JP2011043666A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着部材の走行性を安定させ、かつ加圧部材とのニップ部の記録媒体出口近傍における定着部材の変形の発生を抑制する。
【解決手段】スクレーパー28を定着ベルト21の幅方向両端部近傍に摺接させる。これにより、定着ベルト21が幅方向に対して移動することを防止し、定着ベルト21の走行を安定させ、かつ定着ベルト21と保持部材22との間から潤滑剤が漏れ出すことを低減させることができる。さらに、スクレーパー28を定着ベルト21の周方向における変形が顕著となる部分に摺接させることにより、定着ベルト21の幅方向の剛性によって、幅方向全体すなわちスクレーパー28が摺接する部分だけでなく、記録媒体が通過する幅方向中央の領域においても空隙,変形を抑えることができる。
【選択図】図3
【解決手段】スクレーパー28を定着ベルト21の幅方向両端部近傍に摺接させる。これにより、定着ベルト21が幅方向に対して移動することを防止し、定着ベルト21の走行を安定させ、かつ定着ベルト21と保持部材22との間から潤滑剤が漏れ出すことを低減させることができる。さらに、スクレーパー28を定着ベルト21の周方向における変形が顕著となる部分に摺接させることにより、定着ベルト21の幅方向の剛性によって、幅方向全体すなわちスクレーパー28が摺接する部分だけでなく、記録媒体が通過する幅方向中央の領域においても空隙,変形を抑えることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、定着部材と加圧部材間のニップ部において記録媒体を加熱加圧することによって記録媒体上の形成画像に対する定着を行う定着装置、および該定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式を利用した画像形成装置は広く知られている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナーによって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体に転写してトナー像を担持させる。その後、記録媒体上の未定着のトナー像を定着装置によって加圧/加熱し、記録媒体上のトナー像を定着するものである。
定着装置には、対向するローラまたはベルトあるいはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体が配置されており、記録媒体である記録紙をニップ部にて挟み込み、加圧/加熱して、トナー像を記録紙上に定着する。
従来の定着装置の一例として、ベルト定着方式といわれる構造のものがある。
すなわち、ベルト定着方式の定着装置の基本構造は、加熱部材である加熱ヒータを有した加熱ローラと、表層にゴム層が設けられた定着ローラと、加熱ローラと定着ローラとの間に移動可能に架設された無端状の定着ベルトと、定着ベルトに当接する加圧ローラとからなる定着回転体を具備したものである。
定着装置において、表面に未定着トナー像を有する記録紙が搬送されると、定着ベルトと加圧ローラ間のニップ部を通過する過程において、未定着トナー像が加熱および加圧され、記録紙にトナー像が定着する。
また、定着装置において、無端状の定着部材の内面に摺接する保持部材を具備した構成の定着装置がある。特許文献1では、加圧ローラと、定着部材である定着ベルトと、定着ベルトの内摺面に近接させた保持部材である金属パイプを備え、該金属パイプをハロゲンヒータなどの加熱部材により加熱し、金属パイプを介して定着ベルトを加熱する構成の定着装置が提案されている。
定着ベルトと金属パイプの摺動面には、シリコーンオイルやフッ素グリスなどの潤滑剤が塗布される。そして、定着ベルトの回転によって、定着ベルトと金属パイプとの隙間に潤滑剤の循環経路が形成されるため、金属パイプと定着ベルト間の摺動抵抗が低減され、両部材の磨耗が軽減される。
しかし、特許文献1の定着装置の課題として、実際には不可避な各構成部材の形状偏差や、温度偏差による不均一な部材の膨張、さらにはニップ内部の圧力偏差などで、定着ベルトと金属パイプの幅方向(軸方向)における相対位置にずれが生じ、幅方向の両端部分における定着ベルトと金属パイプの隙間から潤滑剤が漏れ出すという問題があった。
その結果、潤滑剤が、定着ベルトの加圧ローラと当接する面に乗り上げ、記録紙に付着したり、加圧ローラによる定着ベルトの連れ回り回転がスリップしたりして、異常画像や紙詰まり、あるいは、しわの発生などの不具合を引き起こす原因となっていた。
さらに、特許文献1では、図16に示す概略構成図のように、定着部材である可撓性を有する定着ベルト201と、定着ベルト201の内部の金属パイプ202と、定着ベルト201に圧接する加圧部材である加圧ローラ203とにおいて、ニップ部Nが平面状、もしくは加圧ローラ203の曲率にならった凹形状になる。
このため、図16に示すように、可撓性を有する定着ベルト201がニップ部Nの形状に倣う際に、ニップ部Nにおける記録媒体の出口(記録媒体搬送方向下流側)近傍の定着ベルト201が金属パイプ202と摺接せず、この部位において膨らんで変形を発生し、仕様以上の空隙Aを生じることがあった。
