JP2008267165A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008267165A
JP2008267165A JP2007107454A JP2007107454A JP2008267165A JP 2008267165 A JP2008267165 A JP 2008267165A JP 2007107454 A JP2007107454 A JP 2007107454A JP 2007107454 A JP2007107454 A JP 2007107454A JP 2008267165 A JP2008267165 A JP 2008267165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
chamber
valve
supply device
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007107454A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Umemoto
仁 梅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007107454A priority Critical patent/JP2008267165A/ja
Publication of JP2008267165A publication Critical patent/JP2008267165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】燃料タンクより燃料フィルタを介して燃料を吸上げる燃料吸入経路において、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで流出するのを抑制することを目的とする。
【解決手段】内燃機関100に燃料を噴射供給する燃料噴射装置5、6、7に用いられ、燃料タンク2内の燃料を、燃料フィルタ3を介して燃料噴射装置5に供給する燃料供給装置1において、燃料タンク2と燃料噴射装置5の間には、燃料が吸入される燃料吸入通路11を備え、燃料吸入通路11において、燃料フィルタ3と燃料噴射装置5の間には、気体と液体を分離するチャンバ82が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置に関し、例えば内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置としての燃料噴射ポンプへの、燃料タンクより汲み上げた燃料を供給する燃料吸入系に適用して好適なものである。
従来、燃料噴射装置としては、例えば車両用内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置において、内燃機関の各気筒に設けられた燃料噴射弁へ、燃料噴射圧相当の高圧燃料を供給する燃料噴射ポンプが知られている(特許文献1)。
上記燃料噴射圧相当の高圧燃料を吐出するために、この種の燃料噴射ポンプは、燃料タンクの燃料を吸入し、予備加圧する予備加圧部としてのフィードポンプと、フィードポンプより吐出されたいわゆるフィード燃料を更に高圧圧縮する加圧部を備えている。加圧部は、駆動軸の回転とともに回転するカムにより往復移動するプランジャを備えており、プランジャで燃料を高圧圧送するカムが、フィード燃料の余剰燃料の一部で充たされたカム室内に配置されて燃料潤滑されている。
このような燃料噴射ポンプへ燃料を供給する燃料供給装置は、燃料噴射ポンプと燃料タンクの間の燃料吸入経路途中に、燃料中の異物等の除去、および水分離を目的として燃料をろ過する燃料フィルタが設置されている。
特開2000−240531号公報
従来技術では、上記燃料噴射ポンプへの燃料吸入経路において、例えば車両の旋回や悪路走行等により燃料タンクが揺動または攪拌されて燃料中に混入した気体や、燃料に溶解した気体が分離したもの、あるいは燃料蒸気からなる気体が混入した状態の燃料が供給されるおそれがある。燃料噴射ポンプに吸入される燃料に気体が過大に混入すると、燃料噴射ポンプから吐出される高圧燃料が上記燃料噴射圧相当に昇圧されず燃料噴射が不安定となったり、加圧部のカムおよびプランジャへの燃料潤滑が不安定となる可能性がある。
さらに、上記異物除去および水分離目的の燃料フィルタの形状やろ過部材の性状によって、細かな気泡(気体)は燃料フィルタ内で凝集して大きな気泡に成長して一気に燃料噴射ポンプに吸入され易いため、上記燃料噴射性能や燃料潤滑性能に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、燃料タンクより燃料フィルタを介して燃料を吸上げる燃料吸入経路において、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで流出するのを抑制することを目的とする。
また、別の目的は、燃料タンクより燃料フィルタを介して燃料を吸上げる燃料吸入経路において、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで流出するのを抑制するとともに、気体を燃料から分離した状態で回収する燃料供給装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至26に記載の発明では、内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に用いられ、燃料タンク内の燃料を、燃料フィルタを介して燃料噴射装置に供給する燃料供給装置において、燃料タンクと燃料噴射装置の間には、燃料が吸入される燃料吸入通路を備え、燃料吸入通路において、燃料フィルタと燃料噴射装置の間には、気体と液体を分離するチャンバが設けられていることを特徴とする。
これによると、燃料タンクから汲み上げた燃料を燃料噴射装置へ供給する燃料吸入通路にあって、燃料フィルタと、燃料噴射装置の間に、気体と液体を分離するチャンバが設けられているため、例えば燃料タンク内では燃料中に比較的細かな気泡(気体)が混入している状態であったとしても、燃料フィルタで濾過された燃料中においては凝集して比較的大きく成長した気泡となり易いので、上記チャンバで効率的に燃料から気体を分離することができる。したがって、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで燃料噴射装置側へ流出するのを抑制することができる。
また、上記チャンバは、請求項2に記載の発明の如く、燃料吸入通路から燃料が流入する燃料入口部と、燃料吸入通路へ燃料が流出する燃料出口部とを備え、燃料入口部と、燃料出口部との間に、仕切り部材が設けられていることが好ましい。
これによると、燃料吸入通路からチャンバへ導かれ、燃料入口部と燃料出口部の間でチャンバ内を流れる燃料の流れは、仕切り部材によって妨げられる。仕切り部材によって燃料の流れが妨げられると、例えば燃料の流れ方向が変えられたり燃料の流速が低下するため、気体が燃料の流れにより持ち去れる力に対して、気体と液体との密度差による重力の影響を高めることができる。したがって、気体が混入した状態の燃料がチャンバに流入した際、仕切り部材によって気体をチャンバ内の鉛直方向上方側に捕集し易くなる。
なお、上記燃料の流れ方向が変えられたり流速が低下すると、燃料入口部と燃料出口部の間を流れる燃料の流れ経路が長くなったり燃料出口部に到達するまでの到達時間が長くなるため、気体と液体との密度差を利用した重力による気体と液体の分離が効果的に行えるからである。
また、上記仕切り部材は、請求項3に記載の発明の如く、チャンバの内壁より伸びる隔壁であることが好ましい。
これによると、仕切り部材は、チャンバの内壁と一体成形される。これにより、例えばチャンバ内に伸びる方向を鉛直方向などにして仕切り部材を固定するための構成を、部品点数を増やすことなく、簡素な構成で実現できる。
また、上記仕切り部材は、請求項4に記載の発明の如く、鉛直方向に伸びていることが好ましい。
これによると、仕切り部材に燃料の流れが衝突する際に、気体と液体との密度差により、燃料の流れを仕切り部材に沿って沈降する方向即ち鉛直方向下方に変えさせ易い。これにより、気体が混入した状態の燃料を、鉛直方向に伸びる仕切り部材によって気体と液体に効率的に分離することができる。
また、上記仕切り部材は、請求項5に記載の発明の如く、燃料入口部と燃料出口部とを内外に配置した筒状体であることが好ましい。
これにより、筒状体の延在方向に沿って、仕切り部材を回避する燃料流れを形成させることが可能である。筒状体からなる仕切り部材をチャンバ内に配置することで、チャンバ内全体の燃料流れを、仕切り部材によって流れ方向を変えられたり、流速を低下したりする燃料流れに変えることができる。したがって、気体と液体との密度差を利用した重力による気体と液体の分離が、チャンバ内全体で効果的に行える。
また、上記仕切り部材は、請求項6に記載の発明の如く、鉛直方向下方に拡径するベルマウス状に形成されていることが好ましい。
一般に、燃料入口部は、上記重力による気体と液体の分離で行なう場合には、チャンバの底部に設けられ、鉛直方向上方に向けて配置される。しかしながら、燃料フィルタ等の車両搭載部品との搭載上の制約から、燃料入口部の配置位置を、底部の鉛直方向上方以外の方向に向けた位置、あるいは底部以外のチャンバの内壁に設定する必要がある場合がある。
これに対して請求項6に記載の発明では、仕切り部材を鉛直方向下方に拡径するベルマウス状に形成するので、搭載上の制約から上記燃料入口部の配置位置に設定される場合であっても、仕切り部材に向かう燃料流れを、ベルマウス状に形成された仕切り部材に沿って鉛直方向上方に向かう流れに変えることができる。
また、請求項7に記載の発明の如く、チャンバは、燃料出口部を囲む内周壁を有する円筒状中空体であって、燃料入口部は、内周壁の接線方向に対して平行に配置されていることが好ましい。
これによると、燃料入口部からチャンバ内に流入する燃料は、円筒状中空体なるチャンバの内周壁に沿った旋回流れが形成される。これにより、気体と液体の分離を上記重力を利用して行なうのに加えて、燃料流れの回転力即ち遠心力を利用して気体と液体とを分離することができる。
