JP2002118467A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路

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JP2002118467A
JP2002118467A JP2000310652A JP2000310652A JP2002118467A JP 2002118467 A JP2002118467 A JP 2002118467A JP 2000310652 A JP2000310652 A JP 2000310652A JP 2000310652 A JP2000310652 A JP 2000310652A JP 2002118467 A JP2002118467 A JP 2002118467A
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Katsumasa Nishii
克昌 西井
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングゲート遅延回路を用いたA/D変換回
路において、A/D変換すべき電圧信号に対するA/D
変換結果のデジタルデータの非直線性誤差の低減を図
り、また電圧レベルの切り替わる複数の電圧信号のA/
D変換を高速にできるようにする。 【解決手段】 反転回路をリング状に接続してなるリン
グゲート遅延回路10では、A/D変換すべき電圧信号
Vinが電源電圧として印加され、その電圧信号Vinの大
きさに応じて、反転回路のリングを周回するパルス信号
の周回時間が変化する。このリングゲート遅延回路10
からの出力に基づき、このリングゲート遅延回路10内
を周回するパルス信号の周回数、及び周回位置を符号化
する符号化処理ブロック3を、電圧信号Vinとは異なる
一定電圧にて駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログの電圧信
号の信号レベル或いは連続して入力される二つのパルス
の時間間隔を二進数のデジタルデータに数値化するA/
D変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高い電圧分解能が得られるA
/D変換回路として、ΔΣ変調を用いるもの(以下「Δ
Σ方式」という)が知られている。このΔΣ方式のA/
D変換回路は、入力された電圧信号に対する微分や積分
などを行う変調部と、変調部にて得られた1ビットデジ
タル信号を多ビット出力に変換するデジタルフィルタ部
とからなる。
【0003】即ち、ΔΣ方式のA/D変換回路では、デ
ジタル回路と比較して回路の微細化が困難なアナログ回
路を変調部に含んでいるため、集積回路(IC)化した
場合に回路面積を十分に小さくできないという問題があ
った。これに対して、本願出願人は、特開平5−259
907号公報に開示されているように、反転素子をリン
グ状に接続してなるリングゲート遅延回路(RGD)を
利用することにより、アナログ回路部分を持たない高分
解能なA/D変換回路を提案している。
【0004】このA/D変換回路100は、図1に示す
ように、入力パルスPA,PBの位相差を符号化するパ
ルス位相差符号化回路2と、パルス信号PA,PBを発
生する制御回路4とから構成されている。このうちパル
ス位相差符号化回路2は、一方の入力端にパルス信号P
Aを受けて動作する起動用反転回路としての1個の否定
論理積回路NANDと反転回路としての多数のインバー
タINVとをリング状に連結してなるリングゲート遅延
回路10と、リングゲート遅延回路10内の否定論理積
回路NANDの前段に設けられたインバータINVの出
力レベルの反転回数からリングゲート遅延回路10内で
のパルス信号の周回回数をカウントして二進数のデジタ
ルデータを発生するカウンタ12と、カウンタ12から
出力されるデジタルデータをラッチするラッチ回路14
と、リングゲート遅延回路10を構成する各反転回路
(即ち否定論理積回路NAND及びインバータINV)
の出力を取り込み、その出力レベルからリングゲート遅
延回路10内を周回中のパルス信号を抽出して、その位
置を表す信号を発生するパルスセレクタ16と、パルス
セレクタ16からの出力信号に対応したデジタルデータ
を発生するエンコーダ18と、ラッチ回路14からのデ
ジタルデータを上位ビット,エンコーダ18からのデジ
タルデータを下位ビットとして入力し、下位ビットのデ
ータから上位ビットのデータを減じることによりパルス
信号PA,PBの位相差を表す二進数のデジタルデータ
DO1を生成する信号処理回路19と、信号処理回路1
9にて生成されたデジタルデータDO1を外部に出力す
るデータ出力ライン20とにより構成されている。なお
ラッチ回路14及びパルスセレクタ16は、制御回路4
から出力されるパルス信号PBを受けて動作する。
【0005】このように構成されたパルス位相差符号化
回路2おいて、リングゲート遅延回路10は、制御回路
4から出力されるパルス信号PAがHighレベルになる
と、パルス信号の周回動作を開始し、パルス信号PAが
Highレベルである間パルス信号を周回させる。またその
周回回数は、カウンタ12によりカウントされ、制御回
路4から出力されるパルス信号PBがHighレベルとなっ
た時点で、そのカウント結果がラッチ回路14にラッチ
される。
【0006】一方制御回路4から出力されるパルス信号
PBがHighレベルになると、パルスセレクタ16が、リ
ングゲート遅延回路10内でのパルス信号の周回位置を
検出し、エンコーダ18がその周回位置に対応したデジ
タルデータを発生する。すると信号処理回路19が、エ
ンコーダ18からのデジタルデータとラッチ回路14に
ラッチされたデジタルデータとから、パルス信号PAの
立上がりからパルス信号PBの立上がりまでの時間Tc
に対応した二進数のデジタルデータDO1を生成し、デ
ータ出力ライン20を介して外部に出力する。
【0007】また、リングゲート遅延回路10内の各反
転回路(即ち否定論理積回路NAND及びインバータI
NV)に電源供給を行なうための電源ライン10aに
は、A/D変換すべき電圧信号Vinの入力端子2aが接
続されており、各反転回路には電圧信号Vinが電源電圧
として印加される。
【0008】各反転回路の反転動作時間は、電源電圧に
より変化するため、データ出力ライン20から出力され
るデジタルデータDO1は、電圧信号Vinの電圧レベル
に応じて変化し、上記時間Tcを一定にすれば、電圧信
号Vinに対応したデジタルデータが得られることとな
る。
【0009】そこで、このA/D変換回路100では、
制御回路4を、図2に示す如く、発振器22と、発振器
22からの発振信号CKをカウントするカウンタ24
と、カウンタ24のカウント結果に基づき、図3に示す
如くパルス信号PA,PBを周期的に発生するデコーダ
