JP2004529110A - 脈管損傷活性を有するインドール誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、脈管損傷剤としての式(I):
【化1】
Figure 2004529110

で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用に関する:上記式において、Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O2)−、−N(R5)−、−C(O)−、−C(O)N(R5)−、−N(R5)C(O)−、−S(O2)N(R5)−又は−N(R5)S(O2)−から選択される;R1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択され、この場合、該アミノ基はアミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される;R2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;R3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;R4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;R5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;nは、0又は1である;pは、0、1、2又は3である;qは、0、1又は2である。本発明はまた、式(I)で示される新規な化合物及びその製造方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、脈管損傷剤及びそれらの使用に関する。特に、本発明は、脈管損傷剤として有用でありうる、ある一定の新規な化合物、該化合物の調製方法、薬剤としてのそれらの使用(脈管形成又は脈管形成に関連した疾患状態の治療方法を包含する)及びそれらを含有する薬剤組成物に関する。本発明はさらに、抗脈管形成及び/又は抗脈管効果(anti-angiogenesis and/or anti-vascular effects)の発生のための薬剤の製造におけるこのような化合物及びある一定の類似の既知化合物の使用に関する。
【0002】
正常の脈管形成は、胚発育、創傷治癒及び女性生殖機能の幾つかの要素を包含する、多様な過程に重要な役割を果たしている。好ましくない又は病的な脈管形成は、糖尿病性網膜症、乾癬、癌、リウマチ様関節炎、アテローム、Kaposi肉腫及び血管腫を包含する疾患状態に付随して生じている(Fan et al,1995,Trends Pharmacol.Sci.16:57−66;Folkman,1995,Nature Medicine 1:27−31)。脈管形成による新しい脈管系の形成は、幾つかの疾患の重要な病理学的特徴である(J.Folkman,New England Journal of Medicine 333,1757−1763(1995))。例えば、充実性腫瘍が増殖するためには、該腫瘍が酸素及び栄養素の供給のために決定的に依存するそれ自身の血液供給を、該腫瘍は発達させなければならない;この血液供給が機械的に遮断されるならば、腫瘍は壊死することになる。血管新生はまた、乾癬の皮膚病巣、リウマチ様関節炎患者の関節における浸潤性パンヌス、及びアテローム斑の臨床的特徴でもある。網膜の血管新生は、黄斑変性及び糖尿病性網膜症の病的な状態である。
【0003】
それ故、新たに形成される脈管の内皮を損傷することによる血管新性の後退(reversal)は、有益な治療効果を有すると期待される。このような脈管損傷活性は、例えば、癌、糖尿病、乾癬、リウマチ様関節炎、Kaposi肉腫、血管腫、急性及び慢性腎症、アテローマ、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性炎症、子宮内膜症、不正子宮出血、及び網膜血管増殖を伴う眼病のような、脈管形成に関連した疾患状態の治療に明らかに有用であると考えられる。
【0004】
腫瘍脈管系の選択的破壊を惹起する、ある一定の既知化合物は、in vitroで及び非細胞傷害性濃度で、増殖する内皮細胞に効果を及ぼす、即ち、細胞剥離[Blakey D C et al,Proceedings of the American Association for Cancer Research,41,329,2000abstract2086]及び細胞形状の変化[Davis P D et al,Proceedings of the American Association for Cancer Research,41,329,2000abstract2085;Chaplin D J & Dougherty G J,Br J Cancer,80,Suppl.1,57−64,1999]を惹起することが報告されている。それ故、これらの化合物が新たに形成される脈管系、例えば腫瘍の脈管系に損傷効果を及ぼすことを期待することができる。例えば、これらの化合物が、in vitro及びin vivoの両方で、腫瘍脈管系の選択的破壊を惹起しうることを妥当に予測することができる。腫瘍脈管系の破壊そのものは、腫瘍血流の減少並びに、酸素及び栄養素の欠乏による腫瘍細胞死をもたらす、即ち、抗腫瘍活性をもたらす[Davis P Det al;Chaplin D J & Dougherty G J;Blakey D C et al,全て上記]。
【0005】
この活性を有する化合物類はさらに、国際特許出願WO99/02166(Angiogene Pharmaceuticals)、国際特許出願WO00/40529(Angiogene Pharmaceuticals)、及び国際特許出願WO00/41669(Angiogene Pharmaceuticals)に記載されている。
【0006】
本出願人は、脈管損傷活性を有する新規な化合物クラスを同定している。このようにして、本発明の第1特徴によると、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するための薬剤の製造への式(I):
【0007】
【化1】
Figure 2004529110
【0008】
で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用を提供する、上記式において、
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O2)−、−N(R5)−、−C(O)−、−C(O)N(R5)−、−N(R5)C(O)−、−S(O2)N(R5)−又は−N(R5)S(O2)−から選択される;
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択され、この場合、該アミノ基はアミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;
qは、0、1又は2である。
【0009】
本発明の化合物の製薬的に受容される塩が好ましいが、本発明の化合物の他の、製薬的に受容されない塩も、本発明の化合物の製薬的に受容される塩の調製に用いることができる。
【0010】
本発明の第1特徴の他の態様によると、温血動物における、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するための治療方法であって、前記温血動物に、治療的(予防的を包含する)有効量の式(I)化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0011】
好ましくは、温血動物はヒトである。
本発明の第1特徴の他の態様によると、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するために、式(I)化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を、製薬的に受容される希釈剤又はキャリヤーとの混合物として含む薬剤組成物を提供する。
【0012】
疑いを起こさせないために、pが0である場合に、フェニル環の全ての位置は水素で置換され、qが0である場合に、オキシインドール環の芳香環の全ての位置は水素で置換される、但し、“(R1p−フェニル−(CH2n−X−”基が付着する位置を除く。
【0013】
疑いを起こさせないために、pが1〜3である場合の用語(R1pの使用は、フェニル環に1、2又は3個のR1置換基が存在し、pが2又は3である場合には、該R1置換基は同じ基又は異なる基でありうることを意味する。例えば、(R1pが3−クロロ−4−メトキシである場合に、pは2であり、フェニル環は、−(CH2nX−基に関して、3位置にクロロ基及び4位置にメトキシ基を有し、例えば、(R1pがジハロである場合に、pは2であり、フェニル環は2個のハロ置換基を有し、これらの置換基は同じ基又は異なる基であることができ、これらのハロ基はフェニル環上の2位置を占める。
【0014】
本明細書では、総称“アルキル”は直鎖アルキル基及び分枝鎖アルキル基の両方を包含する。しかし、例えば“プロピル”のような、個別のアルキル基への言及は、直鎖型のみに明確に限定され、例えば“イソプロピル”のような、個別の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖型のみに明確に限定される。同様な約束事は、他の総称にも適用される。
【0015】
ハロなる用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
カルバモイルなる用語は、−C(O)NH2を意味する。
アミノ酸残基は、アミド結合を介したL−アミノ酸とアミノ基とのカップリングに由来するものとして定義される。この結合は、アミノ酸主鎖上のカルボキシレート基を介して形成されることも、又は側鎖カルボキシレート基を介して形成されることもできるが、アミノ酸主鎖上のカルボキシレート基を介して形成されることが好ましい。アミノ酸残基は、天然アミノ酸及び非天然アミノ酸に由来する残基を包含するが、好ましくは天然アミノ酸に由来するものであり、α−アミノ酸、β−アミノ酸及びγ−アミノ酸を包含する。疑いを起こさせないために、アミノ酸は、一般構造:
【0016】
【化2】
Figure 2004529110
【0017】
[式中、Rはアミノ酸側鎖である]を有するアミノ酸を包含する:アミノ酸の定義はさらに、例えば、β−アラニンのような、アミノ酸主鎖内に付加的なメチレン基を有するアミノ酸類似体をも包含する。
【0018】
好ましいアミノ酸は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギニン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、β−アラニン及びオルニチンを包含する。より好ましいアミノ酸は、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アルギニン、グリシン、アラニン、β−アラニン及びリシンを包含する。特に好ましいアミノ酸は、グルタミン酸、セリン及びグリシンを包含する。
【0019】
1における好ましいエステル形成基(esterifying group)は、約pH=7のpHにおける水中での分子の溶解度を高めるエステル形成基である。このような基は、例えば酸性官能基(acidic functions)又は塩基性官能基(basic functions)のような、イオン化可能な基を有する基、及び親水性官能基(hydrophilic function)を含有する基を包含した。塩基性官能基は、アミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、ピロリジノ、アミノ酸及びイミダゾリノを包含する。酸性官能基は、カルボキシ、スルホン酸、ホスフェート、スルフェート及び例えばテトラゾリルのような酸模倣体(acid mimetic)を包含する。親水基は、ヒドロキシルを包含する。
【0020】
ヒドロキシルがエステル化されている、好ましいR1基は、C1−C6アルカノイルオキシ、アリールカルボニルオキシ、ヘテロサイクリルカルボニルオキシ、ヘテロアリールカルボニルオキシを包含し、これらにおいてR1基は、C1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイルヘテロサイクリル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシフェニル、ホスホノ、ホスホノC1−C4アルキル、アミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルC1−C4アルキル、ヘテロサイクリルカルボニル、ヘテロサイクルC1−C4アルカノイルアミノ、カルバモイルヘテロサイクリルから選択される1〜3個の基によって任意に置換される[これらにおいて、ヘテロサイクリルを含む、任意の置換基は、C1−C4アルキル、ヒドロキシC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル及びホルミルによって任意にさらに置換され、該カルバモイル及びアミノの任意の置換基は、C1−C4アルキル、ジC1−C4アルキル、ヒドロキシC1−C4アルキル、ジ(ヒドロキシC1−C4アルキル)、カルボキシC1−C4アルキルによって任意にさらにN−置換され、該アミノ基はアミノ酸残基によって任意に置換される]、但し、R1がC1−C6アルカノイルオキシ又はアリールカルボニルオキシである場合には、R1は非置換ではないが、R1はC1−C4アルキルでは置換されない。
【0021】