特に、上記遠心力を利用した気体と液体の分離を行なうチャンバの燃料入口部は、請求項8に記載の発明の如く、鉛直方向に対して上方に傾けて配置されていることが好ましい。
これにより、上記チャンバの内周壁に沿う旋回流れは、旋回が繰り返えされる結果、鉛直上方に向けて流れる燃料流れが形成される。したがって、上記重力および遠心力を積極的に利用して、気体と液体の分離が効果的にできる。
また、上記遠心力を利用した気体と液体の分離を行なうチャンバの燃料入口部は、請求項9に記載の発明の如く、燃料出口部より鉛直方向上側に配置されていることが好ましい。
これより、燃料入口部からチャンバ内に流入して旋回流となる燃料流れが、燃料出口部に直接流れ込んでしまうことはない。
また、上記チャンバに設けられる燃料入口部と燃料出口部は、請求項10に記載の発明の如く、鉛直方向にラップして配置されていることが好ましい。
これによると、燃料入口部と燃料出口部の間をチャンバ内を流れる燃料の流れにおいて、チャンバ内の流体の深度方向に燃料流入流れと燃料流出流れとがラップするので、チャンバ内の燃料全体を利用して、重力による気体と液体の分離が効果的に行なえる。したがって、例えばチャンバの容積の小型化が可能である。
ここで、一般に、チャンバで気体と液体とに分離し続けると、チャンバ内での気体の容積比率が過大になってしまって、その分離能力が低下するおそれがある。例えば気体の容積比率を検出し、所定比率に到達すると、運転者等の車両乗員に報知する機能を燃料供給装置に具備させることが考えられる。しかしながら、車両乗員への報知にも係わらず、チャンバのメンテナンスがなされないおそれもある。
これに対して、請求項11に記載の発明の如く、燃料タンクと燃料噴射装置の間には、燃料吸入通路より燃料噴射装置へ供給された燃料のうち、燃料噴射装置で余剰となった余剰燃料を燃料タンクへ戻す燃料回収路と、燃料回収路とチャンバを連通する連通路とを備え、連通路に燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを許容および遮断する弁装置が設けられていることが好ましい。
これによると、燃料噴射装置で余剰となった余剰燃料を燃料タンクへ戻す燃料回収路と、チャンバを連通する連通路を有し、この連通路に、燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを許容および遮断する弁装置を設けているので、チャンバ内に溜まった気体を、弁装置の上記燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを許容する動作により、連通路を通じて燃料回収路側へ排出させることができる。
しかも、チャンバから気体を排出することにより生じるチャンバ内の液体充填不足分は、燃料回収路内の余剰燃料で補うことができる。
したがって、上記チャンバで気体と液体とに継続的に分離し、気体と液体とに分離する能力が低下するのを抑制することができる。
また、上記弁装置は、請求項12に記載の発明の如く、燃料回収路内の圧力とチャンバ内の圧力との差圧で開閉するチェック弁を有していることが好ましい。
一般に、内燃機関の運転状態には、チャンバ内の圧力は負圧となり、燃料回収路は正圧または大気圧となるため、チャンバ側と燃料回収路側の間で差圧が生じている。一方、内燃機関の停止状態には、チャンバ内の圧力および燃料回収路の圧力は、ほぼ燃料タンク内の圧力と同じであり、チャンバ側と燃料回収路側の間で差圧は生じない。
これに対して請求項12に記載の発明では、上記弁装置として、燃料回収路内の圧力とチャンバ内の圧力との差圧で開閉するチェック弁を有しているので、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで燃料噴射装置へ流出するのを抑制するとともに、気体を燃料から分離した状態で回収することが可能である。
また、上記弁装置は、請求項13に記載の発明の如く、燃料回収路側と前記チャンバ側を流通および遮断する電磁弁とを含む構成とすることができる。
特に、上記弁装置は、請求項14に記載の発明の如く、内燃機関が停止しているとき、燃料回収路側とチャンバ側を流通させていることが好ましい。これによると、内燃機関の停止状態では、燃料回収路側の余剰燃料およびチャンバ側の吸入燃料の燃料流れは停止しているので、内燃機関の運転状態の如く、攪拌力を有する燃料流れは存在しない。このような内燃機関の停止状態において、弁装置によって燃料回収路側の余剰燃料とチャンバ側の気体が連絡路を通じて置換されるだけである。したがって、チャンバ側の気体は、気体と燃料が攪拌されることなく、気体を燃料から分離した状態で、燃料回収路側に回収される。
また、請求項15に記載の発明の如く、上記弁装置は、チャンバ内の圧力をP1、燃料回収路内の圧力をP2とすると、P1<P2であるとき、燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを遮断していることを特徴とする。
これによると、上記弁装置は、チャンバ内の圧力をP1、燃料回収路内の圧力をP2とすると、P1<P2であるとき、即ち内燃機関の運転状態においては、連通路を上記弁装置で閉塞させ、燃料噴射装置の例えば燃料噴射ポンプにおいて摺動部および圧送部からの受熱で昇温した余剰燃料が、チャンバから燃料噴射ポンプの吸入側へ還流するのを防止する。それ故に、余剰燃料が燃料噴射ポンプ5に還流することによりポンプ温度が過大に昇温して噴射性能や信頼性を損なうのを回避することができる。
また、上記内燃機関運転中の燃料回収路側の攪拌力を有する余剰燃料が、チャンバ内へ流入するのを防止することにより、燃料吸入通路内の気体が混入した状態の燃料が、上記チャンバで気体と液体とに安定して分離されるように燃料吸入通路と燃料回収路を分離した回路に構成することができる。
また、請求項16に記載の発明の如く、上記弁装置は、P1=P2であるとき、燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを許容していることを特徴とする。
これによると、P1=P2であるとき、即ち内燃機関の停止状態においては、連通路を開放し、燃料回収路側の攪拌力を有していない余剰燃料と、チャンバ内の気体とが連絡通路を通じて相互に流通可能にしている。これにより、燃料回収路側の余剰燃料とチャンバ側の気体が攪拌されることなく置換されるとともに、チャンバ側で分離・貯留された気体を、燃料から分離した状態のままで、燃料回収路側に回収することができる。
また、請求項17に記載の発明の如く、上記弁装置は、P1>P2であるとき、燃料回収路側とチャンバ側の間の流体流れを遮断していることが好ましい。
一般に、車両工場等にて上記燃料供給装置を組み立てるときや、市場でメンテナンス等のために燃料フィルタを交換した場合において、燃料タンク、燃料フィルタ、チャンバ、および燃料噴射装置を繋ぐ燃料吸入通路には、燃料が充填されていない。このため、例えば燃料フィルタに内蔵の手動式ポンプいわゆるプライマリポンプ等で加圧圧送させて、燃料吸入通路内を燃料で充填させる必要がある。
これに対して請求項17に記載の発明では、P1>P2であるとき、即ち燃料を加圧圧送することで燃料吸入通路内を燃料で充填させる際においては、連通路を閉塞するので、燃料吸入通路内を加圧された燃料で速やかに充填させることができる。
また、上記弁装置にチェック弁を用いる場合において、請求項18に記載の発明の如く、チェック弁は、連通路内を移動可能な弁体と、連通路の内壁に形成され、弁体を挟んで流体流れ方向に配置される二つの弁座と、弁体を、二つの弁座から離間した状態で付勢する付勢部材とを備えていることが好ましい。
これによると、上記チェック弁は、上記内燃機関の停止状態にあるときには連通路を解放するとともに、上記内燃機関の運転状態、および上記加圧圧送により燃料吸入通路へ燃料充填させる場合には、連通路を閉塞することができる。
また、上記チェック弁は、請求項19に記載の発明の如く、弾性材で形成され、一端側で連通路を閉塞可能な平板状の弁体と、連通路の内壁に形成され、弁体を挟んで流体流れ方向に配置される二つの弁座とを備え、弁体は、前記二つの弁座から離間した状態で配置されていることが好ましい。
このような構成を有するチェック弁であっても、上記内燃機関の停止状態にあるときには連通路を解放するとともに、上記内燃機関の運転状態、および上記加圧圧送により燃料吸入通路へ燃料充填させる場合には、連通路を閉塞することができる。さらに、弁体を弾性材で形成しているので、弁体を付勢する付勢部材を必要としないので簡素化が図れる。
ここで、一般に、燃料噴射装置、例えば燃料噴射ポンプ等から余剰燃料を回収するリーク配管などの燃料回収路において、燃料噴射ポンプから燃料タンクまでの配管長さは車両の種類によって異なる。また、その配管の内径も車両の種類によって異なる場合もある。即ち、燃料回収路内の余剰燃料量が車両の種類によって異なるおそれがある。
これに対して、請求項20に記載の発明の如く、連通路において、燃料回収路と弁装置の間には、前記チャンバ(いわゆる気液分離チャンバ)としての第1チャンバ内に溜まった気体を燃料で置換するための容積を有する第2チャンバが設けられていることが好ましい。これにより、気体と置換するための上記余剰燃料量を、燃料回収路側の仕様に関係なく、予め第2チャンバに確実に溜めておくことができる。
特に、上記第1チャンバ、弁装置、および第2チャンバを有する燃料供給装置において、請求項21に記載の発明の如く、連通路を形成するハウジングを備え、第1チャンバ、弁装置、および第2チャンバは、ハウジングで一体的に連結された気液分離モジュールであることが好ましい。
これにより、種類の異なる車両に対して燃料供給装置を適用する場合であっても、一つの気液分離モジュールで対応することが可能であるので、生産性に優れた燃料供給装置を提供することができる。
また、請求項22に記載の発明の如く、第2チャンバ、連通路、および第1チャンバが鉛直方向に配置されていることが好ましい。これにより、燃料回収路側の余剰燃料とチャンバ側の気体とをスムースに置換することができる。
また、請求項23に記載の発明如く、燃料噴射装置は、内燃機関の気筒に設けられ、燃料を噴射する燃料噴射弁と、内燃機関の回転力を得て、燃料を吸入し、予備加圧する予備圧送部、および予備圧送部より吐出される燃料を吸入および高圧に圧縮するプランジャを具備する加圧部を有する燃料噴射ポンプと、加圧部と燃料噴射弁の間に配置され、内燃機関の気筒に設けられた燃料噴射弁に分配するコモンレールとを備え、燃料吸入通路を、燃料噴射ポンプの予備圧送部の吸入側に接続することができる。
