JP2002224956A - レンズ研削加工装置の研削液供給装置 - Google Patents

レンズ研削加工装置の研削液供給装置

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JP2002224956A JP2001024004A JP2001024004A JP2002224956A JP 2002224956 A JP2002224956 A JP 2002224956A JP 2001024004 A JP2001024004 A JP 2001024004A JP 2001024004 A JP2001024004 A JP 2001024004A JP 2002224956 A JP2002224956 A JP 2002224956A
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wheel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研削砥石に直接研削液が当たるようにした場合
でも、研削液の跳ね上がりを防ぐとともに、被研削材で
ある眼鏡レンズと研削砥石の研削面の両方に十分な研削
液を供給することができるレンズ研削加工装置の研削液
供給装置を提供すること。 【解決手段】研削砥石35の研削面35aを覆うように
研削液を供給する第1の研削液供給口63と、 研削砥
石の研削面の法線方向に研削液を供給する第2の研削液
供給口65とを有するレンズ研削加工装置の研削液供給
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未加工の眼鏡レン
ズを玉型形状データに基づき研削砥石により研削加工す
るレンズ研削加工装置に関し、特に眼鏡レンズまたは研
削砥石に研削液を供給するためのレンズ研削加工装置の
研削液供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平9−22582
8号公報に示すとおり、被研削材である未加工の眼鏡レ
ンズの凸面(表面)および凹面(裏面)に研削液を供給
し、眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削加工装置が知
られている。
【0003】また、特開昭60−227223号公報、
特開昭61−8273号公報、特開平3−202274
号公報、特開平5−31669号公報等に示すとおり、
研削砥石と被研削材である光学レンズ等との接触位置
に、研削砥石の研削面の接線方向から研削液を供給する
光学レンズ等の研削加工装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たレンズ研削加工装置では、眼鏡レンズの凸面(表
面)、凹面(裏面)の両面へ研削液を供給するため、眼
鏡レンズと研削砥石の研削面の両方に十分に研削液が到
達しない場合が生じた。
【0005】また、光学レンズ等の研削加工装置では、
研削砥石に直接研削液が当たるようにした場合には、研
削加工に伴う摩擦熱の除去する冷却効果は十分に得られ
るものの、研削液が研削砥石および被研削材である光学
レンズ等の回転に伴い、跳ね上がってしまう。
【0006】特に、眼鏡レンズ等の研削加工において
は、被研削材である眼鏡レンズ等と研削砥石との接線方
向の僅かなずれで研削液が十分に行き渡らずに研削液不
足となってしまう虞があった。すなわち、眼鏡レンズ等
の仕上がり形状(玉型形状)の違いで研削砥石による加
工点が移動することへの対応が困難であり、その移動し
た加工点に研削液を供給することが難しいためである。
【0007】そこで、本願では、上記課題を解決し、研
削砥石に直接研削液が当たるようにした場合でも、研削
液の跳ね上がりを防ぐとともに、被研削材である眼鏡レ
ンズと研削砥石の研削面の両方に十分な研削液を供給す
ることができるレンズ研削加工装置の研削液供給装置を
提供することを第1の目的とする。
【0008】また、特に眼鏡レンズ等の研削加工におい
て、被研削材である眼鏡レンズ等と研削砥石との接線方
向の僅かなずれで研削液が十分に行き渡らずに研削液不
足となってしまう問題を解決し、眼鏡レンズ等の仕上が
り形状(玉型形状)の違いで研削砥石による加工点が移
動した場合であっても、その移動後の加工点に追従して
研削液を供給することができるレンズ研削加工装置の研
削液供給装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、研削砥石の研削面を覆うように
研削液を供給する第1の研削液供給手段と、研削砥石の
研削面の法線方向に研削液を供給する第2の研削液供給
手段とを有するレンズ研削加工装置の研削液供給装置と
したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のレンズ研削加工装置の研削液供給装置におい
て、第1,第2の研削液供給手段は一体に設けられてい
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】[構成]図1において、1は眼鏡フレーム
Fのレンズ枠形状やその型板或いは玉型モデル等から玉
型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読
み取るフレーム形状測定装置(玉型形状データ測定装
置)、2はフレーム形状測定装置から送信等によって入
力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて生地
レンズ等から眼鏡レンズMLを研削加工するレンズ研削
加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置
1には周知のものを用いることができるので、その詳細
な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
【0013】<レンズ研削加工装置2>レンズ研削加工
装置2の上部には、図1〜図3に示したように、装置本
体3の前側に傾斜する上面(傾斜面)3aが設けられて
いると共に、上面3aの前部側(下部側)に開口する加
工室4が形成されている。この加工室4は、斜め上下に
スライド操作可能に装置本体3に取り付けられたカバー
5で開閉される様になっている。
【0014】また、装置本体3の上面3aには、加工室
4の側方に位置させた操作パネル6と、加工室4の上部
開口より後部側に位置させた操作パネル7と、操作パネ
ル7の下部側より後方に位置し且つ操作パネル6,7に
よる操作状態を表示させる液晶表示器8が設けられてい
る。
【0015】更に、装置本体3内には、図5〜図7に示
すように、加工室4を有する研削加工部10が設けられ
ている。この加工室4は、研削加工部10に固定の周壁
11内に形成されている。
【0016】この周壁11は、図5(a),図7に示し
たように左右の側壁11a,11b、後壁11c、前壁
11d及び底壁11eを有する。しかも、側壁11a,
11bには円弧状のガイドスリット11a1,11b1
が形成されている(図5(a)又は図7のいずれか参
照)。また、底壁11eは、図5(a),図6に示した
ように後壁11cから手前側下方に円弧状に延びる円弧
状底壁(傾斜底壁)11e1と、円弧状底壁11e1の
前下端から前壁11dまで延びる下底壁11e2を有す
る。この下底壁11e2には、円弧状底壁11e1に近
接させて下方の廃液タンク(図示せず)まで延びる排水
管11fが設けられている。
【0017】(カバー5)カバー5は、無色透明又は有
色透明(例えば、グレー等の有色透明)の一枚のガラス
