JP2006240915A - 粉末粒子、粉末粒子の製造方法、粉末粒子の製造装置 - Google Patents

粉末粒子、粉末粒子の製造方法、粉末粒子の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 凝集防止性の高い粉末粒子を構築するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明の粉末粒子200は、カーボンナノチューブ210の表面212にフルオロアルキルシラン由来のフルオロアルキル基220が部分的に形成されており、フルオロアルキル基220による撥水作用によって、粉末粒子200に対する大気中の水分の吸着が抑制され、当該粉末粒子200の液架橋による凝集が抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、粉末粒子の製造技術に係り、詳しくは、粉末粒子の凝集を防止するのに有効な技術に関するものである。
各種の産業分野において、成形体、被膜の成形材料、塗料成分、液晶のスペーサー等の用途に粉末粒子が利用されている。特に、粒子径の小さいミクロン単位の粉末粒子を取り扱う産業分野では、大気中の水分による粉末粒子の液架橋や、粉末粒子の帯電に起因して粉末粒子同士の凝集が発生することが懸念されるゆえ、とりわけ粉末粒子の凝集防止に有効な技術を構築する要請が高い。
そこで、従来、粒子径の小さい粉末粒子に、アニオン界面活性剤などの帯電防止剤を添加する技術や、当該粉末粒子としてカーボンナノチューブ等のいわゆるカーボンナノ材料を用いる技術が提案されている。カーボンナノ材料としては、例えば、下記特許文献1に記載の、電気伝導性の優れたカーボンナノ材料を用いることができる。しかしながら、上記従来の技術を用いる場合は、粉末粒子の帯電防止には有効であるものの、依然として粉末粒子の液架橋の問題は解消されず、粉末粒子の凝集を根本的に解決することはできない。
特開2003−12939号公報
そこで、本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、凝集防止性の高い粉末粒子を構築するのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、各請求項に記載の発明が構成される。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの粉末粒子である。
請求項1に記載の粉末粒子は、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜を備える。一般に、粒子径が5μm以下の粉末粒子体においては、液架橋力などが流動性に与える影響が大きく、5μmを上回ると重力が大きいためにこれらの力による影響が相対的に小さくなる。そこで、本発明の粉末粒子は、大気中の水分による粉末粒子の液架橋が懸念される、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、撥水作用を有するフッ素原子を含む被膜を備える。
なお、本発明において「粉末粒子」とは、粉末粒子状のものを広く含む主旨であり、その構成、形状等は特に限定されない。粉末粒子が単一の材料によって構成されてもよいし、或いは複数の材料の混合物によって構成されてもよい。また、粉末粒子は、結晶状であってもよいし、或いは空隙を有する顆粒状であってもよい。また、粉末粒子は、球状、管状、軸状、板状等、種々の形状であってもよい。なお、本発明において、粉末粒子の粒子径は、粉末粒子の最大径によって規定される。例えば、粉末粒子が球状の場合には、球外径によって粒子径が規定され、粉末粒子が軸状の場合には、長手方向の径によって粒子径が規定される。
また、本発明において「フッ素原子を含む被膜」としては、フルオロアルキル基を有するものを広く含む主旨であり、典型的にはフルオロアルキルシランを用いて形成される被膜を用いることができる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの粉末粒子である。
請求項2に記載の粉末粒子は、請求項1に記載の構成において、分子鎖が2nm以下の単分子層を主体とした被膜が、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に形成されている。分子鎖が2nm以下の単分子層の厚みは、ミクロン単位の粉末粒子の長さに対して相対的に短いため、粉末粒子体の表面に部分的に形成されている。
なお、本発明でいう「単分子層を主体」には、被膜のほぼ全体が単分子層によって構成される態様や、被膜に単分子層に加え、2分子層や3分子層が多少含まれるような態様が包含される。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの粉末粒子である。