また、請求項24に記載の発明の如く、上記加圧部は、内燃機関の回転力を得て、プランジャを往復移動するカムと予備圧送部より吐出する燃料の一部が供給され、カムを燃料潤滑するカム室とを備え、チャンバ内に溜まった気体と置換する燃料は、カム室よりオーバーフローする余剰燃料を使用することができる。
また、上記チャンバ内に溜まった気体と置換する燃料として、請求項25に記載の発明の如く、燃料噴射ポンプ、燃料噴射弁、およびコモンレールのうちの少なくともいずれかの余剰燃料を使用することができる。
また、請求項1から請求項25のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、請求項26に記載の如く、前記チャンバ(いわゆる気液分離チャンバ)としての第1チャンバで分離された気体を、燃料噴射装置からの余剰燃料の流れに伴なわせて燃料タンクへ還流して、燃料吸入通路の通路外である燃料タンク内大気へ放出することを特徴とする。
分離された気体を、燃料吸入通路以外の外部へ還流または放出する方法としては、その気体を、内燃機関において空気を吸入する吸入通路内へ供給し、空気と燃料とを燃焼させて消費する方法などが考えられる。
これに対し請求項26に記載の発明では、上記分離された気体を燃料噴射装置からの余剰燃料の流れに伴なわせて燃料タンクに還流するので、分離された気体を燃料吸入通路以外の外部へ戻す構成が簡素に構成できる。
以下、本発明の燃料供給装置を、蓄圧式燃料噴射装置に適用して具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料供給装置を示す構成図である。図2は、図1中の燃料噴射ポンプと燃料フィルタの間に設けた気液分離モジュールを示す断面図である。図3は、図2中の弁装置の弁動作と内燃機関の状態との関係を説明する図であって、図3(a)は内燃機関の停止状態、図3(b)は内燃機関の運転状態、図3(c)は車両工場等で燃料供給装置を組付けた後や、例えば市場で燃料フィルタを交換した後に、燃料フィルタに内蔵されたプライミングポンプを作動させることによって、燃料噴射ポンプまでの燃料吸入通路に燃料を加圧充填する状態での弁動作を示す部分断面図である。
なお、図4は、図1中の燃料フィルタの一例を示す部分的断面図である。図5は、図1中の燃料噴射ポンプを含む燃料噴射装置の構成の一例を示す模式図である。図6は、図5中の燃料噴射ポンプの燃料経路を示す模式的構成図である。
図1および図5に示すように、蓄圧式燃料噴射装置4は、燃料噴射圧相当(以下、コモンレール圧)の高圧燃料を蓄圧する蓄圧器としてのコモンレール6と、ディーゼルエンジン(以下、エンジン)100の各気筒に設けられ、その気筒に、コモンレール6より分配される高圧燃料を噴射する燃料噴射弁7と、エンジン100の回転力を得て、燃料を吸入・圧送することで高圧燃料をコモンレール6に供給する燃料噴射ポンプ5と、燃料噴射ポンプ5および燃料噴射弁7を駆動制御する制御装置(図示せず)とを備えている。
制御装置は、エンジン状態に応じた最適な噴射時期、噴射量(噴射期間)を決定し、各燃料噴射弁7を駆動する。また、制御装置は、コモンレール7に設けた圧力検出手段としての圧力センサ(図示せず)からの検出信号に基づいてコモンレール6への吐出量を決定し、燃料噴射ポンプ5に制御信号を出力し、コモンレール圧を制御する。
コモンレール6に蓄圧される高圧燃料は、燃料噴射ポンプ5から高圧燃料配管を介して供給されている。また、燃料噴射ポンプ5により吐出され、コモンレール6および燃料噴射弁7に供給された高圧燃料のうちの余剰燃料は、燃料回収路12や図示しない燃料回収配管等を介して低圧燃料配管系の燃料タンク2へ戻される。
コモンレール6は、上記燃料回収配管への燃料流路を開閉する減圧弁(図示せず)を有しており、例えば減速時等に速やかにコモンレール圧を減圧可能としている。また、上記高圧燃料配管の途中には、プレッシャリミッタ(図示せず)が設けられている。このプレッシャリミッタは圧力安全弁であり、コモンレール6内の燃料圧が限界設定圧を超える場合に開弁するように構成され、コモンレール6内の燃料圧が限界設定圧以下に抑えられている。
次に、燃料供給装置1を説明する。燃料供給装置1は、燃料タンク2内の燃料が、燃料噴射ポンプ5を含む燃料噴射装置4に供給される低圧燃料供給系である。この燃料供給装置1は、図1に示すように、燃料タンク2と燃料噴射ポンプ5の間に設けられ、燃料が吸入される燃料吸入通路11と、燃料吸入通路11に配置される燃料フィルタ3と、燃料フィルタ3と燃料噴射ポンプ5の間に配置され、燃料を気体と液体に分離して気体を除去する気液分離モジュール8とを備えている。
燃料吸入通路11(例えば、配管11a、11b、11c)は、金属等の硬質配管に必要に応じてゴムあるいは樹脂等の可撓性を有する配管部材を組み合わせて用いられ、燃料タンク2、燃料フィルタ3、気液分離モジュール8、および燃料噴射ポンプ3の燃料吸入側の燃料経路を気密に接続するものである。
燃料フィルタ3は、図1の燃料回路において、図4に示す構造のものであって、燃料タンク2より汲み上げられる燃料中に含まれる異物を除去するために、燃料をろ過する周知の燃料ろ過装置である。燃料フィルタ3内は、一般に、燃料をろ過するためのろ過材料(図示せず)が設けられており、燃料をろ過する際に、ろ過材料による燃料流通抵抗によって燃料フィルタ3より燃料下流側で、吸入燃料が負圧になる。吸入燃料の負圧が過大になる場合には、燃料フィルタのフィルタエレメント38より下流側部分および下流側の燃料吸入通路11b、11cにおいて、燃料中に気泡が発生する。
具体的には、図4に示す如く、燃料フィルタ3は、上記ろ過材料からなるフィルタエレメント38と、燃料中に存在する水分を分離するための水集合室としてのセジメンタ34と、燃料圧送手段としてのプライミングポンプ31とを備えている。これらのプライミングポンプ31、セジメンタ34、およびフィルタエレメント38はハウジング39に収容されており、ハウジング39のうちの上部ハウジング39bにプライミングポンプ31が設けられ、下部ハウジング39a内にセジメンタ34およびフィルタエレメント38が収容されている。
プライミングポンプ31は、図4に示すように、ダイヤフラム311と、ダイヤフラム311を上下方向に揺動させるためのノブ312と備えており、ノブ311を把持して手動で揺動させることにより、吸入ポート313内の燃料を、吐出ポート314へ圧送する周知構造の手動式圧送ポンプである。
図4に示すように、燃料フィルタ3内を流れる燃料の燃料流通経路32は、燃料フィルタ3の上部側から底部側にあるセジメンタ34へ鉛直下方に向かって流入するとともに、燃料流れを反転させ、フィルタエレメント38を鉛直上方に向かって通過する燃料流れを形成している。即ち、燃料流通経路32は、燃料下流側に向かって順に、燃料タンク2から導かれた燃料が導入される導入配管321と、プライミングポンプ31内に形成された吸入ポート313および排出ポート314と、フィルタエレメント38を迂回して鉛直下方にあるセジメンタ34側へ導く燃料を内部通路322、323と、フィルタエレメント38でろ過された燃料が上方に導く内部通路328と、気液分離モジュール8側への燃料が導出される導出配管329で構成されている。
このような燃料流通経路32で燃料がろ過されるとき、細かな気泡(気体)は表面張力によってそのろ過材料の表面で凝集されて比較的大きな気泡に成長し易い。
フィルタエレメント38は、燃料を鉛直上方に向かって流すことで、燃料との比重差を利用して底部側にあるセジメンタ34へ水を沈降分離させている。水以外の燃料は鉛直上方にろ過されるので、燃料中の水分は効率的に除去されてセジメンタ34内に集められる。また、セジメンタ34には、水面センサ341、および不要な水分を排出するためのドレインコック342を備えている。
なお、燃料フィルタ3と燃料噴射ポンプ5の間に配置された気液分離モジュール8については後述する。
燃料噴射ポンプ5は、図5および図6に示すように、予備加圧部としての低圧ポンプ56と、加圧部としての高圧ポンプ53と、駆動源としてのエンジン100の回転力を得て低圧ポンプ56と高圧ポンプ53を駆動する駆動軸52と、低圧ポンプ56の出口より吐出されるフィード燃料を所定圧(以下、フィード圧)に調整する圧力調整装置としてのレギュレートバルブ57と、低圧ポンプ56より吐出されるフィード燃料の一部が減圧されて供給されるカム室531と、これらを収容するハウジング51とを備えている。
駆動軸52は、軸受けを介してハウジング51に回転可能に支持されている。ハウジング51と駆動軸との間には、図示しないオイルシールがハウジング51に保持されており、このオイルシールでハウジング51と駆動軸21との間をシールしている。断面円形状のカム532は駆動軸52に対して偏心して一体形成されている。
駆動軸52は、低圧ポンプ56を一体的に駆動可能に、低圧ポンプ56の駆動軸を兼ねている。駆動軸52は、低圧ポンプ56の駆動軸を兼ねる構成に限らず、低圧ポンプ56の駆動軸と連結する構成であってもよい。
低圧ポンプ56は、図示しないインナギアおよびアウタギアを有し、インナギアを駆動軸56の回転により駆動するトロコイド式ポンプが用いられている。低圧ポンプ56は、トロコイド式ポンプに限らず、ベーン式ポンプ等のいずれのポンプ構造であってもよい。
低圧ポンプ56は吸い込み側で、エンジンの回転力を得て駆動軸52とともにインナギアが回転することによりポンプ側吸入燃料配管54を経由し、燃料フィルタ3でろ過された燃料を吸上げ、吸上げた燃料を加圧する。加圧された燃料は、低圧ポンプ56の吐出側で以下の3つのフィード燃料回路に分岐する。
第1フィード燃料回路は、燃料加圧室536にフィード燃料を供給する回路であって、燃料経路(以下、第1フィード燃料経路)59aから吸入調量弁58および燃料経路(以下、第1フィード燃料)59bを経て、燃料加圧室536に至る。
第2フィード燃料回路は、カム室35に燃料を潤滑用として供給する回路であって、その燃料経路(以下、(以下、第2フィード燃料経路)59cは途中に流量制限目的の潤滑用絞り(図示せず)が設けられており、この潤滑用絞りにより正圧の燃料をカム室531内に供給している。