や樹脂製のパネルから構成され、装置本体3の前後にス
ライドする。
【0018】(操作パネル6)操作パネル6は、図4
(A)に示すように、眼鏡レンズMLを後述する一対の
レンズ軸23,24によりクランプするための『クラン
プ』スイッチ6aと、眼鏡レンズMLの右眼用・左眼用
の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6
b,『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させ
る『砥石移動』スイッチ6d,6eと、眼鏡レンズML
の仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再
仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッ
チ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッ
チ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6
hとを備えている。
【0019】これは、実際のレンズ加工に必要なスイッ
チ群を加工室4に近い位置に配置することで作業者の動
作の負担を軽減するためである。
【0020】(操作パネル7)操作パネル7は、図4
(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換
える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示され
た加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ
7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むため
の『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用さ
れるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッ
チと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カー
ソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表
示器8の側方に配置している。また、ファンクションキ
ーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
【0021】このファンクションキーF1〜F6は、眼
鏡レンズMLの加工に関する設定時に使用されるほか、
加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対す
る応答・選択用として用いられる。
【0022】各ファンクションキーF1〜F6は、加工
に関する設定時(レイアウト画面)においては、ファン
クションキーF1はレンズ種類入力用、ファンクション
キーF2は加工コース入力用、ファンクションキーF3
はレンズ素材入力用、ファンクションキーF4はフレー
ム種類入力用、ファンクションキーF5は面取り加工種
類入力用、ファンクションキーF6は鏡面加工入力用と
して用いられる。
【0023】ファンクションキーF1で入力されるレン
ズ種類としては、『単焦点』、『眼科処方』、『累
進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボ
クリ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界
では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをい
い、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大
きいものをいう。
【0024】ファンクションキーF2で入力される加工
コースとしては、『オート』、『試し』、『モニタ
ー』、『枠替え』等がある。
【0025】ファンクションキーF3で入力される被加
工レンズの素材としては、『プラスチック』、『ハイイ
ンデックス』、『ガラス』、『ポリカーボネイト』、
『アクリル』等がある。
【0026】ファンクションキーF4で入力される眼鏡
フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、
『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り
(中)』、『溝掘り(太)』等がある。なお、この各
『溝掘り』とは、ヤゲン加工の一種であるヤゲン溝を示
す。
【0027】ファンクションキーF5で入力される面取
り加工種類としては、『なし』、『小』、『中』、
『大』、『特殊』等がある。
【0028】ファンクションキーF6で入力される鏡面
加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等
がある。
【0029】尚、上述したファンクションキーF1〜F
6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものでは
ない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択とし
て、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニ
ュー』等を選択するためのファンクションキーを設ける
など、キー数も限定されるものではない。
【0030】(液晶表示器8)液晶表示器8は、『レイ
アウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工
済』タブTB3、『メニュー』タブTB4によって切り
替えられ、下方にはファンクションキーF1〜F6に対
応したファンクション表示部H1〜H6を有する。尚、
各タブTB1〜TB4の色は独立しており、後述する各
エリアE1〜E4を除いた周囲の背景も各タブTB1〜
TB4の選択切換と同時に各タブTB1〜TB4と同一
の背景色に切り替わる。
【0031】例えば、『レイアウト』タブTB1とその
タブTB1が付された表示画面全体(背景)は青色、
『加工中』タブTB2とそのタブTB2が付された表示
画面全体(背景)は緑色、『加工済』タブTB3とその
タブTB3が付された表示画面全体(背景)は赤色、
『メニュー』タブTB4とそのタブTB4が付された表
示画面全体(背景)は黄色で表示されている。
【0032】このように、作業毎に色分けした各タブT
B1〜TB4と周囲の背景とが同一色で表示されるの
で、作業者は現在どの作業中であるのかを容易に認識又
は確認することができる。
【0033】ファンクション表示部H1〜H6は、必要
に応じたものが適宜表示され、非表示状態の時にはファ
ンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異
なった図柄や数値、或いは、状態等を表示することがで
きる。また、ファンクションキーF1〜F6を操作して
いる際、例えば、ファンクションキーF1を操作してい
る際には、そのファンクションキーF1をクリックする
毎にモード等の表示が切り替わっても良い。例えば、フ
ァンクションキーF1に対応する各モードの一覧を表示
して(ポップアップ表示)選択操作を向上させることも
可能である。また、ポップアップ表示中の一覧は、文
字、図形又はアイコン等で表わされる。
