JP4404961B2 - カーボンナノ繊維の製造方法。 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーボンナノ繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカーボンナノ繊維(炭素極細繊維)は、VGCF(気相成長カーボンファイバー)やカーボンナノチューブのように直線状の繊維が多い。螺旋状の炭素繊維としては、線径がマイクロメータオーダーのカーボンマイクロコイルや線径がそれより細いカーボンナノコイルが知られている。これらの材料は触媒を用いて製造されている。中でもカーボンナノコイルは、Fe・In・Sn系混合触媒又はそれらの酸化物混合触媒(日本公開特許公報2001−192204参照)若しくはCu基板上のNi触媒(日本公開特許公報2001−240403参照)を用いて製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
炭素繊維は、電子放出源及び該電子放出源を用いた表示管,表示パネル,発光素子,発光管,発光パネルなどの電子デバイス,二次電池・燃料電池電極,水素吸蔵体,電磁波吸収材,ゴム・プラスチック・樹脂・金属・セラミックス・コンクリートなどへの機能(機械的強度,色,電気導電性,熱伝導性など)向上用添加材・混合材(ゴム・プラスチック・樹脂・金属・セラミックス・コンクリートなどと炭素繊維とを混ぜ合わせたものを複合材と呼ぶ)など広範な分野への応用が期待できる。
中でも、特に螺旋形状や捻じれ形状の炭素繊維は、直線状炭素繊維にはない性質を数々呈する。例えば、同一繊維長で比較すると表面積が大きい,どの方向から見ても微小な曲面や角を持つ,電気的インダクタンスを持つ,機械的スプリング機能を持つなどである。
【0004】
従って、これらの特徴を生かした応用の展開が可能である。前述への応用に際しては、効率的にかつ大量に製造する手法および繊維形状の制御技術が必要である。
しかしながら、特に線形が1μm以下の螺旋状(コイル状)若しくは捻じれ状(ツイスト状)などの炭素極細繊維に関する大量製造法や形状制御法は考案されていない。
【0005】
本発明は、カーボンナノ繊維、特に所定形状のカーボンナノ繊維とその製造に適した触媒を用いた製造方法を提供するものである。
本発明は、カーボンマイクロコイル等より線径および外径が細いカーボンナノ繊維、特に、螺旋状(コイル状)の炭素繊維,捻じれ状(ツイスト状)の炭素繊維又はロープ状の炭素繊維などのねじれを有するカーボンナノ繊維とその製造に適した触媒を用いた製造方法を提供するものである。
本発明は、該カーボンナノ繊維、特にねじれを有するカーボンナノ繊維の線径を制御した製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つの材料と、In,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。ここで定義する、触媒CVD法は、気相熱分解法等を含んでいる。
【0007】
請求項2に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた複数の材料と、In又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、少なくとも、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、In,Sn,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Al,Si,V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Fe又はその酸化物及びNi又はその酸化物と、In又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項5に記載のカーボン繊維の製造方法において、前記触媒が更にSn又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Ni又はその酸化物及びCu又はその酸化物と、Al,In,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Sb又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とを特徴としている。
【0014】
請求項9に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項8に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒が更にCu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0015】
請求項10に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項8に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒が更にZn又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項11に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Zn又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴としている。
【0017】
請求項12に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、In又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴としている。
【0018】
請求項13に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒CVD法は、反応容器の内部に触媒を供給する工程と、前記触媒の近傍に炭素を含有した原料ガスを供給する工程と、前記触媒の近傍を加熱して前記原料ガスを分解させて、前記触媒の表面にカーボンナノ繊維を成長させる工程とを有することを特徴としている。
【0019】