第3フィード燃料回路は、低圧ポンプ56の吐出圧を一定にするためのレギュレートバルブ57と結ばれた回路であって、低圧ポンプ56の吐出側はレギュレートバルブ57のピストン側に導かれて、吐出圧所定圧以上になると開弁して余剰燃料は低圧ポンプ56の吸入側に戻される。
第1フィード燃料経路59a、59bの途中に設けられた吸入調量弁58は、燃料加圧室536に流れる燃料量をエンジンの運転状態に応じて調量するものであって、燃料経路59aと燃料経路59bの間で通油断面積を連続的に変化させるものである。また、第1フィード燃料経路59bの下流側には、燃料加圧室入口通路537を経由して、燃料加圧室536の上流側に近傍に、吸入弁(図示せず)が設けられており、この吸入弁は、低圧ポンプ56から燃料加圧室536に向かう燃料の流れを順方向とする逆止弁である。
高圧ポンプ53は、燃料加圧室536と、カム532と、複数(本実施例では2個)のプランジャ534とを備え、低圧ポンプ56より吐出されるフィード燃料を高圧に圧送する。
プランジャ534は、ハウジング51の摺動孔内に往復移動可能であり、プランジャ534の一端面(図中の上端面)には、燃料加圧室536が設けられており、他端面(図中の下端面)には、シュー533などを介してカム532とお互い接触しており、カム532の回転により摺動孔内を往復移動する。シュー533は、カム532の回転に伴いプランジャ534の中心軸に対する相対角度を変えることなく公転可能で、プランジャ534に対向するシューの外周面が平面状に形成されている。
燃料加圧室536の吐出側には、燃料加圧室出口通路538を介して吐出弁539が設けられている。この吐出弁539は、燃料加圧室536へ逆流するのを防止するものである。
上記カム室531に供給された正圧の燃料は、図1および図5に示すように、オーバーフローした余剰燃料がポンプ側リターン燃料配管55から、燃料回収路12を経由し、燃料タンク2に戻される。
燃料回収通路12(例えば、配管12a、12b)は、金属等の硬質配管に必要に応じてゴムあるいは樹脂等の可撓性を有する配管部材を組み合わせて用いられ、燃料噴射ポンプ3の余剰燃料出口側、気液分離モジュール8、および燃料タンク2の燃料経路を気密に接続するものである。
次に、気液分離モジュール8を、図1から図3に従って説明する。気液分離モジュール8は、図2に示すように、燃料を気体と液体に分離するチャンバ(以下、第1チャンバ)82と、チャンバ82内の流体と燃料回収路12内の燃料を流通可能にする連通部85とを有している。連通部85は、第1チャンバ82内の貯留室(以下、第1貯留室)82a内に溜まった気体を燃料回収路12側へ排出する流体通路である。
また、連通部85は、第1チャンバ82側の気体と燃料回収路12側の燃料との流体流れを許容および遮断する弁装置としてのチェック弁83と、燃料回収路12側の燃料を溜めるための第2貯留室84aを有する第2チャンバ84とを備えている。連通部85即ち第2チャンバ84の燃料回収路12側の端部には、燃料回収路12の各配管12a、12bに接続され、配管12aからの余剰燃料を配管12bへ導く流入部86、および流出部87が設けられている。なお、流入部86及び流出部87は、第2チャンバ84またはチェック弁83に連通する連通路とも呼ぶ。
第1チャンバ82および連通部85は、第1貯留室82a、チェック弁83、および第2貯留室84aを収容するハウジング89に備えられており、ハウジング89で一体的に連結されたモジュールである。ハウジング89は、内壁89a、内壁89b、内壁89c、および内壁89dから構成されている。
まず、第1チャンバ82は、上記第1貯留室82aと、第1貯留室82aへ燃料吸入通路11内の燃料を流入する燃料入口部80と、第1貯留室82a内の燃料を燃料吸入通路11へ流出する燃料出口部81と、第1貯留室82a内に設けられ、燃料入口部80と燃料出口部81の間に配置される仕切り部材88とを備えている。
第1チャンバ82は、燃料フィルタ3でろ過され、気抱等の気体を含有する燃料を、比較的小さい開口面積を有する燃料入口部80の第1貯留室側開口(以下、第1開口)80aに比べて、十分に容積が大きく、即ち流路面積が比較的大きい貯留室82aに導入するものである。
また、第1チャンバ82の底部には、燃料入口部80の第1開口80aと燃料出口部81の第2開口81aを配置しており、第1開口80aと第2開口81aの間隔を十分に離すことで、第1開口80aから流入した燃料が、貯留室82a内を迂回することなく、直接に第2開口81aへ流出するのを防止している。
これにより、第1チャンバ82内に流入した燃料は、燃料流れの向きが変えられたり、流路面積拡大による流速の低下が生じるため、気体が燃料の流れにより持ち去れる力に対して、気体と液体との密度差による重力の影響を高めることが可能である。即ち、上記燃料の流れ方向が変えられたり流速が低下すると、燃料入口部80と燃料出口部81の間を流れる燃料の流れ経路が長くなったり燃料出口部81に到達するまでの到達時間が長くなるため、気体と液体との密度差を利用した重力による気体と液体の分離が効果的に行える。
また、上記第1チャンバ82は、図2に示す如く、第1貯留室82a内に向けて仕切り部材88を設けていることが好ましい。これにより、燃料入口部80と燃料出口部81の間で第1チャンバ82内を流れる燃料の流れは、仕切り部材88によって妨げられる。仕切り部材88によって燃料の流れが妨げられると、効果的に、燃料の流れ方向が変えられたり燃料の流速が低下する。このため、上記気体が燃料の流れにより持ち去れる力に対して、上記気体と液体の分離のための重力の影響が確実に高められる。したがって、気体が混入した状態の燃料が第1チャンバ82に流入した際、仕切り部材88によって気体を第1貯留室82aの鉛直方向上方側に捕集し易くなる。
上記仕切り部材88は、図2に示す如く、第1チャンバ82の内壁89bから延びる隔壁であることがことが好ましい。これによると、仕切り部材88は、第1チャンバ89の内壁89bを形成するハウジング89と一体成形または別部材として内壁89bに結合される。これにより、第1チャンバ82内に伸びる方向を例えば鉛直方向などにして仕切り部材88を固定するための構成を、部品点数を増やすことなく、簡素な構成で実現できる。
また、上記仕切り部材88は、図2に示す如く、鉛直方向に伸びていることが好ましい。これにより、仕切り部材88に燃料が衝突する際に、気体と液体との密度差により、燃料の流れを仕切り部材88に沿って沈降する方向即ち鉛直方向下方に変えさせ易い。したがって、気体が混入した状態の燃料を、鉛直方向に伸びる仕切り部材88によって気体と液体に効率的に分離することができる。
また、燃料の流れ方向を変える方法として、単に第1貯留室82aに仕切り部材88を配置するものに限らず、図2に示す如く、仕切り部材88に複数の連通孔88aを設けるものであってもよい。この場合、仕切り部材88に燃料が衝突する際に、その燃料は、、仕切り部材88の鉛直方向に延在する表面に沿って流れた後に、連通孔88aを通過するため、上記重力を利用した気体と液体の液体の分離が効果的に行なえる。
また、上記燃料入口部80の第1開口80aと燃料出口部81の第2開口81aは、仕切り部材88を間に置いて鉛直方向上方に向けられていることが好ましい。これにより、上記燃料入口部80からチャンバ内に流入する燃料流れが、燃料出口部81に直接流れ込んでしまうのを確実に防止できる。
しかも、上記燃料入口部80の第1開口80aは鉛直方向にラップして配置されているので、燃料入口部80と燃料出口部81の間を第1チャンバ82内を流れる燃料の流れにおいて、第1開口80aからの燃料流入流れと第2開口81aへの燃料流出流れが第1チャンバ内の流体の深度方向にラップする。これにより、第1チャンバ82内の燃料全体を利用して、上記重力を利用した気体と液体の液体の分離が効果的に行なえる。このため、第1チャンバ82内の第1貯留室82aの容積を小型化することが可能である。
なお、ここで、図2に示すように上記燃料入口部80の第1開口80aにおいて、第1チャンバ82内へ流入する燃料の流れを案内する案内壁89ahが内壁89bに設けられていることが好ましい。これにより、燃料入口部80の第1開口80aから第1チャンバ82内に流入する燃料流れを、鉛直方向上方に向かう流れが形成し易くなる。
次に、チェック弁83は、図2に示すように、弁体831と、弁座832、833とを備え、弁体831に作用する差圧で開閉する弁である。具体的には、このチェック弁83は、燃料回収路12内の燃料の圧力と、第1チャンバ82内の気体と液体に分離された流体の圧力との差圧で開閉する。
図2に示すように、弁体831は、連通路85a内に移動可能な球体に形成されている。弁座832、833は、第1弁座832と第2弁座833を有し、弁体831を挟んで流体流れ方向に配置されている。弁体831には、弁体831の球面831aを付勢するスプリングなどのの付勢部材834、835が設けられており、付勢部材834、835は、弁体831を二つの弁座832、833から離間した状態で配置している。二つの付勢部材834、835は、弁体831を挟み込んで、第1弁座832が形成される内壁89bと、第2弁座833が形成されている内壁89dとの間に配置されている。
また、第2チャンバ84は、燃料回収路12側を流れる燃料は、燃料噴射ポンプ5の余剰燃料であるため、余剰燃料を所定貯留量に溜める容積を有するものである。
一般に、燃料噴射ポンプ5から余剰燃料を回収する燃料配管などの燃料回収路12において、燃料噴射ポンプ5から燃料タンク2までの配管長さは車両の種類によって異なる。また、その配管の内径も車両の種類によって異なる場合もある。即ち、燃料回収路12内の余剰燃料量が車両の種類によって異なるおそれがある。
これに対して、燃料回収路12と第1チャンバ82の間を繋ぐ連通路85aにおいて、第1チャンバ82内に溜まった気体を置換するための上記余剰燃料を、燃料回収路12側の車両等による仕様に関係なく、予め第2チャンバ84に溜めておくことができる。
また、上記気液分離モジュール8は、第2チャンバ84を有するモジュールであるので、種類の異なる車両に対して燃料供給装置1を適用する場合であっても、一つの気液分離モジュール8で対応することが可能であるので、生産性に優れた燃料供給装置を提供することができる。
また、図2に示す如く、第2チャンバ84、連通路85a、および第1チャンバ82が鉛直方向に配置されていることが好ましい。これにより、燃料回収路12側の余剰燃料と第1チャンバ82側の気体とをスムースに置換することができる。