【0034】『レイアウト』タブTB1、『加工中』タ
ブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時に
は、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE
2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画し
た状態で表示される。また、『メニュー』タブTB4を
選択した状態の時には、全体的に一つのメニュー表示エ
リアとして表示される。尚、『レイアウト』タブTB1
を選択している状態の時には、『加工中』タブTB2と
『加工済』タブTB3とを表示せず、レイアウト設定が
終了した時点で表示しても良い。
【0035】尚、上述したような液晶表示器8を用いて
のレイアウト設定は、特願2000−287040号又
は特願2000−290864号と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0036】<研削加工部10>研削加工部10は、図
7,図8の様に装置本体3に固定のトレイ12と、この
トレイ12上に配置されたベース13と、トレイ12に
固定されたベース駆動モータ14と、トレイ12から立
ち上げられた支持部12a(図8参照)に先端が回転可
能に支持されたベース駆動モータ14の出力軸(図示せ
ず)に連動するネジ軸15とを備えている。また、研削
加工部10は、眼鏡レンズMLの回転駆動系16と、眼
鏡レンズMLの研削系17と、眼鏡レンズMLのコバ厚
測定系18を駆動系として備えている。
【0037】(ベース13)ベース13は、トレイ12
の後縁部に沿って左右に延びる後側支持部13aと、後
側支持部13aの左端部から前側延びる側方側支持部1
3bから略V字状に形成されている。この後側支持部1
3aの左右両端部上にはVブロック状の軸支持部13
c,13dが固定され、側方側支持部13bの前端部上
にはVブロック状の軸支持部13eが固定されている。
【0038】また、装置本体3内には、左右に延び、且
つ、前後に平行に並設された一対の平行ガイドバー1
9,20が配設されている。この平行ガイドバー19,
20の左右両端部は装置本体3内の左右の部分に取り付
けられている。しかも、この平行ガイドバー19,20
には、ベース13の側方側支持部13bが軸線方向に沿
って左右に進退動可能に軸支されている。
【0039】また、軸支持部13c,13d上のV溝部
には左右に延びるキャリッジ旋回軸21の両端部が配設
されている。22はキャリッジ旋回軸21に取り付ける
キャリッジである。このキャリッジ22は、左右に間隔
をおいて位置し且つ前後に延びる軸取付用のアーム部2
2a,22bと、左右に延び且つアーム部22a,22
bの後端部間を連設している連設部22cと、連設部2
2cの左右中央部に後方に向けて突設した支持突部22
dから二股形状に形成されている。尚、アーム部22
a,22b及び連設部22cはコ字状になっている。こ
のアーム部22a,22b間に加工室4を形成する周壁
11が配置されている。
【0040】そして、このキャリッジ旋回軸21は、支
持突部22dを貫通し且つ支持突部22dに保持されて
いると共に、軸支持部13c,13dに対して回動自在
になっている。これにより、キャリッジ22前端部側は
キャリッジ旋回軸21を中心に上下回動できるようにな
っている。尚、キャリッジ旋回軸21は、軸支持部13
c,13dに固定して、支持突部22dをキャリッジ旋
回軸21に対して回動可能且つ軸線方向に移動不能に保
持させても良い。
【0041】このキャリッジ22は、左右に延び且つ眼
鏡レンズ(円形の未加工眼鏡レンズ、即ち円形の生地レ
ンズ)MLを同軸上で挟持する一対のレンズ軸(レンズ
回転軸)23,24を備えている。レンズ軸23は、左
右に向けてアーム部22aの先端部を貫通すると共に、
アーム部22aの先端部に軸線回りに回転自在に且つ軸
線方向に移動不能に保持されている。また、レンズ軸2
4は、左右に向けてアーム部22bの先端部を貫通する
と共に、アーム部22bの先端部に軸線回りに回転自在
に且つ軸線方向に移動調整可能に保持されている。この
構造には周知の構造が採用されるので、その詳細な説明
は省略する。
【0042】また、ベース13にはガイド部13fが一
体に形成されていて、ガイド部13fにはネジ軸(送り
ネジ)15が螺着されている。そして、ベース駆動モー
タ14を作動させて、ベース駆動モータ14でネジ軸1
5を回転駆動することにより、ガイド部13fがネジ軸
15の軸線方向に進退動され、ベース13がガイド部1
3fと一体に移動する様になっている。この際、ベース
13が一対の平行ガイドバー19,20に案内されて軸
線方向に沿って変位する。
【0043】[キャリッジ22]上述した周壁11のガ
イドスリット11a1,11b1は、キャリッジ旋回軸
21を中心に円弧状に形成されている。そして、ガイド
スリット11a1、11b1には、キャリッジ22に保
持させたレンズ軸23,24の互いに対向する端部が挿
通されている。これによりレンズ軸23,24の対向端
部は周壁11で囲まれた加工室4内に突出している。
【0044】また、側壁部11aの内壁面には図5
(a)に示したように円弧状で断面ハット状のガイド板
P1が取り付けられ、側壁部11bの内壁面には図7に
示したように円弧状で断面ハット状のガイド板P2が取
り付けられている。このガイド板P1,P2にはガイド
スリット11a1,11b1に対応して円弧状に延びる
ガイドスリット11a1′,11b1′が形成されてい
る。そして、側壁部11aとガイド板P1との間にはガ
イドスリット11a1,11a1′を閉成するカバー板
11a2が前後及び上下に移動可能に配設され、側壁部
11bとガイド板P2との間にはガイドスリット11b
1,11b1′を閉成するカバー板11b2が前後及び
上下に移動可能に配設され、このカバー板11a2,1
1b2はレンズ軸23,24にそれぞれ取り付けられて
いる。
【0045】しかも、ガイド板P1にはガイドスリット
11a1,11a1′の上下に位置してガイドスリット
11a1,11a1′の上下縁に沿う円弧状のガイドレ
ールGa,Gbが設けられ、ガイド板P2にはガイドス
リット11b1,11b1′の上下に位置してガイドス
リット11b1,11b1′の上下縁に沿う円弧状のガ
イドレールGc,Gdが設けられ、そして、カバー板1
1a2はガイドレールGa,Gbに上下を案内されて円
弧状に上下移動できる様になっており、カバー板11b
2はガイドレールGc,Gdに上下を案内されて円弧状
に上下移動できる様になっている。
【0046】そして、キャリッジ22のレンズ軸23が
円弧状のカバー板11a2を摺動自在に貫通して、レン
ズ軸23、側壁部11a1,ガイド板P1及びカバー板
11a2の組み付け性を良くし、キャリッジ22のレン
ズ軸24が円弧状のカバー板11b2を摺動自在に貫通
して、レンズ軸24、側壁部11b1,ガイド板P2及
びカバー板11b2の組み付け性を良くしている。ま
た、カバー板11a2とレンズ軸23との間はシール部
材Saを介してシールされていると共に、カバー板11
a2はレンズ軸23にシール部材Sa,Saを介して保
持されている。更に、カバー板11b2とレンズ軸24
との間はシール部材Sbを介してシールされていると共
に、カバー板11b2はレンズ軸24にシール部材S
b,Sbを介して軸線方向に相対移動可能に保持されて
いる。これにより、レンズ軸23,24がガイドスリッ
ト11a1,11b1に沿って上下に円弧状に回動する
と、カバー板11a2,11b2もレンズ軸23,24
