JP2002501397A

JP2002501397A - フックファスナおよび製造方法

Info

Publication number: JP2002501397A
Application number: JP51765298A
Authority: JP
Inventors: プロボスト，ジョージ，エー．; コンドン，マーク，ジェイ．; リーク，エー．，トッド; ロスランスキー，アピロムラジ，エス．; セルビアック，ポール，ジェイ．
Original assignee: ベルクロインダストリーズビーヴィッ
Priority date: 1996-10-09
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 2002-01-15
Also published as: US6869554B2; EP0935429A1; DE69729110D1; AU4670097A; EP0935429B1; DE69729110T2; CN1233160A; US20030135964A1; ES2221071T3; US20010000365A1; KR100478769B1; US5953797A; US6526633B2; US20020053119A1; CA2268268A1; EP0935429A4; WO1998015201A1; US6357088B2; KR20000048970A; CN1188062C

Abstract

(57)【要約】本発明は、フック状の成形ファスナ要素（１１４）からなる列を有し、これらの要素が列と整列配置された平面に設けられ、略平面のプレート状部分（１１８）が少なくともいくつかのファスナ要素（１１４）の最外端（１１７）に設けられたフックファスナ部材（１８）であり、プレート状部分（１１８）はファスナ部材（１８）のベース（１１２）に略平行に設けられている。プレート状部分（１１８）は、フックファスナ部材と、これに嵌合するループファスナ部材（２２）、特に低嵩高の不織布ループファスナ部材との係合性を高めることができる。ファスナ部材（１８）を作製する方法も提供される。溶融樹脂を押出し、成形用ローラ（５０）に適用し、プレフォームを形成する。少なくともいくつかのプレフォームの最外部を平坦化し、これによって略プレート形の部分を形成する。使い捨て吸収衣服（１０）は、このフックファスナ部材（１８）を有効に採用している。

Description

【発明の詳細な説明】フックファスナおよび製造方法発明の背景本発明は、面固定用の改良されたフック部材と、フック部材の製造方法に関する。面ファスナ（フックとループによるファスナ）11は通常、起立したフックタイプのファスナ要素を有するフック部材と、フック要素が係合される繊維または繊維ループが設けられた表面を有するループ部材の２つの嵌合部品を備えている。本願明細書において、「フック部材」は特定の面においてフックが実質的に延在しているファスナ要素を有する部材を意味する。成形した状態のものである場合には、これらの要素のステムは平面方向の方がこれに垂直な厚さ方向よりもかなり長い。フックファスナは、フックファスナの方がループとしっかり係合でき、製造面で利点が得られるなどの理由から例えばきのこに似た形状の他のタイプのファスナよりも好ましいことが多い。面固定用のループ部材は、メリヤス、織布および不織布から構成されていた。不織布の一般的な例は、「スパンボンド(spun bonded)」という用語で知られている。これは、例えばポリプロピレンなどのプラスチック樹脂の細いフィラメントを紡糸し、重ねられた層に分散させて作製される。繊維はループ状およびアーチ状の繊維からなる低い位置にある細かいナッピー層(nappy layer)が布地の表面に露出された状態で不規則な向きで互いに接合される。不織布は安価であるため、低コスト品目、特に紙おむつ、手術衣および生理用ナプキンなどの使い捨て製品用のファスナのループ部分として使用するのに望ましい。極めて低コストの低嵩高性の不織布および他の低嵩高性の布地と一緒に用いるのに有用なファスナ部材を提供することが望ましい。発明の開示本発明の一態様は、低嵩高性の不織布などの表面繊維との分離可能な係合に有用なファスナ部材に関する。このファスナは、ベースと、ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列の成形されたフック状ファスナ要素とを含む。フック状ファスナ要素は各々、一端がベースに接合されたステム部分と、ステム部分の対向する端に接合され、自由端を有する少なくとも１つの繊維係合フック状部分と、を備える。おおむね平面にのみ設けられたフック状ファスナ要素は、それぞれの列に整列配置されている。ファスナ要素のうち少なくともいくつかは、フック状部分の最外部に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられている。プレート状部分が、布地の表面繊維と係合可能な列に垂直な方向への張り出し部分を提供する。本発明のこの態様の特定の実施形態は、以下の特徴のうち１つまたは複数の特徴を有している。特定の実施形態では、ファスナ部材は以下のようになる。プレート状部分が、ベースに垂直な方向で、フック部分の自由端の、ベースに垂直な方向での高さよりも短い厚さを有する。ファスナ要素が熱可塑性樹脂で形成され、要素のステム部分がベースと一体に成形され、プレート状部分は成形されたファスナ要素の最上部の樹脂から形成される二次成形構造を備える。第１の列におけるファスナ要素の実質的にすべてのフック状部分が列に沿って一方向に延在し、隣の第２の列におけるファスナ要素の実質的にすべてのフック状部分が反対方向に延在する。実質的に全てのファスナ要素がプレート状部分を含む。第１の列における実質的にすべてのファスナ要素がプレート状部分を含み、一方隣の第２の列における実質的にすべての要素がプレート状部分を含まない。実質的に平らな比較的広い面を有するステム部分であって、ステムの高さ方向中程の部分でベースに平行に切った各ステム部分の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、幅が厚さの約２倍以上であるステム部分を有している。幅がベースからフック状部分に向かって先細になっているステムを有する。ステムの中心軸は、それぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜している。本発明の他の態様は、低嵩高性の不織布などの表面繊維との分離可能な係合に有用なファスナ部材に関する。このファスナは、ベースと、ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素とを備える。各ファスナ要素は、一端がベースに接合されたステム部分を備え、ステムは要素のそれぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜し、ベースに対して実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられている。また、各ファスナ要素は、ステム部分の対向する最外端に配置された繊維係合プレート状部分を備えている。このプレート状部分は、それぞれの列の方向を横切って延在し、布地の表面繊維に係合可能な張出し部分を形成している。本発明のこの態様の特定の実施形態は、以下の特徴のうち１つまたは複数の特徴を有している。特定の実施形態では、ファスナ部材は以下のようになる。ベースに平行に切った各ステム部分の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、幅が実質的に厚さよりも大きい。実質的にすべてのファスナ要素がプレート状部分を含む。本発明の他の実施形態によれば、上述したファスナ部材と、このファスナ部材に係合する不織布とを備え、ファスナおよび不織布のベースは、ファスナ要素が張力荷重によって生じる剪断力の影響を受けてこれに抗するように互いに逆方向に張力を受け、張力がステム部分の厚さ方向に作用するクロージャが得られる。本発明の別の態様は、溶融樹脂を押出し、外周付近に成形キャビティを有する成形用ローラに樹脂を適用することを含むファスナ部材の作製方法に関する。樹脂に圧力を加えて樹脂をキャビティに充填させ、これによって、ベースと、ベースと一体に成形されて実質的に鋭角でベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置され、実質的にその列と整列配置された平面においてのみ最外端がベース上にあるステム部分を有する多数の別個のファスナ要素プレフォームと、を備えるファスナ部材プレフォームを形成する。ファスナ部材プレフォームを成形用ローラから剥離する。ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかの最外部を平坦化することによって、最外端に配置され、ベースに略平行かつ列に垂直な略プレート形の部分を形成する。本発明のこの態様の特定の実施形態は、以下の特徴のうち１つまたは複数の特徴を有している。特定の実施形態では、この方法は以下のようになる。平坦化が、樹脂の溶融温度付近の温度までファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの最外端を加熱し、最外端に圧力を加えることを含む。加熱および圧力を加えることが一工程で実施される。この一工程が、加熱されたローラによってファスナ部材プレフォームを前進させることと、ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームを加熱されたローラに押圧することを含む。ファスナ部材プレフォームが形成され、プレフォームのうち少なくともいくつかのプレフォームの最外端が１回の連続プロセスの一部として平坦化される。ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの最外端が、二次成形オペレーションにおいて平坦化される。平坦化の前にファスナ要素プレフォームの高さの差を補正して、略均一な高さを保証する。補正が、ノックダウンローラをファスナ要素プレフォームの最外端に押圧することを含む。実質的にすべてのファスナ要素が平坦化される。