JP5995132B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の各種画像形成装置に用いられる定着装置として、金属基材と弾性ゴム層などから成る薄肉の定着ベルトを備えるものが知られている。このように、低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)まで昇温させるのに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化を図れる。
特許文献1に記載の定着装置では、内部が中空の表面無端移動体である無端ベルトと、無端ベルトの外周面と接する加圧ローラと、無端ベルトの内周側に配置され無端ベルトを介して加圧ローラと当接するニップ形成部材とによって、無端ベルトと加圧ローラとの間にニップ部が形成される。また、無端ベルトの内周側には、輻射熱によって無端ベルトを用紙幅方向全域にわたって加熱する加熱手段である熱源が1つ設けられている。そして、熱源からの輻射熱によってニップ形成部材を配設した箇所以外で無端ベルトを直接加熱することができるので、熱源から無端ベルトへの伝熱効率が大幅に向上する。これにより、消費電力の低減を図ることができると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムをさらに短縮することができる。
無端ベルトの用紙が通過した領域である通紙領域では、無端ベルトと用紙とが接触することで無端ベルトの熱が用紙に奪われる。そして、特許文献1に記載の定着装置のように、熱源からの輻射熱によって無端ベルトを直熱加熱する場合には、無端ベルトの熱容量が小さいために、無端ベルトの熱が用紙に奪われることで無端ベルトの通紙領域の温度低下が著しくなる。そのため、用紙を連続通紙した場合に、無端ベルトの通紙領域を正常な定着状態を維持できる定着温度まで熱源により加熱し昇温させないと定着不良を引き起こしてしまう。
また、小サイズ用紙と大サイズ用紙とが通紙可能であり、大サイズ用紙よりも小サイズ用紙の生産性が高い画像形成装置に設けられる定着装置では、大サイズ用紙印刷時よりも小サイズ用紙印刷時のほうが熱源による無端ベルトの加熱が追いつかなくなる虞がある。そのため、小サイズ用紙印刷時に連続通紙することで、無端ベルトの通紙領域を定着温度に維持することができなくなり定着不良が生じるといった問題が生じる。
ここで、小サイズ用紙印刷時に大サイズ用紙印刷時よりも熱源に供給する電力を増加させて、無端ベルトを加熱する熱量を増やすことが考えられる。しかしながら、一般に画像形成装置全体の消費電力が一定以下に収まるように、画像形成装置内の定着装置以外での電力の消費状態に応じて、定着装置で使用可能な電力が制限される。そのため、小サイズ用紙印刷時に、熱源に供給する電力を単に増加させるだけでは、無端ベルトの通紙領域を定着温度まで加熱できるだけの電力が熱源に供給される前に、定着装置で使用可能な電力の上限に達してしまう虞がある。すると、電力不足に陥って熱源に十分な電力を供給することができず、熱源によって無端ベルトの通紙領域を定着温度まで昇温させることができなくなる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、装置全体の消費電力を抑えつつ、小サイズ用紙印刷時に定着不良が生じるのを抑制できる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内部が中空の表面無端移動体と、前記表面無端移動体の外周面と当接する加圧部材と、前記表面無端移動体の内周側に配置され該表面無端移動体を介して前記加圧部材と当接してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記表面無端移動体の内周側に配置され該表面無端移動体を輻射熱により加熱する加熱手段と、前記加熱手段に電力を供給する電力供給手段とを備え、小サイズ用紙と該小サイズ用紙よりも用紙幅が大きい大サイズ用紙とを通紙可能な定着装置において、前記加熱手段は、前記表面無端移動体の前記小サイズ用紙の用紙幅に応じた領域を加熱する第1熱源と、該表面無端移動体の小サイズ用紙幅よりも用紙幅方向外側であり前記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部に対応した領域を加熱する第2熱源と、前記表面無端移動体の前記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部及びその用紙幅方向両端部よりも外側に対応した領域を加熱する第3熱源とを有しており、前記第2熱源及び前記第3熱源の用紙幅方向両端部と前記表面無端移動体との間に、該第2熱源及び該第3熱源からの輻射熱を遮蔽する遮蔽部材を設けており、前記電力供給手段は、小サイズ用紙印刷時には前記第1熱源に電力供給を行い前記第2熱源には電力供給を行わず、大サイズ用紙印刷時には該第1熱源と該第2熱源とに電力供給を行い、小サイズ用紙印刷時における定着動作実行中に前記第1熱源に供給される電力を、装置で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつ大サイズ用紙印刷時に該第1熱源に供給される電力よりも大きくすることを特徴とするものである。
本発明においては、第1熱源と第2熱源とで表面無端移動体の用紙幅方向の加熱領域を異ならせており、大サイズ用紙印刷時には第1熱源と第2熱源とを用いて表面無端移動体の大サイズ用紙の用紙幅に対応した領域を加熱することできる。一方、小サイズ用紙印刷時には第1熱源だけを用いて表面無端移動体の小サイズ用紙の用紙幅に応じた領域を加熱することができる。このため、小サイズ用紙印刷時には第2熱源に電力を供給しないので、その分、大サイズ用紙印刷時よりも定着装置で使用可能な電力に余裕ができる。このように小サイズ用紙印刷時には定着装置で使用可能な電力に余裕ができることから、小サイズ用紙印刷時に第1熱源に供給される電力を、定着装置で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつ大サイズ用紙印刷時に第1熱源に供給される電力よりも大きくする。すなわち、小サイズ用紙印刷時には第2熱源を用いずに第1熱源だけを用いることで、第1熱源と第2熱源との両方を用いる大サイズ用紙印刷時よりも定着装置で使用可能な電力を第1熱源に集中させて供給する。よって、小サイズ用紙印刷時に定着装置で使用可能な電力の上限に達して電力不足に陥ることなく、第1熱源で表面無端移動体を加熱し定着温度まで昇温させて定着不良が生じるのを抑制することができる。
以上、本発明によれば、装置全体の消費電力を抑えつつ、小サイズ用紙印刷時に定着不良が生じるのを抑制できるという優れた効果がある。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図。 本実施形態に係る定着装置の一構成例を示す概略構成図。 (a)、(b)及び(c)はそれぞれ定着ベルトの端部の構成を示す斜視図、平面図及び側面図。 ハロゲンヒータから定着ベルトへの輻射熱を遮蔽する遮蔽板の説明図。 本実施形態の定着装置を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図。 定着装置のハロゲンヒータと温度センサとサーミスタとを概念的に示す図。 定着装置の温度制御回路を示す図。 本実施形態に係る定着装置の他の構成例を示す概略構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、タンデム方式のカラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央部に、複数の色画像を形成する作像部(図示の例では4つの作像部)からなる画像ステーションが設けられている。複数の作像部は、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト(以下「転写ベルト」という。)11の展張方向に沿って並置され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
図1において、画像形成装置1000は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する複数の像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkが並設されている。各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに形成された各色の可視像であるトナー像は、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な転写ベルト11に対して1次転写工程が実行され、各色のトナー像が転写ベルト11に重畳転写される。その後、転写ベルト11に重畳転写された各色のトナー像は、記録媒体としての用紙Pに対して2次転写工程が実行されることにより、用紙Pに一括転写される。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの周囲には、感光体ドラム20の回転に従い画像形成処理するための各種装置が配置されている。ここで、ブラックの画像形成を行う感光体ドラム20Bkを対象として説明すると、感光体ドラム20Bkの周囲には、その感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う、帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写手段としての1次転写ローラ12Bk、およびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後の感光体ドラム20Bkに対して行われる静電潜像の書き込みには、感光体ドラム20Bkの表面を露光する露光手段としての光書込装置8が用いられる。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー、光偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを備えている。光書込装置8は、画像データに基づいて、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの表面へ書き込み光(レーザー光)Lbを照射し、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11が図中A1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに形成された可視像(トナー像)が転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。より具体的には、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに対向して配設された複数の1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkそれぞれに1次転写バイアスが印加される。この1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに形成された可視像(トナー像)が、転写ベルト11のA1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして重畳転写される。
