JP5440278B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え前記トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
このような定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている。このような定着ベルトを用いた装置は、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)、定着ベルトを張架・支持する複数のローラ部材、複数のローラ部材のうち1つのローラ部材に内設されたヒータ、加圧ローラ(加圧部材)、等で構成されている。ヒータは、ローラ部材を介して定着ベルトを加熱する。そして、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
定着装置のニップ部においては、定着部材と加圧部材との間に高い加圧力が付与されているため立ち上げ時または待機状態からの復帰時等においてトルクの発生が問題となる。トルクが大きい場合、モータロックやギヤ破損等が生じるおそれがあるからである。
このような問題に対して、例えば、特許文献1には、ニップにおける圧力を第1圧力、及び第1圧力より大きい第2圧力に設定可能とし、像加熱動作の開始の際、ニップにおける圧力は第1圧力に設定され、その後第2圧力に設定することによりトルクの軽減を図る技術が開示されている。また、特許文献2には、ウォームアップ時において加圧ローラの検出温度が上がるにつれて、加圧ローラの駆動速度を速くすることにより加圧ローラの駆動トルクの低減を図る技術が開示されている。また、特許文献3には、定着動作の休止期間に、回転加圧部材を、定期的、あるいは持続的に回転させ加熱しておくことで、トルクの発生を抑える技術が開示されている。
また、定着部材としての無端状ベルトが、パイプ状の金属熱伝導体等の固定部材に張架、支持されて、移動がガイドされる構成の定着装置や、無端状ベルトがニップ部周辺のみで当接部材により支持されている構成の定着装置が提案されており、このような定着装置に用いられる無端状ベルトにおいては、固定部材や当節部材との接面であるベルトの内周面には、摺動性を高め、摩擦を低減するためにグリースなどの潤滑剤が塗布されたものがある。
しかしながら、グリ−ス等の潤滑剤の粘度には、温度依存性があり、定着装置が周辺環境等の影響により、冷えている状態にあっては、粘度が非常に高い状態となっている。このような状態からの定着装置の立上げ時には、上述のトルク異常が発生するおそれが多いという問題があった。
このようなトルク異常の発生を防ぐため、例えば、非回転状態において加熱し、装置全体を温めることによりグリースも温めて、十分粘度を下げてから回転を開始することも考えられる。しかしながら、グリースが十分温まるまで非回転状態で加熱することとすると、加熱に時間がかかり立ち上がり時間が遅くなる、特に、上述のような低温環境での立ち上がり時間が遅くなるという問題が生じ得る。
特に、定着部材の加熱手段が、定着部材全体を均一に温めるのではなく、その一部を局所的に温める構成の定着装置においては、加熱部位が局所的になり装置全体に広がるグリース(特にニップ部)への熱伝達がし辛くなり回転開始可能になるまでの加熱時間が非常に長くなってしまうという問題があった。
そこで本発明は、回転する無端状ベルトであって内周面に潤滑剤が塗布されてなる定着部材と、定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、定着部材の内周側に配置され、加圧部材の押圧により定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、定着部材の内周側に配置され、該定着部材を加熱する加熱手段と、を備え、当該定着装置の立ち上げ時に、加圧部材の駆動回転により定着部材について1回転以下の回転を行い、定着部材の加熱手段により温められた領域をニップ部の位置に移動させることにより、トルク異常を生じることなく、立ち上げることができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の定着装置は、回転する無端状ベルトであって内周面に潤滑剤が塗布されてなる定着部材と、定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、定着部材の内周側に配置され、加圧部材の押圧により定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、定着部材の内周側に配置され、該定着部材を加熱する加熱手段と、を備え、当該定着装置の立ち上げ時に、加圧部材の駆動回転により定着部材について1回転以下の回転を行い、定着部材の加熱手段により温められた領域をニップ部の位置に移動させるものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、当該定着装置の待機時に、加圧部材の駆動回転により定着部材について1回転以下の回転を行い、定着部材の加熱手段により温められた領域をニップ部の位置に移動させるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、加圧部材の駆動回転は、該加圧部材の回転と停止を繰り返して行う間欠駆動であるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の定着装置において、加圧部材の間欠駆動のときに行われる該加圧部材の回転角度は360°の約数ではないものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の定着装置において、加圧部材の間欠駆動のときに行われる該加圧部材の回転速度は、定着処理のときの回転速度よりも低速であるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の定着装置において、加圧部材の温度を検出する温度検出手段を備え、加圧手段の温度が所定の温度以上となるように加圧部材の間欠駆動を行うものである。
また、請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置を備えるものである。
本発明によれば、トルク異常を生じることなく、定着装置を立ち上げることが可能となる。
