JP2536968B2 - 積重ね薄板の二枚吊り防止装置 - Google Patents

積重ね薄板の二枚吊り防止装置

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JP2536968B2
JP2536968B2 JP2412256A JP41225690A JP2536968B2 JP 2536968 B2 JP2536968 B2 JP 2536968B2 JP 2412256 A JP2412256 A JP 2412256A JP 41225690 A JP41225690 A JP 41225690A JP 2536968 B2 JP2536968 B2 JP 2536968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積重ね薄板の二枚吊り
防止装置、特に積重ねてある冷延薄鋼板の切板等の薄板
を、最上位のものから1枚ずつ吊り上げて取り出すに際
し、同時に2枚以上の薄板を吊り上げることを確実に防
止できる積重ね薄板の二枚吊り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の大きさに裁断された多数の薄板を
積重ねた状態で保存しておき、必要に応じて最上位にあ
る薄板から1枚ずつ順次取り出して該薄板を使用に供す
ることは、日常的に行われている。
【0003】例えば、製鉄所では、製造した冷延薄鋼板
の試験用試材や試験片等のサンプル板(薄板)をハンド
リングする場合、何枚も積重ねられたサンプル板を1枚
ずつに分離ハンドリングする作業が種々行われている。
これらの作業を装置化し自動化する場合、薄板の吊り上
げ方としては真空吸着パッドによる方法が主流である。
この真空吸着パッドでは、大きな切板でしかも非塗油板
であれば、薄板の変形等によって板間に隙間が入り易い
ので、1枚ずつ分離して吊り上げることが比較的容易で
あるが、小さい板や塗油板等では2枚以上一緒に吊り上
げてしまう問題がある。
【0004】このように、薄板を吸着パッドで吊り上げ
る際に、同時に2枚以上吊り上がることを防止する方法
としては、特開昭47−32571、特開昭49−26
970、特開昭54−97969、特開昭58−216
846、実開昭49−33574、実開昭50−117
580、実公昭54−10701等に示されているよう
に、多くの方法がある。
【0005】又、その他にも、薄板の表面に略垂直方向
に振動を与える方法(特公昭51−12568)、薄板
の表面を振動ノズルで振動させる方法(実公昭51−7
7777)、磁石を用いて積層された薄板端部を同極に
磁化し、その反発力を利用する方法(実公昭55−24
038)等も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法には、薄板を極端に曲げたりするために該薄板に
損傷を与えることがあり、又、使用する装置が複雑であ
ったり、大掛りである等の欠点がある。
【0007】又、上記実公昭55−24038等のよう
に磁石を用いる方法は、性質上磁力を使えない薄板には
使用できないという問題点もある。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、簡単な手段で確実に薄板の二枚吊り
を防止することができる積重ね薄板の二枚吊り防止方法
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、積重ねてある
薄板を、吊上手段が有する真空吸着パッドで吸着して、
順次吊り上げる際の薄板の二枚吊りを防止する積重ね薄
板の二枚吊り防止装置において、最上位の薄板の上面を
吊上手段の真空吸着パッドで吸着・保持して該薄板を吊
り上げる際の吊上方向の途中に打撃手段が両側に設置さ
れ、上記打撃手段が、スプリングで弾発力を付与され且
つ薄板の外側から内側端部近傍に延在されたアームと、
該アーム先端に取付けられ且つ最上位の薄板の吊り上げ
時に該薄板の内側端部近傍に当接する弾性体の打撃片と
を有していると共に、上記アームが、待機位置に上下方
