JP4722069B2 - 電動機駆動装置および電動機駆動方法並びに冷凍空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍空調装置の電動機を駆動する電動機駆動装置および電動機駆動方法並びに上記電動機駆動装置を備えるかあるいは上記電動機駆動方法を実行する冷凍空調装置に関するものであり、特に電動機の固定子巻線をスター結線とデルタ結線に切替えて制御するインバータ関連の制御・保護装置に関する。
低廉・高性能な可変電圧・可変周波数インバータが実用化されるに従って、各種の可変速電動機駆動の応用分野が開拓されてきた。その中で、被駆動機械の静摩擦力が比較的大きく、大きな始動トルクが要求されるような場合、大容量のインバータが必要であった。始動の大トルクを得るためだけに大容量インバータを使用するのはコスト面で不利であるため、インバータを大容量化せずに電動機の固定子巻線仕様を切替える各種方式が提案されてきている。例えば、特許文献1では、電動機の巻線接続を切替開閉器により始動時にスター接続に、始動完了時にデルタ接続に切替え、また電動機の端子電圧と周波数の比であるV/f比が始動時で大きく始動完了時では小さくなるようにV/f比指令信号を可変電圧・可変周波数インバータに与え、かつ該可変電圧・可変周波数インバータのV/f比を始動完了後は略一定になるように制御することを特徴とする電動機の制御方式を開示している。
図18に、電動機の巻線接続を切替開閉器により始動時と始動完了時に切替る従来の電動機の駆動装置を示す。従来の駆動装置は、直流電源101、可変電圧・可変周波数インバータ(以下インバータと称す)102、電動機11の固定子15及び回転子14、回転子の回転速度検出器104、スター・デルタ開閉器20で構成される。さらにインバータ102は、スイッチング素子とスイッチング素子をON・OFF制御するON・OFF制御回路121で構成される。インバータ102は、直流電源101より電力の供給を受け、これをスイッチング半導体によって可変周波数・可変電圧の交流電力に変換して、電動機に供給し、可変速運転をなすものである。インバータ102内のON・OFF制御回路121は、電動機11の運転に適した周波数とインバータ出力電圧になるよう制御を行い、回転判別器の信号により或る比率で、インバータ出力電圧を調整する。電動機11は多くの場合、三相誘導電動機もしくは三相同期電動機などが使用されるが、その一次巻線(15a、15b、15c)はそれぞれ巻始め、巻終りが別個に端子が設けられており、開閉器21a〜21c・22a〜22cによってデルタ結線もしくはスター結線になるように接続されており、開閉器21a〜21c・22a〜22cの開閉動作は回転速度判別器106からの指令により制御されるものである。
電動機の回転子14には、出力軸のほかに回転速度検出器104が連結されており、この回転速度検出器104の出力は回転速度判別器106に与えられている。回転速度判別器106は回転速度検出器104よりの信号を受け取り、電動機11が大なる始動トルクを出さねばならない速度より大であるか否かの判別(多くの場合、この判別レベルは多少のヒステリシスを持つことが実用上必要である)を行い、この判別レベルより小なる場合すなわち始動時には開閉器22a〜22cを開き、開閉器21a〜21cを閉じる指令を発してスター結線となるようにし、かつインバータ102にある比率でその出力電圧を増大させる指令を与える。
この逆に、電動機11のトルクが大であることを必要としない速度に達したことを判別したときには開閉器21a〜21cを開き、開閉器22a〜22cを閉じる指令を発してデルタ結線になるようにし、かつインバータ102に出力電圧を増大する指令を消滅させることを行う。以上より、電動機11は始動時及び低速運転時にはスター結線に、それより高い速度ではデルタ結線として結線を切替えて電動機11を駆動する。この場合、電動機11の始動トルクが定常時と比較して略√3倍必要であるとすると、電動機11がデルタ結線のままであれば電動機巻線電流も略√3倍流れる必要があり、インバータ出力電流も略√3倍必要となるが、ここで電動機11がスター結線されており且つ指令によりインバータ出力電圧が略√3倍に増大されているとすれば、各相の巻線3U、3V、3Wに印加されている電圧は1/√3倍なので、デルタ結線の場合の巻線電圧と同一になるので空隙磁束量も同一となる。そして各相の巻線3U、3V、3Wの電流は略√3倍と変らず、電動機一次巻の全アンペアターンも略√3倍になっているにもかかわらず、インバータ出力電流は √3×1/√3=1 となってデルタ結線の√3に比し、小なる値で良いことになる。
特開昭58−212380号公報(第404頁右上欄第16行〜同頁第14行、第1図、第1表)
従来、電動機の巻線接続を切替開閉器により始動時にスター接続に、始動完了時にデルタ接続に切替える制御装置・方法は以上のように構成されているので、巻線に印加される電圧あるいは負荷トルクが同一で且つ3相平衡が保たれている条件下での比較においては、スター結線に比してデルタ結線ではインバータから出力される電流(以下、インバータ出力電流と称す)は√3倍流れる。近年インバータ・電動機においては、低コスト・高効率駆動を達成しながら、起動トルクを大きくするだけでなく、高速・過負荷運転も併せて実現する必要がある場合が出てきた。このように高速・過負荷運転範囲を従来よりも拡大する場合、電動機(同期機)の回転子に含まれる永久磁石の減磁に対する保護方法を見直す必要があるが、この点に関して開示された例は少ない。
また上記制御装置において電動機の減磁保護を行うには、設置方法・設置スペース・システムコスト・切替え時の制御性等を鑑み、電動機駆動に用いられる電流センサを用いて、電動機巻線に流れる電流(以下、巻線電流と称す)ではなく、インバータ出力電流をモニタして過電流検出を行い、電動機の減磁を保護する方法が一般的である(過電流検出はパワー素子の保護の意味も含まれるが、パワー素子を保護するためにパワー素子に流せる電流の上限値は電動機の減磁を保護するために電動機に流せる電流の上限値と比較して十分大きいものとし、以下では減磁保護について述べる)。インバータ出力電流をモニタして過電流を検出し電動機減磁保護を行うような制御装置・方法においては、デルタ結線時の高速・過負荷運転を想定していないので、スター結線時の電動機許容減磁レベルを想定して過電流保護レベル(許容電流最大値)を設定した際、デルタ結線では電流不足が発生して高速・過負荷で駆動したい領域まで運転できないという問題があった。また高速・過負荷運転を想定し、デルタ結線時の電動機許容減磁レベルを想定して過電流保護レベル(許容電流最大値)を設定した際、スター結線の際に起動トルクが大き過ぎたり、低速負荷トルクが大き過ぎたりする場合には、過電流保護レベルを超えてしまうため、十分に保護が行えず、電動機の減磁が避けられないという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、スター・デルタ結線切替を行う電動機駆動において、インバータ・電動機の高効率駆動及び高速・過負荷運転を行え、且つ電動機の減磁保護を信頼性高く行うことが可能な電動機駆動装置及び方法を得ることを主な目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る電動機駆動装置は、直流電源と、固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機、前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替えるための結線切替装置と、前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え、前記インバータ制御部は、インバータ効率と電動機効率とを合わせた総合効率がスター結線とデルタ結線とで一致する所定周波数を基準とし、前記電動機の運転周波数が前記所定周波数未満の場合にはスター結線を選択するように設定し、前記所定周波数以上の場合にはデルタ結線を選択するように設定することを特徴とする。
本発明によれば、上記の構成により、スター・デルタ結線切替を行う電動機駆動において、インバータ・電動機の高効率駆動及び高速・過負荷運転を行え、且つ電動機の減磁保護を信頼性高く行うことが可能になる。
以下、本発明の具体的な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる電動機駆動装置について図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1にかかる電動機駆動装置の構成図の一例を示す図であり、特に、速度センサを用いずに(センサ設置が危険な高温ガスを吐出する圧縮機では、速度センサを用いない)、直流母線経路に挿入された電流検出素子3に流れるインバータより出力される各相の電流情報を用いて電動機駆動を行う場合を示したものである。
図1に示す装置は、電動機11と、電動機11の固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線とするための結線切替装置20と、周波数指令f*または外部切替信号Eに基づいて電動機11の結線切替えを制御し、PWM信号を発生するインバータ制御部30と、インバータ制御部30により発生されるPWM信号により電動機11を駆動するインバータ主回路2から構成される。
結線切替装置20は、結線切替リレー21a〜21c・22a〜22c及びインバータ主回路2及び電動機巻線に繋がる線で構成される。また電動機11の固定子側は、固定子巻線15a〜15c、端子12a〜12c及び13a〜13cで図1のように接続される。
