JPWO2017168757A1 - 成形面ファスナー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

繰り返しの脱着操作に対する耐久性と剥離強度のバランスに優れた成形面ファスナーを提供する。平板状の基部(102)と該基部(102)の一方の主表面から突出した複数の係合素子(101)とを備えた熱可塑性樹脂製の成形面ファスナー(100)であって、前記係合素子(101)は前記主表面から起立するステム(103)と、ステム(103)の上端部に形成される係合頭部(104)であって、平面視で成形方向に直角な方向に主として延出する張り出し部(105)を有する係合頭部(104)とを備え、係合素子(101)を成形方向に直角な方向に成形方向中央で切断したときの断面において、係合素子(101)の前記基部(102)の主表面からの高さの二分の一の位置におけるレターデーションの平均値をR1avg(単位:nm)、ステム(103)と張り出し部(105)の左右二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における頭部(104)のレターデーションの平均値をR2avg(単位:nm)とすると、2≦R2avg≦100、R2avg/R1avg=0.04〜5.0の関係が成立する成形面ファスナー。

Description

本発明は成形面ファスナーに関する。また、本発明は成形面ファスナーの製造方法に関する。
面ファスナーは、一対のテープを互いに押しつけることにより結合させる方式のファスナーであり、一方のテープは通常はループパイル布地であり、他方のテープは表面に固定された多数の係合素子を備えており、係合素子がループに係合するように形成されている。近年、使い捨て紙おむつ、医療用簡易衣料、ナプキン類、各種作業用簡易衣料、肌着類等などの止具としても面ファスナーは使用されており、特に、平板状基材に微小寸法の多数の係合素子を有する熱可塑性樹脂製の一体成形タイプの面ファスナーが多用されている。
この種の一体成形タイプの面ファスナーの係合素子の形態は、当該分野において広く知られているようにフックタイプとマッシュルームタイプとに大別される。フックタイプは係合素子の頭部の張り出し方向が不均一なタイプであり、係合に方向性がある。一方、マッシュループタイプは係合素子の頭部の張り出し方向が均一なタイプであり、係合に方向性がない。
マッシュルームタイプの面ファスナーは、ベース部材から直立する熱変形可能なステムをコイニングして面ファスナーシステムのフック部を形成する方法が一般に採用されている。例えば、特許第4699349号公報においては、最初に直立するステムアレイを持ったフック板を射出成形した後、加熱されたコイニング面によってステムの先端を加熱および加圧し、ステムの先端部を軟化させてステムの先端に成形頭部を形成するステップを備えた成形頭部の形成方法が開示されている。
しかしながら、マッシュルームタイプの係合素子とパイルの係合機構は、ループが首部に巻き付いた状態で係合素子の頭部と係合する、いわゆる首吊り状態で係合するため、ループを係合素子の頭部から離脱させようとするとき、首部において係合素子が切断するか、或いはループ自体が切断する確率が高く、繰り返し使用に耐えられないことが多く、同時に剥離強度が過剰に高くなりやすい。一方、上記フックタイプの係合素子の場合には、マッシュルームタイプの係合素子と比較すると、ループに対して係合しやすく、更には適正な剥離強度が得やすい上に、剥離時においても係合素子やループの切断がなく、繰り返しの使用によく耐えられるという特徴がある。
従来、フックタイプの面ファスナーは、ドラム内から湾曲して延び周面に開口する略J字状又はY字状の多数のキャビティが形成された円筒ドラムの周面に溶融樹脂を供給し、その周面に沿った薄板状の基材を成形すると同時に、前記キャビティに溶融樹脂の一部を充填して、基材の背面側にJ字状又はY字状のフックを一体に成形し、冷却後にドラムの周面からその成形品を剥ぎ取るようにして製造されていた(米国特許第4,984,339号、米国特許第5,537,723号)。しかしながら、このような製造方法ではフックをドラムから剥ぎ取る際にフックに対して大きな曲げ応力がかかることになるため、フックにクラックや折れが生じやすいことから作製可能なフック形状にも限界がある。
このため、近年では、フックタイプとマッシュルームタイプの製法を組み合わせて、平板基材表面に多数のステムが起立する熱可塑性樹脂製の一次成形品を得た後、同成形品のステムの先端を加熱して軟化させて頭部を成形する方法が提案されている。特表2002−519078号公報には、溶融させることなく、ステムを圧搾(Calender)により変形させる単純な機械的再形成(reshaping)により頭部を形成する方法が開示されている。特許第4134337号公報には、加熱ロールによってステムの溶融前線と圧縮前線を調整することが開示されている。特表昭58−500192号公報には、テープを加温表面部に対して押圧することにより、ステムが溶融されない程度に端部を軟化させて、端部を変形させる方法が開示されている。また、非軟化部は弾力的に変形させることが開示されている。特表2002−534194号公報には、ステムの末端部を軟化温度まで加熱する一方、シート基材と各ステムの下側部分を軟化温度より低い温度に維持した上で、軟化温度より低い所定形成温度の接触面にステムの末端部を接触させることで末端部を変形させる方法が開示されている。
特許第4699349号公報 米国特許第4,984,339号明細書 米国特許第5,537,723号明細書 特表2002−519078号公報 特許第4134337号公報 特表昭58−500192号公報 特表2002−534194号公報
