JP6926977B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、三相電流により駆動されるモータを制御する技術に関する。
下記の特許文献1には、2つのステータを備えたブラシレスモータが記載されている。このブラシレスモータは、2つのインバータの各々から各ステータへ個別に三相電流が通電されることにより駆動される。
特開2002−369586号公報
上述のブラシレスモータにおいては、各ステータにおける各相のコイルのうちいずれかのコイルに供給されている電流の値が、ピーク値又はピーク値に近い値になっているときに、ブラシレスモータがロックした場合、当該コイルにピーク値又はピーク値に近い大きな電流が継続して流れるおそれがある。
本開示は、三相同期モータを三相電流により駆動しているときに三相同期モータがロックしても、三相電流の供給を継続させつつ、ロック時に三相同期モータの各相のコイルに流れる電流を抑制できるようにする技術を提供する。
本開示の一態様におけるモータ制御装置は、モータ駆動ユニットを制御するように構成されている。モータ駆動ユニットは、モータ装置(3)と、第1インバータ(10)と、第2インバータ(20)とを備える。モータ装置(3)は、第1ステータ(31)及び第2ステータ(32)を有する。第1ステータ及び第2ステータは、それぞれ、Y結線された3つのコイルを有し、第1ステータ及び第2ステータのそれぞれの中性点が接続されている。第1インバータ(10)は、第1ステータへ三相電流を供給可能に構成されている。第2インバータ(20)は、第2ステータへ三相電流を供給可能に構成されている。
モータ制御装置は、算出部(5a,S110)と、第1駆動制御部(5a,S170,S190)と、2駆動制御部(5a,S180,S190)とを備える。
算出部は、前記第1ステータに対応したロータ(33)を回転させるためのそのロータの回転位置に応じた位相の三相電流である第1三相基本電流を算出するように構成されている。
第1駆動制御部は、第1インバータに対し、第1ステータにおける3つのコイルへ第1三相電流を供給させるように構成されている。第1三相電流は、算出部により算出された第1三相基本電流における各相の電流に、同じ位相の第1補償電流が重畳された三相電流である。
第2駆動制御部は、第2インバータに対し、第2ステータにおける3つのコイルへ第2三相電流を供給させるように構成されている。第2三相電流は、第2ステータに対応したロータ(33)を回転させるための三相電流であって各相の電流に第2補償電流が含まれる三相電流である。第2補償電流は、第1補償電流と位相が同じであって正負の極性が逆の電流である。
このように構成されたモータ制御装置では、第1ステータに、各相それぞれ同じ位相の第1補償電流が重畳された第1三相電流が供給される。また、第2ステータに供給される第2三相電流における各相電流には、第1補償電流と位相が同じであって正負の極性が逆の第2補償電流が含まれる。
これにより、第1三相電流のピーク値を、第1補償電流が重畳されない場合よりも低く抑えることが可能となる。また、第2三相電流のピーク値を、第2補償電流が重畳されない場合よりも低く抑えることが可能となる。そのため、モータ装置がロックしても、三相電流の供給を継続させつつ、ロック時にモータ装置の各相のコイルに流れる電流を抑制することが可能となる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態のモータ駆動システムの構成図である。 第1実施形態のモータ装置の電気的構成を示す説明図である。 第1実施形態のモータ装置における2つのステータ及びロータの位置関係を概略的に示す説明図である。 モータ装置を図3における矢印A方向に見た場合の、2つのステータのそれぞれにおけるコイルの配置状態を概略的に示す説明図である。 第1基本三相電流の波形の一例を示す説明図である。 ロック発生時の第1基本三相電流の変化例を示す説明図である。 第1実施形態のモータ制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の、モータへ供給される各相の電流の波形例を示す説明図である。 第1実施形態の、モータへ供給される、補償電流が重畳された場合における第1三相電流及び第2三相電流の波形例を示す説明図である。 第2実施形態のモータ装置を図3における矢印A方向に見た場合の、2つのステータのそれぞれにおけるコイルの配置状態を概略的に示す説明図である。 第2実施形態の、モータへ供給される各相の電流の波形例を示す説明図である。 第2実施形態の、モータへ供給される、補償電流が重畳された場合における第1三相電流及び第2三相電流の波形例を示す説明図である。 モータ装置の他の例を示す説明図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
(1−1)モータ駆動システムの概要
図1に示すように、本実施形態のモータ駆動システム1は、モータ3と、モータ制御装置5と、バッテリ7と、第1インバータ10と、第2インバータ20とを備える。実施形態のモータ駆動システム1は、例えば車両に搭載される。モータ3は、車両の走行用駆動源として、車両の駆動輪を回転させるように構成されている。
バッテリ7は、モータ3を駆動させるための電力源である。バッテリ7は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの、繰り返し充電可能な二次電池を有し、その二次電池から直流電力が出力される。
バッテリ7には、第1インバータ10及び第2インバータ20が、並列に接続されている。バッテリ7の電力は、第1インバータ10及び第2インバータ20へ供給される。
(1−2)モータの構成
モータ3は、図2〜図4に示すように、第1ステータ31と第2ステータ32と、ロータ33(図3参照)とを備える。ロータ33は、例えば永久磁石型のロータである。本実施形態のモータ3は、1つのロータ33が2つのステータ31,32のそれぞれから発生する回転磁界によって回転されるように構成された、インナーロータ型の同期モータである。
第1ステータ31は、図2及び図4に示すように、U相コイル31aと、V相コイル31bと、W相コイル31cとを備える。これら各コイル31a,31b,31cのインピーダンスは同じである。第1ステータ31におけるこれら3つのコイル31a,31b,31cは、図2に示すようにY結線されている。また、第1ステータ31においては、図4に示すように、U相コイル31a、V相コイル31b、及びW相コイル31cが、ロータ33の回転方向に沿って、一定角度間隔(例えば60度間隔)でこの順に配置されている。
第1ステータ31における各相コイル31a,31b,31cの両端のうち中性点31d側の端部とは反対側の端部は、第1インバータ10に接続されている。
第2ステータ32は、図2及び図4に示すように、U相コイル32aと、V相コイル32bと、W相コイル32cとを備える。これら各コイル32a,32b,32cのインピーダンスは同じである。なお、第2ステータ32におけるこれら3つのコイル32a,32b,32cのインピーダンスと、第1ステータ31における3つのコイル31a,31b,31cのインピーダンスは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第2ステータ32における3つのコイル32a,32b,32cは、図2に示すようにY結線されている。また、第2ステータ32においては、図4に示すように、U相コイル32a、V相コイル32b、及びW相コイル32cが、ロータ33の回転方向に沿って、一定角度間隔(例えば60度間隔)でこの順に配置されている。