向に回動自在に上記スプリングで支持され、且つ吊り上
げられた薄板に打撃片が当接するときには同スプリング
で下方向に付勢されることにより、前記課題を達成した
ものである。
【0010】
【作用】本発明においては、積重ねられている薄板を、
最上位のものから順次真空吸着パッド等の吊上手段で順
次吊り上げるに際し、単に吊り上げる動作をするだけで
別途の駆動装置によらずに、吊り上げた状態の薄板の
部近傍を打撃できることにより、上記吊上手段で保持さ
れている薄板に付着している他の薄板をその打撃力で分
離させることができるので、薄板を1枚ずつ確実に吊り
上げることができる。
【0011】本発明によれば、磁力を使えない薄板はも
とより、表面の仕上り状態が良い薄板や、表面に塗油さ
れた薄板等の離れ難い薄板であっても、確実に1枚ずつ
吊り上げることができる。
【0012】便宜上、先ず、図面を参照して、後述する
本発明の実施例についての比較例を詳細に説明する。
【0013】図1は、この比較例に適用される吊上装置
を、その作用と共に示した概略正面図である。
【0014】上記吊上装置1は、吊上枠10を有してお
り、該吊上枠10の所定位置の上部には昇降用シリンダ
12が設置され、その下方には該シリンダ12に昇降さ
れる真空吸着パッド(吊上手段)14が設置されてい
る。
【0015】又、上記吊上枠10の両端部には打撃用シ
リンダ16が設置され、その先端には該シリンダ16に
より上下動されるゴム等の打撃片(打撃手段)18が取
付けられている。
【0016】又、図中符号Bで示したものは収納箱であ
り、該収納箱B内には、多数の切板(薄板)Sが積載収
納されている。
【0017】この比較例では、上述した吊上装置1を、
移動手段(図示せず)により、上記収納箱Bの上方に移
動させた後、上記昇降用シリンダ12を駆動させて上記
真空吸着パッド14を下降させ、該パッド14を上記切
板Sの表面に押し付け、接触させる。
【0018】上記真空吸着パッド14を最上位の切板S
の表面に接触させた後、該パッド14内を減圧状態にし
て上記切板Sを吸着し、保持する。
【0019】上記切板Sを吸着・保持した状態で、上記
真空吸着パッド14を上昇させ、該切板Sを前記図1の
位置まで吊り上げた段階で、打撃用シリンダ16を駆動
させ、吊り上げられた状態にある切板Sを上記打撃片1
8で打撃する。
【0020】上記のように、吊り上げ状態の切板Sを打
撃すると、その際の衝撃力により、図中二点鎖線で示し
たように、該切板Sの裏面に付着したまま吊り上げられ
た切板S′がある場合には、これを分離させることが可
能となる。その結果、分離された切板S′は元の位置に
落下するため、上記シリンダに吸着されている切板Sの
みを吊り上げることが可能となり、確実に1枚の切板S
を所望の場所に搬送することが可能となる。
【0021】従って、切板Sを積重ねて収納した収納箱
から、切板Sを1枚ずつ取出して移動させることが可能
となり、例えば試験用や加工用等の切板をハンドリング
する場合の作業の自動化が可能となった。又、塗油板な
どの、従来は分離し難かった切板をも効果的に分離し、
1枚ずつ吊り上げることが可能となった。
【0022】又、この比較例では、吊り上げられた切板
Sの端部近傍を打撃するので、付着している切板S′を
効果的に分離させることができる。又、塗油された付着
力の大きな切板の場合は、吊り上げた状態で切板が曲る
程度の打撃を与えると効果的に分離できる。
【0023】なお、上記打撃片による打撃の仕方は、特
に限定されるものでなく、例えば1回の打撃であっても
よく、又、1回では十分でないとき等の場合は、打撃用
シリンダ16の上下駆動を繰返し、2回以上の打撃を行
ってもよい。
【0024】又、打撃の程度は、吸着状態にある切板S
が外れない範囲で任意に調整可能であり、又、2回以上
の打撃を行う場合の間隔は、切板Sに適切な衝撃力を与
えることができる程度に任意に変更可能である。
【0025】又、打撃片18の設置数は、適用する切板
Sの大きさ、種類等に応じて任意に変更でき、その設置
位置も切板Sの端部近傍を打撃することが可能な位置に
