JPH10306845A - 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置 - Google Patents

回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置

Info

Publication number
JPH10306845A
JPH10306845A JP10115295A JP11529598A JPH10306845A JP H10306845 A JPH10306845 A JP H10306845A JP 10115295 A JP10115295 A JP 10115295A JP 11529598 A JP11529598 A JP 11529598A JP H10306845 A JPH10306845 A JP H10306845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
ring
disk
disc spring
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10115295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3100941B2 (ja
Inventor
Johann Jaeckel
イエッケル ヨハン
Rudolf Hoenemann
ヘーネマン ルドルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
Original Assignee
LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH filed Critical LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
Publication of JPH10306845A publication Critical patent/JPH10306845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3100941B2 publication Critical patent/JP3100941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/139Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses characterised by friction-damping means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも2つの、互いに同軸的に配置され
ていて、かつダンパ装置の作用に抗して互いに相対的に
回動可能である慣性体によって回転衝撃、殊に内燃機関
のトルク変動による回転衝撃を補償する装置であって、
上記2つの慣性体の一方の慣性体が内燃機関に、他方の
慣性体が変速機入力軸に結合可能である形式のものを改
良すること。 【解決手段】 ダンパ装置が、摩擦緩衝力が回動方向の
逆転のさい所定の回動角度に亘り作用しない少なくとも
1つの摩擦装置を含んでおり、該摩擦装置が、両方の慣
性体を相互に支承して両方の慣性体間の軸方向力及び半
径方向力を受容する支承部の外部に配置されていて、該
軸方向力及び半径方向力を受けないように構成されてお
り、かつ所定の角度を通過したあとで、強められた回動
抵抗を発生させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転衝撃、殊に内
燃機関のトルク変動による回転衝撃を、少なくとも2つ
の、互いに同軸的に配置された、ダンパ装置の作用に抗
して互いに相対的に回動可能な慣性体によって補償する
装置であって、両慣性体の一方の慣性体が内燃機関に、
他方の慣性体が変速機入力部分に結合可能である形式の
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第2829274号明細書によって公知になっている上
記の形式の装置によれば、ある限度内で互いに相対的に
回動可能な両慣性体間で有効に作用する摩擦装置が、両
慣性体間での可能な全回動角度範囲にわたって一定不変
の摩擦緩衝作用を生ぜしめるように、配置されている。
このような一定不変の摩擦緩衝作用は、しかし、多くの
用途において、両慣性体間での可能な全回動角度範囲に
わたる捩り振動の申し分のない緩衝を達成するために
は、不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、はじ
めに述べた形式の、従来公知の捩り弾性装置を改良し、
その緩衝特性をそのつどの用途に申し分なく適合させる
ことができるようにすると共に、さらに該装置を特に簡
単にかつ経済的に製作することができるようにすること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は、はじめに述べた形式の回転衝撃を補償する装置にお
いて、ダンパ装置が、摩擦緩衝力が回動方向の逆転のさ
い所定の回動角度に亘り作用しない、少なくとも1つの
摩擦装置を含んでおり、該摩擦装置が、軸方向力及び半
径方向力を受容する支承部の外部に配置されており、か
つ所定の角度を通過したあとで、強められた回動抵抗を
発生させることによって解決されている。この場合、摩
擦装置がアーム、突出部又はその類似物を介して蓄力部
材に作用せず、その結果摩擦装置が蓄力部材を介して制
御されず、もしくは、蓄力部材を介して中間位置又は所
定の出発位置へ戻されないようにするのが特に有利であ
る。
【0005】ダンパ装置の本発明の構成によれば、摩擦
装置が作用しない相対回動角度範囲を適当に定めること
により、両慣性体間での捩れの振幅が小である場合に
は、該振動はほぼ、両慣性体間で作用するばね部材、例
えばコイルばね、及び該ばね部材に対して並列的に接続
されている比較的小さな摩擦により、緩衝吸収され、従
って実際に変速機へ伝達されることはない。このよう
な、例えば、内燃機関から生ぜしめられるモーメントの
比較的僅かな変動もしくはばらつきに基因する小さな振
幅は、例えば内燃機関のアイドリング運転時及び通常の
負荷運転時に、発生する。内燃機関と変速機との間に、
両慣性体間に大きな相対的回動を生ぜしめる大きなトル
ク変動が生じた場合には、摩擦装置が作用しない回動角
度範囲が越えられ、その結果このときにはじめて摩擦装
置が作用する。このさいに生じる高い摩擦ヒステリシス
により、大きな振幅を惹起させる過剰のエネルギが消費
される。両慣性体間での上記の大きな相対回動角度運動
は、殊に、発生する振動が振動系もしくはフライホイー
ルの共振範囲を通らなければならない内燃機関始動時及
び停止時に発生するか、また、例えば、車両の駆動が内
燃機関から車輪へ行われる所謂引張方向の運転状態から
逆の、車輪から内燃機関へ行われる所謂押し方向の運転
状態へ移行するさい又はその逆に移行するさいにおけ
る、急激な、比較的大きなトルク変動もしくはトルクの
ばらつきが生じるときにも、発生する。
【0006】本発明によれば、さらに、両慣性体間での
相対回動角度運動の所定の範囲においては、回動角度運
動量増大時のモーメントの値は回動角度運動減少時のモ
ーメントの値とは異なっていることが保証され、このこ
とは、振動のろ過のためのエネルギをなくすために有利
である。
【0007】本発明の有利な一実施態様によれば、摩擦
装置が、両慣性体間に設けられた少なくとも1つの摩擦
ディスクを含んでおり、該摩擦ディスクが専ら、ダンパ
装置の可能な全回動角度の一部分の範囲にわたっての
み、有効に作用し、かつこの場合上記の一部分の角度範
囲が蓄力部材の作用開始点、即ち蓄力部材が圧縮され始
める点に対して、変位可能である。
【0008】摩擦装置が一方の、第1の慣性体によって
支持されていて、かつ少なくとも1つの摩擦装置を含ん
でおり、該摩擦装置がストッパ装置を介して、他方の、
第2の慣性体の対応ストッパ装置と協働せしめられ、か
つこの場合ストッパ装置と対応ストッパ装置との間に周
方向遊びが存在している、ようにするのが有利である。
このようなストッパ装置及び対応ストッパ装置は、半径
方向又は軸方向に延びていて突出部または切欠きの輪郭
縁と協働する例えば突出部、アーム又はその類似物によ
って形成することができる。
【0009】摩擦装置はこれを軸方向で第1及び第2の
慣性体の間に配置するのが特に有利である。この場合摩
擦装置が、内燃機関の出力部分に回動不能に結合可能な
第1の慣性体によって支持されるようにするのが有利で
ある。
【0010】摩擦装置が両慣性体の一方の慣性体の中心
の、軸方向に延びている、ジャーナル状の付加部の周囲
に同心的に配置され、かつ場合によっては、上記付加部
上に受容されもしくは半径方向で案内されるようにする
ことができる。特に有利な一実施態様によれば、第1の
慣性体が軸方向付加部を有し、この場合この軸方向付加
部が同時にまた、両慣性体を互いに相対的に回動可能に
支承するための軸受装置を受容している。
【0011】本発明の装置のさらに別の有利な一実施態
様によれば、摩擦装置が少なくともほぼ、軸受装置と、
軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フランジとの間
に軸方向に配置されている。
【0012】別の特に有利な一実施態様によれば、両慣
性体間に配置された軸受装置が、殊に球軸受のような単
列転がり軸受によって、構成されており、この場合この
軸受内輪が中心のジャーナル状の軸方向付加部上に固定
されており、かつ摩擦装置が軸方向で、上記内輪と軸方
向付加部を有する慣性体の半径方向フランジとの間に配
置されている。
【0013】摩擦装置の有利な一実施態様によれば、摩
擦装置が少なくとも1つの摩擦ディスクを有しており、
該摩擦ディスクが少なくとも1つの蓄力部材によって、
軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フランジに向っ
て軸方向で押圧されている。この蓄力部材は、有利に
は、摩擦ディスクと転がり軸受内輪との間で軸方向で緊
縮されている皿ばねによって形成することができる。さ
らに別の一実施態様によれば、転がり軸受と皿ばねとの
間に支持リングが設けられており、該支持リングに皿ば
ねがその半径方向内側の範囲を以って支持されている。
有利な一実施態様によれば、皿ばねと摩擦ディスクとの
間に1つの摩擦リングが配置されており、この場合さら
に、摩擦リングと皿ばねとの間に押圧リングもしくは圧
力リングが配置されており、該圧力リングは、これに皿
ばねがその半径方向外側の範囲を以って直接支持されて
おり、一様な負荷を保証する。さらに別の有利な一実施
態様によれば、摩擦ディスクと、軸方向付加部を有する
慣性体の半径方向フランジとの間にさらに別の第2の摩
擦リングが配置されている。複数の摩擦リングを使用す
ることにより、摩擦装置の摩擦緩衝作用をその都度の用
途に容易に適合させることができる。
【0014】別の有利な一実施態様によれば、両慣性体
の一方の慣性体上に受容されている摩擦ディスクのスト
ッパ装置が半径方向で外側に向って延びているアームに
よって形成されており、該アームがそれぞれ対をなし
て、他方の慣性体の軸方向に突出している突出部を遊び
を以って取囲んでいる。有利な一実施態様によれば、上
記の突出部は他方の慣性体に固定されているリベットの
ヘッドによって形成されている。この場合さらに別の有
利な一実施態様によれば、リベットが同時にまた、2つ
の、軸方向間隔をおいて配置された、ダンパ装置の出力
部分を形成するディスクを他方の慣性体に取付けるため
に役立つ。
【0015】さらに別の有利な一実施態様によれば、一
方の慣性体上に受容されている摩擦ディスクのストッパ
装置が同じ摩擦ディスクの外周の軸方向に折曲げられた
耳状部によって形成されており、該耳状部が他方の慣性
体の構造部分の1つにある切欠き内へ周方向遊びを以っ
て侵入している。
【0016】本発明の装置もしくは摩擦装置の構成の特
に有利な一実施態様によれば、摩擦ディスクと、軸方向
付加部を有する慣性体の半径方向フランジとの間にさら
に別の、第2の摩擦ディスクが設けられており、これら
の両摩擦ディスクが摩擦接続している。この場合有利に
は、第2の摩擦ディスクがストッパ装置を介して、慣性
体上に受容されている対応ストッパ装置と協働せしめら
