WO2003089272A1 - Retroviseur pour vehicule, son procede de fabrication, et vehicule correspondant - Google Patents

Description

明細書 車両用ミラー装置、 車両用ミラー装置の製造方法及び車両 技術分野

本発明は、 車両後方視認用のミラ一を備えた車両用ミラー装置、 この車両用ミ ラー装置の製造方法及びこの車両用ミラー装置を備えた車両に関する。 背景技術

例えば図 7に示す如く車両用ドアミラー装置 5 0は、 ドアミラ一バイザ一 5 2 を備えている。 ドアミラ一バイザ一 5 2には、 車両後方視認用のミラー （図示省 略） が保持されている。 ドアミラーバイザ一 5 2は、 ドアミラーステー 5 4に支 持されている。 ドアミラーステー 5 4は、 車両のドア （図示省略） に取り付けら れている。 ドアミラーステー 5 4には、 突出部 5 6が形成されている。 突出部 5 6は、 車両外側へ突出している。

しかしながら、 このような車両用ドアミラ一装置 5 0では、 突出部 5 6が略半 楕円台状とされている。 このため、 突出部 5 6の車両外側面 5 6 Aが曲面状とさ れている。 これにより、 この車両外側面 5 6 Aに到来した風が、 大きく変動しつ つ車両後方へ流れ、 乱流を生じ易い。

しかも、 突出部 5 6の車両外側かつ車両後側の角部位 5 6 Bの曲率半径が 2 5 mm以上とされている。 このため、 突出部 5 6の車両外側面 5 6 Aに到来した風 が、 角部位 5 6 Bに沿って流れ、 乱流を生じ易い。

これにより、 ドアミラーステー 5 4 (突出部 5 6 ) の風切音性能 （風切音を低 減する性能） が悪いという問題がある。

さらに、 ドアミラーステー 5 4 (突出部 5 6 ) に到来した風が、 ドアミラーバ ィザー 5 2側 （ミラー側） や車両のサイドウィンドウ （図示省略） 側に巻き込ま れ易い。 このため、 ミラーにびびり （振動） が発生したり、 ミラーやサイドウイ ンドウに異物 （埃や水滴等の液体等） が付着してしまう。 これにより、 視界が悪 化するという問題もある。 発明の開示

本発明は上記事実を考慮し、 支持部材の風切音性能を向上できると共に支持部 材による風の巻き込みを低減できる車両用ミラー装置、 車両用ミラー装置の製造 方法及び車両を得ることが目的である。

本発明の第 1の態様の車両用ミラ一装置は、 車両後方視認用のミラ一を保持す る保持部材と、 車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、 前記支 持部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両 用ミラー装置であって、 前記突出部の突出端面を略平面状とすると共に、 前記突 出部の突出端面の車両前後方向に対する車両内側または車両外側への角度を 2 ° 以下とした、 ことを特徴としている。

第 1の態様の車両用ミラー装置では、 車両後方視認用のミラ一を保持する保持 部材が、 車体側に設けられた支持部材に支持されている。 支持部材に設けられた 突出部は、 車両内側または車両外側へ突出している。

ここで、 突出部の突出端面が、 略平面状とされている。 さらに、 突出部の突出 端面の車両前後方向に対する車両内側または車両外側への角度が、 2 ° 以下とさ れている。 このため、 突出部の突出端面に到来した風が、 変動を抑制されつつ車 両後方へ流れて、 整流される。 これにより、 支持部材 （突出部） の風切音性能 （ 風切音を低減する性能） を向上できる。 さらに、 支持部材 （突出部） による風の 巻き込みを低減できる。

本発明の第 2の態様の車両用ミラー装置は、 第 1の態様の車両用ミラー装置に おいて、 前記突出部の突出方向側かつ車両前側の角部位の曲率半径を 2 O mm以 上とした、 ことを特徵としている。

