JP2007035124A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した多値データ記憶と高速読み出しが可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 半導体記憶装置は、それぞれ電気的書き換え可能な複数の不揮発性メモリセルが配列された、第1及び第2のセルアレイと、前記第1及び第2のセルアレイのデータを読み出すためのセンスアンプ回路とを有し、前記第1及び第2のセルアレイにはそれぞれ、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検出するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルが設定され、前記センスアンプ回路は、前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルのセル電流差を検出してデータを読み出すように構成されている。
【選択図】 図7

Description

この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを用いて構成される半導体記憶装置(EEPROM)に関する。
EEPROMフラッシュメモリには、大きく分けてNAND型とNOR型がある。NAND型フラッシュメモリは、隣接セルでソース、ドレイン拡散層を共有して複数セルを直列接続したNANDストリング(NANDセルユニット)を用いるため、NOR型に比べてセル密度が高い。またNAND型フラッシュメモリは、FNトンネル電流による複数セルの一括書き込みが可能で消費電流が少ない。これらの特徴から、NAND型フラッシュメモリは主として、大規模容量のファイルメモリに応用されている。
一方NOR型フラッシュメモリは、ホットエレクトロン注入を利用した書き込みを行うため、消費電流は大きいが高速アクセスが可能なことから主としてモバイル機器へ応用されてきた。
しかし最近は、モバイル機器でも大きなデータ量の画像データ等を扱うようになり、高速でしかもファイルメモリ並みの容量を持つフラッシュメモリが必要とされるようになってきた。そこで、NAND型フラッシュメモリをDRAM等のバッファメモリを持つ高速システムに対応させるために、例えばデータをページバッファに読み出し、これをシリアルに転送出力することでデータ転送レートを上げる手法が用いられている。
しかしそれでも、NAND型フラッシュメモリの高速化には限界がある。NAND型フラッシュメモリのセル電流は、NOR型のそれの数十分の一であり、参照レベルを用いた高速のセンスができないからである。NAND型フラッシュメモリのセンスアンプは、セルのオン/オフによってセンスアンプ内ラッチの電荷が放電されるか否かを利用して、セルデータを読み出しており、読み出しにマイクロ秒単位の時間が必要である。
NAND型フラッシュメモリのセル電流を増加させるには、セル寸法(チャネル幅)を大きくすればよいが、これは、NAND型フラッシュメモリの小さい単位セル面積という特徴を減殺する。
フラッシュメモリにおいて、より大きなデータ量記憶を可能とするため多値記憶を利用することは、既に提案されている。また、多値記憶を利用したときのデータ読み出し回数を減らして、読み出し時間を短縮する手法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ビット線対に接続されて同時に選択される二つのメモリセルをペアセルとして、それらに互いに異なるしきい値電圧の組み合わせにより定義される多値データを記憶する方式も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−93288号公報 特開2003−111960号公報
この発明は、安定したデータ記憶と高速読み出しを可能とした半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の第1の態様による半導体記憶装置は、
それぞれ電気的書き換え可能な複数の不揮発性メモリセルが配列された、第1及び第2のセルアレイと、
前記第1及び第2のセルアレイのデータを読み出すためのセンスアンプ回路とを有し、
前記第1及び第2のセルアレイにはそれぞれ、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検出するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルが設定され、
前記センスアンプ回路は、前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルのセル電流差を検出してデータを読み出すように構成されている。
この発明の第2の態様による半導体記憶装置は、
それぞれ互いに交差するワード線とビット線及び、それらの交差部に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルとが設定される、第1及び第2のセルアレイと、
前記第1及び第2のセルアレイのワード線を選択駆動するワード線駆動回路と、
前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルが接続されるビット線対に接続されて、情報セルと参照セルのセル電流差を検出してデータを読み出すセンスアンプ回路とを有し、
前記ワード線駆動回路は、データ読み出し時同時に選択されてそれぞれに定められたワード線電圧が与えられる複数のワード線の駆動に関して少なくとも次の二つの駆動モード、第1のワード線に対して駆動開始からデータセンスに必要な第1の電圧を与える第1の駆動モードと、第2のワード線に対してデータセンスに必要な第2の電圧を越える第3の電圧を与えた後第2の電圧に戻す第2の駆動モードとを有する。
この発明の第3の態様による半導体記憶装置は、
それぞれ互いに交差するワード線とビット線及び、それらの交差部に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルが設定される、第1及び第2のセルアレイと、
前記第1及び第2のセルアレイのワード線を選択駆動するワード線駆動回路と、
前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルが接続されるビット線対に接続されるセンスアンプ回路とを有し、
前記センスアンプ回路は、
前記ビット線対に接続される情報セルと参照セルのセル電流差を検知してデータを読み出すための差動増幅器と、
前記差動増幅器の電流源とは別に設けられて、前記差動増幅器の活性化前に一定時間、前記ビット線対にプリチャージを行うためのビット線プリチャージ回路とを有する。
この発明の第4の態様による半導体記憶装置のデータ読み出し方法は、それぞれ異なるワード線により選択駆動される複数のメモリセルが直列接続されたNANDストリングを構成するメモリセルアレイを有し、各メモリセルが多値データ記憶を行う半導体記憶装置のデータ読み出し方法であって、
選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの異なるデータレベルを検知するための連続する第1及び第2の読み出しステップを有し、
前記第1の読み出しステップは、選択ワード線に第1の読み出し電圧を、非選択ワード線にセルデータによらずセルをオンさせる第1のパス電圧を与えた状態で実行され、
前記第2の読み出しステップは、前記選択ワード線に第1の読み出し電圧より高い第2の読み出し電圧を、前記非選択ワード線に第1のパス電圧から降下させたセルデータによらずセルをオンさせる第2のパス電圧を与えた状態で実行されかつ、
前記第1の読み出しステップから第2の読み出しステップへの切り換え時、前記第1の読み出し電圧は第2の読み出し電圧を超える第3の読み出し電圧に昇圧した後、第2の読み出し電圧に戻される。
この発明によると、安定したデータ記憶と高速読み出しを可能とした半導体記憶装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
実施の形態の半導体記憶装置では、メモリセルアレイの主要部は、複数の物理量レベル(データレベル)の一つが書かれる“情報セル”として、残部がデータレベルを検知するための固定の物理量レベル(参照レベル)が書かれる“参照セル”として設定される。言い換えれば、複数の情報セルに対して、これとペアを構成するための共通の参照セルが一つ用意される。
より具体的に、4値記憶方式の場合、情報セルのデータレベルは、L0,L1,L2,L3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つに設定される。L0は最下位レベルの消去状態であり、L1,L2,L3は、消去状態L0のセルに対して一定の書き込みを行った書き込み状態である。参照セルの参照レベルLrは、書き込み状態の最下位レベルL1よりは低い書き込み状態、好ましくは、L0<Lr<L1に設定される。
以下の実施の形態においては、メモリセルが取りうる物理量レベル(データレベル)として、しきい値電圧レベルを用いる。
[メモリチップ構成]
図1は、実施の形態によるNAND型フラッシュメモリの構成を示している。メモリセルアレイ1は、センスアンプ回路3を共有する二つのセルアレイ1t,1cに分割されている。セルアレイ1t,1c内の同時に選択される、対応するビット線BL,/BLがペアを構成するオープンビット線方式が用いられる。
セルアレイ1t,1c内に配列されるメモリセルの主要部はデータ記憶を行う“情報セル”として用いられ、残りはデータ読み出しのための参照レベルを記憶する“参照セル”として用いられる。データは、セルアレイ1tと1cとで逆論理になるため、以下では、セルアレイ1t側の情報セルを“T−cell”、セルアレイ1c側の情報セルを“C−cell”と記述する。参照セル“R−cell”はセルアレイ1t,1cにそれぞれ少なくとも一つずつ配置される。
データ読み出し時、一方のセルアレイ1t内でワード線TWLとビット線BLにより情報セルT−cellが選択されるとき、他方のセルアレイ1c内で選択ワード線TWLと同時に選択される参照ワード線RWL及び、ビット線BLとペアを構成するビット線/BLにより参照セルR−cellが選択されて、これらがペアを構成する。
同様に、セルアレイ1c内でワード線CWLとビット線/BLにより情報セルC−cellが選択されるとき、セルアレイ1t内でワード線CWLと同時に選択される参照ワード線RWL及び、セルアレイ1cのビット線/BLとペアを構成するビット線BLにより参照セルR−cellが選択されて、これらがペアを構成する。
情報セルT−cell,C−cellと参照セルR−cellの間に構造上の相違はない。セルアレイ1t内の複数の情報セルT−cellに対応して、セルアレイ1c内で一つの参照セルR−cellが固定的に選択され、セルアレイ1c内の複数の情報セルC−cellに対応して、セルアレイ1t内で一つの参照セルR−cellが固定的に選択される。
この実施の形態においてはオープンビット線方式を採用している。その理由は、後に説明するように、データ書き込み及び読み出し時に同時に選択されるワード線(TWLまたはCWL)と参照ワード線RWLに対して異なる電圧を与える必要があるためである。
セルアレイ1t,1cのビット線対BL,/BLは、それぞれカラムゲート2t,2cにより選択されてセンスアンプ回路3に接続される。センスアンプ回路3の領域に配置されたデータ線DQと外部入出力端子の間のデータ授受は、データバッファ11を介して行われる。
カラムゲート2t,2cはそれぞれカラムデコーダ5t,5cにより制御される。セルアレイ1t,1cのワード線はそれぞれワード線選択駆動回路(即ちロウデコーダ)4t,4cにより選択駆動される。
アドレス信号Addは、アドレスバッファ6を介し、アドレスレジスタ7を介して、ロウデコーダ4t,4c及びカラムデコーダ2t,2cに供給される。
チップ外部から供給される、動作モードを決定するコマンドCMDは、コマンドデコーダ8でデコードされて、コントローラ9に供給される。コントローラ9は、データ読み出し、書き込み及び消去のシーケンス制御を行う。
セルアレイ1t,1cやロウデコーダ4t,4cには、動作モードに応じて種々の高電圧Vpp(書き込み電圧Vpgm,ベリファイ電圧Vr,パス電圧Vpass,Vread等)が必要である。これらの高電圧Vppを発生するために高電圧発生回路10が設けられている。この高電圧発生回路10も、コントローラ9により制御される。
