JP2003249578A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2003249578A
JP2003249578A JP2002287121A JP2002287121A JP2003249578A JP 2003249578 A JP2003249578 A JP 2003249578A JP 2002287121 A JP2002287121 A JP 2002287121A JP 2002287121 A JP2002287121 A JP 2002287121A JP 2003249578 A JP2003249578 A JP 2003249578A
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memory cell
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circuit device
semiconductor integrated
transistor
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JP2002287121A
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Masayuki Ichige
正之 市毛
Riichiro Shirata
理一郎 白田
Kikuko Sugimae
紀久子 杉前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケーラビリティ(縮小性)の高い不揮発性
メモリセルユニットを備えた半導体集積回路装置を提供
すること。 【解決手段】 半導体基板に素子活性領域AAを分離す
る素子分離領域STIと、第1配線BLと、第2配線S
Lと、素子活性領域AAに形成されるとともに第1、第
2配線BL、SL間に接続され、2個の選択トランジス
タSTS、STDと、これら選択トランジスタ間に接続
された2個以下のメモリセルトランジスタMTとを含む
メモリセルユニットMUとを具備する。そして、メモリ
セルトランジスタMTは電荷蓄積層を有し、この電荷蓄
積層の側面を、素子分離領域AAの側面と同一面、又は
ほぼ同一面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路装
置に係わり、特に不揮発性のメモリトランジスタを含む
半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置、例えばNAN
D型フラッシュメモリの代表的なメモリセルは、非特許
文献1(R. Shirota)に記載されている。
【0003】非特許文献1には、特に素子分離に、ST
I(Shallow Trench Isolation)を用いた256Mbit
NAND型フラッシュメモリ製品の開発経緯が示されて
いる。
【0004】非特許文献1に記載されたメモリセルユニ
ットは、直列接続された複数のメモリセルトランジスタ
に対して、その両側に選択トランジスタが配置された構
造を持つ。複数のメモリセルトランジスタはそれぞれ素
子活性領域に形成される。素子活性領域は、素子分離領
域、例えばSTIにより分離され、素子活性領域、及び
STIは互いに併行して配置され、メモリセルアレイを
なしている。
【0005】メモリセルトランジスタの浮遊ゲート層の
一部は、STI上に覆い被さる。この覆い被さった部分
の容積で、浮遊ゲート層とチャネルとの間の容量と、浮
遊ゲート層と制御ゲート層との間の容量との比、いわゆ
る“カップリング比”を稼いでいる。
【0006】このようなメモリセルトランジスタを形成
するためには、浮遊ゲート層の一部となる導電体層に、
非常に細い短冊状のパターン、いわゆる“スリット”を
形成しなければならない。図28に、スリットを形成し
た段階を示す。
【0007】図28に示すように、導電体層104は、
メモリセルトランジスタの浮遊ゲート層の一部、並びに
選択トランジスタのゲートとなる導電物である。スリッ
ト103は、導電体層104のうち、STI上の部分
に、STIと並行に形成される。その幅はSTIよりも
狭い。このようなスリット103を導電体層104に形
成することにより、浮遊ゲート層を、メモリセルトラン
ジスタ毎に分離することができる。
【0008】通常のNAND型フラッシュメモリでは、
メモリセルトランジスタを複数個直列に接続し、ビット
線とメモリセルユニットとのコンタクトの数を減らすこ
とによって、メモリセルの微細化を実現している。
【0009】しかし、図29に示すように、上記メモリ
セルトランジスタでは、その数が1つ、あるいは2つ程
度の少数になると、選択トランジスタのゲート間の間隔
SG -SGが相対的に狭まる。間隔DSG-SGが相対的に狭ま
ると、導電体層104にスリット103を形成すること
が困難になってくる。
【0010】非特許文献1によると、リソグラフィによ
ってパターニングした領域よりも狭い領域を加工するこ
とは、いわゆるスペーサ加工によって可能となる、とさ
れている。
【0011】しかし、間隔DSG-SGが狭くなってきた場
合、加工変換差等を考えると、スリット103を、メモ
リセルユニット内で必要な素子分離幅よりも十分に広く
形成することは、難しくなってきてしまう。また、ST
Iの幅、並びに素子活性領域AAの幅をそれぞれ最小加
工寸法で形成した場合、露光によるパターニングではス
リット103を形成することは難しい。
【0012】なお、メモリセルユニット内のメモリセル
トランジスタ数を少数にする例は、例えば、非特許文献
2(K. Imamiya, et al.)、特許文献1(特開2000
-149581号公報(作井他))、非特許文献3(G.
Tao et al.)に記載されている。
【0013】例えば非特許文献2には、メモリセルトラ
ンジスタが1つの場合について、その利用が報告されて
いる。いわゆる3トランジスタセルユニットを用いたE
EPROMである。このようなフラッシュメモリにおい
ては、その微細化を進めていく上で、上述した課題の影
響を受けやすい。
【0014】そこで、非特許文献4(S. Aritome, et a
l.)に記載されるように、浮遊ゲート層を、STIに対
して自己整合的に形成する方法が提案されるに至ってい
る。
【0015】しかし、非特許文献4に記載されるよう
に、浮遊ゲート層をSTIに対して自己整合的に形成す
ると、例えば選択トランジスタのゲート層の一部となる
部分が、メモリセルトランジスタの浮遊ゲート層となる
部分と同様に、選択トランジスタ毎に分離されてしまう
事情がある。
【0016】
【特許文献1】特開2000−149581号公報
【0017】
【非特許文献1】R. Shirota, “A Review of 256Mb
it NAND Flash Memories andNAND Flash Futur
e Trend”, Non-Volatile Semiconductor Memory Works
hop(=NVSMW) 2000 pp22-31.
【0018】
【非特許文献2】K. Imamiya, et al., “32kbyte th
ree-transistor flash for embedded applications usi
ng 0.4um NAND flash technology”, Non-Volati
leSemiconductor Memory Workshop(=NVSMW) 2000 p
p78-80.
【0019】
【非特許文献3】G. Tao et al., “Reliability aspec
t of embedded floating-gate non-volatile memories
with uniform channel FN tunneling for both progra
m”, Non-Volatile Semiconductor Memory Workshop(=N
VSMW) 2001 pp130-132.
【0020】
【非特許文献4】S. Aritome, et al., “A 0.67um
2 SELF-ALIGNED SHALLOW TRENCHISOLATION CELL(SA-ST
I CELL) FOR 3V-only 256Mbit NAND EEPROMs”
IEDM(1994) pp61-64.
