JP5080020B2 - 熱式流量センサ - Google Patents

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Description

本発明は、発熱抵抗体を用いて流体の質量流量を計測する熱式流量センサに関する。
従来の代表的な熱式流量センサは、ブリッジ回路に温度依存性を有する2つの抵抗体を組み込んでいる。それらの抵抗体のうち、一方は、流量測定のための発熱抵抗体として使用され、発熱電流を流すために、抵抗値を比較的小さくしてある。他方は、被測定流体の温度補償抵抗体として使用され、常温で使用するために、発熱抵抗体に比べて抵抗値を大きくしている。このようなブリッジ回路においては、ブリッジ回路の2つの中間点電位が演算増幅器に入力され、発熱抵抗体の熱が流体の流量(換言すれば流速)に応じて奪われても、発熱抵抗体と温度補償抵抗体との温度差が所定値を保つように(中間点電位差が零になるように)、発熱抵抗体に流れる電流が制御される。
さらに、従来の公知例には、特許文献1(特開昭59−136620号公報)に示すように、温度補償抵抗体を使用せずに、発熱抵抗体と複数の固定抵抗体のみからなるブリッジ回路を2つ用い、双方のブリッジ回路の発熱抵抗体の発熱温度が互いに異なるように設定した流量測定装置が提案されている。この装置では、2つのブリッジ回路の発熱抵抗体に流れる発熱電流に関する出力の差をマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)に入力して、流量を演算する。
この公知例によれば、温度補償抵抗体を使用しなくても、流体の温度による影響を除去した流量測定を可能にしている。この特許文献1に記載される流量測定装置は、次の見地から提案されている。すなわち、発熱抵抗体と温度補償抵抗体の熱時定数が異なり、これが流量測定精度に悪影響を及ぼすことから、そのような影響を除去するために、温度補償抵抗体を使用しない装置を提案している。
さらに、特許文献1では、発熱抵抗体の支持体(基板)に、支持体を専ら加熱するための保護ヒータを配置した技術を提案している。この保護ヒータは、流量測定用の発熱抵抗体(測定用発熱抵抗体)と別系統で、測定用発熱抵抗体と同じ温度T1に調節されるように設定されている。この保護ヒータは、測定用発熱抵抗体から支持体に至る熱の移動(熱流出)を防止して、測定用発熱抵抗体の応答性を高めるために用いられる。
特開昭59−136620号公報
流量測定用発熱抵抗体の支持体は、例えば発熱抵抗体が熱線の場合には、少なくともその熱線を巻くための筒状の絶縁心材(例えばアルミナチューブ)により構成される。
この支持体は、発熱抵抗体からの伝熱によって或る温度レベルに保持されている。すなわち、支持体は発熱抵抗体の巻線領域以外の部分が被測定流体中に晒され、被測定流体の雰囲気中に支持体の熱が放熱されるので、発熱抵抗体の温度よりも低い或る温度レベルに保持される。
この支持体の温度レベルが常に略一定のレベルに保持されるならば(換言すれば、支持体から被測定流体雰囲気への放熱レベルが略一定のレベルに保持されるならば)、発熱抵抗体の支持体を介しての放熱レベルもほぼ一定となり、この放熱によって流量測定精度に悪影響を及ぼすことはない。
発熱抵抗体を用いた流量測定装置は、一般に自動車用内燃機関の吸入空気流量を測定するために用いられている。さらに、最近では、自動車用内燃機関のEGR(排気ガス再循環)システムにおけるEGR流量を測定するために、排気ガス雰囲気で使用される場合もある。
このような排気ガス雰囲気で流量測定用の発熱抵抗体が使用される場合においては、排気中に含まれる煤を主体とする不揮発成分が流量測定用発熱抵抗体を支持する支持体へ次第に堆積する。このような煤の体積度合いが経時的に増大していくと、支持体と被測定流体(被測定ガス)間の熱伝達が堆積前に比べて変化し出力に悪影響を及ぼす。即ち、煤の堆積度合いによって支持体から被測定ガス雰囲気への放熱量が変化すると、流量測定用発熱抵抗体から支持体への放熱量も変化するため、煤が堆積する前と堆積後では、ガス流量に対する流量測定用発熱抵抗体の出力値が変化し、検出誤差となる。
これを防止するには、流量測定用発熱抵抗体から支持体への熱の流れを無くすのが有効である。
前述した特許文献1に記載された構成では、流量測定用発熱抵抗体(以下、「第1発熱抵抗体」と称することもある)の支持体に保護ヒータ(以下、「第2発熱抵抗体」と称することもある)を巻き、第2発熱抵抗体の温度を第1発熱抵抗体の温度と同じにすることで、第1発熱抵抗体から支持体への熱の移動を防止し、流量測定の応答性を早くしている。