前記空隙Aが生じることにより、空隙A部分の定着ベルト201に、ニップ部Nから排出された記録媒体が張り付いた状態のままになって、定着ベルト201から熱が過度に記録媒体に供給され、ホットオフセットを生じる惧れがあり、また、記録媒体の定着ベルト201からの分離性が低下するなどの不具合が発生するという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決し、定着部材の走行性を安定させ、かつ加圧部材とのニップ部の記録媒体出口近傍における定着部材の変形の発生を抑制することができる定着装置、および該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、可撓性を有する定着部材と、該定着部材を加熱する加熱部材と、前記定着部材を介して加圧ローラに対向設置されて前記定着部材と前記加圧ローラ間に定着ニップを形成するニップ形成部材を具備し、前記加圧ローラの回転力により前記定着部材が連れ回し、前記定着ニップに定着対象の記録媒体が搬送される構成の定着装置において、前記定着部材の幅方向における両端部分に摺接して、前記定着部材の走行を安定させ、かつ前記ニップ部の記録媒体出口近傍における前記定着部材の変形の発生を抑制する摺接部材を備えたことを特徴とし、この構成によって、摺接部材が摺接していることにより、定着部材の走行が安定し、定着部材の幅方向における端部の変形を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、摺接部材が、定着部材と該定着部材内の構成部材との摺動面に配される潤滑剤の外部への流出を防止することを特徴とし、この構成によって、潤滑剤が使用されている場合、摺接部材により潤滑剤が定着部材の端部から漏れ出すことを防止することができ、また漏れ出しても潤滑剤を掻き取ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の定着装置において、摺接部材を、定着部材を固定する部材に設けたことを特徴とし、この構成によって、定着部材を固定する強固な部材に摺接部材を設けることにより、精度良く摺接部材を定着部材に摺接することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2項記載の定着装置において、摺接部材を、定着部材から記録媒体を分離させる分離部材に設けたことを特徴とし、この構成によって、摺接部材の設置が簡単で、特別大きな設置スペースを必要としない。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項記載の定着装置において、摺接部材における定着部材と摺接する面とは反対の面に窪み部を形成したことを特徴とし、この構成によって、窪み部に潤滑剤を溜めることができ、潤滑剤の飛散,戻りなどの発生を抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載の定着装置において、摺接部材における定着部材と摺接する部分を、定着部材の表面硬度よりも柔らかい材質のもので形成したことを特徴とし、この構成によって、交換の簡単な摺接部材の摩耗が定着部材よりも早くなり、メンテナンス性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6いずれか1項記載の定着装置において、摺接部材を板状部材により構成したことを特徴とし、摺接部材の作成が容易になる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項記載の定着装置において、摺接部材をローラ部材により構成したことを特徴とし、この構成によって、摺接による負荷を軽減することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、定着部材が、可撓性を有する無端状のベルト部材から構成されていることを特徴とし、この構成によって、定着装置としての構成が簡素化される。
請求項10に記載の発明は、請求項1または9記載の定着装置において、加熱部材を、定着部材の外部に設置したことを特徴とし、この構成によって、定着部材の内部構造、および加熱部材の配置構造を簡単にすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10記載の定着装置において、加熱部材が、定着部材の外周部を直接的に加熱することを特徴とし、この構成によって、定着部材の加熱効率が高まる。
請求項12に記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、定着部材が、可撓性を有する無端状のベルト部材と、該ベルト部材の内周に接する保持部材とから構成されていることを特徴とし、この構成によって、保持部材により定着部材であるベルト部材の走行性,形状などを安定化させることができ、定着性を向上させることができる。
請求項13に記載の発明は、請求項12記載の定着装置において、加熱部材が、保持部材の内部に設置され、該保持部材を介してベルト部材を加熱することを特徴とし、この構成によって、各部材の内部にて加熱することにより、加熱効率を向上させることができる。
請求項14に記載の発明は、記録媒体に対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備えた画像形成装置において、前記定着部として請求項1〜13いずれか1項記載の定着装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、良好で安定した定着処理による高品位の画像形成が行われる。
本発明に係る定着装置によれば、摺接部材を、定着部材の幅方向における両端部分に摺接させることにより、定着部材の走行を安定させ、かつ加圧部材とのニップ部の記録媒体出口近傍における定着部材の変形の発生を抑制させたことにより、定着部材の走行が安定し、定着部材の幅方向における端部の変形を抑制することができる。しかも、潤滑剤が使用されている場合には、摺接部材により潤滑剤が定着部材の端部から漏れ出すことを防止することができ、また漏れ出しても潤滑剤を掻き取ることができる。これらのことから、安定した定着が記録媒体の汚れや搬送トラブルなどを引き起こすことなく行われ、良好で信頼性の高い定着処理が実現する。
また、本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置によれば、良好な定着処理による高品位な画像形成が実現する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するための画像形成装置全体の概略構成図である。本例では画像形成装置としてタンデム型カラープリンタを示す。
