JP2004168241A - サンルーフ装置のディフレクタ - Google Patents

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Tatsuya Obara
龍也 小原
Michio Tamura
道生 田村
Yoshikazu Ito
良和 伊東
Hajime Katayama
肇 片山
Akira Murasawa
朗 村澤
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Yachiyo Industry Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Yachiyo Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】ウインドスロッブと風切り音とを同時に低減することが可能なように改良されたサンルーフ装置用ディフレクタを提供する。
【解決手段】車体のルーフ1に形成された開口2の前縁に沿ってルーフの上面から突出するブレード5を有するサンルーフ車両のディフレクタにおいて、前記ブレードの上縁に凹凸(凹部11、凸部12)を設けることによってルーフの上面から突出する部分を車幅方向について不連続にすると共に、前記凸部の前面に、側方から見た断面形状が前方へ向けて凹となる湾曲面13を設けるものとする。これにより、ディフレクタブレードの上縁に設けた凹凸で開口面上の気流が乱れ、ウインドスロッブの発生原因となる渦流が拡散される。またディフレクタブレードの前面の湾曲面により、ルーフ上面に沿う気流が上昇し、開口への巻き込み量が減少する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンルーフ装置のディフレクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車体のルーフに開口を設けたサンルーフ付き車両にあっては、開口を開放した状態で走行した際にルーフに沿う気流が室内に巻き込まれることを抑制するために、ルーフの上面から突出するディフレクタブレードを開口の前縁に沿って設けることが一般的である。このようなルーフディフレクタが、例えば、特開平5−46524号公報などに開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−46524号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、開口を開放して走行すると、ディフレクタブレードの上端縁を越えた気流と室内から吸い出される気流とが互いに干渉し合って開口面に周期的な気圧変動が生じ、これが共鳴してウィンドスロッブと呼ばれる低周波の不快な振動音が発生する。このウィンドスロッブを低減させるには、ディフレクタブレードのルーフ上面からの突出量を大きくしてディフレクタブレードの上端縁を越えた気流が開口の後端より後方へ流れるようにすることが有効とされている。
【0005】
しかし、ディフレクタブレードのルーフ上面からの突出量を増大させると、風切り音が大きくなるという弊害がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ウインドスロッブと風切り音とを同時に低減することが可能なように改良されたサンルーフ用ディフレクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、車体のルーフ1に形成された開口2の前縁に沿ってルーフの上面から突出するブレード5を有するサンルーフ装置のディフレクタを、前記ブレードの上縁に凹凸(凹部11、凸部12)を設けることによってルーフの上面から突出する部分を車幅方向について不連続にすると共に、前記凸部の前面に、側方から見た断面形状が前方へ向けて凹となる湾曲面13を設けたことを特徴とするものとした。
【0008】
このようにすれば、ディフレクタブレードの上縁に設けた凹凸で開口面上の気流が乱れ、ウインドスロッブの発生原因となる渦流が拡散される。またディフレクタブレードの凸部の前面の湾曲面により、ルーフ上面に沿う気流が上昇し、開口への巻き込み量が減少する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明が適用されたサンルーフ付き車両のルーフを示している。車体のルーフ1の前側部分には、概ね矩形をなす開口2が形成されており、この開口2は、開口2の内周輪郭に対応した形状をなすスライドパネル3によって閉じられるようになっている。
【0011】
スライドパネル3は、ルーフ1内方の左右位置に車体前後方向に延設された一対のガイドレール4に案内されて開口2を全面的に閉鎖する位置から固定ルーフ1の後部内方に向けて、前後方向に摺動可能なようにされている。また、開口2の前部には、開口2の前縁に沿って概ね弓形に湾曲したディフレクタブレード5が、スライドパネル3の開閉動作に連れて昇降可能に設けられている。