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の事
情に鑑み為されたもので、その第1の目的は、少数、例
えば、2つ以下のメモリセルトランジスタと、1つ以上
の選択ゲートトランジスタとを含むメモリセルユニット
を、最小加工寸法で形成することを可能とするスケーラ
ビリティ(縮小性)の高い半導体集積回路装置を提供す
ることにある。
【0022】また、第2の目的は、大容量化と高速性能
及び高信頼性の両立を図った半導体記憶部を備えた半導
体集積回路装置を提供することにある。
【0023】また、第3の目的は、主記憶及びこの主記
憶を制御するコントローラを有し、ICカードに好適な
半導体集積回路装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1態様に係る半導体集積回路装置は、
半導体基板と、前記半導体基板に形成された、前記半導
体基板に素子活性領域を分離する素子分離領域と、第1
配線と、第2配線と、前記素子活性領域に形成されると
ともに前記第1、第2配線間に接続され、2個の選択ト
ランジスタと、これら2個の選択トランジスタ間に接続
された2個以下のメモリセルトランジスタとを含むメモ
リセルユニット、あるいは1個の選択トランジスタと1
個のメモリセルトランジスタとが一対となったメモリセ
ルユニットとを具備する。そして、前記メモリセルトラ
ンジスタは電荷蓄積層を有し、この電荷蓄積層の側面は
前記素子分離領域の側面と同一面、又はほぼ同一面にあ
ることを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するために、この発明の第
2態様に係る半導体集積回路装置は、メモリセルアレイ
と、前記メモリセルアレイ内に設けられ、複数の電気的
書き換え可能なメモリセルと少なくとも一個の選択トラ
ンジスタとが直列接続されたメモリセルストリングが複
数個配列されている第1のセルブロックと、前記メモリ
セルアレイ内に設けられ、前記第1のセルブロックとは
異なる数の複数の電気的書き換え可能なメモリセルと少
なくとも一個の選択トランジスタとが直列接続されたメ
モリセルストリングが複数個配列されている第2のセル
ブロックとを具備することを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するために、この発明の第
3態様に係る半導体集積回路装置は、不揮発性メモリセ
ルアレイを持つメモリ回路と、前記メモリ回路を制御す
るコントロール回路とを具備する。そして、前記コント
ロール回路はページバッファを持ち、このページバッフ
ァは3トランジスタセルブロック、あるいは2トランジ
スタセルブロックを含むことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態の幾つ
かを、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図
にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0028】(第1実施形態)選択ゲート線を形成する
ために、選択トランジスタ毎に分離されてしまったゲー
ト層となる部分を互いに接続する方法としては、例えば
メモリセルトランジスタの浮遊ゲート層の一部となる導
電体層、あるいはその制御ゲート層となる導電体層を利
用して、選択トランジスタ毎に分離されたゲート層とな
る部分を互いに接続する方法が考えられる。
【0029】このようなコンタクトを形成する一例は、
メモリセルトランジスタの浮遊ゲート層の一部となる導
電体層を、選択トランジスタが形成される部分について
はSTI上に延在させ、STI上でコンタクトを取る方
法である(例えば、特願2000−301380号)。
【0030】また、他例は、選択トランジスタのゲート
層の一部となる導電体層に対してコンタクトを形成し、
この導電体層に、メモリセルトランジスタの制御ゲート
層となる導電体層を短絡して、素子活性領域AA上でコ
ンタクトを取る方式である(例えば、特願2000−2
91910号)。
【0031】図1はこの発明の第1実施形態に係る不揮
発性半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面
図、図2Aは図1中の2A−2A線に沿う断面図、図2
Bは図1中の2B−2B線に沿う断面図である。
【0032】図1、図2A、図2Bに示すように、半導
体基板、例えばP型シリコン基板、又はP型ウェル1に
は、素子分離領域STIが形成されている。素子分離領
域STIは、P型ウェル1に素子活性領域AAを分離す
る。図1に示す一例では、STIはストライプ状に形成
され、P型ウェル1の表面にストライプ状の素子活性領
域AAを分離している。メモリセルユニットMUは、素
子活性領域AAに形成される。
【0033】第1実施形態のメモリセルユニットMU
は、いわゆる3トランジスタセルユニットである。3ト
ランジスタセルユニットは、ソース側選択トランジスタ
STSと、ドレイン側選択トランジスタSTDと、これ
ら選択トランジスタSTS、STD間に接続された1個
のメモリセルトランジスタMTとを含む。
【0034】ソース側選択トランジスタSTSのN型ソ
ース/ドレイン拡散層2は、コンタクト3を介して共通
ソース線SLに接続されている。また、ドレイン側選択
トランジスタSTDのN型ソース/ドレイン拡散層2
は、コンタクト4を介してデータ線、又はビット線BL
に接続されている。これにより、メモリセルユニットM
Uは、ソース線SLとデータ線、又はビット線BLとの
間に接続される。
【0035】共通ソース線SLは、例えば素子活性領域
AA及び素子分離領域STIの延在方向に直交する方向
に延びる。そして、共通ソース線SLは、トランジスタ
STS、STD、MTのゲート電極の上部に形成され
た、例えば第1層目の金属配線層から形成される。本例
の共通ソース線SLは、例えば選択トランジスタST
S、STDのゲート電極の上部から、メモリセルトラン
ジスタMTのゲート電極の上部にまで拡がる。
【0036】ビット線BLは、例えば素子活性領域AA
及び素子分離領域STIの延在方向に延びる。そして、
ビット線BLは、共通ソース線SLのさらに上層に形成
された、例えば第2層目の金属配線層から形成される。
【0037】メモリセルトランジスタMTは、電荷蓄積
層、例えば浮遊ゲート層5を有する。本例の浮遊ゲート
層5は、例えば図2B中の破線円A内に示されるよう
に、浮遊ゲート層5の側面が、素子分離領域STIの側
面と同一面、又はほぼ同一面にある。
【0038】浮遊ゲート5層上には、ゲート間絶縁膜6
を介して制御ゲート層7が形成されている。制御ゲート
層7は、ワード線WLとして機能する。ゲート間絶縁膜
6は、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシ
リコン酸化膜の3層構造絶縁膜等から構成される。3層
構造絶縁膜は、一般にONO膜と呼ばれる。
【0039】選択トランジスタSTS、STDはそれぞ
れ、例えば浮遊ゲート層5と同じ導電体層から形成され
たゲート層8を有する。ゲート層8は、浮遊ゲート層5
と異なり、例えば制御ゲート層7と同じ導電体層から形
成されたゲート層9に短絡されている。ゲート層9は、
選択ゲート線SGS、SGDとして機能する。ゲート層
8をゲート層9に短絡させる方法の一例は、例えばゲー
ト間絶縁膜6と同じ絶縁体層から形成された絶縁膜10
に開口部11を形成し、この開口部11を介してゲート
層9をゲート層8に接触させる。これにより、ゲート層
8はゲート層9と一体となり、選択トランジスタST
S、STDのゲート電極として機能する。
【0040】ところで、選択トランジスタSTS、およ
びSTDのチャネル濃度を制御するための不純物を、絶
縁膜10に形成された開口部11を介して、ゲート層8
越しにイオン注入する方法が本願発明者らにより提案さ
れている(特願2001−158066号)。この方法
に従ったチャネル不純物導入工程の一例を図3Aに示
す。
【0041】図3Aに示すように、例えば素子活性領域
AAのパターンにパターニングされている導電体層、例
えば導電性ポリシリコン層12上に、絶縁体層、例えば
ONO膜13を形成する。導電性ポリシリコン層12
は、浮遊ゲート層5、及びゲート層8となる導電体層で
ある。また、ONO膜13は、ゲート間絶縁膜6、及び
絶縁膜10となる絶縁体層である。次いで、ONO膜1
3上に、マスク層、例えばフォトレジスト層14を形成
し、このフォトレジスト層14に、開口部11に対応し
た窓15を形成する。次いで、フォトレジスト層14を
マスクに用いて絶縁膜10をエッチングし、絶縁膜10
に開口部11を形成する。次いで、例えばフォトレジス
ト層14をマスクに用いて、P型ウェル1と同じP型不
純物、例えばボロンを、P型ウェル1に対して導電性ポ
リシリコン12を貫通させてイオン注入する。これによ
り、選択トランジスタSTS、STDのゲート層8とな
る部分下のP型ウェル1、即ち選択トランジスタST
S、STDのチャネル領域の不純物濃度(チャネル濃
度)は、他の領域に比べて高まる。
【0042】このようなチャネル不純物導入工程の一例
に従って形成された不揮発性半導体記憶装置の断面を図
3Bに示す。
【0043】図3Bに示すように、選択トランジスタS
TS、STDのチャネル領域16の不純物濃度は、メモ
リセルトランジスタMTのチャネル領域17の不純物濃
度よりも高い。このように、図3Aに示したチャネル不
純物導入工程の一例を用いることで、例えば図3Bに示
すように、微細なメモリセルトランジスタMT、微細な
選択トランジスタSTS、およびSTDが、高密度に配
置されている場合でも、メモリセルトランジスタMTの
チャネル濃度と、選択トランジスタSTS、およびST
Dのチャネル濃度とを、別々に制御できる。
【0044】ソース側選択トランジスタSTSのN型ソ
ース/ドレイン拡散層2と共通ソース線SLとはコンタ
クト3を介して接続され、同様にドレイン側選択トラン
ジスタSTDのN型ソース/ドレイン拡散層2とビット
線BLとの接続は、コンタクト4を介して接続される。
本例のコンタクト3は、共通ソース線SLが形成されて
いる層(第1層目金属配線層)から、ソース側選択トラ
ンジスタSTSのN型ソース/ドレイン拡散層2に対し
て直接に形成されている。同様に本例のコンタクト4
は、ビット線BLが形成されている層(第2層目金属配
線層)から、ドレイン側選択トランジスタSTDのN型
ソース/ドレイン拡散層2に対して直接に形成されてい
る。
【0045】本例のコンタクト3、4はそれぞれ、いわ
ゆる自己整合コンタクトである。自己整合コンタクト
は、コンタクトの一部が、選択トランジスタSTS、S
TDのゲート電極(8、9)の上部に被さる構造を持
つ。選択トランジスタSTS、STDのゲート電極
(8、9)の上部には、例えばマスク材絶縁膜18が形