図1において、画像形成装置本体1の上方に設置されたボトル収容部101には、各色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y,102M,102C,102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。中間転写ユニット85に設置された中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)に対応した作像部4Y,4M,4C,4Kが並設されている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kには、それぞれ感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75,現像部76,クリーニング部77,除電部(図示せず)などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは回転し、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に対して、下記の作像プロセス(帯電工程,露光工程,現像工程,転写工程,クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に各色の画像が形成される。
以下に感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する作像プロセスについて説明する。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、図示しない駆動モータによって、図1において時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75において感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
帯電された後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、露光部3から発せられるレーザ光により照射・露光され、各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。潜像が形成された感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、現像装置76により静電潜像がトナー現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上のトナー像は、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kにより、中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このようにして中間転写ベルト78上に重ねてトナー像が転写されることにより、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
前記転写の後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、クリーニング部77に達して、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。この後、除電部により感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する一連の作像プロセスが終了する。
次に、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスについて説明する。
中間転写ユニット85は、無端状の中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kと、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84と、中間転写クリーニング部80などにより構成されている。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82とクリーニングバックアップローラ83とテンションローラ84とに張架・支持され、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって、図1における矢印方向に移動される。
1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kは、それぞれ中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kとで挟み込むようにして1次転写ニップを形成している。1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、中間転写ベルト78と感光体ドラム5Y、5M、5C、5K間の1次転写ニップを順次通過する。こうして感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写が行われる。
1次転写後、中間転写ベルト78は2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置で2次転写バックアップローラ82は、2次転写ローラ89とで中間転写ベルト78を挟み込むようにして2次転写ニップを形成している。2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト78上に形成されている4色のトナー像が、搬送されてくる記録媒体P上に転写される。転写後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80に達して、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送される記録媒体Pは、画像形成装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97およびレジストローラ98を経由して搬送されるものである。
すなわち、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納される。そして、給紙ローラ97が図1において反時計方向に回転駆動されると、最上位の記録媒体Pから順にレジストローラ98に給送される。
