JPH06500486A - 機械的ファスナー用のきのこ型フックストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 機械的ファスナー用のきのこ型フックストリップ発明の背景 発明の分野 本発明はフック・ループのファスナーの如き機械的ファスナーに関し、そして特 に、例えばおむつ又は病院用の長上着の如き使い捨て製品である衣服を剥離可能 のように閉めるきのこ型フックストリップに関する。

本発明はまたきのこ型雌雄機械的ファスナーに関する。

従来の技術 衣服用ファスナーとして広く使用されているものに、ペルクロ社ＵＳＡの商標名 ベルクロ及び３ｍ社の商標名スコッチメイトで知られているフック・ループファ スナーがある。米国特許第２．７１７．４３７号及び同第３．００９．２３５号 （両者はＤｅＭｅｓｔｒａｌ）に教示されていルように、フックストリップは真 っすぐのナイロンループパイルの特殊な曲げにより製造することができる。各ル ープの脚部を切って端部を開口フックとして残し、締結素子として作用するよう にしている。

米国ペルクロ社の米国特許！　３，５９４，８６５号（Ｅｒｂ）には、フック・ ループファスナーのフックストリップを製造する射出成形方法を開示している。

ここでは、米国特許第２．７１７．４３７号及び同３．００９．２３５号で必要 としている織物技術というよりは、むしろ迅速な生産性を提示している。Ｅｒｂ 特許は相当数の浅いワイヤダイ（ｓｈａｌｌｏｗ　ｗｉｒｅｄｉｅｓ）の閉ルー プを採用している。ワイヤダイは真空によって移動しているが、ナイロンの如き 溶融プラスチックは押出機によりダイを通してダイの下部で織物ウェブが製造さ れ、閉ループはこの押出機を通る。押出機により、過剰の樹脂はダイの表面から ストリップして弾性のフックとし、このフックはダイから連続的に取出し、そし て次いでプラスチックの織物ウェブを射出してフックを順序良く配列させる。織 物ウェブを使用する代りに、装置を改良してワイヤダイにスペースを形成し、こ こに溶融プラスチックを流入してフックの支持体をすべてプラスチックにするこ とができる。他のＥｒｂの米国特許第３．５９４．８６３号は同様の装置であっ て、類似のフックを有するストリップを製造するものに関する。これらＥｒｂの 特許に係わらず、今日市場に出ているフック・ループファスナーである“ベルク ロ”のフックストリップは主として織物技術によって製造されている。

フックストリップを連続的に成形する他の手法は、米国特許第３、７６２．００ ０号（Ｍｅａｚｉｎ等）に開示されている。

米国特許第３．７１８．７２５号（Ｈａｍａｎｏ）には、フック・ループファス ナーのフックストリップは、ループが順序良く真っすぐに整列した織物から作ら れている。ループの列に棒を送入して真っすぐに位置させた後、圧板又はローラ を用いて各ループの上部を加熱加圧して溶融して各溶融自由端部をノツプ又は頭 部とし、これをフック・ループファスナーのループストリップと絡み合わすこと になる。このノツプ又は頭部はきのこの形状としているので、この種のフックフ ァスナーはきのこ型と呼ばれている。

フック・ループファスナーのフックストリップはループストリップと共に絡み合 って接合するため通常は固体であって、フックストリップ自体剥離できるように フックによって容易に送入されて織物を締結する。きのこ型フックストリップは 特にこのような使用に適している。例えば、きのこ型フックストリップはズック 地、テリクロス及びトリコットに剥離できるようにして締結できる形体に製造す ることかできる。

きのこ型機械的ファスナーは、場合によって二つのフックストリップのいづれか 一つを二つの物品の一つに接合させ、そして二つのストリップを絡み合わすこと により、二つの物品を締結するために二つのフックストリップを使用することが できるように設計されている。このようなきのこ型機械的ファスナーは米国特許 第３．１９２．５８９号（Ｐｅａｒｓｏｎ）に開示され、ここでは頭部スタッド は相互に絡み合ったときに雄雌両者の特性を有することから、雌雄形態のファス ナーと呼ばれている。Ｐｅａｒｓｏｎファスナーは基材を成形し、この基材から 一体化した頭部のないスタッドを用意し、そしてスタッドの先端部を加熱軟化し て製造することができる。