ヒドロキシがエステル化されている、より好ましいR1基は、カルボキシペンタノイルオキシ、4−カルボキシフェニルプロパノイルオキシ、4−(N−メチルピペリジン−1−イルエチル)フェニルカルボニルオキシ、4−(ピペリジン−1−イルエチル)フェニルカルボニルオキシ、4−[N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノメチル]フェニルカルボニルオキシ、3−(N−アセチルピペリジン−1−イルエチル)フェニルカルボニルオキシ、3−[N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノメチル]フェニルカルボニルオキシ、4−(N−メチルピペリジン−1−イルプロパノイルアミノ)フェニルカルボニルオキシ、N−メチルピペリジン−1−イルカルボニルプロパノイルオキシ、N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノカルボニルプロパノイルオキシ、ピペリジン−1−イルカルボニルプロパノイルオキシ、(N−アセチルピペリジン−1−イル)カルボニルプロパノイルオキシ、(N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノカルボニルプロパノイルオキシ、及び4−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニルカルボニルオキシを包含する。
【0022】
ヒドロキシがエステル化されている、さらに好ましいR1基は、4−(N−メチルピペリジン−1−イルプロパノイルアミノ)フェニルカルボニルオキシ、N−メチルピペリジン−1−イルカルボニルプロパノイルオキシ及びN−ジ(ヒドロキシエチル)アミノカルボニルプロパノイルオキシを包含する。
【0023】
1−C4アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル及びtert−ブチルを包含し、ヒドロキシC1−C4アルキルの例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル及びヒドロキシプロピルを包含し、アミノC1−C4アルキルの例は、アミノメチル、アミノエチル又はアミノプロピルを包含し、シアノC1−C4アルキルの例は、シアノメチル、シアノエチル及びシアノプロピルを包含し、カルボキシC1−C4アルキルの例は、カルボキシメチル、カルボキシエチル及びカルボキシプロピルを包含し、カルバモイルC1−C4アルキルの例は、アミノカルボニルメチル、アミノカルボニルエチル及びアミノカルボニルプロピルを包含し、C1−C4アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシを包含し、C1−C4アルコキシカルボニルの例は、メトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニル及びプロポキシカルボニルを包含し、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキルの例は、メトキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル及びプロポキシカルボニルエチルを包含し、C1−C4アルコキシカルボニルアミノの例は、メトキシカルボニルアミノ及びtert−ブトキシカルボニルアミノを包含し、C1−C4アルカノイルの例は、アセチル、エチルカルボニル及びブチルカルボニルを包含し、N−C1−C4アルキルアミノの例は、N−メチルアミノ及びN−エチルアミノを包含し、N,N−ジC1−C4アルキルアミノの例は、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ及びN−メチル−N−エチルアミノを包含し、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキルの例は、N−メチルアミノメチル及びN−エチルアミノエチルを包含し、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキルの例は、N,N−ジメチルアミノメチル及びN−メチル−N−エチルアミノメチルを包含し、C1−C4アルキルウレイレノの例は、メチルウレイレノ、エチルウレイレノ又はプロピルウレイレノを包含する。
【0024】
本発明の化合物の、適当な製薬的に受容される塩は、例えば、充分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、無機酸若しくは有機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸又はマレイン酸)による酸付加塩である。さらに、充分に酸性である本発明のカルバゾール誘導体の、適当な製薬的に受容される塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム若しくはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム若しくはマグネシウム塩、アンモニウム塩又は、生理的に許容されるカチオンを生じる有機塩基による塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン若しくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンによる塩である。
【0025】
式(I)化合物は、人体内又は動物体内で分解して、式(I)化合物を生じるプロドラッグとして投与されることもできる。プロドラッグの例は、式(I)化合物のin−vivo加水分解可能なエステルを包含する。プロドラッグの種々な形態が、当該技術分野で知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例に関しては、下記を参照のこと:
(a)Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard(Elsevier,1985)及びMethods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard,p.113−191(1991);
(c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1−38(1992);
(d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);及び
(e)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.32,692(1984).
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する式(I)化合物のin−vivo加水分解可能なエステルは、例えば、人体内又は動物体内で加水分解されて、親の酸又はアルコールを生じる、製薬的に受容されるエステルである。カルボキシの適当な製薬的に受容されるエステルは、C1−C6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C1−C6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3−C8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−C6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;及びC1−C6アルコキシカルボニルオキシエチルエステルを包含する。
【0026】
ヒドロキシ基を含有する式(I)化合物のin−vivo加水分解可能なエステルは、例えばリン酸エステル(アミドリン酸環状エステルを包含する)のような無機エステル並びにα−アシルオキシアルキルエーテル及び関連化合物(該エステルのin−vivo加水分解の結果として分解されて、親ヒドロキシ基(単数又は複数)を生じる)を包含する。α−アシルオキシアルキルエーテルの例は、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシを包含する。ヒドロキシに対するin−vivo加水分解可能なエステル形成基の選択は、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル、及び置換されたベンゾイル及びフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキル・カーボネートエステルを生成する)、ジアルキルカルバモイル及びN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生成する)、ジアルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルを包含する。
【0027】
本発明の種々な特徴におけるある一定の化合物が、1つ以上の不斉炭素原子によって光学活性形又はラセミ形で存在しうる限り、本発明が、その定義に、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減する性質を有する、如何なる、このような光学活性形又はラセミ形をも包含することを理解すべきである。光学活性形の合成は、当該技術分野で周知の有機化学の標準的手法によって、例えば、光学活性出発物質からの合成によって又はラセミ形の分割によって行なうことができる。同様に、これらの化合物の活性は、本明細書の以下に記載する標準実験室手法を用いて、評価することができる。
【0028】
本発明はまた、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減する性質を有する、本発明の種々な特徴の化合物のありとあらゆる互変異性形に関する。
【0029】
さらに、本発明のある一定の化合物が、非溶媒和形と同様に、溶媒和形、例えば水和形としても存在しうることは理解されるであろう。本発明が、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減する性質を有する、全てのこのような溶媒和形を包含することを理解すべきである。
【0030】
本発明の第2特徴によると、薬剤としての式(II):
【0031】
【化3】
Figure 2004529110
【0032】
で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用を提供する、上記式において、
Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−N(R5)−、−C(O)−、−C(O)N(R5)−、−N(R5)C(O)−、−S(O2)N(R5)−又は−N(R5)S(O2)−から選択される;
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択され、この場合、該アミノ基はアミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、1、2又は3である;
qは、0、1又は2である;但し、
(i)pが1であるときに、R1はハロ及びメチルではありえず;pが2であるときに、(R1pはジハロ及びジメチルではありえない;
(ii)Xが−S(O2)N(R5)−、−N(R5)S(O2)−、−N(R5)C(O)−又は−C(O)−であり、nが0又は1であり、R2が水素であり、R3が水素であり、qが0又はqが1であり、R4が5−クロロであり、R5が水素であるときに、(R1pは、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、4−ニトロ、4−ヒドロキシ、4−アミノ、3−クロロ−4−メトキシ、及び3−クロロ−4−エトキシではありえない;並びに
(iii)Xがオキシインドール環の7位置に結合し、Xが−O−であり、nが0であり、R2が水素であり、R3が水素又はメチルであり、qが0であるときに、(R1pは、2−メトキシ、2−アミノ及び3,4,5−トリメトキシではありえない。
【0033】
本発明の第2特徴の他の態様によると、式(IIa):
【0034】
【化4】
Figure 2004529110
【0035】
で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、X、R1、R2、R3、R4、R5、n、p及びqは、式(II)で示される化合物に関して定義した通りである;但し、
(i)pが1であるときに、R1はハロ及びメチルではありえない;pが2であるときに、(R1pはジハロ及びジメチルではありえない;
(ii)Xが−S(O2)N(R5)−、−N(R5)S(O2)−、−N(R5)C(O)−又は−C(O)−であり、nが0又は1であり、R2が水素であり、R3が水素であり、qが0又は1であり、R4が5−クロロであり、R5が水素であるときに、(R1pは、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、4−ニトロ、4−ヒドロキシ、4−アミノ、3−クロロ−4−メトキシ、及び3−クロロ−4−エトキシではありえない;並びに
(iii)Xがオキシインドール環の7位置に結合し、Xが−O−であり、nが0であり、R2が水素であり、R3が水素又はメチルであり、qが0であるときに、(R1pは、2−メトキシ、2−アミノ及び3,4,5−トリメトキシではありえない。
【0036】
本発明の第2特徴の他の態様によると、式(II)又は式(IIa)で示される化合物又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を含む薬剤組成物を提供する。
【0037】
本発明の第2特徴の他の態様によると、式(II)又は式(IIa)で示される化合物又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を、製薬的に受容される希釈剤又はキャリヤーとの混合物として含む薬剤組成物を提供する。
【0038】
本発明の第3特徴によると、式(III):
【0039】
【化5】
Figure 2004529110
【0040】
で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する;上記式において、
Xは、−S−、−S(O)−又は−S(O2)−から選択される;
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、下記化合物は除外する:
