JP4148241B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、複数のレンズ、および、前記複数のレンズを内部に収納する鏡筒を備え、前記光変調装置により形成された光学像を拡大投射する投射レンズとを備えたプロジェクタに関する。
従来、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションや、家庭での映画鑑賞等にプロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、この光変調装置により形成された光学像を拡大投射する投射レンズとを備えて構成されている。
このようなプロジェクタは、スクリーン等の投射面に直交する方向から光学像を投射するのが好ましいが、実際の使用においては、投射面の下方または上方から光学像を傾斜して投射することが多い。このような場合には、投射画像が、上方または下方に広がった台形状にひずむ、いわゆる台形ひずみが発生する場合がある。また、この場合、投射画像の上方と下方とで結像位置がずれるため、投射画像の上方または下方のいずれかでピントが外れる、いわゆる片ぼけが発生するという問題があった。
このような問題に対して、投射レンズを上下に移動させる構成を備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプロジェクタでは、投射レンズを上下に平行移動させて、投射面に対する投射画像の結像位置を調整することにより、投射画像の片ぼけを解消することができる。これにより、光学像を鮮明に投射することが可能となる。
特開2003−315648号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、投射レンズが上下に平行移動すると、光変調装置から射出され投射レンズに入射する光束の中心軸が、投射レンズの光軸から離れてしまい、投射レンズの焦点位置が、光変調装置の画像形成領域から外れるという問題がある。すなわち、プロジェクタに採用される投射レンズは、像高が大きくなるにしたがって、焦点距離が短くなる傾向にあり、投射レンズが上下に平行移動して、光変調装置からの射出光束の中心軸と投射レンズの光軸との距離が大きくなると、光変調装置の画像形成領域に投射レンズの焦点位置が合わなくなる。このため、投射レンズの像面湾曲により、投射画像が劣化するという問題がある。
また、投射画像の劣化を防ぐために、像面湾曲の無い投射レンズを採用することも考えられるが、このようなレンズは高価であるため、プロジェクタの製造コストが増大するという問題がある。
本発明の目的は、片ぼけを補正しつつ、安価な構成で投射レンズの像面湾曲を補正することができるプロジェクタを提供することである。
本発明の第1のプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、複数のレンズ、および、前記複数のレンズを内部に収納する鏡筒を備え、前記光変調装置により形成された光学像を拡大投射する投射レンズとを備えたプロジェクタであって、前記光変調装置が取り付けられる側面L字の内側水平部、および、前記投射レンズが取り付けられる側面L字の外側垂直部を有する側面視略L字状の構造体と、前記外側垂直部に沿って前記光変調装置から射出された光束の中心軸と直交する方向に前記投射レンズをシフトさせるレンズシフト機構とを備え、前記鏡筒は、投射方向基端側で該鏡筒の外側に突出し、該鏡筒を前記外側垂直部に取り付けるフランジを有し、前記外側垂直部は、前記投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じた曲面状に突出し、前記レンズシフト機構によるシフト方向に沿った前記フランジが当接するレンズ当接面を備え、前記レンズシフト機構により前記投射レンズをシフトさせると、前記レンズ当接面に沿って該投射レンズが移動することを特徴とする。
ここで、前記レンズ当接面に沿って該投射レンズが移動する範囲内における前記レンズ当接面の前記外側垂直部からの突出量の差は、前記外側垂直部の平坦部から0.01〜0.1mmであることが好ましい。
本発明の第1のプロジェクタによれば、レンズ当接面が、投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じて曲面状に形成されているので、レンズシフト機構により、投射レンズを光変調装置から射出された光束の中心軸に直交する方向にシフトした場合でも、投射レンズの焦点を、光変調装置の光学像形成領域に位置させることができる。これにより、投射画像の片ぼけを補正しつつ、投射レンズの像面湾曲を補正することができる。従って、投射画像の劣化を防ぎ、鮮明な画像を投射することができる。
また、レンズ当接面を曲面状に形成して、投射レンズの像面湾曲を補正するので、投射画像の劣化を防ぐために、像面湾曲の無い高価なレンズ等をプロジェクタに採用する必要を無くすことができる。このため、プロジェクタに採用するレンズの選択範囲を拡大できるとともに、プロジェクタを安価に製造することができる。
さらに、レンズ当接面に沿って該投射レンズが移動する範囲内における前記レンズ当接面の前記外側垂直部からの突出量の差を、外側垂直部の平坦部から0.01〜0.1mmとすれば、プロジェクタに採用される投射レンズの像面湾曲を補正するのに、十分な曲面形状を形成することができる。
本発明の第1のプロジェクタでは、前記レンズシフト機構は、当該プロジェクタの煽り方向、および、この煽り方向に直交する方向に前記投射レンズをシフト可能とされ、前記レンズ当接面は、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような曲面形状を有することが好ましい。
かかる構成によれば、レンズシフト機構により、投射レンズを、プロジェクタの煽り方向にシフトさせた場合だけでなく、煽り方向に直交する方向にシフトさせた場合でも、投射レンズの像面湾曲を補正することができる。従って、投射レンズの像面湾曲を補正して、投射画像の劣化を防ぐことができる。また、これにより、鮮明な画像を投射することができ、投射レンズの焦点精度を向上することができる。
ここで、レンズ当接面が、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるように形成されている場合、投射レンズを当該レンズ当接面の端部までシフトさせると、光変調装置から射出される光束の中心軸に対する投射レンズの光軸の角度が大きくなり、投射画像の片ぼけが顕著となる可能性がある。
そこで、前記レンズ当接面は、第1の曲面部と、その周縁に形成された第2曲面部とを有しており、前記第2曲面部の突出量は、前記第1曲面部の周縁部分よりも大きいことが好ましい。レンズ当接面をこのような形状とすることによって、投射レンズをレンズ当接面の端部にシフトさせた場合であっても、投射レンズの光軸と光変調装置からの射出光束の中心軸とが略平行となるようにすることができる。従って、投射画像の片ぼけ修正の精度を向上することができ、投射レンズによる光学像投射の自由度を向上することができる。
本発明の第1のプロジェクタでは、前記レンズシフト機構は、前記レンズ当接面に対応するように、かつ、前記外側垂直部を覆うように、該外側垂直部との間に隙間を設けて配置され、前記隙間には、前記鏡筒のフランジが介在配置され、前記フランジと、前記レンズシフト機構との間には、該フランジを前記外側垂直部に向かって付勢して、該フランジを前記レンズ当接面に当接させる付勢部材が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、構造体の外側垂直部に隙間を設けてレンズシフト機構を配置し、この隙間に投射レンズのフランジを介在配置させるとともに、投射レンズをレンズ当接面に付勢する付勢部材を設けることで、投射レンズのフランジを確実にレンズ当接面に当接させることができ、これにより、投射レンズのシフトをレンズ当接面に沿って確実に行うことができる。また、付勢部材によって付勢された状態で投射レンズが支持されるので、投射レンズのレンズ当接面に対する当接および該投射レンズの支持を、簡易な構成で行うことができる。さらに、付勢部材による付勢力を調節することで、投射レンズのレンズ当接面に対する摺動性を向上することができる。
本発明の第1のプロジェクタでは、前記シフト方向に沿った前記フランジの端部には、該フランジの前記レンズ当接面に対向する面から突出し、該レンズ当接面と接触する接触部が形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、投射レンズとレンズ当接面は、該レンズ当接面に対向するフランジの面に形成された接触部により接触することとなるので、レンズ当接面に沿ってシフトする投射レンズの摺動性を一層向上することができる。
本発明第2のプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、複数のレンズ、および、前記複数のレンズを内部に収納する鏡筒を備え、前記光変調装置によって形成された光学像を拡大投射する投射レンズと、前記投射レンズを前記光変調装置から射出された光束の中心軸と交わる方向にシフトさせるための操作部を有するレンズシフト機構と、を備えたプロジェクタであって、前記投射レンズが取り付けられる外側垂直部を有する構造体を備え、前記外側垂直部は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸と1点で交わるように配置された曲面を有し、前記曲面は、前記投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じた形状を有し、前記操作部を操作することによって、前記投射レンズが前記曲面に沿って摺動することを特徴とする。
ここで、前記曲面は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸に対して垂直な平坦面から突出して設けられており、前記投射レンズが前記曲面に沿って摺動する範囲内における前記曲面の前記平坦面からの突出量の差は、0.01〜0.1mmであることが好ましい。