と一体に上下に移動できる。
【0047】なお、側壁部11a1とガイド板P1は円
弧状のカバー板11a2と密着するように接近してお
り、側壁部11b1とガイド板P2は円弧状のカバー板
11b2は密着するように接近している。
【0048】さらに、加工室4の内のガイド板P1,P
2は、後側壁11c及び下底壁11e2の近傍まで延設
して、上下端がフィーラ41の側方及び研削砥石35の
上近傍あたりで切れるようにすることにより、ガイド板
P1,P2の上下端を加工室4内に開放して、研削液が
側壁部11a1,11b1の内面に沿って流れるように
することにより、側壁部11a1とガイド板P1との間
及び側壁部11b1とガイド板P2との間に研削液が溜
まることがないようになっている。
【0049】そして、キャリッジ22がキャリッジ旋回
軸21を中心に上下回動して、レンズ軸23,24がガ
イドスリット11a1,11b1に沿って上下動したと
き、カバー板11a2,11b2もレンズ軸23,24
と一体に上下動して、ガイドスリット11a1,11b
1がカバー板11a2,11b2で常時閉成された状態
となっていて、周壁11内の研削液等が周壁11の外側
に漏れないようになっている。尚、このレンズ軸23,
24の上下動に伴い、眼鏡レンズMLが研削砥石35に
対して接近・離反する。
【0050】尚、眼鏡レンズMLの生地レンズ等のレン
ズ軸23,24への装着時並びに研削加工終了後の離脱
時には、レンズ軸23,24がガイド溝11aの中間位
置に位置するように、キャリッジ22が上下方向の回動
中心に位置させられるようになっている。また、キャリ
ッジ22は、コバ厚測定時及び研削加工時に眼鏡レンズ
MLの研削加工量に応じて上下回動制御されて傾斜させ
られる。
【0051】(レンズ軸23,24の回転駆動系16)
レンズ軸23,24の回転駆動系16は、キャリッジ2
2に図示を省略した固定手段で固定されたレンズ軸駆動
用モータ25と、キャリッジ22に回転自在に保持され
且つレンズ軸駆動用モータ25の出力軸に連動する動力
伝達軸(駆動軸)25aと、動力伝達軸25aの先端に
設けられた駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛合し且つ
一方のレンズ軸23に取り付けられた従動ギヤ26aを
有する。図8では、駆動ギヤ26にウオームギヤを用
い、従動ギヤ26aにウオームホイールを用いている。
尚、駆動ギヤ26、従動ギヤ26aにはベベルギヤ(傘
歯車)を用いることができる。
【0052】更に、回転駆動系16は、一方のレンズ軸
23の外端部(レンズ軸24側とは反対側の端部)に固
定されたプーリ27と、キャリッジ22に設けられた動
力伝達機構28と、他方のレンズ軸24の外端部(レン
ズ軸23側とは反対側の端部)に回転自在に保持された
プーリ29とを備えている。このプーリ29は、レンズ
軸24に対して軸線方向に相対移動可能に設けられてい
ると共に、レンズ軸24が軸線方向に移動調整されたと
きに、軸線方向の位置が変化しないようにキャリッジ2
2に設けた図示しない移動規制部材等で移動規制される
ようになっている。
【0053】動力伝達機構28は、伝達プーリ28a,
28bと、伝達プーリ28a,28bが両端部に固定さ
れた伝達軸(動力伝達軸)28cを有する。この伝達軸
28cは、レンズ軸23,24と平行に配設されている
と共に、図示しない軸受でキャリッジ22に回転自在に
保持されている。また、動力伝達機構28は、プーリ2
7と伝達プーリ28aとの間に掛け渡された駆動側ベル
ト28dと、プーリ29と伝達プーリ28bとの間に掛
け渡された従動側ベルト28eとを備えている。
【0054】レンズ軸駆動用モータ25を作動させて動
力伝達軸25aを回転させると、動力伝達軸25aの回
転が駆動ギヤ26及び従動ギヤ26aを介してレンズ軸
23に伝達されて、レンズ軸23及びプーリ27が一体
に回転駆動される。一方、プーリ27の回転は、駆動側
ベルト28d,伝達プーリ28a,伝達軸28c,伝達
プーリ28b及び従動側ベルト28eを介してプーリ2
9に伝達され、プーリ29及びレンズ軸24が一体に回
転駆動される。この際、レンズ軸24及びレンズ軸23
はと同期して一体的に回転する様になっている。
【0055】(研削系17)研削系17は、トレイ12
に固定された砥石駆動モータ30と、砥石駆動モータ3
0の駆動がベルト31を介して伝達される伝達軸32
と、伝達軸32の回転が伝達される砥石軸部33と、砥
石軸部33に固定された研削砥石35を有する。尚、こ
の研削砥石35は、符号を省略した粗研削砥石、ヤゲン
砥石、仕上砥石等を有する。この粗研削砥石、ヤゲン砥
石、仕上砥石は、軸線方向に並設されている。
【0056】また、研削系17は、装置本体3に固定さ
れた回動アーム駆動モータ36と、この出力軸に固定さ
れたウォームギヤ36aと、周壁11に回転自在に保持
された筒軸状のウオーム37と、ウオーム37に一体的
に固着された中空の回動アーム38と、図5(a)中、
回動アーム38の自由端部に一端部が回転自在に保持さ
れ且つこの自由端部から右方に向けて突出する回転軸3
9と、回転軸39に固定された溝掘砥石40とを備えて
いる。
【0057】研削系17は、周壁11に取り付けられ且
つ図示しない出力軸が筒状のウオーム軸39a内に挿通
された駆動モータ39aと、回動アーム38内に配設さ
れて駆動モータ39aの出力軸の回転を回転軸39に伝
達する動力伝達機構を有する。
【0058】溝堀砥石40は、図5(a),図7に示し
たように眼鏡レンズMLの周縁部に面取加工を施す面取
砥石40a,40bと、面取砥石40aに隣接して回転
軸39に取り付けられた溝掘カッター40cを有する。
また、回動アーム38には、図5(a)中、右方に延び
円弧状カバー38aが取り付けられている。この円弧状
カバー38aは、面取砥石40a,40b及び溝掘カッ
ター40cの下方を覆っている。
【0059】(研削液供給構造)上述した様に、加工室
4を形成する周壁11の底壁11eは円弧状壁11e1
及び下底壁11e2を有する。この円弧状壁11e1
は、キャリッジ旋回軸21を中心として円弧状に形成さ
れている。
【0060】また、上述したように周壁11は、後壁1
1c及び前壁11dを有する。そして、後壁11cの下
端部の左右方向中央には前方に向けて開口する研削液吐
出ノズル60が研削液供給手段として取り付けられ、前
壁11dには後方に向けて突出する研削液吐出ノズル6
1が研削液供給手段として取り付けられている。尚、研
削液吐出ノズル60は、後壁11cの幅方向全体から研
削液を吐出するように幅広に設けることができる。この
場合には、円弧状底壁11e1のいずれの場所に研削屑
等が飛散してきても、この研削屑を研削液により下方に
洗い流して、研削屑が円弧状底壁11e1に付着するの
を防止できる。
【0061】研削液吐出ノズル61には、研削砥石35
の研削面35aの上部及びレンズ軸23,24側の部分
を覆うように研削液62を吐出して供給する第1の研削
液吐出口(第1の研削液供給手段)63と、研削砥石3
5の研削面35aに対して法線方向から研削液64を供
給する第2の研削液吐出口(第2の研削液供給手段)6
5が一体設けられている。この研削液吐出口63,65
は研削液供給通路61aから分岐している。
【0062】尚、研削液62は、研削液吐出口63から
後方に向けて円弧状に吐出されると共に、レンズ軸2
3,24より僅かに下方を通過して下方に流下する。こ
こで、研削砥石35の回転中心Oを通る鉛直線を36と
し、鉛直線36と研削面35aとの交点を通る接線を3
7とすると、研削液62は、略接線37と同方向、即ち