この方法によって製品を形成する。本発明の他の態様において、いくつかのファスナ要素の最外部を成形時に少なくともいくつかの他のファスナ要素の最外部よりもさらにベースから離す。次に、ベースから最も遠い最外部のうち少なくともいくつかの最外部を平坦化し、最外端に配置され、ベースに略平行かつ列に垂直な略プレート形の部分を形成する。好ましい実施例では、プレフォームを成形用ローラから剥離することで、一方向に延在しているファスナ部材を、他の方向のファスナ部材よりも上の高さまで変形させる。本発明の他の態様は、フックタイプファスナ部材の不織ループタイプファスナ部材との係合性を改善するための方法に関する。フックタイプ固定部材が、ベースと、ベースと一体に成形されて特定の方向またはその方向および逆方向にベースから延在し、特定の方向に平行でベースに垂直な平面においてのみ設けられた多数の略フック状のファスナ要素と、を備える。この方法は、ファスナ要素の少なくともいくつかの最外端を平坦化し、遠位端に配置され、ベースに略平行かつ平面に垂直な略プレート状の部分を形成することを含む。この新たなフックファスナ部材は、低嵩高性の不織ループ部材と係合させるのに十分に適している。要素の横に張り出したファスナ要素の外側のプレート状部分がループ部材の表面繊維の下を摺動し、最初にこれと係合できるためである。このような特徴によって、特にフック要素の平面の方向に対して横に作用する剪断力がファスナ要素にかかる場合に、ファスナの係合レベルを改善することができる。フックによって安定した係合を提供する一方で頂部は平坦なフックファスナ要素を用いることで、皮膚への刺激も少なくすることができる。皮膚とファスナ要素との接触面積が比較的大きいためである。これは、フックファスナが赤ちゃんの皮膚と接触する場合に特に価値がある。最後に、これらのフックファスナは、単純な二次成形工程を加えるだけで従来のフック部材用工具を用いて製造できるものである。本発明の他の態様は、第１および第２の対向する長手方向の端部分を有する使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、外カバーとボディ側ライナとの間に位置する吸収コアと、衣服に作用的に結合されたループ部材と、ループ部材と分離可能に係合するように衣服に作用的に結合され、ベースと、ベースから延在している複数列の成形フック状ファスナ要素とを有するファスナ部材と、を備える使い捨て吸収衣服に関する。本発明の一態様によれば、ファスナ要素がループ部材と係合させるために露出されており、フック状ファスナ要素は各々、一端がベースに接合されたステム部分と、ステム部分の対向する端に接合され、自由端を有する少なくとも１つの繊維係合フック状部分と、を備え、フック状ファスナ要素は、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられ、ファスナ要素のうち少なくともいくつかは、フック状部分の最外部に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、プレート状部分がその列に垂直な方向への張り出し部分を提供する。本発明のこの態様の特定の実施形態は、以下の特徴のうち１つまたは複数の特徴を有している。プレート状部分が、ベースに垂直な方向で、フック部分の自由端の、ベースに垂直な方向での高さよりも短い厚さを有する。ステム部分実質的に平らな比較的広い面を有し、ステムの高さ方向中程の部分でベースに平行に切った各ステム部分の断面が、列の方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、幅が厚さの約２倍以上である。本発明のこの態様の特定の有利な実施形態は、以下の特徴のうち１つまたは複数の特徴を有している。ループ部材が不織布材料を含む。ループ部材が、第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、ファスナ部材が、第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合され、好ましくは衣服２５は長手方向の軸を有し、ファスナ要素が衣服の長手方向の軸に平行な向きに配置されている。使い捨て吸収衣服に関する本発明の他の態様によれば、ファスナ要素が各々、一端がベースに接合されたステム部分を備え、ステムはファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜し、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられる。また、要素のうち少なくともいくつかは、ステム部分の対向する最外端に配置され、それぞれの列の方向を横切って延在し、張出し部分を形成する繊維係合プレート状部分を含む。本発明の態様の好ましい実施例では、ベースに平行に切ったステム部分各々の断面が、列の方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、幅が厚さよりも実質的に大きい。これらの本発明の態様両方の特定の有利な実施形態は、実質的にすべてのファスナ要素がプレート状部分を含むことを含む。図面の簡単な説明図１および図２はそれぞれ、フックファスナ部材の一実施例を示す側面図および平面図である。図１ａ、図１ｂおよび図１ｃはそれぞれ、図１のファスナ部材の１個のファスナ要素を示す詳細な側面図、端面図および平面図である。図３は、図１および図２に示すファスナ部材が紙おむつに適用された組立ラインの概略図である。図３ａは、紙おむつ表面でのファスナ要素の向きを示す、図３の一部を拡大した図である。図４は、通常使用時にファスナ要素に加わる応力の方向を示している。図５は、ファスナ要素と不織ループ部材との係合を示す概略「覗き窓」図であり、一方図５ａ、図５ｂおよび図５ｃはフックファスナ要素と不織布のループとの係合を示す連続図である。図６は、フックファスナ部材を作製するのに用いられる製造プロセスの概略図である。図６ａ、図６ｂおよび図６ｃは、フックファスナ部材を作製するのに用いられるファスナ要素プレフォームを示す側面図である。図７および図８はそれぞれ、フックファスナ部材の第２の実施例を示す側面図および平面図である。図７ａは、図７のファスナ部材のファスナ要素を示す詳細な側面図である。図９および図１０はそれぞれ、フックファスナ部材の第３の実施例を示す側面図および平面図である。図９ａは、図１０のファスナ部材のファスナ要素を示す詳細な側面図である。図１１および図１２はそれぞれ、フックファスナ部材の第４の実施例を示す側面図および平面図である。実施例特に使い捨て紙おむつで有用なフックファスナ部材の好ましい実施例１１０を、図１、図１ａ、図１ｂ、図１ｃおよび図２に示す。フックファスナ部材は、ベースシート１１２と、ベースシートから延在した、一体成形のフック状ファスナ要素１１４の平行な複数の列とからなる。いくつかの図面では３列しか示されていないが、ファスナ部材は５〜６列を含んでもよいことは理解できよう。図１ａ乃至図１ｃに詳細に示されるように、図１の各ファスナ要素は、厚さが均一でベースシート１１２の面に垂直に延在する平坦な垂直面１１６ａ、１１６ｂを有するステム部分１１６を有している。ステムの上端に接合されているのは、ループまたは繊維と係合する凹形フック状部分１１７である。ファスナの頂部には、ベースシートに実質的に平行な向きで略円形の薄い外側プレート状部分１１８が接合されている。凹形フック状部分は、ステム部分１１６の上端からベースシートに向かって下にベースシートを被覆し、フック状部分の裏側に繊維捕捉切り欠き１１９を規定する。図１ａに示されるように、ステム部分を側面から見ると、切り欠き１１９の領域で広いベースから比較的狭い外側の部分に向かって外方向に先細になっている。ファスナ要素は、各要素の平坦な側に平行な複数の列でほぼ整列配置されており、各ファスナ要素の外側のプレート状部分は、横方向に延在してファスナ要素の面１１６ａ、１１６ｂを張り出させる部分を有する（図１ｂ、図１ｃ、図２）。この好ましい実施例では、ステム部分のエッジ面１２３、１２５はそれぞれ、ベースシートに対して角度θ₁およびθ₂をなしている。これらの角度は、実質的に９０°よりも大きい。好ましくは、θ₁およびθ₂は約３０〜１６０°の間である。より好ましくは、これらの角度は各々約１１５°および１２５°である。エッジが真っ直ぐまたは内側に傾斜するようにステム部分を形成することで、成形用ローラ５０から一層容易にプレフォームを離型することができる。成形用ローラのステム部分が形成される部分をフック状部分１１７を一層容易に通すことができるためである。新たなファスナ用の重要な用途において使用するために、不織ループ部材と共にファスナ要素も一般に極めて小さい。このため、ファスナ要素１１４の高さ１３０は好ましくは約０．００５インチ〜約０．０３０インチであり、約０．０１５０インチが最も好ましい。さらに、フィレット１２８ａおよび１２８ｂを無視して、ステム部分がベースシートとつながる高さでベースシート１１２に平行に切ったベース幅１２６すなわちステム部分の幅は、好ましくは約０．０１０インチ〜約０．０２５インチであり、約０．０１７０インチであると最も好ましい。さらに、ファスナ要素は、例えば１平方インチあたりファスナ要素約５００〜約４，０００個、あるいは約１，０００〜２，５００個、あるいは約１，５００〜約２，０００個という比較的高密度で設けられている。例えば、図２に示されるように、要素は約０．００８インチの距離１３５だけ横方向に離隔していると好ましく、ステム部分１１６は約０．００６線インチの厚さ１３６を有すると好ましい。これによって、１インチあたり約７１個のファスナ要素という幅方向密度が得られる。長さ方向には、好ましくは１インチあたり約２４個のファスナ要素がある。したがって、好ましい本実施例では、１平方インチあたり好ましくは約１７００個のファスナ要素が含まれる。フック状ファスナ要素１１４の他とは異なる特徴は、プレート状部分１１８が存在することである。この特徴は、フックファスナの実施例１１０を、広い意味で不織布、特に使い捨て紙おむつで使用すると望ましい低嵩高性不織繊維のループに係合させるのに特に有用なものとする一助となっている。