JP5803681B2 - Pwm電力変換器の並列運転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PWM制御を用いた電力変換器の運転方法に係り、特に電力変換器が並列接続された場合の電圧飽和時の動作に関する。
一般に、電動機駆動装置などの電力変換システムの大容量化を実現するためには、電力変換器を大容量化する必要があり、その方法の一つとして、複数の電力変換器を並列運転させて各電力変換器の出力電力の和を電動機に供給する方法が知られている。
電力変換器の並列運転には、各電力変換器をリアクトルまたは相間リアクトルを介して電動機に接続する方法がある。並列する各電力変換器の直流電源が共通の場合、各電力変換器は電気的に結合しているため、各電力変換器のスイッチング特性のばらつきにより電圧差が生じる。この電圧差により、各電力変換器間に不要な循環電流が流れ、この循環電流は“横流”と呼ばれている。
以下、本願明細書では、並列インバータかつ横流補償機能を持ち、さらに、電圧飽和が発生するPWM電力変換器の並列運転装置を前提にして考える。
図5は、一般的なPWM電力変換器の並列運転装置の一例を示す構成図である。なお、図5中において、信号線に3本の斜線がある場合は3相の信号であることを意味している。
図5に示すPWM電力変換器の並列運転装置は、インバータINV1,INV2は並列に接続され、相間リアクトルL_mutを介して電動機Mに接続されている。このとき、電流制御を大きく分けると、出力電流の制御と横流の制御に分けられる。
出力電流の制御は、出力電流制御部5a,5bにより、電流指令値Id_cmd,Iq_cmdと電流検出値Id_det,Iq_detとの偏差を取り、PI制御を行い、dq逆変換器2によりdq逆変換を行う。
次に、横流の制御では、このdq逆変換器2の出力である電圧指令V_cmdに横流補償部BalanceACRで算出された横流補償指令値Vccc_cmpを重畳し、電圧指令制限部3a,3bによりインバータINV1,INV2の出力限界値で電圧指令制限を掛ける。電圧指令制限後の電圧指令をV1_cmd,V2_cmdとし、この電圧指令制限後の電圧指令V1_cmd,V2_cmdに基づきPWM発生部PWM1,PWM2によりスイッチング指令G1_H,G1_L,G2_H,G2_LをインバータINV1,INV2に出力し、インバータINV1,INV2を駆動させ、電動機Mを運転させる。
最後に各インバータ出力電流I1とI2を検出し、それを加算してシステム全体の出力電流I_detとして計測する。出力電流I_detは3相電流なので、出力電流の制御を行うためにdq変換器4によりdq変換を行い、電流検出値Id_det,Iq_detを出力する。このdq変換には、エンコーダ等で検出した位相Theta_detを用いている。
特開2003−134832号公報 特開平10−248262号公報 特開2007−252144号公報 特願2011−110114号公報
須田信英,PID制御,朝倉書店,1992年7月1日,pp51〜53.