本発明に係る定着装置の一実施形態における構成を示す断面図である。 加熱手段としてハロゲンヒータを用いた定着装置の概略構成図である。 発熱シートの構成を示す断面図である。 面状発熱体と発熱体支持部材を組み立てた例を示す斜視図である。 面状発熱体、発熱体支持部材、端子台ステイを組み立てた例を示す斜視図である。 図5の端子台ステイ上の面状発熱体の電極端子と給電線の接続状態を示す斜視図である。 図1の定着装置における定着スリーブ側の内部機構部の構成を示す断面図である。 発熱体支持部材への面状発熱体の接着例(1)を示す断面図である。 発熱体支持部材への面状発熱体の接着例(2)を示す断面図である。 定着装置の動作例(1)を示す模式図である。 定着装置の動作例(2)を示す模式図である。 面状発熱体の構成例(1)を示す図である。 面状発熱体の構成例(2)を示す上面図である。 面状発熱体の構成例(3)を示上面す図である。 面状発熱体の構成例(4)を示す上面図である。 回転支持部材と面状発熱体と当接部材の配置例を示す断面図である。 定着装置の他の実施の形態における構成を示す断面図である。 図17の定着装置で用いる回転支持部材の構成を示す斜視図である。 図17の定着装置における定着スリーブ側の内部機構部の構成を示す概略図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 定着スリーブにおける軸方向、周方向を示す概略図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図21に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(定着装置の構成)
図1は、本発明に係る定着装置の一実施形態における構成を示す断面図である。図1に示すように、定着装置20は、回転する無端状ベルトであって内周面に潤滑剤が塗布されてなる定着部材(定着スリーブ21(定着回転体ともいう))と、定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31(加圧回転体ともいう))と、定着部材の内周側に配置され、加圧部材の押圧により定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材(当接部材26)と、定着部材の内周側に配置され、該定着部材を加熱する加熱手段(面状発熱体22)と、を備え、当該定着装置の立ち上げ時に、加圧部材の駆動回転により定着部材について1回転以下の回転を行い、定着部材の加熱手段により温められた領域をニップ部の位置に移動させるものである。なお、図1では、面状発熱体22が定着スリーブ21の内周面と当接し、直接加熱する構成を示している。
加熱手段は、定着部材の内周側に該定着部材と当接または近接して配置され、定着部材を直接または間接的に加熱する面状発熱体(面状発熱体22)であり、定着部材の内周側に該定着部材との間に面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を所定位置で支持する発熱体支持部材(発熱体支持部材23)とを備えている。
以下に説明する実施形態では、加熱手段として面状発熱体22を備える構成について説明するが、加熱手段は、これに限られるものではなく、例えば、図2に示すように、ハロゲンヒータ32を用いても良い。図2に示すハロゲンヒータ32も、定着部材の加熱部分は、図1に示す面状発熱体22を用いた場合と同様に、定着部材全体を均一に温めるものではなく、一部の領域を局所的に温めるものである。また、加熱手段として、IHヒータ等を用いることも好ましい。また、図2に示すように、定着回転体をガイドする金属パイプ30(定着部材)を備える構成でも良い。
ここで、定着スリーブ21は、軸方向が通紙される記録媒体Pの幅に対応する長さを有し、可撓性を有するパイプ形状の無端状ベルトであり、例えば厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材上に少なくとも離型層を形成したものであって、外径が30mmになっている。なお、本明細書では、図21(a)に示すように、定着スリーブ21のパイプ長手方向を軸方向といい、図21(b)に示すように、定着スリーブ21のパイプ円周方向を周方向という。
定着スリーブ21の基材を形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又はこれらの合金等の伝熱性のよい金属材料を用いることができる。
定着スリーブ21の離型層は、PFA等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは50μmになっている。離型層は、記録媒体P上のトナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ21表面のトナー離型性を高めるためのものである。
加圧ローラ31は、アルミニウム、銅等の金属材料からなる芯金上に、シリコーンゴム(ソリッドゴム)等の耐熱性弾性層、離型層が順次形成されたものであって、外径が30mmになっている。弾性層は、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、厚さが50μmになるように形成されている。また、芯金内には必要に応じてハロゲンヒータなどの発熱体を内蔵してもよい。また、加圧ローラ31は、加圧手段(不図示)により定着スリーブ21を介して当接部材26に圧接され、その圧接部が定着スリーブ21側が凹んだニップ部を形成している。そして、このニップ部に、記録媒体Pが搬送されることになる。
また、加圧ローラ31は、定着スリーブ21に圧接した状態で不図示の駆動機構により回転駆動され(図1において時計回り方向に回転)、この加圧ローラ31の回転に伴って定着スリーブ21が回転することになる(図1において反時計回り方向に回転)。
当接部材26は、定着スリーブ21の軸方向に長さを有し、少なくとも定着スリーブ21を介して加圧ローラ31と圧接する部分がフッ素系ゴムなどの耐熱性を有する弾性体からなるものであり、コア保持部材28により定着スリーブ21の内周側の所定位置に保持された状態で固定されている。また、当接部分26の定着スリーブ21の内周面と接する部分はテフロン(登録商標)シートなどの摺動性及び耐磨耗性の優れた材料からなるものとするとよい。また、定着スリーブ21の内周面には、当接部材26との摺動性を高めるために、グリース等の潤滑剤が塗布されている。
コア保持部材28は、金属などの板材が板金加工されてなり、定着スリーブ21の軸方向の長さに対応する長さを有し断面がH型形状の剛性部材であり、定着スリーブ21の内周側の略中心部分に配置されるものである。
またコア保持部材28は、定着スリーブ21の内周側に配置される種々の部材を所定位置に保持するものであり、例えばコア保持部材28のH型の一方(加圧ローラ31に対向する側)のくぼんだ部分に当接部材26を収納保持し、当接部材26が加圧ローラ31により加圧されても大きく変形しないようにニップ部とは反対面側から支持している。また、コア保持部材28は、当接部材26を該コア保持部材28から加圧ローラ31側に少し突出するように保持しており、ニップ部でコア保持部材28(また後述する加熱パイプ27)が定着スリーブ21に接触しないように配置されている。