次に、上述の構成を有する燃料供給装置1の作動を説明する。チェック弁83の作動を説明する図3において、図3(a)はエンジン100および燃料噴射ポンプ5の停止状態、図3(b)はエンジン100および燃料噴射ポンプ3の運転状態、図3(c)は車両工場で燃料供給装置1を組付けた後、あるいは市場でのメンテナンス等のため市場で燃料フィルタ3を組み替えた後に、燃料フィルタ3に内蔵されたプライミングポンプ31を作動させることによって、燃料吸入通路11において燃料噴射ポンプ5側燃料配管54まで燃料を充填するように圧送している状態を示す。
(1)エンジン100の運転時
図3(b)のエンジン100および燃料噴射ポンプ3の運転状態(以下、エンジンの運転状態)では、燃料噴射ポンプ5の運転によって、燃料吸入通路11の燃料圧力P1は、燃料フィルタ3の燃料下流側では負圧となる。即ち、第1チャンバ82内は、気体と液体に分離した流体圧力であっても、圧力P1となっている。一方、燃料噴射ポンプの運転により余剰燃料が発生するため、燃料回収路12の燃料圧力P2は正圧となるので、エンジンの運転状態では、常に、P2>P1となっている。これにより、チェック弁83は弁体831と、第1チャンバ82側の第1弁座832で連通路85aを閉塞する。これにより、上記エンジンの運転状態にあるときには、燃料回収路12から燃料吸入通路11への流体の流入が防止される。
即ち、P2>P1となるエンジンの運転状態においては、連通路85aを閉塞させて、燃料噴射ポンプ5の摺動部及び圧送部からの受熱で昇温した余剰燃料がそのままチャンバ83、84から燃料噴射ポンプ5の吸入側へ還流することを防止することによって、余剰燃料が燃料噴射ポンプ5に還流することによりポンプ温度が過大に昇温して噴射性能や信頼性を損なうことがないようにしている。また、エンジン運転中の燃料回収路12側の攪拌力を有する余剰燃料が、第1チャンバ82内へ流入するのを防止することで、燃料吸入通路11において、気体が混入した状態の燃料が、第1チャンバ82内で気体と液体とに安定して分離され易い。
図1および2に示すように、燃料フィルタ3でろ過され、気泡などの気体が混入した状態の燃料は、燃料入口部80より第1チャンバ82内に流入され、燃料の流れ方向や流速が減速されて、重力を利用した気体と液体との分離が行なわれる。さらに、第1チャンバ82内には仕切り部材88を設置していることで、燃料出口部81へ直接向かう気泡の流れを妨げられ、気液分離効率を高めることができる。
こうして分離した気体は、第1チャンバ82の第1貯留室82aの上部側に集められ捕捉される。したがって、燃料噴射ポンプ5へ供給する燃料が流出する燃料出口部81には、気体が除去された燃料のみが供給される。
(2)エンジン100の停止時
図3(a)のエンジン100および燃料噴射ポンプ5の停止状態(以下、エンジンの停止状態)では、上記燃料吸入通路11側の燃料圧力P1、および燃料回収路12側の燃料圧力P2ともに、停止状態により変化を生じないので、燃料タンク2内の燃料圧力にほぼ等しい。即ち、上記燃料圧力P1、P2間で差圧が生じず、第1チャンバ82内の圧力も、P1=P2の圧力と同じである。これにより、チェック弁83は、連通路85aを開放し、燃料回収路12側の燃料と、第1チャンバ82内の気体との相互の流通可能となる。このとき、エンジンの停止により燃料噴射ポンプ5から余剰燃料を生じなくなっているので、余剰燃料は燃料回収路12側の残留燃料は、攪拌力を有していない。これにより、燃料回収路12側の余剰燃料によって第1チャンバ82内に分離・貯留された気体が、攪拌されることなく置換されるとともに、第1チャンバ82側の気体を、燃料から分離した状態のままで、第2チャンバ84側に排出し、燃料回収路12側に回収することができる。
(3)エンンジ100の再始動時
再びエンジン100の運転が開始されると、第2チャンバ84側へ排出されて連通路86、87の間にある気体は、燃料噴射ポンプ5から生じる余剰燃料の流れと共に、燃料タンク2へ排出される。このように、吸入燃料中の気泡(気体)はエンジン運転中に第1チャンバ82で液体から分離・除去され、エンジン停止中に第2チャンバ84に貯留された気体は、次の始動ごとに燃料タンク2へ排出される。
(4)燃料フィルタ3のプライミングポンプ作動時
図3(c)の車両工場で燃料供給装置1を組付けた状態、あるいは市場でのメンテナンス等のため燃料フィルタ3などを組み替えた場合では、燃料噴射ポンプ5の燃料吸入側までの燃料吸入通路11内に、燃料を充填する必要がある。燃料フィルタ3のプライミングポンプ31を作動させる場合には、燃料吸入通路11において、プライミングポンプ31の燃料下流側から燃料噴射ポンプ5の低圧ポンプ56までの燃料経路の燃料圧力P1が、正圧となる。このとき、エンジン100は停止しているため、燃料回収路12の燃料圧力P2は変化せず、燃料タンク2内の圧力と同じであるので、P1>P2となる。
これにより、チェック弁83は弁体831と、燃料回収回路12側の第2弁座833で連通路85aを閉塞する。これにより、上記プライミングポンプ31作動状態にあるときには、プライミングポンプで送油された燃料が、燃料回収路12への流出するのを防止される。これにより、燃料吸入通路11b、11cおよび燃料噴射ポンプ5側燃料配管54内を加圧された燃料で速やかに充填させることができる。
以上説明した本実施形態では、燃料フィルタ3と、燃料噴射ポンプ5の間に、気体と液体を分離する第1チャンバ82が設けられているため、例えば燃料タンク2内では燃料中に比較的細かな気体が混入している状態であったとしても、燃料フィルタ3で濾過された燃料中においては凝集して比較的大きく成長した気体となり易いので、上記第1チャンバ82で効率的に燃料から気体を分離することができる。したがって、燃料中に気体が過大に混入した状態のままで燃料噴射ポンプ5側へ流出するのを抑制することができる。
ここで、一般に、第1チャンバ82で気体と液体とに分離し続けると、第1チャンバ82内での気体の容積比率が過大になってしまって、その分離能力が低下するおそれがある。例えば気体の容積比率を検出し、所定比率に到達すると、運転者等の車両乗員に報知する機能を燃料供給装置に具備させることが考えられる。しかしながら、車両乗員への報知にも係わらず、チャンバのメンテナンスがなされないおそれもある。
これに対して、本実施形態では、燃料噴射ポンプ5で余剰となった余剰燃料を燃料タンクへ戻す燃料回収路12を有し、燃料回収路12と第1チャンバ82を連通する連通路85aとを備え、連通路85aに、燃料回収路12側と第1チャンバ82側の間の流体流れを許容および遮断するチェック弁83が設けられていることが好ましい。
これにより、第1チャンバ82内に溜まった気体を、チェック弁83の上記燃料回収路12側と第1チャンバ82側の間の流体流れを許容する動作により、連通路85aを通じて燃料回収路12側へ排出させることができる。しかも、第1チャンバ82から気体を排出することにより生じる第1チャンバ82内の液体充填不足分は、燃料回収路12内の余剰燃料で補うことができる。
このように、上記第1チャンバ82で気体と液体とに継続的に分離し、気体と液体とに分離する能力が低下するのを抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態を図7に示す。第2の実施形態では、気液分離モジュール108において、連通部のチェック弁83および第2チャンバ84から、第2チャンバ84を廃止した一例を示す。図7は、本実施形態の燃料供給装置を示す構成図である。
図7中の燃料回収路12において、第1チャンバ82で分離された気体を余剰燃料の流れに伴なって燃料タンク2へ戻す前提条件として、第1チャンバ82から置換排出される気体容積以上の燃料容積を有する燃料回収路部分が、チェック弁83より上方に位置している。
このように、燃料回収回路12のレイアウトによって、第1チャンバ82から置換排出される気体容積以上の燃料容積を、チェック弁83より上方に位置する部分に設けることができる燃料回収回路である場合には、図7に示す燃料回収回路12内の燃料自体を、上記第2チャンバ84に溜める余剰燃料の代わりに気体置換のための燃料に使用できるので、第2チャンバ84を持たない構成とすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を図8に示す。第3の実施形態では、気液分離モジュール208において、第1チャンバ82内に設置する仕切り部材288を、筒状に形成した一例を示す。図8は、本実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図であって、図8(a)は縦断面図、図8(b)は燃料入口部の周辺を示す模式的横断面である。
図8(a)に示すように、仕切り部材288は、燃料入口部280の開口280aと燃料出口部281の開口281aとを内外に配置した筒状体である。これにより、筒状体の延在方向に沿って、仕切り部材288を回避する燃料流れを形成させることが可能である。筒状体からなる仕切り部材288を第1チャンバ82内に配置することで、第1チャンバ82内全体の燃料流れを、仕切り部材288によって流れ方向を変えられたり、流速を低下したりする燃料流れに変えることができる。したがって、気体と液体との密度差を利用した重力による気体と液体の分離が、第1チャンバ82内全体で効果的に行える。
また、図8(b)に示す如く、上記第1チャンバ82は、円筒状中空体として形成されると共に、燃料入口部280の開口280aは、第1チャンバ82の内壁89a側の円周壁89hの接線方向に対して平行に配置することが好ましい。
これにより、燃料入口部280から第1チャンバ82内に流入する燃料は、図8(a)に示す如く、円筒状中空体なる第1チャンバ82の内周壁89hに沿った旋回流れが形成される。これにより、気体と液体の分離を上記重力を利用して行なうのに加えて、燃料流れの回転力即ち遠心力を利用して気体と液体とを分離することができる。
上記燃料入口部280の開口280aは、鉛直方向に対して上方に傾けて配置されていることが好ましい。これにより、第1チャンバ82の内周壁89hに沿う旋回流れは、旋回が繰り返えされる結果、鉛直上方に向けて流れる燃料流れが形成される。したがって、上記重力および遠心力を積極的に利用して、気体と液体の分離が効果的にできる。
