JP4160454B2 - 建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents

建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンルームの天井面に形成されたメンテナンス用の開口に対し取り付けられる、建設機械のエンジンフード、並びに、それを使用した建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、油圧ショベル,ホイールローダ等の走行式の建設機械やクレーン等の定置式の建設機械等、種々の建設機械が建設現場,港湾,工場内等の様々な分野において用いられている。これら建設機械の構造は、例えば走行式の建設機械である油圧ショベルでは、図9に示すように下部走行体101と、下部走行体101の上側に旋回可能に配設された上部旋回体102と、上部旋回体102に設けられ種々の作業を行う作業装置103との3つの部分で構成されている。
【0003】
ここで上部旋回体102内に設けられたエンジンルームついて図10を参照して説明する。図10は一般的なエンジンルームの内部構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。図示するように、上部旋回体102内には、エンジン106や油圧ポンプ108等の機器が配設され、エンジン106による油圧ポンプ108の駆動により発生した油圧によって作業装置103(図9参照)を作動させている。
【0004】
建設機械は、ダム,トンネル,河川,道路等における岩石の掘削やビル,建築物の取り壊し等、一般に厳しい環境下で使用されるが、このような環境下ではエンジン106や油圧ポンプ108等の機器類に加わる負荷が高く、エンジン温度の上昇や作動油の油温の上昇を招きやすい。このため、これら建設機械では、図10に示すように、エンジン106により駆動されるファン105によって生成される冷却風の流路に、比較的大容量のラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングパッケージ104をそなえ、これらクーリングパッケージ104によってエンジン冷却水や作動油が冷却される(例えば特許文献1参照)。
【0005】
つまり、ファン105の回転により、クーリングパッケージ104が設置されたラジエータルーム102Aの上部開口部109,110から外部の空気(冷却風)が吸引され、この空気が、フィン構造のクーリングパッケージ104のコアを通過する際に、エンジン冷却水や作動油を冷却するのである。
そして、メインエンジンルーム102Bには、ファン105からファン軸流方向(図10中において左右方向)に対し所定の距離をあけて、その天井面の一部をなす後述するエンジンフード116に開口部111が、その床面に開口部112がそれぞれ設けられている。上記開口部111は、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなり、また、上記ファン軸流方向に対し比較的大きな幅をもって形成されている。
【0006】
また、油圧ポンプ108が設置されたポンプルーム102Cには、上面に開口部113が、下面に開口部114がそれぞれ設けられており、これらの開口部113,114は、メインエンジンルーム102Bの開口部111と同様に、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなる。
エンジン冷却水や作動油を冷却して高温となった空気は、メインエンジンルーム102Bの上記排気開口部111,112から外部に排出され、又は、メインエンジンルーム102Bを通り抜けて、ポンプルーム102Cの上記排気開口部113,114から外部に排出される。
【0007】
エンジンルーム102には、クーリングパッケージ104や上記エンジン106や油圧ポンプ108などエンジンルームに収容された機器の点検、部品交換、修理、清掃等のメンテナンスを行なえるように、その上方に開口を設けるとともに、この開口部を上記エンジンフード116で覆蓋している。このエンジンフードは開閉自在に構成されており、上記メンテナンスを行なう際には、エンジンフード116を開いてメンテナンス作業が行なわれる。
【0008】
建設機械では、クーリングパッケージとして冷却風との熱交換面積が大きく冷却性能の高い大型のものが必要となり、一般的に図示するようにクーリングパッケージ104の上部がエンジンルーム天井面115から突出した状態となる。このため、クーリングパッケージ104の上方に配置されたエンジンフード116は、クーリングパッケージ104と当たらないように中央部がエンジンルーム天井面115よりも膨らんだ形状とされている(例えば非特許文献1参照)。
【0009】
ところで、特に油圧ショベルでは、ファン105から吐出された空気の流れには、ファン軸流方向の成分が殆どなく、遠心方向の成分や旋回方向の成分(以下、まとめて遠心/旋回方向成分という)が主成分となることが確認されている。
以下、この理由を図11〜図14を参照して説明する。
油圧ショベルの場合、上部旋回体102内部においてラジエータやエンジンなどを搭載できるスペースは図11(a)に示すようになり、図11(b)に示すような他の建設機械のスペースに較べて狭く特にその横断面積(ファン軸流方向に対して直交する断面)が小さくなる。これは、エンジンルームの高さについては高くするとエンジンルーム前方の運転席からの後方への視界が遮られてしまい、エンジンルームの幅〔建設機械の前後長さ〕についてはこれを長くすると機長が長くなって建設機械後端の旋回半径が大きくなり、狭い現場で使うのに不便になるためである。