第2ステータ32における各相コイル32a,32b,32cの両端のうち中性点32d側の端部とは反対側の端部は、第2インバータ20に接続されている。
第1ステータ31の中性点31dと第2ステータ32の中性点32dは、図2に示すように電気的に接続されている。
ここで、以下の説明において、第1ステータ31の配置位置とは、ロータ33に対する、第1ステータ31における各相コイル31a,31b,31cの、ロータ33の回転方向における配置位置を意味するものとする。また、第2ステータ32の配置位置とは、ロータ33に対する、第2ステータ32における各相コイル32a,32b,32cの、ロータ33の回転方向における配置位置を意味するものとする。
また、以下の説明では、第1インバータ10及び第1ステータ31におけるU相、V相及びW相をそれぞれU1相、V1相、W1相と称し、第2インバータ20及び第2ステータ32におけるU相、V相及びW相を、それぞれU2相、V2相、W2相と称することがある。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、第1ステータ31の配置位置と第2ステータ32の配置位置とは異なっている。具体的に、第2ステータ32の配置位置は、第1ステータ31の配置位置に対して、ロータ33の回転方向において相対的に特定の角度ずれた位置となっている。特定の角度は、本実施形態では180度である。このように各ステータ31の配置位置が相対的に特定の角度ずれている理由については後述する。
モータ3には、レゾルバ4が設けられている。レゾルバ4は、モータ3におけるロータ33の回転角を検出するセンサの一種である。レゾルバ4は、ロータ33の回転角に応じた回転角情報をモータ制御装置5へ出力する。モータ制御装置5は、レゾルバ4から入力される回転角情報に基づいて、ロータ33の回転角を検出する。
(1−3)モータに供給される電流の説明
第1ステータ31におけるU相コイル31a、V相コイル31b、及びW相コイル31cには、後述するように、第1インバータ10から、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1が供給される。
第1インバータ10においては、ロータ33を回転させるための、第1ステータ31に対するロータ33の回転位置に応じた位相の三相電流である第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1o、即ち、U1相基本電流Iu1o、V1相基本電流Iv1o、及びW1相基本電流Iw1oが算出される。なお、本実施形態では、後述するように、ロータ33の回転位置が、モータ制御装置5において角度情報として検出される。そのため、以下の説明では、ロータ33の回転位置を回転角と称する。
第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oは、いずれも、図5に例示するように、所定周波数の正弦波状の交流電流である。また、図5に示すように、U1相基本電流Iu1o、V1相基本電流Iv1o、及びW1相基本電流Iw1oは、この順に位相が120度ずつずれている。
そして、基本的には、この第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oが、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1として、第1ステータ31における各相コイル31a、31b、31cへ供給される。
第2ステータ32におけるU相コイル32a、V相コイル32b、及びW相コイル32cには、後述するように、第2インバータ20から、第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2が供給される。
第2インバータ20においては、ロータ33を回転させるための、第2ステータ32に対するロータ33の回転角に応じた位相の三相電流である第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2o、即ち、U2相基本電流Iu2o、V2相基本電流Iv2o、及びW2相基本電流Iw2oが算出される。
第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oは、いずれも第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oと同じ振幅且つ同じ周波数の正弦波状の交流電流である。また、U2相基本電流Iu2o、V2相基本電流Iv2o、及びW2相基本電流Iw2oは、この順に位相が120度ずつずれている。
そして、基本的には、この第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oが、第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2として、第2ステータ32における各相コイル32a、32b、32cへ供給される。
さらに、本実施形態では、後述するように、第1インバータ10において、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの各々に第1補償電流Ioが重畳された第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1が各相コイル31a、31b、31cへ供給されることがある。第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの各々に重畳される第1補償電流Ioは、全て同じ位相である。
第1補償電流Ioを重畳させる主な目的は、第1インバータ10から第1ステータ31へ供給される第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のピーク値を、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oのピーク値よりも低く抑えることである。
第1インバータ10から、図5に例示する第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oが供給されていることを想定する。そして、モータ3の回転角が約200度になったときにモータ3がロック、即ちロータ33の回転が強制的に停止されたとする。
回転角が約200度の状態では、図5に示すように、V1相基本電流Iv1oの値がピーク値に近い値となる。このときにモータ3がロックすると、図6に示すように、V1相基本電流Iv1oは、ピーク値に近い大きな値が維持される。そのため、V1相基本電流Iv1oが流れる回路や素子などに対して影響が及ぶおそれがある。
そこで、本実施形態では、例えばモータ3がロックされた場合など、所定の補償電流重畳条件が成立した場合に、第1ステータ31へ供給される第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに第1補償電流Ioを重畳させることにより、ピーク値に近い大きな電流が流れ続けることを抑制するようにしている。
第1インバータ10から第1ステータ31の各相コイル31a、31b、31cへ第1補償電流Ioが供給される場合、各第1補償電流Ioは第1ステータ31の中性点で合流し、その中性点から第2ステータ32の中性点へ流れる。そして、第2ステータ32の中性点から、第2ステータ32の各相コイル32a,32b,32cに分流し、これら各相コイル32a,32b,32cを経て第2インバータ20に入力される。
