JP4650242B2 - A/d変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力するTAD方式のA/D変換回路に関する。
従来より、全ての部分がデジタル回路により構成されたTAD方式のA/D変換回路が各種提案されている。
その一つとして、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数段直列接続したストレートディレイラインからなるパルス遅延回路を用いて構成され、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを、A/D変換データとして出力するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、回路規模を縮小するために、ストレートディレイラインからなるパルス遅延回路の代わりに、遅延ユニットを複数段リング状に接続したリングディレイラインからなるパルス遅延回路と、パルス遅延回路を周回するパルス信号の周回数をカウントする周回数カウンタと用いて構成され、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置及び周回数に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを、A/D変換データとして出力するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、特許文献1,2に記載のパルス遅延回路を用いて、遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)ずつ長さの異なる測定時間の間に、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路を用いて構成され、これら各パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算した結果をA/D変換データとして出力することにより、高速化,高分解能化を図ったものも知られている(例えば、特許文献2,3参照。)。
特開平5−259907号公報 特開2004−7385号公報 特開2004−357030号公報
ところで、特許文献1に記載のA/D変換回路では、パルス遅延回路の起動タイミングやパルス遅延回路の出力のラッチタイミングを規定する制御信号を、システムクロック(サンプリングクロック)をカウンタでカウントし、そのカウント値をデコードすることで生成している。なお、一般にシステムクロックの周期は、デジタル回路が安定動作するような長さに設定されている。
つまり、特許文献1に記載のA/D変換回路では、これらのタイミングをシステムクロックの整数倍でしか制御することができないため、連続的にA/D変換を実行する場合に、パルス遅延回路の動作間隔が、少なくともシステムクロックの一周期分開くことになり、高速な連続動作を行うことができないという問題があった。
一方、特許文献2,3に記載のA/D変換回路100では、高速な連続動作を可能とするために、図20に示すように、パルス遅延回路101の出力及び周回数カウンタ103の出力に基づいて生成された数値データを保持するラッチ回路110と、ラッチ回路110に保持された前回の数値データDTn-1 を今回の数値データDTn から減算する減算回路112とが設けられ、この減算結果をA/D変換データDTとしている。
このように、特許文献2,3に記載のA/D変換回路100では、回路規模の大きい減算回路112と前回の数値データを記憶するラッチ回路110とが必要となるため、回路規模が大型化してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点を解決するために、TAD方式のA/D変換回路において、パルス遅延回路を再起動するまでの待ち時間を短縮して高速な連続動作を可能とすることを第1の目的とし、更には、高速な連続動作を可能としつつ回路規模を削減することを第2の目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のA/D変換回路は、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段直列接続してなるパルス遅延回路と、そのパルス遅延回路でのパルス信号の周回数をカウントする周回数カウンタとを備えている。
そして、符号化回路が、予め設定されたサンプリング周期を有するサンプリングクロックに従って、パルス遅延回路及び周回数カウンタの出力をラッチすることにより、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置及び周回数を特定し、パルス遅延回路の起動後、サンプリングクロックによって規定されるサンプリングタイミングまでの間に、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する。
また、制御信号生成手段が、サンプリングタイミング毎に、パルス遅延回路でのパルス信号の周回周期以上かつサンプリング周期未満の長さに設定された休止期間の間だけパルス遅延回路の動作を禁止した後、前記パルス遅延回路を起動するための起動制御信号、及び、休止期間中に前記周回数カウンタを初期化するための初期化信号を生成する。
なお、パルス遅延回路の動作を禁止する具体的な方法としては、例えば、パルス遅延回路内にてパルス信号が周回できないようにしてもよいし、パルス遅延回路全体をリセットしてもよい。特に、前者の場合、休止期間をパルス信号の周回周期以上とすることにより、パルス遅延回路は簡単かつ確実に初期化される。
このように構成された本発明のA/D変換回路によれば、A/D変換を実行する毎に、休止期間を挿入してパルス遅延回路及び周回数カウンタを初期化するため、符号化回路が出力する数値データをそのままA/D変換データとして使用することができる。その結果、従来装置(特許文献2,3)にある前回の数値データとの差分を求めるための構成(レジスタ及び減算回路)を設ける必要がないため、回路規模を大幅に削減することができる。更に、A/D変換回路をLSI化した場合には、チップ上の回路占有面積、ひいてはLSIのコストを低減することができる。
また、本発明のA/D変換回路によれば、休止期間がサンプリング周期より短く設定され、サンプリング周期から休止期間を除いた期間だけパルス遅延回路を作動させているため、サンプリング周期毎にA/D変換結果を確実に得ることができ、高速な連続動作を実現することができる。
なお、休止期間は、パルス信号の周回周期以上の長さで可能な限り短くすることが望ましく、周回周期と同じ長さとすることが最も望ましい。つまり、サンプリング期間内でのデッドタイム(A/D変換動作をしない期間)となる休止期間を短くするほど、サンプリング期間内の時間が有効利用されることになり、A/D変換の分解能も向上させることができるためである。なお、休止期間の長さの上限の目安としては、サンプリング期間の1/5以下とすることが望ましい。
なお、符号化回路は、請求項2に記載のように、遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)をシフト時間として、制御信号生成手段が生成した起動制御信号に基づいて、シフト時間ずつ互いの位相が異なるn個の個別起動制御信号を生成するシフト回路と、シフト回路が生成した個別起動制御信号のいずれか一つとサンプリングクロックとに基づいて、シフト時間ずつ長さの異なる測定時間の間に、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路と、パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算し、その加算結果を、A/D変換データとして出力する加算回路とにより構成されていてもよい。