請求項3に記載の粉末粒子は、請求項1または請求項2に記載の構成において、粉末粒子体として、カーボンナノ材料が用いられている。
なお、本発明でいう「カーボンナノ材料」として、具体的には、一層の筒状構造を有する単層カーボンナノチューブ、多層の筒状構造を有する多層カーボンナノチューブ、筒状構造の一端が炭素のシート状体によって閉じられたカーボンナノホーン、複数の炭素原子が筒状または円錐状に結合した単位が連続して配列するカーボンナノファイバ、複数の炭素原子がボール状に配列するフラーレン、またこれら各カーボンナノ材料を組み合わせた材料を用いることができる。
(本発明の第4発明)
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの粉末粒子である。
請求項4に記載の粉末粒子では、直径が50nm以下に構成された軸状のカーボンナノ材料が用いられており、この軸状のカーボンナノ材料の表面にフッ素原子を含む被膜を備えるようになっている。
(本発明の第5発明)
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの、粉末粒子の製造方法である。
請求項5に記載の製造方法は、被膜形成ステップを少なくとも有する。この被膜形成ステップは、粒子径が5μm以下の粉末粒子体と、フッ素原子を含む被膜材料とを混合し、被膜形成温度に加熱することによって粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜材料由来の被膜を形成させるステップである。この被膜形成温度は、粉末粒子体の表面に被膜材料を蒸着によって化学結合させることが可能な温度であり、使用する粉末粒子体と被膜材料との組み合わせに応じて適宜設定される。なお、粒子径が5μm以下の粉末粒子体は、予め製造されたものを用いてもよいし、この被膜形成ステップの前段において製造するようにしてもよい。また、フッ素を含む被膜材料として、典型的にはフルオロアルキルシランを用いることができる。この被膜材料は、被覆される側の粉末粒子体の種類や性状に応じて適宜変更可能である。
(本発明の第6発明)
前記課題を解決する本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの、粉末粒子の製造方法である。
請求項6に記載の製造方法では、請求項5に記載の被膜形成ステップの前段にカーボンナノ材料生成ステップを設ける。このカーボンナノ材料生成ステップは、炭素源と触媒とを混合し、カーボンナノ材料生成温度に加熱することによって、粉末粒子体としてのカーボンナノ材料を生成するステップである。このカーボンナノ材料生成温度は、炭素源と触媒との協働によって当該炭素源を熱分解し、所望のカーボンナノ材料を生成させることが可能な温度であり、使用する炭素源と触媒との組み合わせに応じて適宜設定される。そして、当該カーボンナノ材料生成ステップによって生成したカーボンナノ材料は、引き続き被膜形成ステップによって連続状に処理される。なお、炭素源として、ベンゼン等の芳香族炭化水素や、メタン等の不飽和脂肪族炭化水素を典型的に用いることができ、触媒として、金属系触媒を典型的に用いることができる。なお、触媒の種類は、熱分解される側の炭素源の種類や性状に応じて適宜変更可能である。
(本発明の第7発明)
前記課題を解決する本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの、粉末粒子の製造装置である。
請求項7に記載の製造装置は、反応炉、被膜材料導入手段、被膜形成部、加熱手段、捕集手段を少なくとも備える。反応炉は、粒子径が5μm以下の粉末粒子体がキャリアガスとともに流通する反応炉として構成される。被膜材料導入手段は、反応炉を流通する粉末粒子体に対し、フッ素原子を含む被膜材料を導入する機能を有する手段として構成される。被膜形成部は、被膜材料導入手段によって被膜材料が供給された後の粉末粒子体が流通する領域として構成される。加熱手段は、被膜形成部を被膜形成温度に加熱する機能を有する手段として構成される。この製造装置では、加熱手段によって被膜形成温度に加熱された被膜形成部において、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜材料由来の被膜が形成された粉末粒子が生成し、当該粉末粒子が捕集手段によって捕集されるようになっている。なお、本発明において、被膜材料導入手段において用いる被膜材料は、請求項5に記載の被膜材料と同一のものを用いることができる。
(本発明の第8発明)
