JP6747819B2 - 建設機械の上部旋回体 - Google Patents
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Description
(形態1−1)
図1を参照して、形態1−1の上部旋回体1Aについて説明する。
キャブ近接ガード20の内部の音は、上流側から下流側の順に、次のように伝わる。キャブ近接ガード20の内部の音は、キャブ近接ガード開口51の内部(ダクト構造40の入口)、右側接続ダクト55の内部、および、右側側板開口59の内部を介して、センターダクト60の内部に伝わる。この音は、センターダクト60の最も下流側の位置(ダクト構造40の出口)から、センターセクション領域Aの内部領域A1(いわば、キャブ25から離れた位置)に放射される。なお、センターダクト60の内部の音は、上方領域A2や下方領域A3に放射されてもよい。また、ファン22が発生させた冷却風の排気の経路は、上記の音の経路と同様である。
ダクト構造40の内部を通る音は、距離減衰により減音される。ダクト構造40の出口(センターダクト60の出口)からセンターセクション領域Aに放射された音は、回折減衰により減音される。その結果、ダクト構造40がない場合に比べ、キャブ25に伝わる音が低減され、キャブ25内の騒音が低減される(例えば、キャブ25内を静かで快適にすることができる)。
ダクト構造40の内面の一部または全部に、吸音材が設けられてもよい。この場合、ダクト構造40の内部を通る音が、吸音材により吸音される。その結果、キャブ25に伝わる音が、より低減される。なお、センターダクト60の内部に雨などが入り得る場合は、センターダクト60の内部には、吸音材が設けられない(設けられてもよい)。
図1に示す上部旋回体1Aによる効果は次の通りである。上部旋回体1Aは、センターセクション10と、キャブ近接ガード20と、キャブ25と、ダクト構造40と、を備える。センターセクション10は、横方向Yに対向する複数の側板13を有する。キャブ近接ガード20は、センターセクション10よりも右側Y1または左側Y2に配置され、エンジン21を収容する。キャブ25は、キャブ近接ガード20よりも前側X1または後側X2に配置される。ダクト構造40は、キャブ近接ガード開口51と、センターダクト60と、を備える。
[構成1−1]キャブ近接ガード開口51は、キャブ近接ガード20に形成される開口である。
[構成1−2]センターダクト60は、キャブ近接ガード開口51と略連通する。
[構成1−3]センターダクト60は、上下方向Zから見たときにセンターセクション10と重なる。
図24に従来の上部旋回体601を示す。この上部旋回体601のように、開口部651が、キャブ近接ガード20に形成される場合があった。この開口部651は、例えば、ファン22の排気を放出させるための排気口、または吸気口などである。この開口部651からは、キャブ近接ガード20の内部の騒音源(エンジン21やファン22)が発した音が放射される。開口部651から放射された音は、例えば、キャブ25に直接伝搬する。また例えば、キャブ近接ガード20の左側Y2の面に開口部651が設けられた場合などには、音の多重反射が次のように生じる場合もある。開口部651から放射された音は、横方向Yに対向する右側側板13aとキャブ近接ガード20との間で多重反射する。また、開口部651から放射された音は、右側側板13aとキャブ25との間で多重反射する。その結果、キャブ25内に音が伝わり、例えばキャブ25内の快適性を低下させる。一方、図1に示すように、本実施形態の上部旋回体1Aでは、キャブ近接ガード20の内部の音は、ダクト構造40を介してセンターセクション領域A内に伝わるので、キャブ25に伝わりにくい。よって、キャブ25内の騒音を抑制できる。
[構成3]ダクト構造40は、キャブ近接ガード開口51とセンターダクト60とを連通させる右側接続ダクト55を備える。
[構成10]キャブ近接ガード開口51は、エンジン21よりもキャブ25側(前側X1)に配置される。
図4を参照して、形態1−2の上部旋回体1Bについて、形態1−1(図1参照)との相違点を説明する。なお、形態1−2のうち、形態1−1との共通点については、形態1−1と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の形態の説明も同様)。相違点は、次の通りである。ダクト構造40は、右側外部開口43(キャブ近接ガード側外部開口)と、右側ダクト45(キャブ近接ガード側ダクト)と、を備える。センターダクト60の構成は、形態1−1とは異なる。ダクト構造40は、右側接続ダクト様構造155−2(キャブ近接ガード側接続ダクト様構造)を備える。
[構成2]ダクト構造40は、キャブ近接ガード開口51とセンターダクト60とを空間的に略連通させる右側接続ダクト様構造155−2を備える。
ダクト構造40は、右側ダクト45を備える。
[構成4]右側ダクト45は、キャブ近接ガード20の内部に配置され、キャブ近接ガード開口51と連通する。
図5を参照して、形態1−3の上部旋回体1Cについて、形態1−2(図4参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成である。センターダクト60は、形態1−2と同様の、屈曲部162aと、直線部162bと、を備える。さらに、センターダクト60は、屈曲部163aと、直線部163bと、を備える。屈曲部163aは、直線部162bの後側X2端部の近傍に配置され、流れ方向を後側X2から左側Y2に曲げる。屈曲部163aの右側Y1の面は、右側側板13aと兼用される。直線部163bは、屈曲部163aから左側Y2に延びる。直線部163bの最も下流側の位置は、ダクト構造40の出口であり、左側側板13bよりも右側Y1に配置される。
図6〜図8を参照して、形態1−4の上部旋回体1Dについて、形態1−1(図1参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成と、図8に示す油圧ホース193と、である。
図8に示す上部旋回体1Dによる効果は次の通りである。
[構成9]上部旋回体1Dは、ダクト構造40の内部に配置される、油圧ホース193または電線を備える(以下、「油圧ホース193または電線」を、「油圧ホース193」とする)。
さらに、上記[構成9]により、例えば風雨などが油圧ホース193に当たることを抑制できるので、油圧ホース193の劣化を抑制できる。
図9を参照して、形態1−5の上部旋回体1Eについて、形態1−1(図1参照)との相違点を説明する。相違点は、右側接続ダクト155−5(キャブ近接ガード側接続ダクト)の位置と、右側側板開口59(図1参照)が設けられない点と、センターダクト60の構成と、である。
形態1−5では、右側側板13aに右側側板開口59(図1参照)が設けられない。よって、右側側板開口59が設けられる場合に比べ、右側側板13aの剛性を高くできる。一方、右側側板開口59を設けることなく、ダクト構造40内の流れをセンターセクション領域Aの内部領域A1に導くには、屈曲部155bなどの流れ方向を曲げる部分が必要になる。そのため、屈曲部155bを設ける必要がない場合に比べ、ダクト構造40の内部を流れる空気(排気)の圧損は大きくなる。
図10を参照して、形態1−6の上部旋回体1Fについて、形態1−5(図9参照)との相違点を説明する。相違点は、キャブ近接ガード開口151の位置と、右側接続ダクト155−6(キャブ近接ガード側接続ダクト)の位置と、底板開口158がある点と、センターダクト60の構成と、である。
(形態2−1)
図11および図12を参照して、形態2−1の上部旋回体201Aについて、形態1−1(図1参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成と、ダクト構造40の出口の位置と、である。図11に示すように、上部旋回体201Aは、形態1−1にはない、左側側板開口271と、左側接続ダクト275(反キャブ近接ガード側接続ダクト)と、反キャブ近接ガード開口279と、を備える。
図11に示すキャブ近接ガード20の内部の音(排気も同様)は、上流側から下流側の順に、次のように伝わる。形態1−1(図1参照)と同様に、キャブ近接ガード20の内部の音は、センターダクト60の内部に伝わる。この音は、左側側板開口271の内部、左側接続ダクト275の内部、および、反キャブ近接ガード開口279の内部を介して、反キャブ近接ガード30の内部に伝わる。
形態1−1(図1参照)と同様に、ダクト構造40の内部を通る音は、距離減衰により減音される。ここで、形態1−1に比べ、形態2−1では、ダクト構造40の入口から出口までの横方向Y距離を長くできるので、距離減衰による減音効果を大きくできる。ダクト構造40の内部から反キャブ近接ガード30の内部に放射された音は、回折減衰により減音される。反キャブ近接ガード30の内部から、反キャブ近接ガード30の隙間などを通じて、反キャブ近接ガード30の外部に放射される音は、回折減衰により減音される。反キャブ近接ガード30の内部から、反キャブ近接ガード30を構成する面(ガード面)を透過する音は、透過損失により減音される。その結果、形態1−1に比べ、キャブ25に伝わる音がより低減され、キャブ25内の騒音がより低減される。
反キャブ近接ガード30の内部(例えば内面)に吸音材が設けられてもよい。この場合、反キャブ近接ガード30の内部の音が、吸音材により吸音される。その結果、キャブ25に伝わる音がより低減される。
図11に示す上部旋回体201Aによる効果は次の通りである。
上部旋回体201Aは、反キャブ近接ガード30を備える。反キャブ近接ガード30は、センターセクション10に対して、キャブ近接ガード20およびキャブ25が配置される側(右側Y1)とは反対側(左側Y2)に配置される。
[構成5]ダクト構造40は、反キャブ近接ガード開口279を備える。反キャブ近接ガード開口279は、反キャブ近接ガード30に形成される開口であり、センターダクト60と連通する。
[構成7]ダクト構造40は、センターダクト60と反キャブ近接ガード開口279とを連通させる左側接続ダクト275を備える。
図13を参照して、形態2−2の上部旋回体201Bについて、形態2−1(図11参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成である。センターダクト60は、形態1−3(図5参照)と同様の、屈曲部162aと、直線部162bと、屈曲部163aと、を備える。さらに、センターダクト60は、直線部262aを備える。直線部262aは、屈曲部163aから左側Y2に延びる。直線部262aの下流側の端部は、左側側板13bに(左側側板開口271に)接続される。
図14を参照して、形態2−3の上部旋回体201Cについて、形態2−1(図11参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成である。センターダクト60は、形態1−4(図6参照)と同様の直線部61aと、屈曲部164aと、拡張縮小部164bと、を備える。さらに、センターダクト60は、屈曲部263aと、直線部263bと、を備える。屈曲部263aは、拡張縮小部164bの後側X2端部の近傍に配置され、流れ方向を後側X2から左側Y2に曲げる。直線部263bは、屈曲部263aから左側Y2に延びる。直線部263bの下流側の端部は、左側側板13bに(左側側板開口271に)接続される。直線部263bの、前側X1部分かつ左側Y2部分の面は、拡張縮小部164bと兼用される。
(形態3−1)
図15および図16を参照して、形態3−1の上部旋回体301Aについて、形態2−1(図11参照)との相違点を説明する。ダクト構造40の出口の位置は、図11に示す形態2−1では反キャブ近接ガード開口279の位置であったが、図15に示す形態3−1では反キャブ近接ガード30の内部である。ダクト構造40は、左側接続ダクト様構造375(反キャブ近接ガード側接続ダクト様構造)を備える。上部旋回体301Aは、左側ダクト380(反キャブ近接ガード側ダクト)を備える。
図11に示す形態2−1では、反キャブ近接ガード開口279からキャブ近接ガード20の内部に音が放射されたが、図15に示す形態3−1では、左側ダクト380の下流側の端部からキャブ近接ガード20の内部に音が放射される。
[構成6]図15に示すように、ダクト構造40は、センターダクト60と反キャブ近接ガード開口279とを空間的に略連通させる左側接続ダクト様構造375を備える。
(形態4−1)
図17を参照して、形態4−1の上部旋回体401Aについて、形態3−1(図15参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成と、左側ダクト380の構成と、ダクト構造40の出口の位置と、である。ダクト構造40の出口の位置は、図15に示す形態3−1では反キャブ近接ガード30の内部であったが、図17に示す形態4−1では反キャブ近接ガード30の外部と連通する位置である。具体的には、上部旋回体401Aは、左側外部開口490(反キャブ近接ガード側外部開口)を備える。
キャブ近接ガード20の内部の音(排気も同様)は、上流側から下流側の順に、次のように伝わる。形態2−1(図11参照)と同様に、キャブ近接ガード20の内部の音は、反キャブ近接ガード開口279の内部に伝わる。この音は、左側ダクト380の内部、および左側外部開口490の内部を介して、反キャブ近接ガード30の外部(上部旋回体401Aの外部)に伝わる(放射される)。また、この音と同様に、ファン22が発生させた冷却風も、上部旋回体401Aの外部に排気される。
形態2−1(図11参照)と同様に、ダクト構造40の内部を通る音は、距離減衰により減音される。ここで、形態2−1(図11参照)に比べ、形態4−1では、ダクト構造40の入口から出口までの横方向Y距離を長くできるので、距離減衰による減音効果を大きくできる。また、左側外部開口490から反キャブ近接ガード30の外部に放射される音は、回折減衰により減音される。
図17に示す上部旋回体401Aによる効果は次の通りである。ダクト構造40は、左側ダクト380と、左側外部開口490と、を備える。
[構成8−1]左側ダクト380は、反キャブ近接ガード30の内部に配置され、反キャブ近接ガード開口279と連通する。
[構成8−2]左側外部開口490は、反キャブ近接ガード30に形成される開口であり、反キャブ近接ガード開口279とは別に設けられ、左側ダクト380と反キャブ近接ガード30の外部とを連通させる。
図18を参照して、形態4−2の上部旋回体401Bについて、形態4−1(図17参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60の構成が形態3−1(図15参照)と同様である点と、左側ダクト380の構成と、である。左側ダクト380は、形態4−1の直線部481a(図17参照)に代えて、屈曲部482aと、直線部482bと、屈曲部482cと、直線部482dと、を備える。屈曲部482aは、反キャブ近接ガード開口279の近傍に配置され、流れ方向を左側Y2から後側X2に曲げる。直線部482bは、屈曲部482aから後側X2に延びる。直線部482bの右側Y1の面は、形態3−1の直線部381b(図15参照)と異なり、左側側板13bと兼用されない。屈曲部482cは、直線部482bの後側X2端部の近傍に設けられ、流れ方向を後側X2から左側Y2に曲げる。直線部482dは、屈曲部482cから左側Y2に延びる。直線部482dの下流側の端部は、反キャブ近接ガード30の左側Y2の面に接続され、左側外部開口490と連通する。
図19および図20を参照して、形態4−3の上部旋回体401Cについて、形態4−1(図17参照)との相違点を説明する。相違点は、左側ダクト380の構成である。左側ダクト380は、形態4−1の直線部481a(図17参照)に代えて、直線部483aと、屈曲部483bと、図20に示す直線部483cと、屈曲部483dと、を備える。直線部483aは、形態4−1の直線部481a(図17参照)とほぼ同様に構成される。直線部483aの下流側の端部は、直線部481aと異なり、左側外部開口490に直接には接続されない。屈曲部483bは、直線部483aの左側Y2端部の近傍に配置され、流れ方向を左側Y2から上側Z1に曲げる。屈曲部483bの左側Y2の面は、反キャブ近接ガード30の左側Y2の面と兼用される(直線部483cの左側Y2の面も同様)。直線部483cは、屈曲部483bから上側Z1に延びる。屈曲部483dは、直線部483cの上側Z1端部の近傍に配置され、流れ方向を上側Z1から左側Y2に曲げ、反キャブ近接ガード30の左側Y2の面に接続される。屈曲部483dの上側Z1の面は、反キャブ近接ガード30の上側Z1の面と兼用される。左側外部開口490は、例えば、反キャブ近接ガード30の上側Z1端部の近傍に配置され、屈曲部483dと連通する。
図21を参照して、形態4−4の上部旋回体401Dについて、形態4−1(図17参照)との相違点を説明する。相違点は、センターダクト60が形態2−3(図14参照)と同様である点と、左側ダクト380の構成と、である。左側ダクト380は、形態4−1の直線部481a(図17参照)に代えて、屈曲部484aと、直線部484bと、屈曲部484cと、直線部484dと、を備える。屈曲部484aは、反キャブ近接ガード開口279の近傍に配置され、流れ方向を左側Y2から前側X1に曲げる。直線部484bは、屈曲部484aから前側X1に延びる。直線部484bの右側Y1の面は、反キャブ近接ガード30の右側Y1の面と兼用される(屈曲部484cの右側Y1の面も同様)。屈曲部484cは、直線部484bの前側X1端部の近傍に配置され、流れ方向を前側X1から左側Y2に曲げる。直線部484dは、屈曲部484cから左側Y2に延びる。直線部484dの下流側の端部は、反キャブ近接ガード30の左側Y2の面に接続され、左側外部開口490と連通する。
(形態5−1)
図22を参照して、形態5−1の上部旋回体501Aについて、形態4−3(図19参照)との相違点を説明する。相違点は、補助通気装置595を備える点である。補助通気装置595は、ダクト構造40の内部の空気が流れやすくなるように補助する装置である。補助通気装置595により、ダクト構造40の内部の圧損が大きい場合でも、ダクト構造40の内部の空気(排気)をスムーズに流す(排出する)ことが可能となる。補助通気装置595は、具体的にはファン(ファン22とは別のファン)である。補助通気装置595は、音源であり、キャブ25内の騒音増加に影響を与える場合がある。そこで、補助通気装置595は、キャブ25から遠い位置に配置されることが好ましい。具体的には、補助通気装置595は、左側ダクト380の内部に配置され、例えば、左側ダクト380の左側Y2の部分(例えば端部)に配置され、例えば、屈曲部483bなどに配置される。
図23を参照して、形態5−2の上部旋回体501Bについて、形態4−4(図21参照)との相違点を説明する。相違点は、補助通気装置595を備える点である。補助通気装置595は、センターダクト60の内部に配置され、例えば、拡張縮小部164bの内部などに配置される。
上記の各形態は、様々に変形されてもよい。
互いに異なる形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、形態1−1(図1参照)に対し、形態1−2(図4参照)の右側ダクト45が付加されてもよい。例えば、形態1−1(図1参照)の右側接続ダクト55を、右側接続ダクト様構造155−2(図4参照)に代えてもよい。
上記の各形態の構成要素の数や配置が変更されてもよい。例えば、図1に示す側板13の数は、2を超えてもよい。
上記の各形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい(下記)。
ダクト構造40の入口の位置、出口の位置、長さ、形状などは、変更されてもよい。
ダクト構造40と他の部材との兼用の有無などが変更されてもよい。
ダクト構造40の入口から出口までの経路は、1本でもよく、複数本でもよく、例えば枝分かれしてもよく、合流してもよい。ダクト構造40の入口は、1か所でもよく、複数か所でもよい(出口も同様)。
ダクト構造40の断面形状は、入口から出口まで一定(例えば長方形)でもよく、経路の途中で変化してもよい。
ダクト構造40は、上記実施形態では排気ダクトであったが、吸気ダクトでもよい(ダクト構造40の入口は吸気口でもよい)。さらに詳しくは、ダクト構造40の内部には、ファン22に吸い込まれる前の空気(吸気)が流れてもよい。ダクト構造40の内部には、ファン22が発生させた冷却風が流れなくてもよい。ダクト構造40の内部での、音が伝わる向きと、ファン22が発生させた冷却風が流れる向きとは、同じ向きでもよく、逆向きでもよい。
左側接続ダクト275(図11参照)は、右側接続ダクト155−5(図9参照)や右側接続ダクト155−6(図10参照)と同様に、左側側板13bの上側Z1や下側Z2に配置されてもよい。
補助通気装置595(図22参照)の位置や数などが変更されてもよい。
10 センターセクション
13 側板
13a 右側側板(右側の側板)
13b 左側側板(左側の側板)
15 連結部材
20 キャブ近接ガード
21 エンジン(騒音源)
25 キャブ
30 反キャブ近接ガード
40 ダクト構造
45 右側ダクト(キャブ近接ガード側ダクト)
51 キャブ近接ガード開口
55、155−5、155−6 右側接続ダクト(キャブ近接ガード側接続ダクト)
59 右側側板開口
60 センターダクト
155−2 右側接続ダクト様構造(キャブ近接ガード側接続ダクト様構造)
193 油圧ホース
271 左側側板開口
275 左側接続ダクト(反キャブ近接ガード側接続ダクト)
279 反エンジン側ガード開口
375 左側接続ダクト様構造(反キャブ近接ガード側接続ダクト様構造)
490 左側外部開口(反エンジン側外部開口)
X1 前側
Y 横方向
Y1 右側
Y2 左側
Claims (14)
- 横方向に対向する複数の側板を有するセンターセクションと、
前記センターセクションよりも横方向右側または左側に配置され、騒音源を収容するキャブ近接ガードと、
前記キャブ近接ガードよりも前側または後側に配置されるキャブと、
ダクト構造と、
を備え、
前記ダクト構造は、
前記キャブ近接ガードに形成される開口であるキャブ近接ガード開口と、
前記キャブ近接ガード開口と略連通し、上下方向から見たときに前記センターセクションと重なるセンターダクトと、
を備え、
前記キャブ近接ガードの前記センターセクション側の側面と、前記センターセクションの前記キャブ近接ガード側の前記側板と、の間には、横方向の隙間が開けられる、
建設機械の上部旋回体。 - 横方向に対向する複数の側板を有するセンターセクションと、
前記センターセクションよりも横方向右側または左側に配置され、騒音源を収容するキャブ近接ガードと、
前記キャブ近接ガードよりも前側または後側に配置されるキャブと、
ダクト構造と、
を備え、
前記ダクト構造は、
前記キャブ近接ガードに形成される開口であるキャブ近接ガード開口と、
前記キャブ近接ガード開口と略連通し、上下方向から見たときに前記センターセクションと重なるセンターダクトと、
を備え、
前記キャブ近接ガード開口は、前記騒音源よりも前記キャブ側に配置され、
前記キャブは、前記キャブ近接ガードよりも前側に配置され、
前記センターセクションは、複数の側板どうしを連結し、前記センターダクトよりも前側に配置される連結部材を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 横方向に対向する複数の側板を有するセンターセクションと、
前記センターセクションよりも横方向右側または左側に配置され、騒音源を収容するキャブ近接ガードと、
前記キャブ近接ガードよりも前側または後側に配置されるキャブと、
ダクト構造と、
を備え、
前記ダクト構造は、
前記キャブ近接ガードに形成される開口であるキャブ近接ガード開口と、
前記キャブ近接ガード開口と略連通し、上下方向から見たときに前記センターセクションと重なるセンターダクトと、
前記キャブ近接ガードの内部に配置されるとともに前記キャブ近接ガード開口と連通するキャブ近接ガード側ダクトと、
を備え、
前記キャブ近接ガード開口は、前記騒音源よりも前記キャブ側に配置され、
前記キャブ近接ガード側ダクトは、前記キャブ近接ガード開口から、前記キャブ近接ガードよりも内側の空間に向かって突出する、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1または2に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記キャブ近接ガードの内部に配置されるとともに前記キャブ近接ガード開口と連通するキャブ近接ガード側ダクトを備える、
建設機械の上部旋回体。 - 横方向に対向する複数の側板を有するセンターセクションと、
前記センターセクションよりも横方向右側または左側に配置され、騒音源を収容するキャブ近接ガードと、
前記キャブ近接ガードよりも前側または後側に配置されるキャブと、
前記センターセクションに対して、前記キャブ近接ガードおよび前記キャブが配置される側とは反対側に配置される反キャブ近接ガードと、
ダクト構造と、
を備え、
前記ダクト構造は、
前記キャブ近接ガードに形成される開口であるキャブ近接ガード開口と、
前記キャブ近接ガード開口と略連通し、上下方向から見たときに前記センターセクションと重なるセンターダクトと、
前記反キャブ近接ガードに形成される開口であり前記センターダクトと連通する反キャブ近接ガード開口と、
を備え、
前記キャブ近接ガード開口は、前記騒音源よりも前記キャブ側に配置され、
前記反キャブ近接ガードの前記センターセクション側の側面と、前記センターセクションの前記反キャブ近接ガード側の前記側板と、の間には、横方向の隙間が開けられる、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記センターセクションに対して、前記キャブ近接ガードおよび前記キャブが配置される側とは反対側に配置される反キャブ近接ガードを備え、
前記ダクト構造は、前記反キャブ近接ガードに形成される開口であり前記センターダクトと連通する反キャブ近接ガード開口を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項5または6に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記センターダクトと前記反キャブ近接ガード開口とを空間的に略連通させる反キャブ近接ガード側接続ダクト様構造を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項5または6に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記センターダクトと前記反キャブ近接ガード開口とを連通させる反キャブ近接ガード側接続ダクトを備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項5〜8のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、
前記反キャブ近接ガードの内部に配置され、前記反キャブ近接ガード開口と連通する反キャブ近接ガード側ダクトと、
前記反キャブ近接ガードに形成される開口であり、前記反キャブ近接ガード開口とは別に設けられ、前記反キャブ近接ガード側ダクトと前記反キャブ近接ガードの外部とを連通させる反キャブ近接ガード側外部開口と、
を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記キャブ近接ガードの内部の空気を、前記キャブ近接ガードから離れた位置に放出させるための排気ダクトである、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記キャブ近接ガード開口と前記センターダクトとを空間的に略連通させるキャブ近接ガード側接続ダクト様構造を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造は、前記キャブ近接ガード開口と前記センターダクトとを連通させるキャブ近接ガード側接続ダクトを備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
前記ダクト構造の内部に配置される、油圧ホースまたは電線を備える、
建設機械の上部旋回体。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の建設機械の上部旋回体であって、
横方向において、前記センターセクションから前記キャブ近接ガードおよび前記キャブに向かう側を右側とし、右側とは反対側を左側としたとき、
前記ダクト構造は、
右側の前記側板に形成される開口である右側側板開口と、
左側の前記側板に形成される開口である左側側板開口と、
を備え、
前記センターダクトは、前記右側側板開口と前記左側側板開口とに連通する、
建設機械の上部旋回体。
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