JP2016168015A - 自己結合性を有する縛り紐および同紐を用いた果実袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成樹脂からなる細幅のテープ状体の表面に、同樹脂からなる突起部がテープ状体長さ方向にほぼ等間隔で列をなして並んで直立しており、かつ突起部にはテープ状体の幅方向に突出する出っ張り部が存在しており、さらに以下の条件1)〜3)を満足している自己結合性を有する縛り紐。
1)テープ状体の厚さ(T2)が0.05〜0.5mm、幅(W2)が0.5〜3.0mmであること、
2)テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.4〜1.4倍であること、
3)突起部同士の間隔(B3)が、突起部厚さ(T3)の1.1〜3.0倍であること、
【選択図】図1
Description
これに使用する果実袋としては、撥水性能を有する紙製のもの、不織布製のもの、フィルム製のもの等が用いられ、それら素材からなる袋の開口部近辺に、口元を縛るための針金(止金)を取り付けたものが一般的である(特許文献1:要約書および0012段落)。
1)テープ状体の厚さ(T2)が0.05〜0.5mm、幅(W2)が0.5〜3.0mmであること、
2)テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.4〜1.4倍であること、
3)突起部同士の間隔(B3)が、突起部厚さ(T3)の1.1〜3.0倍であること、
また本発明は、上記の縛り紐を果実袋の縛り紐として使用するものである。そして好ましくは、袋の開口部の側に、接着、特に熱融着により上記の縛り紐の端部または中間部が固定されている果実袋である。
さらに好ましくは、袋の開口部や、棒状物や線状物を束ねた集束物に、上記の縛り紐を、周回後の縛り紐が周回前の縛り紐と重なり会うように2回以上巻き付ける縛り方法である。
しかも、ベースとなるテープ状体は細幅で、さらにその表面にテープ幅にほぼ等しい高さを有する突起部が存在しており、巻き付ける際に、縛り紐が容易に捩れて周回前のテープ表面の突起部と重なり合って噛み合うこととなる。
しかも長さ方向に連続しているのは幅が狭く厚さの薄いテープ状体、すなわちベース部分だけであることから、縛り紐は巻き付け易く、巻き付けた後においても、樹脂の反発性により、縛り紐が最初の直線状に戻ろうとする力も低く、巻きつけた状態を保ち、縛り紐の自己結合が自然に剥がれて直線状に戻ることも少ない。同様の理由により、縛り紐で作業者が怪我をしたり、果実の表面に傷を付けるという問題も生じ難い。
そして本発明の縛り紐は熱可塑性の合成樹脂からなり、熱可塑性という性質を利用して、果実袋等の開口部近辺に縛り紐の端部等を固定することにより、作業者の労力・手間を大きく軽減することが可能となる。
また本発明で言う幅、厚さ、高さ、間隔、長さ等は、任意に選び出した10箇所の値の平均値である。
テープ状体の主体となる非エラストマー系熱可塑性樹脂に対するこれら熱可塑性エラストマーの添加量としては5〜40重量%、特に10〜30重量%が適切である。
直線状のスリットおよび同スリットと、同スリットから直交する方向に伸びる15本の矢印型のスリットを有するノズルから、ポリエチレンとポリプロピレンを20:80の重量比でブレンドし、さらにポリエチレン系エラストマーを前記ブレンド物100に対して8の重量割合となるようにブレンドした樹脂混合物を溶融押し出し、それを冷却して広幅のテープ状体を得た。
上記実施例1において、テープ状体の厚さ(T2)を0.03mmに変更する以外は実施例1と同一の条件で縛り紐を作製した(比較例1)。また上記実施例1において、テープ状体の厚さ(T2)を0.8mmに変更する以外は実施例1と同一の条件で縛り紐を作製した(比較例2)。