本発明の第2のプロジェクタによれば、投射レンズが、投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じた形状曲面に沿って摺動するように構成されているので、投射レンズをシフトさせても、投射レンズの焦点を、光変調装置の光学像形成領域に位置させることができる。これにより、投射画像の片ぼけを補正しつつ、投射レンズの像面湾曲を補正することができる。従って、投射画像の劣化を防ぎ、鮮明な画像を投射することができる。
また、光変調装置から射出された光束の中心軸と1点で交わるように配置された曲面を設けることによって、投射レンズの像面湾曲を補正するので、投射画像の劣化を防ぐために、像面湾曲の無い高価なレンズ等をプロジェクタに採用する必要が無い。このため、プロジェクタに採用するレンズの選択範囲を拡大できるとともに、プロジェクタを安価に製造することができる。
さらに、前記投射レンズが前記曲面に沿って摺動する範囲内における前記曲面の前記平坦面からの突出量の差を、平坦面から0.01〜0.1mmとすれば、プロジェクタに採用される投射レンズの像面湾曲を補正するのに、十分である。
本発明の第2のプロジェクタでは、前記レンズシフト機構は、当該プロジェクタの煽り方向、および、この煽り方向に直交する方向に前記投射レンズをシフト可能とされ、前記曲面は、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような形状を有することが好ましい。
かかる構成によれば、レンズシフト機構により、投射レンズを、プロジェクタの煽り方向にシフトさせた場合だけでなく、煽り方向に直交する方向にシフトさせた場合でも、投射レンズの像面湾曲を補正することができる。従って、投射レンズの像面湾曲を補正して、投射画像の劣化を防ぐことができる。また、これにより、鮮明な画像を投射することができ、投射レンズの焦点精度を向上することができる。
本発明の第2のプロジェクタでは、前記投射レンズの光入射側には、前記鏡筒から前記投射レンズの光軸と直交する方向に突出するフランジが設けられ、前記レンズシフト機構は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸と直交する面を有し、前記フランジは、前記レンズシフト機構の前記直交する面と、前記曲面との間に配置され、前記フランジの面上には、前記曲面側に突出して前記曲面と当接する接触部が形成されており、前記レンズシフト機構により前記投射レンズをシフトさせると、前記接触部が前記曲面上を摺動することが好ましい。
このように構成すれば、曲面に沿ってシフトする投射レンズの摺動性を一層向上させることができる。
ここで、曲面が、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるように形成されている場合、投射レンズを当該曲面の端部までシフトさせると、光変調装置から射出される光束の中心軸に対する投射レンズの光軸の角度が大きくなり、投射画像の片ぼけが顕著となる可能性がある。そこで、前記曲面は、第1曲面部と、前記第1曲面部の周縁に形成された第2曲面部とを有しており、前記第2曲面部の突出量は、該第1曲面部の周縁部分よりも大きいことが好ましい。
このような曲面形状とすることによって、投射レンズを曲面の端部にシフトさせた場合に、投射レンズの光軸と光変調装置からの射出光束の中心軸とを略平行となるようにすることができる。従って、投射画像の片ぼけ修正の精度を向上することができ、投射レンズによる光学像投射の自由度を向上することができる。
本発明の第2のプロジェクタでは、前記レンズシフト機構の前記直交する面と、前記フランジとの間には、該フランジを前記曲面に向かって付勢して、前記接触部を前記曲面に当接させる付勢部材が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、投射レンズのフランジを確実に曲面に当接させることができ、これにより、投射レンズのシフトを曲面に沿って確実に行うことができる。また、付勢部材によって付勢された状態で投射レンズが支持されるので、投射レンズの曲面に対する当接および該投射レンズの支持を、簡易な構成で行うことができる。さらに、付勢部材による付勢力を調節することで、投射レンズの曲面に対する摺動性を向上させることができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を上方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投射面上に拡大投射する。このプロジェクタ1は、図1〜図3に示すように、略直方体状の外装ケース2、および、この外装ケース2から露出する投射レンズ3を備えている。
このうち、投射レンズ3は、後述する光変調装置としての液晶パネル441(図5参照)で変調形成された光学像を拡大投射する投射光学系としての機能を具備するものであり、鏡筒としてのレンズ保持筒3A内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
外装ケース2は、平面視略矩形状の合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の後述する光学ユニット4を含む装置本体を収納する。この外装ケース2は、装置本体の上面部分を覆うアッパーケース21と、装置本体の下面部分を覆うロアーケース22と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース23と、装置本体の側面部分の一部を覆うサイドケース24と、装置本体の背面部分を覆うリアケース25(図3参照)を備えている。
なお、この外装ケース2の上面、前面、側面、底面、背面の角部分は、曲面状に形成されている。
アッパーケース21は、装置本体の上面部分を覆う平面略矩形形状の上面部21Aと、この上面部21Aの長辺方向の一方の端部から略垂下する側面部21Bと、上面部21Aの長辺方向の他方の端部の前方部分から略垂下する側面部21Cと、上面部21Aの後端部から略垂下する背面部21D(図3参照)とを備えている。
上面部21Aの背面側略中央部分には、図1および図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル26が、左右方向に延びるように設けられている。この操作パネル26に配置された操作ボタン261を適宜押下すると、操作パネル26内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、回路基板には、ここでは図示しないLEDが取り付けられており、所望の操作に応じて発光するようになっている。
さらに、操作パネル26は、操作ボタン261を囲むように配置される化粧板262を備えており、LEDからの光は化粧板262を介して拡散される。
また、この上面部21Aの前面側(図1における右側)からは、レンズシフト機構としての投射レンズ位置調整機構30(図6参照)の操作部を構成する2つのダイアル311,321が露出している。投射レンズ位置調整機構30は、投射レンズ3をプロジェクタ1の煽り方向(図1におけるY3およびY4方向)、および、この煽り方向に直交する方向に動かし、投射レンズ3をシフトさせてその位置を調整する。つまり、これら2つのダイアル311,321のうち、図1における左側に配置されたダイアル311をY1方向(下方)に動かすと、投射レンズ3がY3方向(下方)に動き、ダイアル311をY2方向(上方)に動かすと、投射レンズ3がY4方向(上方)に動くこととなる。
また、図1における右側に配置されたダイアル321をX1方向(プロジェクタ1後方からみて右方向)に動かすと、投射レンズがX3方向(右方向)に動き、ダイアル321をX2方向(プロジェクタ1後方から見て左方向)に動かすと、投射レンズ3がX4方向(左方向)に動くこととなる。
さらに、上面部21Aの内面側には、図示を略すが、投射レンズ3の外周を囲うようなリブが立設されている。
側面部21Cには、複数の羽根板711から構成されるルーバ71が露出する切り欠き21C1が形成されている。
また、図3に示すように、背面部21Dには、リアケース25が係合する切り欠き21D1が形成されている。
ロアーケース22は、図1〜図3に示すように、底面部22A、側面部22B、22C、背面部22D、前面部22Eを備えている。
底面部22Aは、平面略矩形形状であり、この底面部22Aのプロジェクタ1の背面側略中央には、固定脚部22A1が設けられるとともに、前面側の長辺方向両端に調整脚部27が設けられている。
調整脚部27は、底面部22Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材271(図4参照)を備えており、プロジェクタ1の投射時におけるプロジェクタ1の上下方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、底面部22Aには、外装ケース2の内部と連通する開口部22A3が形成されている。この開口部22A3は、外装ケース2外部の冷却空気を外装ケース2内部に取り込む吸気口であり、この開口部22A3には、複数の開口が形成されたカバー22A5が取り付けられている。
側面部22Bは、底面部22Aの長辺方向の一方の端部から立設されたものであり、図2に示すように、アッパーケース21の側面部21Bと係合して、外装ケース2の側面を構成する。
この側面部22Bには、アッパーケース21側に窪んだ窪み部22B1が形成されており、この窪み部22B1はプロジェクタ1を把持する際に把持部として使用される。
側面部22Cは、図1に示すように、底面部22Aの長辺方向の他方の端部の前面側部分から立設されたものであり、アッパーケース21の側面部21Cと係合して、外装ケース2の側面の一部を構成する。この側面部22Cは、その上端が大きく切りかかれており、この切り欠き22C1からルーバ71が露出する。すなわち、側面部21Cの切り欠き21C1と、側面部22Cの切り欠き22C1とにより、ルーバ71が露出する開口が形成される。この開口からは、プロジェクタ1内部を冷却した空気が排出される。