成されている。マスク材絶縁膜18は、層間絶縁膜19
に対してエッチング選択性を持つ。マスク材絶縁膜18
の材料の一例は、シリコン窒化膜(SiN)である。マ
スク材絶縁膜18の材料をシリコン窒化膜とした場合、
層間絶縁膜19の材料の一例は、シリコン酸化膜(Si
)である。このようにマスク材絶縁膜18が層間絶
縁膜19に対してエッチング選択性を持つことで、選択
トランジスタSTSのゲート電極間、及びSTDのゲー
ト電極間に埋め込まれている層間絶縁膜19のみを、選
択的にエッチングすることができる。これにより、選択
トランジスタSTSのゲート電極間、及びSTDのゲー
ト電極間に対して自己整合的にコンタクト孔を開口する
ことができる。この時、自己整合コンタクト3の導電体
は、選択トランジスタSTSのゲート電極に側壁絶縁膜
20を介して近接し、また、ゲート電極上にマスク材絶
縁膜18を介して被さる。自己整合コンタクト4の導電
体も同様に、選択トランジスタSTDのゲート電極に側
壁絶縁膜20を介して近接し、また、ゲート電極上にマ
スク材絶縁膜18を介して被さる。しかし、自己整合コ
ンタクト3、4の導電体に近接しているのは、メモリセ
ルトランジスタMTのゲート電極ではなく、選択トラン
ジスタSTS、STDのゲート電極である。このため、
例えばビット線BL等に誘起された高電圧が、メモリセ
ルトランジスタMTのゲート電極、例えば浮遊ゲート層
5に作用することはない。
【0046】また、コンタクト3、4を自己整合コンタ
クトとしない場合も考えられる。この場合、選択トラン
ジスタとメモリセルトランジスタとの間が、例えばシリ
コン酸化膜で埋め込まれている構造で、メモリセルトラ
ンジスタと選択トランジスタとの間はブロックされてい
るが、選択トランジスタ間のN型ソース/ドレイン拡散
層2、周辺トランジスタのゲート電極、選択トランジス
タのゲート電極、及びメモリセルトランジスタの制御ゲ
ート電極のみ、シリサイド膜となっている構造も考えら
れる(例えば、特願2001−075511号、特願2
001−244557号)。
【0047】本第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置によれば、選択トランジスタSTS、STDのゲー
ト電極は、ゲート層8とゲート層9とを、例えばゲート
間絶縁膜6と同じ絶縁体層から形成された絶縁膜10
の、例えば中央部分に開口部11を形成することで短絡
させる。即ち、ゲート層8に対して、ゲート層9下部か
らコンタクトを取る方式が採用されている(例えば、特
願2000-291910号)。ゲート層9は、例えば
制御ゲート層7と同じ導電体層から形成される。このた
め、選択トランジスタSTS、STDのゲート層9、即
ち選択ゲート線SGD、SGSの電極材料の電気抵抗値
は、メモリセルトランジスタMTの制御ゲート層7、即
ちワード線WLの電極材料の電気抵抗値と同じとなる。
制御ゲート層7の電極材料は、例えば導電性ポリシリコ
ンとメタルシリサイドとの積層構造である。メタルシリ
サイドは、例えばタングステンシリサイド(WSi)等
である。また、浮遊ゲート層5の電極材料は、例えば導
電性ポリシリコンである。
【0048】このように、選択ゲート線SGD、SGS
の電極材料の電気抵抗値は、ワード線WLの電極材料の
電気抵抗値と同じとなることから、選択ゲート線SG
D、SGS電極材料の電気抵抗値が、例えばワード線W
Lの電極材料の電気抵抗値よりも高くなることはない。
このため、選択ゲート線SGD、SGSにおける遅延は
軽減され、高速な動作が可能になる。
【0049】また、共通ソース線SL、及びビット線B
Lの配線材料についても、電気抵抗値が低い配線材料、
例えばアルミニウム(Al)を用いることで、選択ゲー
ト線SGS、SGDに対して、共通ソース線SLにおけ
る遅延を抑えることができる。これと同時に、3トラン
ジスタセルユニットにも十分に収まるような、コンパク
トな共通ソース線SLを形成することが可能となる。
【0050】もし、ビット線BLに対して、共通ソース
線SLの配線材料が低抵抗にならない場合には、例えば
本第1実施形態のように、共通ソース線SLを、例えば
選択トランジスタSTS、STDのゲート電極の上部か
ら、メモリセルトランジスタMTのゲート電極の上部に
まで拡がるように形成すればよい。このような共通ソー
ス線SLを形成する場合、例えば本第1実施形態のよう
に、ビット線BLから直接コンタクト4を形成する形状
であれば、メモリセルトランジスタMTの上部の領域に
収まる範囲内で、共通ソース線領域を確保すれば良い。
【0051】このように幅の広い共通ソース線SLは、
その電気抵抗を軽減できるとともに、ビット線BLに対
し、例えばメモリセルトランジスタMTからの雑音を遮
蔽する効果も持っている。
【0052】本第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルトランジスタMTの動作は、基本的に
NAND型フラッシュメモリのメモリセルトランジスタ
と同じである。
【0053】例えばデータを書き込む時には、選択され
たメモリセルトランジスタMTの制御ゲートに高電圧V
ppを印加する。これにより、浮遊ゲート層5には、F
Nトンネル電流によって電子が注入され、データが書き
込まれる。ここで、カップリング比が0.6程度であれ
ば、高電圧Vppは、20V程度に設定される。
【0054】データとしては、例えば電子が注入され、
メモリセルトランジスタMTのしきい値電圧がある基準
電圧より高い場合をデータ“0”とし、電子が注入され
ていない、あるいは電子が引き抜かれていてメモリセル
トランジスタMTのしきい値電圧が基準電圧より低い場
合をデータ“1”とする。これは、従来のフラッシュメ
モリと同様である。よって、データの有無を判定する点
は、従来と同様である。
【0055】一方、データを消去する時には、例えばP
型ウェル1に高電圧Vppを印加して、電子をP型ウェ
ル1に引き抜くことでデータを消去する。
【0056】データを読み出す時には、メモリセルトラ
ンジスタMTが一つしかないので、選択ゲート線SG
S、SGDで選択されたメモリブロックに対して、メモ
リセルトランジスタMTの制御ゲート層7に、基準電圧
以上のある電圧を印加した時に、トランジスタMTがオ
ンするかオフするかで“0”か“1”かのデータを判定
することができる。
【0057】また、メモリセルユニットMU内には、メ
モリセルトランジスタMTが一つしかない構造なので、
そのメモリセルトランジスタMTのしきい値電圧は、デ
ータが書き込まれている場合に、ある値より高ければよ
い。つまり、しきい値電圧分布に上限の制約が無くなる
ので、しきい値電圧分布制御が簡単になり、製造バラツ
キに対して強い構造となる。
【0058】(第2実施形態)図4はこの発明の第2実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の平面パターンの
一例を示す平面図、図5Aは図4中の5A−5A線に沿
う断面図、図5Bは図4中の5B−5B線に沿う断面図
である。
【0059】本第2実施形態は、図4、図5A、図5B
に示すように、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の3トランジスタセルユニットを、いわゆる4トラ
ンジスタセルユニットとしたものである。4トランジス
タセルユニットは、ソース側選択トランジスタSTS
と、ドレイン側選択トランジスタSTDと、これら選択
トランジスタSTS、STD間に、互いに直列接続され
た2個のメモリセルトランジスタMT1、MT2とを含
む。
【0060】本第2実施形態のメモリセルユニットMU
内には、2個のメモリセルトランジスタMT1、MT2
が有る。このため、例えばメモリセルトランジスタMT
1からデータを読み出す時には、メモリセルトランジス
タMT2をデータの有無に係わらずオンさせ、同様にメ
モリセルトランジスタMT2からデータを読み出す時に
は、メモリセルトランジスタMT1をデータの有無に係
わらずオンさせなければならない。
【0061】このように4トランジスタセルユニットで
は、データ読み出し時、非選択のメモリセルトランジス
タについては、データの有無に係わらずメモリセルトラ
ンジスタをオンさせるための電圧Vpassをゲートに
掛けておく必要が有り、メモリセルトランジスタのしき
い値電圧は、電圧Vpassよりも低くなければなら
い。このため、しきい値電圧分布に下限と上限が必要に
なる、いわゆる“リードディスターブ(Read distur
b)”による制約が存在する。これは、従来のNAND
型フラッシュメモリと同様である。
【0062】しかし、4トランジスタセルユニットは、
例えば16個といったメモリセルトランジスタを含むN
AND型セルユニットよりも、メモリセルトランジスタ
が少ない分、セル電流を多く取ることができ、セル電流
をセンスする時間も短くて済。つまり、4トランジスタ
セルユニットは、NAND型セルユニットに比べて、高
速な動作が可能である。4トランジスタセルユニット
は、メモリのビット当たりの面積を縮小し、且つ高速動
作を維持しようとするもので、チップ面積縮小効果によ
るコストメリットと、少ないトランジスタ数のメモリセ
ルによる高速アクセス性の折衷的な不揮発性半導体記憶
装置の要求に対して需要を満たすものである。
【0063】また、3トランジスタセルユニットは、ユ
ニットセル当たりメモリセルが1個であるので、ランダ
ムアクセスに有利である。
【0064】これに対して、4トランジスタセルユニッ
トもランダムアクセスが可能ではあるが、ユニットセル
当たりメモリセルが2個であるので、基本的にはシリア
ルアクセスである。
【0065】本第2実施形態のように、第1実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置は、4トランジスタセルユ
ニットとすることが可能である。
【0066】(第3実施形態)図6はこの発明の第3実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の平面パターンの
一例を示す平面図、図7Aは図6中の7A−7A線に沿
う断面図、図7Bは図6中の7B−7B線に沿う断面図
である。
【0067】本第3実施形態は、第1実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置のコンタクト4を、複数層に分け
て形成するようにしたものである。
【0068】図6、図7A、図7Bに示すように、ドレ
イン側選択トランジスタSTDのN型ソース/ドレイン
拡散層2は、第1層目コンタクト4-1を介してコンタ
クト配線21に接続される。コンタクト配線21は、例
えば共通ソース線SLと同じ、第1層目金属配線層から
形成される。コンタクト配線21は、第2層目コンタク
ト4-2を介してビット線BLに接続される。本第3実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、コンタクト4