れ、かつ上記ストッパ装置と対応ストッパ装置との間に
周方向遊びが形成されているようにすることができる。
上記の第2の摩擦ディスクのストッパ装置はこの場合有
利には、例えば該摩擦ディスクの外周のところで折り曲
げられた軸方向アームによって、形成することができ、
該アームは、軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フ
ランジの、対応ストッパ装置を形成する切欠き内へ周方
向遊びを以って侵入している。摩擦装置のこのような構
成においては、第2の摩擦ディスクと、これを受容する
慣性体の半径方向フランジとの間に摩擦リングを設ける
のが有利である。また、両摩擦ディスクが直接摩擦接触
するようにすることも有利である。特に有利な一実施態
様によれば、両摩擦ディスク間において伝達可能な摩擦
モーメントが、摩擦リングと第2の摩擦ディスクとの間
又は摩擦リングと、該摩擦リングが支持されている慣性
体のフランジとの間において伝達可能な摩擦モーメント
よりも大きく設定されている。摩擦装置のこのような構
成によれば、摩擦力を段階的に高めることができる。そ
れというのは第2の摩擦ディスクがはじめにおいては第
1の摩擦ディスクによって連行され、これにより比較的
小さい摩擦緩衝作用が生ぜしめられ、それも第2の摩擦
ディスクのストッパ装置がこれと協働する対応するスト
ッパ装置に当接するまで、生ぜしめられ、次いでこの当
接により、両慣性体間の相対回動運動が進行するさいに
両摩擦ディスク間に存在するより大きな摩擦力が作用す
ることになるからである。
【0017】摩擦ディスクのストッパと対応する対応ス
トッパとの間の周方向遊びが異なる大きさを有するよう
にするのが特に有利であり、この場合、第2の摩擦ディ
スクの周方向遊びを他方の摩擦ディスクのそれよりも小
さくすることができる。さらに、摩擦ディスクの少なく
とも一方の摩擦ディスクが突出した曲げ加工部を有し、
該曲げ加工部を以って一方の摩擦ディスクが他方の摩擦
ディスクに直接支持されるようにすることも可能であ
る。
【0018】本発明の装置のための摩擦装置の特に有利
な構成は、摩擦装置が軸方向で緊縮された皿ばねによっ
て形成された摩擦ディスクを有していることによりえら
れる。この場合、皿ばねが半径方向外側の範囲を以っ
て、両慣性体の一方の慣性体の半径方向フランジに軸方
向で支持されており、かつ半径方向内側の範囲を以っ
て、同じ慣性体の軸方向付加部上に受容された支持リン
グに係合するようにするのが有利である。この場合ま
た、支持リングがL字形横断面を有し、かつその内側の
スリーブ状範囲を以って、軸方向付加部上に受容された
軸受の内輪に軸方向で支持されもしくは当接せしめられ
るようにすることができる。さらに別の有利な一実施態
様によれば、支持リングの半径方向に延びている範囲に
突出したリング状曲げ加工部が形成されており、単数又
は複数の該曲げ加工部に皿ばねが支持されている。さら
に別の一実施態様によれば、支持リングが、慣性体に回
動不能に受容されている。さらに、皿ばねと慣性体の半
径方向フランジとの間に、有利には、支持ディスクを設
けることができ、この場合該支持ディスクは円形リング
状の突出した曲げ加工部を有することができ、該曲げ加
工部には皿ばねを支持させることができる。さらにま
た、支持ディスクを、これを受容している慣性体に対し
て回動不能にすることができる。このために支持ディス
クが半径方向内側にスリーブ状範囲を有し、該スリーブ
状範囲を以って支持ディスクが、所属する慣性体の軸方
向付加部の座部上に押し嵌められているようにすること
ができる。摩擦装置のこのような構成では、摩擦ディス
クとして構成された皿ばねは支持リング及び又は支持デ
ィスクに直接摩擦接続することができる。
【0019】このような摩擦装置を制御するために、本
発明の有利な一実施態様によれば、一方の慣性体に支持
された皿ばねがストッパ装置を有し、該ストッパ装置が
他方の慣性体の対応ストッパ装置と協働せしめられる。
このストッパ装置は、有利な一実施態様によれば、半径
方向外側へ向いた突出部によって形成されており、該突
出部は他方の慣性体の軸方向突出部を遊びを以って取囲
んでいる。
【0020】本発明の装置のための摩擦装置のさらにべ
つの有利な一実施態様によれば、摩擦装置が皿ばねを有
していて、該皿ばねが2つの摩擦リングの間で軸方向で
緊縮されており、かつこれらの摩擦リング上の、直径を
異にする仮想円上に支持されている。この場合、摩擦リ
ングが皿ばねに対して回動不能であるのが有利であり、
このことは、摩擦リングが軸方向突出部を有し、該突出
部が回動防止のために皿ばねの切欠き内へ侵入している
ようにすることによってえられる。この場合上記切欠き
を皿ばねの半径方向外側及び半径方向内側の周方向範囲
に設け、かつこれらの切欠きが半径方向で開いているよ
うにするのが有利である。摩擦装置の特に有利な一実施
態様によれば、摩擦リングの一方が軸方向で皿ばねと、
軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フランジとの間
に配置されており、かつ他方の摩擦リングが軸方向で皿
ばねと転がり軸受との間に配置されている。この場合摩
擦リングは、軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フ
ランジと直接摩擦接続していることができる。他方の摩
擦リングが摩擦部材に支持され、該摩擦部材が所属する
慣性体の軸方向付加部上に受容されており、かつ軸方向
で転がり軸受内輪に当接し、もしくはこの軸受内輪に支
持されているようにするのが有利である。
【0021】摩擦装置の特に有利な一実施態様によれ
ば、皿ばねと摩擦部材との間に緊縮された摩擦リングが
周方向に分配された多数の軸方向突出部を有しており、
該突出部間に、皿ばねの半径方向内側へ向いた舌状部が
係合している。さらに別の一実施態様によれば、皿ばね
と、軸方向付加部を有する慣性体の半径方向フランジと
の間に緊縮された摩擦リングが、周方向に分配された多
数の軸方向突出部を有し、該突出部間に皿ばねの半径方
向外側へ向いた舌状部が係合している。この場合皿ばね
舌状部に対する摩擦リングの当接範囲を球面状に構成す
るのが有利である。
【0022】このように構成された摩擦装置を制御する
ためには、一方の慣性体によって支持された皿ばねが、
他方の慣性体の対応ストッパ装置と協働するストッパ装
置を有するようにするのが有利である。このストッパ装
置は、他方の慣性体の軸方向突出部を遊びを以って狭持
する、半径方向で外側へ突出したアーム部によって構成
することができる。さらに、皿ばねと慣性体のフランジ
との間に配置された摩擦リングが、皿ばねと転がり軸受
との間に配置された摩擦リングの外径よりも大きな内径
を有するように構成することができる。
【0023】装置の組立のためには、皿ばねと慣性体の
フランジとの間に配置された摩擦リングが半径方向外側
へ突出した突出部を有するようにするのが特に有利であ
り、この場合さらに、上記突出部が軸方向で皿ばねの切
欠き内へ係合すると共に、それぞれ、皿ばねの半径方向
外側に向いた、比較的長い舌上部の側面に当接している
ように構成することができる。摩擦リングの半径方向突
出部及び該突出部と協働する、皿ばねの半径方向外側に
向いた舌状部は、装置の容易な組立を可能にする。それ
というのは組立のさい、円錐状の皿ばねは、摩擦リング
の半径方向突出部に当接する舌状部を介して摩擦リング
を同軸的に保持することができ、また逆に、摩擦リング
は皿ばねを同軸的に保持することができるからである。
【0024】本発明の装置のための摩擦装置のさらに別
の有利な一実施態様によれば、摩擦装置が摩擦ディスク
半径方向内側範囲をもった摩擦ディスクを有しており、
上記半径方向内側範囲が両慣性体の一方の慣性体の半径
方向フランジに軸方向で直接に当接しており、かつ上記
摩擦ディスクがストッパを形成する半径方向外側の範囲
を有していて、上記ストッパが他方の慣性体の対応スト
ッパへの当接によって摩擦装置の作動開始点を規定す
る。上記ストッパはこの場合、有利には、半径方向で外
側へ突出したアームによって形成されており、該アーム
は他方の慣性体の軸方向突出部を遊びを以って狭持して
いる。この場合、有利には、摩擦範囲の半径方向外側に
スリーブ状の区分が形成されている。摩擦ディスクのス
リーブ状区分の半径方向内側に摩擦装置のための摩擦リ
ング及び第1の皿ばねが設けられているようにするのが
特に有利である。さらに、第1の皿ばねが摩擦ディスク
の摩擦範囲と摩擦リングとの間に軸方向で緊縮されてお
り、かつ摩擦リングが他方の慣性体の一構成部分に軸方
向で支持されているようにすることができる。上記の構
成部分はダンパ装置の出力部分に属する構成部分である
のが有利である。さらに特に有利な一実施態様によれ
ば、摩擦装置が第1の皿ばねの半径方向内側に配置され
た第2の皿ばねを有しており、該第2の皿ばねが軸方向
で摩擦ディスクの摩擦範囲とさらに別の摩擦リングとの
間に配置されている。上記の、さらに別の摩擦リングは
この場合、摩擦ディスクを支持する慣性体に対して回動
不能である支持ディスクに軸方向で当接するようにする
のが有利である。上記の、さらに別の摩擦リングはL字
形横断面を有することができる。
【0025】
【実施例】回転衝撃を補償するための、図1〜図4に図
示されている装置1はフライホイール2を有し、このフ
ライホイール2は2つの慣性体3及び4に分割されてい
る。慣性体3は図示されていない内燃機関クランク軸5
に固定ボルト6により固定されている。慣性体4には摩
擦クラッチ7が図示されていない手段によって固定され
ている。摩擦クラッチ7のプレッシャプレート8と慣性
体4との間にはクラッチディスク9が設けられており、
このクラッチディスク9は図示されていない変速機入力
軸10に支持されている。摩擦クラッチ7のプレッシャ
プレート8は、クラッチカバー11に旋回可能に支承さ
れた皿ばね12によって慣性体4に向ってばね負荷され
ている。摩擦クラッチ7の操作により変速機入力軸10
の慣性体4、ひいてはまたフライホイール2が連結遮断
される。慣性体3と慣性体4との間には第1のダンパ装
置13及び、このダンパ装置13と直列的に接続された
もう1つの第2のダンパ装置14が設けられており、こ
れらは、両慣性体3と4との、ある限られた回動角度に
亘る相対回動を可能にする。
【0026】両慣性体3及び4は軸受部15を介して互
いに相対的に回動可能に支承されている。軸受部15は
単列球軸受としての転がり軸受16を有している。転が
り軸受16の外輪17は慣性体4の孔18内に配置され
ており、また内輪19は、クランク軸5から軸方向に同
軸的に延びていて慣性体4の孔18内へ侵入している、
慣性体3の円筒形の中心ジャーナル状部20に配置され
ている。
【0027】内輪19はジャーナル状部20に押嵌めら
れていて、ジャーナル状部20もしくは慣性体3の肩2
1に支持されているリング21aと、ジャーナル状部2
0の端面20aにねじ23によって固定されている固定
ディスク22との間に、軸方向で締付けられている。
【0028】軸受外輪17と慣性体4との間には断熱部
材24が設けられており、これは、慣性体4の、クラッ
チディスク9と協働する摩擦面4aから軸受16への熱
伝動を遮断しもしくは少なくとも減少させる。これによ
り、軸受の充填グリースの熱的過負荷並びに軸受の過度
に大きな熱的歪みもしくは許容限度を越えた膨張(これ
は軸受両輪17,19間の球16aに対する締付けを生
じる結果となる)の発生が防止される。断熱部材24を
受容するため、慣性体4の孔18は、外輪17の外径よ
りも大きな孔径を有していて、これにより半径方向中間
スペースが形成されている。
【0029】断熱部材24は横断面がL字形の2つの断
熱リング25,26によって形成されており、これらは
そのうえ片側から外輪17上へ嵌められている。横断面
がL字形の断熱リング25,26の軸方向で互いに向い
合っている脚部25a,26aは外輪17の外周に係合
してこれを掴んでいる。半径方向で内側に向いている脚
部25b,26bの一部は内輪19の端面上に達してい
てこの内輪19に軸方向で支持されており、これによ
り、これらの脚部25b,26bは同時に軸受16の密
封手段としても役立っている。軸受16の完全な密封を
達成するため、半径方向に延びている脚部25b,26
bはそれぞれ、皿ばね27,28の形の蓄力部材によ
り、内輪19の端面に向って軸方向でばね負荷されてい
る。皿ばね27は半径方向外側において、第2の慣性体