前記課題を解決する本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの、粉末粒子の製造装置である。
請求項8に記載の製造装置は、請求項7に記載の構成において、更に反応炉の被膜形成部よりも上流側にカーボンナノ材料生成部が配置されている。このカーボンナノ材料生成部は、炭素源導入手段、触媒導入手段、第2の加熱手段を少なくとも備える。炭素源導入手段は、カーボンナノ材料生成部に炭素源を導入する機能を有する手段として構成される。触媒導入手段は、カーボンナノ材料生成部に、炭素源を熱分解させてカーボンナノ材料を生成させる触媒を導入する機能を有する手段として構成される。第2の加熱手段は、カーボンナノ材料生成部をカーボンナノ材料生成温度に加熱する機能を有する手段として構成される。この製造装置では、加熱手段によってカーボンナノ材料生成温度に加熱されたカーボンナノ材料生成部において、粉末粒子体としてのカーボンナノ材料が生成するようになっている。なお、本発明において、炭素源導入手段において用いる炭素源、触媒導入手段において用いる触媒は、請求項6に記載の炭素源及び触媒と同一のものを用いることができる。
請求項1に記載の発明の粉末粒子を用いれば、撥水作用を有するフッ素原子を含む被膜によって、粉末粒子に対する大気中の水分の吸着が抑制され、当該粉末粒子の液架橋による凝集が抑制される。また、フッ素原子は、分子内分極によって若干負に帯電することが知られており、これにより隣接する粉末粒子同士はフッ素原子の帯電作用によって反発し合うこととなり、粉末粒子同士の凝集が抑制される。これにより、例えば粉末搬送装置において、他の粉末との混合に際し、粉末粒子を均一に分散させることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明の粉末粒子を用いれば、分子鎖が2nm以下の単分子層を主体とした被膜は、粉末粒子体の表面に部分的に形成されているため、粉末粒子体の本来の特性を損なわれるのが防止された粉末粒子とすることができる。
特に、請求項3に記載の発明の粉末粒子のように、粉末粒子体としてカーボンナノ材料が用いることによって、カーボンナノ材料の本来の特性である、高電気伝導性及び高熱伝導性という特性を損なうことのない粉末粒子とすることができる。
また、請求項4に記載の発明の粉末粒子を用いれば、直径が50nm以下に構成された軸状のカーボンナノ材料の表面にフッ素原子を含む被膜を備える粉末粒子において、当該粉末粒子に対する大気中の水分の吸着が抑制され、当該粉末粒子の液架橋による凝集が抑制される。また、直径が50nm以下に構成されたこのカーボンナノ材料が筒状構造を有する場合には、その中空部分の大きさを水素原子の大きさに対応させることによって、中空部分に水素原子を取り込むことができ、当該水素原子の吸着・保持が可能とされる。
また、請求項5に記載の発明の、粉末粒子の製造方法を用いれば、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜が形成された、凝集防止効果の高い粉末粒子を製造することが可能とされる。
また、請求項6に記載の発明の、粉末粒子の製造方法を用いれば、粒子径が5μm以下のカーボンナノ材料を生成させるとともに、引き続き当該カーボンナノ材料の表面に、フッ素原子を含む被膜が形成された、凝集防止効果の高い粉末粒子を製造することが可能とされる。また、カーボンナノ材料は、生成後直ちに凝集しはじめる性質があることが知られているが、本発明によれば、生成直後のカーボンナノ材料を被膜によって直ちに被覆することが可能となるため、カーボンナノ材料自体の凝集が防止される。
また、請求項7に記載の発明の、粉末粒子の製造装置を用いれば、粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜が形成された、凝集防止効果の高い粉末粒子を製造することが可能とされる。
また、請求項8に記載の発明の、粉末粒子の製造装置を用いれば、粒子径が5μm以下のカーボンナノ材料を生成させるとともに、引き続き当該カーボンナノ材料の表面に、フッ素原子を含む被膜が形成された、凝集防止効果の高い粉末粒子を製造することが可能とされる。また生成直後のカーボンナノ材料を被膜によって直ちに被覆することが可能となるため、カーボンナノ材料自体の凝集が防止される。
以下に、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の好ましい一実施の形態を説明するためのものであって、これにより本発明が制限されるものではない。
(粉末粒子の製造装置)