面ファスナーの成形を、ステムの一次成形と頭部の二次成形の二段階に分けて行う手法は有用であるが、ステムを溶融点未満に加熱して塑性変形させる場合には頭部に歪みが残留してしまう。歪みが残留している場合、繰り返し面ファスナーの脱着操作を行うと頭部が折れてしまいやすいという問題がある。一方、ステムを溶融変形させることにより頭部を成形する場合には残留歪みの問題は解消されるものの、面ファスナーの剥離強度が低下するという問題がある。
本発明は上記事情を背景に創作されたものであり、繰り返しの脱着操作に対する耐久性と剥離強度のバランスに優れた成形面ファスナーを提供することを課題の一つとする。また、本発明は当該成形面ファスナーを製造する方法を提供することも課題の一つとする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、頭部におけるレターデーションを所定範囲に制御しつつ、ステムと頭部におけるレターデーションのバランスを制御することが、上記課題の解決に有効であることを見出した。本発明は上記知見を基礎として完成したものである。
本発明は一側面において、
平板状の基部(102)と該基部(102)の一方の主表面から突出した複数の係合素子(101)とを備えた熱可塑性樹脂製の成形面ファスナー(100)であって、
前記係合素子(101)は前記主表面から起立するステム(103)と、ステム(103)の上端部に形成される係合頭部(104)であって、平面視で成形方向に直角な方向に主として延出する張り出し部(105)を有する係合頭部(104)とを備え、
係合素子(101)を成形方向に直角な方向に成形方向中央で切断したときの断面において、係合素子(101)の前記基部(102)の主表面からの高さの二分の一の位置におけるレターデーションの平均値をR1avg(単位:nm)、ステム(103)と張り出し部(105)の左右二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における係合頭部(104)のレターデーションの平均値をR2avg(単位:nm)とすると、2≦R2avg≦100、R2avg/R1avg=0.04〜5.0の関係が成立する成形面ファスナーである。
本発明に係る成形面ファスナーの一実施形態においては、ステム(103)と張り出し部(105)の二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における係合頭部(104)のレターデーションの最大値をR2max(単位:nm)とすると、5≦R2max≦200である。
本発明に係る成形面ファスナーの別の一実施形態においては、R1avgが20〜40nmである。
本発明に係る成形面ファスナーの更に別の一実施形態においては、R2avgが20〜50nmである。
本発明に係る成形面ファスナーの更に別の一実施形態においては、熱可塑性樹脂の融点が150〜170℃である。
本発明に係る成形面ファスナーの更に別の一実施形態においては、熱可塑性樹脂がポリプロピレンである。
本発明は別の一側面において、
一方の主表面に残留歪みを有する複数のステムが起立した熱可塑性樹脂製の長尺帯状の一次成形品を得る工程1と、
前記一次成形品を長手方向に搬送しながら、前記ステムの上端部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有し、該一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃を有する第一プレス部によって3〜300kPaの圧力で1秒以下の時間プレスすることにより、ステムの上端部を溶融変形させて平面視で搬送方向に直角な方向に主として延出する張り出し部を有する係合頭部を予備成形する工程2と、
工程2に引き続いて、前記予備成形後の一次成形品を長手方向に搬送しながら、該予備成形後の一次成形品の前記係合頭部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有し、該予備成形後の一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃を有する第二プレス部によって、前記係合頭部を工程2における圧力よりも小さく、且つ、3〜150kPaの圧力で0.3〜10秒間プレスすることにより、前記係合頭部を溶融変形させて係合頭部の形状及びレターデーションを調整する工程3と、
工程3に引き続いて、前記係合頭部の形状及びレターデーションが調整された一次成形品を長手方向に搬送しながら前記係合頭部及び他方の主表面を冷却帯にそれぞれ接触させることにより冷却し、二次成形品を得る工程4と、
を含む成形面ファスナーの製造方法である。
本発明に係る成形面ファスナーの製造方法の一実施形態においては、前記一次成形品のステムの上端部と接触しながら走行する第一の無端ベルトと、当該第一の無端ベルトの走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラとを有する第一の無端ベルトコンベア、並びに、前記一次成形品の他方の主表面と接触しながら走行する第二の無端ベルトと、当該第二の無端ベルトの走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラとを有する第二の無端ベルトコンベアの間を、工程1により得られた前記一次成形品が通過する間に工程2、工程3及び工程4が実施される。