このように構成された本発明のA/D変換回路によれば、A/D変換データの分解能が、各パルス位置数値回路にて得られる数値データの分解能よりlog2 nビットだけ向上したものとなり、より高分解能なA/D変換結果を提供することができる。
次に、請求項3に記載のA/D変換装置では、請求項1に記載のものと同様のパルス遅延回路,周回数カウンタ,符号化回路からなるn個のコア部を備えており、加算回路が、これらコア部にて得られた数値データを加算し、その加算結果をA/D変換データとして出力する。
そして、制御信号生成手段は、サンプリングタイミング毎に、遅延ユニットの遅延時間の1/nずつ異なったタイミングで、パルス遅延回路でのパルス信号の周回周期以上かつサンプリング周期未満の長さに設定された休止期間の間だけパルス遅延回路の動作を禁止した後、各パルス遅延回路を起動するためのn個の起動制御信号を生成すると共に、サンプリングタイミングから休止期間が終了するまでの間に、周回数カウンタを初期化するための初期化信号を生成する。
このように構成された本発明のA/D変換回路によれば、請求項1に記載のA/D変換回路と同様に、A/D変換を実行する毎に挿入される休止期間にてパルス遅延回路及び周回数カウンタが初期化されると共に、休止期間がサンプリング周期より短く設定され、サンプリング周期から休止期間を除いた期間だけパルス遅延回路を作動させているため、請求項1に記載のA/D変換回路と同様の効果を得ることができる。
また、本発明のA/D変換回路によれば、各コア部にて得られた数値データを加算したものをA/D変換データとしているため、請求項2に記載のA/D変換回路と同様の効果を得ることができる。
ところで、制御信号生成手段は、例えば、請求項4に記載のように、サンプリングクロックを休止期間分だけ遅延させる遅延回路、及び遅延回路の入力及び出力を論理演算する論理ゲート回路を用いて構成され、サンプリングタイミングとして使用するサンプリングクロックのエッジを検出するエッジ検出回路を備え、そのエッジ検出回路の出力に基づいて、起動制御信号及び初期化信号を生成するように構成することができる。
この場合、遅延回路は、請求項5に記載のように、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットと同等の遅延特性を有する遅延ユニットを複数段直列接続することにより構成されていること、また、請求項6に記載のように、パルス遅延回路よりも多くの遅延ユニットにより構成されていることが望ましい。更に、遅延回路の電源電圧は、請求項7に記載のように、アナログ入力信号の電圧レベル以下に設定されていることが望ましい。
つまり、遅延回路が、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットと同等の遅延特性を有する遅延ユニットで構成されていれば、遅延回路の電源電圧としてアナログ入力信号を用いた場合に、遅延回路での遅延時間は、パルス遅延回路におけるパルス信号の周回周期と同じ遅延時間となる。
このため、遅延回路を構成する遅延ユニットの段数をパルス遅延回路より多くしたり(請求項6)、遅延回路を構成する各遅延ユニットでの遅延が、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットでの遅延より大きくなるように、遅延回路の電源電圧を設定したり(請求項7)することで、パルス遅延回路におけるパルス信号の周回周期以上の遅延時間、ひいては休止期間を確保することができる。
なお、遅延回路の電源電圧として、具体的には、アナログ入力信号の許容最低電圧レベル以下の一定電圧を用いてもよいし、アナログ入力信号を分圧することでアナログ入力信号の電圧レベル以下としたものを用いてもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用されたA/D変換回路1の全体構成図である。
図1に示すように、A/D変換回路1は、動作制御信号RRによって発生するパルス信号を所定の遅延時間だけ遅延させて出力するM(Mは正の偶数)個の遅延ユニットDUをリング状に連結することによりパルス信号を周回させることができるリングディレイライン(RDL)として構成されたパルス遅延回路10と、サンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路10内でのパルス信号の通過位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号が通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表すM(=2a ,aは正整数)ビットのデジタルデータに変換して出力するラッチ&エンコーダ11とを備えている。なお、図中において(1)(2)…で示す数値は、遅延ユニットDUの段数を示す。
また、A/D変換回路1は、パルス遅延回路10の最終段の遅延ユニットDUの出力(周回クロック)に従ってカウント動作するb(bは正整数)ビットの同期式カウンタからなる周回数カウンタ13と、周回数カウンタ13によるカウント値をサンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングでラッチするラッチ回路14と、サンプリングクロックCKSに基づいて、パルス遅延回路10を動作させるための動作制御信号RR、及び周回数カウンタ13をリセットするためのカウンタ初期化信号RCを生成する制御信号生成回路15とを備えている。
このうち、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUは、CMOSインバータゲート回路を2段直列接続してなり、入力信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。但し、初段の遅延ユニットDUは、一方の入力端子を起動用端子とするアンドゲート回路にて構成されている。
そして、初段の遅延ユニットDUの起動用端子とは異なるもう一つの入力端子と、最終段の遅延ユニットDUの出力端子とを接続することでリング状にされている。また、パルス遅延回路10は、図示しないが、パルス遅延回路10内にパルス信号が存在しない時に、最終段の遅延ユニットDUの出力端子に接続された入力端子の信号レベルをハイレベルに保持するように構成されている。このようなパルス遅延回路10の具体的な構成は、例えば、特開平6−216721号等に詳述されているため、ここではその詳細についての説明を省略する。
また、各遅延ユニットDUには、バッファ回路12を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆動電圧として印加されており、各遅延ユニットDUの遅延時間は、入力電圧Vinの電圧レベルに応じて変化するように構成されている。つまり、予め設定された一定時間内にパルス信号が通過する遅延ユニットDUの段数は、入力電圧Vinの電圧レベルに比例して変化する。
次に、制御信号生成回路15は、サンプリングクロックCKSを遅延時間TRだけ遅延させる遅延回路16と、遅延回路の出力を反転させるインバータ回路17と、サンプリングクロックCKS及びインバータ回路17の出力がいずれもがハイレベルの時に出力がローレベルとなるNAND回路18と、NAND回路18の出力を反転させるインバータ回路19とからなる。
そして、NAND回路18の出力、即ち、サンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジから遅延回路16での遅延時間TRの間だけロウレベルとなり、それ以外の期間はハイレベルとなる信号を、動作制御信号RRとしてパルス遅延回路10に供給し、インバータ回路19の出力、即ち、サンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジから遅延回路16での遅延時間TRの間だけハイレベルとなり、それ以外の期間はロウレベルとなる信号を、カウンタ初期化信号RCとして周回数カウンタ13に供給するように構成されている(図3参照)。