このように、第2発熱抵抗体を第1発熱抵抗体と同じ温度に設定した場合には、第1発熱抵抗体から支持体への熱の移動を或る程度は防止できるが、実際には、完全な熱移動防止はできない。より詳細には、支持体における第1、第2発熱抵抗体間の部位は、被測定ガス雰囲気に晒されるために、支持体から雰囲気ガスへの放熱がある。したがって、第2発熱抵抗体の温度を第1発熱抵抗体の温度を同じにすると、支持体温度は流量を検出する第1発熱抵抗体より低くなる。このため、第1発熱抵抗体から支持体への熱流が生じる。
このような熱流が生じたとしても、被測定流体がエアフィルタを通した空気のような場合には、支持体への煤の堆積がなく、支持体から空気中への放熱レベルは、略一定のレベルに保持され、流量検出精度に悪影響を及ぼさず、所期の応答性向上を達成できる。
しかしながら、特許文献1のような流量測定装置であっても、流量測定素子(支持体に第1発熱抵抗体、第2発熱抵抗体を設けたもの)を排気ガス雰囲気に配置した場合には、支持体への煤の堆積により、支持体から排気ガス雰囲気への放熱レベルが変化し、流量検出精度に悪影響が及ぼされる。
本発明の目的は、このような発熱抵抗体支持体への汚損によって生じる流量検出センサ(流量測定装置)の出力特性への悪影響をなくすことにある。
本発明は、上記課題を解決するために、基本的には次のように構成される。
すなわち、発熱抵抗体を用いて流体の流量を検出する熱式流量センサにおいて、流量を測定するための第1発熱抵抗体と、第1発熱抵抗体の支持体を加熱する第2発熱抵抗体とを備え、且つ第2発熱抵抗体の温度が第1発熱抵抗体の温度よりも高くなるよう設定する。
上記構成よりなれば、支持体における第1、第2発熱抵抗体間の領域に温度の極小点(温度勾配が零になる点)を設定することが可能となり、第1、第2発熱抵抗体の支持体を介して被測定ガス雰囲気中での熱移動を防止できる。
本発明によれば、発熱抵抗体支持体への汚損によって生じる出力特性への悪影響をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
図1(a)は、本発明の一実施例に係る熱式流量センサの測定素子(検出部)を一部断面して示す外観正面図、図1(b)はその縦断面図である。
流量測定素子1は、発熱抵抗体を支持するための筒状の支持体(第1支持体)5、支持体5の外周に巻かれる温度依存性を有する流量測定用熱線(第1発熱抵抗体)7、同じく支持体5の外周に筒状体(第2支持体)9を介して巻かれる温度依存性を有する支持体加熱用熱線(第2発熱抵抗体)10、支持体5の両端に設けた第1発熱抵抗体用のリード線6、筒状体9の外周に設けた第2発熱抵抗体用のリード線12などで構成される。
支持体5及び筒状体9は、耐熱性を有する電気的絶縁材料、例えばアルミナチューブ(心材)により構成される。以下、本実施例では、支持体5及び筒状体9をアルミナチューブと賞することもあるが、材料は、これに限定されるものではない。このアルミナチューブ5とリード線6とが、耐熱性の高い材料、たとえば耐熱ガラスにより接合されている。リード線6は、ピン状のものであり、流量測定素子を支持する機能も有する。
アルミナチューブ5の外周上の中央領域には、第1発熱抵抗体7となるPt線(白金線)がコイル状に巻かれる。アルミナチューブ5の外周上で第1発熱抵抗体7の左右両側の領域には、一対の筒状体(支持体:アルミナチューブ)9が密着嵌合している。これらのアルミナチューブ9の外周には、第1発熱抵抗体7の支持体5を加熱するための第2発熱抵抗体(Pt線)10が巻かれている。以下、本実施例では、第1発熱抵抗体7及び第2発熱抵抗体10をPt巻線と称することもあるが、材料はこれに限定されるものではなく、温度依存特性を有するものであれば他の材料も使用可能である。
第1発熱抵抗体(Pt巻線)7の左右の引出し線7´は、アルミナチューブ9に形成した案内溝9´を通してそれぞれのリード線6の位置まで導かれる。Pt巻線7の各一端13(引出し線7´の各一端)は、リード線6に溶接にて接続され、Pt巻線7はリード線6と物理的、電気的に結合している。
本実施例において、案内溝9´は、例えばアルミナチューブ9の内周に形成される。案内溝9´は、Pt巻線7とPt巻線10との電気的絶縁を保てるならば、アルミナチューブ9の外周に形成してもよく、或いはスリット状にしてもよい。また、本実施例の案内溝9´は、アルミナチューブ9の軸方向に対して斜めになるラインに沿って形成されているが、チューブの軸方向と平行なラインに沿って形成してもよい。第1、第2の発熱抵抗体のリード線6、12は略直交して配置され、互いに干渉するのを防いでいる。
第1発熱抵抗体(Pt巻線)7の左右両側に配置される各第2発熱抵抗体(Pt巻線)10の端部11は、第2発熱抵抗体用のリード線12に溶接により固定され、Pt巻線10とリード線12とは、物理的、電気的に結合している。支持体5の左右両側にあるPt巻線10同士は、この巻線と一体の中間接続線14を介して繋がっている。中間接続線14は、第1発熱抵抗体(Pt巻線)7をブリッジ状に跨いで左右の第2発熱抵抗体(Pt巻線)10と繋がる。これらのPt巻線7とPt巻線10とは、お互いに電気的に絶縁されている。さらに、その上からガラス被膜8a,8bにより覆われている。