図3に示すように、背面部22Dは、底面部22Aの短辺方向の一方の端部から立設されたものであり、この背面部22Dには、リアケース25が係合する切り欠き22D1が形成されている。すなわち、本実施形態では、背面部21D,22D、リアケース25とで、外装ケース2の背面が構成されることとなる。
この背面部22Dには、矩形状の開口22D2が形成され、この開口22D2からは、インレットコネクタ22D3が露出している。インレットコネクタ22D3は、外部電源からプロジェクタ1に電力を供給する端子であり、後述する電源ユニットと電気的に接続されている。
再度、図1に示すように、前面部22Eは、底面部22Aの短辺方向の他方の端部から立設されている。この前面部22Eは、フロントケース23と係合し、これらにより外装ケース2の前面が構成されることとなる。
フロントケース23は、図1および図2に示すように、略楕円形状を有し、その長手方向端部側(図1右側)に投射レンズ3を露出させるための開口231が形成されている。
また、フロントケース23の略中央部分には、リモコン受光窓232が形成される。このリモコン受光窓232の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、リモートコントローラには、前述した操作パネル26に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられており、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、この赤外線信号は、リモコン受光窓232を介して受光部で受光され、後述する制御基板で処理される。
サイドケース24は、図1および図3に示すように、上面部24Aと、上面部24Aから略垂下した側面部24Cとを備えている。上面部24Aは、アッパーケース21の上面部21Aに係合して、外装ケース2の上面を構成する。
側面部24Cは、アッパーケース21の側面部21C、ロア−ケース22の側面部22Cに係合する。
図3に示すように、リアケース25は、アッパーケース21の背面部21Dの切り欠き21D1と、ロアーケース22の背面部22Dの切り欠き22D1とで形成される開口に嵌め込まれて固定される。
このリアケース25は平面略矩形状を有しており、その長手方向の端部近傍には、フロントケース23と同様のリモコン受光窓232が形成されている。
また、このリアケース25には、外装ケース2内部側に窪んだ凹部251が形成されており、この凹部251から複数の接続端子252が露出している。
接続端子252は、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するためのものであり、この接続端子252は、リアケース25の内側に位置するインターフェイス基板に接続されている。
なお、このインターフェイス基板は、後述する制御基板と、電気的に接続されており、このインターフェイス基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
(2)内部構成
図4は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的には、外装ケース2のロアーケース22のみ残し、アッパーケース21と、フロントケース23と、サイドケース24と、リアケース25とを外した図である。
外装ケース2の内部には、プロジェクタ1の装置本体が収容されており、この装置本体は、外装ケース2の長手方向に沿って左右方向に延びる光学ユニット4と、この光学ユニット4の上方に配置される制御基板5と、電源ユニット6とを備えて構成されている。
(2-1)光学ユニット4の構造
図5は、光学ユニット4の構成を示す模式図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投射レンズ3を介してスクリーン等の投射面上に投射画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図5に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置する略直方体形状の光学部品用筐体45(図6参照)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成されている。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ411A、リフレクタ411B、およびリフレクタ411Bの光束射出面を覆う防爆ガラス411Cを備えている。そして、光源ランプ411Aから射出された放射状の光束は、リフレクタ411Bで反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ411Aとして、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ411Bとして、放物面鏡を採用している。
なお、光源ランプ411Aとしては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ411Bとして放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ411Aから射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いて、光源ランプ411Aから射出された光束を略1種類の偏光光に変換することにより、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421,422により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を、光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、この入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441(441R,441G,441B)および射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみを透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成して、カラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニットとして構成され、後述するヘッド体7に載置される。
図6は、光学部品用筐体45の構造を示す図である。
光学部品用筐体45は、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される部品収納部材46と、この部品収納部材46の上面の開口部分を塞ぐ蓋状部材47とを備えている。
部品収納部材46は、光源装置411が収納される光源収納部48と、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部49とを備えている。
光源収納部48は、略箱型形状であり、詳しい図示を省略するが、部品収納部49側の端面、および、この端面に対向する端面に、開口が形成されている。部品収納部49側の端面に形成された開口は、光源装置411から射出された光束を透過させるためのものである。また、部品収納部49側の端面に対向する端面に形成された開口は、光源装置411を光源収納部48の側方から差し込むようにして収容するための開口である。
部品収納部49は、上面が開口した略直方体形状であり、その一端は光源収納部48に接続されている。この部品収納部49には、詳しい図示は省略するが、光学部品412〜415,419,421〜423,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、この部品収納部49の他端側には、前述の液晶パネル441およびクロスダイクロイックプリズム445とともにユニットを構成する構造体としてのヘッド体7(図12)が配置される。
なお、投射レンズ位置調整機構30およびヘッド体7の構造については後に詳述する。
蓋状部材47は、部品収納部材46の部品収納部49における光学装置44の上方を除く上端開口部分を閉塞する。この蓋状部材47には、表裏を貫通して複数の開口部47Aが形成され、この開口部47Aから、光学部品用筐体45内を冷却した空気が排出されることとなる。
(2-2)制御基板5の構造
制御基板5は、図4に示すように、光学部品用筐体45の蓋状部材47の上方に配置される。この制御基板5は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板5は、前述のインターフェイス基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像を形成する。また、この制御基板5は、前述の操作パネル26の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
(2-3)電源ユニット6の構成
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給するものであり、外装ケース2のフロントケース23の長手方向に沿って配置されている。この電源ユニット6は、電源回路を備えた電源ブロック61と、この電源ブロック61の下方に配置されるランプ駆動ブロック(図示略)とを備えている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ22D3に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、ランプ駆動ブロックおよび制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや、該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板と、この回路基板を覆うシールド部材としての筒状部材611とを備える。このうち、筒状部材611は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。