図5に示したようなPWM電力変換器の並列運転装置では、各PWM電力変換器の電圧指令V_cmd−Vccc_cmd,V_cmd+Vccc_cmdが電圧指令制限部3a,3bの電圧制限値に掛かるような大きな値になった場合、出力電圧の線形性を保つことができない。また、無理に電圧を出力しようとすると電圧制限値に掛かる時間が多くなるため、電流も線形性が失われ安定して動作しない。
なぜならば、出力電流制御に積分動作が含まれているためである。すなわち、偏差(電流指令値と電流検出値との偏差)の積分量が増加するときそれに比例して操作量も増大するが、出力電圧が制限されていると、偏差は小さくならず電圧指令Vd_cmd,Vq_cmdを増幅させようとする過剰積分動作が働く。その結果、電流の線形性は失われる。この現象をワインドアップと呼ぶ。
簡単のために、開ループで積分動作だけをとりだし、入力である偏差が図6(a)のように変化した場合の挙動を考える。図6(b)に示すように、飽和特性がなければ操作量はOABCDと推移する。当然ながら、偏差の積分量が増加するときはそれに比例して操作量も増加し、偏差の積分量が減少するときはそれに比例して操作量も減少するという、積分動作の本来の機能が果されている。操作量が図6(b)のLという値で飽和する場合、積分器の出力は依然としてOABCDという経過をたどるが、実際の操作量はOAECDと推移することとなる。このとき、AE間では偏差の積分量の増加に比例して操作量も増加するという本来の機能が失われているが、それは飽和のせいでやむを得ない。EC間では偏差の積分量が減少するにもかかわらず操作量は減少しない。それは積分器出力がABと巻き上げ(ワインドアップ)られているため、BCと巻き戻してしまうまでは、偏差の積分量の減少に比例して操作量も減少するという、本来の機能が回復しないためである。開ループで説明したが、フィードバック制御系に組み込まれた場合も同様で、巻き戻しの期間だけ本来の機能の回復が遅れ、そのために偏差の整定が遅れ、オーバーシュートも大きくなる傾向がある。(非特許文献1参照)
ワインドアップ発生時の電流を周波数軸で観察した場合、数Hzから数百Hzの広い帯域幅のオフセットが乗る。すなわち、意図しない多くの振動を持った電流になる。
誘導器でも同期機でも電流が振動しているとトルクも同様に振動する。インバータには同期機のような誘導性負荷を接続することが多いが、この同期機を単独で使用することは無く、多くの場合、別の機械システムが電動機の出力に接続されている。この機械システムは機械共振周波数を持っていることがあるため、意図しないトルク振動があり、この振動が機械システムの機械共振周波数と一致した場合、この周波数のトルクが増幅されて機械システムが破損する可能性がある。そこで、PWM電力変換器の並列運転装置は電圧飽和が発生し続けても、意図しない電流振動やトルク振動を発生させないような制御構成が必要である。
図7に横流補償を考慮していないアンチワインドアップ処理法を示す。図7は、図5に示すPWM電力変換器の並列運転装置の出力電流制御部5a,5bを自動整合型の出力電流制御部6a,6bに変更したものである。その他の機構は図5と同様である。
出力電流制御部6a,6b内に、電圧指令制限部7a,7bの制限前のd軸,q軸電圧指令と制限後のd軸,q軸電圧指令Vd_cmd,Vq_cmdとの差をフィードバックしている点に特色がある。電圧指令制限前と制限後のd軸,q軸電圧指令が一致している場合には、このフィードバックは切れるため、通常のPI制御として作動する。
リセットワインドアップは積分動作が大きくなりすぎて起こるため、積分動作を抑える自動整合PI制御を行い、飽和によってカットされた分の操作量に応じて積分による操作量を減らす。その結果、操作量と応答が改善し、整定時間も改善することとなる。
しかしながら、出力電流制御はdq軸上で行っているが、そのまま出力電流制御のアンチワインドアップ処理を行っても正常に動作しない。なぜならば、三相電圧に変換された後の電圧指令V_cmdに横流補償指令値Vccc_cmpを重畳し、電圧指令制限を行っているため、結局電圧飽和が発生することがあり、アンチワインドアップ処理が正しく動作しなかった。
