JP2011198417A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接ビット線の一方のビット線と他方のビット線とにおいてデータの読出しを別個に実行する際に、データ読出し時間の増大および消費電力の増大を抑制することができるメモリを提供する。
【解決手段】30nm以下のゲート間隔で配列されたメモリセルからなるメモリセルアレイと、選択ワード線に接続されたメモリセルに、ビット線を介して流れる電流を検知して、メモリセルに格納されたデータを検出するセンスアンプと、メモリセルへデータを書き込む際にワード線に電圧を印加するワード線ドライバとを備え、センスアンプは、互いに隣接する第1のビット線および第2のビット線に接続された各メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、ワード線ドライバは、第1のビット線に接続されたメモリセルのデータ検出動作と第2のビット線に接続されたメモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本のワード線の電位を維持する。
【選択図】図4
【解決手段】30nm以下のゲート間隔で配列されたメモリセルからなるメモリセルアレイと、選択ワード線に接続されたメモリセルに、ビット線を介して流れる電流を検知して、メモリセルに格納されたデータを検出するセンスアンプと、メモリセルへデータを書き込む際にワード線に電圧を印加するワード線ドライバとを備え、センスアンプは、互いに隣接する第1のビット線および第2のビット線に接続された各メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、ワード線ドライバは、第1のビット線に接続されたメモリセルのデータ検出動作と第2のビット線に接続されたメモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本のワード線の電位を維持する。
【選択図】図4
Description
本発明は、半導体記憶装置に関する。
不揮発性半導体記憶装置の一つとして、NAND型フラッシュメモリが知られている。従来からNAND型フラッシュメモリにおいて、ABL(All Bit Line)方式を用いた読出し方式がよく用いられる。ABL方式は、ビット線のプリチャージ後、全てのビット線に対して読み出し動作を行う方式である。また、近年、NAND型フラッシュメモリは、各メモリセルが2ビット以上のデータを格納することができるように、多値化されている。
多値メモリでは、データ読出しシーケンスにおいて、選択ワード線の電圧(ゲート電圧)を変更させながら、ビット線を駆動してセンスを繰り返す。読出しが完了したメモリセルに接続されたビット線は、その後の基準電位(例えば、接地電位)に固定される。読出しが完了していないメモリセルに接続されたビット線は、引き続き、センスおよびベリファイのために駆動される。1回の読出しシーケンスにおいて、全カラムのメモリセルのデータが読み出されるまで、複数のセンス動作が繰り返し実行される。
ABL方式は、ビット線から流れる電流量に基づいてデータを検出する電流センス方式を用いる。従って、プリチャージ時において全てのビット線に印加されている電圧は等しく、隣接効果が無い。また、ゲート長が40nm前後の世代では、隣接するビット線の間隔が比較的広い。このため、センス動作後、或るビット線が基準電位に固定されても、次のセンス動作時に、それに隣接する他のビット線の電位に与える影響(近接効果)は小さかった。従って、ゲート長が40nm前後の世代では、メモリは、全ビット線に対して同時に読出しシーケンスを実行することができた。
しかし、ゲート長が30nm以下の世代では、隣接するビット線間隔が狭くなり、近接効果が無視できない。従って、センス動作によって或るビット線が基準電位に固定されると、その後のセンス動作において、その基準電位に固定されたビット線に隣接する他のビット線の電位に影響を与えてしまうおそれがある。このような近接効果に対処するために、メモリは、読出しシーケンスを、偶数アドレスカラム(偶数アドレス)のビット線と奇数アドレスカラム(奇数アドレス)のビット線とに分割して実行する必要がある。このような分割読出し方式は、全カラムのビット線からデータを一括で読み出す従来のABL方式に比べて、読出し回数が増加する分だけ、読出し時間を増大させ、消費電力を増大させてしまう。
隣接ビット線の一方のビット線と他方のビット線とにおいてデータの読出しを別個に実行する際に、データ読出し時間の増大および消費電力の増大を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置は、30nm以下のゲート間隔で配列された複数のメモリセルからなるメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続された複数のワード線と、前記複数のメモリセルに接続され、前記複数のワード線に対して交差する複数のビット線と、前記複数のワード線のうち選択されたワード線に接続された前記メモリセルに、前記ビット線を介して流れる電流量を検知して、前記メモリセルに格納されたデータを検出するセンスアンプと、前記メモリセルへデータを書き込む際に前記複数のワード線に電圧を印加するワード線ドライバとを備え、