複数の1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkはそれぞれ対応する感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkとの間で転写ベルト11を挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、各1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkには、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる1次転写バイアスが各1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkに印加されるようになっている。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、図中A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成する前記複数の作像部に設けられている。
また、画像形成装置1000は、前記複数の作像部のほか、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの上方に配設された転写ベルトユニット(転写装置)10と、2次転写手段としての2次転写ローラ5と、転写ベルトクリーニング装置13と、複数の作像部の下方に配設された光書込装置8とを備えている。
転写ベルトユニット10は、前述の無端状のベルトである転写ベルト11及び複数の1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkのほか、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72や従動ローラ73等の複数のベルト支持部材を備えている。駆動ローラ72が回転駆動されることにより、転写ベルト11は図中矢印A1で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。駆動ローラ72は、転写ベルト11を介して2次転写ローラ5に対向する2次転写バックアップローラとしても機能する。従動ローラ73は、転写ベルト11を介して転写ベルトクリーニング装置13に対向するクリーニングバックアップローラとしても機能する。また、従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えているため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。これらの転写ベルトユニット10と1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと2次転写ローラ5と転写ベルトクリーニング装置13とを有するように、転写装置71が構成されている。
2次転写ローラ5は、転写ベルト11に対向して配設され、転写ベルト11に従動して連れ回りする。また、2次転写ローラ5は、2次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72との間で転写ベルト11を挟み込んで2次転写ニップを形成している。また、上記1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと同様に、2次転写ローラ5にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる2次転写バイアスが2次転写ローラ5に印加されるようになっている。
転写ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11を介して従動ローラ73に対向するように配設され、転写ベルト11の表面をクリーニングする。図示の例では、転写ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有する。また、転写ベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
更に、画像形成装置1000には、記録媒体としての用紙Pが収容された記録媒体収容手段としての給紙カセット(用紙給送装置)61と、記録媒体繰り出し手段としてのレジストローラ対4と、記録媒体先端検知手段としての図示しない用紙先端センサとが設けられている。給紙カセット61は、画像形成装置1000の本体下部に配設され、最上位の用紙Pの上面に当接する記録媒体給送手段としての給送ローラ3を有し、給送ローラ3が図中反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Pをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
また、プリンタ本体内には、用紙Pを給紙カセット61から2次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための用紙搬送路が配設されている。この用紙搬送路の2次転写ローラ5の位置よりも用紙搬送方向上流側に、2次転写部(2次転写ニップ)へ用紙Pを繰り出すように搬送するレジストローラ対4が配設されている。レジストローラ対4は、給紙カセット61から搬送されてきた用紙Pを、上記複数の作像部からなる画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写ローラ5と転写ベルト11との間の2次転写部(2次転写ニップ)に向けて繰り出す。用紙先端センサは、用紙Pの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する。
ここで、記録媒体としての用紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、記録シート等が含まれる。また、給紙カセット61のほかに、手差しで用紙Pを供給できるように手差し給紙機構を備えてもよい。
また、画像形成装置1000は、トナー像が転写された用紙Pにトナー像を定着させるための定着手段としての定着装置100と、記録媒体排出手段としての排紙ローラ7と、記録媒体積載手段としての排紙トレイ17と、複数のトナー容器としてのトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkとを備えている。排紙ローラ7は、定着済みの用紙Pを画像形成装置1000の本体外部に排出する。排紙トレイ17は、画像形成装置1000の本体上部に配設され、排紙ローラ7により画像形成装置1000の本体外部に排出された用紙Pを積載する。
複数のトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填され、プリンタ本体の上部であって排紙トレイ17の下側に設けられた複数のボトル収容部それぞれに着脱可能に装着されている。また、各トナーボトル9Y,9C,9M,9Bkと各現像装置40Y,40C,40M,40Bkとの間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル9Y,9C,9M,9Bkから対応する現像装置40Y,40C,40M,40Bkへトナーが補給されるようになっている。
転写装置71に装備されている転写ベルトクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。このクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、転写ベルト11上の残留トナー等の異物が掻き取り除去されて転写ベルト11がクリーニングされる。転写ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
次に、上記構成の画像形成装置1000の基本的動作について説明する。
画像形成装置1000において作像動作が開始されると、各作像部における各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkが図示しない駆動装置によって図中時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの表面が帯電装置30Y,30C,30M,30Bkによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの表面には、光書込装置8からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bk上に形成された静電潜像に、各現像装置40Y,40C,40M,40Bkによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72が図1の反時計回りに回転駆動し、転写ベルト11を図の矢印A1で示す方向に周回走行させる。そして、各1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkに、トナーの帯電極性とは逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkとの間の1次転写ニップにおいて所定の転写電界が形成される。
その後、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの回転に伴い、感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bk上の各色のトナー画像が1次転写ニップに達したときに、上記1次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bk上のトナー画像が転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写される。かくして転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、転写ベルト11に転写しきれなかった各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bk上のトナーは、クリーニング装置50Y,50C,50M,50Bkによって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkの表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置1000の下部では、給送ローラ3が回転駆動を開始し、給紙カセット61から用紙Pが搬送路に送り出される。搬送路に送り出された用紙Pは、レジストローラ対4によってタイミングをはかられて、2次転写ローラ5と駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72との間の2次転写ニップに送られる。このとき、2次転写ローラ5には、転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、2次転写ニップに所定の転写電界が形成されている。
その後、転写ベルト11の周回走行に伴って、転写ベルト11上のトナー画像が2次転写ニップに達したときに、上記2次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった転写ベルト11上の残留トナーは、転写ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置100へと搬送され、定着装置100によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ7によって装置外へ排出され、排紙トレイ17上にストックされる。
