JP2017011358A - 時間デジタル変換器、アナログデジタル変換器およびイメージセンサ - Google Patents

時間デジタル変換器、アナログデジタル変換器およびイメージセンサ Download PDF

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康大 篠塚
雅則 古田
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雅則 古田
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Kei Shiraishi
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Abstract

【課題】動作タイミングを制御可能な時間デジタル変換器を提供する。【解決手段】実施形態によれば、時間デジタル変換器は、第1の変換器と、保持回路と、第2の変換器と、時間量子化器と、制御回路とを含む。第1の変換器は、第1の時間信号を時間と異なる形式の情報を持つ中間信号へと変換する。保持回路は、中間信号を保持する。第2の変換器は、保持回路によって保持されている中間信号を第2の時間信号へと変換する。時間量子化器は、多相クロック信号を用いて第2の時間信号を量子化することによって、デジタル信号を生成する。制御回路は、中間信号が第2の変換器に入力されるタイミングおよび多相クロック信号が時間量子化器に入力されるタイミングを制御する。【選択図】図1

Description

実施形態は、信号の変換に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの読み出しのために、典型的には、カラムパラレル読み出し回路が用いられる。カラムパラレル読み出し回路では、CMOSイメージセンサの画素アレイの列毎にアナログデジタル変換器が用意される。そして、これらのアナログデジタル変換器が並列動作することで、1行分のセンサ信号がデジタルの画素データへと一括変換される。
カラムパラレル読み出し回路によれば高速な読み出しが実現できるものの、必要なアナログデジタル変換器の総数がCMOSイメージセンサの画素アレイの列数に比例して増加する。故に、カラムパラレル読み出し回路に搭載されるアナログデジタル変換器として、小面積なADC(Analog−to−Digital Converter)(例えば、SS(Single Slope)ADC)が好まれる。SSADCは、SAR(Successive Approximation Register)ADCまたはCyclic ADCに比べて、小面積であるものの変換速度では劣っている。
SSADCの変換速度は、基準クロック信号の周波数を高くすることにより向上可能である。しかしながら、基準クロック信号を用いてカウント動作を行うカウンタ回路および基準クロック信号を当該カウンタ回路へと供給するためのクロックバッファの消費電力は、当該基準クロック信号の周波数に比例して増加する。
他方、SSADCの分解能を削減することによってその変換時間を短縮(すなわち、変換速度を向上)させることも可能である。例えば、SSADCおよび時間デジタル変換器(TDC:Time−to−Digital Converter)に上位ビット値および下位ビット値の変換をそれぞれ分担させることにより、SSADCの分解能をTDCの分解能に応じて削減することができる。但し、TDCに供給される多相クロック信号に関わる消費電力は当該TDCの分解能に応じて増加する。
特許第4389981号公報
実施形態は、動作タイミングを制御可能な時間デジタル変換器を提供することを目的とする。或いは、実施形態は、複数の時間デジタル変換器を並列動作させる場合の消費電力を削減することを目的とする。
実施形態によれば、時間デジタル変換器は、第1の変換器と、保持回路と、第2の変換器と、時間量子化器と、制御回路とを含む。第1の変換器は、第1の時間信号を時間と異なる形式の情報を持つ中間信号へと変換する。保持回路は、中間信号を保持する。第2の変換器は、保持回路によって保持されている中間信号を第2の時間信号へと変換する。時間量子化器は、多相クロック信号を用いて第2の時間信号を量子化することによって、デジタル信号を生成する。制御回路は、中間信号が第2の変換器に入力されるタイミングおよび多相クロック信号が時間量子化器に入力されるタイミングを制御する。
別の実施形態によれば、時間デジタル変換器は、第1のサブデジタル変換器と、第2のサブデジタル変換器とを含む。第1のサブデジタル変換器は、第1の時間信号を上位ビット値に相当する第1のデジタル信号へと変換する。第2のサブ時間デジタル変換器は、第1のサブ時間デジタル変換器における変換残差を下位ビット値に相当する第2のデジタル信号へと変換する。第2のサブ時間デジタル変換器は、検出回路と、第1の変換器と、保持回路と、第2の変換器と、時間量子化器と、制御回路とを含む。検出回路は、第1の時間信号に基づいて変換残差に相当する残差時間信号を検出する。第1の変換器は、残差時間信号を時間と異なる形式の情報を持つ中間信号へと変換する。保持回路は、中間信号を保持する。第2の変換器は、保持回路によって保持されている中間信号を第2の時間信号へと変換する。時間量子化器は、多相クロック信号を用いて第2の時間信号を量子化することによって、第2のデジタル信号を生成する。制御回路は、中間信号が第2の変換器に入力されるタイミングおよび多相クロック信号が時間量子化器に入力されるタイミングを制御する。
第1の実施形態に係る時間デジタル変換器を例示するブロック図。 第2の実施形態に係る時間デジタル変換器を例示するブロック図。 第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器を例示するブロック図。 第4の実施形態に係るアナログデジタル変換器を例示するブロック図。 第5の実施形態に係るアナログデジタル変換器を例示するブロック図。 第6の実施形態に係るアナログデジタル変換器を例示するブロック図。 第7の実施形態に係るアナログデジタル変換器を例示するブロック図。 図7のチャージポンプ回路を例示する回路図。 図8のチャージポンプ回路の動作フェーズおよびこのチャージポンプ回路に関わる各信号の時間変化を例示する図。 図7のチャージポンプ回路を例示する回路図。 図10のチャージポンプ回路の動作フェーズおよびこのチャージポンプ回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 第8の実施形態に係るアナログデジタル変換器に含まれるチャージポンプ回路、ランプ波生成回路およびコンパレータを例示する回路図。 図3の残差時間検出回路を例示する回路図。 図13の残差時間検出回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 図1のラッチ回路を例示するブロック図。 図15のラッチ回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 第9の実施形態に係るイメージセンサを例示するブロック図。 図3の下位ビット信号用の時間デジタル変換器の動作フェーズおよびこの時間デジタル変換器に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 図3の下位ビット信号用の時間デジタル変換器の動作フェーズおよびこの時間デジタル変換器に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。なお、以降の説明では、時間信号が電圧信号へと変換されて保持されることとするが、時間信号は例えば周波数などの時間と異なる形式の情報を持つ中間信号に変換されて保持されてもよい。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る時間デジタル変換器は、動作タイミングを制御することができる。具体的には、この時間デジタル変換器は、時間信号の入力タイミングに関わらず、所望のタイミングで変換動作を行って当該時間信号に応じたデジタル信号を生成する。例えば、本実施形態に係る時間デジタル変換器と共通の多相クロック信号を用いて間欠的に動作する他の回路(これは時間デジタル変換器であってもよい)が存在する場合に、この時間デジタル変換器は当該他の回路と動作タイミングを揃える(同期させる)こともできる。係る制御によれば、多相クロック信号を時間デジタル変換器および他の回路に別々のタイミングで生成および供給する場合に比べて、当該多相クロック信号を生成および供給する必要のある期間が短縮されるので、多相クロック信号の生成および供給に関わる消費電力の削減が可能となる。