矢印68で示したように研削液吐出口63から後方に且
つ接線67と平行な方向に向けて吐出される。
【0063】更に、研削液吐出口65の左右方向の幅
は、研削砥石35の左右方向幅と略同じか、研削砥石3
5の左右方向の幅より幅広に形成されている。これによ
り、研削砥石35の研削面(周面)35aに充分な研削
液を供給できる。
【0064】また、研削液吐出口63の左右方向の幅は
研削液吐出口65の左右方向の幅より幅広に形成されて
いる。しかも、研削液吐出口63の左右両端部は研削液
吐出口65の左右方向両端部より更に突出している。
【0065】この様に研削液吐出口63の左右方向の幅
を研削液吐出口65の左右方向の幅より幅広に形成する
と共に、研削液62を研削面35aと僅かな間隔をおい
て吐出させることにより、研削液吐出口63から吐出さ
れる研削液62が研削面35aと間隔をおいて研削面3
5aのレンズ研削部(レンズ加工点)69側をカーテン
状に覆うことができる。
【0066】ところで、この様な構成においては、研削
液64を研削液吐出口65から研削面35aに法線方向
から給水(供給)することにより、レンズ加工点(レン
ズ研削部69)に対して研削液64を十分に給水可能と
なる。この方法の問題は、研削面35aに給水された研
削液が研削砥石35の回転によって上方や後方に飛ばさ
れ、これにより研削液が研削室4の上方や後方に飛散し
てリークし(漏れ)たり、後壁11cやレンズ軸23,
24等を汚したりすることである。
【0067】しかし、研削液62は、研削液吐出口63
から略接線方向で且つ後方に向けて吐出され、研削砥石
35の研削面35aの上部及びレンズ加工点(レンズ研
削部69)をカーテン状にカバーする。この際、カーテ
ン状の研削液62の幅は、研削液吐出口65から吐出さ
れる研削液64の幅より広く形成されているので、研削
液吐出口65から吐出される研削液64が研削砥石35
の回転により後方に向けて飛散するのが防止される。こ
れにより研削液が研削室4の上方や後方に飛散してリー
クし(漏れ)たり、後壁11cやレンズ軸23,24等
を汚したりすることが防止される。
【0068】尚、接線方向給水、即ち研削液吐出口63
から略接線方向で且つ後方に向けて吐出される研削液6
2は、研削砥石35の研削面35aに直接接触しない程
度離すことで、研削液62の接線方向給水による水跳ね
防止と、研削液64の法線方向給水による水跳ね防止効
果をより大きくできる。
【0069】また、研削液62,64をそれぞれ研削砥
石35の接線方向に及び研削砥石35の法線方向の二方
向に供給するので、研削砥石35の研削面35a及び眼
鏡レンズMLに研削液をまんべんなく供給することがで
きる。さらに、一つの研削液供給ノズル(研削液供給装
置)61に研削砥石35の接線方向及び法線方向の2つ
の方向に研削液を供給する吐出口63,65を設けたの
で、研削液供給ノズル(研削液供給装置)61及び研削
装置全体を小型化、コンパクト化することができる。 <圧力調整機構45>キャリッジ22のキャリッジ旋回
軸21の近傍には、眼鏡レンズMLの研削砥石35への
圧接量を調整する圧力調整機構45が設けられている。
【0070】圧力調整機構45は、図10に示すよう
に、ネジ46によってキャリッジ22に固定されるブラ
ケット47と、ブラケット47に固定された移動子変位
用モータ48と、移動子変位用モータ48の図示しない
出力軸に連動するネジ軸48aと、ネジ軸48aに螺着
された移動子50を有する(図9参照)。しかも、ネジ
軸48aの先端部はブラケット47に回転自在に保持さ
れ、移動子50はネジ軸48aと平行なガイドレール4
9で軸線方向に案内される様になっている。
【0071】更に、圧力調整機構45は、ベース13に
回転可能に保持された3つのプーリ51,52,53
と、移動子50とスプリング54とに両端が保持された
引っ張り紐55を有する。この引っ張り紐55は、スプ
リング54の引っ張り力によってガイドレール49と略
直交する方向から移動子50を引っ張るようにプーリ5
1,52,53に方向転換されている。尚、スプリング
54の他端はベース13に固定されている。
【0072】圧力調整機構45は、移動子50のガイド
レール49上の位置によってキャリッジ旋回軸21から
の距離が可変し、その位置に応じてスプリング54の引
っ張り力によるキャリッジ22の先端側における付勢
力、即ち、レンズ軸23,24に挟持された眼鏡レンズ
MLの研削砥石35への付勢圧力が変化することを利用
したものである。尚、ネジ軸48aとガイドレール49
とはレンズ軸23とキャリッジ旋回軸21とに略直交す
る。
【0073】従って、眼鏡レンズMLの研削砥石35へ
の接触状態を、その加圧方向からのずれ、眼鏡レンズM
Lの形状の変化による接触面積の違い、レンズ度数よる
コバ幅違い等の加工条件の変化に応じて移動子50のガ
イドレール49上の位置を変位させることで、スプリン
グ54の引っ張り力が略同一であるにもかかわらず、単
位面積当たりの接触力を調整することができる。
【0074】尚、上述したように、キャリッジ22が眼
鏡レンズMLの研削加工量に応じて中間位置から傾斜し
ていることから、その傾斜側に圧力調整機構45が位置
することは勿論である。また、キャリッジ22が傾斜し
ている状態にあることから、移動子50を単なる重りと
し、プーリ51,52,53、スプリング54、引っ張
り紐55を廃止しても、キャリッジ22の先端側での付
勢力に相当する作用力を変化させることが可能であるこ
とから、移動子50のガイドレール49上の位置に応じ
て眼鏡レンズMLの研削砥石35への当接圧力を調整す
ることも可能である。 <軸間距離調整手段43>ところで、図9に示すよう
に、レンズ軸23,24と砥石軸部33との間は軸間距
離調整手段(軸間距離調整機構)43によって調整され
る様になっている。
【0075】軸間距離調整手段43は、図9に示したよ
うに軸線が砥石軸部33同一軸線上に位置する回転軸3
4を有する。この回転軸34は図8の支持突部13eの
V溝上に回転自在に支持される。
【0076】また、軸間距離調整手段43は、回転軸3
4に保持させたベース盤56と、ベース盤56に取り付
けられ且つ上面から斜め上方に延びる一対の平行なガイ
ドレール57,57と、ガイドレール57と平行且つ回
動可能にベース盤56に設けられたスクリュー軸(送り
ネジ)58と、ベース盤56の下面に設けられてスクリ
ュー軸58を回転させるパルスモータ59と、スクリュ
ー軸58が螺着され且つガイドレール57,57に上下
動自在に保持された受台60(図7では他の部分の図示
の便宜上図示省略)を有する。
【0077】更に、軸間距離調整手段43は、受台60
の上方に配設され且つガイドレール57,57に上下動
自在に保持されたレンズ軸ホルダー61と、ガイドレー
ル57,57の上端を保持し且つスクリュー軸58の上
端部を回転自在に保持する補強部材62を備えている。
このレンズ軸ホルダー61は、キャリッジ22の自重と
圧力調整機構45のスプリング54のバネ力により、常
時下方に回動付勢されて受台60に押し付けられるよう
になっている。また、この受台60にはレンズ軸ホルダ
ー61が当接したのを検出するセンサSが取り付けられ
ている。
【0078】そして、パルスモータ59を正転又は逆転
させてスクリュー軸58を正転又は逆転させることによ
り、受台60がスクリュー軸58によりガイドレール5
7,57に沿って上昇又は降下させられると、レンズ軸
ホルダー61は受台60と一体に上昇又は降下させられ
る。これによりキャリッジ22がキャリッジ旋回軸21
を中心にして回動する。