インバータ主回路2は、平滑コンデンサ6、スイッチング素子4a〜4f及びダイオード5a〜5fで構成される周知回路である。ただし直流母線経路には、過電流保護及び電動機制御用に電流検出素子3が挿入されている。電流検出素子3には、抵抗あるいはカレントトランスが用いられる。
また、インバータ制御部30は、直流母線電流Idcを検出する電流検出手段34と、直流母線電圧Vdcを検出する電圧検出手段33と、直流母線電流Idc及び直流母線電圧Vdc及び周波数指令f*及び外部切替信号EによりPWM信号・固定子巻線結線切替信号(A、B)・過電流保護装置切替信号C・異常電圧保護装置切替信号Dを発生するCPU31(制御手段)と、CPU31で得られたPWM信号を発生するPWM発生手段32、電動機11の固定子巻線結線状態を切替える結線切替手段35と、固定子巻線結線状態に応じた過電流保護を行う過電流保護装置40と、固定子巻線結線状態に応じて異常電圧保護を行う異常電圧保護装置50と、で構成される。
電流検出手段34は、電流検出素子3により得られる両端電圧の出力をCPU31等に取り込み電流換算できるようにするA/D変換器、増幅器等で構成される。
電圧検出手段33は、直流母線電圧をCPU等に取り込み電圧換算できるようにする抵抗・コンデンサ等から成る分圧回路、A/D変換器、増幅器等で構成される。
結線切替手段35は、トランジスタ・抵抗・コンデンサ等で構成されるリレーの通電・非通電状態の切替え可能な回路である。
過電流保護装置40及び異常電圧保護装置50は、抵抗やコンパレータ等で構成される比較回路である。
CPU31は、I/Oポート、A/D変換器を有し、PWM制御可能なDSPやマイコン等で構成される。高級機においては、電流検出手段34がDSPやマイコン等に含まれる場合もある。
また、PWM発生手段32は、CPU31で得られたPWM原信号から、主回路スイッチング素子4a〜4fのON・OFFを可能とするPWM信号を発生する駆動回路で構成される。
図1の結線切替装置20内の結線切替リレー21a〜21c・22a〜22cは「21a〜21cがOFF且つ22a〜22cがON」の場合、スター結線となる。逆に、「21a〜21cがON且つ22a〜22cがOFF」の場合、デルタ結線となる。CPU31からリレー21a〜22c・22a〜22cのON・OFF信号(A、B)を発し、結線切替手段35によりリレーの通電・非通電状態をつくり、図9(a)に示すスター結線と、図9(b)に示すデルタ結線とに切替えて運転制御を行う。
具体的な動作説明の前に、各結線時の(1)インバータから見た際の端子間に印加される電圧(以下、インバータ出力電圧と称す)と各巻線間にかかる電圧(以下、巻線電圧と称す)の関係、(2)インバータ出力電流と巻線電流の関係、(3)インバータ出力電流と減磁の関係について述べる。
図10(a)にスター結線時のインバータ出力電圧・巻線電圧、インバータ出力電流・巻線電流の概略を示した図を示す。ここで、スター結線時のインバータ出力電流を各々Iu(Y)〜Iw(Y)、中性点に向かって電動機巻線に流れ込む巻線電流を各々Ia(Y)〜Ic(Y)とする。また、インバータ出力電圧を各々Euv(Y)、Evw(Y)、Ewu(Y)、中性点と各端子間の巻線電圧(誘起電圧を含む)を各々Ea(Y)〜Ec(Y)とする。また、図10(c)に各電流のベクトル図を、図10(e)に各電圧のベクトル図を示す。
同様に、図10(b)にデルタ結線時のインバータ出力電圧・巻線電圧、インバータ出力電流・巻線電流の概略を示した図を示す。ここで各巻線のインピーダンスZは結線に依らず同一としている。ここで、デルタ結線時のインバータ出力電流を各々Iu(Δ)〜Iw(Δ)、U→V、V→W、W→Uの方向で電動機巻線に流れ込む巻線電流を各々Ia(Δ)、Ib(Δ)、Ic(Δ)とする。また、インバータ出力電圧を各々Euv(Δ)、Evw(Δ)、Ewu(Δ)、巻線電圧(誘起電圧を含む)を各々Ea(Δ)〜Ec(Δ)とする。また、図10(d)に各電流のベクトル図を、図10(f)に各電圧のベクトル図を示す。
ここで、スター結線時のインバータ出力電圧ベクトルは数1(a)のように表せる。
Figure 0004722069
すなわち、スター結線においてはインバータ出力電圧が巻線電圧と比較して電流位相がπ/6異なり、大きさは√3倍となる。
また、デルタ結線時のインバータ出力電圧ベクトルは数1(b)のように表せる。
Figure 0004722069
すなわち、デルタ結線においてはインバータ出力電圧と巻線電圧は等しい。
ここで結線に依らず各巻線電流の大きさが同じで、且つ3相平衡が保たれて運転しているものとすると、巻線電圧に関し数1(c)が成り立つ。
Figure 0004722069
すなわち、結線仕様に依らず大きさは同じであるが、電圧位相はπ/6異なる。
また、インバータ出力電圧に関し数1(d)が成り立つ。
Figure 0004722069
すなわち、上記前提条件下においては、インバータ出力電圧を比較した場合、電圧位相は同一であるが、大きさはデルタ結線時に比してスター結線時には√3倍となる。
一方、スター結線時の巻線電流ベクトルは数1(e)のように表せる。
Figure 0004722069
すなわち、スター結線においてはインバータ出力電流と巻線電流は電流位相も大きさも等しい。
またデルタ結線時の巻線電流ベクトルは数1(f)のように表せる。
Figure 0004722069
すなわち、デルタ結線においてはインバータ出力電流が巻線電流と比較して電流位相がπ/6異なり、大きさは√3倍となる。
ここで結線に依らず各巻線電圧の大きさが同じで、且つ3相平衡が保たれて運転しているものとすると、巻線電流に関し数1(g)が成り立つ。
Figure 0004722069
すなわち、デルタ結線時の巻線電流は、スター結線時に比して位相がπ/6異なるものの大きさは同じとなる。
また、インバータ出力電流に関し数1(h)が成り立つ。
Figure 0004722069
すなわち、上記前提条件下においては、デルタ結線時のインバータ出力電流はスター結線に比して電流位相は同じであるが、大きさは√3倍となる。
電動機の減磁を防止するには、巻線電流をモニタして過電流検出を行えば良い。
この場合、過電流検出レベルを1レベル設定すれば減磁保護が行える。一方、従来の一般的なインバータにおいては、電動機駆動用の電流情報としては、インバータ出力電流が用いられてきた。巻線電流を観測するために、保護用の電流センサを新たに設置するには、設置スペース等に難がある場合や、電動機駆動を含めて電流センサ自体を最小数でシステム構築したいといった要求に対しては満足できないケースがあり、インバータ出力電流を用いて、結線切替に対応した減磁保護を行う方法が新たに必要とされてきている。この場合、上述のようにデルタ結線時には巻線電流とインバータ出力電流の値が異なるので、結線切替に対応できる減磁保護法を考えなければならない。
図12に、スター結線、デルタ結線で巻線に印加される電圧あるいは負荷トルクが同一で且つ3相平衡が保たれている条件を前提として、インバータ出力電流と電動機(同期機)の回転子に含まれる永久磁石の減磁率の関係図を示す。ただし、図12の縦軸(減磁率)は下向方向を正としている。減磁率がb(b>0)のときのインバータ出力電流を比較すると、スター結線ではA1[A](A1>0)であるのに対して、デルタ結線ではA2[A](A2>A1)で観測される。よって、高速運転や過負荷運転を想定し、インバータ出力電流を基にデルタ結線時の電動機許容減磁レベルを想定して過電流保護レベル(許容電流最大値)を設定した場合、スター結線の際に起動トルクや低速負荷トルクが極めて大きい場合や、あるいは瞬時の大トルクが要求されるようなアプリケーション等では、電流の跳ね上がりに対して減磁が避けられない。またインバータ出力電流を基にスター結線時の電動機許容減磁レベルを想定して過電流保護レベル(許容電流最大値)を設定した場合、デルタ結線の際電流不足が発生し、高速運転や過負荷運転時に駆動したい領域まで駆動できない。
これに対して、図1に示す装置は、結線仕様を切替え、各結線仕様に合わせて電動機定数や保護レベルの設定を行い、各結線仕様に合わせてPWM制御し、電動機を駆動するものであるから、いずれの結線の場合も減磁保護を信頼性高く行え、且つ高速・過負荷運転にも対応できる。
以下、本装置の(1)PWMを用いた電動機駆動法、(2)結線切替法、(3)結線切替に対応した電動機定数・過電流保護レベル・異常電圧保護レベル設定法、(4)全体の制御シーケンスについて順に説明する。
はじめに、PWMを用いた電動機駆動法について説明する。図1の装置では、スター・デルタのいずれの結線であっても、電流検出素子3により電流検出手段34を介して直流母線電流IdcをモニタしPWMデューティを作成し、電動機制御を行う。図8に、CPU31において直流母線電流IdcからPWMデューティを作成する過程のフローチャートを示す。本ブロックは、電流検出手段34で得られた直流母線電流Idcから各相のインバータ出力電流Iu〜Iwを再現するインバータ出力電流再現手段31aと、インバータ出力電流Iu〜Iwから励磁電流とトルク電流を算出する励磁電流Iγ及びトルク電流Iδを求める手段31bと、励磁電流Iγとトルク電流Iδと周波数指令f*と母線電圧Vdcと結線の外部切替信号Eから次回の電圧指令ベクトルV*を演算する電圧指令ベクトル演算手段31cと、電圧指令ベクトルV*からPWM原信号Tup〜Twnを作成するPWM原信号作成手段31dで構成され、PWM発生手段32により、PWM信号Up〜Wnを発生する。