本発明に係る成形面ファスナーの製造方法の別の一実施形態においては、工程2は前記一次成形品が前方に設置された二つのガイドローラによってプレスされることにより実施される。
本発明に係る成形面ファスナーの製造方法は更に別の一実施形態において、工程3は第一の無端ベルトと接触中の前記一次成形品の前記係合頭部を当該第一の無端ベルト側から前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有する加熱部材によって押圧するとともに、第二の無端ベルトと接触中の前記一次成形品の他方の主表面を当該第二の無端ベルト側から10〜50℃の温度を有する冷却部材によって押圧することにより実施される。
本発明に係る成形面ファスナーの製造方法は別の一実施形態において、工程4は第一の無端ベルトと接触中の前記一次成形品の前記係合頭部を当該第一の無端ベルト側から10〜100℃の温度であって前記樹脂の融点よりも低い温度を有する冷却部材によって押圧するとともに、第二の無端ベルトと接触中の前記一次成形品の他の主表面を当該第二の無端ベルト側から10〜50℃の温度を有する冷却部材によって押圧することにより実施される。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係る成形面ファスナーを備えた物品である。
本発明によれば、繰り返しの脱着操作に対する耐久性と剥離強度のバランスに優れたタイプの成形面ファスナーが提供可能となる。
本発明の一実施形態に係る成形面ファスナーの係合素子を成形方向に直角な方向に成形方向の中央で切断したときの断面図である。 本発明の一実施形態に係る成形面ファスナーの係合素子を上から観察したときの模式図である。 本発明に係る成形面ファスナーの係合素子の一例についての断面の偏光画像である。 従来の成形面ファスナーの係合素子の一例についての断面の偏光画像である。 本発明に係る成形面ファスナーの連続製造装置の概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る成形面ファスナーの種々の実施形態について詳述する。
(1.材料)
本発明に係る成形面ファスナーは熱可塑性樹脂を材料として一体成形加工することにより製造可能である。熱可塑性樹脂としては、特に制限はないが、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、PVC樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂などを採用することができる。これらの中でも、溶融状態での流動性に優れるポリプロピレン樹脂がより好ましい。
(2.係合素子)
図1には、本発明の一実施形態に係る成形面ファスナー(100)の係合素子(101)を成形方向に直角な方向に成形方向中央で切断したときの断面形状が模式的に示されている。簡単のため、図1においては係合素子(101)を一つしか表していないが、本実施形態に係る成形面ファスナー(100)は、平板状の基部(102)と該基部(102)の一方の主表面から突出した複数の係合素子(101)とを備える。基部(102)の主表面の単位面積当たりの係合素子(101)の数は要求される剥離強度に応じて適宜設定すればよいが、例えば100〜600個/cm2とすることができ、典型的には200〜400個/cm2とすることができる。
係合素子(101)は基部(102)の主表面から起立するステム(103)と、ステム(103)の上端部に形成される係合頭部(104)を有し、係合頭部(104)は平面視で成形方向に直角な方向に主として延出する張り出し部(105)を有する。張り出し部(105)には対向する面ファスナーのループが係合可能である。多数の係合素子(101)と、多数のループが係合することより一対の面ファスナーの連結が強化される。
ステム(103)の太さは要求される剥離強度に応じて適宜設定すればよいが、細すぎると繰り返しの脱着操作に対する耐久性が不十分となることから、断面積で表して0.005mm2以上であることが好ましく、0.01mm2以上であることがより好ましく、0.02mm2以上であることが更により好ましい。また、ステム(103)の太さは、太すぎると係合素子(101)の数密度が不足して所望の剥離強度を得ることが困難となるため、断面積で表して0.10mm2以下であることが好ましく、0.07mm2以下であることがより好ましく、0.04mm2以下であることが更により好ましい。ステムの断面形状には特に制約はなく、多角形(三角形、四角形、六角形等)や円形(真円、楕円、長円等)等とすることができるが、一次成形品の均一性に優れる理由から、真円が好ましい。
係合素子(101)の基部(102)の主表面からの高さ(H)は、低すぎるとループが係合頭部(104)の張り出し部(105)に係合しづらくなることから、0.05mm以上であることが好ましく、0.10mm以上であることがより好ましく、0.20mm以上であることが更により好ましい。また、係合素子(101)の基部(102)の主表面からの高さ(H)は、高すぎると折れやすくなることから、1.50mm以下であることが好ましく、0.50mm以下であることがより好ましく、0.30mm以下であることが更により好ましい。