前記センスアンプは、互いに隣接する第1のビット線および第2のビット線に接続された各前記メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、
前記ワード線ドライバは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本の前記ワード線の電位を維持することを特徴とする。
前記センスアンプは、互いに隣接する第1のビット線および第2のビット線に接続された各前記メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、
前記ワード線ドライバは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本の前記ワード線の電位を維持することを特徴とする。
本発明による半導体記憶装置は、隣接ビット線の一方のビット線と他方のビット線とにおいてデータの読出しを別個に実行する際に、データ読出し時間の増大および消費電力の増大を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。メモリセルアレイ11内には、複数のメモリセルがマトリクス状に二次元配置されている。メモリセルのゲートはワード線に接続されており、メモリセルのソースまたはドレインは、ビット線に接続されている。メモリセルのゲート長は、30nm以下である。隣接するメモリセル間の間隔も、30nm以下である。隣接するメモリセル間のゲート間隔とは、隣接する2つのメモリセルのゲート間の間隔である。複数のワード線はロウ方向に、ビット線はカラム方向にそれぞれ互いに交差するように配線されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端にはセンスアンプ12が配置されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端に対向する他端にもセンスアンプ12が配置されている。センスアンプ12は、ビット線に接続されており、選択ワード線に接続されたメモリセルに、ビット線を介して流れるセル電流を検知することによって、メモリセルに格納されたデータを検出する。メモリセルアレイ11のワード線方向の両端には、ロウデコーダ13およびワード線ドライバ21がそれぞれ配置されている。ワード線ドライバ21は、ワード線に接続されており、メモリセルへデータを書き込む際にワード線に電圧を印加するように構成されている。
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。メモリセルアレイ11内には、複数のメモリセルがマトリクス状に二次元配置されている。メモリセルのゲートはワード線に接続されており、メモリセルのソースまたはドレインは、ビット線に接続されている。メモリセルのゲート長は、30nm以下である。隣接するメモリセル間の間隔も、30nm以下である。隣接するメモリセル間のゲート間隔とは、隣接する2つのメモリセルのゲート間の間隔である。複数のワード線はロウ方向に、ビット線はカラム方向にそれぞれ互いに交差するように配線されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端にはセンスアンプ12が配置されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端に対向する他端にもセンスアンプ12が配置されている。センスアンプ12は、ビット線に接続されており、選択ワード線に接続されたメモリセルに、ビット線を介して流れるセル電流を検知することによって、メモリセルに格納されたデータを検出する。メモリセルアレイ11のワード線方向の両端には、ロウデコーダ13およびワード線ドライバ21がそれぞれ配置されている。ワード線ドライバ21は、ワード線に接続されており、メモリセルへデータを書き込む際にワード線に電圧を印加するように構成されている。
NAND型フラッシュメモリでは、複数のメモリセルが直列に接続されNANDストリングを構成する。NANDストリングの一端は、ビット線BLに接続され、その他端はソースSに接続されている。従って、メモリセルは、該メモリセルとビット線BLとの間に介在する他のメモリセルを介してビット線BLに接続される。
センスアンプ12と外部入出力端子I/Oとの間のデータの授受は、データバス14及びI/Oバッファ15を介して行われる。
コントローラ16には、各種の外部制御信号、例えば、チップイネーブル信号/CE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、書き込みイネーブル信号/WE、及び読み出しイネーブル信号/REなどが入力される。コントローラ16は、これらの制御信号に基づいて、入出力端子I/Oから供給されるアドレスAddとコマンドComとを識別する。そして、コントローラ16は、アドレスAddを、アドレスレジスタ17を介してロウデコーダ13及びカラムデコーダ18に転送する。また、コントローラ16は、コマンドComをデコードする。センスアンプ12は、カラムデコーダ18によってデコードされたカラムアドレスに従って、ビット線に電圧を印加することができるように構成されている。ワード線ドライバ21は、ロウデコーダ13によってデコードされたロウアドレスに従って、ワード線に電圧を印加することができるように構成されている。