26とから構成し、パルス信号PAの立上がりからパル
ス信号PBの立上がりまでの時間Tcが常に一定になる
ようにしている。
【0010】その結果、A/D変換回路100によれ
ば、図3(a)に示す如く、電圧信号Vinに対応したデ
ジタルデータDO1がパルス位相差符号化回路2から出
力されることとなり、しかもそのA/D変換動作は、制
御回路4のパルス信号PA,PBの出力周期に対応して
周期的に実行されるため、デジタルデータDO1は、電
圧信号Vinの変化に対応して、値D0,D1,D2…と
して変化することとなる。
【0011】そして、パルス信号PAの立上がりからパ
ルス信号PBの立上がりまでの時間Tcを長くするに従
い、デジタルデータDO1の分解能が高くなる(時間T
cを2倍にすれば、デジタルデータDO1の1ビット当
たりの電圧値は1/2となる)ため、当該A/D変換回
路100の分解能を任意に設定でき、高分解能を簡単に
実現できる。しかも、A/D変換回路100は、アナロ
グ回路部分を持たないため、デジタル回路の微細化技術
の進歩に伴って、回路規模の更なる小型化を期待できる
のである。
【0012】上記の場合は、パルス信号PA,PBをい
ずれも制御信号として利用しているが、図3(b)に示
すように、パルス信号PBのみを制御信号として利用し
てもよい。この場合、パルス信号PBの立ち上がり毎
に、パルス信号PA,PBのパルス間隔TC1,TC
2,…に応じた値が得られるため、直前のパルス信号P
Bの立ち上がり時に得られた値との差分をデジタルデー
タDO1とすればよい。そして、パルス信号PBのパル
ス間隔TD(=TCn−TCn−1)を一定にすれば、
電圧信号Vinに対応したデジタルデータDO1が得られ
ることになり、パルス間隔TDを長くすることにより、
デジタルデータDO1の分解能を高くすることができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平5−259907号公報では、リングゲート遅延回
路10以外の各回路での駆動電圧(VDDL)について
は、特には限定されていないが、通常、図16に示す如
く、リングゲート遅延回路10以外の部分(以下符号化
処理ブロックという)3にも、即ちパルス位相差符号化
回路2の全体に、駆動電圧として電圧信号Vinを印加し
て動作させていた。なお、図16は、パルス位相差符号
化回路2の各部に対する駆動電圧の供給状態を示した説
明図である。
【0014】即ち、リングゲート遅延回路10が出力す
る信号の信号レベルは、電圧信号Vinに応じて変化する
ため、その信号が入力されるカウンタ12やパルスセレ
クタ16での入力信号の信号レベルを識別するためのし
きい値も、電圧信号Vinに応じて変化するようにしてい
るのである。
【0015】しかし、この場合、パルス周回回路10を
構成する否定論理積回路NANDやインバータINVの
遅延時間だけでなく、符号化処理ブロック3での動作、
特にカウンタ12やパルスセレクタ16での信号レベル
の識別動作に基づく遅延時間も電圧信号Vinの影響を受
けて変動する。そして、これら遅延時間は、いずれも電
源電圧(即ち電圧信号Vin)の変化に対して非直線性を
有しているため、電圧信号Vinに対するデジタルデータ
D01の特性は、比較的大きな非直線性を有することに
なる。
【0016】その結果、測定精度を確保しようとした場
合には、ダイナミックレンジ(電圧信号Vinの入力範
囲)が狭い範囲に限られてしまい、用途が限定されてし
まうという問題があった。ここで図17は、A/D変換
回路100を、VDDL=Vinとして動作させ、電圧信
号VinとデジタルデータDO1との関係を測定した結果
を表すグラフである。この測定結果に基づき、非直線性
誤差NLを算出してみると、電圧信号Vinの使用範囲
(FS:フルスケール)を2.0V〜2.2Vに限定し
たとしてもNL=10%程度もあり、何等かの補正を行
わなければ十分なダイナミックレンジと精度とを得られ
ないのである。
【0017】なお、電圧信号Vin=V1〜V2の時の非
直線性誤差NLは、A(Vi)をVin=Vi(i=1,
2)の時の実測値として(1)式にて算出される。
【0018】
【数1】 また、電圧信号Vinがパルス位相差符号化回路2全体の
電源として使用される上述のA/D変換回路100で
は、電圧信号Vinの信号レベルが急激に変化した時に、
電源ラインの持つ容量分等の影響により、パルス位相差
符号化回路2に印加される電源電圧VDDLが安定(V
inに一致)するまでに時間を要する。
【0019】従って、例えば、イメージセンサ等からの
各画素の電圧データをA/D変換する等、短時間の間に
多数の電圧信号を順次切り替えながらA/D変換しなけ
ればならない場合、VDDLとVinとが一致していない
状態(VDDL≠Vin)で測定が行われることになり、
安定した測定値が得られないという問題もあった。
【0020】更に、上述のA/D変換回路100では、
電圧信号Vinを一定にして、パルス信号PA,PB間の
時間間隔を測定することもでき、この場合電圧信号Vin
を変化させることで、時間間隔測定の分解能を変化させ
ることが可能となる。しかし、このように使用する場合
も、電圧信号Vinに対してデジタルデータDO1が非直
線的に変化すると、所望の分解能に調整することが難し
いという問題もあった。
【0021】本発明は、上記問題点を解決するために、
リングゲート遅延回路を用いたA/D変換回路におい
て、A/D変換すべき電圧信号に対するA/D変換結果
のデジタルデータの非直線性誤差の低減を図ること、及
び電圧レベルの切り替わる複数の電圧信号のA/D変換
を高速に行うことができるようにすることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明である請求項1記載のA/D変換回路において、
パルス周回回路では、反転回路が複数個リング状に連結
されているため、例えば起動用反転回路出力がLow レベ
ルであれば、次段の反転回路出力がHighレベルとなり、
更にその次の反転回路出力がLow レベルとなるというよ
うに、各反転回路出力が順次反転し、起動用反転回路に
は、出力信号と同じレベルの信号が入力される。
【0023】従って起動用反転回路が反転動作を停止し
ているときには、起動用反転回路の入・出力が同一レベ
ルとなった状態で安定し、起動用反転回路が反転動作を
開始すると、パルス周回回路を構成する反転回路の連結
段数xと各反転回路での反転動作時間TDとにより決定
される一定時間(x・TD)経過した時点で、起動用反
転回路に出力信号と同様のレベルの信号が入力され、再
び起動用反転回路の出力信号レベルが反転する、といっ
た動作を繰り返す。
【0024】つまり、パルス周回回路内では、起動用反
転回路の動作開始後、上記時間(x・TD)でパルス信
号が一周回し、後段の反転回路と出力レベルが同一とな
