JP2002346892A - 眼鏡レンズ周縁部加工装置 - Google Patents

眼鏡レンズ周縁部加工装置

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JP2002346892A
JP2002346892A JP2001160400A JP2001160400A JP2002346892A JP 2002346892 A JP2002346892 A JP 2002346892A JP 2001160400 A JP2001160400 A JP 2001160400A JP 2001160400 A JP2001160400 A JP 2001160400A JP 2002346892 A JP2002346892 A JP 2002346892A
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JP
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lens
grinding
drive motor
shaft
spectacle lens
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JP2001160400A
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Takeshi Nakamura
武 中村
Takumi Uchiyama
卓巳 内山
Yoshiyuki Hatano
義行 波田野
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな回転トルクの駆動モータでも大きな負
荷変動が作用せず、面取砥石や溝掘砥石が破損したり傷
ついたりするのを未然に防止できる眼鏡レンズ周縁部加
工装置を提供すること。 【解決手段】 未加工の眼鏡レンズMLを保持するレン
ズ軸23,24と、レンズ軸23,24を回転駆動する
レンズ軸駆動用モータ25と、眼鏡レンズMLを面取加
工する面取砥石40a,40b又は溝掘加工する溝掘砥
石40cと、面取砥石40a,40b又は溝掘砥石40
cを回転駆動させる砥石駆動モータ39aを備えると共
に、 砥石駆動モータ39aの電流を検知するための電
流検出回路86b1電流検知手段と、 電流検出回路8
0b1該電流検知手段により検知された電流値に基づい
て、前記レンズ軸駆動用モータ25の回転を駆動制御す
ることにより前記眼鏡レンズMLの回転を制御する演算
制御回路80制御手段を有する眼鏡レンズの眼鏡レンズ
周縁部加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズの面取
又は溝掘加工をするための眼鏡レンズ周縁部加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の玉摺機には、被加工レンズ(円形
の未加工眼鏡レンズ)をレンズ枠形状に加工する通常加
工用の研削砥石と、このレンズ枠形状に研削加工された
被加工レンズの周面に溝を形成する溝掘砥石と、レンズ
枠形状に研削加工された被加工レンズの周縁部に面取加
工をする面取砥石を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な面取り、溝掘
り機能を設けた玉摺機においては、面取砥石や溝掘砥石
の直径が通常加工用の研削砥石の直径より小さく出来て
いる。これは、眼鏡レンズの形状特性から、砥石回転軸
方向の変化に対応する時の加工干渉を避けるためであ
る。
【0004】ところが、この様に小さな直径の面取砥石
や溝掘砥石は、通常加工用の研削砥石よりも慣性質量が
遙かに小さくなっている。従って、この様な面取砥石や
溝掘砥石の駆動モータには、回転トルクが通常加工用の
研削砥石の回転トルクよりも小さなものを使用してい
る。
【0005】しかし、面取砥石で被加工レンズの周縁部
に面取加工をしたり、溝掘砥石で被加工レンズの周面に
溝掘加工をしているときに、面取砥石や溝掘砥石に加わ
る押圧力等の負荷が変動した場合、面取砥石や溝掘砥石
の慣性質量の小ささ及び駆動モータの回転トルクの小さ
さから、駆動モータはその負荷の変動の影響を受けて回
転変動しやすい。そして、負荷によっては、駆動モータ
の回転が大きく低下したり、駆動モータが停止して研削
砥石や面取砥石の回転が止まってしまったりする。この
場合には、駆動モータに流れる電流が限界値を超えて大
きくなり、この様な現象が繰り返し生じた場合には駆動
モータの寿命が短くなる虞があった。
【0006】これを防ぐためには、負荷変動に耐え得る
だけの大きな回転トルクの駆動モータ(駆動部)が必要
であり、この駆動モータを駆動する為の電源も大容量と
なる問題があった。
【0007】また、面取砥石や溝掘砥石は直径が非常に
小さく薄ものであるため、上述したような負荷変動が大
きい場合、面取砥石や溝掘砥石が破損したり傷ついたり
する虞があった。
【0008】そこで、この発明は、小さな回転トルクの
駆動モータでも大きな負荷変動が作用せず、面取砥石や
溝掘砥石が破損したり傷ついたりするのを未然に防止で
きる眼鏡レンズ周縁部加工装置を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明の眼鏡レンズ周縁部加工装置は、未
加工の眼鏡レンズを保持するレンズ軸と、前記レンズ軸
を回転駆動するレンズ軸駆動用モータと、前記眼鏡レン
ズを面取加工する面取砥石又は溝掘加工する溝掘砥石
と、前記面取砥石又は溝掘砥石を回転駆動させる砥石駆
動モータを備えた眼鏡レンズの眼鏡レンズ周縁部加工装
置において 前記砥石駆動モータの電流を検知するため
の電流検知手段と、 該電流検知手段により検知された
電流値に基づいて、前記レンズ軸駆動用モータの回転を
駆動制御することにより前記眼鏡レンズの回転を制御す
る制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】[構成]図1において、1は眼鏡フレーム
Fのレンズ枠形状やその型板或いは玉型モデル等から玉
型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読
み取るフレーム形状測定装置(玉型形状データ測定装
置)、2はフレーム形状測定装置から送信等によって入
力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて生地
レンズ等から眼鏡レンズMLを研削加工するレンズ研削
加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置
1には周知のものを用いることができるので、その詳細
な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
【0012】<レンズ研削加工装置2>レンズ研削加工
装置2の上部には、図1〜図3に示したように、装置本
体3の前側に傾斜する上面(傾斜面)3aが設けられて
いると共に、上面3aの前部側(下部側)に開口する加
工室4が形成されている。この加工室4は、斜め上下に
スライド操作可能に装置本体3に取り付けられたカバー
5で開閉される様になっている。
【0013】また、装置本体3の上面3aには、加工室
4の側方に位置させた操作パネル6と、加工室4の上部
開口より後部側に位置させた操作パネル7と、操作パネ
ル7の下部側より後方に位置し且つ操作パネル6,7に
よる操作状態を表示させる液晶表示器8が設けられてい
る。
【0014】更に、装置本体3内には、図5〜図7に示
すように、加工室4を有する研削加工部10が設けられ
ている。この加工室4は、研削加工部10に固定の周壁
11内に形成されている。
【0015】この周壁11は、図5(a),図7に示し
たように左右の側壁11a,11b、後壁11c、前壁
11d及び底壁11eを有する。しかも、側壁11a,
11bには円弧状のガイドスリット11a1,11b1
が形成されている(図5(a)又は図7のいずれか参
照)。また、底壁11eは、図5(a),図6に示した
ように後壁11cから手前側下方に円弧状に延びる円弧
状底壁(傾斜底壁)11e1と、円弧状底壁11e1の
前下端から前壁11dまで延びる下底壁11e2を有す
る。この下底壁11e2には、円弧状底壁11e1に近
接させて下方の廃液タンク(図示せず)まで延びる排水
管11fが設けられている。
【0016】(カバー5)カバー5は、無色透明又は有
色透明(例えば、グレー等の有色透明)の一枚のガラス
や樹脂製のパネルから構成され、装置本体3の前後にス
ライドする。
【0017】(操作パネル6)操作パネル6は、図4
(A)に示すように、眼鏡レンズMLを後述する一対の
レンズ軸23,24によりクランプするための『クラン
プ』スイッチ6aと、眼鏡レンズMLの右眼用・左眼用
の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6
