JP2018002387A - エレベーター装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出部材の設置位置に制限を設けることなく、位置検出器の故障を検出する。【解決手段】回転体の回転に応じた信号を出力する信号発生器から出力される信号に基づき、乗りかごの出発階からの移動量を検出するかご位置検出回路と、階床に対応して昇降路に設置された位置検出部材と、乗りかごに設置された、位置検出部材を検出する位置検出器と、階床と基準階からの高さの関係が格納された高さ記憶部と、乗りかごの出発階からの移動量と、階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、乗りかごの現在階を検出する階床検出回路と、階床検出回路及び位置検出器の検出結果を取得し、乗りかごが移動した階床数と位置検出器が検出した位置検出部材の個数とに基づいて、位置検出器の故障を判定する故障判定回路と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、乗りかごが昇降路内を昇降動作するエレベーター装置及びプログラムに関し、特に乗りかごに取り付けられた位置検出器の故障を検出する技術に係わる。
エレベーター装置の乗りかごには、乗客が乗降可能であるドアゾーン及び乗りかごの絶対位置を検出する位置検出器が取り付けられている。従来、位置検出器の故障を検出するものとして、特許文献1に記載されたエレベーターの制御装置が知られている。
特許文献1に記載のエレベーターの制御装置は、かごを駆動する電動機の回転数に同期したパルスを計数する計数手段、及び、この計数手段の出力に基づいてかごの昇降移動量を演算するかご移動量演算手段を備える。また、このエレベーターの制御装置は、かごに設置され、かごの昇降に伴って、複数の階床に対応して昇降路内に設置された検出板の位置に基づき、かごの現在位置を表すための検知信号を出力する位置検知手段を備える。さらに、このエレベーターの制御装置は、計数手段の出力に基づいて、検知信号が出力されている間のかごの検出区間移動量を演算する検出区間移動量演算手段、及び、昇降移動量と検出区間移動量とに基づいて、位置検知手段の故障を判定する故障判定手段を備えている。
特開平5−51183号公報(例えば段落[0013])
特許文献1に記載のエレベーターの制御装置は、位置検知手段が検出板を検知しないオフ区間におけるかごの移動量(検出区間移動量)が規定値以上であるか否かにより、位置検知手段の故障を判定する。この規定値は階床からの距離で定義されるため、オフ区間を決める検出板の設置間隔を適切に設定する必要がある。それゆえ、検出板の設置間隔(設置位置)に制限がある。
本発明は、上記の状況に鑑み、乗りかごの位置を検出するための検出板等の位置検出部材の設置位置に制限を設けることなく、位置検出器の故障を検出することを目的とする。
本発明の一態様のエレベーター装置は、乗りかごと連結したロープが巻き掛けられた、乗りかごの昇降移動に合わせて回転する回転体の回転に応じた信号を出力する信号発生器と、信号発生器から出力される信号に基づき、乗りかごの出発階からの移動量を検出するかご位置検出回路とを備える。また、このエレベーター装置は、階床に対応して昇降路の壁に設けられた位置検出部材と、乗りかごに設けられた、位置検出部材を検出する位置検出器と、階床と基準階からの高さの関係が格納された高さ記憶部とを備える。また、このエレベーター装置は、かご位置検出回路により検出された乗りかごの出発階からの移動量と、高さ記憶部に保存された階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、乗りかごの現在の階床を検出する階床検出回路を備える。さらにまた、このエレベーター装置は、階床検出回路及び位置検出器の検出結果を取得し、乗りかごが移動した階床数と位置検出器が検出した位置検出部材の個数とに基づいて、位置検出器の故障を判定する故障判定回路と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、乗りかごの位置を検出するための位置検出部材の設置位置に制限を設けることなく、位置検出部材を検出する位置検出器の故障を検出することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る高さメモリに格納された高さテーブルの構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る位置検出器故障検出処理を示すフローチャートである。 