コントローラ16は、外部制御信号とコマンドに従って、データ読み出し、データ書き込み及び消去の各シーケンス制御を行う。内部電圧発生回路19は、各動作に必要な内部電圧(例えば、電源電圧より昇圧された電圧)を発生するために設けられている。この内部電圧発生回路19も、コントローラ16により制御され、昇圧動作を行い必要な電圧を発生する。
次に、NAND型フラッシュメモリのABL方式におけるビット線プリチャージ時の動作と、センス時の動作を説明する。図2及び図3は、ABL方式におけるセンスアンプの回路図である。図2はビット線プリチャージ時のセンスアンプの様子を示し、図3はセンス時のセンスアンプの様子を示す。尚、1回の読出しシーケンスは、或る選択ワード線WLに接続された全カラムの選択メモリセルからデータを読み出す一連の読出し動作である。
読出しシーケンスでは、初めにビット線BLおよびセンスノードSENをプリチャージする。例えば、図2に示すように、ビット線BLを0.5V、センスノードSENを2.5Vとし、セル電流Icellを、例えば、1μAとする。P型トランジスタTp1は、セル電流Icellの上限を、或る電流量(例えば、1μA)に制限する。このとき、NANDストリングを介して接地電位(共通ソース線)に放電したまま(電流を流しながら)、ビット線を充電する。その後、充電したままセンスを開始する。尚、Icellは、NANDストリングを介して流れるセル電流である。
図3に示すセンス時には、選択メモリセルがデータ“0”の場合、選択メモリセルは、1μA(電流供給能力)以上の電流を流す。よって、ビット線BLにプリチャージされた電荷が放電され、ビット線電位が0.5Vから低下し、センスノードSENの電位が2.5Vから低下する。従って、ラッチ回路LAに電圧Vddが保持される。一方、選択メモリセルが“1”データの場合、選択メモリセルにはほとんど電流がながれず、選択メモリセルを流れる電流は、1μA(電流供給能力)未満となる。よって、ビット線の電位およびセンスノードSENの電位は低下せず、変化しない。従って、ラッチ回路LAに接地電位Vssが保持される。
このように、トランジスタTp1がビット線BLを介して電流をメモリセルに供給する。しかし、メモリセルに格納されたデータの論理によって、メモリセルの導通状態が変化するので、ビット線BLの電位がデータの論理によって変わる。センスアンプ12は、このビット線BLの電位によって、メモリセルに格納されたデータの論理を検出する。
図4は、第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの読出しシーケンスを示すタイミング図である。この比較例では、偶数アドレスカラムのビット線に接続されたメモリセルからデータを読み出した後、奇数アドレスカラムのビット線に接続されたメモリセルからデータを読み出す。また、このメモリは、偶数アドレスカラムのビット線BLおよび奇数アドレスカラムのビット線BLのそれぞれについて、センス信号STBnを2回ずつ駆動させ、2回ずつ読出し動作を実行している。偶数アドレスカラムのビット線BLおよび奇数アドレスカラムのビット線BLのそれぞれについて、1回目の読出し動作(Se1、So1)では、センスアンプ12は、全カラムの選択メモリセルに電流を供給しながらデータを検出する。2回目の読出し動作(Se2、So2)では、ソース電位の上昇を抑制するために、センスアンプ12は、一部のカラムの選択メモリセルにのみ電流を供給しながらデータを検出する。より詳細な説明は後述する。
偶数アドレスカラムおよび奇数アドレスカラムは、カラムアドレスによって区別することができる。例えば、偶数アドレスカラムのビット線(第1のビット線)は、最下位アドレスA0として“0”を有するカラムアドレスで指定されるビット線であり、奇数アドレスカラムのビット線(第2のビット線)は、最下位アドレスA0として“1”を有するカラムアドレスで指定されるビット線でよい。偶数アドレスカラムのビット線と奇数アドレスカラムのビット線とは、ワード線方向に交互に設けられている。即ち、或る偶数アドレスカラムのビット線(または奇数アドレスカラムのビット線)の両側に隣接する2本のビット線は、奇数アドレスカラムのビット線(または偶数アドレスカラムのビット線)となる。
選択ワード線SEL_WLは、NANDストリングのうち選択されたワード線であり、非選択ワード線UNSEL_WLは、NANDストリングのうち選択ワード線SEL_WL以外のワード線である。
まず、最初の読出しシーケンスでは、センスアンプ12は、偶数アドレスカラムのビット線に接続されたメモリセルからデータを読み出す。このとき、奇数アドレスカラムのビット線BLの電位は、近接効果を抑制するために接地電位に固定される。偶数アドレスカラムのビット線BLは、図2を参照して説明したとおり、プリチャージされる。