図1に例示されるように、第1の実施形態に係る時間デジタル変換器は、時間/電圧変換器110と、電圧保持回路120と、電圧/時間変換器130と、タイミング制御回路140と、多相クロック生成回路150と、ラッチ回路160とを含む。
時間/電圧変換器110は、図示されない前段の回路から時間信号10を受け取る。それから、時間/電圧変換器110は、時間信号10を電圧信号に変換する。ここで、時間信号10は、例えばパルス幅などによって表現される時間情報を持つ信号である。また、電圧信号は、時間信号10の持つ時間情報に依存する大きさの電圧を持つ信号である。時間/電圧変換器110は、電圧信号を電圧保持回路120へと出力する。
電圧保持回路120は、時間/電圧変換器110から電圧信号を受け取り、当該電圧信号を保持する。それから、電圧保持回路120は、タイミング制御回路140によって指示されるタイミングに従って、保持している電圧信号を電圧/時間変換器130へと出力する。電圧保持回路120は、例えばサンプル/ホールド回路であってもよい。
電圧/時間変換器130は、タイミング制御回路140によって指示されるタイミングに従って、電圧保持回路120から電圧信号を受け取る。それから、電圧/時間変換器130は、電圧信号を時間信号へと変換する。電圧/時間変換器130は、時間信号をラッチ回路160へと出力する。ここで、電圧/時間変換器130によって生成される時間信号において、時間信号10の持つ時間情報と略同一の時間情報が復元されている。
タイミング制御回路140は、電圧保持回路120によって保持されている電圧信号の出力タイミング(換言すれば、電圧/時間変換器130における当該電圧信号の入力タイミング)、ならびに、多相クロック生成回路150が後述される多相クロック信号をラッチ回路160へと供給するタイミングなどを制御する。なお、タイミング制御回路140は、図1の時間デジタル変換器と図示されない他の回路とによって共用されてもよい。
多相クロック生成回路150は、多相クロック信号を生成する。多相クロック生成回路150は、タイミング制御回路140によって指示されるタイミングに従って、ラッチ回路160への多相クロック信号の供給を開始する。同様に、多相クロック生成回路150は、タイミング制御回路140によって指示されるタイミングに従って、ラッチ回路160への多相クロック信号の供給を終了する。なお、多相クロック信号の位相数は、図1の時間デジタル変換器の分解能に依存する。この分解能をM(Mは自然数)とすると、多相クロック信号の位相数は2M−1個である。なお、多相クロック生成回路150は、図1の時間デジタル変換器と図示されない他の回路とによって共用されてもよい。
ラッチ回路160は、電圧/時間変換器130から時間信号を受け取り、多相クロック生成回路150から多相クロック信号を受け取る。ラッチ回路160は、多相クロック信号を用いて時間信号を量子化することによってデジタル信号を生成する。なお、ラッチ回路160は、時間量子化器と呼ぶこともできる。具体的には、ラッチ回路160は、時間信号によって指定されるタイミング(例えば、時間信号の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジ)における多相クロック信号の値を保持する。それから、ラッチ回路160は、この多相クロック信号の値を対応するデジタル値に変換することによって、デジタル信号11を生成する。
ラッチ回路160の具体例が図15に描かれている。図15のラッチ回路160は、ラッチ回路161−1、ラッチ回路161−2、ラッチ回路161−3、ラッチ回路161−4およびコード変換回路162を含む。
図15の例では、図16に示されるように、多相クロック信号は、デューティ比が約50%の4相クロック信号に相当する。この多相クロック信号の信号値は、図示されない基準クロック信号の1サイクルの間に8段階で変化するので、当該多相クロック信号を用いて時間情報を3ビット値に変換(量子化)することが可能である。換言すれば、図1の時間デジタル変換器の分解能は3ビットである。
ラッチ回路161−1は、電圧/時間変換器130から時間信号(VTOUT)を受け取り、多相クロック生成回路150から多相クロック信号に含まれるクロック信号(CLK)を受け取る。ラッチ回路161−1は、時間信号(VTOUT)によって指定されるタイミングにおけるクロック信号(CLK)の値を保持してコード変換回路162へと出力する。
ラッチ回路161−2は、電圧/時間変換器130から時間信号(VTOUT)を受け取り、多相クロック生成回路150から多相クロック信号に含まれるクロック信号(CLK45)を受け取る。ラッチ回路161−2は、時間信号(VTOUT)によって指定されるタイミングにおけるクロック信号(CLK45)の値を保持してコード変換回路162へと出力する。
ラッチ回路161−3は、電圧/時間変換器130から時間信号(VTOUT)を受け取り、多相クロック生成回路150から多相クロック信号に含まれるクロック信号(CLK90)を受け取る。ラッチ回路161−3は、時間信号(VTOUT)によって指定されるタイミングにおけるクロック信号(CLK90)の値を保持してコード変換回路162へと出力する。
ラッチ回路161−4は、電圧/時間変換器130から時間信号(VTOUT)を受け取り、多相クロック生成回路150から多相クロック信号に含まれるクロック信号(CLK135)を受け取る。ラッチ回路161−4は、時間信号(VTOUT)によって指定されるタイミングにおけるクロック信号(CLK135)の値を保持してコード変換回路162へと出力する。
コード変換回路162は、ラッチ回路161−1、ラッチ回路161−2、ラッチ回路161−3およびラッチ回路161−4から1ビットのデジタル値(時間信号(VTOUT)によって指定されるタイミングにおける多相クロック信号の値)を受け取る。図16に例示されるように、コード変換回路162の入力信号はサーモメータコードに相当していて、コード変換回路162は当該入力信号を対応するデジタル信号(DOUT_TDC)へと変換する。なお、デジタル信号(DOUT_TDC)は、バイナリコードに相当する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る時間デジタル変換器は、時間信号を電圧の形式に変換した状態で保持し、当該時間信号を適時に復元してからデジタル信号へと変換する。従って、この時間デジタル変換器によれば、所望のタイミングで、時間信号をデジタル信号へと変換することができる。すなわち、例えば、この時間デジタル変換器と共通の多相クロック信号を用いて間欠的に動作する他の回路が存在する場合に、当該多相クロック信号の生成および供給に関わる消費電力の削減が可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る時間デジタル変換器は、上位ビット信号用の第1のサブ時間デジタル変換器および下位ビット信号用の第2のサブ時間デジタル変換器を含む。すなわち、第1のサブ時間デジタル変換器が時間信号に対して粗い精度で時間デジタル変換を行い、第2のサブ時間デジタル変換器が第1のサブ時間デジタル変換器における変換残差(量子化誤差)に相当する時間信号に対して細かい精度で時間デジタル変換を行う。2つのサブ時間デジタル変換器が分担作業を行うことで、高分解能の時間デジタル変換を短時間で行うことができる。
