JP2004047511A - 離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置 - Google Patents

離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置 Download PDF

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岩間 信浩
Hikari Yoshitaka
義高 光
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Abstract

【課題】静電チャックに吸着された被吸着物を、速やかかつ安定に離脱可能な離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置を提供する。
【解決手段】不活性ガスのプラズマを用いて、静電チャックに吸着されたウェハの残留電荷を除去する際に、チャック電極に除電電圧Vplasmaを印加する。Vplasmaは、プラズマ印加時のウェハのセルフバイアス電位Vdcに相当する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電気力によって吸着保持される被載置物の離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置、液晶表示装置等の製造工程において、半導体ウェハ等の被処理基板を所定の位置に保持する構造として、静電チャックが用いられている。静電チャックは、静電気力(クーロン力)を用いて基板を吸着保持する。静電チャックは、真空中でも利用可能であることなどから、プラズマエッチング等のプラズマ処理に好適に利用される。
【0003】
静電チャックは、誘電体と、電極と、から構成される。誘電体は、セラミック、樹脂等の絶縁性材料から構成される。基板は、誘電体に形成された載置面上に載置され、後述するように静電気力によって吸着される。また、電極は、誘電体の内部に埋め込まれている。電極は例えば平板状に形成され、誘電体を介して基板に対向するようそれぞれ配置される。
【0004】
電極には、通常負極性の直流電圧が印加される。直流電圧の印加により、電極と重なる誘電体の表面には、印加電圧の極性と逆極性の電荷がそれぞれ誘起される。誘電体表面に誘起された電荷により、基板の裏面にこれとは逆の極性の電荷が誘起される。これにより、基板の裏面と誘電体の載置面との間に静電気力が発生し、基板は誘電体表面に吸着保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記静電チャックを用いた基板の離脱方法および装置には、以下のような問題がある。
(1)静電チャックへの吸着は、電極への電圧の印加を停止することにより解除される。しかし、電圧の印加を停止した後にも、基板および誘電体の表面には電荷が残留する。このような残留電荷は、基板と静電チャックとの間のいわゆる残留吸着力を形成する。基板の静電チャックからの離脱は、例えば、静電チャックを貫通するリフトピンの上昇により行われる。残留吸着力がリフトピンの突き上げ圧力よりも大きい場合などには、離脱時の基板のはね、反り、離脱の失敗などが起きるおそれがある。
【0006】
このため、残留電荷は、直流電圧の印加を停止した後、速やかに除去する(除電する)必要がある。このような除電方法として、誘電体および基板をアルゴンガス等の不活性ガスのプラズマに曝露して、プラズマを介して残留電荷を逃がす方法がある。このようなプラズマ除電方法において、プラズマの曝露により残留電荷が所定程度まで減少する、または、減少すると予想されるタイミングで、基板はリフトピンの上昇により誘電体上から離脱される。
【0007】
図14に、プラズマ除電時の、残留吸着力の変化の様子を概略的に示す。図14に示すように、電極にチャック電圧Vescが印加された状態では、基板は力fで誘電体に吸着されている。その後、プラズマの生成を停止すると同時に、タイミングtoffにチャック電圧Vescの印加を停止する。また、このとき、不活性ガス等からなる除電用ガスのプラズマを生成する。プラズマ中のイオン等によって、基板に帯電している電荷は除去されていく。残留電荷が減少して、吸着力fが基板の安定な離脱が可能な、力fsafe以下となったタイミングtで、除電プラズマの生成は停止され、基板は離脱される。
【0008】
除電期間中はプラズマに曝露されていることから、基板は、プラズマ中の電子等によって帯電し、その結果、負のセルフバイアス電圧Vdcが発生する。このため、プラズマ印加状態では、基板には常にセルフバイアス電圧Vdcに基づく力fが働く。このことから、図に示すように、プラズマ除電時には、残留電荷の減少とともに、吸着力fはfに漸近するように減少する。
【0009】
仮に、セルフバイアス電圧Vdcに基づく吸着力fが無く、プラズマ除電時と同様の速度で除電が進んだとすると、吸着力fは、f=0に漸近するように減少する。このとき、吸着力fがfsafeに達するタイミングt’は、tよりも実質的に速い。このように、プラズマを用いた除電では、セルフバイアス電圧Vdcによって除電速度が低下する。このため、基板が長時間プラズマに曝され、基板の素子に好ましくない影響がもたらされるおそれがある。また、除電に時間がかかることからスループットが低下する。
【0010】
このように、従来の、静電チャックされた基板のプラズマ除電方法は、プラズマによって基板に発生するセルフバイアス電圧のために、十分に速い除電速度が得られず、基板の速やかな離脱が十分に図られたものではなかった。
【0011】
(2)また、図14に示すように、電極は、高電圧(Vesc)が印加された状態から、一気に接地電位とされる。この場合、基板と電極との間の電位差が瞬時に変動することから、基板に形成された素子に好ましくない影響がもたらされる可能性がある。このように、電極をチャック電位から一気に接地電位に落とす、従来の基板の離脱方法には、チャック電圧の印加停止時に、基板の素子にダメージを与えるおそれがあった。
【0012】
(3)基板を持ち上げるリフトピンは、通常アルミナ等の、耐プラズマ性の絶縁体から構成されている。リフトピンを導電性材料から構成し、例えば、その一端を接地した場合、基板の裏面に残留した電荷を除去することができ、除電速度の向上が図れる。
【0013】
しかし、リフトピンを導電性の、例えば、アルミニウムから構成した場合、高温のプロセス条件では使用できない。また、SUS系は、ドライクリーニングガスとして好適に使用されるフッ素ラジカルと接触してメタルコンタミを発生しやすい。このように、従来のリフトピンは、処理の信頼性を劣化させることなく、除電速度を向上可能なものではなかった。