【0079】(コバ厚測定系18)コバ厚測定系18
は、互いに対向し且つ互いに離間するフィーラ41a,
41bを有する測定子41と、周壁11の外側に位置し
て装置本体3に取り付けられた移動量検出センサとして
の測定部(移動量検出手段)42と、レンズ軸23,2
4と平行に設けられ且つ左右方向(軸線方向)に進退移
動可能に測定部42に保持された測定軸42aを有す
る。この測定軸42aは軸線回りに回動可能に設けられ
ている。また、測定軸42aには測定子41が一体に設
けられている。
【0080】この測定軸42aは後述するロータリソレ
ノイドRSで90°回動可能に設けられている。このロ
ータリソレノイドRSは、測定軸42aを回動制御する
ことにより、測定子41を図7の起立した非測定位置と
図5(a)の如く水平な測定位置の2箇所のいずれか一
方に位置させる様になっている。
【0081】この様な構造により測定部42は、測定子
41が図5(a)の如く水平になっているときに、測定
子41の左右方向への移動量を測定(検出)する様にな
っている。また、測定部42からの測定信号(移動量検
出信号)と、キャリッジ22の左右方向への位置から、
一方のフィーラ41aが眼鏡レンズMLの表面又は裏面
に当接した位置と、他方のフィーラ41bが眼鏡レンズ
MLの裏面又は表面に当接した位置とに基づいて眼鏡レ
ンズMLのコバ厚が演算により求められる。
【0082】具体的には、一対のレンズ軸23,24を
レンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて角度θi毎に
回転制御し、且つレンズ形状情報(θi,ρi)に基づ
いて軸間距離調整手段43を作動制御することにより、
フィーラ41a,41bを一方ずつ眼鏡レンズMLの前
面又は後面に当接させて、フィーラ41a又は41bを
眼鏡レンズMLの動径ρiの位置に角度θi毎に移動さ
せて、フィーラ41a,41bの眼鏡レンズMLへの接
触位置の座標をレンズ形状情報(θi,ρi)に対応し
て求めて、この求めた座標からレンズ形状情報(θi,
ρi)に対応して一対のフィーラ41a,41b間の間
隔を求め、この求めた間隔をレンズ形状情報(θi,ρ
i)におけるコバ厚Wiとする。
【0083】尚、測定軸(支持軸)42aの左右方向へ
の移動量は測定部42の内部に内蔵された読取センサー
(図示せず)により、読み取られる。この読取センサー
としては、リニアスケールや、マグネスケール、或いは
スライド抵抗器、ポテンショメータ等を用いることがで
きる。
【0084】また、フィーラ41a,41bに眼鏡レン
ズMLを接触させ、フィーラ41に連結された移動量読
み取りセンサー(測定部42に内蔵)にて移動量検出を
させるためには、駆動モータ14の制御によりベース1
3をガイドバー19,20に沿って左右方向に進退動さ
せ、ベース13に設けられたたコバ厚測定部18に対し
て眼鏡レンズMLをベース13及びキャリッジ22と一
体に左右方向に移動させ、フィーラ41a又はフィーラ
41bが眼鏡レンズMLの前側屈折面又は後側屈折面に
当接するようにする。しかも、角度θi毎に眼鏡レンズ
MLが回転制御されている間、フィーラ41a又はフィ
ーラ41bが眼鏡レンズMLに対して接触を維持するよ
うにさせて測定を開始する。
【0085】(制御回路)上述の操作パネル6,7(即
ち、操作パネル6,7の各スイッチ)は、図11に示し
たように、CPUを有する演算制御回路80に接続され
ている。また、この演算制御回路80には、記憶手段と
してのROM81、記憶手段としてのデータメモリ8
2、RAM83が接続されていると共に、補正値メモリ
84が接続されている。
【0086】更に、演算制御回路80には、表示用ドラ
イバ85を介して液晶表示器8が接続されていると共
に、パルスモータドライブ86が接続されている。この
パルスモータドライブ86は、演算制御回路80により
作動制御されて、研削加工部10の各種駆動モータ、即
ち、ベース駆動モータ14,レンズ軸駆動用モータ2
5,回動アーム駆動モータ36,移動子変位用モータ4
8及びパルスモータ59等を作動制御(駆動制御)する
ようになっている。尚、ベース駆動モータ14,レンズ
軸駆動用モータ25,回動アーム駆動モータ36,移動
子変位用モータ48等にはパルスモータが用いられる。
【0087】また、演算制御回路80には、モータドラ
イブ86aを介して砥石駆動モータ30,砥石駆動モー
タ39aが接続され、ロータリソレノイドRSが接続さ
れていると共に、研削液供給ポンプ(研削液供給手段)
Pが接続されている。この研削液供給ポンプPは、作動
時時に図示しない廃液タンクから濾過された研削液を研
削液供給ノズル60,61に供給するようになってい
る。
【0088】更に、演算制御回路80には、通信ポート
88を介して図1のフレーム形状測定装置1が接続さ
れ、フレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)1から
のフレーム形状データ,レンズ形状データ等の玉型形状
データが入力されるようになっている。
【0089】しかも、演算制御回路80には、測定部
(移動量検出センサー)42からの移動量検出信号が入
力される。この演算制御回路80は、ベース駆動モータ
14の駆動パルスやフレーム形状測定装置1からの玉型
形状データ(θi,ρi)に基づいて作動制御されるレ
ンズ軸駆動用モータ25,パルスモータ59等の駆動パ
ルスと、測定部42からの検出信号(フィラー移動量検
出信号)等から、玉型形状データ(θi,ρi)におけ
る眼鏡レンズMLの前側屈折面(図7中、眼鏡レンズの
左側の面)の座標位置と後側屈折面(図7中、眼鏡レン
ズの右側の面)の座標位置をそれぞれ求めて、この求め
た玉型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズM
Lの前側屈折面の座標位置と後側屈折面の座標位置から
コバ厚Wiを演算により求めるようになっている。
【0090】そして、演算制御回路80は、加工制御開
始後に、フレーム形状測定装置1からのデータ読み込み
や、データメモリ82の記憶領域m1〜m8に記憶され
たデータの読み込みがある場合には、図12に示すよう
に、時分割による加工制御とデータの読み込みやレイア
ウト設定の制御を行う様になっている。
【0091】即ち、時間t1,t2間の期間をT1、時
間t2,t3間の期間をT2、時間t3,t4間の期間
をT3、・・・、時間tn−1,tn間の期間をTnと
すると、期間T1,T3…Tnの間で囲う制御が行わ
れ、データの読み込みやレイアウト設定の制御を期間T
2,T4…Tn−1の間に行う。従って、被加工レンズ
の研削加工中に、次の複数の玉型形状データの読み込み
記憶や、データの読み出しとレイアウト設定(調整)等
を行うことができ、データ処理の作業効率を格段に向上
させることができるようになっている。
【0092】また、上述のROM81にはレンズ研削加
工装置2の動作制御のための種々のプログラムが記憶さ
れ、データメモリ82には複数のデータ記憶領域が設け
られている。また、RAM83には、現在加工中の加工
データを記憶する加工データ記憶領域83a、新たなデ
ータを記憶する新データ記憶領域83b、フレームデー
タや加工済みデータ等を記憶するデータ記憶領域83c
が設けられている。
【0093】尚、データメモリ82には、読み書き可能
なFEEPROM(フラッシュEEPROM)を用いる
こともできるし、メインの電源がオフされても内容が消
えないようにしたバックアップ電源使用のRAMを用い
ることもできる。 [作用]次に、この様な構成の演算制御回路80を有する