4にピン29を介して不動に結合されたディスク30の
肩に支持されており、かつ半径方向内側では、断熱兼シ
ールリング25の半径方向脚部25bの端部範囲にばね
負荷を与えている。同様の形式で、皿ばね28は半径方
向外側において、慣性体4の肩に支持され、かつ半径方
向内側では、断熱兼シールリング26の半径方向脚部2
6bの端部範囲にばね負荷を与えている。両慣性体3,
4が互いに相対的に回動する場合、半径方向脚部25
b,26bの端部範囲は内輪19を擦り、これにより、
両慣性体3,4間で可能な最大回動角度に亘って有効に
作用する緩衝作用が生ぜしめられる。
【0030】軸受16は、リング25,26を間挿して
慣性体4の肩31とディスク30との間に軸方向に締込
まれていることにより、慣性体4に軸方向で固定されて
いる。慣性体3は半径方向外側に、軸方向のリング状突
出部32を有しており、該突出部は室33を形成してお
り、該室33内には、第1のダンパ装置13並びに第2
のダンパ装置14がほぼ受容されている。第2のダンパ
装置14の入力部分はディスク群、即ち2つの、軸方向
で互いに離して設けられたディスク34,35、によっ
て構成されており、これらのディスクは慣性体3に対し
て回動不能である。リング状ディスク35は突出部32
の端面にリベット36により固定されている。ディスク
34は軸方向突出部を有していて、この突出部はディス
ク外周に一体成形された耳34aによって形成されてい
る。ディスク34をディスク35に対して回動不能に結
合するため、上記耳34aがディスク35の切欠き37
内へ係合せしめられている。切欠き37及び耳34a
は、ディスク35に対するディスク34の軸方向移動可
能性が与えられるように、構成されている。ディスク3
4と慣性体3の半径方向フランジ39との間に軸方向で
設けられている、皿ばね40の形の蓄力部材によりディ
スク34がディスク35に向う方向でばね負荷されてい
ることにより、両ディスク34,35間にフランジ38
が軸方向で締込まれている。
【0031】フランジ38と両ディスク34,35との
間にはそれぞれ、フランジ38上に接着された個々のラ
イニングセグメント41の形の摩擦ライニングが設けら
れている。フランジ38及びディスク34,35は、蓄
力部材45を受容する切欠き42,43,44を有して
いる。
【0032】第2のダンパ装置14の出力部分をなして
いるフランジ38は同時にまた、第1のダンパ装置13
の入力部分をなしている。第1のダンパ装置13は別の
ディスク群、即ちフランジ38の両側に配置された2つ
のディスク30,46を有しており、これらのディスク
はスペーサピン47を介して軸方向距離をおいて互いに
回動不能に結合されていてかつ慣性体4に連結されてい
る。
【0033】ディスク30,46並びにこれらの間に位
置している、フランジ38の部分には、切欠き48,4
8a並びに49が設けられており、該切欠き内にコイル
ばね50の形の蓄力部材が受容されている。蓄力部材5
0は、フランジ38と両ディスク30,46との相対的
回動運動に抗して作用し、即ちこの回動運動に対して逆
向きに作用する。
【0034】さらに、慣性体3,4の間には摩擦装置5
1が設けられており、これは、両慣性体3,4間での可
能な全回動角度範囲のたんに一部でのみ有効に作用す
る。摩擦装置51はピン20の外周にかつ内輪19と慣
性体3の半径方向フランジ39との間に軸方向で配置さ
れており、かつ皿ばねによって形成された蓄力部材52
を有しており、この皿ばねは内輪19に支持された中間
リング21aと圧力リング53との間に締込まれた状態
で保持されている。該皿ばねはこの場合その半径方向内
側の範囲で中間リング21aに、また半径方向外側の範
囲で圧力リング53に支持されている。圧力リング53
と慣性体3のフランジ39との間に軸方向に摩擦ディス
ク54並びにその両サイドに設けられた摩擦リング5
5,56が締込まれている。圧力リング53は慣性体3
と回動不能である。
【0035】摩擦ディスク54はアーム部57を有し、
これはリベット47のヘッド47aを半径方向アーム5
8,59を以ってホーク状に、遊び60,61をおいて
周方向で挟んでいる(図4)。摩擦ディスク54は摩擦
装置51によって生ぜしめられる摩擦力に抗して遊び
(60+61)だけ自由に回動可能であり、換言すれ
ば、この範囲では摩擦ディスク54は、例えばコイルば
ね50のような、周方向で作用する蓄力部材とストッパ
手段を介して協働することはない。これにより、摩擦デ
ィスク54は、その半径方向アーム58,59がリベッ
トヘッド47aに当ることによってのみ、慣性体3に対
して回動することができる。これにより、両慣性体3,
4間の回動方向が逆転したさいに、摩擦装置51は遊び
60及び61の大きさに相応する角度範囲にわたって、
有効には作用しない。図4では、リベットヘッド47a
は摩擦ディスク54の両アーム58,59間における中
心位置で図示されており、この位置状態は例えば摩擦ク
ラッチが組立てられた最初の位置状態である。
【0036】摩擦ディスク54のアーム58,59とリ
ベットヘッド47aとの間の遊び60,61により、全
回動角度範囲内における、摩擦装置51が有効に作用す
る部分範囲もまた、蓄力部材45,50の作動開始点に
対して、即ち、個々の蓄力部材が圧縮され始める、慣性
体3及び4間の相対角度位置に対して、調節することが
できる。
【0037】特に図2から判るように、フランジ38は
内側へ向って開いている切欠き63を有しており、該切
欠きスペーサピン47が貫通している。切欠き63は半
径方向内側へ向いた歯64を有し、これらは、周方向で
みて、スペーサピン47とスペーサピン47との間に侵
入していて、該スペーサピンと協働して、第1のダンパ
装置13の回動角度運動を制限するストッパとして並び
に両慣性体3,4間の可能な全回動角度を制限するスト
ッパとして、役立つ。
【0038】両慣性体3,4間において可能な全回動角
度は、スペーサピン47の軸とこれに隣合う歯64との
間の周方向遊び65+66と、外側の蓄圧部材45の圧
縮行程距離との和である。
【0039】図5〜図7に示されている本発明の実施例
においては、摩擦装置151は、内燃機関側に結合され
る慣性体3のピン状部20上に配置されている。このピ
ン状部20にはやはり転がり軸受16が設けられてお
り、該軸受を介して第2の慣性体4が慣性体3上に回転
可能に軸受けされている。摩擦装置151は軸方向で、
内輪19と慣性体3の半径方向フランジ39との間に配
置されている。摩擦装置151は皿ばね152を有して
おり、該皿ばね152はその半径方向内側範囲を以っ
て、内輪19に支持されている中間リング121aに支
持されており、かつ半径方向外側範囲を以って圧力リン
グ153に負荷を与えている。圧力リング153と慣性
体3のフランジ39との間に軸方向に第1の摩擦ディス
ク154及び第2の摩擦ディスク155が設けられてお
り、第2の摩擦ディスク155は第1の摩擦ディスク1
54に摩擦接続している。圧力リング153と第1の摩
擦ディスク154との間には摩擦リング156が設けら
れている。第1の摩擦ディスク154は、その外周に沿
って軸方向に折曲げられた耳状片157の形のストッパ
を有しており、この耳状片は、図6に示されているよう
に、周方向遊び160,161を以ってディスク30の
切欠き158内に侵入している。これにより第1の摩擦
ディスク154は、第2の慣性体4に対して回動不能で
あるディスク30を介して制御される。
【0040】第1の摩擦ディスク154と慣性体3との
間に設けられている第2の摩擦ディスク155はやはり
その外周に一体に形成されている、軸方向に延びている
耳状片159を有しており、該耳状片は、図5及び図7
に示されているように、慣性体3のフランジ39内に設
けられている切欠き168内に周方向遊び167を以っ
て侵入している。
【0041】両摩擦ディスク154及び155は直接に
摩擦接触しており、これに対して、摩擦ディスク155
と半径方向フランジ39との間には摩擦リング169が
設けられている。この摩擦リング169は、摩擦ディス
ク154及び155間において伝達可能な摩擦モーメン
トが摩擦ディスク155と摩擦リング169との間又は
摩擦リング169と慣性体3のフランジ35との間にお
いて伝達可能な摩擦モーメントよりも大となるように、
選ばれている。
【0042】図6及び図7から判るように、耳状片15
7と切欠き158との間の遊び160+161は摩擦デ
ィスク155のアーム159とフランジ39内の切欠き
168との間の遊び167より大である。
【0043】摩擦ディスク155は、直径を異にする仮
想円周上にプレス加工された曲げ加工部を有しており、
該曲げ加工部に摩擦ディスク154が軸方向で支持され
ている。
【0044】両方の摩擦ディスク154,155は、図
1〜図4に示す摩擦ディスク54と同様に、その周方向
遊び160+161もしくは167に相応して、これら
のディスクによってそのつど生ぜしめられる摩擦モーメ
ントに対して逆向きに自由に回動可能である。
【0045】図8に示されている摩擦装置251は摩擦
ディスク254を有し、これは軸方向にプレロードを負
荷されている皿ばねによって形成されている。皿ばね2
54はリング状の基部254aを有し、その外周に半径
方向のアーム258,259が形成されており、これら
はリベット47のヘッド47aを遊び60,61を以っ
て周方向でホーク状に挟んでいる(図9)。
【0046】軸方向にプレロードを負荷されている摩擦
ディスク254はその基部254aの半径方向外側範囲
を以って支持ディスク270の円形リング状の膨出部2
69に支持されており、この支持ディスクは慣性体3の
フランジ39に軸方向で支持されている。支持ディスク
少なくとも270は半径方向内側にスリーブ状の範囲2
71を有し、この範囲271を以って支持ディスク27
0は慣性体3の軸方向突出部20の嵌合座272上に押
嵌められている。
【0047】軸方向にプレロードを負荷されている摩擦
ディスク254の円形リング状の基部254aはその半
径方向で内側の範囲を以って支持リング221aの曲げ
加工部273に支持されており、該支持リングは慣性体
3の軸方向突出部20上に受容されている。支持リング
221aは成形薄板によって形成されており、L字形横
断面を有している。支持リング221aはその内側のス
リーブ状の、波形の範囲274を以って、やはり慣性体
の軸方向突出部20上に支持されている軸受の内輪19
に支持されている。
【0048】支持ディスク270と同様に、支持リング
221aもまた、慣性体3との相対回動を防止するため
に、軸方向突出部20上に形成されている座275上に
押嵌められている。
【0049】図10及び図11に図示されている摩擦装
置351は皿ばね状の部分354を有し、これはその半
径方向外側の範囲369を以って摩擦リング355を慣
性体3のフランジ39に対して軸方向に押圧しており、
かつまた半径方向内側の範囲370を以って摩擦リング
356にばね負荷をかけている。摩擦リング356はL
字形横断面の支持リング321aの半径方向フランジ3
73に支持されている。支持リング321aのスリーブ
状の、波形の範囲374は回動防止のために、慣性体3
の軸方向突出部20上に設けられている座375上に押
填められている。両慣性体3,4を互いに支承している
転がり軸受の内賃19はスリーブ状の範囲374に支持
されている。
【0050】支持リング321aは内輪19側とは反対
の側で、座375の端部に設けられている肩376に軸
方向で当てつけられている。
【0051】皿ばね状の部分354はその外周にアーム
部分357を有しており、これらは、殊に図11から判
るように、半径方向アーム358,359を以ってリベ
ット47のヘッド47aをそれぞれ周方向でホーク状に
狭持している。皿ばね状の部分354は半径方向外周
に、それもアーム部357の間に切欠き377を有して
おり、これらは、慣性体3の半径方向フランジ39に当
付けられている摩擦リング355の回動を防止するため
に役立つ。このために摩擦リング355はその、フラン
ジ39側とは反対の側に軸方向の突起378を有してお
り、これらは皿ばね状の部分の切欠き377内に軸方向
で係合している。図示の例では切欠き377は個々の舌
状部379を形成しており、これらはそれぞれ2つの軸
方向突起378の間に係合している。皿ばね状の部分3
54はその半径方向内側の範囲370に切欠き380を
有し、該切欠き内に摩擦リング356がその軸方向に成