第 2の態様の車両用ミラ一装置では、 突出部の突出方向側かつ車両前側の角部 位の曲率半径が、 2 0 mm以上とされている。 このため、 突出部の車両前側面に 到来した風が、 突出部の突出端面に滑らかに流れて、 整流される。 これにより、 支持部材 （突出部） の風切音性能を一層向上できる。 さらに、 支持部材 （突出部 ) による風の巻き込みを一層低減できる。

本発明の第 3の態様の車両用ミラ一装置は、 車両後方視認用のミラーを保持す る保持部材と、 車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、 前記支 持部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両 用ミラー装置であって、 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半 径を 1 5 mm以下とした、 ことを特徴としている。

第 3の態様の車両用ミラー装置では、 車両後方視認用のミラーを保持する保持 部材が、 車体側に設けられた支持部材に支持されている。 支持部材に設けられた 突出部は、 車両内側または車両外側へ突出している。

ここで、 突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径が、 1 5 mm以 下とされている。 このため、 突出部の突出端面に到来した風が、 この角部位に沿 つて流れることが抑制されて、 整流される。 これにより、 支持部材 （突出部） の 風切音性能 （風切音を低減する性能） を向上できる。 さらに、 支持部材 （突出部 ) による風の巻き込みを低減できる。

本発明の第 4の態様の車両用ミラー装置は、 第 3の態様の車両用ミラ一装置に おいて、 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 0 mm以 下とした、 ことを特徴としている。

第 4の態様の車両用ミラー装置では、 突出部の突出方向側かつ車両後側の角部 位の曲率半径が、 1 0 mm以下とされている。 このため、 突出部の突出端面に到 来した風が、 この角部位に沿って流れることが効果的に抑制されて、 効果的に整 流される。 これにより、 支持部材 （突出部） の風切音性能を効果的に向上できる 。 さらに、 支持部材 （突出部） による風の巻き込みを効果的に低減できる。 本発明の車両用ミラー装置の製造方法は、 車両後方視認用のミラーを保持する 保持部材と、 車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、 前記支持 部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両用 ミラー装置の製造方法であって、 前記突出部の突出端面を略平面状とすると共に 、 前記突出部の突出端面の車両前後方向に対する車両内側または車両外側への角 度を 2 ° 以下とする、 ことを特徴としている。

本発明の第 1の態様の車両は、 第 1の態様または第 2の態様の車両用ミラー装 置を備えている。

本発明の第 2の態様の車両は、 第 3の態様または第 4の態様の車両用ミラー装 置を備えている。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラ一装置を示す車両下方から 見た斜視図である。

図 2 Aは、 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラ一装置の一例を示す車両 後方からの正面図である。

図 2 Bは、 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の他の例を示す車 両後方からの正面図である。

図 3は、 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置のドアミラーステー を示す底面図である。

図 4は、 第 1実験例の結果を示すグラフである。

図 5は、 第 2実験例に係る車両用ドアミラー装置のドアミラ一バイザ一及びミ ラーを示す車両後方からの正面図である。

図 6は、 第 2実験例の結果を示す表である。

図 7は、 従来の車両用ドアミラー装置を示す車両下方から見た斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

図 .1には、 本発明の車両用ミラー装置が適用されて構成された実施の形態に係 る車両用ドアミラ一装置 1 0が、 車両下方から見た斜視図にて示されている。 図 2 A及び図 2 Bには、 車両用ドアミラー装置 1 0が車両後方からの正面図にて示 されている。

本実施の形態においては、 「車両前側」 を 「前側」 とし、 「車両後側」 を 「後 側」 とし、 「車両外側」 を 「外側」 とし、 「車両内側」 を 「内側」 とする。 本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置 1 0は、 保持部材としてのドアミラ 一バイザ一 1 2を備えている。 ドアミラ一バイザ一 1 2は、 略長方体箱状とされ ている。 ドアミラ一バイザ一 1 2の後側面は、 開放されている。

ドアミラーバイザ一 1 2の内部には、 板状のフレーム （図示省略） が固定され ている。 フレームの外側部位には、 後側面において、 鏡面角度調整機構 （図示省 略） が固定されている。 鏡面角度調整機構の後側部位には、 後方視認用のミラ一