7−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(2−クロロフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(4−クロロフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(ベンジルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(フェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(2−クロロフェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(4−クロロフェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(フェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
7−(4−クロロフェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン。
【0041】
本発明の第3特徴の他の態様によると、上記で定義した通りの式(III)化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、但し、−(CH2nX−がオキシインドール環の7位置に結合し、nが0又は1であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0である場合には、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ及び4−クロロではありえない。
【0042】
本発明の第4特徴によると、式(IV):
【0043】
【化6】
Figure 2004529110
【0044】
で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、下記化合物は除外する:
5−(ベンジルアミノ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−アニリノ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
7−(2−クロロアニリノ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
7−(4−クロロアニリノ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン。
【0045】
本発明の第4特徴の他の態様によると、上記で定義した通りの、式(IV)化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、但し、
(i)−(CH2nN(R5)−がオキシインドール環の5位置に結合し、nが1であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0である場合には、pは0ではありえない;及び
(ii)−(CH2nN(R5)−がオキシインドール環の7位置に結合し、nが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0である場合には、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ及び4−クロロではありえない。
【0046】
本発明の第5特徴によると、式(V):
【0047】
【化7】
Figure 2004529110
【0048】
で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、
(i)−(CH2nO−がオキシインドール環の4位置に結合し、nが0であり、pが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが1であるときに、R4は7−クロロではありえない;
(ii)−(CH2nO−がオキシインドール環の5位置に結合し、nが0又は1であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ及び4−クロロではありえない;
(iii)−(CH2nO−がオキシインドール環の6位置に結合し、nが1であり、pが0であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが1であるときに、R4は5−メトキシではありない;及び
(iv)−(CH2nO−がオキシインドール環の7位置に結合し、nが0又は1であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ、2−フルオロ、2−アミノ、2,6−ジクロロ及び3,4,5−トリメトキシではありえない。
【0049】
本発明の第6特徴によると、式(VI):
【0050】
【化8】
Figure 2004529110
【0051】
で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、
(i)−(CH2nC(O)−がオキシインドール環の4位置に結合し、nが0であり、pが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であるときに、qは0ではありえない;
(ii)−(CH2nC(O)−がオキシインドール環の5位置に結合し、nが0であり、R2が水素又はエチルであり、R3が水素又はメトキシカルボニルであり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは4−メチル、4−クロロ及び4−フルオロではありえない;
(iii)−(CH2nC(O)−がオキシインドール環の6位置に結合し、nが0であり、R2が水素又はエチルであり、R3が水素であり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは4−メチル、4−メトキシ及び4−クロロではありえない;及び
(iv)−(CH2nC(O)−がオキシインドール環の7位置に結合し、nが0であり、R2が水素、メチル又はエチルであり、R3が水素、ヒドロキシ、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルであり、qが0又はqが1であり、R4が4−メチル、5−メチル、6−メチル、5−メトキシ、5−クロロ、6−クロロ、5−ブロモ又は5−フルオロであるときに、pは0ではありえず、(R1pは2−メチル、4−メチル、4−メトキシ、4−ヒドロキシ、4−クロロ、4−ブロモ、2−フルオロ、4−フルオロ、4−ヨード、2,4−ジメチル、2,4−ジクロロ、3,4−ジクロロ及び2−クロロ−4−ブロモではありえない。
【0052】
本発明の第7態様によると、式(VII):
【0053】
【化9】
Figure 2004529110
【0054】
で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、
Xは、−C(O)N(R5)−又は−N(R5)C(O)−から選択される;
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、
(i)Xが、オキシインドール環の4位置に結合した−N(R5nC(O)−であり、nが0であり、R2,R3及びR5がそれぞれ独立的に水素であり、qが0である場合には、(R1pは4−メトキシ、3−クロロ−4−メトキシ及び3−クロロ−4−エトキシではありえない;及び
(ii)Xが、オキシインドール環の5位置に結合した−C(O)N(R5n−であり、nが0であり、pが0であり、R2、R3及びR5がそれぞれ独立的に水素である場合に、qは0ではありない。
【0055】
本発明の第8特徴によると、式(VIII):
【0056】
【化10】
Figure 2004529110
【0057】
で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、上記式において、
Xは、−S(O2)N(R5)−又は−N(R5)S(O2)−から選択される;
1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択される、この場合、該アミノ基は、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は、任意にエステル化される;
2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
nは、0又は1である;
pは、0、1、2又は3である;及び
qは、0、1又は2である;但し、下記化合物は除外される:
4−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
5−ベンゼンスルホンアミド−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
5−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
N−メチル−5−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
N−メチル−5−(N−メチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
6−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
6−(N−メチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
7−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
6−(4−メトキシベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;
6−(4−アミノベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン;及び
6−(4−クロロベンゼンスルホンアミド)−1,3−ジヒドロ−2H−インド−ル−2−オン。
【0058】
本発明の第8特徴の他の態様によると、上記で定義した通りの式(VIII)化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する、但し、
(i)Xが、オキシインドール環の4位置に結合した−S(O2)N(R5)−であり、nが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0であり、R5が水素であるときに、(R1pは4−メチルではありえない;
(ii)Xが、オキシインドール環の5位置に結合した−S(O2)N(R5)−であり、nが0であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であり、R5が水素又はメチルであるときに、(R1pは4−メチルではありえない;
(iii)Xが、オキシインドール環の5位置に結合した−N(R5)S(O2)−であり、nが0又は1であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0であり、R5が水素、メチル又はエチルであるときに、pは0ではありえず、(R1pは3−メチル、2−メトキシ、3−メトキシ、3−クロロ、4−フルオロ及び2−フルオロ−4−クロロではありえない;
(iv)Xが、オキシインドール環の6位置に結合した−S(O2)N(R5)−であり、nが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが0であり、R5が水素又はメチルであるときに、(R1pは4−メチルではありえない;及び
(v)Xが、オキシインドール環の7位置に結合した−S(O2)N(R5)−であり、nが0であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であり、R5が水素であるときに、(R1pは4−メチル、4−メトキシ、4−アミノ及び4−クロロではありえない。
【0059】
本発明の第3、第4、第5、第6、第7又は第8特徴の他の態様によると、温血動物における脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するための薬剤の製造における、それぞれ、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ又は溶媒和物の使用を提供する。
【0060】
本発明の第3、第4、第5、第6、第7又は第8特徴の他の態様によると、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するための温血動物の治療のために、それぞれ、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ又は溶媒和物を、製薬的に受容される希釈剤又はキャリヤーとの混合物として含む薬剤組成物を提供する。
【0061】
本発明の各特徴におけるXの意味の好ましい基は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O2)−又は−N(R5)−である。好ましくは、Xは−O−、−S−又は−N(R5)−である。最も好ましくは、Xは−O−又は−S−である。
【0062】
好ましくは、nが0であるときに、Xはインドール環の5−位置に結合する。
好ましくは、nが1であるときに、Xはインドール環の6−位置に結合する。
本発明の各特徴におけるR1の意味の好ましい基は、水素、アミノ、ヒドロキシ、メチル又はメトキシであり、この場合に、該アミノ基は任意にアミノ酸によって置換され、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される。好ましくは、R1は、水素、アミノ、ヒドロキシ、グルタミニルアミノ、セリルアミノ、アラニルアミノ、グリシルアミノ又は−PO32であり、この場合、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される。より好ましくは、R1は、水素、アミノ、ヒドロキシ、グルタミニルアミノ、セリルアミノ、グリシルアミノ又は−PO32である。
【0063】
本発明の各特徴におけるR2の意味の好ましい基は、水素、メチル又はエチルであり;好ましくは、R2は、水素又はメチルである。
本発明の各特徴におけるR3の意味の好ましい基は、水素、カルバモイル又はC1−C4アルキルカルバモイルである。好ましくは、R3は水素である。
【0064】
本発明の各特徴におけるR4の意味の好ましい基は、水素又はC1−C4アルキルである。好ましくはR4は、水素である。
本明細書に述べる、本発明の各特徴の化合物の好ましい群は、Xが−O−である化合物を含む。