-1、コンタクト配線21、コンタクト4-2のように、
コンタクト4が複数層に分かれている以外は、第1実施
形態に係る不揮発性半導体記憶装置と、ほぼ同様の構成
である。
【0069】本第3実施形態のように、第1実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置のコンタクト4は、直接に
形成するのではく、例えば第1層目コンタクト4-1、
コンタクト配線21及び第2層目コンタクト4-2のよ
うに、複数層に分けて形成することが可能である。
【0070】なお、コンタクト4を複数層に分けて形成
する場合、例えばコンタクト配線21等の加工バラツキ
を見込み、ある程度のマージンを考慮する必要がある。
このため、共通ソースSLを配置するための領域を、充
分に確保できない状況も想定される。
【0071】このような状況の場合には、例えば第1実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のように、コンタ
クト4を、ビット線BLが形成されている層(第2層目
金属配線層)から、ドレイン側選択トランジスタSTD
のN型ソース/ドレイン拡散層2に対して直接に形成す
る構造が有利である。
【0072】(第4実施形態)図8はこの発明の第4実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の平面パターンの
一例を示す平面図、図9Aは図8中の9A−9A線に沿
う断面図、図9Bは図8中の9B−9B線に沿う断面図
である。
【0073】本第4実施形態は、図8、図9A、図9B
に示すように、第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置のコンタクト4を、複数層に分けて形成するように
したものである。本第4実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置は、コンタクト4-1、コンタクト配線21、
コンタクト4-2のように、コンタクト4が複数層に分
かれている以外は、第2実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置と、ほぼ同様の構成である。
【0074】本第4実施形態のように、第2実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置のコンタクト4は、直接に
形成するのではく、例えば第1層目コンタクト4-1、
コンタクト配線21及び第2層目コンタクト4-2のよ
うに、複数層に分けて形成することが可能である。
【0075】(第5実施形態)図10はこの発明の第5
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置が具備するメモ
リセルユニットの一回路例を示す回路図である。
【0076】メモリセルユニットMUとしては、第1、
第3実施形態で説明した3トランジスタセルユニット、
あるいは第2、第4実施形態で説明した4トランジスタ
セルユニットの他、図10に示すようなメモリセルユニ
ットMUも考えられる。
【0077】図10に示すメモリセルユニットは、ソー
ス線SLとビット線BLとの間に接続された、1個の選
択トランジスタSTと1個のメモリセルトランジスタM
Tとが一対となったものである。本明細書では、このメ
モリセルユニットMUを2トランジスタセルユニットと
呼ぶ。
【0078】図10に示す2トランジスタセルユニット
では、特に選択トランジスタSTが共通ソース線SLに
接続され、メモリセルトランジスタMTがビット線BL
に接続されている。ただし、2トランジスタセルユニッ
トとしては、選択トランジスタSTをビット線BLに接
続し、メモリセルトランジスタMTをビット線BLに接
続することも可能であろう。
【0079】図11はこの発明の第5実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面
図、図12Aは図11中の12A−12A線に沿う断面
図、図12Bは図11中の12B−12B線に沿う断面
図である。
【0080】図11、図12A、図12Bに示すよう
に、2トランジスタセルユニットは、1個の選択トラン
ジスタSTと、選択トランジスタSTに接続された1個
のメモリセルトランジスタMTとを含む。
【0081】選択トランジスタSTのN型ソース/ドレ
イン拡散層2は、コンタクト3を介して共通ソース線S
Lに接続されている。また、メモリセルトランジスタM
TのN型ソース/ドレイン拡散層2は、コンタクト4を
介してビット線BLに接続されている。これにより、メ
モリセルユニットMUは、ソース線SLとデータ線、又
はビット線BLとの間に接続される。
【0082】本例のコンタクト3、4はそれぞれ、第1
〜第4実施形態で説明したコンタクト4のように、自己
整合コンタクトではない。この理由の一つは、例えばメ
モリセルトランジスタMTのゲート電極に対して自己整
合コンタクトを形成すると、例えばビット線BL等に誘
起された高電圧が、メモリセルトランジスタMTのゲー
ト電極、例えば浮遊ゲート層5に作用する可能性がある
ためである。
【0083】ただし、コンタクト3については、自己整
合コンタクトを適用することが可能であろう。この場合
には、選択トランジスタSTのゲート電極に対して自己
整合コンタクトとなるからである。そして、コンタクト
3に対して、自己整合コンタクトを適用する場合には、
図11、図12A、図12Bに示す不揮発性半導体記憶
装置では、省略されているマスク材絶縁膜18が、少な
くとも選択トランジスタSTのゲート電極上に形成され
るであろう。
【0084】本第5実施形態のように、第1実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置は、2トランジスタセルユ
ニットとすることが可能である。
【0085】また、第2〜第4実施形態に係る不揮発性
半導体記憶装置も、2トランジスタセルユニットとする
ことが可能である。
【0086】(第6実施形態)図13はこの発明の第6
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置が具備するメモ
リセルアレイの一回路例を示す回路図である。
【0087】この発明の第1〜第5実施形態に基づく構
造を持つ不揮発性半導体記憶装置の応用としては、NA
ND型セルブロックと、例えば第1、第3実施形態で説
明した3トランジスタセルブロックとを同じメモリセル
アレイに併置する。そして、3トランジスタセルブロッ
クを、例えば高速なメモリアクセスが必要な情報を記憶
させる部分とし、NAND型セルブロックを、例えばデ
ータを保存しておく部分とする。なお、第6実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置のメモリシステムに類似し
たアーキテクチャは、特開平10-134588号公報
に示されている。
【0088】図13に示すように、NAND型セルブロ
ックと、3トランジスタセルブロックとを同じメモリセ
ルアレイに併置するアーキテクチャでは、従来技術の欄
でも説明したように、その微細化を進めていくと、NA
ND型セルブロックにおいてはスリットの形成が可能で
あっても、3トランジスタセルブロックにおいてはスリ
ットの形成が難しくなり、NAND型セルブロック、及
び3トランジスタセルブロックをそれぞれ、同じメモリ
セルアレイに併置することが困難になってしまう。
【0089】そこで、例えば3トランジスタセルブロッ
クに、例えば上記第1、第3実施形態に係る不揮発性半
導体記憶装置を使用する。これにより、例えば選択トラ
ンジスタSTS、STD間に挟まれたメモリセルブロッ
クの長さを自在に調整することが可能となる。この結
果、その微細化が進展した場合でも、図13に示される
メモリセルアレイ50のように、同じメモリセルアレイ
50に対して、NAND型セルブロック、及び3トラン
ジスタセルブロックをそれぞれ配置することができる。
【0090】なお、本第6実施形態の3トランジスタセ
ルブロックについては、例えば第2、第4実施形態に係
る不揮発性半導体記憶装置のような4トランジスタセ
ル、あるいは第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装
置のような2トランジスタセルに置き換えることが可能
である。
【0091】さらに、本第6実施形態のNAND型セル
ブロックについては、図14に示すように、AND型セ
ルブロックに置き換えることが可能である。
【0092】また、図14に示すように、NAND型セ
ルブロックをAND型セルブロックに置き換えた場合に
は、4トランジスタセルをAND型にすることも可能で
ある。
【0093】(第7実施形態)NAND型フラッシュE
EPROMは、NOR型と比べて大容量化に有利である
という利点を有することは、上述した通りである。
【0094】NAND型EEPROMでは、不揮発性メ
モリセルは複数個直列接続され、その端部に選択トラン
ジスタが設けられて、いわゆるメモリセルストリング
(NANDストリング)を構成する。NANDストリング
は、メモリセル数が多い程、ビット線コンタクトや共通
ソース線の占める面積が相対的に小さくなり、メモリセ
ルアレイのスケーラビリティ{縮小性)が改善される。従
って、高密度化、大容量化のためには、NANDストリ
ング長(即ちメモリセル数)を大きくすることが好まし
い。
【0095】しかし、NANDストリング長が大きくな
ると、データ読み出し時のセル電流が小さくなる。NA
NDストリングの中の選択セルを読み出すとき、これに
直列接続された非選択セルを導通させるが、これら非選
択セルのトータルのコンダンタンス低下が大きくなるた
めである。セル電流が小さくなれば、高速動作ができな
くなり、また書き込みや消去の繰り返しにより更に読み
出しセル電流が低下して、信頼性が確保できなくなるお
それがある。
【0096】セル電流は、メモリセルの活性領域の幅に
比例するため、活性領域幅を大きくすればセル電流を確
保することができるが、これは大容量化を阻害する。
【0097】以上のように、NAND型EEPROM
は、大容量化と高速性能及び高信頼性との両立を図るこ
とが難しい。この発明の第7実施形態は、大容量化と高
速性能及び高信頼性との両立を図った半導体記憶装置に
関する。
【0098】図15Aはこの発明の第7実施形態に係る
NAND型EEPROMのメモリセルアレイの等価回路
例を示す等価回路図、図15Bはそのレイアウト例を示
す平面図である。
【0099】図15A、図15Bに示す例では、メモリ
セルアレイは、例えば3個のセルブロックA、B、Cに
分けられており、それそれが一括データ消去の範囲とな
る。第1のセルブロックAは、n個の不揮発性メモリセ
ルMC0〜MCn−1が直接接続され、その両端に選択
トランジスタS1、S2が設けられたメモリセルストリ