1 4が組み付けられている。 ミラー 1 4は、 鏡面角度調整機構及びフレームを介 して、 ドアミラーバイザ一 1 2に保持されている。 ミラ一 1 4は、 ドアミラ一パ ィザ一 1 2の後側面に配置されている。 ミラ一 1 4の前側は、 ドアミラーバイザ —1 2に被覆されている。 鏡面角度調整機構が駆動されることで、 ミラー 1 4の 鏡面角度が調整される。 フレームの内側部位には、 格納機構 （図示省略） が固定 されている。

車両用ドアミラー装置 1 0は、 支持部材としてのドアミラーステー 1 6を備え ている。 ドアミラーステ一 1 6は、 板状のステ一本体 1 8を有している。 ドアミ ラーステ一 1 6は、 ステ一本体 1 8において、 車体側の車両のドア （図示省略） に取り付けられている。

ドアミラ一ステー 1 6には、 略台形台状の突出部 2 0が形成されている。 突出 部 2 0は、 ステ一本体 1 8から外側へ突出している。 突出部 2 0の上面には、 円 筒状の支持軸 （図示省略） が立設されている。 支持軸には、 格納機構が回転可能 に支持されている。 これにより、 ドアミラーステ一 1 6は、 格納機構及びフレー ムを介して、 ドアミラーバイザ一 1 2を支持している。 ここで、 格納機構が駆動 されることで、 支持軸を中心に格納機構が回転されて、 フレーム及び鏡面角度調 整機構を介してミラ一 1 4が格納または起立される。 また、 本実施の形態では、 支持軸の中心軸線 Jが突出部 2 0の上面と交差する点が配置されかつ支持軸の中 心軸線 Jに垂直な回転基準面 Kよりも上方に、 ミラー 1 4の全ての部位が配置さ れている。

図 3に詳細に示す如く、 突出部 2 0の前側面 2 O Aは、 外側へ向かい後側へ向 かう方向へ傾斜されている。 この前側面 2 O Aの後方に対する角度は、 約 4 5 ° とされている。 この前側面 2 O Aとステ一本体 1 8との接続部位は、 滑らかに凹 んだ曲面とされている。

突出部 2 0の突出端面としての外側面 2 0 Bは、 平面状とされている。 この外 側面 2 0 Bの前後方向に対する内側または外側への角度は、 2 ° 以下 （例えば 0 ° ) とされている。

突出部 2 0の後側面 2 0 Cは、 内外方向 （車両幅方向） に略平行とされている 。 この後側面 2 0 Cとステ一本体 1 8との接続部位は、 滑らかに凹んだ曲面とさ れている。

突出部 2 0の外側 （突出方向側） かつ前側の角部位 2 0 Dは、 曲面状とされて いる。 この角部位 2 0 Dの曲率半径は、 2 0 mm以上とされている。

突出部 2 0の外側 （突出方向側） かつ後側の角部位 2 0 Eは、 曲面状 （例えば 略垂直に屈曲した屈曲面状） とされている。 この角部位 2 0 Eの曲率半径は、 1 5 mm以下 （より好ましくは 1 0 mm以下） とされている。

ここで、 ドアミラ一ステー 1 6の突出部 2 0を製造する際には、 突出部 2 0の 前側面 2 O Aを、 外側へ向かい後側へ向かう方向へ傾斜させる。 また、 この前側 面 2 0 Aの後方に対する角度を、 約 4 5 ° とする。 さらに、 この前側面 2 O Aと ステ一本体 1 8との接続部位を、 滑らかに凹んだ曲面とする。

突出部 2 0の外側面 2 0 Bを、 平面状とする。 また、 この外側面 2 0 Bの前後 方向に対する内側または外側への角度を、 2 ° 以下とする。

突出部 2 0の後側面 2 0 Cを、 内外方向に略平行とする。 さらに、 この後側面 2 0 Cとステ一本体 1 8との接続部位を、 滑らかに凹んだ曲面とする。