t1において、或る1つの選択ワード線SEL_WLには、電圧Vselが印加される。選択ワード線SEL_WL以外の非選択ワード線UNSEL_WLには、電圧Vreadが印加される。VreadはVselよりも高い電圧である。従って、非選択ワード線UNSEL_WLに接続された非選択メモリセルは導通状態となるので、選択ワード線SEL_WLに接続された選択メモリセルが、ビット線BLとソースSとの間に接続された状態となる。
選択ワード線SEL_WLに接続された選択メモリセルは、フローティングゲートの電荷量(例えば、電子量)によって導通状態が決まる。よって、ビット線BLの充電状態は、選択メモリセルの導通状態によって変化する。例えば、上述のように、選択メモリセルがデータ“0”を格納する場合(選択メモリセルが導通状態の場合)、電流Icellは、ビット線BLから選択メモリセルを介してソースSへ放電される。一方、選択メモリセルがデータ“1”を格納する場合(選択メモリセルが非導通状態の場合)、選択メモリセルは、ビット線BLからの電流IcellをソースSへ流さない。t1〜t2において、メモリは、リードクロックR_CLKによって動作する。
メモリがリードクロックR_CLKで動作している間に、センス信号STBnが1回ロウに駆動される。センス信号STBnは、図2および図3に示す信号STBn(ストローブ信号)と同じ信号であり、ロウに駆動されることによって、センスノードSENに伝達されたデータ(電位)をラッチ回路LAに格納する。
選択メモリセルがデータ“0”を格納する場合(選択メモリセルが導通状態の場合)、センスアンプ12内のセンスノードSENの電圧が低下する。一方、選択メモリセルがデータ“1”を格納する場合(選択メモリセルが非導通状態の場合)、センスノードSENの電圧がプリチャージの状態から低下せず、高電圧を維持する。センス信号の駆動により、センスアンプ12内の図3に示すラッチ回路LAはセンスノードSENの電圧状態をラッチする。その後、データは、センスアンプ12から図1に示すデータバス14を介してI/Oバッファ15に送られる。
各カラムにおいてデータ“0”を格納する選択メモリセル(以下、“0”セルという)が多い場合、セル電流IcellによってソースSの電位が上昇する場合がある。ソースSの電位が上昇すると、センスアンプ12は、データ“1”を格納する選択メモリセル(以下、“1”セルという)のデータを検出できなくなるおそれがある。従って、リードクロックR_CLKによる動作期間において、センスアンプ12は、セル電流Icellの大きいデータ“0”を確実に検出し、その後、“0”セルに接続されたビット線BLを接地電位に固定する。これにより、次のセンスクロックS_CLKによる動作期間(t2〜t3)において、ソース電位の上昇を抑制することができる。
センスクロックS_CLKによる動作期間において、センス信号STBnが再度ロウに駆動される。このとき、大きなセル電流Icellを流す“0”セルの個数は、リードクロックR_CLKの動作期間における“0”セルの個数よりも少ない。よって、センス信号STBnにおいてソース電位の上昇が抑制されるので、センスアンプ12は、“1”セルを検出することができる。また、センスアンプ12は、リードクロックR_CLKによる動作期間において検出できなかった“0”セルも検出することができる。
次に、t3〜t4において、メモリは、リカバリクロックRR1_CLKに基づいて動作する。この期間に、ワード線ドライバ21は、非選択ワード線の電位をVreadに一定に維持し、選択ワード線の電位をリセットする。リセットは、選択ワード線の電位を一旦Vselから動作前のワード線電位に戻す動作である。
t4〜t6において、メモリは、奇数アドレスカラムのビット線BLに接続された選択メモリセルに対して読出し動作を実行する。より詳細な読出し動作は、t1〜t3において上述した読出し動作と同様であるのでその説明を省略する。このとき、偶数アドレスカラムのビット線BLの電位は、近接効果を抑制するために接地電位に固定される。
t6〜t7において、メモリは、リカバリクロックRR2_CLKに基づいて、1回の読出しシーケンスを終了させるために、全ワード線WLをリセットする。即ち、全ワード線WLの電位は、読出しシーケンスの動作前のワード線電位にリセットされる。
上述のとおりゲート長が40nm以上の世代のNAND型フラッシュメモリは、読出しシーケンスが複数回の読出し動作(センス動作)を含む場合であっても、チャネルカップリング効果等の近接効果を考慮することなく、ABL方式によるデータ検出を行うことができた。
しかし、ゲート長が30nm以下の世代では、読出しシーケンスが複数回の読出し動作(センス動作)を含む場合に、上述の通り近接効果が無視できない。このため、ゲート長が30nm以下の世代では、ビット線BLを偶数アドレスカラムと奇数アドレスカラムとに分割してデータを読み出す必要が生じる。この場合、通常、偶数アドレスカラム(または奇数アドレスカラム)のビット線に接続された選択メモリセルからデータを読み出した後、メモリは、ワード線WLのリセット動作を実行し、その後、奇数アドレスカラム(または偶数アドレスカラム)のビット線に接続された選択メモリセルからデータを読み出す。その後、メモリは、ワード線WLのリセット動作を再度実行する。即ち、メモリは、奇数アドレスカラムのデータの読出し終了時と偶数アドレスカラムのデータの読出し終了時とのそれぞれにおいて、リセット動作を実行する。このようにリセット動作を各読出し動作後に実行することは、ワード線ドライバ21の構成の簡略化および動作の簡略化の観点から最も自然であり、実現容易だからである。