図2及び図3は、各セルアレイ1t,1cの内部構成をより具体的に示している。図2に示すように、セルアレイ1t,1cは、それぞれ複数のNANDセルユニット(NANDストリング)NUをマトリクス配列して構成される。各NANDストリングNUは、図3に示すように、複数個(図の例では16個)直列接続された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルMC0−MC15を有する。各メモリセルMCは浮遊ゲートと制御ゲートが積層されたMOSトランジスタ構造を有し、浮遊ゲートの電荷蓄積状態により不揮発にデータ記憶を行う。
NANDストリングNUの一端は、選択ゲートトランジスタSG1を介してビット線BLに、他端は選択ゲートトランジスタSG2を介して共通ソース線SLに接続される。
メモリセルMC0〜MC15の制御ゲートはそれぞれ異なるワード線WL0〜WL15に接続される。選択ゲートトランジスタSG1,SG2のゲートはそれぞれワード線WLと並行する選択ゲート線SGD,SGSに接続される。ワード線WL0〜WL15を共有する複数のNANDストリングの集合が、データ消去の基本単位となる“ブロック”を構成し、通常ビット線方向に複数のブロックBLKiが配置される。
図2に示したように、各セルアレイ1t,1c内でビット線方向に並ぶ複数のブロックのうち、一つずつが参照セル(R−cell)用ブロックとして、残りが情報セル(T−cell又はC−cell)用ブロックとして設定される。どのNANDブロックを参照セル用ブロックとして用いるかは任意であるが、一旦参照セル用ブロックとして設定されると、以後それが固定的に参照セル用ブロックとして用いられる。
ロウデコーダ4t,4cは、セルアレイ1tの複数の情報セル用ブロックの一つを選択するときに、セルアレイ1cの参照セルブロックを同時に選択し、同様にセルアレイ1cの複数の情報セル用ブロックの一つを選択するときに、セルアレイ1tの参照セルブロックを同時に選択する。
例えばブロックアドレスは、その最上位ビットの“0”がセルアレイ1t側に、“1”がセルアレイ1c側に割り付けられるものとする。そして、最上位ビット=“0”のとき、セルアレイ1c側の参照セル用ブロックが選択され、最上位ビット=“1”のとき、セルアレイ1t側の参照セル用ブロックが選択されるように、ロウデコーダ4t,4cが構成される。
ブロック内アドレス、即ち各ブロック内の複数本のワード線を選択するアドレア部分は、情報セル用ブロックと参照セル用ブロックとで同じにすればよい。これにより、情報セル用ブロックと参照セル用ブロックから対応する1本のワード線TWL(又はCWL)とRWLとを選択することができる。
図1では、ページバッファを構成する一つのセンスアンプ回路3とこれを共有する二つのセルアレイ1t,1cのみを示している。実際には、1ページ分の読み出し/書き込みを行うためのセンスアンプ回路3とこれを共有する二つのセルアレイ1t,1cの単位を“ページバンク”として、図4に示すように、データ線DQ,/DQを共有して複数のページバンク(図の例では、BNK0−BNK3の4ページバンク)が配置される。これにより、ページバンク間でインタリーブを行うことができ、ページアクセスを連続的に行うことが可能になる。
図5は、センスアンプ回路3の中の一つのセンスユニット30と、ビット線対の選択回路31t,31cを示している。センスユニット30は、後に説明するように、データセンスとデータ保持を行うセンス・ラッチ系と、書き込みや消去のベリファイ判定を行うベリファイ・結果判定系とを含む。
ビット線選択回路31t,31cはそれぞれ、選択信号bp0−bp7により、セルアレイ1t,1cの8本ずつのビット線BL0−7,/BL0−7から一本ずつを選択して、センスユニット30に接続する。即ち、この選択回路31t,31cにより、8組のビット線ペアの一つが選択される。選択信号bp0−bp7は、ページアドレス信号の一部をなす。
センスユニット30には、各種制御信号が入力される。またINQi,FINiは、書き込み及び消去時のベリファイ結果判定のための入力信号,出力信号である。センス・ラッチ系は、グローバルデータ線であるDQ,/DQ線に選択的に接続出来るようになっている。このデータ線ペアDQ,/DQは、図4に示すように全ページバンクに共通であり、選択されたページバンクとの間でデータ転送を行う。
ベリファイ結果を判定する入出力信号INQi,FINiは、後に説明するように、あるセンスユニットの出力信号FINiが次のセンスユニットの入力信号INQi+1となるように、ページバンクごとにベリファイ判定回路が構成される。ベリファイ書き込み或いは消去の際、ページバンク全体の書き込み或いは消去が終了していれば最終出力信号FIN(=“H”)がパスフラグとして出力されることになる。
各データ線対DQ,/DQは、出力バッファ11において適当に選択されてメモリチップ外部端子I/Oに出力データが転送される。ここでビット幅などの変換ができる。
ページバンク内のページごとに、消去のベリファイ、書き込み及び読出しが、そのページに属する全メモリセルに対して一括して行われる。このページ指定を行うためのアドレス構造を、模式的に図6に示す。
アドレスは、どの情報セルをセンスユニットに接続するかを決めるデータパス接続部分と、選択されたワード線ペアのレベルをどう設定するかを決めるワード線レベル部分とからなる。データパス接続部分は、メインページアドレスであり、ページバンク内のセンスユニット数分のビット線ペアBL,/BLと、一つのワード線ペアTWL(又はCWL)とRWLを選択する部分である。これにより同時に選択される情報セルの集合が書き込み或いは読み出しの単位である1ページを構成する。
ワード線レベル部分は、多値記憶を行う場合のメインページアドレス内に設定されるサブページアドレスである。サブページアドレス部は、ワード線対TWL(又はCWL)とRWLのレベルの組合せを指定することによって、多値データのビット情報を指定する。具体的にこの実施の形態では4値データ記憶を行うので、サブページアドレス部は、上位ページ(上位ビット)HBと下位ページ(下位ビット)LBの2ビット情報を指定する。
ページデータは一斉にアクセスされるのでページを構成するデータは多ビットデータとして転送するか高速なランダムアクセスで転送するかは、システムの応用による。このデータ転送中に別のページバンクをアクセスすることにより、バンクインタリーブが可能となり、切れ目の無いデータ転送もできる。
4値データ書き込みの際には、4値データのレベル設定の履歴が必要であるので、メインページアドレス内でのサブページアドレスの選択順には制約がある。即ち、上位ビットから順に書き込みを行う。この順序さえ守られるならば、上位ビットと下位ビットが連続してプログラムされる必要はなく、その間に読出しなどの割り込みが入っても良い。
データ読出しについては、4値データのビット割り付け法により、サブページ指定順に制約がつく場合と、サブページを任意に(即ち他のサブページとは独立に)読み出しできる場合とがある。好ましくは、互いに独立にサブページ読み出しができるデータビット割り付けが行われる。
[4値データ記憶の原理説明]
図7及び図8は、この実施の形態による4値データ記憶方式のデータレベルのしきい値電圧分布とデータビット割り付けを示している。
情報セルT−cell及びC−cellは、4つのデータレベル(即ちしきい値電圧レベル)L0,L1,L2及びL3(L0<L1<L2<L3)のうちのいずれかに設定される。L0は、消去ベリファイ電圧P0(=0V)により規定される負の消去しきい値レベルであり、L1,L2及びL3はそれぞれ、書き込みベリファイ時にワード線に与えられるベリファイ電圧P1(=P0+Δ),P2(=P0+2Δ)及びP3(=P0+3.5Δ)によりそれぞれ規定される正の書き込みしきい値レベルである。
上述のようなベリファイ電圧P1,P2,P3によって、書き込みデータレベルL1,L2,L3の間は、L1=L2−L1<L3−L2を満たすように設定されている。言い換えれば、最上位データレベルL3とその次のレベルL2の間が、他のレベル間より大きく設定されている。
参照セルR−cellも、消去状態ではデータレベルL0と同じ負のしきい値状態に設定される。そして参照レベルLrは、書き込みベリファイ電圧Pr(<P1)により、情報セルT−cell,C−cellの2番目のしきい値レベルL1より低い正のしきい値範囲に設定される。
参照レベルLrは、原理的には消去レベルL0以外のどの様な電圧レベルをも用い得る。しかし、参照セルのワード線レベル設定や参照セルの書き込み時間を考慮すると、参照レベルLrは低い方がよい。セルアレイが大容量になり、ワード線の時定数が大きくなると、ワード線全体を高い電圧に設定するのに時間がかかるからである。参照レベルLrをデータレベルの低い方のレベル近くに設定することによって、参照ワード線電圧の制御性がよくなり、参照セルの書き込み時間を短くすることができる。
以上を考慮して、図7,8に示すように、参照レベルLrは、L0<Lr<L1を満たすように、より具体的には例えばレベルL1の1/2程度に設定される。
4値データを上位ビットHBと下位ビットLBにより(HB,LB)で表すものとして、図7に示すように、情報セルT−cellのレベルL0,L1,L2及びL3にそれぞれ、(1,0),(1,1),(0,1)及び(0,0)が割り付けられる。C−cellアレイでは、図8に示すように、上位ビットHBはT−cellアレイとは逆論理になる。この4値データは、所定の読み出しバイアス条件での情報セルT−cellまたはC−cellと、参照セルR−cellのセル電流差をセンスアンプにより検出することにより判定される。
前述のように、レベルL1,L2,L3及びLrは、ベリファイ電圧P1,P2,P3及びPrにより決まるが、具体的にはそれらのしきい値分布は、破線で示した下限値が規定されることになる。これは後に詳細を説明するように、書き込みベリファイにおいては、選択された情報セルにベリファイ電圧を与えたときのセル電流を参照セル電流と比較して、それが参照セル電流より小さくなったことをもって“書き込み”と判定するためである。
一方、消去レベルL0については、破線で示すようにしきい値分布の上限値が規定される。消去ベリファイでは、一括消去されたNANDセルユニット内の全ワード線をP0=0Vとして、そのセルユニットを流れる電流を参照電流と比較して、これが参照電流より大きくなったことをもって“消去”と判定するためである。
図7及び図8には、読み出し時に選択ワード線TWL,CWL及び参照ワード線RWLに与える電圧(読み出し電圧)R1,R2,R3及びRrを示している。これらの読み出し電圧を用いた読み出し動作は後述する。参照セルに与える読み出し電圧Rrは、読み出しステップに応じて最適値に設定される。
図9は、情報セルT−cellと参照セルR−cellに着目して、4値データの読み出しに用いられる3つの読み出しステップT1,T2,T3のレベル関係を示している。図9の上段は、これらの読み出しステップを通して、選択ワード線TWLと参照ワード線RWLに与えられる読み出し電圧(ワード線レベル)を一定と仮定して、T−cellとR−cellのレベルに相対的バイアスを与えることによって、4値データが判別できることを示している。
これに対して図9の下段は、より実際的に、Vssを基準として、各読み出しステップでワード線レベルを切り換えることによって、4値データが判別できることを示している。
なお図9は、レベルL0,L1,L2,L3及びLrを、実際のしきい値分布幅を無視して示しており、読み出しステップT1,T2及びT3ではそれぞれデータレベルL1,L2及びL3に等しい読み出し電圧R1,R2及びR3を与えている。実際のデータレベルL1,L2,L3に対する読み出し電圧R1,R2,R3は、図7及び図8に示したように、それぞれベリファイ電圧P1,P2,P3と等しく(即ちデータレベルのしきい値分布の上限値かそれよりわずかに高い値に)設定される。一方参照セルに与える読み出し電圧Rrは、参照セルのレベルLr(即ちベリファイレベルPr)より、0.2Δ〜0.5Δだけ高い値に設定される。
読み出しステップT1では、情報セルT−cellのワード線に、データレベルL1に実質等しい読み出し電圧R1が与えられ、参照セルR−cellのワード線には参照レベルLrより高い参照読み出し電圧Rr=Rr1が与えられる。このとき、情報セルT−cellがレベルL1,L2又はL3にあればそのセル電流は参照セルR−cellのそれより小さく、従って“0”としてセンスされる。言い換えれば、情報セルT−cellがレベルL0にあるか、或いはレベルL1−L3にあるかが識別される。