図3のステップS3の故障判定の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る階床と位置検出板の配置の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る階床と位置検出板の配置を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る位置検出板と位置検出器の配置を示す説明図である。 コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[エレベーター装置の全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。図1では、乗りかご1の位置を特定するための位置検出器7の故障の検出を行うブロックの構成も示している。図1において、エレベーター装置100の乗りかご1の昇降方向をX方向、X方向に垂直な方向をY方向、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向とする。
エレベーター装置100は、建築物101に設けられた昇降路4内において、乗りかご1(昇降体)が主ロープ2を介してつり合いおもり3に接続されており、乗りかご1が不図示のガイドレールに沿って昇降可能となるように構成されている。昇降路4の上方(昇降路外)には、不図示の機械室が設けられている。
機械室には、乗りかご1を昇降移動させるための主ロープ2が巻き掛けられた巻き上げ機5(回転体の一例)、調速機9の綱車9a(回転体の一例)などが配置されている。乗りかご1の昇降移動は、巻き上げ機5の電動機5Mが駆動されることにより行われる。巻き上げ機5は、乗りかご1の昇降移動に合わせて回転するよう制御される。巻き上げ機5には、当該巻き上げ機5の電動機5Mの回転に応じてパルス信号を出力するパルス発生器6(第2の信号発生器の一例)が取り付けられている。電動機5Mの回転によってパルス発生器6が出力するパルス信号から電動機5Mの回転速度、乗りかご1の等価的(必ずしも正確とは限らないという意味)な位置、乗りかご1の移動距離などが計算される。パルス発生器には、例えばロータリーエンコーダーが用いられる。
調速機9は、乗りかご1に連結された、昇降路4内における乗りかご1の走行行程(昇降行程)の全域に亘って張られた無端状の調速用ロープ10を備えている。調速用ロープ10は、機械室に設置された綱車9aと、昇降路4の下部に設置された調速機ウェートである綱車9bとに巻き掛けられている。綱車9aは、乗りかご1の走行に合わせて(連動して)回転する回転体である。綱車9aは、建築物101に対して回転自在に取り付けられる。調速機9は、綱車9aの回転を検出し、その回転に応じた信号を出力する回転検出器11(第1の信号発生器の一例)を備える。回転検出器11には、透過型又は反射型の光電式の非接触型検出センサが用いられる。あるいは、回転検出器11として、例えばロータリーエンコーダーを用いてもよい。
例えば回転検出器11が透過型の光電式である場合には、回転検出器11は投光部と、該投光部に対向する受光部を備える。投光部から受光部へ向けて射出された光が綱車9aで遮られ、回転検出器11が出力する信号のオン/オフが切り替わる。この出力信号の切り替え(オン/オフ)に基づいて、綱車9aの回転を検出することができる。
乗りかご1の上面には、位置検出器7が設置されている。位置検出器7は、乗りかご1の昇降方向(X方向)と垂直なZ方向の位置が、各階床FLに対応して設置された位置検出板8のZ方向の位置と対応する。XZ平面は、建築物101(昇降路4)の内壁と平行である。
昇降路4の壁(建築物101の内壁)には、複数の階床FLに対応して位置検出板8が取り付けられている。位置検出板8(位置検出部材の一例)は、階床FLに対応する所定の位置、例えば階床FLの高さと同じ高さに取り付けられる。位置検出器7で昇降路4の壁に設置された位置検出板8を検出することにより、乗りかご1の昇降路4内の位置を検出できる。
位置検出器7は、光電式又は磁気式などの非接触型検出センサである。例えば位置検出器7が透過型の光電式である場合には、位置検出器7が備える投光部から受光部へ向けて射出された光が位置検出板8で遮られ、位置検出器7が出力する信号のオン/オフが切り替わる。この出力信号の切り替え(オン/オフ)に基づいて、乗りかご1が移動中であっても、位置検出器7は位置検出板8の有無(通過)を検出することができる。なお、位置検出器7の設置場所は、上記条件を満たすならば乗りかご1の側面でもよい。
[制御部]
次に、エレベーター装置100の制御部12を説明する。
制御部12は、位置検出器7の故障を検出するとともに、エレベーター装置100の運転を制御する。制御部12は、階高測定回路13、高さメモリ14、かご位置検出回路15、階床検出回路16、及び位置検出器故障判定回路17を備える。