本フローでは、始めにIdcからのインバータ出力電流再現手段31aにより各相のインバータ出力電流Iu〜Iwを求める。直流母線電流Idcに現れるインバータ出力電流Iu〜Iwの情報はインバータ主回路2のスイッチング素子論理状態によって決まるので、各スイッチング素子に対応した所定タイミングでIu〜Iwを検出すればよい。インバータ主回路2のスイッチング素子4a〜4fは、上下アームについていずれか一方がONされるものであるから、スイッチングモードは23=8通り存在する。本文では、各相の上アーム(4a〜4c)を基準としたスイッチング状態表記として、スイッチング素子ON状態を1、OFF状態を0とし、各スイッチングモードの基本電圧ベクトルを次のように称する。すなわち、(W相上アーム状態、V相上アーム状態、U相上アーム状態)=(0,0,1)の場合をV1、(0,1,0)の場合をV2、(0,1,1)の場合をV3、(1,0,0)の場合をV4、(1,0,1)の場合をV5、(1,1,0)の場合をV6と称することにする。また、ベクトル長を持たないゼロベクトルを次のように称する。すなわち、(W相上アーム状態、V相上アーム状態、U相上アーム状態)=(0,0,0)の場合をV0、(1,1,1)の場合をV7と称する。ここで、V1〜V6の6モードの基本電圧ベクトル発生時は、インバータ出力電流は直流母線電流Idcとして観測できる。V0、V7のゼロベクトルについては、直流母線電流Idcの観測は不可である。各スイッチングモードにより直流母線電流Idcとして観測できるインバータ出力電流Iu〜Iw(巻線電流Ia〜Ic)は、図11のようになる。図11(a)にスター結線の場合を、図11(b)にデルタ結線の場合を示している。V1〜V6の発生時にIdcを検出することで、Iu〜Iwが得られる。Iu〜Iwのうち少なくとも2相分の電流情報が得られれば、電動機の3相平衡の原理(Iu+Iv+Iw=0)を利用し、残りの1相情報が検出できる。このようにして、3相の電流情報を得ることができる。
Iu〜Iwは、励磁電流及びトルク電流を求める手段31bにより、励磁電流(γ軸電流Iγ)及びトルク電流成分(δ軸電流Iδ)に変換される。具体的には、Iu〜Iwを数2(a)に示すような3相2相変換行列[C1]、及び数2(b)に示すような回転行列[C2]を用いることで行う。
Figure 0004722069
Figure 0004722069
ただし、[C2]のθはインバータ回転角で、回転方向が時計回りの場合を示す。
なお、以下の本文では、パルスエンコーダ等の回転子位置を検出するセンサを用いる場合、回転子の電気角周波数とインバータの回転周波数はほぼ一致するので、回転子の電気角周波数と同一周波数でインバータが回転する座標系を回転座標系(dq座標系)と定義する。また、パルスエンコーダ等の回転子位置を検出するセンサを用いない場合は、インバータ制御部30でdq軸座標を正確に捉えることができず、実際には回転座標系(dq座標系)と位相差Δθだけずれてインバータが回転している。このような場合を想定して、インバータの出力電圧と同一周波数で回転する座標系を一般座標系(γδ座標系)と称し、回転座標系とは区別して扱うこととする。また本文におけるd軸及びq軸は、以下の意を示すものとする。すなわち、電動機1の回転子上でN極側をd軸とし、回転方向に90度進んだ位相をq軸とする。
次に、電圧指令ベクトル演算手段31cにより、励磁電流Iγとトルク電流Iδと周波数指令f*と母線電圧Vdcと結線に関する外部切替信号Eから速度制御を含む各種ベクトル制御を行い、次回の電圧指令ベクトルV*を求める。
次にPWM原信号作成手段31dにより、V*を基に各アームのON時間、あるいはOFF時間を演算する。このようにして1キャリア周期中のスイッチング時間を換算しPWM原信号Tup〜Twnとして出力する。これを受けて、PWM発生手段32によりPWM信号Up〜Wnを発生してインバータ主回路2のスイッチング素子4a〜4fを制御し、電動機11を駆動する。
次に、結線切替法について説明する。結線切替は、周波数指令f*又は外部切替指令Eに基づき行う。スター結線接続をする場合は、中性点側を結線する。すなわち、CPU31から出力される結線切替リレー21a〜21cに対する切替え信号AをOFFとし、22a〜22cに対する切替え信号BをONとする{図9(a)参照}。デルタ結線接続をする場合は、CPU31から出力される結線切替リレー21a〜21cに対する切替え信号AをONとし、22a〜22cに対する切替え信号BをOFFとする{図9(b)参照}。
3相平衡がほぼ保たれ、結線に依らず各巻線電圧が同じ場合あるいは同一負荷条件で運転する場合、スター結線のインバータ出力電流はデルタ結線のインバータ出力電流より低電流となるためインバータスイッチング損失が低減し、インバータ効率が高効率となる。また電動機効率においてもスター結線の方がインバータスイッチングのデューティが高くなるので高調波鉄損が低減する。図17に、インバータ効率と電動機効率を合わせた総合効率を示す。図17より、起動時に大きいトルクを得る目的だけでなく、所定の運転条件でスター・デルタ結線仕様を切替えることにより高効率を重視した駆動も実現できる。高効率が優先される機器においては、CPU31において、周波数指令f*により、図17に示すように事前に実験等で求まる結線により効率が逆転する所定周波数X以下でスター結線を選択し、それ以上でデルタ結線を選択するように設定する。運転中に切替える際は、ヒステリシスを持たせる仕様としても良い。また必要に応じて手動スイッチ等の外部切替信号Eを用いて結線切替仕様を定義しても良い。事前設定による自動切替信号または手動スイッチ等による外部切替信号Eのいずれか一方の信号を用いてCPU31にて結線仕様を判断し、CPU31から結線切替手段35に対して各リレーのON・OFF信号A、Bを渡す。
例えば図15のようなリレーON・OFF回路を用いて上記を行う。本例では、電磁作用により機械的に接点をON・OFFさせるメカリレーを用いている。CPUの出力ポートをHIにして、トランジスタTR301をONさせ、メカリレーX301のコイルに電流を流すことで、電磁作用を発生させ機械的に接点を開閉させる。図15(a)は1トランジスタTR301に対して1リレーX301をON・OFFさせる場合の例である。また、図15(b)は1トランジスタTR301に対して3つのリレーX301〜X303をON・OFFさせる場合の例であり、21a〜21c及び22a〜22cに対してリレーが各1個で済むので、コスト的に有利である。切替時間を高速で行いたい場合は、半導体リレー(機械的な可動部を持たず、トライアック・抵抗などの半導体・電子部品で構成され、ON・OFFを電子的に行うようなリレー)等を用いてON・OFF切替えを行っても良い。また駆動回路の放熱対策が必要な場合は、インバータ主回路2またはCPU31または結線切替部20をモールドして冷却装置に入れることで、発熱対策を行っても良い。また、より高効率化が求められるアプリケーションについては、結線切替装置や電動機駆動装置に含まれる半導体材料にSiCを用いても良い。
次に、結線切替に対応した電動機定数設定について説明する。既に述べたように、同一巻線電流、且つ3相平衡が保たれた条件で比較すると、デルタ結線時のインバータ出力電圧はスター結線時と比較すると1/√3倍となる。また、同一巻線電圧、且つ3相平衡が保たれた条件で比較すると、デルタ結線時のインバータ出力電流はスター結線時と比較して√3倍となる。よって、インバータ出力電圧・電流をベースにベクトル制御を行うような場合、回転数に応じた出力電圧設定をデルタ結線時はスター結線時と比較して1/√3倍とする必要がある{特に、ベクトル制御では誘起電圧定数(誘起電圧を回転数で除した次元の定数)が用いられるので、この定数をデルタ結線時はスター結線時と比較して1/√3倍とする}。また、スター結線と等価的に見たデルタ結線の巻線インピーダンスはスター結線に比して1/3となるので、ベクトル制御に用いる抵抗値・インダクタンスの設定値はデルタ結線時にはスター結線に比して1/3とする必要がある。これらを考慮して、スター・デルタ結線時の電動機定数{出力電圧設定(誘起電圧定数)、抵抗値、インダクタンス等}を設定する。
次に、結線切替に対応した過電流保護レベル設定について説明する。インバータ出力電流をモニタして減磁保護を行う場合、結線仕様によって観測される電流値が異なるから、結線の種類に対応して保護レベルを複数段とする。特に、同一巻線電圧を印加し且つ3相平衡が保たれている条件で比較すると、デルタ結線時にはスター結線時と比較して、インバータ出力電流が√3倍流れるから、インバータ出力電流をモニタして減磁保護を行うには、スター結線時の過電流保護レベルよりも√3倍高い保護レベルを設定すればよい。過電流保護は、図1に示す過電流保護装置40で行う。この過電流保護を行う場合には、電流検出手段34から得られる直流母線電流Idcを用いる。例えば図14(a)に、従来の1レベルの過電流保護装置40の回路を示す。本回路例では、コンパレータを用いて直流母線に挿入された抵抗素子に流れるIdcにより発生する抵抗両端電圧レベルVshが基準値Vrefを超えた場合、異常信号(このケースではLOレベル)を出力する。ここではコンパレータの+側端子に基準電位を入力しLOレベルを異常信号としているが、必要に応じてコンパレータの−側端子に基準電位を入力しHIレベルを異常信号としても良い。この時、CPU31にて異常信号を受け取り、異常判定を行い、PWM処理を停止する。あるいは、PWM発生手段32自体に異常信号Socを受けPWMを停止する機能が含まれる場合、異常信号Socを過電流保護装置40より受け、PWMを停止し保護を行っても良い。ただし、図14(a)では、Vrefを変更することができない。そこで、周波数指令f*または外部切替信号EによりCPU31で判断した結線仕様に合わせて、基準電位を複数段(2レベル)設ける方法を考案した。