レジストローラ98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のトナー像にタイミングを合わせて、レジストローラ98が回転駆動されることにより、記録媒体Pが前記2次転写ニップに向けて搬送される。このようにして、記録媒体P上にトナー像が転写される。
2次転写ニップでカラー画像が転写された記録媒体Pは定着装置20に搬送される。そして、記録媒体Pは、定着装置20において定着ベルト21と加圧ローラ31による加熱および加圧を受けて、表面に転写されたトナー像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ99を経て装置本体1外へと排出され、スタック部100上に順次スタックされる。
このようにして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2,図3を参照して画像形成装置本体1に設置される本発明に係る定着装置の実施形態1の構成・動作について説明する。
図2は定着装置の実施形態1における要部を示す断面図、図3は実施形態1の側面図である。
図2に示すように、実施形態1の定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21と、保持部材22と、補強部材23と、断熱部材27と、加熱部材であるヒータ25と、摺接部材であるスクレーパー28と、加圧部材としての加圧ローラ31と、温度センサ40などにより構成されている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、基材上に弾性層と離型層が順次積層されており、全体の厚さが1mm以下に設定されている。また、定着ベルト21の基材は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル,ステンレスなどの金属材料、あるいはポリイミド樹脂などの樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム,発泡性シリコーンゴム,フッ素ゴムなどのゴム材料で形成されている。弾性層を設けることにより、加圧ローラ31とのニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わり、所謂、ユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂),PTFE(4フッ化エチレン樹脂),ポリイミド,ポリエーテルイミド,PES(ポリエーテルサルファイド)などの材料で形成されている。離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定される。本実施形態では定着ベルト21の直径を30mmに設定している。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、ヒータ25と、保持部材22と、補強部材23と、断熱部材27などが設置されている。定着ベルト21は、補強部材23によって補強された保持部材22に押圧されて、加圧ローラ31との間にニップ部Nを形成する。
補強部材23と保持部材22との間には断熱部材27が設けられている。これにより、熱伝導部材として機能する保持部材22の熱が、補強部材23側に移動して保持部材22の加熱効率が低下する不具合が抑止される。なお、断熱部材27の材料としては、耐熱・高断熱性材料が用いられ、例えば、ゴム,樹脂,フェルト,セラミックシートなどを用いることができる。
保持部材22は、定着ベルト21の内部に設けられ、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接してニップ部を形成する。保持部材22は、図3に示すように、その幅方向(軸方向)の両端部が定着装置20の側板43に支持固定されている。
また、保持部材22は、ニップ部Nに対応する位置が平面状に形成されている。すなわち、ニップ部Nにおいて保持部材22における加圧ローラ31に対向する面が平面形状になるように形成されている。これにより、ニップ部Nの形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるため、定着性が向上する。さらに、ニップ部Nの記録媒体出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部Nから送出された記録媒体Pを定着ベルト21から分離し易くすることができる。
なお、本実施形態では、ニップ部Nにおける保持部材22の形状を平面状に形成したが、ニップ部Nにおける保持部材22の形状を凹状に形成することも考えられる。すなわち、保持部材22における加圧ローラ31との対向面を、加圧ローラ31の曲率に倣うように形成することもできる。その場合にも、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率に倣うようにニップ部Nから送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着されて分離されないという不具合を低減することができる。
本実施形態では、ニップ部Nにおける保持部材22の強度を補強する補強部材23が、定着ベルト21の内周面側に設置されている。図3に示すように、補強部材23は、幅方向の長さが保持部材22と同等あるいは長くなるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に支持固定されている。そして、補強部材23が保持部材22および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することによって、ニップ部Nにおいて保持部材22が、加圧ローラ31の加圧力を受けて、大きく変形する不具合を抑止している。
すなわち、補強部材23を設けない場合には、保持部材22は加圧ローラ31から加圧力を受けて撓んでしまう(保持部材22の幅方向両端部に加わる加圧力によって幅方向中央部が大きく撓む)。特に、定着ベルト21の加熱効率を向上させるために保持部材22を薄肉化した場合には、その不具合が顕著に現れる。
