JP4380976B2 - 板材加工機における識別マーキング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タレットパンチプレスやレーザ加工機などの板材加工機における識別マーキング方法及びその装置に係わり、特に板材加工機で素材を半製品に加工する場合、前記半製品に対する識別マーキングを行うことのできる板材加工機における識別マーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現況としては、板材加工を行うに際して、製品の歩留まりを上げるためには、できるだけ多くの製品を対象にネスティングする方がよい結果となる。ところが、加工したものが何なのかを識別できなくなってしまうことがあるために、ワークに対する品番記入、つまり製品毎に識別するための識別マーキングの必要性が叫ばれている。なお、この識別マーキングには、次工程における加工プログラムの呼び出しにも使用できるという点で、数字だけでなく、バーコードの印字も有効である。
【0003】
従来、板材加工機における識別マーキング方法としては、板材加工機としての例えばタレットパンチプレスのタレットに予め刻印金型を装着し、この刻印金型により加工製品に刻印している。あるいは、板材加工後の加工製品に対してインクジェットプリンタによって識別マーキング(印字)を行っている。なお、前記インクジェットプリンタはタレットパンチプレスとは別の装置であり、加工製品の平面上で互いに直交するX、Y方向に移動可能なキャリッジに搭載されているもので、サーボモータにより移動位置決めされている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−277144号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−277378号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平11−277377号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の識別マーキング方法においては、例えばタレットパンチプレスのタレットに装着した刻印金型により識別マーキングを行う場合、加工時間が長くなり、生産性が上がらないという問題点があった。
【0008】
また、板材加工後の半製品にインクジェットプリンタにより識別マーキングする場合、タレットパンチプレスで板材加工中にワークに油がかかり、例えばタップ加工をする時のオイルミストや金型摺動部についているオイルがワークについてしまうために、インクが油にさえぎられて板材に載らないことがあるという問題点があった。
【0009】
また、半製品の決まった位置に印字しようとするが、その位置がすでに穴があいているためにインクジェットプリンタ装置のテーブルに印字してしまい、装置を汚してしまうという問題点があった。
【0010】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、板材加工の生産性に支障を来すことなく、油の少ない状態で印字作業を確実に行うことができる板材加工機における識別マーキング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、板材加工機(1)のX軸方向の側方位置の加工機搬入位置に、当該板材加工機(1)に対して搬入する板状の素材(W)を把持するローダ用クランプ(87)を備えたローダ本体(79)をY軸方向に長く設けると共にX軸方向に往復動自在に設け、前記ローダ本体(79)のY軸方向の側方位置に備えた一枚取り装置(45)によって素材パレット(PW)上から一枚取りされた素材(W)を載置して当該一枚取り装置(45)と前記ローダ本体(79)の下方位置との間をY軸方向へ水平に移動自在の素材搬入テーブル(69)を備え、この素材搬入テーブル(69)上の素材(W)に印字を行うための印字装置(89)を、前記ローダ本体(79)の前記一枚取り装置(45)側の端部に備え、前記板材加工機(1)に対して前記素材(W)の搬入が行われる前に前記素材(W)に印字を行うために、前記素材搬入テーブル(69)によって前記素材(W)を前記加工機搬入位置へ水平移動するときに、前記ローダ本体(79)のX軸方向の移動及び前記素材搬入テーブル(69)のY軸方向の移動を制御して前記印字装置(89)によって前記素材(W)に印字を行う構成であることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、板材加工中や加工した後に印字するのではなく、板材加工前に油の少ない状態のワークへ識別マーキングが印字されることにより、ワークへの印字作業が確実に行われる。しかも印字作業が板材加工機による例えば穴あけ加工前であるので、例えば印字用のインクなどが飛び散って周囲を汚すことなく確実に印字作業が行われる。
【0013】
また、ワークを板材加工機に搬入する際に使用される作動機構の必須軸、つまりXY方向の制御動作機構を利用して印字されるので、コストの削減に寄与する。
【0014】
また、板材加工機による板材加工が行われている間に、次に板材加工すべきワークに対して印字作業が行われるので、印字作業によるロスタイムが殆どなく、あるいは少なくでき、板材加工の生産性に支障を来すことなく印字作業が行える。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1ないしは図3を参照するに、この実施の形態に使用される板材加工機としての例えばタレットパンチプレス1は、ベース3の両側に立設したサイドフレーム5,7に上部フレーム9の両側が支持された態様のフレーム構造に構成されている。上部フレーム9の下部には、多種類のパンチPを着脱交換自在に備えた円盤状で小径の上部タレット11が回転自在に装着されている。ベース3の上面には、上部タレット11に対向し且つ大径の下部タレット13が回転自在に装着されており、この下部タレット13には、多種類のパンチPとは加工位置Kで対向可能とした多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自在に装着されている。上部タレット11の軸心と下部タレット13の軸心とは異なった偏心位置に配置されており、この上部タレット11と下部タレット13は、制御装置15の制御によって、同方向へ同期して回転される。
【0021】
上部タレット11と下部タレット13の図1において下側部分に装着されたダイD、パンチPの位置が加工位置Kとなっており、この加工位置KにあるパンチPの上方における上部フレーム9には、ラム17(打圧部材)が上下動自在に装着されている。このラム17は上部フレーム9に装着された油圧シリンダ19のピストンロッド21の下端部に連結されている。パンチPが上部タレット11および下部タレット13の回転によってラム17の下方へ割出し位置決めされ、この位置決めされたパンチPは油圧シリンダ19のピストンロッド21の上下動により作動されるラム17により打圧される。
【0022】
なお、タレットパンチプレス1には固定式のセンタテーブル23Cとこのセンタテーブル23Cの両側を移動自在なサイドテーブル23Sとからなるワークテーブル23に載置された素材Wを前後左右方向へ移動位置決めするためのワーク移動位置決め装置25が設けられている。
【0023】
このワーク移動位置決め装置25はワークテーブル23の図1において下端に、Y方向へ移動自在なキャレッジベース27が設けられており、このキャレッジベース27にはX方向へ移動自在なキャレッジ29が設けられている。このキャレッジ29にはX方向へ適宜な間隔で素材Wを把持する複数のワーククランプ31からなるクランプ装置33が設けられている。このワーク移動位置決め装置25は数値制御等の制御装置15によって制御され素材WをパンチPとダイDとの間の所望の位置へ位置決めするものである。
【0024】
したがって、上部タレット11に装着したパンチPと下部タレット13に装着したダイDとの間に、板状の素材Wが位置決めされた後に、ラム17によってパンチPが打圧されることにより、パンチPとダイDが協働して素材Wにパンチング加工が行われるのである。
【0025】
また、ワークテーブル23のほぼ中央にはワークテーブル23の上面から上方へ出没自在なセンタロケートピン35が設けられている。さらに、ワークテーブル23の図1において下方側には前記センタロケートピン35に素材Wを引き寄せて原点位置決めするための原点引き寄せ装置としての例えば原点パッド37が設けられている。この原点引き寄せ装置は公知であるので説明は省略する。
【0026】
また、上記のタレットパンチプレス1の図1において右側に隣接してワーク貯蔵装置39が設けられており、このワーク貯蔵装置39には、タレットパンチプレス1へ搬入する素材Wを積載した素材パレットPwを収納する複数のパレット収納棚41が上下に複数段に備えられている。
【0027】
このワーク貯蔵装置39は例えばチャンネル材等よりなる複数本の支柱と各支柱が複数本の水平なビーム部材によって連結された枠体フレーム43に構成されている。また、枠体フレーム43の内側には、図2に示されているように、各パレットの左右両側に備えられた複数の車輪を案内支持すべく、断面形状がL字形状のガイドレールが左右に対向して設けられている。これらのガイドレールが上下に複数設けられることによって、枠体フレーム43の上部側内部が、パレットを収納する複数のパレット収納棚41に区画されている。
【0028】
また、前記枠体フレーム43の最下段には、素材パレットPwを図3において右側(図1において上側)の一枚取り装置45へ移動すべくパレット移送ガイドレール47が設けられている。パレット移送ガイドレール47は枠体フレーム43の内側に断面形状がL字形状のガイドレールが対向して設けられたものである。
【0029】
また、前記ワーク貯蔵装置39の図1において下方側には、パレット収納棚41から適宜の素材パレットPwを取り出してパレット移送ガイドレール47を経て一枚取り装置45へ移送するために、あるいは一枚取り装置45から使用済みの素材パレットPwをパレット移送ガイドレール47を経てパレット収納棚41へ収納するために、エレベータ装置49が上下動自在に設けられている。
【0030】
このエレベータ装置49は枠体フレーム43の支柱に設けた垂直なガイドレール(図示省略)に案内され、枠体フレーム43の上部に装着したウィンチ装置51におけるスプロケット53に掛回されたチェーン55に連結されて上下動する。エレベータ装置49はウィンチ装置51の駆動により適宜に上下動され、各パレット収納棚41に対応した高さおよびパレット移送ガイドレール47に対して素材パレットPwの送り出し等を行なう高さに位置決めされる。
【0031】
また、エレベータ装置49には、トラバーサ等のパレット移送装置57が図3において左右方向へ往復動自在に備えられており、このパレット移送装置57により前記パレット収納棚41およびパレット移送ガイドレール47に対して素材パレットPwの送り出しおよび引き込みが行われる。
【0032】
パレット移送装置57には素材パレットPwの端部に備えた係合突出部と係脱自在なフックが設けられている。このフックが素材パレットPwの係合突出部に係合され、パレット移送装置57が図3において左右方向に移動されることにより、各パレット収納棚41、パレット移送ガイドレール47に対して素材パレットPwの送り込み及び引き出しが行なわれる。
【0033】
また、上記のワーク貯蔵装置39の図1において上方側(図3において右方側)に配設した一枚取り装置45は、素材パレットPw上の素材Wから一枚取りするものである。この一枚取り装置45は、例えばチャンネル材等よりなる複数本の支柱と、これらの各支柱が複数本の水平なビーム部材とによって連結された枠体フレーム59が構成されている。
【0034】
この枠体フレーム59の下部には素材パレットPwを移動可能に載置するパレット支持レール61がパレット移送ガイドレール47に連結されるように設けられている。枠体フレーム59の上部には前記素材パレットPwに積載された素材Wを一枚ずつ吸着する複数の吸着パッド63を持った一枚取りユニット65が設けられている。この一枚取りユニット65はモータ等の一枚取り用アクチュエータ67で上下動し、素材Wを吸着する素材吸着位置と、後述するブラシテーブル69の上方で待機する位置がある。
【0035】
上記のワーク貯蔵装置39の枠体フレーム43と、一枚取り装置45の枠体フレーム59のパスラインPLの位置で、上記の一枚取り装置45の素材受取位置とワーク貯蔵装置39の加工機搬入位置との間を水平移動する素材搬入テーブルとしての例えばブラシテーブル69が設けられている。このブラシテーブル69は上面にブラシが植設されており、テーブル用アクチュエータとしての例えばテーブル用サーボモータ71により駆動され水平移動の位置決めが行われる。このブラシテーブル69の駆動機構としては、例えばテーブル用サーボモータ71で回転駆動されるボールネジがブラシテーブル69の下面に備えたナット部材に螺合するように構成される。
【0036】
なお、ブラシテーブル69は、一枚取り装置45により一枚取りした素材Wを素材受取位置で受け入れ、加工機搬入位置で素材Wの搬入する際のサポートをするものである。
【0037】
また、ワーク貯蔵装置39の下部にはブラシテーブル69上の素材Wをタレットパンチプレス1に搬入するためのワーク搬入装置73が設けられている。このワーク搬入装置73としては、ローダレール75がパレット収納棚41の下段位置からタレットパンチプレス1のワークテーブル23の一側方(図1において右側方)の上方位置までほぼ水平に延伸されており、素材Wの搬入を行うローダ77がローダレール75に沿って図1において左右方向(X方向)に往復動自在に設けられている。
【0038】
より詳しくは図4及び図5を併せて参照するに、ローダ本体79にはローダ用アクチュエータとしての例えばローダ用サーボモータ81が装着されており、このローダ用サーボモータ81によって回転されるピニオンがローダレール75に設けたラックに噛合されているので、ローダ用サーボモータ81の正逆回転により、ローダ本体79がローダレール75に沿ってX方向に往復動される。
【0039】
また、ローダ本体79の下部には上下シリンダ83を介してストレッチ85が上下動自在に設けられ、このストレッチ85に板材把持装置としての例えばローダ用クランプ87が設けられている。ローダ用クランプ87としては例えばストレッチ85の先端に取り付けられた上ジョーと下ジョーによりクランプ・アンクランプするように構成されている。なお、上記の板材把持装置としてはバキュームパッド又はマグネットなどを備えた吸着装置であっても構わない。
【0040】
したがって、ブラシテーブル69上に置かれた素材Wがローダ用クランプ87により把持され、ローダ用サーボモータ81によりX方向に移動される際に素材Wの前方側はブラシテーブル69のブラシの上面をスライドしながらタレットパンチプレス1へ搬入される。
【0041】
また、ローダ77には印字装置としての例えばインクジェットプリンタ89がストレッチ85の図5において左端側に例えばブラケットを介して取り付けたプリンタ用アクチュエータとしての例えばプリンタ用シリンダ89AによりXY方向に対して直交するZ方向に上下動可能に搭載されている。したがって、インクジェットプリンタ89がZ方向に下降し、ローダ77のX方向とブラシテーブル69のY方向のいずれか一方もしくは両方の移動が制御されることにより、ブラシテーブル69上に置かれた素材Wがインクジェットプリンタ89で印字(識別マーキング)される。印字装置としての前記インクジェットプリンタ89は、図1,3より明らかなように、前記一枚取り装置45側の端部に備えられている
【0042】
また、上記のタレットパンチプレス1の図1において左側に隣接して集積位置としての製品置き場91が設けられており、タレットパンチプレス1で加工済みの半製品Gを製品置き場91へ搬出する製品搬出装置93が設けられている。
【0043】
この製品搬出装置93としては、アンローダレール95が製品置き場91の図2において左上方側の位置からタレットパンチプレス1のワークテーブル23の上方位置までX方向にほぼ水平に延伸して設けられており、アンローダレール95にアンローダ97が往復動自在に設けられている。
【0044】
アンローダ本体99にはアンローダ用アクチュエータとしての例えばアンローダ用サーボモータ101によって回転されるピニオンがアンローダレール95に設けたラックに噛合されており、アンローダ用サーボモータ101の正逆回転により、アンローダ本体99がアンローダレール95に沿ってX方向に往復動される。
【0045】
また、アンローダ本体99の下部には昇降シリンダ103を介して上下動するストレッチ105が設けられており、ストレッチ105の図1及び図2において右側には半製品Gをクランプする板材把持装置としての例えば複数のアンローダクランプ107が設けられている。このアンローダクランプ107は上ジョーと下ジョーによりクランプ・アンクランプするように構成されている。なお、上記の板材把持装置としてはバキュームパッド又はマグネットなどを備えた吸着装置であっても構わない。
【0046】
したがって、タレットパンチプレス1のワークテーブル23上の半製品Gがアンローダクランプ107により把持され、アンローダ用サーボモータ101により製品置き場91に搬出される。
【0047】
また、図1において右上方には、制御装置15を収納する制御盤が設けられている。この制御装置15によりタレットパンチプレス1の各動作の制御が行われる。また、タレットパンチプレス1からネスティングデータをもらい、素材Wにおける各半製品Gの位置が認識され、各半製品Gの適当な位置に印字されるように制御が行われる。
【0048】
図6を参照するに、制御装置15は、中央処理装置としてのCPU109に、ネスティングデータを含むワーク情報、使用すべき金型情報、加工プログラムなどのデータを入力するための入力装置111と表示装置113と、入力されたデータを記憶するメモリ115が接続されている。
【0049】
また、上記のCPU109には、一枚取りユニット65により素材パレットPwから一枚の素材Wを持ち上げて素材受取位置のブラシテーブル69上へ載置せしめる指令を与える一枚取り指令部117と、ネスティングデータに基づいて各半製品Gの位置に印字すべくローダ77をX方向に移動位置決めすると共にブラシテーブル69をY方向に移動位置決めし、ローダ77に搭載したインクジェットプリンタ89をZ方向に移動位置決めし、ブラシテーブル69上の素材Wに印字を行う指令を与えるマーキング指令部119と、識別マーキング後にローダ77によりブラシテーブル69上の素材Wを把持してタレットパンチプレス1へ搬入するよう指令を与えるワーク搬入指令部121と、パンチング加工後にアンローダ97によりワークテーブル23上の半製品Gを把持して製品置き場91へ搬出するよう指令を与える製品搬出指令部123とが接続されている。
【0050】
上記構成における動作について説明する。特に、所望の素材パレットPwがエレベータ装置49によりパレット収納棚41から引き出され、枠体フレーム43の最下段のパレット移送ガイドレールを経て一枚取り装置45のパレット支持レール61に載置された状態からの動作について説明する。
【0051】
一枚取り指令部117の指令により、ブラシテーブル69が一枚取り装置45の素材受取位置からワーク貯蔵装置39の加工機搬入位置へ後退されている状態で、一枚取りユニット65が下降して素材パレットPw上の素材Wから一枚の素材Wが吸着パッド63で吸着される。一枚取りユニット65が上昇して前記素材Wが一枚取り待機位置まで上昇される。その後、前記ブラシテーブル69が加工機搬入位置から素材受取位置へ移動される。一枚取りユニット65が再び下降して吸着パッド63の素材Wが開放されブラシテーブル69上に載置される。
【0052】
マーキング指令部119の指令により、ブラシテーブル69が水平移動して加工機搬入位置に行くときに、ネスティングデータに基づいてローダ77がX方向に移動位置決めされ、且つブラシテーブル69がY方向に移動位置決めされ、ローダ77に搭載したインクジェットプリンタ89がZ方向に下降してブラシテーブル69上の素材Wに印字が行われる。換言すれば、ローダ77のX方向とブラシテーブル69のY方向のいずれか一方もしくは両方の移動が制御されると共にインクジェットプリンタ89のZ方向の昇降動作も制御されることにより、素材Wに印字が行われる。
【0053】
なお、タレットパンチプレス1から半製品Gとして搬出された後に、他の工程で行われる穴加工などにより上記の印字がなくなってしまうこともあるので、各製品には数ヶ所印字されることが望ましい。
【0054】
上記の識別マーキング後に、ワーク搬入指令部121の指令により、ローダ77のストレッチ85が上下シリンダ83により下降し、ブラシテーブル69上の素材Wがローダ用クランプ87により把持され、ローダ用サーボモータ81の駆動によりローダ77が前進し、前記素材Wがタレットパンチプレス1へ搬入される。
【0055】
この素材Wは、ワークテーブル23上で、原点パッド37により基準位置のロケータピン35に突き当てられて原点位置決めされた後に、ワーククランプ31により把持されワーク移動位置決め装置25により移動位置決めされ、タレットパンチプレス1の加工位置Kにより半製品Gの輪郭がパンチング加工され、元の素材Wから切断され切り離される。
【0056】
製品搬出指令部123の指令により、素材Wから切り離された半製品Gは図1及び図2において右方向へ前進するアンローダ97の複数のアンローダクランプ107によりクランプされてから左方向へ搬出され、製品置き場91の上方の位置で昇降シリンダ103の作動により半製品Gが下降し、製品置き場91の所定の位置へ積載される。
【0057】
以上のことから、タレットパンチプレス1による例えば穴あけ加工前に素材Wがインクジェットプリンタ89で印字されることから、素材Wにオイルミスト等の油がつかない状態で印字されるので印字(インク)が消えにくいものであり、印字作業が確実に行われる。
【0058】
また、素材Wをタレットパンチプレス1に搬入する際に使用されるワーク搬入装置73の作動機構の必須軸、つまりブラシテーブル69のY方向とローダ77のX方向のサーボモータ71,81による制御動作機構が利用されて印字するのでコストの削減に寄与することになる。
【0059】
また、タレットパンチプレス1によりパンチング加工が行われている間に、次に加工すべき素材Wに対して印字作業が行われるので、印字作業によるロスタイムがゼロ(0)あるいは殆どなくすことができ、板材加工の生産性に支障を来すことなく印字作業が行われる。
【0060】
ちなみに、タレットパンチプレス1の加工時間は数分かかることが多いのに対して、通常の一枚取りのタクトタイムは30〜60秒なので、前の素材Wの加工が終了するまで、次の素材Wはブラシテーブル69の上で待機していることになる。この待機している間に印字作業が行われることは待ち時間を利用する点で、非常に有効なことである。
【0061】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。この実施の形態では板材加工機としてタレットパンチプレスを例にとって説明したが他のパンチプレスやレーザ加工機およびその他の板材加工機であっても構わない。
【0062】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、本発明によれば、板材加工中や加工した後に印字するのではなく板材加工前に、油の少ない状態のワークへ識別マーキングを印字するので、ワークへの印字作業を確実に行うことができる。しかも印字作業が板材加工機による例えば穴あけ加工前であるので、例えば印字用のインクなどが飛び散って周囲を汚すことなく、確実に印字作業を行うことができる。
【0063】
また、ワークを板材加工機に搬入する際に使用される作動機構の必須軸、つまりXY方向の制御動作機構を利用して印字できるので、コストの削減を図ることができる。
【0064】
また、板材加工機による板材加工を行っている間に、次に板材加工すべきワークに対して印字作業を行うので、印字作業によるロスタイムをゼロあるいは少なくでき、板材加工の生産性に支障を来すことなく印字作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の板材加工機における識別マーキング装置の全体平面図である。
【図2】図1の下方側から視た要部断面を含む正面図である。
【図3】図1の右方側から視た側面図である。
【図4】ローダ及び印字装置の拡大正面図である。
【図5】図4の矢視Vの拡大側面図である。
【図6】制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(板材加工機)
15 制御装置
23 ワークテーブル
25 ワーク移動位置決め装置
33 クランプ装置
39 ワーク貯蔵装置
41 パレット収納棚
45 一枚取り装置
49 エレベータ装置
57 パレット移送装置
61 パレット支持レール
63 吸着パッド
65 一枚取りユニット
67 一枚取り用アクチュエータ
69 ブラシテーブル(素材搬入テーブル)
71 テーブル用サーボモータ
73 ワーク搬入装置
77 ローダ
81 ローダ用サーボモータ
85 ストレッチ
87 ローダ用クランプ(板材把持装置)
89 インクジェットプリンタ(印字装置)
89A プリンタ用シリンダ(プリンタ用アクチュエータ)
91 製品置き場(集積位置)
93 製品搬出装置
97 アンローダ
101 アンローダ用サーボモータ(アンローダ用アクチュエータ)
107 アンローダクランプ(板材把持装置)
W 素材
P パンチ
D ダイ
Pw 素材パレット

Claims (1)

  1. 板材加工機(1)のX軸方向の側方位置の加工機搬入位置に、当該板材加工機(1)に対して搬入する板状の素材(W)を把持するローダ用クランプ(87)を備えたローダ本体(79)をY軸方向に長く設けると共にX軸方向に往復動自在に設け、前記ローダ本体(79)のY軸方向の側方位置に備えた一枚取り装置(45)によって素材パレット(PW)上から一枚取りされた素材(W)を載置して当該一枚取り装置(45)と前記ローダ本体(79)の下方位置との間をY軸方向へ水平に移動自在の素材搬入テーブル(69)を備え、この素材搬入テーブル(69)上の素材(W)に印字を行うための印字装置(89)を、前記ローダ本体(79)の前記一枚取り装置(45)側の端部に備え、前記板材加工機(1)に対して前記素材(W)の搬入が行われる前に前記素材(W)に印字を行うために、前記素材搬入テーブル(69)によって前記素材(W)を前記加工機搬入位置へ水平移動するときに、前記ローダ本体(79)のX軸方向の移動及び前記素材搬入テーブル(69)のY軸方向の移動を制御して前記印字装置(89)によって前記素材(W)に印字を行う構成であることを特徴とする板材加工機における識別マーキング装置。
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