本発明の一実施形態に係る成形面ファスナーにおいては、後述するように、平板表面に複数のステムが起立する熱可塑性樹脂製の長尺帯状の一次成形品を連続的に搬送しながら加熱プレスすることで係合素子の係合頭部(104)を成形加工することが可能である。成形方向というのは当該長尺帯状の一次成形品の搬送方向のことである。搬送しながら加熱プレスを実施することで、係合素子(101)の係合頭部(104)は、図2に示すように、平面視で成形方向に直角な方向に延伸した形状を有することができる。すなわち、係合素子(101)の係合頭部(104)を上から観察した場合、張り出し部(105)は成形方向に平行な方向(MD方向)よりも平面視で成形方向に直角な方向(TD方向)に少し張り出していることが好ましい。また、係合頭部(104)の上面は、剥離強度を確保するために平坦(上面における最高地点と最低地点の高度差が0.05mm以内、好ましくは0.02mm以内)であることが好ましい。係合頭部(104)の上面が中心から外側に向かって下方に傾斜する形態又は上方に傾斜する形態では張り出し部(105)の張り出し量が小さくなり、ループが係合しにくくなるからである。
張り出し部(105)が方向性を有することにより、ループとの係合に方向性が生まれ、適度な剥離強度が得られるとともに、繰り返し脱着操作を行った後の剥離強度の保持率を高めることができる。本発明の一実施形態に係る成形面ファスナー(100)においては、係合素子(101)の係合頭部(104)を上から観察(平面視)したとき(図2参照)、当該頭部(104)の成形方向に直角な方向(TD方向)の長さをTとし、当該頭部(104)の成形方向に平行な方向(MD方向)の長さをMとすると、T:M=1.0:1.0〜1.3:1.0の範囲とすることができ、典型的にはT:M=1.1:1.0〜1.2:1.0の範囲とすることができる。Tは一つの係合素子(101)を観察したときの当該頭部(104)の成形方向に直角な方向の長さの最大長さを指し、Mは一つの係合素子(101)を観察したときの当該頭部(104)の成形方向に平行な方向の長さの最大長さを指す。
また、ループが係合しやすいように、張り出し部(105)のステム(103)からの成形方向に直角な方向(TD方向)への張り出し長さLは、係合素子(101)の係合頭部(104)を上から観察(平面視)したときに(図2参照)、成形方向に対する右方向及び左方向の少なくとも一方向において、好ましくは両方向において、0.001mm以上であることが好ましく、0.003mm以上であることがより好ましく、0.005mm以上であることが更により好ましい。但し、当該張り出し長さLは、長すぎるとループとの脱着を繰り返すときに損傷しやすくなることから、成形方向に対する右方向及び左方向の少なくとも一方向において、好ましくは両方向において、0.015mm以下であることが好ましく、0.012mm以下であることがより好ましく、0.010mm以下であることが更により好ましい。
レターデーションは残留歪みの指標となるパラメータである。本発明の一実施形態に係る成形面ファスナー(100)においては、係合素子(101)を成形方向に直角な方向に成形方向中央で切断したときの断面において、ステム(103)と張り出し部(105)の左右二カ所の境界点から直上に伸ばした二本のライン上(図1の点線A及びA’)における頭部(104)のレターデーションの平均値をR2avg(単位:nm)とすると、2≦R2avg≦100が成立する。また、本発明の一実施形態に係る成形面ファスナー(100)においては、ステム(103)と張り出し部(105)の左右二カ所の境界点から直上に伸ばした二本のライン上における頭部(104)のレターデーションの最大値をR2max(単位:nm)とすると、5≦R2max≦200である。R2avgが2nm以上、好ましくは更にR2maxが5nm以上であることにより、実用的な剥離強度を有することができる。R2avgが低すぎると、加熱プレス時に張り出し部(105)の形状が丸みを帯びやすいために、適切な剥離強度を得るための張り出し部(105)の形状を確保するのが困難となる。ステム(103)と張り出し部(105)の二カ所の境界点から直上に伸ばした二本のライン上における頭部(104)のレターデーションに着目したのは、面ファスナーの脱着を繰り返すと、当該ライン付近にクラックが入りやすいからである。
R2avgは好ましくは4nm以上であり、より好ましくは5nm以上であり、更により好ましくは10nm以上である。R2maxは好ましくは10nm以上であり、より好ましくは15nm以上であり、更により好ましくは20nm以上である。また、R2avgが100nm以下であることにより、好ましくは更にR2maxが200nm以下であることにより、ファスナーの脱着を繰り返し行っても頭部(104)に折れが生じにくくなることで、耐久性が有意に向上する。R2avgは好ましくは80nm以下であり、より好ましくは60nm以下であり、更により好ましくは50nm以下である。R2maxは好ましくは150nm以下であり、より好ましくは120nm以下であり、更により好ましくは100nm以下である。R2avgが適正であったとしても、局部的にレターデーションの高い箇所が折れの起点となり得るので、R2avgに加えてR2maxを制御することは耐久性向上に有効である。
本発明の一実施形態に係る成形面ファスナー(100)においては、係合素子(101)の基部(102)主表面からの高さ(H)の二分の一の位置(図1の点線B)におけるレターデーションの平均値をR1avg(単位:nm)とすると、R2avg/R1avg=0.04〜5.0の関係が成立する。当該関係が成立することは、ステム(103)と頭部(104)の硬さのバランスが取れていることを意味しており、剥離強度と耐久性のバランスを図る上で有利である。R2avg/R1avg=0.10〜4.0であることが好ましく、0.20〜2.0であることがより好ましく、0.50〜1.0であることが更により好ましい。