形された突起381を以って、皿ばね状の部分354と
の回動を防止するため、軸方向で係合している。図11
から判るように、切欠き380は半径方向で内側へ向い
た舌状部382を形成しており、これらはそれぞれ、摩
擦リング356の2つの突出部381の間に半径方向で
係合している。図10から判るように、摩擦リング35
5,356の、皿ばね状の部分354が支持されている
範囲は丸く成形されている。図10から判るように、皿
ばね状の部分354とフランジ39との間に配置された
摩擦リング355は、皿ばね状の部分354と支持ばね
321aとの間に配置された摩擦リング356の外径よ
りも大きな内径を有している。
【0052】摩擦リング355はその外周にさらに、半
径方向外側に突出したアーム部383を有しており、こ
れは組立のさいに皿ばね状の部分354に対して摩擦リ
ング355をセンタ合わせするために役立つ。アーム部
383は皿ばね状の部分354の切欠き384内に軸方
向に係合している。組立を容易にするために皿ばね状の
部分354は半径方向外側へ向って延びている舌状部3
85を有し、これらは摩擦リング355のアーム部38
3の片側の側面に当てつけられかつこのアーム部と共
に、ユニット組立のさいに、皿ばね状の部分354に対
する摩擦リング355のためのセンタ合わせ機構とし
て、協働する。
【0053】図12及び図13に示されている摩擦装置
451は摩擦ディスク454を有し、これはディスク状
範囲454aを有し、この範囲が慣性体3のフランジ3
9に直接に摩擦接続している。ディスク状範囲454a
はその外周にスリーブ状範囲469を有し、この範囲は
フランジ39から軸方向に延びている。摩擦ディスク4
54のスリーブ状の範囲469内に半径方向に皿ばね4
52が配置されており、これはディスク状の範囲454
aと、ディスク30に軸方向で支持されている摩擦リン
グ455との間に、軸方向でプレロードを有する状態で
配置されている。皿ばね452及び摩擦リング455の
半径方向内側にもう1つの皿ばね470並びにもう1つ
の摩擦リング456が設けられている。皿ばね470は
ディスク状の範囲454aと摩擦リング456との間に
軸方向に緊縮されている。摩擦リング456は支持ディ
スク421aに軸方向で支持されている。支持ディスク
421aは、慣性体4に回動不能に結合されているディ
スク30内に半径方向で配置されており、かつ慣性体3
の軸方向突出部20の座475上に押嵌められている。
さらに、支持ディスク421aは軸方向突出部20の肩
476に軸方向で当接している。
【0054】摩擦リング455及び456は摩擦ディス
ク454に、それぞれ軸方向差込結合部477もしくは
478を介して、回動不能に結合されている。
【0055】摩擦ディスク454はそのスリーブ状の範
囲の外周にアーム部457を有し、これらはそれぞれ、
半径方向アーム458,459を以ってリベット47の
それぞれ1つのヘッド47を周方向で遊び60,61を
おいてホーク状に狭持している(図13)。皿ばね45
2及び470はそれぞれそれらの半径方向外側範囲で、
摩擦ディスク454のディスク状の範囲454aに支持
されており、かつまた半径方向内側の範囲を以ってそれ
ぞれ摩擦リング455もしくは456にばね負荷を与え
ている。
【0056】軸方向差込結合部478を構成するため、
ディスク状の範囲454aはその半径方向内側の内周に
フランジ39から軸方向で離れる方向へ向いている突起
479を有しており、これらの突起の間に、摩擦リング
456の内周に形成されている軸方向突起480が係合
している。軸方向差込結合部477を構成するために、
摩擦リング455はその外周に軸方向に向いている突起
481を有し、これらは、摩擦ディスク454のスリー
ブ状の範囲の半径方向内側に設けられている軸方向に延
びている溝482内へ係合している。
【0057】摩擦ディスク454、摩擦リング455,
456及び皿ばね452,470は以下のように設計さ
れて構成されている。即ち、摩擦ディスク454とフラ
ンジ39との間並びに摩擦リング456と支持ディスク
421aとの間で生じうる全摩擦モーメントが、摩擦リ
ング455とディスク30との間で生じうる摩擦モーメ
ントよりも大きくなるように、設計され構成されてい
る。これにより、摩擦ディスク454のアーム458,
459がリベットヘッド47aに当接しない限り、専
ら、摩擦リング455とディスク30との間の摩擦だけ
が発生し、摩擦ディスク454のアーム458又は45
9にリベットヘッド47aが当接することによってはじ
めて、より大きな摩擦ダンパ作用が生じることが保証さ
れる。
【0058】図14に示されている摩擦クラッチ551
は慣性体3のジャーナル状部20に配置されている。摩
擦装置551は皿ばね552を有し、この皿ばねはその
半径方向内側範囲で、ジャーナル状部20上に押嵌めら
れた支持リング521aに支持されており、かつ半径方
向外側範囲で第1の摩擦ディスク554にばね負荷を与
えている。図示の実施例では皿ばね552は摩擦ディス
ク554の円形リング状の曲げ河口部573に直接に支
持されている。半径方向内側に皿ばね552はアーム部
552aを有し、これらは、皿ばねの回動を防止するた
め、支持リング521aの切欠き521b内へ係合して
いる。摩擦ディスク554と慣性体3の半径方向フラン
ジ39との間にはさらに別の摩擦ディスク555が配置
されており、さらにその両側に設けられた摩擦リング5
56,569が配置されている。皿ばね552から第1
の摩擦ディスク554に作用する軸方向力により、摩擦
リング556,摩擦ディスク555及び摩擦リング56
9は慣性体3のフランジ39と摩擦ディスク554との
間に軸方向で締込まれている。摩擦ディスク555は、
摩擦リング556,569の半径方向外側において軸方
向に延びているアーム557を有し、これらは摩擦ディ
スク554の切欠き568に軸方向で通されている。摩
擦ディスク554の切欠き568はこの場合、周方向で
みて、摩擦ディスク555のアーム557の幅よりも大
である。摩擦ディスク555のアーム557はさらにデ
ィスク30の切欠き558を通って延びており、このデ
ィスク30は第2の、図示されていない慣性体4に回動
不能に結合されている。切欠き558はこの場合、周方
向でみて、アーム557の幅よりも大きな長さを有して
おり、その結果アーム557と切欠き558との間には
周方向の遊びが存在している。
【0059】摩擦装置551においては、摩擦リング5
56と摩擦ディスク554との間又は摩擦リング556
と摩擦ディスク555との間に生じうる摩擦モーメント
が、皿ばね552と摩擦ディスク554との間で生じる
摩擦モーメントよりも小さくなるように設計されてい
る。これにより、アーム557が切欠き568の端部範
囲に当ったときにはじめて高い摩擦力が摩擦ディスク5
54と皿ばね552との間に生ぜしめられ、これに反し
て、切欠き568に対してアーム557が切欠きの中間
位置にあるときには、摩擦リング556と摩擦ディスク
554,555の一方との間の小さい摩擦力が生ぜしめ
られるにすぎない。
【0060】慣性体3及び4間に相対回動が生じると、
まず、慣性体4に回動不能に結合されているディスク3
0の切欠き558の周方向端部にアーム557が当接し
たときに、摩擦ディスク555が摩擦ダンパ作用を生ぜ
しめる。摩擦ディスク555がアーム557を介してデ
ィスク30によって駆動されると直ちに、摩擦リング5
56,569が、アーム557が摩擦ディスク554の
切欠き568の輪郭に当っていない限り、摩擦ダンパ作
用を生ぜしめる。アーム557が切欠き568の輪郭に
当ると直ちに、摩擦ディスク554は慣性体3に対して
回動せしめられ、その結果摩擦リング556によって生
ぜしめられた滑り摩擦がなくなり、その代りに摩擦ディ
スク554の曲げ加工部573と皿ばね552との間に
摩擦が生ぜしめられる。
【0061】摩擦装置551のこのような構成によれ
ば、回動角度の増大に伴って摩擦緩衝作用を段階的に高
めることが可能である。
【0062】さらに別の一実施例によれば、図14に鎖
線で示されているように、アーム557を周方向遊びを
以ってフランジ38の切欠き538内に係合させること
ができる。ディスク30中の切欠き558はこの場合、
アーム557がこの切欠き558の輪郭に当接しないよ
うに周方向に延長されている。これにより、摩擦ディス
ク555の作動がフランジ38の切欠き538の輪郭線
にアーム557が当接することによって行われるように
することができる。摩擦ディスク555もしくは負荷摩
擦ディスクのこのような制御は摩擦装置のよりソフトな
作動を可能にする。それというのは摩擦ディスク55
5、ひいてはまたこのディスクによって制御される摩擦
ディスク554は、フランジ38と摩擦装置551を支
持する慣性体3との間で作用する、例えば図1の蓄力部
材45と同じ蓄力部材と直列的に接続されることになる
からである。
【0063】次に図15に示されている捩り特性線図を
用いて図1〜図4の装置1の作用形式を詳細に説明す
る。
【0064】線図において、横軸には両慣性体3及び4
間の相対回動角度乃至捩り角度が示されており、また縦
軸には両慣性体3及び4間において伝達されるモーメン
トが示されている。矢印70は「引張」方向、即ち、内
燃機関のクランク軸5によって駆動される慣性体3が変
速機入力軸10、ひいてはまた自動車をクラッチディス
ク9を介して駆動するときの方向を示し、矢印71はそ
の逆の「押し」方向、即ち車輪からクランク軸がクラッ
チディスク9を介して回されるときの方向を示す。
【0065】図15にはさらに、軸受内輪19における
範囲25b,26bの摩擦によって生じるヒステリシス
を有する内側ダンパ装置13の捩り特性曲線72が破線
で示されており、さらに、ディスク30,46における
ライニング41の摩擦によって生じるヒステリシスを有
する、外側ダンパ装置14の捩り特性曲線73が2点鎖
線で示されている。さらに、慣性体3及び4間において
可能な捩り角度を完全に通過するさいに、摩擦装置51
によって生じるヒステリシス74が1点鎖線で示されて
いる。さらに図面から判るように、外側ダンパ装置14
は内側ダンパ装置13よりも大きな捩り抵抗を有してい
る。
【0066】ダンパ装置13,14が休止位置にあり、
また摩擦装置51の摩擦ディスク54のアーム58,5
9に対してリベットヘッド47aが、図4に示す中間位
置にあるものとする。この位置状態から出発して、両慣
性体3,4が引張方向で70の方向で相対的に捩られる
と、図4の遊び60に相応する捩り角度の範囲で、ま
ず、内側ダンパ13のばね50と、範囲25b,26b
によって生ぜしめられる摩擦とが作用する。範囲Aの終
端でアーム58がリベットヘッド47aに当接しかつ摩
擦ディスク54が慣性体3に対して捩られ、これによ
り、両慣性体間に、摩擦装置51によって生ぜしめられ
る摩擦力75に相応する捩り抵抗の増大が生じる。両慣
性体3,4間の引張方向70での捩りがさらに進行する
と、専ら、内側ダンパ13の蓄力部材50だけが圧縮さ
れ、それも、蓄力部材50によってフランジ38に作用
せしめられるモーメントが、捩り角度Bに達した後に、
ライニング41によって生じた摩擦モーメントを凌駕す
るまで、圧縮される。両慣性体3,4間の捩りがさらに
進行すると、今度は蓄力部材50と直列的に接続され
た、外側ダンパ14の蓄力部材45も圧縮される。さら
に摩擦ライニング41により摩擦モーメントが生じる。
ばね45と直列に接続されたばね50の圧縮は、捩り角
度Cに達した後にピン47がフランジ38の歯64に当
接し、これにより内側ダンパ13がブロックされるま
で、行われる。このことは、蓄力部材50がもはやさら
に圧縮されないことを意味する。捩り角度Cを越える
と、専ら外側ダンパの蓄力部材45だけが圧縮され、そ
れも両慣性体3,4間の引張方向70での可能な全捩り
角度に達するまで、圧縮される。捩り角度Cに続く、引
張方向70での捩り角度Eにおいては、ばね45の作用
に、範囲25b,26b、摩擦ライニング41及び摩擦
装置51によって生ぜしめられる摩擦モーメントが重畳
する。
【0067】装置1が休止位置へ戻るさいには、範囲F
にわたってまずたんにばね45だけが弛緩する。それと
いうのはこのばね45のプレロードモーメントに基づい
てばね50が圧縮状態にとどまっているからである。こ
のことは、フランジ38の歯64がピン47に当接した
状態にとどまっていることを意味する。押し方向71で
の両慣性体3,4の捩り回動がさらに進行すると、両ダ