ところが、本実施形態では、保持部材22の変形を制限する位置に、補強部材23が設置されているために、保持部材22を薄肉化した場合でも保持部材22の撓みを軽減することができる。これにより、保持部材22が撓んで定着ベルト21の内周面が強くこすれるような不具合や、保持部材22が撓んで定着ベルト21の駆動トルクが増加するなどの不具合が抑止される。
なお、補強部材23としては、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄などの機械的強度が大きい金属材料により形成することが好ましい。さらには、加圧ローラ31による加圧方向に沿って横長の断面を有するように補強部材23を形成することによって、断面係数が大きくなって補強部材23の機械的強度を高めることができる。
また、補強部材23におけるヒータ25に対向する面の一部または全部に、断熱部材を設けたり、鏡面処理を施したりすることもできる。これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(補強部材23を加熱する熱)が保持部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(保持部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
ヒータ25は、ハロゲンヒータやカーボンヒータが用いられ、図3に示すように、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている。熱源として後述する電磁誘導(IH)による加熱構造を使用することができる。
画像形成装置本体1の制御部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、保持部材22が加熱され、さらに、熱伝導部材として機能する保持部材22によって定着ベルト21が全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。
なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21の表面に対向するサーミスタなどの温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いて行われる。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
保持部材22は、図2に示すように、ニップ部Nを含む定着ベルト21の内周面全域に接触あるいは対向するように設けられ、ヒータ25の輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する。保持部材22の材料としては、アルミニウム,鉄,ステンレスなどの金属熱伝導体(良好な熱伝導性を有する金属)を用いることができる。
定着ベルト21と保持部材22とにおけるニップ部Nを除く部位のギャップδは、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい(0mm<δ≦1mm)。前記ギャップδに、シリコーンオイルやフッ素グリスなどの潤滑剤が塗布されており、保持部材22と定着ベルト21とが摺接しても、両部材21,22の磨耗を低減するようにしている。
さらに、保持部材22が定着ベルト21に近接設置されていることにより、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度保持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
摺接部材であるスクレーパー28は、マイラーやゴムブレードなどからなり、定着ベルト21を保持部材22に押し付けながら幅方向両端近傍で摺接している。
これにより、スクレーパー28がストッパとして機能して、定着ベルト21が幅方向に対して移動することが防止されるため、定着ベルト21の走行が安定し、定着ベルト21と保持部材22との間から潤滑剤が漏れ出すことを低減させることができる。また、潤滑剤が漏れ出すようなことがあっても、潤滑剤はスクレーパー28により掻き取られることになる。
なお、定着ベルト21が可撓性を有するために、ニップ部Nの記録媒体出口を過ぎた近傍で、図16にて説明したように、ニップ部Nの形状に倣おうとして保持部材22との間の空隙Aを仕様以上に広げようとする変形が発生する。しかし、本実施形態では、スクレーパー28が、定着ベルト21の幅方向両端部近傍において、周方向で前記変形が顕著に現れる部分に摺接している。このため、定着ベルト21の幅方向の剛性によって幅方向全体、すなわちスクレーパー28が摺接する部分だけでなく、記録媒体Pが通過する幅方向中央の領域においても空隙,変形を仕様範囲内に抑えることができる。
実施形態1において、スクレーパー28は、図2,図3に示すように、定着装置20の側板43に設けられている。側板43は、構成部材を支持する剛性が高い材質で、かつ位置決めの基準となっているものである。このため、側板43に設けられたスクレーパー28は、精度良く定着ベルト21に摺接させることができ、よって、定着ベルト21の走行を安定化させる。これにより、潤滑剤の漏れ出しも低減することができる。
加圧ローラ31は、本例では直径が30mmであって、図2に示すように、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム,シリコーンゴム,フッ素ゴムなどの材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA,PTFEなどからなる薄肉の離型層を設けることもできる。
加圧ローラ31は、定着ベルト21に圧接して定着ベルト21との間に所望のニップ部Nを形成する。また、図3に示すように、加圧ローラ31には図示しない駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されており、加圧ローラ31は、駆動機構により図2における矢印方向(時計方向)に回転駆動される。