米国特許第４．２９０．１７４号（Ｋａｌｌｅｂｅｒｇ）に開示された雌雄きの こ梨機械式ファスナーは、柔軟性、弾力性、及びＵ形状のモノフィラメントであ る。各モノフィラメントの曲折部分は柔軟性接合層の中に埋め込まれているので 、二つの茎部分は通常接合層の表面から突き出ている。各茎部分の上部に、きの この頭部が存在する。茎部分は好ましくは実質的に均一な空間を占めて存在し、 そして実質的に同一の長さである。隣接した頭部の間の空間が直径より小さい場 合に剥離力が最大となり、そして接合に用するものは最小になる。モノフィラメ ントは好ましくは長手方向に配向したポリオレフィンであり、そして結合層は好 ましくはモノフィラメントを結合層に熱融着が可能であるポリオレフィンである 。

米国特許第３．４０８．７０５号（Ｋａｙｓｅｒ等）には、種々の形体のきのこ 頭部を育するきのこ霞機械的ファスナーが開示されている。

本発明の概要 本発明はフック・ループファスナーの如き機械的ファスナー用のきのこ型フック ストリップを提供するもので、このフックストリップは従前のきのこ型フックス トリップより安価に経済的に製造できる利点を有する。従前のきのこ型フックス トリップと同様、本発明のものはループストリップと共に使用でき、またフック によって止められた織物に直接締結することもできる。

本発明の他の側面は、きのこ型フックの空間が二つのフックストリップが互いに 絡み合って機械的ファスナーを提供できるよう設けられている。

短的には、新規なきのこ型フックストリップは熱可塑性樹脂の均質な支持体を含 み、そして支持体と一体になって支持体の少なくとも一面に真っすぐな茎部分が 配列し、いづれはきのこの頭部を有し、該茎部分は少なくとも０．００１の複屈 折率で明示できる分子配向を有している。対照的に、モノフィラメントと支持体 は化学的組成が同一でありそして共に溶融しても、Ｋａｌｌｅｂｅｒｇ特許のき のこ型フックストリップの支持体は、モノフィラメントの曲折部分と均質ではな い。

きのこ型フックストリップを製造するための新規な方法は、真っすぐな配列した 茎部分の雌型であるキャビティを準備するという点を除いて、円形状の金型を用 いる。この新規な方法は次の工程を包含する。

ａ）金型をその軸線上で回転し、 ｂ）キャビティから空気を連続的に排気し、Ｃ）分子的に配向できる溶融した熱 可塑性樹脂を排気したキャビティに、キャビティを充満するに十分な過剰量を連 続的に注入し、この過剰量はキャビティを覆う樹脂層を形成し、ｄ）排気したキ ャビティの壁において金型を連続的に冷却して溶融樹脂を分子的に配向させ、こ の間キャビティは充満しており、ｅ）注入した樹脂を凝固し、 ｆ）支持体及び一体化した真っすぐな茎部分の配列を有する凝固した樹脂層を金 型から連続して取り出し、そしてｇ）茎部分の先端を変形して各茎部分の先端を きのこの頭部とする。

各キャビティの端部を閉めて、排気工程（ｂ）を真空にして行うと、工程（Ｃ） で注入された樹脂は実質的にキャビティに充満し、すべてが実質的に同じ深さに なる。

各キャビティの内部端部が開口されると、工程（Ｃ）で注入された樹脂はキャビ ティから取り出され、しかし内部端部を減圧するとキャビティの充てん物が増加 する。任意に行った場合、注入した樹脂はキャビティ開口端部を越えて流れ出し 、いづれの場合はみ出した樹脂は工程（ｆ）を行う前にキャビティの端部で削り 、そしてキャビティが均一の深さであると均一の高さの茎部分が得られる。

所望する分子配向を得るためには、各キャビティのコアに樹脂を充満している間 、注入した樹脂が壁に沿って凝固するような温度にキャビティの壁を冷却する。

キャビティのコアに樹脂が充満されると、分子配向を維持するためにそしてキャ ビティから茎部分を引っばるように冷却を続けなければならない。その後、樹脂 を再び注入する前に、キャビティの壁を加熱するのが望ましい。

キャビティは工程（ｆ）の取り出しを容易にするため、射出する方向に径を次第 に細くしており、キャビティは有利には横断面が円形であって、抜き勾配が５か ら１５度を有している。抜き勾配はキャビティの軸と壁との間の傾き角度である 。開口端部のキャビティである場合、取り出し工程（ｆ）は減圧を必要としない ので、次第に細くすることは殆んど意味がない。