階高測定回路13は、巻き上げ機5の回転に応じてパルス発生器6から出力されるパルス信号を受信する。そして、乗りかご1を最下階(例えば1階)から最上階へ向けて低速運転し、階高測定回路13が、位置検出板8を通過するごとにパルス発生器6から出力されるパルス信号を計数し、パルス信号の計数値から隣接する位置検出板8間の距離(間隔)を算出する。さらに、階高測定回路13は、隣接する位置検出板8の間隔に基づいて位置検出板8の基準階(例えば1階)からの高さ(設置位置)を算出し、位置検出板8の基準階からの高さを階床FLと対応づけて高さメモリ14に記憶する。
この位置検出板8の間隔を取得する作業は、例えばエレベーター装置の据え付け時や定期検査時などに実施する。また低速運転により主ロープ2のスリップや伸びを防止することで、より正確な階高データ(位置検出板8間の間隔)を取得する。
高さメモリ14(高さ記憶部の一例)は、階床FLと基準階からの高さの関係を示す高さテーブルを記憶する。ここで、基準階からの高さとは、上記のとおり位置検出板8の基準階からの高さである。
ここで、図2に高さメモリ14に格納された高さテーブルの構成を示す。
高さテーブルのレコードは、位置検出板8が設置された階床を示す階床フィールドと、位置検出板8の基準階からの高さを示す高さフィールドを備える。図2の例では、1階の位置検出板8の基準階からの高さが0[m]、2階の位置検出板8までの高さが5[m]、3階の位置検出板8までの高さが10[m]、N階の位置検出板8までの高さが5(N−1)[m]である。図2の数値は、一例でありこの例に限らない。
かご位置検出回路15は、綱車9aの回転に応じて回転検出器11から出力される信号を受信する。そして、かご位置検出回路15は、回転検出器11の出力信号に基づき、乗りかご1の移動開始時の階床FL(出発階)からの移動量(かご位置)を検出し、検出結果を階床検出回路16へ出力する。乗りかご1の移動開始時の階床FL(出発階)からの移動量(かご位置)は、電動機5Mの回転に基づく乗りかご1の等価的な位置よりも正確という意味で言わば絶対位置である。
階床検出回路16は、かご位置検出回路15により検出された乗りかご1の出発階からの移動量と、高さメモリ14に保存された階床FLと基準階からの高さの関係とに基づいて、乗りかご1の現在の階床(現在階)を検出する。そして、検出結果を位置検出器故障判定回路17へ出力する。
位置検出器故障判定回路17(故障判定回路の一例)は、階床検出回路16及び位置検出器7の検出結果を取得し、乗りかご1が移動した階床数と位置検出器7が検出した位置検出板8の枚数とに基づいて位置検出器7の故障を判定する。この故障の判定については後に詳述する。
[位置検出器故障検出処理]
次に、第1の実施形態に係る制御部12による位置検出器故障検出処理を説明する。
図3は、制御部12による位置検出器故障検出処理を示すフローチャートである。図3に示す位置検出器故障検出処理は、乗りかご1が2階床分移動するごとに故障判定を行う例である。
まず、制御部12が乗りかご1の通常運転(高速運転)を開始すると、階床検出回路16はかご位置検出回路15の検出結果(綱車9aの回転量)及び高さテーブル(図2)から、乗りかご1が出発したときの階床(出発階)を特定する。そして、階床検出回路16は、得られた階床を記録しておく(S1)。この階床(以下「記録階床」と記すことがある)は、階床検出回路16の内部の記憶部又は高さメモリ14等の所定領域に記憶される。階床検出回路16は、乗りかご1が走行中に乗りかご1の現在階を随時検出し、乗りかご1が階床間ピッチの所定位置(例えば中央)を超えるごとにその現在階を更新する。
次に、位置検出器故障判定回路17は、記録階床を読み出し、乗りかご1の現在階が出発階(記録階床)から2階床変化したか否かを判定する(S2)。乗りかご1が記録階床から2階床変化した場合には(S2のYES)、位置検出器故障判定回路17は、階床検出回路16及び位置検出器7の検出結果を取得し、乗りかご1が移動した階床数と位置検出器7が検出した位置検出板8の枚数とに基づいて位置検出器7の故障を判定する。
例えば位置検出器故障判定回路17は、現在階が記録階床から2階床変化するまでに、位置検出器7が位置検出板8を検出したか否かを判定する(S3)。ここで、位置検出器7が位置検出板8を検出していた場合(S3のYES)、位置検出器故障判定回路17は階床検出回路16に指示を出し、記録階床を現在階に更新する(S4)。
また、ステップS2において乗りかご1の現在階が記録階床から2階床変化していない場合には(S2のNO)、位置検出器故障判定回路17はステップS5に進む。例えば乗りかご1が出発した時点又は前回記録階床が記録された時点から、予め設定した時間が経過しても乗りかご1の現在階が記録階床から2階床変化しない場合には、位置検出器故障判定回路17は、2階床変化していないと判断するようにしてもよい。