なお、以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、上記構成の画像形成装置1000に用いることができる定着装置100のより具体的な構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係る定着装置100の一構成例を示す概略構成図である。図2において、定着装置100は、内部が中空な表面無端移動体である定着部材としての定着ベルト121と、定着ベルト121に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ122と、定着ベルト121を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ123とを備えている。更に、定着装置100は、定着ベルト121を介して対向する加圧ローラ122とニップ部Nを形成するニップ形成部材124と、ニップ形成部材124を支持する支持部材としてのステー125と、ハロゲンヒータ123から放射される光を定着ベルト121へ反射する反射部材126とを備えている。また、定着装置100は、定着ベルト121の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ127と、定着ベルト121から用紙Pを分離する記録媒体分離手段としての分離部材128と、加圧ローラ122を定着ベルト121へ加圧する図示しない加圧手段等を備えている。さらに、加圧ローラ122の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ134と、ニップ部Nに用紙Pをガイドするガイド板135とを備えている。
定着ベルト121は、その内周側から、ハロゲンヒータ123により輻射熱で直接加熱される。また、ニップ形成部材124は、定着ベルト121の内側すなわち定着ベルト121の内周側で囲まれた内部に設けられ、定着ベルト121の内面と直接摺動するように、又は図示しない摺動シートを介して間接的に摺動するように配置されている。
なお、図2の例では、上記ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であってもよい。上記ニップ部の形状が凹形状の場合は、用紙Pの先端の排出方向が加圧ローラ122寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
定着ベルト121は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト121は、ニッケルもしくはステンレス鋼(SUS)等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。離型層により、トナーが付着しないように離型性を持たせている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。シリコーンゴム層などの弾性層がある場合は、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残りにくい。このようなユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)の発生を効果的に防止するには、例えばシリコーンゴム層を所定の厚さ以上(例えば100[μm]以上)設けるのが好ましい。このシリコーンゴム層が変形することにより、ベルト表面の微小な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善する。
加圧ローラ122は、芯金122aと、芯金122aの外周面側に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層122bと、弾性層122bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層122cとを有する。加圧ローラ122は、図示しないスプリング等の加圧手段によって定着ベルト121側へ加圧され、定着ベルト121を介してニップ形成部材124に当接している。この加圧ローラ122と定着ベルト121とが圧接する箇所では、加圧ローラ122の弾性層122bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
また、加圧ローラ122は、画像形成装置1000の本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源からギヤ等を介して駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されている。加圧ローラ122が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト121に伝達され、定着ベルト121が従動回転するようになっている。
定着ベルト121は加圧ローラ122により連れ回り回転する。図2の構成例の場合は、加圧ローラ122が図示しないモータ等の駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルト121に駆動力が伝達されることにより、定着ベルト121が回転する。定着ベルト121は、ニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部N以外では両端部で後述のベルト保持部材140にガイドされて走行する。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122を中空のローラとしているが、加圧ローラ122の内部にハロゲンヒータ等の熱源を配設してもよい。また、加圧ローラ122が中実のローラであってもよい。
また、弾性層122bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100[μm]以上の弾性層122bを設けることが望ましい。厚さ100[μm]以上の弾性層122bを設けることで、弾性層122bの弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。
加圧ローラ122の弾性層122bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ122の内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムなどの断熱性の高いゴムを用いてもよい。スポンジゴムなどの断熱性が高いゴムを用いることで定着ベルト121の熱が奪われにくくなるので、より望ましい。また、上記加熱回転体からなる定着ベルト121等の定着部材及び対向回転体からなる加圧ローラ122等の加圧部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
図2に示す定着装置100では、ハロゲンヒータ123からのヒータ光(輻射熱)で定着ベルト121を直接加熱する方式であって、定着ベルト121の内側に発熱領域を異ならせた熱源としてのハロゲンヒータ123が2本設けられている。ハロゲンヒータ123ごとに発熱領域を異ならせることで、種々の幅の用紙幅に対応した範囲で定着ベルト121を加熱することが可能となっている。
例えば、LT系列のサイズの用紙Pに重点を置いて構成する仕様の装置の場合について説明すると、2本のハロゲンヒータ123それぞれは、定着ベルト121の用紙幅方向で、LTTサイズ(レタータテサイズ)以下の用紙Pの通紙領域であり定着ベルト121の用紙幅方向中央部に対応した領域を加熱する用紙中央部熱源であるハロゲンヒータ123Aと、LTTサイズより用紙幅が大きいA3Tサイズ(A3タテサイズ)の通紙領域両端部を加熱するためのハロゲンヒータ123Bとである。また、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとはそれぞれの両端部が定着装置100の側板(不図示)に固定されている。
そして、LTTサイズ以下の用紙Pを印刷するときは、ハロゲンヒータ123Bを点灯させずにハロゲンヒータ123Aだけを点灯させる。A3Tサイズ(A3タテサイズ)の用紙Pを印刷する場合には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとを点灯させる。なお、LTTサイズ以下の用紙Pの印刷については、以後、LTTサイズの用紙Pを用いた場合について説明するが、当然ながら、LTTサイズよりも小さい用紙Pを用いた場合において同様の説明が成り立つものである。
ハロゲンヒータ123A,123Bは、画像形成装置1000の本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されている。この電源部によるハロゲンヒータ123A,123Bの出力制御は、例えば温度センサ127による定着ベルト121の表面温度の検知結果に基づいて、ハロゲンヒータ123A,123Bのオン/オフ又は通電量を制御するように行われる。このようなハロゲンヒータ123A,123Bの出力制御によって、定着ベルト121の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
また、定着ベルト121を加熱する熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導加熱)ヒータ、抵抗発熱体、セラミックヒータ、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
ニップ形成部材124は、ベースパッド131と、ベースパッド131の表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)130とを有する。ベースパッド131は、定着ベルト121の軸方向又は加圧ローラ122の軸方向に渡って連続して長手状に配設されており、加圧ローラ122の加圧力を受けてニップ部Nの形状を決めるものである。
また、ニップ形成部材124のベースパッド131は、ステー125によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ122による圧力でニップ形成部材124に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ122の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。
ニップ形成部材124のベースパッド131は、耐熱温度200[℃]以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材124の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド131には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
摺動シート130は、ベースパッド131の少なくとも定着ベルト121と対向する表面に配設されていればよい。これにより、定着ベルト121が回転する際、この摺動シート130に対し定着ベルト121が摺動することで、定着ベルト121に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト121への摩擦力による負荷が軽減される。なお、摺動シート130を有しない構成とすることも可能である。