【0010】
このように横断面積が比較的小さくなる分、油圧ショベルでは、クーリングパッケージ104の厚さ(冷却風の進行方向に関する寸法)を大きく取って、クーリングパッケージ104と冷却風との接触面積ひいてはクーリングパッケージ104の冷却性能を確保するようにしている。この結果、冷却風がクーリングパッケージ104を通過する際に受ける圧力抵抗が比較的大きくなってしまう。
【0011】
建設機械では、コストやサイズを抑えるため冷却ファンには軸流ファンが一般的に使用されている。図12は一般的な軸流ファンの性能曲線を示す模式図である。この性能曲線Lから明らかなように、軸流ファンでは、一般的にファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、単位時間当たりのファン風量Vが減少する傾向にある。ファン風量Vとは即ち冷却風のファン上流からファン下流への移動量であることから、ファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、ファン上流からファン下流への直線的な流れである軸流方向の流れが特に得られにくくなる。
【0012】
このため、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0未満の低圧力損失域RLにおいては冷却風の流れは図13(a),(b)に示すようになり、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0以上の高圧力損失域RHにおいては冷却風の流れは図14(a),(b)に示すようになる〔図13及び図14は何れもその左右方向をファン軸流方向と一致させて示す図であり、図13(a)及び図14(a)では、ファン翼の回転中心線CLより下側みを示している〕。
【0013】
つまり、上記低圧力損失域RLにおいてはファン風量が比較的多くなることから、図13(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFI,1で代表して示すような比較的大きな風量の軸流が発生し、ファン下流側ではベクトルFO,1で代表して示すような流れ、即ち遠心/旋回方向成分ベクトルFC,1よりも軸流方向成分ベクトルFA,1が支配的な流れが発生する。そして、風量は、図13(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
これに対し、上記高圧力損失域RHにおいてはファン風量が比較的少なくなることから、図14(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFI,2で示すような比較的少量の軸流しか発生せず、ファン下流側においては、ベクトルFO,2で示すような流れ、即ち軸流方向成分ベクトルFA,2よりも遠心/旋回方向成分ベクトルFC,2が支配的な流れが発生し、風量は、図14(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
【0014】
このようなファン上流側の圧力損失ΔPとファン下流側での冷却風の流れとの関係は、実験やシミュレーションでも確認されている。
そして、上述したように油圧ショベルではクーリングパッケージが厚いためファン上流側の圧力損失ΔPが大きく高圧力損失域で冷却ファンが使用されることとなり、ファン出口側の冷却風の流れ成分は、遠心/旋回方向成分が支配的になるのである。
【0015】
しかしながら、図10に示す上記従来技術では、上述したように、網目状に複数の開口が形成されてなる排気開口部111などが、ファン軸流方向に対してファン105から距離を開けて配設され、また、ファン軸流方向に対して幅を持って形成されているため、メインエンジンルーム102Bに吸引された冷却風は、排出されるまでに上記軸流方向への流れを余儀なくされる。
【0016】
つまり、この従来技術では、遠心/旋回方向成分を流れの主成分とする空気を強制的に軸流方向へ流す構造となるため、乱流が発生するなどして空気の被る圧力損失が比較的大きく、クーリングパッケージ104を通過後の空気の排出が滑らかに行なわれない(排出効率が低い)という課題がある。
排出効率を向上させるために、メインエンジンルーム102Bの開口面積を増加させることも考えられるが、この場合、騒音(エンジン音や、冷却風がクーリングパッケージ104などを通過する際に発生する風切音の外部への漏洩)の増大を招くこととなり、新たな課題を招いてしまう。
【0017】
これに対して、特許文献2には、図15に示すような建設機械が開示されている。この建設機械では、エンジンルーム130の上面及び両側面(車体前後面)に冷却風通路(ファン風分流路,ファン風分流ダクト)131〜133が設けられ、この冷却風通路の入り口(図15中で左側端部)は何れも冷却ファンの外周近傍に位置設定されている。このような構成により、冷却ファンから遠心/旋回方向に吹き出された冷却風を少ない開口から効率的に排出し、且つ、エンジンルーム130からの騒音の増大を防止するようにしている。
【0018】
【特許文献1】
実開平3−83324号公報
【非特許文献1】
「油圧ショベル ロング&ナロートラック 318C LN」,新キャタピラ三菱,2002年5月,4163C1−01,p.7
【特許文献2】