ランプ駆動ブロックは、前述した光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路であり、電源ブロック61から入力した商用交流電流は、このランプ駆動ブロックによって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411に供給される。
なお、このような電源ユニット6の側方には、排気ファン72が設置されており、電源ユニット6を冷却した空気を、ルーバ71が取り付けられた開口から排出している。また、この電源ユニット6と、光学部品用筐体45の光源収納部48との間には、ダクト73が設置されており、光源収納部48内の光源装置411を冷却した空気は、排気ファン72により引き寄せられ、ダクト73を通って、開口から排出される。
(3)投射レンズ位置調整機構30
図7には、投射レンズ位置調整機構30の概要斜視図が示されている。
投射レンズ位置調整機構30は、投射レンズ3をプロジェクタ1の煽り方向(図1におけるY3およびY4方向)、および、この煽り方向に直交する方向(図1におけるX3およびX4方向)にシフトさせ、投射位置を調整するものである。この投射レンズ位置調整機構30により、投射レンズ3をY4方向にシフトさせると、投射レンズ3の光軸が基準位置(X軸およびY軸に沿った投射レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)にある場合よりも、シフト量に応じて上方に光学像を投射することができる。また、投射レンズ3をY3方向にシフトさせると、投射レンズ3の光軸が基準位置にある場合よりも、シフト量に応じて、光学像を下方に投射することができる。
さらに、投射レンズ3をX3方向またはX4方向にシフトさせた場合には、投射レンズ3の光軸が基準位置にある場合よりも、シフト量に応じて右側または左側に投射することができる。
図8には、投射レンズ位置調整機構30の分解斜視図が示されている。
投射レンズ位置調整機構30は、後述するヘッド体7(図12)に固定される基部33と、基部33上を摺動するYテーブル34およびXテーブル35から構成される台座39と、この台座39のYテーブル34を基部33上で摺動させるYテーブル駆動機構31と、Xテーブル35を基部33上で摺動させるXテーブル駆動機構32とを備えている。
図9は、基部33およびYテーブル34を示す概要斜視図である。
基部33は、図8および図9に示すように、平面略矩形形状の板状の本体部331と、この本体部331の両端部から本体部331に略直交して設けられ、Yテーブル34側に延出した延出部332とを備えている。
本体部331の略中央部分には、投射レンズ3が挿入されるとともに、投射レンズ3が移動する略正方形形状の孔331Aが形成されている。この孔331Aにより投射レンズ3の移動可能な範囲が決定される。
延出部332の延出方向先端部333は、本体部331と略平行に配置されている。この先端部333と、本体部331との間にYテーブル34のX軸方向の端部が差し込まれる。
また、延出部332のうち、一方の延出部332Aは、断面T字型形状となっており、この一方の延出部332Aの先端部333Aには、一対のボス部333A1が形成されている。このボス部333A1は、後述するYテーブル駆動機構31のYスライダ314の長孔314Bに挿入される。さらに、この先端部333Aには、Y軸方向に延びる長孔333A2が形成されている。
また、先端部333Aの上端部には、この先端部333Aと略直交する取付片333A3が形成されている。この取付片333A3には、後述するYテーブル駆動機構31のダイアル311および歯車313を固定するための孔333A4,333A5が形成されている。
また、延出部332のうち、他方の延出部332Bは、断面略L字状に形成されており、先端部333Bには、後述するXテーブル駆動機構32が取り付けられる取付部38を固定するための孔333B1が形成されている。
図10は、基部33および台座39を示す概要斜視図である。
台座39は、基部33上をY軸方向に摺動するYテーブル34と、このYテーブル34の摺動方向と直交する方向(X軸方向)に摺動するXテーブル35から構成されている。
Yテーブル34は、図9および図10に示すように、外形寸法が基部33よりも小さい略矩形形状の板状部材である。このYテーブル34のX軸方向の両端部は、基部33の先端部333と、本体部331との間に介在配置され、Yテーブル34は、これら本体部331および先端部333に案内されてY軸方向に摺動する。
Yテーブル34の略中央には、X軸方向に長い略楕円形状の孔341が形成されている。この孔341の短径の寸法(Y軸方向の径寸法)は、投射レンズ3の径と略等しく、長径の寸法(X軸方向の径寸法)は、基部33の孔331AのX軸方向の長さ寸法と略等しいとされている。この孔341内には、投射レンズ3が挿入される。
Yテーブル34のX3方向端部近傍には、孔341に隣接して略矩形状の孔342が形成されている。この孔342は、Yテーブル34にYスライダ314を固定するためのものである。
Yテーブル34のY軸方向両端部には、孔341を挟んで対向配置された一対の片343が取り付けられている。これら一対の片343のそれぞれは、断面略L字形であり、Yテーブル34に直交して設けられる直交部343Aと、この直交部343Aに設けられYテーブル34と略平行に延びる平行部343Bとを備えている。この平行部343BとYテーブル34との間に、Xテーブル35の端部が挿入されることとなる。
Xテーブル35は、図10に示すように、略矩形状の板状部材であり、その外形寸法は、Yテーブル34よりも小さなものとなっている。
Xテーブル35の略中央には、投射レンズ3の外径寸法と略同じ内径寸法を有し、投射レンズ3が挿通される略円形形状の孔351が形成されている。この孔351のY4方向側には、一対の突起352が形成されている。さらに、Xテーブル35のY軸方向のそれぞれの端部353は、X軸方向に沿って切りかかれており、それぞれの端部353における厚さ寸法は、他の部分よりも小さくなっている。これら端部353は、Yテーブル34の互いに対向する片343の間に介装され、これにより、Xテーブル35の端部353は、片343内を摺動する。すなわち、Xテーブル35は、Yテーブル34を介して、基部33上を摺動する。
Yテーブル駆動機構31は、図9に示すように、Yテーブル34を基部33上でY軸方向に直線駆動させるためのものであり、ダイアル311と、ダイアル311の回転をYテーブル34に伝達させる伝達部312とを備えている。
ダイアル311は、外装ケース2のアッパーケース21の上面部21A(図1参照)に形成されたダイアル露出用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体311Aと、このダイアル本体311Aの円形面に取り付けられた歯車部311Bと、この歯車部311Bに取り付けられた軸部311Cとを備えている。
軸部311Cは、基部33の取付片333A3に形成された孔333A4に挿入され、略C字状の固定リング315により固定される。
伝達部312は、ダイアル311の歯車部311Bに噛合する歯車313と、この歯車313に噛合し、歯車313の回転に伴って摺動するYスライダ314とを備えている。
歯車313は、その軸部分が、基部33の取付片333A3の孔333A5に挿入され、固定リング315により固定される。
Yスライダ314は、Y軸方向に延びる長尺状の部材であり、短辺方向の一方の端部の一部は、基部33と反対方向に折り曲げられている。この部分は鋸状のカットが施され、歯車313に噛合する噛合部314Aとなっている。このYスライダ314には、その長手方向に沿って延びる一対の長孔314Bと、凹部314Cとが形成されている。このうち、長孔314Bには、基部33のボス部333A1が挿入される。凹部314Cは、一対の長孔314Bの略中間部分に形成されており、その断面形状は、V字状となっている。
また、Yスライダ314の基部33に対向する面の略中央には、面外方向に突出する突起314Dが形成されている。この突起314Dは、Yテーブル34の孔342に嵌め込まれ、さらに、基部33の長孔333A2に挿入される。
このようなYスライダ314には、Y軸方向に延びる長尺状のばね片36が取り付けられる。このばね片36は、Yスライダ314を基部33に付勢しつつ、摺動自在に支持するための部材である。
ばね片36の長手方向の両端部362は、略L字状に屈曲されている。この両端部362には、孔362Aが形成されており、この孔362Aには、ビスB1は長孔314Bを介してボス部333A1に挿入される。
また、ばね片36の長手方向略中央部分は、V字状に窪んでおり、Yスライダ314側に突出した凸部361となっている。この凸部361は、Yスライダ314側に付勢しつつYスライダ314に当接しており、Yスライダ314が摺動し、投射レンズ3の光軸が基準位置、具体的には、Y軸方向の略中央位置に移動すると、Yスライダ314の凹部314Cと係合することとなる。これにより、投射レンズ3の光軸がY軸方向の基準位置(Y軸方向の略中間位置)にシフトしたことが認識できる。
Xテーブル駆動機構32は、Xテーブル35を基部33上でX軸方向に直線駆動させるためのものであり、図10に示すように、ダイアル321と、ダイアル321の回転をXテーブル35に伝達させるための伝達部322とを備えている。
ダイアル321は、ダイアル311と略同様の構造であり、アッパーケース21の上面部21Aに形成されたダイアル露出用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体321Aと、このダイアル本体321Aの円形面に取り付けられた歯車部321Bと、この歯車部321Bに取り付けられた軸部321Cとを備えている。
このようなダイアル321は、板状の取付部38を介して基部33に固定される。具体的には、ダイアル321の軸部321Cを、孔381に通し、略C字状の固定リング315を取り付けることにより固定される。なお、取付部38には、孔381に隣接して、歯車323の軸部を挿入するための孔382も形成されている。