【0065】
本明細書に述べる、本発明の各特徴の化合物のさらに好ましい群は、Xが−N−である化合物を含む。
本明細書に述べる、本発明の各特徴の化合物のさらに好ましい群は、Xが−S−、−S(O)−又は−S(O2)−であり、好ましくは−S−である化合物を含む。
【0066】
本明細書に述べる、本発明の各特徴の化合物のさらに好ましい群は、R1がアミノ、ヒドロキシ又は−OPO32であり、該アミノ基が任意にアミノ酸残基によって置換され、該ヒドロキシ基が任意にエステル化される化合物を含む。
【0067】
本明細書に述べる、本発明の各特徴の化合物のさらに好ましい群は、R1がアミノ、ヒドロキシ又は−OPO32であり、該アミノ基が任意にアミノ酸残基によって置換され、該ヒドロキシ基が任意にエステル化され;R3がカルバモイル又はC1−C4アルキルカルバモイルである化合物を含む。
【0068】
本発明の各特徴の特定の化合物は、
5−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−アミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−ヒドロキシフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
6−(3−アミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;又はこれらの塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物である。
【0069】
本発明の各特徴のさらに特定の化合物は、
5−(4−N−グルタミニルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−N−セリルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−N−グリシルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(4−N−グルタミニルアミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
5−(3−N−グルタミニルアミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
5−(4−ホスホノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;又はこれらの塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物である。
【0070】
本発明の化合物、又はその製薬的に受容される塩若しくは溶媒和物は、化学的関連化合物の調製に適当であると知られた、任意の方法によって調製することができる。本発明の化合物、又はその製薬的に受容される塩若しくは溶媒和物の調製に用いる場合の、このような方法は、本発明のさらなる特徴として提供され、以下の代表的な例によって説明される、これらの例において、R1、R2、R3、R4、R5、X、n、p及びqは、本明細書において前記で定義したと同じ意味を有する。反応条件及び反応試薬に関する一般的な手引きとして、Advanced Organic Chemistry,4thEdition,by Jerrry March,published by John Wiley & Sons 1992が参照される。保護基に関する一般的手引きとして、Protective Groups in Organic Synthesis,2thEdition,by Green et al,published by John Wiley & Sonsが参照される。
【0071】
したがって、本発明の第9特徴によると、式(I)化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の調製方法(この場合、n、p、q、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、他に指定しない限り、式(I)で定義した通りである)であって、
(a)Xが−O−、−S−又は−N(R5)−である式(I)化合物のためには、式(A)で示される化合物を、式(B)で示される化合物と反応させる工程;
【0072】
【化11】
Figure 2004529110
【0073】
(b)R2が水素である式(I)化合物のためには、R6が水素又はアルキル鎖である式(C)で示される化合物を還元する工程;
【0074】
【化12】
Figure 2004529110
【0075】
(c)R2がC1−C4アルキルである式(I)化合物のためには、R2が水素である式(I)化合物を適当なアルキルハライドと反応させる工程;
(d)R2が水素であり、R3が水素である式(I)化合物のためには、式(D)で示される化合物をアルキルチオアセテートと反応させ、その後に還元する工程;
【0076】
【化13】
Figure 2004529110
【0077】
(e)Xが−S(O2)N(R5)−である式(I)化合物のためには、式(E)で示される化合物を、式(F)で示されるアミンと反応させる工程;
【0078】
【化14】
Figure 2004529110
【0079】
(f)Xが−N(R5)S(O2)−である式(I)化合物のためには、式(G)で示されるアミンを、式(H)で示される化合物と反応させる工程;
【0080】
【化15】
Figure 2004529110
【0081】
(g)Xが−S(O)−、−S(O2)−である式(I)化合物のためには、式(J)で示される化合物を酸化する工程
【0082】
【化16】
Figure 2004529110
【0083】
を含み、その後に、必要な場合には、
(i)式(I)化合物を、他の式(I)化合物に転化させる工程;
(ii)保護基を除去する工程;
(iii)塩、プロドラッグ又は溶媒和物を形成する工程
を含む前記方法を提供する。
【0084】
本発明の第9特徴の他の態様によると、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を調製するための上記工程(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)を提供する。
【0085】
上記反応のための特定の反応条件は、次の通りである:
工程(a) 式(A)化合物と式(B)化合物とを一緒に、有機溶媒中、室温〜約80℃の温度において、任意に、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム又はトリエチルアミンのような塩基の存在下で反応させることができる。
【0086】
工程(b) 式(C)化合物を還元するための条件は、当該技術分野において周知である。還元剤の例は、水素と水素化触媒(例えば、炭素担体付きパラジウム)、鉄と酢酸、及び亜鉛と塩酸を包含する。該反応は、例えばアルコール(例えば、メタノール又はエタノール)のような、適当な溶媒の存在下、0〜80℃の範囲内の温度で、好ましくは室温又はほぼ室温で行なわれるのが好ましい。
【0087】
工程(c) R2が水素である式(I)化合物と適当なアルキルハライドとを一緒に、例えばDMF又はDMSOのような、適当な有機溶媒中、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウムのような塩基の存在下、約室温〜約80℃の温度で反応させることができる。
【0088】
工程(d) 式(D)化合物をアルキルチオアセテートと、SO2Cl2の存在下及び例えばトリエチルアミンのような塩基の存在下で反応させ、その後に、例えばエタノール又はメタノールのような、適当な極性溶媒中、ほぼ室温で、例えばラネーニッケルのような、適当な還元剤によって還元することができる。
【0089】
工程(e)及び(f) 式(E)化合物と式(F)化合物との反応又は式(G)化合物と式(H)化合物との反応(この場合、L3は置換可能な基である)は、当該技術分野で周知である、例えば、これらの化合物を、例えばトリエチルアミン、ピリジン、又は2,6−ジ−アルキル−ピリジン(例えば、2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジン)のような塩基の存在下、及び例えばDMA、DCM、ベンゼン、THF及びDMFのような、適当な溶媒中で反応させることができる。この反応は、−40〜140℃の範囲内の温度で好都合に行なうことができる。
【0090】
工程(g) 式(J)化合物の酸化は、例えば、ジクロロメタンのような、適当な溶媒の存在下、周囲温度でのメタクロロ過安息香酸(MCPBA)との反応のように、当該技術分野で周知である。過剰なMCPBAを用いる場合には、Xが−S(O2)−である式(I)化合物が得られる。
【0091】
工程(a)、(b)、(c)及び(d)のための中間体は、スキーム1(Pは保護基である)に略述したように、下記反応条件を用いて、調製することができる:
反応条件(i) 例えばDMF又はアセトンのような有機溶媒中、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウムのような塩基の存在下、約室温〜約80℃の温度でのクロロアセテートとの反応。
反応条件(ii) 例えば、水素と水素化触媒(例えば、炭素担体付きパラジウム)、鉄と酢酸、又は亜鉛と塩酸のような、適当な還元剤を用いる還元。
反応条件(iii) 保護基を除去するための反応条件は、当該技術分野で周知である。
【0092】
上記反応の出発点として用いる化合物は、商業的に入手可能であるか、又はこれらの化合物は、当該技術分野で知られた方法によって調製される。
【0093】
【化17】
Figure 2004529110
【0094】
さらに、本明細書に挙げた反応の幾つかでは、化合物中の任意の敏感な基を保護することが必要である/望ましいと考えられることも、理解されるであろう。保護が必要である又は望ましい場合、及び保護のために適当な方法は、当業者に知られている。慣用的な保護基を、標準的技法に従って用いることができる(説明のためには、T.W.Green,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1991参照)。したがって、反応物質が、例えばアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を包含する場合には、本明細書に挙げた反応の幾つかで基を保護することが望ましいと考えられる。
【0095】
アミノ又はアルキルアミノ基のための適当な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基若しくはt−ブトキシカルボニル基のようなアルコキシカルボニル基、、例えばベンジルオキシカルボニルのようなアリールメトキシカルボニル基、、又は例えばベンゾイルのようなアロイル基である。上記保護基に対する脱保護条件は、保護基の選択によって、必然的に変化する。したがって、例えば、アルカノイルのようなアシル基、又はアルコキシカルボニル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム若しくは水酸化ナトリウム)のような、適当な塩基による加水分解によって除去することができる。或いは、例えばt−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸若しくはリン酸又はトリフルオロ酢酸のような、適当な酸による処理によって除去することができ、例えばベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、炭素担体付きパラジウムのような触媒上での水素化によって、又はルイス酸(例えばホウ素トリス(トリフルオロアセテート)による処理によって除去することができる。第1級アミノ基に対する適当な、他の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これはアルキルアミン(例えば、ジメチルアミノプロピルアミン)による処理、又はヒドラジンによる処理によって除去することができる。
【0096】
ヒドロキシ基に対する適当な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、例えばベンゾイルのようなアロイル基、又は例えばベンジルのようなアリールメチル基である。上記保護基に対する脱保護条件は、保護基の選択によって、必然的に変化する。したがって、例えば、アルカノイル又はアロイル基のようなアシル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム若しくは水酸化ナトリウム)のような、適当な塩基による加水分解によって除去することができる。或いは、例えばベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、炭素担体付きのパラジウムのような触媒上での水素化によって除去することができる。
【0097】
カルボキシ基に対する適当な保護基は、例えば、エステル形成基、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができるメチル若しくはエチル基、又は例えば、有機酸(例えば、トリフルオロ酢酸)のような酸による処理によって除去することができるt−ブチル基、又は例えば、炭素担体付きパラジウムのような触媒上での水素化によって除去することができるベンジル基である。
【0098】
化学技術分野において周知の慣用的な手法を用いる合成において、任意の好都合な段階で、保護基を除去することができる。
ヒトを包含する哺乳動物の治療処置(予防処置を包含する)に、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩若しくはin vivoで分解可能なエステルを用いるために、これを通常、標準的製薬技法に従って、薬剤組成物として製剤化する。
【0099】
本発明の該組成物は、経口用に適した形態(例えば、錠剤、菱形剤、硬若しくは軟カプセル剤、水性若しくは油性懸濁液、エマルジョン、分散性粉末若しくは顆粒、シロップ又はエリキシル剤として)、局所用に適した形態(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、又は水性若しくは油性の溶液若しくは懸濁液として)、吸入による投与に適した形態(例えば、微細粉末又は液体エアゾールとして)、吹送法(insufflation)による投与に適した形態(例えば、微細粉末として)又は非経口投与に適した形態(例えば、静脈内、皮下、筋肉内若しくは筋肉内投与用の無菌水性若しくは油性溶液として、又は直腸投与用の座薬として)でありうる。