特開2001−193102号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した図15に示す特許文献2の技術のようにエンジンルーム上壁面にダクト132を設ける構成は、当然であるがこのダクト132の分、材料費や加工費など建設機械の製造費が増大してしまい、また、ダクト132の内側に形成される風路とエンジンルーム内とを連通させるための開口132aをエンジンルームの天井面に形成する必要があることから加工費が発生し、この点でも建設機械の製造費が増大してしまう課題がある。
【0020】
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、冷却風の排出効率や騒音レベルを所定の水準に保持しながら、建設機械の製造費を削減できるようにした、建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の建設機械のエンジンフードは、エンジン,クーリングパッケージ及び冷却ファンを収容するエンジンルームの天井面に形成されたメンテナンス用の開口に対し取り付けられる、建設機械のエンジンフードであって、該開口を覆うように該天井面のエンジンルーム外側に開閉可能に取り付けられ、該開口を閉じる閉姿勢において該天井面に対し上方に膨出する形状とされ、該冷却ファンの軸流方向で下流側の部位に該冷却風の排出口を有する、フード本体と、該フード本体の膨出形状内側に、該フード本体の天井部に対し上下方向に隙間をあけて且つ該排出口よりもエンジンルーム側に取り付けられたプレートとをそなえて構成され、該プレートは、該フード本体に対し該冷却ファンの軸流方向上流側に所定の隙間をあけて該冷却ファンの軸流方向下流側を該フード本体に接続されたことを特徴としている。
【0022】
請求項2記載の本発明の建設機械のエンジンルーム構造は、エンジンと、該エンジンからの排ガスを排ガス管を介して機外へと排出する際に消音するマフラと、クーリングパッケージと、該クーリングパッケージを冷却する冷却風を流通させる冷却ファンとを収容し、天井面にメンテナンス用の開口が形成された建設機械のエンジンルームの構造であって、上記のメンテナンス用の開口に対し、請求項1記載の建設機械のエンジンフードが該天井面に取り付けられたことを特徴としている。
【0023】
請求項3記載の本発明の建設機械のエンジンルーム構造は、請求項2記載の建設機械のエンジンルーム構造において、エンジンフードが、該隙間が該冷却ファンの上方に位置するように、該天井面に取り付けられたことを特徴としている。
請求項4記載の本発明の建設機械のエンジンルーム構造は、請求項2又は3記載の建設機械のエンジンルーム構造において、該フード本体及び該プレートが、それぞれ、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定されたことを特徴としている。
【0024】
請求項5記載の本発明の建設機械のエンジンルーム構造は、請求項4記載の建設機械のエンジンルーム構造において、該排ガス管の排ガス排出口が、該フード本体と該プレートとの間に配置されたことを特徴としている。
請求項6記載の本発明の建設機械のエンジンルーム構造は、請求項5記載の建設機械のエンジンルーム構造において、該排ガス管が、該フード本体と該プレートとの間の冷却風の流れと同方向に該排ガスを排出するように構成されたことを特徴としている。
【0025】
請求項7記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、エンジン及び該エンジンからの排ガスを排ガス管を介して機外へと排出する際に消音するマフラを収容し天井面にメンテナンス用の開口を有するエンジンルームと、該エンジンルームに形成された冷却風の排出開口と、該エンジンルーム内に設置され該冷却風を流通させる冷却ファンと、該エンジンルーム内に設置されたクーリングパッケージとをそなえて構成された、建設機械のエンジン冷却装置において、該メンテナンス用の開口を覆うように、請求項1記載の建設機械のエンジンフードが該天井面に取り付けられたことを特徴としている。
【0026】
請求項8記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、請求項7記載の建設機械のエンジン冷却装置において、エンジンフードが、該隙間が該冷却ファンの上方に位置するように、該天井面に取り付けられたことを特徴としている。
請求項9記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、請求項7又は8記載の建設機械のエンジン冷却装置において、該フード本体が、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定されたことを特徴としている。
【0027】
請求項10記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、請求項9記載の建設機械のエンジン冷却装置において、該プレートが、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定されたことを特徴としている。
請求項11記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、請求項9又は10記載の建設機械のエンジン冷却装置において、該排ガス管の先端の排ガス排出口が、該フード本体と該プレートとの間に配置されたことを特徴としている。
【0028】