しかし、偶数アドレスカラムでの読出しと奇数アドレスカラムでの読出しとの間にリセット動作を行った場合、ワード線WLのリセット動作の実行後、奇数アドレスカラム(または偶数アドレスカラム)のビット線に接続された選択メモリセルからデータを読み出す際に、ワード線WLを再度充電する必要がある。近年、メモリ容量を増大させるために、1つのNANDストリング含まれるメモリセルの個数が益々増大している。これに伴い、書込みまたは読出し動作時に充電/放電する非選択ワード線の本数も増大している。従って、リセット動作時に消費される電力が増大している。
一方、本実施形態によるNAND型フラッシュメモリは、このリセット動作において、非選択ワード線のリセット動作を実行しない。これにより、ワード線ドライバ21の構成および動作において幾分複雑になるが、消費電力の増大を抑制することができる。
非選択ワード線のリセット動作を実行せず、選択ワード線のリセット動作を実行する理由は次の通りである。選択ワード線は1本だけであり、非選択ワード線は選択ワード線以外の複数のワード線である。従って、非選択ワード線の本数は非常に多い。さらに、非選択ワード線に印加される電圧Vreadは、選択ワード線に印加される電圧Vselより高い。従って、非選択ワード線の電位をリセットせずにVreadに維持することによって、非選択ワード線を再度充電する必要がなくなるので、消費電力の節約となる。また、これにより、非選択ワード線の放電時間および充電時間の節約にも資する。電圧Vreadは電圧Vselより高いので、非選択ワード線の放電時間および充電時間の方が、選択ワード線SEL_WLの放電時間および充電時間よりも長い。従って、非選択ワード線の放電時間および充電時間が短縮されると、データ読出しシーケンス全体の長さも短縮され得る。その結果、ゲート長の縮小によって近接効果を抑制するために、ビット線BLを偶数アドレスカラムと奇数アドレスカラムとに分割して読み出すことが必要となるが、本実施形態によれば、データ読出しシーケンスの期間が長期化することを或る程度緩和することができる。
本実施形態では、複数のビット線BLを偶数アドレスカラムと奇数アドレスカラムとに2分割して読出しシーケンスを実行したが、複数のビット線BLを3分割にしても構わない。
第1の実施形態では、数アドレスカラムでの読出しと奇数アドレスカラムでの読出しとの間において、非選択ワード線をリセットせず、選択ワード線のみリセットしていた。しかし、逆に、数アドレスカラムでの読出しと奇数アドレスカラムでの読出しとの間において、選択ワード線をリセットせず、非選択ワード線をリセットしてもよい。この場合、非選択ワード線の数(例えば、63本)は、選択ワード線の数(例えば、1本)よりも多いので、本実施形態の効果は小さくなる。しかし、選択ワード線の再度の充電が不要となるので、消費電力を或る程度低減させることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明に係る第2の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの読出しシーケンスを示すタイミング図である。第2の実施形態では、t3〜t4のリカバリクロックRR1_CLKによる動作時に、ワード線ドライバ21は、非選択ワード線UNSEL_WLだけでなく、選択ワード線SEL_WLの電位もリセットすることなく維持する。即ち、ワード線ドライバ21は、t3〜t4において、総てのワード線WLの電位をリセットすることなく維持する。ワード線ドライバ21は、t3〜t4において、選択ワード線SEL_WLの電位をVselに維持する。第2の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の対応する動作と同様である。また、第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2の実施形態は、選択ワード線SEL_WLの電位もリセットしないため、第1の実施形態よりもさらに消費電力の節約となる。さらに、第2の実施形態では、全ワード線WLの放電時間および充電時間を省略できるので、読出しシーケンスの期間が長期化することをさらに抑制することができる。
図5は、本発明に係る第2の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの読出しシーケンスを示すタイミング図である。第2の実施形態では、t3〜t4のリカバリクロックRR1_CLKによる動作時に、ワード線ドライバ21は、非選択ワード線UNSEL_WLだけでなく、選択ワード線SEL_WLの電位もリセットすることなく維持する。即ち、ワード線ドライバ21は、t3〜t4において、総てのワード線WLの電位をリセットすることなく維持する。ワード線ドライバ21は、t3〜t4において、選択ワード線SEL_WLの電位をVselに維持する。第2の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の対応する動作と同様である。また、第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2の実施形態は、選択ワード線SEL_WLの電位もリセットしないため、第1の実施形態よりもさらに消費電力の節約となる。さらに、第2の実施形態では、全ワード線WLの放電時間および充電時間を省略できるので、読出しシーケンスの期間が長期化することをさらに抑制することができる。