突出部 2 0の外側かつ前側の角部位 2 0 Dを、 曲面状とする。 また、 この角部 位 2 0 Dの曲率半径を、 2 O mm以上とする。

突出部 2 0の外側かつ後側の角部位 2 0 Eを、 曲面状とする。 また、 この角部 位 2 0 Eの曲率半径を、 1 5 mm以下 （より好ましくは 1 O mm以下） とする。 次に、 本実施の形態の作用を説明する。

以上の構成の車両用ドアミラ一装置 1 0では、 後方視認用のミラー 1 4をフレ ーム及び鏡面角度調整機構を介して保持するドアミラーバイザ一 1 2が、 車両の ドアに取り付けられたドアミラーステ一 1 6に、 格納機構及びフレームを介して 支持されている。 ドアミラーステ一 1 6に形成された突出部 2 0は、 外側へ突出 している。

ここで、 突出部 2 0の外側面 2 0 Bが、 平面状とされている。 さらに、 この外 側面 2 0 Bの前後方向に対する内側または外側への角度が、 2 ° 以下とされてい る。 このため、 突出部 2 0の外側面 2 0 Bに到来した風が、 変動を抑制されつつ 後方へ流れて、 整流される。

これにより、 ドアミラ一ステ一 1 6 (突出部 20) の風切音性能 （風切音を低 減する性能） を向上できる。

しかも、 ドアミラ一ステ一 1 6 (突出部 20) による風のドアミラーバイザ一 12側 （ミラー 14側） や車両のサイドウィンドウ （図示省略） 側への巻き込み を低減できる。 したがって、 ミラ一 14にびびり （振動） が発生したりミラ一 1 4やサイドウィンドウに異物 （埃や水滴等の液体等） が付着することが抑制され る。 これにより、 視界が悪化することを抑制できる。

さらに、 突出部 20の外側かつ前側の角部位 20 Dの曲率半径が、 20mm以 上とされている。 このため、 突出部 20の前側面 2 OAに到来した風が、 突出部 20の外側面 20 Bに滑らかに流れて、 整流される。 これにより、 ドアミラース テ一 16 (突出部 20) の風切音性能を一層向上できる。 さらに、 ドアミラース テ一 16 (突出部 20) による風のドアミラ一バイザ一 12側やサイドウィンド ゥ側への巻き込みを一層低減できる。 これにより、 視界が悪化することを一層抑 制できる。

また、 突出部 20の外側かつ後側の角部位 20 Eの曲率半径が、 1 5 mm以下 とされている。 このため、 突出部 20の外側面 20 Bに到来した風が、 この角部 位 20 Eに沿って流れることが抑制されて、 整流される。 これにより、 ドアミラ —ステ一16 (突出部 20) の風切音性能を一層向上できる。 さらに、 ドアミラ —ステ一1 6 (突出部 20) による風のドアミラーバイザ一 1 2側やサイドウイ ンドウ側への巻き込みを一層低減できる。 これにより、 視界が悪化することを一 層抑制できる。

しかも、 突出部 20の外側かつ後側の角部位 20 Eの曲率半径が 10mm以下 とされた場合には、 突出部 20の外側面 20 Bに到来した風が、 この角部位 20 Eに沿って流れることが効果的に抑制されて、 効果的に整流される。 これにより 、 ドアミラーステ一 16 (突出部 20) の風切音性能を効果的に一層向上できる 。 さらに、 ドアミラ一ステー 16 (突出部 20) による風のドアミラーバイザ一 1 2側やサイドウインドウ側への巻き込みを効果的に一層低減できる。 これによ り、 視界が悪化することを効果的に一層抑制できる。 なお、 本実施の形態では、 本発明を車両用ドアミラー装置 1 0に適用した構成 とした。 しかしながら、 本発明を車両用フェンダーミラー装置に適用した構成と してもよい。 また、 この場合等においては、 支持部材の突出部が車両内側へ突出 した構成としてもよい。