本発明の「粉末粒子の製造装置」の一実施の形態の粉末粒子製造装置100の概略構成が、図1に示される。この粉末粒子製造装置100は、詳細については後述するが、「カーボンナノ材料」としてのカーボンナノチューブを生成するとともに、生成したこのカーボンナノチューブの表面に、更にフルオロアルキルシランの被膜を形成させることによって、フルオロアルキルシラン被膜を有するカーボンナノチューブの粉末粒子を製造する装置である。
図1に示すように、粉末粒子製造装置100は、大別すると、反応炉101、炭素源供給部110、触媒材料供給部120、被膜材料供給部130を備える。反応炉101は、例えば石英管等からなる炉であり、当該反応炉101として、従来から気相成長法において使用されている既知の構成の円筒形状の炉を用いることができる。この反応炉101が、本発明における「反応炉」に対応している。また、この反応炉101には、その上流側から順に、カーボンナノチューブ生成部140、被膜形成部150、粉末粒子捕集部160が形成される。その他、特に図示しないものの、粉末粒子製造装置100を構成する各構成要素を制御する制御装置が設置されており、当該制御装置によって流体の流量、温度、圧力等が調節される。
炭素源供給部110は、炭素源を貯留する炭素源貯留容器112、炭素源貯留容器112にキャリアガスとしての水素ガスを供給するキャリアガス供給管114、炭素源貯留容器112に貯留された炭素源を、カーボンナノチューブ生成部140の上流に導入する炭素源導入管116、炭素源貯留容器112に貯留された炭素源を加熱蒸発させる加熱器118を少なくとも備える。加熱器118からの熱により炭素源貯留容器112内において蒸発気化した炭素源は、水素ガスの流れによって炭素源導入管116を通じてカーボンナノチューブ生成部140の上流に導入されるようになっている。なお、炭素源として、典型的にはベンゼンを用いることができる。その他、トルエン、キシレン等の炭素数6〜12の芳香族炭化水素や、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ヘキサン等の炭素数2〜5の不飽和脂肪族炭化水素等の1種類または複数種類を、炭素源として用いることもできる。この炭素源供給部110が、本発明における「炭素源導入手段」を構成している。
触媒材料供給部120は、金属系触媒を含む有機金属水溶液を、水素ガスとともに加圧する加圧ポンプ122、加圧ポンプ122によって加圧された有機金属水溶液及び水素ガスを、カーボンナノチューブ生成部140の上流に導入する触媒材料導入管124を少なくとも備える。加圧ポンプ122としては、一例として既知の構成のダイアフラム式のポンプを用いることができる。なお、金属系触媒として、コバルト、ニッケル、鉄、コバルト−ニッケル−鉄の合金、コバルト−ニッケル−鉄の錯体(例えば、フェロセン)、酸化鉄等の1種類または複数種類を用いることができる。その他、金属系触媒にかえて、ハロゲン化鉄を用いることもできる。この触媒材料供給部120が、本発明における「触媒導入手段」を構成している。
被膜材料供給部130は、被膜材料を貯留する被膜材料貯留容器132、被膜材料貯留容器132にキャリアガスとしての不活性ガス(アルゴン、ネオン、ヘリウム、窒素など)を供給するキャリアガス供給管134、被膜材料貯留容器132に貯留された被膜材料を、カーボンナノチューブ生成部140と被膜形成部150との境界部分に導入する被膜材料導入管136、被膜材料貯留容器132に貯留された被膜材料を加熱蒸発させる加熱器138を少なくとも備える。加熱器138からの熱により被膜材料貯留容器132内において蒸発気化した被膜材料は、不活性ガスの流れによって被膜材料導入管136を通じて、カーボンナノチューブ生成部140と被膜形成部150との境界部分に導入されるようになっている。なお、被膜材料として、フルオロアルキル基を有する被膜材料を広く用いることができ、典型的には化学式がCF(CF(CHSi(OCHで示されるフルオロアルキルシランを用いる。このフルオロアルキルシランとしては、化学式がCF(CF(CHSiXと(nは3〜15の整数、Xはアルコキシド又は塩素基等の官能基)で示されるものを広く用いることができ、特には、撥水作用が高いn≧3のものを好適に用いる。この被膜材料供給部130が、本発明における「被膜材料導入手段」を構成している。
カーボンナノチューブ生成部140は、カーボンナノチューブが連続的に生成する第1の反応領域142、この第1の反応領域142を外周から加熱する加熱器144を少なくとも備える。この第1の反応領域142が、本発明における「カーボンナノ材料生成部」に対応しており、加熱器144が本発明における「加熱手段」に対応している。