次に、ステップS4が終了後、位置検出器故障判定回路17は現在階と目的階が一致するか否かを判定し(S5)、一致する場合には(S5のYES)、制御部12は乗りかご1をそのまま目的階に着床し、一連の処理を終了する。
現在階と目的階が不一致である場合(S5のNO)、位置検出器故障判定回路17は、ステップS2へ戻って再度、現在階が記録階床から2階床変化したか否かを判定する。そして、現在階が記録階床から2階床変化した場合(S2のYES)には、位置検出板8を検出したか否かを確認し(S3)、乗りかご1が目的階に至るまで判定し続ける。
ステップS3において記録階床が2階床変化するまでに位置検出板8を検出しなかった場合(S3のNO)、位置検出器7の故障や位置検出板8の落下などが考えられる。そのため、位置検出器故障判定回路17は、位置検出器7の故障であると判定(故障検出)する(S6)。
位置検出器7の故障が検出された場合には、制御部12は、乗りかご1が目的階へ着床後に乗りかご1の運転を休止する。そして、制御部12が監視センター等へ位置検出器7の故障を報告し、位置検出器7等の修理、交換等が行われる。
[故障判定の詳細]
ここで、図3のステップS3の故障判定について詳細に説明する。
図4は、図3のステップS3の故障判定の説明図である。矢印で示す範囲は、階床検出回路16で検出される階床FLの範囲である。また、X階に位置検出板8a、(X+1)階に位置検出板8b、及び(X+2)階に位置検出板8cが配置されている。
階床検出回路16は、乗りかご1の出発階をX階とすると、回転検出器11の出力信号に基づき、乗りかご1がX階と(X+1)階の中央(一点鎖線)を通過するときに、乗りかご1の現在階をX階から(X+1)階に更新する。同様に、階床検出回路16は、乗りかご1が(X+1)階と(X+2)階の中央(一点鎖線)を通過するときに、乗りかご1の現在階を(X+1)階から(X+2)階に更新する。このとき、現在階がX階から(X+2)階になるまでに、少なくとも位置検出板8bを必ず通過する。よって、位置検出器故障判定回路17は、現在階が出発階(当初の記録階床)から2階床変わるまでに、位置検出器7が位置検出板8を1枚も検出しなかった場合には、位置検出器7の故障と判定する。
なお、本実施形態では、乗りかご1の現在階が2階床変化したときに故障判定を行っているが、2階床に限らない。例えば、乗りかご1の現在階が3階床あるいはそれ以上変化したときに、故障判定を行うようにしてもよい。即ち、位置検出器故障判定回路17は、乗りかご1がn+1階床分(nは自然数)移動したときに位置検出器7がn枚の位置検出板8を検出していない場合には、位置検出器7が故障していると判定する。
また、故障判定について乗りかご1の上昇移動を想定して説明したが、乗りかご1が降下移動する場合でも同様に故障判定が行われることは勿論である。
また、乗りかご1がある階床FL(位置検出板8)と他の階床FL(位置検出板8)の中央を通過するときに現在階を更新するようにしたが、ある階床FLと他の階床FLの間隔の1/3、1/4の位置等を通過するときに現在階の更新処理をしてもよい。例えばX階の階床FLと(X+1)階の階床FLとの間隔が5[m]である場合、中央は両階床FLから2.5[m]の距離だが、1/3の位置はX階の階床FLから5/3[m]、(X+1)階の階床FLから10/3[m]の距離となる。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態によれば、予め測定した高さデータとかご位置検出回路15によるかご位置により乗りかご1の現在階を特定し、現在階がn+1階床分変化したにも関わらず、位置検出板8をn枚検出できなかった場合に位置検出器7の故障を検出する。そのため、第1の実施形態は、位置検出板8の設置位置(階床FLからの距離)によらず、かつより確実に位置検出器7の故障を検出することができる。よって、安全性の高いエレベーター装置を提供することができる。
既述したように特許文献1に記載の技術は、乗りかご1の移動量の演算に、電動機の回転数に同期したパルスを計数する計数手段を用いている。そのため、電動機により回転駆動するシーブとロープとの間にスリップが生じた場合や、ロープの伸びの影響が大きい場合に、乗りかごの移動量を誤演算する可能性がある。これに対し、本実施形態の回転検出器11(図1)は綱車9aの回転を検出するので、乗りかご1の移動量を正確に反映した信号を出力する。また、従来技術では、シーブに懸架されたロープが乗りかご及びつり合いおもりによるテンションのため伸びやすい。しかし、本実施形態では、調速機9の綱車9a及び綱車9bに無端状の調速用ロープ10が巻回されているため、調速用ロープ10は伸びにくい。
第1の実施形態では、高速運転中の乗りかご1の位置(移動量)を検出するために、パルス発生器6が出力する電動機5Mの回転に応じたパルス信号ではなく、回転検出器11から出力される調速機9の綱車9aの回転に応じた信号を用いる。それにより、高速運転中のかご位置の精度が高くなる。