っている反転回路の位置がパルス信号の周回位置とな
る。一方、パルス周回回路内の各反転回路の電源ライン
には、電圧信号入力端子を介して、A/D変換すべき電
圧信号が各反転回路の電源電圧として印加されているた
め、この電圧信号の電圧レベルに応じて各反転回路の反
転動作時間TDが変化する。従って、パルス周回回路内
でのパルス信号の周回時間及び周回位置は、電圧信号入
力端子に入力される電圧信号により決定されることとな
る。
【0025】そして当該A/D変換回路においては、カ
ウンタが、パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数
をカウントして、そのカウント結果を二進数デジタルデ
ータとして出力すると共に、周回位置検出手段が、各反
転回路からの出力信号に基づきパルス周回回路内でのパ
ルス信号の周回位置を検出して、その周回位置に応じた
二進数デジタルデータを発生し、データ出力ラインが、
周回位置検出手段からの二進数デジタルデータを下位ビ
ット,カウンタからの二進数デジタルデータを上位ビッ
トとする複数ビットのデジタルデータをA/D変換結果
として出力する。
【0026】またパルス周回回路内での起動用反転回路
と周回位置検出手段の動作タイミングは、制御手段によ
り制御され、この制御手段により、パルス周回回路の周
回動作開始後、周回位置検出手段がパルス信号の周回位
置を検出するまでの時間(サンプリング時間)が、所定
時間に設定される。
【0027】即ち、本発明のA/D変換回路において
は、パルス周回回路内に設けられた反転回路の電源電圧
としてA/D変換の対象となる電圧信号を使用すること
により、パルス周回回路内でのパルス信号の周回時間を
電圧信号により変化させ、パルス周回回路が所定のサン
プリング時間周回動作する間の、パルス周回回路内での
パルス信号の周回回数及び周回位置を検出することによ
り、電圧信号をデジタルデータに変換するようにされて
いる。
【0028】このため、本発明のA/D変換回路では、
電圧信号の微小な変化を数値化することができ、しか
も、アナログ回路を含まず全てがデジタル回路にて構成
されているため、集積(IC)化した場合に回路面積を
小さくできる。そして、特に本発明のA/D変換回路で
は、パルス周回回路以外の各部を、一定電圧にて駆動す
るようにされている。但し、この一定電圧は、カウンタ
や周回位置検出手段でのパルス周回回路からの入力信号
の信号レベルを判定するためのしきい値が、電圧信号が
予め設定された許容動作範囲内で変化した場合に、パル
ス周回回路が出力する信号レベルのローレベルの上限と
ハイレベルの下限との間となるように設定する必要があ
る。
【0029】このように、カウンタや周回位置検出手段
を一定電圧にて駆動すれば、パルス周回回路からの信号
を符号化する際に、電圧信号に対するデジタルデータの
非直線性を増大させてしまうことがなく、その結果、従
来装置と比較してより精度のよいA/D変換結果を得る
ことができ、また、従来と同程度の非直線性誤差を許容
するのであれば、測定可能な電圧信号の範囲(ダイナミ
ックレンジ)を拡大することができる。
【0030】次に請求項2記載のA/D変換回路におい
ては、入力電圧切換手段が、電圧信号入力端子に、A/
D変換用の電圧信号と予め設定された基準電圧信号とを
切り換えて入力し、記憶手段が、入力電圧切換手段によ
って電圧信号入力端子に基準電圧信号が入力されたとき
にデータ出力ラインから出力されるデジタルデータを記
憶し、除算回路が、入力電圧切り換え手段によって電圧
信号入力端子にA/D変換用の電圧信号が入力されたと
きにデータ出力ラインから出力されるデジタルデータ
を、記憶手段に記憶されたデジタルデータにて除算し
て、その除算結果をA/D変換結果を表すデータとして
出力する。
【0031】即ち、請求項1に記載のA/D変換装置に
おいては、電源電圧変化に伴う反転回路の反転動作時間
の変化を利用して電圧信号をデジタルデータに変換する
ため、電源電圧以外の要因(例えば温度変化)によって
反転動作時間が変化すると、電圧信号を正確にデジタル
データに変換することができなくなってしまう。そこで
請求項2に記載のA/D変換装置においては、入力電圧
切換手段によって、電圧信号入力端子にA/D変換用の
電圧信号と基準電圧信号とを切り換えて入力できるよう
にし、電圧信号入力端子に基準電圧信号を入力したとき
に得られるA/D変換結果と電圧信号入力端子にA/D
変換用の電圧信号を入力したときに得られるA/D変換
結果との比をとることにより、電圧信号のA/D変換結
果を補正するようにしている。このため反転回路の反転
動作時間が温度変化等の電源電圧以外の要因によって変
化しても、電圧信号を正確にデジタルデータに変換する
ことが可能となる。
【0032】また次に請求項3記載のA/D変換回路に
おいては、制御回路が、周波数可変発振回路とタイミン
グ設定手段とにより構成されており、タイミング設定手
段が、周波数可変発振回路からの発振信号をカウントし
てそのカウント結果に基づき、パルス周回回路の起動タ
イミング、及び周回位置検出手段の動作タイミングを決
定するようにされている。
【0033】そして入力電圧選択手段が、電圧信号入力
端子に、A/D変換用の電圧信号、A/D変換対象とな
る第1の基準電圧信号、及び第2の基準電圧信号を、選
択的に入力し、第1の記憶手段が、入力電圧選択手段に
よって電圧信号入力端子に第1の基準電圧信号が入力さ
れたときにデータ出力ラインから出力されるデジタルデ
ータを記憶し、第2の記憶手段が、入力電圧選択手段に
よって電圧信号入力端子に第2の基準電圧信号が入力さ
れたときにデータ出力ラインから出力されるデジタルデ
ータを記憶し、発振周波数制御手段が、これら各記憶手
段に夫々記憶されたデジタルデータの偏差を求めて、そ
の偏差が予め設定された所定値となるように周波数可変
発振回路の発振周波数を制御し、偏差算出手段が、入力
電圧選択手段によって電圧信号入力端子にA/D変換用
の電圧信号が入力されたときにデータ出力ラインから出
力されるデジタルデータと第1の記憶手段又は第2の記
憶手段に記憶されたデジタルデータとの偏差を求めて、
その偏差をA/D変換結果を表すデータとして出力す
る。
【0034】即ち、請求項3記載のA/D変換回路にお
いては、電圧信号入力端子に第1の基準電圧信号を入力
したときに得られるA/D変換結果と、電圧信号入力端
子に第2の基準電圧信号を入力したときに得られるA/
D変換結果との偏差が所定値になるように、周波数可変
発振回路の発振周波数を制御することにより、上記のよ
うに反転回路の反転動作時間が温度変化等の電源電圧以
外の要因によって変化しても、第1の基準電圧信号と第
2の基準電圧信号との偏差を表すA/D変換結果が常に
一定値となるようにしている。このため、偏差算出手段
にて得られるデータは、温度変化等の電源電圧以外の要
因による反転回路の反転動作時間の変化に影響されるこ