被膜形成部150は、第1の反応領域142において連続的に生成したカーボンナノチューブに、被膜材料に起因する被膜が形成される第2の反応領域152、この第2の反応領域152を外周から加熱する加熱器154を少なくとも備える。本実施の形態では、特にカーボンナノチューブ生成部140(第1の反応領域142)の下流に、被膜形成部150(第2の反応領域152)が連続状に配置されている。この第2の反応領域152が、本発明における「被膜形成部」に対応しており、加熱器154が、本発明における「第2の加熱手段」に対応している。
粉末粒子捕集部160は、被膜形成部150の下流に配置され、第2の反応領域152において連続的に生成した粉末粒子を、フィルター164上に捕集する捕集器162を備える。この捕集器162が、本発明における「捕集手段」に対応している。
(粉末粒子の製造方法)
次に、上記構成の粉末粒子製造装置100を用いて、所望の粉末粒子(後述する粉末粒子200)を製造する製造方法を説明する。
まず、粉末粒子製造装置100の炭素源供給部110、触媒材料供給部120、被膜材料供給部130の各々において、材料を準備するとともに、材料が供給可能な初期条件を整える。また、反応炉101のカーボンナノチューブ生成部140及び被膜形成部150を、所定の設定条件、例えば、カーボンナノチューブ生成部140のカーボンナノ材料生成温度900〜1200[℃]、被膜形成部150の被膜形成温度150〜200[℃]に調節する。
上記のような準備が整った後に、炭素源供給部110からの炭素源の供給、触媒材料供給部120からの触媒材料の供給、被膜材料供給部130からの被膜材料の供給を開始する。このとき、炭素源貯留容器112にキャリアガスとして供給する水素ガスの供給速度は、例えば反応炉101の容積1リットル当たり90〜120[ml/min]程度とすることができる。また、炭素源に対する触媒材料及び被膜材料の供給比率は、予め設定された比率に基づいて行う。例えば、炭素源100重量部に対し、触媒材料が2重量部、被膜材料が5重量部供給されるように設定することができる。
このとき、反応炉101内の上流側領域である第1の反応領域142においては、炭素源導入管116を通じて導入された炭素源の蒸気が、触媒材料導入管124を通じて導入された金属系触媒(本発明における「触媒」に対応)と、水素還元雰囲気下で接触することによって熱分解され、微細粒子状のカーボンナノチューブが連続的に生成する。この第1の反応領域142におけるカーボンナノチューブの生成反応は、通常900〜1200[℃]程度の加熱温度で、0.2〜2[sec]程度の反応時間によって行われる。生成したこのカーボンナノチューブは、複数の炭素原子が筒状に配列した構造を有する粉末粒子であり、直径が約1〜10[nm]のものである。カーボンナノチューブが生成するこのステップが、本発明における「カーボンナノ材料生成ステップ」に対応している。
引き続き、反応炉101内の下流側領域である第2の反応領域152においては、第1の反応領域142で連続的に生成したカーボンナノチューブの表面に、被膜材料導入管136を通じて導入された被膜材料の蒸気が蒸着し被膜を形成する。カーボンナノチューブの表面に被膜が形成されるこのステップが、本発明における「被膜形成ステップ」に対応している。そして、カーボンナノチューブの表面に、被膜材料由来の被膜が形成された粉末粒子が、粉末粒子捕集部160において、捕集器162のフィルター164上に捕集される。この第2の反応領域152における被膜材料の形成反応は、通常150〜200[℃]程度の加熱温度で、0.1〜1.5[sec]程度の反応時間によって行われる。
なお、カーボンナノチューブは、生成後直ちに凝集しはじめる性質があることが知られているが、本実施の形態では、カーボンナノチューブの生成領域である第1の反応領域142の下流に第2の反応領域152を連続状に配置しているため、生成直後のカーボンナノチューブは被膜によって直ちに被覆されることとなり凝集が防止される。
(粉末粒子)
ここで、上記粉末粒子製造装置100を及び製造方法を用いて製造された粉末粒子200の概略構造が図2に示される。
図2に示す粉末粒子200は、その形状が粒状または繊維状であり、外径が約2〜55[nm]程度、長さが1〜5[μm]程度である。この粉末粒子200の内側の部分を構成するカーボンナノチューブ210は、例えば、一層の筒状構造を有する単層カーボンナノチューブ、多層の筒状構造を有する多層カーボンナノチューブとして形成される。このカーボンナノチューブ210は、粒子径、すなわち長手方向の長さが5μm以下であり、本発明における「粒子径が5μm以下の粉末粒子体」または「カーボンナノ材料」に対応している。