また、本実施形態では、乗りかご1が2階床分移動するごとに位置検出器7の故障判定を行っているため、高速運転中に位置検出器7の故障を直ちに検出して乗りかご1の運転を休止することができる。それゆえ、位置検出器7の故障に気づかずに運転を継続することによるリスクを回避できる。
[位置検出板の配置の変形例]
ところで、第1の実施形態では各階床に位置検出板8が設けられている前提で説明をしたが、本発明は、位置検出板8が各階床に設けられていなくてもよい。
図5は、第1の実施形態に係る階床FLと位置検出板8の配置の変形例を示す図である。図5に示すように、1階から4階までの階床FLに対し、2階を除く、1階、3階及び4階の階床FLに位置検出板8が設置されている。1階、3階及び4階は、エレベーター装置100の運転対象階、即ち乗りかご1の停止対象階である。
このような位置検出板8が乗りかご1の停止対象階の階床FLにのみ対応して設けられている場合には、位置検出器7は、乗りかご1が移動した運転対象階の階床数を、乗りかご1が移動した階床数とする。図5において、乗りかご1が1階を出発階として4階へ移動した場合には、乗りかご1が移動した運転対象階の階床数は2である。この場合、位置検出器故障判定回路17は、乗りかご1が1階から4階まで移動する間に、位置検出器7が3階に設置された1枚の位置検出板8を検出した場合には、位置検出器7の故障を検出しない。
また、本発明は、乗りかご1が移動した階床数と位置検出器7が検出した位置検出板8の枚数とに基づいて位置検出器7の故障を判定するため、階床FLに対する位置検出板8の配置位置に規定はない。高さメモリ14の高さテーブルのデータは、階床レベル(階床の高さ)ではなく、位置検出板8の基準階からの高さ(基準階に対する設置位置)を示している。例えば図5の1階及び4階のように、一般には階床FLと同じ高さに位置検出板8を設置するが、3階のように階床FLの高さと異なる任意の高さに位置検出板8を設置してもよい。このように、本発明は、位置検出板8の設置位置(階床FLからの距離)に制限がなくなり、位置検出板8の配置の自由度が高い。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態が第1の実施形態と異なるところは、回転検出器11から出力される調速機9の綱車9aの回転に応じた信号に基づいて、高さメモリ14の高さテーブルを生成する点である。
[エレベーター装置の全体構成]
図6は、第2の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。図6のエレベーター装置100Aは、制御部12Aを備える。制御部12Aは、第1の実施形態の階高測定回路13(図1)を備えず、かご位置検出回路15が階高測定回路13を兼ねる。
かご位置検出回路15は、綱車9aの回転に応じて回転検出器11から出力される信号を用い、階高測定回路13と同様にして高さテーブルを生成する。即ち、乗りかご1を最下階(例えば1階)から最上階へ向けて低速運転し、かご位置検出回路15は、位置検出板8を通過するごとに回転検出器11から出力される信号を計数し、その信号の計数値から隣接する位置検出板8の間隔を算出する。さらに、かご位置検出回路15は、隣接する位置検出板8の間隔に基づいて位置検出板8の基準階(例えば1階)からの高さ(設置位置)を算出し、位置検出板8の基準階からの高さを階床FLと対応づけて高さメモリ14に記憶する。
かご位置検出回路15が高さテーブルを生成すること以外は、第2の実施形態の制御部12Aによる位置検出器故障検出処理は、第1の実施形態の制御部12のものと同じである。
[第2の実施形態の効果]
上述した第2の実施形態によれば、回転検出器11から出力される調速機9の綱車9aの回転に応じた信号のみに基づいて、高さテーブルを生成するとともに乗りかご1の位置を検出する。それゆえ、第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して乗りかご1の位置の精度が高くなり、さらに確実に位置検出器7の故障を検出することができる。
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態が第1及び第2の実施形態と異なるところは、パルス発生器6(図1)から出力される電動機5Mの回転に応じたパルス信号のみに基づいて、高さテーブルの生成及び乗りかご1の位置の検出を行う点である。
[エレベーター装置の全体構成]
図7は、第3の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成例を示す概略図である。図7のエレベーター装置100Bは、制御部12Bを備える。制御部12Bは、第1の実施形態の回転検出器11及びかご位置検出回路15(図1)を備えず、階高測定回路13がかご位置検出回路15を兼ねる。