新規なフックストリップの茎部分は、複屈折値が少なくとも０．００１に分子配 向しているので、このような配向をしてないものに比べて、剛性及び耐久性が特 に高く、同様に引張強さ及び曲げ強さが大きい。

このような性質により、有利には茎部分の先端部を加熱することを含む変形工程 （ｇ）の課程でも茎部分は真っすぐになっている。この分子配向の故に、加熱に より各茎部分の先端部は平滑で対象的に丸い外面を有するきのこの頭部となり、 このことは絡み合を高め、そして実質的に平坦な内部表面は接合力を高めること になる。

非配向の茎部分を有するフックストリップと比較して、この新規なフックストリ ップのフックの強度は、剥離の課程で破損するようなことはより少なくなる。こ の新規なフックストリップをループストリップと接合して使用した場合、このフ ックの強度は、ループと比べ剥離の課程で破損するようなことは稀れであり、少 なくともこの二つの理由から有利なことである。まず初めに、破損したフックは くずを残すことになるが、反面破損したループはこのようなことがない。更に、 通常ループストリップは単位当りフックに比ベローブをより多く有しているので 、フック・ループファスナーが使用できなくなるまでには、相当多くの回数の剥 離を繰り返すことができる。

平滑であるので、本発明のフックストリップの丸い外部表面のきのこの頭部は利 用者に好感を持たれ、そして皮膚に対し摩擦性を示さないので、特に乳児のおむ つ用クロージヤーとするのに理想的である。このような使用において、タルク粉 末は感圧接着剤を使用したおむつのクロージヤーの接着力を低下させるが、ここ ではこのような影響は受けない。

新規なフックストリップの茎部分は横断的に見て円形であるが、しかし他の好ま しい横断面は長方形及び六角形も含まれる。茎部分は好ましくはその根元におい てすみ肉になっていて、強度及び剛性の両者を高め、そして製造時の金型から容 易に取り出せる。

新規なフックストリップがフック・ループのファスナー用に使用した場合、個々 のフックスのサイズ及びその間隔（ｓｐａｃｉｎｇ）は、織物の細度及び／又は この新規なフックストリップと組み合せて使用するループストリップによって定 まってくる。一般に、フックは均一の高さであって好ましくは０．５から５ｍｍ 、より好ましくは１から３ｍｍであり、そして均一な間隔であって中心から中心 が実質的には０．５から２．５ｍｍである。特に織物がフックストリップと絡み 合うようになっていない織物の場合に、より長いフックはより良好な締結となる 。他方、より短かいフックは薄い形体となり、このためにこの新規なフックスト リップは衣服に用いたときに、突き出して目立つようなことが殆んどない。

大抵の使用の場合、茎部分の直径に対してフックの高さの割合は、好ましくは２ ：ｌから１０：ｌの範囲内であり、そして各きのこの頭部とその茎部分の直径の 割合は、好ましくは１．５：１から３＝１である。実質的に直径の割合がより小 さいと、フックストリップはループストリップに十分に絡み合うことにならない 。実質的にこの割合がより大きいと、新規なきのこ嬰ストリップが絡み合うため にループストリップ又は織物の中に容易に送入されることがない。

新規なフックストリップが雌雄ファスナーとして使用される場合、このフックの 高さと直径との割合が前に述べた割合での大きい方に近いと絡み合い及び剥離が 高められる。新規なフックストリップがフック・ループ用の締結に使用される場 合、この割合は好ましくは小さい方に近いとより柔らかい感じ、特に乳児のおむ つの利用に柔らかさを与える。衣服に使用するときには、薄い形状が一般に望ま しい。

大部分のフック・ループの使用においては、新規なきのこ型フックストリップの フックは四角形又は六角形の配列で、実質的にフックストリップの全表面に均一 に分布している。雌雄タイプの使用においては、好ましくはフックは絡み合せた ときに横滑りを生じないように分布される。例えば、米国特許第３．４０８．７ ０５号（Ｋａｙｓｅｒ等）を参照されたい。

良好な柔軟性及び強度の両者を育するために、新規なきのこ型フックストリップ の支持体は、特にポリプロピレン又はポリプロピレンとポリエチレンの共重合体 から製造されたときに、好ましくは０．１から０．５ｍｍの厚さである。成る場 合には、例えば約５ｍｍにも及ぶ厚さのより剛い支持体が好ましい。