図３および図３ａに示されるように、使い捨て紙おむつ１０は一般に、ファスナタブ１２が紙おむつの移動方向に垂直に両側に向かって延在している組立リラインにおいて製造される。フックファスナ部材は、フックファスナテープの大きなロール１４で提供される。後述するように、フックファスナテープは、フック要素がロールの円周方向に整列配置されて回転する成形用ロールを用いて作製される。このプロセスの結果として、フック状ファスナ要素はファスナテープの長さ方向に沿って整列配置される。効率よく製造するために、フックファスナテープを巻き出して紙おむつのラインと平行に供給してもよい。各紙おむつが適当なステーションを通過する都度、超音波溶接機などの接着装置１６によってフックファスナ材料のパッチ１８を各ファスナタブ１２に取り付ける。この結果、フックファスナ要素は、図３ａにさらに詳細に示すように紙おむつの長手方向の軸２０に平行な向きに配置される。あるいは、フックファスナ材料１８が取り付けられたファスナタブ１２を別のプロセスで形成し、紙おむつ製造プロセスでファスナタブを紙おむつに取り付けても良い。このような別々のプロセスは、例えば、国際特許出願公開第ＷＯ９５／０５１４０号（その内容全体を本願明細書に引用したものとする）に記載されている。紙おむつを赤ん坊に着用させると、図４に示すような形状および向きになる。このため、ファスナタブ１２を嵌合不織ループ部材帯状片２２に係合させると、ファスナ部材およびループ部材のベースに加わる引っ張り力Ｓがフック状ファスナ要素の向きに垂直に作用するため、図５に示したような横方向の剪断力がクロージャにかかる。固定している間、ファスナタブ１２はループ部材帯状片２２に対してわずかに摺動する。これを図５に概略的に示すが、図面を分かりやすくする目的で、ファスナタブ１２のエッジを連続した３ヶ所５ａ、５ｂおよび５ｃで極端に表示してある。図５では、不織ループ部材２２の表面繊維２３に囲まれた１個のファスナ要素１１４を、ファスナ要素の下から見た状態で「覗き窓」のようにして示してある。図５における位置５ａ、５ｂおよび５ｃにそれぞれ対応する図５ａ、５ｂおよび５ｃに示されるように、ファスナ要素がわずかに摺動すると、部材１２にある表面繊維２３を途中で捕捉する。最初の摺動時には、ファスナ要素の薄い外側の面１１８の張出し部分が低い位置にある表面繊維２３（図５ｂ）の下で摺動し、係合作用の最初の部分のようになる。相対運動が続くと、繊維はプレート状部分１１８とフック状部分１１７とステム部分との間のフィレット１２０（図１ｂ参照）によって案内される。したがって、繊維２３はフック状部分１１７の下に案内され、凹形の繊維捕捉切り欠き１１９に固定されて、ファスナ部材と繊維とがさらにしっかり係合される。図５ｂでは、フック要素の端がループ部材との係合力によって横にそれた状態が示されている（分かりやすくするために極端に示してある）。要素の相対厚さ（寸法１３６）およびファスナ要素のヘッドにかかる中心からずれた荷重によって容易にこのように曲がることは、係合作用の効率がよくなることの一助であるように思われる。図６に示されるように、このような頂部が平坦なフックファスナ部材を作製するための好ましい方法は、フィッシャー（Ｆｉｓｃｈｅｒ）に付与された米国特許第４，７９４，０２８号（その内容全体を本願明細書に引用したものとする）に教示されているように、冷却された成形用ローラ５０と加圧ローラ５２との間に設けられたニップに溶融樹脂を押し出すことが必要となる。冷却された成形用ローラは、その周囲付近にキャビティを有する。これらのキャビティは、図６ａにさらに詳細に示すファスナ要素プレフォーム１５４を形成するように構成されている。ファスナ要素プレフォームは逆方向に向いているため、複数列のうち半分の行のファスナ要素プレフォームはテープの移動方向に沿った向きに配置され、残りの半分の行のファスナ要素プレフォームはテープの移動方向とは逆向きに配置されている。移動方向とは逆向きに配置されているファスナ要素プレフォームは、大きく曲がることなく移動中のロールの金型キャビティから離れることができるが、移動方向に沿った向きで配置されたファスナ要素プレフォームは、金型キャビティから取り出される時にキャビティのエッジ周囲で屈曲する。これによってそれらはわずかに変形し、結果として移動方向に沿った向きで配置されたプレフォームよりもわずかに急な角度でベースシートからさらに高い位置まで延在する。二組のプレフォームを一層均一に作製するために、ラップアラウンドローラ５７に対する間隔を調節可能なノックダウンローラ５６下にプレフォームを通す。ノックダウンローラは高さおよび傾斜とも増したプレフォームを、ベースシートに対して、テープの移動方向に向いたプレフォームと同じ高さまで押し戻す。このような高さ調整によって、後述するようにプレート状部分１１８を一層均一に形成することができる。ノックダウンローラ５６は、プレフォームがキャビティから延伸される場所のそばに位置しているため、ノックダウンローラの下を通る時点でプレフォームは依然としてわずかに軟らかく、永続的に変形可能であるため、新たな形が保持される。あるいは、固定用要素プレフォームのいくつかにのみプレート状部分を形成するために、ノックダウンローラ５６をなくすこともできる。このようにして、移動方向とは逆向きの要素を伸びたままの高い状態で残し、これを変形させ、移動方向に沿った向きの要素にプレート状部分を形成せずに高い方にのみプレート状部分１１８を形成してもよい。変形されることなく加えられる圧力に耐えられるだけの強度が得られるまでプレフォームを十分に冷却した後、ステーション５８において薄い外側のプレート状部分１１８を形成する。プレート状部分は、成形プロセスとインラインすなわち連続したオペレーションの一部として形成することも可能であるし、あるいは別々に後で二次成形オペレーションにおいて形成することも可能である。よって、図６ではこのような多様性を示すためにファスナテープを分断して示してある。外側のプレート状部分を形成するために、熱成形用の加熱されたローラ６２と支持ローラ６４との間のギャップ６０にファスナ要素プレフォームのテープを通す。このギャップの幅は調節可能である。ローラ６２は要素を熱的にリフォームするのに十分な選択温度まで加熱される。このように、プレフォームが加熱された熱成形用ローラ６２と接触すると、その外側の端１５５（図６ａ）がローラの作用によって熱成形され、ファスナ要素１１４のディスク形プレート状部分１１８が得られる。ローラ６２の選択温度は、ファスナ部材を作製するのに使用する特定の樹脂の熱特性および選択する動作速度によって異なる。現在、使い捨て紙おむつのシェル材料はポリプロピレンであることが多い。特定の用途では、ナイロンまたはその他の材料が適していることもある。フックファスナ部材を紙おむつ１２のファスナタブに取り付ける際の優れた接着性を保証するために、フックファスナ部材もポリプロピレン製であると好ましい。この場合、ローラ６２を表面温度華氏約３５０度まで加熱し、線速度約１１フィート／分（製造時にはこれよりも高速にする）でデモンストレーションラインにて動作させておく。プレフォームはほぼ接線的にローラ６２に近づく。これによって、フック表面の温度がポリプロピレン樹脂の溶融温度とほぼ同一になり、プレフォームの端が極めて流動性の高い状態まで溶融することなく、加圧によって永久変形可能な点まで軟化する。もちろん、他のプラスチックを用いてこのような頂部が平坦なフックファスナ部材を形成することも考えられる。選択する材料は、溶融した時の樹脂の粘度を示す基準であるメルトフローインデックスが比較的低いものであると好ましい。メルトフローインデックスが極めて小さい、すなわち、インデックスが１．０未満である樹脂が最も好ましいが、特定の状況およびフック設計では、プロセスの各工程を慎重にバランスさせることで、メルトフローインデックスが５．０または１０．０と高い樹脂、あるいはこれよりもさらに高い樹脂を使用することもできる。ローラ６２の温度およびステーション５８を通る線速度については、フック表面が選択した樹脂を溶融可能にする温度になるように選択する。上述したようなポリプロピレンの場合、華氏３５０度が適していることが見出されている。さらに、別の支持ローラなどを用いてプレフォームが接触するローラ６２の円弧を大きくし、特定の線速度での加熱時間を長くしてもよい。熱成形用ローラと支持ローラ６４との間のギャップ６０の幅は、最終ファスナ要素の高さ１３０（図１ａ）が適切な値になるように調節される。高さ１３０は、ファスナ要素プレフォームの高さの関数となる。フック要素の頂部を熱成形する量に関して、よって高さ３０に関して、フック状部分１１７の幾何学的形状またはループ部材の繊維に係合してこれを保持するファスナ要素の機能に悪影響を及ぼすほどに外端が変形されないことが重要である。通常、要素の頂部は、プレート状部分を効果的に張り出させる量だけ、すなわち、ファスナ要素のステム部分の両側１１６ａ、１１６ｂを越えて（張り出して）プレート状部分が延在する量だけ熱成形される。使用条件に応じて、張り出し量をフック要素厚の５〜５０％の範囲にし、他の条件では１０〜３０％の範囲、さらに他の条件では１５〜２５％の範囲内にすると有利である。特定の好ましい例では、張り出しはステム部分の厚さの約２５％である。したがって、好ましい例では、プレート状部分（図２）の幅方向の寸法１３８はステム部分の厚さ１３６の約１．５〜２．０倍であり、プレート状部分１１８の垂直方向の厚さ１３９はステム部分の厚さ１３６の約０．２および０．４倍である。プレート状部分の長さ方向の寸法は通常、幅方向の寸法よりも幾分長く、通常は所望の効率的な横方向張出しとフック高を得るのに十分なプレート状部分の熱成形によって得られる、どのような寸法でも許容できる。１つのプレートの厚さは０．００２インチであり、張出し量は０．００３〜０．００４インチであった。好ましい厚さ範囲は０．０００１〜０．００５インチであり、特定の例ではさらに好ましい範囲は０．００１〜０．００４インチである。最後に、製造プロセスに関して、プレート状部分１１８を実質的にフックファスナ部材のベースに平行にするために、加熱したローラ６２および支持ローラ６４を、それぞれの接線表面速度が実質的にファスナテープの供給速度に一致するようにして回転させると好ましい。それ以外の場合には、プレート状部分を加熱したローラで移動させるか、あるいは加熱したローラに沿って移動させて変形させる。