第2の実施形態は、偶数アドレスカラムと奇数アドレスカラムとにおける読出し動作において、選択ワード線SWL_WLの電位レベルVselが等しい場合に有効である。
上記第1および第2の実施形態は、多値メモリの読出しにも適用することができる。多値メモリでは、センスアンプ12は、1回のセンス動作で全ビット線(全カラム)のデータを検出することはできない。従って、プリチャージおよびセンス動作を1回実行した後、メモリは、データが判明したメモリセルに接続されたビット線を接地電位に固定する。データが不明なメモリセルに接続されたビット線は、その後、プリチャージおよびセンス動作のために再度駆動される。メモリは、選択ワード線の電圧を変化させて、データが不明なメモリセルに対して、再度、プリチャージおよびセンス動作を実行する。このように、選択ワード線の電圧を変化させながら、プリチャージおよびセンス動作を繰り返し実行することにより、多値データがメモリセルから読み出される。この場合、通常、当業者であれば、センス動作を実行するごとに、ワード線WLのリセットを行うようにワード線ドライバ21を構成するであろう。
しかし、このプリチャージおよびセンス動作に第1または第2の実施形態を適用することによって、NAND型フラッシュメモリが多値メモリであっても、上記第1または第2の実施形態の効果を得ることができる。即ち、各センス動作後に実行されていた非選択ワード線(あるいは全ワード線)の充放電を省略することによって、消費電力を抑制し、かつ、読出し動作時間を短縮することができる。
上述のように、ゲート長が30nm以下の世代では、メモリは、読出し動作を、偶数アドレスカラム(偶数アドレス)のビット線と奇数アドレスカラム(奇数アドレス)のビット線とに分割して実行する。これは、データが判明したカラムのビット線が基準電位に固定された場合に、そのビット線に隣接する他のビット線の電位が近接効果により影響を受けないようにするためである。従って、本実施形態によるメモリは、まず、偶数アドレスカラム(または奇数アドレスカラム)のメモリセルから多値データを読み出し、次に、奇数アドレスカラム(または偶数アドレスカラム)のメモリセルから多値データを読み出す。つまり、或るワード線に接続された全カラムのメモリセルからデータを読み出すためには、上述の一連の読出し動作を2回実行する必要がある。この場合、通常、当業者であれば、センス動作を実行するごとに、ワード線WLのリセットを行うようにワード線ドライバ21を構成するであろう。
しかし、各読出しシーケンスに第1または第2の実施形態を適用することによって、NAND型フラッシュメモリが多値メモリであり、かつ、そのゲート長が30nm以下の世代であっても、上記第1または第2の実施形態の効果を得ることができる。即ち、奇数アドレスカラムのセンス動作と偶数アドレスカラムのセンス動作との間に実行されていた非選択ワード線(あるいは全ワード線)の充放電を省略することによって、消費電力を抑制し、かつ、読出し動作時間を短縮することができる。なおかつ、奇数アドレスカラムおよび偶数アドレスカラム内の各センス動作後に実行されていた非選択ワード線(あるいは全ワード線)の充放電を省略することによって、消費電力を抑制し、かつ、読出し動作時間を短縮することができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明に係る第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの書込みシーケンスを示すタイミング図である。NAND型フラッシュメモリは、通常、書込みシーケンスにおいて、選択ワード線SEL_WLの電圧をステップアップさせながら書込み動作(プログラム動作)とベリファイリード動作とを繰り返し実行する。ベリファイリード動作は、プログラム動作後に選択メモリセルに所望の電位レベルのデータが書き込まれているか否かの確認(ベリファイ)を行う読出し動作である。
図6は、本発明に係る第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの書込みシーケンスを示すタイミング図である。NAND型フラッシュメモリは、通常、書込みシーケンスにおいて、選択ワード線SEL_WLの電圧をステップアップさせながら書込み動作(プログラム動作)とベリファイリード動作とを繰り返し実行する。ベリファイリード動作は、プログラム動作後に選択メモリセルに所望の電位レベルのデータが書き込まれているか否かの確認(ベリファイ)を行う読出し動作である。