【0100】
本発明の組成物は、当該技術分野で周知の、慣用的な製薬的賦形剤を用いて、慣用的手段によって得ることができる。したがって、経口用に意図される組成物は、例えば、1種類以上の着色剤、甘味剤、フレーバー剤及び/又は保存剤を含有することができる。
【0101】
錠剤製剤のための適当な製薬的に受容される賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤;例えばコーンスターチ又はアルギン酸のような造粒及び崩壊剤;例えばデンプンのような結合剤;例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤;例えばエチル又はプロピル p−ヒドロキシベンゾエートのような保存剤;及び例えばアスコルビン酸のような酸化防止剤を包含する。錠剤製剤は、被覆しないことも、又は胃腸管内でのそれらの崩壊と、続いての有効成分の吸収を調節するために若しくはそれらの安定性及び/又は外観を改良するために、いずれの場合にも、慣用的コーティング剤及び当該技術分野で周知の手段を用いて被覆することもできる。
【0102】
経口用組成物は、有効成分が例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンのような、不活性固体希釈剤と混合されている硬ゼラチンカプセル剤、又は有効成分が水又は例えば落花生油、液体パラフィン若しくはオリーブ油のような油と混合されている軟ゼラチンカプセル剤の形態でありうる。
【0103】
水性懸濁液は一般に、微細粉末形の有効成分を、1種類以上の、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガントガム及びアラビアゴムのような懸濁化剤;例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、若しくはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、若しくはエチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート)、若しくはエチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトール無水物に由来する部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエート)のような分散若しくは湿潤剤と共に含有する。該水性懸濁液はさらに、1種類以上の、保存剤(例えば、エチル若しくはプロピルp−ヒドロキシベンゾエート)、酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸)、着色剤、フレーバー剤及び/又は甘味剤(例えば、スクロース、サッカリン若しくはアスパルテーム)を含有することもできる。
【0104】
油性懸濁液は、植物油(例えば、落花生油、オリーブ油、胡麻油又はココナッツ油)中又は鉱油(例えば、液体パラフィン)中に有効成分を懸濁させることによって、処方することができる。油性懸濁液はさらに、例えば蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有することもできる。例えば上述したような甘味剤、及びフレーバー剤を加えて、口当たりがよい経口製剤を供与することができる。これらの組成物は、例えばアスコルビン酸のような酸化防止剤を添加して、保存することができる。
【0105】
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散性粉末及び顆粒は一般に、有効成分を分散剤若しくは湿潤剤、懸濁化剤及び1種類以上の保存剤と共に含有する。適当な分散剤若しくは湿潤剤及び懸濁化剤は、上記に既述したものによって例示される。例えば、甘味剤、フレーバー剤及び着色剤のような、付加的な賦形剤も存在することができる。
【0106】
本発明の薬剤組成物は、水中油滴エマルジョンの形態であることもできる。油相は、例えばオリーブ油若しくは落花生油のような植物油、又は例えば液体パラフィンのような鉱油、又はこれらの任意の混合物でもありうる。適当な乳化剤は、例えば、アラビアゴム又はトラガントガムのような天然生成ガム、例えば大豆、レシチンのような天然生成ホスファチド、脂肪酸及びヘキシトール無水物に由来するエステル又は部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート)及び前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)でありうる。エマルジョンはさらに、甘味剤、フレーバー剤及び保存剤をも含有することができる。
【0107】
シロップ及びエリキシル剤は、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルターム又はスクロースのような、甘味剤を用いて処方することができ、これらはさらに、粘滑薬(demulcent)、保存剤、フレーバー剤及び/又は着色剤を含有することもできる。
【0108】
薬剤組成物はまた、無菌の注射可能な水性若しくは油性懸濁液の形態でもあることができ、これらの懸濁液は、上記に挙げたような、適当な分散剤若しくは湿潤剤及び懸濁化剤の1種類以上を用いて、既知手段に従って処方することができる。無菌の注射可能な製剤は、無毒性の、非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の、無菌の注射可能な溶液若しくは懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であることもできる。
【0109】
座薬製剤は、常温では固体であるが、直腸温度では液体であるので、直腸内で融解して、薬物を放出する、適当な無刺激性賦形剤と有効成分を混合することによって、調製することができる。適当な賦形剤は、例えば、カカオ脂及びポリエチレングリコールを包含する。
【0110】
例えば、クリーム、軟膏、ゲル及び水性若しくは油性溶液若しくは懸濁液のような、局所製剤は一般に、当該技術分野で周知の慣用的手段を用いて、有効成分を慣用的な、局所的に許容されるビヒクル又は希釈剤と共に製剤化することによって、得ることができる。
【0111】
吹送法による投与のための組成物は、例えば30μm又はこれよりかなり低い平均直径の粒子を含有する微細粉末の形態であることができ、該粉末自体は有効成分を単独で、又は例えばラクトースのような、1種類以上の生理的に許容されるキャリヤーで希釈して含む。吹送法のための粉末は、例えば、既知作用剤であるナトリウム・クロモグリケートの吹送法のために用いられるようなターボ吸入器で用いるために、例えば1〜50mgの有効成分を含有して、カプセルに保持されるのが好都合である。
【0112】
吸入による投与のための組成物は、微細固体又は液体小滴を含有するエアロゾールとして有効成分を分配するように用意された、慣用的な加圧エアロゾールの形態であることができる。例えば、揮発性のフッ素化炭化水素又は炭化水素のような、慣用的なエアロゾール噴射剤を用いることができ、エアロゾール・デバイスは、定量(metered quantity)の有効成分を分配するように用意されるのが好都合である。
【0113】
製剤のさらなる情報に関しては、Chapter25.2 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990が参照される。
【0114】
単一投与形を製造するために1種類以上の賦形剤と組み合わされる有効成分量は、治療される宿主及び特定の投与経路に依存して、必然的に変化する。例えば、ヒトへの経口投与のために意図された製剤は、一般に、例えば、0.5mg〜2gの活性剤化合物を、組成物全体の約5〜約98重量%の範囲内でありうる、適当な便宜的量の賦形剤と混合して含有する。投与単位形は、一般に、約1mg〜約500mgの有効成分を含有する。投与経路及び投与計画に関するさらなる情報に関しては、Chapter25.3 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990が参照される。
【0115】
式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物の、治療又は予防のための投与量のサイズは、医学の周知の原理に従って、容態の性質及び重症度、動物又は患者の年齢及び性別並びに投与経路に応じて当然変化する。
【0116】
治療又は予防のために、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物を用いる場合には、例えば0.5mg〜75mg/体重kgの範囲内の1日量が、必要な場合には分割量で投与されて受容されるように、一般に投与される。一般に、非経口経路が用いられる場合には、比較的低い投与量が投与される。したがって、例えば、静脈内投与のためには、例えば0.5mg〜20mg/体重kgの範囲内の投与量が一般に用いられる。しかし、静脈内投与のためには、典型的に、本発明の化合物の患者当り約10mg〜500mgの静脈内投与量が好ましい。
【0117】
本発明の化合物は、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するために用いられる、他の薬物及び療法と組み合わせて用いることもできる。このような疾患状態の例は、癌、糖尿病、乾癬、リウマチ様関節炎、Kaposi肉腫、血管腫、急性及び慢性腎症、アテローマ、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性炎症、子宮内膜症、不正子宮出血、及び網膜血管増殖を伴う眼病を包含する。
【0118】
一定投与量として製剤化された場合に、このような複合製品は、本明細書に記載した投与量範囲内の本発明の化合物と、認可された投与量範囲内の他の製薬的活性剤とを用いる。複合製剤が不適当である場合には、連続使用が考慮される。
【0119】
本発明の第10特徴によると、1回量を投与される場合よりも大きい抗腫瘍効果を生じる分割量(スプリット投与量(split doses))としても知られる)で投与される場合の、好ましくは薬剤組成物の形態での、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を提供する。
【0120】
抗腫瘍効果は、非限定的に、腫瘍増殖の阻害、腫瘍増殖の遅延、腫瘍の後退、腫瘍の収縮、治療停止時の腫瘍の再増殖までの時間の延長、疾患進行の減速を包含する。充実性腫瘍を包含する癌の治療を必要とする、例えばヒトのような温血動物に本発明の治療方法を投与する場合に、前記治療方法が、例えば、抗腫瘍効果の程度、反応速度、疾患進行の時間及び生存率の1つ以上で評価して、効果を生じることが期待される。
【0121】
本発明の第10特徴の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物に脈管損傷効果を生じる方法であって、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の有効量を、好ましくは薬剤組成物として、分割投与量で前記動物に投与することを含む方法を提供する。
【0122】
本発明の第10特徴の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物における充実性腫瘍を包含する癌の治療方法であって、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の有効量を、好ましくは薬剤組成物として、分割投与量で前記動物に投与することを含む方法を提供する。
【0123】
本発明の第10特徴の他の態様によると、ヒト又は動物の身体の治療方法に療法によって用いるために、一緒に合計して総1日量になる分割投与量で投与するための、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の投与量の2つ以上の画分を、好ましくは薬剤組成物として含む薬剤を提供する。
【0124】
本発明の第10特徴の他の態様によると、一緒に合計して総1日量になる分割量で投与するための、好ましくは薬剤組成物としての式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の2つ以上の投与量画分(two or more fractions of doses)を含むキットを提供する。
【0125】
本発明の第10特徴の他の態様によると、
(a)分割量で投与するための単位投与形としての、一緒に合計して総1日量になる、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の2つ以上の投与量画分;
(b)前記投与形を含有するための容器手段
を含むキットを提供する。
【0126】
本発明の第10特徴の他の態様によると、
(a)単位投与形として、賦形剤又はキャリヤーと一緒にした、合計して総1日量になる、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の2つ以上の投与量画分;及び
(b)前記投与形を含有するための容器手段
を含むキットを提供する。
【0127】
本発明の第10特徴の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物における脈管損傷効果を生じるために用いるための、分割量で投与する薬剤の製造への式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0128】
本発明の第10特徴の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物において抗癌効果を生じるために用いるための、分割量で投与する薬剤の製造への式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0129】