上記構成よりなる流量測定素子1の第1、第2の発熱抵抗体の結線図を模式的に表すと図2に示すようになる。すなわち、第1発熱抵抗体7のリード線6(支持体5を含む)上に第2発熱抵抗体10が、第1発熱抵抗体7を挟んで配置された構成となっている。
なお、図1に示すように、第1発熱抵抗体7のガラス被膜8aと第2発熱抵抗体10のガラス被膜8bとの間には、次のような不具合を避けるために空隙50があることが望ましい。すなわち、第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10の被膜同士が繋がっていると、第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10の間で、ガラス被膜を介しての熱伝導により熱の授受が行われ、流体の流量検出精度に悪影響を及ぼすおそれがある。このような事態は、空隙50の存在により解消できる。
空隙50の代わりに、図3に示すように第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10の間に、ガラス被膜8a、8bよりも熱伝導率の小さな材料(耐熱樹脂、耐熱ゴム、珪酸カルシウム等)からなる隔壁51を介在させてもよい。
図4に本実施例による流量センサの回路構成を示す。
本実施例における流量センサの回路100は、大別すると、流量測定用の第1発熱抵抗体7の発熱電流(発熱抵抗体供給電流)を制御して流量測定信号を出力する流量測定回路(メイン回路)101と、支持体加熱用の第2発熱抵抗体10の発熱電流を制御するサブ回路102とからなる。
メイン回路としての流量測定回路101は、第1発熱抵抗体7(抵抗値Rh1)及び発熱電流検出抵抗23(抵抗値R3)の分岐直列回路と、温度補償抵抗体24(抵抗値Rc1)、固定抵抗25(抵抗値R1)及び固定抵抗26(抵抗値R2)の分岐直列回路とを、並列に接続してなるホイートストンブリッジ回路(A)を備える。また、ホイートストンブリッジ回路(A)を構成する2つの分岐直列回路の中間点a及びbの電位(ブリッジ中間点電位)を入力する演算増幅器OP1と、演算増幅器OP1の出力に応じて、ホイートストンブリッジ回路(A)に供給する電流量を制御するパワートランジスタTR1とを備える。
サブ回路102は、第2発熱抵抗体10(抵抗値Rh2)と固定抵抗27(抵抗値R6)の分岐直列回路と、温度補償抵抗体28(抵抗値Rc2)、固定抵抗29(抵抗値R4)、固定抵抗30(抵抗値R5)の分岐直列回路とが並列に接続されたホイートストンブリッジ回路(B)を備える。また、このホイートストンブリッジ回路(B)を構成する2つの分岐直列回路の中間点c及びdの電位を入力する演算増幅器OP2と、演算増幅器OP2の出力に応じて、ホイートストンブリッジ回路(B)に供給する電流量を制御するパワートランジスタTR2とを備える。
ここで、流量測定回路(メイン回路)101及びサブ回路102の動作について説明する。なお、流量測定回路101とサブ回路102の基本的回路構成は略同一である。ただし、それぞれの発熱抵抗体7及び10の温度設定値が異なる。また、前者は抵抗23を介して発熱電流測定値(流量測定値)V2を取り出し外部制御回路(図示省略)に入力しているが、後者は、そのようになっていない。
まず、流量測定回路101について説明する。
流量測定回路101のホイートストンブリッジ回路(A)には、パワートランジスタTR1を介して電源VBからの電流(電圧V1)が供給される。ホイートストンブリッジ回路(A)の中間点a及びbにおける電位は、それぞれV2及びV3となる。また、演算増幅器OP1とパワートランジスタTR1との作用によって、ブリッジ中間点a及びbでの電位V2及びV3が等しくなるように、第1発熱抵抗体7に流れる電流が制御される。
第1発熱抵抗体7は、温度が上昇するとその抵抗値Rh1が増加する温度特性を有する。抵抗値Rh1は、第1発熱抵抗体7の温度Th1にほぼ比例する。
温度Th1は、温度補償抵抗体24により測定される流体の温度Tgより所定の温度ΔTh1だけ高くなるように、温度Th1=Tg+ΔTh1に設定されている。ここで、ΔTh1は、第1発熱抵抗体7の温度Th1が被測定流体中のダストに含まれる揮発成分の沸騰温度よりも高くなるように設定される。
第1発熱抵抗体7の抵抗値Rh1は、式(1)で示される。
Figure 0005080020
ここで、Rh10は、温度0℃における第1発熱抵抗体7の抵抗値、α1は、温度係数である。