請求項14に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項13に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒CVD法は、基板法であり、前記反応容器の内部に、前記触媒として基材上に担持された単層触媒膜又は多層触媒膜を供給する工程を有することを特徴としている。
【0020】
請求項15に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記多層触媒膜を構成する、前記Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つの材料からなる触媒膜、又は前記Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた複数の材料からなる触媒膜、又は前記Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜の膜厚が、0.1nm〜100nmであることを特徴としている。
【0021】
請求項16に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記多層触媒膜を構成する、前記In,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分からなる触媒膜、又はIn,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち1つの成分若しくは複数の成分からなる触媒膜の膜厚が、1nm〜500nmであることを特徴としている。
【0022】
請求項17に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記多層触媒膜を構成する、前記V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜、又はAl,Si,V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜の膜厚が、0.1nm〜100nmであることを特徴としている。
【0023】
請求項18に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒CVD法は、流動気相法であり、前記反応容器の内部に、前記触媒として触媒微粒子,触媒溶液又は触媒微粒子混合触媒溶液を供給する工程を有することを特徴としている。
【0024】
請求項19に記載されたカーボンナノ繊維の製造方法は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のカーボンナノ繊維の製造方法において、前記カーボンナノ繊維は、少なくともその一部がコイル状に形成されており、コイルの線径が1nm〜1μm,コイルピッチが1nm〜1μm,長さが5nm以上であることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、触媒CVD法(触媒化学気相成長法)や気相熱分解法など気相化学成長法により、カーボンマイクロコイルより線径および外径が細い螺旋状(コイル状)若しくは捻じれ状(ツイスト状)などの主成分が炭素から成る炭素繊維物質を効率的にかつ大量に合成するために、特定触媒を用いる。
また、本発明は、該特定触媒を調合することにより線径を制御する。
化学気相成長法(CVD法)は、熱CVD法,熱フィラメント支援CVD法,プラズマCVD法などが利用できる。
また、反応炉の中に配置した触媒基板表面に堆積成長させる基板法若しくは反応炉に触媒微粒子を注入したり通過させたりすることで触媒微粒子から成長させる流動床法(流動気相法)を利用する。
該特定触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Zn,In,Sn,Sb,Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物の混合材料である。これらの触媒は,基板法の場合には膜状(層状)にして利用し、流動床法の場合には溶液,微粒子,若しくは微粒子混合溶液を用いる。
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は図示の構成に限定されるわけではなく、様々な設計変更が可能であることは勿論である。
【0027】
以下、線径及び外径が細い螺旋状(コイル状),捻じれ状(ツイスト状)及びロープ状の炭素極細繊維を、それぞれカーボンナノコイル,カーボンナノツイスト及びカーボンナノロープと称する。カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト及びカーボンナノロープは、カーボンファイバーのように中空でなくても良いし、カーボンナノチューブのように中空であってもよい。
【0028】
ここで、カーボンナノコイルは、その長手方向から見た場合、空間を有した(中心部に穴が開いた)構造となっている。
また、カーボンナノツイスト及びカーボンナノロープは、その長手方向から見た場合、空間を有していない(中心部に穴が開いていない)構造となっている。さらに、カーボンナノツイストは、1つのカーボンナノ繊維がねじれた構造を有している。また、カーボンナノロープは、2以上(複数)のカーボンナノ繊維がねじれて絡み合った構造、言い換えると複数のカーボンナノツイストが絡み合ったような構造を有している。
更に厳密に言えば、カーボンナノツイストは、1つ又は2つの繊維が捻じれているものである。ほとんどの場合は1つであり、たまに2つの繊維が捻じれている。2つの繊維が捻じれている場合は、交互にツイストしている。これに対し、カーボンナノロープは、2つ以上のカーボン繊維が同時に捻じれた形状であり、その多くは3つ以上のカーボン繊維が捻じれている。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態であるカーボンナノ繊維の製造に使用する製造装置の概略モデルを示す図である。
図1は、基板法に分類される最も基本的な形の熱CVD装置である。
図1に示すように、本発明の装置は、反応容器とする反応炉104と、反応炉104に原料ガス101及び希釈用ガス102を供給するガスボンベと、原料ガス101及び希釈用ガス102を一定流量で配給するガス流量制御器103と、反応炉の少なくとも触媒近傍部分を加熱する加熱装置105と、触媒膜106を担持した基材とする基板107と、反応炉104を排気する排気装置108から構成される。