また、コア保持部材28のH型の他方(加圧ローラ31側とは反対側)のくぼんだ部分に、定着スリーブ21の軸方向の長さに対応する長さを有し断面がT字型形状の端子台ステイ24及び端子台ステイ24上に延設され外部からの電力を供給する給電線25を収納保持している。さらに、コア保持部材28のH型の外面に発熱体支持部材23を保持している。図1では、定着スリーブ21の下方半周分(ニップ部の入側半周分)の領域で発熱体支持部材23を保持している。その際、組み立て性を勘案して発熱体支持部材23とコア保持部材28を接着してもよい。あるいは発熱体支持部材23側からコア保持部材28側への伝熱を防止するために、両者を非接着としてもよい。
発熱体支持部材23は、面状発熱体22を定着スリーブ21の内周面と当接または所定ギャップで近接させて配置するために該面状発熱体22を支持するものである。そのため、発熱体支持部材23は、断面形状を円形とした定着スリーブ21の内周面に沿った所定の弧の長さの外周面を有している。
また、発熱体支持部材23は、面状発熱体22の発熱に耐えるだけの耐熱性と、回転走行する定着スリーブ21が近接する面状発熱体22に接触した際に変形することなく面状発熱体22を支持するだけの強度と、面状発熱体22の熱をコア保持部材28側に伝えずに、定着スリーブ21側に伝えるようにする断熱性と、を有することが好ましく、例えばポリイミド樹脂の発泡成形体であることが好ましい。なお、面状発熱体22が定着スリーブ21の内周面と当接する構成の場合、回転走行する定着スリーブ21が面状発熱体22をニップ部側に引っ張る力が該面状発熱体22に作用するため、発熱体支持部材23は変形することなく面状発熱体22を支持するだけの強度が必要になるが、この場合にもポリイミド樹脂の発泡成形体が好適である。また、このポリイミド樹脂の発泡体の内部に補助的にソリッドの樹脂部材を設けて剛性を向上させるようにしてもよい。
面状発熱体22は、図3に示すように、絶縁性を有する基層22a上に、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層22bと、該抵抗発熱層22bに電力を供給する電極層22cと、が形成され、定着スリーブ21の軸方向、周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性を示す発熱シート22sを有する。また、基層22a上には、抵抗発熱層22bと隣接する別の給電系統の電極層22cとの間や発熱シート22sの縁部分と外部との間を絶縁する絶縁層22dが設けられている。なお、面状発熱体22は、発熱シート22sの端部で電極層22cに接続され、給電線25から供給される電力を該電極層22cに供給する電極端子22e(不図示、後述)を備える。
また、発熱シート22sの厚さは0.1〜1mm程度であり、少なくとも発熱体支持部材23の外周面に沿って巻きつけることができる程度の可撓性を有している。
ここで、基層22aは、PETまたはポリイミド樹脂などのある程度の耐熱性を有する樹脂からなる薄膜の弾性体フィルムであり、このうちポリイミド樹脂からなるフィルム部材であることが好ましい。これにより、耐熱性と、絶縁性と、ある程度の柔軟性(可撓性)を備える。
抵抗発熱層22bは、ポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂中にカーボン粒子や金属粒子などの導電性粒子が均一に分散してなる導電性を有する薄膜であり、通電されると内部抵抗によりジュール熱として発熱する構成となっている。このような抵抗発熱層22bは、ポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂の前駆体中にカーボン粒子や金属粒子などの導電性粒子を分散させた塗料を基層22a上に塗布して成膜するとよい。
また、抵抗発熱層22bは、基層22a上にまずカーボン粒子や金属粒子からなる薄膜の導電層が形成され、ついでその導電層上にポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂からなる絶縁性薄膜を積層して一体化したものであってもよい。
なお、抵抗発熱層22bに使用するカーボン粒子は、通常のカーボンブラック粉末でもよいが、カーボンナノファイバ、カーボンナノチューブ、カーボンマイクロコイルの少なくともいずれかからなるカーボンナノ粒子であってもよい。
また、金属粒子は、Ag、Al、Niなどからなる粒子であり、その形状は粒状であってもよいし、フィラメント状であってもよい。
絶縁層22dは、ポリイミド樹脂などの基層22aと同じ耐熱性樹脂からなる絶縁材料を塗布により形成するとよい。
電極層22cは、導電性インクやAgなどの導電性ペーストなどを塗布して形成したものでもよいし、金属箔や金属網などを接着して形成したものであってもよい。
面状発熱体22を構成する発熱シート22sは、厚みの薄いシートであることから熱容量が小さく、急速な加熱が可能であり、その発熱量は抵抗発熱層22bの体積抵抗率によって任意に設定できる。すなわち、抵抗発熱層22bを構成する導電性粒子の構成材料、形状、大きさ、分散量などにより発熱量を調整することが可能であり、例えば単位面積当りの発熱量35W/cm2で、総電力1200W程度の出力が得られる面状発熱体22の実現が可能である。この場合、発熱シート22sは、例えば幅(軸方向)20cm、長さ(周方向)2cm程度のサイズとなる。
また、面状発熱体としてステンレスなどの金属フィラメントからなるものを用いた場合、フィラメントの存在により面状発熱体の表面には凹凸が生じていることから、定着スリーブ21の内周面と摺動させると、表面が容易に磨耗してしまうが、発熱シート22sは前述のように表面に凹凸がなく平坦であることから、定着スリーブ21の内周面との摺動に対して優れた耐久性を示す。またさらに、発熱シート22sの抵抗発熱層22b表面にフッ素系樹脂をコーティングすると、定着スリーブ21の内周面との接触に対する耐久性がさらに向上するので好ましい。
なお、発熱シート22sの定着スリーブ21内周面における配置領域としては、図1では、定着スリーブ21の内周面のニップ部とは反対側の位置からニップ部手前までにかけて配置された構成が示されているが、これに限定されるものではなく、例えば発熱シート22sをニップ部の位置まで配置してもよいし、定着スリーブ21の内周面全周に配置してもよい。
また、温度検知手段としてのサーミスタ33からの検知に基づいて不図示の制御手段が面状発熱体22を制御して、定着スリーブ21の温度をコントロールしている。
定着装置20における定着スリーブ21側の組み立ては例えばつぎの手順で行う。
まず、発熱体支持部材23の外周面に沿って面状発熱体22の発熱シート22sを接着剤により貼り付ける(図4)。この際、接着剤は発熱体支持部材23への熱の流出を防ぐために熱伝導率の低いものを用いることが望ましい。
なお、このとき発熱シート22sにおける定着スリーブ21の周方向に対応する一方の端部に、前記電極層22cに接続される複数の電極端子22e(電極端子22e1,22e2)の全てを設けておく。図4では、発熱シート22sにおいて定着スリーブ21の周方向に対応する一方の端部(加圧ローラ31(ニップ部)側とは反対側の端部)の辺(端辺)上であって、定着スリーブ21の軸方向に対応する両端それぞれに電極端子22e1,22e2が1つずつ設けられている。