読み出しステップT2では、情報セルT−cellのワード線に、データレベルL2に実質等しい読み出し電圧R2が与えられ、参照セルR−celには読み出しステップT1と同じ参照読み出し電圧Rrが与えられる。このとき、情報セルT−cellがレベルL2又はL3にあればそのセル電流は参照セルR−cellのそれより小さく、“0”としてセンスされ、それ以下のレベルL0又はL1にあればそのセル電流はR−cellのそれより大きく、“1”としてセンスされる。従ってこの読み出しステップT2では、情報セルT−cellがレベル(L0,L1)にあるか、或いはレベル(L2,L3)にあるか識別される。
読み出しステップT3では、情報セルT−cellに、データレベルL3に実質等しい読み出し電圧R3が与えられ、参照セルR−cellには参照読み出し電圧Rr=Rr3(<Rr1)が与えられる。これにより、情報セルT−cellがレベルL3であればそのセル電流は参照セルR−cellのそれより小さく、“0”としてセンスされ、それ以外は“1”としてセンスされる。従ってこの読み出しステップT3で、情報セルT−cellがレベルL0−L2にあるか、或いはレベルL3にあるかが識別される。
なお接地レベルVssとレベルL1の間、及びレベルL1とL2の間は、Δであるが、レベルL2とL3の間はそれより大きく、1.5Δとしている。これは次のような理由に基づく。この実施の形態では後に説明するように、ワード線遅延の影響を低減した読み出しを行うために、あるワード線に与える電圧を一旦必要とされるレベル以上に立ち上げた後に引き下げるという手法を用いる。これにより実質的にワード線の立ち上げ時間を短くしようというものである。
この様なワード線駆動法を適用したときに、読み出し電圧R3を用いたステップT3において、データの最上位レベルL3と次のレベルL2とを確実に前者を“0”データ、後者を“1”データとして判別するためには、そのレベル間を、他のデータレベル間に比べ少し大きく設定することが好ましい。
またこの実施の形態では、好ましくは、参照セルR−cellの読み出し電圧Rrを読み出しステップに応じて変化させる。これはやはりワード線遅延の時定数を考慮して、各読み出しステップで最適な参照レベルを設定するためである。その具体的な説明は後述する。
図10は、以上の3読み出しステップT1,T2,T3での読み出しデータにより、図7及び図8で定義された4値データ(1,1),(1,0),(0,1),(0,0)が識別できることを示している。上位ビットデータHBと下位ビットデータLBを独立に読み出すには、次のように“1”データ数を利用することができる。
読み出しステップT2で得られる読み出しデータはそのまま、上位ビットデータHBになる。一方、下位ビットデータLBは、読み出しステップT1とT3を通しての“1”データ数の偶奇と一致している。即ち、“1”データ数が一つの場合、LB=“1”であり、“1”データ数が0又は2の場合、LBを“0”である。
以上により、読み出しステップT2のみで上位ビットHBを決定することができる。また読み出しステップT1とT3を通して得られる“1”データ数の偶奇性を判定することによって、上位ビットHBとは独立に下位ビットLBを決定することができる。
情報セルC−cellについては、図10の各読み出しステップのデータが反転するが、図7及び図8に示したように、セルレベルと情報ビットHBの割り付けがT−cellとは逆になり、“1”データ数の偶奇は不変であるので、読み出しデータとビット情報の関係は、上述したT−cellの場合と変わらない。
図11は、この実施の形態での消去及び書き込み手順を、情報セルT−cellと参照セルR−cellに着目して示している。他方の情報セルC−cellも同様である。
“vp0”は、ベリファイ消去ステップである。このステップでは情報セルのブロック、参照セルのブロックともに全セルが、最下位の消去しきい値レベルL0に設定される。消去ベリファイ時のワード線レベルは、TWL=CWL=Vss(=0V)である。
この消去しきい値電圧分布に対して、書き込みデータ“0”又は“1”を与えて、これをセルレベルに翻訳して、参照セルR−cell及び情報セルT−cell(又はC−cell)に順次書き込みを行うのが、ベリファイ書き込みステップ“vpr”及び“vp1−vp3”である。
参照セルのベリファイ書き込みステップvprでは、参照セルR−cellのしきい値電圧を、レベルLrに上昇させる。T−cellアレイ1t及びC−cellアレイ1cにおいてそれぞれ一つずつの選択される参照セルブロックについて、それらのワード線(参照ワード線RWL)を順次選択して、全参照セルR−cellをしきい値レベルLrに書き込む操作が必要となる。
次のベリファイ書き込みステップvp1では、上位ビットHBデータ“1”,“0”に従って、情報セルT−cell及びC−cellの一部のセルのしきい値電圧を消去レベルL0から書き込みレベルL2に上昇させる。
次の書き込みステップvp2では、レベルL2が書かれた情報セルT−cell及びC−cellの一部のしきい値電圧を、上位ビットデータHBと下位ビットデータLBに従って、最上位レベルL3に上昇させる。更に次の書き込みステップvp3では、上位ビットHBデータと下位ビットデータLBに従って、消去レベルL0の情報セルT−cell及びC−cellの一部のしきい値電圧をレベルL1に上昇させる。
なお、書き込みステップvpr,vp1,vp2,vp3の間に読み出しモードを挿入することもできる。但し、中断された書き込みを再開するために、例えばセルアレイからの既書き込みデータの読み出しや外部からの書き込みデータロードを必要とする場合がある。
情報セルC−cellについては、上位ビットHB情報がT−cellと反転するが書き込みステップはT−cellの場合と変わりない。
また各書き込みステップで書き込み状態を確認するベリファイは、書き込むべきレベルに応じて異なるベリファイ電圧Pr,P1,P2,P3を選択ワード線に与えて、セル電流が参照電流との関係で一定範囲に入れば書き込み完了とする。従って書き込まれるしきい値レベルは、図7及び図8に示したように、それぞれのベリファイ電圧Pr,P1−P3より低い値に分布する。
[読み出し時のワード線駆動法]
この実施の形態では、読み出し時のワード線駆動に関して、ワード線遅延を考慮して高速読み出しを可能とするための独特の手法を採用する。
セルアレイの容量が大きくなる程、ワード線遅延は大きくなる。従ってワード線を駆動したとき、ワード線のドライバ側端部とドライバから離れた末端とでは、電圧レベル変化が大きく異なる。セルアレイが大容量化されたときに従来と同様にワード線を駆動して、その末端が必要なワード線レベルになるまでデータセンスを待機しなければならないとすると、高速読み出しができなくなる。
この実施の形態では、ワード線遅延対策の一つとして、参照セルのデータレベル(参照レベルLr)を、情報セルの最下位書き込みレベルL1よりも低く設定している。これにより、データ読み出し時に必須である参照セル読み出しに要する時間即ち、参照ワード線に与える参照読み出し電圧Rrの立ち上げ時間を短くすることができる。また参照レベルLrの書き込み時間をも短くすることができる。
この実施の形態ではまた、ワード線選択駆動回路は、データ読み出し時同時に選択されて異なるワード線電圧が与えられる複数のワード線の駆動に関して少なくとも次の二つの駆動モード、第1のワード線に対して駆動開始からデータセンスに必要な第1の電圧を与える第1の駆動モードと、第2のワード線に対してデータセンスに必要な第2の電圧を越える第3の電圧を与えた後第2の電圧に戻す第2の駆動モードとを有するものとする。
特に連続して実行される下位ビット読み出しの2ステップT1,T3について、短時間でそれぞれのワード線が適切なレベルに設定されるようにする。具体的には、読み出しステップの順番として、選択ワード線に与えられる読み出し電圧が順次高くなるように、即ちステップT1が先で、ステップT3が後になるようにする。これにより、ワード線末端での待ち時間が少なくなる。
更に、高いワード線電圧を得るためには、ワード線末端での電圧上昇を加速すべく、一旦必要レベル以上にワード線電圧をオーバーシュートさせた後、それを必要レベルに戻す、という手法を用いる。ワード線電圧を引き下げる場合には、ワード線電圧を必要レベル以下にまでアンダーシュートさせた後、これを必要レベルに戻すようにすればよい。
以下、ロウデコーダ4t,4cによるワード線駆動電圧波形を具体的に説明する。
図12は、下位ビット読み出しの2ステップT1,T3について必要なワード線電圧を得る場合の電圧波形を示している。読み出し時、あるワード線WL(TWL又はCWL)と参照ワード線RWLが選択されたとき、NANDセルユニット(NANDストリング)内の残りの非選択ワード線には、セルデータによらずセルをオンさせる読み出しパス電圧Vreadが与えられる。
図12では、選択ワード線と非選択ワード線をそれぞれsWLとWLで示し、選択参照ワード線と非選択参照ワード線をそれぞれsRWLとRWLで示している。また各ワード線符号に付したサフィックス“d”は各ワード線のドライバ端を、“e”はドライバから離れた末端を示している。図12の読み出しステップT1,T3は、電圧波形を示す時間軸上でセンスタイミング(センスアンプ活性化のタイミング)を示しており、データレベルL0−L3,Lrは、ワード線電圧レベルと同尺で示している。
図13は、選択されたT−cellまたはC−cellのNANDストリングと対応して選択されたR−cellNANDストリングについて、それぞれワード線WL0−15,参照ワード線RWL0−15のうちワード線WL1,RWL1が選択された場合を例に挙げて、バイアス関係を対照させて示している。選択ゲート線SGD,SGSに与える電圧Vsgは、選択ゲートトランジスタをオンさせるに必要な、好ましくは電源電圧より昇圧された電圧である。
以下、各ワード線駆動電圧の波形を具体的に説明する。
非選択ワード線WL:
非選択ワード線WLに与えるべき、データの最上位レベルL3のセルをオンさせるに必要なパス電圧をVread3であるとして、立ち上がり初期には、セルへの電子注入誤書き込みが問題にならない範囲でそれより高いレベルのパス電圧Vread1を発生させる(タイミングt0)。
これにより、非選択ワード線は、末端WLeでも駆動開始から早いタイミングt1でデータの最上位レベルL3まで立ち上がる。読み出しステップT1ではこのパス電圧Vread1をそのまま用いる。
一旦高い値にドライブされたパス電圧Vread1は、読み出しステップT3の前に、最上位データレベルL3のセルが十分にオンするに必要なレベルのパス電圧Vread3に引き下げる(タイミングt3)。
この様な非選択ワード線駆動を行うと、早いタイミングで全ての非選択セルが確実にオンになり、非選択セルが選択セルのセル電流を妨げることがなくなる。読み出しステップT3では既にデータレベルL3のセルがオンしているので、必要最小限のレベルVread3に戻してもよい。
選択ワード線sWL:
以前の履歴を消すために、選択ワード線sWLはまずVssに設定する。そして、タイミングt1に遅れて、読み出しステップT1に必要な読み出し電圧R1に立ち上げる(タイミングt2)。
読み出しステップT3ではより高い読み出し電圧R3が必要である。そのために、読み出しステップT1の後、一旦必要な読み出し電圧R3より高い電圧、例えばVread3まで立ち上げ(タイミングt3)、その後ステップT3に必要な読み出し電圧R3に戻す(タイミングt5)。ステップT3の終了後は、全てのワード線をVssにリセットし(タイミングt6)、その後フローティングにする。
この様に、読み出しステップT3に必要な高い読み出し電圧R3を得る場合には、読み出しパス電圧の場合と同様に、一旦必要なレベル以上に立ち上げた後に戻す。これにより、ワード線末端sWLeでも短時間で必要な読み出し電圧R3を得ることができる。
選択参照ワード線sRWL:
選択ワード線sWLと同時に選択される選択参照ワード線sRWLについては、読み出しステップT1でレベルL0のみが“1”と判定され、ステップT3ではレベルL3のみが“0”と判定されれば良いことを最大限に利用する。そのために、読み出しステップT1ではレベルL1以上が“0”とセンスされやすいように(より具体的には、レベルL1が誤って“1”とセンスされないように)、選択参照ワード線sRWLの参照読み出し電圧Rrは高めの値Rr=Rr1に設定する(タイミングt2)。