【0030】
原料ガス101には、CH2,C2H2,C2H4,C6H6などの炭化水素系ガス若しくはCO,CO2などの炭酸系ガスを利用できる。また、トルエン,キシレンなどのCを含む有機溶媒を気化させて反応炉に導入してもよい。中でも効率的なのは、分解温度が低いC2H2,CO及びトルエン,キシレンなどの有機溶媒である。また、これらと比較して熱分解しにくいC2H4を使う場合には、熱フィラメントCVD法(日本公開特許公報2001−240403参照)を用いると良い。
【0031】
希釈用ガス102には、He,Ne,Arなどの希ガス若しくはH2,N2などが利用できる。フッ化ガス若しくは塩化ガスを用いても良い。中でも、反応性が低いため、効率的にカーボンナノコイル若しくはカーボンナノツイストを合成できるのは、HeおよびArである。特に、熱容量の関係から、Arの方がより好適である。
尚、フッ化ガス若しくは塩化ガスは、微量を混入させて、カーボンナノ繊維の化学修飾を行うのに適している。
【0032】
ガス流量制御器103には、市販のガス流量計若しくはガスフローコントローラが利用できる。
【0033】
反応炉104には、通常石英ガラスを用いるが、セラミックスを用いても良い。一般に、石英ガラスの方が入手が容易である。また、大口径になると、安価になる。反応炉温度は500から1000℃の範囲が利用できる。好ましいのは、650℃から750℃である。最も適切な温度は約700℃である。
通常、カーボンナノコイル等は約600℃以上から反応が始まるが、条件によっては、約500℃から反応させることも可能である。
【0034】
また、反応炉内における原料ガスの分解を促進するため、反応炉内に熱フィラメントを配置したり、反応炉内でプラズマを発生させたりするなどしても良い。
【0035】
加熱装置105には、通常電気炉を用いるが、高温蒸気加熱器を用いても良いし、赤外線加熱器を用いてもよい。電気炉を使うのが最も安価である。ボイラーの廃熱が利用できる場合には、高温蒸気加熱が経済的である。赤外線加熱器は瞬間的に温度を上昇させられるという利点がある。
【0036】
触媒膜106を担持する基板107には、1000℃に耐えるSi,耐熱ガラス,セラミックス,黒鉛,金属などが利用できる。
【0037】
排気装置108は、単純なバブラーでよい。排気ガスをバブラーに通すことで大気の反応炉への逆流を防止できる。また、排気装置108は排気ポンプを利用してよい。排気ポンプ若しくは真空ポンプを用いれば、確実な排気が可能である他、反応炉内の圧力を調整できるという利点がある。
【0038】
反応炉104内の圧力は特に規定されないが、1×10−2Paから100kPa(大気圧)の圧力範囲とするのが容易である。最も簡単なのは100kPa(大気圧)程度である。
【0039】
図2(a)乃至図2(c)に、触媒膜106の具体的一例を示す。
図2(a)は、基材となる基板107上に、3層構造の多層膜からなる触媒を形成したものである。
図2(b)は、基材となる基板107上に、2層構造の多層膜からなる触媒を形成したものである。
図2(c)は、基材となる基板107上に、1層構造の単層膜からなる触媒を形成したものである。
【0040】
図2(a)において、第1の触媒膜201,第2の触媒膜202及び第3の触媒膜203からなる3層構造の多層膜は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜と、Cu若しくはCu酸化物を成分とする膜である。なお、Cu若しくはCu酸化物の代わりに、炭素との反応性が低い金属若しくは金属酸化物でも良い。例えば、Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物が利用できる。製造コスト面から見て、Cu,Al,Si,Tiが好適である。この中でも、Cu若しくはCu酸化物は、さらに炭化し難い(カーバイドになり難い)ため最適である。
【0041】
触媒膜106は、基板107の表面一面に形成されている必要はない。必要に応じて部分的に形成されていても良い。パターン化された触媒膜を用いれば、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープで形成された膜が得られる。ディスプレイなどの表示管における電子放出源として利用する際には、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープで形成されたパターン化膜は、各パターンをディスプレイの各ピクセル用の電子放出源として利用できるため有用である。
【0042】
また、触媒膜は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜を含む2層膜又は多層膜で構成しても良いが、この場合、線径の制御が難しい。更にまた、カーボンナノツイストの製造には、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜と、Cu若しくはCu酸化物を成分とする膜との2層膜または多層膜で構成してもよい。但し、2元の触媒ですむ2層膜構造が、コスト面等から好ましい。勿論、Cu若しくはCu酸化物の代わりに、Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物が利用できる。特に、Ni膜とCu膜からなる触媒膜(NiとCuの組み合わせなる触媒)を用いると、カーボンナノツイストが効率的に合成できるため、特に好適である。
【0043】
膜の順番は特に規定されないが、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物を成分とする膜を第1層、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜を第2層、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜を第3層とするのが望ましい。
【0044】
Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち複数の成分を持つ膜は、複数成分を持つ単層膜であってもよいし、それぞれの成分ごとに多層膜であっても差し支えない。例えば、In酸化物とSn酸化物とを成分とした混合膜を利用する場合にはITO(Indium Tin Oxide)単層膜が利用できるし、Sn酸化物とSb酸化物とを成分とした膜を利用する場合にはATO(Antimony Tin Oxide)単層膜が利用できる。Sn酸化物とZn酸化物を成分とする場合や、In酸化物とZn酸化物を成分とする場合には、蒸着などによってそれぞれ別々の膜として準備したほうが簡単である。
【0045】
第1層,第2層,第3層の各触媒膜の膜厚は、特に規定されないが、0.1nm(単原子層の厚さ)から1μmがよい。これ以上厚くても問題ないが、膜の表層が主として反応に寄与するため、コスト面等から1μm程度までが好ましい。特に、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜は、0.1nm〜100nmが好適である。100nm以上だと繊維の線形が1μmを超えてしまう事が多い。
【0046】
また、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜の膜厚は、1nmから500nmが望ましい。
ここで、Cu若しくはCu酸化物などを成分とする膜がない場合、カーボンナノ繊維の線径は、触媒微粒子の粒径と同等の太さになることが多い。このため、500nm程度の大きさであっても、繊維の線形が1μmを超えてしまう事がほとんどない。
【0047】
更にまた,Cu若しくはCu酸化物などを成分とする膜の膜厚は,0.1nm〜100nmが望ましい。
尚、Cu若しくはCu酸化物などを成分とする触媒が存在する場合、カーボンナノ繊維の線径は、触媒微粒子の粒径の2〜3倍程度の太さになることが多い。
【0048】
Cu若しくはCu酸化物などを成分とする膜の膜厚は、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープなどの線径を制御する機能を持つ。これを、図3(a)乃至図3(c)を用いて説明する。
【0049】
図3(a)に示すように、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物は、炭素と容易には反応せず、また、700℃程度に加熱されるとこれらの薄膜は、図3(b)に示すように球状微粒子化する。特にCu若しくはCu酸化物の膜は、球状微粒子化し易いため好適である。
更に、このCu若しくはCu酸化物微粒子301は他の触媒302が被覆された微粒子あるいは他の触媒302との混合微粒子303、すなわち合金化した微粒子となる。以下、これらの微粒子を核微粒子303と呼ぶ。カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープなどのカーボンナノ繊維304は、この核微粒子303を核として成長する。
【0050】
さらに詳細に述べると、Cu若しくはCu酸化物微粒子301は、その表面が他の触媒302に(全面的ではなく)部分的に被覆された微粒子となる。
あるいは、Cu若しくはCu酸化物微粒子301は、他の触媒302との混合微粒子303、例えば、Cu若しくはCu酸化物微粒子の表面が露出した合金となる。
【0051】
Cu若しくはCu酸化物微粒子301は、加熱されると、溶けて表面張力により丸くなる。すなわち容易に微粒子化する。特に、Cu若しくはCu酸化物の場合、最初に形成した膜厚よりも大きな半径を有する球状等の微粒子となるため、他の触媒302が表面の一部に形成された微粒子、すなわち核微粒子を加熱により容易に形成可能である。
この核微粒子の表面状態が重要となる。さらに説明すると、例えばCuとNiの合金触媒の場合、Cuは炭素との反応が遅く(但し、高温ではわずかに反応が生じる)、Niは炭素との反応が早い。この炭素との反応性が異なる性質により、図3(c)に示すように、触媒合金の内、Cuの面(紙面手前側)にはカーボンナノ繊維はほとんどできないが、反対にNiの面(紙面裏側)にはカーボンナノ繊維が成長していくことになる。実際には、Ni面側にカーボンナノ繊維が形成されて、触媒合金は押し出されるような形となる。
【0052】
カーボンナノロープでは、複数のカーボンナノ繊維がねじれてからみあった構造をとる。このカーボンナノロープの場合、球状のCu酸化物微粒子301は、図3(d)に示すように、3箇所に分離した他の触媒302に被覆された核微粒子表面構造をとる。
【0053】
ここで、合金や混晶などの微粒子を使用すると、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじれを有するカーボンナノ繊維となる。反対に、合金(例えば、Cu表面の全体がNiで覆われるものを含む)や混晶などではない微粒子を使用すると、カーボンナノチューブとなる。
また、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじれを有するカーボンナノ繊維を形成するには、単体触媒では製造が困難である。このため、少なくとも2つの合金からなる触媒が必要(基板上に堆積がおきる)となる。
それから、触媒については、反応のスタート時は混合物でも化合物でも良い。混合物であっても、プロセス上の加熱により、化合物と同じになる。
【0054】
従って、この核微粒子303の直径によって、更に言えば、Cu若しくはCu酸化膜の膜厚によって、カーボンナノ繊維304の線径を決めることができる。
例えば、真空アーク蒸着法によって成膜したNi膜とCu膜との2層膜を触媒とし、Ni膜厚を5nm一定とした場合、Cu膜を5nmとすると線径約90nmのカーボンナノツイストが得られる。同様にして、Cu膜厚を100nmとすると線径約900nmのカーボンナノツイストが得られる。この場合、Cu膜の膜厚とカーボンナノツイストの線径とは比例関係にあり、Cu膜の膜厚をx(nm),カーボンナノツイストの線径をy(nm)とすれば、近似的にy=8.5x+50と表すことができる。
【0055】
勿論、触媒膜の製造方法および製造条件の違いにより、この比例関係式の比例係数および切片の値が変わることはいうまでもない。これは、製造方法や製造条件によって、膜の密度,配向性,表面平坦度などが変化するからである。また、他の触媒膜の膜厚も関与するのは勿論である。
【0056】
第1膜,第2膜,第3膜はそれぞれ別々である必要はなく、混合した膜の単層膜であってもよい。すなわち、触媒膜は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分と、Cu若しくはCu酸化物の成分を含む膜であればよい。なお、Cu若しくはCu酸化物の成分の代わりに、Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物の成分であってもよい。