これは次のような理由による。すなわち、面状発熱体22には、抵抗発熱層22bに電力を供給する関係上少なくとも2つの電極端子22eを備えることになるが、例えば2つの電極端子22eを発熱シート22sの両端にそれぞれ1つずつ設けた場合、給電に要する電源ハーネス等を両端それぞれの電極端子22eに接続する必要がある。このとき、発熱シート22s自体は薄膜であり、それ自体の剛性が低いために給電用ハーネスを接続するための端子台を発熱シート22sの両端それぞれに備える必要があり、装置が大型化してしまう。そこで、電極端子22eを発熱シート22sの一方の端部にまとめて設けて給電される構成にすることにより装置の小型化を図っている。
また、発熱シート22sにおける定着スリーブ21の軸方向に対応する端部に電極端子22eを配置することも考えられるが、発熱体支持部材23の外周面に沿って発熱シート22sを貼り付けたとき、電極端子22eも湾曲するようになり、電源供給する電極部としてはネジ締結時の変形や端子部材の複雑化、組み立て性の悪化等の不都合が生じてしまう。そこで、発熱シート22sにおける定着スリーブ21の周方向に対応する一方の端部に複数の電極端子22eを配置しており、これにより発熱体支持部材23の外周面に沿って発熱シート22sを貼り付けたときでも電極端子22eを湾曲させず良好な組み立て性を実現している。
次いで、電極端子22e近傍の発熱シート22sを発熱体支持部材23の縁に沿って折り曲げて、電極端子22eが円形の定着スリーブ21の中央側に向かうようにした上で、電極端子22e1,22e2それぞれを、端子台ステイ24上で給電線25と接続固定する(図5,図6)。電極端子22e1,22e2の端子台ステイ24上での接続固定は、図6に示すようにネジ締結により行うとよい。また、発熱シート22sの電極端子22eが設けられる端辺の中央部から発熱シート22s固定用に延設された固定端子22fが設けられており、この固定端子22fも端子台ステイ24にネジ締結して固定する。
次に、コア保持部材28をそのH型の一方のくぼんだ部分に端子台ステイ24が収納されるように装着し、さらにH型の他方のくぼんだ部分に当接部材26を装着して定着スリーブ21側の内部機構部を完成する(図7)。最後に、この内部機構部を定着スリーブ21の内周側に挿入して、図1のように配置して定着装置20における定着スリーブ21側の組み立てを完了する。
なお、発熱体支持部材23と発熱シート22sを接着剤等で固定しない非接着の場合には、発熱シート22sにおいてニップ部とは反対側に位置する電極端子22e及び固定端子22fが端子台ステイ24にネジ締結によって固定されるとともに、その固定された側から発熱シート22sをニップ部側に引っ張るように定着スリーブ21が回転することにより発熱シート22sは発熱体支持部材23と定着スリーブ21の内周面との間に挟まれた状態で安定して定着スリーブ21と接触するようになり、効率的に定着スリーブ21の加熱が可能となる。
しかしながら、このような発熱体支持部材23に対して発熱シート22sが非接着で浮いている状態では、ジャム処理などのときに定着スリーブ21を逆回転させた場合に発熱シート22sが持ち上がるように動いて、位置がずれてしまうことがある。また、発熱シート22sが動くことに伴って、電極端子22eも捩れたり変形したりして破損する可能性もある。そのため、発熱シート22sの位置ずれを防ぐために、該発熱シート22sを発熱体支持部材23に接着して固定することが好ましい。
なお、このとき発熱シート22sのシート全面を接着すると発熱シート22sの発熱がシート全面において発熱体支持部材23に移動しやすくなるため好ましくなく、定着スリーブ21の軸方向に対応する両端部のうち、記録媒体Pが通過しない領域すなわち非通紙領域(面)のみを発熱体支持部材23に接着することが好適である。これにより、発熱シート22sの位置ずれ防止とともに、発熱シート22sの通紙領域(ここでは使用される記録媒体Pのうち最大サイズのものが通過する領域(最大通紙領域)は発熱体支持部材23に接着されず浮いた状態にあることから発熱シート22sの通紙領域から発熱体支持部材23への熱移動がなくなり、発熱シート22sの通紙領域で発生した熱を効率的に定着スリーブ21の加熱に利用することが可能となる。
また、この発熱シート22sの接着は、塗布型の液体接着剤を用いてもよいが、耐熱性のあるアクリル系材料あるいはシリコーン系材料からなる両面に接着性または粘着性のあるテープ状の接着部材(両面テープ)を用いて行うとよい。これにより、面状発熱体22(発熱シート22s)の発熱体支持部材23への貼り付けが容易になるだけではなく、面状発熱体22に異常が発生したときに両面テープを剥すだけで面状発熱体22の交換ができる構成となり、メンテナンス性に優れたものとなる。
なお、このとき、単に発熱シート22sと発熱体支持部材23の間に両面テープを挟むようにすると、発熱シート22sの表面は定着スリーブ21の軸方向において両面テープで接着した部分がその両面テープの厚み分だけ盛り上がり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触しなくなり、加熱効率が低下するとともに軸方向の温度分布も不均一になってしまう。
そこで、面状発熱体22において両面テープを貼り付ける部分の発熱シート22sの厚みを両面テープの厚み分だけ薄くすることが好ましい。すなわち、両面テープはある程度の厚み(例えば0.1mm)があるので、図8に示すように、発熱シート22sにおける例えば基層22aの発熱体支持部材23側の面の軸方向の両端部分に両面テープ22tの厚み分に相当する深さで周方向に延びるくぼみを設けて、そのくぼみに両面テープ22tを接着し、ついでその発熱シート22sを両面テープ22tを介して発熱体支持部材23の所定位置に接着するようにする。これにより、発熱シート22sを発熱体支持部材23に接着したときに、発熱シート22sの定着スリーブ21側の表面は定着スリーブ21の軸方向において平坦となり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触するので、良好な加熱効率で定着スリーブ21の軸方向の温度分布の均一化も図ることができる。
あるいは、図9に示すように、発熱体支持部材23の発熱シート22sの非通紙領域に対応する位置に両面テープ22tの厚み分だけくぼませることが好ましい。すなわち、発熱体支持部材23の軸方向の両端部分であって発熱シート22sの非通紙領域に対応する位置に両面テープ22tの厚み分に相当する深さで周方向に延びるくぼみを設けて、そのくぼみに両面テープ22tを接着し、ついでその状態の発熱体指示部材23に発熱シート22sを両面テープ22tを介して接着するようにする。これによっても、発熱シート22sの定着スリーブ21側の表面は定着スリーブ21の軸方向において平坦となり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触するので、良好な加熱効率で定着スリーブ21の軸方向の温度分布の均一化も図ることができる。