上記実施例1において、テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.2倍となるように、突起部高さH3を低くしたノズルを用いる以外は実施例1と同様の方法により縛り紐を作製した(比較例5)。同様に、上記実施例1において、テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の1.8倍となるように、突起部高さH3を高くしたノズルを用いる以外は実施例1と同様の方法により縛り紐を作製した(比較例6)。
上記実施例1において、使用するノズルを変更し、さらに延伸倍率を変更することにより、テープ状体の厚さ(T2)が0.15mm、幅(W2)が1.5mm、テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.9倍、突起部同士の間隔(B3)が、突起部厚さ(T3)の1.7倍である縛り紐を実施例1と同様に作製した。このものの突起部幅(W3)、出っ張り部長さ(L4)、テープ状体表面から出っ張り部最下端までの距離(H4)は、いずれも実施例1のものの約1.5倍である。
実施例1において、ノズルを変更してテープ状体の厚さを0.055mmに変更する以外は実施例1と同様にして縛り紐を作製した(実施例3)。
また同様に、実施例1において、ノズルを変更してテープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.6倍となるようにした以外は実施例1と同様にして縛り紐を作製した(実施例4)。同様にノズルを変更してテープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の1.1倍となるようにした以外は実施例1と同様にして縛り紐を作製した(実施例5)。
2:細幅のテープ状体
3:突起部
4:出っ張り部
5:テープ状体長さ方向
6:テープ状体幅方向
7:果実袋
8:果樹の枝
T2:テープ状体厚さ
W2:テープ状体幅
H3:突起部高さ
T3:突起部厚さ
B3:突起部間隔
W3:突起部幅
L4:出っ張り部長さ
H4:テープ状体表面から出っ張り部最下端までの距離
Claims (7)
- 合成樹脂からなる細幅のテープ状体の表面に、同樹脂からなる突起部がテープ状体長さ方向にほぼ等間隔で列をなして並んで直立しており、かつ突起部にはテープ状体の幅方向に突出する出っ張り部が存在しており、さらに以下の条件1)〜3)を満足している自己結合性を有する縛り紐。
1)テープ状体の厚さ(T2)が0.05〜0.5mm、幅(W2)が0.5〜3.0mmであること、
2)テープ状体表面から突起部頂点までの距離(H3)がテープ状体幅(W2)の0.4〜1.4倍であること、
3)突起部同士の間隔(B3)が、突起部厚さ(T3)の1.1〜3.0倍であること、 - テープ状体は長さ方向に延伸されているが、突起部は実質的に延伸されていない請求項1に記載の縛り紐。
- 出っ張り部が、その先端部がテープ状体表面に近付く方向に突出部から突出している請求項1または2に記載の縛り紐。
- 縛り紐として請求項1〜3のいずれかに記載の縛り紐が使用されている果実袋。
- 袋の開口部の側に、熱融着により請求項1〜3のいずれかに記載の縛り紐の端部または中間部が固定されている果実袋。
- 袋の開口部や、棒状物や線状物を束ねた集束物に、請求項1〜3のいずれかに記載の縛り紐を、周回後の縛り紐が周回前の縛り紐と重なり会うように2回以上巻き付ける縛り方法。
- 直線状のスリットおよび同スリットと直交する方向に伸びる複数本のT字型または矢印型のスリットを有するノズルから溶融した熱可塑性樹脂を押し出し、冷却することにより幅広のテープ状体の表面にテープ状体長さ方向に伸びるT字型または矢印型の断面を有する突起列を複数本有するテープ状体を製造し、次に突起列を横切る方向に突起列に切れ目を入れ、そしてテープ状体を長さ方向に2倍以上延伸することにより突起列を独立した突起部の列に変更し、しかる後に突起部列間でテープ状体を裂くことにより、細幅のテープ状体の表面に突起部がテープ状体長さ方向に列をなして並んで直立しており、かつ突起部の先端にテープ状体の幅方向に突出する出っ張り部を有する縛り紐を製造する方法。
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