また、このカーボンナノチューブ210のチューブ表面212に、フルオロアルキルシラン由来のフルオロアルキル基220が部分的に化学結合している。このフルオロアルキル基220は、フッ素原子を含む単分子層からなる被膜として構成される。すなわち、このフルオロアルキル基220は、分子鎖が2[nm]以下の膜厚の小さい被膜として構成され、カーボンナノチューブ210の長さ(1〜5[μm]程度)に比較して短いため、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に部分的に形成される。なお、このフルオロアルキル基220は、反応温度、反応時間等の処理条件等によっては、単分子層に加えて2分子層や3分子層が含まれ、処理条件を最適化することによって、単分子層を所望の比率とすることができる。
図2に示すような粉末粒子200は、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に形成されたフルオロアルキル基220による撥水作用によって、粉末粒子200に対する大気中の水分の吸着が抑制され、当該粉末粒子200の液架橋による凝集が抑制される。また、フルオロアルキル基220のフッ素原子は、分子内分極によって若干負に帯電することが知られており、これにより隣接する粉末粒子200同士はフッ素原子の帯電作用によって反発し合うこととなり、粉末粒子200同士の凝集が抑制される。これにより、例えば粉末搬送装置において、粉末粒子200を他の粉末と混合するに際し、粉末粒子200を均一に分散させることが可能となる。
しかも、このフルオロアルキル基220は、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に部分的に形成される被膜であるため、粉末粒子200間は支障なく接触することができるので、カーボンナノチューブ210の本来の特性である、高電気伝導性及び高熱伝導性という特性を損なうことのない粉末粒子とすることができる。
また、粉末粒子200を構成するカーボンナノチューブ210は、直径が約1〜50[nm]であり、その中空部分の大きさを水素原子の大きさに対応させることによって、中空部分に水素原子を取り込むことができ、当該水素原子の吸着・保持が可能とされる。
(粉末粒子の性能評価)
本発明者は、上記粉末粒子200が高い凝集防止性能を有することを裏付けるべく、定量的な性能評価を実施した。なお、粉末粒子200の凝集防止性能の評価は、当該粉末粒子200の流動性を評価することによって可能となる。そこで、本実施の形態では、図3に示す流動性測定装置300を用いたうえで、以下の測定方法(詳細については、例えばJIS−Z−2502参照)に従って、粉末粒子200の流動性を測定した。
図3に示す流動性測定装置300は、傾斜部310と、直管部320(例えば、内径d=2[mm]、高さh=100[mm])からなるガラス製ロートによって構成されており、このガラス製ロートの内部を粉末物が通過可能となっている。この流動性測定装置300を用いれば、粉末粒子の流動性に関し、少なくとも以下に示す2つの流動性評価を行うことができる。
(第1の流動性評価)
流動性測定装置300を、その直管部320が垂直になるようにセットした後、傾斜部310に評価試料としての粉末物を所定量(例えば、5[g])投入し、当該粉末物が流動性測定装置300内を通過するまでに要する所要時間t[s]を測定する。この所要時間が、比較対象である粉末物について実施した場合の所要時間を下回る場合や、予め設定された規定時間を下回る場合に、流動性が高いと評価することができる。
(第2の流動性評価)
上記第1の流動性評価と同様に、流動性測定装置300の傾斜部310に評価試料としての粉末物を投入した後、所定時間経過後に傾斜部310の内壁面に残存する粉末物の状態を定性的または定量的に確認する。このとき、傾斜部310の内壁面に残存する粉末物の残存量が、比較対象である粉末物ついて実施した場合の残存量を下回る場合や、予め設定された残存量を下回る場合に、流動性が高いと評価することができる。
上記第1の流動性評価及び第2の流動性評価の、少なくとも一方の評価結果を用いることによって、所望の粉末物の流動性を判定することが可能となる。好ましくは、上記第1の流動性評価及び第2の流動性評価の両方を総合的に判断する。
ここで、本実施例の粉末粒子200の流動性評価の具体例を、図4及び図5を参照しながら説明する。ここでは、本実施例の粉末粒子200と、比較対象としての粉末粒子230の各々について、流動性測定装置300による流動性に関する測定を計4回実施した結果について説明する。図4には、粉末粒子200及び粉末粒子230が、流動性測定装置300内を通過するまでに要する所要時間t[s]の数値データが示され、図5には、図4中の数値データに対応したグラフが示される。なお、比較例の粉末粒子230としては、本実施例の粉末粒子200に前述の被膜処理を施す前の粉末粒子、すなわち図2においてフルオロアルキル基220が結合していない粉末粒子を用いている。