ンパ14,13のばね45,50が一緒に弛緩する。
【0068】押し方向71での捩り角度がGに達した
後、両慣性体3,4間での回転方向の逆転のさいにアー
ム58から離れていたピン47は摩擦ディスク54のア
ーム59に当接し、これにより、捩り角度Gにわたって
はじめ停止していた摩擦ディスク54は再び慣性体3に
対して回動せしめられる。このことは、摩擦装置51に
よって生ぜしめられた摩擦モーメント75に相応する、
捩り抵抗の変化によって顕著になる。範囲Gはピン47
のヘッド47aと摩擦ディスク54のアーム58,59
との間の遊び(60+61)に相応する。
【0069】装置1の押し側の捩り特性曲線範囲を通過
するさいダンパ13,14並びに、個々の摩擦を生ぜし
める装置25b,26b,41,51は、装置1の引張
側の捩り特性曲線範囲を通過するさいとほぼ同様に働
く。しかしダンパ13,14が有効に作用する捩り角度
範囲は押し側と引張側とで異なることができる。
【0070】図8〜図13の摩擦装置251,351並
びに451は摩擦装置51とほぼ同様に作用する。
【0071】図5〜図7の摩擦装置151又は図14の
摩擦装置551によれば、図15に符号76の破線で示
されているように、摩擦もしくは摩擦ヒステリシスを段
階状に生ぜしめることができる。
【0072】本発明は図示の実施例に制限されるもので
はない。従って、例えば図3の実施例において、摩擦デ
ィスク54をプラスチックから、それも摩擦リング5
5、場合によっては摩擦リング56と一体に製作するこ
とも可能である。さらにこれらの摩擦ディスクのアーム
58,59を互いに結合し、ピン47aを囲いから完全
に取囲むように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の装置の一実施例の断面図。
【図2】図2は図1に示された装置を、但しクラッチ及
びクラッチディスクを取除いた装置を一部を破断した状
態で矢印IIの方向でみた図。
【図3】図3は図1の細部Xの拡大図。
【図4】図4は図3のIV−IV線による部分的な縮小
断面図。
【図5】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図6】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図7】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図8】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図9】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図10】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図11】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図12】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図13】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図14】摩擦緩衝装置の別の実施例を示す図。
【図15】本発明の装置の捩り特性線図。
【符号の説明】
1 回転衝撃を補償する装置、 2 フライホイール、
3,4 慣性体、5 内燃機関クランク軸、 7 摩
擦クラッチ、 8 プレッシャプレート、9 クラッチ
ディスク、 10 変速機入力軸、 12 皿ばね、
13 第1のダンパ装置、 14 第2のダンパ装置、
15 軸受部、 16 転がり軸受、 17 軸受外
輪、 19 軸受内輪、 45 ばね、 51,15
1,251,351,451,551 摩擦装置、 5
4,154,155,254,454,554 摩擦デ
ィスク、 354 皿ばね状構造部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハン イエッケル ドイツ連邦共和国 ビユール ハウプトシ ユトラーセ 37 (72)発明者 ルドルフ ヘーネマン ドイツ連邦共和国 オツタースヴアイアー シユヴアルツヴアルトシユトラーセ 44

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの、互いに同軸的に配置
    されていて、かつダンパ装置の作用に抗して互いに相対
    的に回動可能である慣性体によって回転衝撃、殊に内燃
    機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置であっ
    て、上記2つの慣性体の一方の慣性体が内燃機関に、他
    方の慣性体が変速機入力軸に結合可能である形式のもの
    において、ダンパ装置(13,14)が、摩擦緩衝力が
    回動方向の逆転のさい所定の回動角度(60,61;1
    60,161)に亘り作用しない少なくとも1つの摩擦
    装置(51,151,251,351,451,55
    1)を含んでおり、該摩擦装置が、両方の慣性体を相互
    に支承して両方の慣性体間の軸方向力及び半径方向力を
    受容する支承部の外部に配置されていて、該軸方向力及
    び半径方向力を受けないように構成されており、かつ所
    定の角度を通過したあとで、強められた回動抵抗を発生
    させることを特徴とする、回転衝撃を補償する装置。
  2. 【請求項2】 慣性体(3,4)の間に少なくとも1つ
    の摩擦デイスク(54;154,155;254;35
    4;454;554,555)が配置されており、該摩
    擦デイスクがダンパ装置(13,14)の可能な全回動
    角度のたんに一部の角度範囲に亘ってのみ有効に作用
    し、かつ上記の一部の角度範囲が蓄力部材(45,5
    0)の作用開始点に対して変位可能である、請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 摩擦装置(51,151,251,35
    1,451,551)が一方の第1の慣性体(3)に支
    持されていてかつ少なくとも1つの摩擦部材(54;1
    54,155;254;354;454;554,55
    5)を含んでおり、該摩擦部材が、ストッパ部材(5
    8,59;158,159;258,259;358,
    359;458,459;558,559)を介して、
    他方の第2の慣性体(4)の対応ストッパ部材(47
    a)と協働し、この場合ストッパ部材と対応ストッパ部
    材との間に周方向で遊びが存在している、請求項1又は
    2記載の装置。
  4. 【請求項4】 摩擦装置(51,151,251,35
    1,451,551)が軸方向で第1の慣性体(3)と
    第2の慣性体(4)との間に配置されている、請求項1
    から3までのいづれか1項記載の装置。
  5. 【請求項5】 摩擦装置(51,151,251,35
    1,451,551)が、内燃機関出力軸(5)に回動
    不能に結合されている第1の慣性体(3)によって支持
    されている、請求項1から4までのいづれか1項記載の
    装置。
  6. 【請求項6】 摩擦装置(51,151,251,35
    1,451,551)が、両慣性体(3,4)の一方の
    慣性体のセンターの、軸方向に延びているジャーナル状
    の付加部(20)を中心にして同心的に配置されてい
    る、請求項1から5までのいづれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 摩擦装置(51,151,251,35
    1,451,551)が両慣性体(3,4)の一方の慣
    性体のセンターの、ジャーナル状の軸方向付加部(2
    0)に支持されている、請求項1から6までのいづれか
    1項記載の装置。
  8. 【請求項8】 第1の慣性体(3)が、軸方向付加部
    (20)を有している、請求項1から7までのいづれか
    1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 軸方向付加部(20)が両慣性体(3,
    4)を互いに相対的に回転可能に支承するための軸受装
    置(16)を支持している、請求項1から8までのいづ
    れか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】 摩擦装置(51,151,251,3
    51,451,551)が、少なくともほぼ、軸受装置
    (16)と軸方向付加部(20)を有している慣性体
    (3)の半径方向フランジ(39)との間に軸方向に配
    置されている、請求項1から9までのいづれか1項記載
    の装置。
  11. 【請求項11】 軸受装置(16)が、単列型転がり軸
    受、殊に球軸受によって、形成されており、この場合転
    受内輪(19)がセンターのジャーナル状の軸方向付加
    部(20)に固定されており、かつ摩擦装置(51,1
    51,251,451,551)が軸方向で、上記内輪
    (19)と軸方向付加部(20)を有する慣性体(3)
    の半径方向フランジ(39)との間に配置されている、
    請求項1から10までのいづれか1項記載の装置。
  12. 【請求項12】 摩擦装置(51,151,451,5
    51)が少なくとも1つの摩擦デイスク(54,15
    4,454,554,555)を有しており、かつ該摩
    擦デイスクが少なくとも1つの蓄力部材(52;15
    2;452,470,552)によって軸方向で、軸方
    向付加部(20)を有する慣性体(3)の半径方向フラ
    ンジ(39)に向かってばね負荷されている、請求項1
    から11までのいづれか1項記載の装置。
  13. 【請求項13】 蓄力部材が皿ばね(52;152;4
    52,470,552)であり、該皿ばねが摩擦デイス
    ク(54,154,454,554)と転がり軸受(1
    6)の内輪(19)との間において軸方向で緊縮されて
    いる、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 転がり軸受(16)と皿ばね(52,
    152,470,552)との間に支持リング(21
    a,121a,421a,521a)が配置されてお
    り、該支持リングに皿ばね(52,152,470,5
    52)の半径方向内側範囲が支持されている、請求項1
    2又は13記載の装置。
  15. 【請求項15】 皿ばね(52,152)と摩擦デイス
    ク(54,154)との間に摩擦リング(56,15
    6)が配置されている、請求項12から14までのいづ
    れか1項記載の装置。
  16. 【請求項16】 摩擦リング(56,156)と皿ばね
    (52,152)との間に押付けリングもしくは圧力リ
    ング(53,153)が配置されており、該圧力リング
    に皿ばね(52,152)がその半径方向外側範囲で直
    接支持されている、許請求の範囲12から15までのい
    づれか1項記載の装置。
  17. 【請求項17】 摩擦リング(54)と、軸方向付加部
    (20)を有する慣性体(3)の半径方向フランジ(3
    9)との間にさらに別の摩擦リング(55)が配置され
    ている、許請求の範囲1から16までのいづれか1項記
    載の装置。
  18. 【請求項18】 慣性体(3,4)の一方の慣性体に支
    持された摩擦デイスク(54,254,354,45
    4)のストッパ装置が半径方向で外側へ向かって突出し
    ているアーム(58,59;258,259;358,
    359;458,459)によって形成されており、該
    アームがそれぞれ対をなして、他方の慣性体(4,3)
    の軸方向に突出している突出部(47a)を遊び(6
    0,61)を以って狭持している、許請求の範囲1から
    17までのいづれか1項記載の装置。
  19. 【請求項19】 上記突出部が、他方の慣性体(4)に
    取付けられたリベット(47)のヘッド(47a)によ