なお、これに限らず、上記燃料入口部の開口は、燃料出口部の開口より鉛直方向上側に配置されていることが好ましい。これより、燃料入口部の開口から第1チャンバ内に流入して旋回流となる燃料流れが、燃料出口部の開口に直接流れ込んでしまうことはない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を図9に示す。第4の実施形態では、気液分離モジュール308において、第1チャンバ82内に設置する仕切り部材388を、ベルマウス状に形成した一例を示す。図9は、本実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。
図9に示すように、仕切り部材388は、鉛直方向下方に拡径するベルマウス状に形成されている。
一般に、第1チャンバの燃料入口部は、上記重力による気体と液体の分離で行なう場合には、第1チャンバの底部に設けられ、鉛直方向上方に向けて配置される。しかしながら、燃料フィルタ等の車両搭載部品との搭載上の制約から、燃料入口部の配置位置を、底部の鉛直方向上方以外の方向に向けた位置、あるいは底部以外のチャンバの内壁に設定する必要がある場合がある。
これに対して本実施形態では、仕切り部材388を鉛直方向下方に拡径するベルマウス状に形成するので、搭載上の制約から燃料入口部280を上記配置位置に設定される場合であっても、仕切り部材388に向かう燃料流れを、ベルマウス状に形成形成された仕切り部材388に沿って鉛直方向上方に向かう流れに変えることができる。
しかも、上記燃料入口部280は、開口280aは、鉛直方向に対して上方に傾けて配置されていることで、第1チャンバ82の内周壁89hに沿う旋回流れを、効果的に、鉛直上方に向けて流れる燃料流れに形成することもできる。
(第5、第6、第7の実施形態)
第5、第6、第7の実施形態を、図10、図11、図12に示す。第5、第6、第7の実施形態では、チェック弁83において、弁体の形状を、球体以外の形状にした一例を示す。図10、図11、および図12は、本実施形態に係わる弁装置の一例を示す部分断面図である。
第5の実施形態では、図10に示すように、弁体1831の縦断面は、略楕円状に形成され、付勢部材834、835に突き当てる部位に、段差部1831bを設けている。これにより、二つの付勢部材834、835に支持される弁体832は、各段差部1831bで付勢部材834、835の姿勢をガイドしている。なお、弁座832、833には、弁体1831の側面1831aにおいて球面部分またはテーパ面部分で離座および着座する。このような段差部1831bおよび上記球面部分またはテーパ面部分が同軸に形成され、付勢部材834、835および弁座832、833に同軸に配置されている。
第6の実施形態では、図11に示すように、弁体2831は、略円筒状に樹脂形成され、二つの付勢部材834、835を、弁体2831から軸方向に突出した突出部2831cでガイドするように構成した。突出部2831cは円筒状本体の両端部2831bより付勢部材834、835に同軸に突出しており、これらと同軸に形成された側面2831aにおいて球面部分またはテーパ面部分が弁座832、833に離座および着座する。
第7の実施形態では、図12(a)に示すように、弁体3831は、ゴム材または樹脂材で形成され、平板状とした。この弁体3831は、平板状本体の両端面3831bで弁座832、833に離座および着座する。突出部3831cは平板状本体の両端面3831bより付勢部材834、835に同軸に突出しており、突出部3831cで二つの付勢部材834、835をガイドするように構成されている。
ここで、上記弁体3831において、図12(b)に示すように、更にその外周部に、例えば花弁状の複数(本実施例では、4個)の切欠き部3831kを設けることによって燃料流路を確保した調芯ガイド3831aを設けてもよい。
以上説明した弁体1831の段差部1831b、弁体2831の突出部2831b、および弁体3831の突出部3831bは、付勢部材834、835の姿勢をガイドするガイド部材に相当し、姿勢をガイドするガイド機能を有している。
ここで、一般に、付勢部材を弁体の球面に当接させることで弁体を支持する場合において、スプリングなどの付勢部材と弁体とが同軸に配置されないおそれがある。場合によっては弁体と弁座との同軸度精度も低下し、シール性が低下する可能性がある。また、上記球面に付勢部材を付勢するだけでは、弁体と付勢部材との位置固定がなされないので、弁体と付勢部材とが不安定な組付け状態になるおそれがあるため、組付け作業性等の生産性が必ずしもよいとはいえない。
これに対し、いずれの実施形態も、段差部1831bまたは突出部2831b、3831bのガイド機能により良好な調芯作用を有するので、シール性および組付け性等の優れた生産性を提供することができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態を図13に示す。第8の実施形態では、気液分離モジュール8に設ける弁装置を、リード弁483にした一例を示す。図13は、本実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。
図13に示すように、リード弁483は、弾性材で形成され、一端側で連通路85aを閉塞可能な平板状の弁体4831と、連通路85aの内壁89bに形成された弁座4832、4832を有しており、弁体4831と弁座4832、4832を二組設けている。
このような構成であっても、上記エンジンの停止状態にあるときには連通路85aを解放するとともに、上記エンジンの運転状態、および上記加圧圧送により燃料吸入通路11へ燃料充填させる場合には、連通路85aを閉塞することができる。
さらに、弁体4831を弾性材で形成しているので、弁体4831を付勢する付勢部材を必要としないので簡素化が図れる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態を図14に示す。第9の実施形態では、気液分離モジュール8に設ける弁装置を、リード弁583にした他の一例を示す。図14は、本実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。
図14に示すように、リード弁583は、弾性材で形成され、一端側で連通路85aを閉塞可能な平板状の弁体4831と、連通路85aの内壁89b、589dに形成され、弁体4831を挟んで流体流れ方向に配置される二つの弁座5832、5833とを備えている。そして、弁体は、二つの弁座5832、5833から離間した状態で配置されている。
このような構成であっても、上記エンジンの停止状態にあるときには連通路85aを解放するとともに、上記エンジンの運転状態、および上記加圧圧送により燃料吸入通路11へ燃料充填させる場合には、連通路85aを閉塞することができる。さらに、弁体4831を弾性材で形成しているので、弁体4831を付勢する付勢部材を必要としないので簡素化が図れる。
しかも、上記リード弁583は、一つの弁体4831で上記弁動作を行えるので、更に簡素化が図れる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態を図15に示す。第10の実施形態では、気液分離モジュール8に設ける弁装置を、電磁弁583にした他の一例を示す。図15は、本実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。
図15に示すように、電磁弁583は、例えばイグニッションオン(IG−ON)時に閉弁させる周知構造の電磁駆動式弁装置である。
このような構成であっても、上記エンジンの停止状態にあるときには連通路85aを解放するとともに、上記エンジンの運転状態、および上記加圧圧送により燃料吸入通路11へ燃料充填させる場合には、連通路85aを閉塞することができる。
(他の実施形態)
(1)以上説明した本実施形態では、燃料回収路12に使用する余剰燃料を、燃料噴射ポンプ5からの余剰燃料とした。燃料回収路12に使用する余剰燃料は、これに限らず、燃料噴射装置4を構成し、余剰燃料を供給可能なものであれば、燃料噴射ポンプ5、燃料噴射弁7、およびコモンレール6のいずれの余剰燃料であってもよい。
(2)また、上記燃料回収路は、上記いずれかの余剰燃料を用い、気液分離モジュール8、108で分離された気体(気抱)をその余剰燃料の流れに伴なわせて燃料タンク2に還流することが好ましい。これにより、燃料吸入通路11の通路外(管路外)の燃料タンク2内の大気へ、上記分離した気体(気抱)を放出させられる。
気液分離モジュールで分離された気体を、燃料吸入通路以外の外部へ還流または放出する方法としては、その気体を、空気(以下、吸気)を吸入する吸入通路(吸気管)内へ供給し、エンジンにおいて吸気と燃料とを燃焼させて消費する方法などが考えられる。
これに対し本実施形態では、上記分離した気体を燃料回収路の余剰燃料の流れに伴なわせて燃料タンク2に還流するので、分離した気体を燃料吸入通路以外の外部へ戻す構成が簡素に構成できる。
しかも、分離した気体(以下、分離気体)は、燃料タンク2に戻すことで、燃料タンク2内の大気に放出されるので、燃料タンク2内の燃料が燃料噴射ポンプ5により吸上げられても、上記分離気体が燃料吸入通路11に吸入されるのを回避することができる。
