31. Qは以下の基であり; 1は、酸素およびイオウからなる群より選択され;および、 E2は炭素である、請求項13記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 32. Qは以下の基であり;1は窒素であり;および、 E2は、酸素およびイオウからなる群より選択される、請求項13記載の化合物 、塩またはプロドラッグ。 33. Qは以下の基であり; 8、R8またはR8"の1つは−(alk1rM基であり; (alk1)はCH2であり; rは1−3であり;および、 Mは、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、非置換モルホリニル、非置換ピペラジ ニル、非置換テトラゾリル、N−カルバミル、O−カルバミル、S−スルホンア ミド、N−スルホンアミド、スルホニル、−S(O)2OHおよびホスホニルか らなる群より選択され; R8、R8'およびR8"の残りの2つは、独立して、 水素; 非置換低級アルキル; 以下の群: ハロ; ヒドロキシル; 非置換低級アルコキシ; アミノ; S−スルホンアミド; −NR1819;または、 カルボキシ; より選択される1またはそれ以上の基で置換されている低級アルキル; 非置換低級アルコキシ、 1またはそれ以上のハロゲンで置換されている低級アルコキシ; 非置換アリール; 以下の群: 非置換低級アルキル; 非置換低級アルコキシ; ハロ、 トリハロメチル; アミノ; −NR1819、 ヒドロキシ;または、 S−スルホンアミド; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているアリール; 非置換ヘテロアリール; 以下の群: 非置換低級アルキル; 非置換低級アルコキシ; ハロ、 トリハロメチル; アミノ; −NR1819; ヒドロキシ;または、 S−スルホンアミド; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロアリール; 非置換ヘテロ脂環式; 以下の群: 非置換低級アルキル; ハロ; ヒドロキシ; 非置換アルコキシ; アミノ;または、 −NR1819; より選択される1またはそれ以上の基で置換されているヘテロ脂環式; ハロ; シアノ; カルボキシ;および、 R8およびR8'またはR8'およびR8"を一緒に組み合わせることにより形成され る6員のシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ脂環式環; からなる群より選択される、請求項13記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 34. R8、R8'およびR8"の任意の2つが(alk1rMである、請求項3 3記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 35. J1は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され;および、 J2、J3およびJ4は炭素である、請求項33記載の化合物、塩またはプロドラ ッグ。 36. J1は、窒素、酸素およびイオウからなる群より選択され;および、 J2、J3およびJ4は炭素である、請求項34記載の化合物、塩またはプロドラ ッグ。 37. J1およびJ3は窒素であり;および、 J2およびJ4は炭素である、請求項33記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 38. J1およびJ3は窒素であり;および、 J2およびJ4は炭素である、請求項34記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 39. Qは以下の基であり; 1、L2、L3、L4およびL5は炭素であり; R13、R14、R1516およびR17の1つは1−ピペラジニルであり; R21、R21'、R22、R22'、R24、R24'、R25およびR25'は水素であり; および、 残りのR13、R14、R15およびR16およびR17は、独立して、水素、非置換低級 アルキル、トリハロメチル、ハロ、ヒドロキシ、非置換低級アルコキシ、非置換 アリールオキシ、非置換低級アルキルチオアルコキシまたは非置換チオアリール オキシからなる群より選択される、請求項13記載の化合物、塩またはプロドラ ッグ。 40. R15は1−ピペラジニルであり; R13、R14、R16、R17、R21、R21'、R22、R22'、R24、R24'、R25およ びR25'は、独立して、水素、非置換低級アルキル、トリハロメチル、非置換低 級アルコキシ、ハロ、C−カルボキシ、O−カルボキシ、ニトロ、アミノおよび S−スルホンアミドからなる群より選択され;および、 R23は、水素、非置換低級アルキルおよびアルデヒドからなる群より選択される 、請求項39記載の化合物、塩またはプロドラッグ。 