頂部が平坦なフック固定用部材の別の好ましい実施例２１０を、図７、図７ａおよび図８に示す。この実施例はベースシート２１２を有し、このベースシートから頂部が平坦な別個のファスナ要素２１４が多数延在している。各ファスナ要素２１４は、図１ｂの側面１１６ａ、１１６ｂと同様に平坦な側面のある傾斜したステム部分２１６を有する。これらの部分はベースシートと一体成形され、ベースシートから延在している。各ファスナ要素はまた、傾斜したステムの平らな側面に張り出す、ステム部分の外端２２０に位置して略平面のディスク形の外側のプレート状部分２１８と、外側のプレート状部分から懸下した凹形のフック状部分２１７とを有する。プレート状部分２１８は、ベースシート２１２と略平行に延在している。図７ａにおいてさらに詳細に示されるように、ファスナ要素のステム部分２１６の概略構成を２つのパラメータによって特徴付けることができる。第１に、フック切り欠きが形成されている側のステム部分の表面２２２がベースに対して鋭角の傾斜角αをなすという点でベース２１２に対して傾斜している。好ましくは、傾斜角αは約３０°〜約８０°であり、より好ましくは約４０〜６０°、最も好ましくは、αは約４５°である。ステム部分の構成を特徴付ける第２のパラメータは、上記と同様、ステム部分がベースと接合される部分で、フィレット２２８ａおよび２２８ｂを無視してベースシート２１２に平行に切ったステム部分の幅としてのベース幅２２６である。好ましくは、ベース幅は約０．０１０インチ〜約０．０１８インチであり、より好ましくはベース幅は約０．０１４インチである。最後に、ファスナ要素２１４全体を特徴付けるその他のパラメータは、ベースシート２１２の頂面からプレート状部分２１８の頂面までのファスナ要素の高さ２３０と、プレート状部分の幅方向の寸法２３８である。ステム部分２３６の厚さは好ましくは第１の実施例の場合と同様であり、例えば、約０．００６インチである。好ましくは、高さは約０．００５インチ〜約０．０３０インチであり、より好ましくは、高さは約０．０１５インチである。図７および図８に示されるように、ファスナ要素２１４は、１つの行のファスナ要素がすべて一方向に傾斜し、隣の列のファスナ要素がすべて反対方向に傾斜した状態でベースシート２１２上に配置されている。ファスナ要素間の距離およびファスナ要素の密度は、第１の実施例について上述した距離および密度とほぼ同一である。図７および図８に示す頂部が平坦なフックファスナ部材の実施例も、図６に示すプロセスによって作製される。フックプレフォーム２５４は図６ｂに示すように構成され、ベースに対して傾斜してはいるが図６のプレフォーム１５４と同様に略フック状である。傾斜したフックプレフォーム２５４のプロファイルを他の形にすることも可能である。例えば、プロボストら（Ｐｒｏｖｏｓｔｅｔａｌ．）に付与された米国特許第４，９８４，３３９号の図２２（全体を本願明細書に引用したものとする）を参照のこと。図７および図９に示すファスナ要素の傾斜関係によって、ファスナ要素を長くし、上述した実施例の図４に示す条件下におかれた場合の中心からずれた荷重を大きくできる。この結果、図４に示す荷重条件下で、フック端の弾性変形度を大きくすることができ、フック要素の繊維係合効率を増すことができる。頂部が平坦なフックファスナ部材の第３の好ましい実施例３１０を図９、図９ａおよび図１０に示す。この実施例は、上述した第２の実施例２１０と同様であり、外側のプレートが傾斜したステムの平坦な側から張り出している。この実施例における主な差異は、傾斜したステムおよび外側のプレート３１８の交点が凹形ではない繊維係合フックを規定しているという点である。これによって、極めて低い位置で張り出しているプレート状部分３１８をループ部材の下で摺動させることができる。第３の実施例も図６に示す方法で製造されるが、この場合は図６ｃに示すように凹形フックのない単純なテーパ付きファスナ要素プレフォーム３５４を使用する。上述したように、ファスナ要素プレフォームが対向する逆方向を向いている場合、移動方向に沿った向きで配置されているファスナ要素プレフォームは、取り出し時に金型キャビティのエッジ付近で屈曲する。結果として、これらのプレフォームが移動方向に沿った向きで配置されたプレフォームよりもベースシートからさらに高い位置まで延在し、傾斜角もわずかに大きくなる。場合によっては、ファスナ要素プレフォームのいくつかにのみ外側のプレート状部分１１８を形成すると望ましいこともある。これは、例えば、ノックダウンローラ５６の下にファスナ要素プレフォームを通さずにおくことで達成できる。したがって、ファスナ要素プレフォームとベースシートとは高さが異なるため、加熱されたローラ６２と支持ローラ６４との間のギャップ６０にファスナ要素プレフォームを通すことで、図１１および図１２に示されるようにベースシートから最も遠くに延在しているファスナ要素プレフォーム（移動方向に沿った向きで配置されているプレフォーム）にのみディスク形プレート状部分１１８が形成される。用途によっては、いくつかのファスナ要素プレフォームにディスク形プレート状部分１１８を形成し、他のプレート状部分にはこれを形成しないことで、より一層満足のいく固定特性バランスが得られる（剥離特性と剪断特性の所望のバランスなど）。他の実施例では、製造時に向きとは関係なくベースシートからの高さが異なるようにファスナ要素プレフォームを形成する。これは、プレフォーム形成時に深さの異なる金型キャビティを用いることで達成される。このようなプレフォームを利用すると、一実施例では最も高さのあるプレフォームにのみ平坦な頂部が形成される。ベースシートからの高さが異なるファスナ要素プレフォームを形成することで、場合によっては「平坦な頂部のある」要素の比率を一層制御しやすくなる。ベースシートからの高さが２種類、３種類あるいはそれ以上のファスナ要素プレフォームを形成することが可能である。他の実施例も以下の請求の範囲の規定に包含される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１０年９月３０日（１９９８．９．３０）【補正内容】ループ部材が第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、ファスナ部材が第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合されている。好ましくは、衣服は長手方向の軸を有し、ファスナ要素が衣服の長手方向の軸に平行な向きに配置されている。使い捨て吸収衣服に関する本発明の他の態様によれば、ファスナ要素が各々、一端がベースに接合されたステム部分を備え、ステムはファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜し、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられる。また、要素のうち少なくともいくつかは、ステム部分の対向する最外端に配置され、それぞれの列の方向を横切って延在し、張出し部分を形成する繊維係合プレート状部分を含む。本発明の態様の好ましい実施例では、ベースに平行に切ったステム部分各々の断面が、列の方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、幅が厚さよりも実質的に大きい。これらの本発明の態様両方の特定の有利な実施形態は、実質的にすべてのファスナ要素がプレート状部分を含むことを含む。図面の簡単な説明図１および図２はそれぞれ、フックファスナ部材の一実施例を示す側面図および平面図である。図１ａ、図１ｂおよび図１ｃはそれぞれ、図１のファスナ部材の１個のファスナ要素を示す詳細な側面図、端面図および平面図である。請求の範囲１．ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されてベースから遠位端まで延在し、各ファスナ要素は列の方向にベースが張り出すように成形され、成形時されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その遠位端に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素の列に垂直な方向でベースから張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにしたファスナ部材。２．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、自由端を有する凹形のフック状部分を有し、前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック状部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも低い厚さを有する請求項１に記載のファスナ部材。３．前記ファスナ要素が熱可塑性樹脂で形成され、前記プレート状部分は各々、成形されたファスナ要素の樹脂から形成される二次成形構造を備える請求項１に記載のファスナ部材。４．第１の列における実質的にすべてのファスナ要素の張出し部分が第１の方向に延在し、隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が第１の方向とは逆の第２の方向に延在する請求項１に記載のファスナ部材。５．前記第１の列における実質的にすべてのファスナ要素が各々前記プレート状部分を含み、前記隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が前記プレート状部分を含まない請求項４に記載のファスナ部材。６．プレート部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項１に記載のファスナ部材。７．前記幅が前記ベースから内側に先細になっている請求項６に記載のファスナ部材。８．ファスナ要素が各々、列の方向に前記ベースに対して鋭角で傾斜している中心軸を規定する請求項１に記載のファスナ部材。９．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項１に記載のファスナ部材。１０．ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備えるファスナ部材であって、前記ファスナ要素が各々、前記ベースと一体に成形されたステム部分を備え、前記ステム部分は前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して鋭角で傾斜してベースを張り出させ、ファスナ要素のうちの少なくともいくつかは各々、その最外端に繊維係合プレート状部分を備え、前記プレート状部分は列の延在方向を横切って延在し、それぞれのファスナ要素の対向する両側に張出し部分を形成するファスナ部材。１１．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項１０に記載のファスナ部材。１２．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、列の延在方向の幅と列の延在方向に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項１０に記載のファスナ部材。１３．請求項６または請求項１２のファスナ部材と、該ファスナ部材に係合する不織布とを備え、前記ファスナおよび前記不織布のベースは、前記ファスナ要素が前記張力荷重によって生じる剪断力の影響を受けてこれに抗するように互いに逆方向に張力を受け、前記張力が前記厚さ方向に作用するクロージャ。１４．溶融樹脂を押出し、外周付近に成形キャビティを有する成形用ローラに前記樹脂を適用し、前記樹脂に圧力を加えて前記樹脂を前記キャビティに充填させ、これによって、ベースと、前記ベースと一体に成形されて前記ベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置され、実質的にその列と整列配置された平面においてのみ最外端が前記ベース上にあるステム部分を有する多数の別個のファスナ要素プレフォームと、を備えるファスナ部材プレフォームを形成し、前記ファスナ部材プレフォームを前記成形用ローラから剥離し、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかの前記最外部を平坦化することによって、前記最外端に配置され、その列に垂直な方向に前記ベースを張り出させる略プレート形の部分を形成するファスナ部材の作製方法。１５．前記平坦化が、前記樹脂の溶融温度付近の温度まで前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端を加熱し、前記最外端に圧力を加えることを含む請求項１４に記載の方法。１６．前記加熱および前記最外端へ前記圧力を加える工程が一工程で実施される請求項１５に記載の方法。１７．前記一工程が、加熱されたローラによって前記ファスナ部材プレフォームを通過させることと、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームを前記加熱されたローラに押圧することとを含む請求項１６に記載の方法。１８．前記ファスナ部材プレフォームを形成し、前記プレフォームのうち少なくともいくつかのプレフォームの前記最外端を平坦化させることが、１回の連続プロセスを含む請求項１４に記載の方法。１９．前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端が、二次成形オペレーションにおいて平坦化される請求項１４に記載の方法。２０．前記平坦化の前に、剥離するステップで得られた前記ファスナ要素プレフォームの高さの差を補正して、略均一な高さを保証することをさらに含む請求項１４に記載の方法。２１．前記補正が、ノックダウンローラを前記ファスナ要素プレフォームの前記最外端に押圧することを含む請求項２０に記載の方法。２２．実質的にすべての前記ファスナ要素プレフォームの前記最外部を平坦化することを含む請求項１４に記載の方法。２３．請求項１４の方法によって形成される製品。２４．フックタイプファスナ部材の不織ループタイプファスナ部材との係合性を改善するための方法であって、前記フックタイプ固定部材が、ベースと、前記ベースと一体に成形されて特定の方向またはその方向および逆方向に前記ベースから延在し、特定の方向に平行でベースに垂直な平面においてのみ設けられた多数の略フック状のファスナ要素と、を備え、前記方法が、前記ファスナ要素の少なくともいくつかの最外端を平坦化し、前記最外端に配置され、前記ベースに略平行かつ前記平面に垂直な略プレート状の部分を形成することを含む方法。２５．使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されてベースから遠位端まで延在し、各ファスナ要素は列の方向にベースが張り出すように成形され、成形されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その遠位端に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素の列に垂直な方向でベースから張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにした使い捨て吸収衣服。２６．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、自由端を有する凹形のフック状部分を有し、前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック状部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも低い厚さを有する請求項２５に記載の衣服。２７．プレート部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項２５に記載の衣服。２８．使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収剤コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備えるファスナ部材であって、前記ファスナ要素が各々、前記ベースと一体に成形されたステム部分を備え、前記ステム部分は前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して鋭角で傾斜してベースを張り出させ、ファスナ部材のうちの少なくともいくつかは各々、その最外端に繊維係合プレート状部分を備え、前記プレート状部分は列の延在方向を横切って延在し、それぞれのファスナ要素の対向する両側に張出し部分を形成する使い捨て吸収衣服。２９．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、列の延在方向の幅と列の延在方向に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項２８に記載の衣服。３０．前記ループ部材が不織布材料を含む請求項２５または請求項２８に記載の衣服。３１．長手方向の軸を有し、前記ファスナ要素が前前記衣服の長手方向の軸に平行に向いている請求項２５または請求項２８に記載の衣服。３２．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項２５または請求項２８に記載の衣服。【手続補正書】【提出日】平成１１年６月１１日（１９９９．６．１１）【補正内容】請求の範囲１．ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されて、ベースから、ベースの方向に向く遠位端まで延在し、各ファスナ要素は、列の方向にベースへ張り出す屈曲部を有するように成形され、成形されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その最外部に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素のそれぞれの列に垂直な方向でベースへ張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにしたファスナ部材。２．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、自由端を有する凹形のフック状部分を有し、前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック状部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも小さい厚さを有する請求項１に記載のファスナ部材。３．前記ファスナ要素が熱可塑性樹脂で形成され、前記プレート状部分は各々、成形されたファスナ要素の樹脂から形成される二次成形構造を備える請求項１に記載のファスナ部材。４．第１の列における実質的にすべてのファスナ要素の張出し部分が第１の方向に延在し、隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が第１の方向とは逆の第２の方向に延在する請求項１に記載のファスナ部材。５．前記第１の列における実質的にすべてのファスナ要素が各々前記プレート状部分を含み、前記隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が前記プレート状部分を含まない請求項４に記載のファスナ部材。６．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項１に記載のファスナ部材。７．前記幅が前記ベースから内側に先細になっている請求項６に記載のファスナ部材。８．ファスナ要素が各々、列の方向に前記ベースに対して鋭角で傾斜している中心軸を規定する請求項１に記載のファスナ部材。９．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項１に記載のファスナ部材。１０．前記プレート状部分を含む前記ファスナ要素が、前記プレート状部分を含まない前記ファスナ要素のいくつかよりも高い、請求項１に記載のファスナ部材。１１．