【0014】
上記事情を鑑みて、本発明は、静電チャックに吸着された被吸着物を、速やかかつ安定に離脱可能な離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、静電チャックに吸着された被吸着物を、ダメージを与えることなく離脱可能な離脱方法、処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る離脱方法は、
電極を内包する誘電体上に載置され、前記電極への所定極性の直流電圧の印加により前記誘電体に静電気力によって吸着された被吸着物を、前記誘電体から離脱させる離脱方法であって、
前記電極への前記直流電圧の印加を停止する工程と、
前記被吸着物を除電用のプラズマに曝露する工程と、
前記プラズマへの曝露により前記被吸着物に発生するセルフバイアス電圧と同極性の直流電圧を前記電極に印加する電圧印加工程と、
を備える、ことを特徴とする。
【0016】
上記方法において、前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さいことが望ましい。
【0017】
上記方法において、例えば、前記プラズマは、一対の平板電極に高周波電圧を印加することにより形成され、
前記直流電圧は、例えば、前記高周波電圧の振幅とほぼ同じ大きさに設定されている。
【0018】
上記方法は、さらに、前記セルフバイアス電圧を測定するセルフバイアス電圧測定工程を備えてもよく、
前記電圧印加工程では、前記セルフバイアス電圧測定工程で測定された前記セルフバイアス電圧に相当する前記直流電圧を前記電極に印加してもよい。
【0019】
上記方法において、前記電圧印加工程は、さらに、前記直流電圧に減衰交番電圧を重畳して印加する工程を備えてもよい。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る処理方法は、
電極を内包する誘電体上に被処理体を載置する工程と、
前記電極に直流電圧を印加して、前記被処理体を静電気力によって前記誘電体に吸着させる工程と、
前記被処理体に所定の処理を施す工程と、
前記処理の終了後、前記電極への前記直流電圧の印加を停止する工程と、
前記被処理体を除電用のプラズマに曝露する工程と、
前記プラズマへの曝露により前記被処理体に発生するセルフバイアス電圧と同極性の直流電圧を前記電極に印加する電圧印加工程と、
前記プラズマへの曝露により除電された前記被処理体を前記誘電体から離脱させる工程と、
を備える、ことを特徴とする。
【0021】
上記方法において、前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さいことが望ましい。
【0022】
上記方法において、前記プラズマは、例えば、一対の平板電極に高周波電圧を印加することにより形成され、
前記直流電圧は、例えば、前記高周波電圧の振幅とほぼ同じ大きさに設定されている。
【0023】
上記方法は、さらに、前記セルフバイアス電圧を測定するセルフバイアス電圧測定工程を備えてもよく、
前記電圧印加工程では、例えば、前記セルフバイアス電圧測定工程で測定された前記セルフバイアス電圧に相当する前記直流電圧を前記電極に印加する。
【0024】
上記方法は、さらに、前記直流電圧に減衰交番電圧を重畳して印加する工程を備えてもよい。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る離脱方法は、
電極を内包する誘電体上に載置され、前記電極への所定直流電圧の印加により静電気力によって前記誘電体に吸着された被吸着物を、前記誘電体から離脱させる離脱方法であって、
前記電極への前記所定直流電圧の印加を停止する工程と、
前記電極に、前記所定直流電圧よりも小さい、同極性の直流電圧を印加する工程と、
前記所定直流電圧よりも小さい、同極性の前記直流電圧を、前記電極に印加した後、前記電極を基準電位に設定する工程と、
前記電極を前記基準電位に設定した後、前記被吸着物を離脱させる工程と、
を備える、ことを特徴とする。
【0026】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る処理方法は、
電極を内包する誘電体上に被処理体を載置する工程と、
前記電極に第1の直流電圧を印加して前記被処理体を静電気力によって前記誘電体に吸着させる工程と、
前記誘電体上の前記被処理体に所定の処理を施す工程と、
前記処理の終了後、前記第1の直流電圧よりも小さい、同じ極性の第2の直流電圧を前記電極に印加する工程と、
前記第2の直流電圧の印加を停止した後、前記電極を基準電位に設定する工程と、
前記電極を前記基準電位に設定した後、前記被吸着物を離脱させる工程と、
を備える、ことを特徴とする。
【0027】
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点に係る処理装置は、
内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
前記チャンバ内に設けられ、電極を内包し、前記電極への吸着用の直流電圧の印加により、前記被処理体が吸着される誘電体と、
前記チャンバ内に除電用のガスを供給するガス供給手段と、
前記チャンバ内に前記ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
前記電極に印加される電圧を、前記吸着用の直流電圧と、前記プラズマへの曝露により前記被処理体に発生するセルフバイアス電圧と同極性の除電用の直流電圧と、の間で切り換える電圧切替手段と、
前記プラズマ生成手段によって生成された前記プラズマに前記被処理体を曝露するとともに、前記電圧切替手段によって前記電極に前記除電用の直流電圧を印加する制御手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0028】
上記構成において、前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さいことが望ましい。
【0029】
上記目的を達成するため、本発明の第6の観点に係る処理装置は、
内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
前記チャンバ内に設けられ、電極を内包し、前記電極への第1の直流電圧への印加により被処理体が静電気力によって吸着される誘電体と、