請求項12記載の本発明の建設機械のエンジン冷却装置は、請求項11記載の建設機械のエンジン冷却装置において、該排ガス管が、該フード本体と該プレートとの間の冷却風の流れと同方向に該排ガスを排出するように構成されたことを特徴としている。
【0029】
【発明の実施形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、図1〜図8の各図において、図中の矢印Xは建設機械の前後方向(以下、エンジンルーム幅方向ともいう)を示し、図中の矢印Yは建設機械の左右方向(以下、ファン軸流方向ともいう)を示す。
また、以下の各実施形態では、本発明を建設機械として油圧ショベルに適用した例を説明する。
【0030】
(1)第1実施形態
本発明の第1実施形態としてのエンジンフード,エンジンルーム構造及びエンジン冷却装置が適用される建設機械について図1を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。建設機械は、下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上部旋回体2に設けられ種々の作業を行なう作業装置3の3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体2には、その機体後方にカウンタウェイト2Aが配設され、カウンタウェイト2Aの機体前方にはエンジンルーム2Bが配設されている。また、天井面には、エンジンルーム2B内に収容された機器をメンテナンスできるように開口部22aが設けられるとともに、この開口部22aを開閉するエンジンフード40が取り付けられている。図1では、エンジンフード40が開口部22aを開いた開姿勢となっている。
【0031】
次いで、図2を参照して本発明の第1実施形態としてのエンジンルーム2Bの構造について説明する。図2はエンジンルーム2Bの機体前方から見た模式的な断面図である。エンジンルーム2Bには、エンジン26がそのクランク軸を機体左右方向Yに向けて設置されており、図2中でエンジン26の右側に軸流式の冷却ファン25が配設されている。この冷却ファン25は、その軸流方向が機体左右方向Yに一致するような姿勢で設置されており、エンジンルーム2Bの内部空間により形成される冷却風通路に、冷却風を流通させるようになっている(ここでは、図2中で左側に冷却風を送りだすようになっている)。なお、ここでは、冷却ファン25はエンジンクランク軸に機械的に連結されたエンジン駆動式であるが、これに限定されず、油圧駆動式でも良い。
【0032】
また、エンジンルーム2B内には円筒形状のマフラ26aがその円筒中心軸を機体前後方向X(図2中において紙面に垂直な方向)に向けた姿勢で収容されている。エンジン26から排出された排ガスは、このマフラ26aにより消音された後、マフラ26aに接続されエンジンルーム天井面22を上方に貫通する排ガス管26bを介して機外へと排出されるようになっている。
【0033】
冷却ファン25の軸流方向上流側(図2中右側)には、ラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングパッケージ24が設置され、また、冷却ファン25の軸流方向下流側(図2中左側)には、エンジンクランク軸に機械的に連結された油圧ポンプ27が設置されている。
なお、エンジンルーム2Bの内部は、クーリングパッケージ24,エンジン26及び油圧ポンプ27の各相互間で仕切られており、ラジエータ(クーリングパッケージ24)が設置されたラジエータルーム2Ba、エンジン26や冷却ファン25が設置されたメインルーム(以下メインエンジンルームという)2Bb、油圧ポンプ27が設置されたポンプルーム2Bcに分割された構成となっている。
【0034】
さて、上述したが、エンジンルーム2Bの天井面22には比較的大きな開口部22aが形成されており、ここでは、この開口部22aは、マフラ26aや排ガス管26bよりもファン軸流方向で上流側に配置されており、この開口部22aからエンジンルーム2B内の上記機器24〜26の点検,部品交換,修理及び清掃などのメンテナンスを行なえるようになっている。そして、この開口部22aに対して本発明の第1実施形態としてのエンジンフード40が取り付けられている。
【0035】
エンジンフード40は、フード本体41と、フード本体41の内側に取り付けられたプレート42とをそなえて構成される。
フード本体41は、図示しないヒンジを介して天井面22の外側に取り付けられており、このヒンジが取り付けられた一辺側(ここでは機体後方側の辺)を中心として、主面41aが水平姿勢となって開口部22aを塞ぐ閉姿勢(図2での姿勢)と、主面41aが傾斜姿勢となって開口部22aを開く開姿勢(図1での姿勢)との間で上下に揺動可能に構成されている。また、クーリングパッケージ24が比較的大きくその上端がエンジンルーム天井面22から突出しており、フード本体41は、上記閉姿勢においてもクーリングパッケージ24に当たらないように、その中央部(主面)41aが、天井面22に当接するその下縁部ひいては天井面に対し膨出した形状とされている。また、フード本体41のファン軸流方向下流側の面41bには、排出口41baが形成されている。
【0036】
一方、プレート42は、上記閉姿勢において、水平姿勢となるように、且つ、フード本体41の上流側内壁面41c及びメンテナンス用開口部22aの上流縁部にファン軸流方向Yに対し隙間44をあけて、フード本体41の内側に固定されている。これにより、フード本体41の主面41aとプレート42との間に、上記隙間44を入口とするとともに上記のフード本体41に形成された排出口41bを出口とする冷却風の風路43が形成されるようになっている。また、上記隙間44は、フード40の閉姿勢において、冷却ファン25の外周に、即ちファン軸流方向Yに対し冷却ファン25と同位置(完全に同位置だけでなく略同位置にある場合も含む)に配置され、ここでは、冷却ファン25の直下(ファン軸流方向Yに対して直ぐ下流側)に位置設定されている。