となく、常に電圧信号に対応した値となる。また偏差算
出手段にて得られるデータの1ビット当たりの電圧分解
能は、各基準電圧信号の電圧差を、発振周波数制御手段
が制御する各基準電圧信号のA/D変換結果の偏差で除
算した値となるため、電圧分解能を任意に設定すること
ができる。
【0035】ところで、上述のように電圧信号がパルス
周回回路にのみ供給されるため、例えば請求項4記載の
ように、信号選択手段が、複数の電圧信号のいずれかを
選択して順次電圧信号入力端子に供給するように構成さ
れている場合でも、選択の切替による電圧信号の信号レ
ベルの急激な変化が、パルス周回回路以外の部分の動作
に影響を与えることがなく、しかもパルス周回回路に印
加される電圧信号の信号レベルも速やかに安定する。
【0036】その結果、本発明のA/D変換回路によれ
ば、イメージセンサのような多数の電圧データを切り換
えて短時間の間に連続してA/D変換する用途での使用
が可能となる。次に請求項5記載のA/D変換回路で
は、パルス周回回路,カウンタ,周回位置検出手段は、
請求項1記載のものと同様に動作する。
【0037】但し、パルス周回回路内の各反転回路の電
源ラインには、電圧印加手段により一定電圧が各反転回
路の電源電圧として印加され、しかも一定電圧の電圧レ
ベルを変化させることができるように構成されている。
つまり、この一定電圧の電圧レベルに応じてパルス周回
回路内でのパルス信号の周回時間が変化するようにされ
ている。
【0038】そして、パルス周回回路の起動タイミング
は開始パルスにより、また周回位置検出手段の動作タイ
ミングは停止パルスにより制御されており、開始パルス
の入力されてから停止パルスが入力されるまでの間のパ
ルス周回回路内でのパルス信号の周回回数を、カウンタ
がカウントして、そのカウント結果を二進数デジタルデ
ータとして出力すると共に、周回位置検出手段が、各反
転回路からの出力信号に基づきパルス周回回路内でのパ
ルス信号の周回位置を検出して、その周回位置に応じた
二進数デジタルデータを発生し、データ出力ラインが、
周回位置検出手段からの二進数デジタルデータを下位ビ
ット,カウンタからの二進数デジタルデータを上位ビッ
トとする複数ビットのデジタルデータをA/D変換結果
として出力する。
【0039】即ち、本発明のA/D変換回路において
は、開始パルスから停止パルスまでの間のパルス周回回
路内でのパルス信号の周回回数及び周回位置を検出する
ことにより、両パルスの時間間隔をデジタルデータに変
換するようにされている。しかも、パルス周回回路内に
設けられた反転回路の電源電圧を変化させ、パルス周回
回路内でのパルス信号の周回時間を変化させることによ
り、測定の分解能を変化させるようにされている。
【0040】そして、特に本発明のA/D変換回路で
は、パルス周回回路以外の各部を、電圧印加手段による
印加電圧とは異なる一定電圧にて駆動するようにされて
いる。但し、この一定電圧は、請求項1記載のものと同
様に、カウンタや周回位置検出手段でのパルス周回回路
からの入力信号の信号レベルを判定するためのしきい値
が、電圧信号が予め設定された許容動作範囲内で変化し
た場合に、パルス周回回路が出力する信号レベルのロー
レベルの上限とハイレベルの下限との間となるように設
定する必要がある。
【0041】このようにした場合、電圧印加手段での印
加電圧に対して時間測定の分解能が直線的に変化するた
め、電圧印加手段による印加電圧を調整することによ
り、時間測定の分解能を精度よく調整することができ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。 [第1実施形態]本実施形態のA/D変換回路は、先に
従来技術の欄にて説明した従来装置とは、電源供給ライ
ンの構成が異なるだけであるため、この構成の相違する
部分を中心に説明する。
【0043】即ち、本実施形態のA/D変換回路1は、
図4に示すように、A/D変換すべき電圧信号Vinを印
加する電圧信号入力端子2aは、電源ライン10aを介
して周回位置検出手段としてのリングゲート遅延回路1
0にのみ接続され、他のカウンタ12,ラッチ回路1
4,パルスセレクタ16,エンコーダ18,信号処理回
路19からなる符号化処理ブロック3には、電源入力端
子2bに接続された電源ライン3aを介して一定の駆動
電圧VDDLを印加するように構成されている。
【0044】なお、駆動電圧VDDLは、電圧信号Vin
が所定の許容範囲(ダイナミックレンジ)内で変動した
時にリングゲート遅延回路10からの出力信号のロウレ
ベルの上限をL,ハイレベルの下限をH(但しL<H)
として、カウンタ12及びパルスセレクタ16が入力信
号の信号レベルを識別するためのしきい値をVthが、こ
のロウレベルの上限Lとハイレベルの下限Hとのほぼ中
間レベル(Vth≒(L+H)/2)となるように設定さ
れている。
【0045】このように構成された本実施形態のA/D
変換回路1aによれば、電圧信号Vinの変動に対して符
号化処理ブロック3の動作特性が変化することがなく、
しかも、電圧信号Vinが上記ダイナミックレンジ内で変
動するのであれば、カウンタ12やパルスセレクタ16
では、リングゲート遅延回路10からの入力信号の信号
レベルを正しく識別することができる。
【0046】つまり、符号化処理ブロック3の駆動電圧
VDDLとして電圧信号Vinを用いていた従来装置と比
較して、デジタルデータDO1に含まれていた符号化処
理ブロック3の動作特性に基づく非線形性が除去される
ことになり、電圧信号Vinに対するデジタルデータDO
1の特性は、非線形性の小さなものとなる。
【0047】その結果、許容誤差が決められている場合
には、より大きなダイナミックレンジを確保でき、ま
た、ダイナミックレンジが決められている場合には、よ
り高精度なA/D変換結果を得ることができる。ここで
図5は、本実施形態のA/D変換回路1において、電圧
信号VinとA/D変換結果であるデジタルデータDO1
との関係を測定した結果を表すグラフである。この測定
結果に基づき、電圧信号Vinのダイナミックレンジを
1.4V〜2.2Vとして非直線性誤差NLを算出して
みると0.26%程度となり、従来装置(ダイナミック
レンジが2.0V〜2.2VでNL≒10%)と比較し
て大幅に改善されている。
【0048】また、本実施形態のA/D変換回路1で
は、特開平5−259907号公報に記載されているよ
うに、電圧信号を増幅するアナログ増幅回路を使用する
ことなく、電圧信号の微小な変化を数値化することがで
きるため、周囲温度が高温であっても正常にA/D変換
を行なうことができる。このため、例えば図6に示す如
く、本実施形態のA/D変換回路1を、センサの信号検
出回路として用いれば、センサの使用範囲を拡大でき
る。なお図6は、電源電圧VCCを受け、物理量(圧力、
加速度、磁界等)が変化すると中点電圧が変化するブリ