新規なきのこ型フックストリップは、この製造に比較的安価な装置が利用でき、 従来のフックストリップの製造に適したものよりも高速で製造することができる ので、安価である。新規なフックストリップは長い幅の広いウェッブとして製造 することができるので、貯蔵及び輸送に便利なロール状に巻くことができる。ロ ールから所望の長さに切断することもでき、また衣服のフラップの如きフラップ を接着剤又は他の方法によって剥離できるように締結した物品とすることもでき る。押出成形に適した配向のできる熱可塑性樹脂は、新規なきのこ型フックスト リップを製造するのに使用できる。押出成形することができ、また有用なものと される熱可塑性樹脂は、ポリ（エチレンテレフタレート）の如きポリエステル、 ナイロンの如きポリアミド、ポリ（スチレン−アクリロニトリル）、ポリ（アク リロニトリル−ブタジェン−スチレン）、ポリプロピレンの如きポリオレフィン 及び可塑化ポリ塩化ビニルが含まれる。好ましい熱可塑性樹脂は、４％のポリエ チレンを含みそして７．０のメルトフローインデックスを有するポリプロピレン とポリエチレンとのランダム共重合体であって、シェルオイル社（Ｈｏｕｓｔｏ ｎ、　Ｔｅｘａｓ）からＷＲＳ−６−１６５として入手できる。

図面の簡単な説明 本発明はすべて模式図で示した図面を参照することにより容易に理解されよう。

図面において、 図１は本発明のきのこ型フックストリップの横断面を示し、図２は図１のフック ストリップの一部分が絡み合った横断面を示し、そして 図３Ａ及び３Ｂは図１及び図２のフックストリップを製造する図を示している。

本発明の詳細な記述 図１に示されたフックストリップ１０は熱可塑性樹脂の実質的に連続した支持体 １２を有している。支持体と一体になってきのこ型突起又はフック１４が配列し 、いづれも分子的に配向した茎部分１６、きのこの頭部１８及び茎部分の基盤の すみ肉部分２０を育している。フックストリップ１０はフック・ループ機械的フ ァスナーのフック部分であり、又はきのこ型フック１４によって織物の中に入り 込み剥離できるように締結することもでき、若しくは図２に示されている如く雌 雄機械的ファスナーを形成するように２つのフックストリップ１０が絡み合うよ うに配置することもできる。

図３Ａにおいて、熱可塑性樹脂の供給原料３０を押出機３２に供給し、ここから 加熱溶融された樹脂はダイ３４を通って回転している円形金型３６に供給される 。金型３６の円形面に存在するキャビティ３８は外部減圧系４０によって排気さ れている。ダイと金型との間を密封するためにダイ３４は金型３６のそれと等し い半径を有している。樹脂の金型キャビティ３８への急速な流入は、流れ方向と 平行した方向に分子配向を誘発し、そして金型を水によって急速に冷却（冷却手 段は示していない）し、この状態でこの配向を固定する。凝固した樹脂は真っす ぐに茎部分４８が配列したウェブ４２として金型３６から剥離ローラ４４によっ て取り出される。このウェブは貯蔵のためにロールにして巻くことも、又図３Ｂ のきのこ型を形成する装置に直接送ることもできる。

装置３Ｂにおいて、ウェブ４２はカレンダーロール５２の間隙に通し、そして茎 部分４８と接触するロールは熱可塑性樹脂の流動点を超える温度に茎部分の先端 を加熱する。規約に述べれば、この温度に先端部を維持することはこの部分の分 子の配向を消失させる。この処理の間及び続いての冷却によって、図１に示され たように先端部は均一な型のきのこ頭部１４となり、いづれも上を向いていて実 質的に凸型の面を有するが、ここでは本来の茎部分４８よりは大きい横断面を複 屈折は、ベックライン装置、分散染色又は補償板を使用する如き種々の光学装置 によって、標準流体と別個のものとの屈折率により測定することができる。