なお、遅延回路16は、図2(a)に示すように、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニットDUと同じ特性を有する遅延ユニットDUを、パルス遅延回路10と同数だけ直列接続してなる主遅延部16aと、同様に遅延ユニットDUを複数段直列接続してなる付加遅延部16bと、各遅延ユニットDUを駆動する駆動電圧VDDCを発生させる遅延回路駆動電圧発生回路16cとからなる。
なお、駆動電圧VDDCは、図2(b)に示すように、A/D変換回路1がA/D変換可能な入力電圧Vinの許容電圧範囲(Vmin〜Vmax)の下限電圧レベルVmin以下の大きさに設定されている。
つまり、遅延回路16を構成する遅延ユニットDUは、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニットDUより低い電圧で駆動されるため、より大きな遅延を発生させることになる。その結果、主遅延部16a全体の遅延時間は、パルス遅延回路10をパルス信号が1回だけ周回するのに要する時間(以下、周回遅延時間とよぶ)より大きなものとなる。
なお、付加遅延部16bは、遅延回路16での遅延時間TRが周回遅延時間より確実に大きくするためのマージンを付加するものであり、省略してもよい。但し、駆動電圧VDDCを入力電圧Vinとした場合には、付加遅延部16bは必須となる。
このように構成されたA/D変換回路1では、動作制御信号RRがロウレベルがロウレベルである間、パルス遅延回路10はパルス信号の周回が禁止された状態(以下、休止期間という)となる。この間、カウンタ初期化信号RCはハイレベルとなるため、周回数カウンタ13のカウント値は初期化(リセット)される。その後、動作制御信号RRがハイレベルに、カウンタ初期化信号RCがロウレベルに変化すると、パルス遅延回路10が起動されパルス信号の周回が開始されると共に、周回数カウンタ13も動作可能な状態となり、最終段の遅延ユニットDUから出力される周回クロックに従ったカウントが開始される。
その後、直近のサンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路10及び周回数カウンタ13の出力がラッチされ、ラッチ&エンコーダ11から出力されるaビットのデジタルデータを、入力電圧Vinの電圧レベルを表す下位ビットデータ、ラッチ回路14から出力されるbビットのカウント値を、入力電圧Vinの電圧レベルを表す上位ビットデータとするm(=a+b)ビットのデジタルデータDTが出力される。
これと同時に、動作制御信号RRがロウレベル、カウンタ初期化信号RCがハイレベルとなる休止期間となり、パルス遅延回路10でのパルス信号の周回動作が禁止されると共に、周回数カウンタ13のカウント値が初期化される。この休止期間は、周回遅延時間より長い遅延時間TRだけ継続するため、パルス遅延回路10内のパルス信号は確実に消滅し、パルス遅延回路10も初期化された状態となる。
その後、休止期間が終了すると、以後、上述した動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路1では、A/D変換を実行する毎に、休止期間を挿入してパルス遅延回路10及び周回数カウンタ13を初期化するため、ラッチ&エンコーダ11が出力する数値データをそのままA/D変換データとして使用することができる。
その結果、従来装置(特許文献2,3)にある前回の数値データとの差分を求めるための構成(レジスタ及び減算回路)を設ける必要がないため、回路規模を大幅に削減することができ、特に、A/D変換回路1をLSI化した場合には、チップ上の回路占有面積、ひいてはLSIのコストを大幅に低減することができる。
ここで、図4は、減算回路を必要とする従来装置をIC化した際のレイアウト図である。
なお、図中、B1がパルス遅延回路10、B2がラッチ&エンコーダ11、B3が周回数カウンタ13、B4がラッチ回路14に相当する回路ブロックであり、B5が減算回路の回路ブロックである。
図4に示すように、減算回路ブロックB5が全回路の約30%を占めていることがわかる。なお、減算回路の代わりに追加された制御信号生成回路15は、パルス遅延回路10と同程度の面積であり、このように減算回路を必要としない本実施形態のA/D変換回路1では、IC化した場合の回路面積が大幅に削減されることがわかる。
また、本実施形態のA/D変換回路1によれば、休止期間(遅延時間TR)がサンプリング周期Tより短く設定され、周期Tから休止期間を除いた期間TSを測定期間としているため、サンプリング周期T毎にA/D変換結果を確実に得ることができ、高速な連続動作を実現することができる。
なお、本実施形態では、制御信号生成回路15が請求項1における制御信号生成手段に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図5は、本実施形態のA/D変換回路2の全体構成図である。
図5に示すように、A/D変換回路2は、第1実施形態のA/D変換回路1から、制御信号生成回路15を除いた構成、即ち、パルス遅延回路10,バッファ回路12,ラッチ&エンコーダ11,周回数カウンタ13,ラッチ回路14からなる構成を有し、入力電圧Vin,個別動作制御信号RRi(i=1,2,…,n),カウンタ初期化信号RC,サンプリングクロックCKSに従って、入力電圧Vinに応じたmビットの数値データDTiを出力するn(本実施形態ではn=4)個のコア部(TADモジュール)20を備えている。
また、A/D変換回路2は、各コア部20から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路22と、第1実施形態の制御信号生成回路15と同様に構成され、サンプリングクロックCKSに基づいて動作制御信号RR,カウンタ初期化信号RCを生成する制御信号生成回路24と、制御信号生成回路24が生成する動作制御信号RRに基づき、各コア部20に供給する個別動作制御信号RR1〜RRnを生成するエッジシフト回路26とを備えている。
このエッジシフト回路26は、図6(a)に示すように、動作制御信号RRを入力とする前段のインバータゲート回路INV0と、インバータゲート回路INV0の出力をそれぞれの入力とする後段のインバータゲート回路INV1〜INVnとからなる。そして、遅延ユニットDU単体の遅延時間Tdをコア部20の個数nで除算した単位時間をΔT(=Td/n)として、各インバータゲート回路INVi(i=1〜n)は、図6(b)に示すように、動作制御信号RRをi×ΔTだけ遅延させた個別動作制御信号RRiを発生させるように構成されている。
具体的には、図7に示すように、各個別動作制御信号RRiを出力する後段の各インバータゲート回路INViを構成するPチャネルトランジスタ(FET)及びnチャネルトランジスタ(FET)のゲート長Lp、Lnやトランジスタ幅Wp、Wn、即ち、トランジスタのサイズを調整することによって、各インバータゲート回路INViの反転動作レベルを調整することで、所望の遅延量を実現している。
このように構成されたA/D変換回路2において、各コア部20は、サンプリングクロックCKSと、いずれか一つの個別動作制御信号RRiとに従って、第1実施形態のA/D変換回路1と同様に動作する。つまり、図6(b)に示すように、個別動作制御信号RRiの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、この測定開始タイミングから、その後直近のサンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路10内で個別動作制御信号RRiにより起動したパルス信号が通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路22に供給する。