図4及び図5に示すように、本実施例の粉末粒子200に関しては、比較例の粉末粒子230に対し、所要時間t[s]が相対的に小さいという結果が得られた。また、特に図示しないものの、傾斜部310の内壁面に残存する粉末物の状態を確認したところ、比較例の粉末粒子230は傾斜部310における残存が認められたのに対し、本実施例の粉末粒子200は傾斜部310の内壁面における残存が認められなかった。従って、上記第1の流動性評価及び第2の流動性評価に基づいて、本実施例の粉末粒子200は、比較例の粉末粒子230よりも流動性が高く、前述の被膜処理を施すことによって流動性が大幅に向上したと評価することができる。かくして、粉末粒子200が高い凝集防止性能を有することを裏付けることが可能となった。
以上のように、本実施の形態によれば、高い凝集防止性能を有する粉末粒子200を提供する技術が構築されることとなり、粉末粒子200の搬送上における取り扱い性を向上させることが可能となる。更に、粉末粒子200は、当該粉末粒子200を構成するカーボンナノチューブ210のようなカーボンナノ材料の特性を生かした種々の用途が想定される。
例えば、第1の用途として、カーボンナノ材料のガス吸蔵特性を利用した水素吸蔵材料への応用が想定される。貯蔵が難しいとされている水素を粉末粒子200に効率的に吸蔵させることによって、水素の供給方法が重要なテーマとなっている燃料電池自動車の普及への可能性を高めることができる。
また、第2の用途として、既存の素材と組み合わせることによって、複合材料への応用が想定される。例えば、合成樹脂に粉末粒子200を混ぜ、強度や伝導性、樹脂の滑らかさを向上させたり、金属やコンクリートに混ぜて、強度や耐腐食性を向上させることが可能となる。
また、カーボンナノ材料の電子放出性能を利用することで、走査型プローブ顕微鏡探針への応用を図る第3の用途や、輝度が高く低消費電力のフィールド・エミッション・ディスプレイへの応用を図る第4の用途が想定される。
また、その他更なる用途として、ノート型パソコンや携帯電話のような携帯機器における小型燃料電池の電極への応用や、集積回路におけるICの高集積化及び高機能化技術への応用などが想定される。
なお、本発明は、上記実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
上記実施の形態では、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に、フルオロアルキルシランに起因するフッ素原子を含む被膜を形成する場合について記載したが、本発明では、被膜を形成する対象として、カーボンナノチューブ以外のカーボンナノ材料、例えば筒状構造の一端が炭素のシート状体によって閉じられたカーボンナノホーン、複数の炭素原子が筒状または円錐状に結合した単位が連続して配列するカーボンナノファイバ、複数の炭素原子がボール状に配列するフラーレン等を用いることもできる。また、本発明では、カーボンナノ材料以外の粉末粒子の粒子表面に、フッ素原子を含む被膜を形成させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に、フッ素原子を含む分子鎖が2[nm]以下の単分子層を主体とする被膜を部分的に化学結合させる場合について記載したが、本発明では、カーボンナノチューブ210のチューブ表面212に形成される被膜は、単分子層以外の2分子層や3分子層を主体としたものであってもよい。
また、上記実施の形態では、気相法を用いてカーボンナノチューブ210を生成させる場合について記載したが、本発明では、カーボンナノチューブ210のようなカーボンナノ材料を生成させるに際し、気相法にかえてアーク放電法やレーザー蒸発法を用いることもできる。
また、上記実施の形態の粉末粒子製造装置100では、カーボンナノチューブ生成部140及び被膜形成部150を連続状に配置して、カーボンナノチューブ210の生成直後に、当該カーボンナノチューブ210に被膜を形成する場合について記載したが、本発明では、カーボンナノチューブ210のようなカーボンナノ材料を、別装置において予め製造し、当該カーボンナノ材料に被膜を形成するように構成してもよい。
本発明の「粉末粒子の製造装置」の一実施の形態の粉末粒子製造装置100の概略構成を示す図である。 本実施の形態の粉末粒子200の概略構造を示す図である。 本実施の形態の流動性測定装置300の構成を示す図である。 粉末粒子200及び粉末粒子230が、流動性測定装置300内を通過するまでに要する所要時間t[s]の数値データを示す図である。 図4中の数値データに対応したグラフを示す図である。
符号の説明
100 粉末粒子製造装置