この参照電圧Rr1は、ステップT1の終了後、一旦Vssにリセットする(タイミングt3)。そして読み出しステップT3では、レベルL2以下が“1”とセンスされやすいように(より具体的には、レベルL2を誤って“0”とセンスしないように)、参照読み出し電圧Rrは低めの値Rr=Rr3に設定する(タイミングt4)。タイミングt3で参照電圧を一旦Vssのリセットすることは、ステップT3で必要なより低い参照電圧Rr3を、参照ワード線の末端sRWLeでも短時間で生成する上で有効である。
前述のように参照電圧Rrは、データの書き込みレベルの最下位レベルL1より低く設定しており、これによって、この参照電圧Rrの立ち上げ時間を短くすることができ、また参照レベルLrの書き込み時間を短くすることができるといった利点が得られる。
非選択参照ワード線RWL:
参照セルNANDストリングは、T−cell,C−cellと異なり、NANDストリング内で一律に低い参照レベルLrが書かれている。従って、非選択参照ワード線RWLについては、読み出しステップT1,T3を通して一定のパス電圧Vreadrefとすればよい。具体的に例えば、Vreadrefは、Vread3と同じレベルとする。これにより、非選択参照ワード線RWLは、その末端でも、読み出しステップT1のタイミングで必要なパス電圧レベルに設定される。
以上の様なワード線駆動法を適用することにより、読み出しステップT1,T3をワード線駆動開始から早いタイミングに設定して、各読み出しステップでデータ判定に必要なワード線レベルを得ることができる。即ち、実質的にワード線遅延の影響を低減した高速読み出しが可能になる。
図12に示した矢印は、選択参照ワード線sRWLのドライバ側端sRWLdと先端sRWLeでの参照レベルLrとワード線レベルの差を示しており、各セルレベルL0−L3と選択ワード線sWLレベルとの差を比べれば各レベルの“0”,“1”が得られることが分かる。
なおここでは、データレベルL0−L3,Lrがワード線のドライバ側端と末端とのセルで同じと仮定しているが、実際はワード線上の位置でワード線レベルの差がセル電流差に影響するので、セルデータレベルがワード線位置により異なる。
図14は、上位ビット読み出しステップT2のためのワード線電圧波形を、図12と対応させて示している。また図15はこの読み出しステップT2のためのNANDストリングのバイアス関係を図13と対応させて示している。
上位ビットは1回の読み出しステップT2で行われる。選択ワード線sWLの読み出し電圧がR2である他、非選択ワード線WL、選択参照ワード線sRWL及び非選択参照ワード線RWLのレベルは、図12に示した読み出しステップT1と同じように設定される。但し、読み出しステップT2のセンスタイミングを、読み出しステップT1のそれより遅らせる。
これは、ステップT2では、データレベルL1をも“1”と判定する必要があるためである。即ちこのステップT2での選択ワード線sWLの読み出し電圧R2は、読み出しステップT1での読み出し電圧R1より高いために、ワード線先端でその読み出し電圧設定値に近くなるにはより長い時間がかかる。
また、選択参照ワード線sRWLの立ち上げ(タイミングt3’)よりも、選択ワード線sWLの立ち上げ(タイミングt2’)を早くしている。これにより、読み出しステップT2のタイミングで、選択参照ワード線sRWL及び選択ワード線sWLの末端での電圧をそれぞれ必要なレベルに設定することが可能になる。
なお、図12及び図14において同様であるが、セルのデータしきい値レベルL0−L3,Lrの分布表示の上側の直線は、ベリファイ電圧レベルであり、下側の点線はベリファイにより決まるしきい値分布の下限値である。また図12及び図14では、非選択ワード線RWLの電圧波形を、非選択ワード線WLとは異ならせた例を示しているが、非選択ワード線WLと同じ電圧波形を用いることも可能である。このことはワード線ドライブ回路を簡単にする上では好ましい。
図16は、以上に説明したワード線遅延を考慮したワード線の設定レベルについてまとめている。図の縦軸はワード線電圧であるが、下側の選択ワード線レベルと、上側の同じNANDストリング内の非選択ワード線のレベルは、縮尺を変えて示している。
ベリファイ時の選択ワード線レベル(ベリファイ電圧)Px(x=0,1,2,3及びr)については、P0とP1、P1とP2のレベル差をΔとして、P2とP3との間はほぼ1.5Δに設定する。参照セルのベリファイ電圧Prは、ほぼ0.5Δに設定する。
情報セルの書き込みベリファイ時の非選択ワード線レベルは、T−cell及びC−cellではVread1、参照セルR−cellではVreadrefに設定する。なお消去データレベルL0を確認する消去ベリファイ時は、NANDストリング内の全ワード線にベリファイ電圧P0(=Vss)を与えるので、選択ワード線と非選択ワード線という区別はない。
下位ビットLBの読み出しは、前述のように、ステップT1に続けてステップT3を実行することで完了する。このとき、T−cell及びC−cellの選択ワード線には、ベリファイ電圧P1,P3とそれぞれほぼ同じ読み出し電圧R1,R3を与える。参照セルの選択ワード線電圧Rrはステップ毎に変える。すなわちステップT1では、読み出し電圧R1とほぼ等しい電圧Rr1とし、ステップT3ではそれより低く、PrとR1の間のRr3に設定する。この様に参照セルの読み出しワード線電圧をステップで切り換えるのは、ステップT1ではベリファイ電圧P1以上として設定されるレベルL1−L3が“0”と判定されやすく、ステップT3ではベリファイ電圧P2以下として設定されるレベルL0−L2が“1”と判定されやすくするためである。
情報セルT−cell及びC−cellの非選択ワード線電圧(読み出しパス電圧)はステップT1ではVread1、ステップT3ではVread3とする。Vread3は、Vread1に比べて、ほぼ3Δだけ低い。これは参照セルR−celのベリファイ電圧PrがレベルL3の書き込みベリファイ電圧P3に比べてほぼ3Δだけ低いことに対応している。参照セル側の非選択ワード線電圧(読み出しパス電圧)はステップによらずVreadrefである。
上位ビットHBの読み出しはステップT2のみで行なわれる。ベリファイ電圧P2とP3で設定されたレベルL2とL3のみ“0”と判定するために、ステップT1での選択ワード線レベルR1をR2に変える他、ステップT1と同じである。
[センスユニット構成]
図17は、この実施の形態で用いられる、一対の選択ビット線BL,/BLに接続されるセンスユニット30の構成を示している。図5で説明したように実際には、一つのセンスユニット30は、複数対のビット線により共有される。
センスユニット30は、電流検出型の差動増幅器(差動センスアンプ)SAとデータラッチ回路LATを含むセンス・ラッチ系と、ベリファイチェック回路VCK(ベリファイ・結果判定系)とを有する。差動センスアンプSAの二つの入力ノードIN,/INには参照電流源回路REFが設けられている。参照電流源回路REFは、制御信号refWL1,refWL2によって制御されて、消去ベリファイ時や参照セルの書き込みベリファイ時に、入力ノードIN,/INの一方にセル電流が供給されるときに、他方に参照電流Irefを供給する働きをする。
データラッチ回路LATは、データ書き込み時は書き込みデータを保持し、読み出し時はセンスアンプSAにより読み出されたデータを保持するもので、実際には後に説明するように二つのラッチを含む。消去時及び参照セル書き込み時には、このデータラッチLATに、T−cellアレイ1tとC−cellアレイ1cを順番に選択するためのデータが保持される。
データラッチ回路LATは、センスアンプSAとの間でデータ転送するためのデータ転送ノードB,/Bを有する。ノードB,/Bは読み出し制御信号READにより制御されるNMOSトランジスタN7,N8を介してセンスアンプSAの出力ノードOUT,/OUTに接続されている。
入力ノードIN,/INには、センスアンプSAの電流源とは別に、ビット線BL,/BLをプリチャージするための電流源NMOSトランジスタN1,N2からなるビット線プリチャージ回路301a,301bがそれぞれ接続されている。このプリチャージ回路301a,301bは、データ読み出し時、セルデータがセンスアンプSAに伝わるまでの待機時間、センスアンプSAが無駄な貫通電流を流さないようにするために設けられている。
入力ノードIN,/INにはまた、データノード/Bのデータと制御信号refWL2のAND論理により入力ノードINをVddに設定するためのNMOSトランジスタN3,N4からなるプルアップ回路302a、データノードBのデータと制御信号refWL1のAND論理により入力ノード/INをVddに設定するためのNMOSトランジスタN5,N6からなるプルアップ回路302bが接続されている。
これらのプルアップ回路302a,302bは、書き込みベリファイ時に、書き込み禁止セルに対応する入力ノードを強制的にVddに設定して書き込み完了状態とするための用いられるものである。従って通常のデータ読み出し時や消去ベリファイ時には非活性に保持される。
(参照電流源回路REF)
参照電流源回路REFは、図19に示すように、参照電圧Vrefがゲートに与えられた電流源NMOSトランジスタN0を有する。このNMOSトランジスタN0は、消去ベリファイ時等にセンスすべきセル電流を比較判定するための参照電流Irefを流すトランジスタであり、選択的にセンスアンプSAの入力ノードIN,/INの一方に接続される。
即ちNMOSトランジスタN0は、NMOSトランジスタN11,N13を介してセンスアンプSAの一方の入力ノードINに、NMOSトランジスタN12,N14を介して他方の入力ノード/INに接続されている。NMOSトランジスタN13及びN14は、活性化信号REFonにより同時にオンオフ制御される。制御信号refWL1,refWL2は電流源トランジスタN0を必要とする際に、いずれか一方が“1”になる。従って、電流源トランジスタN0は、制御信号refWL1,refWL2により選択された側の入力ノードIN,/INに選択的に接続される。
(センスアンプSA)
図18は、センスアンプSAの具体的な構成例を示している。このセンスアンプSAは、一種のCMOSフリップフロップ311を主体として構成される、電流検出型の差動センスアンプである。
ゲートGAが共通接続されて直列接続されたPMOSトランジスタP23とNMOSトランジスタN61のドレインは、一方の出力ノードOUTとなる。同じくゲートGBが共通接続されて直列接続されたPMOSトランジスタP24とNMOSトランジスタN62のドレインは、他方の出力ノード/OUTとなる。共通ゲートGA,GBは、出力ノード/OUT,OUTに交差接続されている。
PMOSトランジスタP23,P24はそれぞれPMOSトランジスタP21,P22を介し、電流源PMOSトランジスタP20を介して、電源端子Vddに接続されている。PMOSトランジスタP21,P22のゲートはそれぞれ共通ゲートGA,GBに接続されている。電流源PMOSトランジスタP20のゲートは、活性化信号/ACCにより制御される。
NMOSトランジスタN61,N62のソースは接地端子Vssに接続されている。共通ゲートGA,GBは、センス信号/SEでゲートが制御されるNMOSトランジスタN63,N64を介して接地端子Vssに接続されている。
直列接続されたPMOSトランジスタP21とP23の接続ノード(共通ドレイン)NAは、活性化信号/ACCで制御されるPMOSトランジスタP26を介して一方の入力ノード/INに接続され、同じく直列接続されたPMOSトランジスタP22,P24の接続ノードNBは、活性化信号/ACCにより制御されるPMOSトランジスタP25を介して他方の入力ノードINに接続される。
ノードNB,NAにはそれぞれ、活性化信号/ACCにより制御されるNMOSトランジスタN67,N68が接続されている。これらはセンスアンプ非活性化時、ノードNA,NBをVssに設定するためのものである。
入力ノードIN/INには、センス結果を帰還してその一方を強制的にVssに設定するための帰還回路314,315が設けられている。即ち、入力ノードIN,/INとVssの間にそれぞれ、出力ノードOUT,/OUTによりゲートが制御されるNMOSトランジスタN65,N66を介在させている。
この実施の形態において、センスアンプSAが電流検出型の差動増幅器であること及び、通常のデータ読み出しにはペアセルのセル電流差の検出を行うこと、が高速読み出しを可能としている。即ちセンスアンプSAは、ビット線対BL,/BLの間で、ペアを構成する情報セルT−cell又はC−cellと参照セルR−cellのセル電流の差を差動検出する。