前記ベースと一体に成形されたステム部分と、前記ステム部分から延在する少なくとも一つの繊維係合部であって、その遠位端が前記ベースの方向に向き、そのそれぞれの列の延在方向において前記ベースへ張り出す繊維係合部と、を各自備える、それぞれの列の延在方向に延在するプレフォーム要素であって、前記ベースから延びる複数の列のプレフォーム要素を有するプレフォーム製品を形成する工程と、前記プレフォーム要素を加熱された表面に対して通過させることによって少なくともいくつかの前記繊維係合部の最外部が溶融され、前記プレート状部を形成する工程とにより形成された、請求項１に記載のファスナ部材。１２．前記ファスナ要素が各自、少なくとも一つの平らな面を有し、前記プレート状要素がそのそれぞれのファスナ要素の平らな面から延在し前記ベースへ張り出す、請求項１に記載のファスナ部材。１３．前記ファスナ要素が各々、前記列の方向において前記ベースへ張り出すことによって繊維と係合するための第一凹部を規定し、かつ前記プレート状部分がさらに繊維と係合するために、第一凹部よりも前記ベースから遠いさらなる凹部を規定する、請求項１に記載のファスナ部材。１４．上記請求項のいずれか一つに記載のファスナ部材と、該ファスナ部材に係合する不織布とを備え、前記ファスナおよび前記不織布のベースは、前記ファスナ要素が前記張力荷重によって生じる剪断力の影響を受けてこれに抗するように互いに逆方向に張力を受け、前記張力が前記厚さ方向に作用するクロージャ。１５．溶融樹脂を押出し、外周付近にフック状の成形キャビティを有する成形用ローラに前記樹脂を適用し、前記樹脂に圧力を加えて前記樹脂を前記キャビティに充填させ、これによって、ベースと、前記ベースと一体に成形されて前記ベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置された、多数の別個のフック状ファスナ要素プレフォームと、を備え、該ファスナー要素プレフォームの遠位端が前記ベースの方向に向くことによってその中に繊維を保持するための屈曲部を規定する、ファスナ部材プレフォームを形成し、前記ファスナ部材プレフォームを前記成形用ローラから剥離し、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかの最外部を平坦化することによって、その列に垂直な方向に前記ベースへ張り出すプレート状部分を有するファスナ要素を形成する、ファスナ部材の作製方法。１６．前記平坦化が、前記樹脂の溶融温度付近の温度まで前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外部を加熱し、前記最外部に圧力を加えることを含む請求項１５に記載の方法。１７．前記加熱および前記最外部へ前記圧力を加える工程が一工程で実施される請求項１６に記載の方法。１８．前記一工程が、加熱されたローラによって前記ファスナ部材プレフォームを通過させることと、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームを前記加熱されたローラに押圧することとを含む請求項１７に記載の方法。１９．前記ファスナ部材プレフォームを形成し、前記プレフォームのうち少なくともいくつかのプレフォームの前記最外端を平坦化させることが、１回の連続プロセスを含む請求項１５に記載の方法。２０．前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外部が、二次成形オペレーションにおいて平坦化される請求項１５に記載の方法。２１．前記平坦化の前に、前記ファスナ要素プレフォームの高さの差を補正して、略均一な高さを保証することをさらに含む請求項１５に記載の方法。２２．前記補正が、ノックダウンローラを前記ファスナ要素プレフォームの前記最外部に押圧することを含む請求項２１に記載の方法。２３．実質的にすべての前記ファスナ要素プレフォームの前記最外部を平坦化することを含む請求項１５に記載の方法。２４．フックタイプファスナ部材の不織ループタイプファスナ部材との係合性を改善するための方法であって、前記フックタイプ固定部材が、ベースと、前記ベースと一体に成形されて特定の方向に前記ベースへ張り出し、特定の方向に平行でベースに垂直な平面においてのみ設けられた多数の略フック状のファスナ要素と、を備え、前記方法が、前記ファスナ要素の少なくともいくつかの最外端を平坦化し、前記遠位端に配置され、前記ベースに略平行かつ前記平面に垂直な略プレート状の部分を形成することを含む方法。２５．上記請求項のいずれか一つに記載の方法によって形成される製品。２６．使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されて、ベースから、ベースの方向に向いた遠位端まで延在し、各ファスナ要素は列の方向にベースへ張り出す屈曲部を有するよう成形され、成形されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その最外部に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素のそれぞれの列に垂直な方向でベースへ張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにした使い捨て吸収衣服。２７．前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記ファスナ要素の遠位端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも小さい厚さを有する請求項２６に記載の衣服。２８．プレート部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項２６に記載の衣服。２９．前記ループ部材が不織布材料を含む請求項２６に記載の衣服。３０．長手方向の軸を有し、前記ファスナ要素が前前記衣服の長手方向の軸に平行に向いている請求項２６に記載の衣服。３１．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項２６に記載の衣服。【手続補正書】【提出日】平成１１年１０月２９日（１９９９．１０．２９）【補正内容】明細書第６頁１９行〜同頁２３行の「ループ部材が、第１の対向する〜平行な向きに配置されている。」との記載を、「ループ部材が、第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、ファスナ部材が第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合されている。好ましくは、衣服は長手方向の軸を有し、ファスナ要素が衣服の長手方向の軸に平行な向きに配置されている。」に変更する。明細書第８頁８行〜同頁９行の「図１１及び図１２は、〜平面図である。」との記載を削除する。明細書第１８頁３行〜同頁８行の「したがって、ファスナ要素プレフォームと〜ディスク形プレート状部分１１８が形成される。」との記載を、「したがって、ファスナ要素プレフォームとベースシートとは高さが異なるため、加熱されたローラ６２と支持ローラ６４との間のギャップ６０にファスナ要素プレフォームを通すことで、ベースシートから最も遠くに延在しているファスナ要素プレフォーム（移動方向に沿った向きで配置されているプレフォーム）にのみディスク形プレート状部分１１８が形成される。」に変更する。【手続補正書】【提出日】平成１２年９月２８日（２０００．９．２８）【補正内容】請求の範囲１．ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されてベースから遠位端まで延在し、各ファスナ要素は列の方向にベースが張り出すように成形され、成形時されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その遠位端に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素の列に垂直な方向でベースから張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにしたファスナ部材。２．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、自由端を有する凹形のフック状部分を有し、前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック状部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも低い厚さを有する請求項１に記載のファスナ部材。３．前記ファスナ要素が熱可塑性樹脂で形成され、前記プレート状部分は各々、成形されたファスナ要素の樹脂から形成される二次成形構造を備える請求項１に記載のファスナ部材。４．第１の列における実質的にすべてのファスナ要素の張出し部分が第１の方向に延在し、隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が第１の方向とは逆の第２の方向に延在する請求項１に記載のファスナ部材。５．前記第１の列における実質的にすべてのファスナ要素が各々前記プレート状部分を含み、前記隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が前記プレート状部分を含まない請求項４に記載のファスナ部材。６．プレート部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項１に記載のファスナ部材。７．前記幅が前記ベースから内側に先細になっている請求項６に記載のファスナ部材。８．ファスナ要素が各々、列の方向に前記ベースに対して鋭角で傾斜している中心軸を規定する請求項１に記載のファスナ部材。９．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項１に記載のファスナ部材。１０．ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備えるファスナ部材であって、前記ファスナ要素が各々、前記ベースと一体に成形されたステム部分を備え、前記ステム部分は前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して鋭角で傾斜してベースを張り出させ、ファスナ要素のうちの少なくともいくつかは各々、その最外端に繊維係合プレート状部分を備え、前記プレート状部分は列の延在方向を横切って延在し、それぞれのファスナ要素の対向する両側に張出し部分を形成するファスナ部材。