このため、各コア部20では、入力電圧Vinが同じであっても、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
これは、測定時間TSiが単位時間ΔTずつずれていることにより、各コア部20における入力電圧Vinから数値データDTi(i=1〜n)への変換特性が、数値データDTi(i=1〜n)の1LSB当たりの電圧をVdとして、Vd/nずつシフトしたものとなることによる。
その結果、これら各コア部20からの数値データDT1〜DTnを、加算回路22が加算することで得られる数値データ(A/D変換値を表すデジタルデータ)DTAは、入力電圧VinがVd/n増加する毎に1LSBずつ増加する特性を有したものとなる。
つまり、デジタルデータ(加算後の数値データ)DTAは、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路2によれば、第1実施形態のA/D変換回路1と同様の効果を得ることができるだけでなく、より高分解能なA/D変換結果を提供することができる。
なお、本実施形態では、コア部20,加算回路22が請求項3におけるコア部,加算回路に相当し、制御信号生成回路24及びエッジシフト回路26が請求項3における制御信号生成手段に相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図8は、(a)が本実施形態のA/D変換回路3の全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
図8(a)に示すように、A/D変換回路3は、第1実施形態のものと同様に構成されたパルス遅延回路10,バッファ回路12,周回数カウンタ13,制御信号生成回路15を備えている。
また、A/D変換回路3は、第1実施形態のものと同様に構成されたラッチ&エンコーダ11及びラッチ回路14からなり、それぞれが個別サンプリングクロックCKi(i=1,2,…,n)のタイミングで、パルス遅延回路10及び周回数カウンタ13の出力をラッチして、パルス信号の位置に応じたmビットの数値データDTiを生成するn(本実施形態ではn=4)個のパルス位置数値化回路30と、各パルス位置数値化回路30から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路32と、第2実施形態におけるエッジシフト回路26と同様に構成され、サンプリングクロックCKSに基づき、各パルス位置数値化回路30に供給する個別サンプリングクロックCK1〜CKnを生成するエッジシフト回路34とを備えている。
なお、制御信号生成回路15は、エッジシフト回路34が生成する個別サンプリングクロックCK1〜CKnの中で、最も遅延したタイミングを有する個別サンプリングクロックCKnを入力とするように構成されている。
このように構成されたA/D変換回路3において、各パルス位置数値化回路30は、いずれか一つの個別サンプリングクロックCKiに基づき、パルス遅延回路10,バッファ回路12,周回数カウンタ13,制御信号生成回路15と共に、第1実施形態のA/D変換回路1と同様に動作する。
つまり、図8(b)に示すように、動作制御信号RRの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、この測定開始タイミングから、その後直近の個別サンプリングクロックCKiの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路10内で動作制御信号RRにより起動したパルス信号が通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路32に供給する。なお、各パルス位置数値化回路30では、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路3によって得られるデジタルデータDTAは、第2実施形態の場合と同様に、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路3によれば、各パルス位置数値化回路30が一つのパルス遅延回路10及び周回数カウンタ13を共用するように構成されているため、第2実施形態のA/D変換回路3と同様の効果を、より小規模な回路にて実現することができる。
なお、本実施形態では、エッジシフト回路34,パルス位置数値化回路30,加算回路32が、請求項2におけるシフト回路,パルス位置数値化回路,加算回路に相当する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
図9は、本実施形態のA/D変換回路4の全体構成図である。
図9に示すように、A/D変換回路4は、パルス信号PIを所定の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段縦続接続することにより、ストレートディレイラインとして構成されたパルス遅延回路40と、サンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路40内でのパルス信号PIの通過位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号PIが通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表すm(=[log2 M],[x]はxの小数点以下切り上げ)ビットのデジタルデータDTに変換して出力する符号化回路としてのラッチ&エンコーダ41と、サンプリングクロックCKSを1/k(kは2以上の整数)分周した信号をパルス信号PIとして生成する分周回路からなる制御信号生成回路43とを備えている。
そして、パルス遅延回路40を構成する各遅延ユニットDUは、CMOSインバータゲート回路を2段直列接続してなり、入力信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。そして、各遅延ユニットDUには、バッファ回路42を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆動電圧として印加されており、各遅延ユニットDUの遅延時間は、入力電圧Vinの電圧レベルに応じて変化するようにされている。つまり、予め設定された一定時間内にパルス信号PIが通過する遅延ユニットDUの段数は、入力電圧Vinの電圧レベルに比例したものとなる。
なお、入力電圧Vinの許容電圧範囲(Vmin〜Vmax)の上限電圧レベルVmaxが印加された時に、パルス信号PIが最終段の遅延ユニットDUまで到達するのに要する時間を下限遅延時間DLYmin、下限電圧レベルVminが印加された時に、パルス信号PIが最終打の遅延ユニットDUまで到達するのに要する時間を上限遅延時間DLYmaxとして、制御信号生成回路43におけるサンプリングクロックCKSの分周率は、サンプリングクロックCKSの周期(測定時間)TSが、上限遅延時間DLYmaxより長く、且つ、パルス信号PIの周期k×TSが、下限遅延時間DLYminより短くなるように設定され、本実施形態ではk=2に設定されている。
このように構成されたA/D変換回路4では、図10に示すように、あるサンプリングタイミング(t10)でパルス遅延回路40が起動されると、次のサンプリングタイミング(t11)でパルス遅延回路40の出力がラッチ&エンコーダ41にラッチされる。この時、入力電圧Vinが許容電圧範囲内であれば、前回のサンプリングタイミング(t10)で入力されたパルス信号PIは最終段の遅延ユニットDUには到達していないため、このラッチ&エンコーダ41からは、入力電圧Vinの電圧レベルを表すmビットのデジタルデータ(有効データ)DTが出力される。