このセンスアンプSAの動作を説明すると、次の通りである。但し、ビット線プリチャージ動作については、後述する。通常のデータ読み出し動作では、情報セルと参照セルのセル電流差を検出するので、図17に示すリファレンス電流源回路REFは用いられない。/ACC=“H”,/SE=“H”の非活性状態では、NMOSトランジスタN63,N64がオンであり、出力ノードOUT,/OUT及び共通ゲートノードGA,GBは、Vssに保持されている。
二つのセルアレイの対をなすワード線TWL又はCWLと参照ワード線RWLが選択され、一対のビット線BL,/BLが入力ノードIN,/INに接続されるときに、/ACC=“L”、その後少し遅れて/SE=“L”となり、センスアンプSAが活性化される。ビット線対BL,/BLでそれぞれ情報セルT−cellと参照セルR−cellが選択されているものとして、それらのセル電流がそれぞれノードNA,NBに供給される。
センスアンプ活性化直後、NMOSトランジスタN61,N62は共にオフであるが、PMOSトランジスタP21,P22,P23,P24がオンであるため、Vssにリセットされていた出力ノードOUT(=GB),/OUT(GA)は、電源Vddからの電流とこれに重なるセル電流により充電される。そしてセル電流差により、出力ノードOUT,/OUTの間(従ってゲートノードGA,GBの間)に電位差が生じると、フリップフロップ311では、出力ノードOUT,/OUTの差電圧を増幅する正帰還動作が行われ、その差電圧は急速に拡大する。
例えば、OUT(GB)が/OUT(GA)より低いとすると、/SEからの正帰還動作により、NMOSトランジスタN61がオン、NMOSトランジスタN62がオフ、PMOSトランジスタP22,P24がオン、PMOSトランジスタP21,P23がオフとなって、出力ノードOUT,/OUTはそれぞれ、Vss,Vddになる。
このような電流検出方式により、情報セルと参照セルのセル電流差を短時間でセンスすることができる。出力ノードOUT,/OUTの一方がVss、他方がVddになると、NMOSトランジスタN65,N66の一方がオンになり、入力ノードIN,/INの一方をVssにする帰還制御が行われる。これは書き込みベリファイ時に、ベリファイ読み出し結果に応じて、ビット線制御を行う必要があるためである。
(データラッチ回路LAT)
図20は、データラッチ回路LATの構成を示している。2ビットデータからなる4値記憶を行うために、データラッチ回路LATは、二つのラッチHBLとLBLを有する。これらのデータラッチHBL,LBLは基本的にデータ書き込み時にそれぞれ上位ビットデータ,下位ビットデータをロードするために用いられる。
データラッチHBL,LBLのノードは、カラム選択信号CSL1及びCSL2により制御されるカラム選択ゲートトランジスタ(N41,N42)及び(N43,N44)(図17のトランジスタN9及びN10に対応する)を介してデータ線DQ,/DQに接続される。
データ読み出し時には、前述した偶奇判定を利用した読み出しを行うために、二つのラッチHBL,LBLを縦属接続してクロックCLK,/CLKで制御されるシフトレジスタを構成できるようになっている。
データノードB,/Bは、センスアンプSAの出力ノードと選択的に接続されると共に、参照電流源回路REFを用いる動作モードでビット線BL,/BLの電位制御に用いられる。このデータノードB,/Bと、データラッチHBL,LBLのデータノードとの間には、動作モードに応じて制御される転送ゲート回路が構成されている。ノードB,/Bにはまた、読み出し時(READ=“1”)にはオフになり、それ以外ではノードB,/Bの一方をVddに充電するための充電回路310,311が設けられている。
このデータラッチ回路LATの詳細は、後の各動作モードの説明時に補足する。
(ベリファイチェック回路VCK)
図21は、センスユニット30内のベリファイチェック回路VCKの具体構成を示している。このベリファイチェック回路VCKは、書き込み又は消去ベリファイ時、センスアンプ出力ノードOUT,/OUTにベリファイ読み出しされたデータが、ノードB,/Bに読み出されるデータラッチHBL又はLBLの期待値データと一致するか否かを判定するデータ比較回路320により構成されている。
消去ベリファイと書き込みベリファイとでは期待値データ状態が異なる。即ち消去ベリファイでは、セルのしきい値電圧が十分に下がったことを検証するのに対し、書き込みベリファイではセルのしきい値電圧があるレベルまで上がったことを検証する。具体的に、消去ベリファイでは、ノードBと/OUTの間又は、/BとOUT間が逆論理となることを検出して完了とし、書き込みベリファイでは、ノードBと/OUTの間又は、/BとOUT間が同じ論理となることを検出して完了とする必要がある。
このために、チェック入力信号INQiにより制御される相補的にオンオフさせるPMOSトランジスタP41とNMOSトランジスタN89の間に、4つの電流経路が配置されている。
即ちノードOUT及び/Bにそれぞれのゲートが接続されたNMOSトランジスタN81及びN82の間に、書き込みベリファイ時のチェック信号PRQが入るNMOSトランジスタN83を介在させた第1の経路及び、ノード/OUT及びBにそれぞれのゲートが接続されたNMOSトランジスタN84及びN85の間に、書き込みベリファイ時のチェック信号PRQが入るNMOSトランジスタN86を介在させた第2の経路が書き込みベリファイ時のデータ比較回路を構成する。
NMOSトランジスタN81及びN85とこれらの間に消去ベリファイ時のチェック信号ERQが入るNMOSトランジスタN87を介在させた第3の経路及び、NMOSトランジスタN84及びN82とこれらの間に同チェック信号ERQが入るNMOSトランジスタN88を介在させた第4の経路が、消去ベリファイ時のデータ比較回路を構成する。
ソースが電源に接続されたPMOSトランジスタP41のドレインノードNCiは、INQi=“L”の間“H”レベル(=Vdd)に充電される。そして、INQi=“H”を入力したときに、ベリファイ読み出しデータが期待値になったときに、このノードNCiが“L”レベルに放電される。このノードNCiの“L”レベル遷移を受けて、インバータ321がFINi=“H”を出力する。
実際には、図22に示すように、同時に読み出しされる1ページ内の全センスユニット内のベリファイチェック回路VCKiが、チェック出力FIQiが次のチェック入力INQi+1となるように、ドミノ倒し接続される。ベリファイ判定時、最初のベリファイチェック回路VCK0にチェック入力INQo=“H”を入れる。1ページ内に書き込み或いは消去不十分のセルが一つでもあると、最終チェック出力FINn−1は“L”である。1ページ内の全セルの書き込み或いは消去が十分である場合に初めて、FINn−1=“H”が得られ、これが書き込み或いは消去完了を示すパスフラグ信号となる。
(ビット線プリチャージ動作)
図23は、ビット線プリチャージ動作を含むセンスアンプ動作波形を示している。ビット線は、図2に示したように通常複数のブロックにまたがって配設されるから、大きな時定数をもつ。従って、センスアンプSAから遠いブロック内のセルが選択された場合、セルデータ(セル電流差)がセンスアンプSAに伝わるまでに大きな遅延がある。
もし選択セルの駆動開始からデータセンスまでの時間、センスアンプSAを活性のまま待機させると、その間センスアンプSAには貫通電流が流れる。即ち、活性化信号/ACC=“L”としてビット線BL,/BLに電流を供給しながら、センス信号/SE=“H”の待機状態を保持すると、PMOSトランジスタP21,P23及びNMOSトランジスタN64の経路と、PMOSトランジスタP22,P24及びNMOSトランジスタN63の経路で貫通電流が流れる。
このセンスアンプの貫通電流はできるだけ少なくすることが望ましい。そこでこの実施の形態では、図17に示すように、ビット線BL,/BLへの電流供給源301a,301bをセンスアンプSAの電流源と別に設けて、図23に示すように、プリチャージ信号ACCpr=“H”としてビット線BL,/BLのプリチャージを行う。そのビット線プリチャージ期間Tpr、活性化信号/ACCは“H”、即ちセンスアンプSAを休止状態に保つ。
図23では、プリチャージ開始からのビット線電圧波形を、センスアンプSAの入力ノードに近いビット線位置“BLin”、センスアンプSAから遠いビット線位置“BLe”、それらの中間位置“BLm”について示している。図示のように、センスアンプの入力ノードに近い位置BLinでは、プリチャージ開始直後からほぼVdd−Vth(Vthはプリチャージ用トランジスタN1,N2のしきい値電圧)になるが、BLm,BLeでは時定数により遅れて上昇する。
一定のビット線プリチャージ期間Tprの後、プリチャージ動作終了(ACCpr=“L”)とほぼ同時に、/ACC=“L”によりセンスアンプSAを活性化する。このとき同時に、トランジスタP25,P26がオンして、センスアンプ入力ノードIN,/INとノードNB,NAの間も導通する。
これにより、センスアンプ活性化の前後にまたがって、ビット線BL,/BLへの電流供給は切れ目なく継続される。そしてセンスアンプ活性化により、それまでVssに保持されていたノードNA,NBがセルデータを反映しながら電位上昇し、同時に出力ノードOUT,/OUTも電位上昇する。センスアンプ活性化からそれほど時間をおかずセンス信号/SE=“L”を入力すると、入力差電圧は増幅され、出力ノードOUT,/OUTは一方がVssに、他方がVddに確定する。
この様なビット線プリチャージ動作を行うことによって、センスアンプの待機状態での貫通電流を効果的に低減することが可能になる。このビット線プリチャージは、電圧検出型のセンスアンプ方式でのそれとは基本的に意味が異なる。即ち、電圧検出型センスアンプでは、セルデータによるビットの放電の有無または大小を検出する。この場合のビット線プリチャージは、ビット線放電状態の判定基準となるビット線電圧を設定する動作である。
これに対してこの実施の形態でのビット線プリチャージは、ビット線電圧設定が目的ではなく、本来センスアンプからビット線に供給すべきセル電流差検出の基準となる直流電流を、センスアンプ電流源に代わって供給するものである。その間、センスアンプを非活性に保つことによって、センスアンプでの貫通電流を低減させることが可能になる。
またこの実施の形態のビット線プリチャージ動作は、セルアレイのアクセス(ワード線駆動)の開始と前後して開始することになる。即ち、前述したワード線立ち上げとビット線プリチャージ動作を時間的に重ねることにより、アクセス開始からデータセンスまでの待機時間を短くすることができる。
この様に、ビット線プリチャージをセンスアンプ電流源とは別電流源により行ってセンスアンプ活性化を遅らせるという手法は、読み出し時のワード線ディスターブの影響を低減する上でも好ましい。NAND型フラッシュメモリでは、読み出し時、多数のワード線を同時に駆動するため、ワード線駆動開始初期にビット線にはセル電流の他に、ワード線との容量カップリングによる過渡電流が流れる。セル電流差を読むこの実施の形態の方式でも、セル電流に比べて上述の過渡電流が大きいと、データの誤読み出しの原因になる。このようなワード線駆動の読み出しデータに対する影響をワード線ディスターブと称する。
センスアンプから遠いセル程、実質ビット線長が長くなるため、ワード線ディスターブの影響が大きい。この実施の形態では、一定期間のビット線プリチャージ動作の後にセンスアンプを活性化することにより、ビット線に過渡電流が流れている状態でのデータセンスを避けることができるから、ワード線ディスターブの影響をほぼ除去することが可能になる。
次に上述したセンスユニット30に即して、具体的なデータ読み出し、ベリファイ消去及びベリファイ書き込みの動作を説明する。
[データ読み出し]
図24は、図20に示したデータラッチ回路LATの中のデータ読み出し系に係わる部分の構成を示している。4値データの書き込みデータ保持のために二つのデータラッチHBL,LBLが用いられるが、データ読み出し時には、図24に示すように、これらのラッチHBL,LBLは縦属接続されて、2ビットのシフトレジスタが構成される。
これは、上位ビットデータ及び下位ビットデータを互いに独立に読み出すための手段である。図10から明らかなように、上位ビットデータHBは、ステップT2での“0”又は“1”である。下位ビットデータLBは、ステップT1及びT3を通して得られる“1”データ数が奇数の場合は“1”であり、偶数の場合“0”である。従って、上位ビットデータと下位ビットデータは、共に2ビットシフトレジスタの動作により“1”データ数の偶奇性を判定することで、互いに独立に読み出すことが可能になる。