図2に例示されるように、第2の実施形態に係る時間デジタル変換器は、前述の第1のサブ時間デジタル変換器および第2のサブ時間デジタル変換器にそれぞれ相当する時間デジタル変換器300および時間デジタル変換器200を含む。
時間デジタル変換器300は、時間信号20を粗い精度で変換することによって上位ビット信号22を生成する。時間デジタル変換器300は、例えば、基準クロック信号を用いて時間信号20の持つ時間情報を量子化することによって、上位ビット信号22を生成してもよい。
他方、時間デジタル変換器200は、時間信号20と時間デジタル変換器300と共通の基準クロック信号とを用いて、時間デジタル変換器300における変換残差に相当する残差時間信号を検出し、当該残差時間信号を細かい精度で変換することによって下位ビット信号21を生成する。
具体的には、時間デジタル変換器200は、残差時間検出回路270と、時間/電圧変換器110と、電圧保持回路120と、電圧/時間変換器130と、タイミング制御回路140と、多相クロック生成回路150と、ラッチ回路160とを含む。すなわち、時間デジタル変換器200は、図1の時間デジタル変換器に残差時間検出回路270を追加した構成に相当する。
残差時間検出回路270は、時間信号20を受け取り、時間デジタル変換器300から基準クロック信号を受け取る。残差時間検出回路270は、時間信号20および基準クロック信号を用いて、時間デジタル変換器300における変換残差に相当する残差時間信号を検出する。残差時間検出回路270は、残差時間信号を時間/電圧変換器110へと出力する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る時間デジタル変換器は、2つのサブ時間デジタル変換器を含み、第1のサブ時間デジタル変換器が時間信号を粗い精度で変換し、第2のサブ時間デジタル変換器が当該第1のサブ時間デジタル変換器における変換残差に相当する残差時間信号を検出し、当該残差時間信号を細かい精度で変換する。そして、第2のサブ時間デジタル変換器は、前述の第1の実施形態に係る時間デジタル変換器に相当する。故に、この時間デジタル変換器によれば、第1の実施形態に係る時間デジタル変換器の分解能を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、SSADCおよび時間デジタル変換器の組み合わせに相当し、SSADCを用いて上位ビット値に相当するデジタル信号を生成し、時間デジタル変換器を用いて下位ビット値に相当するデジタル信号を生成する。すなわち、SSADCがアナログ(電圧)信号を時間信号に変換してから粗い精度で時間デジタル変換を行い、時間デジタル変換器がSSADCにおける変換残差(量子化誤差)に相当する時間信号に対して細かい精度で時間デジタル変換を行う。SSADCおよび時間デジタル変換器が分担作業を行うことで、高分解能のアナログデジタル変換を短時間で行うことができる。
図3に例示されるように、第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、コンパレータ410と、ランプ波生成回路420と、時間デジタル変換器200と、時間デジタル変換器300とを含む。なお、コンパレータ410、ランプ波生成回路420および時間デジタル変換器は、SSADCに相当する。
ランプ波生成回路420は、ランプ波信号を生成し、当該ランプ波信号をコンパレータ410へと出力する。ランプ波信号の電圧は、経過時間に比例して略一定の傾きで降下(または上昇)する。なお、ランプ波生成回路420は、図3のアナログデジタル変換器と図示されない他の回路とによって共用されてもよい。
コンパレータ410は、図示されない前段の回路からアナログ信号23を受け取り、ランプ波生成回路420からランプ波信号を受け取る。コンパレータ410は、アナログ信号23およびランプ波信号の電圧を比較し、比較結果に基づく時間信号20を生成する。前述のように、ランプ波信号の電圧は経過時間に比例して変化する。他方、アナログ信号23の電圧は、通常、前段の回路によって保持されている。故に、アナログ信号23の電圧の大きさに比例する時間が経過すれば、アナログ信号23およびランプ波信号の電圧は一致する。故に、両電圧の一致するタイミングの前後でコンパレータ410の出力信号がHighレベル(「1」)からLowレベル(「0」)へと反転するので、当該出力信号はアナログ信号23の電圧の大きさに比例するON期間長を持つパルスに相当する。コンパレータ410は、時間信号20を時間デジタル変換器200および時間デジタル変換器300へと出力する。
なお、コンパレータ410およびランプ波生成回路420は、アナログ信号23を時間信号20へと変換する変換器とみなすこともできる。
図3の時間デジタル変換器300は、時間信号20を粗い精度で変換することによって上位ビット信号22を生成する。具体的には、この時間デジタル変換器300は、カウンタクロック生成回路310と、ANDゲート320と、カウンタ回路330とを含む。
カウンタクロック生成回路310は、時間信号20を粗い精度で量子化するために用いられるカウンタクロック信号(基準クロック信号と呼ぶこともできる)を生成する。カウンタクロック信号の周波数は、多相クロック信号の周波数と同一である。カウンタクロック生成回路310は、カウンタクロック信号を時間デジタル変換器200およびANDゲート320へと出力する。なお、カウンタクロック生成回路310は、図3のアナログデジタル変換器と図示されない他の回路とによって共用されてもよい。
ANDゲート320は、コンパレータ410から時間信号20を受け取り、カウンタクロック生成回路310からカウンタクロック信号を受け取る。ANDゲート320は、時間信号20およびカウンタクロック信号の論理積を演算する。この論理積は、時間信号20がHighレベルである期間に亘ってカウンタクロック信号に一致するが、時間信号20がLowレベルに遷移すると常にLowレベルとなる。ANDゲート320は、論理積信号をカウンタ回路330へと出力する。
カウンタ回路330は、ANDゲート320から論理積信号を受け取る。カウンタ回路330は、論理積信号に基づいてカウントアップ(またはカウントダウン)動作することによって上位ビット信号22を生成する。具体的には、カウンタ回路330は、論理積信号の立ち上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)に応じてカウント動作する。ここで、論理積信号のエッジは、時間信号20がHighレベルである期間に亘ってカウンタクロック信号のエッジに同期して出現するので、カウンタ回路330は当該論理積信号のエッジに応じてカウント動作することにより時間信号20を量子化することができる。
図3の残差時間検出回路270は、コンパレータ410からの時間信号20およびカウンタクロック生成回路310からのカウンタクロック信号を用いて、時間デジタル変換器300における変換残差に相当する残差時間信号を検出する。
具体的には、図3の残差時間検出回路270は、図13に例示されるように、DフリップフロップおよびXORゲートを含むことができる。