１１．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項１０に記載のファスナ部材。１２．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、列の延在方向の幅と列の延在方向に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項１０に記載のファスナ部材。１３．請求項６または請求項１２のファスナ部材と、該ファスナ部材に係合する不織布とを備え、前記ファスナおよび前記不織布のベースは、前記ファスナ要素が前記張力荷重によって生じる剪断力の影響を受けてこれに抗するように互いに逆方向に張力を受け、前記張力が前記厚さ方向に作用するクロージャ。１４．溶融樹脂を押出し、外周付近に成形キャビティを有する成形用ローラに前記樹脂を適用し、前記樹脂に圧力を加えて前記樹脂を前記キャビティに充填させ、これによって、ベースと、前記ベースと一体に成形されて前記ベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置され、実質的にその列と整列配置された平面においてのみ最外端が前記ベース上にあるステム部分を有する多数の別個のファスナ要素プレフォームと、を備えるファスナ部材プレフォームを形成し、前記ファスナ部材プレフォームを前記成形用ローラから剥離し、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかの前記最外部を平坦化することによって、前記最外端に配置され、その列に垂直な方向に前記ベースを張り出させる略プレート形の部分を形成するファスナ部材の作製方法。１５．前記平坦化が、前記樹脂の溶融温度付近の温度まで前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端を加熱し、前記最外端に圧力を加えることを含む請求項１４に記載の方法。１６．前記加熱および前記最外端へ前記圧力を加える工程が一工程で実施される請求項１５に記載の方法。１７．前記一工程が、加熱されたローラによって前記ファスナ部材プレフォームを通過させることと、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームを前記加熱されたローラに押圧することとを含む請求項１６に記載の方法。１８．前記ファスナ部材プレフォームを形成し、前記プレフォームのうち少なくともいくつかのプレフォームの前記最外端を平坦化させることが、１回の連続プロセスを含む請求項１４に記載の方法。１９．前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端が、二次成形オペレーションにおいて平坦化される請求項１４に記載の方法。２０．前記平坦化の前に、剥離するステッブで得られた前記ファスナ要素プレフォームの高さの差を補正して、略均一な高さを保証することをさらに含む請求項１４に記載の方法。２１．前記補正が、ノックダウンローラを前記ファスナ要素プレフォームの前記最外端に押圧することを含む請求項２０に記載の方法。２２．実質的にすべての前記ファスナ要素プレフォームの前記最外部を平坦化することを含む請求項１４に記載の方法。２３．請求項１４の方法によって形成される製品。２４．フックタイプファスナ部材の不織ループタイプファスナ部材との係合性を改善するための方法であって、前記フックタイプ固定部材が、ベースと、前記ベースと一体に成形されて特定の方向またはその方向および逆方向に前記ベースから延在し、特定の方向に平行でベースに垂直な平面においてのみ設けられた多数の略フック状のファスナ要素と、を備え、前記方法が、前記ファスナ要素の少なくともいくつかの最外端を平坦化し、前記最外端に配置され、前記ベースに略平行かつ前記平面に垂直な略プレート状の部分を形成することを含む方法。２５．使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボデイ側ライナとの間に位置する吸収コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列のファスナ要素と、を備え、ファスナ要素は各々、ベースと一体に成形されてベースから遠位端まで延在し、各ファスナ要素は列の方向にベースが張り出すように成形され、成形されたファスナ要素とベースとの間の布地繊維の係合を可能にし、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは各々、その遠位端に繊維係合プレート状部分を含み、プレート状部分はベースと略平行に設けられ、その要素の列に垂直な方向でベースから張り出し、プレート状部分とベースとの間で布地繊維をさらに係合できるようにした使い捨て吸収衣服。２６．プレート状部分を有する前記ファスナ要素が各々、自由端を有する凹形のフック状部分を有し、前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック状部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での厚さよりも低い厚さを有する請求項２５に記載の衣服。２７．プレート部分を有する前記ファスナ要素が各々、実質的に平らな広い面を有し、ファスナ要素の高さ方向中程で前記ベースに平行に切った各ファスナ要素の断面が、列方向の幅と列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が少なくとも前記厚さの約２倍である請求項２５に記載の衣服。２８．使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収剤コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備えるファスナ部材であって、前記ファスナ要素が各々、前記ベースと一体に成形されたステム部分を備え、前記ステム部分は前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して鋭角で傾斜してベースを張り出させ、ファスナ部材のうちの少なくともいくつかは各々、その最外端に繊維係合プレート状部分を備え、前記プレート状部分は列の延在方向を横切って延在し、それぞれのファスナ要素の対向する両側に張出し部分を形成する使い捨て吸収衣服。２９．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、列の延在方向の幅と列の延在方向に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項２８に記載の衣服。３０．前記ループ部材が不織布材料を含む請求項２５または請求項２８に記載の衣服。３１．長手方向の軸を有し、前記ファスナ要素が前前記衣服の長手方向の軸に平行に向いている請求項２５または請求項２８に記載の衣服。３２．実質的にすべての前記ファスナ要素が各々、前記プレート状部分を含む請求項２５または請求項２８に記載の衣服。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者コンドン，マーク，ジェイ. アメリカ合衆国，マサチューセッツ州 02176，メルローズ，スリーマウントバーノンストリート，アパートメント４ (72)発明者リーク，エー．，トッドアメリカ合衆国，ウィスコンシン州 54956，ニーナー，パークビレッジドライブ 1118 (72)発明者ロスランスキー，アピロムラジ，エス. アメリカ合衆国，ウィスコンシン州 54140，リトルシュート，プレザントビューアベニュー 939 (72)発明者セルビアック，ポール，ジェイ. アメリカ合衆国，ウィスコンシン州 54915，アップルトン，ノースケンブリッジドライブ 912

Claims

【特許請求の範囲】１．ベースと、前記ベースから延在し、布地と係合させるために露出された複数列の成形フック状ファスナ要素と、を備え、前記フック状ファスナ要素は各々、一端が前記ベースに接合されたステム部分と、前記ステム部分の対向する端に接合され、自由端を有する少なくとも１つの繊維係合フック状部分と、を備え、前記フック状ファスナ要素は、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられ、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは、前記フック状部分の最外部に繊維係合プレート状部分を含み、前記プレート状部分は前記ベースと略平行に設けられ、前記プレート状部分がその列に垂直な方向への張り出し部分を提供するファスナ部材。２．前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での高さよりも短い厚さを有する請求項１に記載のファスナ部材。３．前記ファスナ要素が熱可塑性樹脂で形成され、前記要素の前記ステム部分が前記ベースと一体に成形され、および前記プレート状部分は、前記成形されたファスナ要素の前記最上部の樹脂から形成される二次成形構造を備える請求項１に記載のファスナ部材。４．第１の列におけるファスナ要素の実質的にすべてのフック状部分が前記列に沿って一方向に延在し、隣の第２の列におけるファスナ要素の実質的にすべてのフック状部分が反対方向に延在する請求項１に記載のファスナ部材。５．前記第１の列における実質的にすべてのファスナ要素が前記プレート状部分を含み、前記隣の第２の列における実質的にすべてのファスナ要素が前記プレート状部分を含まない請求項４に記載のファスナ部材。６．前記ステム部分が実質的に平らな比較的広い面を有し、ステムの高さ方向中程の部分で前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、前記列の方向の幅と前記列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さの約２倍以上である請求項１に記載のファスナ部材。