具体的には、上側のデータラッチHBLが最終的な読み出しデータを保持するものとして、これが初期状態ではデータ“0”状態にリセットされる。即ち、リセット信号RSにより制御されるリセット用NMOSトランジスタN30により、データラッチLBLがデータ“1”状態(LB=“H”)にリセットされ、これを受けてデータラッチHBLがデータ“0”(HB=“L”)になる。
データラッチHBL,LBLからなるシフトレジスタのデータ転送を制御する相補クロックCLK,/CLKは、ステップT1,T2,T3を駆動する信号で決まり、その発生は、図25のようになる。クロックCLK,/CLKは読み出し動作以外では、“L”となる。
読み出し時は、図26に示すように、センスアンプSAの入力ノードIN,/INから参照電流源回路REFが切り離される。一方のセルアレイから選択されたT−cellNANDストリングには、選択ワード線に読み出しステップに応じて決まる読み出し電圧Rxが、非選択ワード線にパス電圧Vreadが与えられる。同時に他方のセルアレイから選択されたR−cellNANDストリングには、選択ワード線にステップに応じて決まる読み出し参照電圧Rrが、非選択ワード線にはパス電圧Vreadが与えられる。これらのパス電圧Vread、読み出し電圧Rr、参照電圧Rrの詳細は、先に図12で説明したように最適設定される。
そして前述したようにビット線プリチャージ回路301a,301bにより一定期間のビット線プリチャージを経て、活性化されたセンスアンプSAの入力ノードIN,/INに、選択されたT−cell,R−cellのセル電流が供給される。データノードB,/Bは、信号READによりセンスアンプSAの出力ノードOUT,/OUTと接続されるが、そのうちデータノードBのデータと、クロックCLKとのAND論理によって、データラッチLBL側のシフトクロックCLKが与えられるようになっている。
読み出し時のデータラッチ回路LATの動作を具体的に説明する。上位ビット読み出しステップT2においては、センスアンプSAの出力がOUT=“1”(B=“1”)であれば、クロックCLK,/CLKの入力により、データラッチHBLに“1”(HB=“H”,/HB=“L”)が得られる。OUT=“0”(B=“0”)の場合は、データラッチHBLは初期状態“0”を保つ。これにより、データラッチHBLに上位ビットデータが読み出される。
下位ビット読み出しステップT1,T3では、センス出力OUTが共に“0”の場合、データラッチHBLは初期状態を保ち、共に“1”の場合はステップT1のクロックCLK,/CLKによりデータラッチHBLが“1”になり、ステップT2のクロックCLK,/CLKで再び“0”に戻る。即ち2サイクルを通して最終的に、HB=“0”となる。
読み出しステップT1,T3のいずれかでOUT=“1”になると、そのステップのクロックCLK,/CLKにより、データラッチHBLが“1”となる。従って2ステップの読み出しでデータラッチHBLに下位ビット読み出しデータが得られる。
[ベリファイ消去]
図27は、ベリファイ消去に係わるデータラッチ回路構成を示している。データ消去は、消去単位内の全セル(情報セルか参照セルかを問わない)に消去電圧を印加する動作と、その消去状態を確認する消去ベリファイ動作との繰り返しにより行う。データ消去の最小単位はブロックであるが、例えば、図29に示すように複数個のブロックを消去単位とすることができる。
消去動作はセルを最下位しきい値レベルL0に設定する動作である。そのため選択ブロック内の全ワード線をVssとし、セルアレイが形成されたウェルに大きな消去電圧Veraを与えて、全セルのフローティングゲートから電子を抜き去る。
センスアンプユニットの両側のビット線BL,/BLに接続された複数ブロックについて同時にデータ消去を行うことも可能である。しかし、少なくとも消去ベリファイ読み出しは、ビット線BLと/BLとで別々に行うことが必要である。前述したようにセンスユニット30において、消去したセルのセル電流を、参照電流源回路REFによる参照電流Irefと比較する必要があるからである。
そこでこの実施の形態では、二つのデータラッチHBL,LBLに相補データを保持して、これによりセルアレイ1t,1cのブロックを順次選択してベリファイ消去を行う。例えば、データラッチHBL,LBLにはそれぞれ“0”,“1”データをラッチする。
図27では、データラッチHBLに“0”データを保持させるための、リセット信号RSにより制御されるリセットトランジスタN30aと、データラッチLBLに“1”データを保持させるための、リセット信号RS2により制御されるリセットトランジスタN30bとを示している。但し実際には、図20に示したように、一つのリセット回路で、LBL,HBLを相補的データ状態にリセットすることができるように構成されている。
図11に示す消去ステップvp0は、二つのベリファイ消去ステップp0(1),vp0(2)に分けられる。図28に示すように、ステップvp0(1)は、データラッチHBLにセットした“0”データに基づいてビット線BL側の選択ブロックに対してベリファイ消去を行う。ステップvp0(2)は、データラッチLBLにセットしたデータ“1”に基づいてビット線/BL側の選択ブロックに対してベリファイ消去を行う。
ステップvp0(1)では、転送NMOSトランジスタN31,N32がオンにされる。また、REFon=refWL2=“1”により、参照電流源トランジスタN0が入力ノード/INに接続される。この状態で読み出しの場合と同様に、ビット線プリチャージを一定時間行った後センスする。
選択NANDストリング電流が参照電流Irefより小さいときは、出力ノード/OUTが“H”となり、ビット線/BLが強制的にVssになる。これにより、セルアレイ1t側の選択ブロックの消去不十分が確認される。消去が十分であれば、出力ノードOUTが“H”になり、ビット線BLがVssに設定される。即ちB=“1”かつOUT=“1”により、選択ブロックの消去完了が判定される。
ステップvp0(2)では、転送NMOSトランジスタN33,N34になる。このとき、データラッチHBLにより制御される転送NMOSトランジスタN35,N36がオンになる。また、REFon=refWL1=“1”により、参照電流源トランジスタN0が入力ノードINに接続される。この状態で同様にして、セルアレイ1cの選択ブロックの消去ベリファイが行われる。/B=“1”かつ/OUT=“1”により、選択ブロックの消去完了が判定される。
図32は、ベリファイ消去ステップvp0(1)のベリファイ読み出し時、ビット線BL側(T−cellアレイ1t側)の選択ブロック内全ワード線がVssに設定される様子を示している。このとき、REFon=refWL2=“1”によって、参照電流源回路REFの参照電流源が入力ノード/INに与えられる。従ってセルアレイ1c側ブロックは全て非選択であり、ワード線はオープンにされる。
具体的なベリファイ消去動作を図30及び図31を参照して説明する。コマンド入力に続いてアドレスを入力して、消去単位を選択する(ステップS1)。前述のように消去単位は、少なくとも1ブロックであり、好ましくは複数ブロックである。
次に、READ=“1”,RS=“1”により、センスユニット30内のデータラッチHBL,LBLに相補データをセットする(ステップS2)。
次に、消去単位が複数のブロックの場合、ブロックを選択して(ステップS3)、ベリファイ消去動作に移る。選択ブロックがビット線BL側であるか否かを判断し(ステップS4)、YESであれば、vp0(1)=“1”として、ビット線BL側の選択ブロックの消去ベリファイを行い(ステップS5)、消去不足のセルがある場合(ベリファイが“Fail”)、消去電圧Vera印加による消去動作を実行する(ステップS6)。
ステップS4の判定がNOであれば、vp0(2)=“1”として、ビット線/BL側の選択ブロックの消去ベリファイを行い(ステップS7)、消去不足のセルがある場合、消去動作を実行する(ステップS8)。
ベリファイがパスするまで、以上のベリファイ読み出しと消去が繰り返される。ベリファイがパスしたら、全選択ブロックの消去が終了したか否かを判定し(ステップS9)、NOであれば、次のブロックを選択して(ステップS3)、以下同様のベリファイ消去を、全選択ブロックが終了するまで繰り返す。
消去ベリファイ読み出しは、ブロック単位で、そのブロック内の全ワード線にVss(ベリファイ電圧P0)を与えて行われる。選択されたブロックのセルが全て、ベリファイ電圧P0より低い負のしきい値電圧になっていれば、リファレンス電流より大きなセル電流が流れて、消去状態が確認される。
ステップS5或いはS7での消去ベリファイチェックは、ベリファイチェック回路VCKにより行われる。同時に動作する全センスユニット30で消去が完了すれば、FINn−1=“H”(パスフラグ出力)が得られる。
図31は、ベリファイ読み出しステップS5及びS7の具体的なフローを示している。まずセンスアンプをリセットし、読み出し制御信号をREAD=“0”とし、選択ブロックの全ワード線をVssとし、制御信号REFonを“1”かつ、制御信号refWL1,refWL2の一方を“1”とする(ステップS11)。これにより、センスアンプ入力ノードIN,/INの一方に、ビット線が接続され、他方に参照電流源が接続される。
その後センスアンプSAを活性化する(ステップS12)。次いで、PRQ=“0”,ERQ=“1”,INQ0=“1”を与えて、ベリファイチェック回路VCKを消去ベリファイモードで動作させる(ステップS13)。FINn−1=“1”になったか否かによりパス又はフェイルを判定する(ステップS14)。フェイルであれば、消去が行われる。パスであればセンスアンプSAをリセットする(ステップS15)。
[参照セルベリファイ書き込み]
参照セルR−cellのブロックを含めてデータ消去した後、4値データ書き込みに先立って、参照セルとなるブロックの全セルに、参照しきい値電圧レベルLrを書き込む動作が必要である。この参照セルベリファイ書き込み動作は、選択ブロック内のワード線を一つずつ選択し、書き込み電圧Vpgmを印加して、浮遊ゲートに電子を注入する動作として行われる。この場合も書き込み電圧印加とベリファイを繰り返す。
参照セル書き込みは、情報セルT−cell,C−cellの書き込みと異なり、1ページ分の書き込みデータがオール“0”、即ち同時に選択されるセルに全てセル状態としての“0”書き込みが行われることになる。
ビット線BL側と/BL側に少なくとも一つずつ参照セルブロックが設定されることが必要である。また、参照セル書き込みでは、選択された全ビット線に与えられる書き込みデータを前述のようにオール“0”とするから、センスユニットに書き込みデータのロードを必要としない。
即ちセンスユニット30のデータラッチ系は消去の場合と同様であって、図33のようになる。データラッチHBL,LBLには相補データを保持して、これによりビット線BL側、/BL側を順次選択するようにする。
図11に示す参照セル書き込みステップvprは、図34に示すように、HBLにラッチされたデータ“0”によるビット線BL側の参照セル書き込みステップvpr(1)と、LBLにラッチされたデータ“1”によるビット線/BL側の参照セル書き込みステップvpr(2)とに分かれる。データ転送用トランジスタN31,N32及びN33,N34は、これらのステップvpr(1)及びvpr(2)に対応するタイミング信号により駆動される。
ステップvpr(1)での書き込みベリファイは、図37に示すように、選択されたセルアレイ1t側の選択R−cellブロック内の選択参照ワード線にベリファイ電圧Prを、非選択参照ワード線にパス電圧Vreadを与え、同時に制御信号REFon=refWL2=“1”を与えて、セル電流と参照電流源回路REFの参照電流Irefとの比較によりデータが“0”になることを確認する動作である。従って、セルアレイ1c側の全ブロックは、ワード線オープンの非選択状態とされる。書き込み不足のセルがあると“1”がセンスされるから、それがなくなるまで書き込みが繰り返される。
図35及び図36を参照して、参照セル書き込みシーケンスを説明する。
まず、書き込むべき参照セルが存在するバンクを選択し(ステップS21)、リセット信号RS=“1”によって、データラッチHBL,LBLに互いに反転したデータを設定する(ステップS22)。この反転データは、ステップvpr(1)及びvpr(2)に対応するタイミング信号によりノードB,/Bに転送される。