流量測定回路(熱線駆動回路)101の第1発熱抵抗体7を通過する流体の流量(流速)が増えると、発熱抵抗体7から熱が奪われ、第1発熱抵抗体7の温度Th1(抵抗値Rh1)は下がり、ブリッジ中間点aの電圧V2の値が上昇する。すると、演算増幅器OP1の出力が上がり、パワートランジスタTR1が第1発熱抵抗体7に供給する電流Ih1を増加させ、第1発熱抵抗体7の温度Th1(抵抗値Rh1)が所定の値に戻るように作用する。
ブリッジ中間点aの電圧V2と被測定流体の質量流量Qの間には式(2)の関係があるので、式(2)より被測定流体の流量Qが求められる。
Figure 0005080020
式2におけるA,Bは定数である。
次にサブ回路102の動作について説明する。
サブヒータ温度制御回路102のホイートストンブリッジ回路(B)には、パワートランジスタTR2を介して電源VBからの電流(電圧V4)が供給される。ホイートストンブリッジ回路(B)のブリッジ中間点c及びdにおける電位は、それぞれ電圧V5及びV6となる。また、演算増幅器OP2とパワートランジスタTR2との作用によって、ブリッジ中間点c及びdでの電圧V5及びV6が等しくなるように、第2発熱抵抗体10に流れる電流が制御される。
第2発熱抵抗体10は、温度が上昇するとその抵抗値Rh2が増加する温度特性を有する。抵抗値Rh2は、第2発熱抵抗体10の温度Th2に比例する。
温度Th2は、温度補償抵抗体28により測定される流体の温度Tgより所定の温度ΔTh2だけ高くなるように、温度Th2=Tg+ΔTh2に設定されている。ここでΔTh2は、流量測定回路101の第1発熱抵抗体7の温度設定値ΔTh1に比べ大きく設定されている。例えば、ΔTh1=100℃に対し、ΔTh2=150℃である。上記温度設定に加えて、支持体加熱用サブ回路102は、基本的には、流量測定回路101と同様のブリッジ回路、演算増幅器、パワートランジスタを用いるので、流量変化及び被測定流体温度の変化があっても、第2発熱抵抗体10の温度Th2は、第1発熱抵抗体7の温度Th1に対して常に高い温度に設定される。
被測定流体中に本実施例に係る流量センサの流量測定素子1を設置した場合の、素子1の軸方向の温度分布、熱流束分布を図5に示す。
前述のように、第1発熱抵抗体7は、流体温度よりもΔTh1だけ高い温度、第2発熱抵抗体10は流体温度よりもΔTh2だけ高い温度に設定される。すなわち、第2発熱抵抗体10は、第1発熱抵抗体7に比べΔTh2−ΔTh1だけ高い温度に設定される。
第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10の間は、巻線による発熱が殆ど無く、この部分で流量測定素子1の支持体5から被測定流体への放熱が起こる。したがって、図5(b)に示すように、第1発熱抵抗体7の左右両側の直ぐ外側の温度は、第1発熱抵抗体7の温度Th1より低くなる。さらに外側寄りの左右両側では、第2発熱抵抗体10による発熱があるため、第1発熱抵抗体の温度Th1より高い温度まで上昇する。このようにして、第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10の間には、図5(b)に示すように、温度の極小点F0が存在する。図5(c)は、図5(b)の熱流速分布の勾配(微分値)を示す。その極小点F0では温度勾配がゼロになるため、流量測定素子1を流れる熱流束はゼロになる。
なお、本実施例では、流量測定回路(メインヒータ制御回路)101とサブ回路102とは、共にブリッジ回路を使用している。既述の公知例(特開昭59−136620号公報)においても、2個のブリッジ回路を流量センサに用い、双方のブリッジ回路の発熱抵抗体の発熱温度が互いに異なるように設定している。しかしながら、その用途及び回路構成は以下に述べるように異なる。
すなわち、前記公知例では、既述のように2つのブリッジ回路の発熱抵抗体(第1発熱抵抗体、第2発熱抵抗体)に流れる発熱電流の出力の差をマイクロプロセッサに入力して、流量を演算する。この公知例は、このような構成をなすことにより、温度補償抵抗体を使用しなくても、流体の温度による影響を除去した流量測定を可能にしている。すなわち、前記公知例で提示された2つのブリッジ回路は、いずれも流量測定用であり、本発明のような支持体を加熱するものではない。なお、この公知例では、それぞれの発熱抵抗体(第1発熱抵抗体、第2発熱抵抗体)を巻くための筒状基板(支持体)に、第3発熱抵抗体(保護ヒータ)を設ける。この第3発熱抵抗体(保護ヒータ)の回路構成については何ら開示されていない。この第3発熱抵抗体は、本発明の第2発熱抵抗体同様にその支持体(筒状基板)を加熱するが、上記第1発熱抵抗体、第2発熱抵抗体と同じ温度に設定される点で本発明と異なる。このような温度設定条件では、第3発熱抵抗体の周辺が、第1発熱抵抗体及び第2発熱抵抗体よりも支持体を介しての放熱条件が良いために、支持体上に極小点を設定することは困難である。
図9に本実施例における流量センサの全体概要を示す。