【0057】
さらに詳細に述べると、前述した単層膜は、2元合金の酸化物又は3元合金の酸化物となっていて、特に、混晶状態にあるのが好ましい。
尚、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物の層に、不純物としてCu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物が混じった状態でも、結果は同じとなる。このため、この場合も、本発明に含まれるものとする。
【0058】
尚、例えば、Cu触媒膜を使用した場合、基板への蒸着時は純銅であるが、その後の工程中で酸化銅となる。もし、純銅のまま反応を行う必要がある場合には、Ar等の希ガスを供給しながら反応を行うと良い。
【0059】
図1では基板は平面状であるが、曲面状であってもよい。また、基板の数は限定(規定)されない。触媒膜に原料ガスの分解ガスが接触する構成及び基板数でありさえすればよい。例えば、反応炉が円筒状である場合、同軸上に複数の円筒基板を配置しても良い。このことにより、カーボンナノ繊維の製造、特にカーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープの量産が可能となる。
【0060】
図2(b)において、第1の触媒膜204及び第2の触媒膜205の2層構造の多層膜は、Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分を持つ膜と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜からなる。
または、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの複数の成分を持つ膜と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜からなる。
または、少なくとも、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜と、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を持つ膜からなる。
【0061】
図2(c)において、第1の触媒膜206からなる単層膜は、Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つの材料と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含む混合物からなる。
または、触媒膜206の単層膜は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた複数の材料と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含む混合物からなる。
または、少なくとも、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含む混合物からなる。
または、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含む混合物よりなる。
【0062】
図4は、本発明の他の実施形態であるカーボンナノ繊維の製造に使用する製造装置の概略モデルを示す図である。
図4は、流動床法(流動気相法)を用いた最も基本的な装置構成の一例である。図1と共通の個所は、同一の番号を付して説明を省略する。
流動床法(流動気相法)を適用するとカーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープの連続的大量合成が可能となる。
【0063】
図1と異なるのは、触媒膜を基板上に形成し、これらを反応炉内に配置するのではなく、原料ガスと触媒成分とを反応炉内に導入し、反応炉内で製造したカーボンナノ繊維(特に、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープなどのねじれを有したカーボンナノ繊維)を反応炉出口に設けた捕集器内に蓄積する点である。この方式によれば、触媒が連続的に供給できるため、カーボンナノ繊維の連続製造が可能である。
【0064】
触媒材料401は,Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物のうちの一つの成分若しくは複数の成分を含む触媒溶液,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子を分散させた触媒微粒子入り溶液である。
【0065】
触媒材料402は、Zn,In,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分を含む触媒溶液,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子を分散させた触媒微粒子入り溶液である。
【0066】
触媒材料403は、Cu若しくはCu酸化物などの成分を含む触媒溶液,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子を分散させた触媒微粒子入り溶液である。
これらの触媒材料は触媒溶液であったほうが、より微小な核微粒子を形成するためには好適である。
なお、触媒材料403は、Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物の成分を含む触媒溶液,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子,又はそれらの成分を含む粉末状触媒微粒子を分散させた触媒微粒子入り溶液であってもよい。
【0067】
触媒材料供給量制御器404は、触媒材料が触媒溶液若しくは触媒微粒子入り溶液である場合、市販の液体搬送装置が利用できる。また、触媒材料が粉末状触媒微粒子である場合、市販の粉体搬送装置が利用できる。
【0068】