以上示したように、電圧飽和が発生した場合でも、横流補償機能と干渉することなく、アンチワインドアップ処理を行うことが可能なPWM電力変換器の並列運転装置を提供することが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、複数台のPWM電力変換器の出力を並列接続し、各PWM電力変換器を同期運転するPWM電力変換器の並列運転装置であって、電流指令値と電流検出値との偏差の積分演算を行い電圧指令を出力する電流制御部と、各PWM電力変換器の出力電流の偏差に基づき、前記電圧指令に対して横流補償を行い、各PWM電力変換器の電圧指令を出力する横流補償部と、前記各PWM電力変換器の電圧指令に対して、出力制限を掛ける電圧指令制限部と、出力制限後の電圧指令における平均値をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部と、を備え、前記電流制御部における積分演算に用いる偏差には、前記電流指令値と電流検出値との偏差に対して、前記フィードバック値と電圧指令との偏差である電圧指令制限部で制限された操作量の飽和量に対してフィードバックゲインを乗算した値を、加算した値を用いることを特徴とする。
また、前記電圧指令から零相電圧を減算しても良く、デッドタイム補償値を加算しても良い。
本発明によれば、PWM電力変換器の並列運転装置において、電圧飽和が発生した場合でも、横流補償機能と干渉することなく、正常にアンチワインドアップ処理を行うことが可能となる。
実施形態1におけるPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。 実施形態2におけるPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。 実施形態3におけるPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。 実施形態3におけるデッドタイム補償のタイムチャートを示すグラフである。 一般的なPWM電力変換器の並列運転装置の一例を示す構成図である。 積分動作時の偏差と操作量の関係を示すグラフである。 横流補償機能を考慮しないアンチワインドアップ処理を行うPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。
[実施形態1]
図1は、本実施形態1におけるPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。
まず、減算部1aによりd軸電流指令値Id_cmdとd軸電流検出値Id_detとの偏差を取り、出力電流制御部6aによりPI制御を行う。同様に、減算部1bによりq軸電流指令値Iq_cmdとq軸電流検出値Iq_detとの偏差を取り、出力電流制御部6bによりPI制御を行う。dq逆変換器2により、出力電流制御部6a,6bの出力である電圧指令Vd_cmd,Vq_cmdのdq逆変換を行い、電圧指令V_cmdとする。
dq変換およびdq逆変換は下記(1)式で表される。なお、下記(1)式中のθは位相を示す。
Figure 0005803681
横流の制御は以下のように行われる。横流の検出はインバータ電流I1とI2の偏差を取ればよい。検出した横流をIcとする。横流Icは横流補償部BalanceACR(Automatic Current Regulator)を用いて横流補償指令値Vccc_cmpに変換し、この横流補償指令値Vccc_cmpを電圧指令V_cmdに重畳する。
横流補償部BalanceACRは、インバータINV1,INV2の出力電流I1,I2の偏差(横流Ic)を比例積分(PI)演算し、各インバータINV1,INV2の共通の電圧指令値V_cmdと同じ単位の横流補償指令値Vccc_cmpとして求める。この横流補償指令値Vccc_cmpは、横流Icが零になるように、dq逆変換後の電圧指令V_cmdに加算,減算する。すなわち、dq変換後の電圧指令V_cmdから横流補償指令値Vccc_cmpを減算してインバータINV1の電圧指令V_cmd−Vccc_cmpとし、dq変換後の電圧指令V_cmdに横流補償指令値Vccc_cmpを加算してインバータINV2の電圧指令V_cmd+Vccc_cmpとする。これにより、2つのインバータINV1,INV2の電圧指令V_cmd−Vccc_cmp,V_cmd+Vccc_cmpは横流Icが発生しない方向に偏差が生まれるため、横流は小さくなる。