７．前記ステムの幅が、前記ベースから前記フック状部分に向かって先細になっている請求項６に記載のファスナ部材。８．前記ステムの中心軸が、それぞれの列の方向に、前記ベースに対して実質的に鋭角で傾斜している請求項１に記載のファスナ部材。９．実質的にすべての前記ファスナ要素が前記プレート状部分を含む請求項１に記載のファスナ部材。１０．ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備えるファスナ部材であって、前記ファスナ要素が各々、一端が前記ベースに接合されたステム部分を備え、前記ステムは前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜し、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられ、前記ファスナ部材はさらに、最も高さの高い前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかのファスナ要素のステム部分の対向する最外端に配置され、それぞれの列の方向に横切って延在し、張出し部分を形成する繊維係合プレート状部分を備えるファスナ部材。１１．実質的にすべての前記ファスナ要素が前記プレート状部分を含む請求項１０に記載のファスナ部材。１２．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、前記列の方向の幅と前記列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項１０に記載のファスナ部材。１３．請求項６または請求項１２のファスナ部材と、該ファスナ部材に係合する不織布とを備え、前記ファスナおよび前記不織布のベースは、前記ファスナ要素が前記張力荷重によって生じる剪断力の影響を受けてこれに抗するように互いに逆方向に張力を受け、前記張力が前記ステム部分の厚さ方向に作用するクロージャ。１４．溶融樹脂を押出し、外周付近に二次成形キャビティを有する成形用ローラに前記樹脂を適用し、前記樹脂に圧力を加えて前記樹脂を前記キャビティに充填させ、これによって、ベースと、前記ベースと一体に成形されて実質的に鋭角で前記ベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置され、実質的にその列と整列配置された平面においてのみ最外端が前記ベース上にあるステム部分を有する多数の別個のファスナ要素プレフォームと、を備えるファスナ部材プレフォームを形成し、前記ファスナ部材プレフォームを前記成形用ローラから剥離し、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかの前記最外部を平坦化することによって、前記最外端に配置され、前記ベースに略平行かつ列に垂直な略プレート形の部分を形成するファスナ部材の作製方法。１５．前記平坦化が、前記樹脂の溶融温度付近の温度まで前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端を加熱し、前記最外端に圧力を加えることを含む請求項１４に記載の方法。１６．前記加熱および前記圧力を加える工程が一工程で実施される請求項１５に記載の方法。１７．前記一工程が、加熱されたローラによって前記ファスナ部材プレフォームを前進させることと、前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームを前記加熱されたローラに押圧することとを含む請求項１６に記載の方法。１８．前記ファスナ部材プレフォームが形成され、前記プレフォームのうち少なくともいくつかのプレフォームの前記最外端が１回の連続プロセスの一部として平坦化される請求項１４に記載の方法。１９．前記ファスナ要素プレフォームのうち少なくともいくつかのファスナ要素プレフォームの前記最外端が、二次成形オペレーションにおいて平坦化される請求項１４に記載の方法。２０．前記平坦化の前に、前記ファスナ要素プレフォームの高さの差を補正して、略均一な高さを保証することをさらに含む請求項１４に記載の方法。２１．前記補正が、ノックダウンローラを前記ファスナ要素プレフォームの前記最外端に押圧することを含む請求項２０に記載の方法。２２．溶融樹脂を押出し、外周付近に二次成形キャビティを有する成形用ローラに前記樹脂を適用し、前記樹脂に圧力を加えて前記樹脂を前記キャビティに充填させ、これによって、ベースと、前記ベースと一体に成形されて実質的に鋭角で前記ベースから延在し、少なくとも１つの列に整列配置され、実質的にその列と整列配置された平面においてのみ最外端が前記ベース上にあるステム部分を有する多数の別個のファスナ要素プレフォームと、を備えるファスナ部材プレフォームを形成し、いくつかのファスナ要素の最外部を成形時に他のファスナ要素のうちの少なくともいくつかの要素の最外部よりもさらにベースから離し、前記ファスナ部材プレフォームを前記成形用ローラから剥離し、前記ベースから最も遠い前記最外部のうち少なくともいくつかの最外部を平坦化することによって、前記最外端に配置され、前記ベースに略平行かつ列に垂直な略プレート形の部分を形成するファスナ部材の作製方法。２３．前記ファスナ部材を前記成形用ローラから剥離することで、一方向に延在しているファスナ部材を、他の方向に延在しているファスナ部材よりも上の高さまで変形させる請求項２２に記載のプレフォーム方法。２４．実質的にすべての前記ファスナ要素プレフォームの前記最外部を平坦化することを含む請求項１４に記載の方法。２５．請求項１１または請求項２４の方法によって形成される製品。２６．フックタイプファスナ部材の不織ループタイプファスナ部材との係合性を改善するための方法であって、前記フックタイプ固定部材が、ベースと、前記ベースと一体に成形されて特定の方向またはその方向および逆方向に前記ベースから延在し、特定の方向に平行でベースに垂直な平面においてのみ設けられた多数の略フック状のファスナ要素と、を備え、前記方法が、前記ファスナ要素の少なくともいくつかの最外端を平坦化し、前記遠位端に配置され、前記ベースに略平行かつ前記平面に垂直な略プレート状の部分を形成することを含む方法。２７．第１および第２の対向する長手方向の端部分を有する使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収剤コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在し、前記ループ部材と係合させるために露出された複数列の成形フック状ファスナ要素と、を備え、前記フック状ファスナ要素は各々、一端が前記ベースに接合されたステム部分と、前記ステム部分の対向する端に接合され、自由端を有する少なくとも１つの繊維係合フック状部分と、を備え、前記フック状ファスナ要素は、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられ、前記ファスナ要素のうち少なくともいくつかは、前記フック状部分の最外部に繊維係合プレート状部分を含み、前記プレート状部分は前記ベースと略平行に設けられ、前記プレート状部分がその列に垂直な方向への張り出し部分を提供する使い捨て吸収衣服。２８．前記プレート状部分が、前記ベースに垂直な方向で、前記フック部分の自由端の、前記ベースに垂直な方向での高さよりも短い厚さを有する請求項２７に記載の衣服。２９．前記ステム部分が実質的に平らな比較的広い面を有し、ステムの高さ方向中程の部分で前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、前記列の方向の幅と前記列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さの約２倍以上である請求項２７に記載の衣服。３０．前記ループ部材が不織布材料を含む請求項２７に記載の衣服。３１．前記ループ部材が、前記第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、前記ファスナ部材が、前記第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合されている請求項２７に記載の衣服。３２．長手方向の軸を有し、ファスナ要素が衣服の長手方向の軸に平行な向きに配置されている請求項３１に記載の衣服。３３．第１および第２の対向する長手方向の端部分を有する使い捨て吸収衣服であって、外カバーと、ボディ側ライナと、前記外カバーと前記ボディ側ライナとの間に位置する吸収剤コアと、前記衣服に作用的に結合されたループ部材と、前記ループ部材と分離可能に係合するように前記衣服に作用的に結合されたファスナ部材と、を備え、前記ファスナ部材が、ベースと、前記ベースから延在する複数列の成形ファスナ要素と、を備え、前記ファスナ要素が各々、一端が前記ベースに接合されたステム部分を備え、前記ステムは前記ファスナ要素のそれぞれの列の方向にベースに対して実質的に鋭角で傾斜し、実質的にそれぞれの列に整列配置された平面にのみ設けられ、前記ファスナ部材はさらに、少なくともいくつかの繊維係合プレート状部分のステム部分の対向する最外端に配置され、それぞれの列の方向を横切って延在し、張出し部分を形成する前記繊維係合プレート状部分を備える使い捨て吸収衣服。３４．前記ベースに平行に切った前記ステム部分各々の断面が、前記列の方向の幅と前記列に垂直な方向の厚さとを有し、前記幅が前記厚さよりも実質的に大きい請求項３３に記載の衣服。３５．前記ループ部材が不織布材料を含む請求項３３に記載の衣服。３６．前記ループ部材が、前記第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、前記ファスナ部材が、前記第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合されている請求項３３に記載の衣服。３７．前記ループ部材が、前記第１の対向する長手方向の端部分において外カバーに接合され、前記ファスナ部材が、前記第２の対向する長手方向の端部分に作用的に結合されている請求項３３に記載の衣服。３８．実質的にすべての前記ファスナ要素が前記プレート状部分を含む請求項２７または請求項３３に記載の衣服。