b,『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させ
る『砥石移動』スイッチ6d,6eと、眼鏡レンズML
の仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再
仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッ
チ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッ
チ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6
hとを備えている。
【0018】これは、実際のレンズ加工に必要なスイッ
チ群を加工室4に近い位置に配置することで作業者の動
作の負担を軽減するためである。
【0019】(操作パネル7)操作パネル7は、図4
(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換
える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示され
た加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ
7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むため
の『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用さ
れるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッ
チと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カー
ソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表
示器8の側方に配置している。また、ファンクションキ
ーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
【0020】このファンクションキーF1〜F6は、眼
鏡レンズMLの加工に関する設定時に使用されるほか、
加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対す
る応答・選択用として用いられる。
【0021】各ファンクションキーF1〜F6は、加工
に関する設定時(レイアウト画面)においては、ファン
クションキーF1はレンズ種類入力用、ファンクション
キーF2は加工コース入力用、ファンクションキーF3
はレンズ素材入力用、ファンクションキーF4はフレー
ム種類入力用、ファンクションキーF5は面取り加工種
類入力用、ファンクションキーF6は鏡面加工入力用と
して用いられる。
【0022】ファンクションキーF1で入力されるレン
ズ種類としては、『単焦点』、『眼科処方』、『累
進』、『バイフォーカル』、『キャタラクト』、『ツボ
クリ』等がある。尚、『キャタラクト』とは、眼鏡業界
では一般にプラスレンズで屈折度数が大きいものをい
い、『ツボクリ』とは、マイナスレンズで屈折度数が大
きいものをいう。
【0023】ファンクションキーF2で入力される加工
コースとしては、『オート』、『試し』、『モニタ
ー』、『枠替え』等がある。
【0024】ファンクションキーF3で入力される被加
工レンズの素材としては、『プラスチック』、『ハイイ
ンデックス』、『ガラス』、『ポリカーボネイト』、
『アクリル』等がある。
【0025】ファンクションキーF4で入力される眼鏡
フレームFの種類としては、『メタル』、『セル』、
『オプチル』、『平』、『溝掘り(細)』、『溝掘り
(中)』、『溝掘り(太)』等がある。なお、この各
『溝掘り』とは、ヤゲン加工の一種であるヤゲン溝を示
す。
【0026】ファンクションキーF5で入力される面取
り加工種類としては、『なし』、『小』、『中』、
『大』、『特殊』等がある。
【0027】ファンクションキーF6で入力される鏡面
加工としては、『なし』、『あり』、『面取部鏡面』等
がある。
【0028】尚、上述したファンクションキーF1〜F
6のモードや種別或いは順序は特に限定されるものでは
ない。また、後述する各タブTB1〜TB4の選択とし
て、『レイアウト』、『加工中』、『加工済』、『メニ
ュー』等を選択するためのファンクションキーを設ける
など、キー数も限定されるものではない。
【0029】(液晶表示器8)液晶表示器8は、『レイ
アウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工
済』タブTB3、『メニュー』タブTB4によって切り
替えられ、下方にはファンクションキーF1〜F6に対
応したファンクション表示部H1〜H6を有する。尚、
各タブTB1〜TB4の色は独立しており、後述する各
エリアE1〜E4を除いた周囲の背景も各タブTB1〜
TB4の選択切換と同時に各タブTB1〜TB4と同一
の背景色に切り替わる。
【0030】例えば、『レイアウト』タブTB1とその
タブTB1が付された表示画面全体(背景)は青色、
『加工中』タブTB2とそのタブTB2が付された表示
画面全体(背景)は緑色、『加工済』タブTB3とその
タブTB3が付された表示画面全体(背景)は赤色、
『メニュー』タブTB4とそのタブTB4が付された表
示画面全体(背景)は黄色で表示されている。
【0031】このように、作業毎に色分けした各タブT
B1〜TB4と周囲の背景とが同一色で表示されるの
で、作業者は現在どの作業中であるのかを容易に認識又
は確認することができる。
【0032】ファンクション表示部H1〜H6は、必要
に応じたものが適宜表示され、非表示状態の時にはファ
ンクションキーF1〜F6の機能に対応したものとは異
なった図柄や数値、或いは、状態等を表示することがで
きる。また、ファンクションキーF1〜F6を操作して
いる際、例えば、ファンクションキーF1を操作してい
る際には、そのファンクションキーF1をクリックする
毎にモード等の表示が切り替わっても良い。例えば、フ
ァンクションキーF1に対応する各モードの一覧を表示
して(ポップアップ表示)選択操作を向上させることも
可能である。また、ポップアップ表示中の一覧は、文
字、図形又はアイコン等で表わされる。
【0033】『レイアウト』タブTB1、『加工中』タ
ブTB2、『加工済』タブTB3を選択した状態の時に
は、アイコン表示エリアE1、メッセージ表示エリアE
2、数値表示エリアE3、状態表示エリアE4に区画し
た状態で表示される。また、『メニュー』タブTB4を
選択した状態の時には、全体的に一つのメニュー表示エ
リアとして表示される。尚、『レイアウト』タブTB1
を選択している状態の時には、『加工中』タブTB2と
『加工済』タブTB3とを表示せず、レイアウト設定が
終了した時点で表示しても良い。
【0034】尚、上述したような液晶表示器8を用いて
のレイアウト設定は、特願2000−287040号又
は特願2000−290864号と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0035】<研削加工部10>研削加工部10は、図
7,図8の様に装置本体3に固定のトレイ12と、この
トレイ12上に配置されたベース13と、トレイ12に
固定されたベース駆動モータ14と、トレイ12から立
ち上げられた支持部12a(図8参照)に先端が回転可
能に支持されたベース駆動モータ14の出力軸(図示せ
ず)に連動するネジ軸15とを備えている。また、研削
加工部10は、眼鏡レンズMLの回転駆動系16と、眼
鏡レンズMLの研削系17と、眼鏡レンズMLのコバ厚
測定系(コバ厚測定手段)18を備えている。
【0036】(ベース13)ベース13は、トレイ12
の後縁部に沿って左右に延びる後側支持部13aと、後
側支持部13aの左端部から前側延びる側方側支持部1
3bから略V字状に形成されている。この後側支持部1
3aの左右両端部上にはVブロック状の軸支持部13
c,13dが固定され、側方側支持部13bの前端部上
にはVブロック状の軸支持部13eが固定されている。
【0037】また、装置本体3内には、左右に延び、且
つ、前後に平行に並設された一対の平行ガイドバー1
9,20が配設されている。この平行ガイドバー19,
20の左右両端部は装置本体3内の左右の部分に取り付
けられている。しかも、この平行ガイドバー19,20
には、ベース13の側方側支持部13bが軸線方向に沿
って左右に進退動可能に軸支されている。
【0038】また、軸支持部13c,13d上のV溝部
には左右に延びるキャリッジ旋回軸21の両端部が配設
されている。22はキャリッジ旋回軸21に取り付ける
キャリッジである。このキャリッジ22は、左右に間隔
をおいて位置し且つ前後に延びる軸取付用のアーム部2
