JP2511925Y2 - 人工芝生 - Google Patents

人工芝生

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JP2511925Y2
JP2511925Y2 JP1989139503U JP13950389U JP2511925Y2 JP 2511925 Y2 JP2511925 Y2 JP 2511925Y2 JP 1989139503 U JP1989139503 U JP 1989139503U JP 13950389 U JP13950389 U JP 13950389U JP 2511925 Y2 JP2511925 Y2 JP 2511925Y2
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monofilaments
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、合成樹脂製モノフィラメントが地組織表面
に多数のパイルを形成するように植設された人工芝生に
関する。
従来の技術及びその問題点 地組織上に多数のカットパイル又はループパイルが形
成された人工芝生は、その用途に応じて種々提案されて
いる。近年、テニス,野球,サッカー,ラグビー等のス
ポーツを行うコート又はグラウンドを形成するための人
工芝生として、扁平状モノフィラメントが植設されてカ
ットパイルが形成されたものが多用されている。この人
工芝生は、地表面に置かれて適宜固定され、第6図に示
すように、扁平状モノフィラメント(51)間に砂が入れ
られて地組織上に砂層(52)が設けられ、扁平状モノフ
ィラメント(51)の先端部(51′)が砂層(52)から突
出した状態とされる。
このようにして形成されたグラウンド,コート等は、
砂入れをしない従来の人工芝生においてカットパイルの
織製方向に現れる筋目が見られず、更に自然芝の如き外
観も得られ、極めて優れたものである。
しかしながら、上記人工芝生を用いたグラウンド,コ
ート等においては、第7図に示すように、扁平状モノフ
ィラメント先端部(51′)が、プレーヤの靴底(53)と
の接触に基づき厚み方向に倒伏するため(第8図参
照)、靴底(53)が滑り易いという問題があった。ま
た、上記人工芝生は、そのカットパイルを形成する扁平
状モノフィラメント(51)の厚みが小さいため、該扁平
状モノフィラメント(51)の砂層表面からの突出部(5
1′)は、上記接触に基づく摩耗により比較的短期間に
先端部で摩滅し、或いは中間部から破断する。これによ
り、上記した自然芝の如き外観が損なわれ、更に砂層
(52)の砂が風等により飛ばされるという問題もあっ
た。従って、人工芝生の貼り替えを比較的短期間で行わ
なければならず、改善が望まれていた。
本考案の目的は、上記問題点を解決し、従来の人工芝
生に比して滑り難く、しかも耐摩耗性に優れる人工芝生
を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本考案の上記目的は、扁平状モノフィラメント及び該
扁平状モノフィラメントの厚みより大きく幅より小さい
径を有する糸状モノフィラメントが、複数本束ねられた
状態で多数のパイルを地組織表面に形成するように植設
されていることを特徴とする人工芝生により達成され
る。
前記扁平状モノフィラメント及び糸状モノフィラメン
トの繊度は、略同一であるのが好ましい。
また、前記束ねられた状態における扁平状モノフィラ
メントの総繊度を1とした場合、該束の糸状モノフィラ
メントの総繊度は、0.2〜5の範囲内にあるのが好まし
い。
本明細書において、扁平状モノフィラメント及び糸状
モノフィラメントとしては、従来からこの種人工芝生に
使用されてきたものを広い範囲で使用でき、例えばナイ
ロン樹脂,ポリプロピレン樹脂,塩化ビニル樹脂,ポリ
エチレン樹脂等を例示でき、好ましいものとしてポリプ
ロプレン樹脂を挙げることができる。
また、本明細書において、扁平状モノフィラメントと
しては、多数の切目を帯状シートの長手方向に設けたス
プリットヤーン、或いはテープヤーンが地組織に植設さ
れることにより形成されたパイルの扁平状モノフィラメ
ントを含むものとする。糸状モノフィラメントとして
は、断面円形状のモノフィラメントであるのが好ましい