(3)以上説明した第1実施形態では、第1チャンバ82には、燃料入口部80の第1開口80aにおいて、第1チャンバ82内へ流入する燃料の流れを案内する案内壁89ahを設けた。このように案内壁89ahを設けるものであっても、案内壁89ahを設けないものでもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料供給装置を示す構成図である。 図1中の燃料噴射ポンプと燃料フィルタの間に設けた気液分離モジュールを示す断面図である。 図2中の弁装置の弁動作と内燃機関の状態との関係を説明する図であって、図3(a)は内燃機関の停止状態、図3(b)は内燃機関の運転状態、図3(c)は車両工場等で燃料供給装置を組付けた後等において燃料吸入通路に燃料を加圧充填する状態での弁動作を示す部分断面図である。 図1中の燃料フィルタの一例を示す部分的断面図である。 図1中の燃料噴射ポンプを含む燃料噴射装置の構成の一例を示す模式図である。 図5中の燃料噴射ポンプの燃料経路を示す模式的構成図である。 第2の実施形態の燃料供給装置を示す構成図である。 第3の実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図であって、図8(a)は縦断面図、図8(b)は燃料入口部の周辺を示す模式的横断面である。 第4の実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。 第5の実施形態に係わる弁装置の一例を示す部分断面図である。 第6の実施形態に係わる弁装置の一例を示す部分断面図である。 第7の実施形態に係わる弁装置の一例を示す部分断面図であって、図12(a)は縦断面図、図12(b)は図12(a)中のBからみた横断面図である。 第8の実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。 第9の実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。 第10の実施形態に係わる気液分離モジュールを示す断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
3 燃料フィルタ
4 蓄圧式燃料噴射装置(燃料噴射装置)
5 燃料噴射ポンプ
52 駆動軸
53 高圧ポンプ
56 低圧ポンプ
6 コモンレール(蓄圧器)
7 燃料噴射弁
8 気液分離モジュール
11 燃料吸入通路
12 燃料回収路
80 燃料入口部
80a 第1開口
81 燃料出口部
81a 第2開口
82 第1チャンバ
82a 第1貯留室
83 チェック弁(弁装置)
831 弁体
832 第1弁座
833 第2弁座
834、835 付勢部材
84 第2チャンバ
84a 第2貯留室
85 連通部
85a 連通路
88 仕切り部材
88a 連通孔
89 ハウジング
100 エンジン

Claims (26)

  1. 内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に用いられ、
    燃料タンク内の燃料を、燃料フィルタを介して前記燃料噴射装置に供給する燃料供給装置において、
    前記燃料タンクと前記燃料噴射装置の間には、燃料が吸入される燃料吸入通路を備え、
    前記燃料吸入通路において、前記燃料フィルタと前記燃料噴射装置の間には、気体と液体を分離するチャンバが設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記チャンバは、
    前記燃料吸入通路から燃料が流入する燃料入口部と、
    前記燃料吸入通路へ燃料が流出する燃料出口部とを備え、
    前記燃料入口部と、前記燃料出口部との間に、仕切り部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記仕切り部材は、前記チャンバの内壁より伸びる隔壁であることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記仕切り部材は、鉛直方向に伸びていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記仕切り部材は、前記燃料入口部と前記燃料出口部とを内外に配置した筒状体であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  6. 前記仕切り部材は、鉛直方向下方に拡径するベルマウス状に形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  7. 前記チャンバは、前記燃料出口部を囲む内周壁を有する円筒状中空体であって、
    前記燃料入口部は、前記内周壁の接線方向に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  8. 前記燃料入口部は、鉛直方向に対して上方に傾けて配置されていることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給装置。
  9. 前記燃料入口部は、前記燃料出口部より鉛直方向上側に配置されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃料供給装置。
  10. 前記燃料入口部と前記燃料出口部は、鉛直方向にラップして配置されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  11. 前記燃料タンクと前記燃料噴射装置の間には、
    前記燃料吸入通路より前記燃料噴射装置へ供給された燃料のうち、前記燃料噴射装置で余剰となった余剰燃料を前記燃料タンクへ戻す燃料回収路と、
    前記燃料回収路と前記チャンバを連通する連通路とを備え、
    前記連通路に、前記燃料回収路側と前記チャンバ側の間の流体流れを許容および遮断する弁装置が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  12. 前記弁装置は、前記燃料回収路内の圧力と前記チャンバ内の圧力との差圧で開閉するチェック弁を有していることを特徴とする請求項11に記載の燃料供給装置。
  13. 前記弁装置は、前記燃料回収路側と前記チャンバ側を流通および遮断する電磁弁を有していることを特徴とする請求項11に記載の燃料供給装置。
  14. 前記弁装置は、前記内燃機関が停止しているとき、前記燃料回収路側と前記チャンバ側を流通させていることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  15. 前記弁装置は、前記チャンバ内の圧力をP1、前記燃料回収路内の圧力をP2とすると、
    P1<P2であるとき、前記燃料回収路側と前記チャンバ側の間の流体流れを遮断していることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  16. 前記弁装置は、
    P1=P2であるとき、前記燃料回収路側と前記チャンバ側の間の流体流れを許容していることを特徴とする請求項15に記載の燃料供給装置。
  17. 前記弁装置は、
    P1>P2であるとき、前記燃料回収路側と前記チャンバ側の間の流体流れを遮断していることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の燃料供給装置。
  18. 前記チェック弁は、
    前記連通路内を移動可能な弁体と、
    前記連通路の内壁に形成され、前記弁体を挟んで流体流れ方向に配置される二つの弁座と、
    前記弁体を、前記二つの弁座から離間した状態で付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項12に記載の燃料供給装置。
  19. 前記チェック弁は、
    弾性材で形成され、一端側で前記連通路を閉塞可能な平板状の弁体と、
    前記連通路の内壁に形成され、前記弁体を挟んで流体流れ方向に配置される二つの弁座とを備え、
    前記弁体は、前記二つの弁座から離間した状態で配置されていることを特徴とする請求項12に記載の燃料供給装置。
  20. 前記連通路において、
    前記燃料回収路と前記弁装置の間には、前記チャンバとしての第1チャンバ内に溜まった気体を燃料で置換するための容積を有する第2チャンバが設けられていることを特徴とする請求項11から請求項19のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  21. 請求項20に記載の燃料供給装置において、
    前記連通路を形成するハウジングを備え、
    前記第1チャンバ、前記弁装置、および前記第2チャンバは、前記ハウジングで一体的に連結された気液分離モジュールであることを特徴とする燃料供給装置。
  22. 前記第2チャンバ、前記連通路、および前記第1チャンバが鉛直方向に配置されていることを特徴とする請求項20または請求項21に記載の燃料供給装置。
  23. 請求項1から請求項22のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射装置は、
    前記内燃機関の気筒に設けられ、燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記内燃機関の回転力を得て、燃料を吸入し、予備加圧する予備圧送部、および前記予備圧送部より吐出される燃料を吸入および高圧に圧縮するプランジャを具備する加圧部を有する燃料噴射ポンプと、
    前記加圧部と前記燃料噴射弁の間に配置され、前記内燃機関の気筒に設けられた前記燃料噴射弁に分配するコモンレールと、
    を備え、
    前記燃料吸入通路は、前記燃料噴射ポンプの前記予備圧送部の吸入側に接続していることを特徴とする燃料供給装置。
  24. 前記加圧部は、
    前記内燃機関の回転力を得て、前記プランジャを往復移動するカムと
    前記予備圧送部より吐出する燃料の一部が供給され、前記カムを燃料潤滑するカム室とを備え、
    前記チャンバ内に溜まった気体と置換する燃料は、前記カム室よりオーバーフローする余剰燃料を使用することを特徴とする請求項23に記載の燃料供給装置。
  25. 前記チャンバ内に溜まった気体と置換する燃料は、前記燃料噴射ポンプ、前記燃料噴射弁、および前記コモンレールのうちの少なくともいずれかの余剰燃料を使用することを特徴とする請求項23に記載の燃料供給装置。
  26. 請求項1から請求項25のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
    前記チャンバとしての第1チャンバで前記分離された気体を、前記燃料噴射装置からの余剰燃料の流れに伴なわせて前記燃料タンクへ還流して、前記燃料吸入通路の通路外である前記燃料タンク内大気へ放出することを特徴とする燃料供給装置。
JP2007107454A 2007-04-16 2007-04-16 燃料供給装置 Pending JP2008267165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007107454A JP2008267165A (ja) 2007-04-16 2007-04-16 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007107454A JP2008267165A (ja) 2007-04-16 2007-04-16 燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008267165A true JP2008267165A (ja) 2008-11-06