伝達部322は、ダイアル321の歯車部321Bに噛合する歯車323と、この歯車323に噛合し、歯車323の回転に伴ってX軸方向に摺動するXスライダ324とを備えている。
Xスライダ324は、X軸方向に延びる長尺の板状部材であり、Y4軸方向端部で、かつ、X4軸方向端部は、鋸状のカットが施されている。この部分は、歯車313に噛合する噛合部324Aである。
また、Xスライダ324には、長手方向に沿って延びる一対の長孔324Bと、凹部324Cとが形成されている。
一対の長孔324Bには、取付部38に形成された一対のボス部383が挿入される。
凹部324Cは、一対の長孔324Bに挟まれるように、Xスライダ324の略中央部分に形成されており、その断面はV字状となっている。
Xスライダ324のX軸方向略中央部分には、図10中Y3方向に延びる延出部324Dが形成されている。この延出部324Dは、Xテーブル35の突起352間に嵌め込まれる。
なお、Xテーブル35は、Yテーブル34上に設置されることとなるため、Yテーブル34を下方に移動させた場合には、Xテーブル35も下方に移動することとなる。この際、Xスライダ324の延出部324Dは、突起352間を摺動することとなるが、延出部324Dは、Xテーブル35が最下部に移動した際においても、突起352間から外れない程度の長さ寸法を有している。すなわち、延出部324Dの延出方向の長さ寸法は、Xスライダ324の上下方向の移動可能な寸法よりも長いものとなっている。
以上のようなXスライダ324には、X軸方向に延びる長尺状のばね片37が取り付けられている。このばね片37は、ばね片36と略同様の形状を有しており、長手方向の両端部372が略L字状に屈曲して形成されている。これら端部372のそれぞれには、ビスB1を通すための孔372Aが形成されており、ビスB1は、長孔324Bを介して取付部38に形成された一対のボス部383に挿入される。すなわち、ばね片37は、基部33に固定された取付部38に固定されることとなる。
また、ばね片37の長手方向略中央には、V字状に窪み、かつ、Xスライダ324側に突出した凸部371が形成されている。この凸部371は、Xスライダ324を取付部38側に付勢するようにして、Xスライダ324に当接しており、Xスライダ324が摺動し、投射レンズ3の光軸が基準位置、具体的には、X軸方向の略中央位置にまで移動すると、Xスライダ324の凹部324Cと係合することとなる。これにより、投射レンズ3の光軸がX軸方向の基準位置(X軸方向の略中間位置)にシフトしたことが認識できる。
投射レンズ3は、前述のように、複数のレンズを備え、これら複数のレンズを内部に収納するレンズ保持筒3Aを備えている。また、このレンズ保持筒3Aは、図8に示すように、Xテーブル35の孔351、Yテーブル34の孔341および基部33の孔331Aに挿通され、Xテーブル35およびYテーブル34のX軸方向およびY軸方向の移動に伴って、同方向にシフトする。このレンズ保持筒3Aの光束入射側の端部には、投射レンズ3をヘッド体7に支持させるフランジ3Bが取り付けられる。
次に、以上のような、投射レンズ位置調整機構30による投射レンズ3の位置調整について説明する。
はじめに、投射レンズ3がY軸方向の移動位置の最上部に位置していると仮定して、投射レンズ3のY軸方向への移動について説明する。
まず、ダイアル311の外装ケース2から露出した部分を、下方(図1におけるY1方向)に回転させる(ダイアル311は、図7における矢印R1方向に回転する)。この回転に伴い、歯車313が図7におけるR2方向に回転する。この歯車313が回転することにより、Yスライダ314が下方(Y3方向)に移動する。この際、Yスライダ314の長孔314B内をボス部333A1が摺動することとなる。また、Yスライダ314の突起314Dは、基部33の長孔333A2内を摺動することとなる。
突起314Dは、Yテーブル34の孔342に嵌め込まれているため、Yスライダ314の移動に伴って、Yテーブル34も下方(Y3方向)に移動することとなる。このYテーブル34の片343には、Xテーブル35の端部が挿入されているので、Yテーブル34の移動に伴って、Xテーブル35も下方に移動する。Xテーブル35の孔351には、投射レンズ3が挿通されているので、これにより投射レンズ3も下方(Y3方向)に移動することとなる。
なお、ばね片36は、基部33に固定されているため、Yスライダ314が移動しても、ばね片36が移動することはない。ばね片36の凸部361は、Yスライダ314側に付勢された状態でYスライダ314に当接しているため、Yスライダ314がY軸方向に移動する際には、多少の抵抗が生じている。
さらに、ダイアル311を回転させ、投射レンズ3が基部33に形成された孔331AのY軸方向の略中央位置に移動すると、ばね片36の凸部361がYスライダ314の凹部314Cに係合する。これにより、クリック感が生じることとなり、使用者に、投射レンズ3の光軸がY軸方向における基準位置にシフトしたことを認識させることができる。
そして、さらに、ダイアル311を回転させると、ばね片36の凸部361と、Yスライダ314の凹部314Cとの係合が解除され、凸部361とYスライダ314との間には再び抵抗が生じることとなる。
次に、プロジェクタ1を後方から見た際に、投射レンズ3が右側の最大移動位置に位置していると仮定して、投射レンズ3のX軸方向の移動について説明する。
まず、ダイアル321の外装ケース2から露出した部分を、プロジェクタ1後方から見て左側(図1におけるX2方向)に回転させる(ダイアル321は、図7における矢印R3方向に回転する)。このダイアル321の回転に伴い、歯車323は図7におけるR4方向に回転する。この歯車323の回転により、Xスライダ324がプロジェクタ1後方から見て左方向(X4方向)に移動する。この際、Xスライダ324の長孔324B内を取付部38のボス部383が摺動することとなる。
Xスライダ324の延出部324Dは、Xテーブル35の突起352間に嵌め込まれているので、Xスライダ324の移動に伴って、Xテーブル35は、Yテーブル34上を摺動することとなる。これにより、投射レンズ3も左側(X4方向)にシフトすることとなる。
なお、ばね片37は、取付部38のボス部383に固定されているので、Xスライダ324の移動に伴って移動することはない。ばね片37の凸部371はXスライダ324に付勢した状態で当接しているため、Xスライダ324のX軸方向への移動において、多少の抵抗が生じることとなる。
この状態で、さらにダイアル321を回転させ、投射レンズ3が基部33に形成された孔331AのX軸方向の略中央位置まで移動すると、ばね片37の凸部371がXスライダ324の凹部324Cに係合する。これにより、クリック感が生じるため、使用者に、投射レンズ3の光軸がX軸方向における基準位置にシフトしたことを認識させることができる。
そして、さらに、ダイアル321を回転させると、ばね片37の凸部371と、Xスライダ324の凹部324Cとの係合が解除され、凸部371とXスライダ324との間の再び抵抗が生じることとなる。
なお、ここでは、投射レンズ3が最上部から最下部へ移動する場合、および、プロジェクタ1後方から見て右側から左側に移動する場合について述べたが、最下部から最上部に移動する場合、左側から右側に移動する場合においても、同様である。
(4)投射レンズ3およびヘッド体7
図11には、投射レンズ3を光束入射側から見た概要斜視図が示されている。また、図12には、投射レンズ3およびヘッド体7の側面図が示されている。
投射レンズ3は、前述のように、複数のレンズを備え、これら複数のレンズを内部に収納するレンズ保持筒3Aを備えている。このレンズ保持筒3Aの光束入射側には、投射レンズ3をヘッド体7に支持させるフランジ3Bが取り付けられる。このフランジ3Bはレンズ保持筒3Aから投射レンズ3の光軸OAと直交する方向に突出している。また、フランジ3Bの光束入射側の面上には、レンズ当接面7B21側に突出する4つの接触部3B2が形成されている。これら4つの接触部は、それぞれ略矩形状のフランジ3Bの四隅部分に形成されている。これら接触部3B2は、ヘッド体7に設けられたレンズ当接面7B21に接触する部分である。
ヘッド体7は、前述の液晶パネル441およびクロスダイクロイックプリズム445等の光学部品が載置されるものであり、これら光学部品の他に、投射レンズ3と、投射レンズ位置調整機構30が取り付けられている。
このヘッド体7は、側面視略L字状に形成され、L字状の内側水平部としての水平部7Aと、この水平部7Aの光束射出側の端部近傍から略垂直に起立したL字状の外側垂直部としてのヘッド部7Bとを備えている。
このうち、水平部7Aには、液晶パネル441およびクロスダイクロイックプリズム445等の光学部品が載置されている。また、ヘッド部7Bの光束射出側には、間隔を置いて、前述の投射レンズ位置調整機構30が配置されている。投射レンズ位置調整機構30は、液晶パネル441から射出された光束の中心軸CLと直交する面30Aを有している。そして、投射レンズ位置調整機構30の当該直交する面30Aとヘッド部7Bに形成されたレンズ当接面7B21との間に、投射レンズ3のフランジ3Bが介在配置される。
ヘッド部7Bは、投射レンズ3が取り付けられる部分である。このヘッド部7Bの光束射出側の面には、平坦に形成された平坦部7B1と、この平坦部7B1から光束射出側に突出して形成された突出部7B2が形成されている。
平坦部7B1は、液晶パネル441から射出された光束の中心軸CLに対して垂直な平坦面である。
突出部7B2の光束射出側の面は、投射レンズ3に形成された接触部3B2が当接されるレンズ当接面7B21として構成されている。レンズ当接面7B21は、詳しい図示を省略したが、液晶パネル441から射出された光束の中心軸CLと1点COで交わるように配置された曲面である。この曲面は、投射レンズ3の基端側の結像面の像面湾曲量に応じた形状である。具体的には、レンズ当接面7B21は、これに対向して配置される投射レンズ位置調整機構30によりシフトする投射レンズ3のシフト範囲を包含する範囲で形成されており、投射レンズ3の光軸OAの基準位置(X軸方向およびY軸方向の中心CO)が最大の突出量を有しており、周縁に向かうにしたがって、突出量が徐々に小さくなるように形成されている。このレンズ当接面7B21の曲面形状の設定方法については、後述する。