が、例えば断面矩形状、或いは筒状のモノフィラメント
であってもよい。
実施例 以下に、本考案の実施例を、添付図面を参照しつつ説
明する。
第1図(a),(b)は、本考案の1実施例にかかる
人工芝生を示す。該人工芝生(1)は、扁平状モノフィ
ラメント(2)及び該扁平状モノフィラメント(2)の
厚みより大きく幅より小さい径を有する糸状モノフィラ
メント(3)の複数本が、下撚及び上撚されて束ねられ
た状態で地組織(4)表面に多数のカットパイル(5)
を形成するように植設されている。この人工芝生(1)
において、上記束ねられた状態における扁平状モノフィ
ラメント(2)と糸状モノフィラメント(3)との総繊
度の比は1:1とされている。地組織(4)の裏面には、
バッキング処理が施されており、カットパイル(5)の
抜落ちを防止する樹脂層(6)が形成されている。この
人工芝生(1)は、例えばコート又はグラウンドを形成
すべき地表面に敷かれて適宜固定され、更にカットパイ
ル(5)の先端部だけが表面に突出するように地組織
(4)上に砂が入れられて砂層が設けられ、コート又は
グラウンドとして用いられる。
扁平状及び糸状のモノフィラメント(2),(3)
は、繊度200デニール〜1000デニールのものが好まし
く、300デニール〜600デニールのものを使用するのがよ
り好ましい。これらモノフィラメント(2),(3)
は、その繊度が200デニール未満では、剛性が低くなり
過ぎてカットパイルが倒伏し易くなり、また1000デニー
ルを超えると、各カットパイルの剛性が強過ぎて織製時
に現れる特定の方向への傾きが残存しがちとなり、これ
により人工芝生に方向性が現れ、好ましくない。
このように構成された本実施例人工芝生(1)のカッ
トパイル(5)は、第2図に示すように、扁平状及び糸
状のモノフィラメント(2),(3)で構成されている
ため、パイルの基端部から個々のモノフィラメント
(2),(3)が独立して拡がり、パイル長が短尺であ
っても、その先端側へ十分な拡がりを与えられる。更
に、本実施例人工芝生(1)の、プレーヤの靴底との接
触に基づくカットパイル(5)の倒伏状態を第3図に示
す。本実施例人工芝生(1)は、カットパイル倒伏状態
において、扁平状及び糸状のモノフィラメント(2),
(3)が入り混じり、扁平状モノフィラメント(2)の
厚みに対し径の大きい糸状モノフィラメント(3)が、
該糸状モノフィラメント(3)相互の重なり合い、及び
扁平状モノフィラメント(2)との重なり合いにより、
従来の扁平状モノフィラメント(2)のみの人工芝生に
比して凹凸の大なる表面状態を形成する。該凹凸によ
り、プレーヤの靴底は、滑りに対する適度な抵抗が付与
され、従来人工芝生における靴底の滑り易さが解消され
る。糸状モノフィラメント(3)の径は、扁平状モノフ
ィラメント(2)の厚みに比して大きく、またいずれの
方向にも倒伏し、倒伏状態においても径方向に転がり易
いため、靴等との接触箇所が変化し易く、短期間で摩損
し欠落することがない。また、扁平状モノフィラメント
(2)は、倒伏状態においてその一部が糸状モノフィラ
メント(3)上に載り、或いは係止して湾曲するため、
湾曲面の上部だけが靴底等により摺擦され、しかも湾曲
形態は倒伏状態により任意に変化する。従って、扁平状
モノフィラメント(2)が比較的短期間に摩損し、欠落
することがない。従って、扁平状モノフィラメント
(2)と糸状モノフィラメント(3)とを束ねて地組織
(4)表面にカットパイル(5)を形成するという本考
案特有の構成に基づき、人工芝生(1)は、そのカット
パイル(5)の耐摩耗性を向上させることができ、該人
工芝生(1)の長期使用を可能とし得る。ここで、糸状
モノフィラメント(3)は、扁平状モノフィラメント
(2)の厚みより大きく、幅より小さい径を有すること
が必要である。糸状モノフィラメント(3)の径が、扁
平状モノフィラメント(2)の厚みより小さい場合、上
記効果を得ることができず、幅より大きい場合、自然芝
の如き外観を得られない。
なお、複数本の扁平状モノフィラメント(2)及び糸
状モノフィラメント(3)を束ねるにあたり、各モノフ
ィラメント(2)及び(3)を先ず小束として下撚し、
各々の小束をあわせて上撚し束ねるのが好ましい。ま
た、上撚状態を良好なものとするため、及び束ねられた
モノフィラメントの地組織(4)への植設時におけるタ