ゲート長が30nm以下の世代では、ベリファイリード動作についても、1回の読出しシーケンスに複数回の読出し動作(センス動作)を含む場合に、近接効果が無視できない。このため、ゲート長が30nm以下の世代では、ビット線BLを偶数アドレスカラムと奇数アドレスカラムとに分割してデータを読み出す必要がある。
図6のt1以前に実行されるプログラム動作は、既知のプログラム動作と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図6に示すt1〜t7のベリファイリード動作は、図4または図5に示すt1〜t7の読出し動作と同じでよい。従って、第3の実施形態における書込みシーケンスにおけるベリファイリード動作においても、上記第1または第2の実施形態の効果を得ることができる。
12…センスアンプ、13…ロウデコーダ、14…データバス、15…I/Oバッファ、16…コントローラ、17…アドレスレジスタ、18…カラムデコーダ、19…内部電圧発生回路、I/O…外部入出力端子、/CE…チップイネーブル信号、ALE…アドレ、ラッチイネーブル信号、CLE…コマンドラッチイネーブル信号、/WE…書き込みイネーブル信号、/RE…読み出しイネーブル信号、R_CLK…リードクロック、S_CLK…センスクロック、RR1_CLK、RR2_CLK…リカバリクロック、STBn…センス信号(ストローブ信号)
Claims (5)
- 30nm以下のゲート間隔で配列された複数のメモリセルからなるメモリセルアレイと、
前記複数のメモリセルに接続された複数のワード線と、
前記複数のメモリセルに接続され、前記複数のワード線に対して交差する複数のビット線と、
前記複数のワード線のうち選択されたワード線に接続された前記メモリセルに、前記ビット線を介して流れるセル電流量を検知して、前記メモリセルに格納されたデータを検出するセンスアンプと、
前記メモリセルへデータを書き込む際に前記複数のワード線に電圧を印加するワード線ドライバとを備え、
前記センスアンプは、互いに隣接する第1のビット線および第2のビット線に接続された各前記メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、
前記ワード線ドライバは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本の前記ワード線の電位を維持することを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記センスアンプは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータを検出するときに、前記第2のビット線の電位を固定し、前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータを検出するときに、前記第1のビット線の電位を固定することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記ワード線ドライバは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、データ読出しの対象ではない非選択ワード線の電位を維持し、データ読出しの対象である選択ワード線の電位をリセットすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記ワード線ドライバは、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、総ての前記ワード線の電位を維持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記センスアンプおよび前記ワード線ドライバは、前記メモリセルへデータの書込み動作と該データが前記メモリセルへ書き込まれたことを確認するベリファイリード動作とを、データの書込み対象である選択ワード線の電位をステップアップするごとに実行し、
前記センスアンプは、前記ベリファイリード動作において、前記第1のビット線および前記第2のビット線に接続された各前記メモリセルのデータをそれぞれ異なる時期に検出し、
前記ワード線ドライバは、前記ベリファイリード動作において、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作と前記第2のビット線に接続された前記メモリセルのデータ検出動作との間の期間において、少なくとも1本の前記ワード線の電位を維持することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
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JP2010064848A JP2011198417A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 半導体記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2010-03-19 JP JP2010064848A patent/JP2011198417A/ja not_active Withdrawn
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