階高測定回路13は、通常運転時(高速運転時)、電動機5Mの回転に応じてパルス発生器6から出力されるパルス信号を受信する。そして、階高測定回路13は、パルス発生器6のパルス信号に基づき、乗りかご1の移動開始時の階床FL(出発階)からの移動量(かご位置)を検出し、検出結果を階床検出回路16へ出力する。なお、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と比較して、かご位置の精度が僅かに劣る。
階床検出回路16は、階高測定回路13により検出された乗りかご1の出発階からの移動量と、高さメモリ14に保存された階床FLと基準階からの高さの関係とに基づいて、乗りかご1の現在の階床(現在階)を検出する。そして、検出結果を位置検出器故障判定回路17へ出力する。
上述した第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態とおおよそ同様の効果を得ることができる。即ち、第3の実施形態は、位置検出板8の設置位置(階床FLからの距離)によらず、位置検出器7の故障を検出することができる。よって、位置検出板8の配置の自由度が高いエレベーター装置を提供することができる。
一般に、巻き上げ機5を回転駆動する電動機5Mには、パルス発生器6が標準装備される。よって、第3の実施形態は、綱車9aの回転を検出する回転検出器11を新たに設けることなく、既存の設備(パルス発生器6)を利用して構築することができる。
<4.第4の実施形態>
第4の実施形態は、複数個の位置検出器を備える場合の例である。
図8は、第4の実施形態に係る階床と位置検出板の配置を示す説明図である。
図9は、第4の実施形態に係る位置検出板と位置検出器の配置を示す説明図である。図9は、乗りかごの上方から乗りかご及びその周辺を見た場合の例である。主ロープ2は省略している。
図8及び図9に示すように、昇降路4の壁(建築物101の内壁)の1階の階床に対し、X階に位置検出板8La、(X+1)階に位置検出板8Rb、及び(X+2)階に位置検出板8Lcが配置されている。図8に示すように、位置検出板8La,8Lcは左側の列(X方向)に配置され、位置検出板8Rbは右側の列(X方向)に配置されている。また、乗りかご1の上面1Uに、これらの位置検出板8La,8Lc,8Rbに対応して位置検出器7L,7Rが取り付けられている。これらの位置検出板、位置検出器を区別しない場合には、位置検出板8、位置検出器7と称することがある。
即ち、複数個(本例では2個)の位置検出器が、乗りかご1に該乗りかご1の昇降方向(X方向)と垂直な方向(Y方向)に設置されている。また、昇降路4の壁に複数の位置検出器に対向するように複数列(この例では2列)であって各階床FLに最大1枚の位置検出板が設置される。
本実施形態のように位置検出板と位置検出器が配置された場合の、図3のステップS3の故障判定を説明する。
位置検出板8が互い違いに設置されていても、乗りかご1の現在階がX階から(X+2)階に変化したときに、位置検出器故障判定回路17は、いずれの位置検出器7L,7Rも位置検出板8を検出しない場合には、位置検出器7の故障を検出する。即ち、位置検出器故障判定回路17は、位置検出器7L又は7Rが故障であると判定する。
<5.その他>
なお、1個の位置検出器が、その内部に位置検出板を検出する複数個のセンサを備えていてもよい。位置検出器7が複数個のセンサを備えることにより光軸が複数個ある場合には、それぞれの位置検出板8が遮光すべき光軸を予めメモリに記録しておく。位置検出器故障判定回路17は、位置検出器7の各センサの光軸の遮光状態が、記録内容と不一致ならば位置検出器故障と判定する。即ち、位置検出器故障判定回路17は、位置検出器7が備える複数個のセンサが1つ以上故障した場合に、位置検出器7が故障していると判定する。
また、上述した実施形態における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、全部又は一部をソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理の全部又は一部をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU等の制御装置)が記録媒体(メモリ等)に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
[各装置のハードウェア構成例]
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。ここでは、上述したエレベーター装置100,100A,100Bの制御部12,12A,12Bを構成する計算機50のハードウェア構成を説明する。なお、各装置の機能、使用目的に合わせて計算機50の各部は取捨選択される。