【0037】
このような構成において、冷却ファン25の作動により上記エンジンルーム導入開口22cから機体本体内部(冷却風通路)へ冷却風として取り込まれた外気は、クーリングパッケージ24を通過した後、フード本体41とプレート42との間に形成される風路43により滑らかに排出口41baへと案内され機外へと排出され、クーリングパッケージ24を通過する際に冷却水及び油圧ポンプの作動油を冷却するようになっている。
【0038】
つまり、本実施形態にかかるエンジン冷却装置は、エンジンルーム導入開口22c,冷却風通路(機体本体21内の空間即ち室2Ba,2Bb,2Bc),クーリングパッケージ24,冷却ファン25及びエンジンフード40をそなえて構成されているのである。
なお、エンジンルーム2Bに流入した冷却風の一部は、僅かではあるが、エンジン26と油圧ポンプ27との連結部27aと、メインエンジンルーム2Bbとポンプルーム2Bcとの仕切り壁28との隙間を通ってポンプルーム2Bcに流入する。このため、ポンプルーム2Bcに面して機体本体壁面21の上面22及び下面23にメッシュ状の排出口22b,23bが補助的にそれぞれ設けられており、これらの開口22b,23bから冷却風が機外へと排出されるようになっている。
【0039】
ここで、図3〜図5を参照して、冷却空気の導入開口22c及びエンジンフードの構造をさらに説明する。
図3はエンジンルーム2Bの上部の構成を示す模式的な斜視図、図4はエンジンフードの構造を一部破断して示す模式的な斜視図、図5はエンジンルーム2Bの機体側方から見た模式図である。
【0040】
冷却空気の導入開口22cは機体前後方向Xに長いスリット状の開口部として形成されている。また、エンジンフード40は上述したようにフード本体41とフード本体41の内側に取り付けられたプレート42とをそなえて構成されている。フード本体41は、上述したように中央部(主面)41aが膨出した形状とされており、ここでは略台形の断面を有して略箱型形状の輪郭を有した形状とされている。フード本体41のファン軸流方向下流側の面41bには、エンジンルーム幅方向Xに対し比較的短い形状(ここでは円形)の排出口41baがエンジンルーム幅方向Xに沿って複数並設されている。
【0041】
また、プレート42は、フード本体41の主面41aに対し上下方向に所定の間隔をあけ且つこの主面41aと平行な姿勢となるようにフード本体41に取り付けられている。そして、プレート42は、そのファン軸流方向下流側の端辺及びエンジンルーム幅方向両端辺をフード本体41の内壁面に接続されるとともに、プレート42のファン軸流方向の長さ寸法は、フード本体41の同長さ寸法よりも小さく設定されており、上述したようにフード本体41とプレート42との間に隙間44が形成されるようになっている。
【0042】
本発明の第1実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及びエンジン冷却装置は、上述したように構成されており、図2に示すように冷却風が機外に排出される。
つまり、従来技術の課題として説明したように、一般的にクーリングパッケージ24の圧力損失が比較的大きいため、冷却ファン25から送り出された冷却風は、矢印Aで示すように流れ、冷却ファン25の冷却風の流れの主成分は遠心/旋回方向成分となる。すなわち、冷却ファン25から送り出された冷却風の多くが直線的に或いは旋回しながらも矢印Aで示すように略遠心方向に流れるようになる。
【0043】
そこで、本実施形態では、機体本体壁面の上面にこの冷却風の向かうところに、エンジンフード40により形成される風路43の入口44を配置することにより、冷却ファン25から送り出された冷却風が、直接的な抵抗を受けることなく、エンジンフード40のフード本体41とプレート42との間に形成された風路43へと流れ、この風路43により案内され機外へと滑らかに排出されるようになる。したがって、冷却風の排出効率を向上させることができる。
【0044】
この結果、エンジンルーム2Bの開口面積を減少させることによるエンジン音や冷却風がファン翼やクーリングパッケージ24を通過する際に発生する風切り音(以下、「エンジン音など」という)の外部への漏洩、即ち騒音を抑制でき、また、冷却風の圧力損失を低減できることから冷却ファン25の仕様を下げてコストダウンを図ることができる。或いは、冷却風の排出効率が向上することから、同じ仕様の冷却ファン25を使用してもその風量を増大することが可能となり、クーリングパッケージ24の熱交換面積などの仕様を下げることが可能となる。
【0045】
また、エンジンルーム2Bから排出された冷却風は、エンジンフード40により形成される風路43により案内され、水平方向に偏向されて機外へと滑らかに排出されるようになり、また、上記水平姿勢の風路43を介して外部へと漏洩するエンジン音なども破線の矢印N1で示すように水平方向に伝播するようになる。
【0046】
建設機械から水平方向に発せられる騒音を抑制することは例えば作業場所を遮蔽物により囲うなどすれば可能であるが、鉛直上方に発せられる騒音に対しこのような遮蔽物を設けることは大掛かりな作業が必要となり現実的ではなく、また、水平方向に発せられる騒音は建物や地面などにより吸収されるが、鉛直方向に発せられる騒音に対してはこのような吸収物がないためその伝播範囲が極めて広い。
【0047】
したがって、騒音の伝播方向をこのように水平方向にすることにより、伝播範囲を狭めることができるようになる(騒音の広がりを抑制できるようになる)。
さらに、この風路43内を矢印N1で示すように伝わるエンジン音などは、風路43を形成するダクト本体41及びプレート42に吸収され減衰される。風路43のファン軸流方向Yに対する長さ寸法(正確にはプレート42のファン軸流方向上流端からダクト本体41の排気穴41baまでのファン軸流方向Yに対する長さ寸法)は、上記のダクト本体41及びプレート42の内壁面によるエンジン音の低減効果が十分得られるよう(例えば所定の規制値よりも小さくなるよう)設定されている。
【0048】
さらに、エンジン音などの一部は、図2中に破線の矢印N2で示すようにプレート42及びダクト本体41を透過するが、この際、プレート42及びダクト本体41により減衰される。つまり、矢印N2で示すように機外に伝播するエンジン音などは、機外に対しプレート42及びダクト本体41の二つの壁面により遮蔽され減衰されるのである。
【0049】
また、上記の図15に示す従来技術では、冷却風の排出効果や騒音レベルの向上を行なうべく、エンジンルーム上壁面に対しダクト132を設けるとともにダクト132内側に形成される風路とエンジンルーム内とを連通させるためにエンジンルーム天井面に開口部132aを設けていた。本エンジンフード40は、建設機械ではエンジンフードがエンジンルーム天井面に対し膨出した形状となることを利用したものであり、従来エンジンフードに相当するフード本体41の内側にプレート42を取り付けるといった簡素な構成で、上記の図15に示す従来技術におけるダクト及びエンジンルーム開口部とをエンジンフード40により一体的に具現化することができる。したがって、上記従来技術に比べ、冷却風の排出効果や騒音レベルを保持しながら、建設機械の製造費を削減できる利点がある。
【0050】
(2)第2実施形態
本発明の第2実施形態としてのエンジンフード,エンジンルーム構造及びエンジン冷却装置について図6を参照して説明する。図6は本発明の第2実施形態としてのエンジンフード,エンジンルーム構造及びエンジン冷却装置の要部構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。なお、上述した第1実施形態で説明した部品については同一の符号を付しその説明を省略する。
【0051】
上記第1実施形態では、エンジンルーム天井面22のメンテナンス用開口部22a及びエンジンフード40が、マフラ26aや排ガス管26bよりもファン軸流方向上流側に配置されていたが、本実施形態では、エンジンフード40が、マフラ26aや排ガス管26bよりもファン軸流方向下流側まで延びており、フード本体41及びプレート42は、冷却ファン軸流方向Yに対しエンジン26とマフラ26aとを覆うように、そのファン軸流方向Yの寸法(長さ寸法)L1,2及び配置が設定されている。つまり、上記長さ寸法L1,L2はエンジン26及びマフラ26aの集合体の長さ寸法L0以上に設定されるとともに(L1≧L0,L2≧L0)、上記寸法L1,L2により規定される領域がエンジン26及びマフラ26aの集合体の上記寸法L0により規定される領域を含むようにフード本体41及びプレート42の配置が設定されているのである。
【0052】
また、ここでは、エンジンルーム天井面22に形成されるメンテナンス用開口部22aも、マフラ26aや排ガス管26bよりも冷却ファン軸流方向下流側まで延ばされている。
さて、排ガス管26bは、フード本体41及びプレート42を鉛直上方に貫通し、その先端の排ガス排出口26baを機外に露出させている。この排ガス管26bの機外への露出部は機体後方に向け曲げられた形状となっており、排ガスは、排ガス排出口26baから機体後方に向けて機外へと排出されるようになっている。
【0053】
また、フード本体41及びプレート42には排ガス管26bを挿通させる穴41d,42aが形成されている。この穴41d,42aは、エンジンフード40の閉姿勢は勿論、開姿勢及び中間姿勢(開姿勢と閉姿勢と間の姿勢)においても排ガス管26bと当接しないように十分な大きさに設定されている。
この他の構成は第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0054】
本発明の第2実施形態としてのエンジンフード,エンジンルーム構造及びエンジン冷却装置は上述したように構成されているので、マフラ26aからその振動に起因して放射状に発生する騒音(放射騒音)が、鉛直上方に対しフード本体41及びプレート42により二重に遮蔽されるようになり、騒音を一層効果的に防止できるようになる。
【0055】
なお、上記では、エンジンルーム天井面22に形成されるメンテナンス用開口部22aが、冷却ファン軸流方向でマフラ26aや排ガス管26bよりも下流側まで延ばされていたが、図7に示すように、上記第1実施形態と同様にメンテナンス用開口部22aを、冷却ファン軸流方向でマフラ26aや排ガス管26bよりも上流側までとしてもよい。
この場合、マフラ26aが機外上方に対し、エンジンルーム天井面22,フード本体41及びプレート42の三つの壁面により遮蔽されるようになり、さらに効果的に騒音を抑制できるようになる。
【0056】
(3)第3実施形態
本発明の第3実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及びエンジン冷却装置の構成を図8を参照して説明する。
【0057】
図8はエンジンルーム2Bの機体前方から見た模式的な要部断面図である。なお、上記各実施形態で既に説明したものについては同一の符号を付してある。
本発明の第3実施形態は、図示するように排ガス管26bの形状及びその周辺の構成が上記第2実施形態とは異なる。
つまり、上記第2実施形態では、排ガス管26bをフード本体41及びプレート42を貫通させその排ガス排出口26baを機外へと露出させた構成としたが、本実施形態では、図8に示すように、排ガス管26bは、プレート42のみを鉛直上方に貫通し、その先端の排ガス排出口26baが、フード本体41とプレート42との間に形成される風路43内に配置され、且つ、風路43内で、排ガス排出口26baがファン軸流方向下流側に向くように折り曲げられている。
この他の構成は上記第2実施形態と同様なのでその説明を省略する。
【0058】
本発明の第3実施形態としての建設機械のエンジンフード、建設機械のエンジンルーム構造及びエンジン冷却装置はこのように構成されているので、エジェクタ効果により冷却風の排出効率を向上させることができる。
つまり、一般的に、排ガス管26bから排出される排ガスの流速VGは、風路43を流れる冷却風の流速VAよりも速いので(VG>VA)、排ガスの流れに引かれるようにして冷却風が風路43から排出されるようになり、冷却風の排出効率が向上するのである。この排出効率の向上分、冷却風を流通させる冷却ファン25の仕様を下げてコストダウンを図ることが可能となる。
【0059】
(4)その他
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、エンジンフード40において、フード本体41に形成された複数の排出穴41baの相互間に機体左右方向Yに沿って仕切板を設けても良い。これにより、冷却風が、エンジンルーム幅方向Xへの流れを規制され、排出穴41baにむけて滑らかに流れるようになり、冷却風の背圧を低減できるようになる。
また、フード本体41のファン軸流方向下流側の面41bに、エンジンルーム幅方向Xに対し比較的長い形状の開口を一つ設けるようにしてもよく、この場合も、フード本体41の内側をエンジンルーム幅方向Xに対し分割するように仕切板を設けてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、エンジンフードが、エンジンルームの天井面に形成されたメンテナンス用の開口を覆うようにエンジンルーム外側に開閉可能に取り付けられた膨出形状のフード本体と、フード本体の膨出形状内側に取り付けられたプレートとをそなえて構成され、これらのフード本体とプレートとの間に冷却風の風路が形成される。
【0061】
この風路は、ファン軸流方向に対しフード本体上流面とプレートとの間に形成され冷却ファンの上方に位置する隙間を入口とするとともに、フード本体のファン軸流方向下流側の部位に冷却風排出開口を出口として形成される。この結果、冷却ファンから吐出された冷却風の多くを占める、遠心方向に吐出された冷却風が、冷却ファンの上方の(すなわち冷却ファンの外周の)上記入口から風路へとスムーズに流れ、さらに、この冷却風は、上記風路により案内されスムーズに機外へと排出されるようになり、冷却風の排出効率を向上させることができる。
【0062】
また、上記風路を介して外部へ漏洩するエンジン音などの伝播方向は水平方向になるので、騒音の広がりを抑制しやすくなる。
このような効果が、従来のエンジンフードに対応するフード本体にプレートを設けるといった簡素な構成により実現できる結果、冷却風の排出効率や騒音レベルを所定の水準に保持しながら、建設機械の製造費を削減できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置の全体構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる建設機械のエンジンフード及びエンジンルーム構造を示す模式的な斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる建設機械のエンジンフードの全体構成を示す一部破断して示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる上部旋回体の構成を示す機体側面から見た模式図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置の要部構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置の変形例の要部構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態としての建設機械のエンジンフード,建設機械のエンジンルーム構造及び建設機械のエンジン冷却装置の要部構成を示す機体前方から見た模式的な断面図である。
【図9】従来の建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。
【図10】従来の建設機械のエンジンルームの内部構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。
【図11】建設機械のエンジン冷却装置におけるエンジンルーム内の広ささとクーリングパッケージの厚さとの関係を説明するため図であって、(a)はエンジンルーム内が比較的狭い場合の模式図、(a)はエンジンルーム内が比較的広い場合の模式図である。
【図12】一般的な軸流形式の冷却ファンの性能曲線を示す模式図である。
【図13】(a),(b)は上流側の圧力損失が比較的小さかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。
【図14】(a),(b)は上流側の圧力損失が比較的大きかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。
【図15】従来の建設機械のエンジン冷却装置の構成を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
2A カウンタウェイト
2B エンジンルーム
2Ba ラジエータルーム
2Bb メインエンジンルーム
2Bc ポンプルーム
3 作業装置
21 機体本体
22 機体本体上壁面
23 機体本体下壁面
22a メンテナンス用の開口
22c エンジンルーム導入開口
24 クーリングパッケージ
25 冷却ファン
26 エンジン
26a マフラ
26b 排気管
27 エンジンポンプ
40 エンジンフード
41 フード本体
41a フード本体の主面
41b フード本体のファン軸流方向で下流側の端面
41ba フード本体に形成された排出開口
42 プレート
43 エンジンフードに形成される風路

Claims (12)

  1. エンジン,クーリングパッケージ及び冷却ファンを収容するエンジンルームの天井面に形成されたメンテナンス用の開口に対し取り付けられる、建設機械のエンジンフードであって、
    上記のメンテナンス用の開口を覆うように該天井面のエンジンルーム外側に開閉可能に取り付けられ、該開口を閉じる閉姿勢において該天井面に対し上方に膨出する形状とされ、該冷却ファンの軸流方向で下流側の部位に該冷却風の排出口を有する、フード本体と、
    該フード本体の膨出形状内側に、該フード本体の天井部に対し上下方向に隙間をあけて且つ該排出口よりもエンジンルーム側に取り付けられたプレートとをそなえて構成され、
    該プレートは、該フード本体に対し該冷却ファンの軸流方向上流側に所定の隙間をあけて該冷却ファンの軸流方向下流側を該フード本体に接続された
    ことを特徴とする、建設機械のエンジンフード。
  2. エンジンと、該エンジンからの排ガスを排ガス管を介して機外へと排出する際に消音するマフラと、クーリングパッケージと、該クーリングパッケージを冷却する冷却風を流通させる冷却ファンとを収容し、天井面にメンテナンス用の開口が形成された建設機械のエンジンルームの構造であって、
    上記のメンテナンス用の開口に対し、請求項1記載の建設機械のエンジンフードが該天井面に取り付けられた
    ことを特徴とする、建設機械のエンジンルーム構造。
  3. エンジンフードが、該隙間が該冷却ファンの上方に位置するように、該天井面に取り付けられた
    ことを特徴とする、請求項2記載の建設機械のエンジンルーム構造。
  4. 該フード本体及び該プレートが、それぞれ、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定された
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の建設機械のエンジンルーム構造。
  5. 該排ガス管の排ガス排出口が、該フード本体と該プレートとの間に配置された
    ことを特徴とする、請求項4記載の建設機械のエンジンルーム構造。
  6. 該排ガス管が、該フード本体と該プレートとの間の冷却風の流れと同方向に該排ガスを排出するように構成された
    ことを特徴とする、請求項5記載の建設機械のエンジンルーム構造。
  7. エンジン及び該エンジンからの排ガスを排ガス管を介して機外へと排出する際に消音するマフラを収容し天井面にメンテナンス用の開口を有するエンジンルームと、該エンジンルームに形成された冷却風の排出開口と、該エンジンルーム内に設置され該冷却風を流通させる冷却ファンと、該エンジンルーム内に設置されたクーリングパッケージとをそなえて構成された、建設機械のエンジン冷却装置において、
    該メンテナンス用の開口を覆うように、請求項1記載の建設機械のエンジンフードが該天井面に取り付けられた
    ことを特徴とする、建設機械のエンジン冷却装置。
  8. エンジンフードが、該隙間が該冷却ファンの上方に位置するように、該天井面に取り付けられた
    ことを特徴とする、請求項7記載の建設機械のエンジン冷却装置。
  9. 該フード本体が、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定された
    ことを特徴とする、請求項7又は8記載の建設機械のエンジン冷却装置。
  10. 該プレートが、該冷却ファンの軸流方向に対して該エンジン及び該マフラを覆うように該軸流方向に関する寸法及び配置が設定された
    ことを特徴とする、請求項9記載の建設機械のエンジン冷却装置。
  11. 該排ガス管の先端の排ガス排出口が、該フード本体と該プレートとの間に配置された
    ことを特徴とする、請求項9又は10記載の建設機械のエンジン冷却装置。
  12. 該排ガス管が、該フード本体と該プレートとの間の冷却風の流れと同方向に該排ガスを排出するように構成された
    ことを特徴とする、請求項11記載の建設機械のエンジン冷却装置。
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