Family

ID=40047002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007107454A Pending JP2008267165A (ja) 2007-04-16 2007-04-16 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008267165A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539393A (ja) * 2007-09-19 2010-12-16 フェデラル−モーグル コーポレイション 燃料蒸気分離器
JP2014066203A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Kubota Corp 燃料供給システム
JP2015169179A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 愛三工業株式会社 センサ装置
DE102020104868B3 (de) 2020-02-25 2021-08-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kraftstoffleitung und Fahrzeugzustandsüberwachungssystem

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56103663A (en) * 1980-01-19 1981-08-18 Kayaba Ind Co Ltd Suspension
JPS63202764A (ja) * 1987-02-19 1988-08-22 Fujitsu Ltd 静電記録装置
JPH05126378A (ja) * 1991-11-01 1993-05-21 Mitsubishi Electric Corp 換気装置
JPH05157014A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Toyota Motor Corp ディーゼル機関の気泡排出装置
JPH08296526A (ja) * 1995-04-28 1996-11-12 Nippondenso Co Ltd 内燃機関の燃料供給装置
JPH09189275A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の燃料供給経路におけるガス分離装置
JPH10122077A (ja) * 1996-10-21 1998-05-12 Sanshin Ind Co Ltd 船外機用エンジンの燃料供給装置
JPH1137320A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Inax Corp 湯水混合弁装置
JP2000240531A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Denso Corp 燃料噴射ポンプ
JP2002130068A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Keihin Corp 船外機用燃料噴射装置におけるベーパーセパレータ
JP2002273468A (ja) * 2001-03-16 2002-09-24 Tsurumi Mfg Co Ltd 水中エア−ミキサ
JP2004360481A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Honda Motor Co Ltd ベーパガス分離装置およびストレーナ
JP2006218368A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 気液分離方法及び装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56103663A (en) * 1980-01-19 1981-08-18 Kayaba Ind Co Ltd Suspension
JPS63202764A (ja) * 1987-02-19 1988-08-22 Fujitsu Ltd 静電記録装置
JPH05126378A (ja) * 1991-11-01 1993-05-21 Mitsubishi Electric Corp 換気装置
JPH05157014A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Toyota Motor Corp ディーゼル機関の気泡排出装置
JPH08296526A (ja) * 1995-04-28 1996-11-12 Nippondenso Co Ltd 内燃機関の燃料供給装置
JPH09189275A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の燃料供給経路におけるガス分離装置
JPH10122077A (ja) * 1996-10-21 1998-05-12 Sanshin Ind Co Ltd 船外機用エンジンの燃料供給装置
JPH1137320A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Inax Corp 湯水混合弁装置
JP2000240531A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Denso Corp 燃料噴射ポンプ
JP2002130068A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Keihin Corp 船外機用燃料噴射装置におけるベーパーセパレータ
JP2002273468A (ja) * 2001-03-16 2002-09-24 Tsurumi Mfg Co Ltd 水中エア−ミキサ
JP2004360481A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Honda Motor Co Ltd ベーパガス分離装置およびストレーナ
JP2006218368A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 気液分離方法及び装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539393A (ja) * 2007-09-19 2010-12-16 フェデラル−モーグル コーポレイション 燃料蒸気分離器
JP2014066203A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Kubota Corp 燃料供給システム
JP2015169179A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 愛三工業株式会社 センサ装置
DE102020104868B3 (de) 2020-02-25 2021-08-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kraftstoffleitung und Fahrzeugzustandsüberwachungssystem

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7210465B2 (en) Fuel supply device for fuel returnless system
CN101868614B (zh) 安全阀以及包括该安全阀的高压泵
US20060024176A1 (en) Electric pump and modularized fuel supply system with such electric pump
RU2556470C2 (ru) Система питания двигателя внутреннего сгорания
JP2007051633A (ja) 燃焼機関の燃料供給システム
JP2009138597A (ja) 燃料供給装置
KR20080109716A (ko) 개선된 진공 펌프
JP2008180208A (ja) 燃料供給装置
CN105317599A (zh) 用于车辆的燃料供给***
US7938958B2 (en) De-aeration system
JP5071364B2 (ja) 燃料供給装置
JP2008267165A (ja) 燃料供給装置
JP2012097640A (ja) 燃料供給装置
CN101235778B (zh) 燃料喷射泵
US20060090964A1 (en) Pressure lubrication for inverted flight
CN101963116B (zh) 燃料供给装置
JP4816438B2 (ja) サプライポンプ
CN1854496B (zh) 用于内燃机的燃料***的喷射泵组件
JP4584942B2 (ja) 高圧ポンプ用の燃料調整及び濾過装置
CN101718240B (zh) 车辆用燃料供给装置
JP4800331B2 (ja) 燃料ポンプ及び燃料供給装置
RU2397358C2 (ru) Устройство для подачи топлива из топливного бака в двигатель внутреннего сгорания транспортного средства
EP1985837B1 (en) Fuel delivery module
KR101601502B1 (ko) 자동차용 연료펌프 리저버의 연료 충진 장치
JP4715793B2 (ja) ポンプユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206