そして、電圧指令制限部3a,3bにより各インバータの電圧指令V_cmd−Vccc_cmp,V_cmd+Vccc_cmpにインバータINV1,INV2の出力限界値で電圧指令制限を掛ける。電圧指令制限後の電圧指令をV1_cmd,V2_cmdとする。
次に、電圧指令制限後の電圧指令V1_cmd,V2_cmdに対して、PWM(Pulse Width Modulation)発生部PWM1,PWM2によりPWM制御を行い、インバータINV1のゲート指令G1_H,G1_LおよびインバータINV2のゲート指令G2_H,G2_Lをそれぞれ生成する。PWM発生部PWM1,PWM2は短絡防止のためデッドタイム時間Tdを有したゲート指令G1_H,G1_LおよびG2_H,G2_Lを生成している。
出力電流制御部6a,6bは、比例演算部10a,10bと、積分演算部11a,11bと、積分演算器11a,11bの出力を1サンプル周期遅れて出力するバッファ16a,16bと、積分演算器11a,11bの出力とバッファ16a,16bの出力を加算する加算器17a,17bと、比例演算部10a,10bの出力と加算器17a,17bの出力を加算する加算器12a,12bと、加算器12a,12bの出力から電圧指令制限部3a,3bの出力を差し引いて電圧指令制限部3a,3bで制限された操作量の飽和量を算出する減算部13a,13bと、この操作量の飽和量にフィードバックゲインKfbを乗算する乗算部14a,14bと、この乗算部14a,14bの出力を、電流指令値Id_cmd,Iq_cmdと電流検出値Id_det,Iq_detとの偏差に加算する加算部15a,15bと、を備えている。ここで、出力電流制御部6a,6bのKpは比例ゲイン,Kiは積分ゲイン,Kfbはフィードバックゲインを示す。
アンチワインドアップ処理を正常に動作させるためには、前回の電圧指令の最終値V1_cmd,V2_cmdを用いてフィードバックさせれば良い。
本実施形態1では、リセットワインドアップ対策のために、加算器12a,12bの出力と電圧指令制限部3a,3bの出力との差、すなわち、電圧指令制限部3a,3bで制限された操作量の飽和量を、出力電流制限部6a,6bの入力側にフィードバックしている。
ただし、出力電流制御部6a,6bにフィードバックさせるために、dq逆変換と横流補償処理とを差し引く必要がある。
電圧指令V1_cmd,V2_cmdは下記(2)式で表記できる。
Figure 0005803681
電圧指令V_cmdから横流補償指令値Vccc_cmpを差し引くには、下記(3)式のようにすれば良い。
Figure 0005803681
具体的には、図1に示すように、フィードバック値算出部23のバッファ18a,18bにより、電圧指令V1_cmd,V2_cmdを1サンプル周期遅らせて出力し、そのバッファ18a,18bの出力を加算器19により加算し、除算器20により2で除算し、出力制限後の電圧指令における平均値をフィードバック値V_fbとして算出する。
dq変換部21により、フィードバック値V_fbをdq変換することにより、d軸フィードバック値Vd_fb,q軸フィードバック値Vq_fbを得る。d軸電圧指令Vd_cmdとd軸フィードバック値Vd_fdの偏差にフィードバックゲインKfbを乗算した値を、d軸電流指令Id_cmdとd軸電流検出値Id_detとの偏差に重畳し、d軸の積分演算器11aに入力する。また、q軸電圧指令Vq_cmdとq軸フィードバック値Vq_fdの偏差にフィードバックゲインKfbを乗算した値を、q軸電流指令Iq_cmdとq軸電流検出値Iq_detとの偏差に重畳し、q軸の積分演算器11bに入力する。これにより、dq変換と横流補償を考慮した自動整合型PI制御を実現することが可能となる。
なお、バッファ22から出力される電動機Mの位相Theta_detも1サンプル周期遅れてdq変換部21に出力されている。また、図7に示す電圧指令制限部7a,7bは省略されている。さらに図5と同様に、各インバータ出力電流I1とI2を検出し、それを加算してシステム全体の出力電流I_detとして計測する。出力電流I_detは3相電流なので、出力電流の制御を行うためにdq変換器4によりdq変換を行い、電流検出値Id_det,Iq_detを出力する。このdq変換には、エンコーダ等で検出した位相Theta_detを用いている。