(定着装置の動作)
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。まず、基本動作について説明する。画像形成装置が出力信号を受けると(例えばユーザの操作パネルの操作あるいはパソコンからの通信などにより画像形成装置に印刷要求があると)、定着装置20において、加圧ローラ31が定着スリーブ21を介して当接部材26に押圧され、ニップ部を形成する。ついで、不図示の駆動装置によって、加圧ローラ31が図1の時計回り方向に回転駆動されると、定着スリーブ21も連れ回りして時計方向に回転する。このとき、面状発熱体22は発熱体支持部材23で支持された状態で、定着スリーブ21の内周面と当接し摺動する状態となる。
そして、それと同期して外部電源または内部の蓄電装置から給電線25を通じて面状発熱体22に電力が供給され、発熱シート22sが発熱し、定着スリーブ21は該発熱シート22sと接触していることから効率的に熱が伝達され、急速に加熱される。なお、駆動装置の動作と面状発熱体22による加熱は同時刻に同時に開始する必要はなく、適宜時間差を設けて開始しても良い。このとき、ニップ部上流側であって、定着スリーブ21の外側又は発熱シート22sの内周側の発熱体支持部材23内から接触又は非接触に配置されたサーミスタなどの温度検知手段33で検知される温度により、ニップ部が所定の温度となるように、面状発熱体22による加熱制御が行われており、定着に必要な温度まで昇温された後、保持され、記録媒体Pの通紙が開始される。
このように構成された定着装置では、定着スリーブ21及び面状発熱体22の熱容量が小さいため、省エネを図りつつウォームアップ時間やファーストプリント時間を短くすることができる。また、面状発熱体22における発熱シート22sは樹脂ベースのシートであるため、加圧ローラ31の回転、振動に起因する応力が発熱シート22sに繰り返し作用して、発熱シート22sの屈曲が繰り返し行われても疲労破壊することがなく、長時間の運転が可能である。
なお、画像形成装置への出力信号がない場合、通常は消費電力を抑えるために加圧ローラ31及び定着スリーブ21は非回転で、面状発熱体22は通電を停止されているが、すぐに再出力を開始したい(復帰させたい)場合は、加圧ローラ31及び定着スリーブ21が非回転の状態でも面状発熱体22に通電しておくことが可能である。この場合は、面状発熱体22に定着スリーブ21全体を保温させておく程度の通電を行う。
さらに、本実施形態に係る定着装置は、以下のように動作することを特徴とするものである。図10および図11を参照しつつ用いて具体的に説明する。なお、図10(a)は図中の矢印Aで示す加熱範囲が図示しない加熱手段により加熱されている停止加熱時、図10(b)は加圧ローラ31の駆動回転により定着スリーブ21が所定角度(矢印Cで示す)回転後に停止した状態を示しており、矢印(点線)Aで示した加熱範囲が移動していることを示している。なお、矢印Bは当該状態での加熱範囲を示している。
本実施形態に係る定着装置は、立ち上げ時に、加圧ローラ31の駆動回転により定着スリーブ21について1回転以下の回転を行い、定着スリーブ21の面状発熱体22により温められた領域をニップ部の位置に移動させるようにしている。
すなわち、面状発熱体22により温められた領域は、定着スリーブ21の内周面に塗布されたグリース等の潤滑剤が溶融し粘度が低い状態となる。したがって、この領域をニップ部に移動して、ニップ部のグリースが溶けた状態から、立ち上げ(連続回転)を開始することにより、トルク異常なく立ち上げることができるものである。
このようにすることにより、低温環境においてグリース粘度が高い状態であっても、立ち上げ時にニップ部のグリースが溶けた状態とすることができ、トルク異常を防止することができる。
また、低温時の立上げ以外に限らず、ある程度温まった(保温状態にある)待機時等にも、上記と同様の制御を行うことが好ましい。待機時にも、加圧ローラ31の駆動回転により定着スリーブ21について1回転以下の回転を行い、定着スリーブ21の面状発熱体22により温められた領域をニップ部の位置に移動させることで、例えば、定着スリーブ21が、局所的に熱せられた時の不具合を防止し、かつ定着装置全体を温めることができ、印刷要求があった場合の復帰時間を短くすることが可能となる。
以上説明したように、定着スリーブ21の面状発熱体22により温められた領域をニップ部の位置に移動させる際に、加圧ローラ31の駆動回転により定着スリーブ21を少なくとも1回移動させることにより、非回転時(立ち上げ時または待機時)に加熱手段により温められた部分が当節部材26の位置にくるように加圧ローラ31を駆動回転させて、グリースを温めることによりトルク異常による不具合を無くし、より速い立上げを行うとともに、定着装置の高寿命化を図ることができる。
また、更なるトルク低減のために、図11(a)〜(c)に示すように、加圧ローラ31の駆動回転においては、加圧ローラ31の回転と停止を繰り返して行う間欠駆動を行うことが好ましい。なお、図11(a)は図中の矢印Aで示す加熱範囲が加熱されている停止加熱時、図11(b)は加圧ローラ31の間欠駆動により定着スリーブ21が所定角度(矢印C1)回転後に停止した状態を示しており、矢印(点線)Aで示す加熱範囲が移動していることを示している。なお、矢印Bは当該状態での加熱範囲を示している。また、図11(c)は、さらに、加圧ローラ31の間欠駆動により定着スリーブ21が所定角度(矢印Cは(a)からの回転角度を示す)回転後に停止した状態を示しており、矢印(点線)Aで示す加熱範囲が移動していることを示している。なお、矢印Bは当該状態での加熱範囲を示している。
さらに、この間欠駆動の際の加圧ローラ31の回転角度は、小さいことが好ましい。回転角度を小さくして小刻みな間欠駆動を行うことにより、より低いトルクで回転させることが可能となる。
また、間欠駆動させる際の、加圧ローラ31の1回の回転角度は、360°の約数でないことが好ましい。回転角度が360°の約数でなければ、繰り返し間欠駆動した際でも、同じ位置で何度も停止することがない。よって、同じ位置で停止することにより生じる永久ひずみを防止することができる。
また、図11に示すように、間欠駆動させる際の、加圧ローラ31の回転速度は、通常の定着処理のときの回転速度よりも低速であることが好ましい。このようにすることにより、トルクを下げた状態で回転させることができるので好適である。
また、図10(b)に示すように、加圧ローラ31にも、温度検出のためのサーミスタ等の温度検出手段34を設けておき、加圧ローラ31の温度が所定の温度以上となるように加圧ローラ31の間欠駆動を行うことが好ましい。加圧ローラ温度は、ニップ部温度と略同等と考えることができるからである。