2a,22bと、左右に延び且つアーム部22a,22
bの後端部間を連設している連設部22cと、連設部2
2cの左右中央部に後方に向けて突設した支持突部22
dから二股形状に形成されている。尚、アーム部22
a,22b及び連設部22cはコ字状になっている。こ
のアーム部22a,22b間に加工室4を形成する周壁
11が配置されている。
【0039】そして、このキャリッジ旋回軸21は、支
持突部22dを貫通し且つ支持突部22dに保持されて
いると共に、軸支持部13c,13dに対して回動自在
になっている。これにより、キャリッジ22前端部側は
キャリッジ旋回軸21を中心に上下回動できるようにな
っている。尚、キャリッジ旋回軸21は、軸支持部13
c,13dに固定して、支持突部22dをキャリッジ旋
回軸21に対して回動可能且つ軸線方向に移動不能に保
持させても良い。
【0040】このキャリッジ22は、左右に延び且つ眼
鏡レンズ(円形の未加工眼鏡レンズ、即ち円形の被加工
レンズ)MLを同軸上で挟持する一対のレンズ軸(レン
ズ回転軸)23,24を備えている。レンズ軸23は、
左右に向けてアーム部22aの先端部を貫通すると共
に、アーム部22aの先端部に軸線回りに回転自在に且
つ軸線方向に移動不能に保持されている。また、レンズ
軸24は、左右に向けてアーム部22bの先端部を貫通
すると共に、アーム部22bの先端部に軸線回りに回転
自在に且つ軸線方向に移動調整可能に保持されている。
この構造には周知の構造が採用されるので、その詳細な
説明は省略する。
【0041】また、ベース13にはガイド部13fが一
体に形成されていて、ガイド部13fにはネジ軸(送り
ネジ)15が螺着されている。そして、ベース駆動モー
タ14を作動させて、ベース駆動モータ14でネジ軸1
5を回転駆動することにより、ガイド部13fがネジ軸
15の軸線方向に進退動され、ベース13がガイド部1
3fと一体に移動する様になっている。この際、ベース
13が一対の平行ガイドバー19,20に案内されて軸
線方向に沿って変位する。
【0042】[キャリッジ22]上述した周壁11のガ
イドスリット11a1,11b1は、キャリッジ旋回軸
21を中心に円弧状に形成されている。そして、ガイド
スリット11a1、11b1には、キャリッジ22に保
持させたレンズ軸23,24の互いに対向する端部が挿
通されている。これによりレンズ軸23,24の対向端
部は周壁11で囲まれた加工室4内に突出している。
【0043】また、側壁部11aの内壁面には図5
(a)に示したように円弧状で断面ハット状のガイド板
P1が取り付けられ、側壁部11bの内壁面には図7に
示したように円弧状で断面ハット状のガイド板P2が取
り付けられている。このガイド板P1,P2にはガイド
スリット11a1,11b1に対応して円弧状に延びる
ガイドスリット11a2′,11b2′が形成されてい
る。
【0044】そして、側壁部11aとガイド板P1との
間にはガイドスリット11a1,11a2′を閉成する
カバー板11a2が前後及び上下に移動可能に配設さ
れ、側壁部11bとガイド板P2との間にはガイドスリ
ット11b1,11b2′を閉成するカバー板11b2
が前後及び上下に移動可能に配設されている。また、レ
ンズ軸23,24はカバー板11a2,11b2をそれ
ぞれ摺動自在に貫通している。これによりカバー板11
a2,11b2はレンズ軸23,24にそれぞれ軸線方
向に相対移動可能に取り付けられている。
【0045】しかも、ガイド板P1にはガイドスリット
11a1,11a2′の上下に位置してガイドスリット
11a1,11a2′の上下縁に沿う円弧状のガイドレ
ールGa,Gbが設けられ、ガイド板P2にはガイドス
リット11b1,11b2′の上下に位置してガイドス
リット11b1,11b2′の上下縁に沿う円弧状のガ
イドレールGc,Gdが設けられ、そして、カバー板1
1a2はガイドレールGa,Gbに上下を案内されて円
弧状に上下移動できる様になっており、カバー板11b
2はガイドレールGc,Gdに上下を案内されて円弧状
に上下移動できる様になっている。
【0046】そして、キャリッジ22のレンズ軸23が
円弧状のカバー板11a2を摺動自在に貫通して、レン
ズ軸23、側壁部11a1,ガイド板P1及びカバー板
11a2の組み付け性を良くし、キャリッジ22のレン
ズ軸24が円弧状のカバー板11b2を摺動自在に貫通
して、レンズ軸24、側壁部11b1,ガイド板P2及
びカバー板11b2の組み付け性を良くしている。
【0047】また、カバー板11a2とレンズ軸23と
の間はシール部材Saを介してシールされていると共
に、カバー板11a2はレンズ軸23にシール部材S
a,Saを介して保持されている。更に、カバー板11
b2とレンズ軸24との間はシール部材Sbを介してシ
ールされていると共に、カバー板11b2はレンズ軸2
4にシール部材Sb,Sbを介して軸線方向に相対移動
可能に保持されている。これにより、レンズ軸23及び
24がガイドスリット11a1,11a2′及び11b
1,11b2′に沿って上下に円弧状に回動すると、カ
バー板11a2,11b2もレンズ軸23,24と一体
に上下に移動できる。尚、シール部材Saは、カバー板
11a2に保持させるか、周縁部をカバー板11a2と
側壁部11aとの間及びカバー板11a2とガイド板P
1との間に配設するかして、レンズ軸23が軸線方向に
移動したとき、レンズ軸23の軸線方向に移動しないよ
うにしても良い。また、同様にシール部材Sbは、カバ
ー板11b2に保持させるか、周縁部をカバー板11b
2と側壁部11bとの間及びカバー板11b2とガイド
板P2との間に配設するかして、レンズ軸24が軸線方
向に移動したとき、レンズ軸24の軸線方向に移動しな
いようにしても良い。
【0048】なお、側壁部11a1とガイド板P1は円
弧状のカバー板11a2と密着するように接近してお
り、側壁部11b1とガイド板P2は円弧状のカバー板
11b2は密着するように接近している。
【0049】さらに、加工室4の内のガイド板P1,P
2は、後側壁11c及び下底壁11e2の近傍まで延設
して、上下端がフィーラ41の側方及び研削砥石35の
上近傍あたりで切れるようにすることにより、ガイド板
P1,P2の上下端を加工室4内に開放して、研削液が
側壁部11a1,11b1の内面に沿って流れるように
することにより、側壁部11a1とガイド板P1との間
及び側壁部11b1とガイド板P2との間に研削液が溜
まることがないようになっている。
【0050】そして、キャリッジ22がキャリッジ旋回
軸21を中心に上下回動して、レンズ軸23,24がガ
イドスリット11a1,11b1に沿って上下動したと
き、カバー板11a2,11b2もレンズ軸23,24
と一体に上下動して、ガイドスリット11a1,11b
1がカバー板11a2,11b2で常時閉成された状態
となっていて、周壁11内の研削液等が周壁11の外側
に漏れないようになっている。尚、このレンズ軸23,
24の上下動に伴い、眼鏡レンズMLが研削砥石35に
対して接近・離反する。
【0051】尚、眼鏡レンズMLの生地レンズ等のレン
ズ軸23,24への装着時並びに研削加工終了後の離脱
時には、レンズ軸23,24がガイド溝11aの中間位
置に位置するように、キャリッジ22が上下方向の回動
中心に位置させられるようになっている。また、キャリ
ッジ22は、コバ厚測定時及び研削加工時に眼鏡レンズ
MLの研削加工量に応じて上下回動制御されて傾斜させ
られる。
【0052】(レンズ軸23,24の回転駆動系16)
レンズ軸23,24の回転駆動系16は、キャリッジ2
2に図示を省略した固定手段で固定されたレンズ軸駆動
用モータ25と、キャリッジ22に回転自在に保持され
且つレンズ軸駆動用モータ25の出力軸に連動する動力
伝達軸(駆動軸)25aと、動力伝達軸25aの先端に
設けられた駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛合し且つ
一方のレンズ軸23に取り付けられた従動ギヤ26aを
有する。図8では、駆動ギヤ26にウオームギヤを用
い、従動ギヤ26aにウオームホイールを用いている。
尚、駆動ギヤ26、従動ギヤ26aにはベベルギヤ(傘
歯車)を用いることができる。
【0053】更に、回転駆動系16は、一方のレンズ軸
23の外端部(レンズ軸24側とは反対側の端部)に固
定されたプーリ27と、キャリッジ22に設けられた動
力伝達機構28と、他方のレンズ軸24の外端部(レン
ズ軸23側とは反対側の端部)に回転自在に保持された
プーリ29とを備えている。このプーリ29は、レンズ
軸24に対して軸線方向に相対移動可能に設けられてい
ると共に、レンズ軸24が軸線方向に移動調整されたと
きに、軸線方向の位置が変化しないようにキャリッジ2
2に設けた図示しない移動規制部材等で移動規制される
ようになっている。
【0054】動力伝達機構28は、伝達プーリ28a,
28bと、伝達プーリ28a,28bが両端部に固定さ