ング(即ちNANDストリング、あるいはNANDセル
ユニット)30aを配列して構成されている。一方の選
択トランジスタS1のドレインは、各NANDストリン
グ30aそれぞれに設けられたデータ転送線(以下、ビ
ット線)BLに接続され、他方の選択トランジスタS2
のソースは複数のNANDストリング30aに共通に配
設された基準電位線(以下、共通ソース線)SLに接続
されている。
【0100】第2のセルブロックBは、m個(但し、m
<n)の不揮発性メモリセルMC0〜MCm−1が直接
接続され、その両端に選択トランジスタS1、S2が設
けられたNANDストリング30bを配列して構成され
ている。一方の選択トランジスタS1のドレインは、各
NANDストリング30bそれぞれに設けられたビット
線BLに接続され、他方の選択トランジスタS2のソー
スは複数のNANDストリング30bに共通に配設され
た共通ソース線SLに接続されている。
【0101】第3のセルブロックCは、1個のメモリセ
ルM0が両端に選択トランジスタS1、S2を接続して
構成されたNANDストリング30cである。選択トラ
ンジスタS1のドレインはビット線BLに、選択トラン
ジスタS2のソースは共通ソース線SLに接続されてい
る。
【0102】各セルブロックA、B、Cの中で複数個ず
つのNANDストリング30a、30b、30cの対応
するメモリセルの制御ゲートは、共通にワード線WLに
接続され、選択トランジスタS1、S2のゲートは同様
に、選択ゲート線SSL、GSLに接続されている。ビ
ット線BLは、この実施の形態ではセルブロックA〜C
にまたがって連続的に形成されている。
【0103】ここでセルブロックA、B、Cは、全て2
値記憶を行うものとすることができる。或いは他の例と
して、例えばNANDストリングの最も大きいセルブロ
ックAは、大容量のデータ格納のために4値記憶等の多
値記憶を行うものとし、セルブロックAよりもNAND
ストリングが小さいセルブロックB、Cは、2値記憶を
行うものとすることができる。或いはさらに他の例とし
て、最もNANDストリングが小さいセルブロックCの
みを2値記憶とし、それ以外のセルブロックA、Bは4
値記憶を行うようにすることもできる。
【0104】図15Bでは、ストライプ状に区画された
活性領域(素子領域)と、メモリセル及び選択トランジ
スタのゲートを連続的に配設したワード練WLおよび選
択ゲート線SSL、GSLのパターンを示しており、ビ
ット線及び共通ソース線は、コンタクトのみ示して省略
している。
【0105】図15Bに示すように、セルブロックA〜
Cの活性領域の幅はd0一定にしている。また、複数本
のワード線WLを有するセルブロックA、Bのワード線
ピッチも、等しくw0としている。
【0106】なお、図15A、及び図15Bに示す例で
は、各セルブロックA、B、C内に、ピット線方向に一
つのNANDストリングが配置されているが、実際には
各セルブロックA、B、C内に、ビット線方向に複数の
NANDストリングが配置されてもよい。この場合、一
つのセルブロック内で、ビット線方向に隣接する二つの
NANDストリングは、例えば、ビット線コンタクトや
共通ソース線コンタクトを共有する形で形成すればよ
い。
【0107】より具体的なセルブロックのレイアウト例
を図16に示し、その17−17線に沿う断面を図17
に示し、その18−18線に沿う断面を図18に示す。
ここでは、図15Aに示すセルブロックAを想定してい
るが、他のセルブロックの構成も、セル数が異なるのみ
で同様である。
【0108】図16〜図18に示すように、シリコン基
板51のセルアレイ領域は、セルブロック毎にp型ウェ
ルが形成される。このp型ウェルには、素子分離絶縁膜
52によりストライプ状の素子領域(活性領域)53が
区画される。素子分離絶縁膜52の一例は、STIであ
る。
【0109】各素子領域3に、トンネル絶縁膜54を介
して浮遊ゲート55が形成され、浮遊ゲート55上にゲ
ート間絶縁膜56を介して制御ゲート57が形成され
て、更に制御ゲートに自己整合されたソース/ドレイン
拡散層59が形成されて、メモリセルMCが構成され
る。制御ゲート57が一方向に連続的にパターン形成さ
れて、ワード線WLとなる。
【0110】この実施形態では、メモリセルの浮遊ゲー
ト55は、図18に示すように素子分離絶縁膜52の間
に自己整合的に形成される。浮遊ゲート55を埋め込み
後、素子分離絶縁膜52の上部をエッチングすること
で、浮遊ゲート55が突出した状態に形成される。従っ
て制御ゲート57は、浮遊ゲート55の上面のみならず
両側面にも対向し、大きな結合容量が得られるようにし
ている。
【0111】選択トランジスタS1、S2については、
図17に示すように、メモリセルの浮遊ゲート55と制
御ゲート57となる上下の多結晶シリコン膜を短絡した
状態でゲート電極を形成している。メモリセルMC及び
選択トランジスタS1、S2のゲートは、シリコン窒化
膜8で覆われた状態でパターン形成される。
【0112】メモリセル及び選択トランジスタが形成さ
れた基板上には第1の層間絶縁膜60aが形成され、こ
の上に第1層メタル配線である共通ソース線(SL)6
2が形成される。共通ソース線62は、層間絶縁膜60
aに開けられたコンタクト孔に埋め込まれたコンタクト
プラグ61aを介して、NANDストリングのソース側
の拡散層59に接続される。第1の層間絶縁膜60a上
には更に第2の層間絶縁膜60bが形成され、この上に
第2層メタル配線であるビット線(BL)64が形成さ
れる。ビット線64は、層間絶縁膜60a、60bに開
けられたコンタクト孔に埋め込まれたコンタクトプラグ
61bを介して、NANDストリングのドレイン側拡散
層69に接続される。
【0113】コンタクトプラグ61a、61bは、隣接
するセルブロック間の二つの選択トランジスタS1、S
2の間に自己整合的に埋め込まれている。即ち、ゲート
電極を覆うシリコン窒化膜58をエッチングストッパと
してゲート間スペースより大きな開口のマスクを用いて
層間絶縁膜エッチングを行うことで、ゲート間スペース
に自己整合されたコンタクト孔を開ける。これにより、
コンタクトプラグ61a、61bは、選択トランジスタ
のゲート電極に一部またがる状態に埋め込まれる。
【0114】先に述べたように、図15A及び図15B
では、一つのセルブロックのビット線方向の大きさが一
つのNANDストリングである場合を示しているが、図
16〜図18の例ではセルブロックは、ビット線方向に
隣接するNANDストリングがドレイン拡散層及びソー
ス拡散層を共有して、ビット線方向に複数のNANDス
トリングが配列される例を示している。
【0115】この実施の形態では、図15A及び図15
Bに示したように、ビット線BLは、セルブロックA〜
Cにまたがって連続的に形成される。従って、図19に
示すように、これらのセルブロックA〜Cの一端に、セ
ルブロックA〜Cで共有されるセンスアンプ70が配置
される。
【0116】この実施の形態によると、NANDストリ
ングの大きさが異なるセルブロックを1チップ化してい
るから、用途に応じてチップ内の領域を使い分けること
で、用途毎の性能を得ることかできる。例えば、NAN
Dストリングのメモリセル数が最も少ないセルブロック
Cは高速性能に優れているから、書き換え回数が多く、
高速アクセスが要求されるプログラムコードの記憶領域
として利用する。セルブロックA、Bは、高速性能がそ
れほど要求されないが高密度のため大容量であることが
必要な、例えば画像データ記憶領域として利用する。セ
ルブロックA、Bの間もストリング長が異なるから、セ
ルブロックAはより大容量のデータ領域、セルブロック
Bは、セルブロックAよりは高速性が要求されるデータ
領域として、使い分けることができる。
【0117】これにより、チップ内のNANDストリン
グ長を一定にした場合に比べて、高速性能、及び高信頼
性と高密度、大容量のトレードオフの関係を解決するこ
とができる。更に、セルブロックCは高速の書き込み/
読み出しを行うためには、2値記憶を行うものとし、N
ANDストリング長の大きいセルブロックAは、大容量
のデータ格納領域として4値記憶を行うものとすれば、
セルブロックの用途をより最適化することができる。セ
ルブロックBは、メモリ用途に応じて、セルブロックA
と共に4値記憶としてもよいし、セルブロックCと共に
2値記憶を行うようにすることもできる。
【0118】また、図15A、及び図15Bに示したよ
うに、複数のセルブロックA〜Cの間で活性領域の幅を
一定にしているから、微細加工条件がセルアレイ領域全
体で均一になり、微細なメモリセルを高信頼性で実現す
ることができる。更に、セルブロックA、Bのワード線
ヒッチを等しくしているから、ワード線を選択駆動する
ロウデコーダを一定ピッチで配置することができる。こ
れも微細加工にとって好ましい。
【0119】次に、第7実施形態の変形例を説明する。
【0120】図20は第7実施形態の第1変形例に係る
不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面
図、図21は図20中の21−21線に沿う断面図であ
る。
【0121】図20及び図21には、ビット線コンタク
トの構成を変形した例が、図16及び図17に対応させ
て示されている。図16及び図17と対応する部分には
同一符号を付して詳細な説明は省く。
【0122】第1変形例では、ピット線64を、中継用
配線66を介して拡散層59に接続するようにしてい
る。中継用配線66は、共通ソース線62と同じ導電体
材料を用いて第1の層間絶縁膜60a上に形成される。
中継用配線66は、第1の層間絶縁膜60aに埋め込ま
れたコンタクトプラグ61b1を介してn型拡散層59
と接続される。第2の層間絶縁膜60b上に形成される
ビット線64は、第2の層間絶縁膜60bに埋め込まれ
たコンタクトプラグ61b2を介して中継用配線66に
接続される。
【0123】中継用配線66をn型拡散層59に接続す
るためのコンタクトプラグ61b1は、隣接する二つの
選択トランジスタS1のゲート電極間に自己整合されて
埋め込まれ、ゲート電極に一部重なる状態に形成され
て、ワード線の方向に一列に配列される。ビット線64
を中継用配線66に接続するためのコンタクトプラグ6
1b2は、図20に示すように、コンタクトプラグ61
b1の配列の両側に交互に、ワード線上に位置するよう
に配置される。これにより、コンタクトプラグ61b2
の配列ピッチは、コンタクトプラグ61b1のそれの2
倍になる。この様な配列は、コンタクトプラグ61b1
と異なりセルフアラインされないコンタクトプラグ61
b2を、ある程度大きな面積として互いに短絡すること
なく、確実に中継用配線66にコンタクトさせることを
可能にする。
【0124】図22は第7実施形態の第2変形例に係る
不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面
