JP3168875B2 - 自動車のドアミラー構造 - Google Patents

自動車のドアミラー構造

Info

Publication number
JP3168875B2
JP3168875B2 JP12374295A JP12374295A JP3168875B2 JP 3168875 B2 JP3168875 B2 JP 3168875B2 JP 12374295 A JP12374295 A JP 12374295A JP 12374295 A JP12374295 A JP 12374295A JP 3168875 B2 JP3168875 B2 JP 3168875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door mirror
peripheral edge
wind noise
curved surface
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12374295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08310302A (ja
Inventor
聡男 塩尻
賢治 石坪
純一 若松
博行 塩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP12374295A priority Critical patent/JP3168875B2/ja
Publication of JPH08310302A publication Critical patent/JPH08310302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3168875B2 publication Critical patent/JP3168875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアミラー構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3,4は従来の自動車のドアミラー構
造を示すもので、ドアミラー本体1はドアミラーベース
2の下側部に張り出したアーム部2aに前後方向に回動
自在にピボット結合してある。
【0003】ドアミラー本体1のミラー面を除く周面、
即ちハウジング周面は空力抵抗が可及的に小さくなるよ
うに曲面に形成してある。
【0004】また、ドアミラーベース2の側面とドアミ
ラー本体1のピボット側周縁1aとの間には正面略U字
状に隙間Sを設けて、該隙間Sを走向風が通過するよう
にしている。
【0005】この隙間Sは風音性能を向上させる上から
極力広幅に、かつ、深く形成することが望まれ、通常、
車幅方向に15mm以上の幅で、かつ、上下方向には6
0mm以上の深さとなるようなU字形状に形成されてい
る。
【0006】この類似構造は、例えば実開平2−742
48号公報に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ドアミラー本体1の周
面は前面に吹き当る走行風がスムーズに後方へ流れるよ
うに、走行風の通風抵抗を重視した単純な曲面形状に形
成してあるため、ドアミラー本体1のピボット側周縁1
aの曲面とドアミラー本体1のピボット点Pを通る厚み
方向中央部分の厚み中央線L1 との交点aの接線L
3 が、ドアミラー使用状態でドアウインドウパネルW・
P面に対して車体後方へ挾まる状態となる。
【0008】このため、前述のようにドアミラーベース
2の側面とドアミラー本体1のピボット側周縁1aとの
間の隙間Sを風音性能の向上を目的として広幅に、か
つ、深く形成してあっても該隙間Sを流通する走行風の
流れは図4の矢印で示すように縮流となり、ドアミラー
本体1の後方で圧力変動の高い渦を発生して風切り音が
大きくなってしまう。
【0009】そこで、本発明はドアミラー周りの風切り
音を低めることができて、品質感を一段と高められる自
動車のドアミラー構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ド
アミラーベースの側面と、該ドアミラーベースに前後方
向に回動自在にピボット結合したドアミラー本体のピボ
ット側周縁との間に、車幅方向に15mm以上および上
下方向に60mm以上の隙間が正面略U字状に設けられ
たドアミラー構造において、前記ドアミラー本体のピボ
ット側周縁の曲面形状を、該曲面とドアミラー本体のピ
ボット点を通る厚み方向略中央部分の厚み中央線との交
点の接線が、車体の前後方向軸線に対して5°〜25°
の後退角度で車体後方へ向けて車幅方向に拡開した形状
に形成したことを特徴としている。
【0011】請求項2にあっては、請求項1記載のドア
ミラー本体のピボット側周縁の曲面形状を、該曲面とド
アミラー本体のピボット点を通る厚み方向略中央部分の
厚み中央線との交点の接線が、車体の前後方向軸線に対
して15°の後退角度で車体後方へ向けて車幅方向に拡
開した形状に形成したことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1によれば、ドアミラー本体のピボット
側周縁の曲面のドアミラー本体厚み中央線から後方の後
退角度を、車体各部の全風音に対するドアミラー周りの
風切り音のエネルギー比率が50%以下となって、ドア
ミラー周りの風切り音が乗員に殆ど知覚されなくなる最
適な後退角度として実測された5°〜25°の角度範囲
に設定してあるため、ドアミラー周りの風切り音による
乗員の不快感を解消することができる。
【0013】請求項2によれば、ドアミラー本体のピボ
ット側周縁の曲面のドアミラー本体厚み中央線から後方
の後退角度を、車体各部の全風音に対するドアミラー周
りの風切り音のエネルギー比率が50%以下でも最も低
くなって、ドアミラー周りの風切り音が乗員に全く知覚
されなくなる最適な後退角度として実測された15°の
角度に設定してあるため、ドアミラー周りの風切り音に