補償板装置を使用して得た複屈折値を以下に示す。

Ｅ、Ｌｅｉ　ｔｚ社（Ｃｏｖｉｎｇｔｏｎ、　Ｋｅｎｔｕｃｋｙ）製のＢｅｒｅ ｋ補償板を有する偏光顕微鏡、“オルトルックス２　Ｐｏｔ”を使用し、フック ストリップを２−軸南北方向の十字偏光（ｃｒｏｓｓｅｄ　ｐｏｌａｒｉｚｅｄ 　ｌｉｇｈｔ）のちとに置いた。顕微鏡を４５度回転した。暗色フリンジ（ｂｌ ａｃｋ　ｆｒｉｎｇｅ）が見えるまで補償板をいづれかの方向に回転し、この点 において減速（ｒｅｔａｒｄａｔｉｏｎ）は等しくそして反対である。読み取っ た補償板を記録し、そして次の式　Ｂ＝ＲＸＣ／ｌに従って試料の複屈折を計算 する。ここでＲは減速、Ｃは補償係数モしてｔは試料の厚さである。

減速Ｒは２つの成分の波数の位相差を表わす。

破断強さ 新規なきのこ盟ワックストリップのフックの破断強さは、Ｉｎ５ｔｒｏｎモデル １１２２引張試験機を使用して測定することができる。フックストリップを半分 に折ってきのこの頭部の一列を照射する。垂直方向に延びた照射したきのこの頭 部の茎部分を引張試験機の低部グリップに置く。ナイロン糸の一端部を照射した きのこの頭部の一つに巻き、そして一方の端部に５００ｇのロードセルを結んだ 。ロードセルを保持しているクロスバ−を、次に１分間に１２．７ｍｍの割合で 上方向きのこ型フックストリップのフックの剪断強さは、“ＣＴ”ロードセルを 有する引張試験機（ｒｎｓｔｒｏｎモデル１１２２）を使用して測定することが できる。試験を行うフックストリップ及びこれに絡み合うフック・ループファス ナーのループストリップを、いづれも１０２ｍｍの長さ及び５１ｍｍの幅に切断 した。このループストリップの方は、３Ｍ社の“スコッチメイト２織りループ５ ｔｙｌｅ　Ｎｏ、ＳＪ　３４０１である。酢酸マグネシウムで過飽和した水に２ ４時間浸漬したガラス鐘で試料を調整した。この鐘の条件は、２１℃（±ｌ″Ｃ ）そして相対湿度６５％（±２％）である。ループストリップはループ側を上に し、そして平坦面を感圧接着剤によって接着した。フックストリップをループス トリップと絡み合せ、そして５ｋｇの重さのローラをフックストリップの裏面を いづれの方向に３回にわたって３０５ｍｍ／分の割合で回転した。試料は剪断線 を中心にしてフックストリップの自由端を上部のジョーに把握し、そしてループ ストリップの自由端を下部のジョーに把握して、引張試験機のジョーに置いた。

クロスヘッドの速度を３０５ｍｍ／分にして、完全に分離する最大値を記録した 。４個の試料について試験を行い、そして平均値を採用した。

Ｔ−剥離 フック・ループファスナーのきのこ型フックストリップとこれと締結するループ ストリップを、それぞれ１７８ｍｍの長さそして５１ｍｍの幅に切断した。これ らストリップを次に２１．１″Ｃ（±１．１”Ｃ）そして６５％（±２％）の相 対湿度で２４時間酢酸マグネシウムと水との過飽和溶液に浸漬したガラス鐘に２ ４時調整した。次いでフックストリップをループストリップと注意深く並べ、そ して指で軽く押圧して締結した。ループストリップは３Ｍ社からの“スコッチメ イト”織りループスタイルＮｏ、ＳＪ　３４０１である。重さ５ｋｇ及び幅７６ ｍａ＋のローラを３回３０５ｍｍ／ｍｉｎの割合で各方向にストリップの上を回 転した。一端において、いづれのストリップを長さ方向に約７０市剥離をした。

フックストリップのこの剥離した端部を引張試験機（Ｉｎｓｔｒｏｎモデル１１ ２２）の上部のジョーに、そしてループストリップのその端部を低部のジョーに 把握する。この引張試験機は“ＣＴ”ロードセルを有し、そしてクロスヘッドの 速度は３０５ｍｍ／　ｇである。ゲージの長さは７６．２ｍｍ　（±３．２ｍｍ ）、そして荷重範囲は最大負荷で４４．５Ｎである。剥離の距離は７６、２２ｍ ｍである。試験片の端部にマークをした端部を存する３個の試験片及び試験片の 反対側の端部にマークした端部を有する３個の試験片の６個についてテストを行 った。最初の最大値を除いて、最大値を記録し、そして残った５つの最大値を平 均してＴ−剥離強さとした。