ステー125は、ニップ形成部材124の撓み防止機能を満足するために、ステンレス鋼や鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。また、ベースパッド131も、強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。ベースパッド131の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを適用することができる。
反射部材126は、ステー125とハロゲンヒータ123との間に配設されている。本実施形態では、反射部材126をステー125に固定している。反射部材126の材料としては、アルミニウムやステンレス鋼等が挙げられる。このように反射部材126を配設していることにより、ハロゲンヒータ123からステー125側に放射された光(輻射熱)が定着ベルト121へ反射される。これにより、定着ベルト121に照射される輻射熱の光量を多くすることができ、定着ベルト121を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ123からの輻射熱がステー125等に伝達されるのを抑制することができるので、ハロゲンヒータ123からの輻射熱などでステー125等が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギー消費を抑制し、省エネルギー化も図ることができる。ここで、反射部材126を備える代わりに、ステー125等の表面に断熱処理もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る定着装置100は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。具体的には、ハロゲンヒータ123によって定着ベルト121をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ123と定着ベルト121の図2の左側部分との間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ123からの輻射熱を定着ベルト121に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト121の低熱容量化を図るために、定着ベルト121を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト121を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50[μm]、100〜300[μm]、10〜50[μm]の範囲に設定し、全体としての厚さを1[mm]以下に設定している。また、定着ベルト121の直径は、20〜40[mm]に設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト121全体の厚さを0.2[mm]以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16[mm]以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト121の直径は、30[mm]以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122の直径を20〜40[mm]に設定しており、定着ベルト121の直径と加圧ローラ122の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト121の直径が加圧ローラ122の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト121の曲率が加圧ローラ122の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される用紙Pが定着ベルト121から分離されやすくなる。
また、前述のように定着ベルト121を小径化した結果、定着ベルト121の内側のスペースが小さくなるが、ステー125を両端側において折り曲げられた凹状に形成し、その凹状に形成した部分の内側にハロゲンヒータ123を収容することで、小さいスペース内でもステー125やハロゲンヒータ123の配設を可能にしている。
また、図2に示す定着装置100では、小さいスペース内でもステー125をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材124を反対にコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド131の用紙搬送方向の幅を、ステー125の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。さらに、図2において、ニップ形成部材124の用紙搬送方向上流側端部及び下流側端部におけるそれぞれのニップ部N又はその仮想延長線Eに対する高さをh1,h2とし、上流側端部及び下流側端部以外のニップ形成部材124の部分におけるニップ部N又はその仮想延長線Eに対する最大高さをh3とすると、h1≦h3、h2≦h3となるように構成している。このように構成することで、ニップ形成部材124の上流側端部と下流側端部は、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の各折り曲げ部と定着ベルト121との間に介在しないので、ステー125の各折り曲げ部を定着ベルト121の内周面に近づけて配設することができる。これにより、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設できるようになり、ステー125の強度を確保することができるようになる。その結果、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れる。
図3は、定着ベルト121の端部の構成を示す図である。同図中、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は定着ベルト121の回転軸方向から見た側面図を示す。なお、図3(a)〜図3(c)では、片側の端部の構成のみを図示しているが、反対側の端部も同様の構成となっているので、以下、図3に基づき片側の端部の構成についてのみ説明する。
図3(a)又は図3(b)に示すように、定着ベルト121の表面移動方向と直交する方向(軸方向)における端部にはベルト保持部材140が挿入されており、このベルト保持部材140によって定着ベルト121の端部は回転可能に保持されている。また、図3(c)に示すように、ベルト保持部材140は、例えばフランジのような形状を有し、ニップ部Nの位置(ニップ形成部材124を配設した位置)で開口したC字形に形成されている。また、ベルト保持部材140は、側板142に固定されている。また、ステー125の長手方向の端部も側板142に固定され位置決めされている。側板142は、ステー125と同様、ステンレス鋼や鉄等の金属材料で形成されている。側板142をステー125と同じ材質にすることで、取り付け精度を容易に出すことができる。
また、図3(a)又は図3(b)に示すように、定着ベルト121の端面とそれに対向するベルト保持部材140の対向面との間には、定着ベルト121の端部を保護する保護部材としてのスリップリング141が設けられている。これにより、定着ベルト121に軸方向の寄りが生じた場合に、定着ベルト121の端部がベルト保持部材140に直接当接するのを防止することができ、定着ベルト121の端部の摩耗や破損を防ぐことができる。また、スリップリング141は、ベルト保持部材140の外周に対し余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト121の端部がスリップリング141に接触した際に、スリップリング141は定着ベルト121と連れ回り可能となっているが、スリップリング141が連れ回りせず、静止していても構わない。スリップリング141の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチック、例えば、PEEK、PPS、PAI、PTFE等を適用することが好ましい。
また、図4(a)に示すように、定着ベルト121の軸方向両端部には、不図示の定着ベルト121とハロゲンヒータ123との間に、ハロゲンヒータ123からの輻射熱を遮蔽する遮蔽板133を配設している。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルト121の非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルト121の熱による劣化や損傷を防止することができる。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置100の基本動作例について説明する。
画像形成装置1000の本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ123に電力が供給されると共に、加圧ローラ122が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト121は、加圧ローラ122との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト121及び加圧ローラ122のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ123によって加熱された定着ベルト121による熱と、定着ベルト121と加圧ローラ122との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材128の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト121から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラ7によって機外に排出され、排紙トレイ17にストックされる。
次に、上記構成の画像形成装置における定着装置100の制御について説明する。
図5は、本実施形態の定着装置100を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図である。制御手段としての制御部200は、コントローラ部200aとエンジン制御部200bとを備えている。
コントローラ部200aは、CPU、ROM、RAMなどを備え、エンジン制御部200b、操作部151、外部通信インターフェース部152等と接続されている。コントローラ部200aは、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、画像形成装置1000全体の制御や、外部通信インターフェース部152及び操作部151からの入力の制御などを行う。例えば、コントローラ部200aは、操作部151を介して入力されたユーザからの指示入力を受け付け、その指示入力に従って各種処理を行う。また、コントローラ部200aは、外部通信インターフェース部152を介して外部のホストコンピュータ装置などから印刷ジョブ(画像形成ジョブ)の指令や画像データを受信し、エンジン制御部200bを制御し、用紙にカラー画像やモノクロ画像を形成して出力する画像形成動作を制御する。