制御モジュール92は、流量センサにおける回路構成において、発熱抵抗体及び温度補償抵抗体を除く回路要素(図4或いは後述の図10に示すもの)を備える。制御モジュール62の導電性を有する支持ピン91に、第1発熱抵抗体7のリード線6が溶接により結合される。また、支持ピン90に、流量測定素子1のリード線12が溶接により結合される。広い概念では、支持ピン90、91も、既述したアルミナチューブ5及びリード線6同様に流量測定素子1の支持体、流量測定素子を構成する。本実施例では、極小点をアルミナチューブに形成することにより、流量測定用の発熱抵抗体7からリード線6及び支持ピン90への熱流束を実質ゼロにすることができる。
図6は、エンジンの排ガス中に本実施例に用いる流量測定素子を配置した場合の状況を示す。一般にエンジンの排ガス中にはエンジン気筒内の燃焼によって生成されるカーボン粒子やオイルミストが含まれる。カーボン粒子は直径が数ナノメートルから数ミクロン程度の微細粒子であり、SOF(可燃性有機成分)やHC(炭化水素)などの揮発成分を含むことが知られている。これらの揮発成分は、粘着力を持つため、排ガス中のカーボン粒子は固体壁に付着、堆積しやすい性質を持つ。カーボン粒子が衝突する壁面温度が、揮発成分の沸騰温度よりも充分高い場合には、カーボン粒子が壁面に衝突した後、短期間で揮発成分が沸騰、蒸発するためカーボン粒子の粘着力が失われ、カーボンは衝突位置に留まることなくガス流れによって運び去られる。よって、排ガス中に本実施例に係る流量測定素子1を配置した場合には、第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10は、カーボン粒子に含むSOFやHC等の揮発成分の沸騰温度より高い温度に設定されているため、発熱抵抗体上にはカーボン粒子が堆積しない。一方、リード線6、12は排ガス中への放熱のために、カーボン粒子に含むSOFやHC等の揮発成分の沸騰温度より低くなり、これら揮発成分の粘着力によりリード線6、12上にカーボン粒子Cが付着、堆積する。リード線に堆積したカーボン粒子は、リード線と被測定ガス間の熱抵抗として働くため、カーボン堆積厚さが厚いほど、リード線から被測定ガスへの放熱がし難くなる。
このため、リード線6のカーボン粒子の堆積厚さによって、発熱抵抗体7からリード線6を介して被測定ガスへ放熱する熱量が変化し、流量の検出誤差の要因となる。
しかし、本実施例では、上記した構成によって、支持体5における第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10間に熱流束を零にする極小点を設定することで、第1発熱抵抗体7からリード線6及び12への放熱がほぼゼロになる。この結果、第1発熱抵抗体7とリード線6及び12とは熱的に絶縁されるので、リード線6及び12上にカーボンが堆積してリード線とガス間の熱抵抗が変化しても、第1発熱抵抗体7によるガス流量検出にはなんら影響を及ぼさない。
図7は第1発熱抵抗体のリード線へのカーボン堆積厚さに対する流量検出誤差の推移を示す。第2発熱抵抗体が無い場合、もしくは第2発熱抵抗体を設けてもその設定温度が第1発熱抵抗体の温度と同じ、もしくは低い場合には(従来技術)、流量を検出する第1発熱抵抗体からリード線への熱の流れがあるため、リード線へのカーボン堆積厚さの増加とともに流量検出誤差が増大する。一方、本実施例では、前述のようにリード線と流量を検出する発熱抵抗体とは熱的に絶縁されているため、リード線へのカーボン堆積厚さが増えても流量検出には影響が無く、誤差は増大しない。
次に熱収支による理論解析により本発明を説明する。図8は、本発明による熱式流量センサの熱解析モデルである。本熱解析モデルは、被測定流体の流量を検出するための第1発熱抵抗体とそのリード線、リード線上に設置した一対の第2発熱抵抗体から成る。第1発熱抵抗体の温度を一定と仮定し、その温度をTh1とする。同様に、第2発熱抵抗体の温度を一定と仮定し、その温度をTh2とする。第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体間のリード線長さをLとし、その代表温度TLをリード線の中央で定義する。また、センサ周りの被測定流体温度は一定として、その温度をTGとする。
図8に示す熱モデルを用いると、第1発熱抵抗体からリード線への熱伝導による伝熱量はフーリエの法則により(3)式で表される。
Figure 0005080020
(3)式において、P1は第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量、Th1は第1発熱抵抗体の温度、TLはリード線の温度、Lは第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体間の距離、SLはリード線の断面積、λはリード線の熱伝導率である。
同様に、第2発熱抵抗体からリード線への伝熱量は(4)式で表される。