図14(b)のように、CPUへの入力ポートを2つ使用して、スター結線時には基準値Vref1を含む上段回路を使用し、そこで得られるCPUへの入力ポート信号を使用する。またデルタ結線時にはVref2を含む下段回路を使用し、そこで得られるCPUへの入力ポート信号を使用する。スター結線の場合、過電流検出レベル条件は数3となる{ただし、数3では数式の扱いを簡単にするため、R101A側に流れ込む微小電流を無視している}。
Figure 0004722069
またCPUの電源電圧はVccとしている。同様にデルタ結線の場合、過電流検出レベル条件は数4となる{この場合も、数式の扱いを簡単にするため、R101B側に流れ込む微小電流を無視している}。
Figure 0004722069
さらに、同一巻線電圧を印加し且つ3相平衡が保たれている条件で比較すると、デルタ結線時にはスター結線時と比較して、インバータ出力電流が√3倍流れるから、数5を検出境界点とし、数3〜数5を満たす各定数設定を行うことで、インバータ出力電流をモニタした際の結線切替に対応する過電流回路が実現できる。
Figure 0004722069
さらに、図14(c)のように、基準電位を入力するコンパレータの入力端子(+側)とGNDの間に抵抗を2つ直列に設け、2つのうちのいずれかの抵抗に並列にスイッチング素子(小信号トランジスタ等)を設置することで、コンパレータを1つだけ用いた安価且つ簡易な2レベルの過電流検出回路を実現できる。しかも、CPU演算部31への異常信号(CPUへの入力信号)は、コンパレータの入力側で結線の違いによる基準電位を変化させて調整するので、1ポートで済む。図ではスイッチング素子としてnpnトランジスタTR101を用いているが、pnpトランジスタを用いてドライブ回路を構成しても良い。スター結線の場合、Rshの両端に発生する電圧Vsh(Y)は、数6で示される{Rshに流れ込む電流をIsh(Y)とおき、数式の扱いを簡単にするため、抵抗R101側に流れ込む微小電流は無視している}。
Figure 0004722069
この時、コンパレータの入力端子(−側)にかかる電圧Vcomp(−)はR101とR102の分圧として、数7で示される。
Figure 0004722069
また、コンパレータの基準電圧Vref(Y)は数8で示される。
Figure 0004722069
ただし、CPUの電源電圧はVccとしている。またトランジスタはONさせており、コレクタ−エミッタ間のON電圧をVce(sat)としている。Vcomp(−)がVref(Y)以上となるとき、異常信号(このケースではLOレベル)を出力するから、スター結線時の過電流検出条件式は数9で示すことができる。
Figure 0004722069
数6〜数9より、数10が本回路の過電流検出条件である。
Figure 0004722069
デルタ結線の場合、Rshの両端に発生する電圧Vsh(Δ)は、数11で示される。
Figure 0004722069
数11では、Rshに流れ込む電流をIsh(Δ)とおき、数式の扱いを簡単にするため、R101側に流れ込む微小電流は無視している。この時、コンパレータの入力端子(−側)にかかる電圧Vcomp(−)はR101とR102の分圧として、数12で示される。
Figure 0004722069
また、コンパレータの基準電圧Vref(Δ)は数13で示される。
Figure 0004722069
ただし、CPUの電源電圧をVccとしている。
またトランジスタはOFFさせている。Vcomp(−)がVref(Δ)以上となるとき、異常信号(このケースではLOレベル)を出力するから、スター結線時の過電流検出条件式は数14で示すことができる。
Figure 0004722069
数11〜数14より、数15が本回路の過電流検出条件である。
Figure 0004722069
ここではコンパレータの+側端子に基準電位を入力しLOレベルを異常信号としているが、必要に応じてコンパレータの−側端子に基準電位を入力しHIレベルを異常信号としても良い。
さらに、数16のように、結線違いによるインバー出力電流の違いを考慮する。
Figure 0004722069
数10、数15、数16を考慮して、抵抗値等定数設定を行うことで、簡易かつコストをそれほどアップさせずに、信頼性高く過電流に対する電動機減磁保護を行うことができる。
また、図14(d)のように、検出信号の入力端子(−側)とGNDの間に抵抗を2つ直列に設け、2つのうちのいずれかの抵抗に並列に小信号トランジスタを設置することで、パワーモジュール等にコンパレータの基準電圧が組み込まれていて基準電圧を操作できない場合であっても、コンパレータを1つだけ使用し且つ簡易な方法で2レベルの過電流検出回路を実現できる。この場合も、CPU31へは1入力で済む。図14(c)と同様に図14(d)ではnpnトランジスタを用いているが、pnpトランジスタを用いてドライブ回路を構成しても良い。スター結線の場合、Rshの両端に発生する電圧Vsh(Y)は、数6で示される(Rshに流れ込む電流をIsh(Y)とおき、数式の扱いを簡単にするため、R101側に流れ込む微小電流は無視している)。この時、コンパレータの入力端子(−側)にかかる電圧Vcomp(−)は、トランジスタはOFFさせているので、R101とR102・R103の分圧として、数17で示される。
Figure 0004722069
また、コンパレータの基準電圧Vref(Y)は数18で示される。
Figure 0004722069
Vcomp(−)がVref(Y)以上になるとき、異常信号(このケースではLOレベル)を出力するから、スター結線時の過電流検出条件式は数19で示すことができる。
Figure 0004722069
デルタ結線の場合、Rshの両端に発生する電圧Vsh(Δ)は、数11で示される。数11では、Rshに流れ込む電流をIsh(Δ)とおき、数式の扱いを簡単にするため、R101側に流れ込む微小電流は無視している。この時、コンパレータの入力端子(−側)にかかる電圧Vcomp(−)は、トランジスタがONしているから、数20で示される。
Figure 0004722069
また、コンパレータの基準電圧Vref(Δ)は数18で示される。ただし、CPUの電源電圧をVccとしている。Vcomp(−)がVref(Δ)以上になるとき、異常信号(このケースではLOレベル)を出力するから、スター結線時の過電流検出条件式は数21で示すことができる。
Figure 0004722069
ここではコンパレータの+側端子に基準電位を入力しLOレベルを異常信号としているが、必要に応じてコンパレータの−側端子に基準電位を入力しHIレベルを異常信号としても良い。
さらに、数22のように、結線違いによるインバータ出力電流を考慮する。
Figure 0004722069
数19、数21、数22を考慮して、抵抗値等定数設定を行うことで、簡易かつコストをそれほどアップさせずに、信頼性高く過電流に対する電動機減磁保護を行うことができる。
次に、結線切替に対応した異常電圧保護レベル設定について説明する。巻線仕様の変更により、外来ノイズ等のレベルが異なる場合、異常電圧保護レベル(過電圧、不足電圧の保護等)を複数段に変更したい場合がある。この場合は、過電流レベルの変更と同様、異常電圧レベルについても複数の検出回路を設けるか、あるいは1回路内で多段の検出レベルを可能とする回路を設ければ良い。
図16(a)に、結線切替仕様によって、基準電位をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示す。基準電位レベルを結線切替仕様によって切替えることにより、多段の異常電圧保護が可能となる。図16(b)に、結線切替仕様によって、検出電圧をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示す。検出電圧レベルを結線切替仕様によって切替えることにより、多段の異常電圧保護が可能となる。図16(c)に、結線切替仕様によって、基準電位をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示す。コンパレータ入力端子に関して、検出側、基準側端子を図16(a)の逆に設定することでも、異常電圧の検出が可能である。図16(d)に、結線切替仕様によって、検出電圧をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示す。コンパレータ入力端子に関して、検出側、基準側端子を図16(b)の逆に設定することでも、異常電圧の検出が可能である。いずれのケースも、抵抗、トランジスタを用いたレベルシフト動作に関しては、過電流保護のレベルシフトと同様であるので、詳細説明は省略する。
最後に、結線仕様を切替え、各結線仕様に合わせて電動機定数や保護レベルの設定を行い、各結線仕様に合わせて電動機駆動を行う一連のシーケンスについて説明する。
図13(a)に、f*により電動機結線仕様を定め、CPU31により電動機結線仕様を定めて、停止中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示す。ステップ101において、電動機は停止状態にある。ステップ102では、運転周波数指令f*が0であるか否かを判断する。運転周波数指令f*が0であれば、そのまま停止状態を維持する。一方、ユーザからの運転要求等により、運転周波数指令f*が0でない状態となった場合、ステップ110に移行する。ステップ110では、運転周波数指令f*がモータの結線をスター結線からデルタ結線に切替えるA[Hz]以上か否かを判断する。f*がA[Hz]以上であれば、ステップ111aへ以降する。f*がA[Hz]より小さければ、ステップ111bへ移行する。