ッジ回路を形成するセンシング素子28を用いた検出装
置を表し、その中点電圧を電圧信号VinとしてA/D変
換回路に入力することにより、中点電圧の変化に応じた
デジタルデータDO1が得られることとなる。
【0049】そしてこのようにA/D変換回路1をセン
サの信号検出回路として用いる場合、センシング素子2
8のインピーダンスが大きくてA/D変換回路1の動作
に問題があるときには、一般的なインピーダンス変換回
路(例えば電圧フォロア回路、ソースフォロア回路等)
を、センシング素子28とA/D変換回路1との間に設
ければよい。
【0050】またセンシング素子28として、上記のよ
うなブリッジ回路の代わりに、ホール素子を用い、ホー
ル電圧を電圧信号Vinとすることもできる。また更にA
/D変換回路1から出力されるデジタルデータDO1
は、図7に示す如く、電圧信号Vinの変化に対応して変
化するため、A/D変換回路をセンサの信号検出回路と
して用いる場合、デジタルデータDO1が増加している
ときはHighレベル,減少しているときはLow レベルとな
る信号を出力するような一般的なロジック回路を設ける
ことにより、検出信号の変化に同期したパルス信号を得
るようにすることもできる。
【0051】また、例えば図8に示す如く、複数の電圧
信号S1〜Snのいずれかを順次選択して出力する信号
選択手段としての信号選択回路90を、バッファ回路9
2を介して電圧信号入力端子2aに接続し、複数の電圧
信号S1〜Snを連続してA/D変換するように構成し
てもよい。
【0052】この場合、一定の駆動電圧VDDLが印加
された符号化処理ブロック3は、電圧信号Vinの影響を
受けずに動作するため、信号選択回路90が動作するこ
とにより電圧信号Vinが急激に変化したとしても、安定
したA/D変換結果を得ることができ、例えば、イメー
ジセンサの各画素からの出力信号をA/D変換する装置
として使用することができる。
【0053】ところで、本実施形態のA/D変換回路1
は、リングゲート遅延回路10内の反転回路の反転動作
時間を用いて、電圧信号VinをデジタルデータDO1に
変換するものであるため、上記のように高温使用の際に
も電圧信号VinをデジタルデータDO1に変換すること
はできるものの、温度変化等によって反転回路の反転動
作時間が変化すると、デジタルデータDO1も変化して
しまう。
【0054】このデジタルデータDO1の変化を補正し
て、温度変化等に影響されることなく、常に安定したデ
ジタルデータが得られるようにしたA/D変換回路を、
第2実施形態として以下に説明する。 [第2実施形態]図9は第2実施形態のA/D変換回路
の構成を表す概略構成図である。
【0055】図に示す如く、本実施形態のA/D変換回
路1aは、上記実施形態のパルス位相差符号化回路2と
同様に構成されたパルス位相差符号化回路32と、同じ
く上記実施形態の制御回路4と略同様に構成され、パル
ス信号PA,PBを発生すると共に、パルス信号PB立
ち上げ後の任意のタイミングでレベルが反転する切換信
号SELを発生する制御回路34と、制御回路からの切
換信号SELにより切り換えられて、パルス位相差符号
化回路32の入力端子32aに、A/D変換用の電圧信
号Vinと所定電圧の基準電圧信号VRとの何れか一方を
入力する入力電圧切換手段としての電圧切換スイッチ3
6と、パルス位相差符号化回路32から出力されるデジ
タルデータDO1(DVin又はDR)を記憶する記憶手
段としての2個のレジスタ38,40と、制御回路から
の切換信号SELにより切り換えられて、パルス位相差
符号化回路32から出力される電圧信号Vinに対応した
デジタルデータDVinをレジスタ38に、基準電圧信号
VRに対応したデジタルデータDRをレジスタ40に、
夫々入力するデータ切換スイッチ42と、各レジスタ3
8,40に記憶されたデジタルデータDVin,DRを夫
々受け、電圧信号Vinに対応したデジタルデータDVin
を基準電圧信号VRに対応したデジタルデータVRにて
除算することによりデジタルデータDVinを補正して、
その除算結果(DVin/DR)をデジタルデータDO2
として出力する除算器44と、から構成されている。
【0056】なお、パルス位相差符号化回路32以外の
各部34,36,38,40,42,44は、一定電圧
にて駆動されている。但し、その電圧レベルは、符号化
処理ブロック3の駆動電圧VDDLと同じであっても異
なっていてもよい。このように構成された本実施形態の
A/D変換回路1aにおいては、図10に示す如く、切
換信号SELにより切り換えられる電圧切換スイッチ3
6によって、パルス位相差符号化回路32への入力信号
VD1が、A/D変換用の電圧信号Vinと基準電圧信号
VRとに交互に切り換えられ、パルス位相差符号化回路
32からは、各電圧信号Vin,VRに対応したデジタル
データDVin,DRが交互に出力される。そしてパルス
位相差符号化回路32から交互に出力されるデジタルデ
ータDVin,DRの内、電圧信号Vinに対応したデジタ
ルデータDVinがレジスタ38に、基準電圧信号VRに
対応したデジタルデータDRがレジスタ40に、夫々、
格納され、除算器44から、これらデジタルデータDV
inをデジタルデータDRで除算した結果(DVin/D
R)が、電圧信号VinのA/D変換結果を表すデジタル
データとして出力される。
【0057】このため、本実施形態のA/D変換回路1
aによれば、第1実施形態のA/D変換回路1と同様の
効果が得られるだけでなく、温度変化によってリングゲ
ート遅延回路10内の反転回路(即ち否定論理積回路N
AND及びインバータINV)の反転動作時間が変化し
て、電圧信号Vinを表すデジタルデータDVinが変化し
たとしても、基準電圧信号VRを表すデジタルデータD
Rも同様に変化して、除算器44においてその変動分が
相殺されるため、除算器44から出力されるデジタルデ
ータDO2は、温度変化による反転回路の反転動作時間
の変化の影響を受けることはなく、常に電圧信号Vinに
対応したデジタルデータDO2を得ることが可能とな
る。
【0058】このように第2実施形態では、A/D変換
用の電圧信号Vinと基準電圧信号VRとのA/D変換結
果を表すデジタルデータDVin,DRの比をとることに
より、デジタルデータDVinを補正する回路について説
明したが、次に本発明の第3実施形態として、PLL
(Phase Locked Loop )を用いた自己補正タイプ
のA/D変換回路について説明する。 [第3実施形態]本実施形態のA/D変換回路は、図1
1に示す如く、基準電圧信号として、A/D変換対象と
なる電圧信号Vinの最小値(最小電圧信号)VR1と最
大値(最大電圧信号)VR2の2値を用い、最小電圧信
号VR1のA/D変換結果を表すデジタルデータDR1
と、最大電圧信号VR2のA/D変換結果を表すデジタ
ルデータDR2との差(DR2−DR1)が、温度等の