レンズ当接面7B21に当接される投射レンズ3のフランジ3Bは、板ばね等の付勢部材7Cによって、レンズ当接面7B21に向かって付勢される。すなわち、投射レンズ3のフランジ3Bは、ヘッド部7Bと投射レンズ位置調整機構30との間に介在配置され、フランジ3Bと投射レンズ位置調整機構30の基部33との間に介在配置される付勢部材7Cによって、フランジ3Bに形成された接触部3B2が、レンズ当接面7B21に当接した状態で、レンズ当接面7B21に向かって付勢される。
図13は、投射レンズ3のレンズシフトを示す側面図である。なお、図13においては、図12で示した付勢部材7Cは図示を省略している。
投射レンズ3は、図12に示したように、付勢部材7Cによって、レンズ当接面7B21に該投射レンズ3のフランジ3Bに形成された接触部3B2が当接した状態で、レンズ当接面7B21に向かって付勢されている。このため、図13に示すように、投射レンズ3を、光変調装置441から射出された光束の中心軸CLと交わる方向にシフトさせた場合、つまり、投射レンズ位置調整機構30によって光変調装置441から射出された光束の中心軸CLと直交する方向であるプロジェクタ1の煽り方向(図1におけるY3およびY4方向)、および、この煽り方向に直交する方向(図1におけるX3およびX4方向)にシフトさせた場合に、投射レンズ3は、レンズ当接面7B21に沿って摺動することとなる。すなわち、図1に示す2つのダイアル311,321を操作することによって、投射レンズ3は、レンズ当接面7B21に沿って摺動する。
(5)レンズ当接面7B21の曲面設定
以下に、レンズ当接面7B21の曲面形状の設定方法について詳述する。
まず、投射レンズ3の像高に対する焦点距離を測定する。ここでは、焦点距離49.7mmのレンズを備え、フランジ3Bの高さ方向(Y軸方向)の寸法が110mmである投射レンズ3を用いている。また、焦点距離は、投射レンズ3の各像高におけるフランジ3Bの光束射出側の端部から焦点位置までの距離とし、コリメータを用いて測定する。
図14は、焦点距離49.7mmのレンズを用いた投射レンズ3の像高と焦点距離との対応を表すグラフを示す図である。
このような投射レンズ3では、図14に示すように、投射レンズ3の各像高で焦点距離が異なることが確認できる。すなわち、投射レンズ3に入射する光束は、投射レンズ3の中心から離れるにしたがって、フランジ3Bの光束射出側の端部からの距離が短くなり、フランジ3Bに近い位置に結像することが確認できる。
具体的には、像高が0mmとなる投射レンズ3の位置に入射した光束、すなわち、投射レンズ3の中心に入射した光束は、フランジ3Bの端部からの直線距離が49.7mmとなる位置に結像する。これに対し、像高が3mmとなる投射レンズ3の位置に入射した光束、すなわち、投射レンズ3の中心から3mm離れた位置に入射した光束は、フランジ3B端部からの直線距離が49.6mmとなる位置に結像する。さらに、像高が6mmとなる投射レンズ3の位置に入射した光束、すなわち、投射レンズの中心から6mm離れた位置に入射した光束は、フランジ3B端部からの直線距離が49.4mmとなる位置に結像する。
このような焦点位置のずれは、投射レンズ3の像面湾曲を生じさせる原因となる。すなわち、投射レンズ位置調整機構30により、投射レンズ3の光軸を基準位置(X軸およびY軸に沿った投射レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)から、プロジェクタ1の煽り方向(図1におけるY3およびY4方向)、および/または、煽り方向に直交する方向(図1におけるX3およびX4方向)にシフトさせた場合、液晶パネル441からクロスダイクロイックプリズム445を介して射出された光束は、投射レンズ3のシフト分だけ、投射レンズ3の中心から離れた位置に入射する。この場合、基準位置では投射面に合うように設定されていた投射レンズ3の焦点が、投射面の手前に位置するようになるため、焦点位置が合わずに、像面湾曲が顕著となり、投射画像が劣化する。この像面湾曲を補正するためには、各像高における焦点位置のずれを解消すればよいことが伺える。
投射レンズ3の像面湾曲は、前述のように、各像高における焦点位置のずれに起因するが、プロジェクタ1では、光学像を形成する液晶パネル441の位置が固定されているため、投射レンズ3のシフトに合わせて液晶パネル441をシフトすることは困難である。ここで、図14に示したように、投射レンズ3の中心から離れた位置に入射する光束の焦点距離は、投射レンズ3の中心に入射する光束の焦点距離に対して短くなる傾向があるので、投射レンズ3のシフト量に応じて、すなわち、前述の基準位置(X軸およびY軸方向の略中央)から投射レンズ3の光軸がX軸方向またはY軸方向にシフトするにしたがって、投射レンズ3が液晶パネル441に対して近接するようにすれば、投射レンズ3の焦点を液晶パネル441に合わせることができる。具体的には、投射レンズ3のシフト量に応じて、投射レンズ3のフランジ3Bの面が、液晶パネル441に近接するようにレンズ当接面7B21を曲面形状とすることにより、投射レンズ3のレンズシフト時の像面湾曲を補正することができる。
次に、レンズ当接面7B21の曲面形状、すなわち、投射レンズ3のシフト位置に対応するレンズ当接面7B21の平坦部7B1からの突出量を求める。
まず、投射レンズ3のレンズ保持筒3Aと、このレンズ保持筒3Aの端部に取り付けられるフランジ3Bとの間の一端側に、所定の寸法を有するスペーサを介装し、フランジ3Bからの距離が一定である面に投射レンズ3の焦点が合うときのスペーサの寸法を、各像高において測定することにより求める。この測定によれば、液晶パネル441を投射レンズ3の焦点が合う面と見立てることができ、像高を投射レンズ3のレンズシフト量と見立てることができる。
なお、この測定においては、投射レンズ3の焦点を合わせる面とフランジ3Bの光束射出側の面との距離を固定する必要があり、本実施形態では、その値を49.2mmとした。
図15は、像高と、レンズ保持筒3Aおよびフランジ3Bの間に介装されるスペーサの寸法との対応を表すグラフを示す図である。
図15に示す測定結果から、各像高において投射レンズ3の焦点が合うスペーサの寸法が得られる。具体的には、像高が0mmの場合は、1.0mmのスペーサをレンズ保持筒3Aとフランジ3Bとの間の一端に介装することにより、フランジ3Bから49.2mm離れた面に、投射レンズ3の焦点を合わせることができる。同様に、像高が2mmの場合は、0.9mmのスペーサを、また、像高が3mmの場合は、0.8mmのスペーサを介装することにより、投射レンズ3の焦点を合わせることができる。
ここで、スペーサは、レンズ保持筒3Aとフランジ3Bとの間の一端側に介装されるので、投射レンズ3の中心(フランジ3Bの面と投射レンズ光軸との交点の位置)においては、スペーサが有する寸法の半分の距離と、投射レンズ3の焦点を合わせる面との距離とを合わせた距離が、各像高における投射レンズ3の焦点距離となる。このため、図16に示すように、像高、すなわち、投射レンズ3のレンズシフト量に対応するスペーサの寸法の半分の値を求め、これを曲線でつないだ形状をレンズ当接面7B21の曲面形状とすれば良い。
以上のようにして曲面形状を設定したレンズ当接面7B21に沿って投射レンズ3が摺動することにより、各像高における投射レンズ3の焦点距離を調整して、投射レンズ3の像面湾曲を補正することができる。つまり、ヘッド部7Bに突出して形成された突出部7B2のレンズ当接面7B21に、投射レンズ3のフランジ3Bに形成された接触部3B2を当接させ、投射レンズ3を、投射レンズ位置調整機構30を用いてレンズ当接面7B21に沿ってシフトさせることによって、投射レンズ3の焦点を液晶パネル441に合わせることができる。これにより、投射レンズ3の像面湾曲を補正することができる。
なお、図14〜図16のデータは、投射レンズ3として、球面収差の補正が行われていない投射レンズを用いた場合のものである。これに対し、企業での会議や、家庭でのホームシアター等に用いられる小型のプロジェクタ1で採用されている一般的な投射レンズでは、球面収差の補正がある程度行われているため、図14の焦点距離の変化量や、図15及び図16の横軸の数値は、各々1/10程度となる。また、図16に示した曲面(レンズ当接面7B21)のすべての位置において、投射レンズ3のフランジ3Bに形成された接触部3B2がレンズ当接面7B21に当接可能であると仮定すると、図16に示した曲面形状について、接触部3B2がレンズ当接面7B21に当接する範囲内における曲面の突出量の差は約0.38mmとなる。しかし、上記のような一般的な投射レンズを用いた場合、接触部3B2がレンズ当接面7B21に当接する範囲内における曲面の突出量の差は、0.01〜0.1mm程度で十分である。
(6)第1実施形態の効果
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(6-1) ヘッド体7の外側垂直部としてのヘッド部7Bの光束射出側の面には、投射レンズ3の光束入射側の結像面の像面湾曲量に応じて曲面状に突出したレンズ当接面7B21が形成され、投射レンズ3は、このレンズ当接面7B21に沿って、投射レンズ位置調整機構30によりX軸方向およびY軸方向にシフトする。これによれば、投射画像の片ぼけを補正しつつ、投射レンズ3の像面湾曲を補正することができる。従って、鮮明な画像を投射することができる。
(6-2) また、レンズ当接面7B21を曲面状に形成し、このレンズ当接面7B21に沿って投射レンズ3をシフトさせることにより、該投射レンズ3の像面湾曲が補正されるので、像面湾曲の無い非球面レンズ等の高価なレンズをプロジェクタ1に採用する必要が無くなる。これによれば、安価な構成で投射レンズ3の像面湾曲を補正することができるので、プロジェクタ1に採用する投射レンズ3の選択範囲を広げることができるとともに、プロジェクタ1を安価に構成することができる。