その後、次のサンプリングタイミング(t12)で、再びパルス遅延回路40が起動される。この時、入力電圧Vinが許容電圧範囲内であれば、前々回のサンプリングタイミング(t10)で入力されたパルス信号PIは、最終段の遅延ユニットDUに到達しているため、パルス遅延回路40はパルス信号PIが存在しない初期状態に戻っている。また、この時、パルス遅延回路40の出力がラッチ&エンコーダ41にラッチされ、デジタルデータDTが出力されるが、このデータは無効データとして取り扱われる。
以後、サンプリングクロックCKSの2周期毎、即ち、パルス信号PIの1周期毎に、同様の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路4によれば、パルス遅延回路40は起動周期、即ちパルス信号PIの周期が経過すると確実に初期状態に戻るため、何等特別な操作を行うことなく、パルス信号PIの周期毎に連続してA/D変換を実行することができ、高速な連続動作を実現することができる。
しかも、A/D変換回路4によれば、制御信号生成回路43を、サンプリングクロックCKSを分周するだけの簡易な構成にて実現できるため、回路規模をより小さなものとすることができる。
第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
図11は、(a)が本実施形態のA/D変換回路5の全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
図11(a)に示すように、A/D変換回路5は、第4実施形態のA/D変換回路4から制御信号生成回路43を除いた構成、即ち、パルス遅延回路40,ラッチ&エンコーダ41,バッファ回路42からなる構成を有し、入力電圧Vin,個別パルス信号PIi(i=1,2,…,n),サンプリングクロックCKSに従って、入力電圧Vinに応じたmビットの数値データDTiを出力するn(本実施形態ではn=4)個のコア部(TADモジュール)50を備えている。
また、A/D変換回路5は、各コア部50から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路52と、第4実施形態の制御信号生成回路43と同様に構成され、サンプリングクロックCKSに基づいてパルス信号PIを生成する制御信号生成回路54と、第2実施形態におけるエッジシフト回路26と同様に構成され、制御信号生成回路54が生成するパルス信号PIに基づき、各コア部50に供給する個別パルス信号PI1〜PInを生成するエッジシフト回路56とを備えている。
このように構成されたA/D変換回路5において、各コア部50は、サンプリングクロックCKSと、いずれか一つの個別パルス信号PIiとに従って、第4実施形態のA/D変換回路4と同様に動作する。つまり、図11(b)に示すように、個別パルス信号PIiの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、その測定開始タイミングから、その後直近のサンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路40内で個別パルス信号PIiが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路52に供給する。
このため、各コア部50では、入力電圧Vinが同じであっても、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路5によって得られるデジタルデータDTAは、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
従って、本実施形態のA/D変換回路5によれば、第4実施形態のA/D変換回路4と同様の効果を得ることができるだけでなく、より高分解能なA/D変換結果を提供することができる。
第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。
図12は、(a)が本実施形態のA/D変換回路6の全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
図12(a)に示すように、A/D変換回路6は、第4実施形態のものと同様に構成されたパルス遅延回路40,バッファ回路42,制御信号生成回路43を備えている。
また、A/D変換回路6は、第4実施形態のものと同様に構成され、それぞれが個別サンプリングクロックCKi(i=1,2,…,n)のタイミングで動作するn(本実施形態ではn=4)個のラッチ&エンコーダ41と、各ラッチ&エンコーダ41から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路60と、第2実施形態におけるエッジシフト回路26と同様に構成され、サンプリングクロックCKSに基づき、各ラッチ&エンコーダ41に供給する個別サンプリングクロックCK1〜CKnを生成するエッジシフト回路62とを備えている。
なお、制御信号生成回路43は、エッジシフト回路62が生成する個別サンプリングクロックCK1〜CKnの中で、最も遅延したタイミングを有する個別サンプリングクロックCKnを入力とするように構成されている。
このように構成されたA/D変換回路6において、各ラッチ&エンコーダ41は、パルス遅延回路40,バッファ回路42,制御信号生成回路43と共に、第3実施形態のA/D変換回路3と同様に動作する。
つまり、図12(b)に示すように、いずれか一つの個別サンプリングクロックCKiに基づき、パルス信号PIの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、この測定開始タイミングから、その後直近の個別サンプリングクロックCKiの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路40内でパルス信号PIが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路60に供給する。なお、各ラッチ&エンコーダ41では、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路6によって得られるデジタルデータDTAは、第5実施形態の場合と同様に、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路6によれば、各ラッチ&エンコーダ41が一つのパルス遅延回路40を共用するように構成されているため、第5実施形態のA/D変換回路5と同様の効果を、より小規模な回路にて実現することができる。
第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明する。
図13は、本実施形態のA/D変換回路7の全体構成図である。
図13に示すように、A/D変換回路7は、パルス信号PIを所定の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段縦続接続することにより、ストレートディレイラインとして構成されたパルス遅延回路70と、サンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路70内でのパルス信号PIの通過位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号PIが通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表すm(=[log2 M],[x]はxの小数点以下切り上げ)ビットのデジタルデータDTに変換して出力する符号化回路としてのラッチ&エンコーダ71と、パルス遅延回路70を構成する最終段の遅延ユニットDUの出力を受けると出力レベルが反転するトグルフリップフロップ回路(TFF)からなる到達検出回路73と、到達検出回路73での到達検出信号CHK、及びサンプリングクロックCKSに基づいて、サンプリングクロックCKSに同期したパルス信号PIを生成する制御信号生成回路74とを備えている。