Dフリップフロップは、時間信号20(CMPOUT_ADC)およびカウンタクロック信号(CLK)を受け取る。Dフリップフロップは、カウンタクロック信号(CLK)の立ち上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)に応じて時間信号20(CMPOUT_ADC)の値を保持する。Dフリップフロップに保持された値は、XORゲートへと出力される。
XORゲートは、時間信号20(CMPOUT_ADC)およびDフリップフロップの出力信号(CMPOUT_ADC’)を受け取る。XORゲートは、両入力信号の排他的論理和を演算することによって、残差時間信号(TRES)を生成する。
時間信号20(CMPOUT_ADC)が持つ時間情報は、カウンタクロック信号(CLK)による量子化誤差を含んでいない。他方、Dフリップフロップの出力信号(CMPOUT_ADC’)が持つ時間情報は、カウンタクロック信号(CLK)による量子化誤差を含んでいる。故に、両者の時間差から図3の時間デジタル変換器300の変換残差を導出することが可能である。
図14に例示されるように、時間信号20(CMPOUT_ADC)がHighレベルの期間に亘って、XORゲートの両入力信号は一致するので残差時間信号(TRES)はLowレベルとなる。他方、時間信号20(CMPOUT_ADC)がHighレベルからLowレベルに反転しても、Dフリップフロップの出力信号(CMPOUT_ADC’)は直ちにLowレベルとはならずにカウンタクロック信号(CLK)が再び立ち上がるまでHighレベルを維持する。故に、時間信号20(CMPOUT_ADC)が反転してからカウンタクロック信号(CLK)の次の立ち上がりエッジまでの時間(TRESX)に亘って残差時間信号(TRES)はHighレベルとなる。
なお、残差時間信号のON期間(TRESX)は、カウンタクロック信号(CLK)の周期(TCLK)から図3の時間デジタル変換器300の変換残差(TRES)を差し引いた時間に相当する。周期(TCLK)の長さは既知であるので、変換残差に相当するデジタル値は、残差時間信号を変換したデジタル値から例えばビット反転を用いて導出することができる。
以上説明したように、第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、SSADCおよび時間デジタル変換器の組み合わせに相当し、前述の第2の実施形態に係る時間デジタル変換器を含む。故に、このアナログデジタル変換器によれば、SSADCの分解能を時間デジタル変換器が補うことで、高分解能かつ高速なアナログデジタル変換を実現する。
さらに、このアナログデジタル変換器は、以下に説明するように、イメージセンサのカラムパラレル読み出し回路のような並列動作を行うアプリケーションに好適である。
一般に、画素アレイの各列のセンサ信号は互いに一致しないから、SSADCが係るセンサ信号を並列に変換した場合に、各SSADCの変換時間もまた互いに一致しない。仮に、SSADCの変換終了時(変換残差の発生時)に同じ列の時間デジタル変換器が動作するような比較例を考慮すると、各列の時間デジタル変換器がいかなるタイミングでも動作できるように多相クロック信号を全サイクルに亘って供給する必要がある。なお、SSADCの動作可能期間(変換時間の最大長)は、2/fclk(NはSSADCの分解能を表し、fclkはカウンタクロック信号の周波数を表す)となるので、SSADCの分解能が1ビット増えると多相クロック信号の生成および供給に関わる消費電力はおよそ2倍となる。
他方、第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器によれば、図18に例示されるように、各SSADCの変換時間に関わらず全列の時間デジタル変換器の動作タイミングをSSADCの動作可能期間の終了後に揃えるができる。故に、多相クロック信号の供給期間は図19に例示されるように1サイクルで済むので、多相クロック信号の生成および供給に関わる消費電力(例えば多相クロック生成器およびクロックバッファの消費電力)の削減が可能となる。
なお、第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器によれば、上記比較例と比べて、残差時間検出回路、時間/電圧変換器、電圧保持回路、電圧/時間変換器が追加で必要となる。しかしながら、残差時間検出回路、時間/電圧変換器および電圧/時間変換器は、SSADCの変換残差が発生する期間とSSADCの変換終了後に時間デジタル変換を行う期間とに限られるので、これらの消費電力はSSADCの消費電力に比べれば僅かである。さらに、電圧保持回路は、例えばキャパシタを用いて電圧を保持すれば電力を殆ど消費しない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、下位ビット信号用の時間デジタル変換器の構成において、第3の実施形態に係るアナログデジタル変換器と異なる。具体的には、図4に例示されるように、本実施形態に係るアナログデジタル変換器は、コンパレータ410と、ランプ波生成回路420と、時間デジタル変換器500と、時間デジタル変換器300とを含む。
時間デジタル変換器500は、残差時間検出回路270と、時間/電圧変換器110と、増幅器580と、電圧保持回路120と、電圧/時間変換器130と、タイミング制御回路140と、多相クロック生成回路150と、ラッチ回路160とを含む。
図4の時間/電圧変換器110は、電圧信号を電圧保持回路120ではなく増幅器580へと出力する。また、電圧保持回路120は、時間/電圧変換器110ではなく増幅器580から(増幅された)電圧信号を受け取る。
増幅器580は、時間/電圧変換器110から電圧信号を受け取る。増幅器580は、電圧信号(の電圧)を増幅し、増幅された電圧信号を電圧保持回路120へと出力する。増幅器580は、例えばオペアンプを用いたスイッチトキャパシタアンプなどの種々の増幅器によって実装されてよい。
以上説明したように、第4の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、下位ビット信号用の時間デジタル変換器に含まれる時間/電圧変換器と電圧保持回路との間に増幅器が挿入されている。この増幅器の作用により、電圧信号の電圧(この大きさは時間信号の持つ時間情報に依存する)が増幅される。故に、増幅器を用いない場合に比べて、電圧保持回路および電圧/時間変換器によって付加される雑音(誤差)による時間情報への影響が抑制される。従って、このアナログデジタル変換器によれば、電圧保持回路および電圧/時間変換器の雑音に関する要求精度を緩和することができる。
(第5の実施形態)
前述の第3の実施形態および第4の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、個別のカウンタ回路を内蔵している。他方、第5の実施形態は、例えば、前述のカラムパラレル読み出し回路のように複数のアナログデジタル変換器を並列動作させる場合に、当該複数のアナログデジタル変換器の間で1つのカウンタ回路を共用することを可能にする。
図5に例示されるように、第5の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、コンパレータ410と、ランプ波生成回路420と、時間デジタル変換器200と、時間デジタル変換器600とを含む。
時間デジタル変換器600は、カウンタクロック生成回路610と、カウンタ回路630と、ラッチ回路640とを含む。なお、カウンタクロック生成回路610およびカウンタ回路630は、図示されない他のアナログデジタル変換器との間で共用されてもよい。