触媒材料の少なくとも一つが触媒溶液若しくは触媒微粒子入り溶液を用いる場合、反応炉内への導入口にスプレーなどの微粒子化機構を持たせるとよい。溶液が液状微粒子化することにより、より微小な核微粒子を形成することができるからである。スプレー機構は、一般的な機械式のものを用いても良いし、高電圧印加式(滝川浩史,小林一義:「帯電水滴散布による線香煙の除去」,電気学会論文誌,A−117,215(1997))を用いてもよい。高電圧印加式は、電圧の大きさによって粒子の大きさを制御できるので好適である。また,熱プラズマなどを用いて溶液や触媒を一旦、原子・分子サイズに分解した後、反応炉内へ注入する方式も利用できる。
【0069】
反応炉内に導入された触媒材料は、反応炉内で分解と再凝縮とにより、核微粒子406を形成する。その核微粒子に原料ガスが分解した炭素が付着し、反応炉内でカーボンナノ繊維(特に、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト又はカーボンナノロープ等のカーボンナノ繊維)407が形成される。反応炉を、触媒材料の分解用,核微粒子形成用,原料ガスの分解用,カーボンナノ繊維合成用と複数に分けることもできる。複数の反応炉を用いるとそれぞれの反応炉の温度を目的に即した温度で個々に制御できるという利点がある。
【0070】
カーボンナノ繊維の貯留器405は、反応炉内から出てくるカーボンナノコイル・カーボンナノツイスト・カーボンナノロープなどを捕らえ、蓄積する容器である。この貯留器内にはフィルタを設け、排気装置へ固体微粒子が侵入するのを防ぐのが望ましい。
【0071】
図4は、反応炉が縦置きであるが、図1と同様に横置きとしてもかまわない。但し流動床法(流動気相法)による場合に、反応炉を縦置きとすると、重力による核微粒子の自由落下を利用できるため、反応炉を横置きとした場合に比べ反応炉に導入するガス流量を減少することができる。
【0072】
尚、触媒材料401,触媒材料402は,触媒材料403は、別々に供給する例を示したが、3つの触媒材料を1つ又は2つ混合した触媒溶液,粉末状触媒微粒子,粉末状触媒微粒子を分散させた触媒微粒子入り溶液を使用しても良い。
【0073】
図5乃至図11に、具体的実験結果の一例を示す。
図5乃至図11は、図1の装置を用いて製造したカーボンナノ繊維、特に、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじれを有するカーボンナノ繊維の走査型電子顕微鏡写真である。
図5乃至図11では、製造方法の条件、すなわち原料ガスの種類とCVD法の種類(触媒CVD法又は熱フィラメントを使用した触媒CVD法)を変化させている。
尚、目視により観察したところ、カーボンファイバーのように中空でないものの方が多く見受けられた。
【0074】
図5は、第1膜をATO膜,第2膜をFeO膜とし、C2H2を原料ガスとして、CVD法により製造したカーボンナノコイルである。
尚、希釈用ガスとしては、Heガスを使用した。
【0075】
図6は、第1膜をITO膜,第2膜をCo膜とし、C2H2を原料ガスとして、CVD法により製造したカーボンナノコイルである。
尚、希釈用ガスとしては、Heガスを使用した。
【0076】
図7は、第1膜をITO膜,第2膜をNi膜とし、C2H2を原料ガスとして、CVD法により製造したカーボンナノコイルである。
図7は、カーボンナノコイルの写真であるが、Ni触媒を用いると、カーボンナノコイルよりカーボンナノツイストが製造されやすい傾向にある。
尚、希釈用ガスとしては、Heガスを使用した。
【0077】
図8は、第1膜をCu膜,第2膜をNi膜とし、C2H4を原料ガスとして、熱フィラメント支援CVD法(日本公開特許公報2001−240403参照)により製造したカーボンナノツイストである。Ni膜厚を一定とし、Cu膜厚を変えると線径を制御できることを確認している。なお、Ni膜だけではカーボンナノツイストを製造することはできない。
尚、希釈用ガスとしては、Arガスを使用した。
【0078】
図9は、カーボンナノツイストの配向膜である。カーボンナノツイストが基板に垂直に成長したもので、図9は、それを真上から見ているものである。カーボンナノツイストの先端には、核微粒子(白い点)が存在していることがわかる。図1と同様の基板法CVDの場合、図9のように配向膜を製造することができる。配向性があると、単位面あたりの電気的特性・機械的特性を均一化できる。例えば、単位面あたりの電界電子放出特性を均一化できるという利点がある。
尚、希釈用ガスとしては、Arガスを使用した。
また、図8及び図9において、製造されたカーボンナノツイストは、少なくともその一部がツイスト状に形成されたカーボンナノツイストである。そのほとんどは、繊維外径が1nm〜1μm,ツイストピッチが1nm〜500nm,長さが5nm以上である。この場合、製造されたカーボンナノツイストは、線径とツイストピッチが一定ではなく、ある範囲の幅を持ってできる。但し、条件によっては、当該範囲の幅を狭めることが可能である。
【0079】
図10は、第1膜をATO膜とし,第2膜をNiO膜として、CVD法により製造したカーボンナノコイルである。このナノコイルは、コイルの巻き半径が連続的に変化している。このように、本開発によるカーボンナノコイルおよびナノツイストは、必ずしも巻き半径が一定である必要はない。
尚、希釈用ガスとしては、Heガスを使用した。
また、図5,図6,図7,図10において、製造されたカーボンナノコイルは、少なくともその一部がコイル状に形成されたカーボンナノコイルである。そのほとんどは、コイルの線径が1nm〜1μm,コイルピッチが1nm〜1μm,長さが5nm以上である。この場合、製造されたカーボンナノコイルは、線径とコイルピッチが一定ではなく、ある範囲の幅を持ってできる。但し、条件によっては、当該範囲の幅を狭めることが可能である。
【0080】
図11は、第1膜をCu膜,第2膜をNi膜とし、C2H2を原料ガスとして、熱フィラメント支援CVD法により製造したカーボンナノロープである。このカーボンナノロープは、その先端に触媒金属を持っている。その触媒金属から捻じれるように複数の炭素繊維が成長し、それらの炭素繊維は互いに融合している。一つの炭素繊維の線径は、約100nm〜500nmである。また、ナノロープ全体の線径は、400nm〜1μmである。カーボンナノロープの表面は、滑らかでない場合がほとんどである。また、一つの炭素繊維の断面形状も、新円ではない。この製造条件の場合、ナノロープの収率はほぼ100%である。
尚、希釈用ガスとしては、Heガスを使用した。