以上示したように、本実施形態1におけるPWM電力変換器の並列運転装置によれば、横流補償を行うと共に、電圧飽和が発生しても、適切にアンチワインドアップ処理を行うことができる。すなわち、三相電圧に変換された後の電圧指令V_cmdに横流補償指令値Vccc_cmdを重畳しても電圧飽和が発生することがないため、正常にアンチワインドアップ制御を行うことが可能となる。
その結果、意図しない電流振動が発生することも無く、また、電流振動が発生しないため、トルク振動も発生しない。さらに、トルク振動が発生しないため、機械システムに共振周波数があっても機械システムを破損せず使用することが可能となる。
[実施形態2]
本実施形態2におけるPWM電力変換器の並列運転装置は、実施形態1におけるPWM電力変換器の並列運転装置に対して、電圧出力範囲を増大させるために零相変調を行ったものである。
図2は本実施形態2におけるPWM電力変換器の並列運転装置を示す構成図である。零相変調は様々な方法が提案されているが、ここでは、特許文献2の方法を例に挙げて説明する。各相の電圧指令V_cmdに基本波の3倍の周波数の正弦波である零相電圧指令V0_cmdを減算する。図2では、電圧指令V_cmdから零相電圧指令V0_cmdを減算した後、横流補償を行っている。d軸,q軸フィードバック値Vd_fb,Vq_fbは実施形態1と同様の演算をすれば良い。dq変換演算後のd軸,q軸フィードバック値Vd_fb,Vd_fbは零相電圧と数学的に独立した値であるため、問題なく使用できる。
以上示したように、本実施形態2におけるPWM電力変換器の並列運転装置は、アンチワインドアップ処理が横流補償や零相補償に干渉しないため、正常にアンチワインドアップ制御を行うことが可能であり、電流振動,トルク振動が発生せず、機械システムに共振周波数があっても機械システムを破壊せず使用することが可能となる。また、電圧指令のピーク値を小さくし、出力電圧の基本波成分を大きくすることが可能となる。
[実施形態3]
本実施形態3におけるPWM電力変換器の並列運転装置は、実施形態2のPWM電力変換器の並列運転装置に対してデッドタイム補償を追加したものである。
デッドタイム補償について説明する。図4にデッドタイム補償のタイムチャートを示す。ただし、図4は片方のインバータINV1のタイムチャートのみを示す。まず、ゲート指令Gate1とインバータ相電圧検出値Vce1のオンタイムとオフタイムの誤差時間計測値Vce_DLY1を計測する。デッドタイム補償部9は、誤差時間計測値Vce_DLY1をデッドタイム補償に使用するため、誤差時間計測値Vce_DLY1を電圧指令値V_cmd[p.u.]と同じ単位(電圧)に変換したデッドタイム補償電圧Vdtc_cmp1[p.u.]を得る。このデッドタイム補償電圧Vdtc_cmp1は、PWM制御のキャリア生成部(図示省略)が生成するキャリア信号の片振幅を1[p.u.]、キャリア周波数Fc[Hz]とすると下記(4)式の演算で求められる。
Figure 0005803681
同様に、デッドタイム補償部9は、他方のインバータINV2のゲート指令Gate2と、インバータ相電圧検出値Vce2のオンタイムとオフタイムの誤差時間計測値Vce_DLY2を計測し、デッドタイム補償電圧Vdtc_cmp2を求める。さらに、デッドタイム補償部9は、インバータ2台分のVce_DLYが存在するので、それぞれのデッドタイム補償電圧Vdtc_cmp1,Vdtc_cmp2の平均をとり、それをデッドタイム補償電圧Vdtc_cmpとして出力する。
デッドタイム補償部9からのデッドタイム補償電圧Vdtc_cmpは、PWM発生部PWM1内で算出するデッドタイム補償前のゲート指令Gate1と補償後のインバータ相電圧検出値Vce1が一致するように、dq変換後の電圧指令V_cmdに重畳させる。この重畳は、次回のPWM制御のオン/オフの極性に応じて、各PWM発生部PWM1,PWM2の共通の電圧指令値(V_cmd)に加減算するものであり、例えば、PWMキャリアが下降中はオンタイムのデッドタイム補償電圧Vdtc_cmpを加算し、PWMキャリアが上昇中はオフタイムのデッドタイム補償電圧Vdtc_cmpを減算する。
これにより、デッドタイム補償前のゲート指令Gate1と補償後のインバータ相電圧検出値Vce1を一致させ、その誤差をほぼ零にしたデッドタイム補償が可能となる。そして、ゲート指令Gate1,Gate2に基づき、PWM発生部PWM1,PWM2により、デッドタイム時間を有したスイッチング指令G1_H,G1_L,G2_H,G2_Lを出力する。
図3では、電圧指令V_cmdにデッドタイム補償量Vdtc_cmpを加算した後、実施形態2と同様に零相変調を行い、さらに、横流補償を行っている。d軸,q軸フィードバック値Vd_fb,Vq_fbは実施形態1と同様に演算すれば良い。三相のデッドタイム補償量Vdc_cmpは出力電流のクロス近傍以外はほぼ差異がないため、後段の零相変更でほぼ相殺される。よって、dq変換演算後のd軸,q軸フィードバック値Vd_fb,Vq_fbは多少誤差を含んだものになるが問題なく使用できる。
以上のように、本実施形態3によるPWM電力変換器の並列運転装置は、電圧飽和が発生した場合にも横流補償機能,零相変調およびデッドタイム補償と干渉しないため、正常にアンチワインドアップ制御を行うことが可能であり、電流振動,トルク振動が発生せず、機械システムに共振周波数があっても、機械システムを破壊せず使用することが可能となる。
また、デッドタイム補償により、デッドタイム補償前のゲート指令Gate1とデッドタイム補償後のインバータ相電圧検出値Vceの誤差をほぼ零にすることができ、デッドタイム補償後の遅延時間DTC_DLYを無くすことができる。これに伴い、最小オンパルス時間の制限を小さくすることができ、より細いPWMパルスが出力可能になる。また、より細いPWMパルスが出力可能であれば、インバータなどの電力変換器の最大出力電圧を大きくすることができる。また、PWMインバータの無駄時間が小さくなることで、電流制御および周波数制御の応答が向上する。また、電圧指令にデッドタイム補償値を重畳しているため、デッドタイム生成時にパルス欠けが発生することはない。
さらに、デッドタイム補償により、出力電流の6f成分を小さくすることができる。本実施形態3によるデッドタイム補償によって、電流のひずみが低減させることが可能となる。
電圧飽和が発生した場合にも横流補償機能,零相変調およびデッドタイム補償と干渉しないため、正常にアンチワインドアップ制御を行うことが可能であり、電流振動,トルク振動が発生せず、機械システムに共振周波数があっても、機械システムを破壊せず使用することが可能となる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
INV1,INV2…インバータ
L_mut…相間リアクトル
M…電動機
2…dq逆変換器
3a,3b…電圧指令制限部
5a,5b,6a,6b…出力電流制御部
8…零相変調器
9…デッドタイム補償部

Claims (3)

  1. 複数台のPWM電力変換器の出力を並列接続し、各PWM電力変換器を同期運転するPWM電力変換器の並列運転装置であって、
    電流指令値と電流検出値との偏差の積分演算を行い、電圧指令を出力する電流制御部と、
    各PWM電力変換器の出力電流の偏差に基づき、前記電圧指令に対して横流補償を行い、各PWM電力変換器の電圧指令を出力する横流補償部と、
    前記各PWM電力変換器の電圧指令に対して、出力制限を掛ける電圧指令制限部と、
    出力制限後の電圧指令における平均値をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部と、を備え、
    前記電流制御部における積分演算に用いる偏差には、
    前記電流指令値と電流検出値との偏差に対して、前記フィードバック値と電圧指令との偏差である電圧指令制限部で制限された操作量の飽和量に対してフィードバックゲインを乗算した値を、加算した値を用いることを特徴とするPWM電力変換器の並列運転装置。
  2. 前記電圧指令から零相電圧を減算することを特徴とする請求項1記載のPWM電力変換器の並列運転装置。
  3. 前記電圧指令に、デッドタイム補償値を加算することを特徴とする請求項1または2記載のPWM電力変換器の並列運転装置。
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