れた伝達軸(動力伝達軸)28cを有する。この伝達軸
28cは、レンズ軸23,24と平行に配設されている
と共に、図示しない軸受でキャリッジ22に回転自在に
保持されている。また、動力伝達機構28は、プーリ2
7と伝達プーリ28aとの間に掛け渡された駆動側ベル
ト28dと、プーリ29と伝達プーリ28bとの間に掛
け渡された従動側ベルト28eとを備えている。
【0055】レンズ軸駆動用モータ25を作動させて動
力伝達軸25aを回転させると、動力伝達軸25aの回
転が駆動ギヤ26及び従動ギヤ26aを介してレンズ軸
23に伝達されて、レンズ軸23及びプーリ27が一体
に回転駆動される。一方、プーリ27の回転は、駆動側
ベルト28d,伝達プーリ28a,伝達軸28c,伝達
プーリ28b及び従動側ベルト28eを介してプーリ2
9に伝達され、プーリ29及びレンズ軸24が一体に回
転駆動される。この際、レンズ軸24及びレンズ軸23
はと同期して一体的に回転する様になっている。
【0056】(研削系17)研削系17は、トレイ12
に固定された砥石駆動モータ30と、砥石駆動モータ3
0の駆動がベルト31を介して伝達される伝達軸32
と、伝達軸32の回転が伝達される砥石軸部33と、砥
石軸部33に固定された研削砥石35を有する。尚、こ
の研削砥石35は、符号を省略した粗研削砥石、ヤゲン
砥石、仕上砥石等を有する。この粗研削砥石、ヤゲン砥
石、仕上砥石は、軸線方向に並設されている。
【0057】また、研削系17は、装置本体3に固定さ
れた回動アーム駆動モータ36と、この出力軸に固定さ
れたウォームギヤ36aと、周壁11に回転自在に保持
された筒軸状のウオーム37と、ウオーム37に一体的
に固着された中空の回動アーム38と、図5(a)中、
回動アーム38の自由端部に一端部が回転自在に保持さ
れ且つこの自由端部から右方に向けて突出する回転軸3
9と、回転軸39に固定された溝掘砥石40とを備えて
いる。
【0058】研削系17は、周壁11に取り付けられ且
つ図示しない出力軸が筒状のウオーム軸39a内に挿通
された駆動モータ39aと、回動アーム38内に配設さ
れて駆動モータ39aの出力軸の回転を回転軸39に伝
達する動力伝達機構を有する。
【0059】溝掘砥石40は、図5(a),図7に示し
たように眼鏡レンズMLの周縁部に面取加工を施す面取
砥石40a,40bと、面取砥石40aに隣接して回転
軸39に取り付けられた溝掘カッター40cを有する。
また、回動アーム38には、図5(a)中、右方に延び
円弧状カバー38aが取り付けられている。この円弧状
カバー38aは、面取砥石40a,40b及び溝掘カッ
ター40cの下方を覆っている。
【0060】(研削液供給構造)上述した様に、加工室
4を形成する周壁11の底壁11eは円弧状壁11e1
及び下底壁11e2を有する。この円弧状壁11e1
は、キャリッジ旋回軸21を中心として円弧状に形成さ
れている。
【0061】また、上述したように周壁11は、後壁1
1c及び前壁11dを有する。そして、後壁11cの下
端部の左右方向中央には前方に向けて開口する研削液吐
出ノズル60Aが研削液供給手段として取り付けられ、
前壁11dには後方に向けて突出する研削液吐出ノズル
61Aが研削液供給手段として取り付けられている。
尚、研削液吐出ノズル60Aは、後壁11cの幅方向全
体から研削液を吐出するように幅広に設けることができ
る。この場合には、円弧状底壁11e1のいずれの場所
に研削屑等が飛散してきても、この研削屑を研削液によ
り下方に洗い流して、研削屑が円弧状底壁11e1に付
着するのを防止できる。
【0062】研削液吐出ノズル61Aには、研削砥石3
5の研削面35aの上部及びレンズ軸23,24側の部
分を覆うように研削液62を吐出して供給する第1の研
削液吐出口(第1の研削液供給手段)63と、研削砥石
35の研削面35aに対して法線方向から研削液64を
供給する第2の研削液吐出口(第2の研削液供給手段)
65が一体設けられている。この研削液吐出口63,6
5は研削液供給通路61aから分岐している。
【0063】尚、研削液62は、研削液吐出口63から
後方に向けて円弧状に吐出されると共に、レンズ軸2
3,24より僅かに下方を通過して下方に流下する。こ
こで、研削砥石35の回転中心Oを通る鉛直線を36と
し、鉛直線36と研削面35aとの交点を通る接線を3
7とすると、研削液62は、略接線37と同方向、即ち
矢印68で示したように研削液吐出口63から後方に且
つ接線67と平行な方向に向けて吐出される。
【0064】更に、研削液吐出口65の左右方向の幅
は、研削砥石35の左右方向幅と略同じか、研削砥石3
5の左右方向の幅より幅広に形成されている。これによ
り、研削砥石35の研削面(周面)35aに充分な研削
液を供給できる。
【0065】また、研削液吐出口63の左右方向の幅は
研削液吐出口65の左右方向の幅より幅広に形成されて
いる。しかも、研削液吐出口63の左右両端部は研削液
吐出口65の左右方向両端部より更に突出している。
【0066】この様に研削液吐出口63の左右方向の幅
を研削液吐出口65の左右方向の幅より幅広に形成する
と共に、研削液62を研削面35aと僅かな間隔をおい
て吐出させることにより、研削液吐出口63から吐出さ
れる研削液62が研削面35aと間隔をおいて研削面3
5aのレンズ研削部(レンズ加工点)69側をカーテン
状に覆うことができる。
【0067】ところで、この様な構成においては、研削
液64を研削液吐出口65から研削面35aに法線方向
から給水(供給)することにより、レンズ加工点(レン
ズ研削部69)に対して研削液64を十分に給水可能と
なる。この方法の問題は、研削面35aに給水された研
削液が研削砥石35の回転によって上方や後方に飛ばさ
れ、これにより研削液が研削室4の上方や後方に飛散し
てリークし(漏れ)たり、後壁11cやレンズ軸23,
24等を汚したりすることである。
【0068】しかし、研削液62は、研削液吐出口63
から略接線方向で且つ後方に向けて吐出され、研削砥石
35の研削面35aの上部及びレンズ加工点(レンズ研
削部69)をカーテン状にカバーする。この際、カーテ
ン状の研削液62の幅は、研削液吐出口65から吐出さ
れる研削液64の幅より広く形成されているので、研削
液吐出口65から吐出される研削液64が研削砥石35
の回転により後方に向けて飛散するのが防止される。こ
れにより研削液が研削室4の上方や後方に飛散してリー
クし(漏れ)たり、後壁11cやレンズ軸23,24等
を汚したりすることが防止される。
【0069】尚、接線方向給水、即ち研削液吐出口63
から略接線方向で且つ後方に向けて吐出される研削液6
2は、研削砥石35の研削面35aに直接接触しない程
度離すことで、研削液62の接線方向給水による水跳ね
防止と、研削液64の法線方向給水による水跳ね防止効
果をより大きくできる。
【0070】また、研削液62,64をそれぞれ研削砥
石35の接線方向に及び研削砥石35の法線方向の二方
向に供給するので、研削砥石35の研削面35a及び眼
鏡レンズMLに研削液をまんべんなく供給することがで
きる。さらに、一つの研削液供給ノズル(研削液供給装
置)61に研削砥石35の接線方向及び法線方向の2つ
の方向に研削液を供給する吐出口63,65を設けたの
で、研削液供給ノズル(研削液供給装置)61及び研削
装置全体を小型化、コンパクト化することができる。 <圧力調整機構45>キャリッジ22のキャリッジ旋回
軸21の近傍には、眼鏡レンズMLの研削砥石35への
圧接量を調整する圧力調整機構45が設けられている。
【0071】圧力調整機構45は、図10に示すよう
に、ネジ46によってキャリッジ22に固定されるブラ
ケット47と、ブラケット47に固定された移動子変位
用モータ48と、移動子変位用モータ48の図示しない
出力軸に連動するネジ軸48aと、ネジ軸48aに螺着
された移動子50を有する(図9参照)。しかも、ネジ
軸48aの先端部はブラケット47に回転自在に保持さ
れ、移動子50はネジ軸48aと平行なガイドレール4
9で軸線方向に案内される様になっている。
【0072】更に、圧力調整機構45は、ベース13に
回転可能に保持された3つのプーリ51,52,53
と、移動子50とスプリング54とに両端が保持された
引っ張り紐55を有する。この引っ張り紐55は、スプ
リング54の引っ張り力によってガイドレール49と略
直交する方向から移動子50を引っ張るようにプーリ5
1,52,53に方向転換されている。尚、スプリング
54の他端はベース13に固定されている。
【0073】圧力調整機構45は、移動子50のガイド
レール49上の位置によってキャリッジ旋回軸21から
の距離が可変し、その位置に応じてスプリング54の引
っ張り力によるキャリッジ22の先端側における付勢
力、即ち、レンズ軸23,24に挟持された眼鏡レンズ
MLの研削砥石35への付勢圧力が変化することを利用
したものである。尚、ネジ軸48aとガイドレール49