また、図11において、製造されたカーボンナノロープは、少なくともその一部がロープ状に形成されたカーボンナノロープである。そのほとんどは、繊維外径が3nm〜1μm,ツイストピッチが3nm〜1μm,長さが5nm以上である。この場合、製造されたカーボンナノロープは、線径とツイストピッチが一定ではなく、ある範囲の幅を持ってできる。但し、条件によっては、当該範囲の幅を狭めることが可能である。
【0081】
本発明の製造方法で製造した炭素繊維は、電子放出源及び該電子放出源を用いた(即ち、本発明の製造方法で製造した炭素繊維を電子放出源として使用した)表示管,表示パネル,発光素子,発光管,発光パネルなどの電子デバイス,電子デバイスチップの支持体(サスペンダ,除振装置),インダクタンス・電磁コイル・電磁波発生装置・ナノアンテナ・EMIシールド材などの電子デバイス,二次電池・燃料電池電極(二次電池・燃料電池用の電極として使用する材料),(特に、カーボンナノロープが好適である)水素吸蔵体,電磁波吸収材,ゴム・プラスチック・樹脂・金属・セラミックス・コンクリートなどへの機能(機械的強度,色,電気導電性,熱伝導性など)向上用添加材・混合材(即ち、ゴム・プラスチック・樹脂・金属・セラミックス・コンクリートなどと、本発明の製造方法で製造した炭素繊維とを混ぜ合わせた複合材)など広範な分野への応用が可能である。
【0082】
この中でも、螺旋形状や捻じれ形状の炭素繊維、特にナノ炭素繊維は、直線状炭素繊維にはない性質を数々呈する。例えば、同一繊維長で比較すると表面積が大きい,どの方向から見ても微小な曲面や角を持つ,電気的インダクタンスを持つ,機械的スプリング機能を持つなどである。
【0083】
本発明によれば、目視で観察して、ほとんど100%近くがカーボンナノ繊維(カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじれを有するカーボンナノ繊維)であった。
【0084】
本発明の中で、少なくとも、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Cu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒を使用した場合が、好ましい。多層膜構造をとる場合には、基板に形成する膜の順番はどちらが先でも後でも問題ない。
その中でも、特に、Ni及びその酸化物とCu及びその酸化物の組み合わせは、コスト的に安くすみ(例えば、In等を使用するとコストが高くなる),2元触媒ですみ,収量がほぼ100%であるという面で最も好ましい組み合わせである。
【0085】
本発明の中で、単層膜又は多層膜を使用した場合には、カーボンナノ繊維(カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじれを有するカーボンナノ繊維)の線径の制御等が容易である。これは、線径の制御に寄与する触媒を薄膜や厚膜などの膜(層)で形成すれば、膜厚等のコントロールが容易であり、膜厚のみの変化で線径の制御が可能となるためである。また、触媒、特にCu等は、加熱により容易に微粒子化可能であり、簡便な方法である。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、カーボンナノ繊維とその製造に適した触媒を用いた製造方法を提供することができる。
特に、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじりの入った所定形状のカーボンナノ繊維とその製造に好適な触媒を用いた製造方法及び量産方法を提供することができる。
【0087】
本発明によれば、カーボンナノ繊維の線径を制御した製造方法を提供することができる。
特に、カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなどのねじりの入ったカーボンナノ繊維の線径を制御した製造方法及び量産方法を提供することができる。
【0088】
本発明によれば、電子放出源,電子デバイス用の電子源,電子デバイスチップの支持体(サスペンダ,除振装置),電子デバイスであるインダクタンス・電磁コイル・電磁波発生装置・ナノアンテナ・EMIシールド材など,二次電池・燃料電池電極(二次電池・燃料電池用の電極として使用する材料),(特に、カーボンナノロープが好適である)水素吸蔵体,電磁波吸収材,ゴム・プラスチック・樹脂・金属・セラミックス・コンクリートなどに混合して複合材を形成する添加剤、などに好適なカーボンナノ繊維、その中でも、特にねじりの入ったカーボンナノ繊維を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーボンナノ繊維の製造装置(基板法に基づくCVD法に使用する)の概略を示す図である。
【図2】触媒膜の一例を示す図である。
【図3】Cu若しくはCu酸化膜の機能を説明する図である。
【図4】カーボンナノ繊維の他の製造装置(流動床法・流動気相法に基づくCVD法)の概略を示す図である。
【図5】ATO膜とFeO膜とを触媒として製造したカーボンナノコイルの走査型電子顕微鏡写真である。
【図6】ITO膜とCo膜とを触媒として製造したカーボンナノコイルの走査型電子顕微鏡写真である。
【図7】ITO膜とNi膜とを触媒として製造したカーボンナノコイルの走査型電子顕微鏡写真である。
【図8】Cu膜とNi膜とを触媒として製造したカーボンナノツイストの走査型電子顕微鏡写真である。
【図9】Cu膜とNi膜とを触媒として製造したカーボンナノツイストの配向膜を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図10】ATO膜とNiO膜とを触媒として製造した巻き半径が変化しているナノコイルの走査型電子顕微鏡写真である。
【図11】Cu膜とNi膜とを触媒として製造したカーボンナノロープの走査型電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
101…原料ガス、
102…希釈用ガス、
103…ガス流量制御器、
104…反応炉(反応容器)、
105…加熱装置、
106…触媒膜、
107…基板(基材)、
108…排気装置、
201,204,206…第1触媒膜、
202,205…第2触媒膜、
203…第3触媒膜、
301…Cu若しくはCu酸化物微粒子、
302…触媒膜、
303…核微粒子、