フティングニードルの抵抗を軽減させるために、扁平状
及び糸状のモノフィラメント(2),(3)の繊度は、
略同一であるのが好ましい。更にまた、上撚がなされた
束の扁平状モノフィラメント(2)の総繊度を1とした
場合、該束の糸状モノフィラメント(3)の総繊度は、
0.2〜5の範囲内にあるのが好ましく、より好ましくは
0.5〜3である。扁平状モノフィラメント(2)の総繊
度を1とした場合における糸状モノフィラメント(3)
の総繊度が0.2未満では、該糸状モノフィラメント
(3)と扁平状モノフィラメント(2)との組み合わせ
に基づく効果、即ち耐摩耗性を向上させるという効果を
得難く、また5を超えると、自然芝の如き外観を得難く
なる。
第4図(a),(b)は、本考案の他の実施例にかか
る人工芝生を示す。該人工芝生(11)のパイルを第5図
に拡大して示すように、この人工芝生(11)は、複数本
束ねられた状態の扁平状モノフィラメント(2)及び糸
状モノフィラメント(3)が、地組織(4)表面に多数
のループパイル(15)を形成するように植設されてい
る。その他の点は、上記人工芝生(1)と同様である。
扁平状モノフィラメント(2)の厚みより大きく、幅よ
り小さい径の糸状モノフィラメント(3)は、該扁平状
モノフィラメント(2)に比して強い弾性を示すため、
該糸上位モノフィラメント(3)が混合されたループパ
イル(15)は、その圧縮弾性率が高く、倒伏し難いとい
う利点がある。
考案の効果 以上から明らかなように、本考案人工芝生において
は、扁平状モノフィラメント及び該扁平状モノフィラメ
ントの厚みより大きく幅より小さい径を有する糸状モノ
フィラメントを複数本束ね、地組織表面に多数のパイル
を形成するように植設したので、靴底等との接触に基づ
く倒伏状態においては、径が比較的大きい糸状モノフィ
ラメントの作用により、人工芝生表面に大きな凹凸状態
が形成され、該凹凸により、靴底等は、滑りに対する適
度な抵抗が付与され、従来人工芝生に比して滑り難いと
いう効果を得ることができる。また、本考案人工芝生に
おいては、パイルの倒伏状態における靴底等との摺擦部
面積が小さく、しかも該摺擦部が任意に変化するので、
パイルを構成するモノフィラメントが比較的短期間に摩
損し、欠落することがなく、耐摩耗性に優れるという効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の1実施例にかかる人工芝生を示
す縦断正面図、第1図(b)はその縦断側面図、第2図
はそのカットパイルを拡大して示す斜視図、第3図はカ
ットパイルの倒伏状態を拡大して模式的に示す側面図、
第4図(a)は本考案の他の実施例かかる人工芝生を示
す縦断正面図、第4図(b)はその縦断側面図、第5図
はそのループパイルを拡大して示す斜視図、第6図は従
来の人工芝生の1例を示す一部縦断正面図、第7図はそ
のモノフィラメントの靴底との接触に基づく倒伏状態を
示す縦断正面図、第8図はその倒伏状態にを拡大して模
式的に示す側面図である。 (1),(11)……人工芝生 (2)……扁平状モノフィラメント (3)……糸状モノフィラメント (4)……地組織 (5)……カットパイル (6)……樹脂層 (15)……ループパイル

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扁平状モノフィラメント及び該扁平状モノ
    フィラメントの厚みより大きく幅より小さい径を有する
    糸状モノフィラメントが、複数本束ねられた状態で多数
    のパイルを地組織表面に形成するように植設されている
    ことを特徴とする人工芝生。
  2. 【請求項2】前記扁平状モノフィラメント及び糸状モノ
    フィラメントの繊度が略同一であることを特徴とする請
    求項1記載の人工芝生。
  3. 【請求項3】前記束ねられた状態における扁平状モノフ
    ィラメントの総繊度を1とした場合、該束の糸状モノフ
    ィラメントの総繊度は、0.2〜5の範囲内にあることを
    特徴とする請求項1又は2記載の人工芝生。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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