(第 1実験例）

図 4には、 上記実施の形態に係る車両用ドアミラー装置 1 0における、 突出部

2 0の外側面 2 0 Bの前後方向に対する内側または外側への角度 αと、 ドアミラ 一ステー 1 6の風切音の大きさ （騒音レベル） と、 の関係を表すグラフが示され ている。 図 4では、 外側面 2 0 Βの後側部位が前側部位よりも外側へ傾斜した場 合に角度ひが 「十」 とされる一方、 外側面 2 0 Βの後側部位が前側部位よりも内 側へ傾斜した場合に角度ひが 「一」 とされる （図 3参照） 。

上記実施の形態に係るドアミラーステー 1 6の風切音性能は、 ドアミラーステ 一 1 6の風切音の大きさが 7 5 . 5 d b (A) 以下であれば、 従来の車両用ドア ミラ一装置 5 0 (図 7参照） に係るドアミラ一ステー 5 4の風切音性能に比し、 向上される。 ここで、 上記実施の形態に係るドアミラーステー 1 6では、 上述の 如く _ 2 ° ≤α≤ 2 ° とされている。 このため、 図 4に示す如くドアミラーステ — 1 6の風切音の大きさが、 7 5 . 5 d b (A) 未満である。 これにより、 ドア ミラーステ一 1 6の風切音性能を向上できる。

(第 2実験例）

図 5には、 第 2実験例に係る車両用ドアミラ一装置 3 0のドアミラーバイザ一

3 2及びミラ一 3 4の後方からの正面図が示されている。 図 5では、 ミラ一 3 4 の表面が、 内外方向へ等間隔に 3つの領域に区分されている。 さらに、 ミラー 3 4の表面が、 上下方向へ等間隔に 3つの領域に区分されている。 これにより、 ミ ラ一3 4の表面が 9つの領域 （領域 A、 領域 B、 領域 ( 、 領域 D、 領域 E、 領域 F、 領域 G、 領域 H、 領域 I ) に区分されている。

本実験例は、 風の流れを油膜法により示したものである。 図 6には、 図 5のミ ラー 3 4表面への各領域毎の異物付着率 （各領域の面積に対する各領域への異物 (ミラー 3 4表面を流下しにくい液体） の付着面積の比率であり、 各領域毎の異 物によるミラ一 3 4の視界悪化率） の表が示されている。 図 6では、 図 5の車両 用ドアミラー装置 3 0が従来の車両用ドアミラー装置 5 0である場合の異物付着 率 Pと、 図 5の車両用ドアミラ一装置 3 0が上記実施の形態の車両用ドアミラー 装置 1 0である場合の異物付着率 Qと、 が示されている。 さらに、 ミラ一 3 4表 面の各領域毎の異物付着低減量 R (各領域毎に異物付着率 Qから異物付着率 Pを 減じたもの） も示されている。

図 6に示す如く、 上記実施の形態の車両用ドアミラ一装置 1 0における異物付 着率 Qは、 従来の車両用ドアミラ一装置 5 0における異物付着率 Pに比し、 ミラ 一 3 4表面の全ての領域において小さくなつている。 これにより、 上記実施の形 態の車両用ドアミラー装置 1 0では、 ミラー 3 4の視界が悪化することを全ての 領域において抑制できる。

さらに、 ミラ一 3 4表面の領域 Fにおいては、 異物付着低減量 Rが 7 1 . 9 % となって、 全領域のうちで最大である。 また、 ミラー 3 4表面の領域 Iにおいて は、 異物付着低減量 Rが 6 7 . 3 %となって、 全領域のうちで 2番目に大きい。 これにより、 上記実施の形態の車両用ドアミラー装置 1 0では、 ミラー 3 4の視 界が悪化することを、 特に領域 F及び領域 I (ミラー 3 4表面の内側部位の下位 領域及び中位領域） において効果的に抑制できる。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明は、 ミラーを保持する保持部材を支持しかつ突出部が設 けられた支持部材を備えた車両用ミラー装置、 この車両用ミラー装置の製造方法 及びこの車両用ミラー装置を備えた車両に有用であり、 支持部材の風切音性能を 向上すると共に支持部材による風の巻き込みを低減するのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 車両後方視認用のミラーを保持する保持部材と、