41. Qは以下の基であり;13、R14、R15、R16およびR17は、独立して、非置換低級アルキル;1また はそれ以上のハロ基で置換されている低級アルキル;非置換アリール、非置換ヘ テロアリール、ヒドロキシ、非置換低級アルキルアルコキシ、非置換アリールオ キシ、非置換ヘテロアリールオキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボニル、C −カルボキシ、O−カルボキシ、C−アミド、N−アミド、トリハロメチル、S −スルホンアミド、N−スルホンアミド、アルデヒド、カルボン酸、アミノおよ び−NR1819からなる群より選択される、請求項13記載の化合物、塩または プロドラッグ。 42. 蛋白質キナーゼの触媒活性を調節する方法であって、前記蛋白質キナー ゼを請求項1−41のいずれかに記載の前記化合物、塩またはプロドラッグと接 触させることを含む方法。 43. 前記蛋白質キナーゼが蛋白質チロシンキナーゼを含む、請求項42記載 の方法。 44. 前記蛋白質チロシンキナーゼがレセプター蛋白質チロシンキナーゼを含 む、請求項43記載の方法。 45. 前記レセプター蛋白質チロシンキナーゼが、EGF、HER2、HER 3、HER4、IR、IGF−IR、IRR、PDGFRα、PDGFRβ、C SFIR、C−Kit、C−fms、Flk−1R、Flk4、KDR/Flk −1、Flt−1、FGFR−IR、FGFR−2R、FGFR−3RおよびF GFR−4Rからなる群より選択される、請求項44記載の方法。 46. 前記蛋白質チロシンキナーゼが非レセプター蛋白質チロシンキナーゼを 含む、請求項43記載の方法。 47. 前記非レセプター蛋白質チロシンキナーゼが、Src、Frk、Btk 、Csk、Abl、ZAP70、Fes/Fps、Fak、Jak、Ack、Y es、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、FgrおよびYrkからなる 群より選択される、請求項46記載の方法。 48. 前記蛋白質キナーゼがセリン−トレオニン蛋白質キナーセを含む、請求 項42記載の方法。 49. 前記セリン−トレオニン蛋白質キナーゼがCDK2およびRafからな る群より選択される、請求項48記載の方法。 50. 請求項1−41のいずれかに記載の前記化台物、塩またはプロドラッグ の医薬組成物。 51. 生物において、蛋白質キナーゼ関連疾患を治療または予防する方法であ って、治療上有効量の請求項50記載の前記医薬組成物を前記生物に投与する事 を含む方法。 52. 前記蛋白質キナーセ関連疾患がレセプター蛋白質チロシンキナーゼ関連 疾患を含む、請求項51記載の方法。 53. 前記レセプターチロシンキナーゼ関連疾患がEGFR関連疾患を含む、 請求項52記載の方法。 54. 前記EGFR関連疾患が、扁平上皮癌、星状細胞腫、神経膠細胞腫、肺 癌、膀胱癌、脳および首癌からなる群より選択される癌である、請求項53記載 の方法。 55. 前記レセプター蛋白質チロシンキナーゼ関連疾患がPDGFR関連疾患 を含む、請求項52記載の方法。 56. 前記PDGFR関連疾患が、神経膠細胞腫、黒腫、肺癌、卵巣癌または 前立腺癌からなる群より選択される癌である、請求項55記載の方法。 57. 前記レセプター蛋白質チロシンキナーゼ関連疾患がIGFR関連疾患を 含む、請求項52記載の方法。 58. 前記IGFR関連疾患が、乳癌、小細胞肺癌または神経膠腫からなる群 より選択される癌である、請求項57記載の方法。 59. 前記IGFR関連疾患が糖尿病を含む、請求項58記載の方法。 60. 前記蛋白質チロシンキナーゼ関連疾患がflk関連疾患を含む、請求項 52記載の方法。 61. 前記flk関連疾患が、乳癌、卵巣癌、肺癌および神経膠細胞腫からな る群より選択される癌である、請求項60記載の方法。 62. 前記蛋白質キナーゼ関連疾患がセリン−トレオニンキナーゼ関連疾患を 含む、請求項51記載の方法。 63. 前記セリン−トレオニンキナーゼ関連疾患が自己免疫疾患を含む、請求 項62記載の方法。 64. 前記セリン−トレオニンキナーゼ関連疾患が、過増殖性疾患を含む、請 求項63記載の方法。 65. 前記過増殖性疾患が、再狭窄、繊維症、乾癬、変形性関節症および慢性 関節リウマチからなる群より選択される、請求項64記載の方法。 66. 前記蛋白質キナーゼ関連疾患が炎症性疾患を含む、請求項51記載の方 法。 67. 前記蛋白質キナーゼ関連疾患が脈管形成を含む、請求項51記載の方法 。 68. 前記生物が哺乳動物である、請求項51記載の方法。 69. 前記哺乳動物がヒトである、請求項68記載の方法。
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