つまり、各相の第1補償電流Ioは、第1インバータ10から、第1ステータ31及び第2ステータ32を経て第2インバータ20に至る電流経路を流れる。
このような各第1補償電流Ioの電流経路を実現すべく、第1インバータ10から第1ステータ31の各相コイル31a、31b、31cへ第1補償電流Ioが供給される場合、第2インバータ20からは、第1補償電流Ioと同じ位相であって第1補償電流Ioとは正負の極性が逆の電流である第2補償電流−Ioが、第2ステータ32の各相コイル32a,32b,32cの各々へ供給される。各相コイル32a,32b,32cの各々に供給される第2補償電流−Ioは全て同じ位相である。
つまり、第2インバータ20においては、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oの各々に、第2補償電流−Ioが重畳された第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2が各相コイル32a、32b、32cへ供給されることがある。
第2ステータ32の各相コイル32a,32b,32cの各々に第2補償電流−Ioが供給される、ということは、換言すれば、第2ステータ32の各相コイル32a,32b,32cの各々に、第1補償電流Ioが、第1ステータ31へ供給される方向とは逆方向に(即ち逆の極性で)供給される、ということである。
第1インバータ10から第1補償電流Ioが重畳され、第2インバータ20から第2補償電流−Ioが重畳されることで、システム全体として、バッテリ7の正極から第1インバータ10、第1ステータ31、第2ステータ32、及び第2インバータ20を経てバッテリ7の負極へ至る、第1補償電流Ioの通電ループが形成される。
なお、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のピーク値低く抑えるために第1インバータ10から第1補償電流Ioが供給されて第2インバータ20から第2補償電流−Ioが供給されると、第2補償電流−Ioと第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oとの大小関係によっては、第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2のピーク値が第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oのピーク値よりも大きくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、各補償電流によって第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のピーク値だけでなく第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2のピーク値も低く抑えられるように、第2ステータ32には、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oとは位相が異なる第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oが供給される。具体的に、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに対して位相が180度ずれた第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oが供給される。
さらに、仮に、第2ステータ32の配置位置が第1ステータ31と同じである場合に、第2ステータ32に対して第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oと位相が異なる第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oが供給されると、第2ステータ32からロータ33へ付与し得るトルクが低下する。
そこで、本実施形態では、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oの位相が第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに対して180度ずれていることに合わせて、第2ステータ32の配置位置についても、図3、図4に示すように、第1ステータ31の配置位置に対して、ロータ33の回転方向において相対的に特定の角度ずれた位置にされている。特定の角度は、各三相基本電流の位相差(本実施形態では180度)に対応した機械的な角度であり、本実施形態では例えば180度である。
(1−4)インバータの構成
第1インバータ10は、6個のスイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6を含むいわゆる三相ブリッジ回路11を備える。各スイッチング素子Tr1〜Tr6は、本実施形態では例えば絶縁ゲート型バイポーラトランジスタである。
三相ブリッジ回路11には、バッテリ7の正極及び負極が接続され、バッテリ7の直流電力が入力される。第1インバータ10は、モータ制御装置5からの、第1インバータ10を駆動させるための駆動信号(以下、「第1駆動信号」と称する)に従って各スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr6がオン又はオフされることにより、バッテリ7から供給される直流電力を三相電流に変換し、第1ステータ31へ供給する。これにより、モータ3のロータ33へトルクが付与されてロータ33が回転する。
具体的に、第1インバータ10は、モータ制御装置5からの駆動信号に従い、バッテリ7から供給される直流電力を、U1相電流Iu1、V1相電流Iv1、W1相電流Iw1を有する第1三相電流に変換する。そして、U1相電流Iu1をU相コイル31aに供給し、V相1電流Iv1をV相コイル31bに供給し、W1相電流Iw1をW相コイル31cに供給する。
第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1は、所定の補償電流重畳条件が成立していない場合は、第1ステータ31に対するロータ33の回転角に応じた第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1o、即ち、U1相基本電流Iu1o、V1相基本電流Iv1o、W1相基本電流Iw1oである。
一方、第1インバータ10は、補償電流重畳条件が成立した場合は、その補償電流重畳条件の成立に応じてモータ制御装置5から出力される第1駆動信号に従い、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの各々に同じ第1補償電流Ioが重畳された第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1を、各相コイル31a、31b、31cへ供給する。
また、第1インバータ10は、入力コンデンサ12と、電圧センサ13とを備える。入力コンデンサ12及び電圧センサ13は、いずれも、バッテリ7に対し、三相ブリッジ回路11と並列に接続されている。電圧センサ13は、バッテリ7から第1インバータ10に入力されるバッテリ電力の電圧に応じた検出信号をモータ制御装置5へ出力する。