    って形成されている、請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】 リベット(47)が同時に、軸方向間
    隔をおいて配置されている、ダンパ装置(13)の出力
    部分を形成する、2つのデイスク(30,46)を、他
    方の慣性体(4)に取付けるために役立つ、請求項19
    記載の装置。
  21. 【請求項21】 慣性体の一方(3)に支持されている
    摩擦デイスク(154,155)のストッパ装置が、外
    周で軸方向に折曲げられた耳状部(157,557)に
    よって形成されており、該耳状部が他方の慣性体(4)
    の1つの構造部分(30)の切欠き(158,558)
    内に周方向遊び(160,161)を以って侵入してい
    る、請求項1から17までのいづれか1項記載の装置。
  22. 【請求項22】 摩擦デイスク(154,554)と、
    軸方向付加部(20)を有する慣性体(3)の半径方向
    フランジ(39)との間にさらに別の第2の摩擦デイス
    ク(155,555)が配置されていて両摩擦デイスク
    (154,155,554,555)が摩擦接続してい
    る、請求項1から21までのいづれか1項記載の装置。
  23. 【請求項23】 上記の、さらに別の第2の摩擦デイス
    ク(155)が、該摩擦デイスクが受容されている慣性
    体(3)の対応ストッパ装置(168)とストッパ装置
    (159)を介して協働せしめられ、かつストッパ装置
    (159)と対応ストッパ装置(168)との間に周方
    向遊び(167)が形成されている、請求項22記載の
    装置。
  24. 【請求項24】 上記のさらに別の第2の摩擦デイスク
    (155)のストッパ装置(159)が、例えば外周で
    折曲げられた、軸方向の腕(159)により形成されて
    おり、該腕が、軸方向付加部(20)を有する慣性体
    (3)の半径方向フランジ(39)の、対応ストッパ装
    置を形成する切欠き(168)内に周方向遊び(16
    7)を以って侵入している、請求項22又は23記載の
    装置。
  25. 【請求項25】 上記のさらに別の第2の摩擦デイスク
    (155,555)と、該摩擦デイスクを有する慣性体
    (3)の半径方向フランジ(39)との間に、摩擦リン
    グ(169,569)が配置されている、請求項22か
    ら24までのいづれか1項記載の装置。
  26. 【請求項26】 両方の摩擦デイスク(154,15
    5)が直接摩擦接続している、請求項22から25まで
    のいづれか1項記載の装置。
  27. 【請求項27】 摩擦デイスク(154,155)間に
    おいて伝達可能な摩擦モーメントが、摩擦リング(16
    9)と上記の第2の摩擦デイスク(155)との間又は
    摩擦リング(169)と慣性体(3)のフランジ(3
    9)との間において伝達可能な摩擦モーメントよりも大
    である、請求項22から25までのいづれか1項記載の
    装置。
  28. 【請求項28】 摩擦デイスク(154,155)のス
    トッパ(157,159)と対応ストッパ(158,1
    68)との可能な周方向遊び(160+161,16
    7)の大きさが異なっている、請求項22から27まで
    のいづれか1項記載の装置。
  29. 【請求項29】 上記の第2の摩擦デイスク(155)
    の周方向遊び(167)が他方の摩擦デイスク(15
    4)の周方向遊び(160,161)よりも小である、
    請求項28記載の装置。
  30. 【請求項30】 摩擦デイスク(155,154)の少
    なくとも一方が突出した曲げ加工部を有していて、該曲
    げ加工部を以って他方の摩擦デイスク(154)に直接
    支持されている、請求項22から29までのいづれか1
    項記載の装置。
  31. 【請求項31】 摩擦装置(251)が軸方向で緊縮さ
    れた皿ばね(254)によって形成された摩擦デイスク
    を有している、請求項1から30までのいづれか1項記
    載の装置。
  32. 【請求項32】 皿ばね(254)が半径方向外側範囲
    を以って、両慣性体(3,4)の一方の慣性体(3)の
    半径方向フランジ(39)に軸方向で支持されていると
    共に、半径方向内側範囲を以って、上記一方の同じ慣性
    体(3)の軸方向付加部(20)に支持されている支持
    リング(221a)に係合している、請求項31記載の
    装置。
  33. 【請求項33】 支持リング(221a)がL字形横断
    面を有していて、その内側のスリーブ状の範囲を以っ
    て、軸方向付加部(20)に支持されている軸受の内輪
    (19)に軸方向で当接し又は支持されている、請求項
    31又は32記載の装置。
  34. 【請求項34】 支持リング(221a)の半径方向に
    延びている範囲にリング状突出部(273)が形成され
    ており、該リング状突出部に皿ばねが支持されている、
    請求項31から33までのいづれか1項記載の装置。
  35. 【請求項35】 支持リング(221a)が該支持リン
    グを支持している慣性体(3)に対して回動不能であ
    る、請求項31から34までのいづれか1項記載の装
    置。
  36. 【請求項36】 皿ばね(254)と慣性体(3)の半
    径方向フランジ(39)との間に支持デイスク(27
    0)が設けられており、該支持デイスクの円形リング状
    の突出部(269)に皿ばね(254)が支持されてい
    る、請求項31から35までのいづれか1項記載の装
    置。
  37. 【請求項37】 支持デイスク(270)が、該支持デ
    イスクを受容している慣性体(3)に対して回動不能で
    ある、請求項36記載の装置。
  38. 【請求項38】 支持デイスク(270)が半径方向内
    側にスリーブ状範囲(271)を有しており、該スリー
    ブ状範囲(271)を以って、所属する慣性体(3)の
    軸方向付加部(20)の嵌合座(272)上に押嵌めら
    れている、請求項36又は37記載の装置。
  39. 【請求項39】 慣性体(3)に支持されている皿ばね
    (254)が摩擦装置(251)を制御するために、ス
    トッパ装置(258,259)を有しており、該ストッ
    パ装置が他方の慣性体(4)の対応ストッパ装置(47
    a)と協働する、請求項31から38までのいづれか1
    項記載の装置。
  40. 【請求項40】 ストッパ装置が半径方向で外側に向い
    た突出部(258,259)によって形成されており、
    該突出部が、他方の慣性体(4)の軸方向突出部(47
    a)を遊び(60+61)を以って狭持している、請求
    項39記載の装置。
  41. 【請求項41】 対応ストッパ装置(47a)が他方の
    慣性体(4)に取付けられたリベット(47)のヘッド
    (47a)によって形成されており、かつリベット(4
    7)が同時にまた、軸方向で間隔をおいて配置されてい
    る、ダンパ装置(13)の出力部分を形成する2つのデ
    イスク(30,46)を、他方の慣性体(4)に取付け
    るために役立つ、請求項39又は40記載の装置。
  42. 【請求項42】 摩擦装置(351)が皿ばね(35
    4)を有しており、該皿ばねが軸方向で2つの摩擦リン
    グ(355,356)の間に、それも両摩擦リング(3
    55,356)のそれぞれ直径を異にする仮想円周上に
    支持された状態で、緊締されている、請求項1から41
    までのいづれか1項記載の装置。
  43. 【請求項43】 摩擦リング(355,356)が皿ば
    ね(354)に対して回動不能である、請求項42記載
    の装置。
  44. 【請求項44】 摩擦リング(355,356)が軸方
    向突出部(378,381)を有しており、該突出部
    が、回動防止のため皿ばね(354)の切欠き(37
    7,380)内へ侵入している、請求項42又は43記
    載の装置。
  45. 【請求項45】 皿ばね(354)がその半径方向外周
    範囲(369)及び半径方向内周範囲(370)に切欠
    き(377,380)を有している、請求項42から4
    4までのいづれか1項記載の装置。
  46. 【請求項46】 切欠き(377,380)が半径方向
    に開いている、請求項42から45までのいづれか1項
    記載の装置。
  47. 【請求項47】 摩擦リングの一方(355)が軸方向
    で皿ばね(354)と、軸方向付加部(20)を有する
    慣性体(3)の半径方向フランジ(39)との間に配置
    されており、かつ摩擦リングの他方(356)が軸方向
    で皿ばね(354)と転がり軸受(169)との間に配
    置されている、請求項42から46までのいづれか1項
    記載の装置。
  48. 【請求項48】 一方の摩擦リング(355)が、軸方
    向付加部(20)を有する慣性体(3)の半径方向フラ
    ンジ(39)に直接に摩擦接続している、請求項42か
    ら47までのいづれか1項記載の装置。
  49. 【請求項49】 他方の摩擦リング(356)が摩擦部
    分(321a)に支持されており、該摩擦部分が、所属
    する慣性体(3)の軸方向付加部(20)上に支持され
    ていると共に、軸方向で転がり軸受内輪(19)に当接
    している、請求項42から48までのいづれか1項記載
    の装置。
  50. 【請求項50】 皿ばね(354)と摩擦部分(321
    a)との間に緊締された摩擦リング(356)が周方向
    に配列された多数の軸方向突出部(381)を有してお
    り、該軸方向突出部間に皿ばね(354)の半径方向内
    側へ向いた舌状部(382)が係合している、請求項4
    2から49までのいづれか1項記載の装置。
  51. 【請求項51】 皿ばね(354)と、軸方向付加部
    (20)を有する慣性体(3)の半径方向フランジ(3
    9)との間に緊縮されている摩擦リング(355)が周
    方向に配列された多数の軸方向突出部(378)を有し
    ており、該突出部(378)間に皿ばね(354)の半
    径方向外側へ向いた舌状部(379)が係合している、
    請求項42から50までのいづれか1項記載の装置。
  52. 【請求項52】 皿ばね舌状部(369,382)に対
    する摩擦リング(355,356)の当接範囲が球面状
    に形成されている、請求項42から51までのいづれか
    1項記載の装置。
  53. 【請求項53】 一方の慣性体(3)に支持されている
    皿ばね(354)が摩擦装置(351)の制御のため、
    他方の慣性体(4)の対応ストッパ装置(47a)と協
    働するストッパ装置(358,359)を有している、
    請求項42から52までのいづれか1項記載の装置。
  54. 【請求項54】 ストッパ装置(358,359)が半
    径方向外側へ突出したアーム部(357)によって形成
    されており、該アーム部が他方の慣性体(4)の軸方向
    突出部(47a)を遊び(60,61)を以って狭持し
    ている、請求項42から52までのいづれか1項記載の
    装置。
  55. 【請求項55】 対応ストッパ装置もしくはその軸方向
    突出部(47a)が他方の慣性体(4)に取付けられた
    ストッパ(47)のヘッド(47a)により形成されて
    いると共に、該リベット(47)が同時にまた、軸方向
    間隔をおいて配置されている、ダンパ装置(13)の出
    力部分を形成する2つのデイスク(30,46)を他方
    の慣性体(4)に取付けるために役立つ、請求項53又
    は54記載の装置。
  56. 【請求項56】 皿ばね(354)と慣性体(3)のフ
    ランジ(39)との間に配置された摩擦リング(35
    5)が、皿ばね(354)と転がり軸受(16)との間
    に配置された摩擦リング(356)の外径よりも大きな
    内径を有している、請求項42から55までのいづれか
    1項記載の装置。