車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、

前記支持部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両用ミラー装置であって、

前記突出部の突出端面を略平面状とすると共に、 前記突出部の突出端面の車両 前後方向に対する車両内側または車両外側への角度を 2 ° 以下とした、

ことを特徴とする車両用ミラー装置。

2 . 前記突出部の突出方向側かつ車両前側の角部位の曲率半径を 2 0 mm以上と した、 ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の車両用ミラー装置。

3 . 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 5 mm以下と した、 ことを特徴とする請求の範囲第 1項または第 2項記載の車両用ミラー装置

4 . 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 0 mm以下と した、 ことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の車両用ミラー装置。

5 . 前記突出部の車両前側面を前記突出部の突出方向側かつ車両後側へ向かう方 向へ傾斜させた、 ことを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 4項の何れか 1項記 載の車両用ミラー装置。

6 . 前記突出部の車両前側面の車両後方に対する角度を約 4 5 ° とした、 ことを 特徴とする請求の範囲第 5項記載の車両用ミラー装置。

7 . 前記突出部の車両後側面を車両幅方向に略平行とした、 ことを特徴とする請 求の範囲第 1項乃至第 6項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置。

8 . 前記突出部の車両前側面及び車両後側面の少なくとも一方と前記支持部材の 前記突出部以外の部位との接続部位を滑らかな曲面とした、 ことを特徴とする請 求の範囲第 1項乃至第 7項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置。

9 . 請求の範囲第 1項乃至第 8項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置を備えた 車両。

1 0 . 車両後方視認用のミラ一を保持する保持部材と、 車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、

前記支持部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両用ミラ一装置であって、

前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 5 mm以下とし た、

ことを特徴とする車両用ミラ一装置。

1 1 . 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 0 mm以下 とした、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 0項記載の車両用ミラー装置。

1 2 . 前記突出部の突出方向側かつ車両前側の角部位の曲率半径を 2 0 mm以上 とした、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 0項または第 1 1項記載の車両用ミラ

—装置。

1 3 . 前記突出部の車両前側面を前記突出部の突出方向側かつ車両後側へ向かう 方向へ傾斜させた、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 0項乃至第 1 2項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置。

1 4 . 前記突出部の車両後側面を車両幅方向に略平行とした、 ことを特徴とする 請求の範囲第 1 0項乃至第 1 3項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置。

1 5 . 前記突出部の車両前側面及び車両後側面の少なくとも一方と前記支持部材 の前記突出部以外の部位との接続部位を滑らかな曲面とした、 ことを特徴とする 請求の範囲第 1 0項乃至第 1 4項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置。

1 6 . 請求の範囲第 1 0項乃至第 1 5項の何れか 1項記載の車両用ミラー装置を 備えた車両。

1 7 . 車両後方視認用のミラーを保持する保持部材と、

車体側に設けられ、 前記保持部材を支持する支持部材と、

前記支持部材に設けられ、 車両内側または車両外側へ突出する突出部と、 を備えた車両用ミラ一装置の製造方法であって、

前記突出部の突出端面を略平面状とすると共に、 前記突出部の突出端面の車両 前後方向に対する車両内側または車両外側への角度を 2 ° 以下とする、

ことを特徴とする車両用ミラー装置の製造方法。

1 8 . 前記突出部の突出方向側かつ車両前側の角部位の曲率半径を 2 0 mm以上 とする、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 7項記載の車両用ミラ一装置の製造方 法。

1 9 . 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 5 mm以下 とする、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 7項または第 1 8項記載の車両用ミラ 一装置の製造方法。

2 0 . 前記突出部の突出方向側かつ車両後側の角部位の曲率半径を 1 0 mm以下 とする、 ことを特徴とする請求の範囲第 1 9項記載の車両用ミラー装置の製造方 法。