そして、パルス遅延回路70を構成する各遅延ユニットDUは、CMOSインバータゲート回路を2段直列接続してなり、入力信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。そして、各遅延ユニットDUには、バッファ回路72を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆動電圧として印加されており、各遅延ユニットDUの遅延時間は、入力電圧Vinの電圧レベルに応じて変化するようにされている。つまり、予め設定された一定時間内にパルス信号PIが通過する遅延ユニットDUの段数は、入力電圧Vinの電圧レベルに比例したものとなる。
また、制御信号生成回路74は、サンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジのタイミング(サンプリングタイミング)で、到達検出信号CHKが前回のサンプリングタイミングと異なる信号レベルである場合、即ち、到達検出回路73によりパルス信号PIが最終段の遅延ユニットDUに到達したこと(以下、単に「パルス信号PIの到達」という)が検出され、パルス遅延回路70にパルス信号PIが存在しない初期状態となっている場合に、パルス信号PIをパルス遅延回路70に供給するように構成されている。なお、制御信号生成回路74は、ハードウェアにより実現してもよいし、CPUを用いて実現してもよい。
なお、入力電圧Vinの許容電圧範囲(Vmin〜Vmax)の上限電圧レベルVmaxが印加された時に、パルス信号PIが最終段の遅延ユニットDUまで到達するのに要する時間を下限遅延時間DLYmin、下限電圧レベルVminが印加された時に、パルス信号PIが最終打の遅延ユニットDUまで到達するのに要する時間を上限遅延時間DLYmaxとして、サンプリングクロックCKSの周期Tは、上限遅延時間DLYmaxの1/2より長く、且つ、下限遅延時間DLYminより短くなるように設定されている。
このように構成されたA/D変換回路7では、図14に示すように、サンプリングタイミング(時刻t20)でパルス信号PIがパルス遅延回路70に供給されると、次のサンプリングタイミング(t21)でパルス遅延回路70の出力がラッチ&エンコーダ71にラッチされ、このラッチ&エンコーダ71からは、入力電圧Vinの電圧レベルを表すmビットのデジタルデータDTが出力される。この時、入力電圧Vinが許容電圧範囲内であればパルス信号PIの通過が検出されていない(到達検出信号CHKの信号レベルが前回のサンプリングタイミングから反転していない)ため、このサンプリングタイミングではパルス信号PIがパルス遅延回路70に供給されることはない。
また、パルス信号PIの到達が検出された後のサンプリングタイミング(時刻t22)では、到達検出信号CHKの信号レベルが前回のサンプリングタイミング(時刻t21)から反転しているため、パルス信号PIがパルス遅延回路70に供給される。また、このとき、ラッチ&エンコーダ71から出力されるデジタルデータDTは、無効データとして取り扱われる。
その後、入力電圧Vinが許容電圧範囲Vmaxを超えている等の原因により、次のサンプリングタイミング(時刻t23)以前に、パルス信号の通過が検出された場合には、次のサンプリングタイミング(時刻t23)では、前回のサンプリングタイミング(時刻t22)と同様に動作する。
以後、正常時には時刻t20〜t22の動作を、異常(オーバーフロー)時には、時刻t22〜t23の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路7によれば、到達検出回路73によりパルス信号PIの通過(即ち、パルス遅延回路70が初期状態に戻っていること)が確認された直後のサンプリングタイミングで、直ちに、次回のA/D変換を開始することができるため、無駄な待ち時間を必要最小限に抑えることができ、高速な連続動作を実現することができる。
なお、本実施形態では、パルス信号PIを供給した次のサンプリングタイミングで得られるラッチ&エンコーダ71の出力を、そのままデジタルデータ(A/D変換データ)DTとしているが、例えば、サンプリングクロックCKSの周期を短くして、パルス信号PIを供給してから、パルス信号PIの通過が検出される直前のサンプリングタイミングまでに要したサンプリング周期数と、そのサンプリングタイミングで得られるラッチ&エンコーダ71の出力とに基づいてデジタルデータDTを求めるように構成してもよい。
第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。
図15は、(a)が本実施形態のA/D変換回路8の全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
図15(a)に示すように、A/D変換回路8は、第7実施形態のA/D変換回路7から、制御信号生成回路74を除いた構成、即ち、パルス遅延回路70,ラッチ&エンコーダ71,バッファ回路72,到達検出回路73からなる構成を有し、入力電圧Vin,個別パルス信号PIi(i=1,2,…,n),サンプリングクロックCKSに従って、入力電圧Vinに応じたmビットの数値データDTiを出力すると共に、個別パルス信号PIiが最終段の遅延ユニットDUに到達したことを表す到達検出信号CHKiを出力するn(本実施形態ではn=4)個のコア部(TADモジュール)80を備えている。
また、A/D変換回路8は、各コア部80から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路82と、サンプリングクロックCKS及び到達検出信号CHK1〜CHKnに基づいてパルス信号PIを生成する制御信号生成回路84と、第2実施形態におけるエッジシフト回路26と同様に構成され、制御信号生成回路84が生成したパルス信号PIに基づいて各コア部80に供給する個別パルス信号PI1〜PInを生成するエッジシフト回路86とを備えている。
そして、制御信号生成回路84は、サンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジのタイミング(以下、サンプリングタイミングという)で、全ての到達検出信号CHK1〜CHK4が前回のサンプリングタイミングと異なる信号レベルである場合、即ち、各コア部80を構成するパルス遅延回路70に個別パルス信号PIiが存在しない初期状態となっている場合に、パルス信号PIをエッジシフト回路86に供給するように構成されている。
このように構成されたA/D変換回路8において、各コア部80は、サンプリングクロックCKSと、いずれか一つの個別パルス信号PIiとに従って、第7実施形態のA/D変換回路3と同様に動作する。つまり、図15(b)に示すように、個別パルス信号PIiの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、その測定開始タイミングから、その後直近のサンプリングクロックCKSの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路70内で個別パルス信号PIiが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路82に供給する。
このため、各コア部80では、入力電圧Vinが同じであっても、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路8によって得られるデジタルデータDTAは、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
従って、本実施形態のA/D変換回路8によれば、第7実施形態のA/D変換回路7と同様の効果を得ることができるだけでなく、より高分解能なA/D変換結果を提供することができる。
第9実施形態]
次に、第9実施形態について説明する。