【0012】
ディフレクタブレード5は、図2に示したように、ルーフ1の内側に設けられた後部支持部材6にその後端が枢着されたディフレクタアーム7の前端に支持されると共に、前部支持部材8にリンク9を介して支持されており、後部支持部材6に一端を固着した板ばね10により、常時上向きに弾発付勢されている。これにより、スライドパネル3の閉状態にあっては、ディフレクタアーム7がスライドパネル3で下向きに押されてディフレクタブレード5はスライドパネル3の下方に収納され、スライドパネル3を開くと、スライドパネル3の下面による規制が解除されたディフレクタアーム7が板ばね10の弾発力によって起き上がり、ディフレクタブレード5は開口2の前縁から上向きに突出する。
【0013】
ディフレクタブレード5の上縁には、図3に併せて示すように、適宜な車幅方向長さに渡る凹部11と凸部12とが交互に形成されている。これにより、ルーフ上面から突出する部分が車幅方向について不連続になっている。つまりディフレクタブレード5は、開口2の前縁に沿って均一な高さで突出するのではなく、ある間隔をおいて凸部12が断続した態様となっている
【0014】
デイフレクタブレード5の前面は、基本的には後傾した斜面とされているが、図4に示す通り、特に凸部12の前面の側方から見た断面形状が、前方へ向けて凹面となる適宜な曲率の湾曲面13とされている。
【0015】
次に本発明によるディフレクタブレード5を用いた場合と、従来のディフレクタブレードを用いた場合との、開口2を開放して走行した際の開口面上の気流による騒音の発生状況の比較について説明する。
【0016】
図5に示すように、ディフレクタブレードの上縁がフラットな未対策品は、50〜60km/h付近に騒音のピークがあり、全体的に騒音レベルが高めの値を示しているが、上縁に凹凸を設けた本発明によるディフレクタブレード5は、全域に渡って騒音レベルが大幅に低下しており、しかも速度変化に関係なく殆どフラットな特性を示している。
【0017】
図6は、ディフレクタブレードの上縁に凹凸形状のみを設けたものと、凹凸形状と湾曲面とを同時に実施した本発明品とのウインドスロッブの周波数分布を比較したグラフである。これにより、40km/h、50km/h共に、本発明品の方が全体的に音圧レベルが低下しており、特に16Hz前後において、40km/hでは約5dB、50km/hでは約4dBと、その低下が顕著であることが分かる。
【0018】
さて、ウインドスロッブは、ルーフ上面からの気流と、室内から吸い出される気流とが開口の後縁部で衝突し、この開口後縁側の気流の方向変換が急激になることに起因すると考えられる。つまり、気流の方向変換を緩やかにすれば、ウインドスロッブを低減できるものと考えられる。
【0019】
そこで本発明においては、上述したように、ディフレクタブレード5の上縁の位置を車幅方向について不連続とした。これにより、凸部12に対応する気流は上昇するが、凹部11に対応する気流は室内へ流入しようとする。このようにして意図的に気流を乱すことにより、室内から吸い出される気流とルーフ上面の気流との衝突が相対的に緩やかになり、結果としてウインドスロッブが低減されるものと考えられる。
【0020】
ここで凹部11と凸部12との寸法分布や開口2の側部内縁から第1の凹部までの距離、並びに湾曲面13の曲率の適正値は、フロントウィンドウの傾斜角度やルーフ前縁から開口前縁までの距離など、諸々の条件によって変わるので、実験によって最適値を求めることが好ましい。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明によれば、ディフレクタブレードのルーフ上面からの突出量を従来に比して低減しても開口面上の気流を上昇させることができるので、風切り音の発生を低減すると同時にウインドスロッブの発生をも低減し得る。従って、運転者が受ける騒音によるストレスを低減する上に多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサンルーフ付き車両のルーフの要部斜視図
【図2】ディフレクタブレードの側面図
【図3】ディフレクタブレードの要部上面図
【図4】ディフレクタブレードの凸部の断面図
【図5】ウインドスロッブの発生状況の比較線図
【図6】ウインドスロッブの周波数分布線図
【符号の説明】
1 ルーフ
2 開口
5 ディフレクタブレード
11 凹部
12 凸部
13 湾曲面

Claims (1)

  1. 車体のルーフに形成された開口の前縁に沿ってルーフの上面から突出するブレードを有するサンルーフ装置のディフレクタであって、
    前記ブレードの上縁に凹凸を設けることによってルーフの上面から突出する部分を車幅方向について不連続にすると共に、
    前記ブレードの上縁の凸部の前面に、側方から見た断面形状が前方へ向けて凹となる湾曲面を設けたことを特徴とするサンルーフ装置のディフレクタ。
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