本発明は次に示す実施例によって更に容易に理解されよう。

の抜けこう配を有するバイトを使用し、鋼鉄製金型３６の円筒面に円すい台の穴 をあけて、金型キャビティ３８を形成した。得られた各四方に配列された穴は、 １．２７１１１１１１の均一の深さでありモして各穴の中央部から中央部の間隔 は１．２７ｍｍであった。

水銀柱４６．８ｍｍの減圧に維持し、そして金型３６の内部を３５℃の水で冷却 しながら、Ｎｏｒｃｈｅａ＋社（Ｒｏｌｌｉｎｇ　Ｍｅａｄｏｗｓ、　ＩＬ）か ら入手した低密度ポリエチレン１０１７を７．７ｍ／分の表面速度で金型を回転 しながら、２３５℃の温度においてキャビティに射出した。キャビティを覆った 樹脂層の厚さは０．２ｍｍであった。凝固した樹脂を金型から取り出すと、真っ すぐな茎部分を有するウェブが得られた。

図３Ｂに示した装置を使用し、２個のロール５２の間の隔間を０．９ｍｍそして 上側のロールを１３０°Ｃに維持して、３．７ｍ／分の速度でロール５２の間の 隙間にウェブを通した。このようにして図１に示された如きのきのこ型フックス トリップが得られ、これは通常のメリヤスの縫い合せたループ系のものと良好に 締結した。顕微鏡写真の分析を使用して測定してみると、フックの茎部分は０． ００３の複屈折値を示した。きのこの頭部は約０．８ｍｍの直径であった。

このきのこ壓ワックストリップを比較例Ａに記載された方法によって得られたフ ックストリップと比較して試験を行った。

比較例　Ａ 例１と類似の穴の配列を有する円すい台を形成するために、例Ｉに記載されたバ イトにより金属板に穴をあけて金型を準備した。真空を維持しながら、例１のポ リエチレン樹脂の０．２ｍｍのシートを２３５℃の温度において、穴の配列に押 圧した。水で金型を冷却して樹脂を固化し、取り出すと、例１における円筒状金 型から取り出したウェブと概観の似ている真っすぐな茎部分を有するシートが得 られた。このシートを例１におけるカレンダーロール５２の間の隙間を通すと、 茎部分の先端は例１で得られたきのこの頭部よりは不均一の形体である特徴のな い頭部のものが形成された。

比較試験の結果を次の表Ｉに示す。

例１　０．００３　１．４６ 比較例Ａ　Ｏ，００００，８５ 例１のフックストリップを更に別の２種類のループと共に試験を行い、その結果 を表■に示す。

ＰＣＴ／ｕｓ　９１１０５１１７４ 国際調査報告 フロントページの続き （７２）発明者　ネストガード、スーザン　ケー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントボール、ポスト　オ フィス　ボックス３３４２７ （７２）発明者　ウッド、レイ　イー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントボール、ポスト　オ フィス　ボックス３３４２７ （７２）発明者　リンゼス、マービン　ディー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントボール、ポスト　オ フィス　ボックス３３４２７ （７２）発明者　ビチンスキ、ゾール　ニー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントボール、ポスト　オ フィス　ボックス３３４２７