本発明の第10特徴の他の態様によると、例えばヒトのような温血動物において抗腫瘍効果を生じるために用いるための、分割投与量で投与する薬剤の製造への式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0130】
スプリット投与量とも呼ばれる分割投与量は、任意の1日間(例えば、真夜中から真夜中までの24時間)に、例えばヒトのような温血動物に投与される総投与量が、総投与量の2つ以上の画分に分割されて、これらの画分が0時間を超えて約10時間まで、好ましくは約1時間〜約6時間、より好ましくは約2時間〜約4時間の時間を各画分間において投与されることを意味する。総投与量の画分は、ほぼ等しいものでも、等しくないものでもよい。
【0131】
総投与量を、ほぼ等しい又は等しくないのいずれでもよい2つの部分に分割することが好ましい。
投与間の時間間隔は、例えば、約1時間、約1.5時間、約2時間、約2.5時間、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間及び約6時間から選択される。
【0132】
投与間の時間間隔は、0分間を超えて600分間まで、好ましくは45分間〜375分間(375分間を含む)の任意の数分間(非整数分間を包含する)でありうる。2回投与量より多くが投与される場合には、各投与間の時間間隔は、ほぼ等しい又は等しくないのいずれでもよい。
【0133】
2回投与量を、それらの間に1時間以上から6時間未満までの時間間隔で投与することが好ましい。
2回投与量を、それらの間に2時間以上から5時間未満までの時間間隔で投与することがより好ましい。
【0134】
2回投与量を、それらの間に2時間以上から4時間以下までの時間間隔で投与することがさらにより好ましい。
詳しくは、総投与量を、ほぼ等しい又は等しくないのいずれでもよい2つの部分に分割して、これらの投与間に約2時間以上〜約4時間以下の時間間隔を置く。
【0135】
より詳しくは、総投与量を、ほぼ同じでありうる2つの部分に分割して、これらの投与間に約2時間以上〜約4時間以下の時間間隔を置く。
疑いを起こさせないために、時間の記載における“約(about)”なる用語は、記載された時間±15分間を意味する、したがって、例えば、約1時間は45分間〜75分間を意味し、約1.5時間は75〜105分間を意味する。他の箇所では、“約”なる用語は、その通常の辞書的意味を有する。
【0136】
式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)又は式(VIII)で示される化合物は、主として、温血動物(ヒトを包含する)に用いるための治療剤として価値があるが、これらはさらに、脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減することが必要であるときにも、有用でありうる。したがって、これらは、新規な生物学的試験の開発に及び新規な薬理学的作用剤の探求に用いるための薬理学的ツールとして有用である。
【0137】
生物学的アッセイ
コルヒチン結合部位競合アッセイ・キット
脈管損傷活性のインジケータであるチューブリン上のコルヒチン結合部位に特異的に結合するリガンドの能力を、“Cytoskeleton”(1650 Filmore St.#240,Denver,CO80206,U.S.A.)からのサイズ排除クロマトグラフィーアッセイ・キット(キットのカタログ番号:BK023)を用いて評価した。
次の試薬を用いた:
最終反応ミックス中にpH6.9で0.1mM GTP、0.5mM MgCl2、0.5mM EGTA、40mM PIPESバッファーを生じるためのチューブリン・バッファー;
チューブリン・バッファー中に1mg/mlでのウシ脳からの精製チューブリン・タンパク質;
チューブリン・バッファー中の0.02mM蛍光コルヒチン[FITC(蛍光イソチオシアネート)標識済み];
チューブリン・バッファー中の2mMコルヒチン;
チューブリン・バッファー中の0.2mMビンブラスチン;及び
G−25SephadexTMFine−粒度34〜138μm。
【0138】
反応は次のように行なった:
試験化合物8μl(DMSO中に溶解)に、チューブリン150μlを穏やかに混合した。次に、これを37℃において30分間インキュベートした。次に、蛍光コルヒチン4μlを加え、インキュベーション・ミックスを5秒間渦流させてから、37℃においてさらに30分間インキュベートした。反応インキュベーションの終了時に、サイズ排除クロマトグラフィーを行なって、蛍光コルヒチンが結合したチューブリンを遊離の結合していないコルヒチンから分離した。試験化合物が、蛍光コルヒチンの結合を阻害する場合には、減少したシグナルが測定され、該化合物はコルヒチン部位結合部分として確認される。
【0139】
クロマトグラフィーは、G−25SephadexTMFineスラリー3mlを充填したクロマトグラフィーカラムを用いて、次のように行なった。インキュベーション混合物を該カラム上にピペットで載せ、160μlの12溶出物までを回収した。チューブリン含有フラクションの、485nmにおいて励起し、535nmにおいて発光する蛍光を分光光度計で検出した。インキュベーション混合物中に試験化合物8μlの代わりに、DMSO 8μl(陰性対照)及びコルヒチンストック8μl(陽性競合対照)を用いて、対照インキュベーションも行なった。
【0140】
非標識コルヒチン又は試験化合物のいずれかによるコルヒチン結合の競合度を、DMSO陰性対照に比較して算出した。
式(I)化合物は、脈管損傷剤及び脈管損傷剤のプロドラッグを包含する。脈管損傷剤のプロドラッグは、in−vivoで分解されると考えられる。理論的な考察によって縛られる訳ではないが、これらのプロドラッグは、in−vitroコルヒチン結合部位競合アッセイにおいて、これらの化合物の活性を細胞に基づくアッセイ又はin−vivoで測定する場合に予測されるよりも、低い活性を有すると考えられる。
【0141】
本発明を次に下記の非限定的な実施例で説明する、実施例において、他に指定しない限り、
(i)蒸発は、真空下での回転蒸発によって行い、例えば乾燥剤のような残留固体を濾過によって除去した後に、仕上げ処理を行なった;
(ii)操作は、周囲温度、即ち18〜25℃の範囲内で、例えばアルゴン又は窒素のような不活性ガスの雰囲気中で行なった;
(iii)収率は、例示のためにのみ記載するのであり、必ずしも、達成可能な最大値ではない;
(iv)式Iで示される最終生成物の構造は、核(一般にプロトン)磁気共鳴(NMR)及び質量分析法によって確認し;プロトン核磁気共鳴化学シフト値は、デルタスケールで測定し、ピーク多重度は次のように示す:s,一重;d,二重;t,三重;m,多重;br,幅広;q,四重;quin,五重;
(v)中間体は一般に、完全に特徴付けた訳ではない、純度は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外(IR)又はNMR分析によって評価した;
(vi)フラッシュ・クロマトグラフィーは、シリカ(Merck Keiselgel:Art.9385)上で行なった;
(vii)OASISTMは、平衡比率(balanced ratio)の親油性ジビニルベンゼンと親水性N−ビニルピロリドンとから製造されたマクロ細孔質コポリマーであり、親水性化合物を精製するために用いられる。OASISTMは、下記特許:米国特許第5882521号、米国特許第5976376号、及び米国特許第6106721号に記載されている。OASISTMサンプル抽出製品は、Waters Corporation(Milford,Massachusetts,USA)から入手した。
【0142】
(viii)HP20SS樹脂(DLAION(登録商標)HP20SS)は、Mitsubishi Chemical America Inc.から入手した。
略号
4−ジメチルアミノピリジン DMAP
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩 EDCI
ジメチルスルホキシド DMSO
トリフルオロ酢酸 TFA
N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル) N−FMOC
N−tert−ブトキシカルボニル N−Boc
カリウムtert−ブチラート tBuOK
実施例1
5−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0143】
【化18】
Figure 2004529110
【0144】
50%H2SO4(20ml)及びエタノール(30ml)中の3(1.52g;5.2mmol)及び亜鉛(1.38g;21mmol)の懸濁液を100℃において10時間加熱した。エタノールの蒸発後に、混合物をAcOEtで抽出し、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/EtOH(96/4)で溶出して、5−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:31%
【0145】
【化19】
Figure 2004529110
【0146】
出発物質は次のように調製した:
【0147】
【化20】
Figure 2004529110
【0148】
THF(70ml)中のt−BuOK(6.73g;60mmol)の懸濁液をアルゴン下で−40℃に冷却し、THF(30ml)中の1(5.78g;25mmol)及びエチルクロロアセテート(3.7g;30mmol)の溶液で処理した。混合物を−40℃で2時間撹拌した。HCl(2N;40ml)を加えて、混合物を周囲温度において15分間撹拌して、AcOEt/H2Oで抽出した。有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(90/10)で溶出して、2を得た。
収率:33%
【0149】
【化21】
Figure 2004529110
【0150】
ジオキサン(25ml)中の2(2.61g;8.2mmol)の溶液をNaOH(2N,5.4ml)で、周囲温度において5時間処理した。この溶液を6N HClによってpH2に酸性化して、AcOEtで抽出し、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/EtOH(96/4)で溶出して、3を得た。
収率:64%
【0151】
【化22】
Figure 2004529110
【0152】
実施例2
5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0153】
【化23】
Figure 2004529110
【0154】
AcOH(10ml)中の5(0.4g;1.1mmol)の溶液に、Fe(0.387g;6.9mmol)を加えた。この混合物を80℃において30分間加熱し、蒸発乾固させた。残渣を水中に入れた。この溶液を飽和NaHCO3によってpH7.5に調節し、AcOEtで抽出した。残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(97/3)で溶出して、5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:41%
【0155】
【化24】
Figure 2004529110
【0156】
出発物質5は、実施例1に記載したように、4から調製した。
収率:28%
【0157】
【化25】
Figure 2004529110
【0158】
実施例3
5−(4−アミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0159】
【化26】
Figure 2004529110
【0160】
これは、実施例2に記載したように、但し、5の代わりに7を用いて調製した。
収率:14%
【0161】
【化27】
Figure 2004529110
【0162】
出発物質7は、5に関して実施例2に記載したように、6から出発して調製した。
【0163】
【化28】
Figure 2004529110
【0164】
実施例4
5−(4−N−グルタミニルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0165】
【化29】
Figure 2004529110
【0166】
CH2Cl2(1ml)中に溶解した10(0.2g;0.47mmol)の溶液を、ジオキサン(2.5ml)中のHCl(20%)の溶液で処理した。周囲温度で2時間撹拌した後に、混合物を蒸発させ、HP20SS樹脂上で精製し、水で溶出して、5−(4−N−グルタミニルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:81%
【0167】
【化30】
Figure 2004529110
【0168】
出発物質は次のように調製した:
【0169】
【化31】
Figure 2004529110
【0170】
CH2Cl2(7ml)中の5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(実施例2)(0.24g;1mmol)、8(0.638g;1.5mmol)、EDCI(0.288g;1.5mmol)及びDMAP(0.005g;0.02mmol)の溶液を、アルゴン下で2時間撹拌した。この混合物をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(98/2)で溶出して、9を得て、これをCHCl3(3.5ml)中に再溶解して、ピペリジン(1ml)で処理した。1時間30分撹拌した後に、混合物を水で希釈し、CH2Cl2で抽出した。有機相をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(95/5)で溶出して、10を得た。
収率:47%
【0171】
【化32】
Figure 2004529110
【0172】
実施例5
5−(4−N−セリルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0173】
【化33】
Figure 2004529110
【0174】
CH2Cl2(2ml)中の12(0.21g;0.49mmol)の溶液を、HCl/ジオキサン(2.4N;2ml)の溶液で処理した。周囲温度において2時間30分撹拌した後に、混合物を蒸発乾固させた。残渣を水、DMF中に入れ、0.5N NaOHでpH7.5に中和した後に、HP20SS樹脂上で精製した。CH3CN/H2O(50/50)で溶出した後に、適当なフラクションをpH3に酸性化し、凍結乾燥させて、5−(4−N−セリルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