エンジン制御部200bは、CPU、ROM、RAMなどを備え、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、コントローラ部200aからの指令に基づいて、画像形成処理を行うためのプリンタエンジン(複数の作像部、光書込装置8、定着装置100など)の制御を行う。例えば、エンジン制御部200bは、画像形成動作モードにおいて、温度センサ127で検出した定着ベルト121の温度が所定の目標温度となるように、ハロゲンヒータ123への通電を制御したり、加圧ローラ122を回転駆動する加圧ローラ駆動部129を制御したりする。
本実施形態の画像形成装置1000は、画像形成動作モード、待機モード、スリープモードの3つのモードを有している。ここで、画像形成動作モードとは、画像形成装置1000が画像形成処理を実行している状態を示す。待機モードは、画像形成装置1000が画像形成処理の実行指示を待っている状態を示す。スリープモードとは、待機モードよりも更に消費電力が少ない低電力消費の状態を示す。画像形成動作モードのときは、例えば、定着装置100において、定着ベルト121を所定の定着目標温度(例えば、158〜170[℃])に昇温させるウォームアップ動作が行われた後、定着動作が実行される。待機モードのときは、定着装置100の定着ベルト121は、上記画像形成動作モードのときの定着目標温度よりも低い所定の温度(例えば、90[℃])に維持される。スリープモードのときは、定着装置100等のプリンタエンジンやエンジン制御部200bへの通電が停止され、ハロゲンヒータ123への通電や加圧ローラ122の回転駆動ができない状態になる。
以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
図6に示すように、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとでは、それぞれの発熱部の位置が異なっている。
具体的に、ハロゲンヒータ123Aは、その用紙幅方向中央部から所定範囲に渡って配設された発熱部(発光部)123A1を有する。本実施形態では、発熱部123A1は、ハロゲンヒータ123Aの用紙幅方向中央部を対称軸として200〜220[mm]の範囲に設けられている。
一方、ハロゲンヒータ123Bは、その用紙幅方向両端部にそれぞれ発熱部(発光部)123B1を有する。本実施形態では、発熱部123B1は、ハロゲンヒータ123Bの用紙幅方向中央部を対称軸として200〜220[mm]の位置から、300〜330[mm]の位置までの範囲に設けられている。
ここで、A3Tサイズ(A3タテサイズ)の用紙PやA4Yサイズ(A4ヨコサイズ)の用紙Pで印刷を行った場合の通紙幅は297[mm]であるが、ハロゲンヒータ123Aの中央部に位置する発熱部123A1の長さと、ハロゲンヒータ123Bの両端部に位置する発熱部123B1の長さとの合計長さを300〜330[mm]とし、前記通紙幅よりも長くしている。これは、発熱部123B1の外端部は発熱量が少なくなり(発光強度が弱くなり)、温度落ち込みが発生するため、定着ベルト121の用紙Pが通紙される通紙領域としては、発熱量(発熱強度)が所定量以上となる部分を使用する必要があるためである。
なお、「Tサイズ(タテサイズ)」とは用紙Pの長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙Pを搬送して印刷を行う場合であり、「Yサイズ(ヨコサイズ)」とは用紙Pの短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙Pを搬送して印刷を行う場合である。
本実施形態では、定着ベルト121の温度を検知する温度検知手段として温度センサ127を、定着ベルト121の外周面に対向させて非接触で2つ設けている。図6において、温度センサ127Aは、ハロゲンヒータ123Aの発熱部123A1に対応しており、定着ベルト121の用紙幅方向中央領域の温度を検知するように設置されている。温度センサ127Bは、ハロゲンヒータ123Bの発熱部123B1に対応しており、定着ベルト121の用紙幅方向端部領域の温度を検知するように設置されている。
図7は、定着装置100の温度制御回路の一構成例を示している。
電源部51から供給された電力は、リレー52、トライアック53A,53Bを介して、ハロゲンヒータ123A,123Bにそれぞれ供給される。リレー52は、ウォームアップ時、印刷ジョブ実行時、レディ待機時等にオン(閉)され、それ以外の電源オフ時、オフモード時、省エネモード時、急停止時等にはオフ(開)される。トライアック53A,53Bは、ハロゲンヒータ123A,123Bへの通電量を制御し、温度センサ127Aや温度センサ127Bによって検知される定着ベルト121の温度情報をフィードバックして、定着ベルト121を所定の温度に維持する。
温度制御部54は、リレー52を制御するリレー制御部54Aと、トライアック53A,53Bを制御するトライアック制御部54Bと、定着ベルト121の過昇温時に異常停止信号を出力する過昇温保護回路54Cとを含む。
温度制御部54には、温度センサ127Aや温度センサ127Bとで検知された定着ベルト121の用紙幅方向中央領域や用紙幅方向端部領域の温度情報が、温度情報値(電圧値)D1,D2として入力される。
本実施形態では、リレー制御部54Aは、温度情報値D1,D2に基づいて、リレー52にON・OFF制御信号S1を出力すると共に、加圧ローラ122の駆動制御部60に駆動制御信号S2を出力するように構成されている。トライアック制御部54Bは、温度情報値D1,D2に基づいて、トライアック53A,53Bに通電制御信号S3を出力するように構成されている。過昇温保護回路54Cは、温度情報値D1,D2に基づいて、リレー制御部54Aに異常停止信号S4を出力するように構成されている。
ただし、温度制御部54の構成は、この構成に限定されるものではない。例えば、トライアック制御部54Bは、リレー52に通電制御信号S3を出力するように構成してもよく、過昇温保護回路54Cは、リレー52及び駆動制御部60に異常停止信号S4を直接出力するように構成してもよい。
また、過昇温保護回路54Cは、定着ベルト121のみならず、加圧ローラ122の過昇温時にも異常停止信号S4を出力するように構成してもよい。この場合、加圧ローラ122の温度を検知するサーミスタ134の温度検知信号も過昇温保護回路54Cに入力する。
リレー制御部54Aは、リレー52がオフで、電源部51からハロゲンヒータ123A,123Bへの電力供給が停止され、かつ、定着ベルト121及び加圧ローラ122が回転を停止した所定状態で、所定の外部操作があったときに、その所定の外部操作があった時点における温度センサ127Aと温度センサ127Bからの温度情報値D1,D2の一方又は双方が所定の第1基準値R1以上である場合(D1≧R1or/andD2≧R1)、リレー52のオフ状態を維持し、温度センサ127Aと温度センサ127Bとからの温度情報値D1,D2の双方が第1基準値R1よりも低い所定の第2基準値R2以下(D1≦R2andD2≦R2)になった時点で、リレー52にON・OFF制御信号S1を出力し、リレー52をオンに切り換えて、電源部51からハロゲンヒータ123A,123Bへの電力供給が可能な状態にする。
ここで、上記の所定状態には、画像形成装置1000の電源をオフにして起動を停止した状態、定着装置100のオフモード状態や省エネルギーモード状態、用紙Pのジャムやその他の事由により画像形成装置1000が急停止した状態が含まれる。また、上記所定の外部操作には、画像形成装置1000の電源をオンにして再起動する操作、画像形成装置1000に画像形成(印刷ジョブ)を指令する操作、及び、画像形成装置1000を急停止状態から復帰させる操作が含まれる。
本実施形態では、リレー制御部54Aにおいて、温度センサ127Aと温度センサ127Bから入力される電圧値としての温度情報値D1,D2を、温度値に換算処理することなくそのまま使用する。そして、この温度情報値D1,D2を、基準とする温度に対応した電圧値である第1基準値R1及び第2基準値R2と比較判定して、上記の処理を行わせる。これにより、リレー制御部54Aにおける処理の簡素化と迅速化とを図っている。
ただし、この構成に限定されず、温度センサ127Aと温度センサ127Bから入力される温度情報値D1,D2を温度値に換算し、これらの温度値を、基準とする温度と比較判定して、リレー制御部54Aによる制御を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、上記の条件(D1≧R1or/andD2≧R1)で、リレー制御部54Aは、リレー52のオフ状態を維持すると共に、駆動制御部60に駆動制御信号S2を出力して、定着ベルト121及び加圧ローラ122を回転(空回転)させるようにしている。これにより、定着ベルト121の局部的な過昇温を拡散させて、電源部51からハロゲンヒータ123A,123Bへの電力供給が可能な状態(D1≦R2andD2≦R2)になるまでの時間を短縮することができる。
ここで、定着ベルト121及び加圧ローラ122を空回転させる際、定着ベルト121と加圧ローラ122とが、ニップ部Nを通過する用紙Pに対する加圧力と同じ、または、同程度の圧力で相互に接触するように加圧力を調整することが好ましい。これにより、定着ベルト121の局部的な過昇温をより早く拡散させることができる。
以下、実際の印刷時にどのような制御となるかを具体的に説明する。
画像形成装置全体の消費電力が一定以下に収まるように、定着装置100で使用可能な電力は他の消費電力状態により制限されている。例えば、不図示のスキャナとフィニッシャをオプションで使用しカラー印刷をする場合には、所定時間あたりにハロゲンヒータ123を点灯させる割合である点灯率が、最大で87[%]までハロゲンヒータ123を点灯するという電力制御になっている。
ここで、定着ベルト121の用紙Pが通過した領域である通紙領域では、定着ベルト121と用紙Pとが接触することで定着ベルト121の熱が用紙Pに奪われる。そのため、用紙Pを連続通紙した場合には、定着ベルト121の通紙領域を正常な定着状態を維持できる定着温度まで加熱できる電力を使用する用紙Pのサイズに対応したハロゲンヒータ123に供給しないと、定着ベルト121の前記通紙領域で定着温度を維持することができなくなり、定着不良を引き起こしてしまう。
特に、A3TサイズよりもLTTサイズの用紙Pの生産性が高い場合には、A3Tサイズ用紙印刷時よりもLTTサイズ用紙印刷時のほうが、定着装置100を先の用紙Pが通過してから後の用紙Pが通過するまでの時間が短くなる。そのため、A3Tサイズ用紙印刷時とLTTサイズ用紙印刷時とでハロゲンヒータ123Aに供給する電力が同じであると、LTTサイズ用紙印刷時に、ハロゲンヒータ123Aによる定着ベルト121の通紙領域の加熱が追いつかなくなる。これにより、LTTサイズ用紙印刷時に、定着ベルト121の通紙領域の温度を定着温度まで昇温させることができず、定着ベルト121の通紙領域で定着温度を維持することができなくなり、定着不良を引き起こすといった問題が生じる。
そのため、LTTサイズ用紙印刷時に、温度センサ127Aの検知結果に基づいて定着ベルト121の通紙領域で前記定着温度が得られるように、ハロゲンヒータ123Aに供給する電力を増加させる制御が行われる。ところが、上述したように定着装置100で使用可能な電力には制限がある。そのため、定着ベルト121の通紙領域を前記定着温度まで十分加熱できる程度の電力がハロゲンヒータ123Aに供給される前に、定着装置100で使用可能な電力の上限に達してしまう虞がある。すると、電力不足に陥ってハロゲンヒータ123Aに十分な電力を供給することができず、ハロゲンヒータ123Aによって定着ベルト121の通紙領域を定着温度まで加熱することができなくなる。