Figure 0005080020
(4)式において、P2は第2発熱抵抗体からリード線への伝熱量、Th2は第2発熱抵抗体の温度である。
リード線から被測定流体への放熱量は、リード線と流体との温度差及びリード線表面での熱伝達率を使って(5)式で表される。
Figure 0005080020
(5)式において、PLはリード線から流体への放熱量、Saはリード線の表面積、hはリード線と流体間の熱伝導率、TGは流体温度である。
定常状態では、第1発熱抵抗体及び第2発熱抵抗体からリード線への伝熱量と、リード線から流体への放熱量は等しくなるため(6)式で示す熱バランス式が成立する。
Figure 0005080020
第1発熱抵抗体とリード線間の伝熱量がゼロであれば、第1発熱抵抗体とリード線は熱的に絶縁された条件になるため、リード線の熱的状態が変化しても第1発熱抵抗体への影響が無い。すなわち、リード線の表面にカーボン等が堆積して、リード線と流体間の伝熱量が変化しても、第1発熱抵抗体による検出流量値に影響が無くなる。(3)式より明らかなように、第1発熱抵抗体とリード線間の伝熱量がゼロになる条件は(7)式で表される。
Figure 0005080020
(3)式から(7)式より、第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量をゼロにするための第2発熱抵抗体の温度は(8)式で表される。
Figure 0005080020
ここで、本実施例においては、第1発熱抵抗体の温度Th1は、流体温度TGよりも常に高く設定されるため、(8)式の右辺第1項は常に正の値を取る。従って、第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量をゼロにするには、第2発熱抵抗体の温度Th2は常に第1発熱抵抗体の温度Th1よりも高い温度にする必要があることが証明できる。
前述したように、第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量をゼロにするための発熱抵抗体2の温度は(8)式で表され、第2発熱抵抗体をこの温度にすることで、リード線が汚損したときの流量誤差を最小にできる。ただし本発明においては、必ずしも第2発熱抵抗体温度は(8)式で求まる温度に限定されるものではなく、流量センサの要求精度によって、第2発熱抵抗体の設定温度範囲に幅を持たせても良い。
図12は、第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体の温度比に対して、第1発熱抵抗体のリード線の汚損による流量誤差を理論計算により求めた結果である。本計算では、代表的な自動車用のEGRガス流量センサを想定し、第1発熱抵抗体の直径を0.5mm、長さを2mm、第1発熱抵抗体のリード線長さを1mm、直径を0.15mm、ガス流量を100kg/h、ガス温度を200℃としている。エンジンのEGRガスの検出精度については、一般的に誤差±10%以内程度が必要精度である。図12から、誤差±10%以内に収めるための第2発熱抵抗体温度は、第1発熱抵抗体温度の1.05〜1.17倍の範囲である。
ところで(8)式は、第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量をゼロにするための第2発熱抵抗体の温度Th2は、リード線と流体間の熱伝達率hに比例することを示している。ここで熱伝達率hは流体の質量流量Qの関数として(9)式で表される。
Figure 0005080020
(9)式において、λgは流体の熱伝導率、μgは流体の粘性係数、Reはレイノルズ数、Qは流体の質量流量、DLはリード線の直径である。
従って、第1発熱抵抗体からリード線への伝熱量をゼロにするための第2発熱抵抗体の温度Th2には第2発熱抵抗体の設定温度は流体流量Qへの依存性がある。よって、第2発熱抵抗体の温度を被測定流体の流量或いは流速に関係づけて変更するのが望ましい。以上の点を考慮して、第2の実施例では、流量(或いは流速)の検出値に基づき、第2発熱抵抗体の温度を制御する。図10に第2の実施例に係る流量センサの回路を示す。
図10において101は流量測定回路(メイン回路:熱線駆動回路)であり、回路構成及び動作は前記第1の実施例と同じである。103はサブ回路であり、前記第1の実施例におけるサブ回路102との差異は、測温抵抗体(温度補償抵抗体)28が可変抵抗31(抵抗値Rv2)に置き換わっていることである。
可変抵抗31は外部からの制御信号に従い、その抵抗値Rv2を任意に変更できるものである。流量測定回路101の第1発熱抵抗体7の電位(電圧V1)と、流量検出抵抗23の電位(電圧V2)とが、A/D変換器40によってデジタル値に変換され、マイコン41に入力される。マイコン41は、これらの電圧値V1、V2を用いて、サブ回路103の可変抵抗31の設定抵抗値Rv2を求め、可変抵抗31が設定抵抗値Rv2になるように、可変抵抗31に指示信号42を出力する。