カウンタクロック生成回路610は、時間信号20を粗い精度で量子化するために用いられるカウンタクロック信号(基準クロック信号と呼ぶこともできる)を生成する。カウンタクロック信号の周波数は、多相クロック信号の周波数と同一である。カウンタクロック生成回路610は、カウンタクロック信号を時間デジタル変換器200およびカウンタ回路630へと出力する。さらに、カウンタクロック生成回路610は、カウンタクロック信号を図示されない他のアナログデジタル変換器へ出力してもよい。
カウンタ回路630は、カウンタクロック生成回路610からカウンタクロック信号を受け取る。カウンタ回路630は、カウンタクロック信号に基づいてカウントアップ(またはカウントダウン)動作することによってカウンタ信号を生成する。具体的には、カウンタ回路630は、カウンタ信号の立ち上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)に応じてカウント動作する。故に、カウンタ信号の値は、略一定の周期でカウントアップまたはカウントダウンされる。カウンタ回路630は、カウンタ信号をラッチ回路640へと出力する。
さらに、カウンタ回路630は、カウンタ信号を図示されない他のアナログデジタル変換器へ出力してもよい。他のアナログデジタル変換器は、外部入力信号としてのカウンタ信号を用いて時間信号をデジタル信号へと変換することができる。
ラッチ回路640は、コンパレータ410から時間信号20を受け取り、カウンタ回路630からカウンタ信号を受け取る。ラッチ回路640は、時間信号20によって指定されるタイミング(例えば、時間信号20がHighレベルからLowレベルに反転するタイミング)におけるカウンタ信号の値を保持し、この値を上位ビット信号22として出力する。
以上説明したように、第5の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、他のアナログデジタル変換器と一緒にカウンタ回路を共用する。故に、このアナログデジタル変換器によれば、例えばイメージセンサのカラムパラレル読み出し回路への適用時に、画素アレイの列数に関わらず1つのカウンタ回路を用いて全列のアナログデジタル変換を実現することができる。すなわち、カウンタ回路による消費電力を削減することが可能である。
(第6の実施形態)
第6の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器に対してオフセット抑圧(またはオフセット除去)のための機構を追加したものに相当する。図6に例示されるように、本実施形態に係るアナログデジタル変換器は、コンパレータ410と、ランプ波生成回路420と、時間デジタル変換器200と、時間デジタル変換器300と、メモリ730と、演算回路740とを含む。
メモリ730には、コンパレータ410、ランプ波生成回路420、時間デジタル変換器200および時間デジタル変換器300によって、所定の基準アナログ信号を事前にアナログデジタル変換することによって生成された基準デジタル信号が保存される。この基準デジタル信号は、例えば、コンパレータ410のオフセット電圧ばらつき、遅延ばらつきなどに起因するオフセット誤差に相当する。さらに、メモリ730には、コンパレータ410、ランプ波生成回路420、時間デジタル変換器200および時間デジタル変換器300によって、アナログ信号23をアナログデジタル変換することによって生成された対象デジタル信号(上位ビット信号22および下位ビット信号21を結合したデジタル信号に相当する)が保存される。
演算回路740は、メモリ730から基準デジタル信号および対象デジタル信号を読み出す。演算回路740は、対象デジタル信号から基準デジタル信号を差し引くことにより、アナログ信号23に対応する最終的なデジタル信号24を生成する。このデジタル信号24において、前述のオフセット誤差は抑圧されている。
以上説明したように、第6の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、オフセット誤差に相当する基準デジタル信号を保存するメモリと、当該基準デジタル信号を用いてオフセット抑圧を行う演算回路とを含む。従って、このアナログデジタル変換器によれば、オフセット抑圧されたデジタル信号を生成することができる。さらに、このアナログデジタル変換器を例えばイメージセンサのカラムパラレル読み出し回路へ適用すれば、画素アレイの列間で異なるオフセット誤差が生じる場合にも、これらを適切に抑圧することができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、時間/電圧変換器、電圧保持回路および電圧/時間変換回路がチャージポンプ回路を用いて実装される点で前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器とは異なる。図7に例示されるように、本実施形態に係るアナログデジタル変換器は、コンパレータ410と、ランプ波生成回路420と、時間デジタル変換器800と、時間デジタル変換器300とを含む。
時間デジタル変換器800は、残差時間検出回路270と、チャージポンプ回路880と、タイミング制御回路140と、多相クロック生成回路150と、ラッチ回路160とを含む。
チャージポンプ回路880は、残差時間検出回路270から残差時間信号を受け取る。それから、チャージポンプ回路880は、残差時間信号を電圧信号に変換して保持する。ここで、電圧信号は、残差時間信号の持つ時間情報に依存する大きさの電圧を持つ信号である。さらに、チャージポンプ回路880は、タイミング制御回路140によって指示されるタイミングに従って、電圧信号を時間信号へと変換し、当該時間信号をラッチ回路160へと出力する。ここで、チャージポンプ回路880によって生成される時間信号において、残差時間信号の持つ時間情報と略同一の時間情報が復元されている。
チャージポンプ回路880の第1の具体例が図8に示されている。図8のチャージポンプ回路880は、電流源ICP1と、スイッチSWと、スイッチSWと、電流源ICP2と、スイッチSWと、キャパシタCCPと、コンパレータ881と、ANDゲート882とを含む。
キャパシタCCPは、一端がコンパレータ881の反転入力端子、スイッチSW、スイッチSW、スイッチSWに共通に接続され、他端が接地される。キャパシタCCPの両端に印加される電圧はVで表される。
スイッチSWは、電流源ICP1の出力端子とキャパシタCCPの一端との間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSWに供給される制御信号のON期間は、前述の残差時間信号のON期間に略等しい。スイッチSWが電流源ICP1の出力端子とキャパシタCCPの一端との間を短絡すると、キャパシタCCPが充電される。
スイッチSWは、電流源ICP2の入力端子とキャパシタCCPの一端との間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSWの制御信号は、タイミング制御回路140から供給され、チャージポンプ回路880が保持している電圧信号を時間信号へと変換するタイミングで立ち上がる。スイッチSWが電流源ICP2の入力端子とキャパシタCCPの一端との間を短絡すると、キャパシタCCPが放電される。
スイッチSWは、電源VCOMとキャパシタCCPの一端との間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSWが電源VCOMとキャパシタCCPの一端との間を短絡すると、キャパシタCCPには初期電圧が印加される(リセットされる)。
コンパレータ881は、非反転入力端子が電源VCOMに接続され、反転入力端子がキャパシタCCPの一端に接続される。コンパレータ881は、非反転入力端子に印加される電圧VCOMを反転入力端子に印加される電圧Vxと比較する。コンパレータ881は、比較結果を示すデジタル信号(CMPOUT)をANDゲートへと出力する。なお、デジタル信号(CMPOUT)は、VCOM>Vの場合にHighレベル、VCOM≦Vの場合にLowレベルとなる。