したがって、加圧ローラ31の温度検知を行う温度検出手段34を用いて、加圧ローラ31の温度制御を行うことにより、ニップ部を所望の温度に精度よく保ち、省エネルギー化および定着装置の高寿命化を図ることが可能となる。
(発熱シート)
次に、面状発熱体22における発熱シート22sの詳細構成について説明する。すなわち、発熱シート22sは、基層22aの主面上全面あるいはある1つの領域に抵抗発熱層22bが形成されたものでもよいが、基層22aの主面上で任意に区画された複数の領域それぞれに、抵抗発熱層22bが独立して発熱可能に形成されてなることが好ましい。図12〜図14に、その構成例を示す。
図12(a)は、面状発熱体22の構成例(1)を示す上面図である。ここでは、面状発熱体22を発熱体支持部材23に貼り付ける前の状態で平坦面上に展開し上から見た状態を示している。また、図中横方向は、定着スリーブ21の軸方向に対応する幅方向であり、縦方向は定着スリーブ21の周方向に対応する長さ方向となっている。
図12(a)において、発熱シート22sは、その主面上について概略として幅方向(軸方向)で3分割され、さらに長さ方向(周方向)で2分割された6つの分割領域が形成されている。ここで、6つの分割領域を、長さ方向(周方向)が行成分、幅方向(軸方向)が列成分からなる行列マトリクスとして見たとき(図12(b))、(1,2)成分の分割領域(定着スリーブ21の軸方向中央部に対応する領域)に所定幅と長さをもつ抵抗発熱層22b1が形成され、(2,1)成分及び(2,3)成分の分割領域(定着スリーブ21の軸方向両端部に対応する領域それぞれ)に所定幅と長さをもつ抵抗発熱層22b2が形成されている。
また、(1,1)成分及び(1,3)成分の分割領域には、抵抗発熱層22b1に接続された電極層22cが形成されており、さらにそれぞれの電極層22cには発熱シート22sの一辺(図中下方の一辺)から延設された電極端子22e1が設けられ、第1の発熱回路が形成されている。
また、(2,2)成分の分割領域には、2つの抵抗発熱層22b2間を接続する電極層22cが形成され、さらに、2つの抵抗発熱層22b2それぞれには発熱シート22sの長さ方向(周方向)であって前記一辺(図中下方の一辺)側に延びる電極層22cが接続され、またさらにこれらの電極層22cそれぞれには発熱シート22sの該一辺から延設された電極端子22e2が設けられ、第2の発熱回路が形成されている。
また、前記第1の発熱回路と第2の発熱回路の間には両者のショートを防ぐ絶縁層22dが設けられている。
図12(a)の構成の面状発熱体22において、電極端子22e1から通電すると、抵抗発熱層22b1の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、電極層22cでは低抵抗のために発熱しないことから、発熱シート22sの(1,2)成分の分割領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向中央部を加熱することができる。
また、電極端子22e2から通電すると、抵抗発熱層22b2の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、電極層22cでは低抵抗のために発熱しないことから、発熱シート22sの(2,1)成分及び(2,3)成分の分割領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向両端部を加熱することができる。
したがって、定着装置20に小サイズ(狭い幅)の記録媒体Pが通紙される際には、電極端子22e1にのみ通電して、定着スリーブ21の軸方向中央部のみを加熱し、広い幅の記録媒体Pが通紙される際には、電極端子22e1及び22e2に通電して、定着スリーブ21の軸方向全幅を加熱することにより、エネルギー消費を抑えつつ記録媒体Pの幅に応じて適切な定着が可能となる。また、記録媒体Pのサイズに応じて面状発熱体22の発熱量を制御できるので、小サイズ紙を連続して通紙しても非通紙部の温度が過度に上昇することなく、部材保護のための機器停止や生産性の低下を招くことがないようにすることができる。さらに、その異なる発熱部位の位置関係を一体の面状発熱体22で提供することにより別体の発熱体で構成するよりも軸方向の温度偏差の少ない発熱体とすることができる。
なお、発熱シート22sにおいて、それぞれの抵抗発熱層22b1,22b2の端部では、絶縁層22dや比較的熱伝導率の高い電極層22cへの熱の流出が発生するために発熱量が低くなる傾向にある。そのため、図12(a)のように、発熱シート22sの幅方向(軸方向)において中央の抵抗発熱層22b1と端部の抵抗発熱層22b2の境目を同一面とする構成であると、電極端子22e1及び22e2に通電した場合に、定着スリーブ21の軸方向の温度分布として抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2の境界で温度低下が生じ、定着不良等の異常画像が発生していた。そこで、図13または図14の構成を採用し、この不具合を改善することが好ましい。
図13は、面状発熱体22の構成例(2)を示す上面図である。図13に示す面状発熱体22の基本的構成は、図12(a)に示すものと同じであるが、抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2のお互いの一部が発熱シート22sの幅方向(軸方向)で重なり合ってオーバーラップ領域を形成している点で相違する。これにより、電極端子22e1及び22e2に通電した場合の抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2の境界での温度低下を防ぐことができる。
図14は、面状発熱体22の構成例(3)を示す上面図である。図14に示す面状発熱体22の基本的構成は、図13に示すものと同じであるが、抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2のオーバーラップ領域において、抵抗発熱層22b1,22b2それぞれと電極層22cとの境界線を長さ方向(周方向)に対してお互いに異なる方向に傾斜させて、抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う量を調整している点で相違する。
これは、図13の構成では抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う領域の面積比は幅方向(軸方向)で一定であり、その重なり合う幅のばらつきに伴い発熱量のばらつきも大きくなってしまうという不具合があるが、図14の構成では、抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う領域における面積比が幅方向(軸方向)で一定の割合で変化するようにして発熱分布の調整及び部品ばらつきの影響を低減させ、軸方向全体での温度均一性の改善を図り、図13の構成で生じる不具合を改善している。