図16は、(a)が本実施形態のA/D変換回路9の全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
図16(a)に示すように、A/D変換回路9は、第7実施形態のものと同様に構成されたパルス遅延回路70,バッファ回路72,到達検出回路73,制御信号生成回路74を備えている。
また、A/D変換回路9は、第7実施形態のものと同様に構成され、それぞれが個別サンプリングクロックCKi(i=1,2,…,n)のタイミングで動作するn(本実施形態ではn=4)個のラッチ&エンコーダ71と、各ラッチ&エンコーダ71から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで、p(=m+log2 n)ビットの数値データDTAをA/D変換データとして生成する加算回路90と、第2実施形態におけるエッジシフト回路26と同様に構成され、サンプリングクロックCKSに基づき、各ラッチ&エンコーダ71に供給する個別サンプリングクロックCK1〜CKnを生成するエッジシフト回路92とを備えている。
なお、制御信号生成回路74は、エッジシフト回路92が生成する個別サンプリングクロックCK1〜CKnの中で、最も遅延したタイミングを有する個別サンプリングクロックCKnを入力とするように構成されている。
このように構成されたA/D変換回路9において、各ラッチ&エンコーダ71は、いずれか一つの個別サンプリングクロックCKiに基づき、パルス遅延回路70,バッファ回路72,到達検出回路73,制御信号生成回路74と共に、第7実施形態のA/D変換回路7と同様に動作する。
つまり、図16(b)に示すように、パルス信号PIの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、この測定開始タイミングから、その後直近の個別サンプリングクロックCKiの立ち上がりエッジ(サンプリングタイミング)までを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路70内でパルス信号PIが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路90に供給する。なお、各ラッチ&エンコーダ71では、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路9によって得られるデジタルデータDTAは、第8実施形態の場合と同様に、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路9によれば、各ラッチ&エンコーダ71が一つのパルス遅延回路70を共用するように構成されているため、第8実施形態のA/D変換回路8と同様の効果を、より小規模な回路にて実現することができる。
第10実施形態]
次に、第10実施形態について説明する。
図17は、本実施形態のA/D変換回路7aの全体構成図である。
なお、本実施形態のA/D変換回路7aは、第6実施形態のA/D変換回路6とは、制御信号生成回路74aの構成が異なるだけであるため、同じ構成については、同一符号を付して説明を省略し、この構成の異なる制御信号生成回路74aを中心に説明する。
図17に示すように、A/D変換回路7aにおいて、制御信号生成回路74aは、外部からの測定要求RQがあり、且つ到達検出回路73からの到達検出信号CHKが前回のパルス信号PI供給時と異なる信号レベルである場合、即ち、パルス遅延回路70にパルス信号PIが存在しない初期状態となっている場合に、パルス信号PIをパルス遅延回路70に供給すると共に、パルス信号PIの供給後、予め設定された測定時間TSが経過するとラッチ信号PLをラッチ&エンコーダ71に供給するように構成されている。
なお、ラッチ&エンコーダ71は、ラッチ信号PLの供給を受けた場合、サンプリングクロックCKSの供給を受けた場合と同様の動作をする。
このように構成されたA/D変換回路7aでは、図18に示すように、まず、外部から測定要求RQが入力されると(時刻t30)、制御信号生成回路74aは、パルス信号PIをパルス遅延回路70に供給し、測定時間TSだけ経過するとラッチ信号PLをラッチ&エンコーダ71に供給する。これにより、ラッチ&エンコーダ71からは、入力電圧Vinの電圧レベルを表すmビットのデジタルデータDTが出力される。
その後、到達検出回路73にてパルス信号PIの到達が検出され、到達検出信号CHKの信号レベルが反転した後に、測定要求RQが入力された場合(時刻t31)には、時刻t30の場合と同様の動作を繰り返す。
一方、パルス信号PIの供給(時刻t31)後、到達検出回路73にてパルス信号PIの到達が検出される(到達検出信号CHKが反転する)前に、測定要求RQが入力された場合(時刻t32)には、パルス信号PIの到達が検出されるまで待機した後、時刻t30の場合と同様の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換回路7aによれば、パルス遅延回路70が初期状態にあることが検出されると、サンプリングクロックに基づくサンプリングタイミングを待つことなく、直ちに、A/D変換を開始するため、無駄な待ち時間が発生することがなく、より高速な連続動作を実現することができる。
第11実施形態]
次に、第11実施形態について説明する。
図19は、(a)が本実施形態のA/D変換回路8aの全体構成図、(b)がその動作を説明するためのタイミング図である。
なお、本実施形態のA/D変換回路8aは、第8実施形態のA/D変換回路8とは、制御信号生成回路84aの構成が異なるだけであるため、同じ構成については、同一符号を付して説明を省略し、この構成の異なる制御信号生成回路84aを中心に説明する。
図19(a)に示すように、A/D変換回路8aにおいて、制御信号生成回路84aは、外部からの測定要求RQがあり、且つ各コア部80からの到達検出信号CHK1〜CHKnがいずれも前回のパルス信号PI供給時と異なる信号レベルである場合、各コア部80のパルス遅延回路70に個別パルス信号PIiが存在しない初期状態となっている場合に、パルス信号PIをエッジシフト回路86に供給すると共に、パルス信号PIの供給後、予め設定された待機時間Tが経過するとラッチ信号PLを各コア部80に供給するように構成されている。
なお、各コア部80は、サンプリングクロックCKSの代わりに、ラッチ信号PLの供給を受けるように接続され、サンプリングクロックCKSの供給を受けた場合と同様の動作をする。
このように構成されたA/D変換回路8aにおいて、各コア部70は、いずれか一つの個別パルス信号PIiと、ラッチ信号PLとに従って、第10実施形態のA/D変換回路7aと同様に動作する。
つまり、図19(b)に示すように、個別パルス信号PIiの立ち上がりエッジを測定開始タイミングとして、その測定開始タイミングから、ラッチ信号PLの立ち上がりエッジまでを測定時間TSiとして、その測定時間TSi中にパルス遅延回路70内で個別パルス信号PIiが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化データDTiを加算回路82に供給する。
このため、各コア部80では、入力電圧Vinが同じであっても、測定時間TSi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
その結果、A/D変換回路8aによって得られるデジタルデータDTAは、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
従って、本実施形態のA/D変換回路8aによれば、第10実施形態のA/D変換回路7aと同様の効果を得ることができるだけでなく、より高分解能なA/D変換結果を提供することができる。