図、図23は図22中の23−23線に沿う断面図であ
る。
【0125】図22及び図23には、ビット線コンタク
トの構成を変形した他の例が、図16及び図17に対応
させて示されている。図16及び図17と対応する部分
には同一符号を付して詳細な説明は省く。
【0126】第2変形例では、図16及び図17で説明
した共通ソース線62とコンタクトプラグ61aに対応
するものとして、メタル配線を用いず、多結晶シリコン
或いはタングステン等のメタルによる埋め込み配線61
cを用いている。この埋め込み配線61cは、隣接する
選択トランジスタS2のゲート電極間に自己整合的に、
ワード線方向に連続するように埋め込まれたローカルイ
ンターコネクト配線であり、共通ソース線となる。
【0127】この場合層間絶縁膜60は一層であり、メ
タル配線はビット線64のみとなる。ビット線64は、
図16及び図17と同様に、層間絶縁鹿60に埋め込ま
れたコンタクトプラグ61bを介してn型拡散層59に
接続される。この様にメタル配線層の削減により、工程
の簡略化と製造工程の削減が可能になる。
【0128】図24Aは第7実施形態の第3変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平
面図である。
【0129】図24Aは、メモリセルアレイのレイアウ
トを変更した例を、図15Bに対応させて示している。
【0130】第3変形例では、複数のセルブロックの間
の活性領域(素子領域)の幅を異ならせる。第3変形例
では、具体的にはセルブロックA、Cの活性領域の幅を
d1とし、セルブロックBの活性領域の幅を、d1より
大きなd2に設定している。セルブロックA、Bのワー
ド線ピッチは、第7実施形態と同様に、同じw0として
いる。
【0131】具体的なセルアレイの構造としては、素子
領域と素子分離領域の幅の関係を除けば、図16〜図1
8で説明した構造、図20及び図21で説明した構造、
図22及び図23で説明した構造のいずれをも適用する
ことができる。
【0132】従来技術では一般に、浮遊ゲートをワード
線方向についてセル毎に分離するためには、浮遊ゲート
材料膜を素子分離領域上でスリット加工することが行わ
れる。これに対して、図16〜図18で説明したよう
に、浮遊ゲートを素子分離領域の間に自己整合的に埋め
込む方式を用いると、スリット形成が必要ないため、素
子分離領域と素子領域の幅の関係を自在に選ぶことがで
きる。
【0133】そしてこの第3変形例のように、セルブロ
ックの間で素子領域の幅を異ならせれば、セルブロック
の用途に応じた最適の特性を選択することができる。
【0134】図24Aに示す例は、二つのセルブロック
A、Bに着目すると、NANDストリング長の小さい方
のセルブロックBの活性領域幅を、セルブロックBのそ
れより大きくしている。即ち、NANDストリング長の
小さいセルブロックBは、セルブロックAよりは高速動
作の用途に好ましいが、このセルブロックBに更に高速
性能を付与するには、その活性領域幅を大きくし、大き
なセル電流を確保することが好ましい。
【0135】図24Aに示すように、セルブロックA、
Bの間で素子領域の幅を異ならせると、特にそのピッチ
が大きくなる場合は、セルブロックA、Bに連続的にビ
ット線BLを形成することは困難である。従ってこの場
合には、セルブロックA、B毎に独立に異なるピッチで
ビット線BLを配殺することになる。更にこの場合、図
25Aに示すように、セルブロックA、B毎に独立にセ
ンスアンプ70a、70bを配置することになる。
【0136】図24Bは第7実施形態の第4変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平
面図である。
【0137】図24Bは、メモリセルアレイのレイアウ
トを変更した例を、図15Bに対応させて示している。
【0138】第4変形例は、上記第3変形例と同様に、
例えば、セルブロックBの活性領域の幅を、セルブロッ
クA、Cの活性領域の幅と異ならせた例である。第4変
形例が、第3変形例と、特に異なるところは、セルブロ
ックA、B、Cそれぞれでビット線BL(BL0〜BL
4のみを図示する)を共有させたことである。
【0139】本例では、セルブロックBの活性領域の幅
が、例えば、セルブロックA、B各々の活性領域の幅よ
りも広い。このため、本例では、ビット線BL0〜BL
4のうち、BL0、BL2、BL4、即ち偶数ビット線
を、セルブロックB内のNANDストリングに接続する
ようにした。
【0140】具体的には、ビット線BL0〜BL4は、
セルブロックA内のNANDストリングに、ビット線コ
ンタクトCA0〜CA4を介して接続され、同様に、セ
ルブロックC内の3トランジスタセルブロックに、ビッ
ト線コンタクトCC0〜CC4を介して接続される。さ
らに、ビット線BL0〜BL4のうち、ビット線BL
0、BL2、BL4は、セルブロックB内のNANDス
トリングに、ビット線コンタクトCB0〜CB2を介し
て接続される。なお、ビット線BL1、BL3、即ち奇
数ビット線は、セルブロックB内をスルーさせる。図2
5Bに、第4変形例に係る不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルアレイ及びセンスアンプのレイアウト例を示
す。また、図25Bには、図24Bに示す部分の等価回
路を示しておく。
【0141】本第4変形例では、例えば、活性領域の幅
が、他のセルブロックA、Cよりも広いセルブロックB
において、ビット線のうち、例えば、偶数ビット線をN
ANDストリングにコンタクトさせ、奇数ビット線をス
ルーさせるようにする。これにより、例えば、セルブロ
ックBの活性領域の幅が、セルブロックA、Cの活性領
域の幅と異なる装置において、ビット線BLを共有で
き、例えば、セルブロックA、B、Cそれぞれで、セン
スアンプを共有できる、という利点を得ることができ
る。
【0142】また、本第4変形例では、セルブロックB
内のビット線間ピッチを、セルブロックA、C内のビッ
ト線間ピッチと同じにできる。このため、セルブロック
B内のビット線間ピッチが、セルブロックA、C内のビ
ット線間ピッチと異なる装置に比較して、微細加工しや
すい、という利点も得ることができる。
【0143】なお、本第4変形例では、偶数ビット線、
即ち全てのビット線のうち1/2を、例えば、セルブロ
ックB内のNANDストリングにコンタクトさせるよう
にしたが、これに限るものではない。例えば、全ビット
線のうちの1/4、1/8、…を、例えば、セルブロッ
クB内のNANDストリングにコンタクトさせるように
しても良い。1/4のビット線を、セルブロックB内の
NANDストリングにコンタクトさせた場合には、例え
ば、ビット線BL0、BL4を、セルブロックB内のN
ANDストリングにコンタクトさせる。そして、ビット
線BL1、BL2、BL3については、セルブロックB
内を通過させれば良い。
【0144】また、本第4変形例では、セルブロックB
のNANDストリング長が、セルブロックAのNAND
ストリング長よりも短い例で説明したが、セルブロック
BのNANDストリング長を、セルブロックAのNAN
Dストリング長と等しくしても良い。
【0145】さらに、本第4変形例では、セルブロック
Bの活性領域の幅が、セルブロックA、Cの活性領域の
幅と異なる例で説明したが、例えば、セルブロックCの
活性領域の幅を、セルブロックA、Bの活性領域の幅と
異ならせることも可能である。
【0146】以上述べたように、第7実施形態によれ
ば、高密度化による大容量化と高速性能及び高信頼性と
の両立を図ったNAND型EEPROMを得ることがで
きる。
【0147】(第8実施形態)近時、不揮発性半導体記
憶装置は、ICカード、例えば、メモリカードの主記憶
に使用されるようになってきている。典型的なメモリカ
ードには、主記憶と、この主記憶を制御するコントロー
ラとが含まれる。従来、この種のメモリカードでは、例
えば、一つのカード型パッケージに、2つのICチッ
プ、即ちコントローラICチップとメモリICチップと
の双方が収容されるようになっている(例えば、Shigeo
Araki, “The Memory Stick”, http://www.ece.umd.e
du/courses/enee759m.S2002/papers/araki2000-micro20
-4.pdf pp40-46.参照)。
【0148】しかし、一つのカード型パッケージに、コ
ントローラICチップとメモリICチップとの双方を収
容することは、メモリカードの小型化や、その製造コス
トの削減を妨げる。このような事情を解消するには、例
えば、コントローラと、メモリとを1チップ化するのが
良い。
【0149】図26A〜図26Cはこの発明の第8実施
形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示すブロック図で
ある。
【0150】図26Aは、第8実施形態の第1の例を示
す。
【0151】図26Aに示すように、ICチップ(IC c
hip)90には、機能回路ブロックとして、主記憶、例
えば、フラッシュメモリ(Flash memory)92と、この
フラッシュメモリ92を制御するコントローラ(contro
ller)91とが含まれている。図26Aには、コントロ
ーラ91に含まれるいくつかの回路ブロックのうち、特
に主記憶に関係する回路ブロックのみを説明する。
【0152】主記憶に関係する回路ブロックには、例え
ば、シリアル/パラレル及びパラレル/シリアルインター
フェース(Serial/Parallel and Parallel/Serial Inte
rface)93、ページバッファ(Page Buffer)94、並
びにメモリインターフェース(Memory Interface)95
が含まれる。
【0153】シリアル/パラレル及びパラレル/シリアル
インターフェース93は、データをフラッシュメモリ9
2に書き込む際、例えば、シリアルな入力データ(Inpu
t data)を、パラレルな内部データに変換する。変換さ
れたパラレルな内部データは、ページバッファ94に入
力され、ここに蓄積される。蓄積された内部データは、
メモリインターフェース95を介して、フラッシュメモ
リ92に書き込まれる。
【0154】また、データをICチップ90から読み出
す際には、フラッシュメモリ92から読み出したデータ
を、メモリインターフェース95を介して、ページバッ
ファ94に入力し、ここに蓄積する。蓄積した内部デー
タは、シリアル/パラレル及びパラレル/シリアルインタ
ーフェース93に入力され、ここでパラレルな内部デー
タが、シリアルな出力データ(Output data)に変換さ
れて、チップの外に出力される。
【0155】このようなICチップ90が、図27に示
すように、カード型パッケージ(Card type Package)
97に収容、あるいは搭載、あるいは貼り付けられるこ
とで、ICカード、例えば、メモリカードとして機能す
る。