前記電極に印加される電圧を、前記第1の直流電圧と、前記第1の直流電圧よりも小さい、同じ極性の第2の直流電圧と、基準電圧と、の間で切り換える電圧切替手段と、
前記電極に印加される電圧を、前記電圧切替手段によって前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧に切り換えた後に、基準電圧に切り換え、前記被処理体を前記誘電体から離脱させる、制御手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0030】
上記目的を達成するため、本発明の第7の観点に係る静電吸着装置は、
内部に電極を備え、前記電極への直流電圧の印加により、被吸着物を一面上に静電気力によって吸着する誘電体と、
前記誘電体の前記一面を貫通して昇降するように設けられ、前記被吸着物と接触した状態で前記被吸着物を前記一面上から離間させる、少なくともその表面がニッケルを含む材料から構成された離間手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0031】
上記構成において、前記離間手段は、基準電位に設定されていることが望ましい。
【0032】
上記目的を達成するため、本発明の第8の観点に係る処理装置は、
内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
前記チャンバ内に設けられ、内部に電極を備え、前記電極への直流電圧の印加により、前記被処理体を一面上に静電気力によって吸着する誘電体と、
前記誘電体の前記一面を貫通して昇降するように設けられ、前記被処理体と接触した状態で前記被処理体を前記一面上から離間させる、少なくともその表面がニッケルを含む材料から構成された離間手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0033】
上記構成において、前記離間手段は、基準電位に設定されていることが望ましい。
【0034】
上記処理装置は、さらに、前記チャンバ内に処理用のガスを供給するガス供給手段と、
前記チャンバ内で前記ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
を備えてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るプラズマ処理装置について、図面を参照して説明する。第1の実施の形態は、本発明を、被処理体である半導体ウェハ(以下、ウェハW)にプラズマエッチングを施すプラズマエッチング装置に適用した例である。
【0036】
図1に、第1の実施の形態に係るプラズマ処理装置11の構成を示す。図1に示すプラズマ処理装置11の行う一連の動作は、制御装置100によって制御される。
【0037】
図1に示すように、第1の実施の形態のプラズマ処理装置11は、略円筒形状のチャンバ12を備える。チャンバ12は、アルマイト処理されたアルミニウム等から構成されている。チャンバ12は、接地されている。
【0038】
チャンバ12の下部には、排気管13が接続されている。排気管13は、ターボ分子ポンプ等の真空引き可能なポンプに接続され、チャンバ12内は、数Pa程度まで減圧可能となっている。
【0039】
チャンバ12の底部には、セラミック等の絶縁体からなる支持板14が設けられている。支持板14の上には、略円筒状のサセプタ15が設けられている。サセプタ15は、後述するように、ウェハWの載置台として、および、プラズマ生成用の下部電極として機能する。
【0040】
サセプタ15は、表面がアルマイト処理されたアルミニウム等から構成される。サセプタ15およびその周辺部分を拡大した図を図2に示す。図2に示すように、サセプタ15は、略円筒形状に形成されている。サセプタ15本体の上面は、平坦に形成されている。
【0041】
サセプタ15の内部には、冷媒流路16が形成されている。冷媒流路16には、チラー(冷媒)が流通可能であり、サセプタ15およびその近傍を所定の温度に調節する。また、サセプタ15の略中心部には、これを上下に貫通する貫通孔17が設けられている。
【0042】
サセプタ15上には、ヒータ層18が設けられている。ヒータ層18は、例えば、抵抗体が埋設された平板状の絶縁体層から構成されている。絶縁体層は、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等のセラミックから構成される。ヒータ層18により、サセプタ15上に載置されたウェハWは、所定温度に加熱される。
【0043】
ヒータ層18の上には、平板状の静電チャック19が設けられている。静電チャック19の上面は、ウェハWの載置面を構成する。また、後述するように、静電チャック19は、載置されたウェハWを静電気力で吸着し、保持する。
【0044】
サセプタ15およびヒータ層18内には、例えば、ヘリウムガスなどの伝熱ガスの流路(図示せず)が形成されている。静電チャック19上に保持されたウエハWの裏面に伝熱ガスを供給することによって、ウェハWの裏面と、静電チャック19の上面と、の間にガスの膜が形成される。これにより、ウエハWと静電チャック19との間の熱伝達は均一となり、熱伝導効率が向上される。
【0045】
ヒータ層18および静電チャック19は、サセプタ15よりも小径に形成されている。サセプタ15上面の周縁には、ヒータ層18および静電チャック19を囲む、環状のフォーカスリングが設けられている。フォーカスリングは、内側フォーカスリング20aと、外側フォーカスリング20bと、から構成されている。
【0046】
内側フォーカスリング20aは、単結晶シリコン等の導電性材料から構成されている。内側フォーカスリング20aは静電チャック19の外径とほぼ同じ内径を有し、その外周を包囲する。内側フォーカスリング20aは、プラズマ中のイオンを効果的にウエハWに入射させる機能を有している。
【0047】
外側フォーカスリング20bは、石英等の絶縁性材料から構成されている。外側フォーカスリング20bは、内側フォーカスリング20aの外径とほぼ同じ内径を有し、その外周を包囲する。外側フォーカスリング20bは、サセプタ15の上方のプラズマの拡散を抑制する。
【0048】
また、サセプタ15と、ヒータ層18と、静電チャック19と、には、これらを貫通するリフトピン孔21が設けられている。リフトピン孔21は、例えば、3つ設けられ、それぞれの内部をリフトピン22が進退可能となっている。
【0049】