を得た。
収率:64%
【0175】
【化34】
Figure 2004529110
【0176】
出発物質は次のように調製した:
【0177】
【化35】
Figure 2004529110
【0178】
CH2Cl2(5ml)中の5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(実施例2)(0.24g;1mmol)、11(0.267g;1mmol)、EDCI(0.346g;1.8mmol)及びDMAP(0.020g;0.16mmol)の溶液を、アルゴン下で一晩撹拌した。混合物をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/MeOH(97/3)で溶出して、12を得た。
収率:50%
【0179】
【化36】
Figure 2004529110
【0180】
実施例6
5−(4−N−グリシルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0181】
【化37】
Figure 2004529110
【0182】
CH2Cl2(2ml)中の14(0.681g;1.71mmol)の溶液を、HCl/ジオキサン(2.4N;6ml)の溶液で処理した。この混合物を周囲温度で1時間撹拌し、蒸発させた。残渣をDMF/H2O中に入れ、2N NaOHでpH7に中和し、逆相シリカ上で精製し、CH3CN/H2Oの勾配で溶出した。適当なフラクションを2N HClでpH3.2に酸性化し、凍結乾燥させて、5−(4−N−グリシルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:43%
【0183】
【化38】
Figure 2004529110
【0184】
出発物質は、化合物12に関して記載したように、但し、11の代わりに13を用いて調製した。
収率:85%
【0185】
【化39】
Figure 2004529110
【0186】
実施例7
5−(4−N−グルタミニルアミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0187】
【化40】
Figure 2004529110
【0188】
この化合物は、実施例4に記載したように(10の代わりに18を用いる)調製した。
収率:70%
【0189】
【化41】
Figure 2004529110
【0190】
出発物質は、実施例3化合物から出発して、実施例4に記載したように調製した。
【0191】
【化42】
Figure 2004529110
【0192】
実施例8
5−(4−ヒドロキシフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0193】
【化43】
Figure 2004529110
【0194】
5−(4−ヒドロキシフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンは、実施例1に記載したように調製した。
収率:30%
【0195】
【化44】
Figure 2004529110
【0196】
出発物質は、次のように調製した:
【0197】
【化45】
Figure 2004529110
【0198】
アルゴン下、−40℃におけるTHF(300ml)中のt−BuOK(22.44g;0.2mmol)の懸濁液に、THF(100ml)中の4−フルオロニトロベンゼン(14.1g;0.1mmol)及びエチルクロロアセテート(14.7g;0.12mmol)の溶液を加えた。−40℃における1時間後に、混合物を−5℃に温度上昇させ、2N HCl(200ml)を加えた。AcOEt/H2Oによる抽出後に、有機相をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEtによって溶出して、20を得た。
【0199】
【化46】
Figure 2004529110
【0200】
N−メチルピロリドン(20ml)中の20(2.27g;0.01mmol)、K2CO3(2.07g;0.01mmol)、4−メルカプトフェノール(1.5g;0.01mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、80℃において3時間加熱した。AcOEt/H2Oによる抽出後に、有機相をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(75/25)で溶出して、19を得た。
収率:81%
【0201】
【化47】
Figure 2004529110
【0202】
実施例9
6−ベンジルオキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0203】
【化48】
Figure 2004529110
【0204】
6−ベンジルオキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンは、実施例2に記載したように、但し、5の代わりに23を用いて調製した。
収率:54%
【0205】
【化49】
Figure 2004529110
【0206】
出発物質は、次のように調製した:
【0207】
【化50】
Figure 2004529110
【0208】
DMSO(40ml)中のNaH60%(0.91g;22.8mmol)の懸濁液に、ジエチルマロネート(3.78g;23.6mmol)をアルゴン雰囲気下で滴加した。この混合物を80℃において20分間加熱した。冷却後に、DMSO(10ml)中に溶解した21(2.7g;10mmol)を加えた。この混合物を100℃において20時間加熱し、酢酸(1.4ml)を加え、混合物をCH2Cl2/0.5N HClで抽出した。有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(80/20)で溶出して、22を得た。
収率:68%
【0209】
【化51】
Figure 2004529110
【0210】
DMSO(30ml)及びH2O(0.13ml)中の22(2.73g;7mmol)及びLiCl(0.6g;14mmol)の溶液を、80℃において一晩加熱した。混合物をAcOEt/飽和NaClで抽出して、有機相の蒸発後に油状物として23を得て、これをさらに精製せずに用いた。
収率:32%
【0211】
【化52】
Figure 2004529110
【0212】
実施例10
6−(3−アミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0213】
【化53】
Figure 2004529110
【0214】
MeOH(3ml)及び12N HCl(1ml)中の24(0.129g;0.454mmol)及びFe(0.127g;2.27mmol)の混合物を、80℃において1時間30分加熱した。蒸発させ、水で希釈した後に、混合物を飽和NaHCO3でpH7.5に中和して、AcOEtで抽出した。有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(50/50)で溶出して、蒸発させた後に、油状物を得て、これをエーテル及びペンタンと共に磨砕して、6−(3−アミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを固体として得た。
収率:30%
【0215】
【化54】
Figure 2004529110
【0216】
出発物質は、次のように調製した:
【0217】
【化55】
Figure 2004529110
【0218】
DMF(4ml)中の26(0.224g;1.5mmol)、K2CO3(0.228g;1.65mmol)及び25(0.558g;1.95mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下で2日間撹拌した。混合物をH2O/AcOEtで抽出し、有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(30/70)で溶出して、24を得た。
収率:40%
【0219】
【化56】
Figure 2004529110
【0220】
実施例11
5−(3−N−グルタミニルアミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0221】
【化57】
Figure 2004529110
【0222】
5−(3−N−グルタミニルアミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを、実施例4に記載したように、27から出発して調製した。
収率:42%
【0223】
【化58】
Figure 2004529110
【0224】
出発物質は、実施例4において10に関して記載したと同じ方法を用いて、但し、6−(3−アミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(実施例10)から出発して調製した。
【0225】
【化59】
Figure 2004529110
【0226】
実施例12
6−ベンジルオキシ−N−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0227】
【化60】
Figure 2004529110
【0228】
アセトン(5ml)中の6−ベンジルオキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(実施例9)(0.12g;0.5mmol)、K2CO3(0.07g;0.5mmol)及びCH3I(0.031ml)の混合物を、アルゴン雰囲気下で6時間還流させた。蒸発乾固させた後に、残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(60/40)で溶出して、6−ベンジルオキシ−N−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:31%
【0229】
【化61】
Figure 2004529110
【0230】
実施例13
4−ベンジルオキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0231】
【化62】
Figure 2004529110
【0232】
−70℃においてCH2Cl2(37ml)中の塩素(1.47g;0.021mmol)の溶液に、アルゴン下で、CH2Cl2(10ml)中のエチルメチルチオアセテート(2ml;0.021mmol)を加えた。5分間撹拌した後に、CH2Cl2(40ml)中に溶解した29(8.35g;0.042mmol)を滴加した。この混合物を−70℃において1時間撹拌し、トリエチルアミン(4.68ml;0.034mmol)を加えた。30分間後に、混合物を抽出し、有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/AcOEt(90/10)で溶出して、30と31との混合物を副生成物として得た。
【0233】
EtOH(20ml)中に溶解した30と31との混合物(0.74g;2.59mmol)をNi Raney(2g)で室温において2時間処理した。触媒を濾別した後に、濾液を蒸発させ、残渣をフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/AcOEt(60/40)で溶出して、4−ベンジルオキシ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
【0234】
【化63】
Figure 2004529110
【0235】
実施例14
5−(4−ホスホノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
【0236】
【化64】
Figure 2004529110
【0237】
CH2Cl2(15ml)中の32(0.275g;0.6mmol)及びTFA(1.5ml)の溶液を、0℃において10分間、及び室温において15分間撹拌した。蒸発乾固させた後に、残渣をOASIS樹脂上で精製して、CH3CN/H2O(0〜30%)の勾配で溶出して、5−(4−ホスホノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを得た。
収率:63%
【0238】
【化65】
Figure 2004529110
【0239】
出発物質は、次のように調製した:
【0240】
【化66】
Figure 2004529110
【0241】
DMF(2ml)及びTHF(2ml)の混合物中の5−(4−ヒドロキシフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(実施例8)(0.257g;1mmol)及び1H−テトラゾール(0.21g;3mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下でジ−tert−ブチルジエチルホスホロアミダイト(560μl;2mmol)を加えた。1時間撹拌した後に、混合物を−70℃に冷却し、ペルオキシフタル酸マグネシウム(0.544g;1.1mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を−70℃において1時間撹拌し、飽和NaHCO3(15ml)を加えた。15分間後に、混合物をAcOEtで抽出した。有機相を蒸発させ、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製し、CH2Cl2/EtOH(98/2)で溶出して、Iを得た。
収率:61%
【0242】
【化67】
Figure 2004529110

Claims (20)

  1. 脈管形成の症状及び/又は脈管形成に関連した如何なる疾患状態をも抑制する及び/又は後退させる及び/又は軽減するための薬剤の製造への式(I):
    Figure 2004529110
    で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用、上記式において、