計算機50は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機50は、バス54にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53を備える。さらに、計算機50は、表示部55、操作部56、不揮発性ストレージ57、ネットワークインターフェース58を備える。
CPU51(制御部12,12A,12Bに相当)は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM52から読み出して実行する。なお、計算機50は、CPU51の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えるようにしてもよい。
RAM53には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部55は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機50で行われる処理の結果等を運転員に表示する。操作部56には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、運転員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
不揮発性ストレージ57としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ57には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機50を機能させるためのプログラムが記録されている。例えば不揮発性ストレージ57には、高さテーブル(図2)等が記憶されている。
ネットワークインターフェース58には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークを介して監視センター等との間で各種のデータを送受信することが可能である。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…乗りかご、4…昇降路、 5…巻き上げ機、 5M…電動機、 6…パルス発生器、 7,7L,7R…位置検出器、 8,8a,8b,8c,8La,8Lc,8Rb…位置検出板、 9…調速機、 9a,9b…綱車、 10…調速用ロープ、 11…回転検出器、 12,12A,12B…制御部、 13…かご位置検出回路、 14…階床検出回路、 15…階高測定回路、 16…高さメモリ、 17…位置検出器故障判定回路、 51…CPU、 100,100A,100B…エレベーター装置、 FL…階床

Claims (10)

  1. 乗りかごと連結したロープが巻き掛けられた、前記乗りかごの昇降移動に合わせて回転する回転体の回転に応じた信号を出力する信号発生器と、
    前記信号発生器から出力される信号に基づき、前記乗りかごの出発階からの移動量を検出するかご位置検出回路と、
    階床に対応して昇降路に設置された位置検出部材と、
    前記乗りかごに設置された、前記位置検出部材を検出する位置検出器と、
    階床と基準階からの高さの関係が格納された高さ記憶部と、
    前記かご位置検出回路により検出された前記乗りかごの前記出発階からの移動量と、前記高さ記憶部に保存された前記階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、前記乗りかごの現在の階床を検出する階床検出回路と、
    前記階床検出回路及び前記位置検出器の検出結果を取得し、前記乗りかごが移動した階床数と前記位置検出器が検出した前記位置検出部材の個数とに基づいて、前記位置検出器の故障を判定する故障判定回路と、を備える
    エレベーター装置。
  2. 前記故障判定回路は、前記乗りかごがn+1階床分(nは自然数)移動したときに前記位置検出器がn個の前記位置検出部材を検出していない場合には、前記位置検出器が故障していると判定する
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記位置検出部材は前記乗りかごの運転対象階の階床に対応して設置されるとともに、前記乗りかごが運転対象階の階床を移動した階床数を、前記乗りかごが移動した階床数とする
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記回転体として、前記乗りかごと連結した調速用ロープが巻き掛けられた綱車と、
    前記信号発生器として、前記綱車の回転を検出し該回転に応じた信号を出力する第1の信号発生器と、を備え、