ANDゲート882は、コンパレータ881からデジタル信号(CMPOUT)を受け取り、スイッチSWに供給される制御信号を受け取る。ANDゲート882は、両入力信号の論理積を演算することによって、時間信号(VTOUT)を生成する。
具体的には、図8のチャージポンプ回路880は、図9に例示されるように動作する。チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(1)時間→電圧変換期間、(2)電圧保持期間および(3)電圧→時間変換期間に大別することができる。
チャージポンプ回路880は、(1)時間→電圧変換期間よりも前に、電圧Vのリセット処理を行う。具体的には、スイッチSWがOFF状態からON状態へと変化し、電圧Vは電圧VCOMに一致する。その後、スイッチSWは再びOFF状態へと戻る。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(1)時間→電圧変換期間へと遷移する。(1)時間→電圧変換期間は、スイッチSWの制御信号のON期間(すなわち、残差時間信号のON期間)に合わせて開始および終了する。(1)時間→電圧変換期間に亘って、キャパシタCCPは定電流で充電されるので、電圧Vの増加分は残差時間信号のON期間長に比例する。なお、(1)時間→電圧変換期間における電圧Vの導関数は下記数式(1)で表すことができる。
ここで、ICP1は電流源ICP1の発生する電流量を表し、CCPはキャパシタCCPのキャパシタンスを表す。故に、残差時間信号のON期間長をTRES、(1)時間→電圧変換期間における電圧Vの増加分をVRESとすると、下記数式(2)を導出できる。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(2)電圧保持期間へと遷移する。(2)電圧保持期間では、スイッチSW、スイッチSWおよびスイッチSWが全てOFF状態であるので、電圧Vは保持される。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(3)電圧→時間変換期間へと遷移する。(3)電圧→時間変換期間は、例えば並列動作する全てのSSADCの変換終了後に、スイッチSWの制御信号が立ち上がることで開始する。(3)電圧→時間変換期間に亘って、キャパシタCCPは定電流で放電されるので、電圧Vの減少分は(3)電圧→時間変換期間の開始時点からの経過時間に比例し、いずれ電圧Vは初期電圧VCOMに一致する。なお、(3)電圧→時間変換期間における電圧Vの導関数は下記数式(3)で表すことができる。
ここで、ICP2は電流源ICP2の発生する電流量を表す。故に、(3)電圧→時間変換期間の開始時点から電圧Vが電圧VCOMに一致するまでの時間をT’RESとすると、下記数式(4)ないし数式(6)を導出できる。
電圧Vが電圧VCOMまで降下すると、コンパレータ881の出力信号(CMPOUT)は、HighレベルからLowレベルへと反転する。換言すれば、コンパレータ881の出力信号(CMPOUT)は、(3)電圧→時間変換期間の開始時点から時間T’RESに亘ってHighレベルを維持する。
故に、コンパレータ881の出力信号(CMPOUT)とスイッチSWの制御信号との論理積である時間信号(VTOUT)は、ON期間長がT’RESに等しいパルスに相当する。そして、数式(6)よりT’RESはTRESに比例するから、時間信号(VTOUT)は残差時間信号の時間情報(TRES)に依存する時間情報(T’RES)を持つことになる。なお、数式(6)より、ICP1=ICP2と設計すればT’RES=TRESとなり、ICP1=A*ICP2と設計すればT’RES=A*TRESとなる。
チャージポンプ回路880の第2の具体例が図10に示されている。図10のチャージポンプ回路880は、電流源ICP1と、スイッチSWと、スイッチSW2a,1およびスイッチS2a,2(以降、スイッチSW2a群とも称される)と、スイッチSW2b,1およびスイッチS2b,2(以降、スイッチSW2b群とも称される)と、スイッチSWと、キャパシタCCPと、コンパレータ883と、ANDゲート884とを含む。
キャパシタCCPは、端子aがスイッチSW2a,1およびスイッチSW2b,1に接続され、端子bがスイッチSW2a,2およびスイッチS2b,2に接続される。
スイッチSWは、電流源ICP1の出力端子とコンパレータ883の反転入力端子との間を制御信号に従って短絡または開放する。コンパレータ883の反転入力端子に印加される電圧はVで表される。スイッチSWに供給される制御信号のON期間は、前述の残差時間信号のON期間ならびにチャージポンプ回路880が保持している電圧信号を時間信号へと変換する期間に略等しい。スイッチSWが電流源ICP1の出力端子とコンパレータ883の反転入力端子との間を短絡すると、電流源ICP1からの電流は、スイッチSW2a群およびスイッチSW2b群のON/OFF状態に応じて異なる経路を流れてキャパシタCCPを端子aまたは端子bのいずれか一方の電位が上昇するように充電する。
スイッチSW2a,1は、キャパシタCCPの端子aとコンパレータ883の反転入力端子との間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSW2a,2は、キャパシタCCPの端子bと電源VCOMとの間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSWのON期間にスイッチSW2a群がON状態となると、キャパシタCCPは端子aの電位が上昇するように充電される。
スイッチSW2a群の共通の制御信号は、タイミング制御回路140から供給され、キャパシタCCPの充電が完了(すなわち、キャパシタCCPの端子aの電位の上昇が停止)した後の適切なタイミングで立ち下がる。係るタイミングは、SSADCの動作中であってもよいし、動作完了後であってもよい。
スイッチSW2b,1は、キャパシタCCPの端子bと電源VCOMとの間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSW2b,2は、キャパシタCCPの端子aとコンパレータ883の反転入力端子との間を制御信号に従って短絡または開放する。
スイッチSW2b群の共通の制御信号は、スイッチSW2a群の共通の制御信号の反転信号に相当する。すなわち、スイッチSW2b群の共通の制御信号は、タイミング制御回路140から供給され、スイッチSW2a群の共通の制御信号の立ち下がりと略同じタイミングで立ち上がる。
スイッチSWおよびスイッチSWのOFF期間に、スイッチSW2b群がON状態となると、電圧Vは2VRES(VRESは、スイッチSW2a群を介した充電による電圧Vの増加分を表す)降下する。さらに、スイッチSWのON期間にスイッチSW2b群がON状態となると、キャパシタCCPは端子bの電位が上昇するように充電される。
スイッチSWは、電源VCOMとコンパレータ883の反転入力端子との間を制御信号に従って短絡または開放する。スイッチSW2a,1(またはスイッチSW2b,2)のON期間にスイッチSWがON状態となると、キャパシタCCPの一端および他端には初期電圧が印加される(リセットされる)。
コンパレータ883は、非反転入力端子が電源VCOMに接続され、反転入力端子がスイッチSW、スイッチSW2a,1、スイッチSW2b,2およびスイッチSWに接続される。コンパレータ883は、非反転入力端子に印加される電圧VCOMを反転入力端子に印加される電圧Vxと比較する。コンパレータ883は、比較結果を示すデジタル信号(CMPOUT)をANDゲートへと出力する。なお、デジタル信号(CMPOUT)は、VCOM>Vの場合にHighレベル、VCOM≦Vの場合にLowレベルとなる。