図2に示す定着装置100では、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとで定着ベルト121の用紙幅方向の加熱領域を異ならせており、A3Tサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとを用いて定着ベルト121のA3Tサイズの用紙Pの用紙幅に対応した領域を加熱することできる。一方、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Aだけを用いて定着ベルト121のLTTサイズの用紙Pの用紙幅に応じた領域を加熱することができる。このため、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Bに電力を供給しないので、その分、A3Tサイズ用紙印刷時よりも定着装置100で使用可能な電力に余裕ができる。
このようにLTTサイズ用紙印刷時には定着装置100で使用可能な電力に余裕ができることから、LTTサイズ用紙印刷時にハロゲンヒータ123Aに供給される電力を、定着装置100で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつA3Tサイズ用紙印刷時にハロゲンヒータ123Aに供給される電力よりも大きくする。すなわち、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Bを用いずにハロゲンヒータ123Aだけを用いることで、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとの両方を用いるA3Tサイズ用紙印刷時よりも定着装置100で使用可能な電力をハロゲンヒータ123Aに集中させて供給する。
例えば、A3Tサイズ用紙印刷時には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとの点灯率が87[%]と制限されている。一方、LTTサイズ用紙印刷時には、ハロゲンヒータ123Bを点灯させる必要が無いため、ハロゲンヒータ123Aに電力を集中させることができ、ハロゲンヒータ123Aの点灯率を最大の100[%]まで引き上げることができる。
よって、LTTサイズ用紙印刷時に定着装置100で使用可能な電力の上限に達して電力不足に陥ることなく、ハロゲンヒータ123Aで定着ベルト121を加熱し定着温度まで昇温させて定着不良が生じるのを抑制することができる。
図8は、本実施形態に係る定着装置100の他の構成例を示す概略構成図である。なお、図8の定着装置100の構成例において、図2にて説明した構成と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る定着装置100の一構成例を示す概略構成図である。図8において、定着装置100は、回転可能な加熱回転体からなる定着部材としての定着ベルト121と、定着ベルト121に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ122と、定着ベルト121を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ123とを備えている。
なお、図8に示す定着装置100では、ハロゲンヒータ123からのヒータ光(輻射熱)で定着ベルト121を直接加熱する方式であって、定着ベルト121の内側に発熱領域を異ならせた熱源としてのハロゲンヒータ123が3本設けられている。ハロゲンヒータ123ごとに発熱領域を異ならせることで、種々の幅の用紙幅に対応した範囲で定着ベルト121を加熱することが可能となっている。
例えば、LT系列のサイズの用紙Pに重点を置いて構成する仕様の装置の場合について説明すると、3本のハロゲンヒータ123それぞれは、定着ベルト121の用紙幅方向で、LTTサイズ以下の用紙Pの通紙領域であり定着ベルト121の用紙幅方向中央部に対応した領域を加熱する用紙中央部熱源であるハロゲンヒータ123Aと、LTTサイズより用紙幅が大きいDLTサイズ(ダブルレターサイズ)の通紙領域両端部を加熱するための第1端部熱源であるハロゲンヒータ123Bと、DLTサイズよりも用紙幅が大きいA3Tサイズ(A3タテサイズ)の用紙Pの通紙領域両端部を加熱するための第2端部熱源であるハロゲンヒータ123Cとである。
そして、LTTサイズ以下のサイズを印刷するときは、ハロゲンヒータ123Bやハロゲンヒータ123Cを点灯させずにハロゲンヒータ123Aだけを点灯させる。DLTサイズの用紙Pを印刷する場合には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとを点灯させる。A3Tサイズ(A3タテサイズ)の用紙Pを印刷する場合には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Cとを点灯させる。
そして、LTTサイズ以下の用紙Pを印刷するときは、ハロゲンヒータ123Bやハロゲンヒータ123Cを点灯させずにハロゲンヒータ123Aだけを点灯させる。DLTサイズの用紙Pを印刷する場合には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとを点灯させる。A3Tサイズ(A3タテサイズ)の用紙Pを印刷する場合には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Cとを点灯させる。なお、LTTサイズ以下の用紙Pの印刷については、以後、LTTサイズの用紙Pを用いた場合について説明するが、当然ながら、LTTサイズよりも小さい用紙Pを用いた場合において同様の説明が成り立つものである。
図8に示す定着装置100では、定着ベルト121の用紙幅方向から見てハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとハロゲンヒータ123Cとはそれぞれが頂点となって三角形を形成し、ハロゲンヒータ123A及びハロゲンヒータ123Bよりもハロゲンヒータ123Cがニップ形成部材124側すなわち奥側に位置するように各ハロゲンヒータ123を配置している。これにより、上述したようにLT系列のサイズ(LTTサイズやDLTサイズなど)の用紙Pに重点を置いて構成する仕様の装置では、A3Tサイズよりも使用頻度の高いLTTサイズやDLTサイズなどの用紙Pの印刷時に対して、ハロゲンヒータ123Aやハロゲンヒータ123Bから定着ベルト121への伝熱効率を優先させることができる。
ここで、DLTサイズの用紙PとLTYサイズ(レターヨコサイズ)の用紙Pとの用紙幅(用紙搬送方向と直交する方向である用紙幅方向における用紙幅)は同じため、DLTサイズの用紙Pに替えてLTYサイズの用紙Pを用いても同様である。また、A3Tサイズの用紙PとA4Yサイズの用紙Pとの用紙幅は同じため、A3Tサイズの用紙Pに替えてA4Yサイズの用紙Pを用いても同様である。
また、定着装置100には、ニップ形成部材124を囲むように板金132が設けられており、この板金132を介してニップ形成部材124はステー125に支持されている。
また、図8に示す定着装置100では、小さいスペース内でもステー125をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材124を反対にコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド131の用紙搬送方向の幅を、ステー125の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。さらに、図8において、ニップ形成部材124の用紙搬送方向上流側端部及び下流側端部におけるそれぞれのニップ部N又はその仮想延長線Eに対する高さをh1,h2とし、上流側端部及び下流側端部以外のニップ形成部材124の部分におけるニップ部N又はその仮想延長線Eに対する最大高さをh3とすると、h1≦h3、h2≦h3となるように構成している。このように構成することで、ニップ形成部材124の上流側端部と下流側端部は、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の各折り曲げ部と定着ベルト121との間に介在しないので、ステー125の各折り曲げ部を定着ベルト121の内周面に近づけて配設することができる。これにより、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設できるようになり、ステー125の強度を確保することができるようになる。その結果、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れる。
さらにステー125の強度を確保するために、本実施形態では、ステー125が、ニップ形成部材124と接触し用紙搬送方向(図8の上下方向)に延在するベース部125aと、そのベース部125aの用紙搬送方向上流側と下流側の各端部から加圧ローラ122の当接方向(図8の左側)に向かって延びる立ち上がり部125bとを有するように構成している。すなわち、ステー125に立ち上がり部125bを設けることで、ステー125が加圧ローラ122の加圧方向に延在する横長の断面を有するようになり、断面係数が大きくなって、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
また、ステー125の立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向により長く形成する方が、ステー125の強度が向上する。従って、立ち上がり部125bの先端は、定着ベルト121の内周面に対し、できる限り近接していることが望ましい。しかし、回転中、定着ベルト121には大小なりとも振れ(挙動の乱れ)が生じるので、立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に近づけすぎると、定着ベルト121が立ち上がり部125bの先端に接触するおそれがある。特に、本実施形態のように、薄い定着ベルト121を用いている構成においては、定着ベルト121の振れ幅が大きいので、立ち上がり部125bの先端の位置設定には注意が必要である。
具体的に、本実施形態の場合、ステー125の立ち上がり部125bの先端と定着ベルト121の内周面との加圧ローラ122の当接方向の距離dは、少なくとも2.0[mm]、望ましくは3.0[mm]以上に設定するのが好ましい。一方、定着ベルト121にある程度厚みがあって振れがほとんど無い場合は、上記距離dは0.02[mm]に設定することが可能である。なお、本実施形態のように、立ち上がり部125bの先端に反射部材126が取り付けられている場合は、反射部材126が定着ベルト121に接触しないように上記距離dを設定する必要がある。
このように、ステー125の立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に対し可能な限り近接するように配設することで、立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向に長く配設することができる。これにより、小径の定着ベルト121を用いた構成においても、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
ここで、画像形成装置全体の消費電力が一定以下に収まるように、図8に示した構成例の定着装置100でも使用可能な電力は他の消費電力状態により制限されている。