レンズ研削加工装置の作用を説明する。<レンズ形状デ
ータの読み込み>スタート待機状態からメイン電源がオ
ンされると、演算制御回路80はフレーム形状測定装置
1からデータ読み込みがあるか否かを判断する。
【0094】即ち、演算制御回路80は、操作パネル6
の『データ要求』スイッチ7cが押されたか否かが判断
される。そして、『データ要求』スイッチ7cが押され
てデータ要求があれば、フレーム形状測定装置1からレ
ンズ形状情報(θi,ρi)のデータをRAM83のデ
ータ読み込み領域83bに読み込む。この読み込まれた
データは、データメモリ82の記憶領域m1〜m8のい
ずれかに記憶(記録)されると共に、レイアウト画面が
液晶表示器8に表示される。 <眼鏡レンズの周縁加工>また、測定子41は、レンズ
軸23,24間に保持された眼鏡レンズMLの測定開始
前は図7の如く起立した状態にある。この位置では、レ
ンズ軸23,24間に保持された眼鏡レンズMLが測定
子41のフィーラ41a,41bの間の空間に対応して
いる。この状態で、『右』スイッチ6c又は『左』スイ
ッチ6bが押すことにより、眼鏡レンズMLのコバ厚測
定,ヤゲン設定,研削加工等の加工動作を開始させる。 (コバ厚Wiの算出)これにより、演算制御回路80
は、ロータリソレノイドRSを作動制御して、測定子4
1を図5(a)の如く水平に倒し、コバ厚の算出動作を
開始する。
【0095】すなわち、演算制御回路80は、まずパル
スモータドライバ86を作動制御してパルスモータ59
を正転させ、パルスモータ59によりスクリュー軸58
を正転させ、受台60をスクリュー軸58によりガイド
レール57,57に沿って上昇させて、レンズ軸ホルダ
ー61を受台60と一体に上昇させる。これによりキャ
リッジ22がキャリッジ旋回軸21を中心にして上方に
回動して、レンズ軸23,24間の眼鏡レンズMLが測
定子41のフィーラ41a,41b間に移動する。
【0096】この後、演算制御回路80は、パルスモー
タドライバ86を介してベース駆動モータ14を作動制
御して、測定子41の一方のフィーラ41aを眼鏡レン
ズMLの表面(前側屈折面)に当接させる。そして、演
算制御回路80は、レンズ軸駆動用モータ25をパルス
モータドライバ86で作動制御して、レンズ軸23,2
4及び眼鏡レンズMLを所定角度θi(i=0,1,
2,・・・n)毎に回転させる。しかも、演算制御回路8
0は、パルスモータ59をパルスモータドライバ86に
より作動制御して、角度θi(i=0,1,2,・・・
n)に対応する動径ρiの位置に、測定子41のフィー
ラ41aの一方を移動させる。この様にして、演算制御
回路80は、玉型形状データすなわちレンズ形状データ
(θi,ρi)に基づいて、フィーラ41aの眼鏡レン
ズMLへの当接位置を順次変えさせる。
【0097】この際、測定子41は左右に移動させら
れ、この移動量が測定部42で検出されて出力され、こ
の測定部42からの検出信号が演算制御回路80に入力
される。そして、演算制御回路80は、ベース駆動モー
タ14,レンズ軸駆動用モータ25及びパルスモータ5
9の駆動パルスと、測定部42からの検出信号(フィラ
ー移動量検出信号)等から、レンズ形状データ(θi,
ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面(図7中、
眼鏡レンズの左側の面)の座標位置を求めて、データメ
モリ82の記憶領域m1〜m8のいずれかに記憶(記
録)させる。
【0098】また、同様にして演算制御回路80は、測
定子41の他方のフィーラ41bを眼鏡レンズMLの裏
面(後側屈折面)に当接させて、眼鏡レンズMLの後側
屈折面(図7中、眼鏡レンズの右側の面)の座標位置を
レンズ形状データ(θi,ρi)に対応させて求めて、
この求めた眼鏡レンズMLの後側屈折面の座標位置をデ
ータメモリ82の記憶領域m1〜m8のいずれかに記憶
(記録)させる。
【0099】この後、演算制御回路80は、この求めた
レンズ形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズM
Lの前側屈折面の座標位置と後側屈折面の座標位置から
コバ厚Wiを演算により求める。
【0100】この後、演算制御回路80は、ロータリソ
レノイドRSを作動制御して測定子41を起立させる。 (ヤゲンの設定)演算制御回路80は、この様にしてコ
バ厚Wiが求められると、眼鏡レンズMLのレンズ形状
データ(θi,ρi)におけるヤゲン位置を予め設定さ
れた比率で求めて、データメモリ82の記憶領域m1〜
m8のいずれかに記憶(記録)させる。このヤゲンの求
め方は周知の方法を用いることができるので、その詳細
な説明は省略する。 (加工データの算出)この後、演算制御回路80は、眼
鏡レンズの処方箋に基づく瞳孔間距離PDやフレーム幾
何学中心間距離FPD等のデータ、上寄せ量等から、レ
ンズ形状データ(θi,ρi)に対応する眼鏡レンズM
Lの加工データ(θi′,ρi′)を求めて、加工デー
タ記憶領域83aに記憶させる。 (研削加工)この後、演算制御回路80は、モータドラ
イブ56aにより砥石駆動モータ30を作動制御して、
研削砥石35を図6中、時計回り方向に回転駆動制御す
る。この研削砥石35は、上述したように粗研削砥石
(平砥石),ヤゲン砥石,仕上砥石等を有する。
【0101】一方、演算制御回路80は、加工データ記
憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρ
i′)に基づいて、パルスモータドライバ86を介して
レンズ軸駆動モータ25を駆動制御し、レンズ回転軸2
3,24及び眼鏡レンズMLを図6中半時計回り方向に
回転制御する。
【0102】この際、演算制御回路80は、加工データ
記憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρ
i′)に基づいて、まずi=0の位置でパルスモータド
ライバ86を作動制御することによりパルスモータ59
を駆動制御して、スクリュー軸58を逆転させ、受台6
0を所定量ずつ降下させる。この受台60の降下に伴
い、レンズ軸ホルダー61がキャリッジ22の自重及び
加工圧調整機構45のスプリング54のバネ力で受台6
0と一体に降下する。
【0103】この降下に伴って未加工で円形の眼鏡レン
ズMLが研削砥石35の研削面35aにキャリッジ22
の自重及び加工圧調整機構45のスプリング54のバネ
力で当接した後は、受台60のみが降下させられる。こ
の降下により受台60がレンズ軸ホルダー61から下方
に離反すると、この離反したことがセンサSにより検出
され、このセンサSからの検出信号が演算制御回路80
に入力される。この演算制御回路80は、センサSから
の検出信号を受けた後、更にパルスモータ59を駆動制
御して、受台60を所定量だけ微小に降下させる。
【0104】これにより、加工データ(θi′,ρ
i′)のi=0において、研削砥石35が眼鏡レンズM
Lを所定量研削する。この研削に伴いレンズ軸ホルダー
61が降下して受台60に当接すると、センサSがこれ
を検出して検出信号を出力し、この検出信号が演算制御
回路80に入力される。
【0105】この演算制御回路80は、この検出信号を
受けると、加工データ(θi′,ρi′)のi=1にお
いて、i=0におけるようにして、眼鏡レンズMLを研
削砥石35により研削加工させる。そして、演算制御回
路80は、この様な制御をi=n(360°)行って、
加工データ(θi′,ρi′)の角度θi′毎に動径ρ
i′となるように眼鏡レンズMLの周縁を研削砥石35
の符号を省略した粗研削砥石により研削加工する。