    Xは、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O2)−、−N(R5)−、−C(O)−、−C(O)N(R5)−、−N(R5)C(O)−、−S(O2)N(R5)−又は−N(R5)S(O2)−から選択される;
    1は、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、−OPO32、C1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシから独立的に選択され、この場合、該アミノ基はアミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基は任意にエステル化される;
    2は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
    3は、水素、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C4アルキル、シアノ、シアノC1−C4アルキル、カルボキシ、カルボキシC1−C4アルキル、C1−C4アルカノイル、C1−C4アルカノイルC1−C4アルキル、カルバモイル、カルバモイルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシカルボニルアミノ、アミノ、N−C1−C4アルキルアミノ、N,N−ジC1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキル、N−C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、N,N−ジC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ウレイド、又はC1−C4アルキルウレイレノから選択される;
    4は、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はハロから独立的に選択される;
    5は、水素又はC1−C4アルキルから選択される;
    nは、0又は1である;
    pは、0、1、2又は3である;
    qは、0、1又は2である。
  2. Xが、−O−、−S−、−S(O)−又は−S(O2)−である、請求項1記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  3. 3が、水素である、請求項1又は請求項2に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  4. 1が、アミノ、ヒドロキシ、−OPO32、又はC1−C4アルコキシであり、該アミノ基が、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基が、任意にエステル化される、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  5. 1が、アミノ酸残基によって置換されたアミノであるか、又はエステル化されたヒドロキシ基である、請求項4記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  6. 1が、アミノ酸残基によって置換されたアミノであり、該アミノ酸残基が、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アルギニン、グリシン、アラニン、β−アラニン又はリシンに由来するものである、請求項5記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  7. 1が、C1−C4アルコキシである、請求項4記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  8. 式(IIa):
    Figure 2004529110
    で示される化合物、又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の薬剤としての使用、上記式において、n、q、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、請求項1で定義した通りであり;pは1、2又は3である;但し、
    (i)pが1であるときに、R1はハロ及びメチルではありえず;pが2であるときに、(R1pはジハロ及びジメチルではありえない;
    (ii)Xが−S(O2)N(R5)−、−N(R5)S(O2)−、−N(R5)C(O)−又は−C(O)−であり、nが0又は1であり、R2が水素であり、R3が水素であり、qが0又はqが1であり、R4が5−クロロであり、R5が水素であるときに、(R1pは、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、4−ニトロ、4−ヒドロキシ、4−アミノ、3−クロロ−4−メトキシ、及び3−クロロ−4−エトキシではありえない;並びに
    (iii)Xがオキシインドール環の7位置に結合し、Xが−O−であり、nが0であり、R2が水素であり、R3が水素又はメチルであり、qが0であるときに、(R1pは、2−メトキシ、2−アミノ及び3,4,5−トリメトキシではありえない。
  9. 請求項8で定義した通りの式(IIa)で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  10. 式(III):
    Figure 2004529110
    [式中、Xは、−S−、−S(O)−又は−S(O2)−から選択され;R1、R2、R3、R4、n、p及びqは、請求項1で定義した通りである]
    で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物、但し、下記化合物は除外する:
    7−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(2−クロロフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(4−クロロフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(ベンジルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(フェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(2−クロロフェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(4−クロロフェニルスルフィニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    7−(フェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
    7−(4−クロロフェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン。
  11. 式(V):
    Figure 2004529110
    で示される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物、上記式において、
    1、R2、R3、R4、R5、n、p及びqは請求項1で定義した通りである、但し、
    (i)−(CH2nO−がオキシインドール環の4位置に結合し、nが0であり、pが0であり、R2及びR3がそれぞれ独立的に水素であり、qが1であるときに、R4は7−クロロではありえない;
    (ii)−(CH2nO−がオキシインドール環の5位置に結合し、nが0又は1であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ及び4−クロロではありえない;
    (iii)−(CH2nO−がオキシインドール環の6位置に結合し、nが1であり、pが0であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが1であるときに、R4は5−メトキシではありない;並びに
    (iv)−(CH2nO−がオキシインドール環の7位置に結合し、nが0又は1であり、R2が水素又はメチルであり、R3が水素であり、qが0であるときに、pは0ではありえず、(R1pは2−クロロ、2−フルオロ、2−アミノ、2,6−ジクロロ及び3,4,5−トリメトキシではありえない。
  12. 3が水素である、請求項9又は請求項10に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  13. 1が、アミノ、ヒドロキシ、−OPO32又はC1−C4アルコキシであり、この場合、該アミノ基が、アミノ酸残基によって任意に置換され、該ヒドロキシ基が、任意にエステル化される、請求項9〜11のいずれかに記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  14. 1が、アミノ酸残基によって置換されたアミノ又はC1−C4アルコキシである、請求項13記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  15. 1が、アミノ酸残基によって置換されたアミノであり、該アミノ酸残基が、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アルギニン、グリシン、アラニン、β−アラニン又はリシンに由来するものである、請求項14記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  16. 1がC1−C4アルコキシである、請求項13記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  17. 5−(フェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−アミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−アミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−ヒドロキシフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
    6−(3−アミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−N−グルタミニルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−N−セリルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−N−グリシルアミノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(4−N−グルタミニルアミノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
    5−(3−N−グルタミニルアミノベンジルオキシ)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;及び
    5−(4−ホスホノフェニルスルファニル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
    から選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物。
  18. 請求項9〜17のいずれかに記載の化合物又はその製薬的に受容される塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物を、製薬的に受容される希釈剤又はキャリヤーとの混合物として含む薬剤組成物。
  19. 温血動物における抗腫瘍効果の発生に用いるために分割投与量で投与される薬剤の製造への、請求項1で定義された式(I)化合物又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の使用。
  20. 式(I)化合物(式中、n、p、q、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、他に指定しない限り、請求項1で定義した通りである)又はその塩、プロドラッグ若しくは溶媒和物の調製方法であって、
    (a)Xが−O−、−S−又は−N(R5)−である式(I)化合物のためには、式(A)で示される化合物を、式(B)で示される化合物と反応させる工程;
    Figure 2004529110
    (b)R2が水素である式(I)化合物のためには、R6が水素又はアルキル鎖である式(C)で示される化合物を還元する工程;
    Figure 2004529110
    (c)R2がC1−C4アルキルである式(I)化合物のためには、R2が水素である式(I)化合物を適当なアルキルハライドと反応させる工程;
    (d)R2が水素であり、R3が水素である式(I)化合物のためには、式(D)で示される化合物をアルキルチオアセテートと反応させ、その後に還元する工程;
    Figure 2004529110
    (e)Xが−S(O2)N(R5)−である式(I)化合物のためには、式(E)で示される化合物を、式(F)で示されるアミンと反応させる工程;
    Figure 2004529110
    (f)Xが−N(R5)S(O2)−である式(I)化合物のためには、式(G)で示されるアミンを、式(H)で示される化合物と反応させる工程;
    Figure 2004529110
    (g)Xが−S(O)−、−S(O2)−である式(I)化合物のためには、式(J)で示される化合物を酸化する工程
    Figure 2004529110
    を含み、その後に、必要な場合には、
    (i)式(I)化合物を、他の式(I)化合物に転化させる工程;
    (ii)任意の保護基を除去する工程;
    (iii)塩、プロドラッグ又は溶媒和物を形成する工程
    を含む前記方法。
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