(6-3) レンズ当接面7B21は、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような曲面形状に形成されている。これによれば、投射レンズ位置調整機構30により、投射レンズ3をプロジェクタ1の煽り方向(Y軸方向)だけでなく、煽り方向と直交する方向(X軸方向)にシフトさせた場合でも、投射レンズ3の像面湾曲を補正することができる。従って、投射レンズ3のシフト方向を選ばずに該投射レンズ3の像面湾曲を補正することができ、投射面に鮮明な光学像を投射することができる。
(6-4) 投射レンズ3のフランジ3Bは、ヘッド体7のヘッド部7Bに形成されたレンズ当接面7B21と、このヘッド部7Bの光束射出側に対向して配置された投射レンズ位置調整機構30の面30Aとの間に配置され、この投射レンズ位置調整機構30の面30Aとフランジ3Bとの間には、板ばね等によって構成される付勢部材7Cが介在配置されている。これによれば、ヘッド部7Bの光束射出側に形成されたレンズ当接面7B21に投射レンズ3を付勢した状態で支持することができる。従って、投射レンズ3を確実にレンズ当接面7B21に当接させて、レンズ当接面7B21に沿って投射レンズ3のシフトを確実に行うことができる。また、これにより、投射レンズ3の当接および支持を、確実に、かつ、簡易な構成で行うことができる。さらに、付勢部材7Cの付勢力を調節することで、投射レンズ3がレンズ当接面7B21に沿って摺動する際の摩擦を調整することができ、投射レンズ3の摺動性を向上することができる。
(6-5) 投射レンズ3のフランジ3Bの光束入射側の面には、レンズ当接面7B21に当接される半球形状の先端部分を有する接触部3B2が、四隅部分に形成されている。これによれば、投射レンズ3がシフトする際に、フランジ3Bの接触部3B2がレンズ当接面7B21に当接されることとなるので、該レンズ当接面7B21に沿ってシフトする投射レンズ3の摺動性を一層向上することができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタについて説明する。第2実施形態のプロジェクタは、前述の第1実施形態のプロジェクタ1と略同じ構成を備えるが、投射レンズ3のフランジ3Bに形成された接触部3B2が接触するレンズ当接面8B13が、第1曲面部8B11と第2曲面部8B12とを有している点で相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図17は、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタのヘッド体8を示す側面図である。
第2実施形態のプロジェクタに用いられるヘッド体8は、前述のヘッド体7と同様に、側面視略L字状に形成され、内側水平部としての水平部8Aと、外側垂直部としてのヘッド部8Bとを備えている。このうち、水平部8Aには、液晶パネル441およびクロスダイクロイックプリズム445等の光学部品が載置されている。
ヘッド部8Bの光束射出側の面は、図17に示すように、平坦に形成された平坦部8B2となっており、この平坦部8B2にヘッド体8とは別体として構成された曲面形状を有する板状体8B1が取り付けられている。平坦部8B2は、液晶パネルから射出された光束の中心軸CLに対して垂直な平坦面である。また、板状体8B1の光束射出側の面は、投射レンズ3の光束入射側の結像面の像面湾曲量に応じて曲面形状に形成されたレンズ当接面8B13を構成している。このレンズ当接面8B13に、投射レンズ3のフランジ3Bに形成された接触部3B2が当接し、これに沿って投射レンズ3が移動する。レンズ当接面8B13は、第1曲面部8B11と、この第1曲面部8B11の周縁に形成された第2曲面部8B12とを備えている。
なお、図17では図示を略したが、ヘッド部8Bの光束射出側には、投射レンズ位置調整機構30が配置され、投射レンズ位置調整機構30とヘッド部8Bとの間に、投射レンズ3のフランジ3Bが配置される。また、このフランジ3Bと投射レンズ位置調整機構30との間には、板ばね等の付勢部材(図示略)が設けられており、この付勢部材の付勢力により、フランジ3Bは、レンズ当接面8B13に向かって付勢される。
第1曲面部8B11は、光束射出側から見て、略円形状に形成され、投射レンズ3の方に突出して形成されている。
詳述すると、第1曲面部8B11の中心COは、投射レンズ3の光軸OAの基準位置(X軸およびY軸に沿った投射レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)に相当し、この第1曲面部8B11の中心COが最大の突出量を有している。また、この第1曲面部8B11は、中心から周縁に向かうにしたがって、突出量が徐々に小さくなるように形成されている。なお、第1曲面部8B11の曲面形状は、第1実施形態で説明した方法によって設定される。また、先に述べたような一般的な投射レンズを用いた場合、接触部3B2が第1曲面部8B11に当接する範囲内における曲面突出量の差は、0.01〜0.1mm程度で十分である。
第2曲面部8B12は、第1曲面部8B11の周縁に形成され、第1曲面部8B11において突出量が最小となる周縁部分Pよりも、突出して形成されている。すなわち、第2曲面部8B12は、第1曲面部8B11の周縁部分Pから外側で、かつ、光束射出側に向かって連続的に突出量が変化するように、緩やかに曲折して形成されている。第2曲面部8B12の曲面形状は、第1曲面部8B11の形状に従って設定される。つまり、複数存在する接触部3B2のうち、いずれかが第1曲面部8B11に当接しながら投射レンズ3が摺動する際、他の接触部3B2が第2曲面部8B12に当接しながら摺動することによって、投射レンズ3の光軸OAと、液晶パネル411からクロスダイクロイックプリズム445を介して射出された光束の中心軸CLとがほぼ平行となるような形状とされる。
このような第2実施形態のヘッド体8を備えたプロジェクタによれば、前述の第1実施形態で示したプロジェクタ1と略同じ効果を奏することができるほか、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、第2曲面部8B12が第1曲面部8B11と同じ方向に突出して形成されているので、投射レンズ3がレンズ当接面8B13の端部にシフトした場合であっても、投射レンズ3の光軸と、液晶パネル441からクロスダイクロイックプリズム445を介して射出された光束の中心軸とを平行とすることができる。ここで、仮に、第1実施形態のように、この第2曲面部8B12が形成されていないとした場合、つまり、図13に示したように、レンズ当接面7B21が中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなる曲面形状とされている場合、投射レンズ3をレンズ当接面7B21の端部までシフトさせると、液晶パネル441から射出される光束の中心軸CLに対する投射レンズ3の光軸OAの角度が大きくなり、投射画像の片ぼけが顕著となる可能性がある。これに対し、本実施形態では、第1曲面部8B11と同じ方向に突出し、かつ第1の曲面部8B11の周縁部分よりも突出量が大きい第2曲面部8B12を形成したことにより、投射レンズ3をレンズ当接面8B13の端部にシフトさせた場合であっても、投射レンズ3の光軸と、液晶パネル441からの射出光束の中心軸とが略平行となるようにすることができる。従って、投射画像の片ぼけを抑制して、投射画像の劣化を防ぐことができる。従って、投射画像の片ぼけ修正の精度を向上することができ、光学像投射の自由度を向上することができる。
なお、投射レンズ3の光軸OAの傾きによる投射画像の片ぼけは、レンズ当接面7B21の曲率がある程度小さい値である場合は無視できるため、第1実施形態のレンズ当接面7B21のように、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなる曲面形状でも本発明の課題は十分解決可能である。
〔3.実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
レンズ当接面7B21、第1曲面部8B11、第2曲面部8B12の形状や突出量、突出方向は、前記各実施形態に記載したものには限られず、投射レンズ3の特性等に従って適宜変更すれば良い。
例えば、前記各実施形態では、レンズ当接面7B21、第1曲面部8B11、第2曲面部8B12を、光束射出側へ突出させていたが、投射レンズ3の特性によっては、これと反対側に突出させる場合もある。
また、前記各実施形態では、レンズ当接面7B21や第1曲面部8B11は、光束射出側から見て略円形状に形成され、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような曲面形状としたが、本発明はこれに限らない。例えば、レンズ当接面7B21や第1曲面部8B11を光束射出側から見て矩形状に形成し、レンズ当接面7B21や第1曲面部8B11のY軸方向の断面が略半円形状となるように形成してもよい。このような場合でも、プロジェクタ1の煽り方向(図1におけるY3およびY4方向)に投射レンズ3をシフトさせた場合は、投射画像の片ぼけを解消しつつ、像面湾曲を補正することができる。
前記各実施形態では、投射レンズ3のフランジ3Bは、板ばね等の付勢部材7Cによってレンズ当接面7B21,8B13に付勢されるとしたが、他の構成により、フランジ3Bが付勢される構成としてもよい。例えば、球形状を有するゴム等の弾性部材によって、フランジ3Bの摺動性を確保しつつ、レンズ当接面7B21,8B13に付勢する構成してもよい。すなわち、投射レンズ3のフランジ3Bを、レンズ当接面7B21,8B13に確実に当接させることができ、投射レンズ位置調整機構30により投射レンズ3のシフトが可能である構成であればよい。
前記各実施形態では、フランジ3Bの光束入射側の面の四隅部分には、面外方向に突出し、レンズ当接面7B21,8B13に当接する接触部3B2が形成されているとしたが、本発明はこれに限らず、接触部3B2が無い構成でもよく、他の形状の接触部が形成されている構成としてもよい。例えば、フランジ3Bの光束入射側の面の端部が曲面状に形成された構成としてもよい。なお、接触部3B2が形成されていれば、レンズ当接面7B21,8B13にフランジ3Bを安定して当接させることができるので、投射レンズ3の摺動性を向上することができる。