第1実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 遅延回路の構成及び設定を示す説明図。 第1実施形態のA/D変換回路の動作を示すタイミング図。 IC化時の効果を示すパターン図。 第2実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 エッジシフト回路の構成を示す回路図、及びA/D変換回路の動作を示すタイミング図。 エッジシフト回路の詳細構成を示す回路図。 第3実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 第4実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 第4実施形態のA/D変換回路の動作を示すタイミング図。 第5実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 第6実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 第7実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 第7実施形態のA/D変換回路の動作を示すタイミング図。 第8実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 第9実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 第10実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 第10実施形態のA/D変換回路の動作を示すタイミング図。 第11実施形態のA/D変換回路の全体構成図、その動作を示すタイミング図。 従来のA/D変換回路の全体構成図。
符号の説明
1〜9,7a,8a,2…A/D変換回路、10,40,70…パルス遅延回路、11,41,71…ラッチ&エンコーダ、12,42,72…バッファ回路、13…周回数カウンタ、14…ラッチ回路、15,24,43,54,74,74a,84,84a…制御信号生成回路、16…遅延回路、16a…主遅延部、16b…付加遅延部、16c…遅延回路駆動電圧発生回路、17,19…インバータ回路、18…NAND回路、20,50,80…コア部、22,52,60,82,90…加算回路、26,34,56,62,86,92…エッジシフト回路、30…パルス位置数値化回路、32…加算回路、73…到達検出回路、DU…遅延ユニット、INV0〜4…インバータゲート回路。

Claims (7)

  1. アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段直列接続してなるパルス遅延回路と、
    前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回数をカウントする周回数カウンタと、
    予め設定されたサンプリング周期を有するサンプリングクロックに従って、前記パルス遅延回路及び前記周回数カウンタの出力をラッチすることにより、前記パルス遅延回路内での前記パルス信号の位置及び周回数を特定し、前記パルス遅延回路の起動後、前記サンプリングクロックによって規定されるサンプリングタイミングまでの間に、前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する符号化回路と、
    前記サンプリングタイミング毎に、前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回周期以上かつ前記サンプリング周期未満の長さに設定された休止期間の間だけ前記パルス遅延回路の動作を禁止した後、前記パルス遅延回路を起動するための起動制御信号、及び、前記休止期間中に前記周回数カウンタを初期化するための初期化信号を生成する制御信号生成手段と、
    を備えることを特徴とするA/D変換回路。
  2. 前記符号化回路は、
    前記遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)をシフト時間として、前記制御信号生成手段が生成した起動制御信号に基づいて、前記シフト時間ずつ互いの位相が異なるn個の個別起動制御信号を生成するシフト回路と、
    前記シフト回路が生成した前記個別起動制御信号のいずれか一つと前記サンプリングクロックとに基づいて、前記シフト時間ずつ長さの異なる測定時間の間に、前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路と、
    前記パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算し、その加算結果を、A/D変換データとして出力する加算回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のA/D変換回路。
  3. アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段直列接続してなるパルス遅延回路、前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回数をカウントする周回数カウンタ、予め設定されたサンプリング周期を有するサンプリングクロックに従って、前記パルス遅延回路及び前記周回数カウンタの出力をラッチすることにより、前記パルス遅延回路内での前記パルス信号の位置及び周回数を特定し、前記パルス遅延回路の起動後、前記サンプリングクロックによって規定されるサンプリングタイミングまでの間に、前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを出力する符号化回路からなるn(nは2以上の整数)個のコア部と、
    前記コア部が出力する数値データを加算し、その加算結果をA/D変換データとして出力する加算回路と、
    前記サンプリングタイミング毎に、前記遅延ユニットの遅延時間の1/nずつ異なったタイミングで、前記パルス遅延回路での前記パルス信号の周回周期以上かつ前記サンプリング周期未満の長さに設定された休止期間の間だけ前記パルス遅延回路の動作を禁止した後、各パルス遅延回路を起動するためのn個の起動制御信号を生成すると共に、前記サンプリングタイミングから前記休止期間が終了するまでの間に、前記周回数カウンタを初期化するための初期化信号を生成する制御信号生成手段と、
    を備えることを特徴とするA/D変換回路。
  4. 前記制御信号生成手段は、
    前記サンプリングクロックを前記休止期間分だけ遅延させる遅延回路、及び前記遅延回
    路の入力及び出力を論理演算する論理ゲート回路を用いて構成され、前記サンプリングタイミングとして使用する前記サンプリングクロックのエッジを検出するエッジ検出回路を備え、
    前記エッジ検出回路の出力に基づいて、前記起動制御信号及び初期化信号を生成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のA/D変換回路。
  5. 前記遅延回路は、前記パルス遅延回路を構成する遅延ユニットと同等の遅延特性を有する遅延ユニットを複数段直列接続することにより構成されていることを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路。
  6. 前記遅延回路は、前記パルス遅延回路よりも多くの遅延ユニットにより構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のA/D変換回路。
  7. 前記遅延回路の電源電圧は、前記アナログ入力信号の電圧レベル以下に設定されていることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のA/D変換回路。
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