101 反応炉
110 1次締固め処理
112 炭素源貯留容器
114 キャリアガス供給管
116 炭素源導入管
118 加熱器
120 触媒材料供給部
122 加圧ポンプ
124 触媒材料導入管
130 被膜材料供給部
132 被膜材料貯留容器
134 キャリアガス供給管
136 被膜材料導入管
138 加熱器
140 カーボンナノチューブ生成部
142 第1の反応領域
144 加熱器
150 被膜形成部
152 第2の反応領域
154 加熱器
160 粉末粒子捕集部
162 捕集器
164 フィルター
200,230 粉末粒子
210 カーボンナノチューブ(カーボンナノ材料)
212 チューブ表面
220 フルオロアルキル基
300 流動性測定装置
310 傾斜部
320 直管部

Claims (8)

  1. 粒子径が5μm以下の粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜を備えることを特徴とする粉末粒子。
  2. 請求項1に記載の粉末粒子であって、
    前記被膜は、分子鎖が2nm以下の単分子層を含む被膜として構成されることを特徴とする粉末粒子。
  3. 請求項1または2に記載の粉末粒子であって、
    前記粉末粒子体として、カーボンナノ材料が用いられていることを特徴とする粉末粒子。
  4. 請求項3に記載の粉末粒子であって、
    前記カーボンナノ材料は、直径が50nm以下に構成された軸状である粉末粒子。
  5. 粉末粒子を製造する粉末粒子の製造方法であって、
    粒子径が5μm以下の粉末粒子体と、フッ素原子を含む被膜材料とを混合し、被膜形成温度に加熱することによって前記粉末粒子体の表面に、フッ素原子を含む被膜を形成させる被膜形成ステップを有することを特徴とする粉末粒子の製造方法。
  6. 請求項5に記載の、粉末粒子の製造方法であって、
    前記被膜形成ステップの前段において、炭素源と触媒とを混合し、カーボンナノ材料生成温度に加熱することによって、前記粉末粒子体としてのカーボンナノ材料を生成するカーボンナノ材料生成ステップを有し、当該カーボンナノ材料生成ステップによって生成したカーボンナノ材料を、引き続き前記被膜形成ステップによって連続状に処理することを特徴とする、粉末粒子の製造方法。
  7. 粉末粒子を製造する粉末粒子の製造装置であって、
    粒子径が5μm以下の粉末粒子体がキャリアガスとともに流通する反応炉と、
    前記反応炉を流通する前記粉末粒子体に対しフッ素原子を含む被膜材料を導入する被膜材料導入手段と、
    前記被膜材料導入手段によって被膜材料が供給された後の粉末粒子体が流通する被膜形成部と、
    前記被膜形成部を被膜形成温度に加熱する加熱手段と、
    前記被膜形成部の下流に配置された捕集手段とを備え、
    前記加熱手段によって被膜形成温度に加熱された被膜形成部において、前記粉末粒子体の表面にフッ素原子を含む被膜が形成された粉末粒子が生成し、当該粉末粒子が前記捕集手段によって捕集されるように構成されていることを特徴とする、粉末粒子の製造装置。
  8. 請求項7に記載の、粉末粒子の製造装置であって、
    前記反応炉の前記被膜形成部よりも上流側に配置されたカーボンナノ材料生成部と、
    前記カーボンナノ材料生成部に炭素源を導入する炭素源導入手段と、
    前記カーボンナノ材料生成部に、前記炭素源を熱分解させてカーボンナノ材料を生成させる触媒を導入する触媒導入手段と、
    前記カーボンナノ材料生成部をカーボンナノ材料生成温度に加熱する第2の加熱手段とを備え、
    前記加熱手段によってカーボンナノ材料生成温度に加熱されたカーボンナノ材料生成部において、前記粉末粒子体としてのカーボンナノ材料が生成するように構成されていることを特徴とする、粉末粒子の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008239422A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujitsu Ltd 表面改質カーボンナノチューブ系材料、その製造方法、電子部材および電子装置
RU2484015C1 (ru) * 2012-04-04 2013-06-10 Открытое Акционерное Общество "Уральский научно-исследовательский институт композиционных материалов" Способ получения полых наночастиц
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