ANDゲート884は、コンパレータ883からデジタル信号(CMPOUT)を論理反転させてから受け取り、スイッチSWに供給される制御信号を受け取る。ANDゲート884は、両入力信号の論理積を演算することによって、時間信号(VTOUT)を生成する。
具体的には、図10のチャージポンプ回路880は、図11に例示されるように動作する。チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(1)時間→電圧変換期間、(2)電圧保持期間および(3)電圧→時間変換期間に大別することができる。
チャージポンプ回路880は、(1)時間→電圧変換期間よりも前に、電圧Vのリセット処理を行う。具体的には、スイッチSW2a群のON期間にスイッチSWがOFF状態からON状態へと変化し、電圧Vは電圧VCOMに一致する。また、キャパシタCCPの端子aおよび端子bには共に電圧VCOMが印加される。その後、スイッチSWは再びOFF状態へと戻る。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(1)時間→電圧変換期間へと遷移する。(1)時間→電圧変換期間は、スイッチSWの制御信号としての残差時間信号のON期間に合わせて開始および終了する。(1)時間→電圧変換期間に亘って、キャパシタCCPはスイッチSW2a群を介して定電流で充電されるので、電圧Vの増加分は残差時間信号のON期間に比例する。なお、(1)時間→電圧変換期間における電圧Vの導関数は上記数式(1)で表すことができる。故に、図10のチャージポンプ回路880においても、電圧Vの増加分VRESに関して上記数式(2)が成立する。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(2)電圧保持期間へと遷移する。(2)電圧保持期間では、スイッチSWおよびスイッチSWがOFF状態である。また、(2)電圧保持期間の途中で、スイッチSW2b群がOFF状態からON状態に変化し、略同時にスイッチSW2a群がON状態からOFF状態に変化する。故に、スイッチSW2a群の制御信号が立ち下がるまで電圧V=VCOM+VRESの状態で保持され、スイッチSW2a群の制御信号が立ち上がると電圧V=VCOM−VRESの状態で保持される。
続いて、チャージポンプ回路880の動作フェーズは、(3)電圧→時間変換期間へと遷移する。(3)電圧→時間変換期間は、例えば並列動作する全てのSSADCの変換終了後に、スイッチSWの制御信号が再び立ち上がることで開始する。(3)電圧→時間変換期間に亘って、キャパシタCCPはスイッチSW2b群を介して定電流で充電されるので、電圧Vの増加分は(3)電圧→時間変換期間の開始時点からの経過時間に比例し、いずれ電圧Vは初期電圧VCOMに一致する。なお、(3)電圧→時間変換期間における電圧Vの導関数は上記数式(1)で表すことができる。故に、(3)電圧→時間変換期間の開始時点から電圧Vが電圧VCOMに一致するまでの時間をT’RESとすると、下記数式(7)ないし数式(9)を導出できる。
電圧Vが電圧VCOMまで上昇すると、コンパレータ883の出力信号(CMPOUT)は、LowレベルからHighレベルへと反転する。換言すれば、コンパレータ883の出力信号(CMPOUT)は、(3)電圧→時間変換期間の開始時点から時間T’RESに亘ってLowレベルを維持する。
故に、コンパレータ883の出力信号(CMPOUT)の論理反転とスイッチSWの制御信号との論理積である時間信号(VTOUT)は、ON期間長がT’RESに等しいパルスに相当する。そして、数式(9)よりT’RESはTRESに等しいから、時間信号(VTOUT)は残差時間信号の時間情報(TRES)に依存する時間情報(T’RES)を持つことになる。
概括すれば、図8のチャージポンプ回路880は、ICP1およびICP2の比率を調整することで、残差時間信号の持つ時間情報(ON期間)を利得Aで増幅することができる点で優れている。但し、電流源ICP1および電流源ICP2をMOSFET(MOS Field Effect Transistor)を用いて実装する場合に、MOSFETのばらつきによりICP1およびICP2を正確に設計することは必ずしも容易ではない。故に、利得Aの誤差を低減させるためのキャリブレーションが必要となることもある。図10のチャージポンプ回路は、時間情報を増幅することはできないが、ICP1の誤差による影響を受けないのでキャリブレーションが不要である点で優れている。
以上説明したように、第7の実施形態に係るアナログデジタル変換器は、時間/電圧変換器、電圧保持回路および電圧/時間変換器として動作するチャージポンプ回路を含む。従って、このアナログデジタル変換器によれば、このチャージポンプ回路を用いて前述の各実施形態に係る時間デジタル変換器またはアナログデジタル変換器を実装することができる。
(第8の実施形態)
前述の第7の実施形態では、時間/電圧変換器、電圧保持回路および電圧/時間変換回路がチャージポンプ回路を用いて実装される。チャージポンプ回路およびSSADCは共にコンパレータを含む。チャージポンプ回路に含まれるコンパレータはSSADCの動作完了後に動作し始めるので、当該コンパレータの動作期間はSSADCに含まれるコンパレータと重複しない。そこで、第8の実施形態では、チャージポンプ回路およびSSADCが1つのコンパレータを時分割で共用する。
具体的には、チャージポンプ回路およびSSADCは、図12に例示されるように1つのコンパレータを共用することができる。図12の例は前述の図8のチャージポンプ回路880をベースとしているが、代わりに図10または他のチャージポンプ回路880をベースとすることもできる。図12の例では、コンパレータ881がSSADC用のコンパレータおよびチャージポンプ回路880用のコンパレータとして共用されている。
コンパレータ881がSSADC用のコンパレータとして機能する場合には、スイッチSWはアナログ信号23(VSIG)を当該コンパレータ881の非反転入力端子へと供給し、スイッチSWはランプ波信号を当該コンパレータ881の反転入力端子へと供給する。
コンパレータ881がチャージポンプ回路880用のコンパレータとして機能する場合には、スイッチSWは電圧VCOMを当該コンパレータ881の非反転入力端子に印加し、スイッチSWは電圧Vを当該コンパレータ881の反転入力端子に印加する。
以上説明したように、第8の実施形態に係るアナログデジタル変換器において、チャージポンプ回路およびSSADCは1つのコンパレータを時分割で共用する。従って、このアナログデジタル変換器によれば、第7の実施形態に比べてコンパレータの数が削減されるので消費電力を削減可能である。
(第9の実施形態)
前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器は、図17に例示されるようにCMOSイメージセンサに適用可能である。図17のCMOSイメージセンサは画素アレイ950を含み、当該画素アレイ950の列毎にアナログデジタル変換器が用意される。
各アナログデジタル変換器は、前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器に相当し、個別のコンパレータ410および時間デジタル変換器1000を含む。時間デジタル変換器1000は、上位ビット信号用の第1のサブ時間デジタル変換器および下位ビット信号用の第2のサブ時間デジタル変換器を含む。第1のサブ時間デジタル変換器は、時間デジタル変換器300または時間デジタル変換器600と同一または類似であってよい。第2のサブ時間デジタル変換器は、時間デジタル変換器200、時間デジタル変換器500または時間デジタル変換器800と同一または類似であってよい。なお、タイミング制御回路140、多相クロック生成回路150およびランプ波生成回路420は、全てのアナログデジタル変換器によって共用される。