ステップ111a及び111bは、各結線に対応した電動機定数を設定する。
ステップ111aの処理が終了すると、ステップ112aへ移行する。ステップ111bの処理が終了すると、ステップ112bへ移行する。
ステップ112a・112bでは、過電流保護回路の選択・切替えを行う。ステップ112aの処理が終了すると、ステップ113aへ移行する。ステップ112bの処理が終了すると、ステップ113bへ移行する。
ステップ113a及び113bでは、異常電圧保護回路の選択・切替えを行う。ステップ113aの処理が終了すると、ステップ114aへ移行する。ステップ113bの処理が終了すると、ステップ114bへ移行する。
ステップ114a及び114bでは、結線選択・切替えを行う。以上でスター・デルタ結線切替及び過電流保護回路切替を完了し、ステップ115において起動処理に移ることで、電動機の減磁保護を信頼性高く行え、且つ高速・過負荷まで駆動できる。
図13(b)に、外部切替信号Eにより電動機結線仕様を定め、CPU31により電動機結線仕様を定めて、停止中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示す。ステップ201において、電動機は停止状態にある。ステップ210では、外部切替指令Eが0であるか否かを判断する。Eが0であれば、ステップ211aに移行し、Eが0でなければステップ211bに移行する。
ステップ211a及び211bは、各結線に対応した電動機定数を設定する。
ステップ211aの処理が終了すると、ステップ212aへ移行する。またステップ211bの処理が終了すると、ステップ212bへ移行する。
ステップ212a・212bでは、過電流保護回路の選択・切替えを行う。ステップ212aの処理が終了すると、ステップ213aへ移行する。ステップ212bの処理が終了すると、ステップ213bへ移行する。
ステップ213a及び213bでは、異常電圧保護回路の選択・切替えを行う。ステップ213aの処理が終了すると、ステップ214aへ移行する。ステップ213bの処理が終了すると、ステップ214bへ移行する。
ステップ214a及び214bでは、結線選択・切替えを行う。以上でスター・デルタ結線切替及び過電流保護回路切替を完了し、ステップ221において起動処理に移ることで、電動機の減磁保護を信頼性高く行え、且つ高速・過負荷まで駆動できる。
図13(c)に、運転中に周波数指令f*が設定された場合、CPU31により電動機結線仕様を定めて結線切替を行う場合の制御シーケンスを示す。ステップ300において、電動機は運転状態にある。ステップ310では、運転周波数指令f*がA以上か否かを判断する。運転周波数指令f*がA以上であれば、ステップ321に移行する。一方、f*がA以上でなければ、ステップ331に移行する。
ステップ321では、現在周波数fがA以上か否かを判断する。fがA以上であれば、ステップ327に移行し、周波数指令f*まで現在周波数fを上げて処理を終了する。A以上でなければ、ステップ322に移行する。ステップ322において、周波数をA−α[Hz](αは0に近い任意の値)まで上げ、ステップ323に移行する。ステップ323において、デルタ結線用電動機定数を設定し、ステップ324に移行する。ステップ324において、過電流保護回路2を選択し、切替を行い、ステップ325に移行する。ステップ325で異常電圧保護回路の選択・切替を行い、ステップ326に移行する。ステップ326でデルタ結線の選択・切替を行い、ステップ327に移行し、f*まで現在周波数fを上げて処理を終了する。電動機の種別または負荷条件により、ステップ323〜326の処理中はPWMを停止しても良い。その後ステップ326〜ステップ327に移行する際、再度同期運転に切替えた上で、周波数UPを行っても良い。
ステップ331では、現在周波数fがA以上か否かを判断する。fがA以上でなければ、ステップ337に移行し、周波数指令f*まで現在周波数fを下げて処理を終了する。fがA以上であれば、ステップ332に移行する。ステップ332において、周波数をA+α[Hz] (αは0に近い任意の値)まで下げ、ステップ333に移行する。ステップ333において、スター結線用電動機定数を設定し、ステップ334に移行する。ステップ334において、過電流保護回路1を選択し、切替を行い、ステップ335に移行する。ステップ335で異常電圧保護回路の選択・切替を行い、ステップ336に移行する。ステップ336でスター結線の選択・切替を行い、ステップ337に移行し、周波数指令f*まで現在周波数fを下げて処理を終了する。電動機の種別または負荷条件により、ステップ333〜336の処理中はPWMを停止しても良い。その後ステップ336〜ステップ337に移行する際、再度同期に切替えた上で、周波数DOWNを行っても良い。
図13(d)に、運転中に外部切替信号Eが再設定された場合、CPU31により電動機結線仕様を定めて結線切替を行う場合の制御シーケンスを示す。ステップ400において、電動機は運転状態にある。ステップ410では、外部切替信号Eが0か否かを判断する。外部切替信号Eが0であれば、ステップ421に移行する。一方、外部切替信号Eが0でなければ、ステップ431に移行する。
ステップ421では、現在周波数fがA以上か否かを判断する。fがA以上であれば、ステップ422aに移行し、現状周波数を維持して終了する。fがA以上でなければ、ステップ422bに移行する。ステップ422bにおいて、周波数をA−α[Hz] (αは0に近い任意の値)まで上げ、ステップ423bに移行する。ステップ423bにおいて、デルタ結線用電動機定数を設定し、ステップ424bに移行する。ステップ424bにおいて、過電流保護回路2を選択し、切替を行い、ステップ425bに移行する。ステップ425bで異常電圧保護回路の選択・切替を行い、ステップ426bに移行する。ステップ426bでデルタ結線の選択・切替を行い、ステップ427bに移行し、A[Hz] (αは0に近い任意の値)で運転して処理を終了する。電動機の種別により、ステップ423b〜426bの処理中はPWMを停止しても良い。その後、ステップ426b〜ステップ427bに移行する際、再度同期に切替えた上で、A[Hz]で運転しても良い。
ステップ431では、現在周波数fがA以上か否かを判断する。A以上でなければ、ステップ432bに移行し、現状周波数fを維持して処理を終了する。fがA以上であれば、ステップ432aに移行する。ステップ432aにおいて、fをA+α[Hz](αは0に近い任意の値)まで下げ、ステップ433aに移行する。ステップ433aにおいて、スター結線用電動機定数を設定し、ステップ434aに移行する。ステップ434aにおいて、過電流保護回路1を選択し、切替を行い、ステップ435aに移行する。ステップ435aで異常電圧保護回路の選択・切替を行い、ステップ436aに移行する。ステップ436aでスター結線の選択・切替を行い、ステップ437aに移行し、A[Hz]で運転を行い処理を終了する。電動機の種別または負荷条件により、ステップ433a〜436aの処理中はPWMを停止しても良い。その際、ステップ436a〜ステップ437aに移行する際、再度同期に切替えた上で、A[Hz]で運転しても良い。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法について図面を参照しながら説明する。実施の形態2では、実施の形態1と比較して電動機駆動に用いられる電流センサの挿入位置が異なる。
図2は、実施の形態2にかかる電動機駆動装置の構成図の一例で、特に速度センサを用いずに、インバータと電動機巻線間に挿入されたカレントトランスより得られるインバータ出力電流情報を用いて電動機駆動を行う場合を示したものである。
この場合、電動機制御に使用する検出素子3a〜3bより、電流検出手段34を介して直接インバータ出力電流Iu〜Iwが得られる。よって図8におけるインバータ出力電流再現手段31aは不要である。他の構成は実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。図1の場合のように直流母線電流をモニタして電動機制御を行う場合、低速・軽負荷駆動の際に観測できるインバータ出力電流のパルス幅が狭小となり、制御が難しくなるが、本構成ではPWM信号のパルス幅に依らずインバータ出力電流が観測できるので、本領域での制御性が向上する。
図3は、実施の形態2にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例で、特に速度センサを用いずに、インバータの下側スイッチング素子と電解コンデンサの−端子間に挿入された抵抗素子を用いる場合である。この場合、電動機制御に使用する検出素子3a〜3cより、電流検出手段34を介して直接インバータ出力電流情報Iu〜Iwが得られる。よって本構成についても図8におけるインバータ出力電流再現手段31aは不要である。V0発生区間であれば、3相分の情報が取得できる。またV1〜V6発生時には上アームスイッチング素子がONしていない相電流が少なくとも1相分取得できる。V7発生区間では電流情報は得られない。よってV0〜V6の発生区間では1相以上の電流取得が可能である。PWM制御でよく用いられる空間ベクトル変調では、半キャリア周期中にV0〜V6のいずれかのベクトルを少なくとも2つ以上発生するから、2相以上の電流取得は可能であり、3相平衡を前提とした場合、電動機制御は可能である。ただし、図1及び図2で直流母線間に挿入された抵抗は、この図3では挿入されていないので、過電流保護装置40には、検出素子3a〜3cで得られる電流値のピーク値を検出する回路、あるいは3相の電流値を加算する回路等を用いることで図1と同様の保護が可能である。他の構成は実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。本構成の場合、低速・軽負荷駆動の際にV0発生区間が長くなるので、電流検出が行いやすくなるため、本領域での制御性が向上する。