限られない。
【0026】又、打撃片を駆動する手段もシリンダに限
らず、例えば電動機等であってもよい。
【0027】
【実施例】 以下、図面を参照して、 本発明の実施例を説
明する。
【0028】本実施例は、図2に示したように、真空吸
着パッド14で切板Sを吸着して吊り上げた際に、その
吊り上げ途中で該切板Sの端部近傍を打撃することがで
きる位置に打撃手段20を別個に設置した以外は、前記
図1を用いて説明した比較例の場合と実質的に同一であ
る。
【0029】本実施例に適用される打撃手段20は、ス
プリング22で弾発力が付与されたアーム24の先端
に、ゴム製等の打撃片18が取付けられているものであ
る。この打撃片18は、上記切板Sが吊り上げられる
と、該切板Sの端部近傍に当接する位置に配置されてい
る。
【0030】本実施例では、前記比較例の場合と同様に
切板を真空吸着パッド14で吸着した後、図2(A)に
示すように吸着状態のまま該切板Sを急速に吊り上げ、
上昇させる。切板Sが、図2(A)に示した上記打撃片
18の待機位置まで上昇すると、図2(B)に示すよう
に、上記切板Sの側端近傍は、上記打撃片18に衝突
し、該打撃片18をアーム24と共に外側に押しやりつ
つ、更に上方に吊り上げられる。又、同時に、上記打撃
片はスプリング22により元の待機位置に戻り、次の切
板の吊上に待機する。
【0031】本実施例によれば、上述の如く、切板Sを
急上昇させてその端部近傍を打撃片18に衝突させるた
め、その際に該切板Sに打撃力が加わることになる。そ
の結果、前記比較例と同様に、真空吸着パッド14に吸
着されている切板Sに付着している切板S′を確実に分
離させることが可能となり、切板Sを1枚ずつ確実に吊
り上げることが可能となる。しかも、比較例では吊上装
置とは別に必要であった、打撃片18を駆動するための
シリンダ16のような駆動装置が不要である。
【0032】以上、本発明を具体的に説明したが、本発
明は前記実施例に示したものに限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
【0033】例えば、前記実施例では、真空吸着パッド
が幅方向に2箇所設けてある吊上装置を示したが、これ
に限らず、吊り上げる薄板の大きさ、重さ、種類等に応
じて、真空吸着パッドの設置数、設置位置を任意に変更
可能である。
【0034】
【0035】
【発明の効果】前述した通り、本発明によれば、簡単な
手段で、積重ねられている薄板を、その最上位のものか
ら1枚ずつ確実に吊り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、比較例に適用される吊上装置を、その
作用と共に示す概略正面
【図2】図2は、実施例に適用される吊上装置の要部
を、その作用と共に示す概略正面
【符号の説明】
1…吊上装置、 12…昇降用シリンダ、 14…真空吸着パッド、 16…打撃用シリンダ、 18…打撃片。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積重ねてある薄板を、吊上手段が有する真
    空吸着パッドで吸着して、順次吊り上げる際の薄板の二
    枚吊りを防止する積重ね薄板の二枚吊り防止装置におい
    て、 最上位の薄板の上面を吊上手段の真空吸着パッドで吸着
    ・保持して該薄板を吊り上げる際の吊上方向の途中に打
    撃手段が両側に設置され、 上記打撃手段が、スプリングで弾発力を付与され且つ薄
    板の外側から内側端部近傍に延在されたアームと、該ア
    ーム先端に取付けられ且つ最上位の薄板の吊り上げ時に
    該薄板の内側端部近傍に当接する弾性体の打撃片とを有
    していると共に、 上記アームが、待機位置に上下方向に回動自在に上記ス
    プリングで支持され、且つ吊り上げられた薄板に打撃片
    が当接するときには同スプリングで下方向に付勢される
    ことを特徴とする積重ね薄板の二枚吊り防止装置。
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