多相クロック生成回路150によって生成される多相クロック信号は、第2のサブ時間デジタル変換器の時間/電圧変換期間以前(すなわち、SSADCの動作可能期間内)には不要である。故に、タイミング制御回路140は、ANDゲート960−1、ANDゲート960−2、ANDゲート960−3およびANDゲート960−4(以降、ANDゲート960群と称される)を用いて多相クロック信号の供給を制御する。
具体的には、タイミング制御回路140は、SSADCの動作可能期間内にはLowレベルのデジタル信号をANDゲート960群に与えることで多相クロック信号の供給を無効にする。他方、タイミング制御回路140は、第2のサブ時間デジタル変換器のSSADCの動作可能期間の終了後にHighレベルのデジタル信号をANDゲート960群に与えることで多相クロック信号の供給を有効にする。
係る多相クロック信号の供給制御によれば、多相クロック信号を供給するためのクロックバッファ970−1、クロックバッファ970−2、クロックバッファ970−3およびクロックバッファ970−4の消費電力を削減することができる。
以上説明したように、第9の実施形態に係るイメージセンサは、前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器を含む。従って、このイメージセンサによれば、下位ビット信号用の時間デジタル変換器の動作タイミングを列間で揃えることで、多相クロック信号の生成および供給を1サイクルで済ますことができる。すなわち、多相クロック信号の生成および供給に関わる消費電力を削減することが可能である。
なお、前述の各実施形態に係るアナログデジタル変換器は、CMOSイメージセンサに限らず例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの他の種別のイメージセンサに適用されてよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,20・・・時間信号
11,24・・・デジタル信号
21・・・下位ビット信号
22・・・上位ビット信号
23・・・アナログ信号
110・・・時間/電圧変換器
120・・・電圧保持回路
130・・・電圧/時間変換器
140・・・タイミング制御回路
150・・・多相クロック生成回路
160,161,640・・・ラッチ回路
162・・・コード変換回路
200,300,500,600,800,1000・・・時間デジタル変換器
270・・・残差時間検出回路
310,610・・・カウンタクロック生成回路
320,882,884,960・・・ANDゲート
330,630・・・カウンタ回路
410,881,883・・・コンパレータ
420・・・ランプ波生成回路
580・・・増幅器
730・・・メモリ
740・・・演算回路
880・・・チャージポンプ回路
950・・・画素アレイ
970・・・クロックバッファ

Claims (11)

  1. 第1の時間信号を時間と異なる形式の情報を持つ中間信号へと変換する第1の変換器と、
    前記中間信号を保持する保持回路と、
    前記保持回路によって保持されている中間信号を第2の時間信号へと変換する第2の変換器と、
    多相クロック信号を用いて前記第2の時間信号を量子化することによって、デジタル信号を生成する時間量子化器と、
    前記中間信号が前記第2の変換器に入力されるタイミングおよび前記多相クロック信号が前記時間量子化器に入力されるタイミングを制御する制御回路と
    を具備する、時間デジタル変換器。
  2. 前記中間信号は、前記第1の時間信号の持つ時間情報に依存する大きさの電圧を持つ電圧信号である、請求項1記載の時間デジタル変換器。
  3. 前記中間信号を増幅する増幅器をさらに具備し、
    前記保持回路は、前記増幅器によって増幅された中間信号を保持する、
    請求項2記載の時間デジタル変換器。
  4. 前記第1の変換器、前記保持回路および前記第2の変換器は、チャージポンプ回路を用いて実装される、請求項2記載の時間デジタル変換器。
  5. 第1の時間信号を上位ビット値に相当する第1のデジタル信号へと変換する第1のサブ時間デジタル変換器と、
    前記第1のサブ時間デジタル変換器における変換残差を下位ビット値に相当する第2のデジタル信号へと変換する第2のサブ時間デジタル変換器と
    を具備し、
    前記第2のサブ時間デジタル変換器は、
    前記第1の時間信号に基づいて前記変換残差に相当する残差時間信号を検出する検出回路と、
    前記残差時間信号を時間と異なる形式の情報を持つ中間信号へと変換する第1の変換器と、
    前記中間信号を保持する保持回路と、
    前記保持回路によって保持されている中間信号を第2の時間信号へと変換する第2の変換器と、
    多相クロック信号を用いて前記第2の時間信号を量子化することによって、前記第2のデジタル信号を生成する時間量子化器と、
    前記中間信号が前記第2の変換器に入力されるタイミングおよび前記多相クロック信号が前記時間量子化器に入力されるタイミングを制御する制御回路と
    を含む、
    時間デジタル変換器。
  6. 前記第1のサブ時間デジタル変換器は、
    略一定の周期でカウントアップまたはカウントダウンされる外部入力信号の値を前記第1の時間信号によって指定されるタイミングで保持することによって、前記第1のデジタル信号を生成するラッチ回路
    を含む、請求項5記載の時間デジタル変換器。
  7. 請求項5記載の時間デジタル変換器と、
    アナログ信号を前記第1の時間信号へと変換する第3の変換器と
    を具備するアナログデジタル変換器。
  8. 基準アナログ信号を前記第3の変換器および前記時間デジタル変換器によって事前に変換した基準デジタル信号と、前記第1のデジタル信号および前記第2のデジタル信号の結合に相当する対象デジタル信号とを保存するメモリと、
    前記対象デジタル信号から前記基準デジタル信号を差し引くことによって、前記アナログ信号に対応するデジタル信号を生成する演算回路と
    をさらに具備する、請求項7記載のアナログデジタル変換器。
  9. 前記中間信号は、前記残差時間信号の持つ時間情報に依存する大きさの電圧を持つ電圧信号であり、
    前記第1の変換器、前記保持回路および前記第2の変換器は、チャージポンプ回路を用いて実装され、
    前記第3の変換器および前記チャージポンプ回路は、コンパレータを時分割で共用する、
    請求項7記載のアナログデジタル変換器。
  10. 前記多相クロック信号を生成する生成回路と、
    前記多相クロック信号を前記第1のサブ時間デジタル変換器へと供給するクロックバッファと
    をさらに具備し、
    前記生成回路および前記クロックバッファは、前記第1のサブ時間デジタル変換器の動作可能期間内に動作を停止する、
    請求項7記載のアナログデジタル変換器。
  11. 請求項7記載のアナログデジタル変換器を含むイメージセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110908270A (zh) * 2019-11-19 2020-03-24 复旦大学 一种恒定斜率数字时间转换器及其控制方法
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