変化に対して、常に一定(例えば1100−1000=
100)になるように、パルス信号PAの立上がりから
パルス信号PBの立上がりまでの時間TcをPLLによ
り制御して、1ビット当りの電圧分解能を一定に保つこ
とで、電圧信号VinのA/D変換結果を表すデジタルデ
ータDVinを補正するものである。
【0059】即ち、図11において、VR1=4.5
V,VR2=5.5Vとすれば、1ビット当り(LS
B)の電圧値(電圧分解能)は、 LSB=(VR2−VR1)/(DR2−DR4) =1000mV/100=10mV となる。従って、
最小電圧信号VR1と電圧信号Vinとの差をVSとし、
最小電圧信号VR1から最大電圧信号VR2までの電圧
に対してデジタルデータDO1が直線的に変化するとす
ると、電圧信号Vinと最小電圧信号VR1との差電圧
は、 VS=LSB・(DVin−DR1) となり、電圧信号Vinは、 Vin=VR1+LSB・(DVin−DR1) により求めることができる。
【0060】図12はこうした補正動作を実現するため
に構成された第3実施形態のA/D変換回路を表す概略
構成図であり、図13はその動作を表すタイムチャート
である。図に示す如く、本実施形態のA/D変換回路1
bには、上記各実施形態と同様に構成されたパルス位相
差符号化回路52と、制御回路54とが備えられてい
る。
【0061】制御回路54は、発振周波数をデジタル制
御可能なデジタル制御発振回路56と、デジタル制御発
振回路56からの発振信号CKをカウントするカウンタ
58と、カウンタ58のカウント値に基づきパルス信号
PA,PBを発生すると共に、パルス信号PB立ち上げ
後の任意のタイミングで順次3段階に変化する切換信号
SEL3を発生するタイミング設定手段としてのデコー
ダ60とにより構成され、デジタル制御発振回路56の
発振周波数を外部から制御することにより、パルス信号
PA,PBの立上がり間隔Tcを制御できるようにされ
ている。
【0062】また本実施形態のA/D変換回路1bに
は、制御回路54からの切換信号SEL3により切り換
えられて、パルス位相差符号化回路52の入力端子52
aに、A/D変換用の電圧信号Vinと最小電圧信号VR
1と最大電圧信号VR2との何れか一つを入力する入力
電圧選択手段としての電圧切換スイッチ62、パルス位
相差符号化回路32から出力されるデジタルデータDO
1の内、各電圧信号Vin,VR1,VR2に対応したデ
ジタルデータDVin,DR1,DR2を各々記憶する3
個のレジスタ64,66,68、及び、制御回路54か
らの切換信号SEL3により切り換えられて、パルス位
相差符号化回路52から出力されるデジタルデータDO
1を上記各レジスタ64,66,68に順次入力するデ
ータ切換スイッチ70、が備えられている。
【0063】そして、レジスタ66,68に格納された
最小電圧信号VR1と最大電圧信号VR2とに夫々対応
したデジタルデータDR2とDR1との差が常に一定値
DBSに保たれるように、パルス信号PAとパルス信号
PBとの立上がり間隔Tcを制御するために、以下の処
理が行なわれる。
【0064】即ち、まず減算器72により、レジスタ6
6,68に記憶されたデジタルデータDR1とDR2の
差△DR12(=DR2−DR1)を求め、次に減算器
74により、この差△DR12と、パルス信号PAとパ
ルス信号PBとの立上がり間隔Tcを決定する基準デー
タDBSとの差DC1(=DBS−△D12)を求め
る。そしてこの算出結果DC1を、デジタルループフィ
ルタ76に入力して、デジタルループフィルタ76か
ら、DC1から高周波のノイズを除去したデータDC2
を出力させ、加算器78により、このデータDC2と、
デジタル制御発振回路56の発振周波数を決定する制御
データDC3とを加算し、その加算結果を制御データD
C3をストアするレジスタ80に入力することにより、
制御データDC3を補正する。
【0065】この結果、△D12と基準データDBSと
の差DC1が正のときは、現在の制御データDC3に正
のデータDC2が加算されるため、デジタル制御発振回
路56に入力される制御データDC3が増加して、デジ
タル制御発振回路56の発振周波数が上昇し、パルス信
号PAとパルス信号PBとの立上がり間隔Tcが小さく
なる。逆に、△DR12と基準データDBSとの差DC
1が負のときは、現在の制御データDC3に負のデータ
DC2が加算されるため、デジタル制御発振回路56に
入力される制御データDC3が減少して、デジタル制御
発振回路56の発振周波数が減少し、パルス信号PAと
パルス信号PBとの立上がり間隔Tcが大きくなる。
【0066】また次に本実施形態のA/D変換回路1b
では、減算器82により、レジスタ64に記憶された電
圧信号Vinに対応したデジタルデータDVinと、レジス
タ66に記憶された最小電圧信号VR1に対応したデジ
タルデータDR1との差DO3(=DVin−DR1)が
算出され、更に補正用ROM84により、この算出結果
DO3が補正されて、デジタルデータDO4が出力され
る。
【0067】即ち、減算器82は、DVinからDR1を
減じることで、最小電圧信号VR1を基準として、電圧
信号Vinに対応したデジタルデータDO3を求めるため
のものであるが、その算出結果DO3は、リングゲート
遅延回路内の反転回路の特性により、図14に示す如く
電圧信号Vinの変化に対してリニアに変化しないため、
本実施形態では、この特性に対応した補正値を補正用R
OM84内に格納しておき、この補正値によりデジタル
データDO3を補正して、電圧信号Vinの変化に対して
リニアに変化するデジタルデータDO4が得られるよう
にしている。
【0068】なおデジタルデータDO3が電圧信号Vin
の変化に対してリニアに変化しないのは、リングゲート
遅延回路を構成している否定論理積回路NANDやイン
バータINVの遅延時間が、電源電圧の変化に対して1
対1に変化しないためである。
【0069】また、第2実施形態と同様に、パルス位相
差符号化回路52以外の各部は、一定電圧にて駆動され
ており、その電圧レベルは、符号化処理ブロック3の駆
動電圧VDDLと同じであっても異なっていてもよい。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路1b
においては、減算器72,74、デジタルループフィル
タ76、加算器78、レジスタ80、及びデジタル制御
発振回路56により、デジタルPLLを構成し、デジタ
ルデータDR1,DR2の差△D12が基準データDB
S(一定値:100)となるように、制御回路54から
出力されるパルス信号PAとパルス信号PBとの立上が
り間隔Tcを制御している。
【0070】このため温度変化等によりパルス位相差符
号化回路内の反転回路の反転動作時間が変化しても、常
に電圧信号Vinに対応したデジタルデータDO3を得る