とはレンズ軸23とキャリッジ旋回軸21とに略直交す
る。
【0074】従って、眼鏡レンズMLの研削砥石35へ
の接触状態を、その加圧方向からのずれ、眼鏡レンズM
Lの形状の変化による接触面積の違い、レンズ度数よる
コバ幅違い等の加工条件の変化に応じて移動子50のガ
イドレール49上の位置を変位させることで、スプリン
グ54の引っ張り力が略同一であるにもかかわらず、単
位面積当たりの接触力を調整することができる。
【0075】尚、上述したように、キャリッジ22が眼
鏡レンズMLの研削加工量に応じて中間位置から傾斜し
ていることから、その傾斜側に圧力調整機構45が位置
することは勿論である。また、キャリッジ22が傾斜し
ている状態にあることから、移動子50を単なる重りと
し、プーリ51,52,53、スプリング54、引っ張
り紐55を廃止しても、キャリッジ22の先端側での付
勢力に相当する作用力を変化させることが可能であるこ
とから、移動子50のガイドレール49上の位置に応じ
て眼鏡レンズMLの研削砥石35への当接圧力を調整す
ることも可能である。 <軸間距離調整手段43>ところで、図9に示すよう
に、レンズ軸23,24と砥石軸部33との間は軸間距
離調整手段(軸間距離調整機構)43によって調整され
る様になっている。
【0076】軸間距離調整手段43は、図9に示したよ
うに軸線が砥石軸部33同一軸線上に位置する回転軸3
4を有する。この回転軸34は図8の支持突部13eの
V溝上に回転自在に支持される。
【0077】また、軸間距離調整手段43は、回転軸3
4に保持させたベース盤56と、ベース盤56に取り付
けられ且つ上面から斜め上方に延びる一対の平行なガイ
ドレール57,57と、ガイドレール57と平行且つ回
動可能にベース盤56に設けられたスクリュー軸(送り
ネジ)58と、ベース盤56の下面に設けられてスクリ
ュー軸58を回転させるパルスモータ59と、スクリュ
ー軸58が螺着され且つガイドレール57,57に上下
動自在に保持された受台60(図7では他の部分の図示
の便宜上図示省略)を有する。
【0078】更に、軸間距離調整手段43は、受台60
の上方に配設され且つガイドレール57,57に上下動
自在に保持されたレンズ軸ホルダー61と、ガイドレー
ル57,57の上端を保持し且つスクリュー軸58の上
端部を回転自在に保持する補強部材62を備えている。
このレンズ軸ホルダー61は、キャリッジ22の自重と
圧力調整機構45のスプリング54のバネ力により、常
時下方に回動付勢されて受台60に押し付けられるよう
になっている。また、この受台60にはレンズ軸ホルダ
ー61が当接したのを検出するセンサSが取り付けられ
ている。
【0079】そして、パルスモータ59を正転又は逆転
させてスクリュー軸58を正転又は逆転させることによ
り、受台60がスクリュー軸58によりガイドレール5
7,57に沿って上昇又は降下させられると、レンズ軸
ホルダー61は受台60と一体に上昇又は降下させられ
る。これによりキャリッジ22がキャリッジ旋回軸21
を中心にして回動する。 <コバ厚測定系18>レンズ形状測定装置としてのコバ
厚測定系(レンズコバ厚測定装置)18は、図5
(a),図7に示したように、加工室4の後縁上部に配
設された測定子41と、レンズ軸23,24と平行に設
けられ且つ一端が測定子41と一体に設けられた測定軸
42aと、側壁11bの後縁側上部に近接させて加工室
4の外側に配設された測定部(測定子移動量検出部)4
2を有する。この測定軸42aは側壁11bを貫通して
加工室4の内外に突出している。 (測定子41)測定子41は、図5(a),図7,図1
3〜図18,図23,図24に示したように、フィーラ
ー保持部材100を有すると共に、一対のフィーラー1
01,102を有する。フィーラー保持部材100は、
左右に延びる連設部100aと、連設部100aの左右
両端部に同方向に向けて突設した平行な対向片100
b,10cを有する。また、フィーラー101,102
は、円柱状に形成されていると共に、対向片100b,
100cの先端部に対向して取り付けられている。しか
も、測定子101,102の先端部には、連設部100
aに傾斜して臨む傾斜面101a,102aが形成され
ている。これにより、測定子101,102の先端には
図15に示したように円弧状の接触縁101b,102
bが形成されている。更に、測定子101,102の接
触縁101b,102bの先端101b1,102b1
は対向片100b,100cの先端100b1,100
c1と面一に設けられている。
【0080】また、フィーラ保持部材100は、図7に
示したように側壁11bを貫通して左右に延びる測定軸
42aに取り付けられている。この測定軸42aは、側
壁11bの外側に配設された測定部42に左右に移動可
能に保持されている。そして、この測定部42は、測定
軸42aを介してフィーラ保持部材100の左右への移
動量を検出するようになっている。
【0081】(制御回路)上述の操作パネル6,7(即
ち、操作パネル6,7の各スイッチ)は、図11(a)
に示したように、CPUを有する演算制御回路(演算制
御手段)80に接続されている。また、この演算制御回
路80には、記憶手段としてのROM81、記憶手段と
してのデータメモリ82、RAM83が接続されている
と共に、補正値メモリ84が接続されている。
【0082】更に、演算制御回路80には、表示用ドラ
イバ85を介して液晶表示器8が接続されていると共
に、パルスモータドライバ(パルスモータ駆動回路)8
6が接続されている。このパルスモータドライバ86
は、演算制御回路80により作動制御されて、研削加工
部10の各種駆動モータ、即ち、ベース駆動モータ1
4,レンズ軸駆動用モータ25,回動アーム駆動モータ
36,移動子変位用モータ48及びパルスモータ59等
を作動制御(駆動制御)するようになっている。尚、ベ
ース駆動モータ14,レンズ軸駆動用モータ25,回動
アーム駆動モータ36,移動子変位用モータ48等には
パルスモータが用いられる。
【0083】更に、演算制御回路80には、モータドラ
イバ(モータ駆動回路)86aを介して砥石駆動モータ
30が接続され、モータドライ(モータ駆動回路)ブ8
6bを介して砥石駆動モータ39aが接続されていると
共に、研削液供給ポンプ(研削液供給手段)Pが接続さ
れている。この研削液供給ポンプPは、作動時に図示し
ない廃液タンクから濾過された研削液を研削液供給ノズ
ル60A,61Aに供給するようになっている。また、
モータ駆動回路86bは、砥石駆動モータ39aに流れ
る電流を検出する電流検出回路(電流検出手段,電流検
知手段)86b1を有する。この電流検出回路86b1
からの検出電流は演算制御回路80に入力される様にな
っている。
【0084】更に、演算制御回路80には、通信ポート
88を介して図1のフレーム形状測定装置1が接続さ
れ、フレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)1から
のフレーム形状データ,レンズ形状データ等の玉型形状
データが入力されるようになっている。
【0085】しかも、演算制御回路80には、測定部4
2からの移動量検出信号が入力される様になっている。
【0086】この演算制御回路80は、ベース駆動モー
タ14の駆動パルスやフレーム形状測定装置1からの玉
型形状データ(θi,ρi)に基づいて作動制御される
レンズ軸駆動用モータ25,パルスモータ59等の駆動
パルスと、測定部42からの移動量検出信号等から、玉
型形状データ(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの
前側屈折面(図7中、眼鏡レンズの左側の面)の座標位
置と後側屈折面(図7中、眼鏡レンズの右側の面)の座
標位置をそれぞれ求めて、この求めた玉型形状データ
(θi,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の
座標位置と後側屈折面の座標位置からコバ厚Wiを演算
により求めるようになっている。
【0087】そして、演算制御回路80は、加工制御開
始後に、フレーム形状測定装置1からのデータ読み込み
や、データメモリ82の記憶領域m1〜m8に記憶され
たデータの読み込みがある場合には、図12に示すよう
に、時分割による加工制御とデータの読み込みやレイア
ウト設定の制御を行う様になっている。
【0088】即ち、時間t1,t2間の期間をT1、時
間t2,t3間の期間をT2、時間t3,t4間の期間
をT3、・・・、時間tn−1,tn間の期間をTnと
すると、期間T1,T3…Tnの間で囲う制御が行わ
れ、データの読み込みやレイアウト設定の制御を期間T
2,T4…Tn−1の間に行う。従って、被加工レンズ
の研削加工中に、次の複数の玉型形状データの読み込み
記憶や、データの読み出しとレイアウト設定(調整)等
を行うことができ、データ処理の作業効率を格段に向上
させることができるようになっている。
【0089】また、上述のROM81にはレンズ研削加
工装置2の動作制御のための種々のプログラムが記憶さ
れ、データメモリ82には複数のデータ記憶領域が設け
られている。また、RAM83には、現在加工中の加工
データを記憶する加工データ記憶領域83a、新たなデ
ータを記憶する新データ記憶領域83b、フレームデー
タや加工済みデータ等を記憶するデータ記憶領域83c
が設けられている。
【0090】尚、データメモリ82には、読み書き可能
なFEEPROM(フラッシュEEPROM)を用いる
こともできるし、メインの電源がオフされても内容が消
えないようにしたバックアップ電源使用のRAMを用い
ることもできる。 [作用]次に、この様な構成の演算制御回路80を有する
レンズ研削加工装置の作用を説明する。 <レンズ形状データの読み込み>スタート待機状態から
メイン電源がオンされると、演算制御回路80はフレー
ム形状測定装置1からデータ読み込みがあるか否かを判
断する。
【0091】即ち、演算制御回路80は、操作パネル6
の『データ要求』スイッチ7cが押されたか否かが判断
される。そして、『データ要求』スイッチ7cが押され
てデータ要求があれば、フレーム形状測定装置1からレ
ンズ形状情報(θi,ρi)のデータをRAM83のデ
ータ読み込み領域83bに読み込む。この読み込まれた
データは、データメモリ82の記憶領域m1〜m8のい
ずれかに記憶(記録)されると共に、レイアウト画面が
液晶表示器8に表示される。 (加工データの算出)次に、演算制御回路80は、測定
部42を作動制御して、フィーラー101を眼鏡レンズ
(被加工レンズ)MLの前側屈折面に当接(接触)させ
ると共に、玉型形状データ(θi,ρi)に基づいてレ
ンズ軸駆動用モータ25及びパルスモータ59を作動制
御することにより、フィーラー101と眼鏡レンズML
の前側屈折面とを玉型形状データ(θi,ρi)に基づ
いて相対的に接触移動させる。この際、フィーラー10
1は前側屈折面の湾曲に従って左右に移動させられ、こ
の左右への移動量が測定軸42aを介して測定部42に
より測定される。この測定部42からの測定信号は演算
制御回路80に入力され、演算制御回路80は測定部4
2からの測定信号に基づいて玉型形状データ(θi,ρ
i)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の座標位置を
求める。
【0092】同様に演算制御回路80は、測定部42を
作動制御して、フィーラー102を眼鏡レンズ(被加工
レンズ)MLの前側屈折面に当接(接触)させると共
に、玉型形状データ(θi,ρi)に基づいてレンズ軸
駆動用モータ25及びパルスモータ59を作動制御する
ことにより、フィーラー102と眼鏡レンズMLの後側
屈折面とを玉型形状データ(θi,ρi)に基づいて相
対的に接触移動させる。この際、フィーラー101は後
側屈折面の湾曲に従って左右に移動させられ、この左右
への移動量が測定軸42aを介して測定部42により測
定される。この測定部42からの測定信号は演算制御回
路80に入力され、演算制御回路80は測定部42から
の測定信号に基づいて玉型形状データ(θi,ρi)に
おける眼鏡レンズMLの後側屈折面の座標位置を求め
る。
【0093】この様な前側屈折面の座標位置や後側屈折
面の座標位置を求めるより具体的な方法は、特願200
1−30279号に開示のものが採用できるので、その
詳細な説明は省略する。
【0094】そして、この求めた玉型形状データ(θ
i,ρi)における眼鏡レンズMLの前側屈折面の座標
位置と後側屈折面の座標位置からコバ厚Wiを演算によ
り求める。
【0095】この後、演算制御回路80は、眼鏡レンズ
の処方箋に基づく瞳孔間距離PDやフレーム幾何学中心
間距離FPD等のデータ、上寄せ量等から、レンズ形状
データ(θi,ρi)に対応する眼鏡レンズMLの加工
データ(θi′,ρi′)を求めて、加工データ記憶領
域83aに記憶させる。 (研削加工)この後、演算制御回路80は、モータドラ
イバ86aにより砥石駆動モータ30を作動制御して、
研削砥石35を図6中、時計回り方向に回転駆動制御す
る。この研削砥石35は、上述したように粗研削砥石
(平砥石),ヤゲン砥石,仕上砥石等を有する。
【0096】一方、演算制御回路80は、加工データ記
憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρ
i′)に基づいて、パルスモータドライバ86を介して
レンズ軸駆動モータ25を駆動制御し、レンズ回転軸2
3,24及び眼鏡レンズMLを図6中半時計回り方向に
回転制御する。
【0097】この際、演算制御回路80は、加工データ
記憶領域83aに記憶させた加工データ(θi′,ρ
i′)に基づいて、まずi=0の位置でパルスモータド
ライバ86を作動制御することによりパルスモータ59
を駆動制御して、スクリュー軸58を逆転させ、受台6
0を所定量ずつ降下させる。この受台60の降下に伴
い、レンズ軸ホルダー61がキャリッジ22の自重及び
加工圧調整機構45のスプリング54のバネ力で受台6
0と一体に降下する。
【0098】この降下に伴って未加工で円形の眼鏡レン
ズMLが研削砥石35の研削面35aにキャリッジ22
の自重及び加工圧調整機構45のスプリング54のバネ
力で当接した後は、受台60のみが降下させられる。こ
の降下により受台60がレンズ軸ホルダー61から下方
に離反すると、この離反したことがセンサSにより検出
され、このセンサSからの検出信号が演算制御回路80
に入力される。この演算制御回路80は、センサSから
の検出信号を受けた後、更にパルスモータ59を駆動制
御して、受台60を所定量だけ微小に降下させる。
【0099】これにより、加工データ(θi′,ρ
i′)のi=0において、研削砥石35が眼鏡レンズM
Lを所定量研削する。この研削に伴いレンズ軸ホルダー
61が降下して受台60に当接すると、センサSがこれ
を検出して検出信号を出力し、この検出信号が演算制御
回路80に入力される。
【0100】この演算制御回路80は、この検出信号を
受けると、加工データ(θi′,ρi′)のi=1にお
いて、i=0におけるようにして、眼鏡レンズMLを研
削砥石35により研削加工させる。そして、演算制御回
路80は、この様な制御をi=n(360°)行って、
加工データ(θi′,ρi′)の角度θi′毎に動径ρ
i′となるように眼鏡レンズMLの周縁を研削砥石35
の符号を省略した粗研削砥石により研削加工する。
【0101】この様な研削に際して、演算制御回路80
は、研削液供給用のポンプPを作動させて、研削液吐出
ノズル61Aの第1の研削液吐出口(第1の研削液供給
手段)63から研削液62を吐出させると共に、研削液
吐出ノズル61Aの第2の研削液吐出口(第2の研削液
供給手段)65から研削液64を吐出させる。
【0102】この際、研削液64は、研削砥石35の研
削面35aに対して法線方向から供給される。そして、
この研削液65は、研削砥石35の回転に伴いレンズ研
削部69側に充分に流れて、レンズ研削部69を充分に
冷却した後、研削屑と共に下底壁11e2上に流下した
後、排水管11fから図示しない廃液タンク内に流下し
て捕集される。
【0103】一方、演算制御回路80は、研削液供給用
のポンプPを作動させて、研削液71を研削液吐出ノズ
ル60Aから円弧状底壁11e1の中央上に左右に広が
るように扇状に吐出させ、円弧状底壁11e1の左右方
向中央上端部から下方に向けて左右に広がるように流下
させる。これにより、研削屑70及び研削液62は、一
部が円弧状底壁11e1の下部側に飛散しても、流下す
る研削液71により下方に洗い落とされて、排水管11
fから図示しない廃液タンク内に流下して捕集される。 <ヤゲン加工>そして、演算制御回路80は、眼鏡レン
ズMLをメガネフレームのレンズ枠に枠入れするために
研削加工する場合、上述の研削と略同様にして、研削砥
石35の符号を省略したヤゲン砥石で、加工データ(θ
i′,ρi′)の形状に粗研削された眼鏡レンズMLの
周縁部に、ヤゲン加工をする。尚、加工データ(θ
i′,ρi′)は、レンズ軸23,24の回転角θi′
(i=0,1,2,・・・n)における加工動径ρi′を示
す。 <溝掘加工>また、眼鏡レンズMLをリムレスフレーム
のワイヤで保持するために研削加工する場合には、加工
データ(θi′,ρi′)に基づいて玉型形状に研削加
工された眼鏡レンズMLの周面に次の様にして溝掘加工
を行う。
【0104】すなわち、演算制御回路80は、パルスモ
ータドライバ86を介して回動アーム駆動モータ36を
駆動制御することにより、この回動アーム駆動モータ3
6の回転をウオームギヤ36a及びウオーム37を介し
て回動アーム38に伝達させ、回動アーム38を上方
(レンズ軸23,24側)に回動させると共に、レンズ
軸駆動用モータ25及びパルスモータ59を作動制御し
て、レンズ軸23,24及び眼鏡レンズMLを降下させ
る。
【0105】ここで、回動アーム38に保持された回転
軸39の上下方向の初期位置のデータと、レンズ軸2
3,24の初期位置から初期位置におけるレンズ軸2
3,24と回転軸39の軸間距離のデータは分かってお
り、加工データ(θi′,ρi′)のうちの初期位置
(i=0)のレンズ軸23,24の回転角θ0′におけ
る加工動径ρ0′のデータと回転軸39に取り付けられ
た溝掘カッター40cの半径または直径のデータが分か
っている。
【0106】従って、演算制御回路80は、これらの既
知のデータを基に回動アーム駆動モータ36を作動制御
することにより、回動アーム38を上方に回動させて回
転軸39を上昇させる一方、パルスモータ59を上述の
既知のデータを基にレンズ軸ホルダー61を降下させ
て、レンズ軸23,24及び眼鏡レンズMLを降下させ
て、加工データ(θi′,ρi′)のうちの初期位置
(i=0)の加工データ(θ0′,ρ0′)の加工初期
位置で、溝掘カッター(溝掘砥石)40cを眼鏡レンズ
MLの周面に当接させる。そして、演算制御回路80
は、溝掘カッター(溝掘砥石)40cが眼鏡レンズML
の周面に当接したのを、センサSからの検出信号に基づ
いて検出して、モータ36,59の作動を停止させる。
【0107】次に、演算制御回路80は、パルスモータ
59を作動制御して眼鏡レンズMLを溝掘カッター40
cから若干上方に離反させた後、モータドライバ86b
を介して砥石駆動モータ39aを回転駆動させ、溝掘カ
ッター40cを回転させる。尚、砥石駆動モータ39a
の回転は、図示しない回転伝達機構を介して回転軸39
に伝達されて、回転軸39及び面取砥石40a,40
b,溝掘カッター40cを一体に回転させる。
【0108】これと同時に演算制御回路80は、レンズ
軸23,24の回転角θi′における加工動径ρiから
溝深さaを差し引いた加工データ(θi′,ρi′−
a)及び微小研削加工量Δa(Δa<<a)に基づい
て、最終的な加工動径(ρi′−a)の溝が眼鏡レンズ
MLの周面に形成されるまでモータ25,59を作動制
御する。すなわち、演算制御回路80は、回転角θi′
に基づいてレンズ軸駆動用モータ25を作動制御し、レ
ンズ軸23,24を回転角θi′毎に回転制御すると共
に、回転角θi′毎に研削加工量Δaに基づいてパルス
モータ59を作動制御して、この回転角θi′毎にレン
ズ軸23,24及び眼鏡レンズMLを降下させ、溝掘カ
ッター40cにより眼鏡レンズMLの周面に周方向に延
びる溝を溝深さaになるまでΔaずつ研削加工(切削加
工)させる。
【0109】この様な溝掘カッター40cの回転と眼鏡
レンズMLの昇降制御により、周方向に向けて延び且つ
溝深さaの溝を眼鏡レンズMLの周面に形成させる。
【0110】ところで、上述の様にして演算制御回路8
0は、レンズ軸駆動用モータ25の回転角θi′におけ
るパルスモータ59の作動制御により、眼鏡レンズML
の周面に形成される溝の研削深さが溝深さaになるま
で、眼鏡レンズMLの周面に形成される溝の研削深さを
研削加工量Δaに基づいて少しずつ深くさせている。
【0111】この様な溝掘加工の研削に際して、演算制
御回路80は、パルスモータ59を作動制御させて、眼
鏡レンズMLを回転角θi′に応じて溝掘カッター40
cに対して小刻みに昇降駆動させる。このため、眼鏡レ
ンズMLの溝掘カッター40cに対する接触状態が小刻
みに変化して、眼鏡レンズMLに対する溝掘カッター4
0cの研削圧力が小刻みに変動し、溝掘カッター40c
による眼鏡レンズMLの周面の切削量が変動する。
【0112】この様に眼鏡レンズMLに対する溝掘カッ
ター40cの研削圧力が小刻みに変動すると、この変動
が溝掘カッター40c,回転軸39及び図示しない動力
伝達機構を介して駆動モータ39aに伝達され、この変
動する研削圧力が駆動モータ39aに負荷として作用し
て駆動モータ39aの回転速度を変動させる。この回転
速度の変動は、駆動モータ39aに流れる駆動電流を変
動させる。この通電制御は、電流検出回路86b1を有
するモータドライバ86bにより行われていて、電流検
出回路86b1はモータドライバ86bによる駆動モー
タ39aの駆動電流を検出している。そして、この電流
検出回路86b1は、検出電流値を電流検知信号として
演算制御回路80に入力している。
【0113】そして、演算制御回路80は、上述した研
削圧力の変動により小さな駆動部である駆動モータ39
aに大きな負荷が掛かる(一時的に研削除去量が増加す
る)時には、レンズ軸23,24の駆動モータ25の作
動を停止させて、駆動モータ39aに一定以上に負荷が
掛かるのを防ぐ様にしている。すなわち、演算制御回路
80は、駆動モータ39aの回転速度が研削圧力のため
に所定値以下(限界値)に低下したのを、電流検出回路
86b1からの検出電流値の変化から検出して、検出電
流値が所定値以上になったときに、駆動モータ39aが
停止する直前の限界値(モータが停止しない値)になったと
判断して、駆動モータ25,59の作動を停止させてレ
ンズ軸23,24及び眼鏡レンズMLの回転を一旦停止
させる。そして、演算制御回路80は、駆動モータ39
aの駆動電流の値を電流検出値により監視して、電流検
出値が所定値以下になったとき、駆動モータ(駆動部)
39aの駆動電流が十分に下がったと判断して、再度通
常の溝掘加工をするためにモータ25,59等の駆動制
御をさせる。
【0114】この様にして演算制御回路80は、駆動モ
ータ(駆動部)39aの電流検知信号(検出電流値)を
あたかも仕上げ加工スイッチのように働かせる。そし
て、演算制御回路80は、電流検知信号である検出電流
値が通常の値であって且つこの電流検知信号に変動がな
くなった状態を仕上げ完了状態と判断する一方、電流検
出値に変動が有る状態を仕上げ未完量状態と扱い、通常
加工と同様に歩進動作をさせる。
【0115】また、演算制御回路80は、電流検出値に
変動がある場合にはその時間を測定する。そして、演算
制御回路80は、電流検出値に変動があって且つその電
流検出値が駆動モータ39aに負荷を与えて停止させた
ときの駆動モータ39aに流れる過大電流値の値または
この値と略同じ範囲になったとき、一定以上の時間以上
駆動モータ39aが過負荷により停止していて、異常事
態が発生していると判定し、モータ25,39a,59
の動作を停止させる。これにより、駆動モータ39aに
過電流が流れ続けるような危険を避ける事も出来る。こ
のような手法で駆動モータ25,39a,59を制御す
る事により、駆動モータ39aを小さな回転トルクの駆
動部としても、溝掘カッター40cへの研削圧力の変動
に伴う駆動モータ39aへの負荷変動に対応できるシス
テム(機構)を完成させることが出来、省エネルギーで
無駄の無いまた安全性の高いシステム(装置)として完
成できる。
【0116】なお、電流が大きくなると負荷が大きいと
判断して、一旦レンズ軸回転を停止させているが、現状
では、上記制御では不十分であることから、停止させる
だけではなく、レンズ軸を砥石から離れる方向に逃げ
て、電流制限が無くなるように制御し、その後再び近づ
けるように制御してもよい。また、さらにレンズ軸を砥
石から一定量離しても電流制限に掛かる時には、異常と
認識し、加工を中断するようにしてもよい。これは溝掘
加工に限らず、面取加工においても同様である。 <面取加工>また、上述したようにしてヤゲンが形成さ
れた眼鏡レンズMLまたはリムレスフレームのワイヤで
保持するための溝が周面に形成された眼鏡レンズMLの
コバ端(周面の側部)に面取を行う場合にも、眼鏡レン
ズMLに対する面取砥石40aまたは40bの研削圧力
が溝掘加工の場合と同様に変動する。従って、この場合
にも、上述した溝掘加工と同様に駆動モータ39aの駆
動電流を検出して駆動モータ25,39a,59等を駆
動制御する様にすることで、駆動モータ39aを小さな
回転トルクの駆動部としても、溝掘カッター40cへの
研削圧力の変動に伴う駆動モータ39aへの負荷変動に
対応できるシステム(機構)を完成させることが出来、
省エネルギーで無駄の無いまた安全性の高いシステム
(装置)として完成できる。 [変形例]以上説明した実施例において、ガイド板P1,
P2及びカバー板11a2,11b2は、図13〜図1
6に示したようなセクター状のガイド板P1′,P2′
及び円弧状のカバー板300,300に代えることもで
きる。
【0117】この場合、側壁11a,11bには上方に
開放するセクター状の切欠301,301がそれぞれ形
成され、この各切欠301を覆うようにセクター状のガ
イド板P1′,P2′がそれぞれ配設されている。この
ガイド板P1′,P2′は構成が同じであり、カバー板
300,300も構成が同じである。
【0118】このガイド板P1′,P2′は、図13,
図15に示したように複数のビスBで着脱可能に側壁1
1a、11bの内壁面にそれぞれ取り付けられている。
このガイド板P1′(及びP2′)には、図13(b)
に示したように側壁11a,11b側に突出するガイド
突部G1′,G2′が設けられている。