図4は、実施の形態2にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例で、特に速度センサを用いずに、電動機巻線15a−13a、15b−13b、15c−13cの各間にカレントトランスを挿入した場合である。スター結線の場合は、数1(e)によりIu、Iv、Iwが求まる。デルタ結線の場合は、数1(f)により、Iu、Iv、Iwが求まる。Ia〜IcよりIu〜Iwを算出することで、図7の励磁電流及びトルク電流を求める手段31bに移行すれば、他の構成は実施の形態1と同じで実現できる。あるいは、本構成の場合は、巻線電流をモニタしているので(結線仕様で電流値が変化しない)、カレントトランス3a〜3cより直接過電流ピーク値検出を行えば、直流母線電流検出のように過電流保護レベル(許容電流最大値)を2段設ける必要がなくなり、保護部の簡素化が可能となる。
図5(a)は、実施の形態2にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例で、特に誘起電圧のゼロクロス情報を用いて、電動機駆動を行う場合を示したものである。この場合、誘起電圧ゼロクロス信号検出部37において、図5(b)のような回路を用いて、矩形波通電の際非通電区間に観測される誘起電圧と、母線電圧で作成した中性点を比較して誘起電圧のゼロクロスポイントを検出し、速度制御を行う。誘起電圧ゼロクロス情報を用いた矩形波通電による速度制御については周知技術であるので、ここでは説明を省略する。ゼロクロスポイントを基に速度制御を行うので、図8で示したベクトル制御による電圧指令演算は不要である。また図13に示したベクトル制御に必要な電動機定数設定(ステップ111a〜111b、211a〜211b、323、333、423b、433a)も不要である。誘起電圧情報を速度制御に用いPWM信号を作成するので、他の構成は実施の形態1と同じで実現できる。この場合、安価なCPU31で電動機駆動を実現できる。
図6は、実施の形態2にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例で、特に速度センサを用いて、電動機駆動を行う場合を示したものである。速度センサを用いて一般的な速度制御を行い、PWM信号を作成する以外、他の構成は実施の形態1と同じで実現できる。
図7は、実施の形態3にかかる冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例で、特に速度センサを用いずに、直流母線経路に挿入された抵抗素子3に流れる電動機相電流情報を用いて電動機駆動を行う場合で、且つ結線切替リレーにC接点リレーを3個のみ使用する場合を示したものである。この場合、それほど高コスト化せずに結線切替が行える。低速領域の高効率化が特に要求される場合、「各リレーのOFF時にスター結線・各リレーのON時にデルタ結線」となるように構成する。この場合、リレーの駆動消費電力をスター結線時に有利な仕様にすることができる。またインバータ2、インバータ制御部30、結線切替部20を全て基板内に配置することで、結線のスリム化(基板と電動機を結ぶ線は6本となる)、製造コストの低減等が行える。他の構成は実施の形態1と同じで実現できる。また必要に応じて、リレーに半導体リレーを用いても良い。また駆動回路の放熱対策が必要な場合は、インバータ2またはCPU31または結線切替部20をモールドして冷却装置に入れることで、発熱対策を行っても良い。また、素子としての高効率化が求められる場合、上記駆動回路に用いられる半導体材料にSiC等を用いても良い。
実施の形態1による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、インバータ出力電流のセンシングに直流母線経路に挿入された抵抗素子を用いる場合)である。 実施の形態2による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、インバータ出力電流のセンシングにカレントトランスを用いる場合)である。 実施の形態2による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、インバータ出力電流のセンシングに下側スイッチング素子と電解コンデンサ−端子間に挿入された抵抗素子を用いる場合)である。 実施の形態2による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、インバータ出力電流のセンシングにカレントトランスを用いる場合)である。 実施の形態2による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、誘起電圧ゼロクロス情報を用いる場合)である。 誘起電圧ゼロクロス情報を検出する回路例である。 実施の形態2による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサを用いる場合)である。 実施の形態3による冷凍空調装置と電動機駆動装置・及びその方法の構成図の一例(速度センサレス制御において、電動機相電流のセンシングに直流母線経路に挿入された抵抗素子を用い、特に巻線仕様切替リレー3つを用いて構成する場合)である。 実施の形態1に示す図1のCPUにおいて、PWM信号を作成するフローを示した図である。 実施の形態1〜3による図1〜7に示す装置・方法に関してスター結線の場合の構成図である。 実施の形態1〜3による図1〜7に示す装置・方法に関してデルタ結線の場合の構成図である。 実施の形態1によるスター結線時のインバータ出力電圧・巻線電圧、インバータ出力電流・巻線電流と、デルタ結線時のインバータ出力電圧・巻線電圧、インバータ出力電流・巻線電流の関係を説明する説明図である。 実施の形態1によるスター結線時におけるインバータ主回路の上アームの論理状態と直流母線電流で観測可能な相電流(巻線電流を用いた相電流換算式)の関係を示す一覧表である。 実施の形態1によるデルタ結線時におけるインバータ主回路の上アームの論理状態と直流母線電流で観測可能な相電流(巻線電流を用いた相電流換算式)の関係を示す一覧表である。 電動機電流と減磁率の関係を示した図である。 f*により電動機結線仕様を定め、停止中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示した図である。 外部切替指令Eにより電動機結線仕様を定め、停止中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示した図である。 f*により電動機結線仕様を定め、運転中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示した図である。 外部切替指令Eにより電動機結線仕様を定め、運転中に結線切替を行う場合の制御シーケンスを示した図である。 保護レベルが1段の過電流保護回路の一例を示したである。 保護レベルが2段の過電流保護回路の一例を示したである。 コンパレータを1つしか使用せず、小信号トランジスタを用いてコンパレータの基準電圧を変えることで、保護レベルを2段にする過電流保護回路の一例を示したである。 コンパレータを1つしか使用せず、小信号トランジスタを用いて検出電流レベルを変えることで、保護レベルを2段にする過電流保護回路の一例を示したである。 結線切替えリレーの駆動回路の一例(1トランジスタでリレー1個をON・OFFする場合)を示したである。 結線切替えリレーの駆動回路の一例(1トランジスタでリレー3個をON・OFFする場合)を示したである。 結線切替仕様によって、基準電位をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示したである。 結線切替仕様によって、検出電圧をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした異常電圧保護回路の一例を示したである。 結線切替仕様によって、基準電位をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした不足電圧保護回路の一例を示したである。 結線切替仕様によって、検出電圧をレベルシフトさせて保護レベルを多段とした不足電圧保護回路の一例を示したである。 スター結線とデルタ結線の総合効率を示した図である。 従来のスター・デルタ結線切替電動機駆動装置の構成図である。
符号の説明