R1avgはステムの硬さの指標である。剥離強度と耐久性のバランスの観点から、R1avgは好ましくは30〜50nmであり、より好ましくは20〜40nmであり、更により好ましくは25〜35nmである。
レターデーションの測定は、樹脂埋め込みの方法によって、成形面ファスナーの成形方向(MD方向)に直角な断面であって、一つの係合素子について成形方向(MD方向)の中央部分を含む厚み0.010mmのミクロトームを作製し、JIS B7251:2000に準拠した偏光顕微鏡の基準系にて、セナルモンコンペンセーターを使用して行う。図3に本発明に係る成形面ファスナーの係合素子の一例についての断面の偏光画像を示す。また、図4に従来の成形面ファスナーの係合素子の一例についての断面の偏光画像を示す。
(3.製造方法)
本発明に係る成形面ファスナーは、例えば以下の工程1〜工程4を実施することにより製造可能である。
一方の主表面に残留歪みを有する複数のステムが起立し、他方の主表面が平坦である熱可塑性樹脂製の長尺帯状の一次成形品を得る工程1、
前記一次成形品を長手方向に搬送しながら、前記ステムの上端部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い、好ましくは5〜50℃高い、より好ましくは10〜30℃高い温度を有し、該一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃、好ましくは15〜40℃、より好ましくは20〜30℃を有する第一プレス部によって3〜300kPa、好ましくは5〜200kPa、より好ましくは10〜100kPaの圧力で1秒以下、好ましくは0.00001〜1秒間、より好ましくは0.00001〜0.5秒間、更により好ましくは0.00001〜0.1秒間プレスすることにより、ステムの上端部を溶融変形させて平面視で搬送方向に直角な方向に主として延出する張り出し部を有する係合頭部を予備成形する工程2、
工程2に引き続いて、前記予備成形後の一次成形品を長手方向に搬送しながら、該予備成形後の一次成形品の前記係合頭部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い、好ましくは5〜50℃高い、より好ましくは10〜30℃高い温度を有し、該予備成形後の一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃、好ましくは15〜40℃、より好ましくは20〜30℃を有する第二プレス部によって、前記係合頭部を工程2における圧力よりも小さく、好ましくは工程2における圧力の20〜80%、より好ましくは30〜70%、更により好ましくは40〜60%、且つ、3〜150kPa、好ましくは5〜100kPa、より好ましくは10〜50kPaの圧力で0.3〜10秒間、好ましくは0.4〜5秒間、より好ましくは0.5〜2秒間プレスすることにより、前記係合頭部を溶融変形させて係合頭部の形状とレターデーションを調整する工程3、
工程3に引き続いて、前記係合頭部の形状とレターデーションが調整された一次成形品を長手方向に搬送しながら前記係合頭部及び他方の主表面を冷却帯、好ましくは10〜100℃の冷却帯、より好ましくは20〜50℃の冷却帯にそれぞれ接触させることにより冷却し、二次成形品を得る工程4。
工程1は、例えば図5に示す成形面ファスナーの連続製造装置(200)の一次成形装置(210)を用いることで工業的に実施可能である。図中の符号(211)は連続押出装置(212)の押出ノズルであり、該ノズル(211)の先端の曲面は後述する円筒ドラム(213)と略同一の曲率をもつ円弧面を有し、同押出ノズル(211)は円筒ドラム(213)の曲面に対して成形しようとする上記基部(102)の肉厚に相当する間隙を形成して対設されている。この押出ノズル(211)は例えばT型ダイとすることができ、先端円弧面の中央部に形成された樹脂押出口(214)からは所定の樹脂圧と一定の流量をもって溶融樹脂が連続的に押出される。
前記円筒ドラム(213)は内部冷却手段である水冷ジャケット(図示せず)を有する中空ドラム状をなしており、周面が成形面ファスナー(100)の一部成形面としての機能を有しており、上述のように上記押出ノズル(211)の先端円弧面との間に上記間隙をもたせると共に、円筒ドラム(213)の軸線を前記押出口(214)に平行に設置している。
回転ドラム(213)の周面には係合素子を一次成形するためのキャビティ(215)が複数設けられている。キャビティ(215)の配列、形状及び寸法は目的とするステムの配列、形状及び寸法に応じて適宜変更可能である。一方向に回転する円筒ドラム(213)の周面に向けて、押出ノズル(211)から溶融樹脂を連続押出すると、ドラム周面に沿って上記基部(102)を成形すると同時に、前記キャビティ(215)に前記溶融樹脂の一部が充填され、前記基部(102)の背面側には例えば円柱状のステム(103)が多数一体成形されて、回転する前記円筒ドラム(213)の周面に連続して長尺帯状の一次成形品が製造される。
円筒ドラム(213)の周面に担持されて移動する一次成形品は、円筒ドラム(213)に内蔵された水冷ジャケット(図示せず)と円筒ドラム(213)の下部が浸漬された冷却水槽(216)を通して積極的に冷却されたのち、テークアップ手段である剥離ローラ(217)により円筒ドラム(213)の周面から引き剥がされ、後段の二次成形装置(220)に移送される。このようにして得られた一次成形品のステム(103)には歪みが残留している。