前記各実施形態では、投射レンズ位置調整機構30は、投射レンズ3をX軸方向、Y軸方向の2方向に動かす構成となっていたが、このような構成に限らない。液晶パネル441から射出される光束の中心軸CLと直交する任意の方向に投射レンズ3を動かすものであっても良い。
前記各実施形態では、投射レンズ3の光軸OAがX,Y軸方向における基準位置にあるとき、投射レンズ3の光軸OAと液晶パネル441から射出される光束の中心軸CLとが一致していたが、これらは一致していなくても良い。
前記各実施形態では、光学ユニット4が平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
前記各実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調素子として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調素子を用いてもよい。この場合は、光束入射側および光束射出側の偏光板は省略できる。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明は、投射画像の片ぼけおよび投射レンズの像面湾曲を補正することができるので、ホームシアターやプレゼンテーションで利用されるプロジェクタに有用である。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを下方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを上方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す斜視図。 前記実施形態における光学ユニットを示す模式図。 前記実施形態における光学部品用筐体を示す斜視図。 前記実施形態における投射レンズ位置調整機構を示す斜視図。 前記実施形態における投射レンズ位置調整機構を示す分解斜視図。 前記実施形態における投射レンズ位置調整機構の要部を示す分解斜視図。 前記実施形態における投射レンズ位置調整機構の要部を示す分解斜視図。 前記実施形態における投射レンズのフランジを光束入射側から見た概要斜視図。 前記実施形態における投射レンズおよびヘッド体を示す側面図。 前記実施形態における投射レンズとレンズ当接面との当接状態を示す側面図。 前記実施形態における投射レンズの像高と焦点距離との対応を表すグラフを示す図。 前記実施形態における像高と投射レンズに介装したスペーサの寸法との対応を表すグラフを示す図。 前記実施形態における投射レンズのシフト量に対応するレンズ当接面の曲面形状を表すグラフを示す図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクタのヘッド体を示す概要側面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、3…投射レンズ、30…投射レンズ位置調整機構(レンズシフト機構)、3A…レンズ保持筒(鏡筒)、3B…フランジ、3B2…接触部、411…光源装置(光源)、441(441R,441G,441B)…液晶パネル(光変調装置)、7,8…ヘッド体(構造体)、7A,8A…水平部(内側水平部)、7B,8B…ヘッド部(外側垂直部)、7B21,8B13…レンズ当接面、7C…付勢部材、8B12…第2曲面部。

Claims (12)

  1. 光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、複数のレンズ、および、前記複数のレンズを内部に収納する鏡筒を備え、前記光変調装置により形成された光学像を拡大投射する投射レンズとを備えたプロジェクタであって、
    前記光変調装置が取り付けられる側面L字の内側水平部、および、前記投射レンズが取り付けられる側面L字の外側垂直部を有する側面視略L字状の構造体と、
    前記外側垂直部に沿って前記光変調装置から射出された光束の中心軸に直交する方向に前記投射レンズをシフトさせるレンズシフト機構とを備え、
    前記鏡筒は、投射方向基端側で該鏡筒の外側に突出し、該鏡筒を前記外側垂直部に取り付けるフランジを有し、
    前記外側垂直部は、前記投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じた曲面状に突出し、前記レンズシフト機構によるシフト方向に沿った前記フランジが当接するレンズ当接面を備え、
    前記レンズシフト機構により前記投射レンズをシフトさせると、前記レンズ当接面に沿って該投射レンズが移動することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズ当接面に沿って該投射レンズが移動する範囲内における前記レンズ当接面の前記外側垂直部からの突出量の差は、前記外側垂直部の平坦部から0.01〜0.1mmであることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズシフト機構は、当該プロジェクタの煽り方向、および、この煽り方向に直交する方向に前記投射レンズをシフト可能とされ、
    前記レンズ当接面は、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような曲面形状を有することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズ当接面は、第1曲面部と、前記第1曲面部の周縁に形成された第2曲面部とを有しており、前記第2曲面部の突出量は、該第1曲面部の周縁部分よりも大きいことを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズシフト機構は、前記レンズ当接面に対応するように、かつ、前記外側垂直部を覆うように、該外側垂直部との間に隙間を設けて配置され、
    前記隙間には、前記鏡筒のフランジが介在配置され、
    前記フランジと、前記レンズシフト機構との間には、該フランジを前記外側垂直部に向かって付勢して、該フランジを前記レンズ当接面に当接させる付勢部材が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記シフト方向に沿った前記フランジの端部には、該フランジの前記レンズ当接面に対向する面から突出し、該レンズ当接面と接触する接触部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 光源と、
    この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    複数のレンズ、および、前記複数のレンズを内部に収納する鏡筒を備え、前記光変調装置によって形成された光学像を拡大投射する投射レンズと、
    前記投射レンズを前記光変調装置から射出された光束の中心軸と交わる方向にシフトさせるための操作部を有するレンズシフト機構と、
    を備えたプロジェクタであって、
    前記投射レンズが取り付けられる外側垂直部を有する構造体を備え、
    前記外側垂直部は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸と1点で交わるように配置された曲面を有し、
    前記曲面は、前記投射レンズの基端側の結像面の像面湾曲量に応じた形状を有し、
    前記操作部を操作することによって、前記投射レンズが前記曲面に沿って摺動することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項7に記載のプロジェクタにおいて、
    前記曲面は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸に対して垂直な平坦面から突出して設けられており、
    前記投射レンズが前記曲面に沿って摺動する範囲内における前記曲面の前記平坦面からの突出量の差は、0.01〜0.1mmであることを特徴とするプロジェクタ。
  9. 請求項7または請求項8に記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズシフト機構は、当該プロジェクタの煽り方向、および、この煽り方向に直交する方向に前記投射レンズをシフト可能とされ、
    前記曲面は、中心から周縁に向かうに従って突出量が徐々に小さくなるような形状を有することを特徴とするプロジェクタ。
  10. 請求項7から請求項9のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記投射レンズの光入射側には、前記鏡筒から前記投射レンズの光軸と直交する方向に突出するフランジが設けられ、
    前記レンズシフト機構は、前記光変調装置から射出された光束の中心軸と直交する面を有し、
    前記フランジは、前記レンズシフト機構の前記直交する面と、前記曲面との間に配置され、
    前記フランジの面上には、前記曲面側に突出して前記曲面と当接する接触部が形成されており、
    前記レンズシフト機構により前記投射レンズをシフトさせると、前記接触部が前記曲面上を摺動することを特徴とするプロジェクタ。
  11. 請求項10に記載のプロジェクタにおいて、
    前記曲面は、第1曲面部と、前記第1曲面部の周縁に形成された第2曲面部とを有しており、前記第2曲面部の突出量は、該第1曲面部の周縁部分よりも大きいことを特徴とするプロジェクタ。
  12. 請求項10または請求項11に記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズシフト機構の前記直交する面と、前記フランジとの間には、該フランジを前記曲面に向かって付勢して、前記接触部を前記曲面に当接させる付勢部材が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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