次にマイコン41での可変抵抗値Rv2の決め方について説明する。
マイコン41では、A/D変換器40から入力された第1発熱抵抗体7の電圧値V1と流量検出抵抗23の電圧V2、流量検出抵抗23の抵抗値R3を用いて、(10)式により第1発熱抵抗体の抵抗値Rh1を求める。
Figure 0005080020
一般に抵抗Rと抵抗温度Tの間には、(1)式で示す線形の関係があるので、抵抗値Rh1が分かると(1)式より、第1発熱抵抗体の温度Th1が求まる。
次に、(2)式により流量検出抵抗23の電圧V2から流体の流量Qが求まる。
流量Qが求まると、(9)式によりリード線と流体間の熱伝達率hが計算される。さらに、既に求まった第1発熱抵抗体の温度Th1と熱伝達率hを用いて、(8)式より第2発熱抵抗体Rh2の設定温度Th2が求まる。
第2発熱抵抗体Th2の温度が求まると、抵抗温度と抵抗値との関係を表す(11)式を用いて第2発熱抵抗体の抵抗値Rh2が求まるので、サブ回路103のブリッジを平衡状態にするための(12)式から、可変抵抗31の抵抗値Rv2が求まる。
Figure 0005080020
(11)式において、Rh20は温度0℃における第2発熱抵抗体の抵抗値、α2は温度係数である。
Figure 0005080020
なお本実施例によれば、第2発熱抵抗体10の温度Th2は、被測定流体の流量、温度によって決められるため、流体の流量が非常に大きい場合、または、流体の温度が非常に高い場合に、発熱抵抗体の設定温度がセンサの耐熱温度よりも高くなることが想定される。そこで、センサを過熱から防止するために、マイコン41で(8)式によって求められる第2発熱抵抗体10の温度Th2が所定温度を超える場合には、Th2を所定温度以下に設定する処理を入れることが望ましい。
上記各実施例によれば、流体の流量を検出する第1発熱抵抗体から本抵抗体のリード線への放熱量を無くすことができるため、リード線がカーボンダストの堆積により汚損しても、流量検出誤差が発生しにくい。このため本実施例の熱式流量センサでは、特に汚損物質を多く含む流体の流量計測を高い信頼性で行うことができる。
なお、前述した実施例では、第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体を共通の支持体(アルミナチューブ)上に形成したが、これに限定されるものではない。その他の態様として、例えば、図11(a)に示すように、支持体(アルミナチューブ)を別々に切り離して、第1発熱抵抗体7と第2発熱抵抗体10を切り離されたアルミナチューブに分けて設け、図11(b)に示すように、この第2発熱抵抗体10に接するように第1発熱抵抗体7のリード線6を配置する方法も考えられる。この場合、第2発熱抵抗体10は被測定流体の流れ方向に対し、第1発熱抵抗体7の上流側を避けるように配置するのが望ましい。これは、第2発熱抵抗体10が第1発熱抵抗体7の上流側にあると、第2発熱抵抗体10によって加熱された流体が、流量を検出する第1発熱抵抗体7に届くため、流量検出精度の悪化を招くおそれがあるためである。
また、上記実施例では、熱線式流量センサを例示したが、これに限定されるものではなく、絶縁基板に発熱抵抗体を設ける流量センサに適用することも可能である。図13にその一例に係る流量測定素子の平面図を例示する。
本例では、支持体に相当する絶縁基板131上に流量測定用の第1発熱抵抗体132と、支持体加熱用の第2発熱抵抗体133とをパターン印刷により形成する。第1発熱抵抗体132は既述した実施例の第1発熱抵抗体7に相当し、第2発熱抵抗体133は第2発熱抵抗体10に相当する。絶縁基板131の一辺寄りには、各発熱抵抗体の電極134が形成されている。電極134の形成領域と第1発熱抵抗体132の形成領域との間には、第2発熱抵抗体133が形成される。各発熱抵抗体は、例えばニッケル膜、白金膜、タングステン膜、ニクロム膜などで形成される。また、基板131は、例えばアルミナを用いる。
本実施例の流量センサの回路自体は、既述した実施例のものと同様である。
本実施例においても、第1発熱抵抗体132よりも第2発熱抵抗体133の発熱温度が高くなるように設定し、基板131上における第1発熱抵抗体132と第2発熱抵抗体133との間に極小点が生じるように設定する。それにより、基板131からそれを保持する部材(図示省略)などへの熱流動を抑制して、基板保持部材などにカーボンダストが堆積して汚損しても、流量検出誤差が発生しにくい流量センサを提供することができる。