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. １．フック・ループ機械的ファスナーにおいて使用することができるきのこ型フ ックストリップであって、該ストリップは熱可塑性樹脂の均質支持体を含み、該 支持体と一体となって支持体の少なくとも一面に真っすぐな茎部分が配列して分 布し、該茎部分のいづれもは該支持体に隣接して基盤を有しそして該支持体の反 対側の茎部分の端部はきのこの頭部を有し、該茎部分は少なくとも０．００１の 複屈折値を有する分子配向を有しているきのこ型フックストリップ。
2. ２．茎部分は実質的に同じ形体でありそして基盤よりは頭部分に隣接してより小 さい横断面積になるように多少先き細りになっている請求項１記載のフックスト リップ。
3. ３．該フックストリップは各茎部分の基盤においてすみ肉を有する請求項２記載 のフックストリップ。
4. ４．該茎部分は横断面が実質的に円形である請求項３記載のフックストリップ。
5. ５．該茎部分は実質的に均一な高さでありそして該きのこ頭部は実質的に均一な 直径である請求項１記載のフックストリップ。
6. ６．該茎部分は０．５ｍｍから５ｍｍの高さである請求項５記載のフックストリ ップ。
7. ７．該支持体は０．１から５ｍｍの厚さである請求項６記載のフックストリップ 。
8. ８．該茎部分は横断面が実質的に円形でありそしてきのこ頭部の直径と各室部分 の直径の比は１．５：１から３：１である請求項７記載のフックストリップ。
9. ９．フックストリップの該支持体は実質的に連続しそして貯蔵及び輸送の便利の ためにロールに巻かれている請求項１記載のフックストリップ。
10. １０．二枚のフックストリップが絡み合って機械的ファスナーを提供できるよう に頭部の茎部分が間隔されているように配置されている請求項１記載のフックス トリップ。
11. １１．頭部の茎部分はサイズ及び形体が実質的に同一でありそして該フックスト リップの隣接した頭部の間の間隔は頭部の直径より小さい請求項１０記載のフッ クストリップ。
12. １２．該茎部分は横断面が実質的に円形であり、そして茎部分は基盤よりは頭部 分に隣接して直径がより小さくなるようにいづれも先き細りである請求項１１記 載のフックストリップ。
13. １３．フック・ループ機械的ファスナーに使用することができるきのこ型フック ストリップの製造方法において、円形状であってそして真っすぐな茎部分が配列 した雌型であるキャビティを有する金型を使用し、次の工程、即ち ａ）軸線上で金型を回転し、 ｂ）キャビティから連続的に空気を排気し、ｃ）溶融した分子的に配向できる熱 可塑性樹脂を、キャビティを覆って樹脂層を形成できる程度に過剰に排気したキ ャビティに充満するように連続的に射出し、 ｄ）キャビティに樹脂が充満している間、排気したキャビティの壁において金型 を連続的に冷却して溶融した樹脂を分子的に配向させ、 ｅ）射出した樹脂を凝固し、 ｆ）支持体及び支持体と反対側に先端を有する一体化した真っすぐな茎部分の配 列である凝固した樹脂層を金型から連続的に取り出し、そして ｇ）支持体の反対側の茎部分の端部において茎部分の先端を変形してきのこの頭 部を形成すること、を含むきのこ型フックストリップの製造方法。
14. １４．該変形工程（ｇ）において、茎部分の先端に熱を適用しきのこの頭部を形 成する請求項１３記載の方法。
15. １５．該連続的排気工程（ｂ）は真空にしてキャビティから空気を排気すること 含む請求項１３記載の方法。
16. １６．各キャビティの内部端部は開口し、そして該連続的射出工程（ｃ）で射出 された樹脂はキャビティの端部を越えて突き出す請求項１３記載の方法であって 、 該方法は該連続した取り出し工程（ｆ）の前にキャビティの内部端部を越えて流 出した凝固樹脂を削り取る工程を更に含む方法。
17. １７．フック・ループ機械的ファスナーに使用することができるきのこ型フック ストリップの製造方法において、真っすぐな茎部分が配列した雌型であるキャビ ティを有する金型を使用し、次の工程、即ち ○キャビティから空気を排気し、 ○溶融した分子的に配向できる熱可塑性樹脂を、キャビティを覆って樹脂層を形 成できる程度に過剰に排気したキャビティに充満するように射出し、 ○キャビティに樹脂が充満している間、排気したキャビティの壁において金型を 冷却して溶融した樹脂を分子的に配向させ、○射出した樹脂を凝固し、 ○支持体及び支持体と反対側に先端を有する一体化した真っすぐな茎部分の配列 である凝固した樹脂層を金型から取り出し、そして ○支持体の反対側の茎部分の端部において茎部分の先端を変形してきのこの頭部 を形成すること、を含むきのこ型フックストリップの製造方法。
18. １８．該変形工程において、茎部分の先端に熱を適用しきのこの頭部を形成する 請求項１７記載の方法。
19. １９．該連続的排気工程は真空にしてキャビティから空気を排気すること含む請 求項１７記載の方法。
20. ２０．各キャビティの内部端部は開口し、そして該射出工程で射出された樹脂は キャビティの端部を越えて突き出す請求項１７記載の方法であって、 該方法は該取り出し工程の前にキャビティの内部端部を越えて流出した凝固樹脂 を削り取る工程を更に含む方法。