ことができる。また本実施形態では、デジタルデータD
O3を補正する補正用ROM84を備えているため、電
圧信号Vinの変化に対して1対1に変化するデジタルデ
ータDO4を得ることができる。
【0071】なお本実施形態では、補正用ROM84
を、電圧信号Vinの変化に対して1対1に変化するデジ
タルデータDO4を得るために使用したが、補正用RO
M84に格納する補正値データを変更することにより、
例えばsin曲線等、デジタルデータDO4の特性を任
意に設定することができる。
【0072】また本実施形態では、制御回路54内の発
振回路に、デジタル制御発振回路56を使用しているた
め、発振回路の発振周波数を制御するための制御信号と
して、デジタルデータをそのまま使用することができ、
回路構成を簡素化できる。つまり、本実施形態のように
PLLを構成する場合、発振回路にアナログの周波数可
変発振回路(VCO)を使用することもできる。しかし
この場合には、制御データDC3をアナログ電圧に変換
するためのD/A変換回路が必要となり、本実施形態の
ように、制御データDC3をそのまま発振回路56に入
力することができない。
【0073】なお発振周波数をデジタル制御可能な発振
回路としては、従来より、水晶発振器等の固定発振器か
らの発振信号を分周・トリガリングする発振回路が知ら
れているが、こうした従来のデジタル制御発振回路で
は、クロック信号を分周することにより所望の発振信号
を得るため、発振周波数が100kHz以下の低周波数
であるため、本願出願人が特願平3−258039号に
より提案したデジタル制御発振回路を使用することが望
ましい。
【0074】つまり、上記提案のデジタル制御発振回路
は、本実施形態のリングゲート遅延回路と同様に多数の
反転回路をリング状に連結したリングオシレータを備
え、リングオシレータ内でのパルス信号の周回回数か
ら、発振信号CKの出力周期を計測することにより、発
振周波数を制御するものであるため、発振信号CKの出
力周期を反転回路の反転動作時間を1単位として制御す
ることができ、発振周波数を数十MHzまで任意の値に
制御できるため、上記実施形態のデジタル制御発振回路
56に適用すれば、パルス信号PAとパルス信号PBと
の立上がりタイミングの制御精度を向上して、電圧信号
Vinをより正確にA/D変換することができるようにな
る。
【0075】なお、本実施形態において、レジスタ66
が第1の記憶手段、レジスタ68が第2の記憶手段、減
算器72,74、デジタルループフィルタ76、加算器
78、レジスタ80が発振周波数制御手段、減算器82
が偏差算出手段に相当する。 [第4実施形態]次に第4実施形態のA/D変換回路に
ついて説明する。
【0076】上記各実施形態では、電圧信号VinをA/
D変換しているが、本実施形態のA/D変換回路は、開
始パルスPAが入力されてから停止パルスPBが入力さ
れるまでの時間間隔をA/D変換するものである。図1
5に示す如く、本実施形態のA/D変換回路1cは、第
1実施形態のA/D変換回路1において、制御回路4の
代わりに開始パルスPA及び停止パルスPBをそれぞれ
入力するための入力端子2c,2dが設けられ、更に、
電圧信号Vinを入力するための電圧信号入力端子2aの
代わりに、リングゲート遅延回路10の電源ライン10
aに供給する電圧レベルを所定の範囲内で調整可能な電
圧印加手段としての分解能調整回路94が接続されてい
る。なお、分解能調整回路94が調整可能な電圧レベル
の範囲は、第1実施形態における電圧信号Vinのダイナ
ミックレンジと同じである。
【0077】このように構成された本実施形態のA/D
変換回路1cでは、開始パルスPAが入力されてから停
止パルスPBが入力されるまでの時間間隔に応じたA/
D変換結果がデジタルデータDO1としてデータ出力ラ
イン20から出力される。そして、分解能調整回路94
の設定電圧を変化させると、リングゲート遅延回路10
でのパルス信号の周回時間が変化し、ひいてはA/D変
換の分解能が変化する。
【0078】そして、分解能調整回路94とは異なる一
定電圧にて符号化処理ブロック3が駆動されていること
により、分解能調整回路94の印加電圧に対して時間測
定の分解能が直線的に変化するため、この印加電圧を調
整することにより、時間測定の分解能を精度よく調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リングゲート遅延回路を用いたA/D変換回
路の構成を表す概略構成図である。
【図2】 制御回路4の構成を表すブロック図である。
【図3】 第1実施形態のA/D変換回路の動作を表す
タイムチャートである。
【図4】 第1実施形態のA/D変換回路の構成及び電
源供給方法を表す説明図である。
【図5】 第1実施形態のA/D変換回路における電圧
信号とA/D変換結果との関係を表すグラフである。
【図6】 A/D変換回路をセンサの信号検出回路とし
て用いた場合の電気回路図である。
【図7】 A/D変換回路をセンサの信号検出回路とし
て用いた場合の信号処理の一例を説明するタイムチャー
トである。
【図8】 第1実施形態の変形例の構成、及び電源供給
方法を表す説明図である。
【図9】 第2実施形態のA/D変換回路の構成を表す
概略構成図である。
【図10】 第2実施形態のA/D変換回路の動作を表
すタイムチャートである。
【図11】 第3実施形態のA/D変換回路の動作原理
を説明する説明図である。
【図12】 第3実施形態のA/D変換回路の構成を表
す概略構成図である。
【図13】 第3実施形態のA/D変換回路の動作を表
すタイムチャートである。
【図14】 第3実施形態のA/D変換回路における補
正用ROMの動作を説明する説明図である。
【図15】 第4実施形態のA/D変換回路の構成、及
び電源供給方法を表す説明図である。
【図16】 従来のA/D変換回路の構成、及び電源供
給方法を表す説明図である。
【図17】 従来装置における電圧信号とA/D変換結
果との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c…A/D変換回路 2,32,52…パルス位相差符号化回路 2a,2b,2c,2d,32a,52a…入力端子 3…符号化処理ブロック 4,34,54…制御回路 10…リングゲート遅延回路 10a…電源ライン 12,24,58…カウンタ 14…ラッチ回路
16…パルスセレクタ 18…エンコーダ 19…信号処理回路 20…デ
ータ出力ライン 22…発振器 26,60…デコーダ 36,62
…電圧切換スイッチ 38,40,64,66,68,80…レジスタ 42,70…データ切換スイッチ 44…除算器 56…デジタル制御発振回路 72,74,82…減
算器 76…デジタルループフィルタ 78…加算器 9
0…信号選択回路 92…バッファ回路 94…分解能調整回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を反転して出力し且つ反転動作