1a、1b 直流母線、2 インバータ主回路、3 電流検出素子(抵抗、カレントトランス等)、3a〜3c 相電流検出素子(カレントトランス等)、4a〜4f スイッチング素子、5a〜5f ダイオード、6 平滑コンデンサ、11 電動機、12a〜12c・13a〜13c 端子、14 回転子、15 固定子、15a〜15c 巻線(スター結線時は15a→U相巻線、15b→V相巻線、15c→W相巻線)、20 結線切替装置(スター・デルタ開閉器)、21a〜21c、22a〜22c 結線切替リレー、30 インバータ制御部、31 CPU(マイコン・DSP等)、32 PWM発生手段、33 電圧検出手段、34 電流検出手段、35 結線切替手段、37 誘起電圧ゼロクロス検出手段、40 過電流保護装置、50 異常電圧保護装置、60 基板、101 直流電源、102 インバータ、104 回転速度検出器、106 回転速度判別器、121 オンオフ制御回路。

Claims (25)

  1. 直流電源と、
    固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機の、
    前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替える結線切替装置と、
    前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え
    前記インバータ制御部は、インバータ効率と電動機効率とを合わせた総合効率がスター結線とデルタ結線とで一致する所定周波数を基準とし、前記電動機の運転周波数が前記所定周波数未満の場合にはスター結線を選択するように設定し、前記所定周波数以上の場合にはデルタ結線を選択するように設定することを特徴とする電動機駆動装置。
  2. 前記インバータ制御部は、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流母線電圧を検出する電圧検出手段と、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号を発生し、前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM原信号を作成する制御手段と、
    前記制御手段からの固定子巻線結線切替信号に応じた結線仕様に切替えるように前記結線切替装置を制御する結線切替手段と、
    前記制御手段が作成したPWM原信号に基づいてPWM信号を発生するPWM発生手段と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動装置。
  3. 直流電源と、
    固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機の、
    前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替える結線切替装置と、
    前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流母線電圧を検出する電圧検出手段と、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号を発生し、前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電圧検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM原信号を作成する制御手段と、
    前記制御手段からの固定子巻線結線切替信号に応じた結線仕様に切替えるように前記結線切替装置を制御する結線切替手段と、
    前記制御手段が作成したPWM原信号に基づいてPWM信号を発生するPWM発生手段と、を具備し、
    前記制御手段は、過電流保護装置切替信号を発生し、
    前記制御手段からの過電流保護装置切替信号に応じた過電流保護レベルを有し、この過電流保護レベルと、前記電流検出手段の検出結果に基づいて過電流保護を行う過電流保護装置を具備することを特徴とする電動機駆動装置。
  4. 直流電源と、
    固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機の、
    前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替える結線切替装置と、
    前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流母線電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記周波数指令または前記外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号を発生し、前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電圧検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM原信号を作成する制御手段と、
    前記制御手段からの固定子巻線結線切替信号に応じた結線仕様に切替えるように前記結線切替装置を制御する結線切替手段と、
    前記制御手段が作成したPWM原信号に基づいてPWM信号を発生するPWM発生手段と、を具備し、
    前記制御手段は、異常電圧保護装置切替信号を発生し、
    前記制御手段からの異常電圧保護装置切替信号に応じた異常電圧保護レベルを有し、この異常電圧保護レベルと、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて異常電圧保護を行う異常電圧保護装置を具備することを特徴とする電動機駆動装置。
  5. 直流電源と、
    固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機の、
    前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替える結線切替装置と、
    前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流母線電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記周波数指令または前記外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号を発生し、前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電圧検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM原信号を作成する制御手段と、
    前記制御手段からの固定子巻線結線切替信号に応じた結線仕様に切替えるように前記結線切替装置を制御する結線切替手段と、
    前記制御手段が作成したPWM原信号に基づいてPWM信号を発生するPWM発生手段と、を具備し、
    前記制御手段は、過電流保護装置切替信号を発生し、
    前記制御手段からの過電流保護装置切替信号に応じた過電流保護レベルを有し、この過電流保護レベルと、前記電流検出手段の検出結果に基づいて過電流保護を行う過電流保護装置を具備し、
    前記過電流保護装置は、前記結線切替仕様に応じて過電流判定のスレッショルドを少なくとも1つ以上有することを特徴とする電動機駆動装置。
  6. 直流電源と、
    固定子巻線の中性点を切り離し引き出された合計6本の引き出し線を有する電動機の、
    前記固定子巻線仕様をスター結線あるいはデルタ結線のいずれかに切替える結線切替装置と、
    前記直流電源からの直流母線電圧を可変電圧可変周波数の交流電流に変換して前記電動機を駆動するインバータと、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかに基づいて前記結線切替装置を制御して前記電動機の結線を切替え、切替え後の結線仕様に合った電動機定数と過電流保護レベルと異常電圧保護レベルの少なくとも1つを設定して前記インバータをPWM制御するインバータ制御部と、を備え、
    前記インバータ制御部は、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記直流母線電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記周波数指令または前記外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号を発生し、前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電圧検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM原信号を作成する制御手段と、
    前記制御手段からの固定子巻線結線切替信号に応じた結線仕様に切替えるように前記結線切替装置を制御する結線切替手段と、
    前記制御手段が作成したPWM原信号に基づいてPWM信号を発生するPWM発生手段と、を具備し、
    前記制御手段は、異常電圧保護装置切替信号を発生し、
    前記制御手段からの異常電圧保護装置切替信号に応じた異常電圧保護レベルを有し、この異常電圧保護レベルと、前記電圧検出手段の検出結果に基づいて異常電圧保護を行う異常電圧保護装置を具備し、
    前記異常電圧保護装置は、異常判定のスレッショルドを少なくとも1つ以上有することを特徴とする電動機駆動装置。
  7. 前記電動機の回転子の回転速度を検出する回転速度検出器を備え、
    前記制御手段に代えて、