二次成形装置(220)では工程2〜工程4を実施することが可能である。二次成形装置(220)は前記一次成形品のステム(103)の上端部と接触しながら走行する上側無端ベルト(221a)と、当該無端ベルト(221a)の走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラ(221b、221c)とを有する上側無端ベルトコンベア(221)を備える。また、二次成形装置(220)は前記一次成形品の基部(102)と接触しながら走行する下側無端ベルト(222a)と、当該無端ベルト(222a)の走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラ(222b、222c)とを有する下側無端ベルトコンベア(222)を備える。
工程2は上側無端ベルトコンベア(221)の前方ガイドローラ(221b)を加熱し、前記一次成形品をこの前方ガイドローラ(221b)で下方に押圧することによって加熱プレスすることにより実施することが可能である。工程2で加熱プレスすることによりステム(103)の上端部を溶融変形させて平面視で搬送方向に直角な方向に主として延出する張り出し部を有する係合頭部(104)を予備成形する。これにより、上側無端ベルトは、係合頭部(104)に接触する前に十分に加熱されるので、係合頭部(104)に接触する時には設定した温度まで昇温されていることが可能となる。そのため、プレス時に係合頭部(104)の歪みが小さくなり、レターデーションのバラツキを抑えることが可能となる。また、工程2を実施することにより高速生産が可能となる。工程2における加熱プレス時の先述した条件は当該趣旨を反映させた条件である。このとき、下側無端ベルトコンベア(222)の前方ガイドローラ(222b)は、基部(102)が熱変形しないように10〜50℃、好ましくは20〜40℃の温度に維持されていることが好ましい。
上側無端ベルトコンベア(221)の前方ガイドローラ(221b)の直後には加熱プレート(223)が設置されており、上側無端ベルト(221a)と接触中の前記一次成形品の前記係合頭部(104)を上側無端ベルト側から加熱プレート(223)で押圧することによって加熱プレスすることにより工程3を実施することが可能である。工程3では予備成形された係合頭部(104)を溶融変形させて形状調整しながら残留歪みを低減することが目的である。残留歪みの低下に伴いレターデーション量が低下する。工程3における加熱温度が高すぎたり、加熱時間が長すぎたり、圧力が高すぎたりすると、レターデーションが低下し過ぎ、また、張り出し部が垂れ下がってしまうことで、剥離強度と耐久性の適度なバランスを得ることが難しくなる。また、工程3における加熱温度が低すぎたり、加熱時間が短すぎたり、圧力が低すぎたりすると、レターデーションの低下が不十分となったり、張り出し部がつり上がってしまうことで、剥離強度と耐久性の適度なバランスを得ることが難しくなる。このため、工程3においても適切な加熱プレス条件とすることが必要である。工程3における加熱プレスの上記条件は当該趣旨を反映させた条件である。このとき、基部(102)が熱変形しないように、下側無端ベルトコンベア(222)には、下側無端ベルト(222a)と接触中の前記一次成形品の前記基部(102)を下側無端ベルト側から冷却プレート(224)によって押圧することが好ましい。冷却プレート(224)の温度は10〜100℃とすることが好ましく、20〜50℃の温度とすることがより好ましい。
工程3の後は、係合頭部(104)の形状及びレターデーションが調整された一次成形品に対して意図しない特性変化が生じないように、係合頭部(104)を100℃以下に冷却する工程4を実施し、二次成形品を得る。工程4は、工程3の後に急冷してもよいし、室温付近で放冷してもよいが、急冷することが好ましい。急冷することにより冷却部のベルトを短くすることができ、生産性が向上する。また、急冷することにより係合頭部(104)側の基部(102)の主表面と、基部(102)の他方の主表面の密度差を減らし、カールを低減可能である。工程4で急冷する場合、上側無端ベルトコンベア(221)の加熱プレート(223)の直後に冷却プレート(225)を設置し、上側無端ベルト(221a)と接触中の前記係合頭部(104)の形状及びレターデーションが調整された一次成形品の前記係合頭部(104)を上側無端ベルト側から冷却プレート(225)によって押圧することで冷却する方法が例示される。冷却プレート(225)の温度は前記樹脂の融点よりも低く、且つ、10〜100℃とすることが好ましく、20〜50℃の温度とすることがより好ましい。また、冷却プレート(225)の温度は前記樹脂の融点よりも100℃以上低いことが好ましく、130℃以上低いことがより好ましい。但し、冷却プレート(225)の温度は結露しない範囲の温度、すなわち露点よりも高い温度とすることがより好ましい。このとき、下側無端ベルトコンベア(222)には、下側無端ベルト(222a)と接触中の前記二次成形品の前記基部(102)を下側無端ベルト側から冷却プレート(224)によって押圧することが好ましい。
(4.用途)
本発明に係る成形面ファスナーは、限定的ではないが、使い捨て紙おむつ、医療用簡易衣料、ナプキン類、各種作業用簡易衣料、肌着類等など各種物品の止具として利用可能である。
以下、本発明の実施例を示すが、これらは本発明及びその利点をより良く理解するために提供するものであり、本発明が限定されることを意図しない。
(1.樹脂)
試験例1〜8では下記の熱可塑性樹脂を用いた。
・ポリプロピレン(融点=165℃、日本ポリプロ株式会社製、商品名:ノバテックTMPP MA1B)
試験例9では下記の熱可塑性樹脂を用いた。
・ポリプロピレン(融点=162℃、株式会社プライムポリマー社製、商品名:プライムポリプロ J830HV)