また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部にハロゲンヒータなどの熱源を設けることもできる。
加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴムなどのスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部Nに作用する加圧力を減少させることができるために、保持部材22に生じる撓みをさらに軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
次に、前記のように構成された定着装置20の動作について説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給され、加圧ローラ31の図2における矢印方向の回転駆動が開始される。加圧ローラ31が回転すると、定着ベルト21が加圧ローラ31の摩擦力によって、図2における矢印方向に従動(回転)する。
この回転動作中、スクレーパー28が定着ベルト21に摺接して、定着ベルト21の走行を安定化させるが、それでも定着ベルト21と保持部材22との幅方向相対位置にずれが生じて、幅方向両端における定着ベルト21と保持部材22との隙間から潤滑剤が漏れ出した場合でも、スクレーパー28によって潤滑剤を掻き取るようにすることができる。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89において記録媒体P上に前記のようにトナー像が担持(転写)される。トナー像が担持された記録媒体Pは、図示しないガイド板に案内されながら図2における矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21と加圧ローラ31間のニップ部Nに送入される。
そして、保持部材22を介して加熱された定着ベルト21による加熱と、加熱部材22と加圧ローラ31との加圧とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。
この定着処理において、スクレーパー28によってニップ部Nの記録媒体出口における定着ベルト21と加熱部材22との空隙をあらかじめ設定された仕様内に押え込むことにより、ニップ部Nから送出された記録媒体Pは、所望の定着性を満足し、分離板を兼ねるスクレーパー28の表面と加圧ローラ31との間を通過して、矢印Y11方向に搬送される。
以下に本実施形態におけるスクレーパーの構造に関する数例を説明する。
図4は本実施形態におけるスクレーパーの設置構造例を示す斜視図、図5は図4に示す構成例の正面図、図6は図5に示す構成例の右側面図である。
図4〜図6において、スクレーパー28は、図3に示すように、保持部材22を側板43に保持させるためのフランジ46に形成されている。フランジ46は、対向設置された側板43にネジなどの締結部材で取り付けられており、C形状の部分46aが保持部材22の両端内部に挿入されて保持部材22を支持している。
支持された保持部材22の端部とスクレーパー28との間に、定着ベルト21の端部が介在することになるため、ニップ部Nの記録媒体出口部分に生じる既述した加熱部材22と定着ベルト21の空隙(変形)は、スクレーパー28と加熱部材22との間隔内に抑えることができる。
また、図6に示すように、スクレーパー28は、フランジ46に取り付けられている根元部分から定着装置内部に向かって定着ベルト21に対して間隔が広がるように傾斜28aが形成されている。このような構成にすることにより、定着ベルト21が回転中に幅方向のいずれかに移動しても、スクレーパー28の定着ベルト21に摺接する面からの抗力が作用して、これが定着ベルト21を幅方向中心に戻そうとする力になる。
このため、定着ベルト21の走行が安定し、潤滑剤の漏れ出しを低減することができる。さらに、このとき定着ベルト21の両端部付近の表面は、定着ベルト21が可撓性を有していることによりスクレーパー28と摺接するため、漏れ出した潤滑剤を掻き取ることができる。
図7は本実施形態において分離板に設けられたスクレーパーの構成例を示す斜視図である。
分離板24は、図2に示すスクレーパー28と同様な位置に設置され、ニップ部Nから出た記録媒体Pを、定着ベルト21から剥し取るように補助的に作用するものであって、図7に示すように、先端下部が定着ベルト21の表面方向に向くように設置されている。
スクレーパー28は、分離板24の両端部に一体に形成されている。また、分離板24は、図3に示す側板43に回転可能に設置されており、記録媒体Pが通過する定着ベルト21の幅方向中央の領域において、記録媒体Pの巻き付きを防止できる程度に先端が接することなく、定着ベルト21の近傍に配置されている。
しかし、分離板24における記録媒体Pが通過しない両端の領域では、本例では、ねじりコイルばねなどの付勢手段によって、定着ベルト21を付勢しながら摺接させており、この摺接している部分をスクレーパー28としている。このスクレーパー28の設置位置は、周方向において定着ベルト21と保持部材22間の空隙が顕著に発生する部分であるので、この部位においてスクレーパー28が定着ベルト21を付勢しながら摺接することは有効となる。
図7に示す構成例によれば、例えば、各種厚みの記録媒体Pがニップ部Nを通過し、定着ベルト21の周方向の走行軌跡に偏差が生じても、スクレーパー28がバネなどの付勢力を受けて定着ベルト21に追従しながら摺接することになるため、定着ベルト21の走行が安定し、潤滑剤が漏れ出すことを軽減することができる。
さらに、分離板24を取り外すだけで、容易にスクレーパー28に蓄積された潤滑剤を定期的に清掃することができる。
図8に示す本実施形態のスクレーパー28は、定着ベルト21に摺接する面とは反対の面に窪み部28bが形成されている。このため、掻き取られた潤滑剤が窪み部28bに蓄積され、潤滑剤が飛散,散逸したり、再び定着部材表面上に戻ったりすることを抑制することができる。窪み部28bに、潤滑剤を吸着することができる吸着剤、例えばフェルトやアミン含浸布などを配置してもよい。