図8に示す定着装置100では、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとハロゲンヒータ123Cとで定着ベルト121の用紙幅方向の加熱領域を異ならせており、DLTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとを用いて定着ベルト121のDLTサイズの用紙Pの用紙幅に対応した領域を加熱することできる。また、A3Tサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Cとを用いて定着ベルト121のA3サイズの用紙Pの用紙幅に対応した領域を加熱することできる。一方、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Aだけを用いて定着ベルト121のLTTサイズの用紙Pの用紙幅に応じた領域を加熱することができる。このため、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Bやハロゲンヒータ123Cに電力を供給しないので、その分、DLTサイズ用紙印刷時やA3Tサイズ用紙印刷時よりも定着装置100で使用可能な電力に余裕ができる。
このようにLTTサイズ用紙印刷時には定着装置100で使用可能な電力に余裕ができることから、LTTサイズ用紙印刷時にハロゲンヒータ123Aに供給される電力を、定着装置100で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつDLTサイズ用紙印刷時やA3Tサイズ用紙印刷時にハロゲンヒータ123Aに供給される電力よりも大きくする。すなわち、LTTサイズ用紙印刷時にはハロゲンヒータ123Bやハロゲンヒータ123Cを用いずにハロゲンヒータ123Aだけを用いることで、DLTサイズ用紙印刷時やA3Tサイズ用紙印刷時よりも定着装置100で使用可能な電力をハロゲンヒータ123Aに集中させて供給する。
例えば、DLTサイズ用紙印刷時には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Bとの点灯率が87[%]と制限されている。同様に、A3Tサイズ用紙印刷時には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Cそれぞれの点灯率が87[%]と制限されている。
一方、LTTサイズ用紙印刷時には、ハロゲンヒータ123Bやハロゲンヒータ123Cを点灯させる必要が無いため、ハロゲンヒータ123Aに電力を集中させることができ、ハロゲンヒータ123Aの点灯率を最大の100[%]まで引き上げることができる。
よって、LTTサイズ用紙印刷時に定着装置100で使用可能な電力の上限に達して電力不足に陥ることなく、ハロゲンヒータ123Aで定着ベルト121を加熱し定着温度まで昇温させて定着不良が生じるのを抑制することができる。
ハロゲンヒータ123BはDLTサイズに合わせてあるが、ヒータ光そのままの発光分布で連続印刷すると、定着ベルト121の非通紙領域の温度が過剰に上昇してしまうことにつながる。そのため、定着ベルト121のDLTサイズの用紙幅より外側の領域、すなわち、非通紙領域に到達するハロゲンヒータ123Bからの輻射熱を低減させるように、ハロゲンヒータ123Bから前記非通紙領域へのヒータ光を遮蔽(遮光)する遮蔽板133をハロゲンヒータ123Bと定着ベルト121との間に設けている。
また、同様にハロゲンヒータ123CはA3Tサイズに合わせてあるが、前述したように定着ベルト121の非通紙領域の温度が過剰に上昇するのを抑制するために、定着ベルト121のA3Tサイズの用紙幅より外側の領域、すなわち、非通紙領域に到達するハロゲンヒータ123Cからの輻射熱を低減させるように、遮蔽板133をハロゲンヒータ123Cと定着ベルト121との間にも位置させて、ハロゲンヒータ123Cから前記非通紙領域へのヒータ光を遮蔽している。
ここで、ハロゲンヒータ123Bの前記非通紙領域に対応する端部部分を遮蔽板133によって完全に覆えば、DLTサイズの用紙Pを用いて印刷をする場合に、ハロゲンヒータ123Bから前記非通紙領域へのヒータ光のほぼ全てを遮蔽することが可能となる。
ところが、このようにハロゲンヒータ123Bの前記端部部分を遮蔽板133によって完全に覆ってしまうと、DLTサイズの用紙Pを用いて印刷をする場合に、ハロゲンヒータ123Cから定着ベルト121の通紙領域端部に対応した部分も遮蔽板133によって遮蔽されてしまう。そのため、ハロゲンヒータ123Cによって定着ベルト121の通紙領域端部の加熱が十分に行うことができず、前記通紙領域端部で定着温度不足による定着不良が生じてしまう。
そのため、遮蔽板133の形状としては、DLTサイズとA3Tサイズそれぞれでの非通紙領域の過剰な温度上昇を低減させつつ、A3Tサイズの用紙端部で定着不良が生じるのを抑制することができるような形状となっている(図4(b)参照)。すなわち、遮蔽板133には用紙幅方向でDLTサイズの用紙Pの非通紙領域と、A3Tサイズの用紙の通紙領域端部とが重なっている部分に、矩形状の切り欠き部が形成されている。
定着ベルト回転方向で遮蔽板133の切り欠き部とハロゲンヒータ123Bとが対向する範囲では、ハロゲンヒータ123Bからのヒータ光が切り欠き部を通って定着ベルト121が加熱される。一方、定着ベルト回転方向で遮蔽板133とハロゲンヒータ123Bとが対向する範囲では、ハロゲンヒータ123Bからのヒータ光が遮蔽板133で遮蔽されるので、ハロゲンヒータ123Bからのヒータ光により定着ベルト121は加熱されない。よって、定着ベルト121の用紙幅方向で、DLTサイズの用紙Pの非通紙領域とA3Tサイズの用紙Pの通紙領域端部とが重なる部分では、ハロゲンヒータ123Bからヒータ光が遮蔽板133によって一定比率(例えば20[%])で遮蔽され、過剰な温度上昇を低減させることができる。
また、定着ベルト回転方向で遮蔽板133とハロゲンヒータ123Cとが対向する範囲では、ハロゲンヒータ123Cからのヒータ光が遮蔽板133で遮蔽されるので、ハロゲンヒータ123Cからのヒータ光により定着ベルト121は加熱されない。一方、定着ベルト回転方向で遮蔽板133の切り欠き部とハロゲンヒータ123Cとが対向する範囲では、ハロゲンヒータ123Cからのヒータ光が切り欠き部を通って定着ベルト121が加熱される。これにより、定着ベルト121のA3Tサイズの用紙Pの通紙領域端部を、切り欠き部を通してハロゲンヒータ123Cからのヒータ光によって加熱することができるので、A3Tサイズの用紙Pの用紙幅方向両端部で定着温度不足による定着不良が生じるのを抑制することができる。
このように定着装置100では、定着ベルト121の各用紙サイズ(DLTサイズやA3Tサイズなど)に応じた非通紙領域の過剰な温度上昇を低減させつつ、A3Tサイズ用紙の通紙領域両端部で定着不良が生じるのを抑制することができる。
なお、図8に示す定着装置100のようにLT系列のサイズの重点を置いて構成する仕様では、少なくとも定着ベルト121のDLTサイズの用紙Pの非通紙領域に遮蔽板133を設けてヒータ光を遮蔽することになる。ところが、A3Tサイズ用紙印刷時には、遮蔽板133が位置するDLTサイズの用紙Pの非通紙領域と重なるA3Tサイズの用紙Pの通紙領域端部をハロゲンヒータ123からのヒータ光によって加熱する必要がある。
また、ハロゲンヒータ123A及びハロゲンヒータ123Bに比べて、ハロゲンヒータ123Cは定着ベルト121の内周側で奥に位置している。そのため、A3Tサイズ印刷時には、ハロゲンヒータ123Aとハロゲンヒータ123Cとを用いるが、ハロゲンヒータ123Cによる定着ベルト121の加熱は、ハロゲンヒータ123Aに比べて少し効率が悪くなっている。そのため、ハロゲンヒータ123Aと同程度の効率でハロゲンヒータ123Cにより定着ベルト121を加熱するために、ハロゲンヒータ123Cはハロゲンヒータ123Aよりも多くの電力を必要とする。
そこで、本実施形態では、上述したような消費電力の制限の中で、A3Tサイズ用紙印刷時に、ハロゲンヒータ123Aよりもハロゲンヒータ123Cに多く電力を配分し供給する制御を行っている。これにより、A3Tサイズの用紙幅方向端部に定着不良が生じるのを抑制することができる。
また、本発明は、例えば、定着ローラと加熱ローラとの間に定着ベルトを架設すると共に、定着ベルトを介して加圧ローラを定着ローラに圧接させるベルト方式の定着装置や、ニップ部のみをセラミックヒータ等で局部的に加熱するサーフ定着装置など、他の方式の定着装置を備えた画像形成装置にも適用可能である。
また、本発明に係る定着装置は、図1に示すカラーレーザープリンタに限らず、モノクロ画像形成装置や、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。また、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
上記図2や図8に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって、ニップ部Nに進入しようとする定着ベルト121をガイドすることができるので、定着ベルト121がニップ部Nに進入する前に定着ベルト121の挙動を抑えて、定着ベルト121をニップ部Nへ安定的かつ円滑に進入させることができる。このようにニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることにより、定着ベルト121の両端部以外ではニップ形成部材124以外にガイド部材を設けていない構成においても、定着ベルト121を安定的かつ円滑に回転させることができるようになる。これにより、回転時における定着ベルト121への負荷を軽減して摩耗を抑制することができるので、定着ベルト121の破損や破断を防止することができ、装置としての信頼性が向上する。特に、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のために定着ベルト121を薄くした構成においても、定着ベルト121の破損や破断を防止することができる。
また、上記図2や図8に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることができるので、構成の簡素化、コンパクト化及び低コスト化を図ることができる。これにより、定着装置100のさらなる低熱容量化を図ることができるため、ウォームアップの時間を短くすることができ、省エネ性の向上及びファーストプリントタイムの短縮化を実現することが可能となる。
また、ニップ形成部材124がガイド機能を果たすことで、別途ガイドを設けなくてもよいため、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の部分と定着ベルト121の内周面との間に、何も介在させないように(互いに直接対向するように)構成することができる。これにより、ステー125を、用紙搬送方向上流側及び下流側において定着ベルト121の内周面に近づけて配設することが可能となり、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設することができるようになる。その結果、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のため定着ベルト121を小径化した構成においても、ステー125の強度を確保することができるようになり、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れるようになる。