    前記高さ記憶部に格納された前記階床と基準階からの高さの関係は、前記第1の信号発生器を用いて測定され、
    前記かご位置検出回路は、前記第1の信号発生器から出力される信号に基づき、前記乗りかごの出発階からの移動量を検出し、前記階床検出回路は、前記かご位置検出回路により検出された前記乗りかごの前記出発階からの移動量と、前記高さ記憶部に保存された前記階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、前記乗りかごの現在の階床を検出する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
  5. 前記回転体として、前記乗りかごと連結した調速用ロープが巻き掛けられた綱車と、前記乗りかごと連結した主ロープが巻き掛けられた、前記乗りかごを昇降移動させる巻き上げ機と、
    前記信号発生器として、前記綱車の回転を検出し該回転に応じた信号を出力する第1の信号発生器と、前記巻き上げ機の回転に応じた信号を出力する第2の信号発生器と、を備え、
    前記高さ記憶部に格納された前記階床と基準階からの高さの関係は、前記第2の信号発生器を用いて測定され、
    前記かご位置検出回路は、前記第1の信号発生器から出力される信号に基づき、前記乗りかごの出発階からの移動量を検出し、前記階床検出回路は、前記かご位置検出回路により検出された前記乗りかごの前記出発階からの移動量と、前記高さ記憶部に保存された前記階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、前記乗りかごの現在の階床を検出する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
  6. 前記回転体として、前記乗りかごと連結した主ロープが巻き掛けられた、前記乗りかごを昇降移動させる巻き上げ機と、
    前記信号発生器として、前記巻き上げ機の回転に応じた信号を出力する第2の信号発生器と、を備え、
    前記高さ記憶部に格納された前記階床と基準階からの高さの関係は、前記第2の信号発生器を用いて測定され、
    前記かご位置検出回路は、前記第2の信号発生器から出力される信号に基づき、前記乗りかごの出発階からの移動量を検出し、前記階床検出回路は、前記かご位置検出回路により検出された前記乗りかごの前記出発階からの移動量と、前記高さ記憶部に保存された前記階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、前記乗りかごの現在の階床を検出する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
  7. 前記位置検出器が、前記乗りかごに該乗りかごの昇降方向と垂直な方向に複数個設置されるとともに、
    前記昇降路の壁に前記位置検出器に対向するように複数列であって各階床に最大1個の前記位置検出部材が設置される
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  8. 前記位置検出部材が、前記昇降路内の階床の高さと異なる高さに設置されている
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  9. 前記位置検出器が、前記位置検出部材を検出する複数個のセンサを備え、
    前記故障判定回路は、前記複数個のセンサが1つ以上故障した場合に、前記位置検出器が故障していると判定する
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  10. 乗りかごと連結したロープが巻き掛けられた、前記乗りかごの昇降移動に合わせて回転する回転体の回転に応じた信号を出力する信号発生器から出力される信号に基づき、前記乗りかごの出発階からの移動量を検出するかご位置検出手順と、
    前記乗りかごに設置された、階床に対応して昇降路に設置された位置検出部材を位置検出器が検出する位置検出手順と、
    前記かご位置検出手順により検出された前記乗りかごの前記出発階からの移動量と、高さ記憶部に格納された前記階床と基準階からの高さの関係とに基づいて、前記乗りかごの現在の階床を検出する階床検出手順と、
    前記階床検出手順及び前記位置検出手順の検出結果を取得し、前記乗りかごが移動した階床数と前記位置検出器が検出した前記位置検出部材の個数とに基づいて、前記位置検出器の故障を判定する故障判定手順と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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