    時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個リング
    状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作を
    外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該
    起動用反転回路の動作開始に伴いパルス信号を周回させ
    るパルス周回回路と、 該パルス周回回路内の各反転回路の電源ラインに接続さ
    れ、A/D変換の対象となるアナログの電圧信号を各反
    転回路の反転動作時間を変化させる目的で印加する電圧
    信号入力端子と、 上記パルス周回回路内での上記パルス信号の周回回数を
    カウントし、該カウント結果を二進数デジタルデータと
    して出力するカウンタと、 上記各反転回路からの出力信号に基づき上記パルス周回
    回路内での上記パルス信号の周回位置を検出し、該周回
    位置に応じた二進数デジタルデータを発生する周回位置
    検出手段と、 上記起動用反転回路を動作させて上記パルス周回回路の
    周回動作を起動し、その後所定時間経過した時点で上記
    周回位置検出手段を動作させる制御手段と、 上記周回位置検出手段からの二進数デジタルデータを下
    位ビット,上記カウンタからの二進数デジタルデータを
    上位ビットとする複数ビットのデジタルデータをA/D
    変換結果として出力するデータ出力ラインと、 を備え、前記電圧信号を、二進数デジタルデータに変換
    するA/D変換回路において、 前記パルス周回回路以外の各部を、一定電圧にて駆動す
    ることを特徴とするA/D変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のA/D変換回路に、更
    に、 上記電圧信号入力端子に、A/D変換用の電圧信号と予
    め設定された基準電圧信号とを切り換えて入力する入力
    電圧切換手段と、 該入力電圧切換手段によって上記電圧信号入力端子に基
    準電圧信号が入力されたときに上記データ出力ラインか
    ら出力されるデジタルデータを記憶する記憶手段と、 上記入力電圧切り換え手段によって上記電圧信号入力端
    子にA/D変換用の電圧信号が入力されたときに上記デ
    ータ出力ラインから出力されるデジタルデータを、上記
    記憶手段に記憶されたデジタルデータにて除算し、該除
    算結果をA/D変換結果を表すデータとして出力する除
    算回路と、 を設けたことを特徴とするA/D変換回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のA/D変換回路におい
    て、 制御回路を、発振周波数を制御可能な周波数可変発振回
    路と、該周波数可変発振回路からの発振信号をカウント
    し、該カウント結果に基づき、上記パルス周回回路の起
    動タイミング、及び上記周回位置検出手段の動作タイミ
    ングを決定するタイミング設定手段と、により構成し、
    更に、 上記電圧信号入力端子に、A/D変換用の電圧信号、A
    /D変換対象となる第1の基準電圧信号、及び第2の基
    準電圧信号を、選択的に入力する入力電圧選択手段と、 該入力電圧選択手段によって上記電圧信号入力端子に第
    1の基準電圧信号が入力されたときに上記データ出力ラ
    インから出力されるデジタルデータを記憶する第1の記
    憶手段と、 上記入力電圧選択手段によって上記電圧信号入力端子に
    第2の基準電圧信号が入力されたときに上記データ出力
    ラインから出力されるデジタルデータを記憶する第2の
    記憶手段と、 上記第1の記憶手段及び第2の記憶手段に夫々記憶され
    たデジタルデータの偏差を求め、該偏差が予め設定され
    た所定値となるように上記周波数可変発振回路の発振周
    波数を制御する発振周波数制御手段と、 上記入力電圧選択手段によって上記電圧信号入力端子に
    A/D変換用の電圧信号が入力されたときに上記データ
    出力ラインから出力されるデジタルデータと上記第1の
    記憶手段又は第2の記憶手段に記憶されたデジタルデー
    タとの偏差を求め、該偏差をA/D変換結果を表すデー
    タとして出力する偏差算出手段と、 を設けたことを特徴とするA/D変換回路。
  4. 【請求項4】 複数の電圧信号のいずれかを選択して前
    記電圧信号入力端子に順次供給する信号選択手段を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記
    載のA/D変換回路。
  5. 【請求項5】 入力信号を反転して出力し且つ反転動作
    時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個リング
    状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作を
    外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該
    起動用反転回路の動作開始に伴いパルス信号を周回させ
    るパルス周回回路と、 該パルス周回回路内の各反転回路の電源ラインへの印加
    電圧を可変設定する電圧印加手段と、 上記パルス周回回路内での上記パルス信号の周回回数を
    カウントし、該カウント結果を二進数デジタルデータと
    して出力するカウンタと、 上記各反転回路からの出力信号に基づき上記パルス周回
    回路内での上記パルス信号の周回位置を検出し、該周回
    位置に応じた二進数デジタルデータを発生する周回位置
    検出手段と、 上記起動用反転回路を動作させて上記パルス周回回路の
    周回動作を起動する起動パルス、及び上記周回位置検出
    手段を動作させる停止パルスを入力するための一対の入
    力端子と、 上記周回位置検出手段からの二進数デジタルデータを下
    位ビット,上記カウンタからの二進数デジタルデータを
    上位ビットとする複数ビットのデジタルデータをA/D
    変換結果として出力するデータ出力ラインと、 を備え、前記起動パルスから前記停止パルスまでのパル
    ス間隔を、二進数のデジタルデータに変換するA/D変
    換回路において、 前記パルス周回回路以外の各部を、前記電圧印加手段に
    よる印加電圧とは異なる一定電圧にて駆動することを特
    徴とするA/D変換回路。
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