【0119】このガイド突部G1′は、図14,図15
に示したように、ガイド板P1′(又はP2′)の上縁
に沿って両端まで円弧状に延びている。また、ガイド突
部G2′は、ガイド板P1′(又はP2′)の下縁中央
部に切円柱状に突設したもので、上面が小円形状のガイ
ド面となっている。
【0120】また、このガイド板P1′(及びP2′)
には、ガイド突部G1′の両端部に接するように配設さ
れ且つ周面が鏡面加工された金属製で円柱状のガイドピ
ン302,302が着脱可能に螺着されている。
【0121】また、303,303はガイド板P1′,
P2′に設けられたガイドスリットである。このガイド
スリット303,303は発明の実施の形態1に示した
ガイドスリット11a2′,11b2′と同じである。
【0122】また、カバー板300には、上下に細長く
延びる軸挿通孔304が形成されていると共に、下縁部
中央に位置させて小円形状のガイド突部305が形成さ
れている。
【0123】そして、カバー板300は、ガイド突部G
1′,G2′間に位置すると共に、側壁11aとガイド
板P1′(及び側壁11bとガイド板P2′)との間に
介装されている。しかも、図14,図16に示したよう
に、カバー板300の円弧状の上面はガイドピン30
2,302に当接させられ、カバー板300のガイド突
部305,305はガイド突部G2′の上面に当接して
いる。また、側壁11a(及び11b)とカバー板30
0(300)の間にはシール部材S(s)が介装されて
いる。尚、レンズ軸23(24)は、シール部材S,軸
挿通孔304及びガイドスリット304を摺動自在に貫
通している。
【0124】次に、この様な構成の作用を説明する。
【0125】この様な構成においては、レンズ軸23,
24が円弧状のガイドスリット304,304に沿って
上下に円弧状に回動すると、カバー板300,300も
レンズ軸23,24と一体に円弧状に上下動する。この
際、カバー板300は、上面がガイドピン302,30
2で案内され、下部の小突起であるガイド突部305,
305がガイド突部G2′の円弧面で案内されるので、
摩擦抵抗が非常に少ない状態で上下に円弧運動させられ
る。
【0126】この回動に伴い、軸挿通孔304は、レン
ズ軸23,24とカバー板300とがキャリッジ旋回軸
21の半径方向へ相対移動するのを許容するので、カバ
ー板300やガイド部材P1′,P2′の各部に寸法誤
差や組み付け誤差があっても、カバー板300の上下方
向への滑らかな円弧運動を許容することができる。
【0127】また、この構成においては、ガイド突部G
2′の両側が下方に開放しているので、ガイド部材P
1′と側壁11a又はガイド部材P2′と側壁11bの
間に侵入する研削液や研削屑が下方に流下して溜まりに
くく、たとえ溜まったとしても、ビスBを緩めてガイド
部材P1′,P2′を側壁11a,11bから取り外す
ことで容易に清掃できる。
【0128】また、レンズ軸23,24がキャリッジ2
0と共に軸線方向に移動させられると、連酢軸23,2
4はシール部材Sやガイド部材P1′及びP2′、カバ
ー板300に対して摺動移動する。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
未加工の眼鏡レンズを保持するレンズ軸と、前記レンズ
軸を回転駆動するレンズ軸駆動用モータと、前記眼鏡レ
ンズを面取加工する面取砥石又は溝掘加工する溝掘砥石
と、前記面取砥石又は溝掘砥石を回転駆動させる砥石駆
動モータを備えた眼鏡レンズの眼鏡レンズ周縁部加工装
置において 前記砥石駆動モータの電流を検知するため
の電流検知手段と、 該電流検知手段により検知された
電流値に基づいて、前記レンズ軸駆動用モータの回転を
駆動制御する構成としたので、小さな回転トルクの駆動
モータでも大きな負荷変動が作用せず、面取砥石や溝掘
砥石が破損したり傷ついたりするのを未然に防止でき
る。
【0130】更に、詳説すると、先ず砥石駆動モータの
駆動電流の値が限界値を超えるときは、面取砥石又は溝
掘砥石を回転駆動させる砥石駆動モータ(駆動部)に大
きな負荷が掛かるときか、あるいは面取砥石又は溝掘砥
石による研削除去量が一時的に増加して、砥石駆動モー
タ(駆動部)に大きな負荷が一時的に作用するときであ
る。従って、面取砥石又は溝掘砥石を回転駆動させる駆
動モータが停止しない駆動電流の限界値を定めておくと
共に、砥石駆動モータ(駆動部)の駆動電流の値を検知
して、この駆動電流の値が限界値を超えたときに砥石駆
動モータに大きな負荷が作用していると判断して、レン
ズ軸駆動用モータの回転軸を一旦停止させることによ
り、新たな位置での研削加工を停止させて、一定以上の
負荷が駆動モータに掛かるのを防ぐ様にする。また、上
述の構成では、レンズ軸回転用モータの一時的な停止
後、砥石駆動モータの駆動電流の値が十分に降下してか
ら、再度通常の面取加工又は溝掘加工に復帰するように
制御できるので、小さな駆動部でも負荷変動に対応でき
る機構をを完成させることができ、省エネルギーで無駄
の無いまた安全性の高い装置を実現することができる。
小さな回転トルクの駆動モータでも負荷変動に対応し
て、駆動モータの寿命を長くできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレイアウト表示装置
を備えるレンズ研削加工装置とフレーム形状測定装置と
の関係を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)はカバー閉成状態の斜視図、(B)はカ
バー開放状態の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)はカバー閉成状態の平面図、(B)はカ
バー開放状態の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(A)は第1の操作パネルの拡大説明図、
(B)は液晶表示器の正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るレンズ研削加工装置
を示し、(a)は加工室内の加工主要部の斜視図、
(b)は(a)のカバー板部の断面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う概略断面図である。
【図7】図5の構成を含む駆動系の斜視図である。
【図8】図7のレンズ軸を保持するキャリッジ及びその
ベース等を後方からみた斜視図である。
【図9】図7の加工圧調整機構及び軸間距離調整機構を
示す側面図である。
【図10】図9の加工圧調整機構の説明図である。
【図11】図1〜図9のレンズ研削加工装置の制御回路
図である。
【図12】図11の制御回路の制御を説明するためのタ
イムチャートである。
【図13】(a)は本発明の変形例を示すレンズ研削加
工装置を示し、(a)は加工室内の加工主要部の斜視
図、(b)は(a)のカバー板部の断面図である。
【図14】図13のガイド板の取付部を加工室側から見
た説明図ある。
【図15】図13のガイド板及びカバー板を加工室の外
側から見た説明図である。
【図16】図13のガイド板及びカバー板の斜視図であ
る。
【符号の説明】
ML・・・眼鏡レンズ(被加工レンズ) 23,24・・・レンズ軸(レンズ回転軸) 80・・・演算制御回路(演算制御手段) 25・・・レンズ軸駆動用モータ 39a・・・砥石駆動モータ 40a,40b・・・面取砥石 40c・・・溝掘砥石 86b1・・・電流検出回路(電流検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波田野 義行 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社トプ コン内 Fターム(参考) 3C049 AA02 AA11 AA16 AB01 AB06 AC01 BA01 BA06 BB02 BC01 CB01 CB03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加工の眼鏡レンズを保持するレンズ軸
    と、前記レンズ軸を回転駆動するレンズ軸駆動用モータ
    と、前記眼鏡レンズを面取加工する面取砥石又は溝掘加
    工する溝掘砥石と、前記面取砥石又は溝掘砥石を回転駆
    動させる砥石駆動モータを備えた眼鏡レンズの眼鏡レン
    ズ周縁部加工装置において前記砥石駆動モータの電流を
    検知するための電流検知手段と、 該電流検知手段により検知された電流値に基づいて、前
    記レンズ軸駆動用モータの回転を駆動制御することによ
    り前記眼鏡レンズの回転を制御する制御手段を有するこ
    とを特徴とする眼鏡レンズ周縁部加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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