よる乗員の不快感を解消することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に前記従来
の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【0015】図1において、ドアミラー本体1はドアミ
ラーベース2の下側部に張り出したアーム部2aに前後
方向に回動自在にピボット結合してある点、ドアミラー
本体1のミラー面を除く周面は曲面に形成して空力抵抗
が小さくなるようにしている点、ドアミラーベース2の
側面とドアミラー本体1のピボット側周縁1aとの間に
は正面略U字状に隙間Sを設けて、該隙間Sを走行風が
通過するようにしてあって、該隙間Sは車幅方向に15
mm以上の幅で、かつ、上下方向に60mm以上の深さ
で形成して風音性能を向上し得るようにしてある点、等
の基本的構成は前記従来と同様である。また、符号3は
ミラーであり、ドアミラー本体1後部の開口面4内に、
この開口面4と略平行に取付けられ、水平面上を若干量
回動可能としてある。
【0016】ここで、前記ドアミラー本体1のピボット
側周縁1aの曲面形状は、該曲面とドアミラー本体1の
ピボット点Pを通る厚み方向略中央部分の厚み中央線L
1 との交点aの接線L3 が、車体の前後方向軸線L2
対して後述する所定の後退角度θで車体後方へ向けて車
幅方向に拡開した形状として形成してある。
【0017】尚、本実施例では厚み中央線L1 として、
ピボット点Pを通り、ドアミラー本体1の開口面4と平
行な線を用いている。また、ドアミラー本体1は、交点
aにおいて曲面形状が滑らかに形成されていないが、こ
の場合、図1より明らかなように、接線L3 は交点aよ
りも後方側の曲面の交点aにおける接線としている。
【0018】一般に車室内における乗員の風音指向感
は、車体のある部位で発生して乗員の耳まで伝わってく
る風音がその他の部位から伝わってくる風音に対して寄
与が高い場合に知覚され、この寄与度、即ち、音のエネ
ルギー比率が50%を越えるとこの特定部位の風音が乗
員に耳障りに聴こえてくることが知られている。
【0019】図2は120km/h走行時における前記
ドアミラー本体1のピボット側周縁1aの曲面の後退角
度θと該ドアミラー本体1周りの風切り音のエネルギー
比率との関係の実験結果を示している。
【0020】この実験結果から明らかなように、図4に
示した従来のように後退角度θが(−)側では音のエネ
ルギー比率が50%を越えて風切り音が耳障りに聴えて
乗員に不快感を与えてしまう。
【0021】後退角度θを(+)側に設定すると、5°
〜25°の角度範囲で音のエネルギー比率が50%以下
となり、後退角度θが25°を越えると音のエネルギー
比率が50%を越えてしまう。
【0022】この音のエネルギー比率の特性はドアミラ
ーベース2の側面とドアミラー本体1のピボット側周縁
1aとの間の隙間Sの幅寸法が15〜30mmおよび深
さが60〜80mmの間で殆ど変わることはなく、交点
aより前方の曲面形状にも殆ど影響を受けなかった。
【0023】また、この特性は風切り音の周波数が1.
6KHz時に顕著に現われた。
【0024】そこで、この実験結果にもとづいて、前記
ドアミラー本体1のピボット側周縁1aの曲面の後退角
度θは、音のエネルギー比率が50%以下となる5°〜
25°の角度に、より好ましくは音のエネルギー比率が
50%以下でも最も低くなる15°の角度に設定してあ
る。
【0025】この結果、ドアミラー本体1周りの風切り
音が乗員に全く知覚されなくなり、風切り音による乗員
の不快感を解消することができる。
【0026】
【発明の効果】以下、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0027】請求項1によれば、ドアミラー本体のピボ
ット側周縁の曲面のドアミラー本体厚み中央線から後方
の後退角度を、車体各部の全風音に対するドアミラー周
りの風切り音のエネルギー比率が50%以下となって、
ドアミラー周りの風切り音が乗員に殆ど知覚されなくな
る最適な後退角度として実測された5°〜25°の角度
範囲に設定してあるため、ドアミラー周りの風切り音に
よる乗員の不快感を解消することができて、品質感を一
段と向上することができる。
【0028】請求項2によれば、ドアミラー本体のピボ
ット側周縁の曲面のドアミラー本体厚み中央線から後方
の後退角度を、車体各部の全風音に対するドアミラー周
りの風切り音のエネルギー比率が50%以下でも最も低
くなって、ドアミラー周りの風切り音が乗員に全く知覚
されなくなる最適な後退角度として実測された15°の
角度に設定してあるため、ドアミラー周りの風切り音に
よる乗員の不快感を解消することができて、品質感を一
段と向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【図2】ドアミラー後退角度と音のエネルギー比率との
関係を示すグラフ。
【図3】従来のドアミラーを示す正面図。
【図4】従来のドアミラーの平面図。
【符号の説明】
1 ドアミラー本体 1a ピボット側周縁 2 ドアミラーベース L1 厚み中央線 L2 車体前後方向軸線 L3 接線 P ピボット点 S 隙間 a 交点 θ 後退角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩澤 博行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−8549(JP,A) 実開 昭64−48346(JP,U) 実開 昭57−98402(JP,U) 実開 平4−98641(JP,U) 実開 平2−10146(JP,U) 実開 平2−74248(JP,U) 実開 平3−40250(JP,U) 実開 平1−85138(JP,U) 実開 昭60−124746(JP,U) ***国特許出願公開4030010(DE, A1) ***国特許出願公開4133330(DE, A1) ***国特許出願公開4204621(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアミラーベースの側面と、該ドアミラ