以上のような図12〜図14の構成の発熱シート22sは、まず基層22a主面上の抵抗発熱層22b1,22b2に当る領域のみを露出させて塗布により抵抗発熱層22b1,22b2を形成し、ついで絶縁層22dに当る領域のみを露出させた状態で塗布により耐熱性樹脂のみからなる絶縁層22dを形成し、ついで電極層22cに当る領域のみを露出させて導電ペーストを塗布して電極層22cを形成することにより可能である。したがって、抵抗発熱層22b1,22b2に当る領域の露出形状を調整することにより、任意の形状の抵抗発熱層22b1,22b2を形成することができる。
また、面状発熱体22は、複数の発熱シート22sが積層されてなり、該複数の発熱シート22sはそれぞれの基層22aの主面上の任意の領域に、抵抗発熱層22bが独立して発熱可能に形成されてなることが好ましい。図15に、その具体的構成を示す。
図15は、面状発熱体22の構成例(4)を示す分解斜視図である。図15において、面状発熱体22は、図中上から順に、第1の発熱シート22s、絶縁層22dからなる絶縁シート、第2の発熱シート22sが積層されてなるものである。
ここで、第1の発熱シート22sは、その主面が幅方向(軸方向)に3分割されており、中央の分割領域に抵抗発熱層22b1が形成され、その両側の分割領域それぞれに該抵抗発熱層22b1に接続された電極層22cが形成されている。また、第2の発熱シート22sは、その主面が幅方向(軸方向)に5分割されており、幅方向(軸方向)の2番目と4番目の分割領域に抵抗発熱層22b2が形成され、残りの分割領域それぞれに該抵抗発熱層22b2に接続された電極層22cが形成されている。
この第1の発熱シート22sと第2の発熱シート22sが絶縁層22dからなる絶縁シートを挟んで重ね合わされており、第1の発熱シート22sには独立した第1の発熱回路が形成され、第2の発熱シート22sには独立した第2の発熱回路が形成されている。
これにより、第1の発熱回路に通電すると、抵抗発熱層22b1の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、第1の発熱シート22sの幅方向(軸方向)中央領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向中央部を加熱することができる。また、第2の発熱回路に通電すると、抵抗発熱層22b2の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、第2の発熱シート22sの幅方向(軸方向)両端部領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向両端部を加熱することができる。
図12〜図14に示した面状発熱体22のように、長さ方向(周方向)の分割まで行うと必要な発熱量を確保するために面状発熱体22全体の面積が大きくなり、小径の定着スリーブ21に対応できなくなる場合がある。そこで、図15に示すように面状発熱体22の厚さ方向に異なる発熱部位の発熱シート22sを積層することにより、図12〜図14に示した面状発熱体22と同様に異なる発熱分布を得られる面状発熱体22を実現しつつ、省スペース(小サイズ化)で高出力化を図ることが可能となる。
ところで、定着装置20では、回転時はニップ部で加圧ローラ31に引っ張られることから、ニップ部の上流側の定着スリーブ21は張力が付与された張り側となり、定着スリーブ21の内周面は発熱体支持部材23に圧接した状態で面状発熱体22と摺動している。一方で、ニップ部の下流側では定着スリーブ21に張力は作用しておらず弛んだ状態となっており、この状態のまま装置の高速化を図ろうとすると、ニップ部の下流側の定着スリーブ21の弛む程度がひどくなり、定着スリーブ21の回転走行安定性に支障が出てくることになる。
そこで、定着装置20において、定着スリーブ21の内周側であって少なくとも前記ニップ部下流側で、該定着スリーブ21の回転状態を支持する回転支持部材を備えることが好ましい。
図16に、その構成例を示す。ここでは、回転支持部材と面状発熱体22と当接部材26の配置例を示している。図16(a)は、回転支持部材27Aとして金属体、例えばステンレスの薄膜パイプの内周に面状発熱体22を設け、回転支持部材27Aの外周側で定着スリーブ21を支持する構成例である。この構成により、定着スリーブ21の回転走行安定性が確保できるだけでなく、定着スリーブ21を剛性の高い金属製の回転支持部材27Aで支持できるので組立上のハンドリングが容易である。また、面状発熱体22が定着スリーブ21と直接接触摺動することはないので、面状発熱体22表面の保護層(摺動層)や絶縁層が摺動摩耗して、抵抗発熱層22bや電極層22cなどの導電体の露出による電気的リークの懸念がなくなる。なお、回転支持部材27Aとして金属体を備えているので熱容量が大きくなり、ウォームアップ時の昇温速度が図1の構成のものよりも遅くなる欠点がある。
図16(b)は、回転支持部材27A自体の機能は図16(a)と同じであるが、回転支持部材27Aの外周側に面状発熱体22を設けることにより定着スリーブ21への熱伝導を図16(a)のものよりも改善した構成である。ただし、面状発熱体22の裏面(回転支持部材27A側)からの熱流出(損失)は避けられない。
図16(c)は、図16(b)における回転支持部材27Aに替えて金属体よりも熱伝導率が低いソリッド樹脂からなる回転支持部材27Bとした構成である。これにより、面状発熱体22の裏面(回転支持部材27B側)からの熱流出(損失)を抑制することが可能であるが、一般的に樹脂の耐熱性は金属よりも低く、また高耐熱性樹脂は高額でありコスト的に不利であった。
図16(d)は、図16(c)におけるソリッド樹脂製の回転支持部材27Bに替えてポリイミド樹脂の発泡体からなる回転支持部材27Cとした構成である。ポリイミド樹脂の発泡体を用いることにより回転支持部材として必要な断熱性と剛性を確保することができる。また、図16(e)のように、ポリイミド発泡体からなる回転支持部材27Cの内周部に補助的に樹脂部材27Dを設けると、剛性がより向上するので好ましい。
図17は、本発明に係る定着装置の他の実施形態における構成を示す断面図である。ここでは、図1の定着装置に図16(a)の構成を追加したものとなっている。すなわち定着装置20は、基本的構成が図1に示すものと同じであるが、定着スリーブ21の内周側に設けられるパイプ形状の回転支持部材27Aと、回転支持部材27Aの内周側であってニップ部下流側に配置されるようにコア支持部材28のH型外面に断熱支持部材29と、を備える点で相違する。
ここで、回転支持部材27Aは、例えば厚さ0.1〜1mmの鉄、ステンレス等の薄肉金属からなるパイプ形状のものであり、その外径が定着スリーブ21の内径よりも直径で0.5〜1mm程度小さいものとなっている。また、回転支持部材27Aの外周面においてニップ部側が軸方向に切断されて開口しており、その端部がコア支持部材28側に折り込まれて、ニップ部に接触しないようになっている。
断熱支持部材29は、ニップ部出側で、回転支持部材27Aを介して定着スリーブ21の熱に耐えるだけの耐熱性と、定着スリーブ21と接触する回転支持部材27Aからの熱流出(損失)を防ぐ断熱性と、回転走行する定着スリーブ21が回転支持部材27Aに接触した際に変形することがないように回転支持部材27Aを支持するだけの強度と、を有するものであり、発熱体支持部材23と同じポリイミド樹脂の発泡成形体であることが好ましい。
また、回転支持部材27Aは、図18に示すように、ニップ部の上流側の一定領域の外周面が除去されて開口部27aが設けられている。これにより、図19に示すように、定着スリーブ21の内部機構部を構成した場合に、開口部27aから面状発熱体22の全面が露出するようになり、該面状発熱体22が定着スリーブ21の内周面に近接して配置されるようになる。
したがって、面状発熱体22(発熱シート22s)は、発熱体支持部材23に支持されて、定着スリーブ21の内周面と所定ギャップδで近接して配置されるが、その定着スリーブ21とのギャップδは、回転支持部材27Aの厚さ以下、すなわち0<δ≦1mmとなることから、図16(a)における問題点を改善し、定着スリーブ21を効率的に加熱することが可能である。
図17に示した第2の実施の形態の定着装置20は、第1の実施の形態の定着装置20(図1)と同様に、省エネを図りつつウォームアップ時間やファーストプリント時間を短くすることができる。また、面状発熱体22における発熱シート22sは樹脂ベースのシートであるため、加圧ローラ31の回転、振動に起因する応力が発熱シート22sに繰り返し作用して、発熱シート22sの屈曲が繰り返し行われても疲労破壊することがなく、長時間の運転が可能である。また、面状発熱体22において、定着スリーブ21の軸方向の異なる発熱部位で発熱することにより、通紙する記録媒体Pのサイズに対応して効率的な温度制御を行うことが可能である。これに加えて、回転支持部材27A(必要に応じて断熱支持部材29)を設けることにより、定着スリーブ21の回転走行安定性を向上させることができ、高速化を図ること可能となる。また、回転支持部材27Aにおいて定着スリーブ21の軸方向への熱伝導により、定着スリーブ21の軸方向の温度均一化を補助的に行うことができるので、より高速の装置へ対応することが可能となる。
(画像形成装置)
次に、本発明に係る画像形成装置について説明する。図20は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す全体構成図である。
図20に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図20中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図20中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図20中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着スリーブ21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置は、上述した構成の定着装置を備えるものであるので、上述のようにトルク異常による不具合を無くし、より速い立上げを行うとともに、高寿命化を図ることができる定着装置を備えた画像形成装置を構成することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 画像形成装置
3 露光部
4Y、4M、4C、4K 作像部
5Y、5M、5C、5K 感光体ドラム
12 給紙部
20 定着装置
21 定着スリーブ
22 面状発熱体
22a 基層
22b,22b1,22b2 抵抗発熱層
22c 電極層
22d 絶縁層
22e,22e1,22e2 電極端子
22f 固定端子
22s 発熱シート
22t 両面テープ(接着部材)
23 発熱体支持部材
24 端子台ステイ
25 給電線
26 当接部材
27A,27B,27C 回転体支持部材
27a 開口部
27D 樹脂部材
28 コア保持部材
29 断熱支持部材
30 金属パイプ
31 加圧ローラ
32 ハロゲンヒータ
33,34 温度検知手段
75 帯電部
76 現像部
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y,79M,79C,79K 第1転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
85 中間転写ユニット
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収容部
102Y、102M、102C、102K トナーボトル
L レーザ光
P 記録媒体
T トナー
特開2001−100575号公報 特開2004−286929号公報 特開平11−119588号公報

Claims (7)

  1. 回転する無端状ベルトであって内周面に潤滑剤が塗布されてなる定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、該定着部材を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    当該定着装置の立ち上げ時に、前記加圧部材の駆動回転により前記定着部材について1回転以下の回転を行い、前記定着部材の前記加熱手段により温められた領域を前記ニップ部の位置に移動させることを特徴とする定着装置。
  2. 当該定着装置の待機時に、前記加圧部材の駆動回転により前記定着部材について1回転以下の回転を行い、前記定着部材の前記加熱手段により温められた領域を前記ニップ部の位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧部材の駆動回転は、該加圧部材の回転と停止を繰り返して行う間欠駆動であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記加圧部材の間欠駆動のときに行われる該加圧部材の回転角度は360°の約数ではないことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記加圧部材の間欠駆動のときに行われる該加圧部材の回転速度は、定着処理のときの回転速度よりも低速であることを特徴とする請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記加圧手段の温度が所定の温度以上となるように前記加圧部材の間欠駆動を行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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