(2.面ファスナーの製造)
先述した図5に示す連続製造装置(200)を使用して、ポリプロピレンを250℃の温度条件で押出成形することによって、平板表面に起立する直径0.20mm×高さ0.30mmの円柱状ステムが280個/cm2の個数密度で配列したポリプロピレン製の長尺帯状の一次成形品を製造した。この際、円筒ドラム(213)内部の水冷ジャケットの水温を試験番号に応じて変化させた。具体的には試験例1〜3、5、6、8、9については10℃、試験例4については60℃、試験例7については40℃とした。次いで、図5に示すベルトコンベア式の二次成形装置(220)の上側無端ベルトコンベアを試験番号に応じて表1に示す運転条件で使用することにより、一次成形品のステムを変形させて係合頭部を二次成形することで、発明例及び比較例の長尺帯状の面ファスナーを製造した。なお、下側無端ベルトコンベアは、前方ガイドロールの温度を30℃、冷却プレートの温度を30℃、後方ガイドロールの温度を30℃として運転した。
Figure 2017168757
(3.レターデーション)
このようにして得られた面ファスナーについて、ステムと頭部のレターデーションを測定した。レターデーションの測定はシステム偏光顕微鏡(オリンパス社製、型式BX53−P、セナルモンコンペンセーターU-SCE)によって上述した方法により行った。また、レターデーションの測定は、面ファスナー毎に任意に選択した10個の係合素子に対して行い、10個の平均値を測定値とした。結果を表2に示す。
表中の記号は以下の通りである。
R1avg:係合素子の基部主表面からの高さ(H)の二分の一の位置におけるレターデーションの平均値
R2avg:ステムと張り出し部の左右二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における頭部のレターデーションの平均値(なお、左右というのは図2における左右方向を指す。)
R2max:ステムと張り出し部の二カ所の境界点から直上に伸ばした二本のライン上における頭部のレターデーションの最大値
(4.剥離強度)
各面ファスナーの剥離強度を、JIS−L−3416−2000に準拠して測定した。係合する相手方のループパイル布地としてはユニ・チャーム株式会社製マミーポコ テープタイプを使用した。剥離方向はTDの方向とした。結果を表2に示す。
(5.耐久性)
各面ファスナーの剥離強度の保持率を、JIS−L−3416−2000に準拠して測定した。係合する相手方のループパイル布地としてはユニ・チャーム株式会社製マミーポコ テープタイプを使用した。剥離方向はTDの方向とした。繰り返し回数10回後の剥離強度保持率を表2に示す。
(6.形状評価)
各面ファスナーの係合素子の係合頭部を上から観察(平面視)し(図2参照)、係合頭部のTD方向の長さT、係合頭部のMD方向の長さM、及び張り出し部のステムからのTD方向への左右への張り出し長さLを顕微鏡を用いて測定した。測定は各面ファスナーについて10個の係合素子について行い、平均値を測定値とした。
Figure 2017168757
(7.考察)
表2の結果から、発明例に係る成形面ファスナーは、剥離強度及び剥離強度保持率のバランスに優れていたことが分かる。また、レターデーションを表すパラメータであるR1avg、R2avg、R2max、R2avg/R1avgが好ましい範囲になるにつれて当該バランスが向上することも分かる。特に、試験例1については、剥離強度及び剥離強度保持率のバランスが最も優れていた。
一方、試験例4はR2avg/R1avgが大きすぎたために剥離強度を確保することができなかった。試験例5はR2avgが大きすぎたために剥離強度が不十分であるのに加えて、剥離強度の保持率が発明例に比べて劣っていた。試験例6はR2avg/R1avgが小さすぎたために剥離強度を確保することができなかった。
100 成形面ファスナー
101 係合素子
102 基部
103 ステム
104 係合頭部
105 張り出し部
200 成形面ファスナーの連続製造装置
210 一次成形装置
211 押出ノズル
212 連続押出装置
213 円筒ドラム
214 押出口
215 キャビティ
216 冷却水槽
217 剥離ローラ
220 二次成形装置
221 上側無端ベルトコンベア
221a 上側無端ベルト
221b、221c、222b、222c ガイドローラ
222 下側無端ベルトコンベア
222a 下側無端ベルト
223 加熱プレート
224、225 冷却プレート
R1avgはステムの硬さの指標である。剥離強度と耐久性のバランスの観点から、R1avgは好ましくは10.4〜50nmであり、より好ましくは20〜40nmであり、更により好ましくは25〜35nmである。
(7.考察)
表2の結果から、発明例に係る成形面ファスナーは、剥離強度及び剥離強度保持率のバランスに優れていたことが分かる。また、レターデーションを表すパラメータであるR1avg、R2avg、R2max、R2avg/R1avgが好ましい範囲になるにつれて当該バランスが向上することも分かる。特に、試験例1については、剥離強度及び剥離強度保持率のバランスが最も優れていた。
一方、試験例4はR2avg/R1avgが大きすぎたために剥離強度を確保することができなかった。試験例5はR2avgが大きすぎたために剥離強度十分である、剥離強度の保持率が発明例に比べて劣っていた。試験例6はR2avg/R1avgが小さすぎたために剥離強度を確保することができなかった。

Claims (12)