また、第1インバータ10には、2つの電流センサ16,17が設けられている。電流センサ16は、三相ブリッジ回路11からモータ3へV1相電流Iv1が供給される電流経路上に設けられ、この電流経路を流れるV1相電流Iv1の値を示す検出信号をモータ制御装置5へ出力する。電流センサ17は、三相ブリッジ回路11からモータ3へW1相電流Iw1が供給される電流経路上に設けられ、この電流経路を流れるW1相電流Iw1の値を示す検出信号をモータ制御装置5へ出力する。モータ制御装置5は、各電流センサ16,17から入力される各検出信号に基づいて、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1の値を検出できる。
第2インバータ20は、基本的に第1インバータ10と同じように構成されている。即ち、第2インバータ20は、モータ制御装置5からの、第2インバータ20を駆動させるための駆動信号(以下、「第2駆動信号」と称する)に従って、バッテリ7から供給される直流電力を三相電流に変換し、第2ステータ32へ供給する。これにより、第2ステータ32からモータ3のロータ33へトルクが付与されてロータ33が回転する。
具体的に、第2インバータ20は、モータ制御装置5からの第2駆動信号に従い、バッテリ7から供給される直流電力を、U2相電流Iu2、V2相電流Iv2、W2相電流Iw2、を有する第2三相電流に変換する。そして、U2相電流Iu2をU相コイル32aに供給し、V2相電流Iv2をV相コイル32bに供給し、W2相電流Iw2をW相コイル32cに供給する。
第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2は、補償電流重畳条件が成立していない場合は、第2ステータ32に対するロータ33の回転角に応じた第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2o、即ち、U2相基本電流Iu2o、V2相基本電流Iv2o、W2相基本電流Iw2oである。
一方、第2インバータ20は、補償電流重畳条件が成立した場合は、その補償電流重畳条件の成立に応じてモータ制御装置5から出力される第2駆動信号に従い、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oの各々に同じ第2補償電流−Ioを重畳させて各相コイル32a、32b、32cへ供給する。
(1−5)モータ制御装置の説明
モータ制御装置5は、レゾルバ4、各電流センサ16,17、電圧センサ13からそれぞれ入力される信号を含む各種信号、情報等に基づいて、第1インバータ10及び第2インバータ20を制御することにより、モータ3の駆動を制御する。なお、以下の説明では、モータ制御装置5による第1インバータ10の制御を「第1駆動制御」と称し、モータ制御装置5による第2インバータ20の制御を「第2駆動制御」と称する。
モータ制御装置5は、制御部5aと、記憶部5bとを備える。制御部5aは例えばCPUを有する。記憶部5bは、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、本実施形態のモータ制御装置5は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
制御部5aは、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより、前述の第1駆動制御及び第2駆動制御を含む、各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部5bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。記憶部5bには、後述する補償制御処理(図9参照)のプログラムを含む、各種のプログラムやデータが記憶されている。
なお、制御部5aにより実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
モータ制御装置5は、第1駆動制御を、ロータ33の回転角に応じてロータ33に最大トルクが発生するように行う。即ち、モータ制御装置5は、図5に例示したような、ロータ33を回転させるための、第1ステータ31に対するロータ33の回転角に応じた位相の第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oを算出する。即ち、例えば図5に例示したような、ロータ33に最大のトルクが発生し得る第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oを算出する。
そして、補償電流重畳条件が成立していない場合は、算出した第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oを第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1として第1ステータ31へ供給させるための第1駆動信号を第1インバータ10へ出力する。
一方、補償電流重畳条件が成立している場合は、第1補償電流Ioを算出する。そして、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの各々にその算出した第1補償電流Ioが重畳された第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1を第1ステータ31へ供給させるための第1駆動信号を第1インバータ10へ出力する。なお、第1補償電流Ioは、例えば、後述するように第1三相基本電流に基づいて算出する。
モータ制御装置5は、第2駆動制御を、ロータ33の回転角に応じてロータ33に最大トルクが発生するように行う。即ち、モータ制御装置5は、ロータ33を回転させるための、第2ステータ32に対するロータ33の回転角に応じた位相の第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oを算出する。即ち、ロータ33に最大のトルクが発生し得る第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oを算出する。
なお、本実施形態では、既述の通り、第2ステータ32の配置位置は第1ステータ31の配置位置に対して180度ずれているため、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oとは位相が180度異なる第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oが算出される。
そして、補償電流重畳条件が成立していない場合は、算出した第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oを第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2として第2ステータ32へ供給させるための第2駆動信号を第2インバータ20へ出力する。
一方、補償電流重畳条件が成立している場合は、第2補償電流−Ioを算出する。そして、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oの各々にその算出した第2補償電流−Ioが重畳された第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2を第2ステータ32へ供給させるための第2駆動信号を第2インバータ20へ出力する。
(1−6)モータ制御処理
モータ制御装置5によって実行されるモータ制御処理について、図7を用いて説明する。モータ制御装置5において、制御部5aは、起動後、モータ3にトルクを発生させるべき駆動条件が成立すると、図7のモータ制御処理を周期的(例えば100μ秒毎)に繰り返し実行する。
制御部5aは、モータ制御処理を開始すると、S110で、レゾルバ4により検出された回転角等に基づき、供給すべき第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1o及び第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oのそれぞれを示す指令値を算出する。
具体的に、U1相基本電流Iu1oを示すU1相基本電流指令値、V1相基本電流Iv1oを示すV1相基本電流指令値、W1相基本電流Iw1oを示すW1相基本電流指令値、U2相基本電流Iu2oを示すU2相基本電流指令値、V2相基本電流Iv2oを示すV2相基本電流指令値、及びW2相基本電流Iw2oを示すW2相基本電流指令値を算出する。
S120では、補償電流重畳条件が成立しているか否か判断する。補償電流重畳条件には、例えば、モータ3がロックしていること、が含まれる。
なお、モータ3がロックしていることの具体的な態様は、適宜決めてよい。例えば、モータ3のロータが完全に停止していることを、モータ3がロックしていると定義してもよい。また例えば、モータ3のロータの回転速度が所定の閾値以下である状態、あるいはロータの回転速度が一定時間以上継続して所定の閾値以下である状態を、モータ3がロックしていると定義してもよい。
また、モータ3がロックしているか否かはどのような方法で検出してもよい。例えば、各電流センサ16,17により検出される電流値に基づいて検出してもよい。また例えば、レゾルバ4により検出される回転角に基づいて検出してもよい。また例えば、ロックを検出する装置を別途設け、その装置による検出結果に基づいてロックしているか否かを判断してもよい。
S120で、補償電流重畳条件が成立していない場合は、S130で、第1補償電流値及び第2補償電流値をともに0に設定して、S170へ進む。なお、S130では、各補償電流値0に対応した第1補償電流指令値及び第2補償電流指令値(例えばいずれも0)も算出する。
S120で、補償電流重畳条件が成立している場合は、S140に進む。S140では、現在第1ステータ31へ供給されている第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のうちの最大値である最大電流値を取得する。最大電流値は、例えば、各電流センサ16,17から入力される各検出信号に基づいて取得してもよい。また、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のうちの最大値に代えて、S110で算出した第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oのうちの最大値を取得してもよい。
S150では、現在第1ステータ31へ供給されている第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のうちの最小値である最小電流値を取得する。最小電流値は、例えば、各電流センサ16,17から入力される各検出信号に基づいて取得してもよい。また、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のうちの最小値に代えて、S110で算出した第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oのうちの最小値を取得してもよい。
S160では、第1補償電流値(Io)及び第2補償電流値(−Io)を算出する。具体的に、S140で取得した最大電流値とS150で取得した最小電流値の平均値を第1補償電流値とし、その平均値の正負を反転させた値、即ち第1補償電流値の正負を反転させた値を第2補償電流値とする。なお、S160では、各補償電流値に対応した第1補償電流指令値及び第2補償電流指令値も算出する。この算出方法により、結果的に、図8に示すように、各補償電流値は、結果的に、各三相基本電流の周波数の3倍の周波数となり、且つ、三角波状の波形となる。
S170では、供給すべき第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のそれぞれを示す指令値、即ち、U1相電流指令値、V1相電流指令値、及びW1相電流指令値を算出する。具体的に、U1相電流指令値は、S110で算出したU1相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第1補償電流指令値を減算する。つまり、U1相基本電流指令値に第1補償電流指令値を重畳させる。
このとき、第1補償電流指令値がS130で算出された値(例えば0)である場合、即ち補償電流重畳条件が成立していない場合は、U1相電流指令値はU1相基本電流指令値と同値となり、実質的には第1補償電流値が重畳されないことになる。一方、第1補償電流指令値がS160で算出された値である場合、即ち補償電流重畳条件が成立している場合は、U1相電流指令値はU1相基本電流指令値とは異なる値となる。つまり、U1相電流指令値は、U1相基本電流値に第1補償電流値が重畳された値に対応した指令値となる。
同様に、S170では、V1相電流指令値を、S110で算出したV1相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第1補償電流指令値を減算することにより算出する。また、W1相電流指令値を、S110で算出したW1相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第1補償電流指令値を減算することにより算出する。
S180では、供給すべき第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2のそれぞれを示す指令値、即ち、U2相電流指令値、V2相電流指令値、及びW2相電流指令値を算出する。これらはいずれも、S170と同じ要領で算出する。
具体的に、U2相電流指令値は、S110で算出したU2相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第2補償電流指令値を減算する。つまり、U2相基本電流指令値に第2補償電流指令値を重畳させる。
このとき、第2補償電流指令値がS130で算出された値(例えば0)である場合は、U2相電流指令値はU2相基本電流指令値と同値となり、実質的には第2補償電流値が重畳されないことになる。一方、第2補償電流指令値がS160で算出された値である場合は、U2相電流指令値はU2相基本電流指令値とは異なる値となる。つまり、U2相電流指令値は、U2相基本電流値に第2補償電流値が重畳された値に対応した指令値となる。
同様に、S180では、V2相電流指令値を、S110で算出したV2相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第2補償電流指令値を減算することにより算出する。また、W2相電流指令値を、S110で算出したW2相基本電流指令値から、S130又はS160で算出した第2補償電流指令値を減算することにより算出する。
S190では、S170で算出されたU1相電流指令値、V1相電流指令値、及びW1相電流指令値に基づき、第1インバータ10を駆動させるための第1駆動信号を生成して、第1インバータ10へ出力する。これにより、第1インバータ10から第1ステータ31へ、各指令値に応じた第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1が供給される。
また、S190では、S180で算出されたU2相電流指令値、V2相電流指令値、及びW2相電流指令値に基づき、第2インバータ20を駆動させるための第2駆動信号を生成して、第2インバータ20へ出力する。これにより、第2インバータ20から第2ステータ32へ、各指令値に応じた第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2が供給される。
(1−7)電流波形例
図8に、各ステータ31,32の各コイルへ供給される電流の波形例について、相毎(即ちコイル毎)に、補償電流が重畳される前の基本電流の波形例と、補償電流の波形例と、基本電流に補償電流が重畳された電流の波形例とを共に示す。
図8に示すように、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oは、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに対して、周波数は同じであって位相が180度ずれている。位相が180度ずれていることは、第2ステータ32の配置位置が第1ステータ31の配置位置に対して電気角180度に対応する機械角(本実施形態では180度)だけずれていることに起因する。
また、第2補償電流−Ioは、第1補償電流Ioに対して、位相が同じで、正負の極性が逆である。また、各補償電流は、三角波形状の波形であって、各三相基本電流の周波数の3倍の周波数である。
そして、例えばU1相においては、モータ3の回転角が150度のとき、U1相基本電流Iu1oがピーク値をとるが、このU1相基本電流Iu1oに第1補償電流が重畳された場合、その第1補償電流が重畳されたU1相電流Iu1のピーク値は、U1相基本電流Iu1oのピーク値よりも低減される。
また、第2補償電流は第1補償電流と正負が逆になるが、これに合わせて、第2ステータ32が第1ステータ31に対して180度ずれた配置位置に配置され、第2三相基本電流の位相が第1三相基本電流の位相に対して180度ずれるようにされている。そのため、第1三相基本電流及び第2三相基本電流のいずれも、対応する補償電流が重畳されることによって、ピーク値が抑制される。
図9は、図8における各相の波形から、補償電流が重畳された場合の波形を抽出して、インバータ毎にまとめたものである。つまり、補償電流が重畳される場合、各インバータ10,20からは、図9に示すような波形の三相電流が、各ステータ31,32へ供給される。
第1補償電流が重畳された第1三相電流が第1ステータ31へ供給されることによってロータ33に発生するトルクは、第1補償電流が重畳されていない場合の第1三相電流によって発生するトルク、即ち第1三相基本電流によってロータに発生するトルクと同じである。つまり、第1補償電流は、三相各相に同じ位相で重畳されるため、結果として、第1補償電流が重畳されることに伴うトルクの変動は生じない。このことは、第2補償電流が重畳される第2三相電流についても同様である。つまり、第2三相電流が第2ステータ32へ供給されることによってロータ33に発生するトルクは、第2補償電流が重畳されても、第2補償電流が重畳されていない場合と同じである。
(1−8)第1実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の(1a)〜(1f)の効果を奏する。
(1a)本実施形態のモータ駆動システム1では、補償電流重畳条件が成立した場合、第1ステータ31に、各相それぞれ同じ位相の第1補償電流Ioが重畳された第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1が供給される。また、補償電流重畳条件が成立した場合、第2ステータ32に、各相それぞれ同じ位相の第2補償電流−Ioが重畳された第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2が供給される。第2補償電流−Ioは、第1補償電流Ioと位相が同じであって正負の極性が逆の電流である。
これにより、第1三相電流Iu1、Iv1、Iw1のピーク値を、第1補償電流Ioが重畳されない場合よりも低く抑えることが可能となる。また、第2三相電流Iu2、Iv2、Iw2のピーク値を、第2補償電流−Ioが重畳されない場合よりも低く抑えることが可能となる。そのため、モータ3がロックしても、各三相電流の供給を継続させつつ、ロック時に各ステータ31、32の各相コイルへ供給される電流を抑制することが可能となる。
(1b)また、各相電流のピーク値を抑制できることにより、各インバータ10,20で用いられている半導体スイッチング素子の最大損失を低減でき、車両の燃費を向上させることが可能となる。また、各相電流のピーク値を抑制できることにより、各インバータ10,20から各ステータ31,32へ各三相電流を供給する配線の小型化、軽量化が可能となる。
(1c)本実施形態では、各ステータ31,32の配置位置が互いに180度ずれている。また、モータ制御装置5は、各三相基本電流の指令値を、ロータ33の回転角に応じて、各ステータ31,32からロータ33へそれぞれ最大トルクが付与されるように生成する。これにより、各三相基本電流の位相差も180度となる。
そのため、第2補償電流−Ioは第1補償電流Ioに対して位相が180度異なっているものの、これら補償電流が重畳される各三相基本電流についても、第2三相基本電流は第1三相基本電流に対して位相が180度異なっているため、各三相電流のいずれも、対応する補償電流によってピーク値が抑えられる。
(1d)各補償電流は、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに基づいて生成される。そのため、各補償電流を容易且つ適切に算出することができる。
特に、本実施形態では、S140〜S160に示したように、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの最大値と最小値の平均値を第1補償電流とし、これと正負逆の値を第2補償電流としている。この演算により、結果的に、三角波形状であって且つ各三相基本電流の周波数の3倍の周波数をする各補償電流が算出される。このような算出方法が採用されていることにより、各三相電流ともにピーク値を適切に抑制可能な各補償電流が容易に算出される。
(1e)本実施形態では、補償電流重畳条件が成立しているか否か判断し、補償電流重畳条件が成立している場合に補償電流を重畳させるようにしている。そのため、補償電流重畳条件を適宜設定することで、必要に応じた適切なタイミングで補償電流を重畳させてピーク値を抑えることができる。逆に、補償電流を重畳させる必要が無い場合は補償電流を重畳させないようにすることで、補償電流の重畳のために行われる各種演算の処理負荷を抑えることができる。
(1f)本実施形態では、補償電流重畳条件に、モータ3がロックしているという条件が含まれる。これにより、モータ3がロックした場合に、いずれかのコイルに三相基本電流のピーク値に近い大きな値が継続して流れることを抑制できる。
なお、モータ3は、本開示におけるモータ装置の一例に相当する。モータ制御装置5は、本開示における第1算出部、第2算出部、第1駆動制御部、第2駆動制御部、補償電流算出部、及び重畳条件判断部の一例に相当する。補償電流重畳条件は、本開示における重畳条件の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態のモータ3では、第2ステータ32の配置位置が、第1ステータ31に対して180度ずれていた。これに対し、第2実施形態のモータは、図10に示すように、第2ステータ32の配置位置が、第1ステータ31に対して60度ずれている。
第2ステータ52がこのように構成された本第2実施形態のモータに対しても、モータ制御装置5により、図7に示したモータ制御処理が実行されて、各三相電流が供給される。
図11に、第2実施形態における、各ステータ31,32の各コイルへ供給される電流の波形例を、相毎に示す。
図11に示すように、第2三相基本電流Iu2o、Iv2o、Iw2oは、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oに対して、位相が60度ずれている。位相が60度ずれていることは、第2ステータ32の配置位置が第1ステータ31の配置位置に対して電気角60度に対応する機械角60度だけずれていることに起因する。
そして、第2実施形態においても、第1三相基本電流及び第2三相基本電流のいずれも、対応する補償電流が重畳されることによって、ピーク値が抑制される。
図12は、図11における各相の波形から、補償電流が重畳された場合の波形を抽出して、インバータ毎にまとめたものである。つまり、第2実施形態において、補償電流が重畳される場合、各インバータ10,20からは、図12に示すような波形の三相電流が、各ステータ31,52へ供給される。
そして、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、第1補償電流が重畳された第1三相電流によってロータ33に発生するトルクは、第1補償電流が重畳されていない場合の第1三相電流によってロータに発生するトルクと同じである。第2補償電流が重畳された第2三相電流によってロータ33に発生するトルクについても同様である。
したがって、このように構成された第2実施形態によっても、前述した第1実施形態の効果を奏する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3−1)補償電流は、どのような方法で算出してもよい。即ち、上記実施形態では、第1三相基本電流Iu1o、Iv1o、Iw1oの最大値及び最小値に基づいて補償電流を算出する方法(S140〜S160参照)によって補償電流を算出し、これにより基本電流の周波数の3倍の三角波形状の補償電流が生成されたが、このような算出方法はあくまでも一例である。
また、補償電流の波形、振幅、周波数、補償電流の周波数と三相基本電流の位相との相対関係、などは適宜決めてよい。例えば、補償電流の周波数は、三相基本電流の周波数の3倍であることに限らず、例えばn倍(nは2以上の自然数)であってもよい。また例えば、補償電流は、周期的に変化する電流でなくてもよい。
補償電流は、各ステータ31,32への各三相電流のうち少なくとも一方における各相電流のピーク値を低減可能な電流であればよく、そのような補償電流を算出可能な種々の演算方法を用いて補償電流を算出してもよい。
(3−2)各三相基本電流の位相差(以下、「基本電流位相差」と称する)、及び各ステータ31,32の配置位置の相対な角度ずれ量(以下、「ステータ角度ずれ量」と称する)は、いずれも、上記実施形態に限定されない。
即ち、第1実施形態における、基本電流位相差が180度であってステータ角度ずれ量が180度であることや、第2実施形態における、基本電流位相差が60度であってステータ角度ずれ量が60度であることは、いずれも一例である。
基本電流位相差及びステータ角度ずれ量のうちの少なくとも1つは、補償電流が重畳された場合に各ステータ31,32へ供給される各三相電流のうち少なくとも一方のピーク値が低減されるように適宜決めてよい。
例えば、基本電流位相差が180度となり、且つ各ステータ31,32からそれぞれロータに対して最大トルクを発生させることができることが可能な各三相基本電流が算出されるように、各ステータ31,32の個々の構成やステータ角度ずれ量などを適宜決定してもよい。
(3−3)各ステータ31,32における各コイルの配置方法は、図4とは異なっていてもよい。即ち、一般に、同期モータのステータにおけるコイルの配置方法やコイルの巻き方などは種々ある。本開示のモータ制御装置は、種々の構成のステータに対して、延いては種々の構成のモータ装置に対して、適用可能である。
また、上記実施形態では、モータ装置の一例として、2つのステータ及び1つのロータを備えた1つのモータ3を例示したが、モータ装置の構成はそのような構成に限定されない。モータ装置は、ステータを2つ備え、各ステータはY結線された3つのコイルを備え、各ステータの中性点が接続されているモータ装置であればよい。ロータは永久磁石型でなくてもよい。
例えば、図13に示すモータ装置70のように、各々が個別に1つのステータ及び1つのロータを備えた2つのモータ71,76を備えていてもよい。図13に示すモータ装置70において、モータ71は、1つのステータ72と不図示の1つのロータを備える、モータ76は、1つのステータ77と、モータ71におけるロータとは別の不図示の1つのロータを備る。そして、各ステータ72,77の中性点が互いに電気的に接続されている。
(3−4)補償電流重畳条件は、どのような条件を含んでいてもよい。例えば、モータ3がロックしていることとは別の、少なくとも1つの条件を含んでいてもよい。或いは、モータ3がロックしていることに加えてさらに少なくとも1つの条件を含んでいてもよい。複数の条件が含まれている場合、それら複数の条件のうち少なくとも1つ或いは2つ以上が成立している場合に補償電流重畳条件が成立していると判断してもよいし、それら複数の条件の全てが成立している場合に補償電流重畳条件が成立していると判断してもよい。
また、各インバータ10,20からモータ3へ各三相基本電流を通電させている間は常に補償電流重畳条件が成立していると判断してもよい。つまり、モータ3を駆動させる際は常に各三相基本電流に補償電流を重畳させるようにしてもよい。
(3−5)モータ制御装置による、各インバータ10,20の双方の制御演算において、各インバータ10,20双方に対して三相電流指令値を演算することは必須ではない。例えば、第2インバータ20を対象とする制御演算においては、三相電流指令値を演算せず、いわゆるベクトル制御に基づく演算方法を用いて、第2インバータ20への駆動信号を生成してもよい。この場合、第2インバータ20を対象とする制御演算においては補償電流を考慮する必要はなく、図7のモータ制御処理におけるS180で例えばd軸電流指令及びq軸電流指令を算出すればよい。ベクトル制御に基づく演算方法で第2インバータ20に第2三相電流を生成させた場合も、結果として、第2三相電流における各相電流に第2補償電流が含まれる。
(3−6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3−7)上述したモータ制御装置の他、当該モータ制御装置を構成要素とするモータ駆動システム、当該モータ制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、モータ制御装置において用いられているモータ制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…モータ駆動システム、3,71,76…モータ、5…モータ制御装置、5a…制御部、5b…記憶部、10…第1インバータ、20…第2インバータ、31…第1ステータ、31a,31b,31c,32a,32b,32c…コイル、31d,32d…中性点、32,52…第2ステータ、33…ロータ、70…モータ装置、72,77…ステータ。

Claims (12)

  1. モータ駆動ユニットを制御するように構成されたモータ制御装置であって、
    前記モータ駆動ユニットは、
    第1ステータ(31)及び第2ステータ(32,52)を有するモータ装置であって、前記第1ステータ及び前記第2ステータはそれぞれY結線された3つのコイル(31a,31b,31c,32a,32b,32c)を有し、前記第1ステータ及び前記第2ステータのそれぞれの中性点が接続されたモータ装置(3)と、
    前記第1ステータへ三相電流を供給可能に構成された第1インバータ(10)と、
    前記第2ステータへ三相電流を供給可能に構成された第2インバータ(20)と、
    を備え、
    前記モータ制御装置は、
    前記第1ステータに対応したロータ(33)を回転させるためのそのロータの回転位置に応じた位相の三相電流である第1三相基本電流を算出するように構成された算出部(5a,S110)と、
    前記第1インバータに対し、前記第1ステータにおける前記3つのコイルへ第1三相電流を供給させるように構成された第1駆動制御部であって、前記第1三相電流は、前記算出部により算出された前記第1三相基本電流における各相の電流に、同じ位相の第1補償電流が重畳された三相電流である、第1駆動制御部(5a,S170,S190)と、
    前記第2インバータに対し、前記第2ステータにおける前記3つのコイルへ第2三相電流を供給させるように構成された第2駆動制御部であって、前記第2三相電流は、前記第2ステータに対応したロータ(33)を回転させるための三相電流であって各相の電流に第2補償電流が含まれる三相電流であり、前記第2補償電流は、前記第1補償電流と位相が同じであって正負の極性が逆の電流である、第2駆動制御部(5a,S180,S190)と、
    を備えるモータ制御装置(5)。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記算出部を第1算出部として、さらに、前記第2ステータに対応したロータを回転させるための、そのロータの回転位置に応じた位相であって前記第1三相基本電流と同じ周波数の第2三相基本電流を算出するように構成された第2算出部(5a,S110)を備え、
    前記第2駆動制御部は、前記第2インバータに対し、前記第2ステータにおける前記3つのコイルへ、前記第2算出部により算出された前記第2三相基本電流における各相の電流に前記第2補償電流が重畳された前記第2三相電流を供給させるように構成されている、
    モータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ制御装置であって、
    前記第2算出部は、前記第1算出部により算出された前記第1三相基本電流とは位相が異なる前記第2三相基本電流を算出するように構成されている、モータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置であって、
    前記モータ装置は、前記第1ステータ及び前記第2ステータの双方に対応した1つの前記ロータ(33)を有し、
    前記第2ステータは、前記第2ステータにおける前記3つのコイルの位置が前記第1ステータにおける前記3つのコイルの位置に対して前記ロータの回転方向において相対的に特定の角度ずれた位置となるように配置されており、
    前記第2算出部は、前記第1算出部により算出された前記第1三相基本電流の位相に対して前記特定の角度に対応する電気角だけずれた位相の前記第2三相基本電流を算出するように構成されている、
    モータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ制御装置であって、
    前記特定の角度は、電気角180度に対応する角度である、モータ制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記第1補償電流の周波数及び前記第2補償電流の周波数は、前記第1三相基本電流の周波数のn倍(nは2以上の自然数)である、モータ制御装置。
  7. 請求項6に記載のモータ制御装置であって、
    前記n=3である、モータ制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    さらに、前記第1三相基本電流に基づいて前記第1補償電流を算出するように構成された補償電流算出部(5a,S140〜S160)を備え、
    前記第1駆動制御部は、前記補償電流算出部により算出された前記第1補償電流を、前記第1三相基本電流における各相の電流に重畳させる、
    モータ制御装置。
  9. 請求項7に記載のモータ制御装置であって、
    さらに、前記第1三相基本電流における各相の電流のうちの最大値と最小値の平均値を前記第1補償電流として算出するように構成された補償電流算出部(5a,S140〜S160)を備え、
    前記第1駆動制御部は、前記補償電流算出部により算出された前記第1補償電流を、前記第1三相基本電流における各相の電流に重畳させる、
    モータ制御装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    さらに、特定の重畳条件が成立しているか否か判断する重畳条件判断部(S120)を備え、
    前記第1駆動制御部は、前記重畳条件判断部により前記重畳条件が成立したと判断されていない場合は前記第1補償電流を含まない前記第1三相電流を供給させ、前記重畳条件判断部により前記重畳条件が成立したと判断された場合は前記第1補償電流を含む前記第1三相電流を供給させるように構成されており、
    前記第2駆動制御部は、前記重畳条件判断部により前記重畳条件が成立したと判断されていない場合は前記第2補償電流を含まない前記第2三相電流を供給させ、前記重畳条件判断部により前記重畳条件が成立したと判断された場合は前記第2補償電流を含む前記第2三相電流を供給させるように構成されている、
    モータ制御装置。
  11. 請求項10に記載のモータ制御装置であって、
    前記重畳条件は、前記モータ装置がロックしているという条件を含む、
    モータ制御装置。
  12. 第1ステータ(31)及び第2ステータ(32)を有するモータ装置であって、前記第1ステータ及び前記第2ステータはそれぞれY結線された3つのコイル(31a,31b,31c,32a,32b,32c)を有し、前記第1ステータ及び前記第2ステータのそれぞれの中性点が接続されたモータ装置(3)と、
    前記第1ステータへ三相電流を供給可能に構成された第1インバータ(10)と、
    前記第2ステータへ三相電流を供給可能に構成された第2インバータ(20)と、
    前記第1ステータに対応したロータ(33)を回転させるためのそのロータの回転位置に応じた位相の三相電流である第1三相基本電流を算出するように構成された算出部(5a,S110)と、
    前記第1インバータに対し、前記第1ステータにおける前記3つのコイルへ第1三相電流を供給させるように構成された第1駆動制御部であって、前記第1三相電流は、前記算出部により算出された前記第1三相基本電流における各相の電流に、同じ位相の第1補償電流が重畳された三相電流である、第1駆動制御部(5a,S170,S190)と、
    前記第2インバータに対し、前記第2ステータにおける前記3つのコイルへ第2三相電流を供給させるように構成された第2駆動制御部であって、前記第2三相電流は、前記第2ステータに対応したロータ(33)を回転させるための三相電流であって各相の電流に第2補償電流が含まれる三相電流であり、前記第2補償電流は、前記第1補償電流と位相が同じであって正負の極性が逆の電流である、第2駆動制御部(5a,S180,S190)と、
    を備えるモータ駆動システム(1)。
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