【0156】図26Aに示す第1の例では、上記ICチ
ップ90において、フラッシュメモリ92のメモリセル
アレイを、上記実施形態で説明したNANDセルブロッ
ク(NAND cell block)96を含んで構成し、ページバ
ッファ94を上記実施形態で説明した3トランジスタセ
ルブロック(three-transistor cell block)により構
成する。
【0157】また、図26Bに示す第2の例では、上記
ICチップ90において、フラッシュメモリ92のメモ
リセルアレイを、上記実施形態で説明したAND型セル
ブロック(AND cell block)96を含んで構成し、ペー
ジバッファ94を上記実施形態で説明した3トランジス
タセルブロック(three-transistor cell block)によ
り構成する。
【0158】また、図26Cに示す第3の例では、上記
ICチップ90において、フラッシュメモリ92のメモ
リセルアレイを、上記実施形態、特に第7実施形態で説
明したセルブロックA及びB(cell blocks A and B)
を含んで構成し、ページバッファ94を上記第7実施形
態で説明したセルブロックC(cell block C)により構
成する。
【0159】このような第8実施形態によれば、例え
ば、コントローラと、メモリとを1チップ化したICチ
ップ90において、フラッシュメモリ92をNAND型
セルブロック、あるいはAND型セルブロックにより構
成し、ページバッファ94を3トランジスタセルブロッ
クにより構成する。NAND型セルブロックのメモリセ
ル、AND型セルブロックのメモリセル、及び3トラン
ジスタセルブロックのメモリセルは互いに同じである。
このため、例えば、ICチップ90を製造しやすい、と
いう利点を得ることができる。
【0160】さらに、例えば、ページバッファ94を2
つのCMOS型インバータを用いたラッチ回路により構
成した場合に比較して、ページバッファ94のトランジ
スタ数を減らせる、という利点を得ることができる。
【0161】なお、第8実施形態において、ページバッ
ファ94を上記実施形態で説明した2トランジスタセル
ブロックにより構成することも可能である。
【0162】さらに、フラッシュメモリ92のメモリセ
ルアレイには、例えば第6実施形態のように、3トラン
ジスタセルブロック、もしくは2トランジスタセルブロ
ックと、NAND型セルブロックとを含んで構成しても
良いし、第7実施形態のように、セルブロックA、B、
及びCを含んで構成しても良い。
【0163】以上述べたように、第8実施形態によれ
ば、主記憶及びこの主記憶を制御するコントローラを有
し、ICカードに好適な半導体集積回路装置、及びその
半導体集積回路装置を備えたICカードを得ることがで
きる。
【0164】以上、この発明を第1〜第8実施形態によ
り説明したが、この発明は、これら実施形態それぞれに
限定されるものではなく、その実施にあたっては、発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能で
ある。
【0165】また、上記各実施形態はそれぞれ、単独で
実施することが可能であるが、適宜組み合わせて実施す
ることも、もちろん可能である。
【0166】また、上記各実施形態には、種々の段階の
発明が含まれており、各実施形態において開示した複数
の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発
明を抽出することも可能である。
【0167】また、上記各実施形態では、この発明を不
揮発性半導体記憶装置に適用した例に基づき説明した
が、上述したような不揮発性半導体記憶装置を内蔵した
半導体集積回路装置、例えばプロセッサ、システムLS
I等もまた、この発明の範疇である。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、少数、例えば、2つ以下のメモリセルトランジスタ
と、1つ以上の選択ゲートトランジスタとを含むメモリ
セルユニットを、最小加工寸法で形成することを可能と
するスケーラビリティ(縮小性)の高い半導体集積回路
装置を提供できる。
【0169】また、大容量化と高速性能及び高信頼性の
両立を図った半導体記憶部を備えた半導体集積回路装置
を提供できる。
【0170】また、主記憶及びこの主記憶を制御するコ
ントローラを有し、ICカードに好適な半導体集積回路
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面図
【図2】図2Aは図1中の2A−2A線に沿う断面図、
図2Bは図1中の2B−2B線に沿う断面図
【図3】図3Aはチャネル不純物導入工程の一例を示す
断面図、図3Bは図3Aに示す一例に従って形成された
不揮性半導体記憶装置の一例を示す断面図
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面図
【図5】図5Aは図4中の5A−5A線に沿う断面図、
図5Bは図4中の5B−5B線に沿う断面図
【図6】図6はこの発明の第3実施形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面図
【図7】図7Aは図6中の7A−7A線に沿う断面図、
図7Bは図6中の7B−7B線に沿う断面図
【図8】図8はこの発明の第4実施形態に係る不揮発性
半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面図
【図9】図9Aは図8中の9A−9A線に沿う断面図、
図9Bは図8中の9B−9B線に沿う断面図
【図10】図10はこの発明の第5実施形態に係る不揮
発性半導体記憶装置が具備するメモリセルユニットの一
回路例を示す回路図
【図11】図11はこの発明の第5実施形態に係る不揮
発性半導体記憶装置の平面パターンの一例を示す平面図
【図12】図12Aは図11中の12A−12A線に沿
う断面図、図12Bは図11中の12B−12B線に沿
う断面図
【図13】図13この発明の第6実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置が具備するメモリセルアレイの一回路
例を示す回路図
【図14】図14この発明の第6実施形態の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置が具備するメモリセルアレイ
の一回路例を示す回路図
【図15】図15Aはこの発明の第7実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイの一等価回路
例を示す等価回路図、図15Bはこの発明の第7実施形
態に係るNAND型EEPROMのメモリセルアレイの
レイアウト例を示す平面図
【図16】図16は図15Bに示すレイアウト例の一具
体例を示す平面図
【図17】図17は図16中の17−17線に沿う断面
【図18】図18は図17中の18−18線に沿う断面
【図19】図19はこの発明の第7実施形態に係る不揮
発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ及びセンスアン
プのレイアウト例を示す平面図
【図20】図20は第7実施形態の第1変形例に係る不
揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面図
【図21】図21は図20中の21−21線に沿う断面
【図22】図22は第7実施形態の第2変形例に係る不
揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面図
【図23】図23は図22中の23−23線に沿う断面
【図24】図24Aは第7実施形態の第3変形例に係る
不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面
図、図24Bは第7実施形態の第4変形例に係る不揮発
性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す平面図
【図25】図25Aは第7実施形態の第3変形例に係る
不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ及びセンス
アンプのレイアウト例を示す平面図、図25Bは第7実
施形態の第4変形例に係る不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルアレイ及びセンスアンプのレイアウト例を示す
平面図
【図26】図26A〜図26Cはこの発明の第8実施形
態に係る不揮発性半導体記憶装置を示すブロック図
【図27】図27は第8実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置を用いたICカードを示すブロック図
【図28】図28は従来の不揮発性半導体記憶装置のス
リット形成時を示す平面図
【図29】図29は従来の他の不揮発性半導体記憶装置
のスリット形成時を示す平面図
【符号の説明】
1…P型ウェル 2…N型ソース/ドレイン拡散層 3…コンタクト 4…コンタクト 4-1…第1段階コンタクト 4-2…第2段階コンタクト 5…浮遊ゲート層(メモリセルトランジスタ) 6…ゲート間絶縁膜 7…制御ゲート層(メモリトランジスタ) 8…ゲート層(選択トランジスタ) 9…ゲート層(選択トランジスタ) 10…絶縁膜 11…開口部 12…導電性ポリシリコン層 13…ONO膜 14…フォトレジスト層 15…窓 16…チャネル領域(選択トランジスタ) 17…チャネル領域(メモリセルトランジスタ) 18…マスク材層 19…層間絶縁膜 20…側壁絶縁膜 21…コンタクト配線 30a、30b、30c…NANDストリング 50…メモリセルアレイ 51…シリコン基板 52…素子分離絶縁膜 53…素子領域 54…トンネル絶縁膜 55…浮遊ゲート 56…ゲート間絶縁膜 57…制御ゲート 58…シリコン窒化膜 59…ソース/ドレイン拡散層 60a、60b…層間絶縁膜 61a、61b…コンタクトプラグ 62…共通ソース線 64…ビット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 G06K 19/00 N 29/792 (72)発明者 杉前 紀久子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5B025 AC02 AC03 AE05 AE08 AF04 5B035 AA00 AA01 BB09 CA11 CA29 5F083 EP02 EP23 EP33 EP34 EP55 EP56 EP75 EP76 EP79 ER09 ER19 ER22 GA02 GA09 GA13 JA04 JA35 JA36 JA39 JA53 KA11 LA02 LA21 MA03 MA06 MA19 MA20 NA01 NA06 PR36 ZA05 ZA21 5F101 BA01 BA29 BA36 BB05 BD22 BD33 BD34 BD35 BE02 BE05 BE07 BF05 BH09 BH19 BH21