  57. 【請求項57】 皿ばね(354)と慣性体のフランジ
    (39)との間に配置された摩擦リング(355)が半
    径方向外側へ突出した突出部(383)を有している、
    請求項42から56までのいづれか1項記載の装置。
  58. 【請求項58】 半径方向突出部(383)のうち少な
    くとも若干の半径方向突出部(383)が皿ばね(35
    4)の切欠き(384)内へ軸方向に係合していると共
    に、それぞれ、皿ばね(354)の半径方向外側に向い
    た、比較的長い舌状部(385)の側面に当接してい
    る、請求項57記載の装置。
  59. 【請求項59】 摩擦装置(451)が、半径方向内側
    範囲(454a)をもった摩擦デイスク(454)を有
    しており、上記範囲(454a)が両慣性体(3,4)
    の一方(3)の半径方向フランジ(39)に軸方向で直
    接に当接しており、かつ上記摩擦デイスク(454)が
    半径方向外側範囲(457)を有しており、該範囲(4
    57)がストッパ(458,459)を形成しており、
    該ストッパが慣性体(3,4)の他方(4)の対応スト
    ッパ(47a)への当接により摩擦装置(451)の作
    用開始点を規定する、請求項1から58までのいづれか
    1項記載の装置。
  60. 【請求項60】 ストッパが半径方向外側へ突出したア
    ーム(458,459)によって形成されており、該ア
    ームが他方の慣性体(4)の軸方向突出部(47a)を
    遊び(60,61)を以って狭持している、請求項59
    記載の装置。
  61. 【請求項61】 対応ストッパもしくは軸方向突出部
    (47)が、他方の慣性体(4)に取付けられたリベッ
    ト(47)のヘッド(47a)によって形成されてお
    り、かつ該リベット(47)が同時にまた、軸方向間隔
    をおいて配置されている、ダンパ装置(13)の出力部
    分を形成する2つのデイスク(30,46)を他方の慣
    性体(4)に取付けるために役立つ、請求項59又は6
    0記載の装置。
  62. 【請求項62】 摩擦デイスク(454)の半径方向外
    側にスリーブ状の区分(469)が形成されている、請
    求項59から61までのいづれか1項記載の装置。
  63. 【請求項63】 摩擦デイスク(454)のスリーブ状
    区分(469)の半径方向内側に摩擦装置用の第1の皿
    ばね(452)並びに摩擦リング(455)が設けられ
    ている、請求項59から62までのいづれか1項記載の
    装置。
  64. 【請求項64】 第1の皿ばね(452)が軸方向で、
    摩擦デイスク(454)の摩擦範囲(454a)と摩擦
    リング(455)との間に緊縮されており、かつさらに
    摩擦リング(455)が他方の慣性体(4)の構造部分
    (30)に軸方向で支持されている、請求項59から6
    3までのいづれか1項記載の装置。
  65. 【請求項65】 摩擦リング(455)が支持されてい
    る構造部分(30)がダンパ装置(13)の出力部分に
    所属している、請求項64記載の装置。
  66. 【請求項66】 摩擦装置(451)が、第1の皿ばね
    (452)の半径方向内側に配置された第2の皿ばね
    (470)を有しており、該皿ばねが軸方向で、摩擦デ
    イスク(454)の摩擦範囲(454a)と第2の摩擦
    リング(456)との間に配置されている、請求項59
    から65までのいづれか1項記載の装置。
  67. 【請求項67】 第2の摩擦リング(456)が軸方向
    で支持デイスク(421a)に当接しており、該支持デ
    イスクが摩擦デイスク(454)を支持する慣性体
    (3)に対して回動不能である、請求項66記載の装
    置。
  68. 【請求項68】 第2の摩擦リング(456)がL字形
    横断面を有している、請求項66又は67記載の装置。
  69. 【請求項69】 両慣性体(3,4)の一方(3)に支
    持されている摩擦装置(551)が少なくとも2つの摩
    擦デイスク(554,555)を有しており、その一方
    (554)が他方(555)によって回動可能である、
    請求項1から22までのいづれか1項記載の装置。
  70. 【請求項70】 他方の摩擦デイスク(555)がスト
    ッパ装置(557)を有し、該ストッパ装置が、両慣性
    体(3,4)の他方(4)に設けられている対応ストッ
    パ装置(558)と協働する、請求項69記載の装置。
  71. 【請求項71】 他方の摩擦デイスク(555)のスト
    ッパ装置(557)が同時にまた、一方の摩擦デイスク
    (554)を回動させもしくは制御するために役立つ、
    請求項69又は70記載の装置。
  72. 【請求項72】 他方の摩擦デイスク(555)のスト
    ッパ装置が、該摩擦デイスクと一体に製作された、軸方
    向に延びているアーム(557)によって形成されてお
    り、該アーム(557)が他方の慣性体(4)の切欠き
    (558)内へ係合している、請求項69から71まで
    のいづれか1項記載の装置。
  73. 【請求項73】 他方の摩擦デイスク(555)のアー
    ム(557)が軸方向で、一方の摩擦デイスク(55
    4)の切欠き(568)を通っている、請求項69から
    72までのいづれか1項記載の装置。
  74. 【請求項74】 切欠き(568)の周方向長さが、ア
    ーム(557)の幅よりも大である請求項69から73
    までのいづれか1項記載の装置。
  75. 【請求項75】 他方の慣性体(4)の切欠き(55
    8)が一方の摩擦デイスク(554)の切欠き(56
    8)よりも大きな周方向長さを有している、請求項69
    から74までのいづれか1項記載の装置。
JP10115295A 1985-03-27 1998-04-24 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置 Expired - Fee Related JP3100941B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3511060 1985-03-27
DE3511060.0 1985-03-27

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61067419A Division JP2804023B2 (ja) 1985-03-27 1986-03-27 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10306845A true JPH10306845A (ja) 1998-11-17
JP3100941B2 JP3100941B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=6266453

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61067419A Expired - Fee Related JP2804023B2 (ja) 1985-03-27 1986-03-27 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置
JP10115295A Expired - Fee Related JP3100941B2 (ja) 1985-03-27 1998-04-24 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61067419A Expired - Fee Related JP2804023B2 (ja) 1985-03-27 1986-03-27 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4782933A (ja)
JP (2) JP2804023B2 (ja)
DE (2) DE8509108U1 (ja)
ES (1) ES8706917A1 (ja)
FR (1) FR2579709B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106948A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Aisin Aw Industries Co Ltd リミッタ付きダンパ

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5349883A (en) * 1985-09-07 1994-09-27 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Apparatus for counteracting torsional stresses
DE3609149A1 (de) * 1986-03-19 1987-10-01 Daimler Benz Ag Vorrichtung zur verringerung von motorseitig erregten schwingungen eines antriebsstranges, insbesondere geteiltes schwungrad
FR2609132B1 (fr) * 1986-12-24 1991-03-08 Valeo Volant amortisseur pour transmission, notamment pour vehicule automobile
DE3704643A1 (de) * 1987-02-14 1988-08-25 Daimler Benz Ag Geteiltes schwungrad
JPH0792114B2 (ja) * 1987-04-15 1995-10-09 株式会社大金製作所 フライホイ−ル組立体
JPH0623789Y2 (ja) * 1987-09-19 1994-06-22 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置
DE3743075A1 (de) * 1987-12-18 1989-06-29 Fichtel & Sachs Ag Torsionsschwingungsdaempfer mit waelzlagerung
FR2625782B1 (fr) * 1988-01-13 1992-04-10 Valeo Amortisseur de torsion concentrique notamment pour vehicules automobiles
GB2217429B (en) * 1988-03-26 1991-12-18 Luk Lamellen & Kupplungsbau Apparatus for damping vibrations
JPH0645728Y2 (ja) * 1989-12-22 1994-11-24 株式会社大金製作所 液体粘性ダンパー
JPH0518440A (ja) * 1991-04-08 1993-01-26 Atsugi Unisia Corp 回転変動吸収装置
JP3149509B2 (ja) * 1992-03-18 2001-03-26 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置
US5526714A (en) * 1992-08-20 1996-06-18 Fichtel & Sachs Ag Torsional vibration damper for the drive line of a motor vehicle
JP2602894Y2 (ja) * 1993-05-26 2000-01-31 株式会社ユニシアジェックス 捩り振動低減装置
JP3262241B2 (ja) * 1993-09-07 2002-03-04 ヴァレオユニシアトランスミッション株式会社 トーショナルダンパの振動減衰装置
FR2714948B1 (fr) * 1993-11-15 1996-03-08 Valeo Volant amortisseur notamment pour véhicule automobile.