リフトピン22は、アルミナ、ニッケル等のプラズマ耐性を有する絶縁性材料から構成されている。複数のリフトピン22は、リング状の指示部材23によって固定され、シリンダ24によって、一体に昇降可能に構成されている。リフトピン22は、静電チャック19から突出し、かつ、埋没するように駆動する。リフトピン22の昇降動作によって、図3に示すように、ウェハWの静電チャック19上への載置および載置面からの離脱がなされる。
【0050】
ここで、静電チャック19について図2を参照して詳述する。静電チャック19は、誘電体25と、電極26a、26bと、から構成される。
【0051】
誘電体25は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等のセラミック、ポリイミド等の樹脂等から構成されている。誘電体25は、例えば、厚さ4mm程度の円板状に形成されている。誘電体25の一面(下面)は、ヒータ層18の上面に接合されている。また、誘電体25の他面(上面)は、ウェハWの載置面を構成する。
【0052】
一対の電極26a、26bは、誘電体25の内部に埋設されている。電極26a、26bは、例えば、タングステン等の高融点金属の薄板から構成されている。電極26a、26bは、例えば、図4に示すように、それぞれ略半円状に形成されている。図2に戻り、一対の電極26a、26bは、貫通孔17を通る給電線27a、27bの一端にそれぞれ接続されている。給電線27a、27bの他端は、貫通孔17を介して引き出され、給電部28に接続されている。
【0053】
給電部28は、第1および第2の直流電源29a、29bと、第3の直流電源30と、給電スイッチ31と、極性切替スイッチ32と、を備える。給電部28は、制御装置100に接続されている。
【0054】
第1および第2の直流電源29a、29bは、後述するように、ウェハWを静電チャック19に静電吸着させるチャック電圧(±Vesc)を電極26a、26bに印加する。第1および第2の直流電源29a、29bは、それぞれ、正極性または負極性の直流電力、例えば、大きさ1kV〜2kVの直流電力を供給する。
【0055】
また、第3の直流電源30は、後述するように、プラズマ除電時にウェハWに発生するセルフバイアス電圧(Vdc)に相当する除電電圧(Vplasma)を電極26a、26bに印加する。ここで、除電電圧Vplasmaは、チャック電圧Vescよりも、その大きさが小さい(|Vesc|>|Vplasma|)。また、除電電圧Vplasmaは、セルフバイアス電圧Vdcとほぼ等しい(Vdc≒Vplasma)ことが望ましいが、セルフバイアス電圧Vdcよりも小さい電圧であってもよい(|Vdc|>|Vplasma|)。
【0056】
給電スイッチ31は、1)第1および第2の直流電源29a、29bの出力電圧、2)第3の印加電源30の出力電圧、または3)接地電圧の、給電線27a、27bへの印加を切り替える。
【0057】
給電スイッチ31が第1および第2の直流電源29a、29bに接続されたとき、一対の電極26a、26bの双方には、それぞれ極性の異なる大きさの等しい直流電圧(チャック電圧Vesc)が印加される。一対の電極26a、26bに直流電圧が印加されると、各電極26a、26bの近傍の誘電体25の表面には、それぞれ正電荷と負電荷とが誘起される。これらの電荷は、誘電体25上に載置されたウェハWの載置面に、それぞれ、これらと逆極性の電荷を誘起する。これにより、誘電体25の表面とウェハWの裏面との間に静電気力(クーロン力)が形成され、ウェハWは誘電体25の表面に静電吸着される。
【0058】
また、給電スイッチ31が給電線27a、27bを第3の直流電源30に接続したとき、電極26a、26bには後述する除電電圧(Vplasma)が印加される。また、給電スイッチ31は、上記以外のとき、電極26a、26bを、例えば、フレームグランドにより接地する。
【0059】
極性切替スイッチ32は、一対の電極26a、26bにそれぞれ接続された給電線27a、27bと給電スイッチ31との接続を切り換える。これにより電極26a、26bと、第1および第2の直流電源29a、29bと、の接続を切り換え、一対の電極26a、26bに印加される直流電圧の極性を同時に切り替える。極性切替スイッチ32は、例えば、ウェハWを1枚処理する毎に、電極26a、26bにそれぞれ印加される電圧の極性を切り換える。これにより、誘電体25への残留電荷の蓄積は低減される。
【0060】
図1に戻り、チャンバ12の上部には、上部電極33が設けられている。上部電極33は、絶縁性材料からなる絶縁支持体34によってチャンバ12に支持されている。上部電極33は、電極支持体35と、拡散部材36と、電極板37と、を備える。
【0061】
電極支持体35は、アルミニウム等の導体から構成されている。電極支持体35の内部には、温調手段としての図示しない冷媒流路16が形成され、電極支持体35およびその周辺は、所定の温度に維持される。
【0062】
拡散部材36は、電極支持体35の内部に中空部を形成するように構成されている。拡散部材36はガス供給管38に接続され、ガス供給管38から供給された処理ガスは拡散部材36によって拡散される。処理ガスとしては、エッチングガスおよびその他のガス、例えば、四フッ化炭素と、窒素と、が用いられる。なお、複数のガス供給管から各種ガスを混合して、あるいは、単独で供給する構成であってもよい。
【0063】
電極板37は、シリコン、炭化シリコン等から構成される円盤状部材から構成される。電極板37は、上部電極33の下面を構成し、サセプタ15(静電チャック19)上に載置されたウェハWと対向するように配置される。電極板37は、その周縁において、電極支持体35に図示しないねじによって係止されている。このねじ止め部分は、セラミック、フッ素樹脂等の絶縁性材料からなる環状のシールドリング39によって覆われている。
【0064】
電極板37には、多数のガス孔40が設けられている。ガス孔40は、拡散部材36の形成する中空部と連通している。拡散部材36にて拡散された処理ガスは、多数のガス孔40から均一に、チャンバ12内の空間、特に、ウェハWの上方の空間に吐出される。
【0065】
電極板37は、整合器41を介して高周波電源42に接続されている。上部電極33の電極板37には、1MHz以上の周波数、例えば、27.12MHzの高周波電力が印加される。
【0066】
一方、下部電極を構成するサセプタ15には、整合器43を介して高周波電源44が接続されている。サセプタ15には、周波数が数百kHz程度以上、例えば、800kHzの高周波電力が印加される。
【0067】