    ーベースに前後方向に回動自在にピボット結合したドア
    ミラー本体のピボット側周縁との間に、車幅方向に15
    mm以上および上下方向に60mm以上の隙間が正面略
    U字状に設けられたドアミラー構造において、前記ドア
    ミラー本体のピボット側周縁の曲面形状を、該曲面とド
    アミラー本体のピボット点を通る厚み方向略中央部分の
    厚み中央線との交点の接線が、車体の前後方向軸線に対
    して5°〜25°の後退角度で車体後方へ向けて車幅方
    向に拡開した形状に形成したことを特徴とする自動車の
    ドアミラー構造。
  2. 【請求項2】 ドアミラー本体のピボット側周縁の曲面
    形状を、該曲面とドアミラー本体のピボット点を通る厚
    み方向略中央部分の厚み中央線との交点の接線が、車体
    の前後方向軸線に対して15°の後退角度で車体後方へ
    向けて車幅方向に拡開した形状に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の自動車のドアミラー構造。
JP12374295A 1995-05-23 1995-05-23 自動車のドアミラー構造 Expired - Fee Related JP3168875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12374295A JP3168875B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 自動車のドアミラー構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12374295A JP3168875B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 自動車のドアミラー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08310302A JPH08310302A (ja) 1996-11-26
JP3168875B2 true JP3168875B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=14868211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12374295A Expired - Fee Related JP3168875B2 (ja) 1995-05-23 1995-05-23 自動車のドアミラー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3168875B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003276508A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Tokai Rika Co Ltd 車両用ミラー装置
US7530625B2 (en) 2007-05-23 2009-05-12 Ford Global Technologies, Llc Exterior mirror sail air flow spoiler
CN105966317B (zh) * 2016-05-12 2018-03-23 北京汽车股份有限公司 后视镜调节控制方法、模型预测控制处理器及其设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08310302A (ja) 1996-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3717823B2 (ja) 自動車用ドアミラー
US5054844A (en) Aerodynamic motorcar
US4457550A (en) Means for reducing vehicle drag
JPH08127367A (ja) 前輪揚力低減装置
US7530625B2 (en) Exterior mirror sail air flow spoiler
JP3168875B2 (ja) 自動車のドアミラー構造
EP1138552A3 (en) Mirror assembly for a vehicle
CN212373258U (zh) 一种外后视镜壳体、应用其的外后视镜及车辆
US6386712B1 (en) Exterior rear view mirror having water removal hole with turbulent flow generator
JP3394393B2 (ja) ルーフスポイラ
JP3357712B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP3379454B2 (ja) 車両用ドアミラー
JP2000142493A (ja) 自動車のウインドスロッブ低減装置
JP3055409B2 (ja) 揚力低減装置
CN217672861U (zh) 车身和汽车
JP3279114B2 (ja) 自動車用フロントピラーガーニッシュ
JPH1191512A (ja) 自動車のサイドデフロスタ構造
JP2000280825A (ja) 自動車の室外ミラー装置
CN212073640U (zh) 汽车降噪胶条及具有该胶条的汽车
JP2777602B2 (ja) 自動車用サイドバイザ
CN217124501U (zh) 一种降噪晴雨挡及其安装结构
JP3951776B2 (ja) 減音装置
JP3967504B2 (ja) 車両のサンルーフ構造
JP4192586B2 (ja) 車両用アウターミラー
KR100668880B1 (ko) 풍절음을 방지하는 미러하우징

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090316

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees