JP3292897B2 - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JP3292897B2
JP3292897B2 JP25174393A JP25174393A JP3292897B2 JP 3292897 B2 JP3292897 B2 JP 3292897B2 JP 25174393 A JP25174393 A JP 25174393A JP 25174393 A JP25174393 A JP 25174393A JP 3292897 B2 JP3292897 B2 JP 3292897B2
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Otsuka Chemical Co Ltd
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    • E01C13/00—Pavings or foundations specially adapted for playgrounds or sports grounds; Drainage, irrigation or heating of sports grounds
    • E01C13/08—Surfaces simulating grass ; Grass-grown sports grounds
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  • Civil Engineering (AREA)
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、人工芝生に関する。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】近年、テニス、野球、サ
ッカー、ラグビー等のスポーツを行うコート又はグラン
ドに人工芝生が多用されている。人工芝生は、歩行、走
行、跳躍等による荷重に対して長期の使用による倒伏す
る傾向がある。これを防ぐため、人工芝生のフィラメン
トを１０〜１５ｍｍ程度と短くして且つ植設密度を高く
し、或いは長いフィラメントを使用して間に砂入れをし
て支持層を形成していた。しかしながら、前者では外観
が天然芝生と異なったものとなり、後者では砂入れ作業
に手間と時間とを要し、張替え作業も面倒であるという
問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決し、長期の使用においてもフィ
ラメントの倒伏を生じ難く、しかも施工が容易な人工芝
生を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、芝
状フィラメントの房が地組織上に列をなしてパイルを形
成するように植設され、該芝状フィラメントの房の各列
の間に前記芝状フィラメントより短い補助フィラメント
の房の列が植設されることにより両フィラメントの房の
列が交互に配置されていることを特徴とする人工芝生に
より達成される。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。図１は、本発明の１実施例に係る人工芝生
を示す断面図である。人工芝生１は、地組織である基布
２上に長尺の芝状フィラメント３と、短尺の補助フィラ
メント４とをパイル状に植設して構成されている。合成
樹脂製の芝状フィラメント３及び補助フィラメント４
は、各々複数本束ねられタフティングにより房の列が交
互に形成されている。基布の裏面にはフィラメントの抜
落ち防止のためのバッキング樹脂層５が形成されてい
る。
【０００６】芝状パイル６は、外観を天然芝生に近づけ
るため、通常はカットパイルとされる。しかしながら、
用途によってはループパイルとすることもできる。但
し、カットパイルとすることにより滑り効果を高め摩擦
熱の発生を低下させるという利点が得られる。芝状フィ
ラメント３は、タフティングにより生じるパイルの方向
性を解消するため、特にパイル長の長いものを使用する
場合は捲縮加工されるのが望ましい。また、補助フィラ
メント４は支持力を高めるためループパイルとされるの
が望ましいが、用途によってはカットパイルとすること
もできる。さらに、補助フィラメントは、根元への荷重
の集中を解消させ弾力性を長期間に亘って維持するため
捲縮加工されるのが望ましい。この例では図２に示され
るように芝状フィラメント３は、テープ状の幅広のフィ
ルムを断面渦巻状に撚ったものに捲縮加工が施されてい
る。断面渦巻状の内部には空洞が形成され、該空洞はそ
の内に入込んだ水を表面張力により保持し保水性を高め
る。フィラメントの捲縮加工方法には、ニットデニット
等の種々の方法を用いることができる。
【０００７】好ましくは、芝状フィラメント３は、細過
ぎると耐久性に欠け、太過ぎると天然芝生状の外観及び
接触感から外れたものとなるので、通常は３００〜１５
００デニールとするのが望ましい。細過ぎると芝状フィ
ラメントの房に対する支持力が不十分となり、太過ぎる
と人工芝生の接触感を硬くするので補助フィラメント４
は、３０〜３００デニールとするのが望ましい。また、
同様の観点から芝状フィラメントの各房６は、トータル
で３０００〜１２０００デニールとされ、補助フィラメ
ントの各房７は、トータルで１５００〜１２０００デニ
ールとされるのが望ましい。
【０００８】芝状フィラメントの長さは用途に応じて１
５、２０、２５、３０ｍｍ等と適宜選択される。これに
対応して補助フィラメントの高さも種々選択されるが、
いずれの高さの場合においても、これらの補助フィラメ
ントの先端は芝状フィラメントより低く形成される。補
助フィラメントの高さは、直接見えないように芝状フィ
ラメントより下に位置し且つこれを支えるように決めら
れ、芝状フィラメントの高さの２０〜８０％とされるの
が望ましく、２５〜４５％とされるのがより望ましい。
ここで芝状フィラメントに対する補助フィラメントの高
さの割合は、両者フィラメントの上端を下端に対して垂
直に位置させた状態を基準として算出し、フィラメント
が捲縮加工されている場合は、捲縮状態を維持しつつ前
述の状態とさせた場合を基準として算出するものとす
る。
【０００９】本実施例における人工芝生は、以下のよう
にして製造され得る。タフティングマシンにおいて、タ
フティングを行うニードルの列を芝状フィラメント用と
補助フィラメント用とに分け、補助フィラメント用ニー
ドルが基布を貫通して下降する量を芝状フィラメント用
ニードルの下降量より小さくする。ルーパーと同期して
作動する切断用ナイフは、いずれか又は双方のニードル
による植設列に必要に応じて作用させればよい。図示の
例では芝状フィラメントの房にのみ作用させ、これによ
り短尺のループパイル列と、長尺のカットパイル列とが
形成される。
【００１０】また、バッキング処理に伴う熱を利用する
ことにより長尺の芝状パイルと捲縮された短尺の補助パ
イルとを形成することもできる。第１の方法として、芝
状フィラメントを非熱収縮性繊維、補助フィラメントを
熱収縮性繊維とし両者を同一レベルでタフティングす
る。そして、バッキング処理を行うと補助フィラメント
のみが熱収縮し、長尺の芝状パイルと捲縮された短尺の
補助パイルとが形成される。熱収縮性繊維はナイロン、
ポリエチレン等の一般の合成繊維とすることができる。
また、非熱収縮性繊維はバッキング処理に伴う温度より
も高温で延伸させることにより得られ、バッキング処理
により熱収縮することはない。第２の方法として、芝状
フィラメント、補助フィラメントを共に熱収縮性繊維と
し、前者の熱収縮量を小さく、後者の熱収縮量を大きく
する。バッキング処理により補助フィラメントが芝状フ
ィラメントに比して大きく収縮し、長尺の芝状パイルと
捲縮された短尺の補助パイルとが形成される。フィラメ
ントの熱収縮量は紡糸前の延伸量によって設定すること
ができ、延伸量を大きくすれば熱収縮量が大きくなり、
延伸量を小さくすれば熱収縮量が小さくなる。第３の方
法として、芝状フィラメント、補助フィラメントを共に
熱収縮性繊維とし、前者を太く、後者を細くする。バッ
キング処理により、補助フィラメントは芝状フィラメン
トに比して大きく収縮し、長尺の芝状パイルと捲縮され
た短尺の補助パイルとが形成される。
【００１１】補助フィラメント及び芝状フィラメント
は、通常の偏平糸や丸断面糸の他、芝状に分岐するよう
にフィルムに切れ目を設けたフィルムヤーンとすること
ができる。また、これらのフィラメント、特に補助フィ
ラメントとして中空糸や天然繊維等の吸水性に優れたフ
ィラメントを使用することもできる。
【００１２】
【発明の効果】本発明に係る人工芝生は、芝状フィラメ
ントの房が地組織上にパイルを形成するように植設さ
れ、該芝状フィラメントの房の間に該フィラメントより
短い補助フィラメントの房が植設されているので、芝状
フィラメントが補助フィラメントにより支持され長期間
に亘って倒伏が防止される。したがって、芝状フィラメ
ント間にフィラメント支持のための砂層を設ける必要が
ない。また、長いフィラメントを使用することができ、
これにより、天然芝生に近い外観が得られる。さらに、
長いフィラメントにより、芝生表面での滑り性が向上し
て天然芝生に近くなり、サッカー等の競技においてスラ
イディングを伴うプレイをし易くなる。この場合、長い
フィラメントの摩擦は小さいので火傷や擦過傷を生じる
のが防止される。また、補助フィラメントの弾力性を伴
った支持により、人工芝生の表面側に弾力性が付与され
るので、弾力性付与のために通常芝生本体下に敷かれる
アンダーパッドで弾力性を得ていた場合に比し、芝生へ
の負荷とその解除とに対する応答が速くなり、スポーツ
等での敏捷な動きがし易くなる。さらに、補助フィラメ
ントを芝状フィラメントより細いフィラメントとするこ
とにより、保水効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係る人工芝生を示す縦断面図
である。
【図２】図１に使用された芝状フィラメントを示す拡大
図である。
【符号の説明】
１ 人工芝生 ２ 基布 ３ 芝状フィラメント ４ 補助フィラメント ５ 樹脂層 ６ 芝状パイル ７ 補助パイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平５−34995（ＪＰ，Ｂ２) 実公 平２−20243（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 芝状フィラメントの房が地組織上に列を
    なしてパイルを形成するように植設され、該芝状フィラ
    メントの房の各列の間に前記芝状フィラメントより短い
    補助フィラメントの房の列が植設されることにより両フ
    ィラメントの房の列が交互に配置されていることを特徴
    とする人工芝生。
JP25174393A 1993-07-10 1993-10-07 人工芝生 Expired - Lifetime JP3292897B2 (ja)

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US08/446,770 US5601886A (en) 1993-07-10 1993-12-20 Artificial turf
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