  1. 平板状の基部(102)と該基部(102)の一方の主表面から突出した複数の係合素子(101)とを備えた熱可塑性樹脂製の成形面ファスナー(100)であって、
    前記係合素子(101)は前記主表面から起立するステム(103)と、ステム(103)の上端部に形成される係合頭部(104)であって、平面視で成形方向に直角な方向に主として延出する張り出し部(105)を有する係合頭部(104)とを備え、
    係合素子(101)を成形方向に直角な方向に成形方向中央で切断したときの断面において、係合素子(101)の前記基部(102)の主表面からの高さの二分の一の位置におけるレターデーションの平均値をR1avg(単位:nm)、ステム(103)と張り出し部(105)の左右二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における係合頭部(104)のレターデーションの平均値をR2avg(単位:nm)とすると、2≦R2avg≦100、R2avg/R1avg=0.04〜5.0の関係が成立する成形面ファスナー。
  2. ステム(103)と張り出し部(105)の二カ所の境界点からそれぞれ直上に伸ばした二本のライン上における係合頭部(104)のレターデーションの最大値をR2max(単位:nm)とすると、5≦R2max≦200である請求項1に記載の成形面ファスナー。
  3. R1avgが20〜40nmである請求項1又は2に記載の成形面ファスナー。
  4. R2avgが20〜50nmである請求項1〜3の何れか一項に記載の成形面ファスナー。
  5. 熱可塑性樹脂の融点が150〜170℃である請求項1〜4の何れか一項に記載の成形面ファスナー。
  6. 熱可塑性樹脂がポリプロピレンである請求項1〜5の何れか一項に記載の成形面ファスナー。
  7. 一方の主表面に残留歪みを有する複数のステムが起立した熱可塑性樹脂製の長尺帯状の一次成形品を得る工程1と、
    前記一次成形品を長手方向に搬送しながら、前記ステムの上端部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有し、該一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃を有する第一プレス部によって3〜300kPaの圧力で1秒以下の時間プレスすることにより、ステムの上端部を溶融変形させて平面視で搬送方向に直角な方向に主として延出する張り出し部を有する係合頭部を予備成形する工程2と、
    工程2に引き続いて、前記予備成形後の一次成形品を長手方向に搬送しながら、該予備成形後の一次成形品の前記係合頭部側が前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有し、該予備成形後の一次成形品の他方の主表面側が10〜50℃を有する第二プレス部によって、前記係合頭部を工程2における圧力よりも小さく、且つ、3〜150kPaの圧力で0.3〜10秒間プレスすることにより、前記係合頭部を溶融変形させて係合頭部の形状及びレターデーションを調整する工程3と、
    工程3に引き続いて、前記係合頭部の形状及びレターデーションが調整された一次成形品を長手方向に搬送しながら前記係合頭部及び他方の主表面を冷却帯にそれぞれ接触させることにより冷却し、二次成形品を得る工程4と、
    を含む請求項1〜6の何れか一項に記載の成形面ファスナーの製造方法。
  8. 前記一次成形品のステムの上端部と接触しながら走行する第一の無端ベルト(221a)と、当該第一の無端ベルト(221a)の走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラ(221b、221c)とを有する第一の無端ベルトコンベア(221)、並びに、前記一次成形品の他方の主表面と接触しながら走行する第二の無端ベルト(222a)と、当該第二の無端ベルト(222a)の走行経路を案内するための搬送方向に対して前方及び後方に設置された一対のガイドローラ(222b、222c)とを有する第二の無端ベルトコンベア(222)の間を、工程1により得られた前記一次成形品が通過する間に工程2、工程3及び工程4が実施される請求項7に記載の成形面ファスナーの製造方法。
  9. 工程2は前記一次成形品が前方に設置された二つのガイドローラ(221b、222b)によってプレスされることにより実施される請求項8に記載の成形面ファスナーの製造方法。
  10. 工程3は第一の無端ベルト(221a)と接触中の前記一次成形品の前記係合頭部を当該第一の無端ベルト側から前記樹脂の融点よりも0〜70℃高い温度を有する加熱部材(223)によって押圧するとともに、第二の無端ベルト(222a)と接触中の前記一次成形品の他方の主表面を当該第二の無端ベルト側から10〜50℃の温度を有する冷却部材(224)によって押圧することにより実施される請求項8又は9に記載の成形面ファスナーの製造方法。
  11. 工程4は第一の無端ベルト(221a)と接触中の前記一次成形品の前記係合頭部を当該第一の無端ベルト側から10〜100℃の温度であって前記樹脂の融点よりも低い温度を有する冷却部材(225)によって押圧するとともに、第二の無端ベルト(222a)と接触中の前記一次成形品の他の主表面を当該第二の無端ベルト側から10〜50℃の温度を有する冷却部材(224)によって押圧することにより実施される請求項8〜10の何れか一項に記載の成形面ファスナーの製造方法。
  12. 請求項1〜6の何れか一項に記載の成形面ファスナーを備えた物品。
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