上部電極33と下部電極とに高周波電力を印加することにより、これらの間には、高周波電界が形成される。このように形成されたプラズマ空間において、電極板37のガス孔40より吐出された処理ガスはプラズマ状態とされる。プラズマ中に生成されたエッチング活性種(イオン等)によって、ウェハWの表面がエッチングされる。
【0068】
チャンバ12の側部には、ゲートバルブ45を介して、ロードロックチャンバ46が設けられている。ロードロックチャンバ46は、チャンバ12内にウェハWを搬入し、また、チャンバ12内から搬出するための、搬送用ポートとして機能する。ロードロックチャンバ46内には、ウェハWをチャンバ12とロードロックチャンバ46との間で搬送するための、搬送アーム等の搬送機構47が設けられている。
【0069】
以下、上記構成のプラズマ処理装置11のエッチング動作について説明する。ここでは、シリコンのウェハWに形成されたシリコン酸化膜をエッチングする場合について説明する。図5にエッチング処理のタイミングチャートの一例を示す。なお、以下に示す動作は一例であり、同様の結果が得られる動作であればいかなる動作であってもよい。
【0070】
まず、ゲートバルブ45が開放され、搬送機構47によってロードロックチャンバ46からチャンバ12内にウェハWが搬入される。このとき、リフトピン22は上昇位置にあり、静電チャック19の表面から突出している。搬送機構47は、ウェハWをリフトピン22上に載置する。その後、搬送機構47はチャンバ12外に退避し、ゲートバルブ45は閉鎖される。
【0071】
制御装置100は、シリンダ24を駆動してリフトピン22を下降させる。リフトピン22が、静電チャック19内に埋没することにより、ウェハWは静電チャック19の表面に載置される。
【0072】
また、制御装置100は、真空ポンプを作動させ、チャンバ12内を、所定の真空度、例えば、0.001Pa(0.1mTorr)程度の圧力とする。
【0073】
また、このとき、制御装置100は、給電スイッチ31によって、給電線27a、27bを第1および第2の直流電源29a、29bに接続する。これにより、静電チャック19の一対の電極26a、26bには、それぞれ極性の異なる、例えば、1kV〜2kVの大きさの直流電圧(チャック電圧Vesc)が印加される。これにより、ウェハWは、上述したように、静電チャック19の表面に静電気力によって吸着される。
【0074】
制御装置100は、チャンバ12内にガス供給管38からCFガスを導入し、チャンバ12内を、エッチング圧力、例えば、2Pa(20mTorr)とする。その後、上部電極33に、例えば、周波数27.12MHz、パワー2kWの高周波電力を供給する。また、下部電極としてのサセプタ15に、例えば、周波数800kHz、パワー1kWの高周波電力を供給する。
【0075】
高周波電力の供給により、上部電極33と、サセプタ15と、の間には、上記ガスのプラズマが生成される。ガスプラズマ中のエッチング活性種が、サセプタ15(静電チャック19)上に載置されたウェハWの表面に入射し、ウェハWの表面のシリコン酸化膜をエッチングする。所定時間後、制御装置100は、エッチングガスの供給を停止するとともに、上部電極33およびサセプタ15への高周波電圧の印加を停止する。このとき、エッチング処理は終了する。
【0076】
この状態で、ウェハWおよび誘電体25には電荷が残留しており、制御装置100は、引き続いて、除電処理を行う。まず、制御装置100は、給電スイッチ31によって、給電線27a、27bを第3の直流電源30に接続する。これにより、電極26a、26bには、除電電圧Vplasmaが印加される。
【0077】
エッチング処理の後、制御装置100は、チャンバ12内への不活性ガス、例えば、酸素の供給を開始するとともに、チャンバ12内の圧力を、除電に適した圧力、例えば、9Pa〜10Pa(70mTorr〜80mTorr)とする。
【0078】
次いで、制御装置100は、上部電極33に除電用の高周波電圧を印加する。このとき、上部電極33には、プラズマを生成可能な必要最低限の高周波電力が印加される。
【0079】
高周波電力の供給により、チャンバ12内に不活性ガスのプラズマ(除電プラズマ)が生成される。ウェハWに帯電した電荷は、不活性ガスのプラズマ中のイオン等により、次第に除去される。このとき、プラズマに曝露されたウェハWには、セルフバイアス電圧Vdcが発生している。
【0080】
除電処理の間、電極26a、26bには、セルフバイアス電圧Vdcに相当する、ほぼ大きさの同極性の除電電圧(Vplasma)を印加されている。この除電電圧Vplasmaは、プラズマ曝露時のウェハWのセルフバイアス電圧Vdcを実験等によって求め、予め設定された値である。また、例えば、Vplasmaは、除電時(プラズマ生成時)に印加される高周波電圧に相関するように決定され、例えば、その最小値と最大値との差の半分の値(ほぼ振幅)とされる。
【0081】
所定時間後、制御装置100は、給電スイッチ31によって、給電線27a、27bを接地して(基準電圧として)、電極26a、26bへの電圧Vplasmaの印加を停止するとともに、上部電極33への高周波電圧の印加を停止し、除電を終了する。Vplasmaの印加停止の後、制御装置100はリフトピン22を上昇させ、ウェハWを静電チャック19から離脱させる。
【0082】
ここで、除電の終了タイミングは、ウェハWに働く吸着力が所定程度まで低下し、安定にウェハWが離脱可能となるタイミングに設定されている。この離脱タイミングは、実験等より決定されている。なお、ウェハWの静電チャック19への吸着状態をリアルタイムで判別し、離脱タイミングを決定するようにしてもよい。
【0083】
除電の終了後、制御装置100は、ゲートバルブ45を開放する。上昇位置にあるリフトピン22上のウェハWは、搬送機構47によって、チャンバ12からロードロックチャンバ46に搬出される。以上でウェハWの処理工程は終了する。
【0084】
以上で説明した処理工程では、プラズマを用いた除電の際に、電極26a、26bに除電電圧Vplasmaを印加している。セルフバイアス電圧Vdcに相当する除電電圧Vplasmaを印加することにより、除電速度が速められ、吸着力がウェハWの離脱が可能となる力まで低下するのに要する時間の実質的な低減が図れる。
【0085】
図6に、除電時の、ウェハWに働く吸着力fの変化を示す。図6に示すように、電極26a、26bにチャック電圧Vescが印加された状態では、ウェハWは、ほぼ一定の吸着力fで誘電体25に吸着されている。
【0086】