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された、前記半導体基板に素子活
    性領域を分離する素子分離領域と、 第1配線と、 第2配線と、 前記素子活性領域に形成されるとともに前記第1、第2
    配線間に接続され、2個の選択トランジスタと、これら
    2個の選択トランジスタ間に接続された2個以下のメモ
    リセルトランジスタとを含むメモリセルユニットとを具
    備し、 前記メモリセルトランジスタは電荷蓄積層を有し、この
    電荷蓄積層の側面は前記素子分離領域の側面と同一面、
    又はほぼ同一面にあることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された、前記半導体基板に素子活
    性領域を分離する素子分離領域と、 第1配線と、 第2配線と、 前記素子活性領域に形成されるとともに前記第1配線と
    前記第2配線との間に接続され、1個の選択トランジス
    タと1個のメモリセルトランジスタとが一対となったメ
    モリセルユニットとを具備し、 前記メモリセルトランジスタは電荷蓄積層を有し、この
    電荷蓄積層の側面は前記素子分離領域の側面と同一面、
    又はほぼ同一面にあることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 前記選択トランジスタの電流通路の一端
    と前記第1配線、又は前記第2配線との接続は、前記選
    択トランジスタのゲート電極の上部に一部が覆い被さる
    コンタクトを介して接続されていることを特徴とする請
    求項1及び請求項2いずれかに記載の半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 前記選択トランジスタのゲート電極は、
    第1導電層と、この第1導電層に短絡された第2導電層
    とを含むことを特徴とする請求項1及び請求項2いずれ
    かに記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記選択トランジスタのチャネル濃度
    は、前記メモリセルトランジスタのチャネル濃度よりも
    高いことを特徴とする請求項1及び請求項2いずれかに
    記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記第1配線は前記第2配線よりも上層
    にあり、 前記第1配線は、この第1配線が形成されている層か
    ら、前記2個の選択トランジスタのうち、一方の選択ト
    ランジスタのソース/ドレイン拡散層に対して直接に形
    成されたコンタクトを介して接続され、 前記第2配線は、この第2配線が形成されている層か
    ら、前記2個の選択トランジスタのうち、他方の選択ト
    ランジスタのソース/ドレイン拡散層に対して直接に形
    成されたコンタクトを介して接続されていることを特徴
    とする請求項1及び請求項2いずれかに記載の半導体集
    積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルユニットは、NAND型
    メモリセルユニットが集積されているメモリセルアレイ
    に集積されていることを特徴とする請求項1及び請求項
    2いずれかに記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルユニットは、AND型メ
    モリセルユニットが集積されているメモリセルアレイに
    集積されていることを特徴とする請求項1及び請求項2
    いずれかに記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 メモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内に設けられ、複数の電気的書き
    換え可能なメモリセルと少なくとも一個の選択トランジ
    スタとが直列接続されたメモリセルストリングが複数個
    配列されている第1のセルブロックと、 前記メモリセルアレイ内に設けられ、前記第1のセルブ
    ロックとは異なる数の複数の電気的書き換え可能なメモ
    リセルと少なくとも一個の選択トランジスタとが直列接
    続されたメモリセルストリングが複数個配列されている
    第2のセルブロックとを具備することを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のセルブロックと第2のセル
    ブロックの各メモリセルストリングの素子領域幅が同じ
    であることを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回
    路装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のセルブロックと第2のセル
    ブロックの各メモリセルストリングの素子領域幅が異な
    ることを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2のセルブロックの一
    方は、他方に比べて、メモリセルストリングのメモリセ
    ル数が少なく且つ、素子領域の幅が広いことを特徴とす
    る請求項9に記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2のセルブロックにま
    たがって連続するデータ転送線が各メモリセルストリン
    グの一端に接続されて配設され、そのデータ転送線の一
    端に前記第1及び第2のセルブロックに共通のセンスア
    ンプが配置されていることを特徴とする請求項9に記載
    の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2のセルブロックにそ
    れそれ独立にデータ転送線が配設され、各データ転送線
    の一端部に前記第1及び第2のセルブロック毎に独立の
    センスアンプが配置されていることを特徴とする請求項
    9に記載の半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 前記各セルブロックに複数のメモリセ
    ルストリングが配列され、各セルブロック内の複数のメ
    モリセルストリングの一端側拡散層はメモリセルストリ
    ングを覆う層間絶縁膜内部に形成された基準電位線に共
    通接続され、他一端側拡散層は前記層間絶縁膜上に形成
    されたそれそれ別々のデータ転送線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 前記層間絶縁膜は、第1及び第2の層
    間絶縁膜の積層構造であり、前記基準電位線は、前記第
    1の層間絶縁膜上に形成されて前記第1の層間絶縁膜に
    埋め込まれた第1のコンタクトプラグを介して前記メモ
    リセルストリングの一端側拡散層に接続され、前記デー
    タ転送線は、第2の層間絶縁膜上に形成されて前記第1
    及び第2の層間絶縁膜に埋め込まれた第2のコンタクト
    プラグを介して前記メモリセルストリングの他端側拡散
    層に接続されていることを特徴とする請求項15に記載
    の半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 前記層間絶縁膜は、第1及び第2の層
    間絶縁膜の積層構造であり、前記基準電位線は、前記第
    1の層間絶縁膜上に形成されて前記第1の層間絶縁膜に
    埋め込まれた第1のコンタクトプラグを介して前記メモ
    リセルストリングの一端側拡散層に接続され、前記デー
    タ転送線は、前記第1の層間絶縁膜上に前記基準電位線
    と同じ導体膜を用いて形成された中継用配線及び前記第
    1の層間絶縁膜に埋め込まれた第2のコンタクトプラグ
    を介して介して前記メモリセルストリングの他端側拡散
    層に接続されていることを特徴とする請求項15に記載
    の半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 前記基準電位線は、前記メモリセルス
    トリングの一端側拡散層を挟む二つのゲート電極の間に
    埋め込まれた導体層であり、前記データ転送線は、前記
    層間絶縁膜に埋め込まれたコンタクトプラグを介して前
    記メモリセルストリングの他端側拡散層に接続されてい
    ることを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2のセルブロックのう
    ち、メモリセルストリングのメモリセル数の少ない方が
    2値記憶を行い、メモリセル数の多い方が多値記憶を行
    うことを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路装
    置。
  20. 【請求項20】 不揮発性メモリセルアレイを持つメモ
    リ回路と、 前記メモリ回路を制御するコントロール回路とを具備
    し、 前記コントロール回路はページバッファを持ち、このペ
    ージバッファは3トランジスタセルブロックを含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 不揮発性メモリセルアレイを持つメモ
    リ回路と、 前記メモリ回路を制御するコントロール回路とを具備
    し、 前記コントロール回路はページバッファを持ち、このペ
    ージバッファは2トランジスタセルブロックを含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 前記不揮発性メモリセルアレイは、N
    AND型セルブロックを含むことを特徴とする請求項2
    0及び請求項21いずれかに記載の半導体集積回路装
    置。
  23. 【請求項23】 前記不揮発性メモリセルアレイは、A
    ND型セルブロックを含むことを特徴とする請求項20
    及び請求項21いずれかに記載の半導体集積回路装置。
  24. 【請求項24】 前記不揮発性メモリセルアレイは、第
    1のストリング長を持つ第1のNAND型セルブロッ
    ク、及び前記第1のストリング長とは異なる第2のスト
    リング長を持つ第2のNAND型セルブロックを含むこ
    とを特徴とする請求項20及び請求項21いずれかに記
    載の半導体集積回路装置。
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