また、スクレーパー28に、図9に示すように、定着ベルト21に摺接する面にヒダ形状の突起28cを設けるようにしてもよい。図9に示す構成例では、波模様パターンの突起を示したが、ベルト回転方向に略垂直なパターンであればよい。
この場合、掻き取られた潤滑剤がヒダ形状の突起間に蓄積されるため、少なくとも定着ベルト21の通紙領域上に潤滑剤が漏れ出すことを抑制できる。
図10に示すように、スクレーパー28を、定着ベルト21の回転と共に従転するローラ部材47としてもよい。この場合、ローラ部材47は、表面に潤滑剤を吸着する吸着剤、例えばフェルトやアミン含浸布などが巻き、漏れ出した潤滑剤を定着ベルト28と共に従転しながら吸着することができる。
なお、スクレーパー28における定着ベルト21と摺接する部分の近傍は、定着ベルト21の表面硬度よりも柔らかい材質の部材を使用し、スクレーパー28の先端近傍が磨耗されるようにすることが望ましい。これは、定着装置のメンテナンスを行う際、スクレーパー28の方が交換が容易であり、かつ安価であるためである。
また、図11に示す本発明の定着装置の実施形態2のように、保持部材22とは別に、ニップ部を形成する当接部材26を定着ベルト21と保持部材22間に設けるようにした構成の定着装置についても、本実施形態における前記構成のスクレーパー28を設けることにより、同様の効果を得ることができる。
あるいは、図12に示す本発明の定着装置の実施形態3のように、実施形態2のニップ部を形成する当接部材26に代えて、多孔質状の潤滑保持部材29を設置し、この潤滑保持部材29に潤滑剤を含浸させるようにした構成の定着装置についても、本実施形態における前記構成のスクレーパー28を設けることにより、同様の効果を得ることができる。
前記当接部材26あるいは潤滑保持部材29は、保持部材22に形成された凹部22a内に設けられ、定着ベルト21を介して加圧ローラ31との間にニップ部Nを形成する。
なお、図11,図12を含めて、以下の説明において、既に説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
また、図13に示す本発明の定着装置の実施形態4のように、加熱部材としてハロゲンヒータやカーボンヒータなどの前記ヒータ25に代えて、定着ベルト21の外側に対向させて、誘導加熱(Induction Heating:IH)の電磁誘導を利用して加熱する誘導加熱部50を設置して、定着ベルト21を加熱する構成にすることも考えられる。
誘導加熱部50は、励磁コイル,コア,コイルガイドなどにより構成される。励磁コイルは、定着ベルト21の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向に延設したものである。コイルガイドは、耐熱性の高い樹脂材料などからなり、励磁コイルやコアを保持する。コアは、フェライトなどの強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度)からなる半円筒状部材であって、保持部材22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コアは、幅方向に延設された励磁コイルに対向するように設置されている。
このように構成された誘導加熱部50は、次のように動作する。
定着ベルト21が図13における矢印方向に回転駆動されると、定着ベルト21は誘導加熱部50との対向位置で加熱される。具体的には、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことによって保持部材22の周囲に、磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、保持部材22の表面に渦電流が生じて、保持部材22自体の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、保持部材22が電磁誘導加熱され、さらに加熱された保持部材22によって定着ベルト21が加熱されることになる。
なお、保持部材22を効率的に電磁誘導加熱するためには、誘導加熱部50を保持部材22の周方向全域に対向するように構成することが好ましい。また、保持部材22の材料としては、ニッケル,ステンレス,鉄,銅,コバルト,クロム,アルミニウム,金,白金,銀,スズ,パラジウム、これらのうち複数の金属からなる合金などを用いることができる。
図13に示す構成例において、定着ベルト21の内周面に接触あるいは対向し、定着ベルト21を保持すると共に加熱する保持部材22を、薄肉の金属板を曲げ加工してパイプ状に形成している。これにより、製造コストが比較的安価であって、定着ベルト21の加熱効率が高くなり、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良などが生じることを抑止することができる。
前記保持部材22において、図11〜図13に示すように、曲げ加工後の凹部22a部分における側端部分22bを開放したままであると、図14の説明図のように、スプリングバックが生じて側端部分22bが開き傾向になり、定着ベルト21との間に接触ムラや接触圧のムラを生じさせてしまう。
そこで、保持部材22の側端部分22bについては、保持部材22の幅方向(軸方向)の少なくとも一部を接合状態にしてスプリングバックにより側端部分22bが開くことがないようにする必要がある。例えば、側端部分22bに溶接を施して接合することが考えられる。
また、図11〜図13に示す保持部材22では、当接部材26を収納する凹部22aを形成しているが、凹部29における保持部材22の凹部22aにおける角部22c(図13参照)およびその近傍が、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に接触すると、保持部材22に変形が生じ(特に加圧ローラ31との圧接状態にて生じやすい)、定着ベルト21と保持部材22との間に接触ムラを生じさせてしまう。
そこで、本例では、保持部材22を、その角部22cを含めて定着ベルト21を介して加圧ローラ31には接触しない構成にしている。具体的には、加圧ローラ31に対して、ニップ部N近傍より離れて保持部材22の角部22cが位置するように設定されている。