JP2606293Y2 (ja) * 1993-11-18 2000-10-10 ヴァレオユニシアトランスミッション株式会社 捩り振動低減装置
FR2714438B1 (fr) * 1993-12-23 1996-02-16 Valeo Amortisseur de torsion, notamment pour véhicule automobile à encombrement axial réduit.
FR2718815B1 (fr) * 1994-04-14 1996-05-31 Valeo Volant amortisseur, notamment pour véhicule automobile.
FR2725003B1 (fr) * 1994-09-28 1997-01-10 Valeo Dispositif amortisseur de torsion
FR2728643A1 (fr) * 1994-12-23 1996-06-28 Valeo Dispositif d'amortissement de torsion
FR2729200B1 (fr) * 1995-01-11 1997-04-04 Valeo Volant amortisseur, notamment pour vehicule automobile
GB9505750D0 (en) * 1995-03-21 1995-05-10 Automotive Products Plc A twin mass flywheel friction damping device
GB2329690B (en) * 1995-03-21 1999-08-11 Automotive Products Plc A twin mass flywheel friction damping device
JP3434389B2 (ja) * 1995-06-22 2003-08-04 株式会社エクセディ 摩擦発生機構
FR2736118B1 (fr) * 1995-06-27 1997-10-24 Valeo Volant amortisseur destine a etre interpose dans un groupe motopropulseur de vehicule automobile, comportant des moyens perfectionnes de montage de son palier de rotation
FR2736119B1 (fr) * 1995-06-27 1997-11-28 Valeo Volant amortisseur destine a etre interpose dans un groupe motopropulseur de vehicule automobile, comportant des moyens elastiques de montage de son palier de rotation
US6247571B1 (en) 1996-08-30 2001-06-19 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Power transmitting mechanism with two hysteresis mechanisms
DE19709343B4 (de) * 1997-03-07 2010-04-08 Zf Sachs Ag Torsionsschwingungsdämpfer mit einer Reibvorrichtung
US6224487B1 (en) 1997-04-02 2001-05-01 Borgwarner Inc. Two stage torsional vibration damper
DE19839528A1 (de) * 1998-08-29 2000-03-02 Daimler Chrysler Ag Geteiltes Schwungrad
DE112008002738A5 (de) * 2007-10-25 2010-07-15 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Reihendämpfer mit Hysterese in einem Dämpfer
JP2011169419A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Honda Motor Co Ltd ねじりダンパ装置
CN102425641B (zh) * 2011-09-28 2013-05-22 奇瑞汽车股份有限公司 一种扭振隔离器
DE102013003628A1 (de) * 2013-03-05 2014-09-11 Ulrich Rohs Reibeinrichtung für einen Torsionsschwingungsdämpfer sowie Torsionsschwingungsdämpfer und Verfahren zur Montage einer Reibeinrichtung
DE102019218708A1 (de) * 2019-12-02 2021-06-02 Zf Friedrichshafen Ag Drehschwingungsdämpfer
DE102019218707A1 (de) * 2019-12-02 2021-06-02 Zf Friedrichshafen Ag Drehschwingungsdämpfer
CN112682475A (zh) * 2020-12-29 2021-04-20 湖北六和天轮机械有限公司 一种增程式发动机的柔性飞轮总成
DE102021122868A1 (de) 2021-09-03 2023-03-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Torsionsschwingungsdämpfer
DE102021122870B3 (de) 2021-09-03 2022-12-22 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Torsionsschwingungsdämpfer

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1905666A (en) * 1930-01-02 1933-04-25 Standard Conveyor Co Sealed bearing
IT713498A (ja) * 1962-08-17
FR2162702A5 (ja) * 1971-11-29 1973-07-20 Ferodo Sa
FR2166604A5 (ja) * 1971-12-27 1973-08-17 Citroen Sa
IT994549B (it) * 1972-08-03 1975-10-20 Fichtel & Sachs Ag Disco di frizione
DE2318908C3 (de) * 1973-04-14 1980-04-24 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Kupplungsscheibe fur Kraftfahrzeug-Hauptkupplungen
DE2338394C2 (de) * 1973-07-28 1975-05-22 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Kupplungsscheibe für Kraftfahrzeug- Hauptkupplungen
DE2356559C2 (de) * 1973-11-13 1975-06-05 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Kupplungsscheibe für Kraftfahrzeug-Hauptkupplungen
DE2430160C2 (de) * 1974-06-24 1975-09-25 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Kupplungsscheibe für Kraftfahrzeug-Hauptkupplungen
FR2365728A1 (fr) * 1976-09-23 1978-04-21 Ferodo Sa Dispositif amortisseur de torsion, en particulier friction d'embrayage, notamment pour vehicule automobile
JPS547008A (en) * 1977-06-16 1979-01-19 Aisin Seiki Co Ltd Torsion-damer-added-flywheel
JPS592335Y2 (ja) * 1978-04-05 1984-01-23 株式会社大金製作所 ダンパ−機構
JPS601497B2 (ja) * 1978-08-03 1985-01-16 アイシン精機株式会社 回転トルク伝達装置
JPS6038577B2 (ja) * 1979-03-30 1985-09-02 トヨタ自動車株式会社 車輛用内燃機関の回転振動吸収装置
US4431100A (en) * 1980-07-16 1984-02-14 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Torque fluctuation damper
JPS6011299Y2 (ja) * 1980-08-26 1985-04-15 株式会社大金製作所 クラツチデイスク
FR2500557B1 (fr) * 1981-02-25 1985-06-14 Valeo Dispositif amortisseur de torsion, en particulier friction d'embrayage, notamment pour vehicule automobile
DE3121376A1 (de) * 1981-05-29 1982-12-23 LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH, 7580 Bühl Vorrichtung zur drehmomentuebertragung
US4471863A (en) * 1981-08-28 1984-09-18 Borg-Warner Corporation Multi-stage torsional damping device
FR2518203A1 (fr) * 1981-12-11 1983-06-17 Peugeot Volant amortisseur de vibrations, notamment pour vehicule automobile
US4618048A (en) * 1982-06-29 1986-10-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Clutch disk assembly
DE3227809A1 (de) * 1982-07-24 1984-01-26 LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH, 7580 Bühl Drehschwingungsdaempfer, insbesondere fuer mit drehmomentenwandlern ausgeruestete kraftfahrzeugantriebe
US4548311A (en) * 1982-09-27 1985-10-22 Borg-Warner Corporation Vehicle torsional damper having low rate and high rate damping stages
US4611701A (en) * 1984-03-05 1986-09-16 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Gmbh Torsion damping assembly for use in motor vehicles
DE3430457C2 (de) * 1984-08-18 1987-03-05 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Vorrichtung zur Verringerung der Übertragung von motorseitig erregten Schwingungen eines Antriebsstranges
DE3505069C1 (de) * 1985-02-14 1986-02-13 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Vorrichtung zur Verringerung von motorseitig erregten Schwingungen eines Antriebsstranges
US4571098A (en) * 1985-03-20 1986-02-18 Everett Rudnik Carrier bearing assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106948A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Aisin Aw Industries Co Ltd リミッタ付きダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
ES8706917A1 (es) 1987-06-16
JP3100941B2 (ja) 2000-10-23
JPS61223348A (ja) 1986-10-03
FR2579709B1 (fr) 1993-11-12
FR2579709A1 (fr) 1986-10-03
DE3608829A1 (de) 1986-10-09
ES553442A0 (es) 1987-06-16
DE3608829C2 (de) 1996-09-05
DE8509108U1 (de) 1992-12-10
US4782933A (en) 1988-11-08
JP2804023B2 (ja) 1998-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10306845A (ja) 回転衝撃、殊に内燃機関のトルク変動による回転衝撃を補償する装置
JP3296478B2 (ja) 回転衝撃力を補償する装置
JPH10238592A (ja) 相対回動可能な少なくとも2つのはずみ質量体の間に設けられた緩衝装置を有する装置
JP3340677B2 (ja) 自動車用摩擦クラッチのクラッチディスク及びねじれ振動緩衝器
US5139124A (en) Apparatus for compensating for fluctuations of torque between the engine and the transmission of a motor vehicle
US5073143A (en) Apparatus for transmitting torque between the engine and the change speed transmission of a motor vehicle
JPH1073147A (ja) ねじり振動減衰器
JPH0816500B2 (ja) 回転衝撃を補償するための装置
JPH1054442A (ja) ねじり振動ダンパ
JP2550040B2 (ja) 内燃機関の回転衝撃を補償する装置
JP2001355650A (ja) クラッチディスク
JPH02300543A (ja) トルク変動吸収装置
US20060185959A1 (en) Double mass flywheel
JP2020534486A (ja) 作動可能な摩擦装置を有するトーションダンパー装置
KR20010103785A (ko) 비틀림 댐핑 장치
JP3342952B2 (ja) 回転不等速性を吸収するための装置
JPS62184229A (ja) クラツチデイスク
JP2011149534A (ja) ダンパー
MXPA00008214A (es) Amortiguador de torsion para un embrague de friccion, en particular para vehiculo automotor.
JPH062052Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH062051Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH0623788Y2 (ja) トルク変動吸収装置
JPH03272325A (ja) クラッチディスク
JPH04290640A (ja) フライホイール

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees