JP2000202537A - 板材加工方法及び複合加工機 - Google Patents

板材加工方法及び複合加工機

Info

Publication number
JP2000202537A
JP2000202537A JP11003313A JP331399A JP2000202537A JP 2000202537 A JP2000202537 A JP 2000202537A JP 11003313 A JP11003313 A JP 11003313A JP 331399 A JP331399 A JP 331399A JP 2000202537 A JP2000202537 A JP 2000202537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
shaped
positioning device
punch press
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11003313A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Sonoda
修久 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP11003313A priority Critical patent/JP2000202537A/ja
Publication of JP2000202537A publication Critical patent/JP2000202537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材加工機の設置スペース及び設置コストを
少なくし、製品の加工精度の誤差を少なくし、ネスティ
ング製品の切り離しを行う。 【解決手段】 ワークWの一部はパンチプレス1のフロ
ント側の第1キャレッジ47で把持されてパンチプレス
1の加工位置に移動位置決めされてパンチング加工され
る。ワークWの残りは、第2キャレッジ51で把持され
て加工位置に移動位置決めされてパンチング加工され
る。第2キャレッジ51が共用として用いられるので、
ワークWはそのまま掴み換えせずに第2キャレッジ51
によりワーク搬送方向の前方に配設されたLシャー69
における剪断位置に移動位置決めされる。L刃ユニット
67はワーク搬送方向に対して直交する方向へ移動され
て剪断位置に移動位置決めされるので、ワークWは任意
の位置で切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材加工方法及び
複合加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスにてパンチング加工
されたワークがシャーリングマシンにて切断加工される
場合は、例えば図6に示されているようにパンチプレス
201と2台の第1,第2シャーリングマシン203,
205が加工ライン上に設けられ、ワークのX軸方向と
Y軸方向を切断するように構成されている。
【0003】例えば、図6に示されているようにワーク
を積載したパレットを出入れ自在に収納する多段の板材
貯蔵棚207の近くに加工ラインが設けられている。並
列に設けられた2列の板材貯蔵棚207の間には、パレ
ットを出入れして上下左右移動させるパレット移送クレ
ーン209が板材貯蔵棚207の長手方向に走行自在に
設けられている。
【0004】上記のパレット移送クレーン209により
移送されたパレットは、番号10の板材貯蔵棚207の
最下段に収納され、このパレットは番号10の板材貯蔵
棚207の図6において下方側に設けられた搬出ステー
ションST1に移送される。この搬出ステーションST
1にはパレット上に積載されたワークWから一枚ずつ分
離する一枚取り装置付きクレーン211が設けられてい
る。ワークWは一枚取り装置付きクレーン211により
加工ラインのワーク搬入テーブル213の上へ搬送され
る。
【0005】ワーク搬入テーブル213へ搬送されたワ
ークWは、例えばローラコンベア215により第1シャ
ーリングマシン203のフロント側に設けられたマニピ
ュレータ217のフロントテーブル219へ移送され、
前記マニピュレータ217のワーククランパで把持さ
れ、第1シャーリングマシン203により図7(A)に
示されているようにY軸方向の切断線CL1で剪断さ
れ、剪断刃の図6において上方側へ搬出される。
【0006】第1シャーリングマシン203で剪断され
たワークWは、パンチプレス201のフロントテーブル
221の上へ搬入され、ワークWをクランプして移動す
るための第1キャレッジ223でパンチプレス201の
パンチング加工位置に移動位置決めされ、ワークWの左
半分がパンチング加工される。ワークWの右半分は、リ
アテーブル225に設けられた第2キャレッジ227で
把持されてパンチプレス201のパンチング加工位置に
移動位置決めされて図7(B)に示されているようにパ
ンチング加工される。
【0007】パンチング加工されたワークWは、ワーク
搬送装置によりリアテーブル225から第2シャーリン
グマシン205のフロントテーブル229上へ搬入さ
れ、第2シャーリングマシン205により図7(C)に
示されているようにX軸方向の切断線CL2で剪断され
て各製品Gが作られる。各製品Gは剪断刃の図6におい
て左方側へ搬出され、搬送装置により次工程へ移送され
るか、あるいは、パレット上に載置されて再び板材貯蔵
棚207に収納される。
【0008】また、他の従来技術として、米国特許5,
317,516号に示されるように、位置固定のパン
チ、ダイ保持タレットと、L字形上下刃からなるパンチ
プレス・L形シャーリングマシン複合機であって、ワー
ク保持クランプをX・Y2軸方向に移動させ、ワークの
所望加工位置をパンチプレス・L形シャーリングマシン
のいずれにも位置決めさせているものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の板材
加工機においては、パンチプレス201によるパンチン
グ加工の前後に2台の第1,第2シャーリングマシン2
03,205が設けられているので、板材加工機の設置
スペース及び設置コストが大きくなるという問題点があ
った。
【0010】また、第1シャーリングマシン203にて
剪断加工後に、パンチプレス201によりパンチング加
工し、その後、第2シャーリングマシン205にて剪断
加工するので、ワークWの原点出しを3回ほど行った後
に加工することになり、その結果、精度誤差が複合的に
生じて大きくなるという問題点があった。
【0011】また、従来のワークWの加工により製品の
切り離しの方法では、図8(A),(B)に示されてい
るようなネスティング製品の加工ができないという問題
点があった。
【0012】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ワーク加工機の設置スペース
及び設置コストを少なくし、製品の加工精度の誤差を少
なくし、ネスティング製品の切り離しを行い得るワーク
加工方法及び複合加工機を提供することにある。
【0013】また、前記2件目の従来技術においては、
パンチプレスが主、L字形シャーリングマシンが従とい
った関係にあり、ワーク保持クランプを含むワーク位置
決め装置がパンチプレスの加工位置に合わせてあり、ワ
ーク内の一部がL字形シャーリングマシンに到達し得な
いことがある。このためL字形シャーリングマシンにも
ワークの全部分が到達し得るようにするためには、ワー
ク位置決め装置を大きくしなければならない。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の板材加工方法は、ワークを
パンチプレスのフロント側の第1ワーク移動位置決め装
置でクランプしてワーク搬送方向の前方へ移動位置決め
すると共に前記パンチプレスに備えたパンチとダイを収
納してなるパンチング金型をワーク搬送方向に対して直
交する方向に移動位置決めして前記ワークの前方側をパ
ンチング加工し、このワークの前端側をパンチプレスの
リア側の第2ワーク移動位置決め装置でクランプすると
共に前記第1ワーク移動位置決め装置によるワークのク
ランプを解除し、このワークを第2ワーク移動位置決め
装置でさらに前進せしめてワークの後方側を前記パンチ
プレスによりパンチング加工し、前記パンチング加工さ
れたワークを前記第2ワーク移動位置決め装置によりワ
ーク搬送方向の前方へ移動してL形剪断加工機における
L形上刃とL形下刃とからなるL刃ユニットの剪断位置
に移動位置決めすると共に前記L刃ユニットをワーク搬
送方向に対して直交する方向に移動位置決めした後に、
前記L形剪断加工機のL形上刃とL形下刃との協働によ
りワークを所望の形状に水平面で切断することを特徴と
するものである。
【0015】したがって、ワークの前方側はパンチプレ
スのフロント側の第1ワーク移動位置決め装置で把持さ
れてパンチプレスの加工位置に移動位置決めされてパン
チング加工される。ワークの後方側は、第2ワーク移動
位置決め装置で把持されて加工位置に移動位置決めされ
てパンチング加工される。ワークはそのまま第2ワーク
移動位置決め装置によりワーク搬送方向の前方に配設さ
れたL形加工剪断機における剪断位置に移動位置決めさ
れる。
【0016】また、L刃ユニットはワーク搬送方向に対
して直交する方向へ移動されて剪断位置に移動位置決め
されるので、ワークは任意の位置で切断される。
【0017】また、ワーク移動位置決め装置がパンチプ
レスとL形剪断加工機の両方の加工位置に位置決めする
ために共用可能に設けられ、通常のシャーの2台分が1
台分となるので、設置スペース、設置コストが少なくな
る。
【0018】また、パンチプレスのリア側テーブル及び
第2ワーク移動位置決め装置を大きくすることなく、ワ
ークの全部分を剪断位置に移動位置決めさせることがで
きる。
【0019】請求項2によるこの発明の複合加工機は、
ワークにパンチング加工を行うパンチとダイを収納して
なるパンチング金型のフロント側及びリア側に前記ワー
クをクランプして移動せしめる第1及び第2ワーク移動
位置決め装置を備えてなるパンチプレスを設け、ほぼ水
平面で直角をなすL字形状の固定下刃と、この固定下刃
と協働してワークの剪断加工を行う可動上刃とからなる
L刃ユニットを備えたL形剪断加工機を設け、前記パン
チプレスのリア側の第2ワーク移動位置決め装置を共用
してL形剪断加工機の剪断加工位置にワークを位置決め
可能に配設すると共に前記L刃ユニットを前記第2ワー
ク移動位置決め装置のワーク搬送方向に対して直交する
方向に移動位置決め自在に設けてなることを特徴とする
ものである。
【0020】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、ワークの前方側はパンチプレスのフロント側の第
1ワーク移動位置決め装置で把持されてパンチプレスの
加工位置に移動位置決めされてパンチング加工される。
ワークの後方側は、第2ワーク移動位置決め装置で把持
されて加工位置に移動位置決めされてパンチング加工さ
れる。ワークはそのまま第2ワーク移動位置決め装置に
よりワーク搬送方向の前方に配設されたL形加工剪断機
における剪断位置に移動位置決めされる。
【0021】また、L刃ユニットはワーク搬送方向に対
して直交する方向へ移動されて剪断位置に移動位置決め
されるので、ワークは任意の位置で切断される。
【0022】また、ワーク移動位置決め装置がパンチプ
レスとL形剪断加工機の両方の加工位置に位置決めする
ために共用可能に設けられ、通常のシャーの2台分が1
台分となるので、設置スペース、設置コストが少なくな
る。
【0023】また、パンチプレスのリア側テーブル及び
第2ワーク移動位置決め装置を大きくすることなく、ワ
ークの全部分を剪断位置に移動位置決めさせることがで
きる。
【0024】請求項3によるこの発明の複合加工機は、
請求項2記載の複合加工機において、前記L刃ユニット
を、前記リア側の第2ワーク移動位置決め装置のワーク
搬送方向に対して直交する方向に移動自在な可動フレー
ムに設け、前記L刃ユニットによるワークの剪断加工時
に生じる上下方向の反力を吸収すべく前記可動フレーム
の上部及び下部を門形形状の本体フレームに常時当接し
て移動自在に設けてなることを特徴とするものである。
【0025】したがって、ワークが水平面でL字形状に
切断されるとき、剪断力の反力により可動フレームを上
方へ押し上げる力がかかるが、この押し上げる力が本体
フレームの上部フレームに吸収されるため、安定した良
好な切断加工が行われる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワーク加工方法及
び複合加工機の実施の形態について、図面を参照して説
明する。なお、複合加工機の一部を構成するパンチプレ
スとしては一軸移動式のパンチプレスを対象として説明
するが、この機種に限定されるものでなく、例えば、マ
ルチプレス等に採用されるものである。
【0027】図1および図2を参照するに、一軸移動式
のパンチプレス1には立設された門型形状のフレーム3
が備えられており、このフレーム3は下部フレーム5と
上部フレーム7とがサイドフレーム9でもって一体化さ
れている。
【0028】前記フレーム3内はY軸方向(図1におい
て上下方向、図2において左右方向)へ延伸して複数の
上部リニアガイドレール11と下部リニアガイドレール
13が設けられ、この上、下部リニアガイドレール1
1,13に複数のリニアガイド15を介してパンチブロ
ックフレーム17とダイブロックフレーム19とがC型
形状のパンチC型フレーム21にて一体的に連結されて
いる。前記パンチブロックフレーム17内には複数配設
されたパンチPを備えたパンチブロック23が装着さ
れ、前記ダイブロックフレーム19内には複数配設され
たダイDを備えたダイブロック25が装着されている。
【0029】前記一体的に設けられたパンチブロックフ
レーム17とダイブロックフレーム19とをY軸方向へ
移動させる駆動系としては、パンチC型フレーム21に
Y軸方向へ螺合したボールねじ27が設けられ、このボ
ールねじ27の片側にはY軸駆動モータ29が設けられ
ている。
【0030】上記構成により、Y軸駆動モータ29が駆
動されると、ボールねじ27が回転しナット部材(図示
省略)を介してパンチブロックフレーム17とダイブロ
ックフレーム19がY軸方向へ移動されることになる。
【0031】前記パンチブロックフレーム17内にはラ
ムキャレッジ31がV軸方向(図2において左右方向)
へ移動自在に設けられている。より詳細には、ラムキャ
レッジ31はリニアガイド33を介して前記上部リニア
ガイドレール11に装着されてV軸方向へ移動自在とな
っている。このラムキャレッジ31をV軸方向へ移動せ
しめる駆動系は、パンチブロックフレーム17に設けた
V軸駆動モータ35の出力軸に連結されたボールねじ3
7が、ラムキャレッジ31に装着されたナット部材(図
示省略)に螺合されている。
【0032】上記構成により、V軸駆動モータ35が駆
動されるとボールねじ37が回転し、このボールねじ3
7に螺合したナット部材を介してラムキャレッジ31が
V軸方向へ移動されることになる。
【0033】前記ラムキャレッジ31にはパンチPを打
撃するラムシリンダ39がU軸方向(図2において図面
に対して直交する方向)へ移動自在となっている。この
ラムシリンダ39をU軸方向へ移動せしめる駆動系とし
ては、図示を省略したがU軸起動モータに連結されたボ
ールねじが、ラムシリンダ39に設けたナット部材に螺
合している。
【0034】上記構成により、U軸駆動モータが駆動さ
れるとボールねじ、ナット部材を介してラムシリンダ3
9がU軸方向へ移動されると共に、前記V軸方向へのラ
ムシリンダ39の移動により複数のパンチPのうち、所
望のパンチPの直上へ位置決めがなされる。ラムシリン
ダ39のストライカを上下動せしめることによって、ラ
ムを介して所望のパンチPが打撃されることによりパン
チPとダイDとの協働でワークWにパンチング加工が行
われる。
【0035】図1を参照するに、前記フレーム3の前方
側(図1中右側)にはX軸方向にフロントテーブル41
が設けられており、前記フレーム3の後方側(図1中左
側)にも前記フロントテーブル41と同様の構造をなす
リアテーブル43がX軸方向に延伸されている。
【0036】このフロントテーブル41にはワークWを
クランプする第1クランプ装置45を備えた第1ワーク
移動位置決め装置としての例えば第1キャレッジ47が
設けられており、リアテーブル43にはワークWをクラ
ンプする第2クランプ装置49を備えた第2ワーク移動
位置決め装置としての例えば第2キャレッジ51が設け
られている。前記フロント、リアテーブル41、43の
左右(図1中上下)両側に設けられているX軸ガイドレ
ール53に沿って第1キャレッジ47,第2キャレッジ
51がそれぞれX軸方向へ移動・位置決め自在となって
いる。
【0037】次に、前記第1キャレッジ47についてよ
り詳しく説明する。なお、第2キャレッジ51は第1キ
ャレッジ47とほぼ対称にして同様の構造であるので説
明を省略する。
【0038】図1を参照するに、第1キャレッジ47は
フロントテーブル41の左右方向に門型形状をなすキャ
レッジ本体55がテーブルベースの上面に幅方向の両側
に設けられた2本のX軸ガイドレール53上をX軸方向
に走行自在に設けられている。
【0039】キャレッジ本体55の下方には、キャレッ
ジ用駆動モータ(図示省略)により正逆回転するキャレ
ッジ用ボールねじ(図示省略)がX軸方向に延伸されて
おり、キャレッジ本体55の下部のスライド57にはY
軸方向のほぼ中央に前記キャレッジ用ボールねじに螺合
するナット部材(図示省略)が設けられている。
【0040】図1及び図2を参照するに、前記キャレッ
ジ本体55の上部フレーム59の下面の第1クランプ装
置45には、フロントテーブル41上のワークWの一側
端縁をクランプする2つのワーククランパ61が備えら
れている。なお、この2つのワーククランパ61はそれ
ぞれが独立してX軸方向へ移動自在に設けられているの
で、ワークWのつかみ換えを行うことができる。
【0041】第1クランプ装置45の2つのワーククラ
ンパ61で把持されたワークWは、キャレッジ用駆動モ
ータが正逆回転して第1キャレッジ47の走行によりX
軸方向へ移動・位置決めされ、並びにパンチプレス1の
パンチPとダイDがY軸方向へ移動・位置決めされて効
率よくワークWのほぼ半分がパンチング加工される。
【0042】なお、パンチング加工されたワークWは、
パンチプレス1のフレーム3の後方側の第2キャレッジ
51における第2クランプ装置49に備えた2つのワー
ククランパ61でクランプされると共に、前記第1クラ
ンプ装置45のワーククランパ61が前記ワークWをア
ンクランプする。
【0043】第2クランプ装置49で把持されたワーク
Wは第2キャレッジ51の走行によりX軸方向へ移動・
位置決めされ、並びにパンチプレス1のパンチPとダイ
DがY軸方向へ移動・位置決めされて効率よくワークW
の残りの半分がパンチング加工される。
【0044】また、リアテーブル43のワーク搬送方向
の前方側、つまりリアテーブル43の図1において左側
には、ワークWから直角をなす2辺を一工程で剪断加工
を行うために、ほぼ水平面で直角をなすL字形状の可動
刃としての例えばL形上刃63と、このL形上刃63と
協働してワークの剪断加工を行う固定刃としての例えば
L形下刃65とからなるL刃ユニット67を備えたL形
剪断加工機としての例えばLシャー69が配設されてい
る。Lシャー69は複合加工機の一部を構成するもので
ある。
【0045】したがって、第2ワーク移動位置決め装置
としての第2キャレッジ51が共用されて、Lシャー6
9の剪断加工位置に対するワークのワーク搬送方向の移
動位置決めが行なわれる。
【0046】図1及び図3を参照するに、Lシャー69
には立設された門型形状の本体フレーム71が備えられ
ており、この本体フレーム71は下部フレーム73と上
部フレーム75とがサイドフレーム77でもって一体化
されている。
【0047】前記本体フレーム71内はY軸方向(図1
において上下方向、図3において左右方向)へ延伸して
複数の下部リニアガイドレール79が設けられ、L刃ユ
ニット67を構成するL形下刃65が下部リニアガイド
レール79に複数のリニアガイド81を介してワーク搬
送方向に対して直交する方向(図1において上下方向、
図3において左右方向)に走行自在に設けられている。
L刃ユニット67を構成するL形上刃63は、L形下刃
65に一体的に連結されている可動フレームとしての例
えばC型形状のシャーC型フレーム83の上腕85の先
端部に設けられている。
【0048】より詳しくは、L形上刃63は図1におい
てX方向に延伸された第1上刃87を備えた第1ラム8
9とY方向に延伸された第2上刃91を備えた第2ラム
93とから構成されて水平面で直角をなすL字形状をな
しており、図3に示されているようにシャーC型フレー
ム83の上腕85の先端部にガイドローラ95に案内さ
れて上下動自在に設けられている。
【0049】L形下刃65は第1上刃87と協働してワ
ークWの剪断加工を行うための第1下刃97と、第2上
刃91と協働してワークWの剪断加工を行うための第2
下刃99とから構成されており、L形上刃63の下方に
位置して水平面で直角をなすL字形状の固定刃で構成さ
れ、シャーC型フレーム83の下腕101に設けられて
いる。
【0050】第1上刃87及び第2上刃91はそれぞ
れ、図3に示されているようにシャー角を有しており、
本実施の形態では第1上刃87を備えた第1ラム89と
第2上刃91を備えた第2ラム93が一体的に構成され
ており、第1及び第2ラム89,93の上端がシャーC
型フレーム83の上腕85に設けられたシャー用油圧シ
リンダ103のピストンロッドに連結され、この2つの
シャー用油圧シリンダ103の同期した制御駆動により
昇降自在に設けられている。
【0051】なお、2つのシャー用油圧シリング103
を個別に昇降するように制御し、いずれか一方向のみの
剪断を行うこともできる。
【0052】なお、シャー用油圧シリンダ103の上端
は、剪断加工時の反力が吸収されるために本体フレーム
71の上部フレーム75の下面に常時当接するように構
成されている。
【0053】上記の一体的に設けられたシャーC型フレ
ーム83をY軸方向へ移動させる駆動系としては、シャ
ーC型フレーム83にY軸方向へ螺合したボールねじ1
05が設けられ、このボールねじ105の片側にはY軸
駆動モータ107が設けられている。
【0054】上記構成により、Y軸駆動モータ107が
駆動されると、ボールねじ105が回転しナット部材
(図示省略)を介してシャーC型フレーム83がY軸方
向へ移動位置決めされることになる。
【0055】また、図1及び図3を参照するに、L形下
刃65のL字形の内側に位置する領域にはコンベアテー
ブル109が設けられており、L形下刃65のL字形の
外側に位置する領域にはブラシテーブル111が設けら
れている。
【0056】上記の複合加工機は、例えば図4に示され
ているようにワークを積載したパレットを出入れ自在に
収納する多段の板材貯蔵棚113の近くの加工ライン上
に設けられている。この場合は、並列に設けられた2列
の板材貯蔵棚113の間には、パレットを出入れして上
下左右移動させるパレット移送クレーン115が板材貯
蔵棚113の長手方向に走行自在に設けられている。
【0057】上記のパレット移送クレーン115により
移送されたパレットは番号9の板材貯蔵棚113の最下
段に収納され、このパレットは番号9の板材貯蔵棚11
3の図4において下方側に設けられた搬出ステーション
ST1に移送される。この搬出ステーションST1には
パレット上に積載されたワークから一枚ずつ分離して加
工ラインのワーク搬入テーブル117上へ搬送するため
の一枚取り装置付きクレーン119が設けられている。
【0058】ワーク搬入テーブル117上へ搬送された
ワークは、例えばローラコンベア121により前述した
複合加工機のフロントテーブル41へ移送され、第1キ
ャレッジ47の第1クランプ装置45のワーククランパ
61で把持され、第1キャレッジ47でパンチプレス1
のパンチング加工位置に移動位置決めされ、ワークWの
左半分がパンチング加工される。
【0059】ワークWの右半分は、前述したように第2
キャレッジ51の第2クランプ装置49のワーククラン
パ61で把持され、第2キャレッジ51でパンチプレス
1のパンチング加工位置に移動位置決めされて例えば図
5(A)に示されるように穴あけと切欠きをパンチング
加工される。
【0060】パンチング加工されたワークWは、第2キ
ャレッジ51の第2クランプ装置49の合計4つのワー
ククランパ61でX軸方向のつかみ換えが行なわれて図
1の左側のワーククランパ61で把持されたままの状態
で、第2キャレッジ51によりワーク搬送方向へ移動さ
れ、ワーク搬送方向の前方に配設されたLシャー69に
おけるL形上刃63とL形下刃65とからなるL刃ユニ
ット67の剪断位置に移動位置決めされる。さらに、L
シャー69ではシャーC型フレーム83がワーク搬送方
向に対して直交する方向、つまり図4において上下方向
(Y軸方向)へ移動され、L刃ユニット67が剪断位置
に移動位置決めされる。
【0061】例えば、剪断加工は図5(B)に示されて
いるように剪断位置⊥〜≡の順に行なわれることによ
り、各製品Gに分離される。
【0062】以上のようにワークがX軸方向にもY軸方
向にも移動されて剪断位置に位置決めされた後に、シャ
ー用油圧シリンダ103の作動によってL形上刃63と
L形下刃65との協働によりワークが水平面で所望の形
状に切断される。このとき剪断力の反力によりLシャー
69のシャーC型フレーム83の上腕85を上方へ押し
上げる力がかかるが、各シャー用油圧シリンダ103は
本体フレーム71の上部フレーム75に当接されている
ので、上記の押し上げる力が本体フレーム71の上部フ
レーム75に吸収され、安定した良好な切断加工が行わ
れる。
【0063】この切断加工された製品はワーク搬出側の
コンベアテーブル109等のコンベア装置により次工程
へ移送されるか、あるいは、パレットに上に載置されて
再び板材貯蔵棚113に収納される。
【0064】以上のことから、パンチプレス1とLシャ
ー69との間にワークを載置するテーブル(リアテーブ
ル43)とワークを移動してパンチプレス1とLシャー
69の両方の加工位置に位置決めするための第2ワーク
移動位置決め装置(第2キャレッジ51)が共用可能に
設けられており、また、通常のシャーの2台分が1台分
となるので、設置スペース、設置コストが少なくなる。
【0065】なお、図4においては2列の板材貯蔵棚1
13の下方側に複合加工機を含む加工ラインが設けられ
ているが、板材貯蔵棚113の上方側にも同様に複合加
工機を含む加工ラインを設けても構わない。
【0066】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0067】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、ワーク
の一部はパンチプレスのフロント側の第1ワーク移動位
置決め装置で把持されてパンチプレスの加工位置に移動
位置決めされてパンチング加工される。ワークの残り
は、第2ワーク移動位置決め装置で把持されて加工位置
に移動位置決めされてパンチング加工される。ワークは
そのまま第2ワーク移動位置決め装置によりワーク搬送
方向の前方に配設されたL形加工剪断機における剪断位
置に移動位置決めできるので、時間短縮を図ることがで
きる。
【0068】また、L刃ユニットをワーク搬送方向に対
して直交する方向へ移動して剪断位置に移動位置決めで
きるので、ワークを任意の位置で切断できる。
【0069】また、ワーク移動位置決め装置をパンチプ
レスとL形剪断加工機の両方の加工位置に位置決めする
ために共用可能に設けたので、通常のシャーの2台分が
1台分となるので、設置スペース、設置コストを少なく
できる。
【0070】また、パンチプレスのリア側テーブル及び
第2ワーク移動位置決め装置を大きくすることなく、ワ
ークの全部分を剪断位置に移動位置決めさせることがで
きる。
【0071】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、ワークの一部はパンチプレスのフロ
ント側の第1ワーク移動位置決め装置で把持されてパン
チプレスの加工位置に移動位置決めされてパンチング加
工される。ワークの残りは、第2ワーク移動位置決め装
置で把持されて加工位置に移動位置決めされてパンチン
グ加工される。ワークはそのまま第2ワーク移動位置決
め装置によりワーク搬送方向の前方に配設されたL形加
工剪断機における剪断位置に移動位置決めできるので、
時間短縮を図ることができる。
【0072】また、L刃ユニットをワーク搬送方向に対
して直交する方向へ移動して剪断位置に移動位置決めで
きるので、ワークを任意の位置で切断できる。
【0073】また、ワーク移動位置決め装置をパンチプ
レスとL形剪断加工機の両方の加工位置に位置決めする
ために共用可能に設けたので、通常のシャーの2台分が
1台分となるので、設置スペース、設置コストを少なく
できる。
【0074】また、パンチプレスのリア側テーブル及び
第2ワーク移動位置決め装置を大きくすることなく、ワ
ークの全部分を剪断位置に移動位置決めさせることがで
きる。
【0075】請求項3の発明によれば、ワークを水平面
でL字形状に切断するとき、剪断力の反力により可動フ
レームを上方へ押し上げる力がかかるが、この押し上げ
る力を本体フレームの上部フレームに吸収できるので、
安定した良好な切断加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、複合加工機
の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の複合加工機を構成するパ
ンチプレスの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の複合加工機を構成するL
シャーの側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の複合加工機を含む加工ラ
インの平面図である。
【図5】(A)はパンチング加工された状態のワークの
平面図であり、(B)はパンチング加工後のワークを剪
断加工する順を一例として示すワークの平面図である。
【図6】従来の加工ラインの平面図である。
【図7】板材加工例を示す概略説明図である。
【図8】ネスティング製品の加工例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 パンチプレス 21 パンチC型フレーム 23 パンチブロック 25 ダイブロック 39 ラムシリンダ 41 フロントテーブル 43 リアテーブル 47 第1キャレッジ 51 第2キャレッジ 61 ワーククランパ 63 L形上刃 65 L形下刃 67 L刃ユニット 69 Lシャー 79 下部リニアガイドレール 83 シャーC型フレーム 85 上腕 87 第1上刃 91 第2上刃 97 第1下刃 99 第2下刃 101 下腕 89 第1ラム 93 第2ラム 103 シャー用油圧シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをパンチプレスのフロント側の第
    1ワーク移動位置決め装置でクランプしてワーク搬送方
    向の前方へ移動位置決めすると共に前記パンチプレスに
    備えたパンチとダイを収納してなるパンチング金型をワ
    ーク搬送方向に対して直交する方向に移動位置決めして
    前記ワークの前方側をパンチング加工し、 このワークの前端側をパンチプレスのリア側の第2ワー
    ク移動位置決め装置でクランプすると共に前記第1ワー
    ク移動位置決め装置によるワークのクランプを解除し、 このワークを第2ワーク移動位置決め装置でさらに前進
    せしめてワークの後方側を前記パンチプレスによりパン
    チング加工し、 前記パンチング加工されたワークを前記第2ワーク移動
    位置決め装置によりワーク搬送方向の前方へ移動してL
    形剪断加工機におけるL形上刃とL形下刃とからなるL
    刃ユニットの剪断位置に移動位置決めすると共に前記L
    刃ユニットをワーク搬送方向に対して直交する方向に移
    動位置決めした後に、前記L形剪断加工機のL形上刃と
    L形下刃との協働によりワークを所望の形状に水平面で
    切断することを特徴とする板材加工方法。
  2. 【請求項2】 ワークにパンチング加工を行うパンチと
    ダイを収納してなるパンチング金型のフロント側及びリ
    ア側に前記ワークをクランプして移動せしめる第1及び
    第2ワーク移動位置決め装置を備えてなるパンチプレス
    を設け、 ほぼ水平面で直角をなすL字形状の固定下刃と、この固
    定下刃と協働してワークの剪断加工を行う可動上刃とか
    らなるL刃ユニットを備えたL形剪断加工機を設け、 前記パンチプレスのリア側の第2ワーク移動位置決め装
    置を共用してL形剪断加工機の剪断加工位置にワークを
    位置決め可能に配設すると共に前記L刃ユニットを前記
    第2ワーク移動位置決め装置のワーク搬送方向に対して
    直交する方向に移動位置決め自在に設けてなることを特
    徴とする複合加工機。
  3. 【請求項3】 前記L刃ユニットを、前記リア側の第2
    ワーク移動位置決め装置のワーク搬送方向に対して直交
    する方向に移動自在な可動フレームに設け、前記L刃ユ
    ニットによるワークの剪断加工時に生じる上下方向の反
    力を吸収すべく前記可動フレームの上部及び下部を門形
    形状の本体フレームに常時当接して移動自在に設けてな
    ることを特徴とする請求項2記載の複合加工機。
JP11003313A 1999-01-08 1999-01-08 板材加工方法及び複合加工機 Pending JP2000202537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003313A JP2000202537A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 板材加工方法及び複合加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003313A JP2000202537A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 板材加工方法及び複合加工機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000202537A true JP2000202537A (ja) 2000-07-25

Family

ID=11553879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11003313A Pending JP2000202537A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 板材加工方法及び複合加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000202537A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254361A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Amada Co Ltd 長尺材の穴明け・切断複合加工装置
KR100935126B1 (ko) * 2008-12-10 2010-01-06 최선일 디퓨져의 상부 커버용 성형 가공장치
CN111745400A (zh) * 2020-07-07 2020-10-09 惠安县钗新汽车配件中心 能够自适应调节不锈钢带位置的不锈钢带切割机
KR20210059061A (ko) * 2019-11-13 2021-05-25 킨더스 주식회사 펀칭 금형장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254361A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Amada Co Ltd 長尺材の穴明け・切断複合加工装置
JP4505241B2 (ja) * 2004-03-10 2010-07-21 株式会社アマダ 長尺材の穴明け・切断複合加工装置
KR100935126B1 (ko) * 2008-12-10 2010-01-06 최선일 디퓨져의 상부 커버용 성형 가공장치
KR20210059061A (ko) * 2019-11-13 2021-05-25 킨더스 주식회사 펀칭 금형장치
KR102265990B1 (ko) * 2019-11-13 2021-06-17 킨더스 주식회사 펀칭 금형장치
CN111745400A (zh) * 2020-07-07 2020-10-09 惠安县钗新汽车配件中心 能够自适应调节不锈钢带位置的不锈钢带切割机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8028609B2 (en) Work sheet processing system
JPH0335014B2 (ja)
JP2003103422A (ja) マルチ式板材加工方法及びマルチ式板材加工システム
CN102785084B (zh) 数控冲孔、切割复合加工机
JP2000202537A (ja) 板材加工方法及び複合加工機
JP6613859B2 (ja) 板材加工システム、及び板材加工方法
JP4288091B2 (ja) 板材加工装置及び板材加工方法
JP2003094132A (ja) 板材加工機におけるワーク搬出方法及びその装置
JPH10291039A (ja) 複合加工ラインにおける板材加工方法および複合加工機
JP2003103326A (ja) 板材加工機の板材位置決め装置及びその装置を用いた板材位置決め方法
JPH11147134A (ja) 板金加工方法および板金加工ラインシステム
CN219649336U (zh) 一种用于批量料件连续自动上下料加工的加工中心
CN216398196U (zh) 一种剪板装置
JPH10314859A (ja) 板材加工方法およびその装置
JP2000015366A (ja) 板材供給加工システム
JP2002066666A (ja) 板材加工機におけるワーク搬入出方法及びその装置
JP3768620B2 (ja) 板材加工方法
JP2004167563A (ja) 板材加工機におけるワーク搬入出システム及び板材加工機におけるワーク搬入出方法
JP2004130489A (ja) 板材加工機における識別マーキング方法及びその装置
JPH11179462A (ja) 板材加工機におけるワーククランプ方法及びその装置
JP2530320B2 (ja) 剪断装置
JP4483066B2 (ja) 板材搬送装置
CN112676901A (zh) 一种用于钢板材料铣床加工的自动上料机
JP2002079331A (ja) 板材搬出装置
JP2003205328A (ja) 板材加工機および板材加工システム