また、前記誘導加熱部50は保持部材22を介して定着ベルト21を加熱する構成になっているが、図15に示す本発明の定着装置の実施形態5のように、誘導加熱部50により定着ベルト21を直接的に加熱する構成することも考えられる。
すなわち、図15に示す定着ベルト21は、図示しないが内層として導電層(図示せず)を具備しており、誘導加熱部50の磁力線が定着ベルト21内の導電層を横切る際に、導電層には、磁力線の交流磁界の変化を妨げる磁界を生成するように渦電流が生じる。この渦電流が導電層を流れることによって、導電層の抵抗値に比例したジュール熱が発生し、定着ベルト21が加熱される構成になっている。
図13,図15にて説明した定着装置についても、本実施形態における前記構成のスクレーパー28を設け、定着ベルト21に摺接させることにより、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、加圧部材として加圧ローラ31を用いた定着装置に対して本発明を適用したが、加圧部材として加圧ベルトや加圧パッドを用いた定着装置に対しても本発明を適用することができる。そして、その場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、定着部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、定着部材としてポリイミド樹脂,ポリアミド樹脂,フッ素樹脂、あるいは薄板状金属などからなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、トナー像の定着を行う定着装置、および該定着装置を備える複写機,プリンタ,ファクシミリ装置、およびこれらの複合機などの画像形成装置における定着部に適用可能である。
1 画像形成装置本体
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 保持部材
23 補強部材
24 分離板
25 ヒータ(加熱部材)
26 当接部材
27 断熱部材
28 スクレーパー(摺接部材)
29 潤滑剤保持部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
50 誘導加熱部
N ニップ部
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 保持部材
23 補強部材
24 分離板
25 ヒータ(加熱部材)
26 当接部材
27 断熱部材
28 スクレーパー(摺接部材)
29 潤滑剤保持部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
50 誘導加熱部
N ニップ部
Claims (14)
- 可撓性を有する定着部材と、該定着部材を加熱する加熱部材と、前記定着部材を介して加圧ローラに対向設置されて前記定着部材と前記加圧ローラ間に定着ニップを形成するニップ形成部材を具備し、前記加圧ローラの回転力により前記定着部材が連れ回し、前記定着ニップに定着対象の記録媒体が搬送される構成の定着装置において、
前記定着部材の幅方向における両端部分に摺接して、前記定着部材の走行を安定させ、かつ前記ニップ部の記録媒体出口近傍における前記定着部材の変形の発生を抑制する摺接部材を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記摺接部材が、前記定着部材と該定着部材内の構成部材との摺動面に配される潤滑剤の外部への流出を防止することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記摺接部材を、前記定着部材を固定する部材に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
- 前記摺接部材を、前記定着部材から記録媒体を分離させる分離部材に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
- 前記摺接部材における前記定着部材と摺接する面とは反対の面に窪み部を形成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の定着装置。
- 前記摺接部材における前記定着部材と摺接する近傍部分を、前記定着部材の表面硬度よりも柔らかい材質のもので形成したことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の定着装置。
- 前記摺接部材を板状部材により構成したことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の定着装置。
- 前記摺接部材をローラ部材により構成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の定着装置。
- 前記定着部材が、可撓性を有する無端状のベルト部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加熱部材を、前記定着部材の外部に設置したことを特徴とする請求項1または9記載の定着装置。
- 前記加熱部材が、前記定着部材の外周部を直接的に加熱することを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記定着部材が、可撓性を有する無端状のベルト部材と、該ベルト部材の内周に接する保持部材とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加熱部材が、前記保持部材の内部に設置され、該保持部材を介して前記ベルト部材を加熱することを特徴とする請求項12記載の定着装置。
- 記録媒体に対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備えた画像形成装置において、前記定着部として請求項1〜13いずれか1項記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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