図1(a)は、本発明の一実施例に係る熱式流量センサの測定素子(検出部)を一部断面して示す外観正面図、図1(b)はその縦断面図。 図1における流量測定素子の第1、第2の発熱抵抗体の結線図を模式的に表す図。 上記実施例における流量測定素子の別の態様を示す模式図。 本実施例による流量センサの回路構成を示す図。 被測定流体中に本実施例に係る流量センサの流量測定素子を設置した場合の、素子の軸方向の温度分布、熱流束分布を示す図。 エンジンの排ガス中に本実施例に用いる流量測定素子を配置した場合の汚損状況を示す図。 発熱抵抗体のリード線へのカーボン堆積厚さに対する流量検出誤差の推移を示す図。 本実施例における熱式流量センサの熱解析モデルを示す図。 上記実施例における流量センサの全体概要を示す図。 本発明の他の実施例に係る流量センサの回路を示す図。 上記実施例の流量測定素子の他の態様を示す模式図。 第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体の温度比に対して、第1発熱抵抗体のリード線の汚損による流量誤差を理論計算により求めた結果を示す図。 本発明に係る流量測定素子の他の態様を示す平面図。
符号の説明
1…流量測定素子、5…支持体(アルミナチューブ)、6…リード線、7…第1発熱抵抗体、9…筒状体、10…第2発熱抵抗体、12…リード線、101…流量測定用回路(メイン回路)、102…支持体加熱用回路(サブ回路)。

Claims (8)

  1. 発熱抵抗体を用いて流体の流量を検出する熱式流量センサにおいて、
    流量を検出するための第1発熱抵抗体と、前記第1発熱抵抗体の支持体を加熱するための第2発熱抵抗体と、前記第2発熱抵抗体の温度が前記第1発熱抵抗体の温度よりも高くなるよう発熱抵抗体供給電流を制御する電流制御回路と、を備えることを特徴とする熱式流量センサ。
  2. 請求項1記載の熱式流量センサにおいて、
    前記電流制御回路は、前記第2発熱抵抗体の温度を被測定流体の流量もしくは流速に関連させて変化させる熱式流量センサ。
  3. 発熱抵抗体を用いて流体の流量を検出する熱式流量センサにおいて、
    流量を検出するための第1発熱抵抗体と、前記第1発熱抵抗体の支持体を加熱するために第1発熱抵抗体の両側に配置される第2発熱抵抗体と、前記第2発熱抵抗体の温度が前記第1発熱抵抗体の温度よりも高くなるよう発熱抵抗体供給電流を制御するとともに、前記第1発熱抵抗体の支持体における第1発熱抵抗体両側の部位の温度が極小点になるよう前記第2発熱抵抗体に流れる電流を制御する電流制御回路とを備えることを特徴とする熱式流量センサ。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記電流制御回路は、前記第2発熱抵抗体の温度が所定温度を超えないように温度制限する熱式流量センサ。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項記載の熱式流量センサにおいて、
    前記第1発熱抵抗体と前記第2発熱抵抗体とは、心材に巻かれ表面が保護材で被覆された構造であり、前記第1発熱抵抗体の保護被膜と前記第2発熱抵抗体の保護被膜との間には、空隙を介在、もしくは保護被膜よりも熱伝導率の低い材料を介在させてなる熱式流量センサ。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載の熱式流量センサにおいて、
    前記第2発熱抵抗体は、被検出流体の流れにおける前記第1発熱抵抗体の上流側以外の場所に配置される熱式流量センサ。
  7. 請求項1ないし記載のいずれか1項記載の熱式流量センサにおいて、
    前記第2発熱抵抗体の設定温度が、前記第1発熱抵抗体の設定温度の1.05倍から1.17倍である熱式流量センサ。
  8. 発熱抵抗体を用いて流体の流量を検出する熱式流量センサにおいて、
    流量を検出するための第1発熱抵抗体と、前記第1発熱抵抗体を支持する第1支持体と、前記第1支持体を加熱するための第2発熱抵抗体と、前記第2発熱抵抗体を支持する第2支持体と、前記第2発熱抵抗体の温度が前記第1発熱抵抗体の温度よりも高くなるよう発熱抵抗体供給電流を制御する電流制御回路とを備え、
    前記第1及び第2発熱抵抗体は熱線であり、前記第1発熱抵抗体が前記第1支持体における中央領域の外表面に巻かれ、
    前記第2支持体は、前記第1発熱抵抗体の両側に位置するように前記第1支持体の外表面に嵌合固定される一対の筒状体よりなり、これらの筒状体に前記第2発熱抵抗体となる一対の巻線が巻かれ、この一対の巻線同士を接続する中間線が前記第1発熱抵抗体上でブリッジ状に掛け渡され、
    前記第1発熱抵抗体の両側の導線が、前記第1支持体上で前記第2の支持体に設けた溝或いはスリットを通して第1支持体の両端に設けたリード線に接続されていることを特徴とする熱式流量センサ。
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