参照セル書き込みは、選択バンク内の参照セル用として選択された少なくとも二つのブロックの全セルに対して行う必要がある。従ってブロック(BLK)選択とその中の参照ワード線(RWL)選択を行う(ステップS23)。
選択ブロックがビット線BL側であるか否かを判断し(ステップS24)、ビット線BL側が選択されていれば、vpr(1)によりビット線BL側選択ブロックのベリファイを行う(ステップS25)。ベリファイ結果がフェイルであれば参照セル書き込みを行う(ステップS26)。これがパスするまで繰り返される。
ビット線/BL側が選択されていれば、vpr(2)によりビット線/BL側のベリファイを行い(ステップS27)、フェイルであれば参照セル書き込みを行う(ステップS28)。これがパスするまで繰り返される。
ブロック及びその中の参照ワード線が全て選択されたか否かの判定を行い(ステップS29)、全て選択終了するまで同様の書き込み及び書き込みベリファイが繰り返される。
図36は、参照セル書き込みベリファイステップS25及びS27の詳細を示している。まずステップS31で、センスアンプをリセットし、信号READを“0”、選択参照ワード線RWLにベリファイ電圧Prを与え、ビット線BL,/BLの一方に参照電流源を接続する(REFon=“1”、refWL1又はrefWL2=“1”)。
次にセンスアンプを活性化し、ベリファイ読み出しを行う(ステップS32)。このベリファイ読み出しの場合も、通常読み出しと同様に、センスアンプ活性化前にビット線プリチャージを行う。そして、ベリファイ結果判定のために、PRQ=“1”とし、INQ0=“1”を与える(ステップS33)。
FINn−1が“1”であるか否かにより、参照セル書き込み完了の判定を行う(ステップS34)。参照セル書き込み完了が確認されるまで、書き込みが繰り返される。
なお参照セルの“0”書き込みも通常の情報セル(T−cell,C−cell)の“0”書き込みと同様に、選択ワード線に書き込み電圧Vpgmを印加し、チャネルからセルの浮遊ゲートに電子を注入する動作として行われる。参照セル書き込みベリファイは、上述のように、T−cellアレイ1t側(ビット線BL側)の参照セルR−cellとC−cellアレイ1c側(ビット線/BL側)の参照セルR−cellについて異なるステップとして行われる。
図37は、ビット線BL側が選択された参照セル書き込みベリファイ時、選択R−cellブロックの選択参照ワード線にベリファイ電圧Prが、残りの非選択ワード線のパス電圧Vreadが与えられ、ビット線/BL側は全ブロックが非選択であって、全ワード線がオープン(非活性)とされることを示している。このとき、REFon=refWL2=“1”により、ビット線/BL側の入力ノード/INに参照電流源が接続される。
[情報セルベリファイ書き込み]
図38は、センスユニット30のベリファイ書き込みに係わるデータラッチ回路部を示している。データラッチHBL,LBLにはそれぞれ、上位ビット(上位ページ)データ、下位ビット(下位ページ)データが外部から書き込みデータとしてロードされる。
即ちデータ線DQ,/DQを介して転送される上位ビット及び下位ビット書き込みデータは、カラム選択信号CSL1及びCSL2により制御されるカラムゲートN41,N42及びN43,N44を介してデータラッチHBL及びLBLに転送される。
データ書き込みは図11に示したように、レベルL2のベリファイ書き込みステップvp1(上位ビットHB書き込み)と、レベルL3のベリファイ書き込みステップvp2及びレベルL1のベリファイ書き込みステップvp3(下位ビットLB書き込み)により行われる。
下位ビットLBの書き込みの際は、上位ビットHBに応じてノードB,/Bにセットするデータを反転させるので、上位ビットHBを確定しておくことが必要である。従って、書き込みステップvp1の後、読み出し動作等が割り込んだ場合には、次の書き込みステップvp2,vp3を再開するに当たって、セルアレイから既に書かれている上位ビットデータを読み出して、データラッチHBLに保持する動作が必要となる。
図39は、書き込みステップvp1で上位ビットHBの“0”,“1”が確定し、書き込みステップvp2で上位ビットHB=“0”について下位ビットLBの“0”,“1”が確定し、更に書き込みステップvp3で上位ビットHB=“1”について下位ビットLBの“0”,“1”が確定することを、それぞれの確定データを太字で示している。
図38の上位ビットデータ転送用トランジスタN31,N32、下位ビットデータ転送用トランジスタN33,N34及びN39,N40は、上述の書き込みステップvp1,vp2,vp3に対応するタイミング信号で制御される。
書き込みは、例えばあるページバンク内で全センスアンプユニットに同時に接続される複数のビット線BL(又は/BL)と、一つのワード線TWL(又はCWL)により選択されるセル集合を書き込み単位(1ページ)として行われる。書き込みベリファイは、既に書かれている参照セルの参照レベルLrを基準として行われる。
上位ビット書き込みと下位ビット書き込みの原理は同じであり、選択ワード線TWL,CWLに書き込み電圧Vpgmを印加する書き込み電圧印加動作と、その書き込み状態を確認するベリファイ読み出し動作の繰り返しにより行われる。
書き込み電圧印加時、“0”データが与えられた選択セルでフローティングゲートに電子注入が生じるように、予めセルチャネルが書き込みデータにより電位設定される。ブロック内の非選択ワード線には、非選択セルで書き込みが起こらないように、必要な書き込みパス電圧を与える。
図40は、ページ書き込みのシーケンスを示している。書き込みコマンド入力に続いてアドレスを入力して、メインページを選択する(ステップS41)。続いて、選択ページに対応する参照セル、即ち選択されたビット線とはセンスアンプ回路を挟んで反対側のビット線の参照セルR−cellが書かれているかいないかの書き込みベリファイを行う(ステップS42)。書き込まれていなければ、書き込みを行う(ステップS43)。
参照セルの書き込みが確認されたら、次のステップに移る。ここでは、書き込みシーケンスが例えば同じページバンクに対する読み出しアクセスによって一時中断される場合があることを考慮している。そのため、上位サブページ(HB)データが既にロードされているか否をまず判定し(ステップS44)、ロードされていない場合にのみ、外部からHBデータを入力して、データラッチHBLにロードする(ステップS47)。
既にHBデータが書かれている場合には、それがデータラッチHBLに保持されているかどうかを判定し(ステップS45)、保持されていない場合にはこれをセルアレイから読み出してデータラッチHBLに転送する(ステップS46)。
次に、HBデータの書き込みベリファイを行う(ステップS48)。このとき、書き込みタイミング信号vp1=“1”により、データラッチHBLのHBデータがノードB,/Bに出力される。
書き込みベリファイがフェイルであれば、書き込みを行う(ステップS49)。HBデータが既に書かれていれば、ベリファイステップS48はすぐにパスする。書き込みは、ワード線TWL(又はCWL)に書き込み電圧Vpgmを与えて行われる。HBデータによってセルチャネルがVssに設定されたセルでフローティングゲートに電子注入がなされ、しきい値電圧が上昇する(“0”書き込み)。セルチャネルがより高いフローティング状態に設定されてセルでは、フローティングゲートに電子注入は生じない(“1”書き込み或いは書き込み禁止)。
同様の動作をベリファイパスするまで繰り返す。そして、選択されている全てのサブページデータが書かれたか否かを判定し(ステップS50)、NOであれば、下位サブページ(LB)データを外部からロードして、データラッチLBLに転送保持する(ステップS51)。
LBデータ書き込みは、前述のようにHBデータに応じて2ステップになる。即ち書き込みタイミング信号vp2=“1”による書き込みベリファイ(ステップS52)と、書き込み(ステップS53)とがパスするまで繰り返され、続いて書き込みタイミング信号vp3=“1”による書き込みベリファイ(ステップS54)と、書き込み(ステップS55)とがパスするまで繰り返される。以上により、1ページの書き込みが完了する。
図41は、書き込みベリファイステップS52,S54の具体的なフローを示している。センスアンプSAをリセットし、読み出し制御信号をREAD=“0”としてセンスアンプ出力とデータラッチを切り離し、選択ワード線TWL(又はCWL)にベリファイ電圧Pxを、同時に選択される参照ワード線RWLにベリファイ電圧Prを与える(ステップS61)。
このとき、制御信号REFonは“0”であり、参照電流源回路REFはセンスアンプに接続されない。但し、ビット線BL,/BLのいずれの側の書き込みベリファイであるかに応じて、refWL1又はrefWL2の一方を“1”とする。これはラッチデータがノードB,/Bを通してベリファイ判定に影響を与えるようにするためである。
ベリファイ電圧Pxは、HBデータ書き込みの場合は、しきい値レベルがL2まで上昇したことを確認するに必要な電圧P2であり、LBデータ書き込みの場合は、しきい値レベルがL3或いはL1まで上昇したことを確認するに必要な電圧P3或いはP1であり、参照ワード線RWLのベリファイ電圧はPrである(図7参照)。この後、センスアンプSAを活性化してデータセンスする(ステップS62)。
図42は、書き込みベリファイ時、ビット線BL側のT−cellブロックとビット線/BL側の対応する参照セルR−cellブロックが選択され、それぞれの選択ワード線に読み出し電圧Rx(x=1,2,3)及びRrが与えられる状態を示している。このとき参照電流源回路REFは入力ノードIN,/INから切り離されている。図42では、非選択ワード線の読み出しパス電圧を単にVreadと示しているが、実際には図12で説明したように、ステップに応じ、セルに応じてレベルが選択される。
ビット線BL側のベリファイ読み出しの場合、前述のように、refWL2=“1”とされる。これにより、B=“1”,/B=“0”のときは、BL側のT−cell電流と/BL側のR−cell電流の比較により、書き込み状態が判定される。B=“0”,/B=“1”のときは、書き込み禁止である。このとき、充電回路302aがオンとなり、セル電流の如何に拘わらずBL側入力ノードINはVddに保持され、出力ノード/OUTが“H”、即ち書き込み完了状態と同じと判定されることになる。
図42の状態での書き込みベリファイ読み出し動作を具体的に説明すれば、通常読み出しの場合と同様に、まずプリチャージ回路301a,301bによりビット線プリチャージが行われる。その後センスアンプSAを活性化してデータセンスを行うと、BL側のT−celのセル電流に比べて、/BL側の参照セルR−cellのセル電流が小さければ、出力ノードOUTが“H”になり、BLは強制的にVssに設定される。これは選択されたT−cellが所望のレベルに書き込まれていないことを意味する。この状態はまた、次の書き込みサイクルでビット線BLを“L”として、“0”書き込みを行う条件を与える。
書き込みが十分で、セル電流が参照セルのそれより小さいと、出力ノード/OUTが“H”になり、/BLが強制的にVssに設定される。B=“1”と/OUT=“1”とによって、書き込み完了が判定される。このとき、BLはVddになり、次の書き込みサイクルでは、選択T−cellが書き込み禁止とされる。
データセンス後、ビット線BL,/BLの一方をVdd、他方をVssに確定させた後、PRQ=“1”,ERQ=“0”,INQ0=“1”を与えて、ベリファイチェック回路VCKを書き込みベリファイモードで動作させる(ステップS63)。そしてFINn−1=“1”になったか否かによりベリファイ判定を行う(ステップS64)。NOであれば、書き込みが行われる。YESであればセンスアンプSAをリセットしてパスフラグを出す(ステップS65)。
/BL側のC−cellのベリファイ書き込みの場合は、refWL2に代わって、refWL1=“1”とする。これにより、/B=“1”と、OUT=“1”によって、書き込み完了が判定される。
この発明は上記実施の形態に限られない。例えば実施の形態では、バンク内のT−cellアレイとC−cellアレイ内に一つずつ参照セル(R−cell)ブロックが配置されるものとしたが、セルアレイ容量に応じて、参照セルブロック数を増やすことができる。
例えば図43は、T−cellアレイ1tとC−cellアレイ1cとが、それぞれビット線方向にn個ずつのグループT1〜Tn−1,C1〜Cn−1に分けられ、それらの各グループ内の中央にR−cellブロックを配置した例を示している。ロウデコーダ4t,4cは、ブロック選択を行うブロックデコーダBLK−DECと、複数ブロックに共通に適用されるワード線及び選択ゲート線ドライバ回路から構成することができる。