エッチング処理が終了すると、Vescの印加は停止され、次いで、チャンバ12内に不活性ガスが導入されてそのプラズマが生成される。このとき、ウェハWのセルフバイアス電圧Vdcに相当する電圧Vplasmaを電極26a、26bに印加することにより、電極26a、26bと、ウェハWと、の間の電位差は、低減され、理想的には、ほぼ同電位とされる。
【0087】
電極26a、26bと、ウェハWと、がほぼ同電位にあるとき、図6に示されるように、除電の進行とともに、ウェハWに働く吸着力fはゼロ(f=0)に漸近するように減少する。
【0088】
除電終了タイミング、すなわち、ウェハWの離脱タイミングは、残留吸着力fが、ウェハWの安定な離脱が可能な力fsafeに達する時間t以降に設定される。例えば、fsafeは、リフトピン22の突き上げ力よりも小さい力とされる。
【0089】
ここで、電圧Vplasmaを印加したときの離脱可能時間tは、以下に示すように、電極26a、26bに電圧Vplasmaを印加しなかった場合の離脱可能時間tと比べて実質的に短い。
【0090】
すなわち、電極26a、26bに電圧Vplasmaを印加しない場合、ウェハWと誘電体25との間には、ウェハWのセルフバイアス電圧Vdcに基づく静電吸着力fが働く。このため、図6に点線にて示すように、電圧Vplasmaを印加しなかったときの吸着力fは、fに漸近するように減少する。このとき、吸着力がfsafeまで減少する離脱可能時間tは、電圧Vplasmaを印加したときの離脱可能時間tよりも実質的に遅い。
【0091】
従って、プラズマ除電時に、ウェハWに発生するセルフバイアス電圧Vdcに相当する電圧Vplasmaを印加することにより、実質的に短い時間で除電を行うことができる。また、このように、ウェハWと電極26a、26bとをほぼ同電位とすることにより、吸着力fの最小値を、理想的にはゼロとすることができ、より安定なウェハWの離脱が可能となる。
【0092】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、プラズマを用いた除電の際に、電極26a、26bに、ウェハWのセルフバイアス電圧Vdcに相当する電圧Vplasmaを印加している。これにより、ウェハWと電極26a、26bとは、ほぼ同電位とされ、セルフバイアス電圧Vdcに基づく吸着力はほぼゼロとされる。
【0093】
これにより、吸着力fはゼロに漸近するように減少し、よって、吸着力fの減少速度(除電速度)は実質的に速められる。よって、ウェハWのより速やかかつ安定な離脱が可能となり、スループットの向上が図れる。
【0094】
上記第1の実施の形態では、プラズマ除電時に印加される電圧Vplasmaは、例えば、電極33に印加される高周波電圧の最小値と最大値との差の半分に設定するものとした。しかし、Vplasmaの値は、これに限らず、Vdcに相当する値であればよく、ウェハWと電極26a、26bとの電位差をほぼ無くすことができる電圧であればよい。また、同一値でなくとも、従来より残留吸着力fを小さくできる値、例えば、同一極性で同一またはこれよりも小さい値であればよい。
【0095】
また、電極26a、26bに印加される電圧Vplasmaは、図6に示すような一定電圧に限られない。Vplasmaは、どのような波形であってもよく、例えば、矩形波、三角波、正弦波等であってもよい。
【0096】
図7に、Vplasmaを矩形波の減衰交番電圧として印加した場合の波形を示す。図7に示す波形は、Vdcに相当する電圧レベルを中心として、次第にその大きさが減少し、かつ、その極性が所定間隔をおいて変化する。このような波は、セルフバイアス電圧に相当する直流電圧に、所定周波数の高周波電圧を重畳して得られる。このときの周波数は、例えば、数十〜数kHzの比較的低い周波数であることが好ましい。
【0097】
さらに、除電時のウェハWのセルフバイアス電圧Vdcを直接、あるいは、ウェハWの近傍の電圧から間接的にリアルタイムで測定する構成であってもよい。この場合、例えば、特開平6−232089号公報に開示されているような、サセプタ15の給電線にリード線を接続し、リード線を介して検出される高周波電圧に基づいてこれに相関するVdcを求める方法を用いることができる。また、特開平8−33556号公報に開示されたような、ウェハWの近傍にシリコンからなり、サセプタに電気的に接続された測定電極を設けて、サセプタに接続された給電棒から引き出したリード線から、Vdcと一定の相関関係を有するVdcレベルをモニタする方法を用いてもよい。
【0098】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置は、図1および図2に示すものと同じ構成を有する。
【0099】
第2の実施の形態における、電極26a、26bへのチャック電圧(Vesc)の印加のタイミングチャートを図8に示す。図8に示すように、第2の実施の形態では、電極26a、26bに印加するチャック電圧Vescを、高電圧(図中、−600V)から、一旦、Vescよりも低い電圧Vesc’に再設定した後、基準電位(望ましくは、接地電位)に設定している。
【0100】
第2の実施の形態では、第3の直流電源30は、電極26a、26bに電圧Vesc’を印加する。制御装置100は、給電切替スイッチ31によって、電極26a、26bに印加されるチャック電圧の切替(再設定)を行う。
【0101】
図9に、ウェハWが静電チャック19に吸着された状態の、等価回路図を示す。なお、図中符号iは、回路に流れる電流を示す。また、符号ΔVは、ウェハWと電極26a、26bとの間の電位差を示し、ΔV=Vesc−Vdcと表せる。図9に示す等価回路において、電極26a、26bへのチャック電圧Vescの印加を停止したとき、すなわち、給電スイッチ31がチャック電圧Vescから接地へと切り替わったときの電位差ΔVの変化を図10に示す。
【0102】
図10に示されるように、電極26a、26bを一気に基準電位とした場合、ウェハWにかかる電位差ΔVは、Vesc−Vdcからゼロへと低下する。このとき、ウェハWを含む回路には、瞬時に大きな電流iが流れる。このような電位および電流の急峻かつ大きな変化は、ウェハWに形成された素子の破壊等を招くおそれがある。
【0103】
図11に、高電圧のチャック電圧Vescから、一旦、低い電圧Vesc’に再設定してから基準電位とした場合の電位差ΔVの変化の様子を示す。図11に示されるように、ウェハWにかかる電位差ΔVは、一旦Vesc’−Vdcまで減少した後ゼロとなる。このため、電極26a、26bが接地された際のウェハWの電位変化は比較的小さく、また、ウェハWを含む回路に流れる電流iは、そのピーク値が小さく、その大きさは比較的小さい。このように、チャック電圧の解除時にウェハWを流れる電流の量およびウェハWの電圧変化を小さくすることにより、ウェハWに形成された素子のダメージを抑制することができる。