    周波数指令または外部切替信号のいずれかにより前記電動機の固定子巻線結線切替信号または過電流保護装置切替信号または異常電圧保護装置切替信号の少なくとも1つを発生し、前記回転速度検出器が検出した回転子速度と前記電流検出手段が検出したインバータ出力電流と前記電検出手段が検出した直流母線電圧と前記周波数指令に基づいて前記固定子巻線結線切替信号に応じたPWM信号を作成する制御手段を具備することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  8. 前記制御手段は、前記固定子巻線結線切替信号に応じた電動機定数を切替可能な電動機定数切替手段を具備することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  9. 前記電流検出手段は、直流母線経路に挿入された電流検出素子またはインバータの下側スイッチング素子と直流母線N側の間に挿入された電流検出素子またはインバータ出力線と巻線の間に挿入された電流検出素子または巻線の中性点側引出線に挿入された電流検出素子の少なくとも1つを用いて、前記インバータの出力電流を検出することを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  10. 前記回転速度検出器は、前記電圧検出手段が検出した誘起電圧のゼロクロスポイントを前記電動機の固定子巻線の中性点との比較で検出する比較器を備え、この比較器が検出した誘起電圧のゼロクロスポイントを用いて前記電動機の回転子の速度を検出することを特徴とする請求項に記載の電動機駆動装置。
  11. 前記回転速度検出器は、前記電動機の回転子の速度を直接検出するセンサで構成されることを特徴とする請求項に記載の電動機駆動装置。
  12. 前記回転速度検出器は、前記電動機の回転子の位置を直接検出するセンサを備え、このセンサが検出した回転子の位置と別の時刻で検出した回転子の位置とその間の時間差とに基づき前記電動機の回転子の速度を算出することを特徴とする請求項に記載の電動機駆動装置。
  13. 前記結線切替装置及び前記インバータを実装する基板を具備することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  14. 前記結線切替装置または前記インバータまたは前記制御手段の少なくとも1つを冷却する冷却装置を具備することを特徴とする請求項〜13のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  15. 前記結線切替装置は、少なくとも1種類のメカリレーまたは半導体リレーを具備することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  16. 前記結線切替装置は、少なくとも1つのC接点リレーを具備することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  17. 前記結線切替装置は、少なくとも1つの、SiCを用いて製造された半導体リレーを具備することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  18. 前記インバータは、少なくとも1つの、SiCを用いて製造された半導体スイッチング素子またはダイオードを具備することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電動機駆動装置。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の電動機駆動装置を備えたことを特徴とする冷凍空調装置。
  20. インバータ効率と電動機効率とを合わせた総合効率がスター結線とデルタ結線とで一致する所定周波数を基準とし、
    周波数指令0でなく前記所定周波数未満のときには、
    スター結線用電動機定数を設定するステップと、
    スター結線を選択し切替えるステップと、
    電動機を起動するステップと、を備え、
    前記周波数指令が前記所定周波数以上のときには、
    デルタ結線用電動機定数を設定するステップと、
    デルタ結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を起動するステップと、を備えたことを特徴とする電動機駆動方法。
  21. インバータ効率と電動機効率とを合わせた総合効率がスター結線とデルタ結線とで一致する所定周波数を基準とし、
    周波数指令と電動機の現在周波数が前記所定周波数未満のときには、前記電動機の運転周波数を前記周波数指令で下げるステップを備え、
    前記周波数指令が前記所定周波数未満で前記電動機の現在周波数が前記所定周波数以上のときには、
    前記電動機の現在周波数を所定の刻み量だけ下げるステップと、
    スター結線用電動機定数を設定するステップと、
    スター結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機の運転周波数を前記周波数指令まで下げるステップと、を備え、
    前記周波数指令前記電動機の現在周波数が前記所定周波数以上のときには、
    前記周波数指令が前記所定周波数以上前記電動機の現在周波数が前記所定周波数未満のときには、前記電動機の現在周波数を所定の刻み量だけ上げるステップと、
    デルタ結線用電動機定数を設定するステップと、
    デルタ結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機の運転周波数を前記周波数指令まで上げるステップと、を備えたことを特徴とする電動機駆動方法。
  22. インバータ効率と電動機効率とを合わせた総合効率がスター結線とデルタ結線とで一致する所定周波数を基準とし、
    外部切替信号が0でなく電動機の現在周波数が前記所定周波数未満のときには、前記電動機の運転周波数をそのまま維持するステップを備え、
    前記外部切替信号が0でなく前記電動機の現在周波数が前記所定周波数以上のときには、
    前記電動機の現在周波数を所定の刻み量だけ下げるステップと、
    スター結線用電動機定数を設定するステップと、
    スター結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を前記所定周波数で運転するステップと、を備え、
    前記外部切替信号が0で前記電動機の現在周波数が前記所定周波数以上のときには、前記電動機の運転周波数をそのまま維持するステップを備え、
    前記外部切替信号が0で前記電動機の現在周波数が前記所定周波数未満のときには、
    前記電動機の現在周波数所定の刻み量だけ上げるステップと、
    デルタ結線用電動機定数を設定するステップと、
    デルタ結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を前記所定周波数で運転するステップと、を備えたことを特徴とする電動機駆動方法。
  23. 運転停止状態において周波数指令0でなく所定値未満のとき、または運転状態において前記周波数指令前記所定値未満で電動機の現在周波数が前記所定値以上のとき、または、運転状態において前記外部切替号が0でなく前記電動機の現在周波数が前記所定値以上のときのいずれかの場合、
    スター結線用電動機定数を設定するステップと、
    第1の過電流保護回路を選択し切替えるステップと、
    スター結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を起動するステップと、を備え、
    運転停止状態において前記周波数指令0でなく前記所定値以上のとき、または運転状態において前記周波数指令が前記所定値以上で前記電動機の現在周波数が前記所定値未満のとき、または運転状態において前記外部切替信号が0で前記電動機の現在周波数が前記所定値未満のときのいずれかの場合、
    デルタ結線用電動機定数を設定するステップと、
    第2の過電流保護回路を選択し切替えるステップと、
    デルタ結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を起動するステップと、を備えたことを特徴とする電動機駆動方法。
  24. 運転停止状態において周波数指令0でなく所定値未満のとき、または運転状態において前記周波数指令が前記所定値未満で電動機の現在周波数が前記所定値以上のとき、または、運転状態において前記外部切替信号が0でなく前記電動機の現在周波数が前記所定値以上のときのいずれかの場合、
    スター結線用電動機定数を設定するステップと、
    第1の異常電圧保護回路を選択し切替えるステップと、
    スター結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を起動するステップと、を備え、
    運転停止状態において前記周波数指令0でなく前記所定値以上のとき、または運転状態において前記周波数指令前記所定値以上前記電動機の現在周波数が前記所定値未満のとき、または運転状態において前記外部切替信号が0で前記電動機の現在周波数が前記所定値未満のときのいずれかの場合、
    デルタ結線用電動機定数を設定するステップと、
    第2の異常電圧保護回路を選択し切替えるステップと、
    デルタ結線を選択し切替えるステップと、
    前記電動機を起動するステップと、を備えたことを特徴とする電動機駆動方法。
  25. 請求項20〜24のいずれかに記載の電動機駆動方法を実行することを特徴とする冷凍空調装置。
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