この様な参照セルブロック配置として、セルアレイ1t,1cの一方のあるグループ内のT−cellブロック(或いはC−cellブロック)が選択されたとき、他方の、センスアンプ回路3を挟んでこれと等距離にあるグループ内のR−cellブロックが選択されるように、アドレスを割り付ける。このようにすると、情報セルT−cell或いはC−cellと対応する参照セルR−cellを選択するときの実質ビット線長がほぼ同じに保たれる。
なお各グループT1〜Tn−1,C1〜Cn−1内で中央のブロックを参照セルR−cellブロックとすることは、必ずしも必要ではない。例えば、各グループT1〜Tn−1,C1〜Cn−1内でセンスアンプユニット30から最も遠いブロックを参照セルブロックとする選択を行ってもよい。これは、選択参照セルR−cell側の選択セル位置までのビット線長(実質ビット線長)が常に、選択情報セルT−cell或いはC−cell側のそれ以上である、という条件を満たすことを意味する。これは更に言い換えれば、データ読み出し時にビット線対BL,/BLの間でその実質ビット線長の差が正負にまたがるようなばらつきがなくなることを意味し、確実なデータセンスを行う上で好ましい。
また上記実施の形態では浮遊ゲートと制御ゲートが積層された構造のメモリセルを用いたが、SONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)構造や、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)構造のメモリセルを用いることもできる。更に、電荷量によるしきい値電圧以外の他の物理量レベルを不揮発に記憶するメモリ、たとえば相変化メモリPRAM(Phase−change RAM)、抵抗メモリRRAM(Resistance RAM)、オーボニックメモリOUM(Ovonic Unified Memory)、磁気抵抗メモリMRAM(Magnetoresistive RAM)、強誘電体メモリ(Ferroelectric RAM)等の他の各種不揮発性メモリにもこの発明を適用することが可能である。
この発明の一実施の形態によるNANDフラッシュメモリの機能ブロック構成を示す図である。 同フラッシュメモリのセルアレイ及びセンスアンプ回路のレイアウトを示す図である。 同フラッシュメモリのセルアレイの等価回路構成を示す図である。 複数バンクのレイアウト例を示す図である。 センスアンプユニットとビット線対との間の選択回路構成を示す図である。 ページアドレス構成を示す図である。 実施の形態の4値データ記憶方式のレベル設定とデータ割り付け法を、T−cellとR−cellとの関係で示す図である。 4値データのレベル設定とデータ割り付け法を、C−cellとR−cellとの関係で示す図である。 同じくT−cellとR−cellのレベル関係でデータ読み出し原理を説明するための図である。 読み出しステップによるデータ遷移を示す図である。 4値データの書き込みステップを説明するための図である。 下位ビット読み出し時のワード線電圧波形を示す図である。 同じく下位ビット読み出し時のT−cell及びR−cellNANDストリングのバイアス関係を示す図である。 上位ビット読み出し時のワード線電圧波形を示す図である。 同じく上位ビット読み出し時のT−cell及びR−cellNANDストリングのバイアス関係を示す図である。 読み出し時のワード線レベル関係をまとめて示す図である。 実施の形態のセンスユニット構成を示す図である。 同センスユニット内のセンスアンプSAの構成を示す図である。 同センスユニット内の参照電流源回路REFの構成を示す図である。 同センスユニット内のデータラッチ回路LATの構成を示す図である。 同センスユニット内のベリファイチェック回路VCKの構成を示す図である。 同ベリファイチェック回路を用いた終了検知回路の構成を示す図である。 この実施の形態のセンスユニットによるビット線プリチャージ動作とセンス動作を示す電圧波形である。 データラッチ回路LATの読み出し動作に係わる部分の構成を示す図である。 読み出し時のクロック発生ステップを示す図である。 読み出し時のNANDストリングのバイアスとセンスアンプの関係を示す図である。 データラッチ回路LATのベリファイ消去に係わる部分の構成を示す図である。 消去ステップとデータラッチ回路LATのデータ保持状態を示す図である。 消去単位の設定法を示す図である。 データ消去のシーケンスを示す図である。 消去ベリファイステップの詳細を示す図である。 消去ベリファイ時のNANDストリングのバイアスとセンスアンプの関係を示す図である。 データラッチ回路LATの参照セル書き込みに係わる部分の構成を示す図である。 参照セル書き込みステップとデータラッチ回路LATのデータ保持状態を示す図である。 参照セル書き込みのシーケンスを示す図である。 参照セル書き込みベリファイステップの詳細を示す図である。 参照セル書き込み時のNANDストリングのバイアスとセンスアンプの関係を示す図である。 データラッチ回路LATの情報セル書き込みに係わる部分を示す図である。 情報セル書き込みステップと書き込みデータ状態変化を示す図である。 情報セル書き込みのシーケンスを示す図である。 情報セル書き込みベリファイステップの詳細を示す図である。 情報セル書き込み時のNANDストリングのバイアスとセンスアンプの関係を示す図である。 メモリセルアレイの他のレイアウト例を示す図である。
符号の説明
1t,1c…セルアレイ、2t,2c…カラムゲート回路、3…センスアンプ回路、4t,4c…ロウデコーダ、5t,5c…カラムデコーダ、6…アドレスバッファ、7…アドレスレジスタ、8…コマンドデコーダ、9…コントローラ、10…高電圧発生回路、11…データバッファ、T−cell,C−cell…情報セル、R−cell…参照セル、BL,/BL…ビット線対、TWL,CWL,RWL…ワード線、30…センスユニット、SA…センスアンプ、LAT(HBL,LBL)…データラッチ回路、REF…参照電流源回路、VCK…ベリファイチェック回路、301a,301b…ビット線プリチャージ回路、302a,302b…プルアップ回路。

Claims (5)

  1. それぞれ電気的書き換え可能な複数の不揮発性メモリセルが配列された、第1及び第2のセルアレイと、
    前記第1及び第2のセルアレイのデータを読み出すためのセンスアンプ回路とを有し、
    前記第1及び第2のセルアレイにはそれぞれ、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検出するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルが設定され、
    前記センスアンプ回路は、前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルのセル電流差を検出してデータを読み出すように構成されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. それぞれ互いに交差するワード線とビット線及び、それらの交差部に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルとが設定される、第1及び第2のセルアレイと、
    前記第1及び第2のセルアレイのワード線を選択駆動するワード線駆動回路と、
    前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルが接続されるビット線対に接続されて、情報セルと参照セルのセル電流差を検出してデータを読み出すセンスアンプ回路とを有し、
    前記ワード線駆動回路は、データ読み出し時同時に選択されてそれぞれに定められたワード線電圧が与えられる複数のワード線の駆動に関して少なくとも次の二つの駆動モード、第1のワード線に対して駆動開始からデータセンスに必要な第1の電圧を与える第1の駆動モードと、第2のワード線に対してデータセンスに必要な第2の電圧を越える第3の電圧を与えた後第2の電圧に戻す第2の駆動モードとを有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. それぞれ互いに交差するワード線とビット線及び、それらの交差部に配置された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか一つが書き込まれる複数の情報セルと、前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる少なくとも一つの参照セルが設定される、第1及び第2のセルアレイと、
    前記第1及び第2のセルアレイのワード線を選択駆動するワード線駆動回路と、
    前記第1及び第2のセルアレイから同時に選択される情報セルと参照セルが接続されるビット線対に接続されるセンスアンプ回路とを有し、
    前記センスアンプ回路は、
    前記ビット線対に接続される情報セルと参照セルのセル電流差を検知してデータを読み出すための差動増幅器と、
    前記差動増幅器の電流源とは別に設けられて、前記差動増幅器の活性化前に一定時間、前記ビット線対にプリチャージを行うためのビット線プリチャージ回路とを有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 対をなす第1及び第2のビット線と、
    前記第1のビット線に選択的に接続される、直列接続された複数のメモリセルがそれぞれ4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれかが書き込まれる情報セルとなる複数の第1のNANDストリングと、
    前記第2のビット線に選択的に接続される、直列接続された複数のメモリセルがそれぞれ4つのデータレベルL0,L1,L2及びL3(但しL0<L1<L2<L3)のいずれか書き込まれる情報セルとなる複数の第2のNANDストリングと、
    前記第1のビット線に選択的に接続される、直列接続された複数のメモリセルがそれぞれ前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる参照セルとなる少なくとも一つの第3のNANDストリングと、
    前記第2のビット線に選択的に接続される、直列接続された複数のメモリセルのそれぞれが前記データレベルを検知するための参照レベルLr(但しL0<Lr<L1)が書き込まれる参照セルとなる少なくとも一つの第4のNANDストリングと、
    データ読み出し時、前記第1のNANDストリングの一つと同時に前記第4のNANDストリングを選択し、或いは前記第2のNANDストリングの一つと同時に前記第3のNANDストリングを選択するデコーダ回路と、
    前記第1及び第2のビット線に接続されて、選択された情報セルと参照セルのセル電流差を検知してデータを読み出すセンスアンプ回路とを有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. それぞれ異なるワード線により選択駆動される複数のメモリセルが直列接続されたNANDストリングを構成するメモリセルアレイを有し、各メモリセルが多値データ記憶を行う半導体記憶装置のデータ読み出し方法において、
    選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの異なるデータレベルを検知するための連続する第1及び第2の読み出しステップを有し、
    前記第1の読み出しステップは、選択ワード線に第1の読み出し電圧を、非選択ワード線にセルデータによらずセルをオンさせる第1のパス電圧を与えた状態で実行され、
    前記第2の読み出しステップは、前記選択ワード線に第1の読み出し電圧より高い第2の読み出し電圧を、前記非選択ワード線に第1のパス電圧から降下させたセルデータによらずセルをオンさせる第2のパス電圧を与えた状態で実行されかつ、
    前記第1の読み出しステップから第2の読み出しステップへの切り換え時、前記第1の読み出し電圧は第2の読み出し電圧を超える第3の読み出し電圧に昇圧した後、第2の読み出し電圧に戻される
    ことを特徴とする半導体記憶装置のデータ読み出し方法。
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