【0104】
上記第2の実施の形態において、再設定される電圧は、高電圧のチャック電圧Vescよりも小さい、同極性の電圧であればよく、その大きさはどのような値であってもよい。また、再設定電圧を印加する時間は、どの程度の時間であってもよい。また、Vescから一度変化させるだけでなく、図12に示すように、多段階で次第に減少するように変化させてもよい。また、図13に示すように、リニアに変化するようにしてもよい。
【0105】
上記第1および第2の実施の形態では、リフトピン22は、その全体をアルミナ、ニッケル等のプラズマ耐性を有する絶縁性材料から構成されるものとした。しかし、リフトピン22の、少なくともその表面をニッケル、または、ニッケル含有量の高い材料から構成してもよい。
【0106】
リフトピン22を導電性のニッケル材料から構成し、これを基準電位または基準電位に設定することにより、除電されにくいウェハW裏面の電荷を速やかに除くことができ、除電速度の向上が図れる。また、ニッケルはプラズマ耐性を有し、特に、装置のドライクリーニングに用いられるフッ素ラジカルに対する耐性が高い。このため、プラズマとの接触によるコンタミの発生は防がれる。さらに、ニッケルは耐熱性を有し、高温条件下で使用した場合でも軟化、変形のおそれはない。
【0107】
上記実施の形態では、一対の電極26a、26bを用いる双極式の静電チャック19を用いるものとした。しかし、本発明は、単極式、あるいは、3つ以上の電極を備える構造にも適用可能である。
【0108】
上記実施の形態では、シリコン半導体ウェハ表面のシリコン酸化膜をフッ素ガスを用いてエッチングするプラズマエッチング装置を例として説明した。しかし、上記例に限らず、エッチングする膜種、エッチングガス種等は上記のものに限られない。また、除電に用いる不活性ガスとしては、酸素の他に、水素、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、キセノン等を用いてもよい。
【0109】
また、上記例では、いわゆる平行平板型のプラズマ処理装置を用いたが、誘導結合型、マイクロ波型、ECR型等の他のいかなるプラズマ処理装置に用いてもよい。また、プラズマエッチングに限らず、アッシング、スパッタリング、CVD等の他のプラズマ処理を行う装置にも適用可能である。また、プラズマ処理装置に限らず、熱処理装置、CVD装置、スパッタリング装置等のプラズマを用いない処理を行う処理装置にも用いることができることはもちろんである。すなわち、本発明は、被処理体を静電吸着構造によって吸着した状態で枚葉式の処理を施すどのような処理装置にも適用可能である。
【0110】
また、被処理体も、半導体ウェハに限らず、液晶表示装置基板にも適用可能であり、さらには、静電吸着可能であり、所定の処理が施されるものであればいかなるものであってもよい。
【0111】
【発明の効果】
本発明によれば、静電チャックに吸着された被吸着物を、速やかかつ安定に離脱可能な離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置が提供される。
また、本発明によれば、静電チャックに吸着された被吸着物を、ダメージを与えることなく離脱可能な離脱方法、処理方法および処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる処理装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す処理装置の、サセプタ周辺の構成を示す図である。
【図3】リフトピンの上昇状態を示す図である。
【図4】電極の構成を示す図である。
【図5】タイミングチャートの一例を示す図である。
【図6】除電時の印加電圧と、吸着力の変化を示す図である。
【図7】除電時の印加電圧の他の印加方法を示す。
【図8】チャック電圧解除時の電圧の印加方法を示す図である。
【図9】ウェハおよび静電チャックの等価回路図を示す。
【図10】除電電圧を印加しないときの電位差ΔVの変化を示す図である。
【図11】除電電圧を印加したときの電位差ΔVの変化を示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の電位差ΔVの変化を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の電位差ΔVの変化を示す図である。
【図14】従来の方法における、除電時の吸着力の変化を示す図である。
【符号の説明】
11 プラズマ処理装置
12 チャンバ
15 サセプタ
19 静電チャック
22 リフトピン
24 シリンダ
25 誘電体
26a、26b 電極
27a、27b 給電線
28 給電部
29a、29b、30 直流電源
31 給電用スイッチ
32 極性切替スイッチ
33 上部電極
45 ゲートバルブ
46 ロードロックチャンバ
47 搬送機構
100 制御装置

Claims (20)

  1. 電極を内包する誘電体上に載置され、前記電極への所定極性の直流電圧の印加により前記誘電体に静電気力によって吸着された被吸着物を、前記誘電体から離脱させる離脱方法であって、
    前記電極への前記直流電圧の印加を停止する工程と、
    前記被吸着物を除電用のプラズマに曝露する工程と、
    前記プラズマへの曝露により前記被吸着物に発生するセルフバイアス電圧と同極性の直流電圧を前記電極に印加する電圧印加工程と、
    を備える、ことを特徴とする離脱方法。
  2. 前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さい、ことを特徴とする、請求項1に記載の離脱方法。
  3. 前記プラズマは、一対の平板電極に高周波電圧を印加することにより形成され、
    前記直流電圧は、前記高周波電圧の振幅とほぼ同じ大きさに設定されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の離脱方法。
  4. さらに、前記セルフバイアス電圧を測定するセルフバイアス電圧測定工程を備え、
    前記電圧印加工程では、前記セルフバイアス電圧測定工程で測定された前記セルフバイアス電圧に相当する前記直流電圧を前記電極に印加する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の離脱方法。