さらに、上記図2や図8に示した構成例の定着装置100においては、定着ベルト121に加圧ローラ122を当接させない状態において、ニップ形成部材124を定着ベルト121よりも内側に離れた位置に配設することで、ニップ部Nの用紙搬送方向上流側及び下流側それぞれにおいて、定着ベルト121をニップ形成部材124に対して強く押し付けられない状態にすることが可能である。これにより、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触することによる摺動負荷や摩耗を抑制することが可能となる。また、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触する力が弱まることで、ニップ部Nへの定着ベルト121の進入経路の最適化を図れる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
定着ベルト121などの内部が中空の表面無端移動体と、前記表面無端移動体の外周面と当接する加圧ローラ122などの加圧部材と、前記表面無端移動体の内周側に配置され表面無端移動体を介して前記加圧部材と当接してニップ部Nを形成するニップ形成部材124などのニップ形成部材と、前記表面無端移動体の内周側に配置され表面無端移動体を輻射熱により加熱するハロゲンヒータ123などの加熱手段と、前記加熱手段に電力を供給する電源部51などの電力供給手段とを備え、小サイズ用紙と前記小サイズ用紙よりも用紙幅が大きい大サイズ用紙とを通紙可能な定着装置100などの定着装置において、前記加熱手段は、前記表面無端移動体の前記小サイズ用紙の用紙幅に応じた領域を加熱するハロゲンヒータ123Aなどの第1熱源と、表面無端移動体の小サイズ用紙幅よりも用紙幅方向外側であり前記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部に対応した領域を加熱するハロゲンヒータ123Bなどの第2熱源とを有しており、前記電力供給手段は、小サイズ用紙印刷時には前記第1熱源に電力供給を行い前記第2熱源には電力供給を行わず、大サイズ用紙印刷時には第1熱源と第2熱源とに電力供給を行い、小サイズ用紙印刷時における定着動作実行中に第1熱源に供給される電力を、装置で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつ大サイズ用紙印刷時に第1熱源に供給される電力よりも大きくする。これよれば、上記実施形態について説明したように、装置全体の消費電力を抑えつつ、小サイズ用紙の印刷時に定着不良が生じるのを抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、小サイズ用紙印刷時には、上記第1熱源の点灯率が100[%]となるように上記電力供給手段によって該第1熱源に電力を供給する。これによれば、上記実施形態について説明したように、第1熱源により表面無端移動体の通紙領域を定着温度まで加熱して正常な定着状態を維持することができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記第1熱源及び上記第2熱源の用紙幅方向両端部と上記表面無端移動体との間に、各熱源からの輻射熱を遮蔽する遮蔽板133などの遮蔽部材を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、表面無端移動体の非通紙領域の温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。
(態様D)
(態様A)または(態様B)において、上記加熱手段は、上記表面無端移動体の上記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部及びその用紙幅方向両端部よりも外側に対応した領域を加熱するハロゲンヒータ123Cなどの第3熱源を有しており、第2熱源及び第3熱源の用紙幅方向両端部と上記表面無端移動体との間に、第2熱源及び第3熱源からの輻射熱を遮蔽する遮蔽板133などの遮蔽部材を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、表面無端移動体の非通紙領域の温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。
(態様E)
(態様D)において、上記表面無端移動体の用紙幅方向から見て上記第1熱源と上記第2熱源と上記第3熱源とはそれぞれが頂点となって三角形を形成し、第1熱源及び第2熱源よりも第3熱源がニップ形成部材側に位置するように配置した。これによれば、使用頻度の高いサイズの用紙の印刷時に熱源から表面無端移動体への伝熱効率を優先させることができる。
(態様F)
(態様D)または(態様E)において、上記電力供給手段は、上記大サイズ用紙よりも用紙幅が大きい用紙の印刷時に上記第1熱源と上記第3熱源とに電力供給を行い上記第2熱源には電力供給を行わないとともに、第1熱源に供給する電力よりも第3熱源に供給する電力のほうが大きい。これによれば、上記実施形態について説明したように、大サイズ用紙よりも用紙幅が大きい用紙の印刷時に、用紙幅方向端部に定着不良が生じるのを抑制することができる。
(態様G)
感光体ドラム20などの像担持体と、像担持体上に潜像を形成する光書込装置8などの潜像形成手段と、トナーを用いて前記潜像を現像しトナー像を形成する現像装置40などの現像手段と、前記トナー像を前記像担持体上から用紙上に転写する転写装置71などの転写手段と、前記用紙上に転写されたトナー像を用紙に定着させる定着装置100などの定着手段とを備えた画像形成装置1000などの画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)の定着装置を備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着装置全体の消費電力を抑えつつ、小サイズ用紙の印刷時に定着不良が生じるのを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る定着装置は、図1に示すカラーレーザープリンタに限らず、モノクロ画像形成装置や、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。
3 給送ローラ
4 レジストローラ対
5 2次転写ローラ
7 排紙ローラ
8 光書込装置
9 トナーボトル
10 転写ベルトユニット
11 転写ベルト
12 1次転写ローラ
13 転写ベルトクリーニング装置
17 排紙トレイ
20 感光体ドラム
30 帯電装置
40 現像装置
50 クリーニング装置
51 電源部
52 リレー
53A トライアック
53B トライアック
54 温度制御部
54A リレー制御部
54B トライアック制御部
54C 過昇温保護回路
60 駆動制御部
61 給紙カセット
71 転写装置
72 駆動ローラ
73 従動ローラ
100 定着装置
121 定着ベルト
122 加圧ローラ
122a 芯金
122b 弾性層
122c 離型層
123 ハロゲンヒータ
123A ハロゲンヒータ
123B ハロゲンヒータ
123C ハロゲンヒータ
123A1 発熱部
123B1 発熱部
124 ニップ形成部材
125 ステー
125a ベース部
125b 立ち上がり部
126 反射部材
127 温度センサ
127A 温度センサ
127B 温度センサ
128 分離部材
129 加圧ローラ駆動部
130 摺動シート
131 ベースパッド
132 板金
133 遮蔽板
134 サーミスタ
135 ガイド板
140 ベルト保持部材
141 スリップリング
142 側板
151 操作部
152 外部通信インターフェース部
200 制御部
200a コントローラ部
200b エンジン制御部
1000 画像形成装置
特開2007−233011号公報

Claims (5)

  1. 内部が中空の表面無端移動体と、
    前記表面無端移動体の外周面と当接する加圧部材と、
    前記表面無端移動体の内周側に配置され該表面無端移動体を介して前記加圧部材と当接してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記表面無端移動体の内周側に配置され該表面無端移動体を輻射熱により加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段に電力を供給する電力供給手段とを備え、
    小サイズ用紙と該小サイズ用紙よりも用紙幅が大きい大サイズ用紙とを通紙可能な定着装置において、
    前記加熱手段は、前記表面無端移動体の前記小サイズ用紙の用紙幅に応じた領域を加熱する第1熱源と、該表面無端移動体の小サイズ用紙幅よりも用紙幅方向外側であり前記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部に対応した領域を加熱する第2熱源と、前記表面無端移動体の前記大サイズ用紙の用紙幅方向両端部及びその用紙幅方向両端部よりも外側に対応した領域を加熱する第3熱源とを有しており、
    前記第2熱源及び前記第3熱源の用紙幅方向両端部と前記表面無端移動体との間に、該第2熱源及び該第3熱源からの輻射熱を遮蔽する遮蔽部材を設けており、
    前記電力供給手段は、小サイズ用紙印刷時には前記第1熱源に電力供給を行い前記第2熱源には電力供給を行わず、大サイズ用紙印刷時には該第1熱源と該第2熱源とに電力供給を行い、
    小サイズ用紙印刷時における定着動作実行中に前記第1熱源に供給される電力を、装置で使用可能な電力の上限を超えないようにしつつ大サイズ用紙印刷時に該第1熱源に供給される電力よりも大きくすることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    所定時間あたりに熱源を点灯させる割合である点灯率が、小サイズ用紙印刷時に上記第1熱源で100[%]となるように上記電力供給手段によって該第1熱源に電力を供給することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    上記表面無端移動体の用紙幅方向から見て上記第1熱源と上記第2熱源と上記第3熱源とはそれぞれが頂点となって三角形を形成し、該第1熱源及び該第2熱源よりも該第3熱源がニップ形成部材側に位置するように配置したことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2またはの定着装置において、
    上記電力供給手段は、上記大サイズ用紙よりも用紙幅が大きい用紙の印刷時に上記第1熱源と上記第3熱源とに電力供給を行い上記第2熱源には電力供給を行わないとともに、該第1熱源に供給する電力よりも該第3熱源に供給する電力のほうが大きいことを特徴とする定着装置。
  5. 像担持体と、
    像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    トナーを用いて前記潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を前記像担持体上から用紙上に転写する転写手段と、
    前記用紙上に転写されたトナー像を該用紙に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3またはの定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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