【0106】この様な研削に際して、演算制御回路80
は、研削液供給用のポンプPを作動させて、研削液吐出
ノズル61の第1の研削液吐出口(第1の研削液供給手
段)63から研削液62を吐出させると共に、研削液吐
出ノズル61の第2の研削液吐出口(第2の研削液供給
手段)65から研削液64を吐出させる。
【0107】この際、研削液64は、研削砥石35の研
削面35aに対して法線方向から供給される。そして、
この研削液65は、研削砥石35の回転に伴いレンズ研
削部69側に充分に流れて、レンズ研削部69を充分に
冷却した後、レンズ研削部69で研削される眼鏡レンズ
MLの研削屑70と共に後ろ斜め下方に飛ばされる。し
かも、研削液64は、研削砥石35の幅方向全体に充分
に供給されるので、眼鏡レンズMLの研削砥石35への
接触位置が左右方向でずれていても、レンズ研削部69
に供給される研削液が不足するようなことは生じない。
【0108】また、研削液吐出ノズル61の第1の研削
液吐出口(第1の研削液供給手段)63から吐出される
研削液62は、研削砥石35の接線と平行な方向で且つ
加工室4の後方に向けられて、眼鏡レンズML側のレン
ズ研削部69を研削砥石35とレンズ軸23,24との
間でカーテン状に覆う。しかも、この際、研削液62
は、研削砥石35の上部及び後部を幅方向全体で覆っ
て、第2の研削液吐出口(第2の研削液供給手段)65
から研削砥石35に向けて吐出され、且つ研削砥石35
の回転方向に向けて移動させられる研削液64の一部
が、研削砥石35の回転により後方に飛散させられて
も、加工室4の上方及び円弧状底壁11e1側にリーク
(飛散)するのを未然に防止する。これによりカバー5
や円弧状底壁11e1が汚れたりするのが防止される。
また、ガイドスリット11a1,11b1はカバー板1
1a2,11b2で覆われているので、眼鏡レンズML
を研削砥石35により研削する際に、研削屑が研削液と
共に側壁11a,11b側に飛散しても、研削屑や研削
液がガイドスリット11a1,11b1から外方にリー
クするのが防止される。
【0109】なお、研削面35aに対する法線方向から
の研削液の供給は、研削砥石35の接線方向に吐出され
る研削液を超えて飛び出さない限り、研削面35aに直
接吐出されるのであれば、方向は限定されない。
【0110】この様な研削液62,64及び研削屑70
等は、大半が下底壁11e2上に流下して、排水管11
fから図示しない廃液タンク内に流下して捕集される。
【0111】一方、演算制御回路80は、研削液供給用
のポンプPを作動させて、研削液71を研削液吐出ノズ
ル60から円弧状底壁11e1の中央上に左右に広がる
ように扇状に吐出させ、円弧状底壁11e1の左右方向
中央上端部から下方に向けて左右に広がるように流下さ
せる。これにより、研削屑70及び研削液62は、一部
が円弧状底壁11e1の下部側に飛散しても、流下する
研削液71により下方に洗い落とされて、排水管11f
から図示しない廃液タンク内に流下して捕集される。
【0112】演算制御回路80は、略同様にして、研削
砥石35の符号を省略したヤゲン砥石で、加工データ
(θi′,ρi′)の形状に粗研削された眼鏡レンズM
Lの周縁部に、ヤゲン加工をする。この際も、研削液は
上述した粗研削砥石による研削と同様に吐出される。ま
た、研削砥石35は左右に並設した粗研削砥石とヤゲン
砥石を有していて、粗研削時とヤゲン加工時では眼鏡レ
ンズMLの研削砥石35への接触位置を左右に移動させ
る。しかし、この様な場合でも研削液64は、研削砥石
35の幅方向全体に充分に供給されるので、眼鏡レンズ
MLの周縁部を研削砥石35の粗研削砥石で粗研削加工
する場合も、研削砥石35の粗研削砥石に隣接するヤゲ
ン砥石で粗研削された眼鏡レンズMLの周縁部にヤゲン
加工する場合にも、レンズ研削部69に供給される研削
液が不足するようなことは生じない。
【0113】
【発明の効果】以上により、請求項1,2の発明によれ
ば、研削砥石に直接研削液が当たるようにした場合で
も、研削液の跳ね上がりを防ぐとともに、被研削材であ
る眼鏡レンズと研削砥石の研削面の両方に十分な研削液
を供給することができる。 また、特に眼鏡レンズ等の
研削加工において、被研削材である眼鏡レンズ等と研削
砥石との接線方向の僅かなずれで研削液が十分に行き渡
らずに研削液不足となってしまう問題を解決し、眼鏡レ
ンズ等の仕上がり形状(玉型形状)の違いで研削砥石に
よる加工点が移動した場合であっても、その移動後の加
工点に追従して研削液を供給することができる。
【0114】また、第1,第2の研削液供給手段を一体
化したことにより、装置全体の小型化、コンパクト化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレイアウト表示装置
を備えるレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置と
の関係を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)はカバー閉成状態の斜視図、(B)はカ
バー開放状態の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)はカバー閉成状態の平面図、(B)はカ
バー開放状態の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)は第1の操作パネルの拡大説明図、
(B)は液晶表示器の正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(a)は加工室内の加工主要部の斜視図、
(b)は(a)のカバー板部の断面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う概略断面図である。
【図7】図5の構成を含む駆動系の斜視図である。
【図8】図7のレンズ軸を保持するキャリッジ及びその
ベース等を後方からみた斜視図である。
【図9】図7の加工圧調整機構及び軸間距離調整機構を
示す側面図である。
【図10】図9の加工圧調整機構の説明図である。
【図11】図1〜図9のレンズ研削加工装置の制御回路
図である。
【図12】図11の制御回路の制御を説明するためのタ
イムチャートである。
【符号の説明】
2…レンズ研削加工装置 35・・・研削砥石 35a・・・研削面 61・・・研削液供給ノズル(研削液供給手段) 63・・・第1の研削液供給口(第1の研削液供給手段) 65・・・第2の研削液供給口(第2の研削液供給手段)
フロントページの続き (72)発明者 波田野 義行 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内 Fターム(参考) 3C047 GG03 GG08 3C049 AA03 AC04 CA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研削砥石の研削面を覆うように研削液を供
    給する第1の研削液供給手段と、 研削砥石の研削面の法線方向に研削液を供給する第2の
    研削液供給手段とを有することを特徴とするレンズ研削
    加工装置の研削液供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のレンズ研削加工装置の研
    削液供給装置において、第1,第2の研削液供給手段は
    一体に設けられていることを特徴とするレンズ研削加工
    装置の研削液供給装置。
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