  5. 前記電圧印加工程は、さらに、前記直流電圧に減衰交番電圧を重畳して印加する工程を備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の離脱方法。
  6. 電極を内包する誘電体上に被処理体を載置する工程と、
    前記電極に直流電圧を印加して、前記被処理体を静電気力によって前記誘電体に吸着させる工程と、
    前記被処理体に所定の処理を施す工程と、
    前記処理の終了後、前記電極への前記直流電圧の印加を停止する工程と、
    前記被処理体を除電用のプラズマに曝露する工程と、
    前記プラズマへの曝露により前記被処理体に発生するセルフバイアス電圧と同極性の直流電圧を前記電極に印加する電圧印加工程と、
    前記プラズマへの曝露により除電された前記被処理体を前記誘電体から離脱させる工程と、
    を備える、ことを特徴とする処理方法。
  7. 前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さい、ことを特徴とする、請求項6に記載の処理方法。
  8. 前記プラズマは、一対の平板電極に高周波電圧を印加することにより形成され、
    前記直流電圧は、前記高周波電圧の振幅とほぼ同じ大きさに設定されている、ことを特徴とする請求項6または7に記載の処理方法。
  9. さらに、前記セルフバイアス電圧を測定するセルフバイアス電圧測定工程を備え、
    前記電圧印加工程では、前記セルフバイアス電圧測定工程で測定された前記セルフバイアス電圧に相当する前記直流電圧を前記電極に印加する、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の処理方法。
  10. さらに、前記直流電圧に減衰交番電圧を重畳して印加する工程を備える、ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の処理方法。
  11. 電極を内包する誘電体上に載置され、前記電極への所定直流電圧の印加により静電気力によって前記誘電体に吸着された被吸着物を、前記誘電体から離脱させる離脱方法であって、
    前記電極への前記所定直流電圧の印加を停止する工程と、
    前記電極に、前記所定直流電圧よりも小さい、同極性の直流電圧を印加する工程と、
    前記所定直流電圧よりも小さい、同極性の前記直流電圧を、前記電極に印加した後、前記電極を基準電位に設定する工程と、
    前記電極を前記基準電位に設定した後、前記被吸着物を離脱させる工程と、
    を備える、ことを特徴とする離脱方法。
  12. 電極を内包する誘電体上に被処理体を載置する工程と、
    前記電極に第1の直流電圧を印加して前記被処理体を静電気力によって前記誘電体に吸着させる工程と、
    前記誘電体上の前記被処理体に所定の処理を施す工程と、
    前記処理の終了後、前記第1の直流電圧よりも小さい、同じ極性の第2の直流電圧を前記電極に印加する工程と、
    前記第2の直流電圧の印加を停止した後、前記電極を基準電位に設定する工程と、
    前記電極を前記基準電位に設定した後、前記被吸着物を離脱させる工程と、
    を備える、ことを特徴とする処理方法。
  13. 内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、電極を内包し、前記電極への吸着用の直流電圧の印加により、前記被処理体が吸着される誘電体と、
    前記チャンバ内に除電用のガスを供給するガス供給手段と、
    前記チャンバ内に前記ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
    前記電極に印加される電圧を、前記吸着用の直流電圧と、前記プラズマへの曝露により前記被処理体に発生するセルフバイアス電圧と同極性の除電用の直流電圧と、の間で切り換える電圧切替手段と、
    前記プラズマ生成手段によって生成された前記プラズマに前記被処理体を曝露するとともに、前記電圧切替手段によって前記電極に前記除電用の直流電圧を印加する制御手段と、
    を備える、ことを特徴とする処理装置。
  14. 前記直流電圧の大きさは、前記セルフバイアス電圧とほぼ同じかまたはこれよりも小さい、ことを特徴とする、請求項13に記載の処理装置。
  15. 内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、電極を内包し、前記電極への第1の直流電圧への印加により被処理体が静電気力によって吸着される誘電体と、
    前記電極に印加される電圧を、前記第1の直流電圧と、前記第1の直流電圧よりも小さい、同じ極性の第2の直流電圧と、基準電圧と、の間で切り換える電圧切替手段と、
    前記電極に印加される電圧を、前記電圧切替手段によって前記第1の直流電圧から前記第2の直流電圧に切り換えた後に、基準電圧に切り換え、前記被処理体を前記誘電体から離脱させる、制御手段と、
    を備える、ことを特徴とする処理装置。
  16. 内部に電極を備え、前記電極への直流電圧の印加により、被吸着物を一面上に静電気力によって吸着する誘電体と、
    前記誘電体の前記一面を貫通して昇降するように設けられ、前記被吸着物と接触した状態で前記被吸着物を前記一面上から離間させる、少なくともその表面がニッケルを含む材料から構成された離間手段と、
    を備える、ことを特徴とする静電吸着装置。
  17. 前記離間手段は、基準電位に設定されている、ことを特徴とする請求項16に記載の静電吸着装置。
  18. 内部で被処理体に所定の処理が施されるチャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、内部に電極を備え、前記電極への直流電圧の印加により、前記被処理体を一面上に静電気力によって吸着する誘電体と、
    前記誘電体の前記一面を貫通して昇降するように設けられ、前記被処理体と接触した状態で前記被処理体を前記一面上から離間させる、少なくともその表面がニッケルを含む材料から構成された離間手段と、
    を備える、ことを特徴とする処理装置。
  19. 前記離間手段は、基準電位に設定されている、ことを特徴とする請求項18に記載の処理装置。
  20. さらに、前記チャンバ内に処理用のガスを供給するガス供給手段と、
    前記チャンバ内で前記ガスのプラズマを生成するプラズマ生成手段と、
    を備える、ことを特徴とする請求項18または19に記載の処理装置。
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