304…カーボンナノ繊維(カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなど)、
401,402,403…触媒材料、
404…触媒材料供給量制御器、
405…カーボンナノ繊維(カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなど)貯留器、
406…核微粒子、
407…カーボンナノ繊維(カーボンナノコイル,カーボンナノツイスト,カーボンナノロープなど)。
Claims (19)
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つの材料と、In,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた複数の材料と、In又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、少なくとも、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、In,Sn,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Al,Si,V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Fe又はその酸化物及びNi又はその酸化物と、In又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒が更にSn又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とする請求項5記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Ni又はその酸化物及びCu又はその酸化物と、Al,In,Sb又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Sb又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒が更にCu,Al,Si,Ti,V,Nb,Mo,Hf,Ta,W又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とする請求項8記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒が更にZn又はその酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料を含むことを特徴とする請求項8記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、Zn又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 炭素原子を含む化合物を含む原料ガスを使用した触媒CVD法により触媒上にカーボンナノ繊維を成長させるカーボンナノ繊維の製造方法において、前記触媒は、Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料と、In又はその酸化物及びSb又はその酸化物を含むことを特徴とするカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒CVD法は、反応容器の内部に触媒を供給する工程と、前記触媒の近傍に炭素を含有した原料ガスを供給する工程と、前記触媒の近傍を加熱して前記原料ガスを分解させて、前記触媒の表面にカーボンナノ繊維を成長させる工程とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒CVD法は、基板法であり、前記反応容器の内部に、前記触媒として基材上に担持された単層触媒膜又は多層触媒膜を供給する工程を有することを特徴とする請求項13に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記多層触媒膜を構成する、前記Cr,Mn,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つの材料からなる触媒膜、又は前記Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた複数の材料からなる触媒膜、又は前記Cr,Mn,Fe,Co,Ni又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜の膜厚が、0.1nm〜100nmであることを特徴とする請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記多層触媒膜を構成する、前記In,Sb又はこれらの酸化物のうち一つの成分若しくは複数の成分からなる触媒膜、又はIn,Sn,Sb又はこれらの酸化物のうち1つの成分若しくは複数の成分からなる触媒膜の膜厚が、1nm〜500nmであることを特徴とする請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記多層触媒膜を構成する、前記V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜、又はAl,Si,V,Nb,Hf又はこれらの酸化物よりなる群から選ばれた1つ又は複数の材料からなる触媒膜の膜厚が、0.1nm〜100nmであることを特徴とする請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記触媒CVD法は、流動気相法であり、前記反応容器の内部に、前記触媒として触媒微粒子,触媒溶液又は触媒微粒子混合触媒溶液を供給する工程を有することを特徴とする請求項14に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
- 前記カーボンナノ繊維は、少なくともその一部がコイル状に形成されており、コイルの線径が1nm〜1μm,コイルピッチが1nm〜1μm,長さが5nm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のカーボンナノ繊維の製造方法。
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